以下では、本発明の実施の形態に係る給水器及び蓋について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略同一又は略均等などの表現を用いている。例えば、略同一は、完全に同一であることを意味するだけでなく、実質的に同一、すなわち、数%程度の誤差を含むことも意味する。
(実施の形態)
[概要]
まず、本実施の形態に係る給水器の概要について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る給水器1の概観斜視図である。図2A〜図2Cはそれぞれ、本実施の形態に係る給水器1の正面図、上面図及び右側面図である。図3は、本実施の形態に係る給水器1の断面図である。具体的には、図3は、図2Bに示すIII−III線における断面を示している。また、各図において、給水器1の左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
本実施の形態に係る給水器1は、例えば、飲用水又は料理用水などの水を提供(給水)する。具体的には、給水器1は、水道水、井戸水、湧き水、雨水などの水(以下、「未殺菌水」と記載する)に紫外線(UV光)を照射することで殺菌する。給水器1は、殺菌後の水(以下、「殺菌水」と記載する)を飲用水などとして提供する。
本実施の形態に係る給水器1は、図1に示すように、いわゆるウォータージャグと呼ばれる、小型、かつ、軽量であり、持ち運び可能な給水器である。給水器1は、例えば、家庭などに設置され、あるいは、屋外に運ばれて用いられてもよい。
図1〜図3に示すように、給水器1は、貯水タンク部10と、給水口部20と、蓋部30と、紫外線光源部40と、開閉センサ部50(図4及び図5を参照)と、駆動回路部60と、インジケータ70と、スピーカ80と、取手部90とを備える。
以下では、本実施の形態に係る給水器1が備える構成要素について、図1〜図3を適宜参照しながら詳細に説明する。
[貯水タンク部]
図4は、本実施の形態に係る貯水タンク部10を示す概観斜視図である。
図4に示すように、貯水タンク部10は、内部に注水するための注水口部14を有する容器部である。貯水タンク部10には、注水口部14を介して未殺菌水が注水され、注水された未殺菌水が貯められる。貯められた未殺菌水は、図3などに示す紫外線光源部40によって紫外線が照射された後、給水口部20を介して外部に給水(排出)される。
本実施の形態では、図4に示すように、貯水タンク部10は、開口部と底部とを有する有底略円筒体である。具体的には、貯水タンク部10は、二重構造を有し、内部に貯められた水の温度を保つことができる。より具体的には、貯水タンク部10は、外側容器11と、内側容器12とを備える。
外側容器11は、貯水タンク部10の外郭をなす容器である。
内側容器12は、内部に水が貯められる容器である。内側容器12の容量、すなわち、貯水タンク部10に貯められる水の容量は、例えば、6リットル〜10リットルであるが、これに限らない。内側容器12は、外側容器11より小さく、外側容器11の内部に配置されている。
外側容器11及び内側容器12はそれぞれ、開口部と底部とを有する有底略円筒体である。なお、開口部と底部とは、平面視において同じ大きさでもよく、あるいは、開口部が底部より小さくてもよい(いわゆるボトル状)。また、外側容器11及び内側容器12の各々の形状は、これに限らず、例えば、有底角筒状でもよい。
図3に示すように、外側容器11の開口部と内側容器12の開口部とは接続されている。これにより、外側容器11と内側容器12との間に閉空間13が形成されている。閉空間13は、例えば真空などの減圧された空間である。これにより、外側容器11と内側容器12との間での熱伝導を抑制することができる。
注水口部14は、貯水タンク部10に設けられた開口部である。具体的には、注水口部14は、内側容器12の開口部である。注水口部14を介して未殺菌水が内側容器12の内部に注水される。
注水口部14は、図1に示すように、蓋部30によって塞がれる。注水口部14の平面視形状(上面視形状)は、略円形である。これにより、蓋部30を回動させてねじ締めすることで、注水口部14を蓋部30によって塞ぐことができる。もっとも塞ぐに際して、ねじ締めに限らず、注水口部14及び蓋部30にそれぞれ係合する凹部又は凸部を設けてもよい。例えば、凹部を凸部にはめ込んで注水口部14を蓋部30によって塞いでもよい。また、単に塞ぐだけであるならば、特にロックさせる機構を設ける必要もない。
貯水タンク部10の底部近傍の側面部には、給水口部20が接続される孔部15が形成されている。孔部15は、外側容器11の外部と内側容器12の内部とを連通する。孔部15及び給水口部20を介して、内側容器12に貯められた水(例えば、殺菌水)を外部に給水することができる。
貯水タンク部10の内面は、金属で覆われている。具体的には、内側容器12の内面は、金属で覆われている。例えば、内側容器12及び外側容器11は、金属材料で形成されている。金属材料は、例えば、ステンレスである。なお、外側容器11及び内側容器12は、金属材料に限らず、例えば、樹脂材料などから形成されてもよい。このとき、内側容器12の内面は、例えばめっき処理などによって金属材料で覆われていてもよい。
図4に示すように、貯水タンク部10の注水口部14の近傍には、開閉センサ部50(タンク側センサ52)が設けられる。具体的には、タンク側センサ52は、蓋部30を正しく閉じたときに、蓋部30に設けられた蓋側センサ51と近接する位置に設けられる。
なお、貯水タンク部10は、上述したような二重構造を有しなくてもよい。
[給水口部]
給水口部20は、貯水タンク部10に貯水された水を給水するための部材である。具体的には、給水口部20は、操作レバーを備える。操作レバーは、例えば、押下式、引上式、又は、回動式のレバーである。操作レバーが操作されたとき、給水口部20は、貯水タンク部10に貯水された水を供給し、あるいは、給水を停止する。
