JP2017166575A - 動圧軸受及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】動圧軸受の内周面に、動圧溝を有する一対の軸受面及びその間の逃げ部を成形するにあたり、軸受面の端部のダレを抑え、軸受剛性を高める。
【解決手段】一対の成形型20、及び、その間に設けられた第1円筒領域21を外周面に有するコアロッド11を、筒状の軸受素材8’の内周に挿入した状態で、軸受素材8’の外周面8d’の軸方向に離隔した2つの領域を内径向きに圧迫する。これにより、軸受素材8’の内周面8a’の軸方向に離隔した2つの領域をコアロッド11の成形型20及び第1円筒領域21に押し付けて、軸受素材8’の内周面8a’に、動圧溝G1,G2を有する一対の軸受面8a1,8a2と、各軸受面8a1,8a2と隣接する一対の第1平滑面8a4,8a5を成形すると共に、一対の第1平滑面8a4,8a5の間に、一対の軸受面8a1,8a2よりも大径な逃げ部8a3を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】一対の成形型20、及び、その間に設けられた第1円筒領域21を外周面に有するコアロッド11を、筒状の軸受素材8’の内周に挿入した状態で、軸受素材8’の外周面8d’の軸方向に離隔した2つの領域を内径向きに圧迫する。これにより、軸受素材8’の内周面8a’の軸方向に離隔した2つの領域をコアロッド11の成形型20及び第1円筒領域21に押し付けて、軸受素材8’の内周面8a’に、動圧溝G1,G2を有する一対の軸受面8a1,8a2と、各軸受面8a1,8a2と隣接する一対の第1平滑面8a4,8a5を成形すると共に、一対の第1平滑面8a4,8a5の間に、一対の軸受面8a1,8a2よりも大径な逃げ部8a3を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、内周面に動圧溝が形成された動圧軸受及びその製造方法に関する。
動圧軸受は、内周に挿入された軸との間の軸受隙間に生じる流体膜の動圧作用で、軸を相対回転自在に支持するものである。具体的には、動圧軸受と軸との相対回転に伴って、動圧軸受の内周面に形成された動圧溝により、動圧軸受の内周面と軸の外周面との間の軸受隙間の流体膜の圧力が高められ、これにより軸が非接触支持される。
特許文献1には、動圧軸受の内周面に、動圧溝を成形する方法が示されている。この方法では、外周面に成形型を有するコアロッドを軸受素材(焼結金属素材)の内周に挿入した状態で、軸受素材をダイの内周に圧入することにより軸受素材が内径向きに圧迫され、軸受素材の内周面がコアロッドの外周面の成形型に押し付けられる。これにより、軸受素材の内周面に成形型の形状が転写されて、動圧溝を有する軸受面が成形される。
また、動圧軸受では、内周面に設けられた一対の軸受面の間に軸受面よりも大径な逃げ部を設けることにより、軸の相対回転トルクの低減を図ることがある。例えば特許文献2には、一対の軸受面及びこれらの間に設けられた逃げ部を有する動圧軸受の製造方法が示されている。この製造方法では、円筒状の軸受素材(焼結体)の内周に、外周面に成形型を有するコアロッドを挿入した状態で、軸受素材をダイの内周に圧入し、軸受素材の外周面の軸方向に離隔した2つの領域を内径向きに圧迫する。これにより、軸受素材の内周面の軸方向に離隔した2つの領域をコアロッドの成形型に押し付けて、各領域に、動圧溝を有する軸受面を成形する。このとき、軸受素材の内周面の軸方向中央部は、内径向きの圧迫力を受けないため、軸受面よりも大径となり、この部分が逃げ部となる。
上記の特許文献2では、図10に誇張して示すように、動圧軸受108の内周面に、動圧溝Gを有する一対の軸受面108aと、一対の軸受面108aの間に設けられた逃げ部108bとが隣接している。このように、軸受面108aと逃げ部108bとが隣接することで、各軸受面108aのうち、逃げ部108b側の端部に、いわゆる「ダレ」が生じやすい(図10のδ参照)。その理由は以下のとおりである。すなわち、軸受素材の内周面をコアロッドの成形型に押し付けて軸受面を成形した後、軸受素材に加わっていた内径向きの圧迫力を解放することにより、軸受面がスプリングバックにより拡径してコアロッドの成形型から剥離される。このとき、軸受面の拡径量は均一ではなく、逃げ部側の端部は逃げ部により外径側に引っ張られる。このため、各軸受面108aの逃げ部108b側の端部の拡径量が、各軸受面108aの軸方向中央部の拡径量よりも僅かに大きくなり、これにより各軸受面108aの逃げ部108b側の端部にダレδが生じやすくなる。このように、軸受面の端部にダレが生じて軸受面の寸法精度(円筒度)が低下すると、油膜形成能力が低下し、軸受剛性の低下を招く。
