JP6442253B2 - 磁気エンコーダの着磁装置 - Google Patents

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Description

この発明は、各種機器の回転検出、回転角度検出に使用する磁気エンコーダの着磁装置に関し、特に、各種モータの回転制御に用いられる回転検出装置に適用される技術に関する。
特許文献1に、多磁極着磁した磁気エンコーダを製造する技術が開示されている。また、特許文献2に、前記特許文献1の技術を発展させ、近接した複列の磁気エンコーダトラックを精度良く着磁する技術が開示されている。特許文献2の技術は、具体的には、着磁対象以外の列の磁気エンコーダトラックへの磁束の流れを遮蔽する磁気シールドを設けることで、着磁時における隣の磁気エンコーダトラックへの影響を排除し、着磁精度の向上を図っている。
特許第4024472号 特開2014−38939号公報
特許文献2には、図10に示すように、近接した複列の磁気エンコーダトラック12,13を持つ磁気エンコーダAE,REの例が示されている。同図(A)は、磁気エンコーダトラック12,13がこれら磁気エンコーダトラック12,13の中心軸L1と直交する平面上に並ぶアキシアルタイプの磁気エンコーダAEの例であり、同図(B)は、磁気エンコーダトラック12,13がこれら磁気エンコーダトラック12,13の中心軸L2を中心とする円筒面上に並ぶラジアルタイプの磁気エンコーダREの例である。これらの磁気エンコーダAE,REは、例えば軸受回転輪等の回転検出部材21の外周面21aに芯金11の円筒部を圧入嵌合して取り付けられる。
このような複列の磁気エンコーダトラック12,13を持つ磁気エンコーダAE,REを形成するには、着磁ヨークの形状を含めた磁気回路を構成することが必要となる。例えば、図11、図12に示すように、着磁ヨーク2が有する一対の着磁ヘッド2a,2bのうちの一方の着磁ヘッド2aを着磁対象の磁気エンコーダトラック12に対向させ、他方の着磁ヘッド2bをチャック5に対向させる。図11のようにアキシアルタイプの磁気エンコーダAEを着磁する場合、他方の着磁ヘッド2bをチャック5の外周面に対向させる。また、図12のようにラジアルタイプの磁気エンコーダREを着磁する場合、他方の着磁ヘッド2bをチャック5の上端面に対向させる。いずれの場合も、チャック5に対向させる他方の着磁ヘッド2bは、チャック5を覆うような構造、つまりチャック5の周方向に拡がった形状とすることで、広い面でチャック5と対向させて磁気抵抗を下げることが有効である。
しかし、図11に示すアキシアルタイプの磁気エンコーダAEの場合、着磁ヨーク2をチャック5の径方向(図の左右方向)に動かして、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替えることができない。つまり、着磁ヨーク2をチャック5の径方向に動かすと、他方の着磁ヘッド2bがチャック5に当たるか、または着磁ヘッド2bとチャック5との距離が離れ過ぎてしまうからである。同様の理由から、図12に示すラジアルタイプの磁気エンコーダREの場合は、着磁ヨーク2をチャック5の軸方向(図の上下方向)に動かして、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替えることができない。
着磁ヨーク2を複数の部位に分割し、磁気エンコーダトラック12,13に対向する着磁ヘッド2aのみを動かす構成(図示せず)とすることは可能であるが、それは着磁ヨーク2が複雑になると共に、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13の切替動作に手間がかかり、効率良く着磁を行えない。
この発明の目的は、一体型の着磁ヨークを用いながら、一対の着磁ヘッドの位置を適正に切り替えられて、環状磁性体の複列の磁気エンコーダトラックに対して効率良く着磁を行うことができる磁気エンコーダの着磁装置を提供することである。
この発明の磁気エンコーダの着磁装置は、複列の隣り合って並ぶ環状の未着磁の磁気エンコーダトラックを一体に有する環状磁性体を回転させつつ円周方向の一部ずつ着磁して、それぞれの前記磁気エンコーダトラックに互いに異なる磁気パターンが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置である。