JP2017145857A - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】往復運動や振り子運動を行う質量体の質量を増大させて周波数の低い振動の減衰性能を向上させることができるとともに、装置の大型化を抑制することのできる捩り振動低減装置を提供する。
【解決手段】回転体5と、トルク変動によって回転体5に対して相対回転する慣性体1とを有する捩り振動低減装置において、回転体5と慣性体1とに対してトルク伝達可能に設けられた連結部材3と、回転体5と慣性体1とのいずれか一方に形成されかつ連結部材3を回転体5の回転方向には拘束するとともに回転体5の半径方向には移動可能に係合させた第1連結部7と、回転体5と慣性体1とのいずれか他方に形成され、連結部材3と係合する第2連結部2,4とを備え、連結部材3は、回転体5と慣性体1とが相対回転すると、第1連結部7に対する接触箇所Pが回転体5の半径方向に変位する。
【選択図】図1

Description

この発明は、入力されたトルクの変動(振動)に起因する捩り振動を低減させる振動低減装置に関するものである。
この種の装置の一例が特許文献1に記載されている。その装置は、動力源に接続された環状の支持部材と、支持部材の円周方向に一定の間隔で形成されたガイド孔と、各ガイド孔のそれぞれに配置された複数の質量体とを有している。支持部材が回転すると、ガイド孔内に配置されている質量体も回転し、遠心力によってガイド孔の内壁面のうち支持部材の半径方向で外側の内壁面に各質量体が押し付けられる。遠心力によって半径方向で外側の内壁面に各質量体が押し付けられている状態でトルクが変動すると、半径方向で外側の内壁面に沿って各質量体が往復動する。それらの質量体の慣性力がトルク変動に起因する捩り振動を抑制する方向に作用し、その捩り振動が低減される。
特開2012−77827号公報
トルク変動に起因する捩り振動を質量体の往復動によって低減する装置では、質量体の質量が大きいほど、低周波数の振動の減衰性能が向上する。特許文献1に記載された構成で、低周波数の振動の減衰性能を向上させる方法として質量体の数を多くして、装置の全体としての質量体の質量を増大させることが考えられる。しかしながら、支持部材の円周方向におけるガイド孔の設置数を増加させると、互いに隣接するガイド孔同士の間でスペースの取り合いが生じたり、各ガイド孔の大きさが制限されたりするため、質量体の総数を多くすることは困難であり、装置の全体として質量体の質量を増大させて振動減衰性能を向上させる点で改善の余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、往復運動もしくは振り子運動を行う質量体の質量を増大させて周波数の低い振動の減衰性能を向上させることができるとともに、装置の大型化を抑制することのできる捩り振動低減装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、上記の目的を達成するために、トルクが入力されて回転する回転体と、前記トルクが変動することにより前記回転体に対して相対的に回転する慣性体とを有し、前記慣性体の前記回転体に対する相対回転によって前記回転体の捩り振動を抑制する捩り振動低減装置において、前記回転体と前記慣性体とに対してトルク伝達可能に設けられた連結部材と、前記回転体と前記慣性体とのいずれか一方に形成され、かつ、前記連結部材を前記回転体の回転方向には拘束するとともに前記回転体の半径方向には移動可能に係合させた第1連結部と、前記回転体と前記慣性体とのいずれか他方に形成され、前記連結部材と係合する第2連結部と備え、前記連結部材は、前記回転体と前記慣性体とが相対回転すると、前記連結部材の前記第1連結部に対する接触箇所が前記回転体の半径方向に変位して前記第1連結部と前記第2連結部とに係合することを特徴とするものである。
また、この発明では、前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、前記連結部材は、前記回転体の回転中心軸線と平行に配置された断面円形のピン部材によって構成され、前記第2連結部は、前記回転体が回転することによる遠心力で前記ピン部材が押し付けられかつ前記慣性体の曲率半径より前記慣性体の回転中心から外れた箇所を中心とした小さい曲率半径の円弧面を有していてよい。
さらに、この発明では、前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、前記連結部材は、前記ガイド溝部によって前記回転体の半径方向にガイドされる遠心マスと前記遠心マスに前記回転体の円周方向に並んで形成された少なくとも一対の第1孔部と前記第1孔部に移動可能に挿入されたピンとを有し、前記第2連結部は、前記ピンが挿入された第2孔部を有していてよい。
そして、この発明では、前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、前記連結部材は、前記ガイド溝部によって前記回転体の半径方向にガイドされる断面が環状をなす中空材によって構成され、前記第2連結部は、前記中空材の内径より小さい外径でかつ前記中空材の内部に挿入された支持ピンによって構成されていてよい。
また、この発明では、前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、
前記連結部材は、前記ガイド溝部に接触する面が曲面として形成されかつ前記曲面の曲率中心から外れた箇所を中心にして回転する揺動体によって構成され、前記第2連結部は、前記揺動体の回転中心に回転可能に嵌合している連結ピンによって構成されていてよい。
