JP2017169945A - 殺菌容器 - Google Patents

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友也 岩橋
和繁 杉田
Kazushige Sugita
和繁 杉田
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Abstract

【課題】紫外線を用いて液体を短期間で効果的に殺菌することができ、かつ、持ち運びが可能な殺菌容器を提供する。【解決手段】殺菌容器は、内部に注液するための開口部14を有し、かつ、液体が貯められる容器部10と、開口部14を塞ぐための、容器部10に着脱可能な蓋部30と、容器部10に取り付けられ、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部40とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、液体の殺菌機能を有する殺菌容器に関する。
従来、家庭に配水されている水道水などを、紫外線によって殺菌してから飲用水として用いることが行われている。これは、たとえ水道水であっても、マイクロコッカス菌又は大腸菌などの細菌が混入している場合があるためである。特に、発展途上国などにおいては、家庭用の水道水であっても十分に殺菌処理が行われていない場合、あるいは、配水途中で細菌が混入する場合がある。
家庭でも使用できる水殺菌装置としては、水道からの原水を濾過フィルターに通した後、流れる濾過水に紫外線を照射して殺菌し、殺菌後の水をタンクなどに貯水する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。タンクには、給水口(蛇口)が取り付けられており、当該給水口から給水して飲用水又は料理用の水として利用することができる。
特開2005−211851号公報
しかしながら、上記従来の水殺菌装置は、水道管に連結して使用されるために、設置した場所から移動させることができない。また、濾過フィルターを通しながら、濾過水(すなわち、流水)を殺菌するので、所望の量の殺菌後の水を貯めるのに時間を要するという問題がある。また、水道管を流れる流水に対して紫外線を照射するので、充分に殺菌されないままタンクに貯められるという問題もある。
そこで、本発明は、紫外線を用いて液体を短期間で効果的に殺菌することができる殺菌容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る殺菌容器は、内部に注液するための開口部を有し、かつ、液体が貯められる容器部と、前記開口部を塞ぐための、前記容器部に着脱可能な蓋部と、前記容器部に取り付けられ、前記容器部に貯められる液体に紫外線を照射することで、前記液体を殺菌する紫外線光源部とを備える。
本発明に係る殺菌容器によれば、紫外線を用いて液体を短期間で効果的に殺菌することができる。
実施の形態1に係る給水器の斜視図である。 実施の形態1に係る給水器の上面図である。 図2のIII−III線における実施の形態1に係る給水器の断面図である。 実施の形態1に係る容器部の斜視図である。 実施の形態1に係る蓋部の斜視図である。 実施の形態1の変形例1に係る給水器の断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る給水器の断面図である。 図7のVIII−VIII線における実施の形態1の変形例2に係る給水器の断面図である。 実施の形態1の変形例3に係る給水器の斜視図である。 実施の形態1の変形例3に係る給水器の載置部の斜視図である。 実施の形態1の変形例3に係る給水器の断面図である。 実施の形態2に係る蓋付きマグの斜視図である。 実施の形態2に係る蓋付きマグの蓋部を取り外した状態を示す斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る殺菌容器について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[概要]
まず、実施の形態1に係る給水器(殺菌容器)の概要について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る給水器1の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る給水器1の上面図である。図3は、図2のIII−III線における本実施の形態に係る給水器1の断面図である。各図において、給水器1の左右方向をx軸方向、前後方向をy軸方向、上下方向をz軸方向とする。
本実施の形態に係る給水器1は、液体を殺菌し、殺菌した液体を貯める殺菌容器の一例である。給水器1は、例えば、飲用水又は料理用水などの水をユーザに提供(給水)する。具体的には、給水器1は、水道水、井戸水、湧き水、雨水などの水(以下、「未殺菌水」と記載する)に紫外線(UV光)を照射することで当該水を殺菌する。給水器1は、殺菌後の水(以下、「殺菌水」と記載する)を飲用水などとして提供する。
本実施の形態に係る給水器1は、図1に示すように、いわゆるウォータージャグと呼ばれる、小型、かつ、軽量であり、持ち運び可能な容器である。給水器1は、例えば、家庭などに設置されてもよく、あるいは、屋外に運ばれて用いられてもよい。
図1〜図3に示すように、給水器1は、容器部10と、給水栓部20と、蓋部30と、紫外線光源部40と、開閉センサ部50(図4及び図5を参照)と、駆動回路部60と、電源スイッチ70と、窓部80とを備える。
以下では、本実施の形態に係る給水器1が備える構成要素について、図1〜図3を適宜参照しながら詳細に説明する。
[容器部]
図4は、本実施の形態に係る容器部10を示す斜視図である。
図4に示すように、容器部10は、内部空間に液体が貯められる容器部である。容器部10は、内部に注液するための開口部14を有する。液体は、具体的には、水道水などの水であるが、お茶又はジュースなどの飲料水でもよい。例えば、容器部10には、開口部14を介して未殺菌水が注入され、注入された未殺菌水が貯められる。貯められた未殺菌水は、紫外線光源部40によって紫外線が照射された後、給水栓部20を介して外部に供給(排出)される。