給水口部20は、例えば、貯水タンク部10の底部近傍の側面部に取り付けられている。具体的には、給水口部20は、貯水タンク部10の孔部15に接続されている。給水口部20は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
なお、給水口部20が設けられる位置は、貯水タンク部10の底部近傍に限らない。例えば、給水口部20は、給湯ポットなどのように、貯水タンク部10の上部に設けられていてもよい。
[蓋部(蓋)]
図5は、本実施の形態に係る蓋部30の概観斜視図である。図6A〜図6Cはそれぞれ、本実施の形態に係る蓋部30の正面図、上面図及び右側面図である。
蓋部30は、注水口部14を塞ぐための着脱可能な蓋である。本実施の形態では、図5及び図6A〜図6Cに示すように、蓋部30の裏面には、紫外線光源部40が取り付けられている。
図5及び図6A〜図6Cに示すように、蓋部30は、表面部30aと、裏面部30bとを備える。
表面部30aは、蓋部30の表(おもて)面側の部分であり、図3に示すように、蓋部30が閉じられた場合には、注水口部14を覆う。表面部30aは、例えば、円板状の筐体である。表面部30aは、裏面(下面)側が開放されており、裏面部30bが接続されている。表面部30aの表面(上面)側には、把持部31が設けられている。表面部30aは、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料から形成される。
裏面部30bは、蓋部30の裏面側の部分であり、図3に示すように、蓋部30が閉じられた場合には、注水口部14を介して貯水タンク部10(具体的には、内側容器12)内に配置されている。裏面部30bは、例えば、円板状の筐体である。裏面部30bは、表面(上面)側が開放されており、表面部30aが接続されている。裏面部30bの裏面(下面)を貫通するように、紫外線光源部40が設けられている。裏面部30bは、例えば、ステンレスなどの金属材料から形成される。
本実施の形態では、蓋部30の裏面は、金属で覆われている。具体的には、裏面部30bが金属材料で形成されており、裏面部30bの裏面(下面)が金属で覆われている。これにより、紫外線光源部40が発する紫外光を反射することができる。
なお、裏面部30bは、樹脂材料から形成されてもよい。この場合、例えば、裏面部30bの下面に金属板を取り付けることで、蓋部30の裏面に反射性を持たせることができる。
また、図3に示すように、蓋部30の内部には、駆動回路部60、インジケータ70及びスピーカ80が配置されている。また、図5に示すように、蓋部30の内部には、開閉センサ部50(蓋側センサ51)が配置されている。
本実施の形態では、蓋部30は、ねじ巻き式の蓋である。つまり、蓋部30を貯水タンク部10に対して回動させることで、蓋部30は、注水口部14を塞ぐことができる。
蓋部30は、注水口部14を塞ぐことで、貯水タンク部10の内部(水が貯められる空間)を密閉する。なお、本実施の形態では、蓋部30が注水口部14を塞ぐことを、蓋部30を閉じると記載する場合がある。
具体的には、「蓋部30を閉じる」とは、貯水タンク部10の内部から光が直接漏れない状態にすることである。つまり、蓋部30が閉じられた状態では、蓋部30と貯水タンク部10との間には隙間が形成されておらず、貯水タンク部10の内部から外部に光が漏れない。なお、後述するように、蓋部30は、窓部34を備えており、窓部34を介して一部の光は貯水タンク部10の外部に放出される。また、蓋部30が閉じられた状態では、貯水タンク部10の内部に貯められた水が注水口部14を介して外部に漏れ出ないことが好ましい。
蓋部30が「開けられた状態」とは、蓋部30が閉じられていない状態である。例えば、蓋部30が開けられた状態では、貯水タンク部10の内部から光が漏れ出る、すなわち、貯水タンク部10の内部を外部から視認可能な状態である。
図7は、本実施の形態に係る蓋部30を閉じる様子を示す上面図である。具体的には、図7の(a)は、蓋部30が開けられた状態を示し、(b)は、蓋部30が閉じられた状態を示している。
図7に示すように、蓋部30は、平面視における中心を通る軸Pを回転軸として回動させることで、開閉される。本実施の形態では、蓋部30は、蓋部30を開閉するために把持される凸状の把持部31を有する。ユーザは把持部31を把持して蓋部30を回動させることで、蓋部30を開閉することができる。なお、蓋部30及び貯水タンク部10の各々には、互いに螺合するネジ山が形成されている。
把持部31は、蓋部30の開閉を行おうとする者(例えば、給水器1のユーザ)が把持する部分である。把持部31の形状は、蓋部30に対する平面視において、細長形状である。具体的には、把持部31の周辺に凹部を設けられていることで、凸状の把持部31が形成されている。把持部31の上面と蓋部30の表面(すなわち、上面)とは、面一である。把持部31の上面は、後述する第2平坦部33に含まれる。
蓋部30が、貯水タンク部10に対して所定の向き(又は所定の位置)まで回動された場合に、蓋部30が閉じた状態になる。本実施の形態では、図7の(b)に示すように、把持部31の長手方向Qが、給水器1の前後方向R(すなわち、Y軸方向)に一致するときに、蓋部30が閉じた状態になる。
蓋部30は、円板状の蓋体であり、かつ、側面に第1平坦部32を有する。具体的には、図6Bに示すように、蓋部30の上面視形状は、略円形であり、周の一部が欠落している。当該欠落部分が、第1平坦部32である。つまり、第1平坦部32は、蓋部30の側面に設けられた平坦面を有する。図6B及び図6Cに示すように、蓋部30を上面視及び側面視した場合に、第1平坦部32は、それぞれ略直線で示される。つまり、第1平坦部32は、略矩形の平坦面を有する。
図8は、本実施の形態に係る蓋部30を、第1平坦部32を下向きにして水平面95に置いた様子を示す側面図である。
図8に示すように、蓋部30が第1平坦部32を有するので、第1平坦部32と水平面95とが線(又は面)で接する。したがって、図8において、左右方向への回転を抑制することができる。これにより、蓋部30の回転が抑制されるので、例えば、周辺の物にぶつかる、又は、落下するなどによって蓋部30又は紫外線光源部40が破損するのを抑制することができる。