この着磁装置において、前記環状磁性体を周面で把持して前記磁気エンコーダトラックの中心軸と一致する回転軸回りに回転するチャックと、磁気ギャップを介して磁気的に対向する一対の着磁ヘッドを有し、前記チャックに把持された前記磁気エンコーダの前記未着磁の磁気エンコーダトラックを着磁する着磁ヨークと、この着磁ヨークに巻回された励磁コイルと、この励磁コイルに着磁電流を供給して前記一対の着磁ヘッド間に磁束を通す着磁電源と、前記着磁ヨークを前記一対の着磁ヘッドの並び方向にスライドさせて着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える切替手段とを備え、前記一対の着磁ヘッドは、それぞれの先端面が互いに同一方向を向き、一方の着磁ヘッドの先端面は前記磁気エンコーダトラックに対向し、かつ他方の着磁ヘッドの先端面は前記チャックに設けられた磁性体からなる磁路に対向し、この磁性体からなる磁路は、前記チャックにおける前記環状磁性体に接する接触部分と前記他方の着磁ヘッドの先端面に対向する対向部分とに渡って設けられたものであることを特徴とする。なお、この明細書において、「対向」とある記載につき、特に「磁気的」との説明がない場合には、位置的な対向を言う。
この構成によると、環状磁性体を把持したチャックを磁気エンコーダトラックの中心軸と一致する回転軸回りに回転させつつ、着磁電源により着磁電流を励磁コイルに供給する。これにより、一方の着磁ヘッド→着磁対象の磁気エンコーダトラック→チャックに設けられた磁性体からなる磁路→他方の着磁ヘッドの順の磁束の流れと、この逆の順の磁束の流れとを繰り返す交番磁束が発生する。磁束が磁気エンコーダトラックを通過する際に、着磁対象の磁気エンコーダトラックに含有されている磁性粉が励磁されて、この磁気エンコーダトラックが着磁される。このとき、磁気エンコーダトラックが中心軸回りに回転しているため、周方向にS極とN極とが交互に並ぶ状態に着磁される。
切替手段により着磁ヨークを一対の着磁ヘッドの並び方向にスライドさせることで、磁気エンコーダトラックに対して一方の着磁ヘッドを位置決めして、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える。着磁ヨークの一対の着磁ヘッドは、それぞれの先端面が互いに同一方向を向き、一方の着磁ヘッドの先端面は磁気エンコーダトラックに対向し、かつ他方の着磁ヘッドの先端面はチャックに設けられた磁性体からなる磁路に対向しているため、着磁ヨークを複列の磁気エンコーダトラックの並び方向にスライドさせても、一方の着磁ヘッドの先端面と磁気エンコーダトラックとの対向距離、および他方の着磁ヘッドの先端面とチャックに設けられた磁性体からなる磁路との対向距離は変わらない。よって、一対の着磁ヘッドが一体に形成された一体型の着磁ヨークを複列の磁気エンコーダトラックの並び方向にスライドさせるだけで、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えることができ、効率の良い着磁を行える。
着磁対象の磁気エンコーダトラックの切替えは以下のように行う。
前記環状磁性体が、前記複列の磁気エンコーダトラックがこれら磁気エンコーダトラックの中心軸と直交する平面上に並ぶアキシアルタイプの磁気エンコーダ用である場合、前記着磁ヨークを前記チャックの径方向に進退させて、前記複列の磁気エンコーダトラックに対する前記一方の着磁ヘッドの相対位置を切り替える。
また、前記環状磁性体が、前記複列の磁気エンコーダトラックがこれら磁気エンコーダトラックの中心軸から円筒面上に並ぶラジアルタイプの磁気エンコーダ用である場合、前記着磁ヨークを前記チャックの前記回転軸方向に移動させて、前記複列の磁気エンコーダトラックに対する前記一方の着磁ヘッドの相対位置を切り替える。
この発明において、前記磁性体からなる磁路は、前記チャック自体に形成されていてもよく、あるいは、前記チャックとは別体の磁路形成部材に形成されていてもよい。
いずれの場合も、交番磁束が流れるための閉回路からなる磁気回路が構成される。
この発明において、前記磁気エンコーダトラックに対向する前記一方の着磁ヘッドの先端面よりも、前記チャックに対向する前記他方の着磁ヘッドの先端面の方が、前記一対の着磁ヘッドの並び方向の幅が広いのが良い。
磁気エンコーダトラックと対向する着磁ヘッドである一方の着磁ヘッドと磁気エンコーダトラックの対向部は、磁気エンコーダトラックに狭いピッチで着磁するために、両者の対向面積を狭くするのが良い。これに対し、チャックの磁路と対向する着磁ヘッドである他方の着磁ヘッドとチャックの磁路の対向部は、磁気飽和が起きるのを防ぐために、両者の対向面積を広くするのが良い。他方の着磁ヘッドの一対の着磁ヘッドの並び方向の幅を広くして、他方の着磁ヘッドとチャックの磁路との対向面積を広くすると、両者間の磁気抵抗を小さくなるので、磁気飽和を防げる。磁気抵抗が小さくなることで、他方の着磁ヘッドとチャックの磁路間での漏れ磁束が減り、着磁強度が向上する。また、磁気飽和が起こり難いので、励磁コイルにかける電圧を上げることができ、より一層着磁強度を高めることができる。さらに、磁気飽和防止のために印加電圧の調整に注意を払わなくて済むため、効率良く着磁を行うことができる。