この発明によれば、回転体と慣性体とは連結部材を介してトルク伝達可能に連結され、また回転体のトルクが変動すると慣性体が自らの慣性力によって、回転体に対して相対回転する。連結部材は、回転体もしくは慣性体に対して第1連結部によって連結されており、その第1連結部では、連結部材は回転体の半径方向には移動可能であり、例えば遠心力が作用すると回転体の半径方向で外側に移動する。また、連結部材は、第1連結部によって回転体の回転方向には拘束されていて、第1連結部と連結部材との間でトルクを伝達する。これに対して第2連結部には連結部材が前記回転体の半径方向で係合し、したがって連結部材に遠心力が作用した場合には連結部材が第2連結部に密着する。その状態で上記のトルクの変動によって回転体と慣性体とが相対回転すると、連結部材の第1連結部に対する接触箇所が回転体の半径方向に変位する。その結果、回転体と慣性体との間で生じる慣性体の慣性に基づくトルクの作用箇所が半径方向に変化する。このような変化がトルクの周期的な変化すなわち振動によって繰り返し生じるので、トルクの変動やそれに起因する捩り振動を効果的に抑制することができる。また、この発明では、回転体に直接取り付け、もしくは係合させる部材は連結部材であって、振動低減のための慣性体は、回転体に隣接して配置するなど、慣性体の配置や大きさが回転体の大きさや形状などによって制約を受けない。そのため、回転体を大型化することなく慣性体の質量を増大させることができる。
この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第1の例を模式的に示す正面図である。 図1に示すII−II線に沿う断面図である。 転動体を介した慣性体と連結部材との接続構造の他の例を説明するための図である。 転動体を介した慣性体と連結部材との接続構造の更に他の例を説明するための図である。 転動体を介した慣性体と連結部材との接続構造のまた更に他の例を説明するための図である。 転動体の形状の他の例を説明するための図である。 転動体の形状の更に他の例を説明するための図である。 転動体の形状のまた更に他の例を説明するための図である。 ガイド溝部を構成している一対の溝壁部の他の例を説明するための図である。 ガイド溝部を構成している一対の溝壁部の更に他の例を説明するための図である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第2の例を模式的に示す正面図である。 図11に示すXII−XII線に沿う断面図である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第3の例を模式的に示す正面図である。 この発明の実施形態における慣性体の両側に連結部材をそれぞれ配置した例である。 この発明の実施形態における連結部材の両側に慣性体をそれぞれ配置した例である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第4の例を示す正面図である。 図16に示すXVII−XVIIに沿う断面図である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第5の例を示す正面図である。 図18に示すXIX−XIXに沿う断面図である。 図18に示す捩り振動低減装置の他の例を示す正面図である。 図20に示すXXI−XXIに沿う断面図である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第6の例を示す正面図である。 図22に示すXXIII−XXIIIに沿う断面図である。 この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第7の例を示す正面図である。 図24に示すXXV−XXVに沿う断面図である。
つぎにこの発明を実施形態に基づいて説明する。この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置は、トルクの変動に応じて回転体に対して相対的に慣性体を回転させることによりトルク変動に起因する回転体の捩り振動を低減もしくは抑制するように構成されている。図1は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第1の例を模式的に示す正面図であり、図2は、図1に示すII−II線に沿う断面図である。慣性体1は、ここに示す例では、環状のプレートであって、その中心に形成されている孔部1aに後述する回転軸6が貫通されている。この慣性体1の回転中心Oから同一の半径位置の円周上に一定の間隔でガイド孔2が形成されている。それらのガイド孔2は慣性体1をその板厚方向に貫通して形成されており、各ガイド孔2に、この発明の実施形態における連結部材に相当する転動体3がそれぞれ配置されている。上述した各ガイド孔2はその内部に配置される転動体3が所定の範囲で往復動できる適宜の形状および大きさに形成されている。その形状は、図1に示す楕円形状であってもよく、あるいは単純な円形であってもよい。図1には、回転中心Oについて点対称となる位置に四つのガイド孔2を形成した例を示してあるが、回転中心Oについて点対称となる位置に少なくとも二つのガイド孔2を形成してもよい。要は、各転動体3の重心の位置が上述した回転中心Oもしくは回転中心Oを通る軸線にほぼ一致していればよい。