蓋部30は、裏面とは反対側の表面に第2平坦部33を有する。具体的には、図6A〜図6Cに示すように、第2平坦部33は、略円形の平坦面を有する。
図9は、本実施の形態に係る蓋部30を、第2平坦部33を下向きにして水平面95に置いた様子を示す側面図である。
図9に示すように、蓋部30は、第2平坦部33を鉛直下向きにして水平面95に置いた場合に自立する。つまり、蓋部30は、第2平坦部33と水平面95とが接するように置いた場合に転倒しない。
第2平坦部33は、例えば、紫外線光源部40の軸方向(Z軸方向)に直交する面である。これにより、第2平坦部33を鉛直下向きにした場合、紫外線光源部40の軸が鉛直方向になるので、紫外線光源部40の重みによって蓋部30が傾くことを抑制することができる。
また、紫外線光源部40は、第2平坦部33の略中央(重心)に対向する位置に取り付けられている。これにより、第2平坦部33を鉛直下向きにして蓋部30を水平面95においた場合の安定性を向上させることができる。
このように、蓋部30の転倒が抑制されるので、例えば、周辺の物にぶつかる、又は、落下するなどによって蓋部30又は紫外線光源部40が破損するのを抑制することができる。
蓋部30は、窓部34を備える。
窓部34は、貯水タンク部10の内部を視認するための部分である。本実施の形態では、図3に示すように、窓部34は、貫通孔34aと、拡散部材34bと、反射部材34cと、透光性部材34dとを有する。
貫通孔34aは、蓋部30を表面から裏面に向かう方向(Z軸方向)に貫通する。なお、貫通孔34a内は、透光性を有する樹脂材料又はガラス材料で充填されてもよい。
拡散部材34bは、紫外線光源部40から発せられる青白光を拡散させて外部に出射する。つまり、拡散部材34bは、紫外線光源部40が点灯している間、青白光を放出する。拡散部材34bは、蓋部30の表面に、貫通孔34aを覆うように設けられている。本実施の形態では、拡散部材34bは、蓋部30の表面の一部と側面の一部とに設けられている。これにより、図6A〜図6Cに示すように、給水器1の上方又は側方から給水器1を見た場合に、拡散部材34bを視認することができる。したがって、拡散部材34bを視認することで、紫外線光源部40が点灯しているか否かを判断することができる。
拡散部材34bは、例えば、樹脂材料から形成される。例えば、樹脂材料の表面にシボ加工などを施すことにより、拡散部材34bは形成される。拡散部材34bは、シリカなどの光拡散材を含む樹脂材料から形成されてもよい。
反射部材34cは、紫外線光源部40から発せられる青白光を反射する。貫通孔34aの側面に沿って設けられている。したがって、反射部材34cは、貫通孔34aを通過する青白光が蓋部30に吸収されるのを抑制することができる。反射部材34cは、例えば、アルミニウムなどの金属膜である。
透光性部材34dは、紫外線光源部40から発せられる青白光を透過する。透光性部材34dは、蓋部30の裏面に貫通孔34aを覆うように設けられている。透光性部材34dは、例えば、ガラス材料から形成される。透光性部材34dは、貯水タンク部10に貯められる水が貫通孔34a内に浸入するのを抑制する。また、透光性部材34dは、紫外線光源部40から発せられる紫外線を吸収し、窓部34を介して外部に放射されるのを抑制する。
[紫外線光源部]
紫外線光源部40は、貯水タンク部10の内部に配置され、貯水タンク部10に貯められた水に紫外線を照射することで、当該水を殺菌する。照射する紫外線は、例えば、200nm〜400nmの範囲にピーク波長を有する紫外線である。本実施の形態では、紫外線光源部40は、一例として、ピーク波長が253.7nmの紫外線を照射する。
紫外線光源部40は、蓋部30の裏面に取り付けられている。具体的には、紫外線光源部40は、蓋部30(裏面部30b)の裏面を貫通するように設けられている。
紫外線光源部40は、図5に示すように、ランプ41と、カバー42とを備える。
ランプ41は、外部から電力を受けて紫外線を発する。ランプ41は、例えば、紫外線を発する水銀灯である。例えば、ランプ41としては、内部に水銀蒸気などが封止されたガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプを用いることができる。なお、ランプ41に替えて、紫外線を発するLED(Light Emitting Diode)を用いてもよい。図3に示すように、ランプ41の給電部は、裏面部30b内に設けられており、コネクタ62に接続されている。ランプ41は、例えば、6Wの消費電力で3分間照射することにより、約8リットルの水を殺菌することができる。例えば、6Wの消費電力で紫外線を3分間照射することにより、8リットルの水に含まれるマイクロコッカス菌を99.9%殺菌することができた。
図3及び図5に示すように、ランプ41の形状は、直管状である。ランプ41は、例えば、ランプ41の長軸方向が蓋部30の裏面に直交するように設けられている。具体的には、ランプ41は、蓋部30の裏面のうち、平面視における中心近傍に立設するように設けられている。ランプ41の先端(下方端)は、貯水タンク部10の底部の近傍に位置している。例えば、図3に示すように、ランプ41の先端と給水口部20(孔部15)とは略同じ高さに位置する。これにより、貯水タンク部10に貯められた水に、直接、かつ、略均等に紫外線を照射することができる。
なお、ランプ41は、紫外線だけでなく、青白光も発する。当該青白光は、窓部34を介して外部に出射される。これにより、給水器1のユーザは、窓部34を見ることで、紫外線が照射されているか否かを判断することができる。なお、紫外線を放射するLEDからの光も青白く見える。
カバー42は、ランプ41の破損を防止するためのカバーである。カバー42は、例えば、蓋部30を机又は床などに置いた場合に、ランプ41が机又は床に直接接触するのを抑制する。
カバー42は、ランプ41を囲むように設けられている。具体的には、カバー42は、立体格子形状を有し、当該立体格子の内部にランプ41が配置されている。カバー42は、例えば、ステンレスなどの金属材料から形成される。
