JP2017146466A - 共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラム - Google Patents

共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立する技術を提供する。【解決手段】共焦点顕微鏡装置100は、画像取得手段110と貼り合せ画像構築手段120を備える。画像取得手段110は、測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得する。貼り合せ画像構築手段120は、基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記画像取得手段で取得された前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する。【選択図】図5

Description

本発明は、共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラムに関する。
物体の3次元形状を非接触で測定する装置として、従来から共焦点顕微鏡装置が知られている。その中でも、例えば、特許文献1に記載されているような、光源にレーザを使用したレーザ走査型共焦点顕微鏡装置は、現在、産業界で広く利用されるに至っている。
レーザ走査型共焦点顕微鏡装置は、対物レンズによってスポット状に集光したレーザ光を被検物に照射して被検物を2次元方向(XY平面方向)に走査する。そして、被検物を反射した光を、共焦点絞りを介してディテクタで受光する。共焦点絞りの開口は対物レンズの焦点位置と光学的に共役な位置に形成されているため、焦点の合った部分からの反射光しか共焦点絞りを通過せずディテクタで受光されない。そのため、レーザ走査型共焦点顕微鏡装置は、通常の光学顕微鏡に比べて浅い焦点深度を有し、合焦部分のみが画像化された輝度画像を得ることができる。この画像は、一般に共焦点画像と呼ばれている。以降では、浅い焦点深度を有する装置で取得された画像を焦点深度の浅い画像と記す。
レーザ走査型共焦点顕微鏡装置で被検物の表面形状を測定する際には、この焦点深度の浅さが利用される。具体的には、対物レンズと被検物との光軸方向(Z方向)の相対距離を変えながら焦点深度の浅い共焦点画像を複数取得する。そして、複数の共焦点画像から各画素位置における最大輝度を与えるZ位置(つまり、合焦位置)を求めることで、被検物全面の表面形状の測定が行われる。また、複数の共焦点画像から特定される各画素位置における最大輝度値を各画素の輝度値とした新たな画像を構築することで、被検物表面の全ての場所に焦点のあった画像を得ることができる。この画像は、全焦点画像、又は、エクステンドフォーカス画像と呼ばれる。全焦点画像の画像データは、様々な場面において、表面形状の測定データとともに利用される。なお、表面形状の測定データは、高さ測定データともいう。
一般に、共焦点顕微鏡装置でZ方向について精密な測定を行うためには、焦点深度が浅い設定で、つまり、対物レンズの倍率が高い設定で、測定することが望ましい。しかしながら、対物レンズの倍率が高くなると一度に測定可能な領域(以降、測定視野領域と記す)が小さくなってしまう。このため、広い領域をZ方向に精密に測定するために、画像貼り合せ技術が利用される。なお、「貼り合せ」という用語の代わりに、「つなぎ合わせ」、「ステッチング」、「タイリング」などの用語も同様の意味で用いられる。
画像貼り合せ技術を用いた測定方法としては、例えば、特許文献2に示す方法が知られている。この方法では、ある測定視野領域の一部が隣接する他の測定視野領域の一部と重複するようにステージをX方向及びY方向に適当なピッチで移動させながら測定を実行する。そして、測定時に取得された複数の測定視野領域に対応する複数の画像を繋ぎ合わせることで、各測定視野領域よりも広い領域の貼り合せ画像を構築し、その広い領域の高さデータを得るものである。この方法によれば、顕微鏡装置の観察倍率が高い場合であっても、所望の広さの領域を測定することができる。以降、測定すべき対象である領域全体のことを測定対象領域と記す。
特許第3847422号公報 特開2004−170572号公報
ところで、画像貼り合せ技術を用いて、全焦点画像などの輝度画像間のつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像を得るためには、貼り合せ画像を構成する全ての輝度画像を同一の明るさ設定で取得することが望ましい。しかしながら、同一の明るさ設定で全ての輝度画像を取得した場合、貼り合せ対象領域(即ち、測定対象領域)に大きな傾斜角をもつ部分、又は、反射率が低い部分が含まれると、それらの部分からの反射光の検出光量が不足することになる。そのため、当該部分の高さ測定データにノイズ成分が多く含まれるようになり、高さ測定データの信頼性が低下してしまう。図1には、この現象の具体例が示されている。
図1は、被検物であるボールベアリング用の剛球の貼り合せ画像E0と剛球の高さ測定結果とを例示した図である。図1(a)には、同一の明るさ設定で取得した、剛球が存在している3行3列の合計9個の測定視野領域の全焦点画像を貼り合せた貼り合せ画像E0が示されている。また、図1(b)には、貼り合せ画像E0のP-P断面における高さ測定結果が示されている。なお、図1(a)に示す貼り合せ画像E0上の格子状の線は、各測定視野領域の位置を示すために便宜的に設けられている。
図1(a)に示す貼り合せ画像E0は、同一の明るさ設定で取得された複数の画像から構築されているため、画像間のつなぎ目が自然で違和感のない画像となっている。さらに、剛球の面頂が位置する貼り合せ対象領域の中心付近については、図1(a)に示すように十分な明るさの画像が得られ、また、図1(b)に示すように高さも正しく測定されている。しかしながら、貼り合せ対象領域の端部については、剛球表面の傾斜角が大きいため、十分な明るさの画像が得られていない。また、高さ測定データにはノイズ成分が多く含まれ、信頼性の低い測定結果となってしまっている。
図1に示すような現象を避けるためには、大きな傾斜角をもつ部分、又は、反射率が低い部分からの反射光の検出光量が適切な量となるような明るさ設定で画像を取得するといった対処が考えられる。しかしながら、その場合、小さな傾斜角をもつ部分、又は、反射率が高い部分で画像の輝度が飽和してしまう。また、画像の輝度が飽和すると、高さ測定データの信頼性も低下してしまう。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得する画像取得手段と、基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記画像取得手段で取得された前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する貼り合せ画像構築手段と、を備える共焦点顕微鏡装置を提供する。
本発明の別の態様は、測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し、基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する貼り合せ画像構築方法を提供する。
