JP2017155345A - 繊維加工剤ならびに加工処方及びそれを用いて処理した繊維布帛ならびに繊維製品。 - Google Patents
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Abstract
Description
実施例及び比較例において得られた加工布を、JIS L−0217 103法に基づいて10回洗濯(2槽式電気洗濯機を用い、洗剤は花王(株)製アタックを使用)後、自然乾燥させた布(以下、「L−10布」とする)と、洗濯前の加工布(以下、「L−0布」とする)について、以下の方法により撥水性を評価した。
JIS L‐1092のスプレー法に準じて試験を行った。結果は目視にて下記の等級で評価した。
撥水性: 状態
5 : 表面に付着湿潤のないもの
4 : 表面にわずかに付着湿潤を示すもの
3 : 表面に部分的湿潤を示すもの
2 : 表面に湿潤を示すもの
1 : 表面全体に湿潤を示すもの
0 : 表裏両面が完全に湿潤を示すもの
500mlのフラスコで、グリシジル(メタ)アクリル酸グリシジル90g、ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル3g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド1g、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル10gを攪拌しながら、蒸留水150gを加え、液温を50〜60℃に保ちながら乳化分散させる。この乳化物を窒素雰囲気下で60℃にて6時間反応させ、最後に蒸留水を加え、グリシジル(メタ)アクリレートが100重量%含有のポリマー濃度30重量%の水分散液を調整した。
500mlのフラスコで、グリシジル(メタ)アクリル酸グリシジル81g、イソボニル(メタ)アクリレート9g、ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル3g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド1g、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル10gを攪拌しながら、蒸留水150gを加え、液温を50〜60℃に保ちながら乳化分散させる。この乳化物を窒素雰囲気下で60℃にて6時間反応させ、最後に蒸留水を加え、グリシジル(メタ)アクリレートが90重量%含有のポリマー濃度30重量%の水分散液を調整した。
500mlのフラスコで、グリシジル(メタ)アクリル酸グリシジル78g、イソボニル(メタ)アクリレート12g、ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル3g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド1g、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル10gを攪拌しながら、蒸留水150gを加え、液温を50〜60℃に保ちながら乳化分散させる。この乳化物を窒素雰囲気下で60℃にて6時間反応させ、最後に蒸留水を加えグリシジル(メタ)アクリレートが89重量%含有のポリマー濃度30重量%の水分散液を調整した。
500mlのフラスコでステアリルアクリレート75g、2−ヒドロキシエチルアクリレート3g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド1g、ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル3g、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル10gを攪拌しながら、蒸留水150gを加え、液温を50〜60℃に保ちながら乳化分散させる。この乳化物を窒素雰囲気下で60℃にて6時間ラジカル重合させ、最後に蒸留水を加え、非フッ素系撥水剤のポリマー濃度30重量%の水分散液を調整した。
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)合成例4の重合体=0.5:99.5
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)合成例4の重合体=35.0:65.0
合成例2のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例2の重合体:(B)合成例4の重合体=35.0:65.0
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)合成例4の重合体=10.0:90.0
合成例1で得られたグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、撥水性を有する化合物(B)として、パラヂウムECO−100(パラフィン系撥水剤:大原パラヂウム化学(株)製、固形分40%)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)パラヂウムECO−100=10.0:90.0
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、撥水性を有する化合物(B)として、ネオシードNR−158(アクリル系撥水剤:日華化学(株)製、固形分35%)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)ネオシードNR−158=35.0:65.0
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と、撥水性を有する化合物(B)として、ユニダインTG−5601(PFOA、PFOSフリーのフッ素系撥水剤:ダイキン工業(株)製、固形分30%)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)ユニダインTG−5601=10.0:90.0
撥水性を有する化合物(B)として合成例4の重合体を用いて樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)合成例4の重合体=0.4:99.6
合成例1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例1の重合体:(B)合成例4の重合体=40.0:60.0
合成例3のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例3の重合体:(B)合成例4の重合体=0.5:99.5
合成例3のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と合成例4の撥水性を有する化合物(B)を下記の固形分比になるように混合し、樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
(A)合成例3の重合体:(B)合成例4の重合体=35.0:65.0
撥水性を有する化合物(B)として、パラヂウムECO−100(パラフィン系撥水剤:大原パラヂウム化学(株)製)を用いて樹脂濃度30%質量の分散液を調整した。
撥水性を有する化合物(B)として、ネオシードNR−158(アクリル系撥水剤:日華化学(株)製、固形分35%)を用いてポリマー濃度30%質量の分散液を調整した。
撥水性を有する化合物(B)として、ユニダインTG−5601(PFOA、PFOSフリーのフッ素系撥水剤:ダイキン工業(株)製、固形分30%)を用いてポリマー濃度30%質量の分散液を調整した。
実施例1〜7と比較例1〜8で得られた分散液を5%になるように蒸留水で希釈し、綿100%布及びポリエステル100%布を浸漬し、ロールで絞りウェットピックアップが100質量%となるようにし、次いで、布を110℃で2分間乾燥し、さらに170℃で2分間の熱処理をするパディング加工処理を行った。このように処理された布について、L−0布及びL−10布の撥水性能を評価した。結果を表1に示す。
実施例1〜7と比較例1〜8で得られた分散液5%とブロックドイソシアネート系架橋剤(大原パラヂウム化学(株)製、パラキャットPGE:以下同様のものを使用)1%を蒸留水で希釈する。綿100%布及びポリエステル100%布を浸漬し、ロールで絞りウェットピックアップが100質量%となるようにし、次いで、布を110℃で2分間乾燥し、さらに170℃で2分間の熱処理をするパディング加工処理を行った。このように処理された布について、L−0布及びL−10布の撥水性能を評価した。結果を表2に示す。
Claims (4)
- グリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と撥水性を有する化合物(B)を配合してなる繊維加工剤ならびに加工処方及びそれを用いて加工を施した繊維布帛ならびに繊維製品。
- 請求項1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)とは、グリシジル(メタ)アクリレートが90重量%以上を含有する繰り返し単位の(メタ)アクリル酸エステルの重合体の水系エマルションである繊維加工剤。
- 請求項1のグリシジル(メタ)アクリル酸エステルの重合体(A)と撥水性を有する化合物(B)の固形分比が、0.5:99.5〜35.0:65.0である繊維加工剤ならびに加工処方及びそれを用いて加工を施した繊維布帛ならびに繊維製品。
- 撥水性を有する化合物(B)とは、フッ素系撥水剤及び非フッ素系撥水剤である繊維加工剤。
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JP2016036552A JP6839336B2 (ja) | 2016-02-29 | 2016-02-29 | 繊維加工剤ならびに加工処方及びそれを用いて処理した繊維布帛ならびに繊維製品。 |
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JP2020007681A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 明成化学工業株式会社 | 繊維用表面処理剤および繊維製品 |
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JP4613420B2 (ja) * | 1999-03-29 | 2011-01-19 | 旭硝子株式会社 | 水分散型撥水撥油剤組成物 |
JP2012522062A (ja) * | 2009-03-28 | 2012-09-20 | ハンツマン・テキスタイル・エフェクツ(ジャーマニー)・ゲーエムベーハー | 織物布を処理するためのフッ素フリー水性分散体 |
JP2015120895A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-07-02 | ダイキン工業株式会社 | 水系表面処理剤 |
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JP2020007681A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 明成化学工業株式会社 | 繊維用表面処理剤および繊維製品 |
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