図4に示すように、容器部10の内部には、紫外線光源部40が取り付けられている。本実施の形態では、図3に示すように、容器部10の底面10a(具体的には、内側容器12の底面)には、紫外線光源部40が取り付けられている。
図4に示すように、容器部10の底部近傍の側面には、孔部15が設けられている。孔部15には、給水栓部20が取り付けられる。給水栓部20が操作された場合に、容器部10に貯められた液体は、孔部15を介して外部に供給(給水)される。
容器部10の容量は、例えば、6L(リットル)〜10Lであるが、これに限らない。容器部10の形状は、図4に示すように、有底略円筒形状であるが、これに限らない。容器部10の形状は、有底角筒形状でもよく、あるいは、開口部14が底部より小さい形状(いわゆるボトル状)でもよい。
本実施の形態では、容器部10は、保温機能を有する。具体的には、図3に示すように、容器部10は、外側容器11と内側容器12との二重構造を有する。外側容器11と内側容器12との間は、例えば、真空などの減圧された空間である。これにより、外側容器11と内側容器12との間で熱伝導が抑制され、内部に貯められる液体の温度を保つことができる。
容器部10の内面(具体的には、底面10a及び内側面10b)は、金属で覆われている。具体的には、容器部10の内側容器12は、ステンレス又はアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。これにより、容器部10の内面で紫外線光源部40が発する紫外線を反射させることができるので、効率良く液体を殺菌することができる。なお、容器部10の外側容器11は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
なお、容器部10は、保温機能を有していなくてもよく、二重構造を有していなくてもよい。また、容器部10は、樹脂材料を用いて形成されて、その内面がめっき処理などによって金属材料で覆われていてもよい。
本実施の形態では、開口部14は、蓋部30によって塞がれる。開口部14の平面視形状(上面視形状)は、略円形である。これにより、蓋部30を回動させてねじ締めすることで、開口部14を蓋部30によって塞ぐことができる。容器部10の開口部14の近傍には、図4に示すように、容器側センサ52(開閉センサ部50)が設けられている。
また、図3に示すように、容器部10には、駆動回路部60(ACアダプタ)のプラグの差込口13が設けられている。差込口13にプラグが接続されることで、紫外線光源部40に電力が供給される。
[給水栓部]
給水栓部20は、容器部10に貯められた液体を供給するための供給栓部の一例である。具体的には、給水栓部20は、操作レバーを備える。操作レバーは、例えば、押下式、引上式、又は、回動式のレバーである。操作レバーが操作されたとき、給水栓部20は、容器部10に貯められた液体の外部への供給を開始、又は、停止する。
給水栓部20は、例えば、容器部10の底部近傍の側面部に取り付けられている。具体的には、給水栓部20は、容器部10の孔部15に接続されている。給水栓部20は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
なお、給水栓部20が設けられる位置は、容器部10の底部近傍に限らない。例えば、給水栓部20は、給湯ポットなどのように、容器部10の上部に設けられていてもよい。
[蓋部]
図5は、本実施の形態に係る蓋部30の斜視図である。蓋部30は、開口部14を塞ぐための着脱可能な蓋である。本実施の形態では、図5に示すように、蓋部30の内部には、蓋側センサ51(開閉センサ部50)が配置されている。本実施の形態では、蓋部30に窓部80が設けられている。
蓋部30は、例えば、内部に空間を有する扁平な蓋である。蓋部30の内部に空間を設けることで、蓋部30を軽量化することができる。また、蓋部30に使用する材料を減らすことができるので、製造コストを削減することができる。蓋部30は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
本実施の形態では、蓋部30には、紫外線光源部40は取り付けられていない。したがって、蓋部30を軽量化及び小型化(薄型化)することができる。
図3及び図5に示すように、蓋部30の裏面には金属板33が設けられている。金属板33は、蓋部30の裏面(下面)を覆うように設けられた金属部材である。金属板33は、例えば、ステンレスなどの金属材料から形成される。これにより、紫外線光源部40が発する紫外線を容器部10の内部に向けて反射することができる。
なお、蓋部30の裏面に金属板33を設ける代わりに、蓋部30自体が、金属材料から形成されてもよい。
本実施の形態では、蓋部30は、ねじ式の蓋である。つまり、蓋部30を容器部10に対して回動させることで、蓋部30は、開口部14を塞ぐことができる。
蓋部30は、開口部14を塞ぐことで、容器部10の内部(水が貯められる空間)を密閉する。なお、本実施の形態では、蓋部30が開口部14を塞ぐことを、蓋部30を閉じると記載する場合がある。
具体的には、「蓋部30を閉じる」とは、容器部10の内部から光が直接漏れない状態にすることである。つまり、蓋部30が閉じられた状態では、蓋部30と容器部10との間には隙間が形成されておらず、容器部10の内部から外部に光が漏れない。なお、本実施の形態では、給水器1は、窓部80を備えており、窓部80を介して一部の光は容器部10の外部に放出される。また、蓋部30が閉じられた状態では、容器部10の内部に貯められた水が開口部14を介して外部に漏れ出ないことが好ましい。
蓋部30が「開けられた状態」とは、蓋部30が閉じられていない状態である。例えば、蓋部30が開けられた状態では、容器部10の内部から光が漏れ出る、すなわち、容器部10の内部を外部から視認可能な状態である。
