JP2017159916A - 容器用口栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬・陳列時の口栓の突出の長さを短く保ちつつ、使用の際には容器の天板部から突出方向に長く伸ばし、また注出口を任意の方向に向かせることを可能とした容器用口栓を提供する。
【解決手段】外周にねじ部2を設けた円筒形状の注出口部3を有する合成樹脂製の口栓本体4と、天板5と筒状周壁6とからなり、筒状周壁6の内周に口栓本体4の注出口部3の外周に設けたねじ部2に螺合するねじ部7を設けた合成樹脂製の蓋体8とを備えた容器用口栓1であって、注出口部3に、蛇腹状に形成された伸縮部9を設けることにより、注出口部3の伸縮の幅を大きくし、不使用時には容器12の天板部13からの口栓本体1の突出量を短くし、使用の際には口栓本体1を伸ばし容器12の天板部13からの突出量を十分に長くし、また、伸ばした口栓本体1を伸縮部9から任意の方向に容易に曲げることを可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体を収容する容器に取り付けられる容器用口栓に関する。
牛乳やお茶またはジュースなどの飲料用液体、醤油や酢などの調味料や油などの食用液体、あるいはシャンプーや液体洗剤のような非飲料用液体などの液体を収容する容器として、リサイクル性や経済性に富み、また表面に印刷加工が容易な紙製の容器が多く用いられている。
これらの紙製の容器の多くは液体を注出する口栓が取り付けられており、この口栓として、外周にねじ部を設けた円筒形状の注出口部を有する口栓本体と、天板と筒状周壁とからなり、筒状周壁の内周に口栓本体の注出口部の外周に設けたねじ部に螺合するねじ部を設けた蓋体とを備えた口栓が知られている。
口栓は容器の天板部に突出した状態で取り付けられるが、容器は効率的な運搬や陳列のために余分なスペースを空けずに並べられ、また重ねられるといったことから、容器に取り付けられた口栓の容器の天板部から突出する長さはできるだけ短いことが好ましい。しかし、口栓の長さを短くすると液体の注出の際に注ぎ難くこぼすおそれがあり、例えば、液体が飲料である場合、口栓に口を付けて直接飲むことも容易ではない。
このような問題点を解消する紙パック容器として、口栓の先端部にノズル部を設け、口栓とノズル部との境界部分に屈曲部を形成し、ノズル部を口栓内部に屈曲させ、更にノズル部を口栓内部で縮径側に順次に屈曲させて縮めた状態とし、この状態からノズル部を口栓の先端から引き出せるようにすることによりノズル部を伸縮可能な構成としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−278518号公報
しかし、特許文献1に記載されている紙パック容器の口栓は、ノズル部を口栓内部に屈曲させ、更にノズル部を口栓内部で縮径側に順次に屈曲させて縮めた状態とするため、構造上、ノズル部の折り返しも一折り或いは二折りが限度であり、口栓の天板部から上方への突出量も僅かしか長くならず、長い突出量を得ることは極めて困難である。長い突出量を得るためには、ノズル部の折り返しを深くすることが考えられるが、ノズル部の折り返しを深くすると、口栓内からのノズル部の引き出しが困難となる。また、口栓の口径を大きくしてノズル部の折り返しを多くすることも考えられるが、口栓が大型化してしまい現実的で無い。
また、このような構造のノズル部では、口栓内から引き出したノズル部を曲げることが困難なため、注出口となるノズル部の先端開口部の向きを自由に変えることができず、また、ノズル部を口栓内部で縮径側に順次に屈曲させて縮めた状態とするため、注出口となるノズル部の先端開口部は小径にならざるを得ず注出流量も小さい等、使い勝手が良いとはいえないといった問題があった。
本発明の目的とするところは、運搬・陳列時の口栓の突出の長さを短く保ちつつ、使用の際には容器の天板部から突出方向に長く伸ばし、また注出口を任意の方向に向かせることを可能とした容器用口栓を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外周にねじ部を設けた円筒形状の注出口部を有する合成樹脂製の口栓本体と、天板と筒状周壁とからなり、前記筒状周壁の内周に前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けたねじ部に螺合するねじ部を設けた合成樹脂製の蓋体とを備えた容器用口栓であって、前記注出口部には、蛇腹状に形成された伸縮部が設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前記注出口部には、蛇腹状に形成された伸縮部が設けられているので、使用の際、前記注出口部を引き上げることにより縮んだ状態にある前記伸縮部が伸び、口栓本体を長くすることができる。