JP2017168707A - 磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 - Google Patents

磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法 Download PDF

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孝誌 小池
靖之 福島
Yasuyuki Fukushima
靖之 福島
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Muneoki Nakamura
宗起 仲村
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Abstract

【課題】被着磁体の着磁面に複列の磁気トラックに着磁する場合でも、隣合う磁気トラック間で互いに影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる着磁装置および着磁方法を磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法を提供する。【解決手段】着磁装置は、着磁電流が流される導電体6と、導電体6の一部分が配置された導電体用溝5が少なくとも先端面4に形成された着磁ヨーク1とを有する。着磁ヨーク1の先端面4に未着磁の着磁面10が対峙するように被着磁体7が配置される。着磁ヨーク1の先端面4と被着磁体7の着磁面10とが磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動する。導電体6は、着磁ヨーク1の先端面4の導電体用溝5に配置された一部分の両端から、被着磁体7に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びている。【選択図】図4

Description

この発明は、回転速度または回転角度の検出に使用される磁気エンコーダ、たとえば2列以上の磁気トラックが形成された磁気エンコーダの着磁装置および着磁方法に関する。
特許文献1に、磁気エンコーダの着磁装置および着磁ヘッドが開示されている。ここに開示されている着磁装置の着磁ヘッド(着磁ヨーク)は、被着磁体(磁気エンコーダ)の着磁面に対向して接触または近接する先端面を有するコアと、前記先端面の内部に先端面の一端側から他端に貫通する貫通孔を有する。先端面の他端側に延びた導電線は、貫通孔を他端側から一端側に延びる構造とされる。導電線に交番電流を供給しながら、着磁ヘッドの先端面を被着磁体の着磁面の所定方向に相対的に回転または移動させて、被着磁体の着磁面に着磁する。
特許第4846863号公報
特許文献1の着磁装置は、着磁面への大きな磁力による着磁が可能となり、交番磁界により高精度な着磁ピッチを確保することができる。しかし、着磁面に複列、例えば2列の磁気トラックに着磁する場合、片方の磁気トラックに着磁をするとき、もう片方の着磁対象でない磁気トラック側に影響して磁気パターンが乱れる。このため、複列着磁への適用に課題がある。
詳しくは、図12、図13(特許文献1の図4、図7)に示すように、導電線103の経路は、コア102の先端面102aに設けた溝102cと、溝102cから離れた位置に形成された貫通孔102dを通してコの字型に配置され、導電線103の両端はコア102の同一面から引き出される。コア102の高さ方向からはみ出す導電線103が先端面102aの近傍に配置され、被着磁体(図示せず)の着磁面に平行して対峙することになるので、この部分でも着磁面に影響を与えることがある。そのため、着磁面に複数の磁気トラックに着磁する場合、複数の磁気トラックにまたがって着磁してしまう、あるいはコア102の先端面102aからの漏れ磁束で着磁済みの磁気トラックに影響を与えることも想定される。
この発明の目的は、周辺に影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる着磁装置を提供することである。
この発明の他の目的は、被着磁体の着磁面に複列の磁気トラックに着磁する場合でも、隣合う磁気トラック間で互いに影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる着磁装置および着磁方法を提供することである。
この発明の磁気エンコーダの着磁装置は、被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、
この導電体の一部分が配置された導電体用溝が少なくとも先端面に形成され、前記導電体用溝が前記被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となり、かつ前記先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙するように前記被着磁体が配置される着磁ヨークと、
