JP2016180496A - 軸受部材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の焼結体を有する軸受部材の寸法精度を高める。
【解決手段】本発明に係る軸受部材8は、内周面に軸受面A1,A2を有する複数の焼結体81,82と、複数の焼結体81,82の軸方向間に配された中間スリーブ83とを備える。複数の焼結体81,82と中間スリーブ83とを組み合わせた状態で、複数の焼結体81,82にサイジングが施されている。中間スリーブ83の軸方向の荷重変形量は、各焼結体81,82の軸方向の荷重変形量よりも小さい。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係る軸受部材8は、内周面に軸受面A1,A2を有する複数の焼結体81,82と、複数の焼結体81,82の軸方向間に配された中間スリーブ83とを備える。複数の焼結体81,82と中間スリーブ83とを組み合わせた状態で、複数の焼結体81,82にサイジングが施されている。中間スリーブ83の軸方向の荷重変形量は、各焼結体81,82の軸方向の荷重変形量よりも小さい。
【選択図】図3
Description
本発明は、軸受部材及びその製造方法に関し、特に、複数の焼結体を有する軸受部材に関する。
焼結金属製の軸受部材(以下、焼結軸受)は、通常、圧粉(フォーミング)、焼結、再圧(サイジング)を経て製造される。特に、再圧工程では、焼結体の内周にコアロッドを挿入した状態で、これをダイの内周に挿入し、さらに焼結体を軸方向両側から圧迫することで、焼結体を所定の寸法精度に成形する。
このような焼結軸受の軸受剛性、特にモーメント荷重に対する軸受剛性を高めるためには、焼結軸受の内周面に形成される複数の軸受面の軸方向間隔(軸受スパン)を広げることが有効である。軸受スパンを広げるためには、焼結軸受を軸方向に長大化する必要が生じるが、このような軸方向に長大な焼結軸受にサイジングを施すと、軸方向中央部まで圧迫力を伝えることができず、所定の寸法精度に成形できない恐れがある。
例えば、軸方向寸法が比較的小さい複数の焼結軸受を軸方向に並べて使用すれば、各焼結軸受を精度良く成形することができる。しかし、この場合、複数の焼結軸受を組み立てる際に、各焼結軸受の軸受面の芯出しを行う必要がある。このような芯出し作業は容易ではなく、複数の軸受面の相対位置(例えば円筒度)を精度良く配することは非常に困難である。
例えば特許文献1の図3には、複数の焼結体を組み合わせてなる軸受部材(複合型多孔質軸受)が示されている。具体的には、複数の焼結体をそれぞれ形成した後、これらを組み合わせた状態でサイジング用金型に入れ、内周にサイジングコアを通した状態で上下から加圧することにより、複数の焼結体を強固に接合すると同時に、各焼結体の軸受面の仕上げと芯出しとを行っている。このように、サイジングにより、複数の焼結体を固定すると同時に、複数の軸受面に一括して仕上げ及び芯出しを行うことで、工数増を招くことなく、複数の軸受面の半径方向の相対位置を高精度に設定することができる。
しかし、焼結金属は多孔質体であるため、サイジング時の加圧により変形が生じやすい。従って、複数の焼結体を組み合わせた状態で軸方向に加圧すると、各焼結体が軸方向に圧縮されるため、軸受部材全体の軸方向の変形量が大きくなり、以下のような不具合が生じる恐れがある。
(1)軸受部材の軸方向全長や、複数の軸受面の軸方向間隔(軸受スパン)が製品ごとにバラつく。
(2)各焼結体に十分な圧迫力が加わらず、各焼結体の寸法精度、特に軸受面の内径寸法が製品ごとにバラつく。
(3)各焼結体に加わる圧迫力が不均一となり、各軸受部材において複数の軸受面の内径寸法に差異が生じる。
(1)軸受部材の軸方向全長や、複数の軸受面の軸方向間隔(軸受スパン)が製品ごとにバラつく。
(2)各焼結体に十分な圧迫力が加わらず、各焼結体の寸法精度、特に軸受面の内径寸法が製品ごとにバラつく。
(3)各焼結体に加わる圧迫力が不均一となり、各軸受部材において複数の軸受面の内径寸法に差異が生じる。
特に、サイジングにより各焼結体の軸受面に動圧溝を成形する場合、各焼結体の変形量が大きいと、動圧溝の成形精度が不十分となったり、動圧溝の状態が製品ごとに異なったりする恐れがある。
以上の事情に鑑み、本発明が解決すべき技術的課題は、複数の焼結体を有する軸受部材の寸法精度を高めることにある。
前記課題を解決するために、本発明は、内周面に軸受面を有する複数の焼結体と、前記複数の焼結体の軸方向間に配された中間スリーブとを一体に備え、前記複数の焼結体と前記中間スリーブとを組み合わせた状態で、前記複数の焼結体にサイジングが施された軸受部材であって、前記中間スリーブの軸方向の荷重変形量が、各焼結体の軸方向の荷重変形量よりも小さいことを特徴とする軸受部材を提供する。