なお、蓋部30が開口部14を塞ぐ方法は、ねじ式に限らない。例えば、開口部14及び蓋部30にそれぞれ係合する凹部又は凸部を設けてもよい。例えば、凹部を凸部にはめ込むことで、開口部14を蓋部30によって塞いでもよい。また、単に塞ぐだけであるならば、特にロックさせる機構を設けなくてもよい。
[紫外線光源部]
紫外線光源部40は、容器部10に取り付けられ、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、当該液体を殺菌する。照射する紫外線は、例えば、200nm〜400nmの範囲にピーク波長を有する紫外線である。本実施の形態では、紫外線光源部40は、一例として、ピーク波長が253.7nmの紫外線を照射する。
紫外線光源部40は、容器部10の底面10aに取り付けられている。本実施の形態では、図3に示すように、紫外線光源部40は、ランプ41と、カバー42とを備える。
ランプ41は、外部から電力を受けて紫外線を発する。ランプ41は、例えば、紫外線を発する水銀灯である。具体的には、ランプ41としては、内部に水銀蒸気などが封止されたガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプを用いることができる。なお、ランプ41に代えて、紫外線を発するLED(Light Emitting Diode)又はレーザ素子などの固体発光素子を用いてもよい。図3に示すように、ランプ41の給電部43は、内側容器12と外側容器11との間に設けられており、リード線44を介して差込口13と電気的に接続されている。これにより、給電部43は、容器部10の外部に位置する駆動回路部60からランプ41を点灯させるのに必要な電力を受けることができる。
ランプ41は、例えば、6Wの消費電力で紫外線を3分間照射することにより、約8Lの水を殺菌することができる。具体的には、ランプ41は、6Wの消費電力で紫外線を3分間照射することにより、8Lの水に含まれるマイクロコッカス菌を99.9%殺菌することができた。
図3に示すように、本実施の形態では、ランプ41の形状は直管状である。ランプ41は、図3に示すように、容器部10の底面10aに略垂直に(z軸方向と平行に)取り付けられている。具体的には、ランプ41は、その長軸方向が底面10aに直交するように設けられている。例えば、ランプ41は、容器部10の底面10aの、平面視における略中心部から、蓋部30に向かって延びるように設けられている。これにより、ランプ41から内側面10bまでの距離が略均一となる。
なお、ランプ41の個数及び配置は、上述した例に限らない。例えば、2本以上の直管状のランプ41が底面10aの異なる位置に配置されていてもよい。この場合、2本以上の直管状のランプ41は、上面視において、底面10aの中心を対称の中心とする回転対称又は点対称に配置されていてもよい。これにより、液体を略均等に殺菌することができる。
カバー42は、ランプ41の破損を防止するためにランプ41を囲むように設けられている。カバー42は、例えば、容器部10の内部を清掃する際などに、ランプ41に過剰な力が直接加わるのを抑制する。
カバー42は、例えば立体格子形状を有し、当該立体格子の内部にランプ41が配置されている。カバー42は、例えば、アルミニウム、ステンレスなどの金属材料から形成される。カバー42は、容器部10の内面と同様に、ランプ41から発せられた紫外線を反射してもよい。
ランプ41及びカバー42は、容器部10の底面10aに取り付けられているので、液体に浸漬する。このため、ランプ41及びカバー42は、防水性を有する。
なお、紫外線光源部40が紫外線を照射する際には、給水器1は、通常、机又は床などの上に設置されて固定されている。したがって、容器部10に貯められた水は、動水(流水)ではなく、静水である。紫外線光源部40は、静水に紫外線を照射するので、短期間で充分に殺菌することができる。
[開閉センサ部]
開閉センサ部50は、開口部14が蓋部30によって塞がれているか否かを検知する。つまり、開閉センサ部50は、蓋部30が閉じられた状態であるか、開けられた状態であるかを検知する。
開閉センサ部50は、図4及び図5に示すように、蓋側センサ51と、容器側センサ52とを備える。蓋側センサ51は、例えば、蓋部30に内蔵されている。容器側センサ52は、例えば、容器部10に内蔵されている。
本実施の形態では、蓋側センサ51と容器側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に近接するように設けられている。例えば、蓋側センサ51と容器側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に、上面視において重複する。
開閉センサ部50は、例えば、磁気センサである。蓋側センサ51は、例えば、永久磁石などの磁石である。容器側センサ52は、例えば、リードスイッチを有し、駆動回路部60に電気的に接続されている。蓋部30が閉じられた場合に、容器側センサ52のリードスイッチが導通し、電流が流れる。容器側センサ52は、当該電流を検知信号として駆動回路部60に出力する。
なお、開閉センサ部50の構成は一例であって、これに限らない。例えば、容器側センサ52は、コイルを有し、蓋側センサ51に近接したときに流れる電流を検知信号として駆動回路部60に出力してもよい。
[駆動回路部]
駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する。具体的には、駆動回路部60は、紫外線光源部40を点灯するタイミング及び消灯するタイミングを制御する。なお、駆動回路部60は、紫外線光源部40が放射する紫外線の強度、又は、紫外線を照射する期間を変更する制御を行ってもよい。