本発明の更に別の態様は、測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し、基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する処理をコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
本発明によれば、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立する技術を提供することができる。
被検物であるボールベアリング用の剛球の貼り合せ画像E0と剛球の高さ測定結果とを例示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100の構成を例示した図である。 共焦点顕微鏡装置100で取得した複数の共焦点画像の画像データを例示した図である。 共焦点顕微鏡装置100で生成される輝度変化曲線を例示した図である。 共焦点顕微鏡装置100の機能ブロック図である。 共焦点顕微鏡装置100で行われる処理のフローチャートである。 明るさ設定と輝度変化曲線の関係について説明するための図である。 複数の第1の全焦点画像を貼り合せた画像E1と高さ測定結果とを例示した図である。 画像変換処理のフローチャートである。 共焦点顕微鏡装置100における光検出器11に入射する入射光量と画像の輝度値の関係を明るさ設定毎に示した図である。 複数の第2の全焦点画像を貼り合せて構築された貼り合せ画像E2を例示した図である。 第2の画像変換手段123で行われる階調変換処理の特性を示した図である。 複数の第3の全焦点画像を貼り合せて構築された貼り合せ画像E3を例示した図である。 共焦点顕微鏡装置100で行われる別の画像変換処理のフローチャートである。 隣接する2つの第1の全焦点画像を例示した図である。 隣接する2つの第1の全焦点画像を輝度値の補正後に貼り合せた様子を例示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置200の機能ブロック図である。 共焦点顕微鏡装置200で行われる処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置200の機能ブロック図である。 共焦点顕微鏡装置300で行われる処理のフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置200の機能ブロック図である。 共焦点顕微鏡装置400で行われる処理のフローチャートである。
[第1の実施形態]
図2は、本実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100の構成を例示した図である。共焦点顕微鏡装置100は、被検物14の3次元形状を非接触で測定する装置であり、画像貼り合せ技術を用いることで視野よりも広い領域の高さを測定することができる。被検物14は、例えば、半導体基板などである。まず、図2を参照しながら、共焦点顕微鏡装置100の構成について説明する。
共焦点顕微鏡装置100は、レーザ1を備えるレーザ走査型共焦点顕微鏡装置である。共焦点顕微鏡装置100は、図2に示すように、共焦点顕微鏡本体20と、共焦点顕微鏡本体20を制御する制御装置30と、制御装置30に接続されたコンピュータ40と、コンピュータ40に接続された表示装置50及び指示入力装置60と、を備える。
共焦点顕微鏡本体20は、レーザ1から出射したレーザ光が被検物14へ至る照明光路上に、ビームスプリッタ2、二次元偏向器3、投影レンズ4、Zスキャナ5、対物レンズ7、及び、被検物14が配置されるステージ8を備える。
レーザ1は、レーザ光を平行光として出射する光源である。レーザ1から出射されるレーザ光の光量は、制御装置30からの入力に基づいて制御される。具体的には、例えば、レーザ1の駆動電流が制御装置30によって変更されることで、レーザ1からの出射光量が変化する。
ビームスプリッタ2は、例えば、偏光ビームスプリッタ、ハーフミラーなどである。また、被検物14が生体試料などである場合には、ダイクロイックミラーであってもよい。ビームスプリッタ2は、レーザ1からのレーザ光を透過させ、被検物14からの反射光を反射する。
二次元偏向器3は、レーザ1からのレーザ光を所望の方向に偏向させる装置であり、レーザ光で被検物14を対物レンズ7の光軸15と直交する二次元方向に走査するスキャナである。二次元偏向器3は、対物レンズ7の瞳と光学的に共役な位置又はその近傍に配置された、例えば、ガルバノミラー、レゾナントスキャナ、音響光学素子などである。二次元偏向器3は、レーザ光をX方向とY方向にそれぞれ独立に偏向するように構成されている。二次元偏向器3は、制御装置30からの偏向タイミングの指示に基づいて、レーザ光のX方向についての偏向角度θとY方向についての偏向角度θを変更する。なお、図2では、偏向角度θが異なる複数の光束が図示されている。
投影レンズ4は、対物レンズ7の瞳を二次元偏向器3又はその近傍へ投影するレンズである。投影レンズ4は、投影レンズ4の物体側の焦点位置が対物レンズ7の後側焦点位置16近傍に位置するように配置される。投影レンズ4は、レーザ1から出射した平行光であるレーザ光の径を拡大して、対物レンズ7へ入射させる。
Zスキャナ5は、対物レンズ7とステージ8との相対距離を変更する装置であり、被検物14を対物レンズ7の光軸15に沿った方向(以降、光軸方向、又はZ方向と記す)に走査するスキャナである。Zスキャナ5は、Z方向に移動するように構成されている。Zスキャナ5には、Zスキャナ5のZ方向への移動によって生じる変位量、即ち、対物レンズ7とステージ8との相対距離の変化量を測定する変位計6が設けられている。変位計6は、例えば、光学式のリニアエンコーダである。また、静電容量式の変位計、その他の変位計であってもよい。変位計6で測定された変位量は、制御装置30へ出力される。
対物レンズ7は、Zスキャナ5に装着されていて、Zスキャナ5がZ方向へ移動することでZ方向へ移動する。被検物14は、ステージ8上で対物レンズ7の前側焦点位置付近に配置される。ステージ8は、対物レンズ7の光軸15と直交するX方向とY方向に移動する可動ステージである。ステージ8は、電動ステージであっても手動ステージであってもよい。
共焦点顕微鏡本体20は、さらに、被検物14を反射したレーザ光がAD変換器13に至る検出光路上に、対物レンズ7、Zスキャナ5、投影レンズ4、二次元偏向器3、ビームスプリッタ2、結像レンズ9、共焦点絞り10、光検出器11を備える。
結像レンズ9、共焦点絞り10、光検出器11は、ビームスプリッタ2で反射したレーザ光が進行する反射光路上に設けられている。共焦点絞り10は、結像レンズ9の焦点位置に、共焦点絞り10に設けられたピンホールが位置するように配置される。共焦点絞り10の後段に配置された光検出器11は、例えば、フォトマルチプライヤ(PMT)、アバランシェフォトダイオード(APD)などである。
