JP2017168781A - 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法 - Google Patents

気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017168781A
JP2017168781A JP2016055179A JP2016055179A JP2017168781A JP 2017168781 A JP2017168781 A JP 2017168781A JP 2016055179 A JP2016055179 A JP 2016055179A JP 2016055179 A JP2016055179 A JP 2016055179A JP 2017168781 A JP2017168781 A JP 2017168781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
susceptor
chamber
vapor phase
phase etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016055179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6524944B2 (ja
Inventor
孝樹 輪嶋
Takaki Wajima
孝樹 輪嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP2016055179A priority Critical patent/JP6524944B2/ja
Publication of JP2017168781A publication Critical patent/JP2017168781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6524944B2 publication Critical patent/JP6524944B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】気相成長装置のチャンバー内に堆積したウォールデポをエッチングにより除去する際、エッチング時間を短縮でき、オーバーエッチングによるサセプタのダメージを減少させ、生産性を向上することができる気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法を提供する。
【解決手段】チャンバー1内を昇温させ、ウォールデポの存在しない状態でのサセプタ2の温度を予め測定することにより基準温度を設定しておく工程と、チャンバー1内を昇温させた状態でのサセプタ2の温度が基準温度よりも低い場合には、ウォールデポが生成されているものとみなして気相エッチングを行う気相エッチング開始工程と、サセプタ2温度が基準温度となったら気相エッチングを終了する気相エッチング終了工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、気相成長装置において実施される気相エッチング方法に関し、より詳しくは、気相成長装置のチャンバー内のウォールデポを除去するための気相エッチング方法及びそれを用いたエピタキシャル基板の製造方法に関する。
半導体基板(以下基板という)であるシリコンウェーハを用いて、コンピュータのメモリや演算素子、またデジタルカメラやビデオの撮像素子等、さまざまなデバイスが作られている。特に、先端向けのデバイスには、シリコンウェーハの表面に気相成長によりシリコン層を堆積させたエピタキシャルシリコンウェーハ(エピウェーハ)が用いられている。
一般的にエピウェーハは、1100℃以上の高温でトリクロロシラン等の原料を気相反応させ、シリコン基板上にエピタキシャルシリコン層を成膜させ作られる。気相成長装置では、ウェーハと前記ウェーハを載置するサセプタをヒーターで加熱し、炉体を冷却するコールドウォール式の装置が一般的である。
図4に、気相成長装置の透明石英部材で封止されたチャンバーの様子を模式的に示す。
気相成長装置は、サセプタ支持具6に支持されてウェーハWを載置するサセプタ2を具備するチャンバー1を有している。チャンバー1は、上下に設置された透明石英部材4,4’によって封止される構成となっている。透明石英部材4,4’を通してウェーハWおよびサセプタ2を昇温するため、チャンバー上部および下部にランプ等のヒーター10が設置される。
エピタキシャル成長反応はシリコン基板であるウェーハW上で発生すると同時に、サセプタ2上やチャンバー1の壁面上でも反応し、ポリシリコンや珪素化合物が副生成物として堆積する。このような副生成物はウォールデポ(ウォールデポジション)と呼ばれる。図4に示すように、ウォールデポ14がウェーハWと加熱用ランプであるヒーター10の間の透明石英部材4上に付着すると、エピタキシャル反応中に壁面から剥離し、前記ウェーハW上に付着することでパーティクルとなる。
