JP2017153848A - トレイバックシステム - Google Patents

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芳徳 堀川
Yoshinori Horikawa
芳徳 堀川
俊介 菅谷
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俊介 菅谷
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Abstract

【課題】トレイと分離した食器及び残滓を収容する残滓分離槽内の清掃作業及び食器コンベアの清掃作業を容易に行うことができるトレイバックシステムを提供する。
【解決手段】トレイバックシステムは、トレイと分離した食器を受け取り、受け取った食器から残滓を粗落としする残滓分離槽と、この残滓分離槽内の食器を外部へ搬送する食器コンベアユニットとを備え、食器コンベアユニットは、残滓分離槽内の食器を掬い上げる側の端を自由端とし、食器が排出される食器排出側の端を固定端とし、この固定端に設けられた食器コンベアを駆動する駆動軸を軸として自由端が回動できるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トレイとこのトレイ上に載置されている食器とを分離してそれぞれ洗浄するトレイバックシステムに関する。
大量の給食又は食事の提供を行うセルフサービスの食堂等においては、食事後の食器類がトレイに載せたまま返却される。トレイバックシステムは、このように返却されたトレイ及び食器をトレイと食器とに分離しそれぞれ別個に洗浄する。
特許文献1には、このようなトレイバックシステムにおいて、トレイを横に傾けることによってその上に載置されている食器を浸漬液槽内に自動的に放出するようにしたトレイ傾倒食器類放出装置が開示されている。このトレイ傾倒食器類放出装置においては、トレイ上に載せた皿やお椀などの食事済みの各種食器類をトレイを横に傾けることによって側方に放出するための傾倒放出装置と、これから放出された食器を浸漬処理するための食器下洗い浸漬装置が互いに隣接して一体に設置されている。食器下洗い浸漬装置には、傾倒放出装置において横倒ししたトレイから放出された食器類を落とし込むための水槽が設けられ、その水槽内には食器掬い上げコンベアがその下端部を槽内部のお湯中に漬けた状態で、食器浸漬装置の後方に向かって上り勾配をなして設置されている。また、傾倒放出装置と食器下洗い浸漬装置とは、筐体内に格納された状態で設置されている。
特許第3504162号公報
特許文献1に記載されているトレイ傾倒食器類放出装置によると、食器掬い上げコンベアがその下端部が水槽内部に設置されているため、水槽内に残留している残滓を清掃する際に邪魔になり、作業が困難であるという問題点があった。また、コンベア自体の清掃も困難であるという問題点もあった。
そこで、本発明は、トレイと分離した食器及び残滓を収容する残滓分離槽内の清掃作業及び食器コンベアの清掃作業を容易に行うことができるトレイバックシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、トレイバックシステムは、トレイと分離した食器を受け取り、受け取った食器から残滓を粗落としする残滓分離槽と、この残滓分離槽内の食器を外部へ搬送する食器コンベアユニットとを備え、食器コンベアユニットは、残滓分離槽内の食器を掬い上げる側の端を自由端とし、食器が排出される食器排出側の端を固定端とし、この固定端に設けられた食器コンベアを駆動する駆動軸を軸として自由端が回動できるように構成されている。
食器コンベアユニットは、残滓分離槽内の食器を掬い上げる側の端を自由端とし、食器排出側の端を固定端とし、この固定端に設けられた食器コンベアを駆動する駆動軸を軸として自由端を回動することができる。これにより、残滓分離槽内に残留している残滓を清掃する際に、及び/又は食器コンベアを清掃する際に食器コンベアユニットを回動させ、食器コンベアユニットの自由端を残滓分離槽の底部から上方に持ち上げた状態に一時的に固定することが可能となり、残滓分離槽内の清掃作業及び食器コンベアの清掃作業を容易に行うことができ、メンテナンス性が向上する。なお、本明細書において、「残滓」とは、食べ滓、食べ残し(残飯、残汁)等の食器類に付着又は残留した、洗浄除去すべきごみ及びよごれを表している。
食器コンベアユニットの自由端が残滓分離槽の底部に位置する状態で食器コンベアユニットのフレームを着脱可能に支持するフレーム受けと、一端がフレームに回動可能に軸支され、他端がフレーム受けに嵌合可能に形成され、食器コンベアユニットの自由端が残滓分離槽の底部から上方に持ち上げられた状態で仮固定されるようにフレームを支持する支持部材とをさらに備えていることが好ましい。これにより、食器コンベアユニットの自由端が残滓分離槽の底部に位置する状態と底部から上方に持ち上げられた状態との2つの姿勢を確実に保持することができると共に、メンテナンス作業が容易にできる。
