JP6589434B2 - ヒータおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ヒータおよび画像形成装置に関する。
OA機器、家電用電気製品、精密製造設備などの電子機器類にヒータが装着されている。ヒータは、例えば、複写機やファクシミリなどの画像形成装置において用紙にトナーを定着する画像形成装置に用いられる。また、リライタブルカードリーダであれば印字消去などに用いられる。
抵抗発熱体を用いるヒータにおいては、電源電圧に応じた100V仕様や200V仕様等がある。また、ヒータで加熱される記録媒体のサイズに応じたA3サイズ仕様やA4サイズ仕様等がある。このような組み合わせごとに抵抗発熱体の単位面積あたりのシート抵抗値(Ω/□:ohms per square)を変更することで対応している。
抵抗発熱体の材料として一般的に、抵抗温度係数[ppm/℃]が0あるいは正となる、PTC(Positive Temperature Coefficient)特性を持つ材料を用いる方法がある。その場合、ヒータの長手方向において、抵抗発熱体を複数に分割し、かつ各抵抗発熱体でヒータの短手方向に電流が流れるように、一対の導体をヒータの短手方向の両端に設けることで、所望とする発熱量を実現している。
特開2014−059508号公報
ヒータは、通電開始時や用紙サイズの切り替え時等に、基板の長手方向において温度分布が不均一となる現象が発生する。
本発明は、基板の長手方向における温度分布を均一とすることが可能なヒータおよび画像形成装置を提供する。
実施形態のヒータは、長尺な基板と;前記基板上の長手方向に沿って設けられる第1導体と;前記基板上の長手方向に沿って設けられる第2導体と;前記第1導体と前記第2導体との間に電気的に接続され、前記基板上の長手方向に並列に複数設けられ、前記基板の長手方向の端部領域における前記第1導体と前記第2導体との接触長さの少なくとも一方が、前記基板の長手方向の中央領域における接触長さよりも大きく、PTC特性を有する抵抗発熱体と;を具備することを特徴とする。
本発明によれば、基板の長手方向での温度分布を均一とすることができる、PTC特性のヒータ及び画像形成装置を提供することができる。
従来のヒータを例示する概略図である。 第1の実施形態を例示するヒータの概略図である。 第2の実施形態を例示するヒータの概略図である。 第3の実施形態を例示するヒータの概略図である。 第4の実施形態を例示するヒータの概略図である。 第5の実施形態を例示するヒータの概略図である。 ヒータの使用例である画像形成装置の概略図である。
以下、図面を参照して各実施形態を説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の寸法や比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、各図面において同じ構成および作用効果については、同一符号を用いてその説明を省略する。
以下、従来のヒータの構成を、図1を参照して説明する。
図1に例示するように、ヒータ1Aは、基板2と、第1導体3と、第2導体4と、抵抗発熱体5を具備する。第1導体3は、基板2の長手方向に沿って、基板2の短手方向における幅を一定に形成されている。第2導体4a、4bは、第1導体3の基板2の短手方向両側にそれぞれ設けられており、基板2の長手方向に沿って第1導体3と所定の間隔を保って形成されている。抵抗発熱体5は、PTC特性を有し、第1導体3と、第2導体4との間に互いに離間するように、四辺形状に複数に分割され、電気的に並列に接続されている。例えば複数に分割される抵抗発熱体5aは、基板2長手方向に対して斜めに設けられており、隣り合って設けられる抵抗発熱体5aと、基板2の短手方向において少なくとも一部が位置的に重なるように設けられている。
位置的に重なるとは、記録媒体のトナー定着に必要な範囲が通過するヒータ1Aの領域に、記録媒体搬送方向視において、発熱しない領域が形成されないように抵抗発熱体5aを設けることである。抵抗発熱体5aがこのように設けられることにより、基板2の短手方向を通過方向とする記録媒体の加熱を必要とする範囲は、ヒータ1Aを通過時に抵抗発熱体5aによって発熱する領域を必ず通過する。ヒータ1Aの長手方向において、例えば31個の抵抗発熱体5a1〜5a31の列が第1導体3と第2導体4aとの間に形成されている。同様に、31個の抵抗発熱体5b1〜5b31が、第1導体3と第2導体4bとの間に形成されている。このとき基板2上で、抵抗発熱体5a、5bが形成されている、ヒータ1Aの発熱する領域を発熱領域Tと称する。