共焦点顕微鏡本体20は、さらに、光検出器11から出力されるアナログ信号を増幅する増幅器12と、増幅器12で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器13を備える。
増幅器12での増幅率は、制御装置30からの入力によって決定される。具体的には、例えば、増幅器12への印加電圧によって決定される。また、ここでは、光検出器11とは別体の増幅器12によって光検出器11から出力したアナログ信号の増幅率を変更する例が示されている。しかしながら、アナログ信号の増幅率は、光検出器11内での増幅率、即ち、光検出器11から出力するアナログ信号の増幅率を変更することで、変更されてもよい。例えば、制御装置30は、光検出器11であるフォトマルチプライヤ又はアバランシェフォトダイオードへの印加電圧を変更することで、増幅率を変更してもよい。AD変換器13は、増幅器12で増幅されたアナログ信号を、例えば、12ビット或いは16ビットのデジタル信号に変換し、制御装置30へ出力する。
上述した構成を有する共焦点顕微鏡本体20は、制御装置30の制御下で被検物14を走査して、光検出器11で検出した被検物14からの反射光量に応じた信号と変位計6で測定された変位量を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、共焦点顕微鏡本体20からの信号に基づいて共焦点画像の画像データを生成し、コンピュータ40へ出力する。また、変位計6で測定された変位量についても、コンピュータ40へ出力する。さらに、制御装置30は、顕微鏡利用者が指示入力装置60を用いてコンピュータ40へ入力した指示に従って、共焦点顕微鏡本体20を制御する。例えば、制御装置30は、被検物14の走査のため、二次元偏向器3及びZスキャナ5を制御する。また、制御装置30は、共焦点顕微鏡装置100で取得される被検物14の共焦点画像の明るさに関する設定(以降、明るさ設定と記す)を変更するため、レーザ1、光検出器11、及び増幅器12を制御する。
明るさ設定は、レーザ1の出射光量に関する設定、又は、光検出器11から出力する信号又は出力した信号を増幅する増幅率に関する設定、の少なくとも一方を含むことが望ましい。より具体的には、レーザ1の駆動電流に関する設定、又は、光検出器11であるフォトマルチプライヤ若しくはアバランシェフォトダイオードへの印加電圧に関する設定の少なくとも一方を含むことが望ましい。
コンピュータ40は、画像入力部41、記憶部42、演算処理部43、インターフェース部44を備える。画像入力部41は、制御装置30から共焦点画像の画像データの入力を受け付ける。記憶部42は、例えば、ハードディスク装置、半導体メモリなどである。記憶部42には、共焦点画像、全焦点画像などの画像データ、その他のデータが記憶される。演算処理部43は、例えば、中央演算処理装置(CPU)などであり、記憶部42に記憶されているプログラムを実行することで、各種の演算を行う。例えば、制御装置30から入力された共焦点画像の画像データ及びZ方向の変位量に基づいて、被検物14の三次元形状(表面高さ)の測定と貼り合せ画像の構築とを行う。インターフェース部44は、コンピュータ40と他の装置との間で必要なデータをやり取りする。
表示装置50は、後述する貼り合せ画像、測定結果などを表示する装置である。表示装置50は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tub)ディスプレイなどである。指示入力装置60は、顕微鏡利用者がコンピュータ40に指示を入力するための装置であり、例えば、キーボード、マウスなどである。表示装置50及び指示入力装置60は、コンピュータ40と一体に構成されていても良く、コンピュータ40の一部であってもよい。
次に、共焦点顕微鏡装置100における共焦点画像の画像データの取得方法について説明する。レーザ1から出射したレーザ光は、ビームスプリッタ2を透過して二次元偏向器3を介して投影レンズ4に入射する。投影レンズ4に入射した平行光であるレーザ光は、投影レンズ4によりその光束径が拡大されて、対物レンズ7に入射する。その後、レーザ光は、対物レンズ7の屈折力により、対物レンズ7の前側焦点面上にスポット状に集光し、対物レンズ7の前側焦点位置近傍に配置された被検物14に照射される。
前側焦点面上におけるレーザ光の集光位置は、二次元偏向器3でレーザ光が偏向された方向によって決定される。このため、二次元偏向器3におけるレーザ光の偏向角度θと偏向角度θを制御することで、レーザ光の集光位置が焦点面上でX方向とY方向に変化する。共焦点顕微鏡装置100では、例えば、ラスタスキャンが行われるように、制御装置30が二次元偏向器3を制御する。これにより、被検物14が二次元に走査される。
被検物14から反射したレーザ光は、対物レンズ7、投影レンズ4を介して二次元偏向器3へ入射する。二次元偏向器3でビームスプリッタ2に向けて偏向されたレーザ光は、ビームスプリッタ2で反射し、結像レンズ9を介して共焦点絞り10に入射する。そして、共焦点絞り10に設けられたピンホールを通過したレーザ光のみが光検出器11で検出される。
光検出器11は、検出したレーザ光の光量に応じたアナログ信号を増幅器12へ出力する。AD変換器13は、増幅器12で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換して制御装置30へ出力する。なお、AD変換器13から制御装置30に入力されたデジタル信号は、現在のレーザ光の集光位置に対応する輝度値を表す。
共焦点顕微鏡装置100では、制御装置30が二次元偏向器3を制御することで変化した集光位置毎に輝度値を取得し、取得した輝度値を二次元にマッピングすることで、共焦点画像が取得される。即ち、制御装置30は、集光位置毎に取得した輝度値を、その集光位置に対応する画素の画素値に設定することで、共焦点画像の画像データを生成する。制御装置30で生成された共焦点画像の画像データは、コンピュータ40の画像入力部41に出力されて、その後、表示装置50に表示される。
次に、共焦点顕微鏡装置100における高さ測定方法と全焦点画像取得方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、共焦点顕微鏡装置100で取得した複数の共焦点画像の画像データを例示した図である。図4は、共焦点顕微鏡装置100で生成される輝度変化曲線を例示した図である。
制御装置30は、Zスキャナ5で対物レンズ7とステージ8との相対距離を変更するZ走査を行い、各Z位置で共焦点画像を取得する。これにより、それぞれ異なるZ位置で取得した複数の共焦点画像が取得され、それら複数の共焦点画像の画像データが記憶部42に記憶される。図3には、記憶部42に記憶された、k枚の共焦点画像の画像データが例示されている。なお、各共焦点画像には1からk(kは自然数)の画像番号が付される。画像番号nの共焦点画像の各画素の輝度値は、輝度値In(x,y)で表される。ここで、x,yは対象とする画素の、X方向の位置(X位置)、Y方向の位置(Y位置)を示す。
相対距離を変更すると、光検出器11で検出される被検物14上の点からの反射光量(即ち、輝度)が変化する。この輝度変化の軌跡は、対物レンズ7の開口数、レーザ光の波長、共焦点絞り10の開口(ピンホール)の大きさによって概ね決まった形となる。以降では、この輝度変化の軌跡を輝度変化曲線と呼ぶ。演算処理部43は、異なるZ位置で取得した複数の共焦点画像の画像データに基づいて、XY位置毎に輝度変化曲線を推定する。
