JP2017159246A - 殺菌容器 - Google Patents

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友也 岩橋
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Abstract

【課題】殺菌された液体の適切な利用をユーザに促すことができる殺菌容器を提供する。【解決手段】殺菌容器は、内部に注液するための開口部11を有し、かつ、液体が貯められる容器部10と、開口部11を塞ぐための、容器部10に着脱可能な蓋部30と、容器部10の内部に配置され、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部40と、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する駆動回路部60と、複数の発光素子71〜74とを備え、複数の発光素子71〜74は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって、紫外線光源部40による液体の殺菌状態に関する殺菌情報、及び、紫外線光源部40の寿命に関する寿命情報を含む複数の情報を表示する。【選択図】図11

Description

本発明は、液体の殺菌機能を有する殺菌容器に関する。
従来、家庭に配水されている水道水などを、紫外線によって殺菌してから飲用水として用いるということが行われている。これは、たとえ水道水であっても、マイクロコッカス菌又は大腸菌などの細菌が混入している場合があるためである。特に、発展途上国などにおいては、家庭用の水道水であっても充分に殺菌処理が行われていない場合、あるいは、配水途中で細菌が混入する場合がある。
家庭でも使用できる水殺菌装置としては、水道からの原水を濾過フィルタに通した後、流れる濾過水に紫外線を照射して殺菌し、殺菌後の水をタンクなどに貯水する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。タンクには、給水口(蛇口)が取り付けられており、当該給水口から給水して飲用水又は料理用の水として利用することができる。
特開2005−211851号公報
ところで、紫外線を照射して殺菌を行う場合には、紫外線は人体に悪影響を及ぼすため、紫外線を直接目視などによって確認することができない。このため、故障又は人為的なミス(スイッチの入れ忘れなど)によって、ユーザが誤って未殺菌の水を利用してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、殺菌された液体の適切な利用をユーザに促すことができる殺菌容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る殺菌容器は、内部に注液するための開口部を有し、かつ、液体が貯められる容器部と、前記開口部を塞ぐための、前記容器部に着脱可能な蓋部と、前記容器部の内部に配置され、前記容器部に貯められる液体に紫外線を照射することで、前記液体を殺菌する紫外線光源部と、前記紫外線光源部の点灯及び消灯を制御する駆動回路部と、複数の発光素子とを備え、前記複数の発光素子は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって、前記紫外線光源部による前記液体の殺菌状態に関する殺菌情報、及び、前記紫外線光源部の寿命に関する寿命情報を含む複数の情報を表示する。
本発明に係る殺菌容器によれば、殺菌された液体の適切な利用をユーザに促すことができる。
実施の形態1に係る給水器の概観斜視図である。 実施の形態1に係る給水器の上面図である。 図2のIII−III線における実施の形態1に係る給水器の断面図である。 実施の形態1に係る容器部の概観斜視図である。 実施の形態1に係る蓋部の概観斜視図である。 実施の形態1に係る駆動回路部の概観斜視図である。 実施の形態1に係る駆動回路部の側面図である。 実施の形態1に係る駆動回路部の正面図である。 実施の形態1に係る給水器の駆動回路部の近傍を示す拡大断面図である。 図9のX−X線における基板及び押さえ金具の断面を示す断面図である。 実施の形態1に係る複数の発光素子の点消灯の態様と、給水器の状態との対応関係を示す図である。 実施の形態1に係る複数の発光素子の点消灯の態様と、紫外線光源部の寿命との関係を示す図である。 図3の破線XIIIで囲まれた部分を拡大して示す実施の形態1に係る給水器の断面図である。 実施の形態1に係る給水器の窓部を通過する光の一例を示す図である。 変形例1に係る給水器の概観斜視図である。 変形例2に係る給水器の断面図である。 図16の破線XVIIで囲まれた部分を拡大して示す変形例2に係る給水器の断面図である。 変形例2に係るシャッター部が開けられた状態の窓部を示す断面図である。 実施の形態2に係る蓋付きマグの概観斜視図である。 実施の形態2に係る蓋付きマグの蓋部を取り外した様子を示す概観斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る殺菌容器について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[概要]
まず、本実施の形態に係る給水器の概要について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る給水器1の概観斜視図である。図2は、本実施の形態に係る給水器1の上面図である。図3は、図2のIII−III線における本実施の形態に係る給水器1の断面図である。また、各図において、給水器1の左右方向をx軸方向、前後方向をy軸方向、上下方向をz軸方向とする。
本実施の形態に係る給水器1は、液体を殺菌し、殺菌した液体を貯める殺菌容器の一例である。給水器1は、例えば、飲用水又は料理用水などの水をユーザに提供(給水)する。具体的には、給水器1は、水道水、井戸水、湧き水、雨水などの水(以下、「未殺菌水」と記載する)に紫外線(UV光)を照射することで殺菌する。給水器1は、殺菌後の水(以下、「殺菌水」と記載する)を飲用水などとして提供する。
本実施の形態に係る給水器1は、図1に示すように、いわゆるウォータージャグと呼ばれる、小型、かつ、軽量であり、持ち運び可能な給水器である。給水器1は、例えば、家庭などに設置され、あるいは、屋外に運ばれて用いられてもよい。
図1〜図3に示すように、給水器1は、容器部10と、給水栓部20と、蓋部30と、紫外線光源部40と、開閉センサ部50(図4及び図5を参照)と、駆動回路部60と、インジケータ70と、窓部80と、表示パネル90とを備える。
以下では、本実施の形態に係る給水器1が備える構成要素について、図1〜図3を適宜参照しながら詳細に説明する。
[容器部]
図4は、本実施の形態に係る容器部10を示す概観斜視図である。
図4に示すように、容器部10は、内部に液体が貯められる容器部である。容器部10は、内部に注液するための開口部11を有する。液体は、具体的には、水道水などの水であるが、お茶又はジュースなどの飲料水でもよい。例えば、容器部10には、開口部11を介して未殺菌水が注入され、注入された未殺菌水が貯められる。貯められた未殺菌水は、図3に示す紫外線光源部40によって紫外線が照射された後、給水栓部20を介して外部に給水(排出)される。
図4に示すように、容器部10の底部近傍の側面には、孔部12が設けられている。孔部12には、給水栓部20が取り付けられる。給水栓部20が操作された場合に、容器部10に貯められた液体は、孔部12を介して外部に給水される。
容器部10の容量は、例えば、6L(リットル)〜10Lであるが、これに限らない。容器部10の形状は、図4に示すように、有底略円筒形状であるが、これに限らない。容器部10の形状は、有底角筒形状でもよく、あるいは、開口部11が底部より小さい形状(いわゆるボトル状)でもよい。
本実施の形態では、容器部10は、保温機能を有する。具体的には、容器部10は、内側容器と外側容器との二重構造を有する。内側容器と外側容器との間は、真空などの減圧された空間である。これにより、内側容器と外側容器との間で熱伝導が抑制され、内部に貯められる液体の温度を保つことができる。
容器部10の内面は、金属で覆われている。具体的には、容器部10の内側容器は、ステンレス又はアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されている。これにより、容器部10の内面で紫外線光源部40が発する紫外線を反射させることができるので、効率良く液体を殺菌することができる。なお、容器部10の外側容器は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
