JP2017167202A - 加熱装置 - Google Patents

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Kazuhiro Honda
和広 本田
知子 和宇慶
Tomoko Wauke
知子 和宇慶
寺尾 博年
Hirotoshi Terao
博年 寺尾
鈴木 健太
Kenta Suzuki
健太 鈴木
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Abstract

【課題】 電気抵抗部が延びる長手方向における圧接面の高さを均一にできる加熱装置を提供する。【解決手段】 複数又は単数の第2電極41からなる複数の電極モジュール61(1)〜61(6)が、異なる第2導電部37(1)〜37(5)から延設されている。そして、複数の第2導電部37(1)〜37(5)のうち、電気抵抗部33が延びる長手方向(X1−X2方向)に対して垂直な方向(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部37(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部37(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置等に用いられる加熱装置に関するものである。
複写機やプリンター等の定着装置は、未定着トナー画像が形成担持された記録材に加熱定着を行う
このような。定着装置は、断熱性ホルダに保持された加熱装置と加圧ローラとの間に定着フィルム(ベルト)を挟んで定着ニップ部(圧接領域)が形成されている。そして、定着ニップ部に記録材が導入され、加熱装置からの熱によって加熱定着される。
このような加熱装置は、基板上に発熱体となる帯状の電気抵抗部が形成されており、電力供給用の第1導電部及び複数の第2導電部が電気抵抗部の長手方向に沿って帯状に形成されている。また、複数の第1の電極(櫛歯電極)と複数の第2の電極とが電気抵抗部の長手方向に沿って交互に適宜ピッチの間隔で第1導電部及び複数の第2導電部から電気抵抗部に延設されている。
特開平5−29066号公報
ところで、上述した加熱装置は、電気抵抗部の長手方向において、第2導電部が形成されている領域と形成されていない領域とが存在し、それに応じて定着ニップ部に凹凸が生じている。その結果、定着ニップ部の圧接力の不均一になり、定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じ、定着フィルムの走行が不安定となる(蛇行、斜行等が生じる)という問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気抵抗部が延びる長手方向における圧接面の高さを均一にできる加熱装置を提供することにある。
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の観点の加熱装置は、絶縁性の基板と、
前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極とを有する加熱装置であって、それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、前記複数の第2導電部のうち、前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向において前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部の前記電気抵抗部とは反対側の導電縁部が、前記長手方向に一直線状に連続して形成されている。
この構成によれば、前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部の前記電気抵抗部とは反対側の導電縁部が、前記長手方向に一直線状に連続して形成されていることから、当該一直線状に形成された部分の高さを均一にできる。
そのため、当該加熱装置と定着フィルム(ベルト)を介して対向部材(ローラ)に記録材を圧接して定着する定着装置に当該加熱装置を用いた場合に、前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部の前記電気抵抗部とは反対側の導電縁部の圧接領域の高さを均一して圧接力を均一にすることが可能になる。ここで、当該導電縁部は記録材に最初あるいは最後に圧接される部分である。その結果、当該長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
なお、導電縁部が圧接領域外でも、定着フィルムに張力をかけてフィルム内面に加熱装置を押し当てる構造なので、導電縁部の高さが均一だとフィルム張力が幅方向で均一になり、部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一を抑制できる。
第2の観点の発明の加熱装置は、絶縁性の基板と、前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極とを有する加熱装置であって、それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、前記複数の第2導電部のうち、前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向において前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記長手方向に一直線状に連続して形成された第1部分及び第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分に対して前記電気抵抗部に近い位置で前記第1部分及び前記第2部分の間に介在し、前記第1部分及び前記第2部分に比べて前記長手方向と直交する方向の幅が厚い第3部分とを有する。
この構成によれば、前記電気抵抗部の抵抗縁部に最も近い前記第2導電部の前記第3部分の幅を前記第1部分及び前記第2部分に比べて厚くしたことで、前記第2導電部が形成されていない領域を小さくできる。
そのため、当該加熱装置と定着フィルム(ベルト)を介して対向部材(ローラ)に記録材を圧接して定着する定着装置に当該加熱装置を用いた場合に、前記電気抵抗部の長手方向において複数の第2導電部の圧接領域の高さを均一して圧接力を均一にすることが可能になる。その結果、当該長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