ランプ41及びカバー42は、貯水タンク部10内に水が貯められた場合に、貯められた水に浸かる。例えば、規定の水量(例えば8リットル)の水が貯められた場合に、ランプ41は、少なくとも半分以上が浸水する。このため、ランプ41及びカバー42は、防水性を有することが好ましい。
なお、紫外線光源部40が紫外線を照射する際には、給水器1は、通常、机又は床などの上に設置されて固定されている。したがって、貯水タンク部10に貯められた水は、動水(流水)ではなく、静水である。紫外線光源部40は、静水に紫外線を照射するので、短期間で充分に殺菌することができる。
[開閉センサ部]
開閉センサ部50は、注水口部14が蓋部30によって塞がれているか否かを検知する。つまり、開閉センサ部50は、蓋部30が閉じられた状態であるか、開けられた状態であるかを検知する。
開閉センサ部50は、図4及び図5に示すように、蓋側センサ51と、タンク側センサ52とを備える。蓋側センサ51は、例えば、蓋部30に内蔵されている。タンク側センサ52は、例えば、貯水タンク部10に内蔵されている。
本実施の形態では、蓋側センサ51とタンク側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に近接するように設けられている。例えば、蓋側センサ51とタンク側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に、上面視において重複する。
開閉センサ部50は、例えば、磁気センサである。蓋側センサ51は、例えば、リードスイッチを有し、駆動回路部60に電気的に接続されている。タンク側センサ52は、例えば、永久磁石などの磁石である。蓋部30が閉じられた場合に、蓋側センサ51のリードスイッチが導通し、電流が流れる。蓋側センサ51は、当該電流を検知信号として駆動回路部60に出力する。
なお、開閉センサ部50の構成は、一例であって、これに限らない。例えば、蓋側センサ51は、コイルを有し、タンク側センサ52に近接したときに流れる電流を検知信号として駆動回路部60に出力してもよい。
[駆動回路部]
駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する。具体的には、駆動回路部60は、紫外線光源部40を点灯するタイミング及び消灯するタイミングを制御する。なお、駆動回路部60は、紫外線光源部40が放射する紫外線の強度、又は、紫外線を照射する期間を変更する制御を行ってもよい。
本実施の形態では、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯が可能な点灯可能モードと、紫外線光源部40の点灯が禁止されている点灯禁止モードとを実行する。点灯可能モードでは、電源スイッチ63が押下されたときに、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行う。点灯禁止モードでは、電源スイッチ63が押下されたとしても、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行わない。駆動回路部60は、点灯可能モードと点灯禁止モードとを、開閉センサ部50による検知結果に基づいて切り替える。
具体的には、駆動回路部60は、注水口部14が塞がれていることを開閉センサ部50によって検知されない場合に、紫外線光源部40の点灯を禁止する。つまり、駆動回路部60は、蓋部30が開けられた状態では、点灯禁止モードを実行する。具体的には、紫外線光源部40への電力の供給を禁止する。また、駆動回路部60は、蓋部30が閉じられた状態でのみ、点灯可能モードを実行する。具体的には、駆動回路部60は、紫外線光源部40への電力の供給を行うことができる。また、紫外線光源部40の点灯中に、蓋部30が開けられた場合、駆動回路部60は、紫外線光源部40を消灯し、点灯禁止モードに移行する。
駆動回路部60は、図3に示すように、インバータ61と、コネクタ62と、電源スイッチ63と、メイン回路基板64と、タイマー部65とを備える。なお、図示しないが、インバータ61と、コネクタ62と、電源スイッチ63と、メイン回路基板64と、タイマー部65とは、ケーブル又は基板に設けられた金属パターンなどの配線によって電気的に接続されている。
インバータ61は、ランプ41に供給するための交流電力を生成する。具体的には、インバータ61は、外部電源から供給された電力(例えば、系統電力)を所望の周波数に変換し、変換後の交流電力を、コネクタ62を介してランプ41に供給する。
コネクタ62は、ランプ41に電力を供給するための接続部の一例である。コネクタ62は、インバータ61に電気的に接続されている。
電源スイッチ63は、紫外線光源部40の点灯を開始するためのスイッチである。電源スイッチ63が押下された場合に、メイン回路基板64及びインバータ61は、ランプ41に電力を供給する。なお、紫外線光源部40が点灯中に電源スイッチ63が押下されたとき、紫外線光源部40を消灯してもよい。
メイン回路基板64は、ランプ41への電力の供給の開始及び停止を制御するための回路基板である。具体的には、メイン回路基板64は、電源スイッチ63が押下されたことを検知して、ランプ41へ電力の供給を開始する。
本実施の形態では、メイン回路基板64は、開閉センサ部50から出力された検知信号を取得する。メイン回路基板64は、検知信号によって蓋部30が閉じられていることが確認された場合にのみ、点灯可能モードを実行する。
タイマー部65は、紫外線光源部40の点灯時間をカウントする。タイマー部65は、例えば、メイン回路基板64に設けられている。タイマー部65は、紫外線光源部40による紫外線の照射が開始されたタイミングからカウントを開始する。タイマー部65は、カウントの開始から、予め設定された期間(以下、「設定時間」と記載する)が経過したタイミングで、消灯タイミング信号をメイン回路基板64に出力する。メイン回路基板64は、消灯タイミング信号を受けた場合に、ランプ41への電力の供給を停止し、紫外線光源部40による紫外線の照射を停止する。
