JP2017154890A - シート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法 - Google Patents

シート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017154890A
JP2017154890A JP2016209995A JP2016209995A JP2017154890A JP 2017154890 A JP2017154890 A JP 2017154890A JP 2016209995 A JP2016209995 A JP 2016209995A JP 2016209995 A JP2016209995 A JP 2016209995A JP 2017154890 A JP2017154890 A JP 2017154890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
conveying
unit
holding
guide portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016209995A
Other languages
English (en)
Inventor
康夫 新倉
Yasuo Niikura
康夫 新倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to TW106105088A priority Critical patent/TWI674236B/zh
Priority to CN201720163648.XU priority patent/CN206580332U/zh
Publication of JP2017154890A publication Critical patent/JP2017154890A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】シートへのダメージを防止しながら、次の装置への受け渡しの搬送性を向上させることができる、シート供給装置の提供。【解決手段】シート供給装置100は、供給されるシートPを上方から保持し搬送する上方搬送面を有する上方保持搬送手段200と、シートが搬送されるシート搬送方向において上方保持搬送手段の下流に設けられ、搬送されるシートを下方から保持し搬送する下方搬送面を有する下方保持搬送手段600と、シート搬送方向において上方保持搬送手段と下方保持搬送手段との間に設けられたガイド部50と、を備え、ガイド部は、上方保持搬送手段に搬送されるシートの上方に設けられた上方ガイド部52と、上方保持搬送手段に搬送されるシートの下方に設けられた下方ガイド部51とを備えており、上方ガイド部と下方ガイド部とは上下方向に離間して設けられており、上方保持搬送手段の上方搬送面は上方ガイド部と下方ガイド部との間に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明はシート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法に関する。
従来、回路基板用シートなどに用いられるプリプレグを分離・搬送することを可能としたプリプレグ供給・搬送装置およびプリプレグ供給・搬送方法が知られている。
例えば、特許文献1に記載のプリプレグ供給装置では、シリンダ等により反転運動する一の吸着パッドにより積み重ねられたプリプレグ(シート)の一枚目の端部を吸着し、持ち上げて上方回動している。さらに、もう一つのシリンダにより上下する他の吸着パッドにより2枚目の端部を吸着し、持ち上げて、両方の吸着パッドを同時に水平移動することで、必要とする2枚のプリプレグを区分け搬送することが提案されている。
また特許文献2に記載の装置では、プリプレグ(シート)の縁部を掴み、プリプレグの中央部が自重で下に凸のU字形状部となりながら、吸着ステージ上へ移動させる。詳しくは、U字形状部の長手方向の中央部を吸着ステージに吸着し、プリプレグを下に移動させて接触面積を広げるとともにU字形状部の長手方向に沿ってプリプレグの幅方向を全て吸着ステージに吸着させている。その後、縁部を解放することによりプリプレグの全体を自重により吸着ステージに吸着させている。
しかし、上記特許文献1の構成であると、プリプレグを吸着し移動する際、プリプレグの端部を捲り上げるため、プリプレグに不必要な外力が加わり、傷や変形が生じる場合があった。
また上記特許文献2の構成であると、凸のU字形状部となりながら、吸着ステージ上へ移動させるため、U字形状の姿勢に起因して、プリプレグがダメージを受けるおそれがあるとともに、落下の際にプリプレグが水平に広がるため次の装置へプリプレグを受け渡す精度が悪かった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、シートへのダメージを防止しながら、次の装置への受け渡しの搬送性を向上させることができる、シート供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
供給されるシートを上方から保持し搬送する上方搬送面を有する上方保持搬送手段と、
シートが搬送されるシート搬送方向において前記上方保持搬送手段の下流に設けられ、搬送される前記シートを下方から保持し搬送する下方搬送面を有する下方保持搬送手段と、
前記シート搬送方向において前記上方保持搬送手段と前記下方保持搬送手段との間に設けられたガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの上方に設けられた上方ガイド部と、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの下方に設けられた下方ガイド部とを備えており、
前記上方ガイド部と前記下方ガイド部とは、上下方向に離間して設けられており、前記上方保持搬送手段の前記上方搬送面は、前記上方ガイド部と前記下方ガイド部との間に設けられていることを特徴とする
シート供給装置を提供する。
一態様によれば、シート供給装置において、シートへのダメージを防止しながら、次の装置への受け渡しの搬送性を向上させることができる。
本発明の実施形態のシート供給装置及び後段の装置の側面模式図。 本発明の実施形態に係るシート供給装置の筐体を取り除いた全体構成を示す斜視図。 図2の構成から、ガイド部及び下方ユニットを含む受け渡し部を取り除いた構成であって、エアーの流れを示す斜視図。 積載部、外側フェンス、及びエアー吹き付け手段を図3とは別の角度から見た斜視図。 (a)は上方ユニットの上方吸引手段側の斜視図であって、(b)は上方ユニットの上方搬送手段側の斜視図。 (a)は中央部のエアー吹き付け手段の斜視図、(b)は前端ガイドを取り外した中央部の吹き付け手段の別の角度から見た斜視図。 積載部の出口端の内側から見た、上方ユニット、エアー吹き付けユニット、ガイド部、下方ユニットの位置関係を示す斜視図。 図7のA−A'で切断した側面断面図であって、(a)は上方ユニット、エアー吹き付けユニット、ガイド部、下方ユニットの位置関係を示す側面図、(b)は(a)のガイド部近傍の拡大図。 (a)図7のBの部分の拡大図であって、エアー吹き付け手段のノズル近傍の周辺ガイド板及びガイド部の拡大図、(b)はエアー吹き付け手段のノズル近傍の周辺ガイド板の変形例を示す図。 メンテナンスの際のガイド部と、上方ユニットの位置を示す説明図。 図2のシート供給装置における動作推移状態を示す図。 図2のシート供給装置により実行される工程を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。
