JP2017149520A - 階段の昇降補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動力源不要で、利用者の体重を利用して楽に下降でき、上昇時に大きな補助力を得られるようにしても負担が増大しない。【解決手段】 階段本体3沿いにスライダ部36、釣り合い錘39を昇降案内する昇降案内部30を備え、スライダ部36に昇降補助装置本体11を結合する。本体11は踏み板13、掴み部としての支柱12、上昇移動の拘束・解除をするレバー22を備えた左手用掴み部14を含む。スライダ部36に連結したワイヤロープ44を昇降案内部30の上方のシーブ40を介して釣り合い錘39に連結し、釣り合い錘39と昇降案内部30の上端の間にコイルバネ47を介装する。釣り合い錘39とコイルバネ47は、本体11が上昇移動可能で、かつ利用者が外力を掛けていないとき本体11が上昇し、本体11が最上段近くにある状態で利用者が乗ったときは下降を開始し、最下段近くで下降速度を零近くに減速する構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は階段の昇降補助装置に係り、とくに動力源の不要な階段の昇降補助装置に関する。
老化や身体障害で階段を安全に昇降するのが困難な人などのため、従来から種々の階段の昇降補助装置の研究・開発が進められており、動力源の不要なタイプとして、特開平5−171770号の階段用手摺装置、特開2008−214094号の階段昇降補助装置が提案されている。前者は、階段に沿って昇降自在に手摺部材を配設し、階段上端に設置した滑車にワイヤを巻き掛け、ワイヤの一端側に重り部材を吊持し、他端側に手摺部材を取着したものである。不使用時、手摺部材は重り部材の重量で階段上端に復帰しており、利用者が階段上端から降りる際、手摺部材を手で掴んで降りると手摺部材も階段に沿って移動するので、利用者は手摺部材を持ち替える必要がなく、安全に降りることができる。後者は、階段の上端と下端に一対の滑車を設置してロープをループ状に巻き掛け、ロープの上側に仮止め機能付の握り、下側に重量物を装着したものである。握りと重量物は互いにロープの反対位置に装着してあり、握りが階段上端(階段下端)に有る時、重量物は階段下端(階段上端)に有る。握りが階段上端に有る状態で、利用者が階段上端から降りる際、握りを固定部から外し、手で握って降りることで重量物の重量分がブレーキの働きをし、安全に降りられる。反対に、握りが階段下端に有る状態で、利用者が階段下端から昇る際、握りを固定部から外し、手で握って昇ることで、重量物の重量分が引き上げ補助力の働きをし、楽に階段を昇ることができる。
けれども、これらの装置では、階段を降りる際に利用者は手摺部材や握りを手で押し下げながら自分の足で階段を降りていかなければならず、負担が大きかった。また階段を踏み外す恐れもあった。後者の装置においては利用者が階段を足で昇る際の上昇補助力を大きくするためには重量物の重量を重くする必要があるが、階段を降りる際には握りを手で強く押し下げなければならず、負担が増大する問題があった。
特開平5−171770号公報 特開2008−214094号公報
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたもので、動力源が不要で、下降時は利用者の体重を利用して楽に下降可能であり、上昇時に大きな補助力を得られるようにしても下降時の負担が増大しない階段の昇降補助装置を提供することを、その目的とする。
請求項1記載の発明では、
階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段下降時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くから最上段近くまで昇降案内する昇降案内部と、
昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち昇降自在に設けられた釣り合い錘に連結されて、スライダ部の昇降に連動して釣り合い錘を差動的に昇降する索状と、
釣り合い錘の昇降方向に配設された長尺の弾性部材を含み、この弾性部材は長さ方向の一端側が釣り合い錘に当接または連結されるとともに他端側が固定されて、上昇する釣り合い錘により押圧圧縮され、下降する釣り合い錘に追従して復元することにより、釣り合い錘によるスライダ部引き上げ力が、掴み部付き踏み板部の下降に連れて増大するようにした付勢手段と、
を備え、
釣り合い錘と付勢手段は、
昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されておらず、かつ利用者が外力を掛けていない状態のときは、昇降補助装置本体が上昇し、一方、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くにある状態で利用者が乗って体重を預けたときは下降を開始し、かつ階段本体の最下段近くに来ると下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、
階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段降下時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くから最上段近くまで昇降案内する昇降案内部と、
昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
長さ方向の一端側が固定され、他端側の自由端がスライダ部の移動範囲分の長さの伸縮が可能に配設された長尺の弾性部材と、一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち弾性部材の自由端に連結された索状を含み、弾性部材は、スライダ部の上昇に連動して圧縮され、下降に連動して復元することによりスライダ部を上昇方向に付勢する付勢手段と、
を備え、
付勢手段は、
昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されておらず、かつ利用者が外力を掛けていない状態のときは、昇降補助装置本体が上昇し、一方、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くにある状態で利用者が乗って体重を預けたときは下降を開始し、かつ階段本体の最下段近くに来ると下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では、
階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段降下時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くの下限位置から最上段近くの上限位置まで昇降案内する昇降案内部と、
昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち昇降自在な釣り合い錘に連結されて、昇降補助装置本体を昇降案内部上方へ引っ張る索状と、
釣り合い錘の上昇途中で釣り合い錘に追加錘を積み増し、下降途中で追加錘を積み下ろすことで釣り合い錘の重量を増減する重量増減手段と、
を備え、
釣り合い錘は、追加錘の積み増しがなく、昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されていない状態で、利用者が外力を掛けていないときは、昇降補助装置本体が上昇し、利用者が乗って体重を預けたとき下降する重量を有しており、