設定時間は、例えば、3分間である。なお、複数の設定時間が設定されていてもよい。この場合、ユーザは、複数の設定時間から1つの設定時間を選択することができる。設定時間が長い程、未殺菌水の殺菌効果をより高めることができる。
本実施の形態では、タイマー部65は、インジケータ70にカウントに応じたカウント信号を出力する。例えば、タイマー部65は、カウント値又は残り時間を示すカウント信号を出力する。また、タイマー部65は、スピーカ80にカウント信号又は消灯タイミング信号を出力してもよい。
なお、メイン回路基板64には、例えば、マイコン(マイクロコントローラ)が実装されている。マイコンは、紫外線光源部40の点灯制御、インジケータ70の表示制御、及び、スピーカ80の出音制御を行う。また、マイコンは、タイマー部65の機能を有してもよい。
[表示部]
インジケータ70は、タイマー部65によるカウントに応じた表示を行う表示部の一例である。インジケータ70は、例えば、タイマー部65によるカウントに応じて異なる表示を行う。
図3に示すように、インジケータ70は、LED基板71と、透光性カバー72とを備える。
LED基板71は、複数のLED素子が実装されている。複数のLED素子は、タイマー部65によるカウントに応じて順に発光する。複数のLED素子は、例えば、赤色又は青色などの可視光を発する。
透光性カバー72は、LED基板71から発せられる光を透過するカバーである。透光性カバー72は、蓋部30の内部に塵埃又は水分などの異物が浸入するのを抑制する。
図10は、本実施の形態に係る給水器1を使用中のインジケータ70の様子を示す上面図である。具体的には、図10の(a)は、紫外線光源部40による紫外線の照射が開始された時点を示している。図10の(b)は、紫外線の照射が開始された後、設定時間(例えば、3分)が経過していない時点を示している。図10の(c)は、紫外線の照射が開始された後、設定時間が経過した時点を示している。
なお、図10において、斜線の網掛けを付した領域は、LED素子が発光していることを示している。また、窓部34に付したドットの網掛けは、紫外線光源部40が紫外線を照射しており、外部から青白い光が視認可能な状態であることを示している。
図10の(a)に示すように、例えば、紫外線の照射が開始された時点では、インジケータ70は、1つのみのLED素子が発光している。図10の(b)に示すように、時間の経過とともに、発光するLED素子の数が順に増加する。図10の(c)に示すように、全てのLED素子が発光した後、紫外線の照射は終了する。
なお、インジケータ70によるカウントの表示方法は、これに限らない。インジケータ70は、例えば、セグメントディスプレイであり、カウント値(又は、残り時間)をデジタル数字で表示してもよい。あるいは、インジケータ70は、LED素子を点滅表示させ、点滅の頻度をカウントに応じて変更してもよい。また、インジケータ70は、カウントに応じてLED素子の発光色を変更してもよい。
[出音部]
スピーカ80は、開閉センサ部50によって検知された蓋部30の開閉状態に応じて音を発する出音部の一例である。スピーカ80は、例えば、メイン回路基板64に設けられている。
本実施の形態では、スピーカ80は、開閉センサ部50によって蓋部30が閉じられたことが検知された場合に効果音(第1効果音)を発する。スピーカ80は、開閉センサ部50によって蓋部30が開けられたことが検知された場合に警告音を発する。
また、本実施の形態では、スピーカ80は、紫外線光源部40の点灯状態に応じて音を発する。具体的には、スピーカ80は、紫外線光源部40が点灯を開始したときに、第2効果音を発する。スピーカ80は、設定時間が経過して紫外線光源部40が消灯したときに、第3効果音を発する。
第1効果音、第2効果音及び第3効果音並びに警告音は、例えば、互いに異なる音である。具体的には、音の高さ、音の大きさ、又は、音を発する回数若しくはタイミングなどが異なっている。
なお、スピーカ80は、効果音又は警告音の代わりに、音声又は音楽を出力してもよい。
[取手部]
取手部90は、給水器1を持ち運ぶ際に、ユーザに把持される部分である。取手部90は、貯水タンク部10に取り付けられている。取手部90は、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料から形成される。
[機能構成]
続いて、本実施の形態に係る給水器1の機能構成について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係る給水器1の構成を示す機能ブロック図である。
図11に示すように、給水器1は、受付部110と、検知部120と、光源部130と、制御部140と、タイマー部150と、出音部160と、表示部170とを備える。
受付部110は、光源部130による紫外線の照射の開始(すなわち、点灯指示)を受け付ける。受付部110は、電源スイッチ63に相当する。受付部110は、紫外線の照射の停止(すなわち、消灯指示)を受け付けてもよい。受付部110は、点灯期間の設定、照射強度の設定などを受け付けてもよい。
検知部120は、蓋部30が閉じられているか否かを検知する。検知部120は、開閉センサ部50に相当する。検知部120は、蓋部30が閉じられているか否かを検知し、検知結果を制御部140に出力する。
光源部130は、貯水タンク部10に貯められた水に紫外線を照射する。光源部130は、紫外線光源部40に相当する。光源部130は、制御部140による点灯又は消灯の制御に基づいて、紫外線の点灯及び消灯を行う。
制御部140は、光源部130、出音部160及び表示部170の動作を制御する。制御部140は、駆動回路部60に相当する。具体的には、制御部140は、メイン回路基板64に実装されたマイコンに相当する。
本実施の形態では、制御部140は、給水器1の動作モードを制御する。
具体的には、制御部140は、蓋部30が閉じられたことを検知部120が検知した場合に、点灯可能モードに移行する。このとき、制御部140は、出音部160に効果音(第1効果音)を出力させる。