<システム説明>
図1は本発明の実施形態を示す構成図である。より詳しくは、図1は、本発明の実施形態に係るシート供給装置が適用されるシステムの一部を示す略図である。システムは、例えば、シート供給・検査システムの一実施形態である。
本発明に係る、シートPを一枚ずつ分離し、搬送、供給を行うシート供給装置100は、筐体101に囲まれている。本発明のシート供給装置100が供給し、搬送するシートPは、例えば、プリプレグ等の電子回路基板用の薄膜シートである。
シート供給装置100の動作や構成は図2等とともに後述する。また、シート供給装置100には、筐体101内の静電気の発生を防ぐため、気流に除電能力を付与するイオナイザ102が設けられていてもよい。
検査装置900において、検査用搬送ベルト91によって搬送されるシートPが、表面検査部92、裏面検査部93によって検査される。なお、図1で示す検査装置900内の構成は一例であって、内部構成は別の構成であってもよい。
また、全体のシステムとして、供給装置の後には、検査装置900の他に、中継搬送装置、振り分け装置、合格品スタック装置、及びリジェクト品スタック装置等を設けてもよい。例えば、振り分け装置は検査装置900によるシートPの検査結果を基に、搬送中のシートPを、合格品スタック装置又はリジェクト品スタック装置のどちらかに振り分ける。
<シート供給装置>
図2は、本発明の実施形態に係るシート供給装置100の筐体101を取り除いた全体構成を示す斜視図である。図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係るシート供給装置100について説明する。
シート供給装置100は、積載部10と、上方保持搬送手段(上方ユニット)200と、エアー吹き付け手段40と、ガイド部50と、下方保持搬送手段(下方ユニット)600と、を備える。
積載部(収容部)10は、シートPを積み重ねて、シート束Pbとして収容する。
上方吸引手段20は、シートPを上方から吸引することで、シートPの一部を浮上させ、保持する。上方搬送手段30は、上方へ吸引され(上方へ吸着され)、保持されているシートPと上方から接触して該シートPを搬送する。ここで、上方吸引手段20及び上方搬送手段30は、一体化した上方ユニット(上方保持搬送手段)200を構成している。
エアー吹き付け手段40は、エアー(浮上分離エアー)を吹き付け、積層されているシート束Pbの最上位のシートPの少なくとも端部(前端)を浮上させ、浮上中の最上位のシートPを分離させる。
ガイド部(ガイド手段)50は、搬送されているシートPの位置を規制し、シートPを上方搬送手段30から下方搬送手段60へ受け渡す。ガイド部50は、上方ユニット(から下方ユニット600に搬送されるシートPをガイドするものであって、上ガイド板(上方ガイド部)52と、下ガイド板(下方ガイド部)51とを備える。
下方吸引手段70は、シートPを下方から吸引する。下方搬送手段60は、下方へ吸引(吸着)されているシートPと下方から接触して該シートPを保持し、搬送する。下方搬送手段60及び下方吸引手段70は、一体化した下方ユニット(下方保持搬送手段)600(600A,600B,600C)を構成している。
図2に示すように、ガイド部50及び下方ユニット600は、外側サイドフェンス701によって、囲われ、分離後のシートPを次の装置(検査装置等)へ受け渡す受け渡し部700となる。
ここで、下ガイド板51は、シート搬送方向Xの上流側で、シートPの上と下で、上方ユニット200と上下方向に重なっている(図1、重なり部O1)。また、下ガイド板51は、シート搬送方向Xの下流側で、シートPの下方で、下方ユニット600と重なっている(図1及び図2、重なり部O2)。
また、図2に示すように、下ガイド板51は、シートPが搬送される方向であるシート搬送方向Xの下流端から所定の幅を有する凹状の切れ込み53A,53B,53Cが形成されている。
下ガイド板51と、下方ユニット600の一部が重なる部分(重なり部O2)において、下方ユニット600の下方搬送面(搬送ベルト61A,61B,61Cの上面)のシート搬送方向Xの上流側の少なくとも一部は、下ガイド板51の凹状の切れ込み53A,53B,53C内に配置されている。
そして、下方ユニット600の下方搬送面である搬送ベルト61A,61B,61Cの上面は下ガイド板51と略同一平面に(略同じ高さに)位置している。なお、詳しくは、後述の図5(b)同様に、各搬送ベルト群61A,61B,61Cは、3つの搬送ベルト61g,61h,61iによって夫々形成されており、下方ユニット600の下方搬送面は、搬送ベルト61hより高い位置にある搬送ベルト61g,61iの上面の位置を指す。
図3は、図2の構成から、ガイド部50及び下方ユニット600を含む受け渡し部700を取り除いた構成であって、エアーの流れを示す斜視図である。矢印Aaは上方ユニット200の上方吸引手段20による浮上エアー、矢印Abはエアー吹き付け手段(分離浮上手段)40の浮上ノズル41からの分離浮上エアー、矢印Adは側方吸引ノズル46によるリターンエアー、矢印Acは積載部10のサイドフェンス11の開口部15(図4参照)から吹き付けられるサイドエアーを示す。
なお、エアー吹き付け手段40として、図3、図9(a)に示す側方吸引ノズル46が独立したエアー吹き付け手段40αと、図6、図9(b)に示す側方吸引ノズル46が一体化したエアー吹き付け手段40βの構成例を示すが、詳細な構成を区別する必要がない場合は、説明中、末尾の符号を外して説明する。
<積載部>
図4は、積載部10、外側フェンス16、及びエアー吹き付け手段40を図3とは別の角度から見た斜視図である。シート供給装置100において、積載部10を構成するものとして、下面部14と、シート位置規制部材である4つのサイドフェンス11と、出口端である前端ガイド(板)12と、エンドポール13とが設けられている。
シート束Pbは、後端(上流端)をエンドポール13に合わせて、暫定的にシートPbの後方の位置が決められて配置される。シート位置規制部材であるサイドフェンス11は、下面部(供給台)14のシート幅方向Y(装置の奥行方向)の両側に配置され、シート束Pbの側端面と当接して、配置されたシート束Pbのシート搬送方向Xに交差(直交)するシート幅方向Yの位置決めを行う。前端ガイド(出口端)12は、シート搬送方向Xに相当するシート長さ方向の前端(下流端)の位置決めを行う。
図2のサイドフェンス11にはサイドエアーノズルである開口部15が夫々形成されている。この開口部15がサイドエアーノズルとして、サイドフェンス11の外側に接続されたサイド用ブロア等のサバキ用送風手段から送風されて、サバキ用サイドエアーを発生させる。
