JP4798694B2 - エレベータ連絡階段における着座手段の移動装置 - Google Patents

エレベータ連絡階段における着座手段の移動装置 Download PDF

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本発明は、階段室の踊り場に昇降口が形成されたエレベータ連絡階段において、ある階と踊り場との間を車椅子等の着座手段で移動するための移動装置に関するものである。
近年、人口構成における高齢者の増加に伴い、例えば、下記特許文献1に見られるように、これまでエレベータが設けられていなかった4〜5階建ての低層の集合住宅においても、当該集合住宅の居住棟の外部に別途エレベータ建屋を増設し、当該エレベータ建屋と上記居住棟の各階の住戸に面する廊下または上下に隣接する住戸が共有する階段室踊り場とを、張り出し連絡床によって連絡可能とする構造が提案されている。
図5は、このようなエレベータ建屋を増設することにより構成されたエレベータ連絡階段を示すもので、建物1の複数の階(図では、その内の2階を示す)2a、2bにわたって設けられた階段3に、人の昇降用エレベータ建屋4を並列的に設け、このエレベータ建屋4におけるエレベータの昇降口5a、5b、5cを、階段3における階層間の踊り場6a、6b、6cに形成したものである。上記エレベータ建屋4を増設したエレベータ連絡階段によれば、高齢者による上階へのアクセスの利便性を高めることができる。
しかしながら、上記従来の構造にあっては、上記エレベータ建屋4と上下の住戸間に位置する階段室踊り場6a、6b、6cとを連絡可能としているために、特に車椅子を必要とする居住者等が、上記踊り場6a、6b、6cから階段3によって上階2aまたは下階2bの廊下まで移動することができないという問題点があった。
他方、下記特許文献2には、人が車椅子から乗り換えることなく、車椅子に乗ったまま階段を昇降できる階段昇降装置として、階段の両側端で階段の昇降方向に一定間隔を存して立設した門型の金属製支持架台と、この金属製支持架台の上辺中央下面に固設した軌道レールと、この軌道レールを走行する人及び車椅子の懸吊装置と、この懸吊装置を階上、階下間で移動させる走行駆動装置とより構成したものが提案されている。
上記階段昇降装置によれば、懸吊装置によって車椅子を吊り上げ、次いで走行駆動装置のギャードモータ駆動のワイヤー巻上装置によりワイヤーロープを巻き上げて懸吊装置を門型の金属製支持架台の上辺中間下面に設けた軌道レールを走行上昇させるか、または軌道レール上に設けたギャラック上を別のギャードモータによりピニオンを回転して懸吊装置を走行上昇させ、階上に到着したならば懸吊装置を停止して、車椅子を階上の床上に降ろすことにより、従来のように歩行困難な人が車椅子からの乗り換えを要することなく、階段を昇降することができる。
しかしながら、上記従来の階段昇降装置にあっては、懸吊装置によって吊り上げた車椅子を、電動のギャードモータ駆動のワイヤー巻上装置やギャードモータ駆動のラック・ピニオンによって、上記懸吊装置を軌道レールに沿って走行させるものであるために、当該走行駆動装置の故障や停電等によって、使用不可能になってしまうという問題点がある。
また、当該階段昇降装置を使用した後は、懸吊装置が最終使用者による降下位置に残されてしまうために、階下あるいは階上の他の使用者が、容易に使用することができないという問題点もある。
特許第3390659号公報 特開平9−58950号公報
この発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、階段室の踊り場に昇降口が形成されたエレベータ連絡階段において、利用者が着座した車椅子等の着座手段の自重を利用して、特定の階から下方の踊り場へ、あるいは上方の踊り場から上記階へと移動することができ、しかも、使用後は再び使用開始の踊り場または上記階へと無人で戻すことができるエレベータ連絡階段における着座手段の移動装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、建物の複数の階にわたって設けられた階段に沿って人の昇降用エレベータが設けられ、当該エレベータの昇降口が上記階段における階層間の踊り場に形成されたエレベータ連絡階段において、上記階と上記踊り場との間を着座手段で移動するための移動装置であって、両端部である一の上記階の上部と上方の上記踊り場の上部とにおいてほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ中間部において傾斜して敷設された第1のレール部材と、この第1のレール部材に沿って移動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上記踊り場の上部の上記端部において電動走向させる電動モータと、上記可動部材に昇降自在に設けられて上記着座手段を吊持可能な吊持部材と、この吊持部材が上記踊り場の上部から上記中間部に至った際にこれを検知