そこで、本発明は、動圧溝を有する一対の軸受面及びその間に設けられた逃げ部を有する動圧軸受において、軸受面の端部のダレを抑え、軸受剛性を高めることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、軸方向に離隔した一対の成形型、及び、前記一対の成形型の間に設けられ、各成形型と隣接する第1円筒領域を外周面に有するコアロッドを、筒状の軸受素材の内周に挿入するステップと、前記軸受素材の外周面の軸方向に離隔した2つの領域を内径向きに圧迫することにより、前記軸受素材の内周面の軸方向に離隔した2つの領域を前記コアロッドの成形型及び第1円筒領域に押し付けて、前記軸受素材の内周面に、動圧溝を有する一対の軸受面、及び、前記一対の軸受面の間に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第1平滑面を成形すると共に、前記一対の第1平滑面の間に、前記一対の軸受面よりも大径な逃げ部を設けるステップとを有する動圧軸受の製造方法を提供する。
このように、本発明では、軸受素材の外周面を内径向きに圧迫することで、軸受素材の内周面を、コアロッドの成形型だけでなく、成形型と隣接する第1円筒領域に押し付けて、軸受面の成形と同時に、軸受面に隣接する第1平滑面を成形するようにした。すなわち、各軸受面に隣接した領域に第1平滑面が積極的に成形される程度まで、軸受素材の外周面の圧迫領域を一対の成形型よりも軸方向内側に広げた。このように、各軸受面と逃げ部とを隣接させるのではなく、これらの間に第1平滑面を設けることで、圧迫力の解放時に逃げ部の影響で大径化しやすい領域が第1平滑面となるため、軸受面には逃げ部の影響がほとんど及ばなくなり、一対の軸受面の軸方向内側(逃げ部側)の端部のダレを抑えることができる。
ところで、軸受素材の外周面及び内周面の軸方向両端部には、通常、面取り部が設けられるが、上記のように軸受素材を内径向きに圧迫して軸受面を成形する際には、面取り部は圧迫されないことが多い。このとき、軸受面と面取り部とが隣接していると、軸受素材を圧迫したときに、軸受面の軸方向外側(面取り部側)の端部に加わる圧力が面取り部に逃げてしまうため、この部分がコアロッドの成形型に十分に押し付けられず、一対の軸受面の軸方向外側の端部の成形精度が低下する恐れがある。
そこで、前記コアロッドの外周面のうち、前記一対の成形型の軸方向外側に、各成形型と隣接する一対の第2円筒領域を設け、前記軸受素材の外周面の軸方向に離隔した2つの領域を圧迫する際に、前記軸受素材の内周面の軸方向に離隔した2つの領域を、さらに前記コアロッドの前記一対の第2円筒領域にも押し付けて、前記軸受素材の内周面に、前記一対の軸受面の軸方向外側に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第2平滑面を成形することが好ましい。このように、一対の軸受面の軸方向外側に隣接する第2平滑面を設けることで、各軸受面が内周面の軸方向端部(面取り部)から離隔される。これにより、圧迫力の解放時に面取り部の影響を受けやすい領域が第2平滑面となるため、軸受面には面取り部の影響がほとんど及ばなくなり、一対の軸受面の軸方向外側の端部の成形精度を高めることができる。
大きなモーメント荷重を支持する動圧軸受では、モーメント剛性を高めるために軸受スパン(一対の軸受面による最大圧力発生部同士の軸方向間隔)を大きくすることがある。このような動圧軸受では、大きなモーメント剛性を得るため、軸受面を軸方向端部まで高精度に成形して、油膜圧力を十分に高める必要がある。このため、軸受スパンの大きな動圧軸受(具体的には、軸方向長さLと内径Dとの比L/Dが5以上である動圧軸受)は、上記のような製造方法を適用することが特に有効となる。また、軸受スパン大きな動圧軸受は、一対の軸受面の間の非圧縮領域が十分に大きい。これにより、軸受スパンの大きな動圧軸受に上記の製造方法を適用し、各軸受面に隣接した一対の第1平滑面を設けた場合でも、一対の第1平滑面の間に設けられる逃げ部の軸方向長さを十分に確保することができるため、逃げ部を十分に大径化しやすい。従って、軸受スパンの大きな動圧軸受に上記の製造方法を適用することで、逃げ部の小径化による回転トルクの上昇を回避しつつ、高精度な軸受面を成形してモーメント剛性を高めることができる。
上記の製造方法によれば、軸方向に離隔した2つの領域に設けられ、それぞれ動圧溝を有する一対の軸受面と、前記一対の軸受面の間に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第1平滑面と、前記一対の第1平滑面の間に設けられ、前記一対の軸受面よりも大径な逃げ部とを有する内周面と、前記一対の軸受面及び前記一対の第1平滑面の軸方向領域全域に設けられた圧迫痕を有する外周面とを備えた動圧軸受を得ることができる。この動圧軸受は、軸受面の端部のダレが少ないため、高い油膜形成能力を有する。
上記の動圧軸受の第1平滑面は、コアロッドの第1円筒領域に押し付けられて成形されるため、略円筒面状を成している。しかし、軸受面及び第1平滑面を成形した後、動圧軸受に対する内径向きの圧迫力を解放し、動圧軸受の軸受面及び第1平滑面がスプリングバックにより拡径するとき、第1平滑面の逃げ部側の端部は、逃げ部により外径側に引っ張られるため、拡径量が他の領域よりも若干大きくなる。このため、第1平滑面は、厳密な円筒面ではなく、逃げ部側へ向けて徐々に大径化し、軸方向に対して僅かに傾斜した傾斜面(略テーパ面)となっている。