本実施の形態では、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯が許可されている点灯許可モードと、紫外線光源部40の点灯が禁止されている点灯禁止モードとを選択的に実行する。点灯許可モードでは、電源スイッチ70が押下されたときに、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行う。点灯禁止モードでは、電源スイッチ70が押下されたとしても、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行わない。駆動回路部60は、点灯許可モードと点灯禁止モードとを、開閉センサ部50による検知結果に基づいて切り替える。
具体的には、駆動回路部60は、開口部14が塞がれていることを開閉センサ部50によって検知されない場合に、紫外線光源部40の点灯を禁止する。つまり、駆動回路部60は、蓋部30が開けられた状態では、点灯禁止モードを実行して、紫外線光源部40への電力の供給を禁止する。また、駆動回路部60は、蓋部30が閉じられた状態でのみ、点灯許可モードを実行して、紫外線光源部40への電力の供給を許可する。また、紫外線光源部40の点灯中に、蓋部30が開けられた場合、駆動回路部60は、紫外線光源部40を消灯し、点灯許可モードから点灯禁止モードに移行する。
本実施の形態では、例えば、駆動回路部60は、点灯許可モードで電源スイッチ70が押されたとき、予め設定された期間(以下、「設定時間」と記載する)、紫外線光源部40のランプ41を点灯させる。設定時間は、例えば、3分間であるが、これに限らない。
駆動回路部60は、図1に示すように、容器部10の外部に設けられている。駆動回路部60は、例えば、ACアダプタであって、商用電源に接続される。駆動回路部60は、商用電源から受けた電力をランプ41に供給する。具体的には、駆動回路部60は、筐体と、筐体の内部に配置された基板(図示せず)と、基板に実装された複数の回路部品(図示せず)とを備える。
基板は、金属配線がパターニングされたプリント基板(PCB基板)である。当該金属配線によって、複数の回路部品が電気的に接続される。複数の回路部品は、ランプ41を点灯させるための電力を生成する。複数の回路部品は、例えば、マイコン(マイクロコンピュータ又はマイクロコントローラ)、インバータ、抵抗素子、キャパシタ、インダクタ、整流素子、スイッチ素子などが含まれる。
[電源スイッチ]
電源スイッチ70は、例えば、押下式のボタンスイッチである。電源スイッチ70が押された場合に、駆動回路部60は、点灯許可モードであればランプ41を点灯させる。これにより、電源スイッチ70が押された場合に、ランプ41が紫外線の照射を開始し、液体の殺菌が行われる。
[窓部]
窓部80は、紫外線を可視光に変換する波長変換材を含んでいる。本実施の形態では、窓部80は、蓋部30に設けられている。窓部80は、容器部10内の紫外線光源部40が紫外線を照射しているか否かを確認するために設けられている。
本実施の形態では、図3に示すように、窓部80は、孔部81と、カバー部材82と、透光性部材83と、反射部材84とを有する。
孔部81は、蓋部30を表面から裏面に向かう方向(z軸方向)に貫通する。なお、孔部81内は、透光性を有する樹脂材料又はガラス材料で充填されてもよい。本実施の形態では、孔部81の開口形状(カバー部材82の平面視形状に対応する)は、図2に示すように略矩形であるが、これに限らない。孔部81の開口形状は、円形又は楕円形などでもよい。
図3に示すように、孔部81は、蓋部30の一部が裏面から表面に向かって筒状に延設されることで形成されている。また、孔部81は、蓋部30とは別体で形成されていてもよい。
カバー部材82は、孔部81の外側の開口に設けられている。カバー部材82は、複数の波長変換材を内部に含有している。複数の波長変換材は、具体的には、複数の蛍光体(蛍光体粒子)である。蛍光体は、紫外線を緑色光に変換する。波長変換材として、例えば、LAP蛍光体(セリウム、テルビウム賦活リン酸ランタン蛍光体;LaPO:Ce3+,Tb3+)を利用することができ、LAP蛍光体は、300nm以下の波長の紫外線を受けた場合に、約550nmにピーク波長を有する蛍光(緑色光)を発する。緑色光は、人間にとって視感度の高い光であるので、紫外線の照射状況を確認しやすくすることができる。
カバー部材82は、図2及び図3に示すように、複数の波長変換材を含有する波長変換部82aと、波長変換材を含有しない透過部82bとを有する。
波長変換部82aは、透過部82bを囲むように環状に形成されている。本実施の形態では、図2に示すように、波長変換部82aの平面視形状は、矩形環形状である。波長変換部82aと透過部82bとの平面視における配置及び形状は、これらに限定されない。例えば、平面視形状が矩形の波長変換部82aと平面視形状が矩形の透過部82bとが並んで配置されていてもよい。
波長変換部82aは、板状のガラス材料又は樹脂材料の所定の領域に、複数の蛍光体粒子を分散させることで形成される。これにより、透過部82bでは紫外線が吸収されるのに対して、波長変換部82aでは紫外線が蛍光体粒子に照射される。蛍光体粒子は、紫外線によって励起されて緑色光を発する。
なお、例えば、カバー部材82は、紫外線を遮断するガラス板から形成され、波長変換部82aでは、透過部82bよりもガラス板の厚さが薄く形成され、内部に複数の蛍光体粒子が分散されていてもよい。波長変換部82aと透過部82bとは、別体で形成されていてもよい。
透過部82bは、紫外線を遮断し、可視光を透過する。これにより、透過部82bを介して、容器部10の内部を外から見ることができる。紫外線光源部40は、紫外線を照射する際に、弱いながらも青色光を発する。発せられた青色光は、透過部82bを透過して、外部に出射される。紫外線光源部40が点灯している場合に、透過部82bを介して容器部10の内部を覗き込んだとき、青色光を確認することができる。
カバー部材82には、可視光を拡散(散乱)させる拡散粒子が含まれていてもよい。これにより、窓部80の直上方向だけでなく、斜め上方などの離れた位置から窓部80(カバー部材82)の発光を確認することができる。なお、カバー部材82の表面に凹凸を形成することで、可視光を拡散させてもよい。凹凸は、例えば、シボ加工などにより形成することができる。
