JP2017160654A - 小便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立した小便器装置を提供することを目的とする。【解決手段】小便器装置1は、洗浄動作において、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行った後の小便器装置1の使用回数が5回未満(第1の所定回数未満)であった場合は第2の洗浄水供給手段60による第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの小便器装置1の使用回数が5回(第1の所定回数)であった場合は第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器装置に関する。
従来において、使用後にボウル部へ洗浄水を供給する水洗式の小便器が知られている。水洗式の小便器は、小便器のボウル部を洗浄するときに、ボウル部の表面に付着した尿および体毛などの異物の除去、ならびにトラップ部の封水の置換を行う必要があるため、比較的多い量の水を比較的速い流速で流す必要がある。そこで、水がボウル部の外側に飛び出すことを抑制するため、水が供給されるボウル部の領域と、水が供給されないボウル部の領域と、が発生する。水が供給されないボウル部の領域に付着した尿は、ボウル部に供給される水によっては流れず定着し続ける。そのため、水が供給されないボウル部の領域は、臭いの発生源となる。
上記の課題を解決する小便器装置として、供給する水の量が異なる複数の洗浄手段を有し、供給する水の量が少ない洗浄水供給手段によって通常では水が供給されないボウル部の領域に洗浄水を供給するものが提案されている(特許文献1)。これにより、通常では水が供給されないボウル部の領域に付着した尿から発生するアンモニアによる臭いを抑制することができる。
特開2015−183506号公報
しかし、特許文献1の小便器装置は、小便器が使用される毎に複数の洗浄手段を実施するため、節水性能の面では改善の余地がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立した小便器装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る小便器装置は、洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器装置であって、人体を検知する人体検知手段と、ボウル部に洗浄水を供給する第1の洗浄水供給手段と、第1の洗浄水供給手段が供給する洗浄水の量よりも少ない量の洗浄水を前記ボウル部に供給する第2の洗浄水供給手段と、第1の洗浄水供給手段及び第2の洗浄水供給手段からボウル部への洗浄水の供給を制御する制御手段と、を備え、人体検知手段による検知に基づき、第1の洗浄水供給手段からボウル部へ洗浄水を供給させる第1の洗浄と、第2の洗浄水供給手段からボウル部へ洗浄水を供給させる第2の洗浄と、のいずれか一方を行う洗浄動作を行い、制御手段は、洗浄動作を行う時に、小便器装置の使用状況に応じて第1の洗浄と第2の洗浄のどちらを行うかを判断する。
このように構成された小便器装置によれば、洗浄動作を行う時に、小便器装置の使用状況に応じて洗浄水量の多い第1の洗浄を行うか洗浄水量の少ない第2の洗浄を行うかを判断する。これにより、小便器装置の使用状況に応じて第1の洗浄と第2の洗浄を効率よく使い分けることができるため、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立することができる。
また、本発明の一態様に係る小便器装置において、制御手段は、洗浄動作を行う時に、前回第1の洗浄を行った後の小便器装置の使用回数が第1の所定回数未満であった場合は第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄を行ってからの小便器装置の使用回数が第1の所定回数であった場合は第1の洗浄を行ってもよい。
このように構成された小便器装置によれば、洗浄動作を行う時に、前回第1の洗浄を行った後の小便器装置の使用回数が第1の所定回数未満であった場合は洗浄水量の少ない第2の洗浄を行う一方で、第1の洗浄を行ってからの前記小便器装置の使用回数が第1の所定回数であった場合は洗浄水量の多い第1の洗浄を行う。これにより、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立することができる。
また、本発明の一態様に係る小便器装置において、制御手段は、洗浄動作を行う時に、前回第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間未満であった場合は第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間以上であった場合は第1の洗浄を行ってもよい。
このように構成された小便器装置によれば、洗浄動作を行う時に、前回第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間未満であった場合は洗浄水量の少ない第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間以上であった場合は洗浄水量の多い第1の洗浄を行う。これにより、洗浄水量の異なる第1の洗浄及び第2の洗浄を効率よく使い分けることで、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立させることができる。