上記の動圧軸受において、第1平滑面及び第2平滑面の径方向位置は特に限定されない。例えば、第1平滑面及び第2平滑面の一方あるいは双方を、隣接する軸受面の動圧溝と連続して設ければ、軸受面の丘部と連続して設ける場合と比べて、第1平滑面及び第2平滑面と軸との間の隙間が大きくなるため、軸の相対回転トルクを低減することができる。
上記の動圧軸受において、軸受面の端部のダレを確実に防止するためには、第1円筒面の軸方向寸法をある程度大きくすることが望ましい。具体的には、動圧軸受の軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記第1円筒面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離L1’を、前記軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記軸受面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離L1の1.25倍以上とすることが好ましい。
以上のように、動圧軸受の内周面に一対の軸受面を成形する際に、各軸受面に隣接する領域に第1平滑面を成形することにより、一対の軸受面の軸方向内側の端部におけるダレが抑えられるため、軸受面の油膜形成能力、ひいては軸受剛性が高められる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すファンモータは、流体動圧軸受装置1と、モータベース6と、モータベース6に固定されたステータコイル5と、羽根3aを有するロータ3と、ロータ3に固定され、ステータコイル5と半径方向のギャップを介して対向するロータマグネット4とを備える。流体動圧軸受装置1のハウジング7は、モータベース6の内周に固定され、ロータ3は、流体動圧軸受装置1の軸2の一端に固定されている。このように構成されたファンモータにおいて、ステータコイル5に通電すると、ステータコイル5とロータマグネット4との間の電磁力でロータマグネット4が回転し、これに伴って軸2、ロータ3、およびロータマグネット4が回転し、ロータ3に設けられた羽根3aにより例えば軸方向の気流が発生する。
流体動圧軸受装置1は、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る動圧軸受8と、動圧軸受8の内周に挿入された軸2と、内周に動圧軸受8が固定された有底筒状のハウジング7と、ハウジング7の開口部に配設されるシール部材9とを備える。尚、以下の流体動圧軸受装置1の説明では、軸方向でハウジング7の開口側を上方、その反対側を下方というが、これは流体動圧軸受装置1の使用態様を限定する趣旨ではない。
軸2は、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。軸2は、平滑な円筒面状の外周面2aと、下端に設けられた球面状の凸部2bとを備える。軸2の外径は、例えば1〜4mm程度とされる。
ハウジング7は、円筒状の側部7aと、側部7aの下端を閉塞する底部7bとを備える。ハウジング7は金属あるいは樹脂で形成され、本実施形態では、側部7a及び底部7bが金属で一体に形成される。底部7bの上側端面7b1の外径端には、中央部よりも上方に位置する肩面7b2が設けられ、この肩面7b2に動圧軸受8の下側端面8bが当接する。肩面7b2には、半径方向溝7b3が形成される。底部7bの上側端面7b1の中央部には、樹脂製のスラスト受け10が配される。
動圧軸受8は、円筒状を成し、ハウジング7の側部7aの内周面7a1に接着、圧入、接着剤介在下での圧入等の適宜の手段で固定される。動圧軸受8は、金属あるいは樹脂で形成される。金属としては、例えば溶製材(銅合金、鉄合金等)や焼結金属を使用することができる。本実施形態の動圧軸受8は、銅系、鉄系、あるいは銅鉄系の焼結金属で形成される。
図3に示すように、動圧軸受8の内周面のうち、軸方向に離隔した2箇所の領域には、軸受面8a1,8a2が設けられる。各軸受面8a1,8a2には、それぞれ動圧溝が形成され、図示例ではヘリングボーン形状の動圧溝G1,G2が形成される。図中にクロスハッチングで示す領域は内径側に盛り上がった丘部を表し、この丘部で区画された領域が動圧溝G1,G2となる。図示例では、動圧溝G1,G2が何れも軸方向対称形状とされる。
動圧軸受8の内周面の軸受面8a1,8a2の軸方向間には、逃げ部8a3が設けられる。逃げ部8a3は、軸受面8a1,8a2(詳しくは、動圧溝G1,G2)よりも大径である。逃げ部8a3は、図4に誇張して示すように、軸方向両端を除く大部分を占める略円筒領域8a31と、略円筒領域8a31と第1平滑面8a4,8a5とを連続する傾斜領域8a32とを有する。