また、前記課題を解決するために、本発明は、筒状を成した複数の焼結体を形成する工程と、各焼結体よりも軸方向の荷重変形量が小さい中間スリーブを形成する工程と、前記複数の焼結体と前記中間スリーブとを組み合わせた状態で前記複数の焼結体にサイジングを施して、前記複数の焼結体の内周面に軸受面を成形する工程とを経て行う軸受部材の製造方法を提供する。
尚、「荷重変形量」とは、各部材に所定の荷重(例えばサイジング時の荷重)を加えた時の、弾性変形及び塑性変形を含む変形量のことを言う。
このように、複数の焼結体の軸方向間に配した中間スリーブが、焼結体よりも軸方向の荷重変形量が小さいことにより、サイジング時の中間スリーブの軸方向の変形量を抑えることができる。これにより、軸受部材全体の変形量が抑えられるため、軸受部材の軸方向全長や複数の軸受面の軸方向間隔(軸受スパン)の製品ごとのバラつきを抑えることができる。また、中間スリーブが圧縮されにくくなることで、各焼結体に十分な圧迫力を加えることができるため、各焼結体の寸法精度、特に軸受面の内径寸法の精度を高めることができる。さらに、中間スリーブの変形量を抑えることで、各焼結体に均一に圧迫力を加えることができるため、各軸受部材における複数の軸受面の内径寸法の差異を抑えることができる。
例えば、中間スリーブを溶製材、特に、前記複数の焼結体と同系の金属からなる溶製材で形成すれば、各焼結体よりも荷重変形量を小さくすることが可能となる。
ところで、荷重変形量は、塑性変形を含む変形量であるため、弾性変形における荷重と変形量との比を表す弾性率とは異なるパラメータである。しかし、一方の部材の弾性率が他方の部材よりも大きい場合に、塑性領域で両者の変形量が逆転することはほとんどないため、実用上は、弾性率の大きい一方の部材が、他方の部材よりも荷重変形量が小さいと考えることができる。従って、中間スリーブを、各焼結体よりも弾性率の大きい材料で形成すれば、中間スリーブの軸方向の荷重変形量が各焼結体よりも小さくなると考えられる。
サイジングにより、複数の焼結体の軸受面にラジアル動圧発生部を成形する場合、本発明を適用して、ラジアル動圧発生部の成形精度を高めることが特に好ましい。
以上のように、本発明によれば、サイジング時における中間スリーブの軸方向の変形量が抑えられるため、複数の焼結体及び中間スリーブを組み合わせてなる軸受部材の寸法精度を高めることができる。
図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態に係る軸受部材8を有する流体動圧軸受装置1をファンモータに組み込んだ場合について説明する。
図1に示すファンモータは、流体動圧軸受装置1と、モータベース6と、モータベース6に固定されたステータコイル5と、羽根(図示省略)を有するロータ3と、ロータ3に固定され、ステータコイル5と半径方向のギャップを介して対向するロータマグネット4とを備える。流体動圧軸受装置1のハウジング7は、モータベース6の内周に固定され、ロータ3は、流体動圧軸受装置1の軸部材2の一端に固定されている。このように構成されたファンモータにおいて、ステータコイル5に通電すると、ステータコイル5とロータマグネット4との間の電磁力でロータマグネット4が回転し、これに伴って軸部材2、ロータ3、およびロータマグネット4が回転し、ロータ3に設けられた羽根により例えば軸方向の気流が発生する。
流体動圧軸受装置1は、図2に示すように、軸受部材8と、軸受部材8の内周に挿入された軸部材2と、内周面に軸受部材8が固定された筒状のハウジング7と、ハウジング7の軸方向一方の開口部に配設されるシール部材9と、ハウジング7の軸方向他方の開口部を閉塞する蓋部材10とを備える。尚、以下の流体動圧軸受装置1の説明では、軸方向でハウジング7の開口側を上方、その反対側を下方というが、これは流体動圧軸受装置1の使用態様を限定する趣旨ではない。
軸部材2は、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。軸部材2は、軸部2aと、軸部2aの下端に設けられたフランジ部2bとを備える。軸部2aの外周面には、軸受部材8の内周に配された円筒面2a1と、円筒面2a1の上方に配されたテーパ面2a2とが設けられる。軸部2aの外径(円筒面2a1の外径)は、例えば1〜4mm程度とされる。
ハウジング7は、金属あるいは樹脂で筒状(図示例では円筒状)に形成される。