ガイド孔2の内壁面のうち慣性体1の半径方向で外側の内壁面は、転動体3が遠心力によって押し付けられかつトルク変動によって転動体3が往復動させられる転動面4となっている。その転動面4の形状は、慣性体1の半径より小さい曲率半径の円弧面もしくは円弧面に近似した曲面である。遠心力によって転動面4に転動体3が押し付けられる箇所がこれらの間でのトルクの伝達箇所であって、そのトルクの伝達箇所は後述するトルクの変動に応じて転動面4に沿って移動し、すなわち半径方向に変化する。なお、この転動面4に続いている両側の内壁面が各ガイド孔2を区画している境界面となっており、転動体3はこれらの境界面を限度として、あるいは各境界面同士の間で転動するように構成されている。なお、転動体3の形状については後述する。また、上述したガイド孔2や転動面4が、この発明の実施形態における第2連結部に相当している。
転動体3は、図1に示す例では、転動面4に沿って転動するように円柱状に形成されており、その軸長は慣性体1の板厚より長い。そのため、転動体3の両端部は図2に示すように、ガイド孔2から軸線方向に突出している。
上述した慣性体1と同軸上にかつ慣性体1の軸線方向で慣性体1に隣接して回転体5が配置されている。その回転体5は円板状に形成されていて、その直径は、遠心力によって各転動面4に押し付けられている各転動体3に対して慣性体1の半径方向で内側から接触する円の直径より小さい直径に設計されている。この回転体5は回転軸6を介して図示しない駆動力源に連結されると共に上述した慣性体1の孔部1aを貫通している。
また回転体5の外周面における上述したガイド孔2に対応する位置に、前記外周面から半径方向で外側に延びたガイド溝部7がそれぞれ設けられている。そのガイド溝部7は半径方向で外側に延びた一対の溝壁部7aを有しており、それらの溝壁部7a同士の間隔は前記転動体3の外径とほぼ同じ、もしくは転動体3の外径より僅かに長く設計されている。また、半径方向で外側におけるそれらの溝壁部7aの端部は、慣性体1の外周縁より半径方向で内側に位置している。そして、図2に示すように、ガイド溝部7に、軸線方向での転動体3の一方の端部側が配置されている。こうして各転動体3はガイド溝部7によって慣性体1の回転方向においては一体となって移動するように拘束されている。また、ガイド溝部7は半径方向には開口しているため、各転動体3は前記半径方向にガイド孔2の内部を限度として移動できるようになっている。上述した溝壁部7aと転動体3の一方の端部の外周面との接触箇所Pがこれらの間でのトルクの伝達箇所であって、その接触箇所Pは後述するようにトルクの変動に応じて半径方向に変化する。なお、上述したガイド溝部7がこの発明の実施形態における第1連結部に相当している。
つぎに上記構成の捩り振動低減装置の作用について説明する。回転軸6にトルクが伝達されて回転体5が回転する。各転動体3はガイド溝部7によって回転体5に連結されているため、各転動体3は回転体5と共に回転し、各転動体3に遠心力が作用する。その遠心力がある程度大きければ、各転動体3はガイド溝部7内における半径方向で外側に移動する。そして、各転動体3は転動面4のうち慣性体1の回転中心Oから最も離れた箇所に移動し、転動面4に押し付けられる。このように転動面4に転動体3が押し付けられている状態で回転軸6に伝達されるトルクの変動がないあるいはわずかである場合には、上記構成の捩り振動低減装置の全体が一体となって回転する。
回転軸6に入力されるトルクが変動すると、回転体5の回転に振動が生じ、それに伴って各転動体3の回転に振動が生じる。そして、各転動体3と慣性体1とが所定角度、相対回転し、各転動体3は転動面4に沿って転動する。転動面4は曲率半径が小さい曲面となっているので、回転体5の半径方向における転動体3の位置が転動面4に沿って前記半径方向に変化する。これによって、ガイド溝部7内における転動体3の位置が前記半径方向に変化する。具体的には、ガイド溝部7と転動体3との接触箇所Pつまり回転体5に対して慣性体1の慣性トルクが作用する箇所が半径方向に変化する。このような変化がトルク変動によって繰り返し生じる。そのため、トルクの変動や前記トルクの変動に起因する捩り振動を効果的に抑制できる。
また、上記構成の捩り振動低減装置をオイルに浸漬させ、もしくは、転動体3や転動面4に強制的あるいは間接的にオイルを供給するように構成した場合について説明する。上述した構成の装置では、入力されるトルクの変動に応じて慣性体1の回転に振動が生じる。この慣性体1は上述したように環状のプレートであるため、その回転方向への振動によってオイルは主としてせん断作用を受ける。つまりオイルの抵抗によって慣性体1の回転方向への振動が阻害されにくいため、オイルの抵抗による振動減衰性能の悪化を防止もしくは抑制できる。
ここで、転動体3を介した慣性体1と回転体5との接続構造の他の例について説明する。図3にその例を示してある。ここに示す例は、軸線方向でガイド溝部7における慣性体1とは反対側を閉じた例である。回転体5は円板状のプレートであって、慣性体1の外径より僅かに小さい外径に形成されている。その回転体5における慣性体1側の面であって、遠心力によって転動面4に押し付けられた転動体3に対応する位置のそれぞれに軸線方向に測った長さが浅い凹部としてガイド溝部7が形成されている。各ガイド溝部7は半径方向で外側に開口しており、円周方向における溝幅は転動体3の直径とほぼ同じ、もしくは僅かに長く設計されている。回転体5の円周方向におけるガイド溝部7の両側の壁面が溝壁部7aとなっている。また、回転体5の軸線方向における壁面が蓋部7bとなっている。このガイド溝部7に、軸線方向における転動体3の一方の端部3a側が配置されている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