なお、容器部10は、保温機能を有していなくてもよく、二重構造を有していなくてもよい。また、容器部10は、樹脂材料を用いて形成されて、その内面がめっき処理などによって金属材料で覆われていてもよい。
本実施の形態では、開口部11は、図1に示すように、蓋部30によって塞がれる。開口部11の平面視形状(上面視形状)は、略円形である。これにより、蓋部30を回動させてねじ締めすることで、開口部11を蓋部30によって塞ぐことができる。容器部10の開口部11の近傍には、図4に示すように、容器側センサ52(開閉センサ部50)が設けられている。
なお、蓋部30が開口部11を塞ぐ方法は、ねじ式に限らない。例えば、開口部11及び蓋部30にそれぞれ係合する凹部又は凸部を設けてもよい。例えば、凹部を凸部にはめ込むことで、開口部11を蓋部30によって塞いでもよい。また、単に塞ぐだけであるならば、特にロックさせる機構を設けなくてもよい。
[給水栓部]
給水栓部20は、容器部10に貯められた液体を供給するための供給栓部の一例である。具体的には、給水栓部20は、操作レバーを備える。操作レバーは、例えば、押下式、引上式、又は、回動式のレバーである。操作レバーが操作されたとき、給水栓部20は、容器部10に貯水された水を供給し、あるいは、給水を停止する。
給水栓部20は、例えば、容器部10の底部近傍の側面部に取り付けられている。具体的には、給水栓部20は、容器部10の孔部12に接続されている。給水栓部20は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
なお、給水栓部20が設けられる位置は、容器部10の底部近傍に限らない。例えば、給水栓部20は、給湯ポットなどのように、容器部10の上部に設けられていてもよい。
[蓋部(蓋)]
図5は、本実施の形態に係る蓋部30の概観斜視図である。
蓋部30は、開口部11を塞ぐための着脱可能な蓋である。本実施の形態では、図5に示すように、蓋部30の裏面には、紫外線光源部40が取り付けられている。蓋部30の内部には、開閉センサ部50(蓋側センサ51)が配置されている。また、図3に示すように、蓋部30の内部には、駆動回路部60が配置されている。
図3及び図5に示すように、蓋部30は、表面部31と、裏面部32と、金属板33とを備える。
表面部31は、蓋部30の表(おもて)面側の部分であり、図3に示すように、蓋部30が閉じられた場合には、開口部11を覆う。表面部31は、例えば、裏面(下面)側が開放され、表面(上面)側が底に相当する扁平な有底略円筒形状の筐体である。表面部31の下面側には、内部に駆動回路部60を配置するための空間を形成するように、裏面部32が接続されている。表面部31は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成される。
裏面部32は、蓋部30の裏面側の部分であり、図3に示すように、蓋部30が閉じられた場合には、開口部11に蓋をする。裏面部32は、例えば、表面(上面)側が開放され、裏面(下面)側が底に相当する扁平な有底略円筒状の筐体である。本実施の形態では、裏面部32の裏面(下面)を貫通するように、紫外線光源部40が設けられている。裏面部32は、例えば、ポリプロピレン(PP)などの樹脂材料から形成されている。
金属板33は、蓋部30の裏面(下面)を覆うように設けられた金属部材である。金属板33は、例えば、ステンレスなどの金属材料から形成される。これにより、紫外線光源部40が発する紫外線を容器部10の内部に向けて反射することができる。
なお、裏面部32の下面に金属板33を設ける代わりに、裏面部32自体が、金属材料から形成されてもよい。
本実施の形態では、蓋部30は、ねじ式の蓋である。つまり、蓋部30を容器部10に対して回動させることで、蓋部30は、開口部11を塞ぐことができる。
蓋部30は、開口部11を塞ぐことで、容器部10の内部(水が貯められる空間)を密閉する。なお、本実施の形態では、蓋部30が開口部11を塞ぐことを、蓋部30を閉じると記載する場合がある。
具体的には、「蓋部30を閉じる」とは、容器部10の内部から光が直接漏れない状態にすることである。つまり、蓋部30が閉じられた状態では、蓋部30と容器部10との間には隙間が形成されておらず、容器部10の内部から外部に光が漏れない。なお、本実施の形態では、給水器1は、窓部80を備えており、窓部80を介して一部の光は容器部10の外部に放出される。また、蓋部30が閉じられた状態では、容器部10の内部に貯められた水が開口部11を介して外部に漏れ出ないことが好ましい。
蓋部30が「開けられた状態」とは、蓋部30が閉じられていない状態である。例えば、蓋部30が開けられた状態では、容器部10の内部から光が漏れ出る、すなわち、容器部10の内部を外部から視認可能な状態である。
なお、図示しないが、蓋部30には、プラグの差込口が設けられている。当該差込口にプラグが接続されることで、駆動回路部60には、紫外線光源部40及びインジケータ70を動作させるための電力が供給される。なお、蓋部30には、差込口の代わりに、又は、差込口に加えてバッテリーが設けられていてもよい。
[紫外線光源部]
紫外線光源部40は、容器部10の内部に配置され、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、当該液体を殺菌する。照射する紫外線は、例えば、200nm〜400nmの範囲にピーク波長を有する紫外線である。本実施の形態では、紫外線光源部40は、一例として、ピーク波長が253.7nmの紫外線を照射する。
紫外線光源部40は、蓋部30の裏面に取り付けられている。具体的には、紫外線光源部40は、蓋部30(裏面部32)の裏面を貫通するように設けられている。
紫外線光源部40は、図3及び図5に示すように、ランプ41と、カバー42とを備える。
ランプ41は、外部から電力を受けて紫外線を発する。ランプ41は、例えば、紫外線を発する水銀灯である。例えば、ランプ41としては、内部に水銀蒸気などが封止されたガラス管を有する低圧水銀蒸気放電ランプを用いることができる。なお、ランプ41に替えて、紫外線を発するLED(Light Emitting Diode)を用いてもよい。図3に示すように、ランプ41の給電部は、裏面部32内に設けられており、駆動回路部60に接続されたコネクタ(図示せず)に接続されている。ランプ41は、例えば、6Wの消費電力で3分間照射することにより、約8Lの水を殺菌することができる。例えば、6Wの消費電力で紫外線を3分間照射することにより、8Lの水に含まれるマイクロコッカス菌を99.9%殺菌することができた。
図3及び図5に示すように、ランプ41の形状は、直管状である。ランプ41は、例えば、ランプ41の長軸方向が蓋部30の裏面に直交するように(すなわち、z軸方向に平行に)設けられている。具体的には、ランプ41は、蓋部30の裏面のうち、平面視における中心近傍に立設するように設けられている。ランプ41は、蓋部30の開け閉め際の回動の軸に沿って設けられている。ランプ41の先端(下方端)は、容器部10の底部の近傍に位置している。例えば、図3に示すように、ランプ41の先端と給水栓部20(孔部12)とは略同じ高さに位置する。これにより、容器部10に貯められた水に、直接、かつ、略均等に紫外線を照射することができる。
なお、ランプ41は、紫外線だけでなく、弱い青色光も発する。当該青色光は、窓部80を介して外部に出射される。これにより、給水器1のユーザは、窓部80を見ることで、紫外線が照射されているか否かを判断することができる。なお、紫外線を放射するLEDからの光も青く見える。
カバー42は、ランプ41の破損を防止するためのカバーである。カバー42は、例えば、蓋部30を机又は床などに置いた場合に、ランプ41が机又は床に直接接触するのを抑制する。
カバー42は、ランプ41を囲むように設けられている。具体的には、カバー42は、立体格子形状を有し、当該立体格子の内部にランプ41が配置されている。カバー42は、例えば、ステンレスなどの金属材料から形成される。
ランプ41及びカバー42は、容器部10に水が貯められた場合に、貯められた水に浸かる。例えば、規定の水量(例えば8L)の水が貯められた場合に、ランプ41は、少なくとも半分以上が浸水する。このため、ランプ41及びカバー42は、防水性を有することが好ましい。
なお、紫外線光源部40が紫外線を照射する際には、給水器1は、通常、机又は床などの上に設置されて固定されている。したがって、容器部10に貯められた水は、動水(流水)ではなく、静水である。紫外線光源部40は、静水に紫外線を照射するので、短期間で充分に殺菌することができる。
