JP2017147267A - ペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体のサイズを大きくすることない、温度調整出力機能付きのペルチェモジュールを提供する。【解決手段】ペルチェモジュール3は、ペルチェ素子11と、ペルチェ素子11の吸熱面部又は発熱面部に設けられた熱伝導板13と、熱伝導板13に設けられた半導体チップ14とを有する。半導体チップ14は、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が前記設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を温度調整信号出力端子から出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、ペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置に関し、特に、温度調整出力機能付きのペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置に関する。
従来より、ペルチェモジュールが装置の冷却などのために広く利用されている。直流電流をペルチェモジュールに流すことにより、ペルチェモジュールの一方の面が吸熱し、他方の面が発熱する。ペルチェモジュールは、例えば、ペルチェ効果を利用して、半導体装置等の各種装置を冷却するための装置として利用されている。
また、特開2006−156993号公報に開示のような、複数のロッド状の熱電素子を直列に接続したペルチェモジュールも提案されている。
例えば、ペルチェモジュールは、冷却対象に密着させて使用されるが、冷却対象を所望の温度以上にならないように、温度調整装置と共に使用される。そのため、冷却対象に温度センサを設け、温度調整装置は、温度センサの出力に基づいて、ペルチェモジュールを駆動する駆動信号を出力することにより、冷却対象を所望の温度以上にならないようにすることができる。
特開2006−156993号公報
しかし、従来の温度調整装置は、温度センサと、マイクロコンピュータを含む温度調整回路が実装された制御基板と、その温度センサと制御基板とを接続するリード線とを有するため、温度調整装置とペルチェモジュールとの組合せたペルチェモジュール装置は、装置全体のサイズが比較的大きいという問題がある。装置全体のサイズが大きくなると、ペルチェモジュール装置を搭載できる冷却対象あるいは加熱対象が制限されてしまう。
また、近年、温度センサが内蔵された温度調整回路を含む半導体チップが開発されて市販されている。その半導体チップは、電気機器等の温度調整対象に取り付けられて使用される。半導体チップの表面の一部に設けられた温度センサによって電気機器等の温度が検出され、設定された温度に達すると、温度調整出力信号を出力する。
これまでこのような半導体チップをペルチェモジュールの温度調整に用いられたものはない。
そこで、本発明は、装置全体のサイズを大きくすることない、温度調整出力機能付きのペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様のペルチェモジュールは、ペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の吸熱面部又は発熱面部に設けられた熱伝導部材と、前記熱伝導部材に設けられた半導体チップであって、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が前記設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を前記温度調整信号出力端子から出力する半導体チップと、を有する。
本発明の一態様のペルチェモジュール装置は、本発明のペルチェモジュールと、前記ペルチェ素子の前記吸熱面部又は前記発熱面部の反対側の面部に設けられた、前記熱伝導部材とは異なる熱伝導部材と、前記異なる熱伝導部材に設けられたヒートシンクと、前記ヒートシンクに設けられたファン装置と、を有する。
本発明の一態様のペルチェモジュール装置は、ペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の吸熱面部又は発熱面部に設けられた熱伝導部材と、前記熱伝導部材に設けられたヒートシンクに設けられた半導体チップであって、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が前記設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を前記温度調整信号出力端子から出力する半導体チップと、を有する。
本発明によれば、装置全体のサイズを大きくすることない、温度調整出力機能付きのペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置を実現することができる。