重量増減手段は、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くに在るときに利用者が乗って体重を預け、下降を開始したとき、階段本体の最下段近くで下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
を特徴としている。
本発明の1つによれば、利用者が階段を降りる場合、階段の最上段近くに在る昇降補助装置本体に乗れば自動的に階段を下降し、下降中に釣り合い錘が弾性部材を押圧圧縮し、弾性部材の復元力が、昇降補助装置本体に対して上昇力として働き、最下段近くで下降速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。反対に利用者が階段を昇る場合、掴み部を掴み、拘束手段の拘束を解除すると、釣り合い錘の重量と弾性部材の復元力による大きな上昇補助力を得ながら階段を足で楽に昇ることができる。
本発明の他の1つによれば、利用者が階段を降りる場合、階段の最上段近くに在る昇降補助装置本体に乗れば自動的に階段を下降し、下降中に弾性部材の圧縮変形が進行して弾性部材の復元力が昇降補助装置本体に対して上昇力として働き、最下段近くで下降速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。反対に利用者が階段を昇る場合、掴み部を掴み、拘束手段の拘束を解除すると、弾性部材の復元力により大きな上昇補助力を得ながら階段を足で楽に昇ることができる。
本発明の更に他の1つによれば、利用者が階段を降りる場合、階段の最上段近くに在る昇降補助装置本体に乗ると、自動的に下降し、下降中に釣り合い錘に追加錘が積み上げられて最下段近くで下降速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。反対に利用者が階段を昇る場合、掴み部を掴み拘束手段の拘束を解除すると、釣り合い錘と追加錘の重量により大きな上昇補助力を得ながら階段を足で楽に昇ることができる。
本発明の第1実施例に係る階段の昇降補助装置の外観斜視図である(実施例1)。 図1中の階段の昇降補助装置の主要部を示す一部省略した拡大斜視図である。 図1中の階段の昇降補助装置の昇降補助装置本体が最下部にあるときの一部破断した正面図である。 図1中の階段の昇降補助装置の昇降補助装置本体が最上部にあるときの一部破断した正面図である。 図1中の階段の昇降補助装置の拘束手段の動作を示す説明図である。 図1中の階段の昇降補助装置の拘束手段の動作を示す説明図である。 図1中の階段の昇降補助装置の動作を示す説明図である。 図1中の階段の昇降補助装置の動作を示す説明図である。 図1中の階段の昇降補助装置の変形例を示す一部破断した正面図である。 図9の階段の昇降補助装置の動作を示す説明図である。 本発明の第2実施例に係る階段の昇降補助装置の外観斜視図である(実施例2)。 図11中の階段の昇降補助装置の動作を示す説明図である。 図11中の階段の昇降補助装置の動作を示す説明図である。
以下、本発明の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る階段の昇降補助装置の外観斜視図、図2は図1中の主要部分を示す一部省略した斜視図である。
図1、図2において、1と2は建物を構成する水平な一階床と鉛直な壁、3は壁2に横付けされて一階床1から最上段4(=二階床)まで直線的に昇降可能な階段本体、10は階段本体3の脇の壁2に設置された階段の昇降補助装置であり、利用者が階段本体3を足で昇る場合は、利用者の手を通じて上昇補助力を加え、下降する場合は、後述する踏み板に乗って自動的に降下可能とする。
階段の昇降補助装置10の内、11は昇降補助装置本体であり、階段本体3に沿って最下部である一段目5の手前の一階床1から最上部である最上段4の少し上まで、階段本体3と同じ勾配で昇降自在に装備されている。12は鉛直方向に延設された1.3乃至1.6m程度の長さの支柱であり、利用者が階段を降りる際に手で掴む掴み部としての機能を有する。13は支柱12の下端部にヒンジ(図示しない)を介して鉛直方向と水平方向に直回動自在に装着された方形の踏み板であり、この踏み板13の一端縁が壁2と平行に配設されており、踏み板12の四隅の内、壁2に近く、後方寄りの隅がヒンジ(図示せず)を介して支柱12に装着されている。踏み板13は利用者が階段を降りる際に水平方向へ回動させて両足で乗り、体重を預けて下降するためのものであり、利用者が階段を昇る際や、階段の昇降補助装置10の不使用時は支柱12に沿って鉛直方向へ回動させておく(図2の矢印A参照)。
支柱12の下端から50乃至60cm程度の高さに、後方へ水平に延設された左手用掴み部14が装着されており、また左手用掴み部14と同じ高さの支柱12に、右方向(階段本体3の幅方向で壁2と反対方向)へ水平に延設されたのち90度曲げられて後方へ水平に延設されたL字状の右手用掴み部15が備えられている。右手用掴み部15の基部は支柱12に対してヒンジ16により鉛直方向及び水平方向の間で回動自在に装着されており、利用者が階段を足で降りる際や、階段の昇降補助装置10の不使用時に、邪魔にならないように支柱12に沿って上方へ折り畳み可能になっている(図2の矢印B参照)。左手用掴み部14には昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束したり、拘束を解除するためのレバー17が取着されている。このレバー17については後述する。
壁2には階段本体3に沿って一段目5の手前の一階床1から最上段4の斜め上方まで直線的に延設された昇降案内部30が設置されている。昇降案内部30は昇降補助装置本体11を階段本体3の一段目5の少し手前に相当する最下部と最上段4の少し上方に相当する最上部の間で昇降案内する。昇降案内部30は階段本体3に沿って斜め方向に配設された外形が長細い菱形で棚構造の枠体31を有しており、この枠体31に階段本体3に沿って斜め方向に配設された上下2段の平行なガイドレール部32、33が形成されている。上段のガイドレール部32には前後に一対のローラ34、35が装着されたスライダ部36が階段本体3に沿って昇降する方向にスライド走行自在に装備されており、このスライダ部36が昇降補助装置本体11の支柱12の途中に結合部材18により結合されている。なお、支柱12の下端近くには、昇降補助装置本体11の昇降中に昇降案内部30の下側で壁2に当接しながら回転することで、昇降補助装置本体11を鉛直な姿勢に保つローラ19が装着されている。
昇降案内部30の内、下段のガイドレール部33には底部の前後に一対のローラ37、38が装着された釣り合い錘39が階段本体3に沿った昇降方向にスライド走行自在に装備されている。昇降案内部30の案内方向上方の壁2にはシーブ40が回転自在に軸支されており、枠体31の上端の縦枠41には上下2箇所にロープ挿通孔42、43が穿設されている(図3、図4参照)。シーブ40に約半周巻き掛けられた索条としてのワイヤロープ44の一端側が縦枠41の上側のロープ挿通孔42に遊挿されたのちスライダ部36の先端側に連結されており、ワイヤロープ44の他端側が下側のロープ挿通孔43に遊挿されたのち、釣り合い錘39の先端側に連結されている。ワイヤロープ44は、昇降補助装置本体11が最上部に来ているとき、釣り合い錘39が自重で下側のガイドレール部33の下部で枠体31の下端の縦枠45の内側に当接する位置まで下がる長さを有している(図4参照)。