軸受部材8は、第一の焼結体81及び第二の焼結体82と、これらの軸方向間に配された中間スリーブ83とからなる。
焼結体81,82は、円筒状を成し、焼結金属、具体的には銅系、鉄系、あるいは銅鉄系の焼結金属で形成される。本実施形態では、焼結体81,82が同じ組成の焼結金属で形成される。図3に示すように、各焼結体81,82の内周面には、それぞれラジアル軸受面A1,A2が設けられる。本実施形態では、第一の焼結体81が、小径内周面81aと、その下方に設けられた大径内周面81bとを有し、小径内周面81aの上側領域にラジアル軸受面A1が設けられる。また、第二の焼結体82が、小径内周面82aと、その上方に設けられた大径内周面82bとを有し、小径内周面82aの下側領域にラジアル軸受面A2が設けられる。各焼結体81,82の小径内周面81a,82aと大径内周面81b,82bとの間には、それぞれ肩面81c,82cが設けられる。図示例では、肩面81c,82cがそれぞれ軸方向と直交する平坦面である。各ラジアル軸受面A1,A2には、それぞれラジアル動圧発生部として、ヘリングボーン形状の動圧溝81a1,82a1が形成される。図中にクロスハッチングで示す領域は、他の領域よりも内径側に盛り上がった丘部を表している。図示例では、動圧溝81a1,82a1が何れも軸方向対称形状とされる。ラジアル軸受面A1,A2は、動圧溝81a1,82a1を含め、後述するサイジングにより一括に成形されている。尚、複数の焼結体81,82を、組成及び密度の一方又は双方が異なる焼結金属で形成してもよい。
第一の焼結体81の上端面81dには、環状溝81d1と、円周方向等間隔に設けられた複数の半径方向溝81d2とが形成される。第二の焼結体82の下端面82dには、スラスト軸受面Bが設けられる。本実施形態では、スラスト軸受面Bに、スラスト動圧発生部として、図4に示すようなスパイラル形状の動圧溝82d1が形成される。図示例の動圧溝82d1は、潤滑流体を内径側に押し込むポンプインタイプである。図2〜図4に示すように、焼結体81,82の外周面81e,82eには、複数(図示例では3本)の軸方向溝81e1,82e1が円周方向等間隔に設けられる。尚、軸方向溝81e1,82e1や半径方向溝81d2の数や位置は任意であり、また、特に必要が無ければこれらの何れかあるいは全部を省略してもよい。
中間スリーブ83は、各焼結体81,82よりも軸方向の荷重変形量が小さい。詳しくは、後述するサイジング時の圧迫による軸方向の変形量が、各焼結体81,82よりも小さくなるように、中間スリーブ83の材料が選定される。本実施形態の中間スリーブ83は、各焼結体81,82よりも弾性率の大きい材料で形成され、例えば溶製材で形成される。焼結金属を圧迫すると、内部気孔のつぶれにより焼結金属に変形が生じるため、一般に、溶製材の荷重変形量は、焼結金属の荷重変形量よりも小さくなる。特に、焼結体81,82の焼結金属と主成分が同じである溶製材で中間スリーブ83を形成すれば、上記の条件を満たしやすい。例えば、焼結体81,82を銅系の焼結金属で形成する場合、中間スリーブ83を銅あるいは銅合金(例えば真鍮)で形成すればよい。一方、焼結体81,82を鉄系の焼結金属で形成する場合、中間スリーブ83を鉄あるいは鉄合金(例えば軟鋼)で形成すればよい。
尚、中間スリーブ83の材料は、各焼結体81,82よりも荷重変形量が小さくなるものであれば上記に限定されず、例えば、焼結体81,82を鉄系の焼結金属で形成する場合に、加工性を考慮して中間スリーブ83を真鍮で形成してもよい。また、中間スリーブ83は溶製材に限らず、例えば焼結体81,82よりも弾性率の大きい焼結金属(例えば、高密度の焼結金属)で形成してもよい。
中間スリーブ83は略円筒状を成し、その内周面83aは凹凸の無い円筒面とされる。中間スリーブ83の内周面83aは、焼結体81,82の小径内周面81a,82a(詳しくは、ラジアル軸受面A1,A2以外の円筒領域81a2,82a2)よりも大径である。中間スリーブ83は、大径外周面83bと、その軸方向両側に設けられた小径外周面83c,83dとを有する。大径外周面83bと各小径外周面83c,83dとの間には、それぞれ肩面83e,83fが設けられる。図示例では、肩面83e,83fが軸方向と直交する平坦面である。中間スリーブ83の大径外周面83bは、焼結体81,82の外周面81e,82eよりも小径である。
