JP2017146638A - 現金処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運用管理者による棒金の補充、硬貨の回収の頻度を減らすことが可能な現金処理装置を提供する。
【解決手段】硬貨を収納する硬貨収納部と、棒金を収納する棒金収納部と、前記棒金収納部に収納されている前記棒金の本数を所定の本数と比較する比較部と、前記比較部で得られた比較結果に基づいて、少なくとも前記硬貨収納部及び前記棒金収納部のいずれかを出金元として選択するための制御を行う制御部とを備える現金処理装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、現金処理装置に関する。
近年、小売店やスーパーマーケット等の店舗において、売上金を入金し、釣銭準備金を出金する現金処理装置が設置されている。例えば、現金処理装置としては、下記特許文献1に示されるような、同一金種の所定枚数(例えば、50枚)の硬貨を棒状に包装して得られる棒金を収納する棒金収納部や、入金された硬貨を収納する硬貨収納部等を有する現金処理装置が挙げられる。このような現金処理装置は、店舗に設置されたレジスタから回収された売上金としての紙幣及び硬貨を受け入れ、収納し、また、レジスタに釣銭を補充するために、釣銭準備金としての紙幣、硬貨及び棒金を排出する。
特開2013−175031号公報
上記特許文献1のような現金処理装置においては、釣銭準備金として、硬貨の形態で主金するのではなく、棒金収納部に収納された棒金ばかりを出金した場合には、棒金収納部内の棒金がすぐに不足することとなるため、高い頻度で棒金収納部に棒金を補充しなくてはならない。また、売上金として、大量の硬貨が現金処理装置に入金された場合には、入金された大量の硬貨を硬貨収納部から出金しない限りは、硬貨収納部が大量の硬貨で満杯になってしまうため、高い頻度で硬貨収納部に収納された硬貨を回収しなくてはならない。しかしながら、現金処理装置の現金を取り扱うという性質上、誰もが現金処理装置を開けて、棒金収納部への棒金の補充や硬貨収納部からの硬貨の回収を行うことができるものではない。例えば、現金処理装置を運用管理する運用管理者(例えば、運用管理会社の警送員)が、該当する現金処理装置が設置された店舗に出向いて、現金処理装置を開けて、棒金の補充や硬貨の回収を行うこととなる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、運用管理者による棒金の補充、硬貨の回収の頻度を減らすことが可能な、新規かつ改良された現金処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、硬貨を収納する硬貨収納部と、棒金を収納する棒金収納部と、前記棒金収納部に収納されている前記棒金の本数を所定の本数と比較する比較部と、前記比較部で得られた比較結果に基づいて、少なくとも前記硬貨収納部及び前記棒金収納部のいずれかを出金元として選択するための制御を行う制御部と、を備える、現金処理装置が提供される。
前記現金処理装置の操作者による操作を受け付ける操作部をさらに備え、前記操作部が、前記操作者から前記棒金収納部を前記出金元として選択する操作を受け付けた場合には、前記比較部は比較を行ってもよい。
前記現金処理装置は、前記操作者に対して表示を行う表示部と、前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少ない旨の比較結果が得られた場合には、前記操作者に対して前記硬貨収納部を前記出金元として選択するように誘導する誘導表示を行うように、前記表示部を制御する表示制御部と、をさらに備えてもよい。
前記比較部は、前記硬貨収納部に収納されている前記硬貨の枚数を所定の枚数と比較し、前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少なく、且つ、前記硬貨収納部に収納された前記硬貨の枚数が前記所定の枚数よりも多い旨の比較結果が得られた場合には、前記表示制御部は前記誘導表示を行うように、前記表示部を制御してもよい。
前記現金処理装置の操作者による、出金する前記硬貨の出金枚数を指定する操作を受け付ける操作部をさらに備え、前記制御部は、受け付けた前記出金枚数と前記比較結果とに基づいて、少なくとも前記硬貨収納部及び前記棒金収納部のいずれかを出金元として選択してもよい。
前記現金処理装置は、前記出金枚数に基づいて、前記棒金として出金可能な本数を算出する算出部をさらに備えてもよい。
前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少ない旨の比較結果が得られた場合には、前記制御部は、少なくとも前記硬貨収納部を出金元として選択する制御を行ってもよい。
以上説明したように本発明によれば、運用管理者による棒金の補充、硬貨の回収の頻度を減らすことができる。
本発明の第1の実施形態に係る現金処理装置10の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10の制御系のブロック図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理に係る制御ユニット122のブロック図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10の出金処理のフローを示すフローチャート図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10における入力画面40の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10における入力画面50の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10における入力画面60の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10における硬貨の受取を誘導する誘導画面70の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置10における硬貨出金の選択を誘導する誘導画面80の一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係る現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理に係る制御ユニット222のブロック図である。 第2の実施形態に係る現金処理装置10の出金処理のフローを示すフローチャート図である。 第2の実施形態に係る現金処理装置10における棒金の受取を誘導する誘導画面90の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下に説明する本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケット等の店舗等に設置される現金処理装置10に適用される。本実施形態に係る現金処理装置10は、店舗等で使用される紙幣、硬貨及び棒金を管理、収納する装置であり、例えば、入金処理、出金処理、両替処理、計数処理を行うことができる。入金処理は、店舗に設置されたレジスタから回収された売上金としての紙幣及び硬貨を受け入れ、受け入れた紙幣及び硬貨を金種別に収納する処理である。出金処理は、レジスタに釣銭を補充するために、釣銭準備金としての紙幣、硬貨及び棒金を現金処理装置10から排出する処理である。両替処理は、現金処理装置10に一括投入された紙幣又は硬貨の総額と同じになるように、投入された紙幣又は硬貨と異なる金種の紙幣又は硬貨を一括排出する処理である。さらに、計数処理は、現金処理装置10内に収納された紙幣、硬貨及び棒金の数を計数する処理である。
現金処理装置10においては、入金された硬貨は、現金処理装置10内の硬貨保留部(硬貨収納部)108に金種ごとに一時的に収納される。収納された硬貨は、現金処理装置10を操作する操作者(例えば、店舗等の従業員等)によって出金の指示がされた場合には、釣銭準備金として現金処理装置10から排出される、もしくは、操作者からの出金の指示がない場合には、現金処理装置10内の金庫部116へ送出される。そして、金庫部116に収納された硬貨は、現金処理装置10を運用管理する運用管理者(例えば、運用管理会社の警送員)によって回収されることとなる。また、現金処理装置10内に収納される棒金は、店舗等の従業員ではなく、上記運用管理者によって補充される。さらに、上記運用管理者は、定期的に店舗等に来訪してもよく、もしくは、店舗の従業員等からの通知、又は、現金処理装置からの通知に基づいて来訪してもよい。以下、このような本実施形態に係る現金処理装置10の構成を説明する。