透光性部材83は、紫外線光源部40から発せられる紫外光及び青色光を透過する。透光性部材83は、孔部81の下側の開口に設けられている。透光性部材83は、例えば、ガラス材料から形成される。透光性部材83は、容器部10に貯められる液体が孔部81に浸入するのを抑制する。
反射部材84は、紫外線光源部40から発せられる紫外光及び青色光を反射する。反射部材84は、孔部81の側面に沿って設けられている。これにより、反射部材84は、孔部81を通過する紫外光及び青色光が蓋部30に吸収されるのを抑制することができる。反射部材84は、例えば、アルミニウムなどの金属膜である。
なお、本実施の形態では、窓部80は蓋部30の一部に設けているが、蓋部30の全体が窓部80として機能してもよい。本実施の形態では、蓋部30には紫外線光源部40及び駆動回路部60などの紫外線及び可視光を遮る部材が設けられていない。このため、窓部80を蓋部30の全体に大きく確保することができるので、容器部10内での紫外線の照射状況を確認することができる。したがって、波長変換部82aと透過部82bとの大きさ及び配置などの設計の自由度も高めることができる。このため、給水器1のデザイン性を高めることができる。
また、本実施の形態では、窓部80は、蓋部30を貫通するように設けているが、これに限らない。窓部80は、容器部10を貫通するように設けられていてもよい。具体的には、孔部81が容器部10の外壁を貫通していてもよい。例えば、窓部80を容器部10の側壁に設けることで、紫外線光源部40のランプ41を直接確認することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る給水器1は、内部に注液するための開口部14を有し、かつ、液体が貯められる容器部10と、開口部14を塞ぐための、容器部10に着脱可能な蓋部30と、容器部10に取り付けられ、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部40とを備える。
これにより、紫外線光源部40は、容器部10に貯められた液体に紫外線を照射するので、貯められた水を一括して殺菌することができる。したがって、紫外線を用いて液体を短期間で効果的に殺菌することができる。また、紫外線光源部40が容器部10に取り付けられているので、蓋部30を軽量化することができる。蓋部30が軽量化されることで、蓋部30の開け閉めが容易になり、液体の注入作業などを簡単にすることができる。
また、蓋部30に紫外線光源部40が取り付けられている場合には、蓋部30の開け閉めの際に紫外線光源部40が破損する恐れがある。これに対して、容器部10は、蓋部30の開け閉めの際にも通常動かされない部分であるので、容器部10に紫外線光源部40を取り付けることにより、紫外線光源部40の破損などを抑制することができる。
また、例えば、容器部10は蓋部30よりもサイズが大きいため、紫外線光源部40の放熱設計が容易になる。
また、例えば、紫外線光源部40は、容器部10の底面10aに取り付けられている。
これにより、容器部10の内部に貯められる液体に紫外線を直接照射することができるので、液体を効果的に殺菌することができる。
また、例えば、紫外線光源部40は、紫外線を発する直管状のランプ41を有し、ランプ41は、容器部10の底面10aに略垂直に取り付けられている。
これにより、例えば、上面視において容器部10の略中央にランプ41を取り付けた場合には、容器部10に貯められた液体に略均等に紫外線を照射することができる。したがって、給水器1は、液体を短期間で効果的に殺菌することができる。
また、例えば、さらに、容器部10に貯められた液体を供給するための給水栓部20を備える。
これにより、内部に貯められた液体を容易に外部に取り出すことができる。具体的には、蓋部30を開けることなく、液体を外部に取り出すことができるので、菌などが容器部10の内部に入るのを抑制することができる。
(変形例1)
以下では、上記の実施の形態に係る給水器1の変形例1について説明する。
図6は、本変形例に係る給水器101の断面図である。図6に示すように、本変形例に係る給水器101は、実施の形態1に係る給水器1と比較して、紫外線光源部40が容器部10の底面10aではなく、内側面10bに取り付けられている点が相違する。以下では、相違点を中心に説明し、実施の形態1と同じ点については説明を省略又は簡略化する。
本変形例では、図6に示すように、紫外線光源部40のランプ41は、容器部10の底面10aと平行になるように、内側面10bに取り付けられている。ランプ41の取り付け位置は、特に限定されないが、例えば、容器部10の深さ方向の中央である。あるいは、容器部10内に規定の水量(例えば、8L)の液体が貯められたときに底面10aと水面との中央になる位置に設けられていてもよい。
なお、ランプ41の個数及び配置は、上述した例に限らない。例えば、2本以上の直管状のランプ41が内側面10bの異なる位置に配置されていてもよい。例えば、2本以上の直管状のランプ41が段違いに交差するように配置されていてもよい(ねじれの位置)。
このように、本変形例に係る給水器101によれば、紫外線光源部40は、紫外線を発する直管状のランプ41を有し、ランプ41は、容器部10の底面10aと平行になるように、内側面10bに取り付けられている。
これにより、例えば、容器部10の深さ方向の中央近傍にランプ41を取り付けた場合には、容器部10に十分な量(例えば、規定量である8L)の液体を入れたときに、液体に略均等に紫外線を照射することができる。したがって、給水器101は、液体を短期間で効果的に殺菌することができる。
(変形例2)
以下では、上記の実施の形態に係る給水器1の変形例2について説明する。
図7は、本変形例に係る給水器102の断面図である。図8は、図7に示すVIII−VIII線における本変形例に係る給水器102の断面図である。図7及び図8に示すように、本変形例に係る給水器102は、実施の形態1に係る給水器1と比較して、紫外線光源部40の代わりに紫外線光源部140と、散乱反射部142とを備える点が相違する。以下では、相違点を中心に説明し、実施の形態1と同じ点については説明を省略又は簡略化する。