そして、前記伸縮部は蛇腹状に形成されているので伸縮の幅を大きくすることができ、不使用時には容器の天板部からの前記口栓本体の突出量を短くし、使用の際には前記口栓本体を伸ばし、前記容器の前記天板部からの突出量を十分に長くすることができる。また、前記伸縮部は蛇腹状に形成されているので、伸ばした前記口栓本体を前記伸縮部から任意の方向に容易に曲げることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部は前記伸縮部の下側に設けられ、前記蓋体の前記筒状周壁の内周に設けられたねじ部は前記筒状周壁の開口端側に設けられ、さらに、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の上側と、前記蓋体の前記天板または前記筒状周壁の前記天板側には、前記口栓本体に前記蓋体が被せられ、前記口栓本体の前記注出口部の伸縮部が縮められたとき、弾性変形して係脱可能に相互に係止する係止部が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、前記口栓本体に前記蓋体を被せ、前記筒状周壁の内周に設けた前記ねじ部を前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部に螺合することにより、前記口栓本体が前記蓋体で封止されるとともに、前記注出口部の前記伸縮部が縮んだ状態に保持され、また、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の上側に設けられた係止部と、前記蓋体の前記天板または前記筒状周壁の前記天板側に設けられた係止部が当接して弾性変形し相互に係止した状態となる。
使用に際し、前記蓋体を回して前記口栓本体の前記注出口部の前記ねじ部との螺合を解き、前記蓋体を引き上げると、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部が伸び、前記口栓本体を前記容器の前記天板部から長く突出させることができる。前記伸縮部が伸びきった時点で、さらに前記蓋体を引き上げると、係止状態にある前記口栓本体の前記係止部と前記蓋体の前記係止部の係止状態が解かれ、前記口栓本体から前記蓋体を外して、前記口栓本体を開封することができる。そして、前記口栓本体の引き伸ばしにあっては、前記口栓本体に手を触れること無く行うことができるので、液体が飲料用液体や食用液体である場合、非常に衛生的である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の、前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部は前記伸縮部の上側に設けられ、前記蓋体の前記筒状周壁の内周に設けられたねじ部は前記天板側に設けられ、さらに、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の下側と、前記蓋体の前記筒状周壁の開口端側には、前記口栓本体に前記蓋体が被せられ、前記口栓本体の前記注出口部の伸縮部が縮められたとき、弾性変形して係脱可能に相互に係止する係止部が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、前記口栓本体に前記蓋体を被せ、前記筒状周壁の内周に設けた前記ねじ部を前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部に螺合することにより、前記口栓本体が前記蓋体で封止されるとともに、前記蓋体を前記口栓本体に押し込むことにより前記注出口部の前記伸縮部が縮められ、前記伸縮部が縮んだ位置で前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の下側に設けられた係止部と、前記蓋体の前記筒状周壁の開口端側に設けられた係止部とが当接して弾性変形し相互に係止した状態となり、前記注出口部の前記伸縮部は縮んだ状態に保持される。