本発明の実施の形態に係わる、ペルチェモジュール装置が冷却対象に搭載された状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係わるペルチェモジュールの斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるペルチェ素子の斜視図である。 図3の矢印Aで示す方向から見たペルチェ素子の側面図である。 本発明の実施の形態に係わるペルチェモジュールの構成を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係わるペルチェモジュール装置が冷却対象に搭載された状態を示す側面図である。
本実施の形態では、冷却対象は、発熱体である半導体装置である。図1に示すように、プリント基板1上には、半導体装置である中央処理装置(以下、CPUという)2が搭載されている。半導体チップであるCPU2の動作時の熱による機能不全などを防止するためにペルチェモジュール3が、CPU2上に密着して設けられている。ペルチェモジュール3は、ペルチェ効果を利用した複数の熱電素子を有して構成されている
冷却装置としてのペルチェモジュール3の下面が吸熱面部であり、CPU2の上面に密着して、接着剤等の固定手段により固定される。ペルチェモジュール3の上面は発熱面部であり、発熱面部には、接着剤等の固定手段によりヒートシンク4が密着して固定されている。
ヒートシンク4は、熱伝導性のよいアルミニウムなどからなり、複数の板状のフィン4aを有している。ヒートシンク4には、放熱量を増大させるために強制冷却用のファン装置5が取り付けられている。ファン装置5は、ファンとモータからなるファンモータである。ペルチェモジュール3、ヒートシンク4及びファン装置5により、ペルチェモジュール装置10が構成される。
次にペルチェモジュール3の構成について説明する。図2は、ペルチェモジュールの斜視図である。図3は、ペルチェ素子の斜視図である。図4は、図3の矢印Aで示す方向から見たペルチェ素子の側面図である。なお、図3は、ペルチェ素子の斜め下方から見た斜視図である。
図2に示すように、ペルチェモジュール3は、後述する複数の熱電素子が搭載されたペルチェ素子11と、ペルチェ素子11を挟む2枚の熱伝導板12、13と、半導体チップ14とを有して構成されている。
図3及び図4に示すように、ペルチェ素子11は、略正方形である基板21と、複数の熱電素子22と、複数の電極23と、一対の端子24とを有して構成されている。なお、基板21の形状は、正方形でなくてもよく、長方形など他の形状を有していてもよい。
セパレータとしての基板21は、電気絶縁性、熱不良導性及び耐熱性を有する材料、例えばガラスエポキシから構成されている。基板21は、例えば、厚さが0.3mm〜0.6mmで、一辺が数cmのサイズを有する。
絶縁性を有する基板21には、マトリックス状に複数の貫通孔が形成されており、円柱形状の複数の熱電素子22が複数の貫通孔にそれぞれ嵌合されて固定されている。すなわち、複数の熱電素子22は、基板21に支持されて、マトリックス状に配置され、基板21に固定されている。基板21には、基板21の一辺に沿って、2つの端子固定部25が設けられており、各端子固定部25は、一対のスリット孔25aを有している。
円柱形状を有する各熱電素子22は、ビスマス・テルル系のp型熱電半導体又はn型熱電半導体のロッド状部材である。基板21に対して、 p型熱電半導体の熱電素子とn型熱電半導体の熱電素子が交互に並んで配列されている。
各熱電素子22は、例えば、直径が1mmで、長さが2mmのサイズを有する針状単結晶部材である。各熱電素子22の軸方向における中央部分が、基板21の貫通孔に固定される。
複数の電極23は、金メッキされた銅部材であり、基板21の上面側及び下面側において、複数の熱電素子22に半田付けされている。各電極23は、隣り合うp型熱電半導体の熱電素子とn型熱電半導体の熱電素子に対して半田付けされている。そして、p型熱電半導体の熱電素子とn型熱電半導体の熱電素子が交互に電気的に直列に接続されるように、複数の熱電素子22は複数の電極23により接続される。
すなわち、複数の電極23は、複数の熱電素子22が直列接続されるように、隣り合う2つの熱電素子22の端部同士を接続する。
各端子24は、金メッキされた銅部材であり、各端子24の2つの延出部分が一対のスリット孔25aに挿通されてカシメられることによって、端子固定部25に固定されるカシメ端子である。一対の端子24は、基板21の平面に対して直交する側面から延出する延出部24a(図4参照)を有している。
直列接続された複数の熱電素子22の両端の2つの熱電素子(以下、末端熱電素子ともいう)が、それぞれ一対の各端子24と2つの電極23により電気的に接続される。
すなわち、2つの端子24は、基板21に固定され、直列接続された複数の熱電素子22の両端に位置する2つの末端熱電素子にそれぞれ接続されて、各端子24は、基板21の側面から延出する延出部24aを有する。