紫外線光源部140は、上面視において、容器部10内に貯められる液体の周囲から紫外線を照射する。本変形例では、紫外線光源部140は、図7及び図8に示すように、紫外線を発する複数の固体発光素子141を有する。
複数の固体発光素子141はそれぞれ、紫外線を発するLED素子又はレーザ素子である。複数の固体発光素子141は、図8に示すように、上面視において、容器部10内に貯められる液体を囲むように環状に配置されている。本変形例では、8個の固体発光素子141が、容器部10の上面視における中心から等距離の位置に等角度(具体的には45°)で配置されている。複数の固体発光素子141は、容器部10の内側面10bに取り付けられている。
散乱反射部142は、環状に配置された複数の固体発光素子141の略中央に位置している。散乱反射部142は、図7に示すように、容器部10の底面10aから略垂直に立設された棒状の散乱反射体である。散乱反射部142は、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料などの紫外線を反射することができる部材から形成されている。散乱反射部142の表面には、例えば、凹凸が形成されていてもよい。これにより、紫外線をより効率良く散乱反射させることができる。
なお、散乱反射部142の個数及び配置は、図7及び図8で示す例に限らない。例えば、散乱反射部142は、蓋部30の裏面から略垂直に立設されていてもよい。また、複数の散乱反射部142が容器部10又は蓋部30から立設されていてもよい。散乱反射部142は、例えば、底面10aに略垂直でなくてもよく、斜めに延設されていてもよい。
このように、本変形例に係る給水器102によれば、紫外線光源部140は、上面視において、容器部10内に貯められる液体の周囲から紫外線を照射する。
これにより、周囲から紫外線を液体に照射するので、略均等に紫外線を照射することができる。したがって、給水器102は、液体を短期間で効果的に殺菌することができる。
また、例えば、紫外線光源部140は、紫外線を発する複数の固体発光素子141を有し、複数の固体発光素子141は、上面視において、容器部10内に貯められる液体を囲むように環状に配置されている。
これにより、固体発光素子は小型で防水性に優れているので、配置の自由度が高くなる。したがって、容器部10に入れられる液体の量を多くすることができるので、短期間で大量の液体の殺菌を行うことができる。また、給水器102を軽量化することができる。
なお、本変形例では、紫外線光源部140は、紫外線を発する環状に配置された複数の固体発光素子141を有する例について示したが、紫外線を発する環状のランプを有してもよい。環状のランプとしては、例えば、上記実施の形態に係るランプ41と同様に、内部に水銀蒸気などが封止された環状のガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプを用いることができる。環状のランプは、例えば、容器部10の内側面10bに沿って取り付けられている。例えば、容器部10内には、複数の環状のランプが底面10aから異なる高さの位置に設けられていてもよい。
(変形例3)
以下では、上記の実施の形態に係る給水器1の変形例3について説明する。
図9は、本変形例に係る給水器103の斜視図である。図10は、本変形例に係る載置台112の斜視図である。図11は、本変形例に係る給水器103の断面図である。
図9に示すように、給水器103は、実施の形態1に係る給水器1と比較して、容器部10の代わりに、容器部110を備える点が相違する。以下では、相違点を中心に説明し、実施の形態1と同じ点については説明を省略又は簡略化する。
本変形例では、容器部110は、液体が貯められる第1空間111aを有する容器本体111と、容器本体111が載置される載置台112とを備える。図10及び図11に示すように、載置台112は、内部に、紫外線光源部140aが配置された第2空間112aを有する。
容器本体111は、図11に示すように、内部(第1空間111a)に紫外線光源部が配置されていない。紫外線光源部が配置されていないので、容器部10には、紫外線光源部に電力を供給するための差込口13は設けられていない。差込口13は、図示しないが、載置台112に設けられていてもよい。
載置台112は、内部(第2空間112a)に紫外線光源部140aを収納する。本変形例では、載置台112は、2つの環状のランプ141a及び141bを収納する。環状のランプ141a及び141bとしては、ランプ41と同様に、内部に水銀蒸気などが封止された環状のガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプを用いることができる。
載置台112は、扁平な台座であり、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料から形成される。載置台112の形状及び大きさは、特に限定されない。
本変形例では、容器本体111の底面部111bと載置台112の上面部112bとは、紫外線を透過する透光性材料から形成されている。例えば、容器本体111の底面部111bと載置台112の上面部112bとは、紫外線を透過するガラス材料などから形成されている。
図示しないが、載置台112には、容器本体111の検知部が設けられている。検知部は、容器本体111が載置台112に載置されたことを検知する。例えば、検知部は、接触センサ及び重量センサを含んでいる。接触センサによって容器本体111が載置台112に接触していることを検知し、重量センサによって容器本体111が所定の重量以上であることを検知する。所定の重量は、例えば、蓋部30及び容器本体111と、容器本体111に入れられる規定量の液体との合計重量である。