また、ウォールデポ14が生成されると、図4に示すようにヒーター10の照射光15を遮ることとなってしまい、ウォールデポ14によって影となる領域の温度が低下し、温度分布が悪化するため、エピタキシャルウェーハの膜厚分布・抵抗分布が悪化し、スリップ転位が発生しやすくなる。
さらに、気相成長装置の透明石英部材で封止されたチャンバー1において、前記透明石英部材4,4’上に生成するウォールデポ14は、シリコン基板の温度を測定するパイロメーターに入射する輻射光を遮り、測定温度の精度を悪化させる。
故に、ウォールデポは定期的に除去する必要があり、ウォールデポの除去には塩化水素ガス(HCl)を用いた気相エッチングが行われる。しかし、過度にエッチングを行うと、チャンバーの部材の寿命を低下させるとともに、サイクルタイムが増加し、生産性が悪化するという問題があった。
特開2013-051350
前述のように、気相成長においてはHClを用いた気相エッチングにより定期的にウォールデポを除去する必要がある。必要なエッチングの時間は、反応したエピタキシャル膜の厚さの累積に応じて変化する。種々のエピタキシャル膜厚・エッチング時間でチャンバー内のウォールデポ残存量を評価し、必要なエッチング時間を計算する。
しかしながら、上記ウォールデポ残存量の評価は目視で行うため、必ずしも正確ではない。また、必要なエッチング時間は、反応したエピタキシャル膜厚の累積だけでなく、ソースガス種やプロセス温度、キャリアガス流量等のエピタキシャル反応条件にも影響を受ける。
このように、エッチング時間はエピタキシャル膜厚の累計に加え、確実にエッチングを行うためには、オーバーエッチング時間の導入が必要となる。しかし、過度のエッチングはSiC部材からなるサセプタにダメージを与えてしまう。また、エッチング時間の増大は生産性を悪化させてしまう。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、気相成長装置のチャンバー内に堆積したウォールデポをエッチングにより除去する際、エッチング時間を短縮でき、オーバーエッチングによるサセプタのダメージを減少させ、生産性を向上することができる気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の気相エッチング方法は、基板が載置されるサセプタと、前記サセプタが収容され、透明石英部材により封止されたチャンバーと、前記チャンバーの外側に設けられ、測定光路が前記透明石英部材の内壁面上のウォールデポの生成が予測される箇所を横切って前記チャンバー内のサセプタ温度を測定するように設置されたサセプタ温度測定用パイロメーターと、を有する気相成長装置において実施される気相エッチング方法であり、前記チャンバー内を昇温させ、前記ウォールデポの存在しない状態での前記サセプタ温度を予め測定することにより基準温度を設定しておく工程と、前記チャンバー内を昇温させた状態での前記サセプタ温度が前記基準温度よりも低い場合には、前記ウォールデポが生成されているものとみなして気相エッチングを行う気相エッチング開始工程と、前記サセプタ温度が前記基準温度となったら前記気相エッチングを終了する気相エッチング終了工程と、を含む気相エッチング方法、である。
コールドウォール型の気相成長装置は、サセプタをヒーターで加熱し、炉体を冷却しながらエピタキシャル反応および気相エッチングを行う。気相エッチングは高温であると反応効率が高いため、サセプタ上のウォールデポは除去が容易であるのに対し、チャンバー壁面のウォールデポは長時間のエッチングが必要となる。特に透明石英部材は昇温しづらく、前記透明石英部材上のウォールデポはエッチング残りとなりやすい。
このため、前記チャンバー内の透明石英部材上のウォールデポが除去されたタイミングでは、前記チャンバー内の透明石英部材上以外の箇所に堆積しているウォールデポについても既に除去されたとみなすことができる。故に、気相エッチング中におけるチャンバー内の透明石英部材上のウォールデポを逐次検出し、前記ウォールデポが除去されたタイミングで気相エッチングを終了するようにすれば、エッチング時間を最小限に抑え、サセプタのダメージを減少させ、生産性を向上することができる。
前記チャンバー内の透明石英部材上のウォールデポ検出方法として、サセプタ温度測定用にパイロメーター(放射温度計)を使用する。サセプタ温度測定用パイロメーターは、チャンバー外部から透明石英部材を通してサセプタ表面の温度を測定し、かつ、前記チャンバー内の透明石英部材上のウォールデポの生成が予測される箇所が、前記サセプタ表面の温度測定点と前記サセプタ温度測定用パイロメーターの検出部との間の測定光路を横切る位置に設置する。
前記チャンバー内の透明石英部材上にウォールデポ生成がある場合、前記ウォールデポがサセプタ表面の輻射光を反射・吸収し、サセプタ温度測定用パイロメーターの測定値が実際の温度より低く表示される。一定のヒーター出力でサセプタを加熱しながら気相エッチングを行うと、次第に透明石英部材上のウォールデポが除去され、前記サセプタ表面温度の測定値が増加する。