前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とが前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動するように、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を回転または移動させる相対移動手段とを備え、
前記導電体は、前記着磁ヨークの前記先端面の前記導電体用溝に配置された一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びていることを特徴とする。
この構成によると、着磁ヨークの先端面が被着磁体の未着磁の着磁面に対峙する状態で、相対移動手段により着磁ヨークの先端面と被着磁体の着磁面とを磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、着磁電源により流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を導電体に流すことにより、未着磁の着磁面に1列分の磁気トラックを着磁する。なお、複列の磁気トラック着磁用に構成した場合は、前記同様の着磁動作を、着磁ヨークの先端面と着磁対象でない磁気トラックとの磁気トラック並び方向の位置が重ならないように着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、未着磁の着磁面に複列の磁気トラックを着磁する。
着磁ヨークの先端面が被着磁体の未着磁の着磁面に対峙した着磁状態では、導電体における着磁ヨークの先端面の導電体用溝に配置されている部分である着磁領域部は、被着磁体の着磁面と略平行で、かつ被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となる。
導電体に電流が流れるときの磁束は、導電体を中心にして円状に流れる。従って、導電体の着磁領域部を流れる電流によって発生した磁束が、導電体用溝を挟んで両側に形成された2つの先端面部分のうちの片方の先端面部分から、この片方の先端面部分に対向する着磁面部分、着磁面の裏側に配置された芯金、および他方の先端面部分に対向する着磁面部分を順に経由して、他方の先端面部分に流れることで、着磁面を着磁する。(導電体に1回電流を流すと、未着磁の着磁面にはN極とS極の1極対が着磁される。)
導電体は、着磁ヨークの先端面の導電体用溝に配置された着磁領域部の両端から、被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びており、導電体の着磁領域部以外から発生する磁束は、被着磁体の着磁面と略平行になるため、着磁面には影響しない。
このような構造の着磁ヨークでは、被着磁体の未着磁の着磁面に対峙するのは、先端面の溝に配置された導電体の着磁領域部と先端面のみであり、導電体に着磁電流を流したときに着磁される範囲は、導電体の着磁領域部と先端面が対峙する領域に限定される。そのため、着磁面を複数の領域に分けて複列、例えば2つの磁気トラックを形成するように着磁しても、それぞれの磁気トラックに影響しない着磁が可能となる。
この発明において、前記被着磁体の着磁面が、着磁により複列の磁気トラックを形成することが可能な磁気トラック並び方向の幅を有する場合、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を移動させることで、複列の未着磁の前記磁気トラックのうちの任意の磁気トラックを前記着磁ヨークの前記先端面に対峙させるトラック切替手段が設けられていると良い。
これにより、着磁ヨークの先端面と着磁対象でない磁気トラックとの磁気トラック並び方向の位置が重ならないように、着磁ヨークの先端面と未着磁の磁気トラックとを対峙させることができる。
この発明において、前記導電体用溝は、前記着磁ヨークの前記先端面に形成された先端溝部と、この先端溝部の両端から前記着磁ヨークの表面に沿って前記被着磁体に対して離れる方向に形成された延長溝部とを有し、前記導電体における前記着磁電源に続く部分のうちの一部が前記延長溝部に配置されていても良い。
この場合、導電体の略直角に折れ曲がっている部分の両側にも着磁ヨークの先端面が存在するため、先端溝部の溝長さ方向に広い範囲での着磁が可能となる。
この発明において、前記着磁ヨークの前記導電体用溝の表面に樹脂層が形成されていると良い。
導電体用溝に樹脂層が形成されていると、導電体の絶縁性が向上する。樹脂層は、例えば樹脂コーティング層とする。
この発明において、前記着磁ヨークの前記先端面に樹脂層が形成されていても良い。
この場合も、導電体の絶縁性が向上する。加えて、樹脂層として摺動性の良い材料(たとえばフッ素系)を選択すれば、着磁ヨークの先端面が被着磁体の着磁面に接触したとしても、着磁面が損傷し難い。前記同様に、樹脂層は、例えば樹脂コーティング層とする。