次に、図3に示す構成の捩り振動低減装置の作用について説明する。軸線方向で慣性体1側から回転体5側に転動体3が移動した場合には、ガイド溝部7の蓋部7bに、転動体3の一方の端部3aが接触する。そのため、ガイド孔2から回転体5側に転動体3が抜け出ることを抑制できる。また、図3に示す構成であっても、上述した図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図4は、転動体3を介した慣性体1と回転体5との接続構造の更に他の例を説明するための図である。ここに示す例は、軸線方向でガイド孔2における回転体5とは反対側を閉じた例である。慣性体1における回転体5側の面であって、慣性体1の回転中心Oから同一の半径位置の円周上に一定の間隔で軸線方向に測った長さが浅い凹部としてガイド孔2が形成されている。このガイド孔2の内壁面のうち半径方向で外側の内壁面は上述した転動面4となっており、ガイド孔2の内壁面のうち軸線方向における内壁面が底部2aとなっている。このガイド孔2に軸線方向における転動体3の他方の端部3bがそれぞれ配置される。なお、各ガイド孔2は上述したようにその内部に配置される転動体3が所定の範囲で往復動できる適宜の形状および大きさに形成されている。その形状は、図1に示すいわゆる楕円形状であってもよく、あるいは単純な円形であってもよい。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
図4に示す例では、軸線方向で回転体5側から慣性体1側に転動体3が移動した場合には、ガイド孔2の底部2aに、転動体3の他方の端部3bが接触する。そのため、ガイド孔2から回転体5とは反対側に転動体3が抜け出ることを抑制できる。また、図1や図3に示す構成と比較して、底部2aの分、慣性体1の質量を増大できる。これにより慣性体1の慣性トルクを大きくできるため、振動減衰性能を向上できる。
図5は、転動体3を介した慣性体1と回転体5との接続構造のまた更に他の例を説明するための図である。図5に示す例では、回転体5は図3に示すように構成され、慣性体1は図4に示すように構成されている。
図5に示す例では、軸線方向で慣性体1側から回転体5側に転動体3が移動した場合には、ガイド溝部7の蓋部7bに転動体3の一方の端部3aが接触し、軸線方向で回転体5側から慣性体1側に転動体3が移動した場合には、ガイド孔2の底部2aに転動体3の他方の端部3bが接触する。そのため、この発明の実施形態における捩り振動低減装置の軸線方向に転動体3が抜け出ることを防止もしくは抑制できる。また、図1や図2に示す構成と比較して、底部2aの分、慣性体1の質量を増大してその慣性トルクを増大できるため、振動減衰性能を向上できる。
また、転動体3の形状の他の例について説明する。図6はその例を示している。図6に示す例における転動体3は、円柱状の軸部3cと、その軸線方向での両側に設けられたフランジ部3dとによって構成されており、断面形状が「H」形を成している。また、回転体5におけるガイド溝部7に、軸線方向で回転体5側に位置している一方のフランジ部3dが配置されている。溝壁部7aと一方のフランジ部3dの外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。なお、図6には、図1に示すガイド溝部7と同様に構成したガイド溝部7を記載してあるが、これに替えて、上述した図3に示す構成のガイド溝部7を回転体5に設けてもよい。いずれの構成であっても、回転体5の回転方向におけるガイド溝部7の溝幅は、フランジ部3dの外径とほぼ同じ、もしくはフランジ部3dの外径より僅かに長く設計されている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
このような構成であれば、転動体3が軸線方向に移動した場合に、各フランジ部3dが慣性体1の両側面に引っ掛かるので、転動体3がガイド孔2からその軸線方向に抜け出ることを抑制できる。また、図6に示す構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図7は転動体3の形状の更に他の例を説明するための図である。図7に示す例における転動体3は円柱状に形成されており、その軸線方向で回転体5側の一方の端部3aに係合凸部8が一体に設けられている。上述したガイド溝部7に係合凸部8が配置されるように構成されている。溝壁部7aと係合凸部8の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。なお、図7には、図1に示すガイド溝部7と同様に構成したガイド溝部7を記載してあるが、これに替えて、上述した図3に示す構成のガイド溝部7を回転体5に設けてもよい。いずれの構成であっても、回転体5の回転方向におけるガイド溝部7の溝幅は、係合凸部8の外径とほぼ同じ、もしくは係合凸部8の外径より僅かに長く設計されている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。このような構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図8は転動体の形状のまた更に他の例を説明するための図である。ここに示す例は、円柱状の転動体3に替えて球状の転動体30を用いた例である。その直径は慣性体1の板厚より長く設計されている。また、ガイド孔2における半径方向で外側の内壁面は、遠心力によって転動体30が押し付けられる転動面40であって、その転動面40は転動体30が嵌まり合う形状に構成されている。