JP2017170312A - スラリ塗工装置およびスラリ塗工方法 - Google Patents

スラリ塗工装置およびスラリ塗工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート状部材1の表面に塗工される活物質層2の幅方向の端部2aの断面形状をより理想的な形状に近付ける。【解決手段】ダイヘッド4のスリット状の吐出口5からシート状部材1の上に活物質スラリを間欠的に吐出し、略矩形に活物質層2を形成する。スラリは幅方向外側へ拡がろうとするので、吐出口5の直後の位置において、シート状部材1の側方から第1エアノズル11により活物質層2の端縁へ向かって加圧エアを供給する。これによるスラリの局部的な盛り上がりを修正するために、第1エアノズル11より下流側の位置において、活物質層2の面に直交する方向へ第2エアノズル12から加圧エアを供給する。これにより、活物質層2の端縁が急峻な断面形状となり、基準の塗工厚を満たす範囲が拡大する。【選択図】図2

Description

この発明は、シート状部材の表面にスラリを塗布するスラリ塗工装置および塗工方法に関する。
例えば、リチウムイオン二次電池は、正極側および負極側の電極板をセパレータを介して積層した構造を有しており、電極板としては、アルミニウムや銅の金属箔に正極もしくは負極の活物質をスラリとして塗布したものが用いられる。このスラリの塗工工程は、特許文献1に開示されているように、スリット状の吐出口を有するダイヘッドを用い、長尺の金属箔を移動させつつダイヘッドからスラリを吐出することで行われる。特許文献1は、所定幅のスラリ層を連続的に形成する連続塗工を開示しているが、活物質の無駄を少なくするために、スラリを間欠的に吐出することで所定長に分割された略矩形のスラリ層を形成するようにした間欠塗工の技術も知られている。
このようにスラリ層が塗工された金属箔は、スラリ層の乾燥および圧延を経た後に、最終的に所定の寸法に切断される。
特開2010−86811号公報
金属箔等のシート状部材の表面にダイヘッドのスリット状吐出口から吐出されたスラリは、シート状部材の幅方向外側へ拡がろうとする傾向がある。そのため、シート状部材の上に形成されるスラリ層の幅方向の端部は、幅方向の外側へ向かってスラリ層の厚みつまり塗工厚が徐々に薄くなっていく。従って、最終的な製品(例えば上述した電極板)における基準の塗工厚を保証するためには、基準の塗工厚を満たさなくなるシート状部材の側縁部(幅方向の端部)をスラリの乾燥後に切断することとなるが、必要な切断幅が比較的大きなものとなり、スラリ材料(例えば上述した活物質)やシート状部材(例えば金属箔)の無駄が多い。
特許文献1は、ダイヘッドのスリット状吐出口の両端部(シート状部材の幅方向両端部に対応する部位)の開口幅を相対的に狭めておくことを開示しているが、当然のことながら、このような技術では、スラリ層の幅方向の端部における塗工厚の減少を抑制することはできない。
この発明は、上記のようなスラリ層の幅方向の端部における塗工厚の変化をより好ましいものとするために、吐出口の直後の位置においてシート状部材の側方に第1ガスノズルを配置し、シート状部材に塗布されたスラリ層の幅方向の端縁に対して、上記幅方向へ沿った方向に加圧ガスを供給するとともに、この第1ガスノズルよりも下流側でかつバックアップロール上において上記スラリ層の幅方向の端部に向かって第2ガスノズルを配置し、上記スラリ層の面に直交する方向へ加圧ガスを供給するようにしたものである。
第1ガスノズルからスラリ層の幅方向の端縁に対して上記幅方向に沿った方向へ加圧ガスを供給することで、スラリ層の端縁のスラリが幅方向内側へ向けて押される。そのため、幅方向外側への拡がりひいては塗工厚の減少が抑制される。
一方、第1ガスノズルからの加圧ガスの供給のみでは、スラリが幅方向内側へ押されることで、端縁に隣接した位置で逆に上方への盛り上がりが生じる。このように盛り上がりを生じるスラリ層の幅方向の端部に対し、第2ガスノズルからスラリ層の面に直交する方向へ加圧ガスを供給することで、その盛り上がりが抑制される。
この発明によれば、シート状部材の上に形成されるスラリ層の幅方向の端部の断面形状が、垂直に切り立った理想形状により近いものとなり、基準の塗工厚を満たす範囲がより広く得られる。従って、スラリの乾燥後に切断すべきシート状部材側縁部の切断幅を狭くすることが可能となる。
