JP2019177944A - 蓋付き容器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、シール部材を剥離した後で第2係止部を被係止部に下方から係止させた状態では、シール筒部が収容部の上端開口部内に嵌合するので、容器本体を封止できる。そのため、内容物を複数回に分けて取り出す場合などにおいて、容器本体を再封止できる。このとき、第1係止部が嵌合突部に嵌合されていないが、第2係止部と被係止部とを係止させているので、蓋体が容器本体から容易に離脱されることを抑制している。
これにより、シール部材の剥離後のシール性を維持すると共に、流通、陳列時のシール性を改善することができる。
この発明では、第2係止部が被係止部の上面に当接することによって、落下衝撃などの不意の外力や蓋付き容器を積み重ねて陳列、保管したときの荷重のような外力が蓋体に加わっても、蓋体が容器本体に対して下方に移動することを抑制できる。これにより、シール筒部がシール部材を変形させたり判断させたりすることが抑制される。
本実施形態にかかる蓋付き容器1は、図1に示すように、内容物が収容される有底円筒状の容器本体2と、容器本体2に着脱自在に装着され、容器本体2の上端開口部2Aを閉塞する有頂円筒状の蓋体3と、容器本体2に貼付されて上端開口部2Aを封止するシール部材4と、を備える。これら容器本体2及び蓋体3は、熱可塑性樹脂からなるシートを熱成形することにより形成されたシート成形体である。ここで、内容物としては、ドライフルーツやミックスナッツのような固体物、ジャムやマーガリンのような半固体物が挙げられるが、これら固体物や半固体物に限られない。
これら容器本体2及び蓋体3は、それらの中心軸線が同軸上となるように配設されており、以下、容器本体2及び蓋体3の中心軸線Oと称し、図1においてこの容器軸Oに沿う容器本体2側を下方、蓋体3側を上方と称する。また、容器軸Oから見た平面視で中心軸Oに交差する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
収容部11の胴部は、下端から上方に向かうにしたがって漸次拡径するように傾斜しており、収容部11の上端部と収容部11のこの上端部よりも下方に位置する部分との接続部分には、段部14が形成されている。収容部11のこの胴部の傾斜角は、上述した段部14を除いて、ほぼ一定となっている。
上側筒部21は、上端から下方に向かうにしたがって漸次拡径するように傾斜している。
なお、例えば図5及び図6にも示されているように、下側筒部22のうち導入溝部22Aの上面を画成する面は、径方向内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜しており、下側筒部22のうち導入溝部22Aの内周面を画成する面は、上下方向に延在しており、下側筒部22のうち導入溝部22Aの下面を画成する面は、径方向に延在している。
天壁部31は、シール部材4よりも上方に位置している。
シール筒部32は、下端から上方に向かうにしたがって径方向外側に向かうように傾斜している。シール筒部32の傾斜角は、収容部11の傾斜角よりも若干大きくなっている。また、シール筒部32の上端の径方向位置は、収容部11の上端の径方向位置と同等となっている。シール筒部32の上下方向の中間部分には、径方向外側に突出するシール突部32Aが全周にわたって形成されている。
環状接続部33の外周縁の径方向位置は、下側筒部22の外周縁と同等となっている。
上側部分41の下端の上下方向の位置は、下側筒部22の上面と同等となっており、上側部分41の下端部には、径方向内側に向けて突出する案内突部41Aが周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)形成されている。
まず、流通時や陳列時など、容器本体2のフランジ部12にシール部材4が貼付された状態では、蓋体3の案内突部41Aが容器本体2の被係止部25Aを含む下側筒部22の上面または第1引掛突部22Bの上面に当接していると共に、係止突部42Aは、下側筒部22の嵌合突部23にアンダーカット嵌合されている。
この状態で蓋体3に対して不意の力が加わっても、案内突部41Aが下側筒部22を上下方向で乗り越えることができず、また、案内突部41Aが第2導入部24Bの周方向の一端部と第2引掛突部22Cとによって周方向で位置決めされているので、不意の力が蓋体3にかかることによって蓋体3が容器本体2から取り外されることを抑制している。
以上のようにして、蓋付き容器1を使用する。
さらに、案内突部41Aが被係止部25Aの上面に当接することによって蓋体3が容器本体2に対して下方に移動することを規制しているので、蓋付き容器1を落下させたときの衝撃などの不意の力や蓋付き容器1を積み重ねたときの荷重のような外力が蓋体3に加わっても、シール筒部32がシール部材4よりも上方に位置している状態をより確実に保持できる。これにより、シール部材4がシール筒部32によって意図せず変形、破断されることを抑制できる。
流通時や陳列時など、容器本体101のフランジ部12にシール部材4が貼付された状態では、蓋体102の案内突部41Aまたは引掛陥没部106Aが容器本体101の下側筒部104の上面に当接している。