そして、遠心力によって転動面40に転動体30が押し付けられている状態で、転動体30における回転体5側に突出している部分が回転体5におけるガイド溝部7に配置されるように構成されている。溝壁部7aと転動体30の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。なお、図8には、図1に示すガイド溝部7と同様に構成したガイド溝部7を記載してあるが、これに替えて、上述した図3に示す構成のガイド溝部7を回転体5に設けてもよい。いずれの構成であっても、回転体5の回転方向におけるガイド溝部7の溝幅は、転動体30の直径とほぼ同じ、もしくは転動体30の直径より僅かに長く設計されている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
このような構成であれば、慣性体1と回転体5とが相対回転することにより、転動体30にヨーモーメントが生じたとしても、それによって慣性体1の転動姿勢が変化させられてしまうことを抑制できる。すなわち、慣性体1の回転が阻害されることを抑制できる。そのため、振動減衰性能の向上を図ることができる。
さらにここで、上述したガイド溝部7を構成している一対の溝壁部7aの他の例について説明する。図9はその例を示している。半径方向で外側における各溝壁部7aの各端部であって、円周方向で互いに対向する面は、図9に示すようにその断面形状がほぼ円形となるように構成されている。つまり各溝壁部7aの各端部に曲部9が形成されている。これらの曲部9同士の間に転動体3が配置されている。曲部9と転動体3の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
また、図10はガイド溝部7を構成している一対の溝壁部7aの更に他の例を説明するための図である。各溝壁部7aは回転体5の半径方向で外側に向けて延びて形成されると共に、回転体5の回転方向で後方側に湾曲して形成されている。それらの溝壁部7a同士の間における互いに対向する面のうち、前記回転方向で転動体3の前側の面が転動体3に対する凸曲面10となっており、前記回転方向で転動体3の後側の面が転動体3に対する凹曲面11となっている。これらの凸曲面10と凹曲面11との間に転動体3が配置されている。凸曲面10および凹曲面11と転動体3の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
図9および図10に示す構成であれば、トルク変動によってガイド溝部7と転動体3との接触箇所Pが半径方向に変化した場合であっても、前記接触箇所Pにおいてガイド溝部7から転動体3に伝達されるトルクの作用線方向Aと、転動体3の進行方向Bもしくは転動面4と転動体3との接点における接線方向とによって形成される角度の変化を抑制もしくは小さくできる。その結果、転動体3を介して回転軸6から慣性体1にトルクをスムーズに伝達できる。また、図9および図10に示す構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の振動減衰性能を得ることができる。
図11は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第2の例を模式的に示す正面図であり、図12は図11に示すXII−XII線に沿う断面図である。回転体5は円板状のプレートであって、その外径は慣性体1の外径より僅かに小さい外径に形成されている。その回転体5における慣性体1の回転中心Oから同一の半径位置に、各ガイド孔2に対応して長孔12が形成されている。各長孔12は半径方向に延びる長方形であって、円周方向における長孔12の幅は転動体3の外径とほぼ同じ、もしくは転動体3の外径より僅かに長く設計されている。また、半径方向における長孔12の長さは転動体3が転動面4を限度として転動体3が半径方向に移動可能な長さに設計されている。この長孔12に転動体3の一方の端部が配置されている。つまり上述した長孔12がガイド溝部7として機能、この長孔12の内壁面のうち、円周方向で互いに対向する内壁面が上述した溝壁部7aとなっている。長孔12の内壁面と転動体3の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
また、図13は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第3の例を模式的に示す正面図である。この図13に示す例では、回転体5は半径方向に延びる長方形に形成されており、その長さは、慣性体1の外径より僅かに短い長さに設計されている。この回転体5の両端部であって、慣性体1の回転中心Oから同一の半径位置に上述した長孔12がそれぞれ形成されている。また、図13に示す例では、慣性体1の回転中心Oについて点対称に2つのガイド孔2が形成され、それらのガイド孔2に配置された転動体3の一方の端部が上述した長孔12に配置されている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