<<第1の実施形態>>
<現金処理装置10の構成>
図1から図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係る現金処理装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る現金処理装置10の外観を示す斜視図である。なお、現金処理装置10を操作する操作者(例えば、店舗等の従業員等)は、現金処理装置10の正面の前方に、後述する操作表示部102と向かい合うように位置することとなる。また、図2は、本実施形態に係る現金処理装置10の制御系のブロック図である。図3は、本実施形態に係る現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理に係る制御ユニット122のブロック図である。
図1及び図2に示すように、現金処理装置10は、操作表示部102と、硬貨入金口104と、硬貨処理部106と、硬貨保留部(硬貨収納部)108と、硬貨出金部110と、紙幣入出金部112と、紙幣保留部114と、金庫部116と、棒金収納部118と、記憶部120と、制御ユニット(制御部)122とを主に有する。
(操作表示部102)
操作表示部102は、図1に示すように、現金処理装置10の上側に位置し、現金処理装置10の操作者と向かい合うように設けられる。操作表示部102は、操作者による操作を検出する操作部としての機能、及び、操作者に対して各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えば静電容量方式又は抵抗膜方式のタッチパネルにより実現される。操作表示部102は、後述する制御ユニット122(例えば、制御ユニット122内の表示制御部126等)の制御に従って、各種の操作画面、現金の計数結果、操作者に対して入力操作等を誘導する入力画面(例えば、図5に示される画面40等)等を表示し、さらに、操作者による現金処理装置10に対する各種の入力操作(処理開始入力、処理のための各種設定入力等)を受け付け、受け付けた内容を制御ユニット122(例えば、制御ユニット内の入力取得部124等)に出力する。なお、操作表示部102の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されていてもよく、さらに、操作機能及び表示機能を有する各部位又は単一の部位が現金処理装置10の外部に位置していてもよい。
(硬貨入金口104)
硬貨入金口104は、操作者による硬貨の投入を受け入れ、受け入れた硬貨を後述する硬貨処理部106に送出する。例えば、硬貨入金口104は、現金処理装置10の上側に設けられた、複数の硬貨を同時に投入可能な開口であり、図1に示されるように、硬貨処理部106、硬貨保留部108及び硬貨出金口110aよりも上に配置される。なお、硬貨入金口104は、硬貨入金口104を開閉するシャッタ(図示省略)を有していてもよく、この場合、硬貨が投入される際に、後述する制御ユニット122の制御により当該シャッタが開かれる。
(硬貨処理部106)
硬貨処理部106は、例えば、図1に示すように、硬貨入金口104の下方に設けられ、硬貨入金口104から投入された硬貨の真偽、金種等の判別を行う。硬貨処理部106は、例えば、硬貨を認識するセンサ(図示省略)を有し、当該センサで検出した硬貨の特徴に基づいて、硬貨の真偽、金種等を判別する。さらに、硬貨処理部106は、得られた判別結果に基づいて硬貨を計数し、計数が完了した硬貨を、後述する硬貨保留部108へ送出する。また、硬貨処理部106によって取得された計数結果は、後述する記憶部120及び制御ユニット122(例えば、制御ユニット122内の収納情報取得部128等)に出力される。
(硬貨保留部108)
硬貨保留部108は、例えば、図1に示すように、硬貨処理部106の下方に設けられ、硬貨処理部106から送出された硬貨を金種ごとに一時的に収納する。硬貨保留部108は、金種ごとに数100枚程度の硬貨を収納することが可能である。さらに、硬貨保留部108には、収納された各金種の硬貨の容量を検知するための容量検知部(図示省略)が設けられている。当該容量検知部は、例えば光学式センサであることができ、硬貨保留部108に収納された硬貨によって光が遮られることにより収納された硬貨の容量を検知することができる。当該容量検知部は、取得した検知結果を後述する制御ユニット122(例えば、制御ユニット122内の収納情報取得部128等)に出力し、制御ユニット122は、制御ユニット122へと検知結果を出力した容量検知部の設置位置により、どの金種の硬貨の容量の検知結果であるかを認識し、さらには、当該金種の硬貨の容量を認識することができる。そして、制御ユニット122が、硬貨保留部108に収納された硬貨の容量が所定の容量に達したと判断した場合には(例えば、硬貨保留部108に収納された硬貨の容量が硬貨保留部108に収納可能な最大容量に達したと判断した場合)、硬貨保留部108は、後述する金庫部116へ収納した硬貨を送出する。
また、操作者によって操作表示部102に対して硬貨の出金を指示する操作がなされた場合には、硬貨保留部108は、指示された金種及び枚数の硬貨を後述する硬貨出金部110に送出する。
(硬貨出金部110)
硬貨出金部110は、操作者によって硬貨の出金を指示する操作がなされた場合には、上述の硬貨保留部108から送出され、且つ、指示された金種及び枚数に対応する硬貨を、当該操作者に対して排出する。硬貨出金部110は、図1に示すように硬貨処理部106よりも下方に配置された硬貨出金口110aの内側に設けられ、複数の硬貨を同時に収納可能な大きさの空間を有し、当該空間に硬貨出金口110aから排出されることとなる複数の硬貨を一時的に収納する。また、硬貨出金口110aは、硬貨出金口110aを開閉するシャッタ110bを有していてもよく、この場合、硬貨が排出される際に、操作者によって当該シャッタ110bを開くことができる、もしくは、後述する制御ユニット122(例えば、制御ユニット122内の硬貨処理制御部132等)の制御によって当該シャッタ110bを開くことができる。
(紙幣入出金部112)
紙幣入出金部112は、操作者によって入金される紙幣の投入を受け入れ、さらに、後述する紙幣保留部114から送出された紙幣を操作者に対して排出する。例えば、紙幣入出金部112は、例えば、図1に示すように硬貨保留部108よりも下方に配置された紙幣入出金口112aの内側に設けられ、複数の紙幣を同時に収納可能な大きさの空間を有し、当該空間は、受け入れた紙幣もしくは紙幣保留部114から送出された紙幣を一時的に収納する。また、紙幣入出金口112aは、紙幣入出金口112aを開閉するシャッタ112bを有することができ、この場合、紙幣が投入され又は排出される際に、操作者によって当該シャッタ112bを開くことができる、もしくは、後述する制御ユニット122の制御によって当該シャッタ112bを開くことができる。
また、紙幣入出金部112は、紙幣入出金口112aから投入された紙幣の真偽、金種等の判別を行う。紙幣入出金部112は、例えば、紙幣を認識するセンサ(図示省略)を有し、当該センサで検出した紙幣の特徴に基づいて、紙幣の真偽、金種等を判別し、さらに、得られた判別結果に基づいて紙幣を計数する。そして、紙幣入出金部112は、判別、計数が完了した紙幣を、後述する紙幣保留部114へ送出する。なお、紙幣入出金部112は、後述する紙幣保留部114から排出された紙幣に対しても、同様に、紙幣の真偽、金種等の判別、計数を行うこともできる。
(紙幣保留部114)
紙幣保留部114は、例えば、図1に示すように、紙幣入出金部112の下方に設けられ、紙幣入出金部112から送出された紙幣を一時的に金種ごとに収納し、操作者によって操作表示部102に対して紙幣の出金を指示する操作がなされた場合には、指示された金種及び枚数の紙幣を紙幣入出金部112に送出する。また、硬貨保留部108と同様に、紙幣保留部114は、紙幣保留部114に収納された紙幣の容量が、紙幣保留部114に収納可能な最大容量に達した場合には、後述する金庫部116に紙幣を送出する。なお、紙幣保留部114は、先に説明した硬貨保留部108と同様の構成を有するため、ここでは、詳細な説明を省略する。