この発明において、前記環状磁性体は、隣り合って並ぶ2列磁気エンコーダトラックを有し、前記着磁ヨークを前記2列の磁気エンコーダトラックの並び方向に進退させて、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えるものである場合、前記チャックにおける前記並び方向の前記他方の着磁ヘッド側端から、前記他方の着磁ヘッドから遠い側の磁気エンコーダトラックに着磁するときの前記他方の着磁ヘッドにおける前記一方の着磁ヘッド側端までの前記並び方向の距離値を、前記一方の着磁ヘッドの前記並び方向の幅と前記他方の着磁ヘッドの前記並び方向の幅とを加算した値よりも大きくすると良い。
磁気エンコーダトラックと対向する一方の着磁ヘッドの幅は各列の磁気エンコーダトラックの幅とほぼ同等であるから、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える際には、着磁ヨークを着磁ヘッドの幅とほぼ同じ距離だけスライドさせる。このため、上記寸法関係とすることにより、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えるために着磁ヨークをスライドさせても、常に他方の着磁ヘッドの先端面が全面でチャックの磁路と対向することとなり、磁気飽和が起きるのを防ぐことができる。
この発明の磁気エンコーダの着磁装置は、複列の隣り合って並ぶ環状の未着磁の磁気エンコーダトラックを一体に有する環状磁性体を回転させつつ円周方向の一部ずつ着磁して、それぞれの前記磁気エンコーダトラックに互いに異なる磁気パターンが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、前記環状磁性体を周面で把持して前記磁気エンコーダトラックの中心軸と一致する回転軸回りに回転するチャックと、磁気ギャップを介して磁気的に対向する一対の着磁ヘッドを有し、前記チャックに把持された前記磁気エンコーダの前記未着磁の磁気エンコーダトラックを着磁する着磁ヨークと、この着磁ヨークに巻回された励磁コイルと、この励磁コイルに着磁電流を供給して前記一対の着磁ヘッド間に磁束を通す着磁電源と、前記着磁ヨークを前記一対の着磁ヘッドの並び方向にスライドさせて着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える切替手段とを備え、前記一対の着磁ヘッドは、それぞれの先端面が互いに同一方向を向き、一方の着磁ヘッドの先端面は前記磁気エンコーダトラックに対向し、かつ他方の着磁ヘッドの先端面は前記チャックに設けられた磁性体からなる磁路に対向し、この磁性体からなる磁路は、前記チャックにおける前記環状磁性体に接する接触部分と前記他方の着磁ヘッドの先端面に対向する対向部分とに渡って設けられたものであるため、一体型の着磁ヨークを用いながら、一対の着磁ヘッドの位置を適正に切り替えられて、環状磁性体の複列の磁気エンコーダトラックに対して効率良く着磁を行うことができる。
(A)はこの発明の一実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図、(C)はその側面図である。 同着磁装置の一方の着磁ヘッドと磁気エンコーダトラックの対向部を示す側面図である。 (A)は図1に示す着磁装置の変形例の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図である。 (A)はこの発明の他の実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図、(C)はその底面図である。 同着磁装置の一方の着磁ヘッドと磁気エンコーダトラックの対向部を示す平面図である。 (A)この発明のさらに他の実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図である。 (A)この発明のさらに他の実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図、(C)はその側面図である。 (A)この発明のさらに他の実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図である。 (A)この発明のさらに他の実施形態にかかる着磁装置の一状態を示す正面図、(B)はその異なる状態を示す正面図である。 (A)はラジアルタイプの磁気エンコーダを回転検出部材に組み込んだ状態の断面図、(B)はアキシアルタイプの磁気エンコーダを回転検出部材に組み込んだ状態の断面図である。 従来のラジアルタイプの磁気エンコーダ用の着磁装置の概略構成を示す図である。 従来のアキシアルタイプの磁気エンコーダ用の着磁装置の概略構成を示す図である。