昇降案内部30の下側のガイドレール部33には釣り合い錘39を下方へ付勢し、釣り合い錘39によるスライダ部36の引き上げ力が、昇降補助装置本体11の下降に連れて増大するようにした付勢手段46が付設されている。具体的には、下側のガイドレール部33の内、釣り合い錘39の昇降方向上側に長尺の弾性部材としてのコイルバネ47が配設されており、このコイルバネ47は長さ方向の一端側(自由端側)が釣り合い錘39の上端に当接または連結されるとともに、他端側が縦枠41の内側に固定されている。シーブ40と釣り合い錘39の上端の間のワイヤロープ44はコイルバネ47の中を遊挿されている。コイルバネ47は釣り合い錘39が下側のガイドレール部33を昇降するのに伴い弾性変形範囲内で伸縮するようになっている。昇降補助装置本体11が最上部に来ていて、釣り合い錘39の後端が縦枠45に当接する位置にあるとき、コイルバネ47は自重でほぼ自然に伸張した長さとなり、釣り合い錘39はコイルバネ47から殆ど復元力を受けない(図4参照)。コイルバネ47は下側のガイドレール部33を上昇する釣り合い錘39により押圧圧縮され、下降する釣り合い錘39に追従して復元するようになっている。
昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部に来ているとき、釣り合い錘39は下側のガイドレール部33の内、縦枠41の近くに来てコイルバネ47を最大に圧縮する(図3参照)。昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部と最上部の途中位置に在るとき、コイルバネ47は釣り合い錘39の前端に押圧されて圧縮変形し、復元力を釣り合い錘39に印加する。この復元力は釣り合い錘39が下側のガイドレール部33の下方にあるとき小さく、上方にあるとき大きくなり、釣り合い錘39によるスライダ部36の引き上げ力が、昇降補助装置本体11の下降に連れて増大するようになっている。
枠体31の上面には階段本体3の一段目5の手前から最上段4の斜め上方まで、階段本体3に沿って等間隔(階段本体3の一段毎の間隔)に立設した多数本の支柱50、50、・・により支持された丸棒状の固定手摺51が設置されている。昇降補助装置本体11の左手用掴み部14の内側(壁2と反対側)の途中箇所に軸部20が設けられており、この軸部20に支柱50、50、・・に係脱自在に係合する略クランク状のレバー17の途中箇所が水平面内で回動自在に軸支されている。図5、図6に示す如く、レバー17は軸部20から先が左手用掴み部14に沿って前方へ延設されたあと、下方へ折曲され、更に壁2に向けて側方へ再度折曲されて先端部が支柱50、50、・・を結ぶ直線を超える位置まで延設されている。レバー17の先端部は支柱50、50、・・と係脱自在に係合する係合部21を形成している。また、レバー17の軸部20から手前側は左手用掴み部14を含む水平面内で左手用掴み部14に対し斜め方向に延設されて解除操作部22を形成している。解除操作部22と左手用掴み部14の間には圧縮バネ23が介装されており、平面的に見てレバー17を反時計方向へ付勢している。これにより、解除操作部22を左手で握らず解放しているとき、レバー17の内、軸部20より前側の部分が左手用掴み部14に当接して、係合部21は階段本体3の下方側から支柱50、50、・・と係合可能な位置に復帰している(図5(1)の矢印C参照)。従って、昇降補助装置本体11が上昇しようとしても(図5(1)の矢印D参照)、係合部21が支柱50、50、・・のいずれかに係合し、昇降補助装置本体11の上昇移動が拘束される。解除操作部22を左手で握りレバー17を圧縮バネ23に抗して平面的に見て時計周りに回動させると、係合部21が支柱50、50、・・との係合可能位置から外れて、上昇移動の拘束が解除される(図5(2)、(3)の矢印E参照)。これにより、昇降補助装置本体11は上昇移動可能となる(図5(3)の矢印F参照)。昇降補助装置本体11が下降する際は、解除操作部22が解放されていても係合部21が支柱50、50、・・に階段上側から当接する度に平面的に見た時計方向への回転力を受けて支柱50、50、・・から逃げ、下降移動が拘束されないようになっている(図6(1)の矢印G、図6(2)の矢印H、I、図6(3)の矢印J、K参照。ラチェット機能)。レバー17と支柱50、50、・・により、昇降補助装置本体11の昇降移動を拘束する拘束手段24が構成されている。解除操作部22は拘束手段24の拘束をマニュアル操作で解除する機能を有する。
釣り合い錘39は、仮にコイルバネ47が無く、昇降補助装置本体11が拘束手段24により上昇移動が拘束されていない状態、利用者が昇降補助装置本体11に外力を加えていないときは昇降補助装置本体11が上昇し、利用者が踏み板13に載って体重を預けたときは下降する重量を有している。コイルバネ47は昇降補助装置本体11の上昇移動が拘束されておらず、利用者が昇降補助装置本体11に外力を加えていないとき、縦枠45の内側から見た釣り合い錘39の後端までの距離に比例した復元力を釣り合い錘39を下降させる方向に印加し、昇降補助装置本体11を上昇させる方向に付勢する。コイルバネ47は、昇降補助装置本体11が最上部に在るときに利用者が踏み板13に載って体重を預けると下降を開始するが、階段本体3の最下段近くで下降速度を零近くに減速させることができる機械的特性を有している。
次に、図3、図4、図7、図8を参照して上記した実施例の動作を説明する。
(1)階段の下降(図4、図7参照)
予め、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部にあり、圧縮バネ23に付勢されてレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。このとき、ワイヤロープ44に吊支された釣り合い錘39は自重で下側のガイドレール部33の最下部に来ており、コイルバネ47は非圧縮状態となっている(図4参照)。
利用者が階段の昇降補助装置10を使用して階段本体3を最上段4から降りたい場合、踏み板13を水平向きに回動し、支柱12を右手で掴み、両足で踏み板13に乗って体重を昇降補助装置本体11に預ける(図7(1)参照)。すると、釣り合い錘39の重量によるスライダ部36の引き上げ力よりも、昇降補助装置本体11、スライダ部36、利用者の三者を合わせた重力の下降方向成分が大きくなることで、下降方向への加速度が生じる。この結果、スライダ部36が上側のガイドレール32を下方へスライド走行し、釣り合い錘39が下側のガイドレール部33を上方へスライド走行し、自動的に下降を開始する。但し、このときの階段本体3に沿って下降する加速度は、釣り合い錘39が無いときに比べて小さくなる。
昇降補助装置本体11に乗った利用者の下降中、レバー17の係合部21が支柱50、50、・・に当接するが、軸部20を中心に時計方向に回動して逃げるので、下降移動が拘束されることはない(図6(1)乃至(3)参照)。
利用者が乗った昇降補助装置本体11は階段本体3の途中まで速度を上げながら下降する(図7(2)参照)。下降中、釣り合い錘39の先端がコイルバネ47の下端を押圧して徐々に圧縮していき、スライダ部36に掛かる引き上げ力が次第に増大する。これにより、利用者の乗った昇降補助装置本体11に生じる下降方向の加速度は次第に小さくなり、上昇方向の加速度に転化して徐々に大きくなる。利用者の乗った昇降補助装置本体11の下降速度は徐々に減速し、階段本体3の最下部でほぼ零となる。最下部に来たところで利用者は踏み板13から一階床1へ降りれば良い(図7(3)参照)。