[開閉センサ部]
開閉センサ部50は、開口部11が蓋部30によって塞がれているか否かを検知する。つまり、開閉センサ部50は、蓋部30が閉じられた状態であるか、開けられた状態であるかを検知する。
開閉センサ部50は、図4及び図5に示すように、蓋側センサ51と、容器側センサ52とを備える。蓋側センサ51は、例えば、蓋部30に内蔵されている。容器側センサ52は、例えば、容器部10に内蔵されている。
本実施の形態では、蓋側センサ51と容器側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に近接するように設けられている。例えば、蓋側センサ51と容器側センサ52とは、蓋部30が閉じられた場合に、上面視において重複する。
開閉センサ部50は、例えば、磁気センサである。蓋側センサ51は、例えば、リードスイッチを有し、駆動回路部60に電気的に接続されている。容器側センサ52は、例えば、永久磁石などの磁石である。蓋部30が閉じられた場合に、蓋側センサ51のリードスイッチが導通し、電流が流れる。蓋側センサ51は、当該電流を検知信号として駆動回路部60に出力する。
なお、開閉センサ部50の構成は、一例であって、これに限らない。例えば、蓋側センサ51は、コイルを有し、容器側センサ52に近接したときに流れる電流を検知信号として駆動回路部60に出力してもよい。
[駆動回路部]
駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する。具体的には、駆動回路部60は、紫外線光源部40を点灯するタイミング及び消灯するタイミングを制御する。なお、駆動回路部60は、紫外線光源部40が放射する紫外線の強度、又は、紫外線を照射する期間を変更する制御を行ってもよい。
本実施の形態では、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯が可能な点灯可能モードと、紫外線光源部40の点灯が禁止されている点灯禁止モードとを実行する。点灯可能モードでは、表示パネル90の電源スイッチ91が押されたときに、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行う。点灯禁止モードでは、電源スイッチ91が押されたとしても、駆動回路部60は、紫外線光源部40の点灯を行わない。駆動回路部60は、点灯可能モードと点灯禁止モードとを、開閉センサ部50による検知結果に基づいて切り替える。
具体的には、駆動回路部60は、開口部11が塞がれていることを開閉センサ部50によって検知されない場合に、紫外線光源部40の点灯を禁止する。つまり、駆動回路部60は、蓋部30が開けられた状態では、点灯禁止モードを実行する。具体的には、紫外線光源部40への電力の供給を禁止する。また、駆動回路部60は、蓋部30が閉じられた状態でのみ、点灯可能モードを実行する。具体的には、駆動回路部60は、紫外線光源部40への電力の供給を行うことができる。また、紫外線光源部40の点灯中に、蓋部30が開けられた場合、駆動回路部60は、紫外線光源部40を消灯し、点灯禁止モードに移行する。
本実施の形態では、例えば、駆動回路部60は、点灯可能モードで電源スイッチ91が押されたとき、予め設定された期間(以下、「設定時間」と記載する)、紫外線光源部40のランプ41を点灯させる。設定時間は、例えば、3分間であるが、これに限定されない。
また、駆動回路部60は、インジケータ70の動作を制御する表示制御回路も含んでいる。表示制御回路は、給水器1の状態に応じて、インジケータ70の点灯表示を制御する。表示制御回路は、例えば、ランプ41の使用回数(点灯回数)をカウントし、カウントした使用回数を記憶するカウンタ回路を有する。また、例えば、表示制御回路は、外部電源と給水器1とがプラグを介して接続されたときに、外部から駆動回路部60に供給される電力が所定の範囲内にあるか否かを判定する。具体的には、表示制御回路は、供給される電力がランプ41の点灯に使用可能な範囲内にあるか否かを判定する。
図6〜図8はそれぞれ、本実施の形態に係る駆動回路部60の概観斜視図、側面図及び正面図である。駆動回路部60は、図7に示すように、基板61と、1以上の回路部品62とを備える。なお、図3、図6及び図8などには、1以上の回路部品62を示していない。
基板61は、図3に示すように、蓋部30の内部に配置されている。基板61は、一方の面(半田面)に銅箔などの金属配線がパターニングされたプリント基板(PCB基板)である。基板61にパターニングされた金属配線によって、1以上の回路部品62が電気的に接続されている。金属配線は、リード線などのケーブルによって紫外線光源部40のランプ41に電気的に接続されている。
図6及び図8に示すように、基板61は、メイン実装部61aと、サブ実装部61bとを有する。メイン実装部61aは、上側の2つの角が略円弧になる略長方形状の平面視形状を有する平板部である。メイン実装部61aには、紫外線光源部40を点灯させるためのマイコン、インバータなどの主たる回路部品62が実装されている。1以上の回路部品62には、マイコン(マイクロコントローラ又はマイクロコンピュータ)、インバータ、抵抗素子、キャパシタ、インダクタ、整流素子などが含まれる。
サブ実装部61bは、メイン実装部61aの上側端面から上方に突出するように設けられた略矩形の平板部である。サブ実装部61bは、2つの凹部によって分けられたスイッチ実装部61c、第1LED実装部61d及び第2LED実装部61eを有する。本実施の形態では、スイッチ実装部61cは、第1LED実装部61dと第2LED実装部61eとの間に設けられている。
スイッチ実装部61cは、スイッチ素子63が実装される部分である。スイッチ素子63は、回路部品62の1つであり、紫外線光源部40の点灯を開始させるための押下操作型のスイッチ素子である。スイッチ素子63は、図7に示すように、本体63aと、被押下部63bとを有する。被押下部63bが本体63aに向かって下方に押し下げられたときに、スイッチ素子63は、ランプ41の点灯開始のための制御信号を出力する。具体的には、被押下部63bは、表示パネル90の電源スイッチ91が押されたときに連動して下方に押し下げられる。
本実施の形態では、図7に示すように、スイッチ素子63は、被押下部63bが基板61の上端より上方に突出するように配置されている。これにより、上方から力を加えて被押下部63bを容易に下方に押し下げることができる。
第1LED実装部61dは、2つの発光素子71及び72が実装される部分である。2つの発光素子71及び72は、インジケータ70の一部である。2つの発光素子71及び72は、基板61の上端に沿って配置され、上方に向けて光を発する固体発光素子の一例である。
第2LED実装部61eは、2つの発光素子73及び74が実装される部分である。2つの発光素子73及び74は、インジケータ70の一部である。2つの発光素子73及び74は、基板61の上端に沿って配置され、上方に向けて光を発する固体発光素子の一例である。
本実施の形態では、図7に示すように、4つの発光素子71〜74が実装された面は、スイッチ素子63が実装された面の反対側の面である。4つの発光素子71〜74は、図2に示すように、上面視において直線上に配置されている。
本実施の形態では、基板61は、蓋部30が容器部10に取り付けられた場合に、容器部10の底面に対して傾斜している。具体的には、基板61は、蓋部30が容器部10に取り付けられた場合に、容器部10の底面に直交する方向に沿って配置されている。
例えば、給水器1が水平面に容器部10の底面を載置した場合、基板61は、水平面に対して傾斜している。例えば、基板61は、水平面に対して45°以上の傾斜角で傾斜している。これにより、水などの液体が基板61に付着した場合でも、傾斜に沿って液体が流れるので、液体による回路のショート(短絡)を抑えることができる。
本実施の形態では、基板61は、水平面に対して略直角に(すなわち、鉛直方向に沿って)配置されている(縦置き)。これにより、蓋部30の上面から液体が蓋部30の内部に浸入した場合であっても、基板61が縦置きに配置されているので、液体が落下する際に基板61に当たりにくい。したがって、液体による回路のショートを抑えることができる。
本実施の形態では、図9に示すように、基板61は、蓋部30の上側内面に固定されている。図9は、本実施の形態に係る給水器1の駆動回路部60の近傍を示す拡大断面図である。具体的には、図9は、図8のIX−IX線に相当する断面を示している。