また、本発明の一態様に係る小便器装置において、第1の洗浄水供給手段から供給される水は液膜状の水であってもよい。
このように構成された小便器装置によれば、第1の洗浄において液膜状の水を洗浄水として使用することで、ボウル部に張り付いた体毛等の流しにくい汚れを表面から浮き上がらせ、効率良く小便器本体の洗浄を行うことができる。
また、本発明の一態様に係る小便器装置において、第2の洗浄は、少なくともボウル部中央を洗浄してもよい。
このように構成された小便器装置によれば、第2の洗浄において尿が付着しやすいボウル部中央を洗浄することで、効率良く小便器本体の洗浄を行うことができる。
本発明の小便器装置によれば、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立することができる。
本実施形態における小便器装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における小便器本体の全体斜視図である。 本実施形態における第1の洗浄水供給手段によって洗浄されるボウル部の領域を示した図である。 本実施形態における第2の洗浄水供給手段によって洗浄されるボウル部の領域を示した図である。 本実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローを説明するためのフローチャート図である。 他の実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローを説明するためのフローチャート図である。
<小便器装置の構成>
まず、図1,2を参照して、本実施形態における小便器装置について説明する。図1は、本実施形態における小便器装置の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態における小便器本体の全体斜視図である。
図1,2に示すように、小便器装置1は、小便器本体10と、人体検知手段20と、流路切替弁30と、機能水生成手段40と、第1の洗浄水供給手段50と、第2の洗浄水供給手段60と、制御手段70と、を備える。
小便器本体10は、ボウル部11と、排水トラップ12と、側面13と、リップ部14と、を有する。排水トラップ12は、ボウル部11の下流側に設けられ、排水トラップ12の内部において封水を形成する。これにより、排水トラップ12は、小便器装置1の後方に設けられた図示しない横引排水配管などから悪臭や害虫類などがトイレ室などに侵入することを防止することができる。なお、本明細書において「リップ部」とは、小便器本体10の下部において、小便器本体10の側面13から前方へ突出した部分をいう。
人体検知手段20は、小便器本体10の前方にいる使用者、すなわち小便器本体10から前方へ離間した位置に存在する使用者を検知することができる赤外線投受光式の測距センサである。
流路切替弁30は、制御手段70から送信された信号に基づいて、給水源5(例えば水道あるいはタンクなど)から供給された水が第1の洗浄水供給手段50へ導かれる状態と、給水源5から供給された水が第2の洗浄水供給手段60へと導かれる状態と、を切り替える。
第1の洗浄水供給手段50は、スプレッダ51を有し、流路切替弁30を介して給水源5から供給された水を液膜状の水にして小便器本体10のボウル部11に供給する。
第2の洗浄水供給手段60は、散水部61を有し、流路切替弁30を介して給水源5から供給された水を液滴化して散水部61から小便器本体10のボウル部11に供給する。散水部61から小便器本体10のボウル部11に供給された水は、アンモニアを溶解することができる。第2の洗浄水供給手段60が散水する液滴化された水の径は、例えば約10マイクロメートル(μm)以上12000μm以下である。
制御手段70は、カウンター71と、タイマー72と、を有する。カウンター71は、前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10へ洗浄水の供給を行った後の小便器装置1の使用回数をカウントするためのものである。タイマー72は、前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10のボウル部11へ洗浄水の供給を行ってからの経過時間を計測するためのものである。
ここで、アンモニアの発生のメカニズムは、例えば次の通りである。
すなわち、便器に排尿がなされると、尿は、便器の表面に付着したり、トラップ部の封水(滞留水)に滞留したりする。滞留した尿に、空気中や便器表面等に存在する一般細菌が付着する。一般細菌は尿から栄養を吸収し、ウレアーゼ酵素を出す活動が活性化され、ウレアーゼ酵素より尿素の分解抑制が促進される。尿素はアンモニアと二酸化炭素に分解され、そのアンモニアが悪臭の一因となる。また、発生したアンモニアにより、分解物の水素イオン濃度(pH)がアルカリ性に偏り、pHが8.0から8.5を超えてアルカリ性に偏ると、尿中に溶解していたカルシウムイオンが、難溶性のカルシウム化合物(リン酸カルシウム等、また一般的に尿石と呼ばれる)になる。この尿石が菌の温床となり、加速度的にこれまでの過程を繰り返し、一層のアンモニアを発生させることになる。
機能水生成手段40は、制御手段70から送信された信号に基づいて、流路切替弁30を介して給水源5から供給された水により機能水を生成することができる。機能水は、アンモニアを溶解および分解することができる。