なお、導電縁部が圧接領域外でも、定着フィルムに張力をかけてフィルム内面に加熱装置を押し当てる構造なので、導電縁部の高さが均一だとフィルム張力が幅方向で均一になり、部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一を抑制できる。
好適には第2の観点の発明の加熱装置は、前記第1部分の前記電気抵抗部と反対側の第1縁部と、前記第2部分の前記電気抵抗部と反対側の第2縁部と、前記第3部分の前記電気抵抗部と反対側の第3縁部とは一直線上に位置している。
この構成によれば、前記記録材に最初あるいは最後に圧接される部分である前記第1縁部と前記第2縁部と前記第3縁部とを一直線上に位置させたことで、前記長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
好適には第2の観点の発明の加熱装置は、前記第1部分の前記電気抵抗部と反対側の第1縁部と前記第2部分の前記電気抵抗部と反対側の第2縁部とは一直線上に位置し、前記第1縁部及び前記第2縁部は、前記第3部分の前記電気抵抗部と反対側の第3縁部に対して前記電気抵抗部と反対側に位置する。
この構成によれば、前記記録材に最初あるいは最後に圧接される部分である前記第1縁部と前記第2縁部とを一直線上に位置させたことで、前記長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
第3の観点の発明の加熱装置は、絶縁性の基板と、前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極とを有する加熱装置であって、それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、前記複数の第2導電部のうち前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向における前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記電気抵抗部とは反対側の通電縁部から前記電気抵抗部に向けて窪んだ領域を有し、前記窪んだ領域に充填部が形成されている。
この構成によれば、前記第2導電部の周囲において、当該第2導電部が形成されていない領域(隙間)を少なくすることにより、定着フィルムの接触面積及び接触圧の不均一を抑制し、定着フィルムのだぶつきや摺動負荷の不均一が軽減される。また、摩耗粉やホコリが隙間に貼り込み蓄積することも防げる。
好適には第3の観点の発明の加熱装置は、前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記電気抵抗部とは反対側の通電縁部と、前記充填部の充填縁部とが一直線上に位置している。
この構成によれば、前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記電気抵抗部とは反対側の通電縁部と、前記充填部の充填縁部とが一直線上にしたことで、当該一直線上に形成された部分の高さを均一にすることが可能になる。
そのため、当該加熱装置と定着フィルム(ベルト)を介して対向部材(ローラ)に記録材を圧接して定着する定着装置に当該加熱装置を用いた場合に、前記電気抵抗部の長手方向において圧接領域の高さを均一して圧接力を均一にできる。その結果、当該長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
なお、導電縁部が圧接領域外でも、定着フィルムに張力をかけてフィルム内面に加熱装置を押し当てる構造なので、導電縁部の高さが均一だとフィルム張力が幅方向で均一になり、部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一を抑制できる。
好適には第3の観点の発明の加熱装置は、前記第2導電部と前記充填部とは同じ材料で形成されている。
この構成によれば、前記第2導電部と前記充填部とを同一製造工程で形成できるため、製造工程が増えないと共に、両者の厚みを揃えやすい。
好適には第3の観点の発明の加熱装置の前記充填部は前記第2導電部から延設されている。
この構成によれば、前記充填部は前記第2導電部との間の隙間を減らすことができる。また、前記充填部は前記第2導電部との厚みを揃えやすい。
好適には第3の観点の発明の加熱装置の前記充填部は、絶縁性の部材で形成されている。
この構成によれば、前記第2導電部と前記充填部とを隙間なく形成しても、電流漏れが生じない。そのため、材料の選択の自由度が高まる。
好適には第3の観点の発明の加熱装置は、前記電気抵抗部と前記第1導電部と前記2導電部と前記第1電極と前記第2電極とを覆う保護層をさらに有し、前記充填部は、前記保護層と同じ部材で形成されている。
この構成によれば、前記充填部と前記保護層とを同じ製造工程で形成できる。
好適には本発明の加熱装置の前記第1導電部は、前記電気抵抗部に対して前記第2導電部と反対側で、前記長手方向に直線状に形成されている
この構成によれば、前記記録材に最初あるいは最後に圧接される部分である前記第1導電部を直線状に形成したことで、前記長手方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルムの部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材を安定して走行できる。
好適には本発明の加熱装置の前記第1の電極は、前記第1導電部から前記電気抵抗部の一方の長辺側に延設しており、前記第2の電極は、前記第2導電部から前記電気抵抗部の他方の長辺側に延設している。
この構成によれば、前記電気抵抗部に対しての前記第1の電極及び前記第2の電極が相互に異なる長辺側から延設されているので、前記第1の電極及び前記第2の電極の配線が容易になる。