(金庫部116)
金庫部116は、例えば、図1に示すように、硬貨保留部108及び紙幣保留部114の下方に設けられ、硬貨保留部108及び紙幣保留部114から送出された硬貨及び紙幣を収納する。さらに、金庫部116内には、例えば、硬貨カセット(図示省略)が格納されており、当該硬貨カセットは、硬貨保留部108から送られた硬貨を、金種を区別せずに収納する。さらに、硬貨カセットには、硬貨保留部108と同様に、収納された硬貨の容量を検知するための容量検知部(図示省略)が設けられていてもよい。また、金庫部116は、現金処理装置10から操作者側に引き出すことが可能であり、例えば、硬貨カセットに収納された硬貨の容量が硬貨カセットに収納可能な最大容量に達した場合に、運用管理者(例えば、運用管理会社の警送員)により金庫部116が現金処理装置10から引き出されることによって、硬貨カセット内に収納された硬貨は回収される。
(棒金収納部118)
棒金収納部118は、例えば、図1に示すように、現金処理装置10の下側に設けられ、複数の棒金を収納する。棒金は、先に説明したように、同一金種の所定枚数(例えば、50枚)の硬貨を重ねて棒状に包装して得られ、棒金収納部118は、例えば、棒金の中心軸線(重ねられた各硬貨の中心を通過する軸線)が現金処理装置10の上下に伸びるような状態、すなわち、立位状態で複数の棒金を収納することができる。詳細には、棒金収納部118は、棒金を立位状態で収納するための棒金トレイ(図示省略)を有し、当該棒金トレイには、棒金を収納するための複数の棒金収納空間(図示省略)がマトリックス状に設けられている(例えば、7列×11行の棒金収納空間が設けられる)。各棒金収納空間は、所定の金種の棒金に対応する大きさを持っており、すなわち、棒金トレイの上方から各棒金収納空間を見た場合には、各棒金収納空間は、対応する金種の硬貨と略同一の形状及び大きさを有する。
また、棒金収納部118は、棒金収納部118に収納された棒金の金種及び本数を管理するために、棒金の収納の有無を検知する棒金検知部(図示省略)を有する。例えば、棒金検知部は、棒金の収納の有無によりインダクタンスが変化するコイルを用いた電磁式センサであることができ、各棒金収納空間に対応するように設けられ、インダクタンスの変化で棒金の収納の有無を検知し、取得した検知結果を後述する制御ユニット122(例えば、制御ユニット122内の収納情報取得部128等)に出力する。そして、制御ユニット122は、検知結果を出力した棒金検知部の設置位置により、どの金種の棒金の収納の有無の検知結果であるかを認識することができる。検知結果を受け取った制御ユニット122は、検知結果を当該検知結果に対応する金種と紐づけて記憶部120に出力する。
また、棒金収納部118は、現金処理装置10から操作者側に引き出すことが可能である。操作者は、棒金収納部118を現金処理装置10から引き出すことにより、棒金収納部118に収納された棒金を取り出すことが可能である。また、運用管理者は、棒金収納部118を現金処理装置10から引き出すことにより、棒金収納部118に棒金を補充することができる。さらに、棒金収納部118には、現金処理装置10に棒金収納部118が格納されたことを検知する格納検知部(図示省略)が設けられている。当該格納検知部は、例えば、光学式センサや電磁式センサであり、棒金収納部118が現金処理装置10に適切に格納されたことを検知し、検知結果を制御ユニット122(例えば、棒金処理制御部134等)へ出力する。
なお、上述のように、金庫部116や棒金収納部118は、保守や補充、回収等のために、現金処理装置10から引き出すことが可能である。また、これらには硬貨及び紙幣が収納されているため、金庫部116や棒金収納部118には、電磁的な施錠や機械的な施錠を行う施錠部(図示省略)が設けられており、解錠が許可された特定の操作者(例えば、運用管理者、店舗の従業員等)によってのみ解錠することができる。すなわち、上記特定の操作者によって解錠に係る操作が行われたことが確認できた場合には、現金処理装置10の制御ユニット122は、金庫部116や棒金収納部118の施錠部に対して解錠を指示する。例えば、現金処理装置10は、IC(Integrated Circuit)カード又は磁気カード等から情報を読み取るカードリーダのような情報取得部(図示省略)を有していてもよく、例えばICカードを情報取得部に接触、又は近接させる操作が行われた際に当該ICカードから操作者に関する情報を読み取る。さらに、制御ユニット122は、当該操作者によって操作表示部102に対して解錠に係る操作が行われた際、情報取得部により取得された操作者に関する情報が、予め解錠可能であると設定された特定の操作者に関する情報であると判断される場合に、金庫部116や棒金収納部118の施錠部を解錠する。なお、情報取得部は一次元コード(例えばバーコード)又は二次元コード(例えばQRコード(登録商標)等)から情報を読み取るコードリーダであってもよい。また、特定のパスワード等を操作表示部102に入力することにより、操作者が解錠を許可された特定の操作者であることを確認してもよく、指紋認証等を行って確認してもよく、さらには、特定の形状を有する物理的な鍵を現金処理装置10に挿入させることにより確認してもよく、本実施形態においては、操作者が解錠を許可された特定の操作者であることを確認する方法については、特に限定されない。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば現金処理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部120は、後述する制御ユニット122が使用する制御プログラムや、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報及び棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報等を記憶したりする。
(制御ユニット122)
制御ユニット122は、例えば現金処理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、入出金処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。詳細には、図2に示す、現金処理装置10の制御系のブロック図からわかるように、制御ユニット122は、操作表示部102からの入力に基づいて、記憶部120から所定のプログラムを読み出して実行することにより、硬貨処理部106、硬貨保留部108等の現金処理装置10内の各所を制御することができる。また、制御ユニット122は、操作表示部102に対して所定の表示を行うように制御することもできる。
さらに、図3を参照して、制御ユニット122内の、硬貨及び棒金の出金処理の際に主に用いられる機能ブロックについて、より具体的に説明する。制御ユニット122は、入力取得部124と、表示制御部126と、収納情報取得部128と、比較部130と、硬貨処理制御部132と、棒金処理制御部134とを主に有する。
{入力取得部124}
入力取得部124は、操作表示部102に対して行われた現金処理装置10の操作者の操作入力を取得し、取得した操作情報を制御ユニット122内の他のブロックに出力する。
{表示制御部126}
表示制御部126は、入力取得部124で取得された情報に基づき、操作表示部102の表示を制御したり、後述する比較部130で取得された比較結果に基づき、操作表示部102の表示を制御したりする。
{収納情報取得部128}
収納情報取得部128は、棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報、及び、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報を取得し、取得した情報を後述する比較部130に出力する。なお、棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報は、棒金収納部118の棒金検知部によって取得され、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報は、硬貨処理部106によって硬貨を金種ごとに計数することによって取得される。また、収納情報取得部128は、硬貨処理部106によって得られた硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数の代わりに、硬貨保留部108の容量検知部(図示省略)によって得られた硬貨保留部108に収納された硬貨の容量を取得してもよい。
