JP2017159137A - 医療機器の基端側構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】医療機器の本体部の基端部に設けられた基端側構造体が滑り落ちてしまうことを抑制する。【解決手段】医療機器(例えば、カテーテル10)は、長尺で可撓性の本体部(シース16)と、本体部の基端部に設けられた基端側構造体(例えば、操作部70を含んで構成されている)800と、を有している。基端側構造体800の少なくとも躯体底面(例えば、本体ケース700の底面)に滑り止め部810が形成されている。滑り止め部810は、例えば軟質樹脂を含んで構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、医療機器及び医療機器の基端側構造体に関する。
近年、長尺な本体部の先端部(以下「遠位端部」という)を屈曲させる操作を行うことにより、体腔への進入方向を変更可能に構成された、各種の医療機器が開発されている。その代表例として、たとえば、カテーテルが知られている。
特許文献1、2、3には、本体部(特許文献1のシャフト、特許文献2のカテーテル本体部分、特許文献3のカテーテル本体)の遠位端部に操作線(特許文献1の牽引ケーブル、特許文献2の引張ワイヤ、特許文献3の操作用ワイヤ)を固定し、本体部の基端部には操作線の牽引操作を行うための操作部(特許文献1のハンドル/アクチュエーター、特許文献2の制御ハンドル)を設け、牽引操作により遠位端部を屈曲させる技術が記載されている。
特許文献1のカテーテルの操作部(ハンドル/アクチュエーター)は、躯体(ハウジング)と、躯体に対して回転可能なサムホイールと、を備えて構成され、サムホイールの環状の外周面には、使用者の指とのグリップを確保するための鋸歯状の凹凸が形成されている。
同様に、特許文献3のカテーテルの操作部は、躯体(ハウジング)と、躯体に対して回転可能な環状ハンドルと、を備えて構成され、環状ハンドルの環状の外周面には、手が滑らないようにするための凸部が設けられている。
医師などの術者は、カテーテルの本体部を患者の体腔内に進入させて施術を行う。カテーテルを用いた施術中、操作部は、患者の体の上に載置される場合がある。このとき、操作部の躯体の底面(載置の際に下側となる面)は、操作部が載置される面(以下、載置面)に接触する。
なお、一般的には、ドレープと呼ばれるシートが患者の体を覆った状態で施術が行われるため、操作部は、ドレープ上に載置される。この場合、載置面はドレープの表面であり、操作部の躯体の底面は、ドレープの表面に接触する。
特開平06−292728号公報 特開2006−000649号公報 特開平08−131550号公報
ところで、カテーテル等の医療機器を用いた施術中、操作部が載置面から滑り落ちると、施術の進行の妨げになる。そればかりか、操作部の重みによって、本体部が患者の体腔から抜けてしまう可能性もある。
特に、大腿などのように平らな面積が狭い部位の上に操作部が載置された場合や、血液や生理食塩水などで濡れた載置面に操作部が載置された場合は、操作部が滑り落ちやすい。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、カテーテル等の医療機器の本体部の基端部に設けられた、操作部等の基端側構造体が、滑り落ちてしまうことを抑制できる医療機器及び医療機器の基端側構造体を提供する。
本発明は、長尺で可撓性の本体部と、
前記本体部の基端部に設けられた基端側構造体と、
を有し、
前記基端側構造体の少なくとも躯体底面に滑り止め部が形成されていることを特徴とする医療機器を提供する。
この医療機器によれば、医療機器の本体部の基端部に設けられた基端側構造体の少なくとも躯体底面に滑り止め部が形成されている。よって、基端側構造体が載置面上に載置されたときに、滑り止め部の形成箇所においては、基端側構造体と載置面とが高摩擦となるため、基端側構造体が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
また、本発明は、長尺で可撓性の本体部を有する医療機器の前記本体部の基端部に設けられる基端側構造体であって、
前記基端側構造体の少なくとも躯体底面に滑り止め部が形成されていることを特徴とする医療機器の基端側構造体を提供する。
本発明によれば、医療機器の本体部の基端部に設けられた基端側構造体が滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
第1の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。 第1の実施形態に係るカテーテルを示す模式図であり、このうち(a)は自然状態を、(b)は先端部を一方に屈曲させた状態を、(c)は先端部を他方に屈曲させた状態を、それぞれ示す。 第1の実施形態に係るカテーテルの一例を示す縦断面図であり、カテーテルの先端部のみを示している。 図3のII-II断面図である。 操作部内における操作線の経路を示す模式的な平面図である。 シースからの中空管の分岐部近傍を示す断面図である。 第2の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。 第3の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体を示す上面斜視図である。 第3の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体を示す上面斜視図である。 第4の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体としてのハブを示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。 第4の実施形態に係るカテーテルを示す模式図である。 第5の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体としてのハブを示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る医療機器としてのカテーテル10(図2)の基端側構造体を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
図2は第1の実施形態に係るカテーテル10を示す模式図であり、このうち(a)は自然状態を、(b)は遠位端部15を一方に屈曲させた状態を、(c)は遠位端部15を他方に屈曲させた状態を、それぞれ示す。
なお、図1及び図2において、網掛けで示されている部位は、滑り止め部810の形成箇所を示している。
図3は第1の実施形態に係るカテーテル10の一例を示す縦断面図であり、カテーテル10の先端部のみを示している。
図4は図3のII-II断面図である。
図5は操作部70内における操作線40の経路を示す模式的な平面図である。
図6はシース16からの中空管32の分岐部近傍を示す断面図である。
本実施形態に係る医療機器(例えば、カテーテル10)(図2)は、長尺で可撓性の本体部(シース16)と、本体部の基端部に設けられた基端側構造体800と、を有している。基端側構造体800の少なくとも躯体底面に滑り止め部810が形成されている。
また、本実施形態に係る基端側構造体800(図1)は、長尺で可撓性の本体部(シース16)を有する医療機器(例えば、カテーテル10)の本体部の基端部に設けられる基端側構造体800であって、当該基端側構造体800の少なくとも躯体底面に滑り止め部810が形成されている。
