JP2013152334A - 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法 - Google Patents

顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013152334A
JP2013152334A JP2012012849A JP2012012849A JP2013152334A JP 2013152334 A JP2013152334 A JP 2013152334A JP 2012012849 A JP2012012849 A JP 2012012849A JP 2012012849 A JP2012012849 A JP 2012012849A JP 2013152334 A JP2013152334 A JP 2013152334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
image
gradation
dynamic range
microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012012849A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013152334A5 (ja
Inventor
Masato Kaminaga
誉人 神長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012012849A priority Critical patent/JP2013152334A/ja
Publication of JP2013152334A publication Critical patent/JP2013152334A/ja
Publication of JP2013152334A5 publication Critical patent/JP2013152334A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】顕微鏡で観察する画像に対して最適な画像処理を施すことが可能な顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法を提供すること。
【解決手段】顕微鏡により観察する被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された被写体画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理が施された被写体画像を表示する表示手段とを備え、前記画像処理手段が、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡で観察する画像に対して最適な画像処理を施す顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法に関する。
従来、デジタル画像技術の発展に伴い、顕微鏡とデジタル撮像装置が組み合わされ、デジタル撮像された画像にデジタル画像処理を適用することで、画像のSN比(信号雑音比;Signal-Noise ratio)やコントラスト、ダイナミックレンジを改善することも多くなった。
例えば、位相差観察やDIC(Differential Interference Contrast;微分干渉)ではコントラストが不足しがちであるので、各種階調変換処理を施してコントラストを上げている。また、工業系の被写体を明視野観察で観察するときにはダイナミックレンジが不足しがちであるので、ハイダイナミックレンジ(HDR;High Dynamic Range)処理を適用する(例えば、特許文献1参照。)。
HDR処理は通常、異なる露出時間を有する画像を合成して高階調画像を作成する異露光画像合成処理と、その高階調画像を表示機器に表示可能な階調へ圧縮する階調圧縮処理から構成される。ここで、階調圧縮時に画像のコントラストが失われないように、コントラストを保存したまま階調圧縮する方法が知られている。例えば、人の視覚は照明光を除去して外界を見る明暗恒常性や色恒常性を備えているという、Retinex(レチネックス)理論を利用したRetinex処理に代表されるように、高階調画像を照明光成分と反射率成分に分け、主に照明光成分は階調圧縮する一方で反射率成分を保存し、再度両者を合成する。すると、画像の細部の情報は反射率成分に含まれるためにコントラストを保存したまま高階調画像を階調圧縮することが出来る。
また、必ずしも前述のように異露光画像合成処理を伴わなくても、1枚の入力画像において画像のダイナミックレンジを改善することも出来る。各種階調変換のうち簡単なものの1つは広義のガンマ変換であり、ガンマ値を強くすれば暗部の画素値が強く持ち上がる。自動露光(AE;Automatic Exposure)と組み合わせれば暗部も明部も観察できるようになり、画像のダイナミックレンジを拡大できたと言えるが、一方で画像の細部の階調情報を潰してしまうためにコントラストが下がってしまう。しかし、微小領域毎に最適に階調変換カーブを決定すれば画像の細部を保存したまま階調変換を行うことが出来る。このような適応型階調変換の1つに例えばORMITアルゴリズムがある(特許文献2参照。)。
特開2008−301332号公報 特表2004−530368号公報
前述したHDR処理および適応型階調変換処理は、速度と画質の点でお互いに長所と短所を補い合う関係がある。
HDR処理は、異露光画像合成処理を伴うため動画に適用した場合に特有の課題が発生する。すなわち、処理時間がかかるために表示フレームレートが落ちることや、異露光画像が位置ずれして合成されることなどである。合成枚数を減らせばそれらの課題は緩和されるが、合成枚数(1枚も含む)が少なくなって合成後階調数が低い場合は、適応型階調変換処理の方が画質改善効果が大きい。
そこで、異露光画像合成によって作成された高階調画像を適応型階調変換処理に入力してダイナミックレンジ拡大画像を作成する構成も考えられるが、HDR処理の方が有利な場合がある。例えば、微細構造を観察したい場合では、微細構造は反射率成分に含まれるため、照明光成分と反射率成分を分離、個別調整できるHDR処理の方が望ましい。よって、適応型階調変換処理とHDR処理のそれぞれの特性を活かせるように使い分けをしたい。
また、前述HDR処理および適応型階調変換処理は、明視野観察によらず顕微鏡の各検鏡法において相性が良い。
例えば、暗視野観察では暗い背景にエッジやキズやゴミが輝く。ところが、小さなキズやゴミは画像が暗すぎると暗い背景に埋もれてしまうため観察できない。一方で、画像を明るくすると、それまで良く識別できていた箇所が飽和する。大きなエッジやキズ・ゴミがある場合も飽和が発生してその箇所が観察しにくくなる。この課題は暗視野観察へダイナミックレンジ拡大処理を適用することによって解決できる。HDR処理と適応型階調変換処理のどちらにもダイナミックレンジ拡大の効果がある。
例えば、位相差観察やDICを使うと明視野では識別しにくかった輪郭や微細構造が観察できるようになる。ところが、それでもコントラストが不足しがちで画像の細部が不明瞭のままという場合もあり、標本の微細構造を光学的に強調した上で、さらに画像処理で微細構造を強調したいケースがある。構成によるが、HDR処理と適応型階調変換処理のどちらにも微細構造強調の効果がある。
本発明は、前述のような実状に鑑みたものであり、顕微鏡で観察する画像に対して最適な画像処理を施すことが可能な顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の顕微鏡システムは、顕微鏡により観察する被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された被写体画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理が施された被写体画像を表示する表示手段とを備え、前記画像処理手段が、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有することを特徴とする。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記高速モードがヒストグラム平滑化処理と重み関数を組み合わせたものであり、前記重み関数によって前記ヒストグラム平滑化効果が階調に依存して変化することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記重み関数が前記微細構造強調モードの場合は全階調に渡って同一の重みを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードの場合は低階調側において効果が強く高階調側で効果が弱くなるように重みを有することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記重み関数を調整することにより前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードの間の性質を有する複数のモードを有することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記重み関数の調整の他に、ゲイン調整手段と、自動露出手段と、画像処理効果全体の強度を調整する手段と、ノイズリダクション手段の何れかを備え、前記重み関数と組み合わせることを特徴とし、前記ダイナミックレンジ改善モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられ、前記微細構造強調モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられることが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記高精度モードにおいて、異なる露光条件の複数枚の画像を合成する異露光画像合成手段と、前記異露光画像合成手段によって作成された高階調画像を前記表示手段の階調へ変換するための階調変換手段とを備えたことが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記階調変換手段が、前記高階調画像を照明光成分と反射率成分へ分離する手段と、照明光成分と反射率成分をそれぞれ異なる方法で階調操作する手段と、階調操作した照明光成分と反射率成分を合成する手段とを備えたことが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記階調変換手段が、ダイナミックレンジ改善モードの場合は、前記照明光成分の階調変換率に比べて前記反射率成分の階調変換率が低くなるように調整して、階調情報がつぶれない程度に階調変換し、微細構造強調モードの場合は、ダイナミックレンジ改善モードに比べて前記反射率成分を強くして、微細構造を強調しつつ階調変換することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、ユーザからの顕微鏡制御に合わせて、前記高速モードと前記高精度モード、及びそれらの間の性質を有しモードのうちいずれかが選択されることが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記顕微鏡操作がXYZ移動量であり、XYZ移動のうち何れかの方向の操作量が大きい場合は前記高速モードを選択し、XYZ移動のうち何れの方向でも操作量が大きくない場合は前記高精度モードを選択することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記顕微鏡操作が動画画面の変化量が大きくなる操作であり、動画画面の変化量が大きい操作の場合は前記高速モードを選択し、動画画面の変化量が小さい操作の場合は前記高精度モードを選択することが望ましい。