ウォールデポ生成が無い状態における所定のヒーター出力でのサセプタ温度を予め測定し基準温度を設定しておき、ヒーターを前記出力に制御しながら気相エッチングを行い、サセプタが前記基準温度に到達したときにエッチングを終了するようにすれば、チャンバー内にウォールデポ除去残りがなく、かつ、エッチング時間を最小限とすることができる。
前記チャンバーのウォールデポの生成が予測される内壁面の箇所としては、前記チャンバーの透明石英部材の内壁面上におけるウォールデポが形成されやすい箇所とすればよい。特に、前記チャンバーの透明石英部材の内壁面上の最もウォールデポが形成されやすい箇所を前記チャンバーのウォールデポの生成が予測される内壁面の箇所として、サセプタ温度測定用パイロメーターを設置するのが好適である。
前記気相エッチング終了工程において、前記サセプタ温度が所定の温度となるようにヒーター出力を制御し、前記ヒーター出力が所定の値となったときに、前記サセプタ温度が前記基準温度となったとみなして前記気相エッチングを終了するようにしてもよい。
即ち、前述のように、ヒーター出力を一定に制御しながら気相エッチングを行い、サセプタが所定の温度となったタイミングでエッチングを終了する方法と同様に、サセプタ温度を一定に制御しながら気相エッチングを行い、ヒーター出力が所定の値となったタイミングで、前記サセプタ温度が前記基準温度となったとみなしてエッチングを終了する方法でも、エッチング時間の短縮が実現できる。
透明石英部材上にウォールデポの堆積がある場合、サセプタ温度測定用パイロメーターによるサセプタ温度の測定値が低下する。サセプタ温度が一定となるようにヒーター出力をフィードバック制御すると、気相エッチングにより次第にヒーター出力が低下する。ウォールデポが無い場合における、サセプタ温度を所定の値に制御したときのヒーター出力を予め測定しておき、サセプタ温度を一定に制御しながら気相エッチングを行い、サセプタが前記ヒーター出力に到達したときにエッチングを終了することで、チャンバー内にウォールデポ除去残りなく、かつ、エッチング時間を最小限とすることができる。
本発明のエピタキシャル基板の製造方法は、前記気相エッチング方法によって、気相成長装置のチャンバーを気相エッチングによりクリーニングした後に、前記クリーニングされたチャンバー内のサセプタ上に基板を載置し、前記基板を加熱装置で昇温しながら原料ガスをチャンバー内に導入することにより、前記基板の表面上にエピタキシャル層を形成してなるエピタキシャル基板の製造方法である。
本発明の気相エッチング方法によれば、気相成長装置のチャンバー内に堆積したウォールデポをエッチングにより除去する際、エッチング時間を短縮でき、オーバーエッチングによるサセプタのダメージを減少させ、生産性を向上することができる気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法を提供することができるという著大な効果を奏する。
本発明の気相エッチング方法が実施される気相成長装置の一例を示す断面図である。 本発明の気相エッチング方法が実施される気相成長装置の要部概略図である。 本発明の実施例における、気相エッチング中のサセプタ温度の推移である。 気相成長装置の要部概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明するが、これらは例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
本発明の気相エッチング方法では、チャンバー内にウェーハを載置するサセプタを具備し、透明石英部材で封止されたチャンバーをもつ、コールドウォール式の枚葉式気相成長装置を用いる。図1に、本発明の気相エッチング方法が実施される気相成長装置の一例を示す。
図1に示される如く、コールドウォール式の気相成長装置13は、チャンバー1内にウェーハWを載置するサセプタ2を具備している。また、SUS(ステンレス鋼)からなるチャンバーベース3,3’とそれを上下から挟み、チャンバー1を封止する透明石英部材4,4’と、チャンバーベース3,3’をカバーする不透明石英部材5,5’を備える。サセプタ2はサセプタ支持具6に支持されており、サセプタ支持具6は回転機構7に接続されている。
チャンバー1には原料ガス(例えばSiCl、SiHCl、SiHCl、SiH、およびドーパントなど)およびキャリアガス(例えば水素)を含む気相成長ガスをサセプタの上側の領域に導入する気相成長ガス導入口8が設けられている。また、チャンバー1には、気相成長ガス導入口8と反対側に、ガスを排出するためのガス排出口9が設けられている。
透明石英部材4,4’を通してウェーハWおよびサセプタ2を昇温するため、チャンバー上部および下部にランプ等のヒーター10,10’が設置される。また、ウェーハ上部からそれぞれウェーハWおよびサセプタ2の温度を測定するための、ウェーハ温度測定用パイロメーター11とサセプタ温度測定用パイロメーター12が設置される。