この発明に係るスラリ塗工装置の一実施例を模式的に示す側面図。 同じく一実施例を模式的に示す平面図。 第1エアノズルの構成説明図。 各エアノズルへの加圧エアの供給回路を示す回路説明図。 各エアノズルのエア圧力の特性を示す特性図。 スラリ層の端部における塗工厚の変化を示す特性図。 実施例のスラリ層の端部における塗工厚を参考例と比較して示す特性図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、一実施例のスラリ塗工装置を示している。この実施例は、一例として、リチウムイオン二次電池における正極側もしくは負極側の電極板の製造に用いられるものであり、集電体となるアルミニウム箔もしくは銅箔からなる長尺のシート状部材1の表面に正極もしくは負極の活物質をスラリとして塗布することで所定の厚み(塗工厚)の活物質層2(スラリ層)を形成するようにしている。特に、この実施例では、最終的に矩形に切断した正極側電極板および負極側電極板をセパレータとともに多重に積層して電極積層体とする二次電池の構成に対応して、スラリの間欠的な塗工を行うことで、シート状部材1の表面に、所定長に分割した形に略矩形をなすスラリ層つまり活物質層2を形成するようになっている。
スラリ塗工装置は、図外の金属箔ロールから連続的に供給される長尺のシート状部材1をUターン状に搬送かつ支持する円筒状のバックアップロール3と、このバックアップロール3に隣接して配置されたダイヘッド4と、を備えている。ダイヘッド4は、帯状をなすシート状部材1の幅方向に沿って直線的に延びたスリット状の吐出口5を有し、かつ内部に、活物質スラリが一時的に貯留されるマニホルド6を有している。なお、本発明における「幅方向」の語は、シート状部材1の幅方向つまり図2に矢印Xで示す方向を意味する。シート状部材1は、この幅方向Xに直交する図2のY方向へ搬送される。上記吐出口5は、バックアップロール3の外周面に所定の間隙を介して対向しており、バックアップロール3の外周面上に支持されたシート状部材1が吐出口5の前方を連続的に移動するようになっている。活物質材料にバインダ等を混練して生成される活物質スラリは、図外の供給装置からマニホルド6に供給され、間欠的に圧力制御を行うことによって、吐出口5からシート状部材1の表面に間欠的に吐出される。この間欠的なスラリの吐出によって、シート状部材1の表面上には、図示するように、所定長に分割された形で略矩形の活物質層2が形成される。
ここで、吐出口5からシート状部材1の上に吐出されたスラリは、シート状部材1の幅方向外側へ僅かに拡がろうとする。そのため、活物質層2の幅方向の端部2a(図2参照)は、図6の特性aにその塗工厚を示すように、幅方向の外側へ向かって徐々に塗工厚が薄くなる傾向を有する。
このような端部2aのスラリの薄肉化を抑制するために、本実施例のスラリ塗工装置では、吐出口5の直後の位置、例えば吐出されたスラリがシート状部材1の上に付着する位置において、シート状部材1の側方にそれぞれ第1ガスノズルとして第1エアノズル11が配置されている。この第1エアノズル11は、加圧ガスとして加圧エア(以下では必要に応じて第1の加圧エアと呼ぶ)を噴射・供給するものであり、一対の第1エアノズル11がシート状部材1ないし活物質層2を挟んで互いに対向するように配置されている。より詳しくは、第1エアノズル11は、シート状部材1に塗布された活物質層2の幅方向の端縁ないし端面に向かって、幅方向に沿った方向へ加圧エアを供給するように、そのエア吹き出し方向が指向している。
図3は、第1エアノズル11のエア吹き出し口の詳細を示しており、図示するように、第1エアノズル11は、小さな円形のエア噴出口11aを複数個二次元的に集合配置した構成を有している。例えば、3×3の形で計9個のエア噴出口11aを備え、全体として1mm四方程度の矩形をなすように構成されている。
また、上記スラリ塗工装置においては、搬送方向Yに沿って上記第1エアノズル11の下流側となる位置に、第2ガスノズルとして一対の第2エアノズル12を備えている。この第2エアノズル12は、第1エアノズル11からの加圧エアによりスラリ端縁が内側へ押される(詳細は後述する)ことの跳ね返りとして生じる活物質層2端部の盛り上がりを修正するためのものであり、バックアップロール3上に支持されている活物質層2の幅方向の端部2aへ向かって配置され、かつ活物質層2の面(換言すればシート状部材1の面)に直交する方向へ加圧エア(以下では必要に応じて第2の加圧エアと呼ぶ)を供給するように、そのエア吹き出し方向が指向している。