前記導電体は、導電性の金属線の周囲が絶縁被膜で被覆された電線であっても良い。
導電体が上記電線であると、市販のものを使用することができる。
また、前記導電体は板材を切り抜いた形状の銅板からなり、この銅板からなる前記導電体と前記着磁ヨークとの間に絶縁材が介在していても良い。
この場合、導電体の略直角の角部を鋭利に折れ曲がった形状とすることができると共に、前記角部が所定の形状に固定されているので、導電体の導電体用溝への収まりが良い。
この発明において、前記導電体用溝における前記着磁ヨークの前記先端面に形成された部分である先端溝部の長さ方向の両端に、隙間を介して対向する磁気シールドが配置されていても良い。
磁気シールドが設けられていると、着磁ヨークの先端面から発生する漏れ磁束を遮蔽することができる。
この発明の磁気エンコーダの着磁装置は、被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極が所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが複列形成された磁気エンコーダを得る着磁方法であって、
両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、先端面に形成された導電体用溝に前記導電体の一部分が配置され、この導電体の一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びる着磁ヨークとを用い、
前記着磁ヨークの先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙する状態で、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とを前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を前記導電体に流すことにより、前記未着磁の着磁面に1列分の前記磁気トラックに着磁する着磁動作を行い、
前記着磁動作と同様の着磁動作を、前記先端面と着磁された前記磁気トラックとの前記磁気トラック並び方向の位置が重ならないように前記着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、前記未着磁の着磁面に複列の前記磁気トラックに着磁する、
ことを特徴とする。
着磁ヨークの先端面の磁気トラック並び方向の幅と、設計上の磁気トラックの磁気トラック並び方向の幅とが同じ場合には、被着磁体の未着磁の着磁面に形成する複列の磁気トラック位置に着磁ヨークの先端面を位置合わせして対峙させ、それから着磁を行う。
また、各磁気トラックの磁気トラック並び方向の幅が着磁ヨークの先端面の磁気トラック並び方向の幅よりも短い場合には、一つの着磁トラックに着磁するとき、他の磁気トラックに重ならないように、着磁ヨークの先端面の磁気トラック並び方向の位置を調整する。例えば、ラジアルタイプの磁気エンコーダの未着磁の着磁面を上下2列の磁気トラックに着磁する場合、上側の磁気トラックは着磁ヨークの先端面の下側の領域で着磁し、下側の磁気トラックは先端面の上側の領域で着磁する。
上記磁気エンコーダの着磁方法において、前記着磁ヨークとして、前記導電体用溝の長さ方向の両端に隙間を介して対向する磁気シールドが配置されたものを用い、前記被着磁体における未着磁の前記磁気トラックに着磁を行う際に、着磁対象でない前記磁気トラックを前記磁気シールドで覆うと良い。
磁気シールドを設けると、着磁ヨークの先端面から発生する漏れ磁束をより一層遮蔽することができる。
この発明の磁気エンコーダの着磁装置は、被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、この導電体の一部分が配置された導電体用溝が少なくとも先端面に形成され、前記導電体用溝が前記被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となり、かつ前記先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙するように前記被着磁体が配置される着磁ヨークと、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とが前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動するように、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を回転または移動させる相対移動手段とを備え、前記導電体は、前記着磁ヨークの前記先端面の前記導電体用溝に配置された一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びているため、被着磁体の着磁面に複列の磁気トラックに着磁する場合でも、隣合う磁気トラック間で互いに影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる。