サイドフェンス11の外側には、外側フェンス16が設けられている。外側フェンス16の上端面には、上方ユニット200をシート搬送方向Xに位置移動可能にするように、スライドレール17が設けられている。また、外側フェンス16には、内部の様子が確認できるようなのぞき穴18が形成されている。
ここで、シート搬送方向Xに上方ユニット200を複数配置する場合、積層しているシート束Pbの前端(下流端)近傍と後端(上流端)近傍とを含んで配置されていると好適である。このような位置に配置させるために、本構成では、シート搬送方向Xの長さに合わせて、外側フェンス16の上面に設けられたレール17に沿って、上方ユニット200をスライド移動させる。このように、上方ユニット200が積層されているシート束Pbの前端近傍と後端近傍に対応する位置に合致するように位置調整することができる。
<上方ユニット>
図5(a)に、上方ユニット20の上方吸引手段20側の斜視図を示し、図5(b)に、上方ユニット200の上方搬送手段30側の斜視図を示す。
図5(a)を参照して、上方ユニット200には、上方吸引手段(浮上吸着手段)20として、吸引ブロア21と負圧エアーチャンバ22とが設けられている。吸引ブロア21が負圧を作り出すことで、接続される負圧エアーチャンバ22を負圧状態にする。負圧エアーチャンバ22には、エアーを周囲から吸い込む吸気ノズル23が設けられている。
図5(b)を参照して、上方ユニット200には、上方搬送手段30として、上方搬送ベルト(搬送ベルト群)31と、駆動ローラ群32と、従動ローラ群33とが設けられている。搬送ベルト群31は、3本の搬送ベルト31g,31h,31iを備え、駆動ローラ群32は、3つの駆動ローラ32g,32h,32iを備え、従動ローラ群33は、3つの従動ローラ33g,32h,32iを備えている。
駆動ローラ群32が回転駆動され、搬送ベルト群31が駆動ローラ群32に連れ回されて回転し、従動ローラ群33が搬送ベルト群31に連れ回されて回転する(転動する)。
ここで配置される3本の搬送ベルト31g,31h,31iのうち、中央の搬送ベルト31hを連れ回す、駆動ローラ32h、従動ローラ33hの半径は、両側の駆動ローラ32g,32i、従動ローラ33g,33iよりも小さくすると好適である。
この構成により、シート幅方向Yの中央に位置する搬送ベルト31hの保持面Rhと、両外側に配置されている搬送ベルト31g,31iの各ベルト保持面Rg,Riとには、上下方向Zに段差が形成されている。この段差により、保持面Rg,RiがシートPとより近く、保持面Rhが少し遠くなる。なお、上方ユニット200の上方搬送面は、搬送ベルト31g,31hの保持面Rg,Riの位置を指す。
搬送ベルト31g,31h,31iは、負圧エアーチャンバ22に連通する吸引孔Vが多数形成されたエンドレス状のベルト部材である。負圧エアーチャンバ22は、吸引ブロア21から吸引されて負圧状態を保ち、搬送ベルト31g,31h,31iの吸引孔Vで最上位のシートPを浮上させ、保持するために、吸引する。
なお、下記説明において、各上方ユニット200、下方ユニット600内の個別の搬送ベルト、駆動ローラ、従動ローラを区別する必要がない場合は、総称として搬送ベルト31(61)、駆動ローラ32(62)、従動ローラ33(63)の符号を付して説明する。
<下方ユニット>
下方ユニット(下方保持搬送手段)600と、上方ユニット(上方保持搬送手段)200とは、互いに同一の構成を備え、互いに上下反転した形状である。
詳しくは、図2、図7、又は図8(a)を参照して、下方ユニット600には、下方吸引手段(浮上吸着手段)70として、吸引ブロア71と負圧エアーチャンバ72とが設けられており、負圧エアーチャンバ22には、エアーを周囲から吸い込む吸気ノズル73が設けられている。
また、下方ユニット600には、下方搬送手段60として、搬送ベルト61と、駆動ローラ62と、従動ローラ63とが設けられている。下方ユニット600内の夫々の機能は、上方ユニット200の各構成要素の機能と同様である。
このような下方ユニット600によって、下方からの吸着・搬送を行いながら、シートPを次の装置へ受け渡す。よって、下方ユニット600を設けることで、シート供給装置において、シートPへのダメージを防止しながら、次の装置(例えば、図1の検査装置900)への受け渡しの搬送性を向上させることができる。
さらに、下方から搬送力が付与されているので、シートPを分離した後の後工程の検査工程において、シートPが、下部に配列された吸着機能を備えた搬送ベルトにより搬送される場合であっても、シートPをスムーズに受け渡すことができる。
なお、本構成では、上方ユニット200及び下方ユニット600は、シート幅方向Yに対して、異なる位置に複数、配置されている。図2等で示す構成では、上方ユニット及び下方ユニットは、幅方向に3つ(200A,200B,200C)、(200D,200E,200F)、(600A,600B,600C)ずつ並んでいる。
上方ユニット200や下方ユニット600をシート幅方向Yに異なる位置に複数配置することで、全面で吸着するよりも、シート幅方向Yの浮上状態や搬送状態の調整をしやすくなる。
さらに、上方ユニット200は、シート搬送方向Xに対して異なる位置に複数配置される。なお、上述のように複数配置される場合、積層しているシート束Pbの前端近傍と後端近傍とを含んで配置されていると好適である。例えば、図2では、上方ユニット200は、シート搬送方向Xに2つ(200A,200D)、(200B,200E)、(200C,200F)ずつ並んでいる。
上方ユニット200をシート搬送方向Xに複数配列することで、分離したシートPは、搬送方向で複数の位置で浮上させられ、搬送力が付与されるので、薄膜であるシートPをより安定して搬送することが可能になる。
なお、図面で示す、上方ユニット200及び下方ユニット600の個数は一例で、適宜別の複数であってもよい。数を変更する場合も、シート幅方向Yに配置する、上方ユニット及び下方ユニット(及び、吹き付け手段)の数は、風向の調整のため同数となるように配置する。
また、シート搬送方向Xの配置として、重力の影響を考慮して、下方ユニット600の数よりも、上方ユニット200の数の方が多い方が好ましい。この際、シート供給装置100の筐体101の大きさに収まるように適切な個数を配置するようにする。
<吹き付け手段>
図6(a)は、シート幅方向Yの中央部のエアー吹き付け手段40Bの斜視図であり、(b)は前端ガイド12を取り外した中央部のエアー吹き付け手段40Bの別の角度から見た斜視図である。
エアー吹き付け手段(エアー噴射ノズルユニット)40は、積層されたシート束Pbの前端に対向する位置に、配置されている(図1参照)。エアー吹き付け手段40には、外部から加圧された気体である空気(以下、エアーともいう)が送られて溜めるエアーチャンバ43が配置されている。また、図6(a)に示すように、エアーチャンバ43には、浮上ノズル41及び形状形成ノズル42が設けられている。そして、エアーチャンバ43の内部は、浮上ノズル41用の部分と、形状形成ノズル42用の部分とに分離されており、浮上ノズル用ブロア44、形状形成ノズル用ブロア45が設けられている。