図9に示すように、蓋部30の表面部31は、複数のボス34を有する。複数のボス34の各々は、表面部31の内面から下方に突出して設けられ、先端にネジ穴34aが設けられている。
基板61のメイン実装部61aには、図8に示すように、2つの貫通孔61fが設けられている。2つの貫通孔61fの各々には、図9及び図10に示すように、押さえ金具64が挿入される。ここで、図10は、図9のX−X線における基板61及び押さえ金具64の断面を示す断面図である。なお、説明を分かりやすくするため、図10には、基板61及び押さえ金具64以外の構成を示していない。
押さえ金具64は、例えば、2つのネジ孔64aを有する8の字状の押さえ金具である。あるいは、押さえ金具64は、両端にネジ孔が形成された板状の金属部材でもよい。
押さえ金具64を貫通孔61fに挿入し、図9に示すように、ネジ65を押さえ金具64のネジ孔64a及びボス34のネジ穴34aに挿入してねじ込むことで、基板61は、押さえ金具64によって上方に押さえられて固定される。基板61は、2つのボス34の間に位置しているので、水平面に対して略直角の姿勢を安定して保つことができる。
また、本実施の形態では、図9に示すように、基板61は、蓋部30の裏面部32に接触していない。すなわち、基板61と裏面部32との間には隙間が形成されている。これにより、蓋部30の内部に水などの液体が浸入し、裏面部32に溜まったとしても、基板61が液体に接触しにくくなる。したがって、駆動回路部60の回路のショートを抑えることができる。
本実施の形態では、図7に示したように、スイッチ素子63及びインジケータ70の発光素子71〜74なども1つの基板61に実装されている。すなわち、蓋部30の内部に配置されている回路基板は、基板61のみである。これにより、蓋部30の内部の収納スペースを有効に利用することができる。あるいは、蓋部30の内部空間を小さくすることができるので、蓋部30の薄型化及び軽量化を実現することができる。
[インジケータ]
インジケータ70は、給水器1の状態に関する情報を表示する。インジケータ70は、複数の発光素子を含んでいる。複数の発光素子は、発光波長が互いに異なる第1発光素子及び第2発光素子を含んでいる。本実施の形態では、図2に示すように、インジケータ70は、4つの発光素子71〜74を含んでいる。
4つの発光素子71〜74は、可視光を発するLEDなどの固体発光素子である。本実施の形態では、発光素子71及び発光素子73は、第1発光素子の一例であり、赤色光を発する。発光素子72及び発光素子74は、第2発光素子の一例であり、緑色光を発する。
本実施の形態では、図6に示すように、4つの発光素子71〜74は、中央にスイッチ素子63を挟んで、直線上に並んで配置されている。2つの発光素子71及び72は、主に電源に関する情報を示し、2つの発光素子73及び74は、主にランプ41に関する情報を示す。
なお、インジケータ70が含む発光素子の数、配置、各々の発光波長(発光色)は、これらに限定されない。例えば、インジケータ70は、2個のみの発光素子を含んでいてもよく、5個以上の発光素子を含んでもよい。また、4つの発光素子71〜74は、直線上ではなく、2行2列のマトリクス状に配置されていてもよい。4つの発光素子71〜74は、全ての発光波長が同じでもよく、あるいは、全ての発光波長が異なっていてもよい。
4つの発光素子71〜74は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって複数の情報を表示する。点消灯の態様には、連続点灯、点滅点灯、及び、消灯が含まれる。連続点灯は、所定の輝度での点灯が連続(継続)している状態である。点滅点灯は、高輝度と低輝度(又は消灯)とを周期的に繰り返している状態である。消灯は、点灯していない(輝度が0)状態である。
4つの発光素子71〜74は、駆動回路部60に設けられた表示制御回路によって制御される。4つの発光素子71〜74は、表示制御回路によって、各々の点消灯の態様を個別に制御される。
4つの発光素子71〜74によって表示される複数の情報は、紫外線光源部40による液体の殺菌状態に関する殺菌情報と、紫外線光源部40の寿命に関する寿命情報とを含んでいる。本実施の形態では、複数の情報は、さらに、外部から駆動回路部60に供給される電力に関する電力情報、蓋部30による開口部11の開閉状態に関する開閉情報、及び、紫外線光源部40の動作状態に関する動作情報を含んでいる。
図11は、本実施の形態に係る4つの発光素子71〜74の点消灯の態様と、給水器1の状態との対応関係を示す図である。図11に示すように、複数の発光素子71〜74は、ユーザ操作が行われたときに、給水器1の状態に応じた態様で点灯又は消灯する。
(i)ユーザが蓋部30を開けたとき、すなわち、蓋部30を容器部10から取り外したとき、4つの発光素子71〜74は、全て消灯する。
(ii)ユーザが容器部10に開口部11を介して注水するとき、4つの発光素子71〜74は、全て消灯する。
(iii)ユーザがプラグを蓋部30に接続したとき、具体的には、駆動回路部60に電力が供給されたとき、4つの発光素子71〜74は、電力情報を表示する。電力情報には、供給された電力が正常(ランプ41を点灯させることが可能)であることを示す情報、及び、供給された電力が異常(ランプ41を点灯させることが不可能)であることを示す情報が含まれる。4つの発光素子71〜74はそれぞれ、電力情報(供給された電力状態)に対応付けられた態様で点灯又は消灯する。
具体的には、(a)供給された電力が正常である場合には、4つの発光素子71〜74は、全て消灯している。(b)供給された電力が異常である場合には、発光素子71は、赤色光を点滅点灯し、発光素子72〜74は、消灯している。
(iv)ユーザが蓋部30を閉じたとき、すなわち、蓋部30を容器部10に取り付けたとき、4つの発光素子71〜74は、開閉情報を表示する。開閉情報には、蓋部30が完全に閉じられていることを示す情報、及び、蓋部30が不完全に閉じられていることを示す情報が含まれる。4つの発光素子71〜74はそれぞれ、開閉情報(蓋部30の開閉状態)に対応付けられた態様で点灯又は消灯する。
具体的には、(a)蓋部30が完全に閉じられている場合、発光素子72は、緑色光を連続点灯し、発光素子71、73及び74は、消灯している。この状態は、電源スイッチ91が押下されたときに紫外光を照射可能なスタンバイ状態に相当する。すなわち、駆動回路部60は、点灯可能モードを実行中である。
(b)蓋部30が不完全に閉じられている場合、発光素子72は、緑色光を点滅点灯し、発光素子71、73及び74は、消灯している。この状態は、電源スイッチ91が押下されたとしても紫外光を照射できない状態である。すなわち、駆動回路部60は、点灯禁止モードを実行中である。
(v)電源スイッチ91が押されたとき、4つの発光素子71〜74は、動作情報を表示する。動作情報には、紫外線光源部40のランプ41が点灯していることを示す情報、及び、ランプ41が点灯しないことを示す情報が含まれる。4つの発光素子71〜74はそれぞれ、動作情報(紫外線光源部40の動作状態)に対応付けられた態様で点灯又は消灯する。
具体的には、(a)ランプ41が点灯した場合、発光素子72は、緑色光を連続点灯し、発光素子74は、緑色光を点滅点灯する。発光素子71及び73は、消灯している。(b)ランプ41が点灯しない場合、発光素子72は、緑色光を連続点灯し、発光素子73は、赤色光を点滅点灯する。発光素子71及び74は、消灯している。
(vi)ユーザが待機中であるとき、すなわち、電源スイッチ91を押した後、ユーザが給水器1を放置している期間では、4つの発光素子71〜74は、殺菌情報を表示する。殺菌情報には、液体が未殺菌であることを示す情報、液体を殺菌中であることを示す情報、及び、液体が殺菌済みであることを示す情報が含まれる。4つの発光素子71〜74はそれぞれ、殺菌情報(液体の殺菌状態)に対応付けられた態様で点灯又は消灯する。
具体的には、(a)液体を殺菌中である場合、発光素子72は、緑色光を連続点灯し、発光素子74は、緑色光を点滅点灯する。発光素子71及び73は、消灯している。(b)殺菌が完了する前に、処理が中止になった場合、4つの発光素子71〜74は、全て消灯している。例えば、停電若しくはプラグ抜けなどによって電力が供給されなくなった場合、又は、ランプ41若しくは駆動回路部60が故障した場合に、処理が中止になる。このとき、液体の殺菌は完了していない。
(vii)ユーザが電源スイッチ91を押してから、所定期間経過後に給水器1の状態を確認したとき、殺菌が完了している場合、発光素子72及び74は、緑色光を連続点灯し、発光素子71及び73は、消灯している。