この発明の磁気エンコーダの着磁方法は、被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極が所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが複列形成された磁気エンコーダを得る着磁方法であって、両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、先端面に形成された導電体用溝に前記導電体の一部分が配置され、この導電体の一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びる着磁ヨークとを用い、前記着磁ヨークの先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙する状態で、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とを前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を前記導電体に流すことにより、前記未着磁の着磁面に1列分の前記磁気トラックに着磁する着磁動作を行い、前記着磁動作と同様の着磁動作を、前記先端面と着磁された前記磁気トラックとの前記磁気トラック並び方向の位置が重ならないように前記着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、前記未着磁の着磁面に複列の前記磁気トラックに着磁するため、被着磁体の着磁面に複列の磁気トラックに着磁する場合でも、隣合う磁気トラック間で互いに影響を与えずに着磁することができ、着磁ピッチ精度の良好な磁気エンコーダが得られる。
この発明の実施形態にかかる磁気エンコーダの着磁装置の概略構成を示す図である。 同着磁装置で着磁される被着磁体の(A)平面図、(B)IIB−IIB断面図である。 着磁ヨークおよび導電体の一例の(A)平面図、(B)IIIB−IIIB断面図、(C)IIIC矢視図である。 図3の着磁ヨークによって行う着磁動作時における着磁ヨークと被着磁体とを示す断面図である。 着磁ヨークと被着磁体との対峙部の平面図である。 磁気トラックに着磁された被着磁体を示す図である。 着磁ヨークおよび導電体の異なる例の(A)平面図、(B)VIIB−VIIB断面図、(C)VIIC矢視図である。 図7の着磁ヨークによって行う着磁動作時における着磁ヨークと被着磁体とを示す断面図で、(A),(B)は互いに異なる状態を示す。 磁気トラックに着磁された他の被着磁体を示す図である。 着磁ヨークおよび導電体のさらに異なる例の(A)断面図、(B)XB矢視図である。 図10の着磁ヨークによって行う着磁動作時における着磁ヨークと被着磁体とを示す断面図である。 従来の着磁装置における着磁ヘッドの一例を示す図であって、(a)はコアの先端面である底面を示し、(b)はA−A線の断面図、(c)はB−B線の断面図である。 従来の他の着磁装置における導電線の配置パターンを示す図である。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。
図1はこの発明の実施形態にかかる磁気エンコーダの着磁装置の全体構成を示す図である。この着磁装置14は、着磁後に磁気エンコーダとなる被着磁体7を回転させながら、その着磁面にN極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラック12が形成されるように着磁するインデック着磁装置である。
この着磁装置14で着磁される被着磁体7は、図2に示すように、円環状の芯金8の周りに磁性層9が形成されている。磁性層9の外周面が着磁面10になる。磁性層9は、芯金8に磁性粉を含むゴムを加硫接着して形成される。磁性層9はゴム系に限定されず、プラスチック系などでも構わない。このような磁性層9を着磁することによって磁石となる。磁石の種類としては、フェライト磁石、ネオジム磁石、ボンド磁石等である。
図1において、着磁装置14は、被着磁体7の着磁面10(図2)を着磁する着磁ヨーク1と、この着磁ヨーク1に設けられた導電体6と、この導電体6に着磁電流を供給する着磁電源20と、着磁ヨーク1をXYZ方向に位置決めする着磁ヨーク用ステージ17と、被着磁体7を固定保持するチャック15と、チャック15を回転するモータ16と、被着磁体7の着磁面10を着磁した後で着磁精度を測定する測定装置18と、測定装置18をXYZ方向に位置決めする測定装置用ステージ19と、これら全体を制御する制御装置21とからなる。前記着磁ヨーク用ステージ17は、請求項で言う「トラック切替手段」である。また、チャック15およびモータ16で相対移動手段23を構成する。