本実施形態の場合、基端側構造体800は、例えば、操作部70を含んで構成されている。基端側構造体800の躯体は、例えば、操作部70の本体ケース700である。すなわち、躯体底面は、例えば、本体ケース700の底面である。なお、底面は、基端側構造体800が載置面に載置される際に下側となる面である。
例えば、基端側構造体800の上面及び下面の各々に滑り止め部810が形成されている。このため、基端側構造体800の下面が載置面に接するように基端側構造体800を載置したときと、基端側構造体800の上面が載置面に接するように基端側構造体800を載置したときの、何れの場合にも、基端側構造体800が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
以下、詳細に説明する。
カテーテル10は、血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルであることが好適な一例である。より具体的には、カテーテル10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも、シース16を進入させることが可能な寸法のものであることが好適な一例である。
図2に示すように、カテーテル10は、長尺な本体部としてのシース16と、シース16の基端部に設けられた基端側構造体800と、を有している。
なお、本明細書では、カテーテル10(並びにシース16)の遠位端(先端)DEを含む所定の長さ領域のことを、カテーテル10(並びにシース16)の遠位端部15という。同様に、カテーテル10(並びにシース16)の近位端(基端)(図示略)を含む所定の長さ領域のことを、カテーテル10(並びにシース16)の近位端部(基端部)17という。
図3及び図4に示すように、シース16の内部には、メインルーメン20と、サブルーメン30とが形成されている。メインルーメン20及びサブルーメン30は、シース16の(カテーテル10の)長手方向(図3における左右方向)に沿って延在している。図3に示すように、メインルーメン20は、例えば、シース16の横断面(長手方向に直交する断面)における中央に配置され、サブルーメン30は、メインルーメン20の周囲に配置されている。より具体的には、横断面において、サブルーメン30どうしは、メインルーメン20の中心を基準として、回転対称位置に配置されている。
カテーテル10は、例えば、複数個のサブルーメン30を有している。各サブルーメン30は、メインルーメン20よりも小径である。
サブルーメン30どうし、並びに、メインルーメン20とサブルーメン30とは、互いに離間して個別に配置されている。複数のサブルーメン30は、例えば、メインルーメン20の周囲に分散して配置されている。図4の例では、サブルーメン30の数は2つであり、サブルーメン30は、メインルーメン20の周囲に180度間隔で配置されている。
これらサブルーメン30の内部には、それぞれ操作線40が挿通されている。すなわち、カテーテル10は、それぞれシース16内に埋設された2本の操作線40a、40bを有する。
操作線40は、サブルーメン30の周壁に対して摺動することにより、サブルーメン30に対して相対的に、サブルーメン30の長手方向へ移動可能となっている。すなわち、操作線40は、サブルーメン30の長手方向に摺動可能となっている。
操作線40は、単一の線材により構成されていても良いが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であっても良い。
一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、3本又は7本である。細線の本数が3本の場合、横断面において3本の細線が点対称に配置される。細線の本数が7本の場合、横断面において7本の細線が点対称にハニカム状に配置される。
操作線40を構成する線材(或いは撚り線を構成する細線)の材料としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、チタンもしくはチタン合金などの可撓性の金属線のほか、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)もしくはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
ここで、サブルーメン30の構造としては、例えば、以下の2通りの構造を例示できる。
1つ目の構造では、図3及び図4に示すように、予め形成された中空管32をシース16の長手方向に沿って外層60(後述)内に埋設し、その中空管32の内腔をサブルーメン30とする。すなわち、これらの例では、サブルーメン30は、シース16内に埋設された中空管32の内腔により構成されている。
中空管32は、例えば、熱可塑性樹脂により構成することができる。その熱可塑性樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの低摩擦樹脂が挙げられる。
2つ目の構造では、外層60(後述)内に、シース16の長手方向に沿う長尺な中空を形成することによって、サブルーメン30を形成する。
シース16は、より具体的には、例えば、内層21と、内層21の周囲に積層して形成された外層60と、外層60の周囲に形成されたコート層64と、を有する。
内層21は管状の樹脂材料からなる。内層21の中心には、メインルーメン20が形成されている。
外層60は、内層21と同種または異種の樹脂材料からなる。サブルーメン30は、外層60の内部に形成されている。
内層21の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料であることが挙げられる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料は、具体的には、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、或いはペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)である。
内層21をこのようなフッ素系樹脂により構成することによって、メインルーメン20を通じて造影剤や薬液などを患部に供給する際のデリバリー性が良好となる。
外層60の材料は、例えば、熱可塑性ポリマーであることが挙げられる。この熱可塑性ポリマーとしては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
このようにシース16は、例えば、樹脂材料からなる。すなわち、シース16は、それぞれ樹脂材料からなる上記の外層60及び内層21を含んで構成されている。
シース16を構成する樹脂材料は、無機フィラーを含有していても良い。例えば、シース16の肉厚の大部分を占める外層60を構成する樹脂材料として、無機フィラーを含有するものを用いることができる。
この無機フィラーは、例えば、硫酸バリウム、或いは次炭酸ビスマスであることが挙げられる。このような無機フィラーを外層60に混入することにより、X線造影性が向上する。
コート層64は、カテーテル10の最外層を構成するものであり、親水性の材料からなる。なお、コート層64は、シース16の遠位端部15の一部長さに亘る領域にのみ形成されていても良いし、シース16の全長に亘って形成されていても良い。
コート層64は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料で成形することによって、親水性となっている。なお、コート層64は、外層60の外表面に潤滑処理を施して少なくとも外層60の外表面を親水性とすることによって形成されていても良い。