使用に際し、前記蓋体を引き上げると、係止状態にある前記口栓本体の前記係止部と前記蓋体の前記係止部の係止状態が解かれ、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部が伸び、前記口栓本体を前記容器の前記天板部から長く突出させることができる。前記伸縮部が伸びきった時点で、前記蓋体を回して前記口栓本体の前記注出口部の前記ねじ部との螺合を解くことにより、前記口栓本体から前記蓋体を外して、前記口栓本体を開封することができる。そして、前記口栓本体の引き伸ばしにあっては、前記口栓本体に手を触れること無く行うことができるので、液体が飲料用液体や食用液体である場合、非常に衛生的である。
本発明に係る容器用口栓によれば、口栓本体の注出口部に蛇腹状に形成された伸縮部を設けたので、伸縮の幅を大きくすることができ、不使用時には容器の天板部からの口栓本体の突出量を短くし、使用の際には口栓本体を伸ばし容器の天板部からの突出量を十分に長くすることができ、また、伸ばした口栓本体を伸縮部から任意の方向に容易に曲げることができ、使い勝手の良い口栓を得ることができる。
本発明に係る容器用口栓の実施の形態の第1例を示す縦断面図である。 第1例の容器用口栓の口栓本体を伸ばした状態を示す縦断面説明図である。 第1例の容器用口栓の伸ばした口栓本体から蓋体を外した状態を示す縦断面説明図である。 本発明に係る容器用口栓の実施の形態の第2例を示す縦断面図である。 第2例の容器用口栓の口栓本体を伸ばした状態を示す縦断面説明図である。 第2例の容器用口栓の伸ばした口栓本体から蓋体を外した状態を示す縦断面説明図である。
以下、本発明にかかる容器用口栓の実施の形態を図面により詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明に係る容器用口栓の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の容器用口栓を示す縦断面図、図2は第1例の容器用口栓の口栓本体を伸ばした状態を示す縦断面説明図、図3は第1例の容器用口栓の伸ばした口栓本体から蓋体を外した状態を示す縦断面説明図である。
第1例の容器用口栓1は、外周にねじ部2を設けた円筒形状の注出口部3を有する合成樹脂製の口栓本体4と、天板5と筒状周壁6とからなり、筒状周壁6の内周に口栓本体4の注出口部3の外周に設けたねじ部2に螺合するねじ部7を設けた合成樹脂製の蓋体8とを備えている。
口栓本体4の注出口部3には、軸方向に伸縮自在な蛇腹状に形成された伸縮部9が設けられている。本例の蛇腹状に形成される伸縮部9は、伸縮部9が縮められたときに、ひだ部10が注出口部3の内径方向に折曲するように構成されている。また、伸縮部9が縮められた状態にあるとき、伸縮部9の外径は注出口部3の外径を超えないようになっている(図1参照。)。
蛇腹状に形成される伸縮部9のひだ部10の幅や数にあっては特に限定されず、求める注出口部3の伸縮量によって適宜設定される。
また、第1例では、注出口部3に設けられるねじ部2は伸縮部9の下側に設けられている。
また、注出口部3には、伸縮部9の上側に、口栓本体4の注出口部3に蓋体8が被せられ、後述するように蓋体8により注出口部3の伸縮部9が縮められたとき、弾性変形して、蓋体8に設けられた後述する係止部に係脱可能に相互に係止する係止部11が設けられている。本例では、係止部11は注出口部3の上端開口部から内径方向に突出したリング状に形成されている。
また、注出口部3の下端開口部には、容器12の天板部13に接着されるフランジ14が設けられており、天板部13に形成された孔15に注出口部3を内面側から挿入して外面側に突出させ、フランジ14を天板部13の内面に接着することにより、口栓本体3を天板部13に固定している。
蓋体8にあって、筒状周壁6の内周に設けられ、注出口部3の外周に設けられるねじ部2に螺合するねじ部7は、筒状周壁6の開口端側に設けられている。
筒状周壁6の長さは、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合して締め付けたとき、蓋体8の天板5の内面に注出口部3の上端開口部が当接して伸縮部9が圧縮され、伸縮部9が縮んだ状態となる長さに設定されている。そして、圧縮された伸縮部9の反発力により注出口部3の上端開口部が蓋体8の天板5の内面に圧接し、注出口部3の上端開口部と蓋体8の天板5の内面との間が液密状に保持されるようになっている(図1参照。)。
また、蓋体8には、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合することにより注出口部3の伸縮部9を縮めたとき、注出口部3に設けられた係止部11に当接して弾性変形し、その復元力で係止部11に係脱可能に相互に係止する係止部16が設けられている。