動圧軸受8の内周面のうち、一対の軸受面8a1,8a2の軸方向内側(逃げ部8a3側)には、それぞれ第1平滑面8a4,8a5が設けられる。上側の第1平滑面8a4は、上側の軸受面8a1及び逃げ部8a3と隣接し、下側の第1平滑面8a5は、下側の軸受面8a2及び逃げ部8a3と隣接している。図示例では、第1平滑面8a4,8a5が、それぞれ軸受面8a1,8a2の動圧溝G1,G2と連続して設けられる。第1平滑面8a4,8a5は、略円筒面状を成している。ただし、図4に誇張して示すように、第1平滑面8a4,8a5は厳密な円筒面ではなく、それぞれ逃げ部8a3側(動圧軸受8の軸方向中央側)へ向けて徐々に拡径し、軸方向に対して僅かに傾斜した傾斜面(略テーパ面)となっている。第1平滑面8a4,8a5の軸方向に対する傾斜率は、例えば1%未満とされる。
動圧軸受8の下側端面8bと下側の第1平滑面8a5の上端との軸方向距離L1’は、下側端面8bと下側の軸受面8a2の上端との軸方向距離L1の1.25倍以上、好ましくは1.35倍以上とされる。同様に、動圧軸受8の上側端面8cと上側の第1平滑面8a4の下端との軸方向距離L2’は、上側端面8cと上側の軸受面8a1の下端との軸方向距離L2の1.25倍以上、好ましくは1.35倍以上とされる。
動圧軸受8の内周面のうち、一対の軸受面8a1,8a2の軸方向外側(逃げ部8a3と反対側)には、それぞれ第2平滑面8a6,8a7が設けられる。各第2平滑面8a6,8a7は、それぞれ軸受面8a1,8a2と隣接している。図示例では、第2平滑面8a6,8a7が、動圧溝G1,G2と連続して設けられる。各第2平滑面8a6,8a7は、それぞれ内周面8aの上端及び下端まで達しており、内周面8aの上端及び下端に設けられた面取り部8fと隣接している。第2平滑面8a6,8a7は略円筒面状を成しており、本実施形態では、図4に示すように、ほぼ厳密な円筒面である。ただし、第2平滑面8a6,8a7も、第1平滑面8a4,8a5と同様に、軸方向に対して僅かに傾斜した傾斜面となることがある。この場合、第2平滑面8a6,8a7は、逃げ部8a3と反対側(動圧軸受8の軸方向端部側)へ向けて徐々に拡径する。ただし、第2平滑面8a6,8a7の軸方向に対する傾斜角度は、第1平滑面8a4,8a5の軸方向に対する傾斜角度よりも小さくなる。
動圧軸受8の内周面8aのうち、軸受面8a1,8a2(動圧溝G1,G2及び丘部)、第1平滑面8a4,8a5、及び第2平滑面8a6,8a7は、後述するサイジング工程による成形が施された面である。一方、動圧軸受8の内周面8aの逃げ部8a3、及び、内周面8aの上下端に設けられた面取り部8fは、後述するサイジング工程による成形が施されていない。このため、逃げ部8a3及び面取り部8fは、軸受面8a1,8a2、第1平滑面8a4,8a5及び第2平滑面8a6,8a7よりも表面粗さが粗く、且つ、表面開口率が大きい。
動圧軸受8の外周面8dには軸方向溝8d1が設けられる。軸方向溝8d1は、動圧軸受8の外周面8dの軸方向全長にわたって設けられ、軸方向溝8d1の軸方向両端が、動圧軸受8の外周面8dの上端及び下端に設けられた面取り部8eに達している。動圧軸受8の外周面8dは、大径部8d2と、大径部8d2の下方に設けられた小径部8d3と、これらを連続するテーパ部8d4とからなる。小径部8d3とテーパ部8d4との境界の軸方向位置は、内周面8aに設けられた下側の第1平滑面8a5の上端の軸方向位置と略一致している。
動圧軸受8の外周面8dのうち、軸方向に離隔した2つの領域には、圧迫痕P1,P2が設けられる(図3に太線で示す)。上側の圧迫痕P1は、動圧軸受8の外周面8dのうち、内周面8aに設けられた上側の軸受面8a1、第1平滑面8a4、及び第2平滑面8a6の軸方向領域全域に設けられる。図示例では、上側の圧迫痕P1が、動圧軸受8の外周面8dのうち、第1平滑面8a4の下端の軸方向位置から外周面8dの上端の面取り部8eに至る軸方向領域に設けられる。下側の圧迫痕P2は、動圧軸受の外周面8dのうち、内周面8aに設けられた下側の軸受面8a2、第1平滑面8a5、及び第2平滑面8a7の軸方向領域全域に設けられる。図示例では、下側の圧迫痕P2が、動圧軸受8の外周面8dのうち、第1平滑面8a5の上端の軸方向位置から外周面8dの下端の面取り部8eに至る軸方向領域(すなわち、小径部8d3の全域)に設けられる。本実施形態では、動圧軸受8の外周面8dのテーパ部8d4にも圧迫痕P2’が設けられる。動圧軸受8の外周面8dのうち、圧迫痕P1,P2,P2’を除く領域(すなわち、逃げ部8a3の軸方向領域のうち、圧迫痕P2’以外の領域)、及び上下の面取り部8eには、圧迫痕は設けられていない。
本実施形態の動圧軸受8は、軸方向に長大であり、具体的には軸方向長さLと内径Dとの比L/Dが5以上となっている(図3参照)。この場合、軸受面8a1,8a2の軸方向中央部同士の間隔(軸受スパン)を大きくすることができ、具体的には、各軸受面8a1,8a2の丘部の軸方向中央に設けられた環状部分同士の軸方向間隔Aと、動圧軸受8の内径Dとの比A/Dを4以上とすることができる。このように動圧軸受8の軸受スパンを大きくすることで、軸2に加わるモーメント荷重に対する軸受剛性が向上する。
シール部材9は、樹脂あるいは金属で環状に形成され、ハウジング7の内周面7a1の上端部に固定される(図2参照)。シール部材9の下側端面9bは、動圧軸受8の上側端面8cに当接している。シール部材9の下側端面9bには、半径方向溝9b1が設けられる。シール部材9の内周面9aは、軸2の外周面2aと半径方向で対向し、これらの間にシール空間Sが形成される。