駆動軸は、食器コンベアを駆動するための一対の駆動軸受けと食器コンベアユニットを回動するための一対のリフト軸受けとに支持されるように構成されていることが好ましい。これにより、駆動軸を介して、食器を外部へ搬送する食器コンベアを駆動することができ、かつ食器コンベアユニットを回動させることができる。
本発明によれば、残滓分離槽に残留している残滓を清掃する際に、及び/又は食器コンベアを清掃する際に、食器コンベアユニットを回動させ、食器コンベアユニットの自由端を残滓分離槽の底部から上方に持ち上げられた状態に一時的に固定することが可能となり、残滓分離槽内の清掃作業及び食器コンベアの清掃作業を容易に行うことができ、メンテナンス性が向上する。
本発明の一実施形態におけるトレイバックシステムの構成を概略的に示す側面図である。 図1のトレイバックシステムの構成を概略的に示す斜視図である。 図1のトレイバックシステムにおける食器下洗い装置の清掃作業時の状態を概略的に示す側面図である。 図1のトレイバックシステムにおける食器下洗い装置の清掃作業時の状態を概略的に示す斜視図である。 図1のトレイバックシステムにおける食器下洗い装置の駆動軸部の構成を概略的に示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るトレイバックシステムの実施形態を説明する。
トレイバックシステムは、大量の給食又は食事の提供を行うセルフサービスの食堂等において、トレイ上に食器を載せた状態で返却されたトレイ及び食器の分離及び洗浄を行うものであり、特に食器下洗い装置は分離された食器から残滓の多くを分離して下洗いを行うものである。
図1及び図2は本発明の一実施形態におけるトレイバックシステム100の全体の構成を示しており、図1は食器コンベアユニット20が食器搬送状態を示しており、図2は扉61を外した状態を示している。図3及び図4はトレイバックシステム100における食器下洗い装置の清掃作業時の状態を示しており、図3は扉61が開いた状態を示しており、図4は扉61を外した状態を示している。図5はトレイバックシステム100における食器下洗い装置の駆動軸部の構成を概略的に示している。
トレイバックシステム100は、送りコンベアCにより搬送されてきたトレイT上に載せられている食器WをトレイTと分離し、さらに食器Wから残滓の大部分を分離させ、その後、トレイT及び食器Wを本格的に洗浄するものである。図1〜図5には、このトレイバックシステム100のうち、トレイTの洗浄装置及び食器Wの浸漬洗浄装置を除く部分が示されている。これらの図に示すように、トレイバックシステム100は、残滓の付いた食器Wを受け取る残滓分離槽10と、食器コンベアユニット20と、フレーム受け30と、支持部材40と、残滓受容器50と、筐体60を備えている。
残滓分離槽10は、トレイTと分離した食器Wを受け取り、この受け取った食器Wから残滓を粗落としするための水槽であり、内部に水が満たされている。残滓分離槽10内の水の一部がポンプPによって付勢されて噴出口Yからこの残滓分離槽10に戻され、噴流となって循環することにより、食器Wの残滓が効率的に粗落としされる。この残滓分離槽10は、例えば上面が長方形形状の開口を有しており、底面の一部が傾斜底面11を構成している。残滓分離槽10内には、その長手方向に伸長する食器コンベアユニット20が設けられており、この食器コンベアユニット20によって残滓分離槽10内に収容されている食器Wが掬い上げられ、外部へ連続的に搬送される。なお、残滓分離槽10には、食器Wを食器コンベアユニット20側へ案内するための柔軟性を有する案内板12が設けられている。
食器コンベアユニット20は、残滓分離槽10内の食器Wを掬い上げ、外部へ連続的に搬送するコンベアである。この食器コンベアユニット20は、食器コンベア21と、駆動軸22と、従動軸23と、フレーム24とを備えている。食器コンベアユニット20は、残滓分離槽10内の食器Wを掬い上げる側の端を自由端20aとし、食器Wが排出される食器排出側の端を固定端20bとすると、固定端20bの近傍に食器コンベア21を駆動する駆動軸22が設けられ、かつ駆動軸22を軸として自由端20aが回動できるように構成されている。食器コンベア21には、食器Wをこのコンベア上に掬い上げるための複数の爪21aが所定間隔で設けられている。駆動軸22は、図5に詳細に示すように、コンベア用の一対の駆動軸受け22aと食器コンベアユニット20を回動するための一対のリフト軸受け22bとによって支持されるように構成され、モータM(図1及び図3参照)によって駆動される。図1〜図4に示すように、フレーム24には、位置固定されているフレーム受け30に着脱自在に嵌合可能な凹部25が設けられており、また、自由端20aには、引き上げ用ハンドル26が設けられている。さらに、駆動軸22の固定端20b側には、この自由端20aの引き上げ動作が容易となるように、固定端20bを押し下げ方向に付勢するためのガススプリングSが設けられている。