ある位置(x0,y0)の輝度変化曲線を推定する場合について、図4を参照しながら説明する。まず、取得したk枚の共焦点画像の各々から位置(x0,y0)の画素の輝度値を取得する。そして、それらの輝度値を、縦軸が輝度値(I)を示し横軸がZ位置(Z)を示すI-Z空間上にプロットする。図4に示す黒丸は、プロットされた点を示している。なお、これらの点のZ位置は、共焦点画像を取得する際に変位計6から受信した変位量によって決定される。その後、プロットされた最も高い輝度値を示す点とその近傍の数点から数十点を抽出する。さらに、抽出した点のデータ(輝度値とZ位置)を使用して近似曲線ACを算出し、算出した近似曲線ACを輝度変化曲線として推定する。なお、近似曲線の算出では、近似対象の曲線として2次多項式あるいはさらに高次の多項式又はガウス曲線などが用いられる。また、使用される近似手法としては、最小二乗法が代表的である。
演算処理部43は、さらに、推定した輝度変化曲線から輝度値が最大となるピーク輝度値とそのピーク輝度値が得られるZ位置(以降、ピークZ位置と記す)を推定する。この処理も、輝度変化曲線の推定処理と同様に、XY位置毎に行われる。その結果、全てのXY位置でのピークZ位置の集合を示すピークZ位置分布Zp(x,y)と、全てのXY位置でのピーク輝度値の集合を示すピーク輝度値分布Ip(x,y)が算出される。
共焦点顕微鏡装置100では、レーザ光の集光位置に被検物14の表面がある(換言すると、被検物14の表面の位置が合焦位置である)ときに輝度値が最大になる。従って、ピークZ位置分布Zp(x,y)は被検物14の表面の高さ分布(即ち、表面形状)を示しているため、ピークZ位置分布Zp(x,y)を算出する上述の方法により、被検物14の高さを測定することができる。なお、以降では、ピークZ位置分布Zp(x,y)を高さデータ又は高さ測定データと記す。
また、ピークZ位置分布Zp(x,y)と共に算出されるピーク輝度値分布Ip(x,y)は、合焦位置であるピークZ位置における輝度値の集合である。従って、ピーク輝度値分布Ip(x,y)は、被検物14の表面の全て位置に焦点の合った全焦点画像の画像データそのものである。このため、ピーク輝度値分布Ip(x,y)を算出する上述した方法により、全焦点画像を取得し、全焦点画像の画像データを生成することができる。
次に、被検物14が3行3列の合計9個の測定視野領域内に存在するボールベアリング用の剛球である場合を例にして、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立する方法について説明する。
図5は、共焦点顕微鏡装置100の機能ブロック図である。共焦点顕微鏡装置100は、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立するため、図5に示すように、画像取得手段110と、貼り合せ画像構築手段120を備えている。また、貼り合せ画像構築手段120は、第1の画像変換手段121と、画像貼り合せ手段122と、第2の画像変換手段123を備えている。
図6は、共焦点顕微鏡装置100で行われる処理のフローチャートである。共焦点顕微鏡装置100では、高さ測定と貼り合せ画像の構築が開始されると、まず、画像取得手段110が、測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の全焦点画像を、その測定視野領域に応じた明るさ設定で取得する(ステップS10)。これにより、全焦点画像の画像データと高さ測定データが測定対象領域毎に生成される。
なお、複数の測定視野領域は、全体で測定対象領域を満たすような領域であればよく、複数の測定視野領域の各々は、その一部が隣接する他の測定視野領域と重複していることが望ましい。
ステップS10では、画像取得手段110は、まず、ステージ8で被検物14をXY方向に移動させて、複数の測定視野領域に順番に共焦点顕微鏡装置100の視野を合わせる。そして、複数の測定視野領域の全焦点画像を順番に取得する。このとき、画像取得手段110は、視野に収まっている測定視野領域に応じた明るさ設定で全焦点画像を取得する。以降、画像取得手段110が取得した全焦点画像を第1の全焦点画像と記す。なお、上述するように、第1の全焦点画像を取得すると、第1の全焦点画像データとともに高さ測定データが生成される。
図7は、明るさ設定と輝度変化曲線の関係について説明するための図である。測定視野領域に応じた明るさ設定は、その測定視野領域の中で最も反射光量が多い部分が適正な明るさになるような設定である。より詳細には、最も反射光量が多いXY位置の輝度変化曲線が、図7(a)に示すように低すぎるピークを有さず、且つ、図7(c)に示すように高すぎて輝度値が飽和した状態でない明るさ設定のことである。図7(b)に示すような最も反射光量が多いXY位置の輝度変化曲線のピーク値が飽和輝度値の70%から90%程度となる設定であることが望ましい。
測定視野領域に応じた明るさ設定は、例えば、レーザ1の駆動電流値、光検出器11又は増幅器12への印加電圧値として、予め記憶部42に記憶されている。この明るさ設定は、共焦点顕微鏡装置100の利用者が、測定視野領域毎に指示入力装置60を用いた明るさ設定の指定と表示装置50に表示される全焦点画像の明るさの確認とを繰り返し、適切な明るさ設定を予め特定することにより、記憶部42に記憶される。
なお、本実施形態では、記憶部42に測定視野領域毎に増幅器12への印加電圧値が記憶されている例が示されている。画像取得手段110は、測定視野領域に応じて増幅器12への印加電圧値を変更し、増幅器12の増幅率を変更することで、明るさ設定を変更する。
図8は、画像取得手段110で取得した複数の第1の全焦点画像を貼り合せた画像E1と高さ測定結果とを例示した図である。図8(a)に示す複数の第1の全焦点画像E11からE19はいずれも12ビットのデジタル画像であり、それぞれの画像の輝度階調数は4096階調である。また、中心に位置する第1の全焦点画像E15は最も暗い明るさ設定(増幅率A)で取得した画像である。第1の全焦点画像E12、E14、E16、E18は中間的な明るさ設定(増幅率B)で取得した画像である。第1の全焦点画像E11、E13、E17、E19は最も明るい明るさ設定(増幅率C)で取得した画像である。ここでは、増幅率A<増幅率B<増幅率Cの関係が成り立っている。
図8(a)に示す複数の第1の全焦点画像E11からE19は、それぞれ適切な明るさ設定で取得されているため、画像に含まれるノイズ成分の割合が少ない。このため、ステップS10では、図8(b)に示すように、測定対象領域全域で剛球の形状が正しく表された信頼性の高い測定結果を得ることができる。その一方で、図8(a)に示すように、明るさ設定が異なる複数の第1の全焦点画像E11からE19をそのまま貼り合せると、つなぎ目が不自然な貼り合せ画像E1が構築されてしまう。