第1例では、係止部16は蓋体8の天板5の内面の、注出口部3の上端開口部から内径方向に突出したリング状に形成されている係止部11と対応する位置に設けられている。係止部16の形状は先端開口部が拡開した短筒状に形成され、先端開口部の外径がリング状に形成されている係止部11に当接し、弾性変形して挿通可能な径に形成されている。
なお、注出口部3に設けられた係止部11と、この係止部11と相互に係止する蓋体に設けられた係止部16は、当接して弾性変形し、その復元力で相互に係脱可能に係止できればその形状に特に限定されるものではなく、また、設ける位置にあっても、注出口部3では伸縮部9の上側であればよく、また、蓋体8では天板5または筒状周壁6の天板5側であればよい。
このように構成した第1例の容器用口栓1によれば、口栓本体4の注出口部3に設けられるねじ部2は伸縮部9の下側に設けられ、蓋体8の筒状周壁6に設けられるねじ部7は筒状周壁6の開口端側に設けられ、蓋体8の筒状周壁6の長さは、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合して締め付けたとき、蓋体8の天板5の内面に注出口部3の上端開口部が当接して伸縮部9が圧縮され、伸縮部9が縮んだ状態となる長さに設定されているので、口栓本体4に蓋体8を被せることにより注出口部3の伸縮部9が縮められ、筒状周壁6のねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合することにより、口栓本体4が蓋体8で封止されるとともに、注出口部3の伸縮部が縮んだ状態に保持される。
また、第1例では、圧縮された伸縮部9の反発力により注出口部3の上端開口部が蓋体8の天板5の内面に圧接し、注出口部3の上端開口部と蓋体8の天板5の内面との間が液密状に保持されるようになっているので、液漏れのおそれは無い。
また、注出口部3における伸縮部9の上側と蓋体8には、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合することにより注出口部3の伸縮部9を縮めたとき、注出口部3に設けられた係止部11に当接して当該位置で弾性変形し、その復元力で係脱可能に相互に係止する係止部11,16が設けられているので、口栓本体4に蓋体8を被せて、口栓本体4を封止したとき、自動的に係止部11,16が係止した状態となる。
使用に際しては、蓋体8を回してねじ部2、7の螺合を解き、蓋体8を引き上げると、相互に係止している係止部11,16により口栓本体4の注出口部3が引っ張られ伸縮部9が伸び、口栓本体4を容器12の天板部13から長く突出させることができる(図2参照。)。
注出口部3の伸縮部9が伸びきった時点で、さらに蓋体8を引き上げることにより係止状態にある係止部11,16の係止状体が解かれ、口栓本体4から蓋体8を外し口栓本体4を開封することができる(図3参照。)。
図4乃至図6は本発明に係る容器用口栓の実施の形態の第2例を示すものであり、図4は第2例の容器用口栓を示す縦断面図、図5は第2例の容器用口栓の口栓本体を伸ばした状態を示す縦断面説明図、図6は第2例の容器用口栓の伸ばした口栓本体から蓋体を外した状態を示す縦断面説明図である。
第2例の容器用口栓1について、第1例と同一の構成については同一の符号を付しその説明を省略し、第1例と異なる構成についてのみ説明する。
第2例では、注出口部3に設けられるねじ部2は伸縮部9の上側に設けられている。
また、注出口部3には、伸縮部9の下側に、口栓本体4の注出口部3に蓋体8が被せられ、後述するように蓋体8により注出口部3の伸縮部9が縮められたとき、弾性変形して、蓋体8に設けられた後述する係止部に係脱可能に相互に係止する係止部17が設けられている。第2例では、係止部17は注出口部3の外周に周方向に設けられた突状部となっており、突状部の外径は、弾性変形して蓋体8の筒状周壁6に嵌合可能な範囲において、蓋体8の筒状周壁6の内径より大径となっている。
蓋体8にあって、筒状周壁6の内周に設けられ、注出口部3の外周に設けられるねじ部2に螺合するねじ部7は、筒状周壁6の天板5側に設けられている。そして、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合して締め付けたとき、蓋体8の天板5の内面が注出口部3の上端開口部に圧接し、注出口部3の上端開口部と蓋体8の天板5の内面との間が液密状に保持されるようになっている(図4参照。)。