本発明によれば、電気抵抗部が延びる長手方向における圧接面の高さが均一な加熱装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係わる定着装置の構成図である。 図2は、図1に示す定着装置に用いられる第1実施形態に係わる加熱装置の平面構成図である。 図3は、図2に示す断面線A−Aにおける加熱装置11の断面構成図である。 図4は、図2及び図3に示す加熱装置の製造工程を説明するためのフローチャートである。 図5は、第1実施形態の第1変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図6は、第1実施形態の第2変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図7は、第1実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図8は、第1実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図9は、第1実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図10は、第1実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図11は、第2実施形態に係わる加熱装置の平面構成図である。 図12は、図11に示す加熱装置の製造工程を説明するためのフローチャートである。 図13は、第2実施形態の第1変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図14は、第2実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図15は、第2実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。 図16は、第2実施形態のその他の変形例に係わる加熱装置の平面構成図である。
図1は、本発明の実施形態に係わる定着装置1の構成図である。
図1に示すように、定着装置1は、断熱性ホルダ3に保持された加熱装置11と加圧ローラ7との間に樹脂性や金属性の高熱伝導性の定着フィルム(ベルト)5を挟んで定着ニップ部(圧接領域)9が形成されている。
定着ニップ部9には、未定着トナー画像が形成担持された記録材4が導入され、加熱定着される
また、加熱装置11及び定着フィルム5を含む定着部材は、加圧ローラ7に対してバネ等の弾性部材8によって加圧ローラ7に向けて押圧されている
<第1実施形態>
以下、図1に示すフィルム加熱方式の定着装置1に用いられる加熱装置11について説明する。
図2は、図1に示す定着装置1に用いられる加熱装置11の平面構成図である。図3は図1に示す断面線A−Aにおける加熱装置11の断面構成図である。
図2及び図3に示すように、加熱装置11は、例えば、基板31と、基板31上に線状に形成された電気抵抗部33と、電力を供給するための第1導電部(共通配線)35及び複数の第2導電部(個別配線)37(1)〜37(5)と、第1導電部35より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第1電極39と、第2導電部37(1)〜37(5)より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第2電極41と、保護層43とを有する。
なお、図3等において、保護層43を形成した後に第1電極39及び第2導電部37(1)〜37(5)の位置に生じる段差は描いていない。
加熱装置11では、複数又は単数の第2電極41からなる複数の電極モジュール61(1)〜61(6)が、異なる第2導電部37(1)〜37(5)から延設されている。そして、複数の第2導電部37(1)〜37(5)のうち、電気抵抗部33が延びる長手方向(X1−X2方向)に対して垂直な方向(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部37(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部37(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されている。
基板31は、耐熱性及び絶縁性の材料を用いて形成されている。基板31は、ホウケイ酸ガラス等のガラス、その他、酸化アルミニウム等のセラミックス基板が用いられる。
電気抵抗部33は、基板31上に形成されている。
電気抵抗部33には、酸化ルテニウムや銀、パラジウム等の抵抗体材料や導電性材料をガラスに分散した材料が用いられる。
具体的には、電気抵抗部33は、第1のガラス材料をバインダーとして抵抗体材料や導電性材料が分散されている。電気抵抗部33の厚みは、例えば0.1〜10μmであり、一例として2μmである。
第1導電部35は、コモン電極である。
第2導電部37(1)〜37(5)には、電源(図示せず)から電力が供給される。ここで、第2導電部37(1)〜37(5)には、異なる電源から電力が供給されてもよいし、同一の電源から電力が供給されてもよい。
第1導電部35及び第2導電部37(1)〜37(5)は、基板31上に形成されている。
第1導電部35は、Y1−Y2方向の幅が均一であり、X1−X2方向に直線状に形成されている。このように、記録材4に最初あるいは最後に圧接される部分である第1導電部35を直線状に形成したことで、X1−X2方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルム5の部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材4を安定して走行できる。
第2導電部37(1)は、X2側から、X2側(図2中左側)に最も近い3つの第2電極41で構成される電極モジュール61(1)に導通するように延設されている。
第2導電部37(2)は、X2側から、電極モジュール61(1)のX1側の3つの第2電極41で構成される電極モジュール61(2)に導通するように延設されている。
第2導電部37(3)は、X1側及びX2側から、電極モジュール61(2)のX1側の6つの第2電極41で構成される電極モジュール61(3)に導通するように延設されている。ここで、第2導電部37(3)が、(Y1−Y2方向)において電第2導電部37(1)〜37(5)のうち電気抵抗部33から最も遠い第2導電部である。
第2導電部37(4)は、X1側から、電極モジュール61(3)のX1側の3つの第2電極41で構成される電極モジュール61(4)に導通するように延設されている。
第2導電部37(5)は、X1側から、電極モジュール61(4)のX1側の3つの第2電極41で構成される電極モジュール61(5)に導通するように延設されている。
第2導電部37(1)〜37(5)の各々は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に変更に延設されたX方向部分と、当該X方向部分から第2電極41に向けてY方向に延設された複数のY方向部分を有する。