ヒータ1Aは、搭載されるプリンターの運転開始時や用紙サイズの切り替え時等に、ヒータ1Aの長手方向における温度分布が不均一となる現象が発生する。
例えば、抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31は、基板2の長手方向の端部領域に設けられている。これら4個の抵抗発熱体5からヒータ1Aの両端側に向かう基板2上には、第1導体3および第2導体4a、4b、電極6a、6bしか設けられていないため発熱せず、記録媒体が加熱されない領域である。
ヒータ1Aの通電時に抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31から発生する熱は、ヒータ1Aを通過する記録媒体の加熱のみならず、基板2の記録媒体が通過しない領域にも伝達される。これにより、抵抗発熱体5a、5bの列の端部領域では、トナー定着性を確保することが可能な温度を達成することが困難となる。
例えば、ヒータ1Aを搭載した画像形成装置の運転開始時にヒータ1Aが通電され、個々の抵抗発熱体5が発熱する。しかし、基板2の端部領域に形成される抵抗発熱体5は、基板2の両端側の発熱しない領域に熱を奪われるため、所望とする温度に達するまでに時間を要する。
また、小サイズの記録媒体がヒータ1Aの長手方向の中央部を連続して通過する場合、ヒータ1Aの端部領域に設けられる抵抗発熱体5は、記録媒体が通過しないためPTC特性により抵抗値が大きくなり、発熱量が低下する。次に、最大サイズの記録媒体を通過させる場合、ヒータ1Aの端部領域はPTC特性により温度が低下していることに加え、抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31は基板2の発熱しない領域に熱を奪われるため、所望とする温度に達するまでに時間を要する。
例えばヒータ1Aの長手方向における温度分布の不均一を解消するために、抵抗発熱体5の材料を調整する方法がある。基板2の端部に設けられる抵抗発熱体5のみを別の抵抗体ペーストを用いて構成する場合、発熱量を調整することが可能となる。しかし抵抗発熱体5の列を形成する際、少なくとも2種類の抵抗体ペーストを使用するため、工程数が増え製造コスト増加につながる。また、基板2上に抵抗体ペーストを塗布する際、抵抗値の異なる抵抗体ペースト同士が混同しないよう、工程上の位置ずれを考慮して、抵抗発熱体5同士の間隔を広くとる必要がある。その場合、基板2の長手方向の端部において、抵抗発熱体5が形成されない領域が広くなり、ヒータ1Aの発熱分布がさらに不均一になりやすい。
本発明に係るヒータ1は、ヒータ1の長手方向の端部領域に設けられる抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31と第1導体3、第2導体4との接触長さ、あるいは第1導体3、第2導体4の形状を変化させることによって、ヒータ1長手方向の端部領域の抵抗値を調整する。これにより、ヒータ1長手方向の端部領域の温度を上昇させることができ、ヒータ1の長手方向における温度分布を均等とすることが可能となる。
以下、第1の実施形態を、図2を参照して説明する。
本実施形態におけるヒータ1Bは、基板2の長手方向の端部領域に設けられる抵抗発熱体5と、第1導体3または第2導体4の少なくとも一方との接触長さを調整する。ここで接触長さとは、図2で例示するように、例えば抵抗発熱体5a1が第1導体3、第2導体4aと電気的に接続されているL5a1、L’5a1を示す。
ヒータ1Bにおいて、抵抗発熱体5aの列の一方の端部に設けられる抵抗発熱体5a1は、隣に設けられる抵抗発熱体5a2と比較して、第1導体3との接触長さL’5a1の大きさは同じであるが、第2導体4aとの接触長さL5a1が大きく形成されている。このため抵抗発熱体5a1は抵抗発熱体5a2よりも面積が広くなり、抵抗値が下がる。また、抵抗発熱体5a1の点線で囲まれたC部では、第1導体3と第2導体4a間において、電流が記録媒体搬送方向とほぼ平行の経路で流れる。これは最短の電流経路であるため、抵抗発熱体5aの抵抗値がさらに低くなる。図2の形状とすることにより、抵抗発熱体5a1に流れる電流が増加し、発熱量が増大する。
また、抵抗発熱体5aの列のもう一方の端部に設けられる抵抗発熱体5a31も、隣に設けられる抵抗発熱体5a30と比較して、第2導体4aとの接触長さL5a31は同じであるが、第1導体3との接触長さL’5a31が大きく形成されている。
このように、ヒータ1Bの長手方向の端部に設けられる抵抗発熱体5と、第1導体3あるいは第2導体4との接触長さであるL5、L’5を大きく形成することにより、発熱量が増加するため、ヒータ1Bの長手方向の端部領域における温度低下を抑制することが可能となる。