また、本発明の顕微鏡システムは、前記顕微鏡操作が動画、撮像、録画の開始ボタンや停止ボタンの操作であり、動画においては前記高速モードを選択し、撮像と録画においては前記高精度モードを選択することが望ましい。
また、本発明の一態様によれば、本発明の顕微鏡観察方法は、顕微鏡により観察する被写体を撮像手段で撮像し、前記撮像された被写体画像に対して画像処理を行ない、前記画像処理が施された被写体画像を表示装置に表示する顕微鏡システムが実行する顕微鏡観察方法であって、前記画像処理が、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有することを特徴とする。
本発明は、顕微鏡で観察する画像に対して最適な画像処理を施すことができる、という効果を奏する。
第1の実施の形態における顕微鏡システムの構成を例示する図である。 第1の実施の形態における顕微鏡システムの表示部に表示されるGUI画面を例示する図である。 第1の実施の形態における画像改善処理の流れを示すフローチャートである。 ヒストグラム平滑化処理と組み合わせる重み関数の種類とその効果を説明するための図である。 第1の実施の形態における適応型階調変換処理の流れを示すフローチャートである。 検鏡法と撮影モード別の重み関数等の設定例を示す図である。 第1の実施の形態における階調圧縮処理の流れを示すフローチャートである。 反射率線分の強調係数と仮の強調圧縮率との関係を示す図である。 検鏡法と撮影モードとの組み合わせの概要を示す図である。 第1の実施の形態の変形例1における顕微鏡システムの表示部に表示されるGUI画面を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
前述したHDR処理や適応型階調変換処理は、エッジ、コントラスト、テクスチャ、微細構造を強調する目的で適用することが出来る。HDR処理においては照明光成分に比べて反射率成分を強くすればよい。また、適応型階調変換処理においては階調変換カーブをコントラストが強調できる形にすればよい。
本発明を適用した顕微鏡システムでは、これらの画質改善処理を動画と静止画の両方に適用する。ユーザは標本をステージに置いた後に、観察位置を探すためにステージのXY操作、ピント合わせ、明るさの調整などの大きな画面変動を伴う操作を行う。この場合は動画を観察するために画質改善処理を高速に適用する。一方で、観察位置を固定した後に撮像や測定を行う場合は、比較的高速でなくても構わない。画質改善処理を適用した動画像のうちの1枚を抽出しても構わないし、新たに静止画を取得して画質改善処理を適用しても構わない。
本発明を適用した顕微鏡システムは、顕微鏡により観察する被写体を撮像するデジタルカメラ等の撮像手段を有する。また、撮像手段と接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置が、撮像手段から出力された被写体画像に対して画像処理を実行する。そして、画像処理が施された被写体画像を表示装置に表示する。画像処理は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有する。そして、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードは、それぞれ高速モードと高精度モードとを有する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における顕微鏡システムの構成を例示する図である。図2は、第1の実施の形態における顕微鏡システムの表示部に表示されるGUI(Graphical User Interface)画面を例示する図である。図3は、第1の実施の形態における画像改善処理の流れを示すフローチャートである。図4は、ヒストグラム平滑化処理と組み合わせる重み関数とその効果を説明するための図である。図5は、第1の実施の形態における適応型階調変換処理の流れを示すフローチャートである。図6は、検鏡法と撮影モード別の重み関数等の設定例を示す図である。図7は、第1の実施の形態における階調圧縮処理の流れを示すフローチャートである。図8は、反射率線分の強調係数と仮の強調圧縮率との関係を示す図である。図9は、検鏡法と撮影モードとの組み合わせの概要を示す図である。
図1において、顕微鏡システム1は、異露光画像合成部43と適応型階調変換部44と階調圧縮部45を含み、ダイナミックレンジ改善手段と微細構造強調手段を備える。さらに、それぞれ高速モードと高精度モードを備えることにより、検鏡法と利用シーンに応じて画質と処理時間のバランスを適切に設定することができる。なお、本第1の実施の形態では、種々の設定を入力する手段である設定取得部41として、GUI画面が例示されている。
顕微鏡システム1は、標本11の光学像を形成する顕微鏡2と、顕微鏡2で形成された光学像を画像化するデジタルカメラ等の撮像装置20と、撮像装置20の検鏡法を切り替える制御部31を有するコンピュータ30を備える。コンピュータ30は、撮像装置20で生成された画像データ(原画像)に対して画質を改善するための画像処理を実行することにより検鏡法の光学的特性に由来する画像的特徴を強調または補完する。
顕微鏡2は、蛍光観察を含む各種検鏡法を切替えて利用することが可能であり、検鏡法に応じて使用される、透過照明用の光源3、落射照明用の光源4、ハーフミラー15等を含んでいる。
顕微鏡2の透過照明光路3a上には、光源3から標本11に向かって順に、コレクタレンズ5、ミラー6、窓レンズ7、視野絞り(FS;Field Stop)8、開口絞り(AS;Aperture Stop)9、コンデンサレンズ10が配置されている。一方、落射照明光路4a上には、コレクタレンズや、図示しないAS及びFS、対物レンズ12に加え、ハーフミラー15(蛍光観察の場合は交換可能なキューブユニット15)等が配置されている。また、観察光路S上には、標本11側から順に、対物レンズ12、ハーフミラー15(またはキューブユニット15)、結像レンズ13、ポート14が配置されている。
照明光路3a、4aや観察光路Sには、さらに、各種フィルタや偏光素子等の光学素子が配置されてもよい。また、対物レンズ12やハーフミラー15(またはキューブユニット15)は、観察倍率や検鏡法に応じて切り替え可能に配置されている。
撮像装置20は、標本11からの光を電気信号に光電変換する撮像素子21と、撮像素子21の駆動を制御する撮像素子駆動部22と、撮像素子21から出力される電気信号を映像信号に変換する前置処理部23と、映像信号をデジタル画像信号データに変換するA/D変換部24と、信号処理部25と、バス26と、制御部27と、コンピュータ30と接続されたI/F部28とを備える。
コンピュータ30は、制御部31と、操作部32と、I/F部33と、表示部34と、記録部35と、画像改善部40と、を含んでいる。さらに、画像改善部40は、設定取得部41と、異露光画像合成部43と、適応型階調変換部44と、階調圧縮部45とを備える。
標本11を落射照明で観察する場合、標本11の原画像は、顕微鏡2と撮像装置20が以下のように動作することによりコンピュータ30に出力される。
まず、落射照明用の光源4から射出された照明光は、コンデンサレンズを通過して、図示しないFS、ASを介してハーフミラー15へ入射する。ハーフミラー15で反射された照明光は、対物レンズ12により標本11に照射される。
照明光が照射された標本11から、反射光が戻ってくる。反射光は、対物レンズ12を介して、ハーフミラー15へ入射する。この際、ハーフミラー15は標本11からの反射光を透過させるため、結像レンズ13を介して、ポート14から撮像素子21に向けて射出される。
ポート14に接続された撮像装置20には、結像レンズ13により標本11の光学像が投影される位置に、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)などの撮像素子21が配置されている。撮像素子21は、撮像素子駆動部22からの駆動信号に基づいた露光時間で駆動され、その間入力される標本11の光学像(または蛍光)を光電変換し、前置処理部23へ電気信号を出力する。
電気信号が入力された前置処理部23は、撮像素子駆動部22からの制御パルスを受信し、電気信号をR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の映像信号に変換してA/D変換部24へ出力する。A/D変換部24は、撮像素子駆動部22からのクロック信号に基づいて、映像信号をデジタル画像データに変換して出力する。
A/D変換部24から出力されたデジタル画像データは、信号処理部25により、色補正、階調補正などの信号処理が行われた後に、バス26、制御部27、I/F部28を介して、原画像としてコンピュータ30の記録部35へ出力される。