サセプタ温度測定用パイロメーター12は、測定光路が前記透明石英部材4,4’の内壁面上のウォールデポの生成が予測される箇所を横切って前記チャンバー1内のサセプタ2の温度を測定するように設置する。特に、透明石英部材4,4’上において最もウォールデポが堆積しやすい箇所を測定光路が横切る視野で、サセプタ表面温度を測定するように設置するのが好適である。
このような枚葉式気相成長装置を用いて、例えば直径300mmのシリコンウェーハ上にシリコンエピタキシャル層を形成することでエピタキシャルウェーハとなる。エピタキシャルウェーハのエピタキシャル層製造フローを以下に説明する。
まず、基板搬入用ロボット(図示せず)などにより、チャンバー1にウェーハWを搬入し、サセプタ2上に載置する。気相成長ガス導入口8から水素を例えば50slm供給し、ウェーハWを回転機構7で50rpmに回転させながら、加熱装置であるヒーター10,10’によりウェーハWを例えば1100℃に昇温する。ウェーハ温度測定用パイロメーター11の測定値をフィードバックして温度が一定に維持するようにヒーター10,10’の出力を制御し、例えば30秒間アニールを行う。これにより、ウェーハW表面の自然酸化膜が除去されウェーハW表面が水素終端される。
アニール後、ウェーハ温度を1100℃に維持した状態で、例えば原料ガスとしてSiHClを水素で例えば3%に希釈し、ドーパントを数ppb導入した反応ガスを、例えば50slmチャンバー1に導入する。SiHClがウェーハW上で還元され、シリコンエピタキシャル膜が生成し、未反応ガスや反応副生成物からなる排出ガスはガス排気口9から排出される。そして、ウェーハを例えば600℃まで降温させた後、チャンバー1からウェーハWが搬出される。
このようなエピタキシャル反応が繰り返されることで、サセプタ2、透明石英部材4,4’、不透明石英部材5,5’の表面上にウォールデポが堆積する。そこで、エピタキシャルウェーハの累積膜厚が、例えば20μm以上となった時点で、気相エッチングによりウォールデポを除去するようにする。本発明に係る気相エッチング方法のフローを以下に示す。
まず、前記チャンバー1内を昇温させ、ヒーター出力を一定に制御し、ウォールデポの存在しない状態でのサセプタ2の温度を予め測定し、これを基準温度とする。基準温度は例えば1200℃である。
サセプタ2を所定のヒーター出力で加熱し、サセプタ2上をサセプタ温度測定用パイロメーター12で温度測定した場合、図2(a)に示すように、輻射光16は減衰されることがないため、表示される測定温度は正確なものとなる。
しかし、サセプタ2とサセプタ温度測定用パイロメーター12との間の測定光路上に、ウォールデポ14が存在すると、サセプタ温度測定用パイロメーター12の輻射光16は減衰された輻射光16’となり、表示される測定温度が低くなる。したがって、前記チャンバー1内を昇温させ、ヒーター出力を一定に制御し、図2(a)のようにウォールデポの存在しない状態でのサセプタ2の温度を予め測定し、これを基準温度とする。
次に、前記チャンバー1内を昇温させた状態での前記サセプタ温度が前記基準温度よりも低い場合には、図2(b)のようにウォールデポ14が生成されているものとみなして気相エッチングを開始する。基準温度が例えば1200℃であり、前記チャンバー1内を昇温させてもサセプタ温度が例えば1160℃にしか到達しないのであれば、ウォールデポが形成されていると考えられる。
気相エッチングにあたっては、ヒーター出力を制御し、サセプタ2を例えば1200℃まで昇温する。前記サセプタ温度で例えば60秒間維持し、透明石英部材4,4’や不透明石英部材5,5’の温度を増加させる。続いて、ヒーター出力を一定に制御しながら、HClガスを例えば25slmチャンバー1に導入し、ウォールデポを除去する。
このようにして、チャンバー壁面のウォールデポが除去されるが、サセプタ温度が所定の基準温度となったときをエッチングの終点とする。その後、チャンバー1内を降温する。
気相エッチングの経過時間とサセプタ温度の関係を示した例を図3に示す。図3に示した例では、エッチング開始後50秒間は透明石英部材4,4’上のウォールデポが除去されることにより、サセプタ温度の測定値が上昇するが、50秒以降は温度変化がなく、オーバーエッチングである。上述した本発明に係る気相エッチング方法のフローの例では、温度変化が1200℃となったときにエッチングを終了するため、過不足なくエッチングできる。また、従来は約70秒間気相エッチングを行っていたため、気相エッチングの時間が20秒間短縮されることとなる。
このように、本実施形態によれば、気相エッチング時にサセプタ温度測定用パイロメーター12でサセプタ表面温度を測定し、サセプタ温度が所定の値となった時をエッチングの終点とすることで、チャンバー1の透明石英部材4,4’上のウォールデポ上に付着するウォールデポを確実に除去することができる。また、チャンバー1内の部材上(サセプタ2の表面、透明石英部材4,4’の内壁、不透明石英部材5,5’の内壁)に生成されたウォールデポも除去されることとなる。