このようにして、階段本体3の最上段4から降りる際、利用者は最上段近くに停止している昇降補助装置本体11の支柱12を右手で掴むとともに踏み板13に両足で乗り、体重を預けるだけで、最下段まで自動的に楽に素早く降下できる。下降中は右手で支柱12を掴むことで、踏み板13から足を外す恐れがなく、最下部で速度が零近くに落ちるので、安全に踏み板13から降りることもできる。
利用者が踏み板13から降りると、釣り合い錘39の重量及びコイルバネ47の復元力により、昇降補助装置本体11に斜め上方向きの力が掛かり上昇しようとするが、圧縮バネ23に付勢されたレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されるので、昇降補助装置本体11は一階床1に停止した状態に保持される(図5(1)参照)。
(2)階段の上昇(図3、図8参照)
予め、昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部にあり、レバー17が圧縮バネ23に付勢されて係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。
このとき、ワイヤロープ44に吊支された釣り合い錘39は下側のガイドレール部33の上部に来ており、コイルバネ47を最大に圧縮した状態となっている。また、右手用掴み部15が支柱12から水平方向へ回動された状態になっているものとする(図3参照)。
利用者が階段の昇降補助装置10を使用して階段本体3を一段目5から足で昇りたい場合、まず踏み板13が邪魔にならないように鉛直向きにしたあと、左手用掴み部14を左手で掴み、右手用掴み部15を右手で掴む。この際、利用者は両腕を真下に伸ばして掴むようにすると良い(図8(1)参照)。次に、左手の親指でレバー17の解除操作部22を握り、平面的に見て時計方向へ回動させて係合部21を支柱50から外し、拘束手段24の拘束を解除する(図5(2)、図8(2)参照)。すると、釣り合い錘39の重量とコイルバネ47の復元力により、昇降補助装置本体11とスライダ部36の二者に、階段本体3に沿って上昇する方向の大きな力が掛かり、両腕を通して利用者に大きな上昇補助力が加わる。
従って、利用者は両手を真下に伸ばして左手用掴み部14と右手用掴み部15を掴み、解除操作部22を握り続けることで、両腕を通じて体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を受けながら、楽に足で階段を昇り始めることができる(図5(3)、図8(3)参照)。利用者の階段の上昇に追従して釣り合い錘39が下側のガイドレール部33を斜め下方へスライド走行し、スライダ部36が上側のガイドレール部32を斜め上方へスライド走行するので、昇降補助装置本体11は円滑に上昇する。釣り合い錘39の下降でコイルバネ47は徐々に元の長さに復元し、上昇補助力は徐々に減少するが、階段本体3の最上部まで上昇補助力を受けながら階段を昇ることができる(図8(4)参照)。最上段4近くまで昇ったところで、両手を左手用掴み部14、右手用掴み部15から離し、最上段4へ昇れば良い。釣り合い錘39の重量で昇降補助装置本体11はまだ上昇しようとするが、圧縮バネ23に付勢されたレバー17の係合部21が支柱50に係合するため、昇降補助装置本体11は上昇移動が拘束されて階段本体3の最上部に停止する(図4、図5(1)参照)。
このように、階段本体3を一階床1から足で昇る際、利用者は最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手親指で握ることで、最初に体が持ち上げられるような大きな補助力を受けて楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は漸減するが、最後まで上昇補助力を受けながら最上段4まで昇ることができる。
(3)不使用時
利用者が階段の昇降補助装置10を特に使用しない場合、右手用掴み部15と踏み板13を回動して支柱12と同じ鉛直向きの状態に畳んでおけば、階段本体3を昇降する人の邪魔にならないようにできる。
この実施例によれば、利用者が階段を降りる場合、階段の最上部に停止している昇降補助装置本体11の支柱12を掴み、踏み板13に両足で乗り、体重を預ければ、自動的に下降を開始し、途中で釣り合い錘39によりコイルバネ47が押圧圧縮されて、最下部で落下速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。また、最下部で踏み板13から下りると、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は最下部に停止状態となり、次に、階段を昇るときに再び装置を利用することができる。
反対に利用者が階段を昇る場合、階段の最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手の親指で握って拘束手段24を解除し、上昇移動を可能とすることで、利用者は最初、体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を得ながら、足で楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は漸減するが、最後まで上昇補助力を受けながら昇ることができる。最上段4の近くまで昇ったところで両手を左手用掴み部14、右手用掴み部15から離すと、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は最上部に停止状態となり、次に、階段を下降するときに再び装置を利用することができる。
また、階段を足で昇る場合は、踏み板13を鉛直向きに畳んで邪魔にならないようにでき、装置自体を使用しない場合は、踏み板13及び右手用掴み部15を鉛直向きに畳んで邪魔にならないようにできる。
なお、上記した実施例では釣り合い錘が階段本体沿いに斜め方向に昇降するようにしたが、鉛直方向に昇降するようにしても良い。
次に、図9を参照して図1に示した第1実施例の変形例を説明する。図9は図1の変形例に係る階段の昇降補助装置を示す一部破断した正面図であり、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付してある。
図1では、ワイヤロープの一端側に下側のガイドレール部をスライド走行自在な釣り合い錘を連結し、階段上昇時の上昇補助力が得られるようにしたが、図9の変形例では、昇降案内部の下側のガイドレール部に長尺のコイルバネを伸縮自在に内蔵し、枠体の上端側縦枠の内側にコイルバネの上端側を固定し、コイルバネの下端側の自由端に装着した可動のバネ座部材にワイヤロープの一端側を連結することにより、階段上昇時の上昇補助力が得られるようにしたものである。
図9において、階段の昇降補助装置10Aの内、階段本体3に沿って壁2に設置された図1と同様の昇降案内部30Aには、スライダ部36を上昇方向に付勢する付勢手段46Aが付設されている。付勢手段46Aは階段上昇時には利用者に上昇補助力を与え、階段下降時には階段本体3の最下部で下降速度を零近くに減速させるためのものである。付勢手段46Aの構成を具体的に説明すると、昇降案内部30Aの内、下側のガイドレール部33に長尺のコイルバネ47Aが伸縮自在に内蔵されている。コイルバネ47Aは軸方向の上端側が枠体31の縦枠41の内部に固定されており、下端の自由端に可動のバネ座部材60が装着されている。バネ座部材60は下側のガイドレール部33の内部を上下方向にスライド自在である。シーブ40に約半周巻き掛けられた索条としてのワイヤロープ44の一端側が縦枠41の上側のロープ挿通孔42に遊挿されたのちスライダ部36の先端側に連結されており、ワイヤロープ44の他端側が下側のロープ挿通孔43とコイルバネ47Aに遊挿されたのち、バネ座部材60に連結されている。コイルバネ47Aはバネ座部材60が下側のガイドレール部33を昇降するのに伴い弾性変形範囲内で伸縮するようになっているが、伸縮長さに関らず下側のガイドレール部33の上で常時、圧縮状態にある。