エアー吹き付け手段40はエアー(浮上分離エアー)を噴射し、積載部10の下面14の前端の上方に準備され、積層されたシート束Pbの最上位のシートP(P1)を浮上させる浮上手段として機能する。気体である空気には、除電された空気や、その他のシートを浮上させ、1枚ずつに分離するために用いられる気体なども含まれる。
積載部10において、シートPが特に炭素繊維を含むシートである場合に、積層状態のシート同士が静電気の作用で密着していて容易に分離しにくいため、積み重なったシート束Pbに除電された空気を吹き付けることは有効である。
さらに、エアー吹き付け手段40には、浮上ノズル用ブロア44及びエアーチャンバ43に接続される、側方吸引ノズル46が設けられている。エアー吹き付け手段40は、浮上ノズル41及び形状形成ノズル42を介してエアーを吹き付けるタイミングと異なるタイミングで、側方吸引ノズル46を介して、エアー吸引可能である。側方からのエアー吸引により、浮上しているシート(図8のP1,P2,P3)のうち最上位以外のシート(P2,P3)を側方へ吸いつけて落下させることができる。
なお、図6の側方吸引ノズル46は、浮上ノズル41と、浮上ノズル用ブロア44及びエアーチャンバ43を共有して、タイミングにより使い分ける構成であるエアー吹き付け手段40βの例を示しているが、図3に示すエアー吹き付け手段40αのように、側方吸引ノズル46を、エアー吹き付け手段40Bから独立して単独で設けてもよい。
ここで、本構成では、6個の上方吸引手段20及び3個のエアー吹き付け手段40が、シート幅方向Yにおいて3箇所設けられているため、分離及び浮上に関するエアーが複数分散される。そのため、まとめてエアーをかける場合よりも、個々の吸引手段20が吸引するエアー及びエアー吹き付け手段40が吹き付けるエアーが少量になるため、シートPに対してのダメージを少なくできる。
また、上方ユニット200の吸引手段20が吸引することによる吸引エアーと、エアー吹き付け手段40により吹き出すエアーが相関して分離動作を可能にする。よって、設置の数を変更する場合は、シート幅方向Yにおいて、上方ユニット200と、エアー吹き付け手段40とを対応付けて設置し、上方ユニット200とエアー吹き付け手段40のシート幅方向Yにおける個数は同数に設定する。
<ガイド部>
図7は、積載部10の出口側(下流端)の内側から見た、上方ユニット200、エアー吹き付け手段40、ガイド部50、及び下方ユニット600の位置関係を示す斜視図である。
図8は、図7のA−A'で切断した側面断面図であって、上方ユニット200、エアー吹き付け手段40、ガイド部50、下方ユニット600の位置関係を示す側面図、(b)は(a)のガイド部50近傍の拡大図である。
ガイド部50において、上ガイド板52は、搬送されるシートPの上方に位置して、下ガイド板51から所定距離離れて対向して設けられている。下ガイド板51は、シートPの下方に位置して、下方搬送手段60である下方搬送ベルト61の周囲に、下方搬送ベルト61と略同じ高さに設けられている。このような上ガイド板52及び下ガイド板51により、搬送経路を形成する。
ここで、ガイド部50は、シート搬送方向Xにおいて、上方ユニット200(上方保持搬送手段)と下方ユニット600(下方保持搬送手段)との間に設けられ、上方ユニット200から搬送されるシートPを下方ユニット600へ受け渡す(通過させる)。上方ユニット200と下方ユニット600との間には、ガイド部50のみが設けられている。
詳しくは、ガイド部50において、下ガイド板51は、搬送されるシートPの下方に位置するものであって、上方搬送手段である搬送ベルト31の出口端と対向する位置から下方搬送手段60の下方搬送ベルト61の近傍まで延在している。
即ち、下ガイド板51は、シート搬送方向Xの上流側で上方ユニット200の一部と上下方向に重なっている。また、下ガイド板51は、シート搬送方向Xの下流側で下方ユニット600の一部と重なっている(図8(a)参照)。
図8(a)を参照して、上方搬送手段30のシート搬送方向Xの下流端と下方搬送手段60のシート搬送方向Xの上流端との距離Dは、シートPの搬送方向の長さLPよりも短い。したがって、少なくとも上方ユニット200又は下方ユニット600のいずれか一方によって吸着保持搬送されている状態のシートPを、ガイド部50によってガイドすることができる。
また、上方ユニット(上方保持搬送手段)200の上方搬送面である搬送ベルト31g,31h,31i(図5(b)参照)の保持面Rg,Rh,Riのうち少なくとも下側に設けられるRg,Riは、上ガイド板(上方ガイド部)52よりも低い位置であって、下ガイド板51よりも高い位置に設けられている。詳しくは、図8(b)に示すように、上方ユニット200の保持面(上方搬送面)のRg,Riの位置(搬送位置)Cは、上ガイド板52の位置Uと下ガイド板51の位置Lとの間にある。
このように上方ユニット200と下方ユニット600との間には、ガイド部50のみが設けられていることで、上方ユニット200から下方ユニット600へシートを受け渡す際のガイドにおいて受け渡しをするシートをローラ等で挟まずにガイドをすることが可能となる。よって、押し込み方向の圧力を掛けずに、シートを搬送できるため、搬送の際の外的負荷に起因するシートへのダメージを少なくすることができる。
また、上方ユニット200(上方保持搬送手段)の保持面(上方搬送面)Rg,Riの位置(搬送位置)Cは、上ガイド板52の位置Uと下ガイド板51の位置Lとの間にある。それにより上方ユニット200から搬送されてきたシートPは、保持面Rg,Riから上ガイド板52と下ガイド板51の間を通過する際、保持面(上方搬送面)Rg,Riを離れたシートPが下ガイド板51または上ガイド板52に当たることによる衝撃を小さくすることができる。そのように衝撃が小さくなることによりシートの捲り上げや、シートが部分的に凹む、湾曲する等シートの形状が変化することにより、シートが上ガイド板52と下ガイド板51に挟まれることにより、シートが傷ついたり折れてしまったりすることを防ぐことができる。よってシートにダメージを与えずに上方ユニット200から下方ユニット600へ受け渡すことができる。
さらに、この構成では、上述のようにシート幅方向Yで複数配置された上方ユニット200A,200B、300Cによって略水平状態で伸ばした状態で保持搬送されているシートPの状態を、ガイド部50でも維持したまま下方ユニット600A,600B、600Cへ受け渡しができる。よって、受け渡しの際に、部分的な捲り上げや、縁部吸引による中央部が凹む湾曲などが発生しないため、シートの移動姿勢に起因するシートへのダメージを軽減することができる。
また、上ガイド板52と下ガイド板51とが対向する搬送経路の高さである離間距離は、1mm〜10mm(例えば5mm)、この際、搬送するシートPの厚みは、0.04mm〜0.2mmとするが、寸法は、この範囲に限定されない。