次に、第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
本実施形態におけるヒータ1Cは、基板2の長手方向の端部領域に設けられる抵抗発熱体5と、第1導体3および第2導体4との接触長さL5、L’5を調整する。
ヒータ1Cにおいて抵抗発熱体5aの列の一方の端部に設けられる抵抗発熱体5a1は、隣に設けられる抵抗発熱体5a2と比較して、第1導体3および第2導体4aとの接触長さL5a1、L’5a1が大きく形成されている。このため抵抗発熱体5a1は抵抗発熱体5a2と比較して面積が大きくなり、抵抗値が低くなる。また、抵抗発熱体5a1の点線で囲まれたC部は、実施形態1の抵抗発熱体51a1のC部よりも広く形成されている。そのため、第1導体3と第2導体4a間において電流がほぼ最短経路で流れる領域が広く形成されており、抵抗発熱体5a1の抵抗値がさらに下がる。図3の形状とすることにより、抵抗発熱体5a1に流れる電流量が増加し、抵抗発熱体5a1の発熱量が増大する。
このように、ヒータ1Cの長手方向の端部領域における抵抗発熱体5と、第1導体3および第2導体4との接触長さL5、L’5を大きく形成することにより、ヒータ1Cの長手方向の端部領域における発熱量を増加させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ヒータ1Cの発熱領域Tの長さの調整を容易に行うことが可能である。
通常、ヒータ1Cの発熱領域Tの長さを調整する場合、抵抗発熱体5を基板2長手方向に設ける数や、間隔を変更する。その場合、発熱領域Tの長さは、抗発熱体5を基板2上に設ける間隔と同等で調整される。抵抗発熱体5の材料である抵抗体ペーストを基板2上に印刷する際、隣に設けられる抵抗発熱体5と短絡しない間隔を保つ必要がある。そのため発熱領域Tの長さの調整も、抵抗発熱体5を基板2上に設ける間隔と同等になる。
本実施形態によれば、基板2の長手方向の端部領域に設けられる4つの抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31と第1導体3、第2導体4との接触長さL5、L’5は、抵抗発熱体5を設ける間隔と関係なく、所望とする長さに変更することができる。そのため、ヒータ1Cの発熱領域Tの長さを容易に調整することが可能となる。
次に、第3の実施形態について、図4を参照して説明する。
本実施形態におけるヒータ1Dは、基板2上に形成される第1導体3の基板2短手方向における幅を調整する。
ヒータ1Dにおいて、第1導体3の基板2短手方向における幅は、基板2の長手方向の端部領域に向かって広くなるように形成されている。これにより、基板2の端部領域に向かうほど、抵抗発熱体5と導体3の電流が流れる経路が短くなるため、抵抗発熱体5に電流が流れやすくなり、ヒータ1Dの端部領域の発熱量が増加する。
本実施形態においては、第1導体3の基板2の短手方向における幅を、基板2の長手方向の端部領域に向かって広くなるように形成しているが、第2導体4aあるいは第2導体4bのどちらか一方、またはその両方の幅を広く形成してもよい。第1導体3と第2導体4の基板2の短手方向における幅の調整は、任意の組合せで行うことが可能である。
次に、第4の実施形態について、図5を参照して説明する。
本実施形態におけるヒータ1Eは、基板2の長手方向の端部領域における抵抗発熱体5と、第1導体3および第2導体4との接触長さL5、L’5を大きく形成する。さらに、第1導体3の基板2の短手方向における幅を、基板2の長手方向の端部領域に向かって広くなるように形成する。これにより、基板2の端部領域に向かうほど、抵抗発熱体5と導体3の電流が流れる経路が短くなるため、抵抗発熱体5に電流が流れやすくなり、ヒータ1Eの端部領域の発熱量を上昇させることが可能となる。
本実施形態においては第1導体3の基板2の短手方向における幅を、基板2の長手方向の端部領域に向かって広くなるように形成しているが、第1導体3および第2導体4aあるいは第2導体4bのどちらか一方、またはその両方の幅を広く形成してもよい。抵抗発熱体5a1、5b1、5a31、5b31と第1導体3、第2導体4との接触長さL5、L’5や、第1導体3や第2導体4の基板2短手方向における幅の調整は、任意の組合せで行うことが可能である。
次に、第5の実施形態について、図6を参照して説明する。