電気抵抗部33から最も遠い第2導電部37(3)のX方向部分は直線状であり、その電気抵抗部33とは反対側の導電縁部37(3)Eは、X1−X2方向に連続して形成されている。
このように導電縁部37(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されていることから、当該一直線状に形成された部分の高さを均一にできる。そのため、導電縁部37(3)Eにおける圧接力を均一にすることが可能になる。ここで、導電縁部37(3)Eは記録材4に最初あるいは最後に圧接される部分である。その結果、X1−X2方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルム5の部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材4を安定して走行できる。
なお、導電縁部37(3)Eが圧接領域外でも、定着フィルム5に張力をかけてフィルム内面に加熱装置11を押し当てる構造なので、導電縁部37(3)Eの高さが均一だとフィルム張力が幅方向で均一になり、部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一を抑制できる。
第1導電部35及び第2導電部37(1)〜37(5)の厚みは、例えば0.1〜30μmであり、一例として10μmである。
第1電極39及び第2電極41は、櫛歯形状をしている。第1電極39と第2電極41とは電気抵抗部33の長手方向に沿って交互に位置するように形成されている。
ここで、長手方向とは、記録材4が搬送される記録材搬送方向に直交する方向(X1−X2方向)であり、加圧ローラ7の軸方向であり、定着ニップ部9の長手方向である。
加熱装置11では、電気抵抗部33内の隣接する第1電極39と第2電極41との間に電流経路が形成され、当該電流経路を流れる電流量に応じて電気抵抗部33が発熱する。これにより、電気抵抗部33の位置が発熱領域となる。
第1の電極39は、第1導電部35から電気抵抗部33の一方の長辺33a側から電気抵抗部33上に形成されている。
第2の電極41は、第2導電部37から電気抵抗部33の他方の長辺33b側から電気抵抗部33上に形成されている。
第1電極39及び第2電極41には、Ag(銀)あるいはAu(金)等の導電材料をガラスに分散した材料が用いられる。その他の例、白金、パラジウム等を用いてもよい。
保護層43は、ガラスで電気抵抗部33、第1導電部35、第2導電部37(1)〜37(5)、第1電極39及び第2電極41を覆う。通常は、保護層43は、記録材4と定着フィルム5との接触面を均一にすると共に、熱効率を損なわない範囲で電気抵抗部33、第1導電部35、第2導電部37(1)〜37(5)、第1電極39及び第2電極41を保護するために全面に形成されている。保護層43の厚みは十分薄く、表面性を良好にする程度が好ましく、ガラスコート等が施されている。保護層43の厚みは、例えば1〜100μmであり、一例として60μmである。
以下、図2及び図3に示す加熱装置11の製造方法を説明する。
図4は、図2及び図3に示す加熱装置11の製造工程を説明するためのフローチャートである。
以下、図4に示す各ステップについて説明する。
ステップST1:
基板31の洗浄を行う。
ステップST2:
基板31上に電気抵抗部33を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST3:
ステップST2で電気抵抗部33が印刷された基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で、適宜設定される。
ステップST4:
図2に示すように基板31上に第1導電部35及び第2導電部37(1)〜37(5)を形成すると共に、第1導電部35から電気抵抗部33に延設される第1電極39、並びに第2導電部37(1)〜37(5)から電気抵抗部33に延設される第2電極41を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST5:
ステップST4で第1導電部35、第2導電部37(1)〜37(5)、第1電極39及び第2電極41が形成された基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で、適宜設定される。
ステップST6:
ステップST5に続いて、図3に示すように、電気抵抗部33、第1導電部35、第2導電部37(1)〜37(5)、第1電極39及び第2電極41を覆うように保護層43を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST7:
ステップST6に続いて基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で、適宜設定される。
なお、ステップST2,3と、ステップST4,5との順番を入れ替えてもよい。
さらに、ステップST3の焼成工程を省いてステップST5で一括して焼成を行ってもよい。
以上説明したように、加熱装置11では、複数又は単数の第2電極41からなる複数の電極モジュール61(1)〜61(5)が、異なる第2導電部37(1)〜37(5)から延設されている。そして、複数の第2導電部37(1)〜37(5)のうち、電気抵抗部33が延びる長手方向(X1−X2方向)に対して垂直な方向(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部37(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部37(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されている。
加熱装置11によれば、このように導電縁部37(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されていることから、当該一直線状に形成された部分の高さを均一にできる。そのため、導電縁部37(3)Eにおける圧接力を均一にすることが可能になる。ここで、導電縁部37(3)Eは記録材4に最初あるいは最後に圧接される部分である。その結果、X1−X2方向における圧接力の不均一によって生じる定着フィルム5の部分的なだぶつきや摺動抵抗の不均一が生じることを回避し、記録材4を安定して走行できる。
<第1実施形態の第1変形例>
図5は、第1実施形態の第1変形例に係わる加熱装置111の平面構成図である。