このように、上ガイド板52と、下ガイド板51とは、上下方向で、シートPの厚さよりも離れて配置されている。このように配置することで、シートPの、搬送経路内における上ガイド板52及び下ガイド板51への接触回数を少なくして、接触によるダメージを少なくして、上方ユニット200から下方ユニット600へ受け渡すことができる。また、ガイド部50の搬送経路の高さを、シートPの厚さに対して余裕を持たせることで、シートの端部が少々カールしたり、進行方向が少し傾いたりした場合でも、搬送経路上でシートがすぐに詰まることを回避することができる。
上ガイド板52は、シート搬送方向Xに対して上方搬送手段30の下流端(出口端)の直後から下方搬送手段60の上流端(入口端)の手前まで延在している。上方ユニット200の上方吸引手段20の吸引力の影響でシートPが上ガイド板52に付着して搬送されている場合でも、下方搬送手段60に到達する前に上ガイド板52が途切れることにより、シートPは、重力により下ガイド板51側へ自然落下しやすくなる。
下ガイド板51は、入口部分が、上ガイド板52から離れる方向(下方向)に傾斜しており、先端との接触によりシートPが搬送していく方向を調整する形状であるスクイ形状の傾斜入口部51Dとなっている。この構成により、例えば、巻き癖などのシートPの搬送方向(進行方向)の先端側(下流端)が下方向へカールしたシートPの先端の搬送方向(進行方向)を搬送経路内へと向けることで、シートPを搬送経路内へ導くことができる。
上ガイド板52は、入口部分が下ガイド板51から離れる方向(上方向)に傾斜している、スクイ形状の傾斜入口部52Dとなっている。この構成により、上方搬送ベルト31に連れ回されて、シートPが一緒に上方向へカールしてしまうことを抑止し、シートPの先端(下流端)の搬送方向(進行方向)を搬送経路内へと向けることで、シートPを搬送経路内へ導くことができる。
ここで、一般的に、傷がついたシートを用いて製作された回路基板は、電気的特性(抵抗値)に不具合が生じてしまう。このため、回路基板用シートの分離には、分離された回路基板用シートの電気的特性(抵抗値)に不具合が生じてしまわないよう行わなければならないという課題があった。
これに対して、本発明のシート供給装置では、上記構成のガイド部50を設けることで、シート(回路基板用シート)にダメージを与えることなく、上方ユニット200から下方ユニット600へガイドできるため、シートの品質を損なわずに(回路基板用シートにキズを付けたりせずに)シートの分離を容易に行うことができる。
よって、本発明のシート供給方法では、分離、供給の際のシートのダメージを解消することで、上記課題のようなシートを用いて回路基板を作成する際の傷による電気的特性の不具合を防止することができる。
<浮上ノズル近傍の周辺ガイド板>
次に図9を用いて、エアー吹き付け手段40のノズル近傍について説明する。図9(a)は、図7のBの部分の拡大図であって、エアー吹き付け手段40のノズル近傍の周辺ガイド板47及びガイド部50の拡大図を示す。
図9(a)に示すように、エアー吹き付け手段40の吹き出し口である浮上ノズル41及び形状形成ノズル42の周囲には、周辺ガイド板47(周辺ガイド部)が設けられている。
周辺ガイド板47の上部47Hは、ガイド部50の下ガイド板51の傾斜入口部52Dの角度に近い角度に設定される。周辺ガイド板47を設けることで、巻き癖などにより、保持された際にシートPの先端(下流端)が下に向いている場合も、傾斜入口部52Dよりも上流側でシートPの先端をガイドする(下向き状態から水平向き状態になるように案内する)ことができる。
また、周辺ガイド板47の下部47Lは、積載部10の出口端よりも高く垂直に延在しているので、浮上後に、最上位のシートP1の分離(捌き)により落下する上から2番目以下の位置にあるシート(図8、P2,P3)を、シート搬送方向Xにおいて、適切な位置に保つことができる。図9(a)のガイド板47の構成例は、例えば図3で示すエアー吹き付け手段40αの構成に適用される。
また、図9(b)にエアー吹き付け手段40Bのノズル41,42近傍の周辺ガイド板の変形例を示す。図9(a)では、周辺ガイド板47は、吹き出し口であるノズル41,42周辺を部分的に覆っていたが、図9(b)に示すように、周辺ガイド板47−1は、ノズル41,42の他に吸い込み口であるノズル46を含めて前端ガイド12の上部の全面を帯状に覆っていてもよい。図9(b)のガイド板47‐1の構成例は、例えば図6で示すエアー吹き付け手段40βの構成に適用される。
<メンテナンス>
図10に、メンテナンスの際のガイド部50と、上方ユニット200の位置を示す説明図を示す。上ガイド板52は、シート搬送方向Xに対して、下ガイド板51から離れる方向に回転可能である。詳しくは、上ガイド板52は回転軸Rを中心に上方向に枢動可能である。
また、上方ユニット200は、外側フェンス16の上面に設けられたレール17に沿って、シート搬送方向X及びその反対方向に移動可能である。
したがって、仮に、上ガイド板52と下ガイド板51との間の搬送経路上でシートPが詰まった場合でも、このような移動動作により、簡単に詰まりを解消することが可能である。
<分離供給フロー>
次に、シート供給装置100の動作・工程について、図11及び図12を用いて順を追って説明する。図11は、シート供給装置100における動作推移状態を示す図であり、図12は、シート供給装置100により実行される工程(シート供給方法)を示すフローチャートである。
(1)準備工程(ステップS1):
シート束Pbを構成する、1又は複数のシートPを積層状態で位置決め(位置合わせ)をする。具体的には、操作者によってシート束Pbは供給台14上に積載されるとともに、シートサイズに合わせてセットすべく、その前端面(シート搬送方向Xの下流端)が前端ガイド12に突き当てられ基準面として揃えられる。また、サイドフェンス11及びエンドポール13を操作することによって、シート束Pbの側端面及び後端面がそれぞれ揃えられる。
(2)浮上工程(ステップS2、図11(a)):
エアー吹き付け手段40のエアーチャンバ43によって、シート束Pbの前端部(シート搬送方向Xの下流端)へエアーを吹き付けることで、シート束Pbの少なくとも最上位のシートP1の端部(先端)が浮上する。
(3)捌き工程(ステップS3、図11(b)):
積載部10のサイドフェンス11の開口部(サイドエアーノズル)15に接続されるサバキ用送風手段が作動し、最上位にあるシートP1と、2番目以下のシートP2,P3とを、少なくとも前端部を分離させ(捌き)つつ、最上位のシートP1を、上方ユニット200の上方搬送ベルト31の高さまで浮上させる。なお、この捌き工程は省略してもよい。
(4)保持工程(上方保持工程、第1の搬送工程)(ステップS4、図11(c)):
上方ユニット200の上方吸引手段20において、浮上したシートP(P1)を、上方から保持しながら、上方ユニット200の駆動ローラ32の回転駆動が開始され、上方から保持されたシートPを搬送する上方搬送ベルト31により搬送工程が行われる。シート搬送方向Xに並んだ2つの上方ユニット200(200A,200D)によって、シートPは、浮上させられ、搬送力が付与されるので安定した搬送が可能である。
(5)上方搬送工程(第1の搬送工程、ガイド工程)(ステップS5、図11(c)⇒図11(d)):