焼結体81,82と中間スリーブ83とは、ハウジング7に固定する前の状態で互いに固定され、一体化されている。本実施形態では、各焼結体81,82と中間スリーブ83とが、半径方向の締め代をもって嵌合することで固定されている。図示例では、第一の焼結体81の大径内周面81bと、中間スリーブ83の上側の小径外周面83cとが締め代をもって嵌合している。同様に、第二の焼結体82の大径内周面82bと、中間スリーブ83の下側の小径外周面83dとが締め代をもって嵌合している。図示例では、各焼結体81,82の大径内周面81b,82b、及び、中間スリーブ83の小径外周面83c,83dの軸端側の領域が、それぞれ軸端側へ向けて僅かに縮径したテーパ面状に形成され、これらがテーパ嵌合している。もちろん、これらをストレートな円筒面としてもよい。
第一の焼結体81の下端面81fは、中間スリーブ83の上側の肩面83eに当接しており、第二の焼結体82の上端面82fは、中間スリーブ83の下側の肩面83fに当接している。中間スリーブ83の上端面83gは、第一の焼結体81の肩面81cに当接しており、中間スリーブ83の下端面83hは、第二の焼結体82の肩面82cに当接している。尚、第一の焼結体81の下端面81fと中間スリーブ83の肩面83eとの間、あるいは、第一の焼結体81の肩面81cと中間スリーブ83の端面83gとの間の何れか又は双方に、軸方向の隙間を設けてもよい。同様に、第二の焼結体82の端面82fと中間スリーブ83の肩面83fとの間、あるいは、第二の焼結体82の肩面82cと中間スリーブ83の端面83hとの間の何れか又は双方に、軸方向の隙間を設けてもよい。
図2に示すように、軸受部材8は、ハウジング7の内周面7aに固定される。具体的には、焼結体81,82の外周面81e,82eが、ハウジング7の内周面7aに、圧入、隙間接着、圧入を伴う接着等の適宜の手段で固定される。ただし、軸受部材8を構成する焼結体81,82及び中間スリーブ83は高い寸法精度で一体化されているため、この寸法精度を低下させないために、隙間接着によりハウジング7に固定することが好ましい。中間スリーブ83の大径外周面83bとハウジング7の内周面7aとの間には、半径方向隙間が設けられる。この半径方向隙間と、焼結体81,82の外周面81e,82eの軸方向溝81e1,82e1とを介して、油が流通可能な連通路Fが形成される。図示例では、中間スリーブ83の大径外周面83bとハウジング7の内周面7aとの間の半径方向距離は、焼結体81,82の軸方向溝81e1,82e1の半径方向深さよりも小さい。
蓋部材10は、金属あるいは樹脂で円盤状に形成される。蓋部材10は、ハウジング7の内周面7aの下端に固定される。図示例では、ハウジング7の内周面7aの下端に設けられた大径部7a1に固定される。蓋部材10の上側端面10aには、スラスト軸受面Cが設けられる。このスラスト軸受面Cに、スラスト動圧発生部として、図5に示すようなスパイラル形状の動圧溝10a1が形成される。図示例の動圧溝10a1は、スラスト軸受隙間に満たされた潤滑油を内径側に押し込むポンプインタイプである。
シール部材9は、樹脂あるいは金属で環状に形成され、ハウジング7の内周面7aの上端部に固定される。シール部材9の下側端面9bは、軸受部材8の上端面(上側の焼結体81の上端面81d)に当接している。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周面に設けられたテーパ面2a2と半径方向で対向し、これらの間に下方へ向けて半径方向寸法を漸次縮小させた楔状のシール空間Sが形成される。軸部材2の回転時には、シール空間Sが毛細管力シールおよび遠心力シールとして機能し、ハウジング7の内部に満たされた潤滑油の外部への漏れ出しを防止する。
上記の構成部品からなる流体動圧軸受装置1の内部に、潤滑流体としての潤滑油が注入される。これにより、軸受部材8の焼結体81,82の内部気孔を含む流体動圧軸受装置1の内部空間が潤滑油で満たされ、油面は常にシール空間Sの範囲内に維持される。尚、潤滑流体として、潤滑油の他、グリースや磁性流体を使用してもよい。
軸部材2が回転すると、軸受部材8の各焼結体81,82のラジアル軸受面A1,A2と軸部2aの外周面(円筒面2a1)との間にラジアル軸受隙間が形成される。そして、ラジアル軸受面A1,A2に形成された動圧溝81a1,82a1によりラジアル軸受隙間の油膜の圧力が高められ、軸部材2を回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1及び第2ラジアル軸受部R2が構成される。
これと同時に、フランジ部2bの上側端面2b1と軸受部材8の第二の焼結体82の下端面82d(スラスト軸受面B)との間にスラスト軸受隙間が形成されると共に、フランジ部2bの下側端面2b2と蓋部材10の上側端面10a(スラスト軸受面C)との間にスラスト軸受隙間が形成される。そして、第二の焼結体82の下端面82dに形成された動圧溝82d1、及び蓋部材10の上側端面10aに形成された動圧溝10a1により、各スラスト軸受隙間の油膜の圧力が高められ、軸部材2を両スラスト方向に回転自在に非接触支持する第1スラスト軸受部T1及び第2スラスト軸受部T2が構成される。