例えば、点灯可能モードの場合に、制御部140は、受付部110が点灯指示を受け付けた場合に、光源部130に紫外線を照射させる。このとき、制御部140は、出音部160に効果音(第2効果音)を出力させる。
また、制御部140は、設定時間が経過したことがタイマー部150から通知されたとき、光源部130に紫外線の照射を停止させる。このとき、制御部140は、出音部160に効果音(第3効果音)を出力させる。
制御部140は、光源部130が紫外線を照射中に、蓋部30が開けられたことを検知部120が検知した場合に、光源部130に紫外線の照射を停止させる。また、このとき、制御部140は、点灯可能モードから点灯禁止モードに移行する。
制御部140は、点灯禁止モードの場合に、受付部110が点灯指示を受け付けたとしても、光源部130に紫外線を照射させない。例えば、制御部140は、光源部130に紫外線を照射させる代わりに、出音部160に警告音を出力させる。
タイマー部150は、光源部130の点灯時間をカウントする。タイマー部150は、タイマー部65に相当する。タイマー部150は、光源部130の点灯時間が設定時間に達した場合に、制御部140に通知する。
出音部160は、検知部120によって検知された蓋部30の開閉状態に応じて音を発する。出音部160は、スピーカ80に相当する。また、出音部160は、光源部130の点灯状態に応じて音を発する。具体的には、出音部160は、制御部140による制御に基づいて、効果音又は警告音を発する。
表示部170は、タイマー部150によるカウントに応じた表示を行う。表示部170は、インジケータ70に相当する。表示部170は、制御部140による制御に基づいて、光源部130の点灯時間に応じて異なる表示を行う。
[動作]
続いて、本実施の形態に係る給水器1の動作について、図12及び図13を用いて説明する。
図12は、本実施の形態に係る給水器1の動作を示すフローチャートである。図13は、本実施の形態に係る給水器1の動作を模式的に示す図である。
まず、図13の(a)に示すように、ユーザは、給水器1の蓋部30を取り外して、注水口部14を介して貯水タンク部10に水を注ぐ。水は、具体的には、未殺菌水であり、例えば、蛇口200から供給される水道水である。
次に、図13の(b)に示すように、ユーザは、貯水タンク部10に蓋部30を取り付ける。具体的には、ユーザは、手210で把持部31を把持して蓋部30を回動させることで、蓋部30を閉じる。このとき、蓋部30が正しく閉じられた場合、スピーカ80が第1効果音(例えば、「ピッ」)を発する。
以上のように、ユーザによって貯水タンク部10に水を貯められた後に、給水器1は、貯められた水の殺菌を行うことができる。つまり、駆動回路部60は、点灯可能モードに移行する。
具体的には、まず、図12に示すように、給水器1は、ユーザから点灯指示を受け付けるのを待機する(ステップS10でNo)。具体的には、図13の(c)に示すように、例えば、ユーザの手210によって電源スイッチ63が押下されるのを待機する。
点灯指示が受け付けられた場合(ステップS10でYes)、駆動回路部60は、開閉センサ部50によって蓋部30が閉じられていることを確認する(ステップS12)。蓋部30が閉じられていない場合(ステップS12でNo)、スピーカ80は、警告音を発する(ステップS14)。このとき、スピーカ80は、蓋部30が閉じられるまで、定期的に警告音を発し続けてもよい。
蓋部30が閉じられている場合(ステップS12でYes)、紫外線光源部40は、貯水タンク部10に貯められた水に紫外線の照射を開始する(ステップS16)。このとき、図13の(c)に示すように、スピーカ80は、第2効果音(例えば、「ピピッ」)を発してもよい。
タイマー部65は、カウントを開始し、設定時間を経過するまで待機する(ステップS18でNo)。具体的には、図13の(d)に示すように、紫外線光源部40は、紫外線を照射し続ける。また、インジケータ70は、カウントに応じた表示を行う。このとき、窓部34は、青白く光って見える。
設定時間が経過した場合(ステップS18でYes)、紫外線光源部40は、紫外線の照射を停止する。また、図13の(e)に示すように、スピーカ80は、第3効果音(例えば、「ピーッ」)を終了音として発する(ステップS20)。これにより、設定時間の間、貯水タンク部10に貯められた未殺菌水には、紫外線が直接照射されるので、充分に殺菌することができる。
なお、このとき、インジケータ70は表示を終了する。すなわち、LED基板71は、発光を終了する。また、紫外線光源部40から青白い光も放射されないので、窓部34は、青白く光って見えなくなる。
最後に、ユーザは、必要に応じて給水口部20を操作することで、貯水タンク部10に貯められた水(殺菌水)をコップ220に注ぐことができる。これにより、殺菌水を飲用水などとして利用することができる。
[効果など]
以下では、本実施の形態に係る給水器1による効果などを説明する。
従来の流水式の水殺菌装置では、上述したように、短期間で大量の水を充分に殺菌することができないという問題がある。
これに対して、本実施の形態に係る給水器1は、内部に注水するための注水口部14を有する貯水タンク部10と、貯水タンク部10に貯水された水を給水するための給水口部20と、貯水タンク部10の内部に配置され、貯水タンク部10に貯められた水に紫外線を照射することで、当該水を殺菌する紫外線光源部40とを備える。
これにより、紫外線光源部40は、貯水タンク部10に貯められた水に紫外線を照射するので、貯められた水を一括して殺菌することができる。また、紫外線光源部40が貯水タンク部10の内部に配置されているので、貯水タンク部10に貯められた水の全体に届くように紫外線を照射することができるので、優れた殺菌効果を有する。したがって、本実施の形態に係る給水器1によれば、短期間に大量の水を充分に殺菌することができる。
また、従来の水殺菌装置は、一度タンクに貯水された殺菌水を再度殺菌することができないという問題もある。したがって、殺菌後に所定期間が経過した場合、細菌が繁殖している恐れがある。このため、タンクに貯められた殺菌水の全てを破棄しなければならない。あるいは、細菌が繁殖した水をそのまま飲用水として使用してしまう恐れがある。