着磁ヨーク1は磁性体からなり、図3に示すように、四角柱状の本体部2と、この本体部2の一方端から本体部2の長手方向に突出した凸部3とでなる。凸部3は、本体部2と比べて高さは同じで、幅が狭い形状である。凸部3の先端面4の幅方向の中央部には、先端面4の上端から下端に渡って上下方向に延びる導電体用溝5が形成されている。よって、凸部3の先端面からなる着磁ヨーク1の先端面4は、導電体用溝5を挟んで左右の先端面部分4L,4Rに分断されている。なお、この実施形態では、上下方向が磁気トラック並び方向である。
導電体6は、一部分が前記導電体用溝5内に配置され、その上下両端で先端面4に対して後退する側に略直角に折れ曲がり、そのまま着磁ヨーク1の上面および下面に沿って延びている。導電体6の導電体用溝5内に配置された一部分は、被着磁体7の着磁面10(図2)に対して略平行に対峙し着磁面10の着磁に関与する着磁領域部6aとなり、導電体用溝5外にあって先端面4に対して略直角に折れ曲がった部分は、被着磁体7の着磁面10の着磁に関与しない非着磁領域部6bとなる。図3では、非着磁領域部6bの途中で導電体6の図示が省略されているが、導電体6の両端は図示しないケーブルを介して着磁電源20(図1)に接続されている。
導電体6としては、導電性の金属線の周囲が絶縁被膜で被覆された電線、例えばモータの巻線などに用いる絶縁被膜付きのマグネットワイヤが用いられる。導電体6を上記電線とすると、市販のものを使用することができる。導電体6の太さは、1極の着磁幅にもよるが、例えば0.5mmから1mm程度とする。着磁ヨーク1の導電体用溝5の幅W1は、導電体6の径よりも多少大きく設定される。導電体用溝5の深さは、導電体6が先端面4から突出しない程度、例えば1mm前後に設定される。先端面4の幅W2は、例えば着磁幅の3倍未満に設定する。なお、先端面4の幅W2を大きく設定すると、1回の電流印加で着磁される磁極幅が大きくなって、先端面4の上下方向の角部からの漏れ磁束が多くなるので、小さめに設定するのが好ましい。
導電体6として、絶縁被膜付きのマグネットワイヤを用いる代わりに、銅板をコの字形状に切り抜いたものを用いても良い(図示せず)。その場合、着磁ヨーク1との間に絶縁材を介在させるのが望ましい。このようなコの字形状に切り抜いた銅板を導電体6とすると、マクネットワイヤを用いる場合と比較して、導電体6の略直角の角部を鋭利に折れ曲がった形状とすることができると共に、前記角部が所定の形状に固定されているので、導電体6の導電体用溝5への収まりが良い。
導電体用溝5の表面および着磁ヨーク1の先端面4は、それぞれ樹脂層24,25で被覆されているのが好ましい。樹脂層24,25は、例えば10μmから30μm程度の厚さのフッ素樹脂コーティングとする。導電体用溝5に樹脂層24が形成されていると、導電体6の絶縁性が向上する。また、着磁ヨーク1の先端面4に低摩擦、低摩耗の樹脂層25が形成されていると、導電体6の絶縁性が向上することに加えて、着磁動作時に着磁ヨーク1の先端面4が被着磁体7の着磁面10に接触したとしても、着磁面10が損傷し難い。
図1において、着磁ヨーク用ステージ17は、被着磁体7の着磁面10(図2)の位置に応じて、着磁ヨーク1を左右方向(X軸方向)、上下方向(Y軸方向)、および前後方向(Z軸方向)に適宜移動させる。これにより、着磁ヨーク1の先端面4を、被着磁体7の未着磁の着磁面10に適正な位置関係で対峙させる。また、着磁ヨーク用ステージ17は、被着磁体7の着磁面10が着磁により複列の磁気トラックを形成することが可能な上下方向の幅を有する場合、着磁ヨーク1を上下方向に移動させることで、複列の未着磁の磁気トラックのうちの任意の磁気トラックを着磁ヨーク1の先端面4に対峙させるトラック切替手段である。
チャック15は、例えば爪式構造のクランプ機構(図示せず)を有し、このクランプ機構の爪を被着磁体7の内周面に押し当てることで、被着磁体7を把持する。チャック15は、これ以外の構造のものであっても良い。
モータ16は、被着磁体7を固定保持したチャック15を中心軸O回りに回転させることで、着磁ヨーク1の先端面4と被着磁体7の着磁面10とを、着磁面10に着磁されるN極とS極の並び方向、すなわち周方向に相対的に移動させる。モータ16の内部には高分解能のエンコーダ22が内蔵されており、このエンコーダ22の回転信号を元に、制御装置21によって着磁ヨーク1の導電体6に流す電流のオン、オフを制御しながら、被着磁体7の着磁面10を着磁する。
測定装置18は、被着磁体7の着磁面10を着磁した後で、着磁精度を測定する装置である。測定装置18としては、例えばホールプローブが使用される。
測定装置用ステージ19は、着磁ヨーク用ステージ17と同様に、被着磁体7の着磁面10(図2)の位置に応じて、測定装置18を左右方向、上下方向、および前後方向に適宜移動させる。これにより、測定装置18の先端を、被着磁体7の着磁後の着磁面10に適正な位置関係で対峙させる。
着磁装置14を用いて被着磁体7の着磁面10(磁性層9)を着磁する方法について説明する。