そこで、共焦点顕微鏡装置100では、複数の第1の全焦点画像が取得されて信頼性の高い高さ測定データが生成されると、第1の画像変換手段121が画像取得手段110で取得された複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する画像変換処理を行う(ステップS20)。
上述したように、貼り合せ画像を構成する全ての画像が同一の明るさ設定で取得された画像であれば、画像間のつなぎ目は自然である。このため、ステップS20では、基準とする明るさ設定(つまり、ある同一の明るさ設定)で複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の全焦点画像に近づくように、第1の画像変換手段121が複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する。これにより、画像を貼り合せた際に不自然なつなぎ目によって生じる違和感が緩和される。なお、以降では、基準とする明るさ設定(単に基準明るさ設定と記す。)で撮像したときに得られる全焦点画像を基準全焦点画像と記す。
図9は、共焦点顕微鏡装置100で行われる画像変換処理のフローチャートである。以下、図9を参照しながら、図6のステップS20で行われる画像変換処理の一例について具体的に説明する。
画像変換処理が開始されると、第1の画像変換手段121は、まず、基準明るさ設定を決定する(ステップS21)。ここでは、例えば、ステップS10で第1の全焦点画像E11、E13、E17、E19を取得した際の明るさ設定である最も明るい明るさ設定(増幅率C)が、基準明るさ設定に決定される。
基準明るさ設定は、複数の測定視野領域に対応する複数の明るさ設定から選択された一の明るさ設定であることが望ましい。これは、選択された一の明るさ設定で取得された第1の全焦点画像については、後述する輝度補正が必要ないため、補正対象の画像の数を少なくすることができるからである。更に、基準明るさ設定は、複数の測定視野領域に対応する複数の明るさ設定のうちの最も明るい明るさ設定であることが望ましい。これは、後述する輝度補正によって画像情報が失われることを回避することができるからである。
次に、第1の画像変換手段121は、複数の第1の全焦点画像から1つの第1の全焦点画像を選択する(ステップS22)。以降では、選択した第1の全焦点画像を、単に選択全焦点画像と記す。
その後、第1の画像変換手段121は、選択全焦点画像の輝度値を、明るさ設定に関する設定値と画像取得手段110で取得される第1の全焦点画像の輝度値との対応関係に基づいて補正する(ステップS23)。なお、補正後の画像と補正処理が行われなかった画像とを第2の全焦点画像と記す。また、補正により輝度値は12ビットの輝度階調数(4096階調)を越える大きな値を取り得る。このため、第2の全焦点画像は、12ビットよりも大きなビット数、例えば、16ビットのデジタル画像として管理される。
図10は、共焦点顕微鏡装置100における光検出器11に入射する入射光量と画像の輝度値の関係を、明るさ設定毎に示した図である。なお、図10では、明るさ設定に関する設定値として増幅率(gain)が示されている。
図10に示すように、共焦点顕微鏡装置100では、入射光量が増加すると、輝度値は飽和輝度(4096)に達するまで入射光量及び増幅率に比例して増加する。また、入射光量が0のときには、増幅率によらず輝度値はIoffsetとなり、0にはならない。画像中に輝度値が0の画素が含まれるとその画像の解析や加工において様々な不都合が生じる。Ioffsetは、そのような事態を回避するために意図的に設けられたオフセット成分である。従って、共焦点顕微鏡装置100では、オフセット成分を除く輝度値は、一定の入射光量を想定すると、増幅率(明るさ設定)に比例するという関係がある。この関係は、共焦点顕微鏡装置100に固有のものであり、予め記憶部42に記憶されている。ステップS23では、この関係に基づいて、選択全焦点画像が基準全焦点画像に近づくように、選択全焦点画像の輝度値を補正する。
具体的には、選択全焦点画像の輝度値がIaであり、選択全焦点画像を取得した際の増幅率がAであれば、補正後の輝度値Ia´は、以下の式で算出される。
Ia´ = (C/A)(Ia−Ioffset)+Ioffset
また、選択全焦点画像の輝度値がIbであり、選択全焦点画像を取得した際の増幅率がBであれば、補正後の輝度値Ib´は、以下の式で算出される。
Ib´ = (C/B)(Ib-Ioffset)+Ioffset
また、選択全焦点画像を取得した際の増幅率がCであれば、補正後の輝度値Ic´は、補正前の輝度値(選択全焦点画像の輝度値)Icと同じである。このため、ステップS23の処理は省略される。
なお、この様な補正が可能な理由は、共焦点顕微鏡装置では、焦点から外れた位置からの像(ボケ像)が共焦点画像及び全焦点画像に重畳せず、注目位置の輝度値がその周辺位置の反射率、形状(傾斜度合い)などの影響を受けないからである。つまり、隣接する測定視野領域が注目する測定視野領域の全焦点画像に影響を及ぼすことがないため、測定視野領域の異なる全焦点画像毎に独立して補正することができる。
輝度補正が終了すると、第1の画像変換手段121は、全ての第1の全焦点画像が選択済みか否かを判定し(ステップS24)、全ての第1の全焦点画像が選択されるまで、ステップS22からステップS24の処理を繰り返し、ステップS20の画像変換処理を終了する。
これにより、画像取得手段110で取得された複数の第1の全焦点画像のうちの少なくとも1つの画像の輝度が補正されて、複数の第1の全焦点画像が複数の第2の全焦点画像に変換される。
画像変換処理が終了すると、共焦点顕微鏡装置100では、画像貼り合せ手段122が、複数の第2の全焦点画像を貼り合せる(ステップS30)。ここでは、既存の画像貼り合せ技術が用いられる。例えば、隣接する第2の全焦点画像の重複領域のテクスチャを比較して、テクスチャが最も一致するように、隣接する第2の全焦点画像を貼り合せる。
図11は、複数の第2の全焦点画像を貼り合せて構築された貼り合せ画像E2を例示した図である。図11に示す貼り合せ画像E2では、つなぎ目が自然で違和感のない貼り合せが実現されている。なお、貼り合せ画像E2を構成する複数の第2の全焦点画像E21からE29は、いずれも16ビットのデジタル画像であり、それぞれの画像の輝度階調数は65536階調である。
貼り合せが終了すると、第2の画像変換手段123は、貼り合せ画像E2を構成する複数の第2の全焦点画像の画像データの各々に対して所定の階調変換処理を行って、複数の第2の全焦点画像を複数の第3の全焦点画像に変換する(ステップS40)。
所定の階調変換処理は、例えば、貼り合せ画像E2の見た目を改善又は調整するために行われる。このような処理の一例は、処理対象である画像データが表す画像の低階調領域をその画像の高階調領域よりも相対的に強調する階調変換処理である。また、顕微鏡利用者の好みに応じた変換を行う階調変換処理であってもよい。さらに、所定の階調変換処理は、例えば、画像変換処理で拡大した画像のビット数を元のビット数に戻すために行われてもよい。このような処理の一例は、複数の第2の全焦点画像を複数の第1の全焦点画像の階調数と同じ階調数を有するように圧縮する画像圧縮処理である。