{比較部130}
比較部130は、棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報、及び、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報を用いて、棒金収納部118に収納された棒金の本数を所定の本数と比較し、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数を所定の枚数と比較する。そして、比較部130は、得られた比較結果を制御ユニット122内の他のブロック(例えば、表示制御部126、棒金処理制御部134等)に出力する。なお、比較部130における具体的な比較の方法については、後で説明する。
{硬貨処理制御部132、棒金処理制御部134}
硬貨処理制御部132及び棒金処理制御部134は、入力取得部124から出力された入力情報や、比較部130から出力された比較結果等に基づき、硬貨保留部108及び棒金収納部118を制御する。より具体的には、硬貨処理制御部132は、硬貨保留部108から硬貨出金部110へ硬貨を出金するように、硬貨保留部108を制御することができる。また、棒金処理制御部134は、棒金収納部118の施錠を解錠するように棒金収納部118を制御することができる。
<処理フロー>
続いて、本実施形態に係る現金処理装置10における硬貨及び棒金の出金処理について、図4から図9を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る現金処理装置10の出金処理のフローを示すフローチャート図である。図5から図9は、本実施形態に係る現金処理装置10における各種画面の一例を示す説明図である。以下の説明においては、現金処理装置10は、店舗等に設置されたレジスタへ釣銭を補充するために、釣銭準備金としての硬貨及び棒金を現金処理装置10から出金する処理を行う。
本実施形態に係る現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理においては、操作者から棒金収納部118を出金元として棒金の出金を指定する操作を受け付けた場合には、比較部130は、棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数とを、さらには、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数とを、金種ごとに比較する。そして、制御ユニット122は、比較部130によって得られた比較結果に基づいて、少なくとも硬貨保留部108及び棒金収納部118のいずれかを出金元として選択するための制御を行う。詳細には、上記出金処理のフローは、図4に示されるように、ステップS101からステップS115を含み、また、当該出金処理のフローの制御プログラムは、上述の記憶部120に記憶され、上述の制御ユニット122内の各ブロックが、記憶部120から読みだした上記プログラムに従って現金処理装置10内の各機能ブロックを制御することにより行われる。
(ステップS101)
操作者による操作表示部102に対する処理開始操作を受け付けると、制御ユニット122は、記憶部120から制御プログラムを読み出し、処理を開始する。具体的には、制御ユニット122内の表示制御部126は、入力取得部124を介して処理開始操作を受け付けると、図5のように、操作表示部102に処理モードを選択入力するための入力画面40を表示させる。入力画面40は、操作者に対して、現金処理装置10で実施可能な処理、例えば、入金処理、出金処理、両替処理、計数処理の選択入力させるために、「入金」ボタン42、「出金」ボタン44、「両替」ボタン46、「計数」ボタン48を含んでいる。操作者は、入力画面40中の上記ボタン42、44、46、48に対して操作を行うことにより、いずれかの処理を選択することができる。さらに入力画面40は、図5に示される画面に限定されることはなく、他の態様であってもよく、例えば、入力画面40は、現金処理装置10の初期画面に戻るための「戻る」ボタン58を含んでいてもよい。
そして、操作者が入力画面40の「出金」ボタン44に対して操作を行った場合には、表示制御部126は、入力取得部124を介して上記操作を受け付け、図6のように、操作表示部102に出金モードを選択入力するための入力画面50を表示させる。入力画面50は、操作者に対して、出金モード、すなわち、釣銭準備金として、硬貨保留部108を出金元とする硬貨での出金、もしくは、棒金収納部118を出金元とする棒金での出金のいずれかを選択するのかを入力させるための画面である。従って、入力画面50は、硬貨保留部108を出金元とする硬貨での出金を選択するための「硬貨出金」ボタン52と、棒金収納部118を出金元とする棒金の出金を選択するための「棒金出金」ボタン54とを含み、操作者は、入力画面50中の上記ボタン52、54に対して操作を行うことにより、いずれかの出金モードを選択することができる。なお、入力画面50は、図6に示される画面に限定されることはなく、他の態様であってもよく、例えば、入力画面50は、図5の入力画面40に戻るための「戻る」ボタン56を含んでいてもよい。
そして、操作者が硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金を選択した場合(操作者が入力画面50の「硬貨出金」ボタン52に対して操作を行った場合)には、ステップS103へ進む。一方、操作者が棒金収納部118を出金元とする棒金の出金を選択した場合(操作者が入力画面50の「棒金出金」ボタン54に対して操作を行った場合)には、ステップS109へ進む。
(ステップS103)
表示制御部126は、入力取得部124を介して入力画面50の「硬貨出金」ボタン52に対する操作を受け付けたことに基づいて、図7のように、操作者が出金を所望する硬貨の金種及び枚数を入力するための入力画面60を操作表示部102に表示させる。入力画面60には、操作者が出金を所望する硬貨の金種及び枚数を入力するための欄が設けられており、さらに、入力画面60は、硬貨の枚数を入力するためのキーパッド62等を含む。具体的には、操作者は、入力画面60内の出金を所望する金種に対応する枚数入力欄にカーソルを位置させ、キーパッド62を用いて所望する枚数を入力することにより、出金を所望する硬貨の金種及び枚数を入力することができる。なお、入力画面60は、図7に示される画面に限定されることはなく、他の態様であってもよく、例えば、入力画面60は、操作者が、入力画面50が表示する入力内容を確認した旨を現金処理装置10に通知するための「確認」ボタン64や、入力画面50が表示する入力内容をすべて消去する「全クリア」ボタン66等を含んでいてもよい。次いで、ステップS105へ進む。
(ステップS105)
操作者によって入力画面60に対して出金を所望する硬貨の金種及び枚数が入力された場合には、ステップS107へ進む。一方、操作者によって入力画面60に対して出金を所望する硬貨の金種及び枚数が入力されていない場合には、ステップS103へ戻る。
(ステップS107)
入力取得部124は、入力画面60に対して入力された出金を所望する硬貨の金種及び枚数に関する情報を受け付け、受け付けた情報を制御ユニット122内の硬貨処理制御部132に出力する。硬貨処理制御部132は、出力された情報に基づいて、操作者が出金を所望する金種の硬貨を所望の枚数分だけ硬貨出金部110に送出するように、硬貨保留部108を制御する。この制御により、硬貨保留部108は、操作者が所望する金種の硬貨を所望の枚数分だけ硬貨出金部110に搬送し、硬貨出金部110は、搬送された硬貨を操作者に対して排出する。この際、表示制御部126は、図8のように、操作者に対して、出金処理が行われている旨を通知し、且つ、排出された硬貨の受取を誘導する誘導画面70を操作表示部102に表示させる。なお、誘導画面70は、図8に示される画面に限定されることはなく、他の態様であってもよく、例えば、誘導画面70は、操作者が所望の硬貨を受け取った旨を現金処理装置10に通知するための「釣銭受取完了」ボタン72等を含んでいてもよい。そして、硬貨の出金が完了した場合には、現金処理装置10は出金処理を終了する。なお、記憶部120は出金した硬貨の金種及び枚数を記憶することもできる。