この発明の一実施形態を図1と共に説明する。
この着磁装置1は、例えば、各種機器の回転検出、回転角度検出に使用する磁気エンコーダの着磁装置に適用される。この着磁装置1により得られる磁気エンコーダは、図10(A)に示すようなアキシアルタイプの磁気エンコーダAEである。この磁気エンコーダ用の環状磁性体10は、断面L形の芯金11のつば状部11aの表面に未着磁の磁気エンコーダトラック12,13を設けたものである。磁気エンコーダトラック12,13を着磁することで、磁気エンコーダトラック12,13がN極とS極が円周方向に交互に並ぶ磁気パターンの磁石となる。
芯金11は、厚さ1mm以上のプレス金属板、焼結金属板等の磁性体からなる。溶製材や鋼材の加工品であってもよい。なお、芯金11の肉厚が1mm以下の場合、非磁性体であっても磁気回路に及ぼす影響が小さいため、芯金11に非磁性体を用いても良いが磁性体が好ましい。磁気エンコーダトラック12は、例えば、磁性粉を含むゴム、プラスチック、焼結体等であり、着磁によって磁石となる。磁石の種類としては、フェライト磁石、ネオジム磁石、ボンド磁石等である。
図1において、この着磁装置1は、環状磁性体10を回転軸L回りに回転させつつ着磁して磁気エンコーダを得るものであり、着磁ヨーク2と、励磁コイル3と、着磁電源4と、チャック5と、切替手段6とを備える。着磁ヨーク2は、環状磁性体10の未着磁の磁気エンコーダトラック12,13に着磁するためのもので、外周に励磁コイル3が巻かれている。着磁電源4は、励磁コイル3に着磁電流を供給する。チャック5は、環状磁性体10を把持して前記回転軸Lの回りに回転する。切替手段6は、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替える。
前記着磁ヨーク2は、図では上下逆向き姿勢となる概略U字形状であって、その両端に磁気ギャップを介して磁気的に対向する一対の着磁ヘッド2a,2bを有する。着磁ヨーク2は一体形成品である。両着磁ヘッド2a,2bの先端面は互いに同一方向(図の下側)を向いている。励磁コイル3に電流が流れると、一対の着磁ヘッド2a,2bにN極およびS極に対応する磁力が発生する。一対の着磁ヘッド2a,2bは、例えばチャック5の円周方向における同位相に配置されている。
一方の着磁ヘッド2aは、環状磁性体10の磁気エンコーダトラック12,13のいずれかにアキシアル隙間14を介して対向する。図2に示すように、磁気エンコーダトラック12,13と対向する着磁ヘッドである一方の着磁ヘッド2aは、側面視において先端側に行くほどに幅が狭まる尖塔形状をしている。
図1に示すように、他方の着磁ヘッド2bは、チャック5の上端面にアキシアル隙間15を介して対向する。チャック5の上端面は、回転軸Lと直交する平面である。アキシアル隙間15は十分に狭くしてある。チャック5と対向する着磁ヘッドである他方の着磁ヘッド2bは、一方の着磁ヘッド2aよりも一対の着磁ヘッド2a,2bの並び方向の幅が広い。また、着磁ヘッド2bの先端部分はチャック5の上端面に沿って円周方向に広がった形状としてある。つまり、アキシアル隙間15を狭くし、かつ他方の着磁ヘッド2bとチャック5の対向面積が十分広くすることで、着磁ヘッド2bとチャック5間の磁気抵抗を低く抑えている。
因みに、他方の着磁ヘッド2bとチャック5間の磁気抵抗Rmは、Rm=d/μSで表される。ここで、μは透磁率、dは磁路の長さ(アキシアル隙間15の寸法)、Sは断面積(対向面積)である。
前記着磁電源4は、磁気エンコーダトラック12,13をN極に着磁する電流を励磁コイル3に与えるN極電源4aと、S極に着磁する電流を励磁コイル3に与えるS極電源4bとが個別に設けられ、切替器4cにより両電源4a,4bと励磁コイル3との接続の切替えを行う。この切替えのタイミング、電流の強さ等の制御は、図示しない制御装置により行う。
前記チャック5は、例えば、円周方向に並ぶ複数個(例えば3個)の爪5aの内径端部5aaを環状磁性体10の芯金11の内径面に押し当てて、環状磁性体10を把持する構成である。コレット方式等の開閉機構(図示せず)により各爪5aを径方向に進退させることで、環状磁性体10の把持および解放を行う。また、チャック5は、図示しない回転機構により、回転軸Lすなわち磁気エンコーダトラック12,13の中心軸回りに回転する。この例では、チャック5は全体が磁性体からなり、着磁ヨーク2、磁気エンコーダトラック12(13)、および芯金11と共に、磁気回路となる閉回路を構成する。つまり、チャック5自体が磁性体からなる磁路となっている。