機能水生成手段40は、図示しない陽極板および図示しない陰極板を内部に有し、制御手段70から送信される信号に基づいて、内部を流れる水道水や雑用水を電気分解できる。ここで、水道水は、塩化物イオンを含んでいる。塩化物イオンは、水源(例えば、地下水や、ダムの水や、河川などの水)に食塩(NaCl)や塩化カルシウム(CaCl)などとして含まれている。そのため、塩化物イオンを電気分解することにより次亜塩素酸が生成される。その結果、機能水生成手段40において電気分解された水(電解水)は、次亜塩素酸を含む液(機能水)に変化する。
次亜塩素酸は、消臭成分あるいは殺菌成分として機能する。次亜塩素酸を含む液は、アンモニアを溶解したり、分解したり、あるいは一般殺菌などを殺菌することができる。
機能水生成手段40が制御手段70から送信される信号に基づいて機能水を生成する場合には、第2の洗浄水供給手段60は、機能水生成手段40において生成された機能水を散水部61から小便器本体10のボウル部11に供給する。
一方で、機能水生成手段40が機能水を生成しない場合には、第2の洗浄水供給手段60は、流路切替弁30および機能水生成手段40を介して給水源5から供給された水(この水を真水と呼ぶ。真水は給水源5から供給される水道水や雑用水である。)を散水部61から小便器本体10のボウル部11に供給する。
本実施形態によれば、第1の洗浄水供給手段50は、小便器本体10のボウル部11に液膜状の水を供給し、小便器本体10に付着した尿を除去し、例えば体毛などの異物を除去することができる。体毛などの汚れは水の表面張力でボウル部11に張り付く性質があるため、液膜状の水で洗浄することでボウル部11に張り付いた体毛を浮き上がらせ、効率よく洗い流すことができる。
また、第1の洗浄水供給手段50および第2の洗浄水供給手段60は、小便器本体10の排水トラップ12に水を供給し、排水トラップ12の内部の封水を新たに供給された水で置換することができる。
図2に示すように、第2の洗浄水供給手段60の散水部61は、小便器本体10のボウル部11の上部に設けられている。散水部61は、ボウル部11の下方へ液滴化された水を散水する。ここでいう「下方」とは、鉛直方向の下向きに限定されず、水平方向から下側の方向を含む。つまり、ここでいう「下方」とは、水平方向および水平方向よりも上側の方向を除く方向をいう。
これによれば、散水部61がボウル部11の上部から下方へ液滴化された水を散水するため、ボウル部11の内部には、散水部61から下方へ向かう気流が発生する。そのため、ボウル部11の内部で発生した気流は、アンモニアの上昇を抑えることができる。また、散水部61から散水された水は、アンモニアを溶解する。さらに、散水された水が次亜塩素酸を含む機能水である場合には、アンモニアの溶解に加え、アンモニアを無臭物質に分解する。これにより、使用者は、小便器装置1から発生するアンモニアによる臭いを感じにくくなる。
また、液滴化された水を散水することにより、ボウル部11の表面にあるアンモニア発生源付近のアンモニアによる臭いを抑制することができることに加え、液滴が空間を通過する際に、空間中に存在するアンモニアによる臭いをも抑制することができる。さらに、単位水量あたりの水の表面積については、第1の洗浄水供給手段50から供給されるボウル部11の表面を伝う水の状態よりも、液滴化された水において著しく広くすることができる。結果、水がアンモニアと接触する面積を増やし、効率的に臭いを抑制することができる。空間中に存在する臭いは、尿を起因するアンモニアのみならず、使用者が排尿した後の尿そのものの臭い(例えばコーヒー臭などのような摂取した食物由来の臭い)もある。その臭いについても、液滴化された水の散水により臭いを抑制することが可能である。
<小便器装置の洗浄範囲>
次に、図3,4を参照して、本実施形態における小便器装置の洗浄範囲について説明する。図3は、本実施形態における第1の洗浄水供給手段によって洗浄されるボウル部の領域を示した図である。図4は、本実施形態における第2の洗浄水供給手段によって洗浄されるボウル部の領域を示した図である。
図3に示すように、小便器本体10のボウル部11の内部領域には、ボウル部11中央の領域である第1の領域11aと、第1の領域11aの左右両側(横側)の領域である第2の領域11bと、リップ部14の内側面である第3の領域11cと、が存在する。
第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51は、小便器本体10のボウル部11の上部に設けられている。ボウル部11中央の領域である第1の領域11aは、スプレッダ51から供給される水によって洗浄される。ただし、ボウル部11の第2の領域11bおよび第3の領域11cは、スプレッダ51から供給される水によっては洗浄されない。つまり、第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から供給される水によって洗浄される領域は、ボウル部11中央の領域である第1の領域11aである。
図4に示す第4の領域11dは、ボウル部11の内部領域であって、第2の洗浄水供給手段60の散水部61から供給される水によって洗浄される領域である。第4の領域11dは、ボウル部11の中央領域である第1の領域11aを含み、第2の領域11bのうちの少なくとも一部を含む。また、第4の領域11dは、第3の領域11cのうちの少なくとも一部を含む。このように、第2の洗浄水供給手段60の散水部61は、ボウル部11の略全体に水を供給する。
第2の洗浄水供給手段60が1回の動作でボウル部11に供給する水の量は、第1の洗浄水供給手段50が1回の動作でボウル部11に供給する水の量よりも少ない。第2の洗浄水供給手段60が1回の動作でボウル部11に供給する水の量は、例えば約300ミリリットル毎分(mL/min)以上600mL/min以下程度である。第1の洗浄水供給手段50が1回の動作でボウル部11に供給する水の量は、例えば約8リットル毎分(L/min)以上13L/min以下程度である。