コンピュータ30では、操作部32を介して入力されたユーザから指示により、検鏡法に由来する画像的特徴を改善するプログラムが起動されると、表示部34に、図2に例示されるGUI画面500が表示される。GUI画面500は、検鏡法を切り替える設定入力手段502〜507と、通常画像および改善後画像を表示する画像表示領域501と、動画表示処理を実行させるボタン512と、処理時間と画質のバランスを選択するラジオボタン508と509と、ダイナミックレンジ改善処理をオンまたはオフするボタン510と、微細構造強調処理をオンまたはオフするボタン511を備える。
図2の例示では、検鏡法の初期状態としてボタン502が選択されている。この状態でボタン503〜507の何れかを選択すれば、検鏡法を切り替えることが出来る。ボタン502〜507は、それぞれBF(明視野)、DF(暗視野)、DIC(微分干渉)、PH(位相差)、PO(偏光)、FL(蛍光)に相当する。なお、検鏡法は図2に例示される構成に限定されない。
図2において、ライブ開始ボタン512が押されるとライブ画像の表示(以下、ライブという)が実行され、ライブ中にボタン512が押されるとライブが停止される。また、ダイナミックレンジ改善モードのボタン510がオン状態でライブ開始ボタン512が押されると、ダイナミックレンジ改善状態のライブ画像が表示される。
また、微細構造強調モードのボタン511がオン状態でライブ開始ボタン512を押すと、微細構造強調状態のライブ画像が表示される。
図2の例示では、高速モードのラジオボタン508が初期状態として選択されている。この状態でボタン510がオン状態にされボタン512が押し下げられれば、ダイナミックレンジ改善処理を適用した動画処理が、低精度ではあるが高速に実行される。一方ボタン511がオン状態にされボタン512が押し下げられれば、微細構造強調処理を適用した動画処理が、低精度ではあるが高速に実行される。また、高精度モードのラジオボタン509が選択され、同様の操作が行われれば、ダイナミックレンジ改善処理または微細構造強調処理が、低速ではあるが高精度に実行される。
なお、GUI画面は、図2に例示される構成に限定されない。例えば、速度と画質のバランスを調整するGUIコントロールはラジオボタン508と509に限らず、代わりに任意のGUIコントロールを含んで構成されてもよい。
次に、図1乃至図5を参照しながら、本第1の実施の形態に係る顕微鏡システム1による検鏡法に特有の画像的特徴を改善する処理について説明する。
図1に例示される顕微鏡システム1では、検鏡法に由来する画像的特徴を改善するプログラムが起動されると、コンピュータ30の表示部34へ、図2に例示されるGUI画面500が表示される。
初期状態として、ここではボタン502がオン状態となっており、検鏡法の明視野観察が実行される。制御部31は、顕微鏡2を明視野観察の設定にする。
ユーザによる操作で、ラジオボタン508が選択された状態でボタン510がオン状態にされボタン512が押下されると、顕微鏡システム1では、高速モードおよびダイナミックレンジ改善モードで、図3に例示される画像改善処理が実行される。
画像改善部40により実行される画像改善処理は、図3に例示されるように、大きく分けて、設定取得処理S100と、高速モードまたは高精度モードの分岐処理S102と、適応型階調変換処理S103と、異露光画像合成処理S104と、階調圧縮処理S105から構成されている。
画像改善処理が開始されると、コンピュータ30でステップS100の設定取得処理が実行される。
具体的には、まず、制御部31の指示により、設定取得部41は、顕微鏡システム1の制御状態を含むGUIの設定情報を取り込む。これらの設定情報には、入力設定手段であるGUI画面500から入力された検鏡法の種類、高速モードか高精度モード、ダイナミックレンジ改善モードか微細構造強調モード、後述するAE条件などがあり、これらの設定情報を撮影モードと定義する。
次に、ステップS102において、設定取得部41で取得された撮影モードのうち高速モードか高精度モードかを判断する。
高速モードの場合は、ステップS103において、適応型階調変換部44による適応型階調変換処理が実行される。高精度モードの場合は、ステップS104において、異露光画像合成部43による異露光画像合成処理が実行され、ステップS105において、階調圧縮部45による階調圧縮処理が実行される。ここで、異露光画像合成部43は、露光条件の異なる複数の画像を合成して、ダイナミックレンジを拡大する処理であり、高精度にダイナミックレンジ改善または微細構造強調を行うときに必要となる。
例えば、ステップS102で高速モードが選択されていると判断された場合、適応型階調変換部44による適応型階調変換処理が開始される(ステップS103)。この適応型階調変換部44による適応型階調変換処理について図5を用いて説明する。
適応型階調変換部44による適応型階調変換処理は、高速という条件を満たしながら画像を改善する処理である。従来のビデオ顕微鏡法として使用される画像改善処理には、ヒストグラム平滑化、ヒストグラム拡大などの濃淡変換や空間フィルタリングや周波数フィルタリングなど様々な画像処理が挙げられる。本第1の実施の形態では、適応型階調変換処理という共通の構成で、高速という条件を満たしつつ様々な検鏡法に適した画像改善を行うことができる。
本第1の実施の形態を適用した適応型階調変換処理の一例として、適応型ヒストグラム平滑化処理に重み関数を組み合わせた処理を上げる。適応型ヒストグラム平滑化処理は、局所的にヒストグラム平滑化を行うことにより、領域毎に最適にコントラストを上げる処理である。さらなる具体例としてはORMITアルゴリズムが挙げられる。そして、本第1の実施の形態における重み関数は、階調別の重みを変えることにより、階調別にヒストグラム平滑化処理の効果を変えることができる。重みを変えた結果、ヒストグラム平滑化効果を低階調側では強く高階調側では弱くすることによって、コントラストを維持しつつ暗部を持ち上げてダイナミックレンジを改善することが出来る。
図4に例示したように、(a)のような直線的な重み関数を指定すればヒストグラム平滑化効果が支配的であり、局所的にコントラストを改善できる。これは結果的に画像の微細構造を強調する効果がある。一方で、図4の(c)のように上に凸の曲線を指定すれば、ヒストグラム平滑化効果によってコントラストを保存しながら暗部を持ち上げる効果が出る。これは画像の見た目のダイナミックレンジを改善できることを意味している。また、図4の(b)は、図4の(a)と(c)の中間的な効果を持つ例である。ここで、図4の(b)や(c)のように暗部を持ち上げる効果のある重み関数と、暗めのAEを併用することにより、画素の飽和を抑制しながら画像の見た目のダイナミックレンジを改善することができる。また、この適応型階調変換処理は、異露光画像合成なしの原画像においても効果があるため、動画の1フレームから適用が可能であり、従って、高速で適用可能である。なお、重み関数の形はこの例に限らない。
各検鏡法において多くの場合懸念となるのが、撮像機器のダイナミックレンジ不足による画素の飽和か、検鏡法の光学的原理や被写体に依存したコントラスト不足である。適応型ヒストグラム平滑化処理を利用することによって、共通の構成でその両方の問題を解決できる。例えば、金属部が飽和しがちな明視野観察や、そもそも観察像のダイナミックレンジが広い暗視野ではダイナミックレンジの改善が望まれる。このような場合は、図4の(b)や(c)に例示した重み関数を用いる。また、例えば、コントラストが不足しがちであるDICや位相差では、コントラストの改善が望まれる。このような場合は、図4の(a)に例示した重み関数を用いる。なお、ここでは重み関数は(a)〜(c)の3種類を例示したが、これらの中間の値を含めて例えば10段程度の設定値を設けてもよい。
次に、図5のフローチャートを説明する。
まず、ステップS130において、適応型階調変換部44は、検鏡法と撮影モード別にあらかじめ最適化されたAE条件を設定する。検鏡法によって被写体のダイナミックレンジやヒストグラムの形などに傾向があり、検鏡法別に最適化されたAE条件が望ましい。具体例として、AEアルゴリズムの目標値を各検鏡法別に分けて設定するなどである。AEのアルゴリズムは既存のものを用いて構わない。また、先に述べたように、DR改善目的の場合はAE条件を暗めにするとよい。
次に、ステップS131において、検鏡法と撮影モード(微細構造強調モードかDR改善モードか、または高速モードか高精度モードか)によって予め決められた、デフォルトの重み関数を設定する。検鏡法と撮影モード別の重み関数等の設定例を図6に例示した。微細構造強調モードにおいては、この例においては一様に図4の(a)の線形の重み関数を設定する。DICと位相差以外のDR改善モードでは、図4の(c)のように強めの重み関数を設定する。例えば、BF/高速モード/微細構造強調モードが選択されている場合は、図4の(c)に示した強めの重み関数が設定され、BF/高速モード/ダイナミックレンジ改善モードが選択されている場合は、図4の(c)に示した強めの重み関数が設定される。また、DICと位相差のDR改善モードの場合は、図4の(b)の中間の重み関数を設定する。これは、主にDICと位相差では被写体のダイナミックレンジが狭いため、重み関数によって中程度のダイナミックレンジ改善効果を与えたいためである。ただし、図6に示した重み関数等の設定例、及び、それを実現するためのフローチャートである図5は、一例であり、これらに限定されない。例示していない他の検鏡法に対しては、これまで述べた概要を参考に設定すればよい。例えば、レリーフコントラスト観察であれば、DICとは原理的には異なるものの、似たようなコントラスト感を持った画像が得られる。そのために、レリーフコントラスト観察であればDICと同じか近いパラメータを設定すればよい。
次に、ステップS137において、ステップS131で指定された重み関数を用いて適応型ヒストグラム平滑化処理を行う。局所的にヒストグラム平滑化処理を適用することにより、領域毎に最適にコントラストが上げられる。
次に、ステップS138において、検鏡法と撮影モードに合わせて強度を調整する。このステップS138は、SNと強調効果のバランスを取るための処理であり、例えば、ステップS137で作成された一時画像と元画像をブレンドすることによって実行する。ブレンドする式の例は以下の通りである。
強度調整処理出力=K×一時画像+(1−K)×元画像
(Kは強度係数であり、0<K<1)
次に、ステップS139において、彩度を調整する。既知の技術として知られているように、RGBデータを一度YCbCrデータなどに変換して、色差信号を調整すればよい。