シートP(P1)の先端(下流端)がガイド部50の搬送経路内に入っても、上方ユニット200A,200Dの駆動ローラ32の回転駆動により、上方搬送ベルト31により保持されたシートPを搬送する搬送工程が続けられる。
(6)ガイド工程(ステップS6、図11(d)⇒図11(e)):
シートPの先端(下流端)が下方搬送手段である搬送ベルト61に到達すると、上方ユニット200Aの駆動ローラ32の回転駆動及び下方ユニット600Aの駆動ローラ62により、上方搬送ベルト31、下方搬送ベルト61により保持されたシートPを搬送する搬送工程が続けられる。この際、シートPは、浮上させられ、搬送力が付与される上方ユニット200が1つになっても、ガイド部50により搬送経路をガイドされながら、出口側の上方ユニット200と、下方ユニット600によって、上方及び下方から吸引しながら吸着保持・搬送するので、安定した搬送が可能である。
(7)下方搬送工程(第2の搬送工程、ガイド工程)(ステップS7、図11(e)⇒図11(f)):
シートPの後端(下流端)が上方搬送手段である上方搬送ベルト31から離れても、下方ユニット600Aの駆動ローラ62により、下方搬送ベルト61により保持されたシートPを搬送する搬送工程が続けられる。この際、上方ユニット200からの吸引・搬送がなくなっても、ガイド部50により搬送経路をガイドされながら、下方ユニット600によって、下方から吸引しながら吸着保持・搬送するので、安定した搬送が可能である。
その後、シートPが上方ユニット200Aの上方搬送ベルト31の保持領域Rを抜けた直後、次のシートへエアー吹き付け手段40がエアーを吹き付けることにより浮上し、上方搬送ベルト31に保持される。
以降、上述の図11(a)〜図11(e)の繰り返しにより、設定したシートPの給送間隔に応じて、上方搬送ベルト31の駆動を再開し、シートが順次搬送される。
上述のステップS5〜S7において、シートPは、ガイド部50では搬送力を付勢されずに、上方ユニット200及び下方ユニット600によって付勢された搬送力によって、ガイド部50を通り抜ける。この際、シートPは、ガイド部50により搬送経路をガイドされながら、出口側の上方ユニット200と、下方ユニット600によって、上方及び下方から吸引しながら吸着保持・搬送するので、安定した搬送が可能である。
このように、シート供給装置において、シート(回路基板用シート)へのダメージを防止しながら、安定した搬送が可能になるので、次の装置への受け渡しの分離搬送性を向上させることができる。また、下方から搬送力が付与されているので、シートを分離した後の後工程の検査工程において、シートが、下部に配置された吸着機能を備えた搬送ベルトにより搬送される場合であっても、シートをスムーズに受け渡すことができる。
なお、上記の実施形態ではシート供給装置において、収容された状態のシートを供給した例を説明したが、搬送手段を有する前の装置と搬送手段を有する次の装置との間を、シート(プリプレグ)を受け渡す場合にも、本発明のシート供給装置の、エアー吹き付け手段を除いた、上方ユニット、ガイド部、及び下方ユニットを適用させることができる。
本発明のシート供給装置の上方ユニット、ガイド部、及び下方ユニットを用いて、前の装置と次の装置との受け渡しを行う場合とは例えば、前の装置での搬送手段と次の装置での搬送手段の高さが異なる場合や、前の装置の次の装置との間が離れている場合等である。
本発明の分離・搬送対象物であるシートには、公知の全ての回路基板に用いられるシートが含まれる。例えば、炭素繊維やガラスクロスのような繊維状補強材に、硬化剤、着色剤などの添加物を混合した熱硬化性樹脂等を含浸させ、加熱又は乾燥して半硬化状態にしたシート状の強化プラスチック成形材料(プリプレグ)が含まれる。また、シートは、プリプレグや樹脂シートなどに銅箔や金箔等の処理を施したものも含まれる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 シート供給装置
10 積載部
11 サイドフェンス
12 前端ガイド(出口端)
13 エンドポール
14 下面部(供給台)
15 開口部(サイドエアーノズル)
200(200A,200B,200C,200D,200E,200F) 上方ユニット(上方保持搬送手段)
20 上方吸引手段
21 吸引ブロア
22 負圧エアーチャンバ
30 上方搬送手段
31 (31A,31B,31C,31D,31E,31F) 上方搬送ベルト(吸着搬送ベルト、搬送ベルト群)
31g,31h,31i 搬送ベルト(上方搬送面)
32 駆動ローラ
33 従動ローラ
40 エアー吹き付け手段(エアー噴射ノズルユニット)
41 浮上ノズル(吹き出し口)
42 形状形成ノズル(吹き出し口)
43 エアーチャンバ
44 浮上ノズル用ブロア
45 形状ノズル用ブロア
46 側方吸引ノズル
47,47−1 周辺ガイド板
50 ガイド部
51 下ガイド板(下方ガイド部)
51D 傾斜入口部
52 上ガイド板(上方ガイド部)
52D 傾斜入口部
53A,53B,53C 切れ込み
600(600A,600B,600C) 下方ユニット(下方保持搬送手段)
60(60A,60B,60C) 下方搬送手段
61(61A,61B,61C) 下方搬送ベルト(搬送ベルト群)
61g,61h,61i 搬送ベルト(下方搬送面)
62 駆動ローラ
63 従動ローラ
70 下方吸引手段
71 吸引ブロア
72 負圧エアーチャンバ
700 受け渡し部
P シート
P1 最上位のシート
P2 2枚目のシート
Pb シート束
R 保持領域
Rg,Rh,Ri 保持面(上方搬送面)
O1,O2 重なり部
X シート搬送方向
Y シート幅方向
Z 上下方向(高さ方向)
特開2003−311769号公報 特許5028914号公報

Claims (14)

  1. 供給されるシートを上方から保持し搬送する上方搬送面を有する上方保持搬送手段と、
    シートが搬送されるシート搬送方向において前記上方保持搬送手段の下流に設けられ、搬送される前記シートを下方から保持し搬送する下方搬送面を有する下方保持搬送手段と、
    前記シート搬送方向において前記上方保持搬送手段と前記下方保持搬送手段との間に設けられたガイド部と、を備え、
    前記ガイド部は、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの上方に設けられた上方ガイド部と、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの下方に設けられた下方ガイド部とを備えており、
    前記上方ガイド部と前記下方ガイド部とは、上下方向に離間して設けられており、前記上方保持搬送手段の前記上方搬送面は、前記上方ガイド部と前記下方ガイド部との間に設けられていることを特徴とする
    シート供給装置。
  2. 前記上方ガイド部と、前記下方ガイド部とは、前記シートの厚さよりも離間していることを特徴とする
    請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 前記下方ガイド部は、前記シート搬送方向の上流側で、前記上方保持搬送手段の一部と上下方向に重なっており、