ワイヤロープ44は、昇降補助装置本体11が最上部に来ているとき、コイルバネ47Aの復元力により下方へ押圧されたバネ座部材60が、枠体31の下側の縦枠45の内側に当接する長さを有している(この際、コイルバネ47Aは少し圧縮された状態にある)。昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部と最上部の途中位置に在るとき、コイルバネ47Aはバネ座部材60に押圧されて圧縮変形し、復元力をバネ座部材60に印加する。この復元力はワイヤロープ44を介してスライダ部36に上方への引き上げ力として働くが、バネ座部材60が下側のガイドレール部33の下方にあるとき小さく、上方にあるとき大きくなる。昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部に来ているとき、ワイヤロープ44に引っ張られてコイルバネ47Aの固定端方向に移動したバネ座部材60がコイルバネ47Aを最大に圧縮する(図9参照)。昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部から最下部に向かって下降するとき、バネ座部材60はコイルバネ47Aに押圧されて徐々に上方へ移動していき、コイルバネ47Aが徐々に圧縮されていく。これにより、スライダ部36の引き上げ力が、昇降補助装置本体11の下降に連れて増大する。
コイルバネ47Aの機械的特性は、昇降補助装置本体11が拘束手段24により上昇移動が拘束されていない状態で、利用者が昇降補助装置本体11に外力を加えていないときは昇降補助装置本体11が上昇し、利用者が乗って体重を預けたときは下降可能に形成されている。また、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部に在るときに利用者が乗って体重を預け、下降を開始したとき、階段本体3の最下部で下降速度を零近くに減速するように形成されている。
図9の階段の昇降補助装置10Aの他の構成部分は図1と同様に構成されている。
次に、図9、図10を参照して上記した変形例の動作を説明する。
(1)階段の下降(図10参照)
予め、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部にあり、圧縮バネ23に付勢されてレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。このとき、ワイヤロープ44に連結されたコイルバネ47Aは最大に伸張してバネ座部材60がガイドレール部33の最下部に来ている(コイルバネ47Aは少し圧縮状態となっており、昇降補助装置本体11を上方へ引っぱっているが、拘束手段24により上昇移動は拘束されている)。
利用者が階段の昇降補助装置10Aを使用して階段本体3を最上段4から降りたい場合、踏み板13を水平向きに回動し、支柱12を右手で掴み、両足で踏み板13に乗って体重を昇降補助装置本体11に預ける(図7(1)参照)。すると、コイルバネ47Aの復元力によるスライダ部36の引き上げ力よりも、昇降補助装置本体11、スライダ部36、利用者の三者を合わせた重力の下降方向成分が大きくなり、下降方向への加速度が生じる。この結果、スライダ部36が上側のガイドレール32を下方へスライド走行し、コイルバネ47Aに付勢されたバネ座部材60が下方へスライドして自動的に下降を開始する。但し、このときの階段本体3に沿って下降する加速度は、コイルバネ47Aが無いときに比べて小さくなる。
昇降補助装置本体11に乗った利用者の下降中、レバー17の係合部21が支柱50、50、・・に当接するが、軸部20を中心に時計方向に回動して逃げるので、下降移動が拘束されることはない(図6(1)乃至(3)参照)。
利用者が乗った昇降補助装置本体11は階段本体3の途中まで速度を上げながら下降する(図7(2)参照)。下降中、バネ座部材60がコイルバネ47Aの下端を押圧して徐々に圧縮していき、スライダ部36に掛かる引き上げ力が次第に増大する。これにより、利用者の乗った昇降補助装置本体11に生じる下降方向の加速度は次第に小さくなり、上昇方向の加速度に転化して徐々に大きくなる。利用者の乗った昇降補助装置本体11の下降速度は徐々に減速し、最下部でほぼ零となる。階段本体3の最下部に来たところで利用者は踏み板13から一階床1へ降りれば良い(図7(3)参照)。
このようにして、階段本体3の最上段4から降りる際、利用者は最上段近くに停止している昇降補助装置本体11の支柱12を右手で掴むとともに踏み板13に両足で乗り、体重を預けるだけで、最下段まで自動的に楽に素早く降下できる。下降中は右手で支柱12を掴むことで、踏み板13から足を外す恐れがなく、最下部で速度が零近くに落ちるので、安全に踏み板13から降りることもできる。
利用者が踏み板12から降りると、コイルバネ47Aの復元力により、昇降補助装置本体11に斜め上方向きの力が掛かり上昇しようとするが、圧縮バネ23に付勢されたレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されるので、昇降補助装置本体11は一階床1に停止した状態に保持される(図5(1)、図9参照)。
(2)階段の上昇(図9参照)
予め、昇降補助装置本体11が最下部にあり、圧縮バネ23に付勢されてレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。このとき、ワイヤロープ44に連結されたバネ座部材60は下側のガイドレール部33の上部に来ており、コイルバネ47Aを最大に圧縮した状態となっている。また、右手用掴み部15が支柱12から水平方向へ回動された状態になっているものとする。
利用者が階段の昇降補助装置10Aを使用して階段本体3を一段目5から足で昇りたい場合、まず踏み板13が邪魔にならないように鉛直向きにしたあと、左手用掴み部14を左手で掴み、右手用掴み部15を右手で掴む。この際、利用者は両腕を真下に伸ばして掴むようにすると良い(図8(1)参照)。次に、左手の親指でレバー17の解除操作部22を握り、平面的に見て時計計方向へ回動させて係合部21を支柱50から外し、拘束手段24の拘束を解除する(図5(2)、図8(2)参照)。すると、コイルバネ47Aの復元力により、昇降補助装置本体11とスライダ部36の二者に、階段本体3に沿って上昇する方向の大きな力が掛かり、両腕を通して利用者に大きな上昇補助力が加わる。
従って、利用者は両手を真下に伸ばして左手用掴み部14と右側掴み部15を掴み、解除操作部22を握り続けることで、両腕を通じて体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を受けながら、楽に足で階段を昇り始めることができる(図5(3)、図8(3)、(4)参照)。利用者の階段の上昇に追従してスライダ部36が上側のガイドレール部32を斜め上方へスライド走行し、コイルバネ47Aに付勢されたバネ座部材60が下側のガイドレール部33を斜め下方へスライドし、昇降補助装置本体11は円滑に上昇する。バネ座部材60の下降でコイルバネ47Aは徐々に元の長さに復元し、上昇補助力は徐々に減少するが、階段本体3の最上部まで上昇補助力を受けながら階段を昇ることができる。最上段4の近くまで昇ったところで、両手を左手用掴み部14、右手用掴み部15から離し、最上段4へ昇れば良い。コイルバネ47Aの復元力で昇降補助装置本体11はまだ上昇しようとするが、圧縮バネ23に付勢されたレバー17の係合部21が支柱50に係合するため、昇降補助装置本体11は上昇移動が拘束されて階段本体3の最上部に停止する(図5(1)、図10参照)。