例えば、カテーテル10は、内層21の周囲に巻回されたコイル50を更に有している。コイル50は、例えば、金属或いは樹脂などの弾性体により構成された単数又は複数の線材52を螺旋状に屈曲させることにより構成されている。コイル50は、例えば、外層60に内包されている。具体的には、線材52の金属材料として、例えば、ステンレススチール(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン或いは銅合金を用いることができる。線材52の断面形状は特に限定されないが、例えば、矩形状又は円形であることが好ましい例である。
サブルーメン30は、外層60の内部において、コイル50の外側に形成されている。
なお、カテーテル10は、コイル50に代えて、ブレード層(図示略)を有していても良い。ブレード層は、ワイヤをメッシュ状に編むことによって構成され、コイル50と同等の位置に配置される。
カテーテル10の遠位端部15には、X線等の放射線が不透過な材料からなるリング状のマーカー66が設けられている。具体的には、マーカー66は白金などの金属材料により構成されている。マーカー66は、例えば、メインルーメン20の周囲、且つ、外層60の内部に設けられている。
ここで、本実施形態のカテーテル10の各構成要素の代表的な寸法について説明する。
メインルーメン20の半径は200〜300μm程度、内層21の厚さは10〜30μm程度、外層60の厚さは50〜150μm程度、コイル50の外径は直径500〜860μm、コイル50の内径は直径420〜660μmとすることができる。
カテーテル10の軸心からサブルーメン30の中心までの半径(距離)は300〜450μm程度、サブルーメン30の内径(直径)は40〜100μmとする。そして、操作線40の太さは30〜60μm程度とする。
カテーテル10の最外径(半径)は350〜490μm程度、すなわち外径が直径1mm未満である。これにより、本実施形態のカテーテル10は腹腔動脈などの血管に挿通可能である。
操作線40の先端部41は、シース16の遠位端部15に固定されている。操作線40の先端部41を遠位端部15に固定する態様は特に限定されない。たとえば、操作線40の先端部41をマーカー66に溶接或いは締結してもよく、シース16の遠位端部15に溶着してもよく、または接着剤によりマーカー66またはシース16の遠位端部15に接着固定してもよい。
サブルーメン30は、少なくともカテーテル10の近位端部側において開口している。各操作線40の基端部は、サブルーメン30の開口から近位端側に突出している。各操作線40の基端部は、シース16の近位端部に設けられた操作部70の回転部730(図1、図2)に連結されている。
回転部730は、操作者が2本の操作線40を個別に牽引することにより、カテーテル10の遠位端部15を屈曲させるための機構である。
以下、基端側構造体800について詳細に説明する。
以下の説明では、カテーテル10(図2)の先端側(図1〜図3では左方)を前(前方)、カテーテル10の基端側(図1〜図3では右方)を後(後方)と称する。また、図1(c)の上側を上(上方)、下側を下(下方)と考える。また、図1(a)の上側を右(右方)、下側を左(左方)と考える。
ただし、これら方向の規定は、説明の便宜のために規定に過ぎず、操作部70の使用状態での方向を規定するものではない。
図1に示すように、本実施形態の場合、基端側構造体800は、例えば、操作部70と、操作部70の後端部に設けられたハブ790と、を備えて構成されている。
操作部70は、本体ケース700と、回転部730と、を有している。
回転部730は、本体ケース700に対して回転可能に設けられた円板状のホイール操作部(屈曲操作部)760を有している。ホイール操作部760の回転軸は、ホイール操作部760の板面に直交し、且つ、ホイール操作部760の上面視における中央に位置する。
ホイール操作部760を含む回転部730は、例えば、円板状に形成されている。回転部730は、その板面に直交する回転軸周りに、本体ケース700に対して回転可能となるように、本体ケース700に軸支されている。
本体ケース700の形状は特に限定されないが、図1の例では、前後方向に長尺な形状となっている。
回転部730は、例えば、本体ケース700の前後方向における中央部に配置されている。
以下、本体ケース700において、回転部730が設けられている部分を中部702と称する。また、本体ケース700において、中部702よりも前側の部分を前部701、中部702よりも後側の部分を後部703と称する。
例えば、中部702は、前後方向に長尺な直方体形状に形成されている。
例えば、前部701は、前側に向けて縮径する錐台形状に形成されている。
後部703は、例えば、中心軸が前後方向に延在する円柱形状に形成されている。なお、後述するように、シース16は、本体ケース700内において、本体ケース700の長手方向に沿って配置されている。このため、後部703は、シース16の基端部と同軸に延在している。
ホイール操作部760の左部と右部は、中部702の左右両側壁からそれぞれ側方に突出(露出)している。このようにホイール操作部760において中部702からすなわち本体ケース700から露出した部位を指で操作することにより、ホイール操作部760を軸周りに回転させることができるようになっている。
回転部730は、ホイール操作部760と連動して回転軸周りに回転する巻取リール740(図5)を有している。この巻取リール740は、本体ケース700内(具体的には、例えば、中部702内)に収容されている。
例えば、各操作線40a、40bの基端部は、本体ケース700内(中部702内)において、巻取リール740に対して巻き付けられ、且つ、巻取リール740に連結されている。例えば、一方の操作線40aは、図5に示す連結部43aに連結され、他方の操作線40bは、図5に示す連結部43bに連結されている。
本体ケース700の前端部には、シース16の基端部を本体ケース700の外部から内部へ通過させる通過孔(図示略)が形成され、この通過孔を介して、シース16の近位端部17の一部分(基端側)が本体ケース700内に導入されている。
シース16の基端は、ハブ790の前端部に導入され、且つ、該前端部に固定されている。
ハブ790は、当該ハブ790を前後に貫通する中空が内部に形成された筒状体である。ハブ790の後部の内径は、その前部の内径よりも拡径している。ハブ790の中空は、シース16のメインルーメン20と連通している。
ハブ790には、その後方から、図示しない注入器(シリンジ)を挿入できるようになっている。この注入器によって、ハブ790内に薬液等の液体を注入することにより、メインルーメン20を介してその液体をシース16の先端へ供給し、該液体をシース16の先端から患者の体腔内へ供給することができるようになっている。
図5に示すように、各操作線40は、巻取リール740の前側において、シース16から分岐している。具体的には、例えば、図5及び図6に示すように、各操作線40は、中空管32ごとシース16(シース16における中空管32を除く部分)から分岐している。図6に示すように、シース16において中空管32よりも外周側の部位を裂くようにして、中空管32をシース16における中空管32を除く部位から分岐させている。
更に、各操作線40は、中空管32の基端32aから後方に突出(露出)している。操作線40において、中空管32から露出している部位が、巻取リール740の連結部43a、43b(図5)に連結されている。
例えば、操作線40及び中空管32は、本体ケース700の前端部(例えば上記の通過孔の前端部)において、シース16から分岐している。なお、本体ケース700は、上記の通過孔の周囲壁により、シース16及び各中空管32を挟み込んで固定している。ただし、操作線40が中空管32に対して摺動できるように、中空管32が潰れない程度の力で、中空管32が挟み込まれている。また、ハブ790からメインルーメン20を介して液体を供給可能なように、メインルーメン20が潰れない程度の力で、シース16が挟み込まれている。