以上のように、図11に示す例では、4つの発光素子71〜74の点消灯の態様の組み合わせとして、8つのパターン(重複を含めると11個のパターン)が示されている。これにより、インジケータ70(4つの発光素子71〜74)は、8つの情報を表示する。
例えば、発光素子71が点滅点灯し、発光素子72〜74が消灯しているときには(図11における(iii)の(a))、ユーザは、供給される電力に異常があることを知ることができる。また、発光素子72が連続点灯し、発光素子71、73及び74が消灯しているときには(図11における(iv)の(a))、ユーザは、蓋部30が完全に閉じられており、給水器1はスタンバイ状態にあることが分かる。
なお、4つの発光素子71〜74の全てが消灯しているときは、(i)蓋部30が開けられている場合、(ii)ユーザが水を注入している場合、(iii)の(a)駆動回路部60に正常な電力が供給されている場合、(vi)の(b)処理が途中で停止された場合の4つの状態が考えられる。いずれの場合においても、液体は未殺菌である。
つまり、4つの発光素子71〜74の全てが消灯している場合には、ユーザは、液体が未殺菌であることを知ることができる。したがって、容器部10に貯められた液体をそのまま使用するのを控えることができる。一方で、発光素子72及び74が連続点灯し、発光素子71及び73が消灯している場合には、ユーザは、液体が殺菌済みであることを知ることができる。
このように、ユーザは、4つの発光素子71〜74の点消灯の態様を確認することで、液体の殺菌状態などを知ることができる。
本実施の形態では、4つの発光素子71〜74は、さらに、紫外線光源部40の寿命に関する寿命情報を表示する。紫外線光源部40のランプ41には寿命がある。すなわち、ランプ41は、充分な殺菌効果を得るための使用回数に上限がある。寿命情報には、紫外線光源部40の使用回数(ランプ41の点灯回数)が予め定められた第1回数(具体的には、使用回数の上限)より多いことを示す情報、及び、使用回数が、第2回数以上、第1回数以下であることを示す情報が含まれる。第2回数は、第1回数より少ない回数であり、寿命の予告をするための回数である。
図12は、本実施の形態に係る4つの発光素子71〜74の点消灯の態様と、紫外線光源部40の寿命との関係を示す図である。図12に示すように、4つの発光素子71〜74は、寿命情報(ランプ41の使用回数)に対応付けられた態様で点灯又は消灯する。以下では、一例として、ランプ41の寿命(すなわち、使用回数の上限)が4000回である場合を説明する。
4つの発光素子71〜74は、外部から駆動回路部60に電力が供給されたときに、寿命情報を表示する。具体的には、使用回数が0回以上、3940回以下の場合、4つの発光素子71〜74は、全て消灯している。この場合、ランプ41の寿命までの使用回数に充分な余裕があるので、ユーザに知らせなくてもよい。したがって、図11で示したように、4つの発光素子71〜74は、液体が未殺菌である状態と同じ態様の点消灯を行っている。
使用回数が3941回(第2回数の一例)以上、4000回以下である場合、発光素子71及び73は、赤色光を点滅点灯し、発光素子72及び74は、消灯している。点滅点灯における点滅の回数は、例えば、3回〜5回である。これにより、ユーザは、ランプ41の寿命が近いことを知ることができる。このように、4つの発光素子71〜74がランプ41の寿命を予告することで、ユーザは、ランプ交換などのランプ切れに対する対策を行うことができる。
使用回数が4000回より多い場合、発光素子71及び73は、赤色光を連続点灯し、発光素子72及び74は、消灯している。これにより、ユーザは、ランプ41の寿命が切れていることを知ることができるので、液体が充分に殺菌されていない可能性があることを知ることができる。
このように、4つの発光素子71〜74が寿命情報を表示することで、ランプ交換などの対策をユーザに取らせることができる。
以上のように、本実施の形態に係るインジケータ70では、4つの発光素子71〜74によって、発光素子の個数以上の情報を示すことができる。
これにより、インジケータ70として利用される発光素子の個数を減らすことができるので、表示制御回路のサイズを小さくすることができる。また、発光素子の配置に必要な領域が小さくなるので、スペースを有効に利用することができる。また、発光素子の個数が少ないので、放熱設計も容易になる。少ない個数の発光素子の点消灯の態様を適宜組み合わせることで、消費電力を低減することができる。また、部品点数が少なくなるので、給水器1の製造コストを削減することができる。
なお、4つの発光素子71〜74によって表示する情報は、図11及び図12に示す情報に限らない。例えば、4つの発光素子71〜74は、容器部10に貯められる液体の量に応じた情報を表示してもよい。具体的には、4つの発光素子71〜74は、液体の量が所定量より少ない場合に所定の態様で発光することで、液体の補充をユーザに促すことができる。
[窓部]
窓部80は、紫外線を可視光に変換する波長変換材を含んでいる。本実施の形態では、窓部80は、蓋部30に設けられている。窓部80は、容器部10内の紫外線光源部40が紫外線を照射しているか否かを確認するために設けられている。
図13は、図3の破線XIIIで囲まれた部分を拡大して示す本実施の形態に係る給水器1の断面図である。具体的には、図13は、窓部80の断面を示している。図14は、本実施の形態に係る給水器1の窓部80を通過する光の一例を示す図である。
本実施の形態では、図13に示すように、窓部80は、孔部81と、カバー部材82と、透光性部材83と、反射部材84とを有する。
孔部81は、蓋部30を表面から裏面に向かう方向(z軸方向)に貫通する。なお、孔部81内は、透光性を有する樹脂材料又はガラス材料で充填されてもよい。本実施の形態では、孔部81の開口形状(カバー部材82の平面視形状に対応する)は、図2に示すように略矩形であるが、これに限らない。孔部81の開口形状は、円形又は楕円形などでもよい。
図13に示すように、孔部81は、蓋部30の裏面部32の一部が表面部31に向かって筒状に延設されることで形成されている。あるいは、孔部81は、表面部31の一部が裏面部32に向かって筒状に延設されることで形成されていてもよい。また、孔部81は、蓋部30とは別体で形成されていてもよい。
カバー部材82は、孔部81の外側の開口に設けられている。カバー部材82は、複数の波長変換材を内部に含有している。複数の波長変換材は、具体的には、複数の蛍光体(蛍光体粒子)である。蛍光体は、紫外線を緑色光に変換する。波長変換材として、例えば、LAP蛍光体(セリウム、テルビウム賦活リン酸ランタン蛍光体;LaPO:Ce3+,Tb3+)を利用することができ、LAP蛍光体は、300nm以下の波長の紫外線を受けた場合に、約550nmにピーク波長を有する蛍光(緑色光)を発する。緑色光は、人間にとって視感度の高い光であるので、紫外線の照射状況を確認しやすくすることができる。
カバー部材82は、図13に示すように、複数の波長変換材を含有する波長変換部82aと、波長変換材を含有しない透過部82bとを有する。
波長変換部82aは、透過部82bを囲むように環状に形成されている。本実施の形態では、図2に示すように、波長変換部82aの平面視形状は、矩形環形状である。波長変換部82aと透過部82bとの平面視における配置及び形状は、これらに限定されない。例えば、平面視形状が矩形の波長変換部82aと平面視形状が矩形の透過部82bとが並んで配置されていてもよい。
波長変換部82aは、板状のガラス材料又は樹脂材料の所定の領域に、複数の蛍光体粒子を分散させることで形成される。これにより、図14に示すように、透過部82bでは紫外線UV3が吸収されるのに対して、波長変換部82aでは紫外線UV1及びUV2が蛍光体粒子に照射される。蛍光体粒子は、紫外線UV1及びUV2によって励起されて緑色光GL1及びGL2を発する。
なお、例えば、カバー部材82は、紫外線を遮断するガラス板から形成され、波長変換部82aでは、透過部82bよりもガラス板の厚さが薄く形成され、内部に複数の蛍光体粒子が分散されていてもよい。波長変換部82aと透過部82bとは、別体で形成されていてもよい。
透過部82bは、紫外線を遮断し、可視光を透過する。これにより、透過部82bを介して、容器部10の内部を外から見ることができる。上述したように、紫外線光源部40は、紫外線を照射する際に、弱いながらも青色光を発する。発せられた青色光BL1及びBL2は、図14に示すように、透過部82bを透過して、外部に出射される。紫外線光源部40が点灯している場合に、透過部82bを介して容器部10の内部を覗き込んだとき、青色光BL1及びBL2を確認することができる。