図12は、第2の画像変換手段123で行われる階調変換処理の特性を示した図であり、入力に対して対数的に変化する出力特性を示している。図12に示す特性を有する階調変換処理は、16ビットの画像データを12ビットの画像データに圧縮しながら、画像の低階調領域をその画像の高階調領域よりも相対的に強調する階調変換処理である。
ステップS40では、第2の画像変換手段123は、貼り合せ画像E2の画像データに対して一括して図12に示す階調変換特性を有する階調変換処理を行う。これにより、貼り合せ画像E2を構成する複数の第2の全焦点画像の画像データの各々に対して図12に示す階調変換特性を有する階調変換処理が行われて、複数の第2の全焦点画像が複数の第3の全焦点画像に変換される。
図13は、複数の第3の全焦点画像を貼り合せて構築された貼り合せ画像E3を例示した図である。図13に示す貼り合せ画像E3でも、図11に示す階調変換処理前の貼り合せ画像E2と同様に、つなぎ目が自然で違和感のない貼り合せが実現されている。これは、図11に示す貼り合せ画像E2を構成する複数の全焦点画像の各々に対して同じ階調変換処理が行われたためである。また、貼り合せ画像E3では、貼り合せ画像E2に比べて低輝度領域が相対的に強調されているため、貼り合せ画像E2では暗すぎて視認しにくかった剛球の周辺部も良好に視認することができる。さらに、貼り合せ画像E3が制御装置30から出力される共焦点画像と同じビット数の画像となっているため、画像データの扱いが容易である。
以上のように、本実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100では、測定視野領域に応じた明るさ設定で全焦点画像を取得することで高さ測定を行う。そして、その後、取得した全焦点画像をそのまま貼り合せて貼り合せ画像を構築するのではなく、明るさ設定の違いを緩和するような画像変換処理を第1の全焦点画像に施し、その結果得られる第2の全焦点画像を貼り合せることで貼り合せ画像を構築する。このため、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立することができる。また、測定視野領域に応じた明るさ設定で全焦点画像を取得することで、実質的に広いダイナミックレンジを実現することができる。このため、反射光量に大きな差が生じるような被検物であっても被検物全体を良好に観察及び測定することができる。
なお、本実施形態では、画像取得手段110が、測定視野領域に応じて増幅器12への印加電圧値を変更することで、明るさ設定を変更する例を示したが、測定視野領域に応じて光検出器11への印加電圧値を変更することで、明るさ設定を変更してもよい。また、画像取得手段110は、測定視野領域に応じてレーザ1の駆動電流値を変更することで、明るさ設定を変更してもよい。即ち、アナログ信号の増幅率の代わりに、レーザ1からの出射光量を変更することで、明るさ設定を変更してもよい。例えば、光検出器11への入射光量がレーザ1からの出射光量に比例する場合であれば、第1の全焦点画像の輝度値は飽和輝度に達するまで出射光量に比例して増加することになる。この関係に基づいて、第1の画像変換手段121は、第1の全焦点画像の輝度値を補正してもよい。
また、本実施形態では、共焦点顕微鏡装置100の利用者が、明るさ設定の指定と表示装置50に表示される全焦点画像の明るさの確認を繰り返することで、測定視野領域に応じた明るさ設定を予め記憶部42に記憶させる例を示したが、測定視野領域に応じた明るさ設定を特定する処理は、共焦点顕微鏡装置100により自動的に行われてもよい。共焦点顕微鏡装置100は、制御プログラムに従って、測定視野領域毎に明るさ設定の指定と全焦点画像の取得を繰り返すことで、測定視野領域に応じた適切な明るさ設定を特定し、記憶部42に記憶させてもよい。
図14は、共焦点顕微鏡装置100で行われる別の画像変換処理のフローチャートである。本実施形態では、共焦点顕微鏡装置100で行われる画像変換処理として、図9に示す画像変換処理を例示したが、図9に示す画像変換処理の代わりに、図14に示す画像変換処理が行われてもよい。
図14に示す画像変換処理は、基準とする明るさ設定で複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の全焦点画像に近づくように、第1の画像変換手段121が複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する点は、図9に示す画像変換処理と同様である。ただし、具体的な手順が異なっているため、以下では、図14を参照しながら具体的に説明する。
画像変換処理が開始されると、第1の画像変換手段121は、まず、1つの第1の全焦点画像を選択する(ステップS25)。ここでは、例えば、最も明るい明るさ設定で取得した第1の全焦点画像を選択する。次に、選択済みの第1の全焦点画像に隣接する未選択の第1の全焦点画像を選択する(ステップS26)。
その後、第1の画像変換手段121は、ステップS26で新たに選択した第1の全焦点画像の輝度値を補正する(ステップ27)。ここでは、新たに選択した第1の全焦点画像の測定視野領域とその画像に隣接する選択済みの第1の全焦点画像の測定視野領域とが重複する領域について新たに選択した第1の全焦点画像の輝度値と選択済みの第1の全焦点画像の輝度値が近づくように、新たに選択した第1の全焦点画像の輝度値を補正する。
図15は、隣接する2つの第1の全焦点画像を例示した図である。図15を参照しながら、ステップS27で行う輝度補正の一例について具体的に説明する。まず、図15(a)に示す補正対象となる第1の全焦点画像E41と図15(b)に示す第1の全焦点画像E41に隣接する第1の全焦点画像E42とが重複する重複領域(領域E41a、E42a)中にある特徴的な領域(領域E41b、E42b)を特定する。特徴的な領域は、既存の画像貼り合せ技術において貼り合せのための位置決めの目安となる領域である。次に、領域E41bの平均輝度値Idと領域E42bの平均輝度値Ieを算出する。その後、これらの平均輝度値に基づいて、補正対象の第1の全焦点画像E41の輝度値を補正する。
具体的には、補正対象である第1の全焦点画像E41の補正前の輝度値がILであれば、補正後の輝度値がIL´は、以下の式で算出される。なお、Ioffsetが十分に小さい場合には、Ioffsetを無視してもよい。
IL´={(Ie-Ioffset)/(Id-Ioffset)}(IL-Ioffset)+Ioffset
図16は、隣接する2つの第1の全焦点画像を輝度値の補正後に貼り合せた様子を例示した図である。図16に示すように、上述した補正により、特徴的な領域の輝度値が近づき、その結果、重複領域の輝度値も近づくことになる。
第1の画像変換手段121は、全ての第1の全焦点画像を選択済みか否かを判定し(ステップS28)、全ての第1の全焦点画像が選択されるまでステップS26とステップS27の処理を繰り返す。以上の方法によっても、最初に選択した第1の全焦点画像の明るさ設定で撮像したときに得られるであろう基準全焦点画像に近づくように、その他の第1の全焦点画像が変換される。
[第2の実施形態]