本実施形態におけるヒータ1Fは、基板2上に形成される抵抗発熱体5a、5bは矩形状に形成されており、ヒータ1Fの記録媒体搬送方向とほぼ平行に基板2の長手方向に設けられている。抵抗発熱体5a、5bは矩形状に形成されるため、その全面が電流の最短経路となる。基板2の長手方向の端部領域に設けられる抵抗発熱体5a1、5a31、5b1、5b31も、矩形状に形成されて電流が流れやすくなる。また第1導体3および第2導体4との接触長さL5、L’5が大きく形成されており、ヒータ1Fの端部領域の温度を上昇させることが可能となる。
本実施形態においては、複数の抵抗発熱体5が矩形状に形成されているため、基板2の長手方向で隣に設けられる抵抗発熱体5との間には、空隙部Gが形成されている。空隙部Gには抵抗発熱体5が形成されていないため、発熱しない領域となる。しかし本実施形態においては、抵抗発熱体5aと5bの列は、それぞれの空隙部Gどうしが、記録媒体搬送方向において重ならないように設けられている。例えば記録媒体は、ヒータ1Fで最初に通過する空隙部G1によっては加熱されないが、次に通過する抵抗発熱体5b2によって加熱される。そのため記録媒体はヒータ1Fを通過する際に、抵抗発熱体5aあるいは5bの少なくともどちらかが設けられ、発熱する領域を通過する。このように抵抗発熱体5aと5bの列を設けることにより、抵抗発熱体5a、5bを矩形状に形成し、ヒータ1Fの記録媒体搬送方向とほぼ平行に設けても、トナー定着が不均一となる現象を抑制することが可能となる。
本実施形態では、基板2の端部領域に設けられる抵抗発熱体5a1、5a31、5b1、5b31のうち、記録媒体搬送方向の上流側となる抵抗発熱体5a1と5a31の面積は、下流側に設けられる抵抗発熱体5b1、5b31と比較して大きく形成されている。これにより、記録媒体搬送方向の上流側に設けられる抵抗発熱体5aの列の温度を速く上昇させることが可能となる。
記録媒体は、まず抵抗発熱体5aの列を通過し、その後抵抗発熱体5bの列を通過する。そのため抵抗発熱体5aの列の温度を、優先的に上昇させることが望ましい。抵抗発熱体5aの列の端部温度を上昇させるためには、基板2の端部に設けられる抵抗発熱体5a1、5a31と第1導体3、第2導体4との接触長さL5a1、L’5a1、L5a31、L’5a31を大きく形成することが効果的である。
本実施形態では、抵抗発熱体5の列を2列で例示したが、基板2の短手方向において形成される列数に制約はない。また、抵抗発熱体5の分割される大きさや数量、設けられる間隔は本実施形態に限定されず、ヒータの種類や大きさ、用途に応じて適宜変更することが可能である。抵抗発熱体5の列を基板2の短手方向において複数に形成する場合、記録媒体搬送方向の上流側の列と下流側の列を基板2の短手方向において設ける位置も、本実施形態に限定されない。
本発明における基板2は、耐熱性および絶縁性を有し、本実施形態では矩形状に形成されている。基板2は、例えば厚みが0.5mmから1.0mm程度の平板であり、アルミナ等のセラミックやガラスセラミック、または耐熱複合材料などから構成される。基板2の形状は、短手方向および短手方向と交差する長手方向を有していれば、本実施形態に限定されるものではない。
第1導体3および第2導体4は、抵抗発熱体5に電力を供給するものであり、基板2上に形成されている。第1導体3および第2導体4は、抵抗発熱体5と比較して抵抗値が十分低い銀(Ag)等の導体ペーストで構成されている。
抵抗発熱体5は、PTC特性を有しており、ホウケイ酸などのガラスに、8族、9族のルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)などの酸化物のうち、少なくとも1種類、あるいはそれ以上の種類を添加した混合物からなる抵抗体ペーストで構成されている。抵抗発熱体4aは、抵抗体ペーストを基板2上に塗布し、乾燥、焼成して形成される。「塗布」とは、基板2上に抵抗体ペーストを塗りつけることができればどのような方法でもよく、スクリーン印刷を含むものである。
オーバーコート層6は、基板2上に形成された第1導体3、第2導体4および抵抗発熱体5を覆っており、本実施形態では帯状に形成されている。オーバーコート層6は、例えば、アルミナ等の熱伝導性に優れた無機酸化物フィラーを、25〜35質量%加えたガラス層である。
オーバーコート層6は、第1導体3、第2導体4および抵抗発熱体5を覆うことで、第1導体3、第2導体4および抵抗発熱体5が直接大気に露出することを防止し、外部からの干渉(例えば、機械的、化学的、電気的な干渉)によって第1導体3、第2導体4および抵抗発熱体5が損傷・破損することを抑制するものである。
次に、ヒータ1を備えた定着装置100の一実施形態について説明する。図7はヒータ1の使用例である定着装置100を示す説明図である。定着装置100は、ヒータ1と、定着フィルム200と、加圧ローラ300とで構成されている。なお、定着装置100は、実際は画像形成装置に内蔵されているが、画像形成装置は省略する。