このようにして、画像改善後の画像が表示部34によって図2の画像表示領域501に表示される。ここで、高速モードが選択されている場合は、改善後画像が高速に表示される。同時に、GUI530も別ウィンドウまたは画面500の一部に表示される。次に、GUI530のスライダー531、532、533に、それぞれ適応型階調変換部44で決定された、重み関数の値、強度の値、彩度の値が設定される。なお、図2に例示した重み関数のスライダー531は、GUI530上では「コントラスト」という表現にしている。この方がユーザにとっては分かりやすい。
これにより、ユーザは、BF(明視野)観察において、ダイナミックレンジを改善した画像を高速に観察することが出来る。
次に、ユーザはスライダー531、532、533を調整することによって、動画を観察しながら重み関数、強度、彩度を変更することができる。高速モードが選択されている場合は、効果が変調された画像も高速に表示される。
次に、ユーザがボタン504を選択すると検鏡法がDICに切り替わる。そして、ユーザによってボタン511をオン状態にされボタン512が押し下げられると、DIC/高速モード/微細構造強調モードの画像改善処理が開始される。上述したBF/高速モード/ダイナミックレンジ改善モードとの差分だけ説明すると、図5のステップ131において、検鏡法と撮影モードによって異なるデフォルトの重み関数が設定される。そして、図6に示したように、DIC/高速モード/微細構造強調モードにおいては、図4の(a)に示した線形の重み関数が設定される。このとき、ユーザはDICにおいて、微細構造が強調された画像を高速に観察することが出来る。なお、図6に示した例では、微細構造強調モードの場合は一様に線形の重み関数となっているが、これは重み関数の設定例を3パターンに絞ったためである。例えば、重み関数を10段階程度に分け、各検鏡法にとって好ましい重み関数を細かく調整してもよい。その場合、図2のGUI530に例示したように、各検鏡法と撮影モードに適したデフォルト重み関数が11段階でスライダー531へ設定される。ユーザはスライダー531を調整することによって、好みの重み関数を選ぶことが出来る。
図2のGUI530には重み関数を調整するためのスライダー531の他に、強度を調整するためのスライダー532と彩度を調整するためのスライダー533がついている。ユーザはデフォルト値による画像が所望するものでない場合、スライダー531、532、533を調整することによって画質を調整することが出来る。デフォルトの重み関数、強度、彩度とその調整については、ダイナミックレンジ改善モードについても同様に考えればよい。
次に、図2のGUI500において、ボタン503を選択して検鏡法をDF(暗視野)に切り替え、ラジオボタン509が選択され、ボタン511がオン状態となった結果、撮影モードが高精度モード/ダイナミックレンジ改善モードである場合について説明する。
ライブ開始ボタン512が押し下げられ、図3に例示した画像改善処理が開始され、設定取得処理(ステップS100)が実行されるところまでは、上述した例と同様である。
次に、図3のステップS102で高精度モードとして判断され、ステップS104おいて、異露光画像合成処理が実行される。異露光画像合成部43による異露光画像合成処理は、露光条件の異なる複数の画像を合成して、ダイナミックレンジを拡大する処理である。既存のアルゴリズムを利用して合成処理を行って構わない。また、既存のアルゴリズムを利用して異露光画像の露光条件を決めて構わない。
次に、ステップS105において、階調圧縮部45による階調圧縮処理が実行される。階調圧縮処理は、異露光画像合成部43で作成した高階調の画像データを、表示部34で表示可能な階調へ階調圧縮する役割がある。
次に、図7を用いて階調圧縮処理について説明する。
ステップS110において、画像から照明光成分と反射率成分を抽出する。階調圧縮処理には様々なアルゴリズムがあるが、本第1の実施の形態では、画像を照明光成分と反射率成分に分け、照明光成分の階調情報を圧縮した後に、照明光成分と反射率成分を合成している。画像から照明光成分と反射率成分を抽出するためにはエッジを保存したLPF(Low-Pass filter:ローパスフィルタ)がよく用いられるが、それに限らず既存のアルゴリズムを利用して構わない。
次に、ステップS111において、照明光成分から仮の階調圧縮率を計算する。具体的には以下のように求める。
照明光成分の階調範囲=MAX(照明光成分)−MIN(照明光成分)
すなわち、照明光成分の最大値から照明光成分の最小値を減算して照明光成分の階調範囲と定義する。
仮の階調圧縮率=照明光成分の階調範囲/目標階調範囲
すなわち、照明光成分の階調範囲を目標階調範囲で除算して仮の階調圧縮率を求める。
目標階調範囲とは、仮に表示可能な階調数が8bitであれば256に相当する。ここで、仮の階調圧縮率を求める式はこの例に限らない。例えば、照明光成分ではなく、入力された高階調画像そのものから仮の階調圧縮率を求めてもよい。
次に、ステップS112において、検鏡法と撮影モードから決まる反射率成分の強調関数を求める。
反射率線分の強調係数と仮の強調圧縮率との関係を図8に例示した。横軸はステップS111で求めた仮の階調圧縮率である。縦軸は反射率成分の強調係数である。
DF/高精度モード/ダイナミックレンジ改善モードの設定の場合は、図8の関数150の線で表される関数となる。仮の階調圧縮率が1である場合、入力である高階調画像と同等もしくはそれに近い階調分布で画像を出力することを意味している。よって、反射率成分を特に強調する必要は無く、1を通るように設定してある。仮の階調圧縮率が高くなるにつれて、照明光成分に比べて反射率成分が相対的に強くなるため、横軸が1以上の場合は次第に強調係数を下げている。逆に、横軸が1以下の場合は次第に強調係数を上げている。
次に、ステップS113において、下記のように強調関数を用いて反射率成分を強調する。
強調後反射率成分=強調係数×反射率成分
次に、ステップS115において、反射率成分の大きさを考慮して、照明光成分の圧縮率を計算する。反射率成分の大きさを考慮して照明光成分を圧縮しないと、2つの成分を合成したあとに画素値の飽和が発生するためである。具体例として、以下の条件を満たすように階調圧縮する。
目標最小値=MIN(照明光成分+強調後反射率成分)
目標最大値=MAX(照明光成分+強調後反射率成分)
階調圧縮率=(目標最大値−目標最小値)/目標階調範囲
なお、ここで例示した階調圧縮率の計算方法を用いずに、既存のアルゴリズムを利用しても構わない。
次に、ステップS116において、ステップS115で計算した圧縮率で照明光成分を圧縮する。
次に、ステップS117において、圧縮した照明光成分と強調後反射率成分を合成する。
次に、ステップS118において、画像の明るさを整えるためのトーンマッピングと、彩度補正を行う。
このようにして、画像改善後の画像が表示部34によって図2の画像表示領域501に表示される。高精度モードが選択されている場合は、改善後画像が高精度に表示される。同時に、GUI540も別ウィンドウまたは画面500の一部に表示される。次に、GUI540のスライダー541、542、543に、それぞれ階調圧縮部45で決定された、照明光成分の圧縮率、反射率成分の強度、彩度の値が設定される。ユーザは、DF(暗視野)観察において、ダイナミックレンジを改善した画像を高精度に観察することが出来る。
次に、ユーザはスライダー541、542、543を調整することによって、動画を観察しながら照明光成分の圧縮率、反射率成分の強度、彩度を変更することができる。チェックボックス544やチェックボックス545を制御することにより、照明光成分や反射率成分のどちらか片方のみを表示することもできる。今は高精度モードが選択されているため、効果が変調された画像は高精度に表示される。
次に、ユーザがボタン504を選択すると検鏡法がDICに切り替わる。そして、ユーザによりボタン511がオン状態にされボタン512が押し下げられると、DIC/高精度モード/微細構造強調モードの画像改善処理が開始される。このときは図7のステップS112において、検鏡法と撮影モードによって異なる強調関数が設定される。DIC/高精度モード/微細構造強調モードの場合は、図8に示した関数152が設定される。図6に示したように、DICや位相差においてはコントラストが不足しがちであるので、他の検鏡法に比べて強調係数を高めに設定してある。このとき、ユーザはDICにおいて、微細構造が強調された画像を高精度に観察することが出来る。
以上説明したように、本第1の実施の形態に係る顕微鏡システム1、及び画像生成方法によれば、ボタン510とボタン511を切り替えることにより、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードを切り替えることができ、各検鏡法の目的や光学的特性を考慮した画像強調や補完を行うことが出来る。
また、ラジオボタン508とラジオボタン509のどちらかを選択することにより、任意に高速モードと高精度モードを切り替えることができる。
以上、本発明の実施の形態における検鏡法と撮影モードとの組み合わせを纏めると図9に示したようになる。
なお、図9において、「解決策」は画像処理に関連が深い解決策に絞っており、「微細構造強調」はコントラスト強調、エッジ強調、テクスチャ強調を含む。また、撮影モードの星印(★)は、3つが「需要の高いものまたはベストのもの」を示し、2つが「需要が中程度であるかベターのもの」を示し、1つが「需要が低いもの」を示す。
(第1の実施の形態の変形例1)
顕微鏡システム1の構成は、図1を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
図10は、第1の実施の形態の変形例1における顕微鏡システムの表示部に表示されるGUI画面を例示する図である。
図10に示した画面600では、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードの切り替えをラジオボタン610と611で例示している。ボタン660がオフ状態でボタン612が押し下げられた場合は、通常ライブが開始され、ボタン660がオン状態でボタン612が押し下げられた場合は画質改善処理が適用された動画が開始する。