図5に示すように、各中空管32は、例えば、本体ケース700内に設けられたガイド783に係合して、ガイド783の後方へ導かれている。また、中空管32の基端32aは、例えば、ガイド783と巻取リール740との間に位置している。
図2(b)に示すように、ホイール操作部760をその回転軸周りにおいて一方向に回転させるのに連動して、巻取リール740(図5)も同じ方向に回転する。これにより、巻取リール740による操作線40aの巻取量が増大するとともに、中空管32の基端32aからの操作線40aの突出量が増大し、操作線40aが基端側に牽引される。すると、シース16の軸心を基準として、操作線40aが挿通されているサブルーメン30(図3)の側に向かって、シース16の遠位端部15は屈曲する。すなわち、シース16の遠位端部15が一方向に屈曲する。
また、図2(c)に示すように、ホイール操作部760をその回転軸周りにおいて他方向に回転させるのに連動して、巻取リール740も同じ方向に回転する。これにより、巻取リール740による操作線40bの巻取量が増大するとともに、中空管32の基端32aからの操作線40bの突出量が増大し、操作線40bが基端側に牽引される。すると、シース16の軸心を基準として、操作線40bが挿通されているサブルーメン30の側に向かって、シース16の遠位端部15は屈曲する。すなわち、シース16の遠位端部15が他方向に屈曲する。
ここで、シース16が屈曲するとは、シース16が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
このように、回転部730に対する操作によって、2本の操作線40を選択的に牽引することにより、カテーテル10の遠位端部15を第1の方向と、その反対方向である第2の方向と、に屈曲させることができる。第1の方向と、第2の方向は、互いに同一平面に含まれる。
カテーテル10の全体を軸回転させるトルク操作と、牽引操作と、を組み合わせて行うことにより、カテーテル10の遠位端DEの向きを自在に制御することが可能となる。
更に、操作線40の牽引量を調節することにより、カテーテル10の遠位端DEの屈曲量を調節することができる。
このため、本実施形態のカテーテル10は、たとえば分岐する血管等の体腔に対して、所望の方向に進入させることが可能である。
なお、ホイール操作部760の回転は、ダイレクトに巻取リール740に伝達されるようになっていても良いし、図示しない他の機構を介して巻取リール740に伝達されるようになっていても良い。
後者の場合の一例として、回転部730は、操作線40の張力が所定範囲内の状態においてのみホイール操作部760から巻取リール740へ回転駆動力を伝達するリミッター機構(図示略)を有していることが挙げられる。
次に、滑り止め部810について詳述する。
上記のように、本実施形態の場合、基端側構造体800は、操作部70と、ハブ790と、を有している。そして、少なくとも、基端側構造体800の躯体底面に滑り止め部810が形成されている。図1及び図2において、網掛けで示されている範囲は、滑り止め部810の形成範囲を示している。
例えば、操作部70の本体ケース700上面及び下面の各々に滑り止め部810が形成されている。このため、本体ケース700の下面が載置面に接するように基端側構造体800を載置したときと、本体ケース700の上面が載置面に接するように基端側構造体800を載置したときの、何れの場合にも、基端側構造体800が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
より具体的には、滑り止め部810は、例えば、前部701の上面、下面、左右両側面、中部702の上面及び下面に、それぞれ形成されている。
更に、例えば、ホイール操作部760にも滑り止め部810が形成されている。
より具体的には、滑り止め部810は、例えば、ホイール操作部760の上面(上側の円板面)と、ホイール操作部760の下面(下側の円板面)と、ホイール操作部760の環状(円筒状)の側周面と、にそれぞれ形成されている。
更に具体的には、滑り止め部810は、例えば、ホイール操作部760の上面の周縁部に沿った環状又は弧状の領域と、ホイール操作部760の下面の周縁部に沿った環状又は弧状の領域と、ホイール操作部760の側周面の全体又は該側周面に沿った弧状の領域と、にそれぞれ形成されている。
ここで、本体ケース700、ホイール操作部760及びハブ790は、例えば、硬質樹脂により構成されている。このため、基端側構造体800において、滑り止め部810が形成されていない箇所は、相対的に摩擦抵抗が小さい。
なお、本体ケース700及びホイール操作部760を構成する硬質樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ABS、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル、ポリアミド(PA)等が挙げられる。
また、ハブ790を構成する硬質樹脂材料としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ABS、アクリル、ポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。
一方、滑り止め部810は、例えば、軟質樹脂を含んで構成されている。このため、基端側構造体800において、滑り止め部810が形成されている箇所は、相対的に摩擦抵抗が大きい。
ここで、滑り止め部810における一部分が軟質樹脂により構成され、滑り止め部810における他の部分が軟質樹脂以外の材質により構成されていても良いし、滑り止め部810の全体が軟質樹脂により構成されていても良い。
具体的には、例えば、滑り止め部810は、その全体が軟質樹脂により構成されている。
滑り止め部810は、例えば、基端側構造体800の躯体底面を含む表面に軟質樹脂材料を被着することにより構成されている。より具体的には、例えば、滑り止め部810は、シート状などの形状に成形した軟質樹脂材料を、接着材や両面テープ等により基端側構造体800の表面に貼り付けることによって構成されている。
ただし、滑り止め部810は、基端側構造体800の一部分を軟質樹脂材料で成形することにより構成されていても良い。すなわち、滑り止め部810の形成箇所においては、基端側構造体800の表層だけでなく、基端側構造体800の肉厚の全体(例えば本体ケース700及びホイール操作部760の肉厚の全体)が、軟質樹脂により構成されていても良い。
滑り止め部810を構成する軟質樹脂材料としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料が挙げられるが、ナイロンエラストマーやその他の軟質樹脂材料であっても良い。
基端側構造体800を載置したときに、滑り止め部810の形成箇所においては、基端側構造体800と載置面とが高摩擦となるため、基端側構造体800が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。これにより、基端側構造体800の重みによって、シース16が患者の体腔から抜け落ちてしまうことも抑制することができる。
基端側構造体800は、カテーテル10を用いた施術中、患者の体の上などに載置される場合がある。このとき、基端側構造体800の躯体の底面(載置の際に下側となる面)は、基端側構造体800が載置される載置面に接触する。