一対の端子24を介して、直列接続された複数の熱電素子22に直流電流を流すことにより、基板21の上面側又は下面側が、吸熱側となる。
基板21に設けられる複数のp型熱電半導体の熱電素子と複数のn型熱電半導体の熱電素子の向きと、一対の端子24に流す電流の向きによって、基板21の上面側と下面側のいずれが、吸熱側となるかが決まる。
以上のように、ペルチェ素子11は、絶縁性を有する基板21と、基板21に支持されて固定された複数の熱電素子22と、複数の熱電素子22が直列接続されるように隣り合う熱電素子の端部同士を接続する複数の電極23と、基板21に固定され、直列接続された複数の熱電素子22の両端に位置する2つの熱電素子である2つの末端熱電素子にそれぞれ接続されて、基板21の側面から延出する延出部24aを有する2つの端子24と、を有する。
図2に示すように、ペルチェモジュール3は、複数の熱電素子22が搭載された基板21を挟む2枚の熱伝導板12と13を有している。熱伝導板12と13は、熱伝導率の高いアルミニウム、銅などの金属材料からなる熱伝導部材である。
熱伝導板12は、ペルチェ素子11の基板21の平面部と略同様のサイズを有する矩形形状を有しているが、熱伝導板13は、熱伝導板12よりも大きなサイズを有している。特に、ここでは、熱伝導板13は、ペルチェ素子11と密着している密着面に平行な方向に延出した延出部13aを有している。よって、熱伝導率の高い熱伝導板13は、CPU2と同じ温度になる。
すなわち、熱伝導板12は、ペルチェ素子11の発熱面を平面視したときに、ペルチェ素子11の基板21と略同じサイズを有する。熱伝導板13は、ペルチェ素子11の吸熱面を平面視したときに、ペルチェ素子11の基板21よりも広い面積を有し、延出部13aは、ペルチェ素子11の外側に延出した部分である。
図5は、ペルチェモジュールの構成を示す側面図である。
基板21の表及び裏の各面の複数の電極23上に、絶縁性の接着剤26、例えばエラストマーが塗布され、図5において点線の矢印で示すように、基板21の一方の面の複数の電極23上に熱伝導板12が固定され、基板21の他方の面の複数の電極23上に熱伝導板13が固定される。熱伝導板13の外側面が、冷却対象であるCPU2の表面に密着される。
熱伝導板13は、ペルチェ素子11の吸熱面部に設けられた冷却のための冷却板を構成する。特に、熱伝導板13は、絶縁部材である接着剤26を介してペルチェ素子11の吸熱面部に密着して設けられている。熱伝導板13は、絶縁層を介して冷却対象に密着して搭載される。
なお、ここでは、ペルチェモジュール3は、冷却用に設けられているが、加熱用の場合は、熱伝導板13は、ペルチェ素子11の発熱面部に設けられた加熱板を構成する。
熱伝導板13の表面には、温度センサが内蔵された半導体チップ14が、熱伝導板13の温度を検出するようにシリコン系の接着剤により密着して固定されている。半導体チップ14は、熱伝導板13の温度を検出可能に熱伝導板13の延出部13aに配設されている。
なお、半導体チップ14は、図2において点線で示すように螺子32により、熱伝導板13に固定してもよい。
半導体チップ14は、内蔵された温度センサにより熱伝導板13の温度を検出し、検出した温度と設定された温度を比較し、検出した温度が設定された温度に達すると、所定の温度調整出力信号を出力する回路を有している。言い換えれば、半導体チップ14は、サーモスタット機能付きの温度センサである。
断熱部材31が、半導体チップ14を覆うように、半導体チップ14あるいは熱伝導板13に固定されている。断熱部材31は、軟質ウレタンフォームなどの材質からなり、半導体チップ14は、断熱部材31により周囲温度の影響を受けないようになっている。
ここでは、断熱部材31は、直方体形状を有し、半導体チップ14の形状に応じた凹部31aを有する。断熱部材31は、凹部31a内に半導体チップ14が収納されるようにして、半導体チップ14上に被せられて、半導体チップ14あるいは熱伝導板13に固定される。
なお、断熱部材31は、熱伝導部材である熱伝導板13に設けられた半導体チップ14の全体を覆ってもよいが、少なくとも一部を覆うように設けてもよい。
半導体チップ14は、複数の、ここでは5本の端子14aを有している。5本の端子14aのうち2本の14a1,14a2は、グラウンド(GND)と基準電源(Vcc)用であり、残りの2本の14a3,14a4は、温度調整出力信号の出力用であり、残りの1本14a5は、設定抵抗値の入力用である。断熱部材31には、これら5本の端子14aが通る開口部31bが形成されている。
すなわち、半導体チップ14は、熱伝導板13の延出部13aに設けられ、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を温度調整信号出力端子から出力する。