本実施形態では、軸部材2のフランジ部2bの外径側の空間が、軸受部材8の外周面とハウジング7の内周面7aとの間に形成された連通路Fと、軸受部材8の上端面(第一の焼結体81の上端面81d)の半径方向溝81d2を介して、シール空間Sと連通している。これにより、フランジ部2bの外径側の空間が常に大気圧に近い状態とされ、この空間における負圧の発生を防止できる。尚、各焼結体81,82の内周面81a,82aに形成された動圧溝81a1,82a1の一方あるいは双方を軸方向非対称形状し、軸部材2の回転に伴ってラジアル軸受隙間の潤滑油を下向きに押し込むポンピング力を発生させてもよい。この場合、ラジアル軸受隙間→第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間→連通路F→半径方向溝81d2→ラジアル軸受隙間という経路を潤滑油が循環するため、ハウジング7の内部に満たされた潤滑油に局部的な負圧が発生することを確実に防止できる。
図6に示すように、軸受部材8は、第一及び第二の焼結体81,82、及び中間スリーブ83をそれぞれ形成し、焼結体81,82にサイジングを施すと共にこれらと中間スリーブ83とを一体化した後、焼結体81,82の内部空孔に油を含浸させることにより製造される。以下、各工程を詳しく説明する。
第一及び第二の焼結体81,82は、それぞれ、各種金属粉末を混合して原料粉末を作成する混合工程と、原料粉末を圧縮成形して第一の圧粉体及び第二の圧粉体を形成する圧粉工程と、各圧粉体を焼結する焼結工程とを経て形成される。本実施形態では、焼結体81,82が同じ原料粉末を用いて形成されるため、同じ混合装置を用いて共通の原料粉末を作成している。また、焼結体81,82の焼結条件(加熱温度、加熱時間、加熱雰囲気等)は同じであるため、同じ焼結装置を用いて焼結工程が行われる。
尚、上記の圧粉工程において、各圧粉体の外周面には軸方向溝81e1,82e1が成形されると共に、第一の圧粉体の端面には環状溝81d1及び半径方向溝81d2が成形される。従って、サイジングが施される前の状態で、各焼結体81,82の外周面には軸方向溝81e1,82e1が設けられ、第一の焼結体81の端面には環状溝81d1及び半径方向溝81d2が設けられる。
中間スリーブ83は、溶製材に、鍛造等の塑性加工、あるいは旋削等の機械加工を施すことにより形成される。
こうして形成された焼結体81,82と中間スリーブ83とを組み合わせて組立体Xを構成する。具体的には、焼結体81,82の軸方向間に中間スリーブ83を配し、第一の焼結体81の大径内周面81bと中間スリーブ83の小径外周面83c、及び、第二の焼結体82の大径内周面82bと中間スリーブ83の小径外周面83dをそれぞれ嵌合させて、組立体Xを構成する{図7(a)参照}。このとき、焼結体81,82の大径内周面81b,82bと、中間スリーブ83の小径外周面83c,83dとは、半径方向隙間を介して嵌合している。すなわち、この時点で、各焼結体81,82と中間スリーブ83とは固定されていない。尚、この時点で、各焼結体81,82と中間スリーブ83とを軽圧入等により仮固定したり、あるいはこれらを圧入や接着等により完全に固定したりしてもよい。
そして、組立体Xにサイジングを施すことにより、焼結体81,82を所定寸法に成形すると同時に、各焼結体81,82と中間スリーブ83とを固定してこれらを一体化する。以下、このサイジング及び一体化工程を、図7を用いて詳しく説明する。
この工程で使用される金型は、ダイ21と、コアロッド22と、上パンチ23及び下パンチ24とを備える。ダイ21の内径は、焼結体81,82の外径よりも若干小さく、中間スリーブ83の外径よりも若干大きい{図7(a)参照}。コアロッド22の外周面には、焼結体81,82に設けられる動圧溝81a1,82a1に対応した形状の成形型22a,22bが設けられる{図7(b)参照}。上パンチ23の下端面には、第二の焼結体82に設けられる動圧溝82b1に対応した形状の成形型が設けられる(図示省略)。
まず、図7(a)に示すように、焼結体81,82及び中間スリーブ83の組立体Xをダイの上方に配置する。図示例では、第一の焼結体81が下側に、第二の焼結体82が上側になるように、組立体Xが配される。すなわち、図3に示す軸受部材8を上下反転させた状態で、組立体Xが配置される。