図17は、共焦点顕微鏡装置200の機能ブロック図である。共焦点顕微鏡装置200は、貼り合せ画像構築手段120の代わりに貼り合せ画像構築手段220を備える点が、図5に示す共焦点顕微鏡装置100とは異なっている。貼り合せ画像構築手段220は、第1の画像変換手段221と、第2の画像変換手段222と、画像貼り合せ手段223を備えている。
図18は、共焦点顕微鏡装置200で行われる処理のフローチャートである。共焦点顕微鏡装置200では、高さ測定と貼り合せ画像の構築が開始されると、まず、画像取得手段110が、複数の測定視野領域の各々の全焦点画像を、その測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し(ステップS110)、第1の画像変換手段121が複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する(ステップS120)。これらの処理は、図6に示すステップS10及びステップS20の処理と同様である。
その後、第2の画像変換手段222が、複数の第2の全焦点画像の画像データの各々に対して所定の階調変換処理を行って、複数の第2の全焦点画像を複数の第3の全焦点画像に変換する(ステップS130)。なお、ステップS130で行われる所定の階調変換処理は、図6に示すステップS40の処理と同様である。最後に、画像貼り合せ手段223が、複数の第3の全焦点画像を貼り合せて、貼り合せ画像を構築する(ステップS140)。
共焦点顕微鏡装置200でも、第1の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100と同様に、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立することができる。
[第3の実施形態]
図19は、共焦点顕微鏡装置300の機能ブロック図である。共焦点顕微鏡装置300は、貼り合せ画像構築手段120の代わりに貼り合せ画像構築手段320を備える点が、図5に示す共焦点顕微鏡装置100とは異なっている。貼り合せ画像構築手段320は、画像貼り合せ手段321と、第1の画像変換手段322と、第2の画像変換手段323を備えている。
図20は、共焦点顕微鏡装置300で行われる処理のフローチャートである。共焦点顕微鏡装置300では、高さ測定と貼り合せ画像の構築が開始されると、まず、画像取得手段110が、複数の測定視野領域の各々の全焦点画像を、その測定視野領域に応じた明るさ設定で取得する(ステップS210)。この処理は、図6に示すステップS10の処理と同様である。次に、画像貼り合せ手段321が、複数の第1の全焦点画像を貼り合せて、貼り合せ画像を構築する(ステップS220)。
その後、第1の画像変換手段322が、貼り合せ画像を構成する複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する(ステップS230)。この変換処理は、図6のステップS20の処理と同様である。最後に、貼り合せ画像を構成する複数の第2の全焦点画像の画像データの各々に対して所定の階調変換処理を行って、複数の第2の全焦点画像を複数の第3の全焦点画像に変換する(ステップS240)。なお、ステップS240で行われる所定の階調変換処理は、図6に示すステップS40の処理と同様である。
共焦点顕微鏡装置300でも、第1の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100と同様に、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立することができる。
[第4の実施形態]
図21は、共焦点顕微鏡装置400の機能ブロック図である。共焦点顕微鏡装置400は、貼り合せ画像構築手段120の代わりに貼り合せ画像構築手段420を備える点が、図5に示す共焦点顕微鏡装置100とは異なっている。また、貼り合せ画像構築手段420は、第2の画像変換手段を有しない点が、貼り合せ画像構築手段120とは異なっている。
図22は、共焦点顕微鏡装置400で行われる処理のフローチャートである。共焦点顕微鏡装置400では、高さ測定と貼り合せ画像の構築が開始されると、まず、画像取得手段110が、複数の測定視野領域の各々の全焦点画像を、その測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し(ステップS310)、第1の画像変換手段121が複数の第1の全焦点画像を複数の第2の全焦点画像に変換する(ステップS320)。これらの処理は、図6に示すステップS10及びステップS20の処理と同様である。その後、貼り合せ画像構築手段120が、複数の第2の全焦点画像を貼り合せて、貼り合せ画像を構築し(ステップS330)、処理を終了する。
共焦点顕微鏡装置400でも、第1の実施形態に係る共焦点顕微鏡装置100と同様に、信頼性の高い高さ測定とつなぎ目が自然で違和感のない貼り合せ画像の構築とを両立することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラムは、特許請求の範囲に記載した範囲内で、さまざまな変形、変更が可能である。例えば、図2では、工業用途で使用される工業系の共焦点顕微鏡装置を例示したが、本発明の共焦点顕微鏡装置は、蛍光顕微鏡などの生物系の共焦点顕微鏡装置にも適用可能である。
また、貼り合せ画像構築手段は、複数の第1の全焦点画像が複数の基準全焦点画像に近づくように変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築するようなものであれば、上述した実施形態に示すものに限られない。最終的な貼り合せ画像が複数の第2の全焦点画像に基づいて構築されていればよいため、複数の基準全焦点画像に近づくように行われる変換処理は、画像貼り合せ後に行われても画像貼り合せ前に行われてもよい。また、“複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する”とは、複数の第2の全焦点画像が貼り合せられた貼り合せ画像を構築する場合に限られず、複数の第2の全焦点画像に対して更に階調変換処理が施された複数の第3の全焦点画像が貼り合せられた貼り合せ画像を構築する場合も含まれる。
また、第1の画像変換手段は、複数の第1の全焦点画像が、結果的に、複数の基準全焦点画像に近づくように変換されればよく、その具体的な方法は問わない。即ち、明るさ設定に関する設定値と第1の全焦点画像の輝度値との対応関係に基づいて第1の全焦点画像の輝度値を補正する方法以外の方法であってもよい。また、2以上の測定視野領域に重複して含まれる領域に対応する2以上の第1の全焦点画像の輝度値が近づくように第1の全焦点画像の輝度値を補正する方法以外の方法であってもよい。
また、第1の全焦点画像は、主に精度の高い高さ測定を行うために取得される。このため、画像取得手段は、複数の第1の全焦点画像の各々が一定の測定精度を確保することが可能な所定の範囲内の明るさを有するような明るさ設定で、複数の第1の全焦点画像を取得すればよい。