一般的には、ドレープにより患者の体を覆った状態で施術が行われるため、基端側構造体800は、ドレープ上に載置される。この場合、載置面はドレープの表面であり、基端側構造体800の躯体の底面(例えば、本体ケース700の下面又は上面)は、ドレープの表面に接触する。
ドレープは、例えばパルプとポリエステルとからなる不織布をシート状に形成することにより構成されている。なお、ドレープの表面に、ポリエチレンなどの表面加工(ラミネート加工)を施すことにより、ドレープに撥水加工が施されている場合がある。
ドレープの表面は、実質的に血液などの液体を吸わず、滑りが良い。
滑り止め部810の形成箇所においては、基端側構造体800とドレープの表面等の載置面とが高摩擦となるため、基端側構造体800が載置面から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
本実施形態の場合、本体ケース700に滑り止め部810が形成されていることにより、本体ケース700と載置面との摩擦抵抗が増大するため、基端側構造体800が載置面から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態の場合、ホイール操作部760は、本体ケース700より左右両側方に張り出しているため、ホイール操作部760の周縁部も、載置面に接触する場合がある。本実施形態では、ホイール操作部760の周縁部(上面の周縁部、下面の周縁部、及び側周面)にも、滑り止め部810が形成されているため、基端側構造体800が載置面から滑り落ちてしまうことを、一層好適に抑制することができる。
また、本実施形態の場合、ホイール操作部760に滑り止め部810が形成されていることにより、ホイール操作部760と指との摩擦抵抗が増大するため、ホイール操作部760の回転操作をより確実に行うことができる。
特に、ホイール操作部760の側周面だけでなく、円板面である上面及び下面にも、滑り止め部810が形成されているため、上面又は下面を指で操作することによっても、容易に、ホイール操作部760を回転させることができる。
しかも、ホイール操作部760と本体ケース700との双方に滑り止め部810が形成されていることにより、本体ケース700と指との摩擦抵抗も増大するため、本体ケース700から指が滑ることを抑制できるので、ホイール操作部760の回転操作をより確実に行うことができる。
ここで、後部703は、シース16の基端部と同軸に延在する長尺な柱状体(例えば円柱状体)である。そして、後部703には、滑り止め部810が形成されていない。すなわち、後部703の外表面は、滑り止め部810よりも摩擦係数が小さい。
このため、基端側構造体800を軸回転させて行うトルク操作が容易となる。すなわち、例えば、一部の指で(例えば、親指及び人差し指などで)ホイール操作部760又は中部702を軸周りに回転させてトルク操作を行うときに、残りの指と手の平で(例えば、小指、薬指及び中指などと手の平で)後部703を保持しておく。これにより、当該残りの指と手の平の中で後部703を軸周りに摺動させながら容易に軸回転させることができる。
また、本実施形態の場合、滑り止め部810は、基端側構造体800の躯体底面に形成された突起820を含んで構成されている。突起820の存在により、滑り止め部810をより高摩擦にすることができる。
突起820は、基端側構造体800を載置面に載置するときに、その自重による荷重がかかる部分に形成することが好ましい一例である。このため、例えば、基端側構造体800の躯体において、基端側構造体800の重心を含む部位の底面に、突起820を形成する。
具体的には、本体ケース700の底面に形成された滑り止め部810が、突起820を含んでいる。より具体的には、突起820は、中部702の上面と下面とにそれぞれ形成されている。突起820は例えば各面にそれぞれ複数ずつ配置することが好ましい一例であるが、各面に単数の突起820が配置されていても良い。本実施形態の場合、本体ケース700の上面及び下面の双方において、複数の(具体的には例えば一対の)突起820が、本体ケース700及びシース16の長手方向において並んで配置されている。
この突起820も、例えば、ゴムなどの軟質樹脂により構成されている。
滑り止め部810が突起820を含んでいることにより、載置面上に多量の液体が存在していたとしても、この液体を押し退けて、突起820が載置面に対して容易に直接的に接することができる。よって、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
すなわち、載置面上に多量の液体が存在する場合において、基端側構造体800がこの液体に浮かんでしまい、基端側構造体800と載置面とが十分な摩擦で直接接することなく、基端側構造体800が載置面上から滑り落ちてしまうことを、より確実に抑制することができる。
なお、シース16は、細いほど、その重量が低減する。一方、操作部70は、人の手指で操作するのに適切な大きさである必要があるため、軽量化には限界がある。このため、シース16の細径化が進むほど、カテーテル10の全体において操作部70が占める重量比が高まる。その結果、基端側構造体800が患者の体の上から滑り落ちた場合、操作部70を含む基端側構造体800の重みによって、シース16が体腔からより抜けやすくなる。
本実施形態に係るカテーテル10では、例えば、基端側構造体800の重量が、カテーテル10の重量の50%を越える。このような場合においても、基端側構造体800が患者の体の上から滑り落ちてしまうことを抑制でき、基端側構造体800の重みによってシース16が体腔から抜け落ちてしまうことを抑制することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、カテーテル10のシース16の基端部に設けられた基端側構造体800の少なくとも躯体底面に滑り止め部810が形成されている。よって、基端側構造体800が載置面上に載置されたときに、滑り止め部810の形成箇所においては、基端側構造体800と載置面とが高摩擦となるため、基端側構造体800が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
具体的には、例えば、基端側構造体800が(例えばドレープを介して)患者の体の上などに置かれたときに、該基端側構造体800が患者の体の上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。よって、基端側構造体800の重みによって、シース16が患者の体腔から抜け落ちてしまうことも抑制することができる。
なお、操作部70は、操作者に操作される屈曲操作部(例えばホイール操作部760)を有しているが、単に屈曲操作部の側周面に鋸歯状などの凹凸を形成しただけのものは、本実施形態で言う滑り止め部810に該当しない。
例えば、特許文献1のサムホイールや特許文献3の環状ハンドルには、それらの環状の外周面に凹凸が形成されているため、操作部の載置の仕方によっては、その凹凸が載置面に接触するかも知れない。しかし、そのような単なる凹凸が載置面に接触するだけでは、操作部が載置面から滑り落ちてしまうことを抑制することは困難である。
また、滑り止め部810は、軟質樹脂を含んで構成されている。軟質樹脂は一般に、硬質樹脂などの材料と比べて高摩擦である。このため、滑り止め部810の形成箇所において、より確実に、基端側構造体800と載置面とを高摩擦にすることができる。
また、軟質樹脂により構成された滑り止め部810が躯体底面に被着された構造とすることにより、滑り止め部810を有する基端側構造体800及びカテーテル10を容易に製造することができる。