そのため、図11に示すように、案内突部41Aが被係止部25Aの上面に当接した状態で不意の力が蓋体102にかかっても、蓋体102が容器本体101に対して下方に移動してシール部材4を意図せず変形、破断することを抑制する。
また、図12に示すように、導入溝部22Aの上端開口部と案内突部41Aと周方向で位置合わせした状態でこのような不意の力が蓋体102に加わっても、引掛陥没部106Aが下側筒部104の上面に当接しているので、案内突部41Aが導入溝部22A内に入って蓋体102が容器本体101に対して下方に移動し、シール部材4が意図せず変形、破断されることを抑制する。
以上のようにして、蓋付き容器100を使用する。
例えば、案内突部は、周方向に間隔をあけて4つ形成されているが、少なくとも1つ形成されていればよく、2、3または5以上形成されてもよい。導入溝部についても同様である。また、導入溝部は、1つのみ形成されている場合において、ネジ溝のように螺旋状をなしてもよい。
導入溝部は、周方向の一方向に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する第1導入部と周方向に延在する第2導入部とを有しているが、第1導入部が上下方向に延在する構造や、周方向の一方向に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜する第1導入部のみを有する構造など、第1係止部が、蓋体を容器本体に対して周方向に回転させることによって蓋体を容器本体に対して着脱可能な構成であればよい。
被装着筒部には導入溝部が形成されると共に、装着筒部には案内突部が形成されているが、被装着筒部に案内突部を形成すると共に、装着筒部に案内突部を形成してもよい。また、回転させることによって蓋体を容器本体に対して着脱可能な構成であれば、導入溝部と案内突部との組合せに限られない。
第2係止部及び被係止部は、蓋体を容器本体に対して周方向の一方向に回転させて案内突部を導入溝部内に進入させることによって係止されているが、蓋体を容器本体に対して回転させずに係止するように構成されてもよい。
係止突部は、周方向に間隔をあけて複数形成されているが、少なくとも1つ形成されていればよい。
保持手段は、案内突部及び第2係止部によって構成されているが、案内突部とは別の部分によって構成されてもよい。例えば、シール部材及びシール筒部が保持手段として機能してもよい。このとき、第1係止部を嵌合突部に対してアンダーカット嵌合させた状態において意図しない外力が蓋体にかかってシール筒部がシール部材に当接しても、シール部材の弾性変形などによってシール筒部によってシール部材に付与された力に抗することにより、シール部材が破断されることを抑制できる。
第1実施形態にかかる容器本体の構造と第2実施形態にかかる蓋体の構造とを組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態において、蓋体の構造を第2実施形態における蓋体と同様に引掛陥没部を有する構成としてもよい。また、第1実施形態の容器本体は、第1引掛突部が設けられていない構成であってもよく、第2実施形態の蓋体は、引掛陥没部が設けられていない構成であってもよい。また、第1引掛突部や引掛陥没部以外の他の形状であってもよい。
各構成部材の説明において、「円筒状」などと記載しているが、楕円状や、三角形状、矩形状のような他の多角形状など、適宜他の形状であってもよい。
Claims (2)
- 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
前記容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体の上端開口部を閉塞する蓋体と、
前記容器本体に貼付されて前記上端開口部を封止するシール部材と、
を備え、
前記容器本体が、内容物が収容される有底筒状の収容部と、前記収容部を容器軸に交差する外側から囲む被装着筒部と、を有し、
前記蓋体が、前記収容部の上端開口部内に嵌合可能なシール筒部と、前記被装着筒部に装着された装着筒部と、を有し、
前記装着筒部が、前記被装着筒部の嵌合突部にアンダーカット嵌合された第1係止部と、前記第1係止部より上方に位置し、前記被装着筒部の被係止部に下方から係止可能な第2係止部と、を有し、
前記容器本体と前記蓋体との間には、前記容器本体及び前記蓋体が相対的に上下方向に接近移動することを規制し、前記第1係止部が前記嵌合突部にアンダーカット嵌合されかつ前記第2係止部が前記被係止部の上方に位置した状態を保持する保持手段が配設されており、
前記第1係止部が前記嵌合突部から下方に離間しかつ前記第2係止部が前記被係止部に下方から係止した状態で、前記シール筒部が前記収容部の上端開口部内に嵌合されることを特徴とする蓋付き容器。 - 前記保持手段が、前記被係止部及び前記第2係止部を備え、
前記第2係止部が、前記被係止部の上面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
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