図5に示すように、加熱装置111は、例えば、基板31と、基板31上に線状に形成された電気抵抗部33と、電力を供給するための第1導電部35及び複数の第2導電部37(1),37(2),137(3),37(4),37(5)と、第1導電部35より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第1電極39と、第2導電部37(1),37(2),137(3),37(4),37(5)より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第2電極41を有する。また、加熱装置11と同様に、保護層(図示せず)を有している。
図5において、図2と同じ符号を付した構成要素は第1実施形態で説明したものと同じである。加熱装置111は、第2導電部137(3)の形状が第1実施形態の第2導電部37(3)と異なる。
加熱装置11では、複数又は単数の第2電極41からなる複数の電極モジュール61(1)〜61(5)が、異なる第2導電部37(1),37(2),137(3),37(4),37(5)から延設されている。そして、複数の第2導電部37(1),37(2),137(3),37(4),37(5)のうち、電気抵抗部33が延びる長手方向(X1−X2方向)に対して垂直な方向(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部137(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部137(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されている。
また、第2導電部137(3)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分137(3)X1,137L(3)X2,137R(3)X2と、Y方向に延設された複数のY方向部分を有する。導電縁部137(3)X1の電気抵抗部33と反対側が導電縁部137(3)Eとなる。X方向部分137L(3)X2,137R(3)X2は、X方向部分137(3)X1に対して電気抵抗部33側に位置し、Y方向部分によってX方向部分137(3)X1と導通している。
X方向部分137(3)X1,137L(3)X2,137R(3)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61(3)を構成する第2電極41と導通している。
上述した加熱装置111によっても第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。なお、加熱装置111は、第1実施形態に比べて、記録材4の走行が安定であり、摩耗粉やホコリの蓄積は減る摺動負荷が増える。
<第1実施形態の第2変形例>
図6は、第1実施形態の第2変形例に係わる加熱装置211の平面構成図である。
図6に示すように、加熱装置211は、例えば、基板31と、基板31上に線状に形成された電気抵抗部33と、電力を供給するための第1導電部35及び複数の第2導電部37(1),237(2),237(3),237(4),37(5)と、第1導電部35より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第1電極39と、第2導電部37(1),237(2),237(3),237(4),37(5)より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第2電極41を有する。また、加熱装置11と同様に、保護層(図示せず)を有している。
図6において、図2と同じ符号を付した構成要素は第1実施形態で説明したものと同じである。加熱装置211は、第2導電部237(2),237(3),237(4)の形状が第1実施形態の第2導電部37(2),37(3),37(4)と異なる。
(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部237(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部237(3)Eが、X1−X2方向に一直線状に連続して形成されている。
また、第2導電部237(2)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分237(2)X1,237(2)X2と、Y方向に延設された複数のY方向部分を有する。X方向部分237(2)X2は、X方向部分237(2)X1に対して電気抵抗部33側に位置し、2つのY方向部分によってX方向部分237(2)X1と導通している。
X方向部分237(2)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61(2)を構成する第2電極41と導通している。
X方向部分237(2)X1,X方向部分237(2)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領域が形成されている。当該閉じた領域には、導電部材は形成されていない。なお、X方向部分237(2)X1と、X方向部分237(2)X2と、Y方向部分との相互の間の少なくとも一つは導通していなくてもよい。
また、第2導電部237(3)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分237(3)X1,237(3)X2と、Y方向に延設された複数のY方向部分を有する。X方向部分237(3)X2は、X方向部分237(3)X1に対して電気抵抗部33側に位置し、2つのY方向部分によってX方向部分237(3)X1と導通している。
X方向部分237(3)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61(3)を構成する第2電極41と導通している。
X方向部分237(3)X1,X方向部分237(3)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領域が形成されている。当該閉じた領域には、導電部材は形成されていない。なお、X方向部分237(3)X1と、X方向部分237(3)X2と、Y方向部分との相互の間の少なくとも一つは導通していなくてもよい。
また、第2導電部237(4)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分237(4)X1,237(4)X2と、Y方向に延設された複数のY方向部分を有する。X方向部分237(4)X2は、X方向部分237(4)X1に対して電気抵抗部33側に位置し、2つのY方向部分によってX方向部分237(4)X1と導通している。