(ステップS109)
制御ユニット122内の比較部130は、入力取得部124を介して入力画面50の「棒金出金」ボタン54に対する操作を受け付けたことに基づき、収納情報取得部128から、棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報、及び、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報を取得する。そして、比較部130は、取得した棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数とを金種ごとに比較し、さらに、取得した硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数とを金種ごとに比較する。所定の本数は、あらかじめ設定される閾値であり、例えば、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所定の本数よりも小さい場合に、次回、釣銭準備金として棒金を出金しようとする際、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所望の本数に対して不足することが想定されるような値である。また、所定の枚数は、あらかじめ設定される閾値であり、例えば、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が所定の枚数よりも大きい場合に、次回、売上金として硬貨が入金された際に、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が硬貨保留部108に収納可能な最大枚数に達することが想定されるような値である。
より具体的には、例えば、所定の本数は、棒金収納部118に金種ごとに収納可能な最大本数に所定の係数を積算して得られる。また、例えば、所定の枚数は、硬貨保留部108に金種ごとに収納可能な最大枚数に所定の係数を積算して得られる。そして、これらの所定の係数は、予め設定することができ、例えば、棒金の本数と比較される所定の本数は、所定の係数として20%(0.2)を採用して算出され、硬貨の枚数と比較される所定の枚数は、所定の係数として80%(0.8)を採用して算出される。なお、所定の係数は、上述のように棒金に対応する係数と硬貨に対応する係数とが異なる値であってもよく、同じ値であってもよく、本実施形態においては特に限定されるものではない。また、金種ごとに異なる係数を設定してもよい。さらに、所定の本数や所定の枚数は、予め設定された数値自体であってもよく、この場合であっても、金種ごとに異なる数値を設定してもよく、特に限定されるものではない。ただし、所定の本数、所定の枚数、及び所定の係数については、対象となる現金処理装置10の使用実態に合わせて最適な数値に設定することが好ましい。
そして、棒金収納部118に収納された棒金の本数が上記所定の本数よりも少ない金種があり、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が上記所定の枚数よりも多い金種があるとの比較結果が得られた場合には、ステップS111へ進む。一方、棒金収納部118に収納された棒金の本数が上記所定の本数よりも少ない金種があり、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が上記所定の枚数よりも多い金種があるとの比較結果が得られなかった場合には、ステップS115へ進む。
(ステップS111)
表示制御部126は、図9のように、操作者に対して、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金を選択するように誘導する誘導画面(誘導表示)80を操作表示部102に表示させる。誘導画面80は、操作者に対して、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金を選択することを推奨する旨を示す「硬貨の出金を選択することを推奨します」との文言を含むとともに、棒金の出金から硬貨の出金に選択変更するための「出金選択を変更する」ボタン82と、棒金収納部118からの棒金の出金の選択を維持する「このまま出金処理を続ける」ボタン84とを含む。なお、誘導画面80は、図9に示される画面に限定されることはなく、これまでと同様に、他の態様であってもよい。次いで、ステップS113へ進む。
(ステップS113)
操作者によって、誘導画面80に含まれる、棒金の出金から硬貨の出金に選択変更するための「出金選択を変更する」ボタン82に対して操作が行われた場合には、ステップS103へ戻る。一方、操作者によって、誘導画面80に含まれる、棒金の出金選択を維持する「このまま出金処理を続ける」ボタン84に対して操作が行われた場合には、ステップS115へ進む。
(ステップS115)
入力取得部124は、誘導画面80に含まれる、棒金の出金選択を維持する「このまま出金処理を続ける」ボタン84に対する操作を受け付け、受け付けた情報を制御ユニット122内の棒金処理制御部134に出力する。そして、操作者が、棒金の出金を許可された特定の操作者(例えば、運用管理者、店舗の従業員等)であることが確認できた場合には、棒金処理制御部134は、棒金収納部118の施錠部(図示省略)を解錠する。そして、操作者は、解錠された棒金収納部118を現金処理装置10から引き出すことにより、棒金収納部118に収納された棒金を受け取ることができる。この際、棒金収納部118に設けられた棒金検知部(図示省略)によって、操作者が棒金収納部118から抜き取った棒金の金種及び本数を検知することができ、検知された結果は記憶部120に出力される。そして、棒金の出金が完了した場合には、現金処理装置10は出金処理を終了する。
ところで、店舗等に設置されたレジスタに釣銭準備金としての硬貨を補充する際には、棒金は硬貨よりも取扱いが容易であるため、現金処理装置10から釣銭準備金を出金する際には、棒金で出金することを選択する場合が多い。そして、先に説明したように、釣銭準備金として棒金ばかりを出金した場合には、棒金収納部118内の棒金がすぐに不足することとなるため、高い頻度で棒金収納部118に棒金を補充しなくてはならない。
また、先に説明したように、大量の硬貨が売上金として現金処理装置10に入金された場合には、入金された硬貨を硬貨保留部108から釣銭準備金として出金しない限りは、硬貨保留部108が大量の硬貨で満杯になってしまう。そして、硬貨保留部108が大量の硬貨で満杯になった場合には、硬貨保留部108から硬貨があふれ出ることを避けるために、硬貨保留部108から金庫部116内の硬貨カセットに硬貨が送出される。さらに、現金処理装置10への硬貨の入金が続いており、さらに入金された硬貨を硬貨保留部108から釣銭準備金として出金しない状況が続いた場合には、硬貨保留部108から硬貨カセットへの硬貨の送出が繰り返され、硬貨カセットがすぐに硬貨で満杯になってしまうこととなる。その結果、高い頻度で硬貨カセットに収納された硬貨を回収しなくてはならない。
しかしながら、現金処理装置10の現金を取り扱うという性質上、誰もが現金処理装置10を開けて、棒金収納部118への棒金の補充や硬貨カセットからの硬貨の回収を行うことができるものではなく、現金処理装置10を運用管理する運用管理者(例えば、運用管理会社の警送員)が、該当する現金処理装置10が設置された店舗等に出向いて、棒金の補充や硬貨の回収を行うこととなる。従って、運用管理者の店舗等への来訪回数が増加し、それに伴い現金処理装置10の管理コストが上昇することが問題であった。
そこで、本実施形態においては、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所定の本数よりも少なく、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が所定の枚数よりも多い旨の比較結果が得られた場合、例えば、次回、釣銭準備金として棒金を出金しようとする際、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所望の本数に対して不足することが想定され、且つ、次回、売上金として硬貨が入金された際、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が硬貨保留部108に収納可能な最大枚数に達することが想定されるような状況である場合には、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金を選択するように、誘導画面80を用いて操作者を誘導する。この誘導により、操作者が、硬貨保留部108からの硬貨の出金を選択するようになれば、棒金収納部118を出金元とする棒金の出金が減ることとなる。その結果、次回、釣銭準備金として棒金を出金する際にも、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所望の本数に対して不足することはなく、すなわち、棒金収納部118内の棒金がすぐに不足する事態を避けることができる。従って、高い頻度で棒金収納部118に棒金を補充することを避けることができる。