また、滑り止め部810は、基端側構造体800の躯体底面に形成された突起820を含んで構成されている。よって、載置面上に多量の液体が存在していたとしても、この液体を押し退けて、突起820が載置面に対して容易に直接的に接することができる。よって、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
本実施形態の場合、カテーテル10は、シース16に埋設され、且つ、先端(先端部41)がシース16の先端部(遠位端部15)に固定された操作線40を有している。また、基端側構造体800は、操作線40の基端部が連結され、操作線40を牽引することにより本体部を屈曲させる操作を行うための操作部70を含んで構成されている。
そして、操作部70に滑り止め部810が形成されている。よって、操作部70と載置面とが高摩擦となるため、操作部70が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
この場合に、本実施形態の場合、操作部70は、本体ケース700と、本体ケース700に設けられ操作者(医者などの術者)により操作される屈曲操作部(例えばホイール操作部760)と、を有し、本体ケース700の底面(例えば上面及び下面のそれぞれ)に滑り止め部810が形成されている。よって、本体ケース700の底面と載置面とが高摩擦となるため、本体ケース700、ひいては基端側構造体800の全体が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
また、実施形態では、操作部70は、本体ケース700と、本体ケース700に設けられ、操作者(医者などの術者)により操作される屈曲操作部(例えばホイール操作部760)と、を有し、ホイール操作部760に滑り止め部810が形成されている。よって、ホイール操作部760と術者の指とが高摩擦となるため、ホイール操作部760の回転操作を確実に行うことができる。
特に、本体ケース700とホイール操作部760との双方に滑り止め部810が形成されていることにより、本体ケース700と指との摩擦抵抗も増大するため、ホイール操作部760の回転操作をより確実に行うことができる。
また、本実施形態の場合、屈曲操作部は、円板状に形成され、且つ、本体ケース700に対して軸周りに回転可能に本体ケース700に設けられた、ホイール操作部760である。そして、ホイール操作部760の円板面(例えば上面及び下面の双方)上に滑り止め部が形成されていることにより、ホイール操作部760の円板面を指で操作することによっても、ホイール操作部760を回転操作することができる。
特に、本体ケース700より左右両側方に張り出したホイール操作部760の周縁部(上面の周縁部、下面の周縁部、及び側周面)にも、滑り止め部810が形成されているため、基端側構造体800が載置面から滑り落ちてしまうことを、一層好適に抑制することができる。
また、本体ケース700の基端部すなわち後部703は、シース16の基端部と同軸に延在する長尺な柱状体であり、当該柱状体(つまり後部703)の外表面は、滑り止め部810よりも摩擦係数が小さい。よって、後部703を指と手の平とで保持した状態にて、後部703を容易に軸回転できることから、カテーテル10のトルク操作を容易に行うことが可能となる。
〔第2の実施形態〕
図7は第2の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体800を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。図7において、網掛けで示されている部位は、滑り止め部810の形成箇所を示している。
本実施形態に係るカテーテルは、操作部70の表面に突起820が形成されておらず、操作部70の表面(具体的には本体ケース700の中部702の上面及び下面)が平坦となっている点でのみ、第1の実施形態に係るカテーテル10と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係るカテーテル10と同様に構成されている。
第2の実施形態によれば、突起820の存在により得られる効果を除き、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第3の実施形態〕
図8は第3の実施形態に係るカテーテル310の基端側構造体800を示す上面側の斜視図であり、図9は基端側構造体800の下面側の斜視図である。図8及び図9において、網掛けで示されている部位は、滑り止め部810の形成箇所を示している。
本実施形態に係るカテーテル310は、操作部70の構成のみが、第2の実施形態に係るカテーテル10と相違し、その他の点では、第2の実施形態に係るカテーテル10と同様に構成されている。
上記の各実施形態では、ホイール操作部760の回転中心の周囲において、部分的に、ホイール操作部760が本体ケース700から露出している例(図1、図7)を説明した。
これに対し、本実施形態の場合、図8及び図9に示すように、ホイール操作部760の回転中心の周囲全周に亘って、ホイール操作部760が本体ケース700から露出している。
これにより、本実施形態の場合、上記の各実施形態よりもホイール操作部760の操作性が向上する。
すなわち、ホイール操作部760の回転中心の周囲のどの部分においても、ホイール操作部760に指を掛けて、該ホイール操作部760を回転操作することができる。このため、ホイール操作部760の操作性が向上する。
なお、本体ケース700の中部702は、例えば、左右両側方に向けてそれぞれ半円状に膨出した膨出部702aを有しており、これら膨出部702aによって、ホイール操作部760の裏面を覆っている。
第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られる他、上記の各実施形態よりもホイール操作部760の操作性が向上する。
なお、第3の実施形態の場合にも、上記の第1の実施形態と同様に、突起820を含む滑り止め部810を形成しても良い。
〔第4の実施形態〕
図10は第4の実施形態に係るカテーテル410(図10)の基端側構造体800としてのハブ790を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。図11は第4の実施形態に係るカテーテル410を示す模式図である。なお、図10及び図11において、網掛けで示されている部位は、滑り止め部810の形成箇所を示している。
上記の各実施形態では、カテーテルの基端側構造体800が操作部70を含んで構成されている例を説明したが、本実施形態の場合、基端側構造体800は、操作部70を含んでいない。本実施形態の場合、基端側構造体800は、例えば、ハブ790のみにより構成されている。
本実施形態の場合、ハブ790の全体を基端側構造体800の躯体と捉えることができる。なお、ハブ790の本体部791のみを基端側構造体800の躯体と捉えても良い。基端側構造体800(ハブ790)の底面は、基端側構造体800が載置面に載置される際に下側となる面である。
また、本実施形態のカテーテル410は、操作線40及び中空管32を有していない。すなわちシース16には操作線40及び中空管32が埋設されていない。
したがって、本実施形態の場合、シース16の遠位端部15を屈曲させる操作を能動的に行うことはできない。例えば、術者がハブ790を保持して押し込み操作することによってシース16を体腔内に押し込んだときに、シース16が体腔の屈曲形状に沿って屈曲しながら、体腔内に進入する。
本実施形態の場合、ハブ790の先端側にシース16の基端部が差し込まれることにより、ハブ790とシース16とが連結されて、ハブ790の中空と、シース16のメインルーメン20とが連通する。