X方向部分237(4)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61(4)を構成する第2電極41と導通している。
X方向部分237(4)X1,X方向部分237(4)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領域が形成されている。当該閉じた領域には、導電部材は形成されていない。なお、X方向部分237(4)X1と、X方向部分237(4)X2と、Y方向部分との相互の間の少なくとも一つは導通していなくてもよい。
上述した加熱装置211によっても第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。なお、加熱装置211は、第1実施形態に比べて、記録材4の走行が安定であり、摩耗粉やホコリの蓄積は減るが、摺動負荷が増える。
上述した加熱装置211では、X方向部分237(2)X1,X方向部分237(2)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領域、X方向部分237(3)X1,X方向部分237(3)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領域、X方向部分237(4)X1,X方向部分237(4)X2と、その両端2つのY方向部分によって囲まれた閉じた領に、導電部材を形成しない場合を例示した。
図7に示すように、当該閉じた領域に単数または複数のY方向部分を形成してもよいし、図8及び図9に示す加熱装置411の第2通電部437(2),437(3),437(4)のように当該閉じた領域全域にベタで導電部材を形成してもよい。
図8及び図9に示す例では、第2導電部437(3)の導電縁部437(3)Eを一直線状に形成したが、図10に示すように、第2導電部537(3)の第1導電縁部537(3)E1と第2導電縁部537(3)E2とを、一直線上に位置し、その間の第3導電縁部537(3)E3に対して電気抵抗部33と反対側に位置するようにしてもよい。
走行方向と直交する幅方向の両端部に圧接力や摺動負荷が同様にかかり、幅方向で偏らないので、定着フィルム5を安定して走行させることができる。また、走行方向の両端部に圧接力や摺動負荷が同様にかかり、偏らないので、定着フィルム5を安定して走行させることができる。また摺動負荷を若干減らせる。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態に係わる加熱装置711の平面構成図である。
図11に示すように、加熱装置711は、例えば、基板31と、基板31上に線状に形成された電気抵抗部33と、電力を供給するための第1導電部35及び複数の第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)と、第1導電部35より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第1電極39と、第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第2電極41と、充填部73とを有する。また、加熱装置11と同様に、保護層(図示せず)を有している。
図11において、図2と同じ符号を付した構成要素は第1実施形態で説明したものと同じである。加熱装置711は、第2導電部737L(3),737R(3)の形状が第1実施形態の第2導電部37(3)と異なる。また、加熱装置711は、充填部73が形成されている。充填部73と第2導電部737L(3),737R(3)との間は、隙間があってもよいし、充填部73が非導電性部材であれば隙間はなくてもよい。
加熱装置11では、電極モジュール61L(3)が第2導電部737L(3)から延設されている。電極モジュール61R(3)が第2導電部737R(3)から延設されている。
そして、複数の第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)のうち、(Y1−Y2方向)において電気抵抗部33から最も遠い第2導電部737L(3),737R(3)の電気抵抗部33とは反対側の導電縁部737L(3)E,737R(3)Eが、X1−X2方向に一直線上に形成されている。
第2導電部737L(3)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分737L(3)X1,737L(3)X2と、Y方向に延設されたY方向部分を有する。X方向部分737L(3)X2は、X方向部分737L(3)X1に対して電気抵抗部33側に位置し、Y方向部分によってX方向部分737L(3)X1と導通している。
X方向部分737L(3)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61L(3)を構成する第2電極41と導通している。
第2導電部737R(3)は、第2導電部737L(3)と図11中Y1−Y2方向の中心線を中心に左右対称に形成されている。
そして、第2導電部737L(3)のX方向部分737L(3)X1と、第2導電部737R(3)のX方向部分737R(3)X1との間に、線状の充填部73が一直線上に形成されている。本実施形態では、充填部73は、第2導電部とは別部材、例えば、絶縁性部材で形成されている。
なお、充填部73の部材として、保護層の部材を用いてもよい。また、充填部73の部材として、第1導電部35及び第2導電部以外の導電性部材を用いてもよい。
以下、図11に示す加熱装置711の製造方法を説明する。
図12は、図11に示す加熱装置711の製造工程を説明するためのフローチャートである。
以下、図12に示す各ステップについて説明する。
ステップST11:
基板31の洗浄を行う。
ステップST12:
基板31上に電気抵抗部33を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST13:
ステップST12で電気抵抗部33が印刷された基板31を焼成する。焼成温度は、例えば650℃である。
ステップST14:
図11に示すように基板31上に第1導電部35及び第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)を形成すると共に、第1導電部35から電気抵抗部33に延設される第1電極39、並びに第2導電部第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)から電気抵抗部33に延設される第2電極41を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST15:
ステップST14で第1導電部35、第2導電部第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)、第1電極39及び第2電極41が形成された基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で適宜設定される。
ステップST16:
基板31上に充填部73を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST17:
ステップST16で充填部73が印刷された基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で適宜設定される。
ステップST18:
ステップST17に続いて、図3に示すように、電気抵抗部33、第1導電部35、第2導電部第2導電部37(1),37(2),737L(3),737R(3),37(4),37(5)、第1電極39及び第2電極41を覆うように保護層43を印刷する。当該印刷は、例えばスクリーン印刷である。
ステップST19:
ステップST18に続いて基板31を焼成する。焼成温度は、例えば600〜850℃程度の中で適宜設定される。
上述した加熱装置111によっても第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。なお、充填部73と第2導電部737L(3),737R(3)との間に隙間がある場合でも、Y1−Y2方向には繋がりがあるため圧接力や摺動負荷の不均一といった影響は小さい。
なお、ステップST12,13と、ステップST14,15との順番を入れ替えてもよい。
さらに、ステップST16,ST17は、ステップST14,ST15又はステップST18,ST19と同材料を使用する場合は同時に行ってもよい。
<第2実施形態の第1変形例>
図13は、本発明の第2実施形態の第1変形例に係わる加熱装置811の平面構成図である。
図13に示すように、加熱装置811は、例えば、基板31と、基板31上に線状に形成された電気抵抗部33と、電力を供給するための第1導電部35及び複数の第2導電部37(1),37(2),37(4),37(5)と、第1導電部35より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第1電極39と、第2導電部37(1),37(2),837(3),37(4),37(5)より延設されて電気抵抗部33と接続する複数の第2電極41と、充填部73,873L,873Rとを有する。また、加熱装置11と同様に、保護層(図示せず)を有している。
図13において、図2と同じ符号を付した構成要素は第1実施形態で説明したものと同じである。加熱装置811は、第2導電部837(3)の形状が第2実施形態の第2導電部37(3)と異なる。また、加熱装置811は、充填部73に加えて、充填部873L,873Rが形成されている。
加熱装置811では、第2導電部837(3)は、X2側からX1に向けてX1−X2方向に平行に延設された2つのX方向部分837(3)X1,837(3)X2、837(3)X3と、Y方向に延設されたY方向部分を有する。X方向部分837(3)X2は、X方向部分837(3)X1,837(3)X3に対して電気抵抗部33側に位置し、Y方向部分によってX方向部分837(3)X2と導通している。
X方向部分837(3)X2は、それから延設されるY方向部分によって、電極モジュール61(3)を構成する第2電極41と導通している。
そして、第2導電部837(3)X1と837(3)X3との間に、線状の充填部73が一直線上に形成されている。ここで、第2導電部837(3)X1と837(3)X3の電気抵抗部33と反対側の通電縁部と、充填部73の電気抵抗部33と反対側の充填縁部とが一直線上に位置している。
また、第2導電部37(2),37(4)は、第2導電部837(3)X2側が電気抵抗部33に突き出た段差になっており、第2導電部837(3)X2とX1−X2方向に直線上に位置するX方向部分を有している。また、第2導電部37(2),37(4)の当該X方向部分と、第2導電部837(3)のX方向部分837(3)X1,837(3)X3との間にそれぞれ充填部873L、873Rが形成されている。
上述した加熱装置811によっても第2実施形態の加熱装置711と同様の作用・効果が得られる。なお、加熱装置811は、第2実施形態に比べて、記録材4の走行が安定であり、摩耗粉やホコリの蓄積は減るが、摺動負荷が増える。
上述した第2実施形態の第1変形例に係わる加熱装置811では、充填部73,873L,873Rとして直線状のものを例示したが、図14に示すように、充填部73,873L,873RにX1−X2方向に所定の間隔でY1−Y2方向に延びるY方向部分を形成してもよい。
また、図15に示すように、基板31上の第2導電部が形成されていない領域にベタに充填部973,973L,973Rを形成してもよい。また、図15に示す例では、第2導電部837(3)の電気抵抗部33と反対側の通電縁部837(3)E1,E2と、充填部973の電気抵抗部33と反対側の充填縁部973Eとが一直線上に位置している。
一方、図16に示す例では、充填部1073の電気抵抗部33と反対側の充填縁部1073Eは、第2導電部837(3)の電気抵抗部33と反対側の通電縁部873(3)E1,E2に対して電気抵抗部33側に位置している。
これらの変形例においても第2実施形態と同様の効果が得られる。
図16に示す例では、幅方向の両端部に圧接力や摺動負荷が同様にかかり、幅方向で偏らないので、定着フィルム5を安定して走行させることができる。また、充填部1073が電気抵抗部33側に窪んでいるので、摺動負荷を小さくできる。
本発明では、複数の第2導電部の電気抵抗部側の縁が一直線上にあると、さらに摺動負荷や圧接力を均一にさせ、定着フィルムの走行を安定させることができる。また、電気抵抗部が発熱した時に、第2導電部の熱的な影響(熱伝導により第2導電部へ熱が逃げる)を均等にできるために、幅方向の発熱ムラを抑制できる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
また、図2では、第1電極39及び第2電極41が、電気抵抗部33の長手方向の略全域で電気抵抗部33に接合する場合を例示したが、一部分でのみ接合する構成にしてもよい。