カバー部材82には、可視光を拡散(散乱)させる拡散粒子が含まれていてもよい。これにより、窓部80の直上方向だけでなく、斜め上方などの離れた位置から窓部80(カバー部材82)の発光を確認することができる。なお、カバー部材82の表面に凹凸を形成することで、可視光を拡散させてもよい。凹凸は、例えば、シボ加工などにより形成することができる。
透光性部材83は、紫外線光源部40から発せられる紫外光及び青色光を透過する。透光性部材83は、蓋部30の裏面に孔部81の内側の開口に設けられている。透光性部材83は、例えば、ガラス材料から形成される。透光性部材83は、容器部10に貯められる液体が孔部81に浸入するのを抑制する。これにより、蓋部30の内部に配置された駆動回路部60に液体が接触するのを抑制することができる。
反射部材84は、紫外線光源部40から発せられる紫外光及び青色光を反射する。例えば、図14には、紫外光UV2が反射部材84によって反射されている例を示している。反射部材84は、孔部81の側面に沿って設けられている。これにより、反射部材84は、孔部81を通過する紫外光及び青色光が蓋部30に吸収されるのを抑制することができる。反射部材84は、例えば、アルミニウムなどの金属膜である。
なお、本実施の形態では、窓部80は、蓋部30を貫通するように設けているが、これに限らない。窓部80は、容器部10を貫通するように設けられていてもよい。具体的には、孔部81が容器部10の外壁を貫通していてもよい。例えば、窓部80を容器部10の側壁に設けることで、紫外線光源部40のランプ41を直接確認することができる。
[表示パネル]
表示パネル90は、蓋部30の上面に設けられたパネル(化粧板)である。表示パネル90は、平面視において、駆動回路部60のスイッチ素子63、インジケータ70及び窓部80を含む領域を覆うように設けられている。具体的には、表示パネル90は、発光素子71〜74及び窓部80の各々に対応する開口を有し、発光素子71〜74及び窓部80からの光を通過させる。
表示パネル90は、スイッチ素子63に対応する位置に電源スイッチ91を有する。電源スイッチ91は、押下式のボタンスイッチである。電源スイッチ91が押されたときに、スイッチ素子63の被押下部63bが押し下げられる。これにより、駆動回路部60が点灯可能モードである場合は、電源スイッチ91が押されたときに、紫外線光源部40が紫外線の照射を開始し、液体の殺菌が行われる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る給水器1は、内部に注液するための開口部11を有し、かつ、液体が貯められる容器部10と、開口部11を塞ぐための、容器部10に着脱可能な蓋部30と、容器部10の内部に配置され、容器部10に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部40と、紫外線光源部40の点灯及び消灯を制御する駆動回路部60と、複数の発光素子71〜74とを備え、複数の発光素子71〜74は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって、紫外線光源部40による液体の殺菌状態に関する殺菌情報、及び、紫外線光源部40の寿命に関する寿命情報を含む複数の情報を表示する。
これにより、4つの発光素子71〜74によって殺菌情報及び寿命情報を表示するので、例えば、液体が殺菌済みであるのか、未殺菌であるのかをユーザに知らせることができる。したがって、殺菌された液体の適切な利用をユーザに促すことができる。
また、インジケータ70として利用される発光素子の個数を減らすことができるので、表示制御回路のサイズを小さくすることができる。また、発光素子の配置に必要な領域が小さくなるので、スペースを有効に利用することができる。また、発光素子の個数が少ないので、放熱設計も容易になる。少ない個数の発光素子の点消灯の態様を適宜組み合わせることで、消費電力を低減することができる。また、部品点数が少なくなるので、給水器1の製造コストを削減することができる。
また、例えば、複数の情報は、さらに、蓋部30による開口部11の開閉状態に関する開閉情報を含んでいる。
これにより、蓋部30の開閉状態をユーザに知らせることができるので、蓋部30が閉じられていない場合には、蓋部30を閉じるようにユーザに促すことができる。したがって、給水器1の適切な使用を促すことができ、故障などの発生を抑制することができる。
また、例えば、複数の発光素子71〜74は、蓋部30を容器部10に取り付けたときに、開閉情報を表示する。
これにより、蓋部30を閉じたときに開閉状態をユーザに知らせることができるので、より確実にユーザに蓋部30の開閉状態を知らせることができる。例えば、蓋部30が不完全に閉じられている場合には、ユーザに完全に蓋部30を閉じるように促すことができる。
また、例えば、複数の情報は、さらに、紫外線光源部40の動作状態に関する動作情報を含んでいる。
これにより、4つの発光素子71〜74によって動作情報を表示するので、例えば、ランプ41が点灯しているのか、点灯していないのかをユーザに知らせることができる。したがって、ランプ41が点灯しなかったことに気付かず、ユーザが未殺菌の液体を利用してしまうことを抑制することができる。
また、例えば、複数の発光素子71〜74は、電源スイッチ91が押されたときに、動作情報を表示する。
これにより、電源スイッチ91を押したときに紫外線光源部40の動作状態をユーザに知らせることができるので、より確実にユーザに動作状態を知らせることができる。例えば、ランプ41が点灯していない場合には、ユーザに殺菌ができないことを知らせることができるので、ユーザが未殺菌の液体を利用してしまうことを抑制することができる。
また、例えば、寿命情報は、紫外線光源部40の使用回数が予め定められた第1回数より多いことを示す情報と、紫外線光源部40の使用回数が、第1回数より少ない第2回数以上、第1回数以下であることを示す情報とを含んでいる。
これにより、ユーザにランプ41が寿命であること、及び、寿命が近いこと(予告)を知らせることができる。したがって、ランプ交換などの対策をユーザに促すことができるので、必要なときに突然ランプが寿命で液体の殺菌ができないという事態を抑制することができる。よって、ユーザ利便性を高めることができる。
また、例えば、複数の発光素子71〜74は、外部から駆動回路部60に電力が供給されたときに、寿命情報を表示する。
これにより、例えば、プラグに接続した場合などに寿命情報を知らせることができるので、より確実にユーザにランプ41の寿命を知らせることができる。
また、例えば、複数の情報は、さらに、外部から駆動回路部60に供給される電力に関する電力情報を含んでいる。
これにより、供給された電力の状態をユーザに知らせることができるので、例えば、給水器1が故障しているのか、供給された電力に異常があるのかをユーザは判断することができる。したがって、新興国などの電力供給が不安定な地域では特に有用である。
また、例えば、複数の発光素子71〜74は、外部電源と給水器1とがプラグを介して接続されたときに、電力情報を表示する。
これにより、例えば、ユーザがプラグを給水器1に接続した場合などに電力情報を知らせることができるので、より確実にユーザに電力の状態を知らせることができる。
また、例えば、殺菌情報は、液体が未殺菌であることを示す情報と、液体を殺菌中であることを示す情報と、液体が殺菌済みであることを示す情報とを含んでいる。
これにより、液体が未殺菌であるのか、殺菌中であるのか、殺菌済みであるのかを知らせることができるので、ユーザが誤って未殺菌の液体を利用してしまうことを抑制することができる。
また、例えば、複数の発光素子71〜74は、発光波長が互いに異なる第1発光素子及び第2発光素子を含んでいる。
これにより、複数の発光素子が異なる色の光を発するので、表示を分かりやすくすることができる。
また、例えば、給水器1は、さらに、容器部10に貯められた液体を供給するための給水栓部20を備える。
これにより、内部に貯められた液体を容易に外部に取り出すことができる。具体的には、蓋部30を開けることなく、液体を外部に取り出すことができるので、菌などが容器部10の内部に入るのを抑制することができる。
(変形例1)
以下では、上記の実施の形態に係る給水器1の変形例1について説明する。
図15は、本変形例に係る給水器101の概観斜視図である。図15に示すように、本変形例に係る給水器101は、実施の形態1に係る給水器1と比較して、さらに、情報表示部195を備える点が異なっており、その他の構成は同じである。このため、以下の説明では、実施の形態と異なる点を中心に説明し、同じ点の説明を省略又は簡略化する。