上記の構成部品からなる流体動圧軸受装置1の内部に、潤滑流体としての潤滑油が注入され、ラジアル軸受隙間(動圧軸受8の軸受面8a1,8a2と軸2の外周面2aとの間の隙間)が潤滑油で満たされる。尚、潤滑流体として、潤滑油の他、グリースや磁性流体を使用してもよい。
軸2が回転すると、動圧軸受8の軸受面8a1,8a2と軸2の外周面2aとの間にラジアル軸受隙間が形成される。そして、軸受面8a1,8a2に形成された動圧溝G1,G2によりラジアル軸受隙間の油膜の圧力が高められ、軸2を回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1及び第2ラジアル軸受部R2が構成される。また、軸2の下端の球面状凸部2bとスラスト受け10の上側端面10aとが摺動することで、軸2を回転自在に接触支持するスラスト軸受部Tが構成される。
本実施形態では、軸2の下端が面する空間とシール空間Sとが、ハウジング7の肩面7b2の半径方向溝7b3、動圧軸受8の外周面8dの軸方向溝8d1、及びシール部材9の下側端面9bの半径方向溝9b1を介して連通している。これにより、軸2の下端が面する空間が常に大気圧に近い状態とされ、この空間における負圧の発生を防止できる。尚、動圧軸受8の内周面8aに形成された動圧溝G1,G2の一方あるいは双方を軸方向非対称形状し、軸2の回転に伴ってラジアル軸受隙間の潤滑油を下向きに押し込むポンピング力を発生させてもよい。
以下、動圧軸受8の製造方法を説明する。
まず、図5に示す軸受素材8’を形成する。本実施形態の軸受素材8’は焼結金属で形成される。軸受素材8’は略円筒状を成し、その内周面8a’は全域が平滑な円筒面である。軸受素材8’の外周面8d’は、大径部8d2’と、大径部8d2’の下方に設けられた小径部8d3’とからなる。軸受素材8’の外周面8d’には、全長にわたって軸方向溝8d1’が設けられる。軸受素材8’の内周面8a’及び外周面8d’の上端及び下端には、それぞれ面取り部8f’,8e’が設けられる。軸受素材8’の内径は、図3に示す動圧軸受8の逃げ部8a3(略円筒領域8a31)の内径と略同一である。軸受素材8’の外周面8d’の小径部8d3’の外径は、動圧軸受8の外周面8dの大径部8d2の外径と略同一である。
具体的に、軸受素材8’は以下の手順で製造される。まず、各種粉末を混合して原料粉末を作製する(混合工程)。例えば、銅系金属粉末、鉄系金属粉末等の主成分金属粉と、錫粉、亜鉛粉、リン合金粉等の低融点金属粉と、黒鉛粉等の固体潤滑剤粉とを混合して、原料粉末が作製される。原料粉末には、必要に応じて各種成形潤滑剤(例えば、離型性向上のための潤滑剤)を添加しても良い。また、特に必要が無ければ、低融点金属粉や固体潤滑剤粉を省略してもよい。上記の原料粉末を、図示しないフォーミング金型で圧縮成形することにより、図5に示す軸受素材8’と略同形状の圧粉体が得られる(圧粉工程)。その後、圧粉体を所定の焼結温度で焼結することで、焼結金属からなる軸受素材8’が得られる(焼結工程)。
次に、軸受素材8’を図6に示すサイジング金型を用いて成形し、軸受素材8’の内周面8a’に、動圧溝G1,G2を有する軸受面8a1,8a2を成形する(サイジング工程)。
サイジング金型は、コアロッド11、ダイ12、上パンチ13、及び下パンチ14からなる。コアロッド11の外周面の軸方向に離隔した2つの領域には、成形型20が設けられる。各成形型20は、図7に示すように、動圧溝G1,G2を成形するための凸部20aと、丘部を成形するための凹部20bとからなる(図7は、上側の成形型20を示す)。コアロッド11の外周面のうち、成形型20を除く領域は、平滑な円筒面とされる。具体的に、一対の成形型20の間には第1円筒領域21が設けられ、一対の成形型20の軸方向外側には、それぞれ第2円筒領域22が設けられる。図示例では、各円筒領域21,22が、隣接する成形型20の凸部20aと同一円筒面上で連続している。ダイ12の内周面には、大径部12aと、大径部12aの下方に設けられた小径部12bと、これらを連続するテーパ部12cとが設けられる。上パンチ13は、コアロッド11と一体に昇降可能とされる。
まず、図6に示すように、軸受素材8’の下端をダイ12の内周に挿入し、軸受素材8’の外周面8d’の小径部8d3’とダイ12の内周面の大径部12aとを半径方向隙間を介して嵌合させる。これと共に、軸受素材8’の内周にコアロッド11を挿入し、軸受素材8’の内周面8a’とコアロッド11の外周面とを半径方向の隙間を介して嵌合させる。そして、軸受素材8’の外周面8d’の大径部8d2’の下端をダイ12に当接させると共に、上パンチ13を軸受素材8’の上側端面8c’に当接させる。このとき、軸受素材8’の内周面8a’のうち、軸受面8a1,8a2の形成予定領域と、コアロッド11の外周面の成形型20とが半径方向で対向している。
