JP2018076883A - 捩り振動低減装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1はこの発明の第1実施形態に係る捩り振動低減装置の一例を模式的に示す正面図であり、図2は図1に示すII−II線に沿う断面図である。この発明の第1実施形態に係る捩り振動低減装置1は、トルクが入力されて回転する回転体2と、回転体2と同一軸線上であってかつ互いに隣接して配置されていて錘に相当する慣性質量体3と、回転体2と慣性質量体3とをトルク伝達可能に連結する連結用質量部4とを備えている。捩り振動低減装置1は、回転体2に入力されるトルクが変動した場合に、回転体2に対して慣性質量体3を相対回転させ、慣性質量体3の慣性トルクによってトルクの変動を低減もしくは減衰するように構成されている。
図3は、この発明の第2実施形態に係る捩り振動低減装置の一例を模式的に示す断面図である。ここに示す例は、第1ベアリング7が嵌め込まれた連結用質量部4の小径部4Bをガイド孔5内に配置し、大径部4Aをガイド部8に配置した例である。他の構成は図2に示す構成と同様であるため、図2に示す構成と同様の部分には図2と同様の符号を付してその説明を省略する。第2実施形態の捩り振動低減装置1の作用について説明する。図示しないエンジンのトルクが回転体2に入力されると、回転体2と連結用質量部4とが一体となって回転する。それに伴って、小径部4Bに嵌め合わされた第1ベアリング7のアウターレース7Bとガイド孔5の内壁面のうち回転体2の回転方向で前方側の内壁面とが接触する。こうして連結用質量部4に押されて慣性質量体3が回転する。回転体2の回転数が上昇して連結用質量部4に作用する遠心力が大きくなると、遠心力によって連結用質量部4は回転体2の半径方向で外側に向けて移動する。連結用質量部4の小径部4Bに嵌め合わされたアウターレース7Bは、転動面6における慣性質量体3の回転中心Oから最も離れた箇所に移動し、転動面6に押し付けられる。このように転動面6に第1ベアリング7のアウターレース7Bが押し付けられている状態で回転体2に伝達されるトルクの変動がない場合には、第2実施形態の捩り振動低減装置1の全体が一体となって回転する。
図4は、この発明の第3実施形態に係る捩り振動低減装置の一例を模式的に示す断面図である。ここに示す例は、連結用質量部4を円柱状に形成し、その一方の端部4Cに第1ベアリング7を嵌め合わせ、他方の端部4Dに第2ベアリング9を嵌め合わせた例である。また、第1ベアリング7はガイド部8に配置され、第2ベアリング9はガイド孔5内に配置されている。第2ベアリング9は、第1ベアリング7と同様に、インナーレース9Aとアウターレース9Bとを有するラジアル玉軸受やラジアルコロ軸受などであってよく、インナーレース9Aは他方の端部4Dの外周部分に嵌め合わされる。図4には、第2ベアリング9としてラジアル玉軸受を記載してある。なお、ラジアル玉軸受やラジアルコロ軸受に替えて、滑り軸受であってもよい。他の構成は図2に示す構成と同様であるため、図2に示す構成と同様の部分には図2と同様の符号を付してその説明を省略する。
図5は、この発明の第4実施形態に係る捩り振動低減装置の一例を模式的に示す正面図である。ここに示す例は、第1ベアリング7に替えて、1つのガイド壁部8Aにおける長さ方向での中央部にピン10を介してローラ11を回転可能に取り付けた例である。図5には、1つのガイド壁部8Aに1つのローラ11を取り付けた例を示してあるが、複数のローラ11を取り付けてもよい。また、図5に示す例では、連結用質量部4は、円柱状に形成されている。連結用質量部4の一方の端部4Cは一対のローラ11同士の間に配置され、他方の端部4Dは慣性質量体3に形成されたガイド孔5に配置されている。回転体2の回転方向で一対のローラ11同士の間の長さは、連結用質量部4の外径より僅かに大きく設定されている。なお、連結用質量部4は、第1実施形態に示すように、大径部4Aと小径部4Bとを備えていてもよい。連結用質量部4が大径部4Aと小径部4Bとを備える場合には、一対のローラ11同士の間に大径部4Aと小径部4Bとのうちいずれか一方を配置し、一対のローラ11同士の間の長さを大径部4Aと小径部4Bとのうちいずれか一方の外径より僅かに大きく設定する。そして、ガイド孔5に大径部4Aと小径部4Bとのうちいずれか他方を配置する。他の構成は図1に示す構成と同様であるため、図1に示す構成と同様の部分には図1と同様の符号を付してその説明を省略する。
図6はこの発明の第5実施形態に係る捩り振動低減装置の一例の一部を模式的に示す正面図であり、図7は図1に示すVII−VII線に沿う断面図である。ここに示す例では、ガイド孔5内に第3ベアリング12が配置されている。第3ベアリング12は、第1ベアリング7および第2ベアリング9と同様に、インナーレース12Aとアウターレース12Bとを有するラジアル玉軸受やラジアルコロ軸受などであってよく、図4には、第3ベアリング12としてラジアル玉軸受を記載してある。なお、ラジアル玉軸受やラジアルコロ軸受に替えて、滑り軸受であってもよい。図6に示すように、回転体2の外周面であってガイド孔5に対応する位置に、この発明の実施形態におけるガイド部に相当するガイドバー13が形成されている。ガイドバー13は回転体2の半径方向で外側に向けて延びている。ガイドバー13の端部に慣性質量体3側に延びるガイド突起部14が形成されている。ガイド突起部14は、第3ベアリング12のインナーレース12Aの内周側に配置される。また、ガイド突起部14は、回転体2の回転方向には第3ベアリング12と回転体2とが一体となって回転するように構成され、回転体2の半径方向には回転体2に対して第3ベアリング12が移動可能に構成されている。第3ベアリング12のアウターレース12Bは連結用質量部4を兼ねており、その外周面は転動面6に接触している。また、アウターレース7Bはインナーレース7Aより厚肉に形成されている。なお、図6および図7には、第3ベアリング12のインナーレース12Aよりアウターレース12Bを厚肉に形成した例を示してあるが、インナーレース12Aとアウターレース12Bとは同じ厚さに形成されていてもよく、また、アウターレース12Bよりインナーレース12Aが厚肉に形成されていてもよい。
Claims (1)
- トルクが入力されて回転する回転体と、前記回転体と同一軸線上に配置されて前記回転体に対して相対回転可能な慣性質量体と、前記回転体に対して前記回転体の半径方向には移動可能でかつ前記回転体の回転方向には一体となり、さらに前記回転体の半径方向に移動することにより前記慣性質量体に係合する複数の連結用質量部とを備えた捩り振動低減装置において、
前記連結用質量部と前記回転体との間でトルクを伝達する第1箇所と、前記連結用質量部と前記慣性質量体との間でトルクを伝達する第2箇所との少なくともいずれか一方の箇所に、前記連結用質量部と前記回転体との相対回転による抵抗力を減じ、もしくは前記連結用質量部と前記慣性質量体との相対回転による抵抗力を減じる軸受機構が設けられている
ことを特徴とする捩り振動低減装置。
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2016
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