して上記電動モータへの給電を止めることにより、自重によって上記可動部材を降下させるリミットスイッチと、一端が上記可動部材に連結されるとともに他端にウエイトが取り付けられて空の上記吊持部材を上記可動部材と共に上記踊り場側へと戻す第1の復帰手段と、両端部である上記一の階の上部と下方の上記踊り場の上部とにおいてほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ中間部において傾斜して敷設された第2のレール部材と、この第2のレール部材に沿って移動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上記一の階の上部の上記端部において電動走向させる電動モータと、上記可動部材に昇降自在に設けられて上記着座手段を吊持可能な吊持部材と、この吊持部材が上記位置の階の上部から上記中間部に至った際にこれを検知して上記電動モータへの給電を止めることにより、自重によって上記可動部材を降下させるリミットスイッチと、一端が上記可動部材に連結されるとともに他端にウエイトが取り付けられて空の上記吊持部材を上記可動部材と共に上記一の階側へと戻す第2の復帰手段とを備えてなり、かつ上記第1および第2の復帰手段には、上記可動部材が上記第1および第2のレール部材に沿って降下移動する際に、当該移動方向と逆方向に付勢力を増加させる付勢手段が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項に記載の発明は、請求項に記載の第1および第2の復帰手段は、上記第1および第2のレール部材に沿って案内されるとともに、上記エレベータを収納する室内に導かれて下端部に上記ウエイトが取り付けられた線状体であり、かつ上記付勢手段は、上記エレベータ建屋と上記線状体との間に介装されて上記可動部材の降下移動時に圧縮されるスプリングであることを特徴とするものである。
請求項1または2に記載の発明によれば、特定の階(一の階)に居る車椅子等の着座手段を必要とする利用者が、階段室の踊り場に昇降口が形成されたエレベータを利用する場合には、当該階から第2のレール部材によって、下方の踊り場へと移動し、上記エレベータに乗る。すなわち、上記第2のレール部材に沿って移動可能な可動部材に設けられた吊持部材によって着座手段を吊持させ、次いで第2のレール部材の下方への傾斜を利用して、自重により可動部材を当該第2のレール部材に沿って降下させて下方の踊り場へと移動する。
そして、吊持部材を外すことにより、上記昇降口からエレベータに乗ることができる。また、この際に、着座手段との連結が解かれて吊持部材が空になると、これが取り付けられている可動部材が第2の復帰手段のウエイトにより引っ張られ、第2のレール部材に沿って上昇方向に走行することにより、上記可動部材および吊持部材を再び上記階へと戻すことができる。
これとは逆に、上記利用者がエレベータを利用して上記階に行く場合には、エレベータを当該階の上方の踊り場で降りて、第1のレール部材を利用することにより、上記階へと移動する。すなわち、エレベータを降りた上記踊り場において、上記第1のレール部材の可動部材に設けられた吊持部材によって着座手段を吊持させ、次いで第1のレール部材の下方への傾斜を利用して、自重により可動部材を当該第1のレール部材に沿って降下させて上記階へと移動し、吊持部材を外すことにより、当該階での着座手段による走行が行えるようになる。
また、この際も同様に、着座手段との連結が解かれて吊持部材が空になると、これが取り付けられている可動部材が第1の復帰手段のウエイトにより引っ張られ、第1のレール部材に沿って上昇方向に走行することにより、上記可動部材および吊持部材を再び上記階の上方の踊り場上方へと戻すことができる。
この結果、上記移動装置によれば、エレベータの昇降口が上記階段における階層間の踊り場に形成されたエレベータ連絡階段において、着座手段の自重を利用して、特定の階から下方の踊り場へ、あるいは上方の踊り場から上記階へと移動することにより、上記エレベータを利用することができるとともに、使用後は再び使用開始の踊り場または上記階へと無人で戻すことができる。
また、可動部材が第1および第2のレール部材に沿って降下移動する際に、当該移動方向と逆方向に付勢力を増加させる付勢手段を設けているので、自重による降下に伴って、重力加速度により走行速度が過度に上昇することを抑制することができる。さらに、上記付勢力の増加割合を適宜設定することにより、ほぼ等速度でレール部材に沿って走行させることも可能になる。
図1〜図4は、本発明の一実施形態を示すもので、エレベータ連絡階段の構成については、図5に示したものと同様であるために、図中同一符号を付して説明を簡略化する。
図1〜図4においては、特定の階(一の階)2aとその上方の踊り場6aまたは下方の踊り場6bとの間に設けられた車椅子(着座手段)Cの移動装置を示しており、図1および図4における符号10が、上記階2aの上部と上方の踊り場6aの上部との間に敷設された第1のレール部材である。