第2エアノズル12のエア吹き出し口も、図3に示した第1エアノズル11のエア吹き出し口の構成と同様であり、小さな円形のエア噴出口を複数個二次元的に集合配置した構成となっている。一例では、第2エアノズル12は、数mm角のエア供給領域を有するように構成され、活物質層2の幅方向の端縁から3mm程度の範囲をカバーするように配置されている。
上記第2エアノズル12の配設位置としては、スラリの盛り上がりの修正のためには、できるだけ第1エアノズル11に近いことが望ましいが、両者が過度に近いと両者の吐出エアが干渉して乱流を生じてしまうので、乱流が生じない範囲で上流寄りに配置することが望ましい。また、第2エアノズル12からの加圧エアの供給をバックアップロール3よりも下流側で行うと、金属箔からなるシート状部材1の変形の恐れがあるので、第2エアノズル12の配設位置(換言すれば第2の加圧エアの供給位置)は、バックアップロール3によってシート状部材1が支持されている範囲内にある必要がある。
さらに、上記実施例のスラリ塗工装置は、上記第2の加圧エアの供給によるスラリの幅方向外側への移動ないし変形を抑制するために、第1エアノズル11と同様にシート状部材の側方にそれぞれ配設された第3ガスノズルとしての一対の第3エアノズル13を備えている。一対の第3エアノズル13は、第1エアノズル11と同じくシート状部材1ないし活物質層2を挟んで互いに対向するように配置されており、シート状部材1に塗布された活物質層2の幅方向の端縁ないし端面に向かって、幅方向に沿った方向へ加圧エア(以下では必要に応じて第3の加圧エアと呼ぶ)を供給するように、そのエア吹き出し方向が指向している。この第3エアノズル13の搬送方向Yにおける配設位置(換言すれば第3の加圧エアの供給位置)は、基本的に、第2エアノズル12の配設位置に対応した位置(つまり搬送方向Yにおいて同じ位置)に設定されている。あるいは、第2エアノズル12の配設位置よりも僅かに下流側にあってもよい。
第3エアノズル13は、図3に示した第1エアノズル11と同様のものであり、例えば、3×3の形で計9個の小さなエア噴出口を二次元的に集合配置した構成を備え、全体として1mm四方程度の矩形をなすように構成されている。
なお、第3エアノズル13からの第3の加圧エアの供給は本発明においては補助的なものであり、第3エアノズル13を省略することも可能である。
図4は、各エアノズル11,12,13へ加圧エアを供給する供給回路の構成を示している。図示するように、高圧エアタンク15にメインバルブ16を介して接続されたメイン配管17から3本の分岐配管18,19,20が分岐しており、これらの分岐配管18,19,20がエアノズル11,12,13にそれぞれ接続されている。そして、各々の分岐配管18,19,20には、各エアノズル11,12,13へ導入される加圧エアの圧力を個々に制御する可変オリフィス等からなる圧力制御機構21,22,23と、加圧エアの供給・停止を個々に制御する制御バルブ24,25,26と、がそれぞれ設けられている。上記の圧力制御機構21,22,23および制御バルブ24,25,26は、図示せぬコントローラによってダイヘッド4からのスラリの間欠的な吐出に連動した形で制御される。
図5は、分割形成される1単位の活物質層2の塗工のためにダイヘッド4がスラリを吐出し始めたときからの経過時間(換言すればシート状部材1の搬送距離)を横軸として、各エアノズル11,12,13から供給されるエア圧力の特性を示したものである。
第1エアノズル11から供給される第1の加圧エアの圧力は、線P1で示すように、吐出開始の初期に最も高く、かつ活物質層2の1単位の塗布の間に徐々に低くなるように制御される。これは、ダイヘッド4のマニホルド6内の加圧されているスラリが吐出口5から大気圧中に出た瞬間の材料つまり1単位の活物質層2の先頭となる部位の材料が外側へ最も拡がり易いことを考慮したものである。また、1単位の活物質層2を塗工している途中でエア圧力がステップ的に変化すると活物質層2の端縁に段差等が生じるので、徐々に圧力を低下させている。