また、蓋体8の筒状周壁6には、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合し、蓋体8を押し下げて、注出口部3の伸縮部9を縮めたとき、注出口部3に設けられた係止部17と係脱可能に相互に係止する係止部18が設けられている(図4参照。)。第2例では、係止部18は筒状周壁6の開口端側内面に周方向に設けられた溝状部となっており、筒状周壁6の注出口部3への嵌合により、筒状周壁6の内面に押圧され弾性変形した注出口部3の突状の係止部17が復元力により溝状の係止部8に係止するようになっている。
このように構成した第2例の容器用口栓1によれば、口栓本体4の注出口部3に設けられるねじ部2は伸縮部9の上側に設けられ、蓋体8の筒状周壁6に設けられるねじ部7は筒状周壁6の天板5側に設けられ、蓋体8の筒状周壁6には、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合して、蓋体8を押し下げることにより注出口部3の伸縮部9を縮めたとき、注出口部3に設けられた係止部17と係脱可能に相互に係止する係止部18が設けられているので、筒状周壁6のねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合し、この状態から蓋体8を押し下げることにより、注出口部3の伸縮部9が縮み、注出口部3の伸縮部9が縮んだ状態で注出口部3に設けられた係止部17と筒状周壁6に設けられた係止部18とが係止することにより、口栓本体4が蓋体8で封止されるとともに、注出口部3の伸縮部が縮んだ状態に保持される(図4参照。)。
また、第2例では、蓋体8を口栓本体4に被せ、ねじ部7を注出口部3のねじ部2に螺合して締め付けたとき、蓋体8の天板5の内面が注出口部3の上端開口部に圧接し、注出口部3の上端開口部と蓋体8の天板5の内面との間が液密状に保持されるようになっているので、液漏れのおそれは無い。
使用に際し、蓋体8を引き上げると、係止状態にある口栓本体4の係止部17と蓋体8の係止部18の係止状態が解かれ、口栓本体4が蓋体8に引っ張られて注出口部3の伸縮部9が伸び、口栓本体4を容器12の天板部13から長く突出させることができる(図5参照。)。
注出口部3の伸縮部9が伸びきった時点で、蓋体8を回してねじ部2、7の螺合を解くことにより、口栓本体4から蓋体8を外して、口栓本体4を開封することができる(図6参照。)。
その他の作用効果は第1例と同様なので、第1例の説明を援用し、その説明を省略する。
1 容器用口栓
2 ねじ部
3 注出口部
4 口栓本体
5 天板
6 筒状周壁
7 ねじ部
8 蓋体
9 伸縮部
10 ひだ部
11 係止部
12 容器
13 天板部
14 フランジ
15 孔
16、17、18 係止部

Claims (3)

  1. 外周にねじ部を設けた円筒形状の注出口部を有する合成樹脂製の口栓本体と、天板と筒状周壁とからなり、前記筒状周壁の内周に前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けたねじ部に螺合するねじ部を設けた合成樹脂製の蓋体とを備えた容器用口栓であって、前記注出口部には、蛇腹状に形成された伸縮部が設けられていることを特徴とする容器用口栓。
  2. 前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部は前記伸縮部の下側に設けられ、前記蓋体の前記筒状周壁の内周に設けられたねじ部は前記筒状周壁の開口端側に設けられ、
    さらに、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の上側と、前記蓋体の前記天板または前記筒状周壁の前記天板側には、前記口栓本体に前記蓋体が被せられ、前記口栓本体の前記注出口部の伸縮部が縮められたとき、弾性変形して係脱可能に相互に係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器用口栓。
  3. 前記口栓本体の前記注出口部の外周に設けた前記ねじ部は前記伸縮部の上側に設けられ、前記蓋体の前記筒状周壁の内周に設けられたねじ部は前記天板側に設けられ、
    さらに、前記口栓本体の前記注出口部の前記伸縮部の下側と、前記蓋体の前記筒状周壁の開口端側には、前記口栓本体に前記蓋体が被せられ、前記口栓本体の前記注出口部の伸縮部が縮められたとき、弾性変形して係脱可能に相互に係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器用口栓。
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