図1のように、チャック15に未着磁の被着磁体7を固定保持する。そして、着磁ヨーク用ステージ17により着磁ヨーク1を適宜移動させて、図4に示すように、着磁ヨーク1の先端面4を被着磁体7の着磁面10に対峙させる。このとき、導電体6における導電体用溝5に配置されている部分である着磁領域部6aは、被着磁体7の着磁面10と略平行で、かつ着磁後の被着磁体7の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となる。
この状態で、モータ16で被着磁体7を回転軸O回りに回転させながら、着磁電源20(図1)により着磁電流を導電体6に流す。導電体6を電流が流れるときの磁束は、導電体6を中心にして円状に流れる。よって、図5に示すように、導電体6の着磁領域部6aを流れる電流によって発生した磁束MFが、導電体用溝5を挟んで両側に形成された2つの先端面部分4L,4Rのうちの片方の先端面部分4L(4R)から、この片方の先端面部分4L(4R)に対向する着磁層9の部分、芯金8、および他方の先端面部分4R(4L)に対向する着磁層9の部分を順に経由して、他方の先端面部分4R(4L)に流れる。これにより、被着磁体7の着磁層9が着磁される。
モータ16でチャック15および被着磁体7を回転させると、着磁ヨーク1の先端面4と被着磁体7の着磁面10との対峙部では両者が前後方向(Z軸方向)に相対移動する。また、着磁電流は、流れ方向が交互に切り替わる交番電流である。これらのことから、図6に示すように、着磁面10にN極とS極の円周方向に沿って交互に並ぶ磁気トラック12が形成されて、被着磁体7が磁気エンコーダとなる。
図4のように、導電体6は、着磁ヨーク1の先端面4の導電体用溝5に配置された着磁領域部6aの両端から、非着磁領域部6bが被着磁体7に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びている。このため、導電体6に着磁電流を流したときに着磁される着磁面10の範囲は、着磁領域部6aに対峙している範囲に限定される。導電体6の着磁領域部6a以外から発生する磁束は、被着磁体7の着磁面10と略平行になるため、着磁面10には影響しない。これにより、精度の良い着磁が可能である。
着磁ヨーク1の着磁可能領域は、着磁ヨーク1の高さH(図3(C)と導電体6の径を含めた高さH1程度に限定される。そのため、図4の例のように、被着磁体7の磁性層9の高さが、着磁ヨーク1の着磁可能領域の高さH1よりも高い場合には、図6のように、磁気エンコーダとなった被着磁体7の磁気トラック12の上下両側に着磁されない領域13ができる。
図1において、着磁が完了すると、着磁ヨーク用ステージ17を駆動して着磁ヨーク1を退避させる。その後、測定装置用ステージ19を駆動して測定装置18を磁気トラック12に対峙させて測定を行う。測定が終了すると、測定装置用ステージ19を駆動して測定装置18を退避させた後、チャック15を解除して、磁気エンコーダとなった被着磁体7を外す。これにて一連の着磁動作が完了する。
図7は着磁ヨークの異なる例を示す。図7の着磁ヨーク1と図3の着磁ヨーク1との相違点は、図3の着磁ヨーク1は導電体溝5が先端面4だけに設けられているのに対し、図7の着磁ヨーク1は導電体溝5が上下面まで延長されていることである。すなわち、図7の着磁ヨーク1では、導電体溝5が、着磁ヨーク1の先端面4L,4R間に形成された先端溝部5aと、この先端溝部5aの両端から着磁ヨーク1の上下面に沿って被着磁体7に対して離れる方向に形成された延長溝部5b,5bとでなる。導電体6は、先端溝部5aおよび延長溝部5b,5bに渡って配置される。導電体6の先端溝部5aに配置される部分が着磁領域部6aであり、延長溝部5b,5bに配置される部分が非着磁領域部6bである。
この着磁ヨーク1の構成であると、導電体6の略直角に折れ曲がっている部分の両側にも着磁ヨーク1の先端面4(4L,4R)が存在するため、着磁可能領域は先端面4の領域に限定される。図7(C)にH2で示す範囲が着磁可能範囲である。延長溝部5b,5bを設ける場合、この延長溝部5b,5bの表面も、前記同様に樹脂層26で被覆するのが好ましい。
被着磁体7の着磁面10に上下複列に磁気トラックを形成する場合は、次のように着磁を行う。すなわち、前記同様の着磁動作で、図8(A)に示すように、先端面4の上側の領域を着磁面10の下側部分に対峙させた状態で着磁し、下側の磁気トラック12aを形成する。また、図8(B)に示すように、先端面4の下側の領域を着磁面10の上側部分に対峙させた状態で着磁し、上側の磁気トラック12bを形成する。なお、図8は、図7に示す着磁ヨーク1を用いて着磁を行う状態を示している。従って、導電体6の着磁領域部6aの全域が着磁可能範囲H2である。
具体的には、着磁ヨーク用ステージ17(図1)を用いて、一方の磁気トラック12aに着磁ヨーク1の先端面4を対峙させた状態で着磁を行い、その後、着磁ヨーク用ステージ17を駆動して着磁ヨーク1の先端面4を他方の磁気トラック12bに移動して対峙させ、着磁を行う。その際、着磁ヨーク1の先端面4と着磁対象でない磁気トラック12a(12b)との磁気トラック並び方向の位置が重ならないように、着磁ヨーク1の先端面4と未着磁の磁気トラック12b(12a)とを対峙させる。