このように、階段本体3を一階床1から足で昇る際、利用者は階段本体3の最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手親指で握ることで、最初に体が持ち上げられるような大きな補助力を受けて楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は漸減するが、最後まで上昇補助力を受けながら最上段まで昇ることができる。
この変形例によれば、利用者が階段を降りる場合、階段の階段本体3の最上部に停止している昇降補助装置本体11の支柱12を掴み、踏み板13に両足で乗り、体重を預ければ、自動的に下降を開始し、下降中、コイルバネ47Aが押圧圧縮されて階段本体3の最下部で落下速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。また、階段本体3の最下部で踏み板13から下りると、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は最下部に停止状態となり、次に、階段を上昇するときに再び装置を利用することができる。
反対に利用者が階段を昇る場合、階段本体3の最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手の親指で握って拘束手段24を解除し、上昇移動を可能とすることで、利用者は最初、体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を得ながら、足で楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は漸減するが、最後まで上昇補助力を受けながら昇ることができる。最上段4の近くまで昇ったところで両手を左手用掴み部14、右手用掴み部15から離すと、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は階段本体3の最上部に停止状態となり、次に、階段を下降するときに再び装置を利用することができる。
なお、図9の変形例では、付勢手段を昇降案内部の下部に装備したが、シーブから壁沿いに水平方向に装備するようにしても良い。
次に、図11を参照して本発明の第2実施例を説明する。図11は本発明に係る階段の昇降補助装置の外観斜視図であり、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図1の第1実施例では、釣り合い錘によるスライダ部の引き上げ力を、コイルバネにより増減するようにしたが、第2実施例は、追加錘の積み増し、積み下ろしにより増減するようにしたものである。
図11において、階段の昇降補助装置10Bの内、階段本体3に沿って壁2に設置された昇降案内部30Bは、階段本体3に沿って斜め方向に配設された外形が長細い菱形の枠体31Bを有しており、この枠体31Bに階段本体3に沿って斜め方向に配設されたガイドレール部32が形成されている。ガイドレール部32には前後に一対のローラ34、35が装着されたスライダ部36がスライド走行自在に装備されており、このスライダ部36が昇降補助装置本体11の支柱12に結合部材(図2の符号18参照)により結合されている。昇降案内部30Bの案内方向上方の壁2にはシーブ40が回転自在に軸支されており、枠体31Bの上端の縦枠41Bにはロープ挿通孔42が穿設されている(図12参照)。
階段本体3の脇の壁2には、一階床1近くから天井6近くまで釣り合い錘案内部70が鉛直方向に延設されて装備されている。釣り合い錘案内部70は一階床1近くから天井6近くまで延設された長細い箱形の枠体71を有し、枠体71の内部を下端から上端近くまで釣り合い錘39Bが鉛直方向に昇降自在に配備されている。枠体71の上端面中央にはロープ挿通孔72が穿設されており、枠体71の真上の壁2にシーブ73が取着されている。シーブ40に約1/4周巻き掛けられた索条としてのワイヤロープ44Bの一端側が縦枠41Bのロープ挿通孔42に遊挿されたのちスライダ部36の上端に連結されており、ワイヤロープ44Bの他端側がシーブ40の真上の壁2に回転自在に軸支されたシーブ74及びシーブ73に約1/4周ずつ巻き掛けられたのち、ロープ挿通孔72から枠体71内に垂下されて釣り合い錘39の上端に連結されている。
ワイヤロープ44Bは、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部に来ているとき、釣り合い錘39Bが自重で枠体71の下端近くまで下がり、昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部に来ているとき、釣り合い錘39Bが枠体71の上端から少し下方で上部に後述する追加錘二つ分以上の空間が空く位置に来る長さを有している。
釣り合い錘案内部70には釣り合い錘39Bの重量を増減する重量増減手段80が付設されている。重量増減手段80は、下限位置にある釣り合い錘39Bから見て少し上方の枠体71の右内壁に突設された第1係止受部81と、上限位置にあるときの釣り合い錘39Bの側面に対向した枠体71の左内壁に突設された第2係止受部82と、枠体71内の第1係止受部81より上側の空間を昇降自在で上下に貫通したロープ挿通孔83にワイヤロープ44Bが遊挿されるとともに、底面の右側に第1係止受部81に係止する係止突部84が設けられた第1追加錘85と、枠体71内の第2係止受部82より上側の空間を昇降自在で上下に貫通したロープ挿通孔86にワイヤロープ44Bが遊挿されるとともに、底面の左側に第2係止受部82に係止する係止突部87が設けられた第2追加錘88とから成る。第1、第2係止受部81、82は釣り合い錘39Bの昇降を妨げないようになっている。また、第2係止受部82は第1追加錘85の昇降を妨げないようになっている。
昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部から最下部に向かって下降するとき、最初は釣り合い錘39Bが単独で上昇し、途中で第1係止受部81に係止された第1追加錘85、第2係止受部82に係止された第2追加錘88を逐次積み増して上昇する。反対に、昇降補助装置本体11が階段本体3の最下部から最上部に向かって上昇するとき、最初は、釣り合い錘39B、第1追加錘85、第2追加錘88の三段積で下降し、途中で第2追加錘88、第1追加錘85を逐次積み降ろして下降する。
釣り合い錘39Bは、昇降補助装置本体11が拘束手段24により上昇移動が拘束されておらず、第1、第2追加錘85、88が追加されていない状態で、利用者が昇降補助装置本体11に外力を加えていないときは昇降補助装置本体11が上昇し、利用者が昇降補助装置本体11に乗って体重を預けたときは下降する重量を有している。第1、第2追加錘85、88は、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部に在るときに利用者が乗って体重を預け、下降を開始したあと第1追加錘85が積み増しされたところで下降方向の加速度がほぼ零となり、更に第2追加錘88が積み増しされたところで下降方向の加速度がマイナスとなって階段本体3の最下部で下降速度が零近くになるように減速する重量を有している。