上述した第1の実施の形態の高速モードの構成において、適応型変換処理の他にノイズリダクション処理を用意すると1フレームに適用型変換処理を適用した場合のノイズ感を和らげることが出来る。
また、図10に示した画面600には、照明強度を調整するスライダー650と、露出時間またはAE目標値をマニュアル調整するスライダー651と、AEをオンまたはオフするボタン652と、ISO感度を調整するリスト653と、倍率を調整するスライダー659(ズームレンズの場合)が例示されている。また、図10に示したGUI630には、ノイズリダクション強度を選択するラジオボタン655乃至658が例示されている。
高速モードにおいては、原画像1枚からでも画質改善効果が大きい適応型階調変換処理を適用しているが、高精度モードに比べてノイズ感は悪くなる傾向がある。よって、ノイズリダクション処理を用意してノイズ感の軽減を図り、図10のGUI630に例示したように、ノイズリダクション強度を例えば4段階から選べる構成になっている。
検鏡法によって相応しいノイズリダクション(NR)強度が異なる。図6における重み関数の強度において、重み関数の強度が大きいときほど暗部が持ち上げられるため、デフォルトのNR強度を強くした方がよい。例えば、重み関数が「強」のときはNR強度が「中」、重み関数が「中」のときはNR強度が「弱」、重み関数が「線形」のときはNR強度が「無し」をデフォルトとして設定するとよい。
検鏡法が明視野の場合を例にして説明する。
例えば、ユーザがGUI600において高速モードのラジオボタン608を選択して、ダイナミックレンジ改善モードのラジオボタン610を選択し、ボタン660をオン状態にして、ボタン612を押してライブを開始したとする。高速モードにおけるパラメータ調整のGUI630が表示され、スライダー631のコントラスト(重み関数の強度)が高めに設定される。このとき、ノイズリダクション強度は中がデフォルト設定となり、ラジオボタン657が選択される。ただし、被写体の内容やユーザの好みによってはノイズ感が強すぎたり弱すぎたりすることもあるので、ユーザはラジオボタン655乃至ラジオボタン658を使って任意のNR強度へ選択しなおすことが出来る。
例外として、検鏡法が暗視野のときは、NR強度を「無し」、または「弱」とした方がよい。暗視野をキズやゴミの検出用途に用いたときに、NR強度がつよすぎるとノイズと一緒にエッジもボケてしまい、線の細いキズや小さなゴミをユーザが見逃してしまう可能性があるためである。
また、他の例外として、微分干渉(DIC)および位相差(PH)のときは、NR強度を「無し」、または「弱」とした方がよい。もとの画像よりコントラストが弱くなる傾向がある検鏡法のため、NR強度が強すぎるとエッジ成分を減衰させてしまうためである。
また、照明強度、マニュアル露出時間またはAEによる露出時間、ISO感度の組み合わせによってはノイズ感が変化する。それらの組み合わせによるノイズ感の変化を調べ、それらの組み合わせに適したノイズリダクション強度をあらかじめ決定しておき、それらの組み合わせの変更に従って自動的にノイズリダクション強度を変更してもよい。
以上のようにして、適応型変換処理の他にノイズリダクション処理を用意すると、1フレームに適用型階調変換処理を適用した場合のノイズ感を和らげることが出来る。さらに、ノイズリダクション強度を複数段階用意して、重み関数と強度と彩度の他にノイズリダクション強度を組み合わせられるようにすると使用状況に応じてより適切にノイズ感を調整できる。さらに、照明強度、マニュアル露出時間またはAEによる露出時間、ISO感度などの組み合わせによってノイズリダクション強度を変更または自動調整できると、より適切にノイズ感を調整できる。
(第1の実施の形態の変形例1の変形例)
被写体のダイナミックレンジやコントラストが変化するのは、検鏡法だけによらない。例えば、倍率が高くなると画素飽和もコントラストも弱くなる傾向があるため、画質改善処理に使う内部パラメータや内部データテーブル類を低倍率側と高倍率側で別々に用意してもよい。ユーザは画面600のスライダー659を操作して倍率を変更するが、倍率に合わせて異なる内部パラメータを適用して画質調整されることになる。なお、スライダー659はズームレンズを想定したものである。従来の光学顕微鏡にあるように対物レンズ12をレボルバーで切り替える場合は、対物レンズ12の種類などが画面に表示され、対物レンズ12の倍率に合わせて異なる内部パラメータを適用して画質調整されることになる。
また、広義のガンマ補正やコントラスト補正によっても画像のコントラストが変化する。それらの変更に従って、画質改善処理に使う内部パラメータや内部データテーブル類を変更または自動調整するようにしてもよい。
(第1の実施の形態の変形例2)
この変形例2は、高速モードと高精度モードの切り替えについての変形例である。
上述の第1の実施の形態において、ユーザが高速モードを使用したい主な状況は、ユーザが標本11を置いて見たい場所を探して決めるまでと想定している。これを高速利用シーンと定義する。また、ユーザが高精度モードを使用したい主な状況は、ユーザが観察位置を決めた後に撮像および測定するタイミングと想定している。これを高精度利用シーンと定義する。
そこで、高速利用シーンと高精度利用シーンを判別して、自動的に高速モードと高精度モードを切り替える方法を説明する。
ユーザは標本11を置いた直後は、見たい位置を決定するためにステージのXY操作とピント合わせ等の操作をするのが通常であるので、ライブ開始直後は高速利用シーンである。ライブ開始直後のデフォルト設定として高速モードを設定する。
その後は、電動ステージであれば、図1の操作部32を通じてユーザのXYZ操作量を判定できる。操作量が大きいときは高速利用シーンである。手動ステージであれば、既知の動き推定処理を使って被写体の移動量を推定することになる。被写体の移動量が大きいときは高速利用シーンである。
一方で、電動ステージの操作量または画像から推定した被写体の移動量が小さいときは高精度利用シーンである。例えば、変化量が一定の時間の間にある閾値以下であることを調べて判定することができる。高速利用シーンと高精度利用シーンの切り替わりを判定して、高速利用シーンでは高速モード、高精度利用シーンでは高精度モードへ自動切換えする。
ここで、高速モード/ダイナミックレンジ改善モードで動作していれば、高精度モード/ダイナミックレンジ改善モードへ切り替わり、高速モード/微細構造強調モードで動作していれば、高精度モード/微細構造強調モードへ切り替わる。高精度モードから高速モードへ切り替わる場合も同様である。高速モード時に使用する適応型階調変換処理の重み関数の強度に対して、高精度モード時に使用するHDR処理の反射率成分強調関数が対応することになる。その重み関数の強度と反射率成分強調関数において、それぞれダイナミックレンジ改善効果と微細構造強調効果の中間となる設定を段階的に用意して、その段階的設定をお互いに結びつけてもよい。
静止画撮像や録画などの操作においては高精度モードが望ましい。撮影ボタンおよび録画ボタンが押されたら高精度モードへ変更して、処理が終わったら以前のモードへ戻す、といった処理を行ってもよい。
(第2の実施の形態)
顕微鏡システム1の構成は、図1を用いて説明した第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
通常、ユーザは初めの検鏡法として明視野を選択する。そこで、明視野が選択されており、工業系の標本11を観察している場合を考える。
工業系の標本11は電気基板や金属など白トビしやすいものが多い。その標本11に奥行きがあるとさらに白トビ、黒つぶれが起こりやすくなる。白トビ、黒つぶれを解消して画像の階調表現を向上させるためには、HDRや適応型階調変換処理など上述したダイナミックレンジ改善処理が必要とされる。他にも様々な標本11が対象となるので、上述の微細構造強調処理が必要とされることも多い。
ダイナミックレンジ改善効果と微細構造強調効果のどちらがより必要とされるかはかなりユーザに依存するため、どちらがデフォルトで合っても構わない。ユーザカスタマイズ処理を用意して、ユーザ設定情報に書かれたモードをアプリケーション起動時のモードとしてもよい。具体的には、ユーザが画面600において、ボタン602を押し下げして明視野観察に切り替えた場合、初期時の設定情報またはユーザ設定情報を読み込む。ダイナミックレンジ改善モードが開始時のデフォルトであれば、ラジオボタン610が自動的に選択される。微細構造強調モードが開始時のデフォルトであれば、ラジオボタン611が自動的に選択される。ボタン660がオフ状態でボタン612が押されれば通常ライブが開始されるが、ボタン660が押されてオン状態になり、ボタン612が押し下げられれば画質改善処理が適用された動画が開始される。偏光観察のようにダイナミックレンジ改善効果と微細構造強調効果のどちらがより必要とされるか分からない他の検鏡法においても同様である。
ただし、生物系の標本11の場合は、一般に被写体のダイナミックレンジはさほど広くないため、微細構造強調モードをデフォルトとする。あらかじめ生物系の標本11の用途で使用することが分かっていれば、アプリケーション起動時の設定情報やユーザ設定情報を編集して、微細構造強調モードをデフォルトとするとよい。
次に、検鏡法が暗視野である場合について説明する。
検鏡法を暗視野に切り替えると、明視野では観察しにくかった被写体標本11の細かい凹凸が観察しやすくなる。標本11がウェハーなどであれば、キズやゴミ、異純物などの欠陥検査に使える。暗視野では暗い背景をベースとして、被写体標本11による散乱光を観察する。そのために被写体標本11のダイナミックレンジが広い訳であり、ダイナミックレンジ改善処理と相性が良い。
実際に、暗視野における課題はHDRなどのダイナミックレンジ改善処理で解決できる。
被写体標本11の一部に露出条件を合わせた場合に発生する、暗い背景に埋もれた細い線、小さな輝点を発見しやすくする。
被写体標本11の一部に露出条件を合わせた場合に発生する、ぎらつきや飽和などによって繋がって観察される線や点を識別しやすくする。
これにより、線の太さを識別しやすくする。
これらの課題解決のために、暗視野においてはダイナミックレンジ改善モードをデフォルトとする。
ユーザが画面600において、ボタン603を押し下げして暗視野観察に切り替えた場合、ラジオボタン610が自動的に選択され、ダイナミックレンジ改善モードが選択される。ボタン660がオフ状態でボタン612が押されれば通常ライブが開始されるが、ボタン660が押されてオン状態になり、ボタン612が押し下げられれば画質改善処理が適用された動画が開始される。