そして、軸受素材8’とコアロッド11との相対位置関係を維持しながら、上パンチ13で軸受素材8’の上側端面8c’を下方に押し込む。これにより、軸受素材8’の外周面8d’の大径部8d2’がダイ12の大径部12aに圧入され、この領域が内径向きに圧迫される。これにより、軸受素材8’の内周面8a’の上方領域がコアロッド11の上側の成形型20に押し付けられ、動圧溝G1を有する軸受面8a1が成形される(図8参照)。これと同時に、軸受素材8’の内周面8a’のうち、軸受面8a1の形成予定領域の軸方向両側の領域が、コアロッド11の上側の成形型20に隣接する第1円筒領域21及び第2円筒領域22に押し付けられ、軸受面8a1の軸方向両側に隣接する第1平滑面8a4及び第2平滑面8a6が成形される。このとき、軸受素材8’の外周面8d’の大径部8d2’は、ダイ12の大径部12aに圧入されることで縮径して小径部8d3’と略同径となり、これにより、動圧軸受8の外周面8dにストレートな円筒面状の大径部8d2が形成される。大径部8d2のうち、軸受素材8’の外周面8d’の大径部8d2’が存在していた領域に、圧迫痕P1が形成される(図3参照)。
さらに上パンチ13で軸受素材8’を下方に押し込むことにより、軸受素材8’の外周面8d’の小径部8d3’の下端が、ダイ12の内周面のテーパ部12cを介して小径部12bに圧入され、この領域が内径向きに圧迫される。これにより、軸受素材8’の内周面8a’の下方領域がコアロッド11の下側の成形型20に押し付けられ動圧溝G2を有する軸受面8a2が成形される(図8参照)。これと同時に、軸受素材8’の内周面8a’のうち、軸受面8a2の形成予定領域の軸方向両側の領域が、コアロッド11の下側の成形型20に隣接する第1円筒領域21及び第2円筒領域22に押し付けられ、軸受面8a2の軸方向両側に隣接する第1平滑面8a5及び第2平滑面8a7が成形される。このとき、軸受素材8’の外周面8d’の小径部8d3’の下端は、ダイ12の小径部12b及びテーパ部12cに圧入されることで縮径し、これにより、動圧軸受8の外周面8dに小径部8d3及びテーパ部8d4が形成され、この領域に圧迫痕P2,P2’が形成される(図3参照)。
こうして、軸受素材8’のうち、軸方向に離隔した2つの領域が内径向きに圧迫されて縮径することにより、軸受面8a1,8a2等が成形される。一方、軸受素材8’の軸方向中央領域は内径向きの圧迫力を受けないため、この領域の内周面は縮径しない。その結果、軸受素材8’の内周面8a’の軸方向中央領域が、軸受面8a1,8a2よりも大径となり、この領域が逃げ部8a3となる。以上により、軸受面8a1,8a2及び逃げ部8a3等を有する動圧軸受8が形成される。
その後、コアロッド11及び動圧軸受8を上昇させ、ダイ12の内周から排出する。これにより、動圧軸受8に加わっていた内径向きの圧迫力が解放され、内周面8aの軸方向に離隔した2つの領域がスプリングバックにより拡径し、コアロッド11の成形型20から剥離する。これにより、動圧軸受8の動圧溝G1,G2とコアロッド11の成形型20とが干渉することなく、動圧軸受8の内周からコアロッド11を引き抜くことができる。
このとき、動圧軸受8の内周面8aのうち、コアロッド11に押し付けられて成形された領域(軸受面8a1,8a2、第1平滑面8a4,8a5、及び第2平滑面8a6,8a7)の拡径量は、均一ではない。特に、上記領域のうち、逃げ部8a3に隣接する部分は、逃げ部8a3により外径側に引っ張られるため、この部分の拡径量が若干大きくなる。本実施形態では、この部分に第1平滑面8a4,8a5を設けているため、第1平滑面8a4,8a5が、逃げ部8a3側へ向けて僅かに大径となった傾斜面となる。このように、軸受面8a1,8a2と逃げ部8a3とを隣接させるのではなく、これらの間に第1平滑面8a4,8a5を設けることにより、逃げ部8a3による影響が軸受面8a1,8a2に及ぶ事態を回避することができるため、軸受面8a1,8a2の逃げ部8a3側の端部におけるダレを抑えることができる。
また、軸受素材8’の面取り部8e’,8f’(図5参照)は、何れもサイジング工程において金型と接触せず、成形されない。この場合、軸受素材8’を内径向きに圧迫したとき、軸受素材8’の内周面8a’の上端及び下端、すなわち面取り部8f’に隣接した領域に加わる圧迫力が、面取り部8f’に逃げやすいため、これらの領域がコアロッド11の外周面に十分に押し付けられない恐れがある。本実施形態では、軸受面8a1,8a2と面取り部8f’とを隣接させるのではなく、これらの間に第2平滑面8a6,8a7を設けているため、面取り部8f’による影響が軸受面8a1,8a2に及び難くなり、軸受面8a1,8a2の成形精度の低下を防止できる。
以上のように、本実施形態では、各軸受面8a1,8a2に隣接した領域に設けた第1平滑面8a4,8a5及び第2平滑面8a6,8a7が、逃げ部8a3や面取り部8fの影響による面精度(例えば円筒度)の悪化を吸収する機能を果たすため、軸受面8a1,8a2を高精度に成形することができる。これにより、軸受面8a1,8a2による油膜形成能力が高められるため、ラジアル軸受部R1,R2の軸受剛性を高めることができる。
特に、本実施形態のように、動圧軸受8の軸受スパンを大きくすることで、軸2に加わるモーメント荷重を支持する力が高められる。このように軸受スパンの大きい動圧軸受8の内周面8a1に、軸受面8a1,8a2に隣接する第1平滑面8a4,8a5及び第2平滑面8a6,8a7を設けることで、軸受面8a1,8a2の成形精度が高められ、支持力のさらなる向上が図られる。