図11や図13に示す構成であれば、円板状あるいは長方形の回転体5に長孔12を形成すればよいため、回転体5の構成を簡素化してその加工コストや製造コストの低減を図ることができる。また、図13に示す構成であれば、少なくとも2つの転動体3を回転中心Oに対して点対称に配置すればよいため、装置の全体として部品点数を削減できると共に、部材コストや製造コストの低減を図ることができる。さらに、図11および図13に示すいずれの構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図14は、この発明の実施形態における慣性体1の両側に回転体5をそれぞれ配置した例である。2つの回転体5が回転軸6に一体回転可能に固定されており、それらの回転体5同士の間隔は慣性体1の板厚より僅かに長く設計されている。各回転体5同士の間に慣性体1が配置されている。このような構成であれば、軸線方向における転動体3の両端部から転動体3にトルクが入力されるため、転動体3にヨーモーメントが生じることを防止もしくは抑制できる。その結果、転動体3は転動面4に沿って安定して往復動でき、回転体5と慣性体1との相対回転が良好になる。また、図15は、この発明の実施形態における回転体5の両側に慣性体1をそれぞれ配置した例である。回転体5は回転軸6に一体に設けられており、その回転体5の両側に慣性体1がそれぞれ設けられている。図15に示す構成では、転動体3に伝達されたトルクは転動体3の両端部から各慣性体1に伝達される。そのため、図15に示す構成であっても、図14に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図16は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第4の例を示す正面図であり、図17は、図16に示すXVII−XVIIに沿う断面図である。図16および図17に示す例は、半径方向で慣性体1の内側に同心円状に回転体5を配置した例である。慣性体1における同一の半径位置に回転中心Oに対して点対称に4つのガイド孔2が形成されている。回転体5の直径は、遠心力によって各転動面4に押し付けられている各転動体3に対して慣性体1の半径方向で内側から接触する円の直径より小さい直径に設計されている。その回転体5の外周面における各ガイド孔2に対応する位置に、前記外周面から半径方向で外側に延びたガイド溝部7がそれぞれ設けられている。ガイド溝部7を構成している一対の溝壁部7a同士の間に転動体3が配置され、溝壁部7aと転動体3の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。それら一対の溝壁部7aおよび転動体3がガイド孔2内に配置されている。また一対の溝壁部7aは円周方向で転動体3の両側に配置されるため、各溝壁部7aの分、慣性体1の円周方向にガイド孔2は拡大して形成されている。すなわち、円周方向でのガイド孔2の両側に各溝壁部7aの収容部13がそれぞれ形成されている。また、一対の溝壁部7aの各端部は、遠心力によって転動面4に押し付けられている転動体3の図示しない重心位置に対応する半径位置にまで延びている。それらの各端部には、上述した図9に示すように曲部9が形成されていてもよい。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
このような構成であれば、慣性体1と回転体5とを同一平面上につまり同心円状に配置できるため、装置の全体として軸長を短くできる。その結果、搭載性を向上できる。図16および図17に示すに示す構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図18は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第5の例を示す正面図であり、図19は、図18に示すXIX−XIXに沿う断面図である。慣性体1は、一例として環状のプレートであって、この慣性体1における回転中心Oから同一の半径位置に慣性体1を板厚方向に貫通する一対の第1連通孔14が複数箇所に形成されている。具体的には、ここに示す例では、慣性体1の回転中心Oに対して点対称に4箇所に形成されている。また、慣性体1の両側であって、各一対の第1連通孔14に対応する位置に遠心マス15が配置されている。それらの遠心マス15は円周方向に延びた半円状に形成されており、これらの遠心マス15における中央部分に第1連通孔14に対応する第2連通孔16が遠心マス15を板厚方向に貫通して形成されている。各連通孔14,16は同じ孔径に設計されている。そして、軸線方向で互いに対応する位置に配置された第1連通孔14および第2連通孔16に亘ってピン17が挿入されている。それらのピン17を介して慣性体1に揺動可能に遠心マス15が取り付けられている。
一方、回転軸6に回転体5が一体に設けられている。その回転体5は円板状に形成されていて、その外周面における上述した遠心マス15が配置される位置に対応して、ガイド溝部7がそれぞれ設けられている。ここに示す例では、回転体5の外周面から半径方向で外側に4つの溝壁部7aが延びており、円周方向で互いに隣接して配置されている溝壁部7a同士の間に、上述した遠心マス15がそれぞれ配置されている。また、各溝壁部7aに、円周方向における遠心マス15の各端部が接触するように構成されている。その接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。なお、上述した第1連通孔14がこの発明の実施形態における第2孔部に相当し、上述した第2連通孔16がこの発明の実施形態における第1孔部に相当している。また、上述した遠心マス15と第2連通孔16とピン17とがこの発明の実施形態における連結部材に相当している。