本実施形態の場合も、ハブ790の後方から、ハブ790内に注入器(シリンジ)を挿入した状態で、この注入器によって、ハブ790内に薬液等の液体を注入することにより、メインルーメン20を介してその液体をシース16の先端へ供給し、該液体をシース16の先端から患者の体腔内へ供給することができる。
ハブ790は、例えば、中空の本体部791と、本体部791より左右両側方にそれぞれ張り出した一対の翼形状部792と、を有している。本体部791は、その先端側に向けて小径となっている(後端側に向けて大径となっている)。
ここで、本体部791において、翼形状部792が設けられている部分を中部794、中部794よりも前の部分を前部793、中部794よりも後の部分を後部795という。
本実施形態の場合、例えば、前部793の外表面には、その全面に亘って滑り止め部810が形成されている。前部793は、例えば、前方に向けてテーパー状に縮径する管状に形成されている。
前部793にシース16の基端部が差し込まれることによって、ハブ790とシース16とが連結される。このため、前部793は、シース16の基端部を補強する機能を有する。
本実施形態の場合、中部794の上面及び下面には、それぞれ全面に亘って滑り止め部810が形成されている。また、中部794の側面において、外部に露出している部分には、全面に亘って滑り止め部810が形成されている。
本実施形態の場合、中部794は、その前部794aと後部794bとで形状が異なる。
例えば、前部794aは、その横断面の外形形状が矩形状で、且つ、平面形状及び側面形状が矩形状の管状に形成されている。
後部794bは、その横断面の外形形状が矩形状で且つ後方に向けて徐々に拡大するテーパー状の管状に形成されている。後部794bの平面形状及び側面形状は、前方に向けて徐々に窄まる錐台形状となっている。
更に、翼形状部792の側端部にも、滑り止め部810が形成されている。
後部795は、例えば、円筒状に形成されている。
本実施形態の場合、例えば、後部795には、滑り止め部810が形成されていない。なお、後部795に滑り止め部810を形成しても良い。
滑り止め部810の構成は、上記の第1の実施形態と同様である。
本実施形態の場合、中部794の上面と下面の滑り止め部810は、上方に突出する突起820を含んで構成されている。すなわち、滑り止め部810は、ハブ790の外表面に形成された突起820を含んで構成されている。
以上のような第4の実施形態の場合、基端側構造体800は、注入器が差し込まれるハブ790を含んで構成され、ハブ790の底面に滑り止め部810が形成されている。より具体的には、基端側構造体800は、ハブ790のみにより構成されている。
本実施形態によれば、ハブ790と載置面とが高摩擦となるため、ハブ790が載置面上から滑り落ちてしまうことを抑制することができる。
また、滑り止め部810は、基端側構造体800としてのハブ790の底面に形成された突起820を含んで構成されている。よって、載置面上に多量の液体が存在していたとしても、この液体を押し退けて、突起820が載置面に対して容易に直接的に接することができる。よって、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
〔第5の実施形態〕
図12は第5の実施形態に係るカテーテルの基端側構造体としてのハブ790を示す模式図であり、このうち(a)は平面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。なお、図12において、網掛けで示されている部位は、滑り止め部810の形成箇所を示している。
本実施形態に係るカテーテルは、ハブ790の表面に突起820が形成されておらず、ハブ790の表面(具体的には中部794の上面及び下面)が平坦となっている点でのみ、第4の実施形態に係るカテーテル410と相違し、その他の点では、第4の実施形態に係るカテーテル410と同様に構成されている。
第5の実施形態によれば、突起820の存在により得られる効果を除き、第4の実施形態と同様の効果が得られる。
上記においては、滑り止め部810が軟質樹脂を含んで構成され、且つ、突起820を含んで構成されている例を説明したが、単に基端側構造体800の外表面の少なくとも一部分に突起820を形成することのみによって、滑り止め部810が構成されていても良い。
上記においては、滑り止め部810の構造として、突起820を含む構造と、平坦な構造と、について、それぞれ説明したが、滑り止め部は、基端側構造体の躯体底面に形成された凹部を含んで構成されていても良い。この場合にも、凹部の存在により、滑り止め部810をより高摩擦にすることができる。
また、凹部は、基端側構造体800を載置するときに、その自重による荷重がかかる部分に形成することが好ましい一例である。この場合にも、凹部の周囲(凹部の非形成箇所)により多く荷重が加わるようになることから、載置面上に多量の液体が存在していたとしても、この液体を押し退けて、基端側構造体800が載置面に対して容易に直接的に接し、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
上記においては、滑り止め部810が軟質樹脂を含んで構成されている例を説明したが、滑り止め部810は、基端側構造体800の躯体底面に粗面化処理を施すことにより形成された粗面部を含んで構成されていても良い。
ここで、粗面化処理の一例としては、例えば、本体ケース700又はハブ790の成形に用いられる金型の内面に微小な凹凸を形成しておき、成形後の本体ケース700又はハブ790の少なくとも底面に微小な凹凸を形成することによって、該底面に粗面部を形成することが挙げられる。
上記においては、滑り止め部810が軟質樹脂を含んで構成されている例を説明したが、滑り止め部810は、多孔質材を含んで構成されていても良い。多孔質材としては、例えば、発泡樹脂材料が挙げられる。多孔質材は、その表面から、血液や生理食塩水などの液体を吸収し、該液体を内部に保持できるものである。
滑り止め部810が多孔質材を含む場合、多孔質材が液体を吸収することができるため、載置面上に多量の液体が存在する場合にも、滑り止め部810と載置面とを直接的に接触させて、これら滑り止め部810と載置面とを高摩擦にし、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
滑り止め部810が多孔質材を含む場合の具体的な動作としては、載置面上に予め液体が存在する場合に、載置面上に基端側構造体800を載置したときに、多孔質材が液体を吸収することによって、滑り止め部810と載置面とを直接的に接触させる動作が考えられる。
他に、基端側構造体800を乾いた載置面上に載置しているときに、後からその載置面が液体で濡れた場合に、多孔質材がその液体を吸収することによって、滑り止め部810と載置面とを接触状態に維持する動作が考えられる。
滑り止め部810が多孔質材を含む場合、その多孔質材も、軟質樹脂により構成されていることが好ましい。これにより、滑り止め部810と載置面とをより高摩擦にすることができる。
また、滑り止め部810が突起820を含む場合、その突起820が、多孔質の軟質樹脂により構成されていることが、好ましい一例である。この場合、突起820が液体を吸収しつつ、載置面に対して高摩擦で接触することができる。
また、滑り止め部810は、軟質樹脂からなる第1領域と、多孔質材からなる第2領域と、を有していても良い。この場合、第2領域の多孔質材により液体を吸収することによって、軟質樹脂からなる第1領域を、好適に、載置面に対して直接的に接触させることができる。この場合、第1領域と第2領域とを隣接して配置することができる。