また、サイジング工程において軸受素材8’の外周面8d’の軸方向両端を内径向きに圧迫したとき、この圧迫領域に隣接する領域も若干縮径してしまうため、逃げ部8a3の軸方向両端に若干小径な領域が設けられる。本実施形態の動圧軸受8は、軸受面8a1,8a2の軸方向間隔が大きいため、軸受面8a1,8a2に隣接する第1平滑面8a4,8a5を設けても、逃げ部8a3の軸方向寸法を十分に確保することができる。従って、逃げ部8a3の軸方向両端に小径領域が設けられた場合でも、軸方向中央の大径領域を十分に確保することができるため、軸2の回転トルクの増大を防止することができる。
本発明は上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、上記の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
第1平滑面8a4,8a5及び第2平滑面8a6,8a7の径方向位置は上記に限られない。例えば、第1平滑面8a4,8a5又は第2平滑面8a6,8a7あるいはこれらの双方を、軸受面8a1,8a2の丘部と連続させてもよい。ただし、軸2の回転トルクを低減するためには、第1平滑面8a4,8a5及び第2平滑面8a6,8a7をなるべく大径化することが好ましいため、上記の実施形態のように動圧溝G1,G2と連続して設けることが望ましい。
動圧溝G1,G2の形状は上記に限られない。例えば、各軸受面8a1,8a2の丘部の軸方向中央に設けられた環状領域を省略し、動圧溝G1,G2をそれぞれ軸方向で連続させてもよい。また、シール部材9の下側端面9b及びハウジング7の肩面7b2に設けられた半径方向溝9b1,7b3を、それぞれ動圧軸受8の上側端面8c及び下側端面8bに設けてもよい。
スラスト軸受部Tは、上記のように接触支持するものに限らず、流体膜の動圧作用で非接触支持するものであってもよい。例えば、軸2の下端にフランジ部を設け、このフランジ部の上側端面と動圧軸受8の下側端面8bとの間、及び、フランジ部の下端とハウジング7の底部7bの上側端面7b1との間にそれぞれスラスト軸受隙間を形成し、両スラスト軸受隙間に生じる動圧作用で、軸2を両スラスト方向に支持してもよい。この場合、フランジ部の両端面、あるいは動圧軸受の下側端面及びハウジング7の底部7bの上側端面に、動圧溝を形成することが望ましい。また、この場合、流体動圧軸受装置1の内部空間を、動圧軸受8の内部空孔を含めて、潤滑油で満たすことが好ましい。このとき、シール部材9の内周面9a又は軸2の外周面2a、あるいはこれらの双方にテーパ面を設け、下方に向けて半径方向幅を漸次縮小した楔状のシール空間を形成する。油面は、常にシール空間内に保持される。
本発明は、軸受スパンの大きい(具体的には、軸方向長さLと内径Dとの比L/Dが5以上である)動圧軸受に限らず、通常の軸受スパン(例えばL/Dが4以下)の動圧軸受に適用してもよい。
上記の流体動圧軸受装置は、動圧軸受8が固定され、軸2が回転するものに限らず、軸2が固定され、動圧軸受8が回転するものや、軸2及び動圧軸受8の双方が回転するものであってもよい。
また、上記の流体動圧軸受装置は、ファンモータに限らず、情報機器のスピンドルモータ、レーザビームプリンタのポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール等、他の小型モータにも広く使用することができる。
本発明の好ましい条件を確認するために、以下の試験を行った。まず、図3に示す動圧軸受8と同様の構成を成し、第1平滑面8a4の軸方向寸法の異なる複数種の試験片を作製した。具体的には、動圧軸受8の下側端面8bと、下側の第1平滑面8a5の上端(逃げ部8a3の下端)との軸方向距離L1’(≒圧迫痕P2の軸方向寸法)と、動圧軸受8の下側端面8bと、下側の軸受面8a2の上端との軸方向距離L1との比L1’/L1の異なる複数の試験片を作製した。そして、各試験片の軸受面8a2の逃げ部8a3側の端部におけるダレδ(図10参照)の大きさと、動圧溝G1の深さDpとを測定し、これらの比δ/Dpを算出した。
図9は、各試験片のL1’/L1の値とδ/Dpの値との関係を示すグラフである。このグラフから、L1’/L1の値が大きくなるにつれてδ/Dpの値が小さくなり、L1’/L1の値が1.25を超えるとδ/Dpの値が0.15以下となり、L1’/L1の値が1.35を超えるとδ/Dpの値がほぼ0.1で一定となっていることが分かる。この結果から、L1’/L1の値を1.25以上、好ましくは1.35以上とすれば、軸受面のダレδが十分に抑えられることが確認された。また、L1’/L1の値をむやみに大きくしても、軸受面のダレδを抑える効果は高まらず、むしろ、第1平滑面8a5の面積が過大となり、軸2の回転トルクの上昇を招く。このため、L1’/L1の値は2以下、好ましくは1.5以下とすることが望ましい。
1 流体動圧軸受装置
2 軸
7 ハウジング
8 動圧軸受
8’ 軸受素材
8a 内周面
8a1,8a2 軸受面