これに対し、第2エアノズル12から供給される第2の加圧エアの圧力は、図示例では、線P2で示すように、常に一定に制御される。これは、スラリの盛り上がりを修正する第2の加圧エアの供給開始の遅れがないようにしたものである。
また、図示例では、第3エアノズル13から供給される第3の加圧エアの圧力は、線P3で示すように、スラリの吐出開始から遅れた時刻t3の時点から立ち上がるように制御される。この時刻t3は、1単位の活物質層2の先頭が第3エアノズル13の位置に到達するタイミングに相当する。すなわち、実質的には、1単位の活物質層2が第3エアノズル13の前方を通過する間、概ね一定の圧力でもって第1の加圧エアが供給される。但し、この第3の加圧エアの圧力は、第2の加圧エアによるスラリの外側への移動を抑制するためのものであるので、第1の加圧エアの初期の圧力よりも低く設定されている。
なお、第2の加圧エアの圧力を、線P3のように、1単位の活物質層2の先頭が第2エアノズル12の位置に到達するタイミングで立ち上がるように制御してもよく、逆に、第3の加圧エアの圧力を、線P2のように、常に一定圧力に維持するようにしてもよい。
次に、上記のように構成されたスラリ塗工装置の作用について説明する。図6は、上記の加圧エアの供給による活物質層2端部2aの塗工厚の変化を示したものである。図6の横軸は、活物質層2の端縁からの長さであることから、換言すれば、図6は、活物質層2の端部2aの断面形状を示している。図の特性aは、加圧エアの供給を行わなかった場合の特性つまりスラリを単にシート状部材1の表面に塗工しただけの場合の端部2aの塗工厚の特性を示す。図示するように、スラリはマニホルド6内から大気圧下に出たときの圧力差ならびに表面張力によって幅方向外側へ拡がろうとし、従って、端部2aの塗工厚は徐々に薄肉となる傾向を示す。
これに対し、上記実施例では、吐出口5から吐出した直後に第1エアノズル11から幅方向内側へ向けて第1の加圧エアを供給することにより、まだ粘性を有するスラリの端縁が幅方向内側へ押され、図6に特性bとして示すように、端縁ないし端面の断面形状がより急峻なものへと変化する。
一方、このように端縁を第1の加圧エアで幅方向内側へ押したことによる跳ね返りとして、端縁に隣接した箇所のスラリが上方へ盛り上がる現象が生じる。なお、特性bで示す断面形状は、第1エアノズル11と第2エアノズル12との間における端部2aの断面形状に概ね相当する。このような局部的な盛り上がりに対し、第2エアノズル12からの第2の加圧エアは、この盛り上がった部分を含む端部2aに向かって、シート状部材1の面と垂直な方向から供給される。これにより、第2エアノズル12を通過した段階では、盛り上がった部分が修正された断面形状となる。なお、第2の加圧エアの供給によって端縁ないし端面が再び外側へ拡がることがないように、第3エアノズル13から第3の加圧エアが幅方向内側へ向かって供給される。これにより、最終的には、特性cとして示すように、急峻な端面を有するとともに局部的な盛り上がりが除去された断面形状が得られる。
図7は、実施例の端部2aの最終的な断面形状ないし塗工厚を示す特性cと、参考例として加圧エアの供給を行わない場合の断面形状ないし塗工厚を示す特性aと、の二者を対比したものである。上述したように、実施例の端部2aは、端縁ないし端面が急峻に立ち上がった形状となり、換言すれば、塗工厚の薄肉化が急激に生じる。そのため、特性aの参考例では、活物質層2の幅方向について矢印W1で示す範囲までが基準の塗工厚を満たすこととなるのに対し、実施例では、矢印W2で示すより広い範囲が基準の塗工厚を満たすこととなる。基準の塗工厚を満たさない端部の領域は、例えば活物質層2の乾燥後に切断除去する必要があるが、上記実施例では、上記のように基準の塗工厚を満たす境界がより外側となるので、切断除去すべき幅が狭くなり、切断に伴って生じる活物質や金属箔の無駄を抑制することができる。
以上、この発明をリチウムイオン二次電池の電極板の塗工に適用した一実施例を説明したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、金属箔、フィルム、シート等のシート状部材の表面にスラリ層を設ける種々の塗工に適用することが可能である。そして、上記のような間欠塗工のみならず連続塗工についても適用が可能である。