これに対して、本実施の形態に係る給水器1によれば、貯水タンク部10の内部で紫外線を照射することで、殺菌を行う。つまり、給水器1では、貯水タンク部10の内部空間を、殺菌用と貯水用との両方の空間として利用する。このため、一度殺菌した殺菌水を再び殺菌することもできるので、常に安全性の高い水を飲用水などとして提供することができる。
また、貯水タンク部10の内面にも紫外線が照射されるので、貯水タンク部10自体を殺菌することができる。したがって、より安全性の高い水を提供することができる。
また、従来の水殺菌装置は、水道に直接接続されて使用される。つまり、水道管への接続作業などの専門的な工事が必要となり、当該水殺菌装置を設置するのが煩雑であるという問題もある。さらに、水道管へ接続するために、水殺菌装置の設置場所が制限されるという問題もある水道管へ接続するために、水殺菌装置の設置場所が制限されるという問題もある。
これに対して、本実施の形態に係る給水器1によれば、貯水タンク部10が注水口部14を有するので、水道の蛇口などから貯水タンク部10に水を注ぐことができる。つまり、紫外線光源部40を水道管などに接続する必要がない。したがって、給水器1は、持ち運びが可能である。
さらに、給水器1によれば、紫外線光源部40が貯水タンク部10の内部に配置されているので、従来の流水式の水殺菌装置と比較して、殺菌処理用のタンク部及び排水管を設ける必要がなく、構造を簡素化することができる。構造を簡素化させることで、低コスト化が実現でき、また、給水器1の小型化及び軽量化を実現することができる。したがって、給水器1の持ち運びをより一層容易に行うことができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、注水口部14を塞ぐための着脱可能な蓋部30を備える。
これにより、蓋部30が注水口部14を塞ぐことができるので、紫外線光源部40が照射する紫外線が給水器1の外部に漏れ出るのを抑制することができる。また、蓋部30によって紫外線が漏れ出るのを抑制することができるので、注水口部14を大きくすることができる。したがって、貯水タンク部10に注水するのに要する時間を短くすることができる。また、貯水タンク部10に貯められた水が溢れるのを抑制することができる。
また、例えば、紫外線光源部40は、蓋部30の裏面に取り付けられている。
これにより、給水器1の使用状態、すなわち、蓋部30が閉じられている状態では、紫外線光源部40が貯水タンク部10の内部に配置されているので、貯水タンク部10に貯められた水を殺菌することができる。また、蓋部30を貯水タンク部10から取り外すことで、紫外線光源部40を貯水タンク部10から容易に取り出すことができる。したがって、例えば、貯水タンク部10の内部を容易に洗浄することができ、給水器1の清潔性を保ちやすくなり、貯められた殺菌水に殺菌が再繁殖するのを抑制することができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、注水口部14が蓋部30によって塞がれているか否かを検知する開閉センサ部50と、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する駆動回路部60とを備え、駆動回路部60は、注水口部14が塞がれていることを開閉センサ部50によって検知されない場合に、紫外線光源部40の点灯を禁止する。
これにより、蓋部30が閉じられていない場合には、紫外線が照射されない。したがって、紫外線が給水器1の外部に誤って漏れ出ることを抑制し、ユーザの人体への悪影響や器物の損傷を抑制することができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、開閉センサ部50によって検知された蓋部30の開閉状態に応じて音を発する出音部160(スピーカ80)を備える。
これにより、蓋部30の開閉状態に応じて音を発するので、例えば、蓋部30が正しく閉じられているか否かなどをユーザに知らせることができる。したがって、本実施の形態に係る給水器1によれば、ユーザ利便性を高めることができる。
また、例えば、蓋部30は、貯水タンク部10の内部を視認するための窓部34を備える。
これにより、殺菌処理中(すなわち、紫外線照射中)に、ユーザは、窓部34を介して、目視により紫外線が照射されているか否かを確認することができる。すなわち、ユーザは、紫外線光源部40の動作状態を目視にて確認することができる。したがって、例えば、ランプ41の寿命による取り替え時期などを容易に知ることができる。
また、例えば、蓋部30は、円板状の蓋体であり、かつ、側面に第1平坦部32を有する。
これにより、蓋部30が机又は床などに置かれた場合、第1平坦部32が机又は床に接することで、蓋部30の側方への回転を抑制することができる。例えば、貯水タンク部10への注水を行う際には、注水処理をスムーズに行うために、蓋部30を取り外して机又は床などに置かれることが考えられる。この場合に、第1平坦部32が机又は床に接することで、蓋部30が転がるのを抑制することができる。
したがって、例えば、蓋部30が転がって机から落ちる、あるいは、周辺の物に衝突し、蓋部30自身又は紫外線光源部40が破損するのを抑制することができる。特に、紫外線光源部40の一部にガラス部材が使われている場合、ガラス部材の破損を抑制することができる。また、蓋部30の内部に駆動回路部60が収納されている場合においても、駆動回路部60の故障を抑制することができる。
また、例えば、蓋部30は、裏面とは反対側の表面に第2平坦部33を有し、第2平坦部33を鉛直下向きにして水平面95に置いた場合に自立する。
これにより、蓋部30が第2平坦部33を下向きにして机又は床などに置かれた場合、蓋部30が自立する。例えば、貯水タンク部10への注水を行う際には、注水処理をスムーズに行うために、蓋部30を取り外して机又は床などに置かれることが考えられる。この場合に、蓋部30が自立することで、蓋部30が転倒するのを抑制することができる。