暗視野ではなくとも、同様に被写体標本11のダイナミックレンジが広い検鏡法の場合は、ダイナミックレンジ改善モードをデフォルトとすればよい。例えば、蛍光観察においてはダイナミックレンジ改善モードをデフォルトとすればよい。
次に、検鏡法が位相差観察または微分干渉観察である場合について説明する。
明視野では観察しにくい、または観察できない微弱な輪郭や微小段差を検出したい場合に用いられる。光学的な原理から被写体標本11のダイナミックレンジはさほど広くならず、ダイナミックレンジ改善処理はあまり必要とされない。一方で、コントラストは弱くなりがちなので、微細構造強調処理は必要となる。
ユーザが画面600において、ボタン604またはボタン605を押し下げして位相差観察または微分干渉観察に切り替えた場合、ラジオボタン611が自動的に選択され、微細構造強調モードが選択される。ボタン660がオフ状態でボタン612が押されれば通常ライブが開始されるが、ボタン660が押されてオン状態になり、ボタン612が押し下げられれば画質改善処理が適用された動画が開始される。
なお、特に微分干渉の場合は、反射率成分を元の大きさの数倍程度まで極端に強めて観察したいケースも存在する。そのために、第1の実施の形態において説明した図7のステップS115のように、反射率成分の大きさを考慮して階調圧縮率を計算することが必要となる。
位相差や微分干渉ではなくとも、同様にダイナミックレンジ改善よりも微細構造強調が望まれる検鏡法の場合は微細構造強調モードをデフォルトとすればよい。
以上本発明を適用した各実施の形態を説明してきたが、本発明は、以上に述べた各実施の形態等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
なお、上記した各実施の形態から以下の付記1乃至付記13のような技術的思想が導かれる。
(付記1)
顕微鏡により観察する被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された被写体画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理が施された被写体画像を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有する、
ことを特徴とする顕微鏡システム。
(付記2)
前記高速モードは、ヒストグラム平滑化処理と重み関数を組み合わせたものであり、
前記重み関数によって、前記ヒストグラム平滑化効果が階調に依存して変化する、
ことを特徴とする付記1に記載の顕微鏡システム。
(付記3)
前記重み関数は、前記微細構造強調モードの場合は全階調に渡って同一の重みを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードの場合は低階調側において効果が強く高階調側で効果が弱くなるように重みを有する、
ことを特徴とする付記2に記載の顕微鏡システム。
(付記4)
前記重み関数を調整することにより、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードの間の性質を有する複数のモードを有する、
ことを特徴とする付記2または3に記載の顕微鏡システム。
(付記5)
前記重み関数の調整の他に、ゲイン調整手段と、自動露出手段と、画像処理効果全体の強度を調整する手段と、ノイズリダクション手段の何れかを備え、前記重み関数と組み合わせることを特徴とし、
前記ダイナミックレンジ改善モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられ、
前記微細構造強調モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられる、
ことを特徴とする付記2乃至4の何れか1つに記載の顕微鏡システム。
(付記6)
前記高精度モードにおいて、異なる露光条件の複数枚の画像を合成する異露光画像合成手段と、前記異露光画像合成手段によって作成された高階調画像を前記表示手段の階調へ変換するための階調変換手段と、
を備えたことを特徴とする付記1に記載の顕微鏡システム。
(付記7)
前記階調変換手段は、前記高階調画像を照明光成分と反射率成分へ分離する手段と、照明光成分と反射率成分をそれぞれ異なる方法で階調操作する手段と、階調操作した照明光成分と反射率成分を合成する手段と、
を備えたことを特徴とする付記2に記載の顕微鏡システム。
(付記8)
前記階調変換手段は、ダイナミックレンジ改善モードの場合は、前記照明光成分の階調変換率に比べて前記反射率成分の階調変換率が低くなるように調整して、階調情報がつぶれない程度に階調変換し、
微細構造強調モードの場合は、ダイナミックレンジ改善モードに比べて前記反射率成分を強くして、微細構造を強調しつつ階調変換する、
ことを特徴とする付記7に記載の顕微鏡システム。
(付記9)
ユーザからの顕微鏡制御に合わせて、前記高速モードと前記高精度モード、及びそれらの間の性質を有するモードのうち何れかが選択される、
ことを特徴とする付記2乃至8の何れか1つに記載の顕微鏡システム。
(付記10)
前記顕微鏡操作はXYZ移動量であり、
XYZ移動のうち何れかの方向の操作量が大きい場合は前記高速モードを選択し、XYZ移動のうち何れの方向でも操作量が大きくない場合は前記高精度モードを選択する、
ことを特徴とする付記9に記載の顕微鏡システム。
(付記11)
前記顕微鏡操作は動画画面の変化量が大きくなる操作であり、
動画画面の変化量が大きい操作の場合は前記高速モードを選択し、動画画面の変化量が小さい操作の場合は前記高精度モードを選択する、
ことを特徴とする付記9に記載の顕微鏡システム。
(付記12)
前記顕微鏡操作は動画、撮像、録画の開始ボタンや停止ボタンの操作であり、
動画においては前記高速モードを選択し、撮像と録画においては前記高精度モードを選択する、
ことを特徴とする付記9に記載の顕微鏡システム。
(付記13)
顕微鏡により観察する被写体を撮像装置で撮像し、
前記撮像された被写体画像に対して画像処理を行ない、
前記画像処理が施された被写体画像を表示装置に表示する、
顕微鏡システムが実行する顕微鏡観察方法であって、
前記画像処理は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有する、
ことを特徴とする顕微鏡観察方法。
更に、以下の付記14乃至28のような技術的思想も導かれる。
(付記14)
検鏡法を切り替え可能な顕微鏡と、
前記顕微鏡により観察する被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された被写体画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理が施された被写体画像を表示する表示手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有する、
ことを特徴とする顕微鏡システム。
(付記15)
前記画像処理手段は、ヒストグラム平滑化処理と重み関数を組み合わせたものであり、
前記重み関数によって、前記ヒストグラム平滑化効果が階調に依存して変化する、
ことを特徴とする付記14に記載の顕微鏡システム。
(付記16)
前記重み関数は、微細構造強調モードの場合は全階調に渡って同一の重みを有し、ダイナミックレンジ改善モードの場合は低階調側において効果が強く高階調側で効果が弱くなるように重みを有する、
ことを特徴とする付記15に記載の顕微鏡システム。
(付記17)
前記重み関数を調整することにより、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードの間の性質を有する複数のモードを有する、
ことを特徴とする顕微鏡システム。
(付記18)
前記重み関数の調整の他に、ゲイン調整手段と、自動露出手段と、画像処理効果全体の強度を調整する手段と、ノイズリダクション手段の何れかを備え、前記重み関数と組み合わせることを特徴とし、
前記ダイナミックレンジ改善モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられ、
前記微細構造強調モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられ、
前記自動調整は、観察像のダイナミックレンジまたは観察したい階調範囲の検鏡法別に異なる傾向を有する情報によって調整される、
ことを特徴とする付記15乃至17の何れか1つに記載の顕微鏡システム。
(付記19)
検鏡法の違いに加えて、検鏡法以外の情報も用いて各モードのデフォルト値が調整されることを特徴とし、
前記検鏡法以外の情報は、対物レンズの種類または観察倍率の変化量または被写体の種類を含む、
ことを特徴とする付記18に記載の顕微鏡システム。
(付記20)
明視野観察や暗視野観察に代表されるように観察像のダイナミックレンジが広い検鏡法においてはデフォルトモードとして前記ダイナミックレンジ改善モードを選択し、
位相差観察や微分干渉観察に代表されるように観察像のダイナミックレンジが狭い一方で、観察像のコントラストが弱くなりがちな検鏡法においてはデフォルトモードとして前記微細構造強調モードを選択し、
それ以外の検鏡法においては間の性質を有する複数のモードのうち、いずれかのモードをデフォルトモードとして選択すること、
ことを特徴とする付記15乃至19の何れか1つの顕微鏡システム。
(付記21)
前記画像処理手段は、異なる露光条件の1枚以上の画像を合成する異露光画像合成手段と、異露光画像合成手段によって作成された高階調画像を表示機器の階調へ変換するための階調変換手段と、
を備えたことを特徴とする付記14に記載の顕微鏡システム。
(付記22)
前記階調変換手段は、前記高階調画像を照明光成分と反射率成分へ分離する手段と、照明光成分と反射率成分をそれぞれ異なる方法で階調操作する手段と、階調操作した照明光成分と反射率成分を合成する手段と、
を備えたことを特徴とする付記21に記載の顕微鏡システム。
(付記23)
前記階調変換手段は、ダイナミックレンジ改善モードの場合は、前記照明光成分の階調変換率に比べて前記反射率成分の階調変換率が低くなるように調整して、階調情報がつぶれない程度に階調変換し、
微細構造強調モードの場合は、ダイナミックレンジ改善モードに比べて前記反射率成分を強めにして、微細構造を強調しつつ階調変換する、