本発明に係る気相エッチング方法では、従来よりも気相エッチング時間が短縮されるため、SiC部材へのエッチングによるダメージを低減し、生産性を向上することができる。
また、上記した実施形態においては、サセプタ温度が所定の温度となったときにエッチングを終了する例を示したが、サセプタ温度が一定となるようにヒーター出力をフィードバック制御し、ヒーター出力が所定の値となった場合に前記サセプタ温度が前記基準温度となったとみなして気相エッチングを終了するようにしてもよい。
次に、本発明のエピタキシャル基板の製造方法について説明する。
まず、前述のように本発明の気相エッチング方法によってクリーニングされたチャンバー1を有するエピタキシャル成長装置13を用いて、基板搬入用ロボット(図示せず)などにより、エピタキシャル成長装置13のチャンバー1に、基板としてシリコン単結晶のウェーハWを搬入し、サセプタ2上に載置する。
その後、前述したエピタキシャル層製造フローと同様にして、加熱装置であるヒーター10,10’によりウェーハWを例えば1100℃に昇温しながら原料ガスをチャンバー内に導入し、前記ウェーハの表面上にエピタキシャル層を形成し、エピタキシャルウェーハを製造する。これにより、ウェーハWの主表面上にシリコンエピタキシャル層が形成され、シリコンエピタキシャルウェーハを製造することができる。
1:チャンバー、2:サセプタ、3,3’:チャンバーベース、4,4’:透明石英部材、5,5’:不透明石英部材、6:サセプタ支持具、7:回転機構、8:気相成長ガス導入口、9:ガス排出口、10,10’:ヒーター、11:ウェーハ温度測定用パイロメーター、12:サセプタ温度測定用パイロメーター、13:気相成長装置、14:ウォールデポ、15:照射光、16:輻射光、16’:減衰された輻射光、W:ウェーハ。

Claims (3)

  1. 基板が載置されるサセプタと、前記サセプタが収容され、透明石英部材により封止されたチャンバーと、
    前記チャンバーの外側に設けられ、測定光路が前記透明石英部材の内壁面上のウォールデポの生成が予測される箇所を横切って前記チャンバー内のサセプタ温度を測定するように設置されたサセプタ温度測定用パイロメーターと、を有する気相成長装置において実施される気相エッチング方法であり、
    前記チャンバー内を昇温させ、前記ウォールデポの存在しない状態での前記サセプタ温度を予め測定することにより基準温度を設定しておく工程と、
    前記チャンバー内を昇温させた状態での前記サセプタ温度が前記基準温度よりも低い場合には、前記ウォールデポが生成されているものとみなして気相エッチングを行う気相エッチング開始工程と、
    前記サセプタ温度が前記基準温度となったら前記気相エッチングを終了する気相エッチング終了工程と、
    を含む気相エッチング方法。
  2. 前記気相エッチング終了工程において、前記サセプタ温度が所定の温度となるようにヒーター出力を制御し、前記ヒーター出力が所定の値となったときに、前記サセプタ温度が前記基準温度となったとみなして前記気相エッチングを終了するようにした、請求項1記載の気相エッチング方法。
  3. 請求項1又は2に記載の気相エッチング方法によって、気相成長装置のチャンバーを気相エッチングによりクリーニングした後に、前記クリーニングされたチャンバー内のサセプタ上に基板を載置し、前記基板を加熱装置で昇温しながら原料ガスをチャンバー内に導入することにより、前記基板の表面上にエピタキシャル層を形成してなるエピタキシャル基板の製造方法。
JP2016055179A 2016-03-18 2016-03-18 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法 Active JP6524944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055179A JP6524944B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016055179A JP6524944B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017168781A true JP2017168781A (ja) 2017-09-21
JP6524944B2 JP6524944B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=59910261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016055179A Active JP6524944B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6524944B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202243A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社アルバック プラズマ処理装置