フレーム受け30は、食器コンベアユニット20の自由端20aが残滓分離槽10内に位置する状態で食器コンベアユニット20のフレーム24を着脱可能に支持するものである。このフレーム受け30は、両端が残滓分離槽10の両側面の底面に近い位置に装着された棒状部材から構成されており、本実施形態においては、残滓分離槽10の傾斜底面11に近い位置に装着されている。
支持部材40は、食器コンベアユニット20の自由端20aが残滓分離槽10の底面から上方に持ち上げられた状態に位置するようにフレーム24を支持するための部材であり、その一端が軸41を介してフレーム24に回動可能に軸支されており、その他端にはフレーム受け30に嵌合可能な凹部42が形成されている。本実施形態において、支持部材40は、食器コンベアユニット20の食器コンベア21を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、その軸41の回りを回動可能に構成されている。食器コンベアユニット20の自由端20aが引き上げされた場合は、支持部材40が自重により回動し、凹部42を有する他端が自動的に垂下するように構成されている。また、凹部42を構成する2つのアームのうち、垂下時の回動方向の前方となるアームの長さが後方のアームより短く構成されている。これにより、垂下時に後方のアームがフレーム受け30に当たって、凹部42がフレーム受け30と自動的に嵌合する。
残滓受容器50は、残滓分離槽10の上方に設置された網目を有する収容籠であり、ポンプPにより水と共に汲み上げられた残滓分離槽10内の残滓を含む水をろ過し、残滓のみを分離して収容するものである。この残滓受容器50は、定期的に交換、又は残滓を取り出すことができるように着脱可能に固定されている。
筐体60は、残滓分離槽10及び食器コンベアユニット20を内部に収容する外装体である。筐体60内の長さ方向(食器搬送方向)の片側(図1〜図4において奥側)には食器Wを載せたトレイTを搬送するコンベアC及びトレイTと食器Wとの分離装置が設置されており、他方の片側(図1〜図4において手前)には上述した残滓分離槽10及び食器コンベアユニット20等が設けられている。筐体60の手前側の面には水平方向にスライド可能な扉61が設けられ、上部には制御盤62が配置されている。本実施形態において、扉61は、残滓分離槽10より上方の位置に設けられた4枚の引き違い上吊り式の引戸であり、上部枠に設けられたレール及び下部ガイド溝に沿ってスライドでき、かつ取り外すことができるように構成されている。この扉61を設けることで、残滓分離槽10及び/又は食器コンベア21を清掃、メンテナスを行う際に、扉61を開くことで、食器コンベアユニット20を回動させる作業ができるようになる。また、残滓受容器50の取り替え、又は残滓の取り出し作業も容易にできる。なお、引き違い上吊り式の引戸にすることで、従来の如く掛け外し式扉の場合に、外した扉を置いておく場所がない、掛け外し式扉の支柱があるため十分な開口が得られないという問題を解消することができる。
本実施形態において、残滓分離槽10に残留している残滓を清掃する際に、又は食器コンベアを清掃する際に、筐体60の扉61を開き、引き上げ用ハンドル26を使って食器コンベアユニット20を上方へ引き上げることで、食器コンベアユニット20が回動することになり、これにより、フレーム24の支持部材40がフレーム受け30から離れ、支持部材40が自重により回動し、凹部42を有する側が垂下する。この凹部42をフレーム受け30に嵌合させることで、食器コンベアユニット20の自由端20aが残滓分離槽10の底部から上方に持ち上げられた状態で仮固定されることとなる。
このように本実施形態において、トレイバックシステム100は、トレイTと分離した食器Wを受け取り、受け取った食器Wから残滓を粗落としする残滓分離槽10と、食器コンベアユニット20と、フレーム受け30と、支持部材40と、残滓受容器50と、筐体60を備え、食器コンベアユニット20は、残滓分離槽10内の食器Wを掬い上げる側を自由端20aとし、食器Wが排出される食器排出側の端を固定端20bとし、固定端20bに設けられた食器コンベア21を駆動する駆動軸22を軸として自由端20aが回動できるように構成されている。