前記切替手段6は、着磁ヨーク2を一対の着磁ヘッド2a,2bの並び方向にスライドさせて着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替える手段である。切替手段6は、着磁ヨーク2を前記並び方向、すなわちチャック5の径方向に案内する案内手段(図示せず)と、着磁ヨーク2を案内手段に沿ってスライドさせるモータ、シリンダ等との駆動源(図示せず)とで構成される。
この着磁装置1による磁気エンコーダの着磁方法を説明する。
2列の磁気エンコーダトラック12,13のうちの外径側の磁気エンコーダトラック12に着磁する場合、図1(A)のように、着磁ヨーク2の一方の着磁ヘッド2aを外径側の磁気エンコーダトラック12に対向させる。このとき、他方の着磁ヘッド2bの先端面の全面がチャック5の上端面に対向している。
この状態で、環状磁性体10を把持したチャック5を回転軸Lの回りに回転させつつ、着磁電源4により励磁コイル3に着磁電流を供給する。着磁電流は、制御装置(図示せず)の制御により、短い周期で流れ方向が正逆交互に切り替わる。これにより、一方の着磁ヘッド2a→磁気エンコーダトラック12→芯金11→チャック5→他方の着磁ヘッド2bの順の磁束の流れと、この逆の順の磁束の流れとを繰り返す交番磁束が発生する。磁束が磁気エンコーダトラック12を通過する際に、磁気エンコーダトラック12に含有されている磁性粉が励磁されて磁気エンコーダトラック12が着磁される。このとき、磁気エンコーダトラック12が回転軸L回りに回転しているため、周方向にS極とN極とが交互に並ぶ状態に着磁される。
着磁ヨーク2の一対の着磁ヘッド2a,2bが円周方向の同位相に配置されているため、磁気回路の円周方向の振れ幅が少なく、磁気回路を短くできる。そのため、磁気抵抗が小さくて磁束密度が高くなり、着磁に好ましいものとなっている。また、磁気エンコーダトラック12,13における磁束の通過方向が円周方向に対して直角方向となるため、狭いピッチで着磁することができる。さらに、着磁ヨーク2の一方の着磁ヘッド2aが図2に示すような尖塔形状であると、磁束を集中させることができるため、より一層狭いピッチで着磁することができる。
他方の着磁ヘッド2bとチャック5のアキシアル隙間15を狭く、かつし他方の着磁ヘッド2bとチャック5の対向面積を十分広くしたことにより、着磁ヘッド2bとチャック5間の磁気抵抗を下げて、着磁強度を高くすることができる。また、励磁コイル3に大電流を流しても、他方の着磁ヘッド2bとチャック5との間で磁気飽和が起きにくいため、磁気エンコーダトラック12を通過する磁束を増やすことができ、着磁強度を上げられる。磁気飽和が起こりにくいと、励磁コイル3にかける電圧を上げて、より一層着磁強度を高めることもできる。なお、磁気抵抗が大きいと、着磁ヘッド2bとチャック5間で漏れ磁束が増えるため、一方の着磁ヘッド2aから他方の着磁ヘッド2bへ流れる磁束が減り、着磁強度が低下する。
内径側の磁気エンコーダトラック13に着磁する場合には、図1(A)の状態から、切替手段6により着磁ヨーク2をチャック5の内径側へスライドさせて、一方の着磁ヘッド2aが内径側の磁気エンコーダトラック13と対向する図1(B)の状態とする。そして、前記同様に、環状磁性体10を把持したチャック5を回転軸Lの回りに回転させつつ、着磁電源4により励磁コイル3に着磁電流を供給することで、内径側の磁気エンコーダトラック13に着磁する。
着磁ヨーク2の一対の着磁ヘッド2a,2bは、それぞれの先端面が互いに同一方向を向き、一方の着磁ヘッド2aの先端面は磁気エンコーダトラック12,13に対向し、かつ他方の着磁ヘッド2bの先端面はチャック5自体である磁性体からなる磁路に対向しているため、着磁ヨーク2を複列の磁気エンコーダトラック12,13の並び方向にスライドさせても、一方の着磁ヘッド2aの先端面と磁気エンコーダトラック12,13との対向距離、および他方の着磁ヘッド2bの先端面とチャック5との対向距離は共に変わらない。よって、一体型の着磁ヨーク2を複列の磁気エンコーダトラック12,13の並び方向にスライドさせるだけで、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えることができ、効率の良い着磁が可能である。
外径側の磁気エンコーダトラック12に着磁するとき(図1(A))、および内径側の磁気エンコーダトラック13に着磁するとき(図1(B))のいずれについても、他方の着磁ヘッド2bの先端面が全面でチャック5の上端面と対向するように、着磁ヨーク2とチャック5の寸法および位置関係が定められている。このため、いずれの磁気エンコーダトラック12,13に着磁する場合も、着磁強度を高く保つことができる。