両磁気トラック12a,12bの着磁が完了した時点で、着磁ヨーク用ステージ17を駆動して着磁ヨーク1を退避させ、その後、測定装置用ステージ19を駆動して測定装置18を一方の磁気トラック12aに対峙させて測定を行う。同様に、測定装置用ステージ19を駆動して他方の磁気トラック12bに測定装置18を移動させて測定を行う。測定が終了すると、測定装置用ステージ19を駆動して測定装置18を退避させた後、チャック15を解除して、磁気エンコーダとなった被着磁体7を外す。これにて一連の着磁動作が完了する。
上記のように着磁動作を行うことにより、図9に示す磁気エンコーダが得られる。この磁気エンコーダとなった被磁性体7は、2列の磁気トラック12a,12bが上下に並ぶ複列磁気トラック12を有する。
図8において、被着磁体7の着磁面10に着磁される領域は、先端面4とこの先端面4に形成された導電体溝5内に配置された導電体6の着磁領域部6aの高さ範囲に限定されるため、着磁面10を複列の磁気トラック12a,12bに分けて着磁する場合でも、それぞれの磁気トラック12a,12bに影響しない着磁が可能となる。このとき、前述のように、着磁ヨーク1の着磁可能範囲H2が重ならないように各磁気トラック12a,12bを着磁するとよい。
着磁ヨーク1の先端面10の上下高さH2と、設計上の磁気トラック12a,12bの上下高さLが同じ場合には、被着磁体7の未着磁の着磁面10に形成する複列の磁気トラック位置に着磁ヨーク1の先端面4を位置合わせして対峙させ、それから着磁を行う。
図10は着磁ヨークのさらに異なる例を示す。この着磁ヨーク1は、図7の着磁ヨーク1に対し、導電体用溝5の先端溝部5aの長さ方向の両端に隙間Gを介して対向する磁気シールド27を配置してある。磁気シールド27の断面形状は、着磁ヨーク1の先端面4に近づくに従い厚みが連続的に薄くなる形状、つまりナイフエッジ形状である。前記隙間Gは0.5から1mm程度とされる。磁気シールド27を支持する支持体28は、その基部が着磁ヨーク1の本体2に固定されている。
磁気シールド27が設けられていると、着磁ヨーク1の先端面4から発生する漏れ磁束が遮蔽され、被着磁体7の着磁面10のうちの着磁対象でない磁気トラック12a,12bに影響を与えないようにすることができる。これにより、磁気トラック12a,12bの着磁精度をより向上させることができる。
図11は、図10の着磁ヨーク1を用いて被着磁体7の下側の未着磁の磁気トラック12aを着磁する状態を示す。下側の磁気トラック12aに着磁ヨーク1の先端面4の上部を対峙させ、上側の磁気トラック12bを上側の磁気シールド27で遮蔽した状態で、下側の磁気トラック12aを着磁する。上側の磁気トラック12bを着磁する場合には、着磁ヨーク1を上方に移動させ、上側の磁気トラック12b側に着磁ヨーク1の先端面4の下部を対峙し、下側の磁気トラック12a側を下側の遮蔽板14で遮蔽した状態で、上側の磁気トラック12bを着磁する。
上記実施形態は、着磁ヨーク1は固定で、相対移動手段23によって被着磁体7を回転させながら着磁を行う例を示したが、逆に被着磁体7は固定で着磁ヨーク1を回転させながら着磁を行ってもよく、また着磁ヨーク1および被着磁体7の両方を回転させながら着磁を行ってもよい。
また、上記実施形態は磁気エンコーダが円形のラジアルタイプである例を示したが、この発明は、磁気エンコーダがリニアタイプである場合にも適用できる。その場合、着磁ヨーク1と被着磁体7とを直線方向に相対移動させながら着磁を行う。
さらに、上記実施形態では、トラック切替手段である着磁ヨーク用ステージ17によって着磁ヨーク1を上下に移動させることで、着磁対象の未着磁の磁気トラック12a,12bを着磁ヨーク1の先端面4に対峙させるが、被着磁体7を上下に移動させて着磁対象の未着磁の磁気トラック12a,12bを着磁ヨーク1の先端面4に対峙させてもよい。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…着磁ヨーク
4…先端面
5…導電体溝
5a…先端溝部
5b…延長溝部
6…導電体
7…被着磁体
8…芯金
9…着磁層
10…着磁面
12…の磁気トラック
12a…下側の磁気トラック
12b…上側の磁気トラック
16…モータ
17…着磁ヨーク用ステージ(トラック切替手段)
20…着磁電源
23…相対移動手段
24,25,26…樹脂層
27…磁気シールド
G…隙間

Claims (10)

  1. 被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極とが所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、
    両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、