この第1のレール部材10は、その両端部10aである上記階2aの上部と上方の踊り場6aの上部とにおいて、ほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ階段3上方の中間部10bにおいて、踊り場6aから上記階2aへ向けて下方に傾斜して設けられている。そして、この第1のレールに沿って、可動部材11がその前後に設けられたローラ11aにより移動自在に設けられている。ここで、ローラ11aは、特に車椅子の介助者が居ないような場合に、可動部材11が第1のレール部材10の水平な端部10aのみ電動走行可能となるように、その一方に小型の電動モータ(図示を略す。)が取り付けられている。
また、この可動部材11のローラ11a間には、電動・手動兼用のホイスト12が設けられている。このホイスト12の昇降ワイヤー13の下端部には、方形の枠材14が水平に固定され、この枠材14の四隅には、これから垂下するとともに下端部にフックが取り付けられた吊上ワイヤー15が設けられている。そして、これらホイスト12,昇降ワイヤー13,枠材14および吊上ワイヤー15により、着座手段の吊持部材が構成されている。
また、可動部材11には、復帰用のワイヤー(線状体)16の一端部が固定されており、このワイヤー16は、貫通孔4aからエレベータ建屋4内に導かれ、さらに案内用滑車17によって下方に垂らされるとともに、その下端部にカウンターウエイト18が取り付けられている。ここで、カウンターウエイト18は、可動部材11および吊持部材の全重量よりも大きな重量に設定されている。そして、復帰用のワイヤー16およびカウンターウエイト18により、第1の復帰手段が構成されている。
ここで、ワイヤー16は、エレベータ建屋4内に設けられた支持板19の貫通孔19a内に挿通されている。そして、この支持板19の下面には、ワイヤー16を囲繞するようにして配置されたスプリング(付勢手段)20の上端部が固定されている。また、このスプリング20の下端部には、カウンターウエイト18の支承板21が取り付けられている。
なお、図中符号22、23は、それぞれローラ11a駆動用の電動モータおよびホイスト12駆動用モータを操作するための、スイッチパネルであり、符号24aは、吊上ワイヤー15が第1のレール部材10の傾斜する中間部10bに至った際にこれを検知してローラ11a駆動用の電動モータへの給電を止めるリミットスイッチであり、符号24bは、吊上ワイヤー15が上記階2aに至った際にこれを検知してホイスト12の昇降ワイヤー13を降ろすためのリミットスイッチである。
他方、図1〜図3における符号30は、上記階2aの上部と下方の踊り場6bの上部との間に敷設された第2のレール部材である。
この第2のレール部材30は、第1のレール部材10と同様に、両端部30aがほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ階段3上方の中間部30bにおいて、上記階2aから踊り場6bに向けて下方に傾斜して設けられている。
そして、この第2のレール30においても、同様の構造を有する可動部材31、ローラ31a、電動・手動兼用のホイスト32が設けられ、このホイスト32の昇降ワイヤー33の下端部に、方形の枠材34、および下端部にフックを有する吊上ワイヤー35が設けられており、これらホイスト32、昇降ワイヤー33、枠材34および吊上ワイヤー35により、着座手段の吊持部材が構成されている。
また、可動部材31には、復帰用のワイヤー(線状体)36の一端部が固定されている。このワイヤー36は、上記階2aの上方に設けられた案内ローラ37によって180°方向転換され、さらに案内ローラ38により第2のレール30に沿って案内されるとともに、エレベータ建屋4の貫通孔4bから内部に導かれている。そして、ワイヤー36は、同様に案内用滑車39によって下方に垂らされるとともに、下端部に上記カウンターウエイト18と同様のカウンターウエイト40が取り付けられている。そして、復帰用のワイヤー36およびカウンターウエイト40により、第2の復帰手段が構成されている。
さらに、このワイヤー36についても、エレベータ建屋4内に設けられた支持板41の貫通孔41a内に挿通されるとともに、この支持板41の下面に、ワイヤー36を囲繞するようにしてスプリング(付勢手段)42の上端部が固定され、かつこのスプリング42の下端部には、カウンターウエイト40の支承板43が取り付けられている。
なお、ローラ11a、31aやホイスト12、32を電動で操作する場合には、その電源として建物内の共通電源を使用することもできるが、本移動装置において上記電源を使用するのは、ホイスト12,32を駆動して吊持部材を昇降させるとき、および介助者が居ない場合に車椅子Cの利用者P自身がスイッチパネル22、23を操作して可動部材11、31のローラ11a、31aを駆動させ、第1のレール部材10または第2のレール部材30の一方の水平な端部10a、30aを走行させる時のみであるために、例えばフライホイール等を使用することもできる。