具体的には、チャック5における磁気エンコーダトラック12,13の並び方向の他方の着磁ヘッド側2bの端から、他方の着磁ヘッド2bから遠い側の磁気エンコーダトラック13に着磁するときの他方の着磁ヘッド2bにおける一方の着磁ヘッド2a側の端までの前記並び方向の距離をD、一方の着磁ヘッド2aの前記並び方向の幅をW1、他方の着磁ヘッド2bの前記並び方向の幅をW2とした場合、D≧W1+W2となるように設計してある(図1(B)参照)。
磁気エンコーダトラック12,13と対向する一方の着磁ヘッド2aの幅W1は各列の磁気エンコーダトラック12,13の幅とほぼ同等であるから、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える際には、着磁ヨーク2を着磁ヘッド2a,2bの幅とほぼ同じ距離だけスライドさせる。このため、上記寸法関係とすることにより、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えるために着磁ヨーク2をスライドさせても、常に他方の着磁ヘッド2bの先端面が全面でチャック5の磁路と対向することとなり、磁気飽和が起きるのを防ぐことができる。
着磁ヨーク2がU字形状であると、励磁コイル3の磁気エンコーダトラック並び方向の幅が広い等の理由により、一対の着磁ヘッド2a,2bの間隔がチャック5の半径と比較して大きくなってしまうことがある。そのような場合は、図3に示すように、着磁ヨーク2に屈曲部16を設けることで、内径側の磁気エンコーダトラック13に着磁するときも他方の着磁ヘッド2bの先端面の全面がチャック5の上端面と対向するようにできる。
図4および図5は他の実施形態を示す。この着磁装置1により得られる磁気エンコーダは、図10(B)に示すようなラジアルタイプの磁気エンコーダREである。この磁気エンコーダRE用の環状磁性体10は、段付き円筒状の芯金11の大径部11bの外周面に未着磁の磁気エンコーダトラック12,13を設けたものである。磁気エンコーダトラック12,13を着磁することで、磁気エンコーダトラック12,13がN極とS極が円周方向に交互に並ぶ磁気パターンの磁石となる。
図4において、このラジアルタイプの磁気エンコーダ用の着磁装置1も、アキシアルタイプの磁気エンコーダ用の着磁装置1である前記実施形態と同様に、着磁ヨーク2と、励磁コイル3と、着磁電源4と、チャック5と、切替手段6を備える。これらは、前記実施形態のものと同様の機能を有するが、着磁する環状磁性体10の違いによって、以下の各部の構成が前記実施形態と異なっている。構成が同じ箇所については、説明を省略する。
着磁ヨーク2は、図では横向き姿勢となる概略U字形状であって、その両端に磁気ギャップを介して磁気的に対向する一対の着磁ヘッド2a,2bを有する。着磁ヨーク2は一体形成品である。両着磁ヘッド2a,2bの先端面は互いに同一方向(図の右側)を向いている。一対の着磁ヘッド2a,2bは、例えばチャック5の円周方向における同位相に配置されている。
一方の着磁ヘッド2aは、環状磁性体10の磁気エンコーダトラック12,13のいずれかにラジアル隙間17を介して対向する。図5に示すように、磁気エンコーダトラック12,13と対向する着磁ヘッドである一方の着磁ヘッド2aは、平面視において先端側に行くほどに幅が狭まる尖塔形状をしている。
図4に示すように、他方の着磁ヘッド2bは、チャック5の外周面にラジアル隙間18を介して対向する。チャック5の外周面は、回転軸Lを中心とする円筒面である。ラジアル隙間18は十分に狭くしてある。チャック5と対向する着磁ヘッドである他方の着磁ヘッド2bは、一方の着磁ヘッド2aよりも一対の着磁ヘッド2a,2bの並び方向の幅が広い。また、着磁ヘッド2bの先端部分はチャック5の外周面に沿って円周方向に広がった形状としてある。つまり、ラジアル隙間18を狭くし、かつ他方の着磁ヘッド2bとチャック5の対向面積が十分広くすることで、着磁ヘッド2bとチャック5間の磁気抵抗を低く抑えている。
チャック5は、例えば、円周方向に並ぶ複数個(例えば3個)の爪5aの円筒面からなる外周面を環状磁性体10の芯金11の内径面に押し当てて、環状磁性体10を把持する構成である。開閉機構(図示せず)により、各爪5aを径方向に進退可能である。また、回転機構(図示せず)により、チャック5を回転軸L回りに回転可能である。この実施形態でも、チャック5それ自体が磁性体からなる磁路となっており、チャック5、着磁ヨーク2、磁気エンコーダトラック12(13)、および芯金11で、磁気回路となる閉回路を構成している。
切替手段6は、着磁ヨーク2を一対の着磁ヘッド2a,2bの並び方向、すなわちチャック5の軸方向に案内する案内手段(図示せず)と、着磁ヨーク2を案内手段に沿ってスライドさせるモータ、シリンダ等との駆動源(図示せず)とで構成される。