上記構成の捩り振動低減装置の作用について説明する。各遠心マス15はガイド溝部7によって回転体5に連結されているため、各遠心マス15は回転体5と共に回転し、各遠心マス15に遠心力が作用する。その遠心力がある程度大きければ、各遠心マス15は半径方向で外側に移動する。上述したピン17は第2連通孔16における半径方向で内側の内壁面に押しつけられると共に、第1連通孔14における半径方向で外側の内壁面に押しつけられる。この状態でトルクの変動がないあるいはわずかである場合には、上記構成の捩り振動低減装置の全体が一体となって回転する。
これに対して、トルクが変動すると、回転体5の回転に振動が生じ、それに伴って各遠心マス15の回転に振動が生じる。そして各遠心マス15と慣性体1とが所定角度、相対回転する。各連通孔14,16は曲率半径が小さい曲面となっているので、前記相対回転によって回転体5の半径方向における各遠心マス15の位置が変化する。その結果、ガイド溝部7と各遠心マス15との接触箇所Pが前記半径方向に変化する。すなわち回転体5に対して慣性体1の慣性トルクが作用する箇所が半径方向に変化する。このような変化がトルク変動によって繰り返し生じる。そのため、トルクの変動や前記トルクの変動に起因する捩り振動を効果的に抑制できる。また、このような構成であれば、装置の全体として慣性体1の質量を増大でき、振動減衰性能を更に向上できる。
図20は、図18に示す捩り振動低減装置の他の例を示す正面図であり、図21は、図20に示すXXI−XXIに沿う断面図である。ここに示す例では、回転体5側に配置されている各遠心マス15に、係合凸部8がそれぞれ設けられており、ガイド溝部7に係合凸部8が配置されている。溝壁部7aと係合凸部8の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。なお、図20には、図1に示すガイド溝部7と同様に構成したガイド溝部7を記載してあるが、これに替えて、上述した図3に示す構成のガイド溝部7を回転体5に設けてもよい。いずれの構成であっても、回転体5の回転方向におけるガイド溝部7の溝幅は、係合凸部8の外径とほぼ同じ、もしくは係合凸部8の外径より僅かに長く設計されている。図20および図21に示す構成であっても、図1に示す構成と同様の原理により、図1や図18に示す構成と同様の作用・効果を得ることができる。
図22は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第6の例を示す正面図であり、図23は、図22に示すXXIII−XXIIIに沿う断面図である。ここに示す例は、この発明の実施形態における連結部材をリング18によって構成した例である。すなわち、慣性体1は環状のプレートであって、その慣性体1における回転中心Oから同一の半径位置に、回転中心Oについて点対称に4つの突起部19が回転体5側に延びて形成されている。それらの突起部19に対応する位置にリング18が配置されており、各リング18の内部に各突起部19が挿入されている。具体的には、リング18の内壁面のうち、慣性体1の半径方向で内側の内壁面に突起部19の外周面が接触するように構成されている。また各リング18は回転体5におけるガイド溝部7に配置されている。溝壁部7aとリング18の外周面との接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。他の構成は図1および図2に示す構成と同様であるため、図1および図2に示す構成と同様の部分には図1および図2と同様の符号を付してその説明を省略する。なお、上述したリング18がこの発明の実施形態における中空材に相当し、上述した突起部19がこの発明の実施形態における支持ピンに相当している。
図22および図23に示す構成では、リング18はガイド溝部7によって回転体5に連結されているため、リング18は回転体5と共に回転する。各突起部19はリング18の内壁面に係合しているため、トルク変動がないあるいはわずかである場合には、装置の全体が一体となって回転する。この状態でトルクが変動すると、リング18と慣性体1とが所定角度、相対回転する。リング18の内壁面は曲率半径が小さい曲面となっているので、リング18の内壁面と突起部19の外周面との接触箇所Pが前記半径方向に変化する。これにより回転体5に対して慣性体1の慣性トルクが作用する箇所が半径方向に変化する。このような変化がトルク変動によって繰り返し生じる。そのため、トルクの変動や前記トルクの変動に起因する捩り振動を効果的に抑制できる。また、このような構成であれば、図1や図3に示す構成と比較して、慣性体1にガイド孔2を設けないため、慣性体1の質量を増大できる。これにより、慣性体1の慣性トルクを大きくできるため、振動減衰性能を更に向上できる。
図24は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の第7の例を示す正面図であり、図25は、図24に示すXXV−XXVに沿う断面図である。ここに示す例は、慣性体1に対して揺動可能に遠心マス15を取り付けた例である。図24および図25に示す例では、遠心マス15は一例として扇状に形成されていて、その遠心マス15の外周面のうち扇状の部分つまり曲面20として形成されている部分が上述したガイド溝部7に接触するように構成されている。その接触箇所が上述した接触箇所Pとなっている。その曲面20の曲率中心から外れた箇所に、孔部が形成されていて、その孔部に慣性体1に一体に形成された連結ピン21が回転可能に嵌合されている。そのため、遠心マス15は連結ピン21との嵌合箇所を回転中心として揺動する。なお、連結ピン21は遠心マス15に一体に形成し、その連結ピン21を慣性体1に回転可能に嵌合させてもよい。上述した連結ピン21がこの発明の実施形態における第2連結部に相当している。