次に、図7(b)に示すように、焼結体81,82と中間スリーブ83との組立体Xの内周にコアロッド22を挿入する。このとき、焼結体81,82及び中間スリーブ83とコアロッド22とは、隙間を介して嵌合している。そして、組立体Xとコアロッド22との軸方向の相対位置を維持した状態で、上パンチ23で第二の焼結体82の端面を下方に圧迫することにより、組立体Xをダイ21の内周に押し込む{図7(c)参照}。このとき、焼結体81,82がダイ21の内周に圧入され、中間スリーブ83はダイ21と隙間を介して嵌合する。そして、組立体Xの下端面(第二の焼結体82の図中下端面)が、下パンチ24の上端面に当接したら、さらに上パンチ23を若干降下させ、焼結体81,82及び中間スリーブ83を軸方向に圧縮する。このとき、必要であれば、下パンチ24を若干上昇させてもよい。
こうして焼結体81,82及び中間スリーブ83をダイ21の内周に押し込むと共に、これらを軸方向に圧縮することで、焼結体81,82が内径向きに圧迫される。これにより、焼結体81,82の小径内周面81a,82aがコアロッド22の外周面に押し付けられ、焼結体81,82の小径内周面81a,82aに成形型22a,22bの形状が転写され、動圧溝81a1,82a1が成形される。また、上パンチ23で第二の焼結体82の端面82dを圧迫することで、上パンチ23の下端面に設けられた成形型の形状が焼結体82の端面82dに転写され、動圧溝82d1が成形される。
これと同時に、焼結体81,82の大径内周面81b,82bが、中間スリーブ83の小径外周面83c,83dに押し付けられ、これらが締め代をもって密着する。これにより、焼結体81,82と中間スリーブ83とが固定される。このとき、中間スリーブ83の小径外周面83c,83dは、焼結体81,82を介して内径向きに圧迫されるため、中間スリーブ83の内周面83aの上端及び下端が若干縮径する可能性がある。このような場合でも、中間スリーブ83の内周面83aがコアロッド22の外周面に接触しないように、中間スリーブ83の内径等が設定される。以上により、軸受部材8が形成される。
その後、図7(d)に示すように、軸受部材8、コアロッド22、及び上下パンチ23,24を一体に上昇させて、ダイ21の内周から取り出す。さらに、図7(e)に示すように、コアロッド22及び上パンチ23を上昇させて、軸受部材8の内周からコアロッド22を引き抜いた後、軸受部材8が金型から排出される。
上記のように、焼結体81,82及び中間スリーブ83からなる組立体Xを軸方向に圧迫すると、焼結体81,82は、内部気孔がつぶれるため軸方向の変形量(圧縮量)が比較的大きくなる。一方、中間スリーブ83は、焼結体81,82よりも軸方向の荷重変形量の小さい材料で形成されているため、軸方向の変形量が焼結体81,82と比べて小さい。特に、中間スリーブ83を溶製材で形成することで、軸方向の圧迫によりほとんど変形しない。以上により、サイジングによる軸受部材8全体の変形量が抑えられる。従って、軸受部材8の軸方向全長L(図3参照)や、ラジアル軸受面A1,A2の軸方向間隔、具体的には、各ラジアル軸受面A1,A2の最大面圧発生部(図示例では、軸方向中央に設けられた環状丘部)の軸方向間隔Pの製品ごとのバラつきが抑えられる。
また、中間スリーブ83がほとんど圧縮されないことで、各焼結体81,82に圧迫力が加わりやすくなるため、各焼結体81,82のラジアル軸受面A1,A2、さらには動圧溝81a1,82a1を精度よく成形することができる。特に本実施形態では、上記のサイジング工程により、焼結体82の下端面82dにスラスト軸受面B、さらには動圧溝82d1を成形するため、これらを精度良く成形することができる。また、中間スリーブ83が圧縮されないことで、各焼結体81,82に同等の圧迫力を加えやすくなるため、各焼結体81,82が同等の寸法精度に仕上げられ、特に、ラジアル軸受面A1,A2の内径寸法の差異が抑えられる。
こうして組み立てられた軸受部材8が含油工程に移送される。具体的には、軸受部材8を減圧環境下で油に浸漬した後、常圧に戻すことで、焼結体81,82の内部気孔に油が含浸される。この軸受部材8と、軸部材2と、ハウジング7と、シール部材9とが組み立てられ、ハウジング7の内部に油を注入することで、図2に示す流体動圧軸受装置1が完成する。
本発明は、上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上記の実施形態と同様の機能を有する部位は、同一の符号を付して重複説明を省略する。