この着磁装置1の場合、図3(A),(B)のように、切替手段6により着磁ヨーク2をチャック5の軸方向にスライドさせて、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替える。その際、着磁ヨーク2をスライドさせても、一方の着磁ヘッド2aの先端面と磁気エンコーダトラック12,13との対向距離、および他方の着磁ヘッド2bの先端面とチャック5との対向距離は変わらない。よって、着磁ヨーク2をスライドさせるという簡単な動作で着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えることができ、効率の良い着磁が可能である。
この着磁装置1も、前記実施形態と同様に、D≧W1+W2の関係とすることで、着磁対象の磁気エンコーダトラック12,13を切り替えるために着磁ヨーク2を移動させても、常に他方の着磁ヘッド2bの先端面が全面でチャック5の磁路と対向するようになっている。
図6の着磁装置1は、図4の着磁装置1の変形例であって、形状が異なる環状磁性体10に対応させたものである。図6の着磁装置1に適用される環状磁性体10は、芯金11を円筒部11cとフランジ部11dとからなる断面L字形とし、この芯金11の円筒部11cの外径面からフランジ部11dの端面にかけて磁気エンコーダトラック12,13が設けられている。磁気エンコーダトラック12は外径側を向く面と軸方向を向く面とを有し、磁気エンコーダトラック13は外径側を向く面だけを有する。チャック5は、環状磁性体10の円筒部11cの内径面を把持する。この構成であると、チャック5に対して磁気エンコーダトラック12,13が軸方向に近づくため、図4の構成に比べて、磁気回路が短くなる。それにより、漏れ磁束が減り、着磁の効率を向上させることができる。
上記各実施形態は、チャック5自体が磁性体からなる磁路となり、チャック5が磁気回路の一部を構成している。これに対し、以下の実施形態に示すように、チャック5にチャック5とは別体の磁路形成部材を設け、この磁路形成部材が磁気回路の一部を構成するようにしても良い。
図7は、図1に示す着磁装置1のチャック5の上端面に磁路形成部材20を設けた例である。つまり、チャック5の上端面における、一方の着磁ヘッド2aと環状磁性体10を挟んでアキシアル方向に対向する部分から他方の着磁ヘッド2bとアキシアル方向に対向する部分にかけて、磁性体からなる磁路形成部材20が設けられている。磁路形成部材20は、磁気回路の一部を構成する磁路としての役割と、チャック5に環状磁性体10を固定する治具としての役割を兼ねている。
これにより、図7(A)に示すように、一方の着磁ヘッド2a→磁気エンコーダトラック12(13)→芯金11→磁気形成部材20→他方の着磁ヘッド2bの順の磁束の流れと、この逆の順の磁束の流れとを繰り返す交番磁束が発生する。チャック5は、磁気回路に対して一切関与しておらず、磁性体である必要はない。
なお、図1に示す着磁装置1のチャック5の上端面に、図7の磁路形成部材20に代えて、チャック5に環状磁性体10を固定する機能だけを有する治具(図示せず)を設けても良い。その場合、芯金11または治具の厚みが薄ければ、治具が磁気回路に及ぼす影響が小さいため、治具を非磁性体で構成しても良い。
図8は、図1に示す着磁装置1のチャック5の外周面に磁路形成部材20を設けた例である。チャック5は磁性体からなり、磁路形成部材20の上端面に他方の着磁ヘッド2bが対向している。これにより、図8(A)に示すように、一方の着磁ヘッド2a→磁気エンコーダトラック12(13)→芯金11→チャック5→磁気形成部材20→他方の着磁ヘッド2bの順の磁束の流れと、この逆の順の磁束の流れとを繰り返す交番磁束が発生する。すなわち、チャック5および磁路形成部材20が共に、磁気回路の一部を構成している。なお、この図8、および後で説明する図9では、着磁電源4および切替手段6の図示が省略されている。
図8と図1を比較して分かるように、図8のチャック5は図1のチャック5よりも直径が小さく、かつ図8の着磁ヨーク2は図1の着磁ヨーク2よりも一対の着磁ヘッド2a,2bの間隔が広い。言い換えると、図8の構成は、チャック5の直径が小さく、着磁ヨーク2の一対の着磁ヘッド2a,2bの間隔が広い場合に適用するのが有効である。
図9は、図6に示す着磁装置1のチャック5の下端面に磁路形成部材20を設けた例である。チャック5は磁性体からなり、磁路形部材20の外周面に他方の着磁ヘッド2bが対向している。これにより、図8(A)に示すように、一方の着磁ヘッド2a→磁気エンコーダトラック12(13)→芯金11→チャック5→磁気形成部材20→他方の着磁ヘッド2bの順の磁束の流れと、この逆の順の磁束の流れとを繰り返す交番磁束が発生する。すなわち、チャック5および磁路形成部材20が共に、磁気回路の一部を構成している。