CN114397022A (zh) * 2022-01-28 2022-04-26 西安奕斯伟材料科技有限公司 一种用于校准外延炉的温度计的方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998001894A1 (fr) * 1996-07-03 1998-01-15 Hitachi, Ltd. Procede de fabrication d'un composant de circuit integre a semi-conducteur
JPH11200053A (ja) * 1998-01-06 1999-07-27 Nec Corp 気相成長装置及びクリーニング方法
JPH11345778A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Tokyo Electron Ltd 成膜装置のクリーニング方法及びそのクリーニング機構
JP2001102358A (ja) * 1999-09-27 2001-04-13 Toshiba Corp 基板処理装置及びそのクリーニング方法
JP2002299328A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Tokyo Electron Ltd 熱処理方法及び熱処理装置
JP2004119707A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法
JP2008004603A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toshiba Corp 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法
JP2008503089A (ja) * 2004-06-17 2008-01-31 東京エレクトロン株式会社 チャンバクリーニング処理を制御するための方法及び処理システム
JP2009510269A (ja) * 2005-10-03 2009-03-12 アドバンスト テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド チャンバのクリーニングプロセスのエンドポイントを決定するためのシステム及び方法
JP2013051350A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nuflare Technology Inc 気相成長方法及び気相成長装置
JP2013077627A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Shin Etsu Handotai Co Ltd エピタキシャルウエーハの製造方法
JP2016072585A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 サセプタの洗浄方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998001894A1 (fr) * 1996-07-03 1998-01-15 Hitachi, Ltd. Procede de fabrication d'un composant de circuit integre a semi-conducteur
JPH11200053A (ja) * 1998-01-06 1999-07-27 Nec Corp 気相成長装置及びクリーニング方法
JPH11345778A (ja) * 1998-05-29 1999-12-14 Tokyo Electron Ltd 成膜装置のクリーニング方法及びそのクリーニング機構
JP2001102358A (ja) * 1999-09-27 2001-04-13 Toshiba Corp 基板処理装置及びそのクリーニング方法
JP2002299328A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Tokyo Electron Ltd 熱処理方法及び熱処理装置
JP2004119707A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法
JP2008503089A (ja) * 2004-06-17 2008-01-31 東京エレクトロン株式会社 チャンバクリーニング処理を制御するための方法及び処理システム
JP2009510269A (ja) * 2005-10-03 2009-03-12 アドバンスト テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド チャンバのクリーニングプロセスのエンドポイントを決定するためのシステム及び方法