定着フィルム200は、ポリイミド樹脂等の耐熱性シートからなるロール状のフィルムである。この定着フィルム200の底部に、ヒータ1が配置されている。
加圧ローラ300は、回転軸によって回転可能に構成されたローラである。そのローラの表面には、耐熱性の弾性材料として、シリコーンゴム層が形成されている。シリコーンゴム層は、定着フィルム200を介して、ヒータ1と弾接している。
ヒータ1が通電され、抵抗発熱体4anで熱が発生し、その熱は基板を介し、定着フィルム200および加圧ローラ300を加熱する。そこに、定着フィルム200および加圧ローラ300の回転によってトナー像500が付着した用紙400が送られると、トナー像500は自然放熱して冷却固化し、画像形成装置から離れる。
本実施形態によれば、所望とする発熱分布を実現したヒータ1を用いることにより、用途に応じた画像形成装置100を提供することができる。
なお、本実施形態では、ヒータ1を画像形成装置100のトナー定着用に使用する例を説明した。しかし、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、家庭用の電気製品、業務用や実験用の精密機器や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源として使用することができる。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ヒータ、 2 基板、 3 第1導体、 4 第2導体、 5 抵抗発熱体

Claims (11)

  1. 長尺な基板と;
    前記基板上の長手方向に沿って設けられる第1導体と;
    前記第1導体の前記基板の短手方向の両側にそれぞれ設けられ、前記基板上の長手方向に沿って前記第1導体と所定の間隔を保って設けられる第2導体と;
    前記第1導体と、前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体との間に電気的に接続され、前記基板上の長手方向に並列に複数設けられ、前記基板の長手方向の端部領域における前記第1導体と、前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体との接触長さの少なくとも一方が、前記基板の長手方向の中央領域における接触長さよりも大きく、PTC特性を有する第1の抵抗発熱体と;
    前記第1導体と、前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体との間に電気的に接続され、前記基板上の長手方向に並列に複数設けられ、前記基板の長手方向の端部領域における前記第1導体と前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体との接触長さの少なくとも一方が、前記基板の長手方向の中央領域における接触長さよりも大きく、PTC特性を有する第2の抵抗発熱体と;
    を具備し、
    前記第1の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側における抵抗発熱体の面積は、
    前記第2の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側における抵抗発熱体の面積と異なる
    ことを特徴とするヒータ。
  2. 前記第1の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側と対向する他方の端側における抵抗発熱体の面積は、前記第2の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の他方の端側における抵抗発熱体の面積と異なることを特徴とする請求項に記載のヒータ。
  3. 前記第1導体に接続され、前記基板の長手方向の一方の端側に配置された電極と;
    前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体、および、前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体に接続され、前記基板の長手方向の他方の端側に配置された電極と;
    を具備することを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ。
  4. 長尺な基板と;
    前記基板上の長手方向に沿って設けられる第1導体と;