また、第2導電部37側の電気抵抗部33と反対側の縁部は途中が切れていても良い。
また、上述した実施形態では、第1導電部35を直線状に形成した場合を例示したが、直線状以外の形状にしてもよい。
本発明は、複写機やプリンター等は、未定着トナー画像が形成担持された記録材に加熱定着を行うための加熱装置に適用可能である。
1,111,211,411・・・定着装置
4・・・記録材
5・・・定着フィルム
8・・・弾性部材
9・・・定着ニップ部
11・・加熱装置
33・・・電気抵抗部
35・・・第1導電部
37,137,237,437,537,737、837・・・第2導電部
39・・・第1電極
41・・・第2電極
43・・・保護層
61・・・電極モジュール
73.873L,873R,973L,973R,1073・・・充填部



Claims (12)

  1. 絶縁性の基板と、
    前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、
    電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、
    前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、
    前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極と
    を有する加熱装置であって、
    それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、
    前記複数の第2導電部のうち、前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向において前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部の前記電気抵抗部とは反対側の導電縁部が、前記長手方向に一直線状に連続して形成されている
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 絶縁性の基板と、
    前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、
    電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、
    前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、
    前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極と
    を有する加熱装置であって、
    それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、
    前記複数の第2導電部のうち、前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向において前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、
    前記長手方向に一直線状に連続して形成された第1部分及び第2部分と、
    前記第1部分及び前記第2部分に対して前記電気抵抗部に近い位置で前記第1部分及び前記第2部分の間に介在し、前記第1部分及び前記第2部分に比べて前記長手方向と直交する方向の幅が厚い第3部分と
    を有する
    加熱装置。
  3. 前記第1部分の前記電気抵抗部と反対側の第1縁部と、前記第2部分の前記電気抵抗部と反対側の第2縁部と、前記第3部分の前記電気抵抗部と反対側の第3縁部とは一直線上に位置している
    請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記第1部分の前記電気抵抗部と反対側の第1縁部と前記第2部分の前記電気抵抗部と反対側の第2縁部とは一直線上に位置し、前記第1縁部及び前記第2縁部は、前記第3部分の前記電気抵抗部と反対側の第3縁部に対して前記電気抵抗部と反対側に位置する
    請求項2に記載の加熱装置。
  5. 絶縁性の基板と、
    前記基板上に線状に形成された電気抵抗部と、
    電力を供給するための第1導電部と複数の第2導電部と、
    前記第1導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第1電極と、
    前記第2導電部より延設されて前記電気抵抗部と接続する複数の第2電極と
    を有する加熱装置であって、
    それぞれ複数又は単数の前記第2電極からなる複数の電極モジュールが、異なる前記第2導電部から延設されており、
    前記複数の第2導電部のうち前記電気抵抗部が延びる長手方向に対して垂直な方向における前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記電気抵抗部とは反対側の通電縁部から前記電気抵抗部に向けて窪んだ領域を有し、
    前記窪んだ領域に充填部が形成されている
    加熱装置。
  6. 前記電気抵抗部から最も遠い前記第2導電部は、前記電気抵抗部とは反対側の通電縁部と、前記充填部の充填縁部とが一直線上に位置している
    請求項5に記載の加熱装置。
  7. 前記第2導電部と前記充填部とは同じ材料で形成されている
    請求項5又は請求項6に記載の加熱装置。
  8. 前記充填部は前記第2導電部から延設されている
    請求項7に記載の加熱装置。
  9. 前記充填部は、絶縁性の部材で形成されている
    請求項5又は請求項6に記載の加熱装置。
  10. 前記電気抵抗部と前記第1導電部と前記2導電部と前記第1電極と前記第2電極とを覆う保護層
    をさらに有し、
    前記充填部は、前記保護層と同じ部材で形成れている
    請求項5〜9のいずれかに記載の加熱装置。
  11. 前記第1導電部は、前記電気抵抗部に対して前記第2導電部と反対側で、前記長手方向に直線状に形成されている
    請求項1〜10のいずれかに記載の加熱装置。
  12. 前記第1の電極は、前記第1導電部から前記電気抵抗部の一方の長辺側に延設しており、
    前記第2の電極は、前記第2導電部から前記電気抵抗部の他方の長辺側に延設している
    請求項1〜10のいずれかに記載の加熱装置。
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