    前記下方ガイド部は、前記シート搬送方向の下流側で、前記下方保持搬送手段の一部と上下方向に重なっていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のシート供給装置。
  4. 前記下方ガイド部は、前記シート搬送方向の下流端から所定の幅を有する切れ込みが形成されており、
    前記下方ガイド部と前記下方保持搬送手段の一部が重なる部分において、前記下方保持搬送手段の前記下方搬送面の前記シート搬送方向の上流側の少なくとも一部は、前記下方ガイド部の前記切れ込み内に配置され、前記下方保持搬送手段の前記下方搬送面は前記下方ガイド部と略同じ高さに位置していることを特徴とする
    請求項3に記載のシート供給装置。
  5. 前記上方保持搬送手段と前記下方保持搬送手段との間には前記ガイド部のみが設けられていることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  6. 前記シートは、前記ガイド部では搬送力を付勢されずに、前記上方保持搬送手段及び/又は前記下方保持搬送手段によって付勢された搬送力によって、前記ガイド部を通り抜けることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  7. 前記上方保持搬送手段のシート搬送方向の下流端と前記下方保持搬送手段の前記シート搬送方向の上流端との距離は、前記シート搬送方向の前記シートの長さよりも短いことを特徴とする
    請求項5又は6に記載のシート供給装置。
  8. 前記下方ガイド部は、前記シート搬送方向の上流側で、前記上方ガイド部から下方向に離れる方向に傾斜した傾斜入口部を有することを特徴とする
    請求項1から7のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  9. 前記上方ガイド部は、前記シート搬送方向の上流側で、前記下方ガイド部から上方向に離れる方向に傾斜した傾斜入口部を有することを特徴とする
    請求項1から8のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  10. 前記上方ガイド部は、前記シート搬送方向に対して、前記下方ガイド部から上方向に離れる方向に回転可能であることを特徴とする
    請求項1から9のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  11. 供給されるシートは、前記下方ガイド部の前記シート搬送方向に対して上流側に収容されており、
    収容されているシートにエアーを吹き付け、供給されるシートの端部を浮上させるエアー吹き付け手段、を有しており、
    前記エアー吹き付け手段は、前記収容されているシートの前記シート搬送方向の下流側の前端と、前記下方ガイド部の前記シート搬送方向の上流端との間に設けられ、
    前記エアー吹き付け手段は、前記供給されるシートの前記前端へエアーを吹き付けることを特徴とする
    請求項1から10のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  12. 前記エアー吹き付け手段の吹き出し口の周囲には、周辺ガイド板が設けられていることを特徴とする
    請求項11に記載のシート供給装置。
  13. 前記上方保持搬送手段及び前記下方保持搬送手段は、前記シートの幅方向に対して、異なる位置に複数配置され、
    前記上方保持搬送手段は、前記シート搬送方向に対して、異なる位置に複数配置されていることを特徴とする
    請求項1から12のいずれか一項に記載のシート供給装置。
  14. シート供給装置におけるシート供給方法であって、
    前記シート供給装置は、上方搬送面を有する上方保持搬送手段と、シートが搬送されるシート搬送方向において前記上方保持搬送手段の下流に設けられ、下方搬送面を有する下方保持搬送手段と、前記シート搬送方向において前記上方保持搬送手段と前記下方保持搬送手段との間に設けられ、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの上方に設けられた上方ガイド部と、前記上方保持搬送手段に搬送される前記シートの下方に設けられた下方ガイド部とを備えており、前記上方ガイド部と前記下方ガイド部とは、上下方向に離間して設けられており、前記上方保持搬送手段の前記上方搬送面は、前記上方ガイド部と前記下方ガイド部との間に設けられており、
    前記上方搬送面によって、供給されるシートを上方から保持し搬送するステップと、
    前記下方搬送面によって、搬送される前記シートを下方から保持し搬送するステップと、を有することを特徴とする
    シート供給装置におけるシート供給方法。
JP2016209995A 2016-02-26 2016-10-26 シート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法 Pending JP2017154890A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW106105088A TWI674236B (zh) 2016-02-26 2017-02-16 片材供給裝置及在片材供給裝置的片材供給方法
CN201720163648.XU CN206580332U (zh) 2016-02-26 2017-02-22 片材提供装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016036454 2016-02-26
JP2016036454 2016-02-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017154890A true JP2017154890A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59809141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209995A Pending JP2017154890A (ja) 2016-02-26 2016-10-26 シート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2017154890A (ja)
CN (1) CN206580332U (ja)
TW (1) TWI674236B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037486A (ja) * 2018-08-30 2020-03-12 理想科学工業株式会社 搬送装置及び画像検査装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11772922B2 (en) * 2020-10-30 2023-10-03 Riso Kagaku Corporation Conveying apparatus with conveyance surface facing downward