上記においては、基端側構造体800を載置するときに該基端側構造体800の自重による荷重がかかる部分に突起820を形成することが好ましい点を言及したが、滑り止め部810についても、基端側構造体800を載置するときに該基端側構造体800の自重による荷重がかかる部分に選択的に配置することが好ましい。これにより、載置面上に多量の液体が存在していたとしても、この液体を押し退けて、滑り止め部810が載置面に対して容易に直接的に接することができ、載置面から基端側構造体800が滑り落ちてしまうことをより確実に抑制することができる。
例えば、シース16を体腔内に挿入された状態で、基端側構造体800の前部が宙に浮いて、後部が載置面に接するような場合、後部に滑り止め部810を形成することが好ましい。すなわち、上記の第1乃至第3の実施形態のように基端側構造体800が操作部70とハブ790とを有する場合に、ハブ790に滑り止め部810を形成することも好ましい。
また、上記においては、操作部70とハブ790の何れか一方にのみ滑り止め部810を形成する例を説明したが、操作部70及びハブ790の双方に滑り止め部810を形成しても良い。
また、上記においては、医療機器としてカテーテルを例示したが、本発明は、この例に限らない。すなわち、長尺で可撓性の本体部の基端部に設けられた基端側構造体を有するその他の体腔挿入型の医療機器にも本発明を適用可能である。このような医療機器としては、先端に切除部材(鋏、メスなど)を有する内視鏡処置具、先端に針を有する内視鏡処置具、先端に電流印加用の電極を有する内視鏡処置具、先端に生体組織を挟持するクリップを有する内視鏡処置具などが挙げられる。
10 カテーテル
15 遠位端部
16 シース
17 近位端部
20 メインルーメン
21 内層
30 サブルーメン
32 中空管
32a 基端
40、40a、40b 操作線
41 先端部
43a、43b 連結部
50 コイル
52 線材
60 外層
64 コート層
66 マーカー
70 操作部
310 カテーテル
410 カテーテル
700 本体ケース
701 前部
702 中部
702a 膨出部
703 後部
730 回転部
740 巻取リール
760 ホイール操作部(屈曲操作部)
783 ガイド
790 ハブ
791 本体部
792 翼形状部
793 前部
794 中部
794a 前部
794b 後部
795 後部
800 基端側構造体
810 滑り止め部
820 突起
DE 遠位端

Claims (19)

  1. 長尺で可撓性の本体部と、
    前記本体部の基端部に設けられた基端側構造体と、
    を有し、
    前記基端側構造体の少なくとも躯体底面に滑り止め部が形成されていることを特徴とする医療機器。
  2. 前記滑り止め部は、軟質樹脂を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記軟質樹脂により構成された前記滑り止め部が少なくとも前記躯体底面に被着されていることを特徴とする請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記滑り止め部は、前記躯体底面に形成された突起又は凹部を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の医療機器。
  5. 前記滑り止め部は、多孔質材を含んで構成されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の医療機器。
  6. 前記滑り止め部は、多孔質の前記軟質樹脂を含んで構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の医療機器。
  7. 前記滑り止め部は、前記突起を含んで構成され、
    前記突起は、多孔質の軟質樹脂により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の医療機器。
  8. 前記滑り止め部は、前記躯体底面に粗面化処理を施すことにより形成された粗面部を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  9. 当該医療機器は、前記本体部に埋設され、且つ、先端が前記本体部の先端部に固定された操作線を更に有し、
    前記基端側構造体は、前記操作線の基端部が連結され、前記操作線を牽引することにより前記本体部を屈曲させる操作を行うための操作部を含んで構成され、
    前記操作部に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の医療機器。
  10. 前記操作部は、
    本体ケースと、
    前記本体ケースに設けられ、操作者により操作される屈曲操作部と、
    を有し、
    前記本体ケースの底面に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の医療機器。
  11. 前記操作部は、
    本体ケースと、
    前記本体ケースに設けられ、操作者により操作される屈曲操作部と、
    を有し、
    前記屈曲操作部に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の医療機器。
  12. 前記屈曲操作部は、円板状に形成され、且つ、前記本体ケースに対して軸周りに回転可能に前記本体ケースに設けられた、ホイール操作部であり、
    前記ホイール操作部の円板面上に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の医療機器。
  13. 前記本体ケースの基端部は、前記本体部の基端部と同軸に延在する長尺な柱状体であり、
    前記柱状体の外表面は、前記滑り止め部よりも摩擦係数が小さいことを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の医療機器。
  14. 前記基端側構造体は、注入器が差し込まれるハブを含んで構成され、
    前記ハブの底面に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の医療機器。
  15. 前記基端側構造体の重量が、当該医療機器の重量の50%を越えることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の医療機器。
  16. 当該医療機器はカテーテルであることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の医療機器。
  17. 長尺で可撓性の本体部を有する医療機器の前記本体部の基端部に設けられる基端側構造体であって、
    前記基端側構造体の少なくとも躯体底面に滑り止め部が形成されていることを特徴とする医療機器の基端側構造体。
  18. 前記医療機器は、前記本体部に埋設され、且つ、先端が前記本体部の先端部に固定された操作線を更に有し、
    当該基端側構造体は、前記操作線の基端部が連結され、前記操作線を牽引することにより前記本体部を屈曲させる操作を行うための操作部を含んで構成され、
    前記操作部に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項17に記載の医療機器の基端側構造体。
  19. 前記基端側構造体は、注入器が差し込まれるハブを含んで構成され、
    前記ハブの底面に前記滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項17又は18に記載の医療機器の基端側構造体。
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