第2実施例の他の構成部分は図1と同様に構成されている。
次に、図12、図13を参照して上記した第2実施例の動作を説明する。
(1)階段の下降(図12参照)
予め、昇降補助装置本体11が階段本体3の最上部にあり、圧縮バネ23に付勢されてレバー17の係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。このとき、ワイヤロープ44Bに吊支された釣り合い錘39Bは自重で釣り合い錘昇降案内部70の下端近くに来ており、第1追加錘85は第1係止受部81に係止され、第2追加錘88は第2係止受部82に係止された状態となっている。
利用者が階段の昇降補助装置10Bを使用して階段本体3を最上段4から降りたい場合、踏み板13を水平向きに回動し、支柱12を右手で掴み、両足で踏み板13に乗って体重を昇降補助装置本体11に預ける(図7(1)参照)。すると、釣り合い錘39Bの重量によるスライダ部36の引き上げ力よりも、昇降補助装置本体11、スライダ部36、利用者の三者を合わせた重力の下降方向成分が大きくなることで、下降方向への加速度が生じる。この結果、スライダ部36がガイドレール32を下方へスライド走行し、釣り合い錘39Bが上昇し、自動的に下降を開始する。但し、このときの階段本体3に沿って下降する加速度は、釣り合い錘39Bが無いときに比べて小さくなる。
昇降補助装置本体11に乗った利用者の下降中、レバー17の係合部21が支柱50、50、・・に当接するが、軸部20を中心に時計方向に回動して逃げるので、下降移動が拘束されることはない(図6(1)乃至(3)参照)。
利用者が乗った昇降補助装置本体11は階段本体3の途中まで速度を上げながら下降する(図7(2)参照)。釣り合い錘39Bの上端が第1追加錘85の下端に当接する箇所に来ると、第1追加錘85が釣り合い錘39Bの上に載って一緒に上昇する。釣り合い錘39Bに第1追加錘85が積み増しされることで、昇降補助装置本体11とスライダ部36及び利用者の三者に掛かる下降する方向の力が小さくなり、加速度が零近くに落ちる。
階段本体3の下部まで下降し、第1追加錘85の上端が第2追加錘88の下端に当接する箇所に来ると、第2追加錘88が第1追加錘85の上に載って、釣り合い錘39Bと一緒に上昇する。釣り合い錘39Bに第1、第2追加錘85、88が積み増しされることで、昇降補助装置本体11とスライダ部36及び利用者の三者に上昇する方向の力が掛かり、上昇方向の加速度に転化する。従って、昇降補助装置本体11とスライダ36及び利用者の三者の下降速度が減速し、階段本体3の最下部でほぼ零となる。最下部に来たところで利用者は踏み板13から一階床1へ降りれば良い。
このようにして、階段本体3の最上段4から降りる際、利用者は最上段4の近くに停止している昇降補助装置本体11の支柱12を右手で掴むとともに踏み板13に両足で乗り、体重を預けるだけで、階段本体3の最下部まで自動的に楽に素早く下降できる。下降中は右手で支柱12を掴むことで、踏み板13から足を外す恐れがなく、最下部で速度が零近くに落ちるので、安全に踏み板13から一階床1に降りることもできる。
利用者が踏み板13から降りると、釣り合い錘39Bと第1、第2追加錘85、88の重量により、昇降補助装置本体11に斜め上方向きの力が掛かり上昇しようとするが、レバー17の係合部21が支柱50に係合して拘束されるので、昇降補助装置本体11は最下部に停止した状態に保持される(図5(1)、図13参照)。
(2)階段の上昇(図13参照)
予め、昇降補助装置本体11が最下部にあり、レバー17が圧縮バネ23に付勢されて係合部21が支柱50に係合して上昇移動が拘束されているものとする(図5(1)参照)。このとき、ワイヤロープ44Bに吊支された釣り合い錘39Bは上に第1、第2追加錘85、88を積み増した状態で枠体71の上部に来ている。また、右手用掴み部15が支柱12から水平方向へ回動された状態になっているものとする。
利用者が階段の昇降補助装置10Bを使用して階段本体3を最下部から足で昇りたい場合、まず左手用掴み部14を左手で掴み、右手用掴み部15を右手で掴む。この際、利用者は両腕を真下に伸ばして掴むようにすると良い。次に、左手の親指でレバー17の解除操作部22を握り、時計方向へ回動させて係合部21を支柱50から外し、拘束手段24の拘束を解除する。すると、釣り合い錘39B、第1、第2追加錘85、88の重量により、昇降補助装置本体11とスライダ部36の二者に、階段本体3に沿って上昇する方向の大きな力が掛かり、両腕を通して利用者に大きな上昇補助力が加わる。
従って、利用者は両手を真下に伸ばして左手用掴み部14と右手用掴み部15を掴み、解除操作部22を握り続けることで、両腕を通じて体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を受けながら、楽に足で階段を昇り始めることができる。利用者の階段の上昇に追従してスライダ部36がガイドレール部32を斜め上方へスライド走行し、釣り合い錘39B、第1、第2追加錘85、88が枠体71を下降するので、昇降補助装置本体11は円滑に上昇する。
第2追加錘88の係止凸部87が第2係止受部82に当接する位置に来ると、第2追加錘88が係止されて第1追加錘85から積み降ろされ、以降、釣り合い錘39Bと第1追加錘85の二段積み状態で下降する。更に、第1追加錘85の係止凸部84が第1係止受部81に当接する位置に来ると、第1追加錘85が係止されて釣り合い錘39Bから積み降ろされ、以降、釣り合い錘39Bが単独で下降する。第2追加錘88、第1追加錘85の積み降ろしで、上昇補助力は段階的に減少するが、釣り合い錘39Bから第1、第2追加錘85、88が積み降ろされたあとも一定の上昇補助力を受けながら階段を昇ることができる。最上段4の近くまで昇ったところで、両手を左手用掴み部14と右手用掴み部15から離し、最上段4へ昇れば良い。釣り合い錘39Bの重量で、昇降補助装置本体11が上昇しようとするが、レバー17の係合部21が支柱50に係合するため、昇降補助装置本体11は上昇移動が拘束されて階段本体3の最上部に停止する(図5(1)、図13参照)。
このように、階段本体3を一階床1から足で昇る際、利用者は階段本体3の最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手親指で握ることで、最初に体が持ち上げられるような大きな補助力を受けて楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は段階的に減少するが、最上段4まで一定以上の上昇補助力を受けながら階段を昇ることができる。
この第2実施例によれば、利用者が階段を降りる場合、階段本体3の最上部に停止している昇降補助装置本体11の支柱12を掴み、踏み板13に両足で乗り、体重を預ければ、自動的に階段を下降し、途中で釣り合い錘39Bに第1、第2追加錘85、88が追加されて、階段本体3の最下部で落下速度が零近くになるので、安全かつ楽に素早く階段を降りることができる。また、階段本体3の最下部で踏み板13から下りると、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は階段本体3の最下部に停止状態となり、次に、階段を上昇するときに再び補助装置10Bを利用することができる。