これによれば、第2の洗浄水供給手段60は、第1の洗浄水供給手段50から供給される水によっては洗浄されないボウル部11の内部領域(第2の領域11bおよび第3の領域11c)のうちの少なくとも一部を比較的少量の水で効率的に洗浄することができる。そのため、節水を実現することができる。
使用者の排尿行為は、ボウル部11から尿が飛び出さないようボウル部11の左右中央領域になされるものである。従って、小便器本体10のボウル部11の左右中央領域上部に取り付けられたスプレッダ51の直下の領域には、使用者からの多量の尿が全面的に付着することとなる。第1の洗浄水供給手段50からスプレッダ51の直下の領域に多量の水を全面的に供給し、尿をボウル部11から洗い流すことにより、尿を起因とするアンモニアガスの発生を抑制することができる。一方、スプレッダ51の横側を含む領域には、使用者からの尿の飛び散りが局所的に付着することになる。
これに対して、図4に示したように、散水部61は、散水部61自身の横側の付近に水を散水し供給するため、散水部61の横側の付近を洗浄することができる。そのため、散水部61から散水された水は、使用者からの尿が局所的に付着し、その尿を起因とするアンモニアガスを溶解することができる。あるいは、散水部61から散水された水は、散水部61の付近でボウル部11の表面を洗浄することができる。これにより、小便器装置1から発生するアンモニアによる臭いを抑制することができる。
第1の洗浄水供給手段50から供給される水によっては洗浄されない領域には、第3の領域11cが含まれる。第3の領域11cは、リップ部14の先端部を含む。リップ部14には、尿が比較的付着しやすい。
これに対して、第2の洗浄水供給手段60は、リップ部14の先端部に水を散水し供給することができる。これにより、小便器装置1から発生するアンモニアによる臭いを抑制することができる。
第1の洗浄水供給手段50からボウル部11に供給された水は、ボウル部11の表面を伝って下方へ流れる。第2の洗浄水供給手段60からボウル部11に供給された水であってボウル部11の表面に付着した水は、ボウル部11の表面を伝って下方へ流れる。このとき、第2の洗浄水供給手段60からボウル部11に供給されボウル部11の表面を伝う水の速度は、第1の洗浄水供給手段50からボウル部11に供給されボウル部11の表面を伝う水の速度よりも遅い。また、第2の洗浄水供給手段60がボウル部11に供給する水は、液滴化された水である。
これによれば、第2の洗浄水供給手段60から供給されボウル部11の表面を伝う水は、第1の洗浄水供給手段50から供給されボウル部11の表面を伝う水よりも、ボウル部11への接触時間を長くすることができ、尿への作用時間を長くすることができる。したがって、比較的少ない流量の水でボウル部11の表面の汚れを洗い流し、ボウル部11を効率的に洗浄することができる。これにより、小便器装置1から発生するアンモニアによる臭いを抑制することができる。
<小便器装置の洗浄動作における制御フロー>
次に、図5を参照して、本実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローについて説明する。図5は、本実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローを説明するためのフローチャート図である。
まずステップS1において、制御手段70は、人体検知手段20が小便器本体10の前方に使用者を検知しているか否かを判断する(ステップS1)。人体検知手段20が小便器本体10の前方に使用者を検知していない場合、制御手段70は、使用者を検知するまでこの判断を繰り返す。
ステップS1において人体検知手段20が小便器本体10の前方に使用者を検知した場合、制御手段70は、検知した使用者が小便器本体10の前方から離れたか否か、つまり使用者が排尿を終えたか否かを判断する(ステップS2)。制御手段70は、使用者が小便器本体10の前方から離れるまで、つまり使用者が排尿を終えるまでこの判断を繰り返す。
ステップS2において使用者が小便器本体10の前方から離れた場合、制御手段70は、カウンター71のカウント数が5であるか否かを判断する(ステップS3)。つまり、ステップS3において制御手段70は、前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10のボウル部11へ洗浄水を供給させる第1の洗浄を行った後の小便器装置1の使用回数が5回であるか否かを判断する。ステップS3においてカウンター71のカウント数が5であった場合、制御手段70は、第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から小便器本体10のボウル部11へ水を供給させる、いわゆる第1の洗浄を行う(ステップS4)。その後、カウンター71のカウント数を0にリセットし(ステップS5)、小便器装置1の洗浄動作についての制御を終了する。
ステップS3においてカウンター71のカウント数が5未満であった場合、制御手段70は、第2の洗浄水供給手段60の散水部61から小便器本体10のボウル部11へ水を供給させる、いわゆる第2の洗浄を行う(ステップS6)。その後、制御手段70は、カウンター71のカウント数を+1増やし(ステップS7)、小便器装置1の洗浄動作についての制御を終了する。