図1に戻り、プリント基板1上には、CPU2だけでなく、各種回路が搭載されており、ここでは、ペルチェモジュール3の駆動回路41、半導体チップ14の温度調整出力信号が出力される設定温度に対応する抵抗値の抵抗器を有する設定抵抗器42、駆動回路41の駆動をオン・オフ制御する駆動制御回路43も搭載されている。図1では、駆動回路41、設定抵抗器42及び駆動制御回路43は、半導体チップとして示されている。
駆動回路41は、ペルチェモジュール3の一対の端子24と2本のリード線51を介して電気的に接続されている。設定抵抗器42は、半導体チップ14の1本の端子14a5とリード線52を介して電気的に接続されている。駆動制御回路43は、半導体チップ14の2本の端子14a3,14a4と2本のリード線53を介して電気的に接続されている。半導体チップ14の残りの2本の端子14a1と14a2は、図示しない2本のリード線を介してプリント基板1上のグラウンド(GND)と基準電源(Vcc)用のそれぞれのランドに電気的に接続されている。
駆動回路41と駆動制御回路43は、プリント基板1上の配線54を介して接続されている。駆動制御回路43は、配線54を介して駆動回路41に駆動制御信号を供給する。駆動回路41は、2本のリード線51を介してペルチェモジュール3の駆動電流を供給し、その駆動回路41は、駆動制御回路43からの駆動制御信号によりオン・オフ制御される。
以上のように、ペルチェモジュール装置10は、ペルチェモジュール3と、ペルチェ素子11の吸熱面部の反対側の面部に接着剤26を介して設けられた、熱伝導部材12と、熱伝導部材12に熱的に接続されて設けられたヒートシンク4と、ヒートシンク4に熱的に接続されて設けられたファン装置5と、を有し、冷却対象であるCPU2に搭載される。
(作用)
次に、ペルチェモジュール3を利用した冷却対象であるCPU2の温度調整について説明する。
CPU2はその動作時に高温になる。CPU2は、高温による機能不全とならないようにするために、ペルチェモジュール装置10により冷却される。CPU2の温度が所定の温度以上にならないようにペルチェモジュール装置10は駆動されるが、その所定の温度に対応する抵抗値を有する設定抵抗器42が選択され、プリント基板1上に搭載されている。
ペルチェモジュール3が駆動されると、半導体チップ14も動作状態となる。半導体チップ14は、熱伝導板13に密着して設けられているため、熱伝導板13の温度、すなわちCPU2の温度を、内蔵された温度センサにより検出する。半導体チップ14の温度センサにより検出された温度が、設定抵抗器42により設定された温度になると、半導体チップ14は、所定の温度調整出力信号を2本の端子14a3,14a4間から出力する。温度調整出力信号は、2本のリード線53を介して駆動制御回路43へ供給される。
例えば、CPU2が設定温度Ts以上に熱くならないようにCPU2を冷却する場合、温度センサの検出温度が設定温度Tsになると、半導体チップ14は、所定の温度調整出力信号を駆動制御回路43へ出力する。駆動制御回路43は、所定の温度調整出力信号を受信しているとき、ペルチェモジュール3の駆動回路41へ、電流出力を指示するオン信号である駆動制御信号を出力する。
また、温度センサの検出温度が設定温度Ts以下のときは、半導体チップ14は、所定の温度調整出力信号を駆動制御回路43へ出力しない。駆動制御回路43は、所定の温度調整出力信号を受信していないとき、ペルチェモジュール3の駆動回路41へ、電流出力の停止を指示するオフ信号である駆動制御信号を出力する。その結果、CPU2は、ペルチェモジュール装置10によって、設定温度以上にならないように温度調整される。
以上のように、上述した実施の形態によれば、装置全体のサイズを大きくすることない、温度調整出力機能付きのペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置を実現することができる。
特に、ペルチェモジュール3において、ペルチェ素子11に密着して設けられた熱伝導板13の一部を延出させて、その延出部13aに、サーモスタット機能付きの半導体チップ14を設けたので、冷却対象であるCPU2の温度を簡単にかつ正確に検出できると共に、ペルチェモジュール3を含む装置全体のサイズが小型化になる。
なお、延出部13aは、熱伝導板13の平面部に平行な方向に延出しているが、平行な方向でない方向に延出していてもよい。
さらに、熱伝導板13の延出部13a上に搭載された半導体チップ14が、温度設定用の抵抗器の接続、温度調整出力信号の出力、及び電源用の複数の端子14aを有しているので、ユーザは、これらの端子14aとペルチェモジュール3の駆動回路41等との電気的な接続を、容易に行うことができる。
また、半導体チップ14を断熱部材31により覆っているので、半導体チップ14が周囲温度の影響を受けずに、冷却対象の温度を正確に検出できるので、精密な温度調整が可能である。
さらにまた、上述した例では、ペルチェモジュール3の冷却対象は、半導体装置であるが、ペルチェモジュール3は、半導体装置以外の装置にも適用可能である。