情報表示部195は、インジケータ70が含む4つの発光素子71〜74の各々の点消灯の態様の組み合わせと、当該組み合わせが意味する複数の情報とを対応付けて表示する。具体的には、情報表示部195は、図11及び図12で示した点消灯の態様と給水器101の状態などとの対応関係をユーザに提示する。
情報表示部195は、図15に示すように、容器部10の外側面に付されている。例えば、情報表示部195は、図11及び図12に示すテーブルが印刷されたシール材である。情報表示部195は、蓋部30の外側面に付されていてもよい。
本変形例では、図11及び図12に示したように、4つの発光素子71〜74で11パターン(重複を含めないと14パターン)の状態を表している。このように、少ない個数の発光素子で、発光素子の個数以上の状態を表すため、どの点消灯の態様が、どんな状態を表しているのかが分かりにくくなる恐れがある。
これに対して、本変形例に係る給水器101によれば、容器部10又は蓋部30の外側面に情報表示部195が付されているので、ユーザは、複数の発光素子71〜74がどのような情報を表示しているのかを簡単に把握することができる。これにより、ユーザ利便性を高めることができる。
(変形例2)
以下では、上記の実施の形態に係る給水器1の変形例2について説明する。
図16は、本変形例に係る給水器102の断面図である。図16に示すように、本変形例に係る給水器102は、実施の形態に係る給水器1と比較して、窓部80の代わりに窓部180を備える点が異なっており、その他の構成は同じである。このため、以下の説明では、実施の形態と異なる点を中心に説明し、同じ点の説明を省略又は簡略化する。
図17は、図16の破線XVIIで囲まれた部分を拡大して示す実施の形態に係る給水器1の断面図である。図17に示すように、窓部180は、シャッター部185を有する。
シャッター部185は、カバー部材82の光出射側に設けられた開閉自在の遮光性のシャッター部である。具体的には、シャッター部185は、可視光を遮断する。例えば、シャッター部185は、蓋部30と同様に、ポリプロピレンなどの遮光性の樹脂材料を用いて形成される。
本変形例では、シャッター部185は、スライド式である。図18は、本変形例に係るシャッター部185が開けられた状態の窓部180を示す断面図である。図17及び図18に示すように、シャッター部185は、カバー部材82の上面及び蓋部30の表面部31の上面をスライド可能である。
なお、シャッター部185が開けられた状態とは、図18に示すように、シャッター部185がカバー部材82を覆っておらず、カバー部材82を外部から視認可能な状態を意味する。逆に、シャッター部185が閉じられた状態とは、図17に示すように、シャッター部185がカバー部材82を覆い隠しており、カバー部材82を外部から視認不可能な状態を意味する。
窓部180は、さらに、規制部187及び189を備える。
規制部187は、シャッター部185が開けられた状態でシャッター部185の上面を覆う位置に位置している。つまり、図17に示すように、規制部187は、蓋部30の上面との間にシャッター部185を収容するための空間188を形成する。図18に示すように、シャッター部185が開けられた状態では、規制部187がシャッター部185の上面を覆うことで、シャッター部185が蓋部30から脱離するのを抑制することができる。
規制部189は、シャッター部185を閉じる際に、シャッター部185のスライドを規制する部分である。本変形例では、規制部189は、表示パネル90の端部である。
図17に示すように、シャッター部185を閉じた場合に、シャッター部185の先端が規制部189に当接する。このとき、シャッター部185の他方の端部は規制部187によって覆われている。これにより、シャッター部185が閉じられた状態においてもシャッター部185の脱離を抑制することができ、より確実に窓部80からの光を遮ることができる。
図17及び図18に示すように、シャッター部185は、凸部186を有する。これにより、ユーザは、凸部186をスライド方向に押すことで容易にシャッター部185をスライドさせることができる。凸部186は、例えば、規制部187より上方に突出している。これにより、シャッター部185が開けられた状態であっても凸部186を容易に押すことができるので、シャッター部185の開閉を容易に行うことができる。
以上のように、本変形例に係る給水器102によれば、例えば、窓部180は、さらに、カバー部材82の光出射側に設けられた開閉自在な遮光性のシャッター部180を有する。
これにより、目視による紫外光の照射の確認を望まないユーザにとってはシャッター部185を閉じることで、窓部180の発光を見えなくすることができる。例えば、夜間に利用する場合など、窓部180の発光が目立つ環境下において、より有用である。
なお、本変形例では、シャッター部185がスライド式である例について示したが、これに限らない。シャッター部185は、端部がヒンジなどを介して表面部31に開閉可能に固定された蓋でもよい。あるいは、シャッター部185は、取り外し可能な蓋でもよい。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1及び変形例では、据え置きタイプのいわゆるウォータージャグを例に説明したが、これに限らない。例えば、本発明に係る殺菌容器は、携帯可能なマグとして実現することもできる。
図19は、本実施の形態に係る蓋付きマグ201の概観斜視図である。図20は、本実施の形態に係る蓋付きマグ201の蓋部230を取り外した状態を示す概観斜視図である。
蓋付きマグ201は、液体を貯めるための携帯可能な容器(いわゆる水筒)である。蓋付きマグ201は、実施の形態1に係る給水器1と同様に、液体に紫外線(UV光)を照射することで当該液体を殺菌する。図19に示すように、蓋付きマグ201は、容器部210と、蓋部230と、紫外線光源部240と、窓部280と、表示パネル290とを備える。
容器部210は、液体を貯めるための有底筒状の容器である。容器部210は、内部空間に液体を注入するための開口部211を有する。容器部210には、開口部211を介して、水道水などの未殺菌液が注入され、注入された未殺菌液が貯められる。貯められた未殺菌液には、紫外線光源部240によって紫外線が照射された後、開口部211を介して外部に供給(排出)される。つまり、本実施の形態では、開口部211は、注液口と供給口とを兼ねる。具体的には、開口部211は、飲用口を兼ねる。
容器部210の内部空間の容量は、例えば500mLであるが、これに限定されない。容器部210は、例えば、人間が片手又は両手で持てる程度の大きさである。
蓋部230は、開口部211を塞ぐための、容器部210の着脱可能な蓋である。蓋部230は、開口部211を塞ぐことで、容器部210の内部空間を密閉する。蓋部230の裏面には、図19に示すように、紫外線光源部240が取り付けられている。蓋部230の内部には、図20に示すように、駆動回路部260が配置されている。
本実施の形態に係る蓋付きマグ201は、ユーザに携帯されて、外部からの電力供給を得ることができない屋外などで使用される。このため、蓋部230の内部には、バッテリー(図示せず)が設けられている。バッテリーは、例えば、一次電池又は二次電池などである。
紫外線光源部240は、実施の形態1に係る紫外線光源部40と構成及び機能は同じである。紫外線光源部240は、容器部210の内部に収まるように、かつ、蓋部230の裏面に取り付けられるように、小型化されている。
紫外線光源部240は、容器部210の内部に配置され、容器部210に貯められる液体に紫外線を照射することで、当該液体を殺菌する。照射する紫外線は、例えば、200nm〜400nmの範囲にピーク波長を有する紫外線である。
駆動回路部260は、実施の形態1に係る駆動回路部60と構成及び機能は同じである。駆動回路部260は、蓋部230の内部に収納されるように、駆動回路部60より大きさが縮小されている。駆動回路部260は、外部から供給される電力ではなく、蓋部230の内部に配置されたバッテリーからの電力を紫外線光源部240に供給する。
駆動回路部260の基板261は、実施の形態1と同様に、蓋部230が容器部210に取り付けられた場合に容器部210の底面に傾斜に対して傾斜している。具体的には、基板261は、容器部210の底面(例えば、水平面)に直交する方向に沿って(いわゆる縦置き)配置されている。