以上説明した制御フローにより小便器装置1の洗浄動作を行うことで、小便器装置1は、洗浄動作において、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行った後の小便器装置1の使用回数が5回未満(第1の所定回数未満)であった場合は第2の洗浄水供給手段60による第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの小便器装置1の使用回数が5回(第1の所定回数)であった場合は第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行う。
ここで、図6を参照して、他の実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローについて説明する。図6は、他の実施形態における小便器装置の洗浄動作の制御フローを説明するためのフローチャート図である。
図6におけるステップS101およびステップS102は、図5におけるステップS1およびステップS2と同様の制御である。
ステップS102において使用者が小便器本体10の前方から離れた場合、制御手段70は、タイマー72がスタートしてから1時間以上経過したか否かを判断する(ステップS103)。つまり、ステップS103において制御手段70は、前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10へ洗浄水を供給させる第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間以上であるか否かを判断する。ステップS103においてタイマー72がスタートしてから1時間未満であった場合、制御手段70は、小便器の使用が初回であるか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104において小便器の使用が初回である場合、もしくはステップS103においてタイマー72がスタートしてから1時間以上経過していた場合、制御手段70は、第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から小便器本体10のボウル部11へ水を供給させる、いわゆる第1の洗浄を行う(ステップS105)。その後、タイマー72のカウントを0にリセットしてからタイマー72をスタートさせ(ステップS106)、小便器装置1の洗浄動作についての制御を終了する。
ステップS104において小便器の使用が初回でない場合、制御手段70は、第2の洗浄水供給手段60の散水部61から小便器本体10のボウル部11へ水を供給させる、いわゆる第2の洗浄を行う(ステップS107)。その後、小便器装置1の洗浄動作についての制御を終了する。
以上説明した図6の制御フローにより小便器装置1の洗浄動作を行うことで、小便器装置1は、洗浄動作において、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間(第1の所定時間)未満であった場合は第2の洗浄水供給手段60による第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間(第1の所定時間)以上であった場合は第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行う。
<作用・効果>
次に、本実施形態における小便器装置の作用効果を説明する。
本実施形態の小便器装置1によれば、制御手段70は、洗浄動作を行うときに前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10へ洗浄水を供給させる第1の洗浄を行ってからの小便器装置1の使用回数が5回であるか否かを判断する。そして、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの小便器装置1の使用回数が5回(第1の所定回数)未満であった場合は第2の洗浄水供給手段60による第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの小便器装置1の使用回数が5回(第1の所定回数)であった場合は第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行う。これにより、洗浄水量の異なる第1の洗浄及び第2の洗浄を効率よく使い分けることで、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立させることができる。
また、図6に示した他の実施形態において、制御手段70は、洗浄動作を行うときに前回第1の洗浄水供給手段50から小便器本体10へ洗浄水を供給させる第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間以上であるか否かを判断する。そして、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間(第1の所定時間)未満であった場合は第2の洗浄水供給手段60による第2の洗浄を行う一方で、前回第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行ってからの経過時間が1時間(第1の所定時間)以上であった場合は第1の洗浄水供給手段50による第1の洗浄を行う。これにより、洗浄水量の異なる第1の洗浄及び第2の洗浄を効率よく使い分けることで、臭いの発生の抑制と節水性能の向上とを両立させることができる。