図9のチャック5は図6のものよりも軸方向寸法が短い。言い換えると、この構成は、チャック5の軸方向寸法が短い場合に適用するのが有効である。
1…着磁装置
2…着磁ヨーク
2a…一方の着磁ヘッド
2b…他方の着磁ヘッド
3…励磁コイル
4…着磁電源
5…チャック(磁路)
6…切替手段
10…環状磁性体
12,13…磁気エンコーダトラック
20…磁路形成部材(磁路)
AE…アキシアルタイプの磁気エンコーダ
L…回転軸
RE…ラジアルタイプの磁気エンコーダ

Claims (7)

  1. 複列の隣り合って並ぶ環状の未着磁の磁気エンコーダトラックを一体に有する環状磁性体を回転させつつ円周方向の一部ずつ着磁して、それぞれの前記磁気エンコーダトラックに互いに異なる磁気パターンが形成された磁気エンコーダを得る着磁装置であって、
    前記環状磁性体を周面で把持して前記磁気エンコーダトラックの中心軸と一致する回転軸回りに回転するチャックと、磁気ギャップを介して磁気的に対向する一対の着磁ヘッドを有し、前記チャックに把持された前記磁気エンコーダの前記未着磁の磁気エンコーダトラックを着磁する着磁ヨークと、この着磁ヨークに巻回された励磁コイルと、この励磁コイルに着磁電流を供給して前記一対の着磁ヘッド間に磁束を通す着磁電源と、前記着磁ヨークを前記一対の着磁ヘッドの並び方向にスライドさせて着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替える切替手段とを備え、
    前記一対の着磁ヘッドは、それぞれの先端面が互いに同一方向を向き、一方の着磁ヘッドの先端面は前記磁気エンコーダトラックに対向し、かつ他方の着磁ヘッドの先端面は前記チャックに設けられた磁性体からなる磁路に対向し、この磁性体からなる磁路は、前記チャックにおける前記環状磁性体に接する接触部分と前記他方の着磁ヘッドの先端面に対向する対向部分とに渡って設けられたものであることを特徴とする磁気エンコーダの着磁装置。
  2. 請求項1に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記磁性体からなる磁路は、前記チャック自体に形成されている磁気エンコーダの着磁装置。
  3. 請求項1に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記磁性体からなる磁路は、前記チャックとは別体の磁路形成部材に形成されている磁気エンコーダの着磁装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記磁気エンコーダトラックに対向する前記一方の着磁ヘッドの先端面よりも、前記チャックに対向する前記他方の着磁ヘッドの先端面の方が、前記一対の着磁ヘッドの並び方向の幅が広い磁気エンコーダの着磁装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記環状磁性体は、前記複列の磁気エンコーダトラックがこれら磁気エンコーダトラックの中心軸と直交する平面上に並ぶアキシアルタイプの磁気エンコーダ用であり、前記着磁ヨークを前記チャックの径方向に進退させて、前記複列の磁気エンコーダトラックに対する前記一方の着磁ヘッドの相対位置を切り替える磁気エンコーダの着磁装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記環状磁性体は、前記複列の磁気エンコーダトラックがこれら磁気エンコーダトラックの中心軸と中心とする円筒面上に並ぶラジアルタイプの磁気エンコーダ用であり、前記着磁ヨークを前記チャックの前記回転軸方向に進退させて、前記複列の磁気エンコーダトラックに対する前記一方の着磁ヘッドの相対位置を切り替える磁気エンコーダの着磁装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の磁気エンコーダの着磁装置において、前記環状磁性体は、隣り合って並ぶ2列磁気エンコーダトラックを有し、前記着磁ヨークを前記2列の磁気エンコーダトラックの並び方向に進退させて、着磁対象の磁気エンコーダトラックを切り替えるものであり、
    前記チャックにおける前記並び方向の前記他方の着磁ヘッド側端から、前記他方の着磁ヘッドから遠い側の磁気エンコーダトラックに着磁するときの前記他方の着磁ヘッドにおける前記一方の着磁ヘッド側端までの前記並び方向の距離値は、前記一方の着磁ヘッドの前記並び方向の幅と前記他方の着磁ヘッドの前記並び方向の幅とを加算した値よりも大きい磁気エンコーダの着磁装置。
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