さらに、操作者が上記誘導により硬貨保留部108内の硬貨を出金するようになることから、次回、売上金として硬貨が入金された際、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が硬貨保留部108に収納可能な最大枚数に達することはなく、すなわち、硬貨保留部108が大量の硬貨で満杯になってしまうことを避けることができる。その結果、硬貨保留部108から硬貨カセットに硬貨が送出されることを減らすことができることから、高い頻度で硬貨カセットに収納された硬貨を回収することを避けることができる。
すなわち、本実施形態によれば、現金処理装置10を運用管理する運用管理者が、該当する現金処理装置10が設置された店舗に出向いて、棒金の補充、硬貨の回収を行うことを少なくすることができることから、現金処理装置10の管理コストの上昇を避けることができる。
なお、本実施形態においては、比較部130により、棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数とを比較し、さらに、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数を比較し、その比較結果に基づいて制御を行っていた。しかしながら、本実施形態においては、このように棒金収納部118及び硬貨保留部108内の収納数を比較することに限定されるものではなく、棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数だけを比較し、その比較結果に基づいて制御を行ってもよい。また、本実施形態においては、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数だけを比較してもよく、さらには、硬貨保留部108内の硬貨の枚数の代わりに、硬貨保留部108内の硬貨の容量や金庫部116の硬貨カセット内の硬貨の容量を比較してもよい。
<<第2の実施形態>>
上述の第1の実施形態では、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所定の本数よりも少なく、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が所定の枚数よりも多い旨の比較結果が得られた場合、操作者に対して、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金を選択するように誘導する誘導画面80を表示していた。一方、以下に説明する第2の実施形態では、強制的に、現金処理装置10側で、棒金収納部118を出金元とする棒金の出金を、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金に切り替える。このようにすることで、本実施形態によれば、より確実に、運用管理者による棒金の補充、硬貨の回収の頻度を減らすことができる。
なお、本実施形態において、現金処理装置10の構成は、制御ユニット222以外は第1の実施形態と共通であり、第1の実施形態の現金処理装置10の説明及び図1から図2を参照し得る。したがって、ここでは、制御ユニット222以外の現金処理装置10の構成についての説明を省略する。
また、本実施形態に係る制御ユニット222は、第1の実施形態に係る制御ユニット122と共通の機能ブロックを有するが、さらに、以下に説明する算出部236を有する。以下に、第2の実施形態に係る制御ユニット222について、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理に係る制御ユニット222のブロック図である。
(制御ユニット222)
制御ユニット222は、第1の実施形態の制御ユニット122と同様に、現金処理装置10内に設けられ、CPUを中心に構成されており、入出金処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。詳細には、図10に示すように、制御ユニット122は、入力取得部124と、表示制御部126と、収納情報取得部128と、比較部130と、硬貨処理制御部132と、棒金処理制御部134と、算出部236とを主に有する。なお、制御ユニット222に含まれるブロックのうち、算出部236以外は第1の実施形態の制御ユニット122のブロックと共通するため、これらの共通するブロックについては、ここでは説明を省略する。
{算出部236}
算出部236は、操作者から操作表示部102に入力された出金を所望する硬貨の金種及び枚数に基づいて、出金を所望する出金枚数のうち、棒金として出金することが可能な枚数と、当該枚数に対応する棒金の本数とを算出する。そして、算出部236は、入力された出金枚数から棒金として出金することが可能な枚数を除算し、最終的に、棒金として出金することが可能な棒金の本数と、除算して得られた、硬貨として出金することが可能な枚数とを算出する。また、一度棒金として出金可能であると算出したにも関わらず、比較部130で得られた比較結果に基づいて、その全体又は一部を棒金で出金することができないと判断された場合には、算出部236は、一度算出した棒金として出金可能な本数の一部又は全体を、硬貨で出金するものとして切り替えて、再度、棒金として出金することが可能な本数と硬貨として出金することが可能な枚数とを算出する。なお、算出部236は、得られた算出結果を、制御ユニット122内の他のブロック(例えば、表示制御部126、硬貨処理制御部132、棒金処理制御部134等)に出力する。具体的な算出の方法については、後で説明する。
<処理フロー>
続いて、本実施形態に係る現金処理装置10における硬貨及び棒金の出金処理について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る現金処理装置10の出金処理のフローを示すフローチャート図である。図12は、本実施形態に係る現金処理装置10における各種画面の一例を示す説明図である。以下の説明においても、現金処理装置10は、店舗等に設置されたレジスタへ釣銭を補充するために、釣銭準備金としての硬貨及び棒金を現金処理装置10から出金する処理を行う。
本実施形態の現金処理装置10の硬貨及び棒金の出金処理においては、操作者から硬貨の出金枚数を指定する操作を受け付けた際には、算出部236が出金可能な棒金の本数を算出する。そして、算出部236によって得られた算出結果に棒金が含まれていた場合には、比較部130は、棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数とを比較し、さらに、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数とを比較する。さらに、比較部130によって得られた比較結果に基づいて、制御ユニット122は、少なくとも硬貨保留部108及び棒金収納部118のいずれかを出金元として選択するための制御を行う。詳細には、上記出金処理のフローは、図11に示されるように、ステップS201からステップS221を含む。
(ステップS201)
操作者による操作表示部102に対する処理開始操作を受け付けると、制御ユニット222は、上述のステップS101と同様に処理を開始する。具体的には、表示制御部126は、図5のように、操作表示部102に処理モードを選択入力するための入力画面40を表示させる。そして、操作者が入力画面40の「出金」ボタン44に対して操作を行った場合には、表示制御部126は、図7のように操作者が出金を所望する硬貨の金種及び枚数を入力するための入力画面60を操作表示部102に表示させる。次いで、ステップS203へ進む。
(ステップS203)