このフライホイールは、これまで使用されていた鉛バッテリーに替えて、フライホイールの回転エネルギーをフライホイールドライブインバータおよび出力インバータを介して一定電圧・一定周波数の電力を供給するものである。そこで、上記フライホイールをローラ11a、31aに取り付けることにより、前回第1のレール部材10または第2のレール部材30を走行した際に蓄積したフライホイールエネルギーを、次回使用時に放電させることにより、上記ローラ11a、31aやホイスト12、32を駆動することができる。
以上の構成からなる移動装置においては、利用者Pがエレベータを利用して上記階2aに行く場合には、図4に示すように、エレベータを上記階2aの上方の踊り場6aで降りて、第1のレール部材10を利用することにより、上記階2aへと移動する。また、これとは逆に、上記階2aに居る車椅子Cを必要とする利用者Pが、エレベータ建屋4内を昇降するエレベータ(図示を略す。)利用する場合には、図2に示すように、上記階2aから第2のレール部材30を利用して、下方の踊り場6bへと移動し、上記エレベータに乗る。
そこで、先ず図4に基づいて、その操作を詳述すると、車椅子Cに乗車してエレベータから踊り場6a上に降りた利用者Pは、スイッチパネル22を操作してホイスト12を駆動し、昇降ワイヤー13を降ろす。そして、4本の吊上ワイヤー15の各々のフックを車椅子Cに掛けて、再び昇降ワイヤー13を上昇させることにより、車椅子Cを踊り場6a上に浮上させる。次いで、スイッチパネル23を操作して、可動部材11のローラ11aを駆動することにより、第1のレール部材10に沿って水平な端部10a上を移動させる。
次いで、吊上ワイヤー15が水平な端部10aから中間部10bに至ってリミットスイッチ24aを作動させると、ローラ11aを駆動する電源が切られ、第1のレール部材10の下方への傾斜を利用して、自重により可動部材11が第1のレール部材10の中間部10bに沿って降下し、上記階2a上へと移動する。
この際に、第1のレール部材10に沿って可動部材11が降下するのに伴って、カウンターウエイト18がエレベータ建屋4内において上昇し、先ず支承板21に当接する。そして、さらに上昇するに従って、漸次スプリング20を圧縮する。この結果、スプリング20の反発力(付勢力)が徐々に増加するために、利用者Pを含めた車椅子Cの自重による降下に伴って、重力加速度により可動部材11の走行速度が過度に上昇することを抑制することができる。
そして、第1のレール部材10の終端において吊上ワイヤー15がリミットスイッチ24bを作動させると、ホイスト12が駆動して昇降ワイヤー13を降ろすことにより、車椅子Cが階2a上に載置される。そこで、吊上ワイヤー15を外すことにより、当該階での車椅子による走行が行えるようになる。
他方、車椅子Cとの連結が解かれて枠体14の荷重が無くなると、これが取り付けられている可動部材11が復帰用ワイヤー16のウエイト18により引っ張られ、第1のレール部材10に沿って上昇方向に走行することにより、可動部材11および吊持部材を再び上記踊り場6aへと戻すことができる。
また、これとは逆に、上記階2aからエレベータ連絡階段を利用してエレベータに乗る場合には、図2に示すように、上述した場合と同様に、上記階2aから第2のレール部材30に沿って移動可能な可動部材31に設けられた吊持部材によって車椅子Cを吊持させ、次いで第2のレール部材30の下方への傾斜を利用して、自重により可動部材31を降下させて下方の踊り場6bへと移動させる。
この際にも、カウンターウエイト40の上昇に伴って、支承板43を介してスプリング42が漸次圧縮されることにより、その増加する反発力によって、重力加速度による可動部材31の走行速度の上昇を抑制することができる。
そして、吊持部材を外すことにより、上記昇降口からエレベータに乗ることができる。また、この際に、車椅子Cと吊上ワイヤー33との連結が解かれて枠体35の荷重が無くなると、可動部材31が復帰用ワイヤー36のウエイト40により引っ張られ、第2のレール部材30に沿って上昇方向に走行することにより、可動部材31等を再び上記階2aへと戻すことができる。
このように、上記構成からなる移動装置によれば、利用者Pおよび車椅子Cの自重を利用して、特定の階2aから下方の踊り場6bへ、あるいは上方の踊り場6aから上記階2aへと移動させることにより、上記エレベータを利用することができるとともに、使用後は再び使用開始の踊り場6aまたは上記階2aへと無人で戻すことができる。
なお、本発明に係る移動装置によれば、上述した車椅子Cに限らず、通常の椅子や布状の着座シート等の様々な着座手段を、利用者Pが着座したままで吊持するとともに、その自重を利用して搬送することができる。
また、本発明に係る移動装置の構造についても、図1〜図4に示したものに限定されるものではない。
例えば、図6〜図8は、上記実施形態の変形例を示すものであり、この移動装置が図1〜図4に示したものと異なる点は、第1および第2の復帰手段の構成にある。