例えば、図8に示す実施形態は、焼結体81,82と中間スリーブ83との結合状態が上記の実施形態と異なる。具体的に、焼結体81,82及び中間スリーブ83の内周面及び外周面は、略ストレートな円筒形状を成している。中間スリーブ83の両端面83g,83hには、溝83g1,83h1が形成されている。具体的には、図9に示すように、中間スリーブ83の両端面83g,83hに、複数(図示例では4本)の溝83g1,83h1が周方向等間隔に配される。各溝83g1,83h1は、外径側へ行くにつれて周方向幅が徐々に狭くなっている。尚、図9(a)及び(c)では、溝83g1,83h1の形成領域に散点を付している。
一方、各焼結体81,82の端面81f,82fには、中間スリーブ83の溝83g1,83h1に入り込んだ凸部81f1,82f1が設けられる。中間スリーブ83の溝83g1,83h1と各焼結体81,82の凸部81f1,82f1とは軸直交方向で密着しており、これにより各焼結体81,82と中間スリーブ83とが固定される。本実施形態では、各焼結体81,82の各凸部81f1,82f1が、中間スリーブ83の各溝83g1,83h1の周方向両側の側面及び底面に密着し、両者が半径方向及び周方向で係合している。尚、溝83g1,83h1の形状は上記に限らず、例えば、周方向の環状溝及び半径方向溝の一方又は双方を設けてもよい。
上記の軸受部材8は、以下のような手順で作製することができる。まず、凸部81f1,82f1が設けられていない平坦な端面を有する焼結体81,82を形成する。また、各焼結体81,82よりも軸方向の荷重変形量が小さくなるように、例えば溶製材で図9に示す中間スリーブ83を形成する。これらの中間スリーブ83及び焼結体81,82を組み合わせて組立体Xを構成し、この組立体Xに対して図7に示す方法と同様の手順でサイジングを施す。このとき、組立体Xを軸方向両側から圧迫することで、焼結体81,82の端面81f,82fが中間スリーブ83の端面83g,83hに押し付けられ、焼結体81,82の材料の一部が塑性流動して中間スリーブ83の溝83g1,83h1に入り込む。これにより、焼結体81,82の端面81f,82fに、中間スリーブ83の溝83g1,83h1に入り込んだ凸部81f1,82f1が形成され、焼結体81,82と中間スリーブ83とが固定される。
以上の実施形態では、組立体Xにサイジングを施す際に、焼結体81,82をダイ21に圧入する場合を示したが、これに限られない。例えば、組立体Xをダイ21の内周に半径方向隙間を介して挿入し、この状態で組立体Xを軸方向両側から圧縮することにより、焼結体81,82をダイ21及びコアロッド22に押し付けるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、焼結体が2個、中間スリーブが1個の場合を示したが、これに限らず、例えば焼結体を3個以上設けたり、中間スリーブを2個以上設けたりしてもよい。
また、軸受部材8のラジアル軸受面A1,A2に設けられるラジアル動圧発生部は、ヘリングボーン形状の動圧溝81a1,82a1に限らず、例えば、スパイラル形状の動圧溝や、軸方向に沿って延びるステップ形状の動圧溝としてもよい。また、軸受部材8のスラスト軸受面Bや蓋部材10のスラスト軸受面Cに設けられるスラスト動圧発生部は、スパイラル形状の動圧溝82d1,10a1に限らず、ヘリングボーン形状やステップ形状等の他の形状の動圧溝としてもよい。
また、軸部材2のフランジ部2bを省略し、軸部2aの下端に球面状の凸部を設け、この凸部と蓋部材10の上側端面10aを接触させることでスラスト軸受部(ピボット軸受)を構成してもよい。この場合、軸受部材8の端面に設けられた動圧溝82d1や、蓋部材10の上側端面10aに設けられた動圧溝10a1は省略される。
また、上記の実施形態では、軸受部材8の内周面、下側端面、及び蓋部材10の上側端面10aにそれぞれ動圧発生部(動圧溝)を形成した場合を示したが、これらの面と軸受隙間を介して対向する軸部材2の外周面(円筒面2a1)、フランジ部2bの上側端面2b1及び下側端面2b2に動圧発生部を形成してもよい。また、軸受部材8の内周面及び軸部材2の外周面の双方を円筒面とし、真円軸受を構成してもよい。この場合、軸部材2の振れ回りにより、ラジアル軸受隙間の潤滑流体に動圧作用が発生する。
また、上記の実施形態では、軸部材2が回転する軸回転型の流体動圧軸受装置を示したが、これに限らず、軸部材2が固定され、軸受部材8側が回転する軸固定型の流体動圧軸受装置や、軸部材2及び軸受部材8の双方が回転する流体動圧軸受装置に本発明を適用することもできる。