操作者によって入力画面60に対して出金を所望する硬貨の金種及び枚数が入力された場合には、ステップS205へ進む。一方、操作者によって入力画面60に対して出金を所望する硬貨の金種及び枚数が入力されていない場合には、ステップS201へ戻る。
(ステップS205)
算出部236は、操作表示部102に入力された出金を所望する硬貨の金種及び枚数に基づいて、出金を所望する出金枚数のうち、棒金として出金することが可能な枚数を算出する。例えば、操作者が10円硬貨を80枚出金することを所望している場合には、算出部236は、80枚の10円硬貨のうち、50枚分を棒金1本で出金することが可能であると算出する(この場合、棒金として出金することが可能な棒金の本数は1本)。さらに、算出部236は、80枚から50枚を除算して得られた30枚をばらの10円硬貨として出金することが可能な枚数として算出する。すなわち、操作者が80枚出金することを所望している場合には、算出部236は、棒金1本と硬貨30枚で出金することが可能であると算出する。次いで、ステップS207へ進む。
(ステップS207)
算出部236によって得られた算出結果を参照して、当該算出結果に棒金が1本以上含まれていれば、ステップS209へ進む。一方、当該算出結果に棒金が含まれていない場合には、ステップS219へ進む。
(ステップS209)
比較部130は、第1の実施形態のステップS109と同様に、収納情報取得部128から、棒金収納部118に収納された棒金の本数に関する情報、及び、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数に関する情報を取得する。そして、比較部130は、収納情報取得部128から取得した棒金収納部118に収納された棒金の本数と所定の本数とを金種ごとに比較し、さらに、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数と所定の枚数とを金種ごとに比較する。なお、所定の本数及び所定の枚数については、あらかじめ設定される閾値であり、この閾値の例については、第1の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
そして、棒金収納部118に収納された棒金の本数が上記所定の本数よりも少ない金種があり、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が上記所定の枚数よりも多い金種があるとの比較結果が得られた場合には、ステップS211へ進む。一方、棒金収納部118に収納された棒金の本数が上記所定の本数よりも少ない金種があり、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が上記所定の枚数よりも多い金種があるとの比較結果が得られなかった場合には、ステップS217へ進む。
(ステップS211)
算出部236は、一度算出した棒金として出金可能な本数の一部又は全体を、硬貨で出金するものとして切り替えて、再度、棒金として出金することが可能な本数と硬貨として出金することが可能な枚数とを算出する。例えば、ステップS205において、算出部236が棒金1本と硬貨30枚で出金することが可能と算出していた場合には、本ステップにおいては、算出部236は、ステップS205にて棒金として出金可能として算出した1本を硬貨の形態で出金するものとして切替え、再度算出を行い、硬貨80枚が出金可能とする算出結果を得る。また、ステップS205において、算出部236が棒金2本と硬貨10枚で出金することが可能と算出していた場合には、本ステップにおいては、算出部236は、ステップS205にて棒金として出金可能として算出した2本のうち1本を硬貨の形態で出金するものとして切替え、再度算出を行い、棒金1本と硬貨60枚を出金可能とする算出結果を得る。なお、本ステップにおいて、棒金から硬貨の形態へ切り替える棒金の本数は、1本に限定されるものではなく、最初に算出された棒金の本数に応じて2本以上であってもよく、特に限定されるものではない。次いで、ステップS213へ進む。
(ステップS213)
ステップS207と同様に、ステップS211において算出部236によって得られた算出結果を参照して、当該算出結果に棒金が1本以上含まれていれば、ステップS215へ進む。一方、当該算出結果に棒金が含まれていない場合には、ステップS219へ進む。
(ステップS215)
第1の実施形態のステップS115と同様に、操作者が、棒金の出金を許可された特定の操作者であることが確認できた場合には、棒金処理制御部134は、棒金収納部118の施錠部(図示省略)を解錠する。そして、操作者は、解錠された棒金収納部118を現金処理装置10から引き出すことにより、棒金収納部118に収納された棒金を受け取ることができる。この際、表示制御部126は、図12のように、操作者に対して、棒金収納部118が解錠されている旨を通知し、さらに、算出部236によって算出した算出結果に基づき、棒金として出金することが可能な棒金の金種及び本数を表示して、棒金の受取を誘導する誘導画面90を操作表示部102に表示させる。なお、誘導画面90は、図12に示される画面に限定されることはなく、他の態様であってもよく、例えば、誘導画面90は、操作者が所望の棒金を受け取った旨を現金処理装置10に通知するための「棒金受取完了」ボタン92等を含んでいてもよい。また、この際、棒金収納部118に設けられた棒金検知部(図示省略)によって、操作者が棒金収納部118から抜き取った棒金の金種及び本数を検知することができ、当該検知結果を記憶部120に出力する。次いで、ステップS217へ進む。
(ステップS217)
操作者によって、棒金収納庫118が現金処理装置10に再度収納された場合には、棒金処理制御部134は、棒金収納庫118の施錠部に対して施錠を指示する。次いで、ステップS219へ進む。
(ステップS219)
算出部236によって得られた算出結果を参照して、当該算出結果に硬貨が1枚以上含まれていれば、ステップS221へ進む。一方、当該算出結果に硬貨が含まれていない場合には、現金処理装置10は出金処理を終了する。
(ステップS221)
硬貨処理制御部132は、算出部236によって得られた算出結果に基づいて、出金が所望される金種の硬貨を算出された枚数分だけ硬貨出金部110に送出するように、硬貨保留部108を制御する。この制御により、硬貨保留部108は、当該金種の硬貨を算出された枚数分だけ硬貨出金部110に搬送し、硬貨出金部110は、搬送された硬貨を操作者に対して排出する。この際、表示制御部126は、図8のように、操作者に対して、出金処理が行われている旨を通知し、さらに、排出された硬貨の受取を誘導する誘導画面70を操作表示部102に表示させる。そして、硬貨の出金が完了した場合には、現金処理装置10は出金処理を終了する。なお、記憶部120は出金した硬貨の金種及び枚数を記憶することもできる。
以上のように、本実施形態においては、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所定の本数よりも少なく、且つ、硬貨保留部108に収納された硬貨の枚数が所定の枚数よりも多い旨の比較結果が得られた場合には、強制的に、現金処理装置10側で、棒金収納部118を出金元とする棒金の出金を、硬貨保留部108を出金元とする硬貨の出金に切り替える。このように、強制的に硬貨保留部108からの硬貨の出金を行うことにより、棒金収納部118からの棒金の出金が減ることとなる。その結果、棒金収納部118内の棒金がすぐに不足する事態を避けることができ、ひいては高い頻度で棒金収納部118に棒金を補充することを避けることができる。さらに、強制的に硬貨保留部108を出金元として硬貨を出金することから、硬貨保留部108が大量の硬貨で満杯になってしまうことを避けることができる。その結果、硬貨保留部108から硬貨カセットに硬貨が送出されることを減らすことができ、硬貨カセットが硬貨で満杯になってしまうことも少なくなることから、高い頻度で硬貨カセットに収納された硬貨を回収することを避けることができる。すなわち、本実施形態によれば、現金処理装置10を運用管理する運用管理者が、該当する現金処理装置10が設置された店舗に出向いて、棒金の補充、硬貨の回収を行うことを少なくすることができることから、現金処理装置10の管理コストの上昇を避けることができる。
<<変形例>>