    この導電体の一部分が配置された導電体用溝が少なくとも先端面に形成され、前記導電体用溝が前記被着磁体の磁気トラックにおけるN極とS極の境界線に沿う方向となり、かつ前記先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙するように前記被着磁体が配置される着磁ヨークと、
    前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とが前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に相対的に移動するように、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を回転または移動させる相対移動手段とを備え、
    前記導電体は、前記着磁ヨークの前記先端面の前記導電体用溝に配置された一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びていることを特徴とする磁気エンコーダの着磁装置。
  2. 請求項1に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記被着磁体の着磁面は、着磁により複列の磁気トラックを形成することが可能な磁気トラック並び方向の幅を有し、前記着磁ヨークおよび前記被着磁体のいずれか、または両方を移動させることで、複列の未着磁の前記磁気トラックのうちの任意の磁気トラックを前記着磁ヨークの前記先端面に対峙させるトラック切替手段が設けられた磁気エンコーダの着磁装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体用溝は、前記着磁ヨークの前記先端面に形成された先端溝部と、この先端溝部の両端から前記着磁ヨークの表面に沿って前記被着磁体に対して離れる方向に形成された延長溝部とを有し、前記導電体における前記着磁電源に続く部分のうちの一部が前記延長溝部に配置されている磁気エンコーダの着磁装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記着磁ヨークの前記導電体用溝の表面に樹脂コーティング層が形成された磁気エンコーダの着磁装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記着磁ヨークの前記先端面に樹脂層が形成された磁気エンコーダの着磁装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体は、導電性の金属線の周囲が絶縁被膜で被覆された電線である磁気エンコーダの着磁装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体は板材を切り抜いた形状の銅板からなり、この銅板からなる前記導電体と前記着磁ヨークとの間に絶縁材が介在する磁気エンコーダの着磁装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記導電体用溝における前記着磁ヨークの前記先端面に形成された部分である先端溝部の長さ方向の両端に隙間を介して対向する磁気シールドが配置された磁気エンコーダの着磁装置。
  9. 被着磁体の未着磁の着磁面に着磁して、N極とS極が所定の着磁パターンで並ぶ磁気トラックが複列形成された磁気エンコーダを得る着磁方法であって、
    両端が着磁電源に接続され、この着磁電源により着磁電流が流される導電体と、先端面に形成された導電体用溝に前記導電体の一部分が配置され、この導電体の一部分の両端から、前記着磁電源に続く部分のうちの一部が、前記被着磁体に対して離れる側に略直角に折れ曲がって延びる着磁ヨークとを用い、
    前記着磁ヨークの先端面が前記被着磁体の前記未着磁の着磁面に対峙する状態で、前記着磁ヨークの前記先端面と前記被着磁体の前記着磁面とを前記磁気トラックにおけるN極とS極の並び方向に沿って相対的に移動させながら、流れ方向が交互に切り替わる着磁電流を前記導電体に流すことにより、前記未着磁の着磁面に1列分の前記磁気トラックに着磁する着磁動作を行い、
    前記着磁動作と同様の着磁動作を、前記先端面と着磁された前記磁気トラックとの前記磁気トラック並び方向の位置が重ならないように前記着磁ヨークを配置した状態で行うことにより、前記未着磁の着磁面に複列の前記磁気トラックに着磁する、
    ことを特徴とする磁気エンコーダの着磁方法。
  10. 請求項9に記載の磁気エンコーダの着磁方法において、前記着磁ヨークとして、前記導電体用溝の長さ方向の両端に隙間を介して対向する磁気シールドが配置されたものを用い、
    前記被着磁体における未着磁の前記磁気トラックに着磁を行う際に、着磁対象でない前記磁気トラックを前記磁気シールドで覆う磁気エンコーダの着磁方法。
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