    前記第1導体の前記基板の短手方向の両側にそれぞれ設けられ、前記基板上の長手方向に沿って前記第1導体と所定の間隔を保って設けられる第2導体と;
    前記第1導体と、前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体との間に電気的に接続され、前記基板上の長手方向に並列に複数設けられ、前記基板の長手方向の端部領域における前記第1導体と、前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体との接触長さの少なくとも一方が、前記基板の長手方向の中央領域における接触長さよりも大きく、PTC特性を有する第1の抵抗発熱体と;
    前記第1導体と、前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体との間に電気的に接続され、前記基板上の長手方向に並列に複数設けられ、前記基板の長手方向の端部領域における前記第1導体と前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体との接触長さの少なくとも一方が、前記基板の長手方向の中央領域における接触長さよりも大きく、PTC特性を有する第2の抵抗発熱体と;
    を具備し、
    前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体、または、前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体の少なくとも一方は、
    前記基板の短手方向における幅が、前記基板の長手方向の端部領域に向かって広くなるように設けられる
    ことを特徴とするヒータ。
  5. 前記第1の抵抗発熱体および前記第2の抵抗発熱体は、それぞれ、前記基板の長手方向における発熱量が、前記基板の長手方向の端部領域に向かって大きくなるように設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載のヒータ。
  6. 前記第1の抵抗発熱体および前記第2の抵抗発熱体は、それぞれ、前記基板の長手方向に対して斜めに設けられるとともに、その少なくとも一部が隣に設けられる抵抗発熱体の少なくとも一部と前記基板の短手方向において位置的に重なる部分を有していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載のヒータ。
  7. 前記基板上に設けられる前記第1導体は、前記基板の短手方向における幅が、前記基板の長手方向の端部領域に向かって広くなるように設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載のヒータ。
  8. 前記基板の短手方向の一方の端側に設けられる前記第2導体、または、前記基板の短手方向の他方の端側に設けられる前記第2導体の少なくとも一方は、
    前記基板の短手方向における幅が、前記基板の長手方向の端部領域に向かって広くなるように設けられることを特徴とする請求項1、2、3、5、6、7のいずれか一に記載のヒータ。
  9. 通過する記録媒体を加熱する請求項1から8のいずれか一に記載のヒータと;
    前記記録媒体を加圧するローラと;
    を具備し、
    前記記録媒体を加熱および加圧することで、前記記録媒体に付着したトナー像を定着させることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記記録媒体の搬送方向の上流側に前記第1の抵抗発熱体を配置し、前記記録媒体の搬送方向の下流側に前記第2の抵抗発熱体を配置し、
    前記第1の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側における抵抗発熱体の面積は、
    前記第2の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側における抵抗発熱体の面積に対して、大きいことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の一方の端側と対向する他方の端側における抵抗発熱体の面積は、
    前記第2の抵抗発熱体の前記基板の長手方向の他方の端側における抵抗発熱体の面積に対して、大きいことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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