第1及び第2の実施形態の説明で挙げられた例においては、比較部130による比較で用いる所定の枚数及び所定の本数は、あらかじめ定めた固定値である所定の係数を、硬貨保留部108に収納可能な最大枚数に積算し、また、棒金収納部118に収納可能な最大本数に積算することによって得ていた。しかしながら、これらの実施形態においては、所定の係数は、あらかじめ設定した固定値であることに限定されるものではなく、例えば、比較部130によって比較を行う際の日時によって変化する値であってもよい。以下に、本発明の実施形態の変形例として、所定の枚数及び所定の本数を算出する際に用いる所定の係数について説明する。
例えば、運用管理者が、該当する現金処理装置10が設置された店舗等に定期的に出向いて(例えば、2週間に1回程度)、棒金の補充、硬貨の回収を行う場合には、運用管理者が来訪する直前に当該現金処理装置10から釣銭準備金の出金を行う際、すぐに棒金が運用管理者によって補充されることが予想されるため、棒金収納部118に収納された棒金の本数が極端に少ない状況で棒金の出金の出金を行っても、現金処理装置10の運用への悪影響は少ないと考えられる。そこで、本変形例においては、運用管理者の来訪が予定されている日時をあらかじめ現金処理装置10に入力しておき、運用管理者の来訪が予定された日時の直前(例えば、来訪予定時刻の2時間前から予定時刻まで)において出金を行う際には、操作者の利便性を考慮して棒金の出金を行いやすくするために、所定の本数を算出する際に用いる所定の係数を他の日時において使用する係数よりも小さくすることが考えられる。このようにすることで、本変形例によれば、すぐに棒金が補充されることが予想される日時においては、すぐに運用管理者により棒金が補充されるため、棒金の本数がすぐに不足するような状態が生じ得ないことから、棒金収納部118に収納された棒金の本数が所定の本数よりも少ないという比較結果が得られる場合を少なくし、操作者が棒金収納庫118を出金元とする棒金の出金を選択しやすくする。
また、本変形例においては、運用管理者の来訪が予定された日時の直前において出金を行う際には、所定の枚数を算出する際に用いる所定の係数を他の日時において使用する係数よりも大きくしてもよい。すぐに運用管理者によって硬貨が回収されることが予想される日時においては、硬貨保留部108から硬貨を出金しなくてもすぐに運用管理者により硬貨が回収されることが予想されるため、硬貨保留部108から硬貨を出金しなくても、すぐに硬貨保留部108が大量の硬貨で満杯になってしまう状態が生じ得ない。そこで、本変形例によれば、上述のように計数を設定することにより、すぐに硬貨が回収されることが予想される日時においては、操作者の利便性を優先して、操作者が棒金収納庫118を出金元とする棒金の出金を選択しやすくする。
また、例えば店舗で販売する商品の価格帯が異なるため、釣銭として使用される頻度が高い硬貨の金種については、店舗ごとに特定の傾向がある場合ある。そこで、別の変形例として、例えば、現金処理装置10内の記憶部120に、これまで出金された硬貨及び棒金の金種を記録し、制御ユニット122(222)内に設けられた学習部(図示省略)によって、記録した金種の履歴を解析することが挙げられる。そして、上記学習部が他の金種に比べて出金する頻度の高い金種を抽出し、さらに、抽出された金種については、所定の本数を算出する際に用いる所定の係数を他の金種において使用する係数よりも大きくする。本変形例においては、このような係数を用いることにより、出金する頻度の高い金種については、棒金ではなく硬貨で出金するように制御又は誘導する。その結果、出金する頻度の高い金種については、棒金収納部118を出金元とする棒金の出金が減り、棒金収納部118内の棒金の本数がすぐに不足することを避けることができる。また、本変形例においては、記憶部120に売上金として入金された硬貨の金種及び枚数を記録し、上記学習部によって上記記録を解析することにより、他の金種に比べて入金する頻度の高い金種を抽出する。そして、抽出された金種については、所定の枚数を算出する際に用いる所定の係数を他の金種において使用する係数よりも小さくしてもよい。本変形例においては、このような係数を用いることにより、入金される頻度の高い金種については、棒金ではなく硬貨で出金するように制御又は誘導する。その結果、入金する頻度の高い金種については、硬貨保留部108からの出金が増え、硬貨保留部108がすぐに満杯になることを避けることができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した各実施形態の処理における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理の方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって処理されていてもよい。
10 現金処理装置
40、50、60、70、80、90 画面
42、44、46、48、52、54、56、58、64、66、72、82、84、92 ボタン
62 キーパッド
102 操作表示部
104 硬貨入金口
106 硬貨処理部
108 硬貨保留部
110 硬貨出金部
110a 硬貨出金口
110b、112b シャッタ
112 紙幣入出金部
112a 紙幣入出金口
114 紙幣保留部
116 金庫部
118 棒金収納部
120 記憶部
122、222 制御ユニット
124 入力取得部
126 表示制御部
128 収納情報取得部
130 比較部
132 硬貨処理制御部
134 棒金処理制御部
236 算出部

Claims (7)

  1. 硬貨を収納する硬貨収納部と、
    棒金を収納する棒金収納部と、
    前記棒金収納部に収納されている前記棒金の本数を所定の本数と比較する比較部と、
    前記比較部で得られた比較結果に基づいて、少なくとも前記硬貨収納部及び前記棒金収納部のいずれかを出金元として選択するための制御を行う制御部と、
    を備える、
    現金処理装置。
  2. 前記現金処理装置の操作者による操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記操作部が、前記操作者から前記棒金収納部を前記出金元として選択する操作を受け付けた場合には、前記比較部は比較を行う、
    請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 前記操作者に対して表示を行う表示部と、
    前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少ない旨の比較結果が得られた場合には、前記操作者に対して前記硬貨収納部を前記出金元として選択するように誘導する誘導表示を行うように、前記表示部を制御する表示制御部と、
    をさらに備える、
    請求項2に記載の現金処理装置。
  4. 前記比較部は、前記硬貨収納部に収納されている前記硬貨の枚数を所定の枚数と比較し、
    前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少なく、且つ、前記硬貨収納部に収納された前記硬貨の枚数が前記所定の枚数よりも多い旨の比較結果が得られた場合には、前記表示制御部は前記誘導表示を行うように、前記表示部を制御する、
    請求項3に記載の現金処理装置。
  5. 前記現金処理装置の操作者による、出金する前記硬貨の出金枚数を指定する操作を受け付ける操作部をさらに備え、
    前記制御部は、受け付けた前記出金枚数と前記比較結果とに基づいて、少なくとも前記硬貨収納部及び前記棒金収納部のいずれかを出金元として選択する、請求項1に記載の現金処理装置。
  6. 前記出金枚数に基づいて、前記棒金として出金可能な本数を算出する算出部をさらに備える、
    請求項5に記載の現金処理装置。
  7. 前記棒金収納部に収納された前記棒金の本数が前記所定の本数よりも少ない旨の比較結果が得られた場合には、前記制御部は、少なくとも前記硬貨収納部を出金元として選択する制御を行う、請求項6に記載の現金処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019215653A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 株式会社日本コンラックス 入金機管理システム

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