ことを特徴とする付記22に記載の顕微鏡システム。
(付記24)
検鏡法特有のダイナミックレンジまたは観察目的に応じて、前記照明光成分の階調変換率や前記反射率成分の階調変換率を検鏡別に調整すること、
を特徴とする付記23に記載の顕微鏡システム。
(付記25)
検鏡法の違いに加えて、検鏡法以外の情報も用いて各モードのデフォルト値が調整され、
前記検鏡法以外の情報は、対物レンズの種類または観察倍率の変化量または被写体の種類を含む、
ことを特徴とする付記24に記載の顕微鏡システム。
(付記26)
明視野観察に代表されるように観察像のダイナミックレンジが広い検鏡法においてはデフォルト値として前記ダイナミックレンジ改善モードを選択し、
位相差観察や微分干渉観察に代表されるように観察像のダイナミックレンジが狭い一方で、観察像のコントラストが弱くなりがちな検鏡法においてはデフォルト値として前記微細構造強調モードを選択し、
暗視野観察に代表されるように観察像のダイナミックレンジが広い一方で微細構造も強調したい検鏡法においては、異露光画像合成処理でダイナミックレンジを拡大した上で前記微細構造強調モードを選択し、
それ以外の検鏡法においてはダイナミックレンジ改善と微細構造強調の間の性質を有する複数のモードのうち、いずれかのモードを選択する、
ことを特徴とする付記21乃至25の何れか1つに記載の顕微鏡システム。
(付記27)
前記重み関数を伴った前記ヒストグラム平滑化処理と、異露光画像合成処理を組み合わせたこと、を特徴とする付記15乃至20の何れか1つの顕微鏡システム。
(付記28)
検鏡法を切り替え可能な顕微鏡により観察する被写体を撮像装置で撮像し、
前記撮像された被写体画像に対して画像処理を行ない、
前記画像処理が施された被写体画像を表示装置に表示する、
顕微鏡システムが実行する顕微鏡観察方法であって、
前記画像処理は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有する、
ことを特徴とする顕微鏡観察方法。
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡
3 (透過照明用)光源
3a 透過照明光路
4 (落射照明用)光源
4a 落射照明光路
5 コレクタレンズ
6 ミラー
7 窓レンズ
8 視野絞り(FS)
9 開口絞り(AS)
10 コンデンサレンズ
11 標本
12 対物レンズ
13 結像レンズ
14 ポート
15 キューブユニット(ハーフミラー)
20 撮像装置
21 撮像素子
22 撮像素子駆動部
23 前置処理部
24 A/D変換部
25 信号処理部
26 バス
27 制御部
28 I/F部
30 コンピュータ
31 制御部
32 操作部
33 I/F部
34 表示部
35 記録部
40 画像改善部
41 設定取得部
43 異露光画像合成部
44 適応型階調変換部
45 階調圧縮部
150、151、152 関数
500 画面
501 画像表示領域
502、503、504、505、506、507 ボタン(設定入力手段)
508、509 ラジオボタン
510、511、512 ボタン
530 GUI
531、532、533 スライダー
540 GUI
541、542、543 スライダー
544、545 チェックボックス
600 画面
601 画像表示領域
602、603、604、605、606、607 ボタン(設定入力手段)
608、609、610、611 ラジオボタン
612 ボタン
630 GUI
631、632、633 スライダー
640 GUI
641、642、643 スライダー
644、645 チェックボックス
650、651 スライダー
652 ボタン
653 リスト
655、656、657、658 ラジオボタン
659 スライダー
660 ボタン
S 観察光路

Claims (13)

  1. 顕微鏡により観察する被写体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された被写体画像に対して画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段により画像処理が施された被写体画像を表示する表示手段と、
    を備え、
    前記画像処理手段は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有する、
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記高速モードは、ヒストグラム平滑化処理と重み関数を組み合わせたものであり、
    前記重み関数によって、前記ヒストグラム平滑化効果が階調に依存して変化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記重み関数は、前記微細構造強調モードの場合は全階調に渡って同一の重みを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードの場合は低階調側において効果が強く高階調側で効果が弱くなるように重みを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記重み関数を調整することにより、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードの間の性質を有する複数のモードを有する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記重み関数の調整の他に、ゲイン調整手段と、自動露出手段と、画像処理効果全体の強度を調整する手段と、ノイズリダクション手段の何れかを備え、前記重み関数と組み合わせることを特徴とし、
    前記ダイナミックレンジ改善モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられ、
    前記微細構造強調モードのデフォルト設定を検鏡法別に有し、検鏡法の切り替えに応じて、ゲイン調整と自動露出条件と重み関数と強度とノイズリダクション強度が組み合わせられる、
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記高精度モードにおいて、異なる露光条件の複数枚の画像を合成する異露光画像合成手段と、前記異露光画像合成手段によって作成された高階調画像を前記表示手段の階調へ変換するための階調変換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記階調変換手段は、前記高階調画像を照明光成分と反射率成分へ分離する手段と、照明光成分と反射率成分をそれぞれ異なる方法で階調操作する手段と、階調操作した照明光成分と反射率成分を合成する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡システム。
  8. 前記階調変換手段は、ダイナミックレンジ改善モードの場合は、前記照明光成分の階調変換率に比べて前記反射率成分の階調変換率が低くなるように調整して、階調情報がつぶれない程度に階調変換し、
    微細構造強調モードの場合は、ダイナミックレンジ改善モードに比べて前記反射率成分を強くして、微細構造を強調しつつ階調変換する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡システム。
  9. ユーザからの顕微鏡制御に合わせて、前記高速モードと前記高精度モード、及びそれらの間の性質を有しモードのうちいずれかが選択される、
    ことを特徴とする請求項2乃至8の何れか1項に記載の顕微鏡システム。
  10. 前記顕微鏡操作はXYZ移動量であり、
    XYZ移動のうち何れかの方向の操作量が大きい場合は前記高速モードを選択し、XYZ移動のうち何れの方向でも操作量が大きくない場合は前記高精度モードを選択する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡システム。
  11. 前記顕微鏡操作は動画画面の変化量が大きくなる操作であり、
    動画画面の変化量が大きい操作の場合は前記高速モードを選択し、動画画面の変化量が小さい操作の場合は前記高精度モードを選択する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡システム。
  12. 前記顕微鏡操作は動画、撮像、録画の開始ボタンや停止ボタンの操作であり、
    動画においては前記高速モードを選択し、撮像と録画においては前記高精度モードを選択する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡システム。
  13. 顕微鏡により観察する被写体を撮像手段で撮像し、
    前記撮像された被写体画像に対して画像処理を行ない、
    前記画像処理が施された被写体画像を表示装置に表示する、
    顕微鏡システムが実行する顕微鏡観察方法であって、
    前記画像処理は、ダイナミックレンジ改善モードと微細構造強調モードとを有し、前記ダイナミックレンジ改善モードと前記微細構造強調モードのそれぞれにおいて、高速モードと高精度モードとを有する、
    ことを特徴とする顕微鏡観察方法。
JP2012012849A 2012-01-25 2012-01-25 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法 Pending JP2013152334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012849A JP2013152334A (ja) 2012-01-25 2012-01-25 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012849A JP2013152334A (ja) 2012-01-25 2012-01-25 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013152334A true JP2013152334A (ja) 2013-08-08
JP2013152334A5 JP2013152334A5 (ja) 2015-02-05

Family