本変形例では、駆動回路部は、所定の重量以上の容器本体111が載置台112に載置されたことを検知部が検知した場合に、紫外線光源部140aを点灯させる。容器本体111が載置台112に載置されていない場合、及び、容器本体111が載置台112に載置されているものの、その重量が少ない場合には、駆動回路部は、点灯禁止モードを実行する。これにより、紫外線光源部140aが照射する紫外光が外部に漏れ出ないようにすることができる。
なお、本変形例において、駆動回路部は、載置台112の内部に収納されている。あるいは、駆動回路部は、実施の形態1と同様に、容器部110とは別体で設けられていてもよい。この場合、載置台112には、実施の形態1に係る差込口13と同様のプラグの差込口が設けられている。
以上のように、本変形例に係る給水器103によれば、容器部110は、液体が貯められる第1空間111aを有する容器本体111と、紫外線光源部140aが配置された第2空間112aを有し、容器本体111が載置される載置台112とを備え、容器本体111の底面部111bと載置台112の上面部112bとは、紫外線を透過する透光性材料から形成されている。
これにより、紫外線光源部40と液体とを完全に分離することができるので、紫外線光源部40の防水性などの対策を取らなくてもよい。また、紫外線光源部40が液体と接触しないので、汚れの付着などが抑制され、メンテナンスが容易になる。このように、本変形例に係る給水器103によれば、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
なお、本変形例において、ランプ141a及び141bが環状のランプである例について示したが、実施の形態1と同様に、直管状のランプでもよく、あるいは、変形例2と同様に、LED素子又はレーザ素子などでもよい。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1及び各変形例では、据え置きタイプのいわゆるウォータージャグを例に説明したが、これに限らない。例えば、本発明に係る殺菌容器は、携帯可能なマグとして実現することもできる。
図12は、本変形例に係る蓋付きマグ201の斜視図である。図13は、本変形例に係る蓋付きマグ201の蓋部230を取り外した状態を示す斜視図である。
蓋付きマグ201は、液体を貯めるための携帯可能な容器(いわゆる水筒)である。蓋付きマグ201は、実施の形態1に係る給水器1と同様に、液体に紫外線(UV光)を照射することで、当該液体を殺菌する。図12に示すように、蓋付きマグ201は、容器部210と、蓋部230と、電源スイッチ270とを備える。また、図13に示すように、蓋付きマグ201は、紫外線光源部240と、駆動回路部260とを備える。なお、図示しないが、実施の形態と同様に、蓋付きマグ201は、開閉センサ部50を備えていてもよい。
容器部210は、液体を貯めるための有底筒状の容器である。容器部210は、図13に示すように、内部空間に液体を注入するための開口部214を有する。容器部210には、開口部214を介して、水道水などの未殺菌水が注入され、注入された未殺菌水が貯められる。貯められた未殺菌水には、紫外線光源部240によって紫外線が照射された後、開口部214を介して、外部に供給(排出)される。つまり、本実施の形態では、開口部214は、注液口と供給口とを兼ねる。具体的には、開口部214は、飲用口を兼ねる。
容器部210の内部空間の容量は、例えば500mLであるが、これに限定されない。容器部210は、例えば、人間が片手又は両手で持てる程度の大きさである。
蓋部230は、開口部214を塞ぐための、容器部210の着脱可能な蓋である。蓋部230は、開口部214を塞ぐことで、容器部210の内部空間を密閉する。本実施の形態では、蓋部230には、紫外線光源部240及び駆動回路部(図示せず)などは取り付けられていない。
紫外線光源部240は、実施の形態1に係る紫外線光源部40と構成及び機能は同じである。紫外線光源部240は、容器部210の内部に収まるように小型化されている。
紫外線光源部240は、容器部210の内部に配置され、容器部210に貯められる液体に紫外線を照射することで、当該液体を殺菌する。照射する紫外線は、例えば、200nm〜400nmの範囲にピーク波長を有する紫外線である。
具体的には、図13に示すように、紫外線光源部240は、容器部210の底面210aに取り付けられたランプ241と、ランプ241を保護するカバー242とを備える。なお、変形例1と同様に、ランプ241は、容器部210の内側面210bに取り付けられていてもよい。
ランプ241は、ランプ41と同様に、例えば、内部に水銀蒸気などが封止された直管状のガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプである。なお、紫外線光源部240は、変形例2と同様に、ランプ41の代わりに、又は、ランプ41に加えて、1以上の固体発光素子141を備えてもよい。小型かつ軽量の固体発光素子141を用いることで、蓋付きマグ201をより軽量化することができる。したがって、ユーザによって携帯されることが想定される蓋付きマグ201にとって、より有用である。
駆動回路部260は、実施の形態1に係る駆動回路部60と構成及び機能は同じである。駆動回路部260は、例えば、容器部210の底に収納されている。容器部210内の液体が貯められる空間と、駆動回路部260が収納される空間とは、分離されている。
なお、本実施の形態に係る蓋付きマグ201は、ユーザに携帯されて、外部からの電力供給を得ることができない屋外などで使用される。このため、蓋付きマグ201は、バッテリー(図示せず)などを備える。バッテリーは、例えば、一次電池又は二次電池などである。バッテリーは、駆動回路部260と同様に、容器部210の底に収納されている。駆動回路部260は、外部から供給される電力ではなく、容器部210の底に収納されたバッテリーからの電力を紫外線光源部240に供給する。
なお、実施の形態1と同様に、駆動回路部260は、容器部210とは別体でもよい。液体を殺菌したいときに、容器部210に駆動回路部260を接続する(例えば、プラグを挿入する)ことで、紫外線光源部240を点灯させてもよい。