なお、上述した実施の形態では、ペルチェモジュール3は、対象装置を冷却するために用いられているが、対象装置を加熱するために用いてもよい。その場合、ペルチェモジュール及びペルチェモジュール装置は、加熱対象が所定の温度以下にならないように制御可能となる。
さらになお、上述した実施の形態では、半導体チップ14は、温度調整対象(上記の例では、冷却対象)に密着した熱伝導板13に設けられているが、半導体チップ14を、ヒートシンク4あるいは熱伝導板12に形成された延出部に設けるようにしてもよい。ヒートシンク4あるいは熱伝導板12に半導体チップ14を設けた場合にも、断熱部材31は、半導体チップ14に設けられる。
例えば、温度調整対象が冷却対象である場合、ペルチェ素子11の吸熱部の温度ではなく、ペルチェ素子11の発熱部の温度を検出して、冷却対象が所定の温度以上にならないように制御可能となる。その場合、半導体素子14は、設定温度を下回ると、ペルチェモジュール3に駆動電流を供給するように、温度調整出力信号を駆動制御回路43へ出力するように動作する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 プリント基板、3 ペルチェモジュール、4 ヒートシンク、4a フィン、5 ファン装置、10 ペルチェモジュール装置、11 ペルチェ素子、12、13 熱伝導板、13a 延出部、14 半導体チップ、14a、14a1,14a2,14a3,14a4,14a5 端子、21 基板、22 熱電素子、23 電極、24 端子、24a 延出部、25 端子固定部、25a スリット孔、26 接着剤、31 断熱部材、31a 凹部、31b 開口部、32 螺子、41 駆動回路、42 設定抵抗器、43 駆動制御回路、51、52、53 リード線、54 配線。

Claims (6)

  1. ペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の吸熱面部又は発熱面部に設けられた熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材に設けられた半導体チップであって、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が前記設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を前記温度調整信号出力端子から出力する半導体チップと、
    を有することを特徴とするペルチェモジュール。
  2. 前記熱伝導部材は、前記吸熱面部又は前記発熱面部を平面視したときに、前記ペルチェ素子の外側に延出した延出部を有し、
    前記半導体チップは、前記延出部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のペルチェモジュール。
  3. 前記熱伝導部材に設けられた前記半導体チップの少なくとも一部を覆うように設けられた断熱部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のペルチェモジュール。
  4. 前記ペルチェ素子は、
    絶縁性を有する基板と、
    前記基板に支持されて固定された複数の熱電素子と、
    前記複数の熱電素子が直列接続されるように隣り合う熱電素子の端部同士を接続する複数の電極と、
    前記基板に固定され、直列接続された前記複数の熱電素子の両端に位置する2つの熱電素子である2つの末端熱電素子にそれぞれ接続されて、前記基板の側面から延出する延出部を有する2つの端子と、
    を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のペルチェモジュール。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のペルチェモジュールと、
    前記ペルチェ素子の前記吸熱面部又は前記発熱面部の反対側の面部に設けられた、前記熱伝導部材とは異なる熱伝導部材と、
    前記異なる熱伝導部材に設けられたヒートシンクと、
    前記ヒートシンクに設けられたファン装置と、
    を有することを特徴とするペルチェモジュール装置。
  6. ペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の吸熱面部又は発熱面部に設けられた熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材に設けられたヒートシンクに設けられた半導体チップであって、設定温度入力端子と、温度調整信号出力端子とを有し、内蔵された温度センサの検出温度が前記設定温度入力端子に与えられた設定温度になると、所定の温度調整信号を前記温度調整信号出力端子から出力する半導体チップと、
    を有することを特徴とするペルチェモジュール装置。
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