反対に利用者が階段を昇る場合、階段本体3の最下部に停止している昇降補助装置本体11の左手用掴み部14と右手用掴み部15を両手を真下に伸ばして掴み、レバー17の解除操作部22を左手の親指で握って拘束手段24を解除し、上昇移動可能とすることで、利用者は最初、体が持ち上げられるような大きな上昇補助力を得ながら、足で楽に階段を昇り始めることができる。上昇するに従い上昇補助力は段階的に減少するが、階段本体3の最上部まで一定以上の上昇補助力を受けながら昇ることができる。最上段4の近くまで昇ったところで両手を左手用掴み部14と右手用掴み部15から離すと、拘束手段24が昇降補助装置本体11の上昇移動を拘束するので、昇降補助装置本体11は階段本体3の最上部に停止状態となり、次に、階段を下降するときに再び補助装置10Bを利用することができる。
なお、上記した第2実施例では、釣り合い錘に対し2つの追加錘を段階的に積み上げ、積み降ろしするようにしたが、1つの追加錘を積み上げ、積み降ろしするようにしたり、3つ以上の追加錘を積み上げ、積み降ろしするようにしても良い。
また、各実施例及びその変形例では、直線的な階段本体としたが、螺旋的な階段本体に適用しても良い。
本発明は、家庭、公共施設、オフィスビル等の階段に適用可能である。
3 階段本体
10、10A、10B 階段の昇降補助装置
11 昇降補助装置本体
12 支柱
13 踏み板
14 左手用掴み部
15 右手用掴み部
17 レバー
21 係合部
22 解除操作部
24 拘束手段
30、30B 昇降案内部
36 スライダ部
39、39B 釣り合い錘
40、73、74 シーブ
44、44B ワイヤロープ
47、47A コイルバネ
50 支柱
70 釣り合い錘案内部
80 重量増減手段
81 第1係止受け部
82 第2係止受け部
84、87 係合突部
85 第1追加錘
88 第2追加錘

Claims (3)

  1. 階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段下降時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
    昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くから最上段近くまで昇降案内する昇降案内部と、
    昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
    拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
    昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
    一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち昇降自在に設けられた釣り合い錘に連結されて、スライダ部の昇降に連動して釣り合い錘を差動的に昇降する索状と、
    釣り合い錘の昇降方向に配設された長尺の弾性部材を含み、この弾性部材は長さ方向の一端側が釣り合い錘に当接または連結されるとともに他端側が固定されて、上昇する釣り合い錘により押圧圧縮され、下降する釣り合い錘に追従して復元することにより、釣り合い錘によるスライダ部引き上げ力が、掴み部付き踏み板部の下降に連れて増大するようにした付勢手段と、
    を備え、
    釣り合い錘と付勢手段は、
    昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されておらず、かつ利用者が外力を掛けていない状態のときは、昇降補助装置本体が上昇し、一方、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くにある状態で利用者が乗って体重を預けたときは下降を開始し、かつ階段本体の最下段近くに来ると下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
    を特徴とする階段の昇降補助装置。
  2. 階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段降下時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
    昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くから最上段近くまで昇降案内する昇降案内部と、
    昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
    拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
    昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
    長さ方向の一端側が固定され、他端側の自由端がスライダ部の移動範囲分の長さの伸縮が可能に配設された長尺の弾性部材と、一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち弾性部材の自由端に連結された索状を含み、弾性部材は、スライダ部の上昇に連動して圧縮され、下降に連動して復元することによりスライダ部を上昇方向に付勢する付勢手段と、
    を備え、
    付勢手段は、
    昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されておらず、かつ利用者が外力を掛けていない状態のときは、昇降補助装置本体が上昇し、一方、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くにある状態で利用者が乗って体重を預けたときは下降を開始し、かつ階段本体の最下段近くに来ると下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
    を特徴とする階段の昇降補助装置。
  3. 階段本体沿いに昇降自在に装備されて、階段降下時に利用者が足を乗せて体重を預ける踏み板と、階段上昇時に利用者が手で掴む掴み部とを含む昇降補助装置本体と、
    昇降補助装置本体に結合されたスライダ部を、階段本体沿いに最下段近くの下限位置から最上段近くの上限位置まで昇降案内する昇降案内部と、
    昇降補助装置本体の上昇移動を拘束する拘束手段と、
    拘束手段の拘束をマニュアル操作で解除する解除手段と、
    昇降案内部の上端部または案内方向の上方に設置されたシーブと、
    一端側がスライダ部に連結されるとともに、他端側がシーブに巻き掛けられたのち昇降自在な釣り合い錘に連結されて、昇降補助装置本体を昇降案内部上方へ引っ張る索状と、
    釣り合い錘の上昇途中で釣り合い錘に追加錘を積み増し、下降途中で追加錘を積み下ろすことで釣り合い錘の重量を増減する重量増減手段と、
    を備え、
    釣り合い錘は、追加錘の積み増しがなく、昇降補助装置本体が拘束手段により上昇移動が拘束されていない状態で、利用者が外力を掛けていないときは、昇降補助装置本体が上昇し、利用者が乗って体重を預けたとき下降する重量を有しており、
    重量増減手段は、昇降補助装置本体が階段本体の最上段近くに在るときに利用者が乗って体重を預け、下降を開始したとき、階段本体の最下段近くで下降速度が零近くに減速するように構成したこと、
    を特徴とする階段の昇降補助装置。
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