JP2017168707A - 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この発明の他の目的は、被着磁体の着磁面に複列の磁気トラックに着磁する場合でも、隣合う磁気トラック間で互いに影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる着磁装置および着磁方法を提供することである。
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、
この導電体の一部分が配置された導電体用溝が少なくとも先端面に形成され、前記導電体用溝が前記被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となり、かつ前記先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙するように前記被着磁体が配置される着磁ヨークと、
前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とが前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動するように、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を回転または移動させる相対移動手段とを備え、
前記導電体は、前記着磁ヨークの前記先端面の前記導電体用溝に配置された一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びていることを特徴とする。
導電体に電流が流れるときの磁束は、導電体を中心にして円状に流れる。従って、導電体の着磁領域部を流れる電流によって発生した磁束が、導電体用溝を挟んで両側に形成された2つの先端面部分のうちの片方の先端面部分から、この片方の先端面部分に対向する着磁面部分、着磁面の裏側に配置された芯金、および他方の先端面部分に対向する着磁面部分を順に経由して、他方の先端面部分に流れることで、着磁面を着磁する。(導電体に1回電流を流すと、未着磁の着磁面にはN極とS極の1極対が着磁される。)
導電体は、着磁ヨークの先端面の導電体用溝に配置された着磁領域部の両端から、被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びており、導電体の着磁領域部以外から発生する磁束は、被着磁体の着磁面と略平行になるため、着磁面には影響しない。
これにより、着磁ヨークの先端面と着磁対象でない磁気トラックとの磁気トラック並び方向の位置が重ならないように、着磁ヨークの先端面と未着磁の磁気トラックとを対峙させることができる。
この場合、導電体の略直角に折れ曲がっている部分の両側にも着磁ヨークの先端面が存在するため、先端溝部の溝長さ方向に広い範囲での着磁が可能となる。
導電体用溝に樹脂層が形成されていると、導電体の絶縁性が向上する。樹脂層は、例えば樹脂コーティング層とする。
この場合も、導電体の絶縁性が向上する。加えて、樹脂層として摺動性の良い材料(たとえばフッ素系)を選択すれば、着磁ヨークの先端面が被着磁体の着磁面に接触したとしても、着磁面が損傷し難い。前記同様に、樹脂層は、例えば樹脂コーティング層とする。
導電体が上記電線であると、市販のものを使用することができる。
この場合、導電体の略直角の角部を鋭利に折れ曲がった形状とすることができると共に、前記角部が所定の形状に固定されているので、導電体の導電体用溝への収まりが良い。
磁気シールドが設けられていると、着磁ヨークの先端面から発生する漏れ磁束を遮蔽することができる。
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、先端面に形成された導電体用溝に前記導電体の一部分が配置され、この導電体の一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びる着磁ヨークとを用い、
前記着磁ヨークの先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙する状態で、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とを前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を前記導電体に流すことにより、前記未着磁の着磁面に1列分の前記磁気トラックに着磁する着磁動作を行い、
前記着磁動作と同様の着磁動作を、前記先端面と着磁された前記磁気トラックとの前記磁気トラック並び方向の位置が重ならないように前記着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、前記未着磁の着磁面に複列の前記磁気トラックに着磁する、
ことを特徴とする。
磁気シールドを設けると、着磁ヨークの先端面から発生する漏れ磁束をより一層遮蔽することができる。
図1はこの発明の実施形態にかかる磁気エンコーダの着磁装置の全体構成を示す図である。この着磁装置14は、着磁後に磁気エンコーダとなる被着磁体7を回転させながら、その着磁面にN極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラック12が形成されるように着磁するインデック着磁装置である。
図1のように、チャック15に未着磁の被着磁体7を固定保持する。そして、着磁ヨーク用ステージ17により着磁ヨーク1を適宜移動させて、図4に示すように、着磁ヨーク1の先端面4を被着磁体7の着磁面10に対峙させる。このとき、導電体6における導電体用溝5に配置されている部分である着磁領域部6aは、被着磁体7の着磁面10と略平行で、かつ着磁後の被着磁体7の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となる。
4…先端面
5…導電体溝
5a…先端溝部
5b…延長溝部
6…導電体
7…被着磁体
8…芯金
9…着磁層
10…着磁面
12…の磁気トラック
12a…下側の磁気トラック
12b…上側の磁気トラック
16…モータ
17…着磁ヨーク用ステージ(トラック切替手段)
20…着磁電源
23…相対移動手段
24,25,26…樹脂層
27…磁気シールド
G…隙間
Claims (10)
- 被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、
この導電体の一部分が配置された導電体用溝が少なくとも先端面に形成され、前記導電体用溝が前記被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となり、かつ前記先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙するように前記被着磁体が配置される着磁ヨークと、
前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とが前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動するように、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を回転または移動させる相対移動手段とを備え、
前記導電体は、前記着磁ヨークの前記先端面の前記導電体用溝に配置された一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びていることを特徴とする磁気エンコーダの着磁装置。 - 請求項1に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記被着磁体の着磁面は、着磁により複列の磁気トラックを形成することが可能な磁気トラック並び方向の幅を有し、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を移動させることで、複列の未着磁の前記磁気トラックのうちの任意の磁気トラックを前記着磁ヨークの前記先端面に対峙させるトラック切替手段が設けられた磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1または請求項2に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体用溝は、前記着磁ヨークの前記先端面に形成された先端溝部と、この先端溝部の両端から前記着磁ヨークの表面に沿って前記被着磁体に対して離れる方向に形成された延長溝部とを有し、前記導電体における前記着磁電源に続く部分のうちの一部が前記延長溝部に配置されている磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記着磁ヨークの前記導電体用溝の表面に樹脂コーティング層が形成された磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記着磁ヨークの前記先端面に樹脂層が形成された磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体は、導電性の金属線の周囲が絶縁被膜で被覆された電線である磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体は板材を切り抜いた形状の銅板からなり、この銅板からなる前記導電体と前記着磁ヨークとの間に絶縁材が介在する磁気エンコーダの着磁装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体用溝における前記着磁ヨークの前記先端面に形成された部分である先端溝部の長さ方向の両端に隙間を介して対向する磁気シールドが配置された磁気エンコーダの着磁装置。
- 被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極が所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが複列形成された磁気エンコーダを得る着磁方法であって、
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、先端面に形成された導電体用溝に前記導電体の一部分が配置され、この導電体の一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びる着磁ヨークとを用い、
前記着磁ヨークの先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙する状態で、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とを前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を前記導電体に流すことにより、前記未着磁の着磁面に1列分の前記磁気トラックに着磁する着磁動作を行い、
前記着磁動作と同様の着磁動作を、前記先端面と着磁された前記磁気トラックとの前記磁気トラック並び方向の位置が重ならないように前記着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、前記未着磁の着磁面に複列の前記磁気トラックに着磁する、
ことを特徴とする磁気エンコーダの着磁方法。 - 請求項9に記載の磁気エンコーダの着磁方法において、前記着磁ヨークとして、前記導電体用溝の長さ方向の両端に隙間を介して対向する磁気シールドが配置されたものを用い、
前記被着磁体における未着磁の前記磁気トラックに着磁を行う際に、着磁対象でない前記磁気トラックを前記磁気シールドで覆う磁気エンコーダの着磁方法。
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JP2016053394A JP2017168707A (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 |
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JP2018049871A (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | Ntn株式会社 | 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 |
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2016
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JP2018049871A (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | Ntn株式会社 | 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 |
WO2018056256A1 (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | Ntn株式会社 | 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 |
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