なお、図20に示すように、蓋部230の上面が平面であるので、蓋部230が逆さまにして水平面に置かれた場合でも、基板261は、水平面に対して直交している。このため、蓋部230が逆さまに置かれた場合でも、蓋部230内に浸入した液体は、基板261に当たりにくい。これにより、回路のショートを抑えることができる。
インジケータ270は、実施の形態1に係るインジケータ70と構成及び機能は同じである。なお、蓋付きマグ201の蓋部230にはバッテリーが内蔵されているので、バッテリーの残量情報を表示してもよい。残量情報は、例えば、充分に充電されている(すなわち、紫外線の照射ができる)ことを示す情報、及び、残量が実質的にゼロである(すなわち、紫外線の照射ができない)ことを示す情報などを含んでいる。
例えば、図11に示すように、プラグを接続したときの表示を残量情報に適用することができる。具体的には、バッテリーが充分に充電されている場合には、4つの発光素子71〜74は、全て消灯する。バッテリーの残量が実質的にゼロである場合には、発光素子71は、赤色光を点滅点灯し、発光素子72〜74は、消灯する。
また、本実施の形態では、インジケータ270は、電源スイッチ291が押されたときに、寿命情報を表示する。具体的には、インジケータ270は、電源スイッチ291が押されたとき、寿命情報を表示した後、実施の形態1と同様に動作情報を表示し、その後、殺菌情報を表示する。なお、寿命情報を表示するタイミングは、これに限らず、例えば、蓋部230を閉じたときでもよい。
窓部280は、実施の形態1に係る窓部80と構成及び機能は同じである。窓部280は、紫外線を可視光に変換する波長変換材を含んでいる。これにより、容器部210の内部で紫外線が点灯している場合、紫外線が波長変換材に照射されて、窓部280から可視光(例えば、緑色光)が出射される。つまり、窓部280が緑色に光って見えるので、ユーザは、窓部280の発光を確認することで、紫外線が液体に照射されていることを確認することができる。
表示パネル290は、実施の形態1に係る表示パネル90と構成及び機能は同じである。表示パネル290は、蓋部230の大きさに合わせて、表示パネル90より縮小されている。
以上のように、本実施の形態に係る蓋付きマグ201は、内部に注液するための開口部211を有し、かつ、液体が貯められる容器部210と、開口部211を塞ぐための、容器部210に着脱可能な蓋部230と、容器部210の内部に配置され、容器部210に貯められる液体に紫外線を照射することで、液体を殺菌する紫外線光源部240と、紫外線光源部240の点灯及び消灯を制御する駆動回路部260と、複数の発光素子71〜74とを備え、複数の発光素子71〜74は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって、紫外線光源部240による液体の殺菌状態に関する殺菌情報、及び、紫外線光源部240の寿命に関する寿命情報を含む複数の情報を表示し、開口部211は、飲用口を兼ねる。
これにより、実施の形態1と同様に、殺菌情報及び寿命情報を含む複数の情報を表示する複数の発光素子を備えることで、実施の形態1に係る給水器1と同様の効果を奏することができる。
(その他)
以上、本発明に係る殺菌容器について、上記実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、カバー部材82が透過部82bと波長変換部82aとを有する例について説明したが、これに限らない。例えば、カバー部材82の全体に波長変換材が分散されていてもよい。すなわち、カバー部材82の全体が波長変換部82aでもよい。
この場合、内部からの青色光がカバー部材82を透過しないので、直接、内部の様子を確認することは難しい。しかしながら、紫外線光源部40が点灯している期間ではカバー部材82の全体が発光するので、より明るい発光を得ることができ、紫外線の照射状態をより容易に確認することができる。
また、例えば、上記の実施の形態に係る給水器1は、スピーカを備えてもよい。蓋部30の開閉、電源スイッチの押下、紫外線の照射の開始及び終了などを、スピーカからの発信音によってユーザに知らせてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態に係る給水器1は、容器部10又は蓋部30に固定された取手部が設けられていてもよい。これにより、給水器1を容易に持ち運ぶことができる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101、102 給水器(殺菌容器)
10、210 容器部
11、211 開口部
20 給水栓部(供給栓部)
30、230 蓋部
40、240 紫外線光源部
60、260 駆動回路部
61、261 基板
70、270 インジケータ
71、72、73、74 発光素子
195 情報表示部
201 蓋付きマグ(殺菌容器)

Claims (14)

  1. 内部に注液するための開口部を有し、かつ、液体が貯められる容器部と、
    前記開口部を塞ぐための、前記容器部に着脱可能な蓋部と、
    前記容器部の内部に配置され、前記容器部に貯められる液体に紫外線を照射することで、前記液体を殺菌する紫外線光源部と、
    前記紫外線光源部の点灯及び消灯を制御する駆動回路部と、
    複数の発光素子とを備え、
    前記複数の発光素子は、各々の点消灯の態様の組み合わせによって、前記紫外線光源部による前記液体の殺菌状態に関する殺菌情報、及び、前記紫外線光源部の寿命に関する寿命情報を含む複数の情報を表示する
    殺菌容器。
  2. 前記複数の情報は、さらに、前記蓋部による前記開口部の開閉状態に関する開閉情報を含んでいる
    請求項1に記載の殺菌容器。
  3. 前記複数の発光素子は、前記蓋部を前記容器部に取り付けたときに、前記開閉情報を表示する
    請求項2に記載の殺菌容器。
  4. 前記複数の情報は、さらに、前記紫外線光源部の動作状態に関する動作情報を含んでいる
    請求項1又は2に記載の殺菌容器。
  5. 前記複数の発光素子は、電源スイッチが押されたときに、前記動作情報を表示する
    請求項4に記載の殺菌容器。
  6. 前記寿命情報は、
    前記紫外線光源部の使用回数が予め定められた第1回数より多いことを示す情報と、
    前記紫外線光源部の使用回数が、前記第1回数より少ない第2回数以上、前記第1回数以下であることを示す情報とを含んでいる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  7. 前記複数の発光素子は、外部から前記駆動回路部に電力が供給されたときに、前記寿命情報を表示する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  8. 前記複数の情報は、さらに、外部から前記駆動回路部に供給される電力に関する電力情報を含んでいる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  9. 前記複数の発光素子は、外部電源と前記殺菌容器とがプラグを介して接続されたときに、前記電力情報を表示する
    請求項8に記載の殺菌容器。
  10. 前記殺菌情報は、
    前記液体が未殺菌であることを示す情報と、
    前記液体を殺菌中であることを示す情報と、
    前記液体が殺菌済みであることを示す情報とを含んでいる
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  11. 前記複数の発光素子は、発光波長が互いに異なる第1発光素子及び第2発光素子を含んでいる
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  12. さらに、
    前記複数の発光素子の各々の点消灯の態様の組み合わせと、当該組み合わせが意味する前記複数の情報とを対応付けて表示する、前記容器部又は前記蓋部の外側面に付された情報表示部を備える
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  13. さらに、
    前記容器部に貯められた液体を供給するための供給栓部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の殺菌容器。
  14. 前記開口部は、飲用口を兼ねる
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の殺菌容器。
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