JP2017147247A - 非水電解質二次電池用負極およびこれを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の非水電解質二次電池用負極(本明細書において、単に「負極」と記載することもある。)は、負極活物質を含む負極活物質層が負極集電体上に形成されてなり、負極活物質中に、シリコン(Si)濃度の高い部分と低い部分とが存在し、シリコン(Si)を高濃度に含む部分が三次元網目状に連続したシリコンネットワークを形成している。負極活物質層中に該シリコンネットワークが形成されている負極を用いることにより、高容量でサイクル特性に優れるリチウムイオン二次電池を得ることができる。
正極は、例えば、正極活物質が正極用結着剤によって正極集電体を覆うように結着されてなる。例えば、正極活物質と正極用結着剤と必要に応じて導電剤とを混合した合剤を、N‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、脱水トルエン等の溶剤に分散させ混練し、金属箔からなる正極集電体の上に塗布し、高温雰囲気下で乾燥することにより正極を製造することができる。
電解液には、溶媒に電解質としてリチウム塩を溶解させた溶液を用いることが出来る。溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン(EME)等の鎖状エーテル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等の環状エーテル類、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、プロピオニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテル、1,3−プロパンスルトン、アニソール、N−メチルピロリドン、フッ素化カルボン酸エステル等の非プロトン性有機溶媒等およびこれらの誘導体(フッ素化物を含む)が挙げられる。これらは一種又は二種以上を混合して使用できる。これらの中でも、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートを単独で又は混合して用いることが好ましい。
セパレータとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の多孔質フィルムや不織布を用いることができる。また、セパレータとしては、それらを積層したものを用いることもできる。また、耐熱性の高い、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、セルロース、ガラス繊維を用いることもできる。また、それらの繊維を束ねて糸状にし、織物とした織物セパレータを用いることも出来る。
外装体としては、電解液に安定で、かつ十分な水蒸気バリア性を持つものであれば、適宜選択することができる。例えば、積層ラミネート型の二次電池の場合、外装体としては、アルミニウム、シリカをコーティングしたポリプロピレン、ポリエチレン等のラミネートフィルムを用いることができる。特に、体積膨張を抑制する観点から、アルミニウムラミネートフィルムを用いることが好ましい。
(負極の作製)
本実施例では、負極活物質としてSiO、炭素(C)のモル比が2:0.8である混合物を用いた。SiO原料としてはSiO粉末、炭素原料としては炭素粉末を用い、これらを混合して負極活物質とした。
EC/DEC/EMC=3/5/2(体積比)の比率で含有する非水溶媒中にLiPF6を1mol/Lとなるように混合した電解液中で、上記で製造した負極構造体をLi金属の対極と合わせ、1時間で負極容量を充電できる電流に対して1.5倍の電流で充放電を10回行った。これにより、負極活物質中に、シリコンを高濃度に含むシリコンネットワークが形成された。シリコンを高濃度に含むシリコンネットワークが形成された負極の負極活物質層について、STEM−ADF測定を行った結果を図1に示す。図1中、白く見えている部分が、エネルギーロス像で15〜18eVのエネルギーロス分布であり、金属シリコンを高濃度に含む部分である。15〜18eVのエネルギーロス分布は、三次元網目状に連続してシリコンネットワークを形成しており、これらネットワークの径(白く観察された部分の線幅)は平均1〜15nmであった(以下、このネットワークを「ナノサイズSiネットワーク」と記載することもある。)。
正極の活物質層については、リチウム吸蔵放出が可能な酸化物としてニッケル酸リチウムを用いた。前記リチウム含有遷移金属酸化物(ニッケル酸リチウム)からなる活物質粒子と、バインダとしてポリフッ化ビニリデンと、導電剤として炭素とを、質量比94:4:2とし、溶剤としてNMPを混合した電極材を厚み20μmのアルミ箔の上に塗布し、125℃、5分間乾燥処理を行い作製した。アルミ箔上に形成された活物質層を30×28mmに打ち抜き正極とした。
上記により製造したナノサイズSiネットワークが形成された負極(図1)と、正極とを、セパレータを介して対向するように積層して二次電池を作製した。セパレータとしては、セルガード2300(登録商標)を用いた。上記のセパレータを介した電極対をアルミニウムラミネートフィルムで外装し、非水電解液(EC/DEC/EMC=3/5/2(体積比)の比率で含有する非水溶媒中にLiPF6を1mol/Lとなるように混合した電解液)を注入し、封止して、リチウム二次電池を得た。図3に示すように、正極と負極にはタブが接続され、アルミニウムラミネートフィルムからなる外装容器の外部へ電気的に接続した。20℃にで4.2Vから2.5Vの電圧範囲で充放電を反復して行いサイクル充放電特性を確認した。100サイクル後の充放電容量維持率を測定した。ここで、「容量維持率」は、初回放電容量に対する100サイクル後の放電容量の割合を示す。結果を表1に示す。
実施例1の負極構造体(すなわち、ナノサイズSiネットワークを形成していない負極)を負極として用いたこと以外は、実施例1と同条件にて二次電池を作製および測定を行った。結果を表2に示す。なお、本比較例に用いた負極の負極活物質層のSTEM−ADF測定による観察結果を図2に示す。図2の負極構造体のSTEM−ADF測定においては、シリコンを高濃度に含む部分が、島状に存在していることが観察され、実施例1のような網目状に連続したネットワーク構造は観察されなかった。
本実施形態の一態様は以下の付記のように記載されうるが、本出願の開示事項は以下の付記に限定されない。
(付記1)
負極活物質を含む非水電解質二次電池用負極であって、
前記負極活物質中において、シリコン(Si)を高濃度に含む部分が三次元網目状に連続したシリコンネットワークを形成している非水電解質二次電池用負極。
(付記2)
前記シリコンを高濃度に含む部分が、前記負極活物質断面のSTEM−ADF測定におけるエネルギーロス像で15〜18eVのエネルギーロス分布を示すことを特徴とする、付記1に記載の非水電解質二次電池用負極。
(付記3)
前記シリコンネットワークの径が0.5〜50nmである、付記1または2に記載の非水電解質二次電池用負極。
(付記4)
前記負極活物質が、さらに炭素を含むことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極。
(付記5)
負極活物質を含む負極であって、
前記負極活物質の断面のSTEM−ADF測定におけるエネルギーロス像で15〜18eVのエネルギーロス分布を示す部分が、線幅が0.5〜50nmの連続した網目状のひも形状を形成していることを特徴とする、非水電解質二次電池用負極。
(付記6)
付記1〜5のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極を有する非水電解質二次電池。
(付記7)
シリコン(Si)酸化物を含む負極活物質を含む負極構造体に、前記負極構造体の負極容量を1時間で充電できる電流の1.1〜3.0倍高い電流で充放電を行う工程を含むことを特徴とする、非水電解質二次電池用負極の製造方法。
b セパレータ
c 正極
d 負極集電体
e 正極集電体
f 正極端子
g 負極端子
Claims (1)
- シリコン(Si)酸化物(ただし、不均化された一酸化珪素を除く)と、負極活物質の全質量に対して2質量%以上30質量%以下の炭素とを含む負極活物質を含む負極構造体に、前記負極構造体の負極容量を1時間で充電できる電流の1.1〜3.0倍高い電流で充放電を行う工程を含み、
前記負極活物質のシリコン酸化物中において、シリコン(Si)を高濃度に含む部分が三次元網目状に連続したシリコンネットワークを形成している、非水電解質二次電池用負極の製造方法。
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