ID=49048730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012012849A Pending JP2013152334A (ja) 2012-01-25 2012-01-25 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013152334A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015096912A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 オリンパス株式会社 観察装置
JP2015127770A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社キーエンス 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大画像観察プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
WO2015189874A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 Eizo株式会社 霧除去装置および画像生成方法
WO2017085786A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 Eizo株式会社 画像変換方法及び装置
JP2017146466A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 オリンパス株式会社 共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056587A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Olympus Corp 顕微鏡用撮像装置
JP2004530368A (ja) * 2001-05-02 2004-09-30 アピカル リミテッド 画質向上方法及びそのための装置
JP2008301332A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Keyence Corp 拡大観察装置、拡大画像撮影方法、拡大画像撮影プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004530368A (ja) * 2001-05-02 2004-09-30 アピカル リミテッド 画質向上方法及びそのための装置
JP2004056587A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Olympus Corp 顕微鏡用撮像装置
JP2008301332A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Keyence Corp 拡大観察装置、拡大画像撮影方法、拡大画像撮影プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015096912A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 オリンパス株式会社 観察装置
JP2015127770A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社キーエンス 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大画像観察プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US9972074B2 (en) 2014-06-12 2018-05-15 Eizo Corporation Image processing system and computer-readable recording medium
US10157451B2 (en) 2014-06-12 2018-12-18 Eizo Corporation Image processing system and computer-readable recording medium
CN106462947A (zh) * 2014-06-12 2017-02-22 Eizo株式会社 除雾装置及图像生成方法
JPWO2015189874A1 (ja) * 2014-06-12 2017-04-20 Eizo株式会社 霧除去装置および画像生成方法
CN106462953A (zh) * 2014-06-12 2017-02-22 Eizo株式会社 图像处理系统及计算机可读记录介质
CN106462953B (zh) * 2014-06-12 2019-10-25 Eizo株式会社 图像处理系统及计算机可读记录介质
WO2015189874A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 Eizo株式会社 霧除去装置および画像生成方法
CN106462947B (zh) * 2014-06-12 2019-10-18 Eizo株式会社 除雾装置及图像生成方法
US10096092B2 (en) 2014-06-12 2018-10-09 Eizo Corporation Image processing system and computer-readable recording medium
US10102614B2 (en) 2014-06-12 2018-10-16 Eizo Corporation Fog removing device and image generating method
WO2017085786A1 (ja) * 2015-11-17 2017-05-26 Eizo株式会社 画像変換方法及び装置
US10332485B2 (en) 2015-11-17 2019-06-25 Eizo Corporation Image converting method and device
JPWO2017085786A1 (ja) * 2015-11-17 2018-08-09 Eizo株式会社 画像変換方法及び装置
JP2017146466A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 オリンパス株式会社 共焦点顕微鏡装置、貼り合せ画像構築方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8786764B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and non-transitory storage medium which perform backlight correction
JP6083897B2 (ja) 撮像装置及び画像信号処理装置
JP4860551B2 (ja) 拡大観察装置、高階調画像ファイル作成方法、高階調画像ファイル作成方法、高階調画像ファイル作成プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US9858666B2 (en) Medical skin examination device and method for processing and enhancing an image of a skin lesion
JP5460173B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、撮像装置
JP4218723B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
CN110022469B (zh) 图像处理方法、装置、存储介质及电子设备
JP6525918B2 (ja) 内視鏡システム、画像処理装置、及び画像処理装置の作動方法
JP5188100B2 (ja) 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大画像観察プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JP6066595B2 (ja) 眼底画像の画像処理装置、眼底画像の画像処理方法、及びプログラム
JP5064312B2 (ja) ホワイトバランス調整装置、撮像装置、ホワイトバランス調整方法、プログラムおよび集積回路
JP2008301332A (ja) 拡大観察装置、拡大画像撮影方法、拡大画像撮影プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
WO2013027455A1 (ja) 自動露光制御装置、制御装置、内視鏡装置及び自動露光制御方法
CN107918929B (zh) 一种图像融合方法、装置及系统
JP2013152334A (ja) 顕微鏡システムおよび顕微鏡観察方法
JP4813897B2 (ja) 画像信号処理装置
JP5669616B2 (ja) 撮像装置、画像生成方法、及び、画像生成プログラム
JP2003234950A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、および画像処理方法
JP5241944B2 (ja) 拡大観察装置、拡大画像撮影方法、拡大画像撮影プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
WO2010007726A1 (ja) 撮像装置、画像処理プログラム、画像処理装置、および画像処理方法
JP4128405B2 (ja) 顕微鏡用撮像装置
JP5298229B2 (ja) 拡大観察装置、拡大画像撮影方法、拡大画像撮影プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
EP2991335B1 (en) Image capture device and control method thereof
JP4992379B2 (ja) 画像の階調変換装置、プログラム、電子カメラ、およびその方法
WO2022113367A1 (ja) 画像変換方法、プログラム、画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161018