JP2008004603A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Toshiba Corp 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法
JP2013051350A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nuflare Technology Inc 気相成長方法及び気相成長装置
JP2013077627A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Shin Etsu Handotai Co Ltd エピタキシャルウエーハの製造方法
JP2016072585A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 サセプタの洗浄方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202243A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 株式会社アルバック プラズマ処理装置
JP7267843B2 (ja) 2019-06-07 2023-05-02 株式会社アルバック プラズマ処理装置
CN114397022A (zh) * 2022-01-28 2022-04-26 西安奕斯伟材料科技有限公司 一种用于校准外延炉的温度计的方法
CN114397022B (zh) * 2022-01-28 2024-04-19 西安奕斯伟材料科技股份有限公司 一种用于校准外延炉的温度计的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6524944B2 (ja) 2019-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI611043B (zh) 基板處理裝置、半導體裝置之製造方法及記錄媒體
JP7175283B2 (ja) 高温セラミックヒータ上の集積化基板温度測定
KR100752682B1 (ko) 유리질 보호용 장벽코팅
JP6093174B2 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム
US7575431B2 (en) Vertical heat processing apparatus and method for using the same
JP5283370B2 (ja) 気相成長装置および気相成長方法
JP5158068B2 (ja) 縦型熱処理装置及び熱処理方法
CN107210218B (zh) 衬底处理装置以及反应管
TW202113972A (zh) 基板處理裝置、半導體裝置的製造方法、基板處理裝置的洗淨方法以及程式
JP5692763B2 (ja) シリコン膜の形成方法およびその形成装置
KR101422555B1 (ko) 기상 성장 방법 및 기상 성장 장치
KR102320760B1 (ko) 단결정 실리콘의 에피택셜하게 코팅된 반도체 웨이퍼 및 그 제조방법
JP6524944B2 (ja) 気相エッチング方法及びエピタキシャル基板の製造方法
TW201820526A (zh) 基板處理裝置、反應容器及半導體裝置之製造方法
JP5925704B2 (ja) シリコン膜の形成方法およびその形成装置
US20160020086A1 (en) Doping control methods and related systems
KR101086152B1 (ko) 열 프로세싱 챔버용 실린더
TW201600622A (zh) 非晶矽膜形成裝置之清洗方法、非晶矽膜之形成方法、及非晶矽膜形成裝置
JP5794949B2 (ja) シリコン膜の形成方法およびその形成装置
JP2009147170A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置
JP5719720B2 (ja) 薄膜処理方法
JP5754651B2 (ja) 気相成長装置の温度調整方法及びエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2004172409A (ja) 反応容器のクリーニング方法及び成膜装置
JP2007073628A (ja) 半導体製造装置及び半導体製造方法
JP7439739B2 (ja) エピタキシャル成長装置の温度管理方法及びシリコン堆積層ウェーハの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6524944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250