また、第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から小便器本体10のボウル部11へ供給される水は、液膜状の水である。これにより、第1の洗浄において、ボウル部に張り付いた体毛等の流しにくい汚れを表面から浮き上がらせ、効率良く小便器本体の洗浄を行うことができる。
また、第2の洗浄によって洗浄される第4の領域11dは、ボウル部11の中央領域である第1の領域11aを含む。これにより、第2の洗浄において尿が付着しやすいボウル部中央を洗浄することで、効率良く小便器本体の洗浄を行うことができる。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
例えば、小便器本体10の洗浄動作を行う時に、前回第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から小便器本体10のボウル部11へ洗浄水を供給してからの小便器装置1の使用回数が5回未満(第1の所定回数未満)であったものの、前回第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51から小便器本体10のボウル部11へ洗浄水を供給してからの経過時間が1時間以上(第1の所定時間以上)であった場合に、第1の洗浄水供給手段50のスプレッダ51からの第1の洗浄を行うこととしてもよい。
また、上記実施形態においては、機能水生成手段40において生成される機能水が、次亜塩素酸を含む液であるとしたが、本発明はこれに限らず、機能水生成手段40において生成される機能水は、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む液であってもよい。あるいは、機能水生成手段40において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む液であってもよい。あるいは、機能水生成手段40において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。これらの中でも、次亜塩素酸を含む溶液は、アンモニアをより溶解および分解することができる。また、機能水生成手段40は、陽極板および陰極板を有する電解槽ユニットに限定されるわけではない。
また、上記実施形態においては、人体検知手段20として、赤外線投受光式の測距センサを用いたが、本発明はこれに限らず、焦電センサや、ドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いてもよい。
前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 小便器装置
5 給水源
10 小便器本体
11 ボウル部
12 排水トラップ
13 側面
14 リップ部
20 人体検知手段
30 流路切替弁
40 機能水生成手段
50 第1の洗浄水供給手段
51 スプレッダ
60 第2の洗浄水供給手段
70 制御手段
71 カウンター
72 タイマー

Claims (5)

  1. 洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器装置であって、
    人体を検知する人体検知手段と、
    前記ボウル部に洗浄水を供給する第1の洗浄水供給手段と、
    前記第1の洗浄水供給手段が供給する洗浄水の量よりも少ない量の洗浄水を前記ボウル部に供給する第2の洗浄水供給手段と、
    前記第1の洗浄水供給手段及び前記第2の洗浄水供給手段から前記ボウル部への洗浄水の供給を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記人体検知手段による検知に基づき、前記第1の洗浄水供給手段から前記ボウル部へ洗浄水を供給させる第1の洗浄と、前記第2の洗浄水供給手段から前記ボウル部へ洗浄水を供給させる第2の洗浄と、のいずれか一方を行う洗浄動作を行い、
    前記制御手段は、
    前記洗浄動作を行う時に、前記小便器装置の使用状況に応じて前記第1の洗浄と前記第2の洗浄のどちらを行うかを判断する小便器装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記洗浄動作を行う時に、前回前記第1の洗浄を行った後の前記小便器装置の使用回数が第1の所定回数未満であった場合は前記第2の洗浄を行う一方で、前回前記第1の洗浄を行った後の前記小便器装置の使用回数が第1の所定回数であった場合は前記第1の洗浄を行う請求項1に記載の小便器装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記洗浄動作を行う時に、前回前記第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間未満であった場合は前記第2の洗浄を行う一方で、前回前記第1の洗浄を行ってからの経過時間が第1の所定時間以上であった場合は前記第1の洗浄を行う請求項1又は2に記載の小便器装置。
  4. 前記第1の洗浄水供給手段から供給される水は液膜状の水である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の小便器装置。
  5. 前記第2の洗浄は、少なくとも前記ボウル部中央を洗浄する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の小便器装置。
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