図24および図25に示す構成では、遠心マス15はガイド溝部7によって回転体5に連結されているため、遠心マス15は回転体5と共に回転する。その遠心マス15を介して回転体5に慣性体1が連結されている。回転体5に入力されるトルク変動がないあるいはわずかである場合には、装置の全体が一体となって回転する。各遠心マス15に作用する遠心力がある程度大きければ、連結ピン21の外周面のうち回転体5の半径方向で内側の外周面に、孔部の内周面のうち前記半径方向で内側の内周面が前記遠心力に応じた荷重で押し付けられる。この状態でトルクが変動すると、回転体5の回転に振動が生じ、回転体5と慣性体1とが所定角度、相対回転する。すなわち、各遠心マス15は連結ピン21を中心にして揺動する。その結果、ガイド溝部7と各遠心マス15の曲面20との接触箇所Pが前記半径方向に変化する。これにより回転体5に対して慣性体1の慣性トルクが作用する箇所が半径方向に変化する。このような変化がトルク変動によって繰り返し生じる。そのため、トルクの変動や前記トルクの変動に起因する捩り振動を効果的に抑制できる。また、図24および図25に示す構成であれば、図1や図3に示す構成と比較して、ガイド孔2を設けないため、その分、慣性体1の質量を増大できる。慣性体1の慣性トルクを大きくできるため、振動減衰性能を向上できる。
さらに、上述したいずれの構成であっても、回転体5に直接取り付けられ、もしくは係合させる部材は連結部材であって、慣性体1は、回転体5に隣接して配置される。そのため、慣性体1の配置や大きさが回転体5の大きさや形状などによって制約を受けない。その結果、回転体を大型化することなく慣性体1の質量を増大させて振動減衰性能を向上させることができる。また装置の大型化を防止もしくは抑制できる。なお、この発明を複数の実施形態に基づいて説明したが、この発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、慣性体1を複数に分割し、各分割片にガイド孔2を形成してもよい。
1…慣性体、 2…ガイド孔(第2連結部)、 3…転動体(連結部材)、 4…転動面(第2連結部)、 5…回転体、 7…ガイド溝部(第1連結部)、 P…接触箇所。

Claims (5)

  1. トルクが入力されて回転する回転体と、前記トルクが変動することにより前記回転体に対して相対的に回転する慣性体とを有し、前記慣性体の前記回転体に対する相対回転によって前記回転体の捩り振動を抑制する捩り振動低減装置において、
    前記回転体と前記慣性体とに対してトルク伝達可能に設けられた連結部材と、
    前記回転体と前記慣性体とのいずれか一方に形成され、かつ、前記連結部材を前記回転体の回転方向には拘束するとともに前記回転体の半径方向には移動可能に係合させた第1連結部と、
    前記回転体と前記慣性体とのいずれか他方に形成され、前記連結部材と係合する第2連結部と備え、
    前記連結部材は、前記回転体と前記慣性体とが相対回転すると、前記連結部材の前記第1連結部に対する接触箇所が前記回転体の半径方向に変位して前記第1連結部と前記第2連結部とに係合する
    ことを特徴とする捩り振動低減装置。
  2. 前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、
    前記連結部材は、前記回転体の回転中心軸線と平行に配置された断面円形のピン部材によって構成され、
    前記第2連結部は、前記回転体が回転することによる遠心力で前記ピン部材が押し付けられかつ前記慣性体の曲率半径より前記慣性体の回転中心から外れた箇所を中心とした小さい曲率半径の円弧面を有していることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動低減装置。
  3. 前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、
    前記連結部材は、前記ガイド溝部によって前記回転体の半径方向にガイドされる遠心マスと前記遠心マスに前記回転体の円周方向に並んで形成された少なくとも一対の第1孔部と前記第1孔部に移動可能に挿入されたピンとを有し、
    前記第2連結部は、前記ピンが挿入された第2孔部を有していることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動低減装置。
  4. 前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、
    前記連結部材は、前記ガイド溝部によって前記回転体の半径方向にガイドされる断面が環状をなす中空材によって構成され、
    前記第2連結部は、前記中空材の内径より小さい外径でかつ前記中空材の内部に挿入された支持ピンによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動低減装置。
  5. 前記第1連結部は、前記回転体の半径方向に延びて形成されかつ前記連結部材を挟んで前記回転体の半径方向にガイドするガイド溝部を有し、
    前記連結部材は、前記ガイド溝部に接触する面が曲面として形成されかつ前記曲面の曲率中心から外れた箇所を中心にして回転する揺動体によって構成され、
    前記第2連結部は、前記揺動体の回転中心に回転可能に嵌合している連結ピンによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動低減装置。
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