8a3 逃げ部
8a4,8a5 第1平滑面
8a6,8a7 第2平滑面
9 シール部材
10 スラスト受け
11 コアロッド
12 ダイ
13 上パンチ
14 下パンチ
20 成形型
21 第1円筒領域
22 第2円筒領域
G1,G2 動圧溝
P1,P2,P2’ 圧迫痕
R1,R2 ラジアル軸受部
T スラスト軸受部
S シール空間
2 軸
7 ハウジング
8 動圧軸受
8’ 軸受素材
8a 内周面
8a1,8a2 軸受面
8a3 逃げ部
8a4,8a5 第1平滑面
8a6,8a7 第2平滑面
9 シール部材
10 スラスト受け
11 コアロッド
12 ダイ
13 上パンチ
14 下パンチ
20 成形型
21 第1円筒領域
22 第2円筒領域
G1,G2 動圧溝
P1,P2,P2’ 圧迫痕
R1,R2 ラジアル軸受部
T スラスト軸受部
S シール空間
Claims (13)
- 軸方向に離隔した2つの領域に設けられ、それぞれ動圧溝を有する一対の軸受面と、前記一対の軸受面の間に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第1平滑面と、前記一対の第1平滑面の間に設けられ、前記一対の軸受面よりも大径な逃げ部とを有する内周面と、
前記一対の軸受面及び前記一対の第1平滑面の軸方向領域全域に設けられた圧迫痕を有する外周面とを備えた動圧軸受。 - 各第1平滑面が、前記逃げ部側へ向けて徐々に大径となっている請求項1に記載の動圧軸受。
- 各第1平滑面が、隣接する前記軸受面の動圧溝と連続して設けられた請求項1又は2に記載の動圧軸受。
- 前記一対の軸受面の軸方向外側に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第2平滑面を有する請求項1〜3の何れか1項に記載の動圧軸受。
- 各第2平滑面が、隣接する前記軸受面の動圧溝と連続して設けられた請求項4に記載の動圧軸受。
- 軸方向長さLと内径Dとの比L/Dが5以上である請求項1〜5の何れか1項に記載の動圧軸受。
- 軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記第1円筒面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離を、前記軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記軸受面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離の1.25倍以上とした請求項1〜6の何れか1項に記載の動圧軸受。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の動圧軸受と、前記動圧軸受の内周に挿入された軸と、前記動圧軸受の一対の軸受面と前記軸の外周面との間のラジアル軸受隙間に満たされた潤滑流体の圧力で前記軸を非接触支持するラジアル軸受部とを備えた流体動圧軸受装置。
- 請求項8に記載の流体動圧軸受装置と、ステータコイルと、ロータマグネットとを備えたモータ。
- 軸方向に離隔した一対の成形型、及び、前記一対の成形型の間に設けられ、各成形型と隣接する第1円筒領域を外周面に有するコアロッドを、筒状の軸受素材の内周に挿入するステップと、
前記軸受素材の外周面の軸方向に離隔した2つの領域を内径向きに圧迫することにより、前記軸受素材の内周面の軸方向に離隔した2つの領域を前記コアロッドの成形型及び第1円筒領域に押し付けて、前記軸受素材の内周面に、動圧溝を有する一対の軸受面、及び、前記一対の軸受面の間に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第1平滑面を成形すると共に、前記一対の第1平滑面の間に、前記一対の軸受面よりも大径な逃げ部を設けるステップとを有する動圧軸受の製造方法。 - 前記コアロッドの外周面のうち、前記一対の成形型の軸方向外側に、各成形型と隣接する一対の第2円筒領域を設け、
前記軸受素材の外周面の軸方向に離隔した2つの領域を圧迫する際に、前記軸受素材の内周面の軸方向に離隔した2つの領域を、さらに前記コアロッドの前記一対の第2円筒領域にも押し付けて、前記軸受素材の内周面に、前記一対の軸受面の軸方向外側に設けられ、各軸受面と隣接する一対の第2平滑面を成形する請求項10に記載の動圧軸受の製造方法。 - 前記動圧軸受の軸方向長さLと内径Dとの比L/Dが5以上である請求項10又は11に記載の動圧軸受の製造方法。
- 前記動圧軸受の軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記第1円筒面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離を、前記動圧軸受の軸方向一方の端面と、この端面に近い方の前記軸受面の前記逃げ部側の端部との軸方向距離の1.25倍以上とする請求項10〜12の何れか1項に記載の動圧軸受の製造方法。
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