したがって、例えば、蓋部30が転倒して机から落ちる、あるいは、周辺の物に衝突し、蓋部30自身又は紫外線光源部40が破損するのを抑制することができる。特に、紫外線光源部40の一部にガラス部材が使われている場合、ガラス部材の破損を抑制することができる。また、蓋部30の内部に駆動回路部60が収納されている場合においても、駆動回路部60の故障を抑制することができる。
また、例えば、蓋部30は、蓋部30を開閉するために把持される凸状の把持部31を有し、把持部31の形状は、蓋部30に対する平面視において、細長形状である。
これにより、ユーザは把持部31を把持することで、容易に蓋部30を閉じることができる。また、把持部31が平面視において細長形状であるので、ユーザは、把持部31の長手方向を確認することで、蓋部30が正しく閉じられているか否かを判断することができる。例えば、給水器1の正面から見た場合に、把持部31の長手方向がまっすぐになる(Y軸方向に重なる)ように閉めることで、ユーザは、蓋部30を容易に閉じることができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、紫外線光源部40の点灯時間をカウントするタイマー部65と、タイマー部65によるカウントに応じた表示を行う表示部170(インジケータ70)とを備える。
これにより、殺菌処理の終了までの時間又はタイミングをユーザに容易に知らせることができる。したがって、ユーザ利便性を高めることができる。
また、例えば、貯水タンク部10の内面及び蓋部30の裏面は、金属で覆われている。
これにより、金属が紫外線を反射するので、貯水タンク部10及び蓋部30を構成する樹脂の紫外線による劣化を抑制することができる。また、貯水タンク1や蓋部30の内面で吸収されなかった紫外線が、給水器1の内部に貯められた水に戻ることになるため、より短期間で効率良く水を殺菌することができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、紫外線光源部40の点灯状態に応じて音を発する出音部160(スピーカ80)を備える。
これにより、紫外線光源部40の点灯状態に応じて音を発するので、例えば、紫外線の照射開始及び終了などをユーザに知らせることができる。したがって、ユーザ利便性を高めることができる。
また、本実施の形態に係る蓋(蓋部30)は、例えば、給水器1に着脱可能な蓋であって、当該蓋の裏面には、紫外線光源部40が取り付けられており、紫外線光源部40は、蓋が給水器1に取り付けられた場合に、給水器1の内部に貯められた水に紫外線を照射することで、当該水を殺菌する。
これにより、蓋部30を用いることで、上述した給水器1と同様に、短期間で大量の水を充分に殺菌することができる。
(その他)
以上、本発明に係る給水器について、上記実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、蓋部30の裏面に紫外線光源部40が取り付けられている例について示したが、これに限らない。紫外線光源部40は、貯水タンク部10の内部に取り付けられていてもよい。例えば、紫外線光源部40は、貯水タンク部10の内底又は内側面に取り付けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、給水器1が蓋部30を備える例について示したが、これに限らない。給水器1は、蓋部30を備えていなくてもよい。なお、この場合、紫外線光源部40は、例えば、貯水タンク部10の内面に取り付けられている。また、紫外線光源部40が発する紫外線が外に漏れないように、注水口部14は、開口が小さく、紫外線光源部40から離れた位置に配置されている。あるいは、例えば、水道の蛇口に取り付けられたホースが注水口部14に取り付けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、蓋部30を回動させることで、注水口部14を塞ぐ(蓋部30を閉じる)例について示したが、これに限らない。例えば、蓋部30を貯水タンク部10に押し込むことで、注水口部14を塞いでもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸状の把持部31を把持して蓋部30を回動させる例について示したが、これに限らない。例えば、把持部31は、凹部でもよい。ユーザは、当該凹部に手を入れて蓋部30を回動させることができる。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸状の把持部31と蓋部30の表面(上面)とが面一である例について示したが、これに限らない。例えば、把持部31が蓋部30の上面より突出していてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、蓋部30が円板状の蓋体である例について示したが、これに限らない。蓋部30は、矩形の蓋体でもよい。同様に、貯水タンク部10の形状が円筒状である例について示したが、これに限らない。貯水タンク部10の形状は、角筒状でもよい。
また、貯水タンク部10の底部には、複数の脚部を設けてもよい。これにより、給水器1を机などの設置面に設置した場合に、設置面からの給水口部20の高さを高くすることができる。したがって、給水を行いやすくすることができる。
また、例えば、給水器1は、蓋部30の開閉を制限する機能を有してもよい。例えば、紫外線光源部40が紫外線を照射している間は、蓋部30が開けられないように固定されていてもよい。
また、例えば、給水器1は、開閉センサ部50、駆動回路部60、インジケータ70、スピーカ80及び取手部90の少なくとも1つを備えなくてもよい。また、開閉センサ部50、駆動回路部60、インジケータ70、スピーカ80及び取手部90が設けられる位置についても、実施の形態で示した例に限らない。例えば、インジケータ70は、蓋部30ではなく、貯水タンク部10に設けられていてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。