これにより、残滓分離槽10内に残留している残滓を清掃する際に、及び/又は食器コンベア21を清掃する際に、食器コンベアユニット20を回動させ、食器コンベアユニット20の自由端20aを残滓分離槽10の底部から上方に持ち上げた状態に一時的に固定することが可能となり、残滓分離槽10内の清掃作業及び食器コンベア21の清掃作業を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
また、食器コンベアユニット20の自由端20aが残滓分離槽10の底部に位置する状態で食器コンベアユニット20のフレーム24を着脱可能に支持するフレーム受け30と、一端がフレーム24に回動可能に軸支され、他端がフレーム受け30に嵌合可能に形成され、食器コンベアユニット20の自由端20aが残滓分離槽10の底部から上方に持ち上げられた状態で仮固定されるようにフレーム24を支持する支持部材40とを備えていることで、食器コンベヤユニット20の自由端20aが残滓分離槽10の底部に位置する状態と底部から上方に持ち上げられた状態との2つの姿勢を確実に保持することができると共に、メンテナンス作業が容易にできる。
また、駆動軸22は、食器コンベア21を駆動するための一対の駆動軸受け22aと一対のリフト軸受け22bとに支持されるように構成されていることで、駆動軸22を介して、食器Wを外部へ搬送する食器コンベア21を駆動することができ、かつ食器コンベアユニット20を回動させることができる。
なお、上述した実施形態において、フレーム受け30は、両端が残滓分離槽10の両側面の底面に近い位置に装着された棒状部材から構成されている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述した実施形態において、支持部材40は、食器コンベアユニット20の食器コンベア21を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、その軸41の回りを回動可能に構成されている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、食器コンベアユニット20の片方のみを設けても良い。
また、上述した実施形態においては、筐体60に設けられた扉61が上吊り式の引戸である例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含まれるものである。
この発明は、社員食堂、学生食堂、病院など大量の調理を行う厨房で使用されるトレイバックシステムに利用できる。
10 残滓分離槽
11 傾斜底面
12 案内板
20 食器コンベアユニット
20a 自由端
20b 固定端
21 食器コンベア
22 駆動軸
22a 駆動軸受け
22b リフト軸受け
23 従動軸
24 フレーム
25、42 凹部
26 引き上げ用ハンドル
30 フレーム受け
40 支持部材
41 軸
50 残滓受容器
60 筐体
61 扉
62 制御盤
100 トレイバックシステム
C 送りコンベア
M モータ
P ポンプ
S ガススプリング
T トレイ
W 食器
Y 噴出口

Claims (3)

  1. トレイと分離した食器を受け取り、該受け取った食器から残滓を粗落としする残滓分離槽と、
    前記残滓分離槽内の食器を外部へ搬送する食器コンベアユニットとを備え、
    前記食器コンベアユニットは、前記残滓分離槽内の食器を掬い上げる側の端を自由端とし、前記食器が排出される食器排出側の端を固定端とし、該固定端に設けられた食器コンベアを駆動する駆動軸を軸として前記自由端が回動できるように構成されていることを特徴とするトレイバックシステム。
  2. 前記食器コンベアユニットの前記自由端が前記残滓分離槽内に位置する状態で前記食器コンベアユニットのフレームを着脱可能に支持するフレーム受けと、一端が前記フレームに回動可能に軸支され、他端が前記フレーム受けに嵌合可能に形成され、前記食器コンベアユニットの前記自由端が前記残滓分離槽の底部から上方に持ち上げられた状態で仮固定されるように前記フレームを支持する支持部材とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のトレイバックシステム。
  3. 前記駆動軸は、前記食器コンベアを駆動するための一対の駆動軸受けと前記食器コンベアユニットを回動するための一対のリフト軸受けとに支持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトレイバックシステム。
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