1・・・レーザ、2・・・ビームスプリッタ、3・・・二次元偏向器、4・・・投影レンズ、5・・・Zスキャナ、6・・・変位計、7・・・対物レンズ、8・・・ステージ、9・・・結像レンズ、10・・・共焦点絞り、11・・・光検出器、12・・・増幅器、13・・・AD変換器、14・・・被検物、15・・・光軸、16・・・後側焦点位置、20・・・共焦点顕微鏡本体、30・・・制御装置、40・・・コンピュータ、41・・・画像入力部、42・・・記憶部、43・・・演算処理部、44・・・インターフェース部、50・・・表示装置、60・・・指示入力装置、100、200、300、400・・・共焦点顕微鏡装置、110・・・画像取得手段、120、220、320、420・・・貼り合せ画像構築手段、121、221、322・・・第1の画像変換手段、122、223、321・・・画像貼り合せ手段、123、222、323・・・第2の画像変換手段

Claims (15)

  1. 測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得する画像取得手段と、
    基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記画像取得手段で取得された前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する貼り合せ画像構築手段と、を備える
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  2. 請求項1に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記貼り合せ画像構築手段は、
    前記複数の基準全焦点画像に近づくように、前記複数の第1の全焦点画像を前記複数の第2の全焦点画像に変換する第1の画像変換手段を備える
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  3. 請求項1に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記貼り合せ画像構築手段は、
    前記複数の基準全焦点画像に近づくように、前記複数の第1の全焦点画像を前記複数の第2の全焦点画像に変換する第1の画像変換手段と、
    前記複数の第2の全焦点画像の画像データの各々に対して所定の階調変換処理を行うことで、前記複数の第2の全焦点画像を複数の第3の全焦点画像に変換する第2の画像変換手段と、を備える
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  4. 請求項3に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記所定の階調変換処理は、前記複数の第2の全焦点画像の低階調領域を前記複数の第2の全焦点画像の高階調領域よりも相対的に強調する階調変換処理である
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記所定の階調変換処理は、前記複数の第2の全焦点画像を前記複数の第1の全焦点画像の階調数と同じ階調数を有する前記複数の第3の全焦点画像に変換する階調変換処理である
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記第1の画像変換手段は、明るさ設定に関する設定値と前記画像取得手段で取得される第1の全焦点画像の輝度値との対応関係に基づいて、前記複数の第1の全焦点画像のうちの少なくとも1つの第1の全焦点画像の輝度値を補正する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  7. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記第1の画像変換手段は、2以上の第1の全焦点画像の輝度値であって2以上の測定視野領域に重複して含まれる領域に対応する輝度値が近づくように、前記複数の第1の全焦点画像のうちの少なくとも1つの第1の全焦点画像の輝度値を補正する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記貼り合せ画像構築手段は、さらに、
    前記複数の第1の全焦点画像、前記複数の第2の全焦点画像、又は、前記複数の第3の全焦点画像を貼り合せる画像貼り合せ手段を備える
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記基準とする明るさ設定は、前記複数の測定視野領域に対応する複数の明るさ設定から選択された一の明るさ設定である
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  10. 請求項9に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記基準とする明るさ設定は、前記複数の測定視野領域に対応する前記複数の明るさ設定のうちの最も明るい明るさ設定である
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記明るさ設定は、前記共焦点顕微鏡装置が有する光源の出射光量に関する設定、又は、前記共焦点顕微鏡装置が有する光検出器から出力する信号又は出力した信号を増幅する増幅率に関する設定、の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  12. 請求項11に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記共焦点顕微鏡装置は、レーザ走査型共焦点顕微鏡装置であり、
    前記明るさ設定は、前記レーザ走査型共焦点顕微鏡装置が有するレーザ光源の駆動電流に関する設定、又は、前記レーザ走査型共焦点顕微鏡装置が有するフォトマルチプライヤ若しくはアバランシェフォトダイオードへの印加電圧に関する設定、の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の共焦点顕微鏡装置において、
    前記画像取得手段は、前記複数の第1の全焦点画像の各々が所定の範囲内の明るさを有するような明るさ設定で、前記複数の第1の全焦点画像を取得する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  14. 測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し、
    基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する
    ことを特徴とする貼り合せ画像構築方法。
  15. 測定すべき対象である測定対象領域を構成する複数の測定視野領域の各々の第1の全焦点画像を、当該測定視野領域に応じた明るさ設定で取得し、
    基準とする明るさ設定で前記複数の測定視野領域を撮像したときに得られる複数の基準全焦点画像に近づくように前記複数の第1の全焦点画像が変換された複数の第2の全焦点画像に基づいて貼り合せ画像を構築する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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