また、上記実施例では、シート状部材の幅方向の両側にそれぞれ第1,第2エアノズル11,12を備えているが、スラリの薄肉化が片側で許容されるような場合には、片側のみに第1,第2エアノズル11,12を設ければよい。
また、上記実施例では、吐出されたスラリがシート状部材1の上に付着するときに第1の加圧エアを側方から受けるように第1エアノズル11を配置しているが、これよりも下流側の位置つまりスラリがシート状部材1とともにバックアップロール3の上で多少移動した位置に第1エアノズル11を配置するようにしてもよい。
また、加圧ガスとしては、エアに限らず、適宜な不活性ガス等の他のガスを利用することが可能である。
1…シート状部材
2…活物質層
2a…端部
3…バックアップロール
4…ダイヘッド
5…吐出口
11…第1エアノズル
12…第2エアノズル
13…第3エアノズル
15…高圧エアタンク
21,22,23…圧力制御機構
24,25,26…制御バルブ

Claims (9)

  1. 連続的に移動するシート状部材の表面に、スラリの塗布を行うスラリ塗工装置であって、
    上記シート状部材を支持するバックアップロールに対向してスリット状の吐出口を備えたダイヘッドと、
    上記吐出口の直後の位置において上記シート状部材の側方に配置され、該シート状部材に塗布されたスラリ層の幅方向の端縁に対して、上記幅方向に沿った方向へ加圧ガスを供給するように指向した第1ガスノズルと、
    上記第1ガスノズルよりも下流側でかつ上記バックアップロール上において上記スラリ層の幅方向の端部に向かって配置され、上記スラリ層の面に直交する方向へ加圧ガスを供給するように指向した第2ガスノズルと、
    を備えてなるスラリ塗工装置。
  2. 上記第2ガスノズルに対応する位置もしくはこれよりも僅かに下流側の位置において上記シート状部材の側方に配置され、上記スラリ層の幅方向の端縁に対して、上記幅方向に沿った方向へ加圧ガスを供給するように指向した第3ガスノズル、をさらに備えてなる請求項1に記載のスラリ塗工装置。
  3. 上記第1ガスノズルは、複数個のガス噴出口を二次元的に集合配置した構成を有する、請求項1または2に記載のスラリ塗工装置。
  4. 上記第1ガスノズルおよび上記第2ガスノズルは、上記スラリ層の幅方向の両端に対応してそれぞれ一対設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載のスラリ塗工装置。
  5. 上記ダイヘッドがスラリを間欠的に吐出することでシート状部材の上にスラリ層を分割して形成するスラリ塗工装置であって、
    上記第1ガスノズルから吐出されるガスの圧力を、スラリ層の1単位の塗布の間に徐々に低下させる圧力制御機構を備えている、請求項1〜4のいずれかに記載のスラリ塗工装置。
  6. 連続的に移動するシート状部材の表面に、スラリを塗布するスラリ塗工方法であって、
    上記ダイヘッドのスリット状の吐出口から上記シート状部材の上にスラリを吐出し、
    上記吐出口の直後の位置において、上記シート状部材の側方からスラリ層の幅方向の端縁に向かって、上記幅方向に沿って第1の加圧ガスを供給し、
    この第1の加圧ガスの供給位置よりも下流側の位置において、上記スラリ層の幅方向の端部に向かって、該スラリ層の面に直交する方向へ第2の加圧ガスを供給する、スラリ塗工方法。
  7. さらに、上記第2の加圧ガスの供給位置に対応する位置もしくはこれよりも僅かに下流側の位置において、上記シート状部材の側方から上記スラリ層の幅方向の端縁に向かって、上記幅方向に沿って第3の加圧ガスを供給する、請求項6に記載のスラリ塗工方法。
  8. 上記第3の加圧ガスの圧力を、スラリ層の吐出開始部分に対する上記第1の加圧ガスの圧力以下とした、請求項7に記載のスラリ塗工方法。
  9. 上記ダイヘッドからスラリを間欠的に吐出してスラリ層を間欠塗布するとともに、
    上記第1の加圧ガスの圧力を、スラリ層の1単位の塗布の間に徐々に低下させる、請求項6〜8のいずれかに記載のスラリ塗工方法。
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