電源スイッチ270は、例えば、押下式のボタンスイッチである。電源スイッチ270が押された場合に、駆動回路部260は、点灯許可モードであればランプ241を点灯させる。これにより、電源スイッチ270が押された場合に、ランプ241が紫外線の照射を開始し、液体の殺菌が行われる。
以上のように、本実施の形態に係る蓋付きマグ201は、内部に注液するための開口部214を有し、かつ、液体が貯められる容器部210と、開口部214を塞ぐための、容器部210に着脱可能な蓋部230と、容器部210に取り付けられ、容器部210に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部240とを備え、開口部214は、飲用口を兼ねる。
これにより、実施の形態1と同様に、蓋部230を軽量化することができるので、蓋部230の開け閉めが容易になり、液体の注入作業を簡単にすることができる。また、容器部210に紫外線光源部240を取り付けることにより、紫外線光源部240の破損などを抑制することができる。
(その他)
以上、本発明に係る殺菌容器について、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、駆動回路部60は、容器部10とは別体の筐体の内部に配置された例について説明したが、これに限らない。駆動回路部60は、容器部10の内部に配置されてもよい。この場合、駆動回路部60は、容器部10内の液体が入れられる空間とは異なる空間に配置される。例えば、駆動回路部60は、外側容器11と内側容器12との間に配置される。電源スイッチについても同様である。なお、電源スイッチは、蓋部30に設けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、ランプ41の給電部43が外側容器11と内側容器12との間に位置している例について示したが、給電部43は、容器部10の外側に設けられていてもよい。すなわち、給電部43と差込口13とが共通の部材から形成されていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態に係る給水器1は、液体の殺菌状態、外部から供給される電力の状態、及び、紫外線の照射状態などの給水器1に関する情報を表示するインジケータを備えてもよい。インジケータは、例えば、複数のLED素子などを有し、複数のLED素子の発光態様の組み合わせによって、各情報を表示してもよい。
また、例えば、上記の実施の形態に係る給水器1は、スピーカを備えてもよい。蓋部30の開閉、電源スイッチの押下、紫外線の照射の開始及び終了などを、スピーカからの発信音によってユーザに知らせてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態に係る給水器1は、容器部10又は蓋部30に固定された取手部が設けられていてもよい。これにより、給水器1を容易に持ち運ぶことができる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101、102、103 給水器(殺菌容器)
10、110、210 容器部
10a、210a 底面
10b、210b 内側面
14、214 開口部
20 給水栓部(供給栓部)
30、230 蓋部
40、140、140a、240 紫外線光源部
41、141a、141b、241 ランプ
111 容器本体
111a 第1空間
111b 底面部
112 載置台
112a 第2空間
112b 上面部
141 固体発光素子
201 蓋付きマグ(殺菌容器)

Claims (10)

  1. 内部に注液するための開口部を有し、かつ、液体が貯められる容器部と、
    前記開口部を塞ぐための、前記容器部に着脱可能な蓋部と、
    前記容器部に取り付けられ、前記容器部に貯められる液体に紫外線を照射することで、前記液体を殺菌する紫外線光源部とを備える
    殺菌容器。
  2. 前記紫外線光源部は、前記容器部の内側面又は底面に取り付けられている
    請求項1に記載の殺菌容器。
  3. 前記紫外線光源部は、前記紫外線を発する直管状のランプを有し、
    前記ランプは、前記容器部の底面と平行になるように、前記内側面に取り付けられている
    請求項2に記載の殺菌容器。
  4. 前記紫外線光源部は、前記紫外線を発する直管状のランプを有し、
    前記ランプは、前記容器部の底面に略垂直に取り付けられている
    請求項1に記載の殺菌容器。
  5. 前記紫外線光源部は、上面視において、前記容器部内に貯められる液体の周囲から前記紫外線を照射する
    請求項2に記載の殺菌容器。
  6. 前記紫外線光源部は、前記紫外線を発する複数の固体発光素子を有し、
    前記複数の固体発光素子は、上面視において、前記容器部内に貯められる液体を囲むように環状に配置されている
    請求項2に記載の殺菌容器。
  7. 前記紫外線光源部は、前記紫外線を発する環状のランプを有し、
    前記ランプは、前記容器部の内側面に沿って取り付けられている
    請求項5に記載の殺菌容器。
  8. 前記容器部は、
    前記液体が貯められる第1空間を有する容器本体と、
    前記紫外線光源部が配置された第2空間を有し、前記容器本体が載置される載置台とを備え、
    前記容器本体の底面部と前記載置台の上面部とは、前記紫外線を透過する透光性材料から形成されている
    請求項1に記載の殺菌容器。
  9. さらに、
    前記容器部に貯められた液体を供給するための供給栓部を備える
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  10. 前記開口部は、飲用口を兼ねる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の殺菌容器。
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