また、上記の流体動圧軸受装置は、ファンモータに限らず、HDDのスピンドルモータや、レーザビームプリンタのポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール等に適用することができる。
1 流体動圧軸受装置
2 軸部材
7 ハウジング
8 軸受部材
81 第一の焼結体
82 第二の焼結体
83 中間スリーブ
9 シール部材
10 蓋部材
21 ダイ
22 コアロッド
23 上パンチ
24 下パンチ
A1,A2 ラジアル軸受面
B,C スラスト軸受面
F 連通路
R1,R2 ラジアル軸受部
T1,T2 スラスト軸受部
S シール空間
X 組立体
2 軸部材
7 ハウジング
8 軸受部材
81 第一の焼結体
82 第二の焼結体
83 中間スリーブ
9 シール部材
10 蓋部材
21 ダイ
22 コアロッド
23 上パンチ
24 下パンチ
A1,A2 ラジアル軸受面
B,C スラスト軸受面
F 連通路
R1,R2 ラジアル軸受部
T1,T2 スラスト軸受部
S シール空間
X 組立体
Claims (8)
- 内周面に軸受面を有する複数の焼結体と、前記複数の焼結体の軸方向間に配された中間スリーブとを一体に備え、前記複数の焼結体と前記中間スリーブとを組み合わせた状態で、前記複数の焼結体にサイジングが施された軸受部材であって、
前記中間スリーブの軸方向の荷重変形量が、各焼結体の軸方向の荷重変形量よりも小さいことを特徴とする軸受部材。 - 前記中間スリーブを溶製材で形成した請求項1記載の軸受部材。
- 前記溶製材が、前記複数の焼結体と同系の金属からなる請求項2記載の軸受部材。
- 前記中間スリーブが、各焼結体よりも弾性率の大きい材料で形成された請求項1〜3の何れかに記載の軸受部材。
- 前記サイジングにより、前記複数の焼結体の軸受面にラジアル動圧発生部が成形された請求項1〜4の何れかに記載の軸受部材。
- 請求項1〜5の何れかに記載の軸受部材と、前記軸受部材の内周に挿入された軸部材と、各焼結体の軸受面と前記軸部材の外周面との間のラジアル軸受隙間に生じる流体膜で前記軸部材を相対回転自在に支持するラジアル軸受部とを備えた流体動圧軸受装置。
- 請求項6に記載の流体動圧軸受装置と、前記軸部材と前記軸受部材の一方に固定されたステータと、前記軸部材と前記軸受部材の他方に固定されたロータマグネットとを備えたモータ。
- 筒状を成した複数の焼結体を形成する工程と、
各焼結体よりも軸方向の荷重変形量が小さい中間スリーブを形成する工程と、
前記複数の焼結体と前記中間スリーブとを組み合わせた状態で前記複数の焼結体にサイジングを施して、前記複数の焼結体の内周面に軸受面を成形する工程とを経て行う軸受部材の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015062504A JP2016180496A (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 軸受部材及びその製造方法 |
PCT/JP2016/056947 WO2016152474A1 (ja) | 2015-03-23 | 2016-03-07 | 軸受部材、これを備えた流体動圧軸受装置、及び軸受部材の製造方法 |
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JP2015062504A JP2016180496A (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 軸受部材及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2016180496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019157918A (ja) * | 2018-03-08 | 2019-09-19 | Ntn株式会社 | 焼結金属製動圧軸受 |
-
2015
- 2015-03-25 JP JP2015062504A patent/JP2016180496A/ja active Pending
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JP2019157918A (ja) * | 2018-03-08 | 2019-09-19 | Ntn株式会社 | 焼結金属製動圧軸受 |
JP7094118B2 (ja) | 2018-03-08 | 2022-07-01 | Ntn株式会社 | 焼結金属製動圧軸受 |
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