すなわち、この移動装置においては、第1のレール部材10および第2のレール部材30と並列的に、カウンターウエイト50、51を案内するガイドレール52、53が設置されている。
そして、各々の可動部材11、31に、復帰用のワイヤー54、55の一端部が固定されている。ここで、各々のワイヤー54、55は、案内ローラ56、57によって180°方向転換され、ガイドレール52、53に沿って案内ローラ58により案内されるとともに、他端部に上記カウンターウエイト50、51が取り付けられている。また、ガイドレール52、53の端部には、カウンターウエイト緩衝用のスプリング59、60が設けられている。
このような移動装置によっても、図1〜図4に示したものと同様に、利用者Pおよび車椅子Cの自重を利用して、特定の階2aから下方の踊り場6bへ、また上方の踊り場6aから上記階2aへと移動させることにより、上記エレベータを利用することができ、かつ使用後は再び使用開始の踊り場6aまたは上記階2aへと無人で戻すことができる。
本発明の一実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線視断面図である。 図1のIII−III線視断面図である。 図1のIV―IV線視断面図である。 エレベータ連絡階段の構成を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態を示す平面図である。 図6のVII−VII線視断面図である。 図6のVIII―VIII線視断面図である。
符号の説明
2a 特定の階(一の階)
4 エレベータ建屋
6a 上方の踊り場
6b 下方の踊り場
10 第1のレール部材
11、31 可動部材
11a、31a ローラ
12、32 ホイスト
13、33 昇降ワイヤー
14、34 枠材
15、35 吊上ワイヤー
16、36 復帰用ワイヤー(線状体)
18、40、50、51 カウンターウエイト
20、42 スプリング(付勢手段)
30 第2のレール部材
C 車椅子(着座手段)
P 利用者

Claims (2)

  1. 建物の複数の階にわたって設けられた階段に沿って人の昇降用エレベータが設けられ、当該エレベータの昇降口が上記階段における階層間の踊り場に形成されたエレベータ連絡階段において、上記階と上記踊り場との間を着座手段で移動するための移動装置であって、
    両端部である一の上記階の上部と上方の上記踊り場の上部とにおいてほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ中間部において傾斜して敷設された第1のレール部材と、この第1のレール部材に沿って移動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上記踊り場の上部の上記端部において電動走向させる電動モータと、上記可動部材に昇降自在に設けられて上記着座手段を吊持可能な吊持部材と、この吊持部材が上記踊り場の上部から上記中間部に至った際にこれを検知して上記電動モータへの給電を止めることにより、自重によって上記可動部材を降下させるリミットスイッチと、一端が上記可動部材に連結されるとともに他端にウエイトが取り付けられて空の上記吊持部材を上記可動部材と共に上記踊り場側へと戻す第1の復帰手段と、
    両端部である上記一の階の上部と下方の上記踊り場の上部とにおいてほぼ水平に形成されるとともに、これらを結ぶ中間部において傾斜して敷設された第2のレール部材と、この第2のレール部材に沿って移動自在に設けられた可動部材と、この可動部材を上記一の階の上部の上記端部において電動走向させる電動モータと、上記可動部材に昇降自在に設けられて上記着座手段を吊持可能な吊持部材と、この吊持部材が上記位置の階の上部から上記中間部に至った際にこれを検知して上記電動モータへの給電を止めることにより、自重によって上記可動部材を降下させるリミットスイッチと、一端が上記可動部材に連結されるとともに他端にウエイトが取り付けられて空の上記吊持部材を上記可動部材と共に上記一の階側へと戻す第2の復帰手段とを備えてなり、
    かつ上記第1および第2の復帰手段には、上記可動部材が上記第1および第2のレール部材に沿って降下移動する際に、当該移動方向と逆方向に付勢力を増加させる付勢手段が設けられていることを特徴とするエレベータ連絡階段における着座手段の移動装置。
  2. 上記第1および第2の復帰手段は、上記第1および第2のレール部材に沿って案内されるとともに、上記エレベータを収納する室内に導かれて下端部に上記ウエイトが取り付けられた線状体であり、かつ上記付勢手段は、上記エレベータ建屋と上記線状体との間に介装されて上記可動部材の降下移動時に圧縮されるスプリングであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ連絡階段における着座手段の移動装置。
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