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304529A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Kitagawa Elaborate Mach Co Ltd 板材の分離送出し装置
JPH11100138A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP2001206584A (ja) * 2000-01-31 2001-07-31 Canon Inc シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012100115A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Canon Electronics Inc 画像読取装置
JP2014051371A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Toshiba Corp 媒体搬送装置および媒体処理装置
JP2015006938A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3592334A (en) * 1966-10-27 1971-07-13 Gen Logistics Differential pressure conveyors
JP5310096B2 (ja) * 2008-04-18 2013-10-09 株式会社リコー 搬送装置、搬送装置の電流リーク防止方法、及びこの搬送装置を備えた画像形成装置
KR101562302B1 (ko) * 2009-04-30 2015-10-22 주식회사 탑 엔지니어링 글래스 패널의 더미 낙하방지장치
BR112013006603B1 (pt) * 2010-09-22 2020-06-23 Bobst Mex Sa Dispositivo de transporte para o deslocamento de uma sucessão de feixes e máquina de percintagem

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304529A (ja) * 1994-05-09 1995-11-21 Kitagawa Elaborate Mach Co Ltd 板材の分離送出し装置
JPH11100138A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置
JP2001206584A (ja) * 2000-01-31 2001-07-31 Canon Inc シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012100115A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Canon Electronics Inc 画像読取装置
JP2014051371A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Toshiba Corp 媒体搬送装置および媒体処理装置
JP2015006938A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 コニカミノルタ株式会社 給紙装置及び画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037486A (ja) * 2018-08-30 2020-03-12 理想科学工業株式会社 搬送装置及び画像検査装置
JP7365819B2 (ja) 2018-08-30 2023-10-20 理想科学工業株式会社 搬送装置及び画像検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI674236B (zh) 2019-10-11
TW201730083A (zh) 2017-09-01
CN206580332U (zh) 2017-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI577254B (zh) Chip separation method for circuit board and chip separation device for circuit board
US20120133092A1 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus
JP4772370B2 (ja) コンベヤテーブル
JP2008266020A (ja) シート材集積装置及びシート材集積方法
JP2014022744A (ja) 非接触マルチ搬送装置及びそれを用いた異物除去方法
JP2017154890A (ja) シート供給装置及びシート供給装置におけるシート供給方法
JP2020055662A (ja) 給送装置、画像形成装置及び画像形成システム
KR101109266B1 (ko) 지엽류 공급 장치
JP2017152664A (ja) 回路基板用シート供給装置及び該回路基板用シート供給装置を備えるシステム
JP3564307B2 (ja) 枚葉印刷機の給紙装置
JPS6216947A (ja) 給紙装置
US11319175B2 (en) Sheet feeding device, image forming apparatus incorporating the sheet feeding device, and image forming system incorporating the sheet feeding device
JP2007091314A (ja) テーピング装置
JP2017193439A (ja) 回路基板用シート分離搬送方法、回路基板用シート分離搬送装置、プリプレグ分離搬送方法及びプリプレグ分離搬送装置
JP2017014013A (ja) プリプレグ搬送装置
JP2010070376A (ja) 給紙方法及び給紙装置
JP2016216261A (ja) 被搬送材分離装置及び被搬送材搬送装置
JP2000095380A (ja) カード状物搬送装置
US7905475B2 (en) Aerodynamic positioning device
JP6430174B2 (ja) 紙葉類取出装置および紙葉類処理装置
JP3614562B2 (ja) 印刷機の給紙装置における枚葉紙案内装置
JPH08169610A (ja) シート材搬送積載装置
JP2022014261A (ja) シート供給装置
JP2017007115A (ja) プリプレグ分離装置、プリプレグ搬送装置、電子回路基板材分離装置及び電子回路基板材搬送装置
JP4549238B2 (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210406