JP2018080780A - ボール減速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、加工工数が少ないボール減速機を提供する。
【解決手段】ボール減速機1は、入力側回転体2と一体に回動する偏心円板カム3と、偏心円板カム3の外周側に相対回動可能に嵌合されて揺動させられる揺動体4と、揺動体4のボール保持部23に転動可能に収容された複数のボール5と、揺動体4の一方の側面4aに対向する第1側面部24が形成された固定部材6と、を備えている。出力側回転体7は、揺動体4の他方の側面4bに対向する第2側面部40が形成されている。第1側面部24には、ボール5を径方向に沿って案内する径方向溝30が複数形成されている。第2側面部40には、ボール5を周方向に沿って波形状に案内する環状の波形溝31が形成されている。ボール5は、径方向溝30及び波形溝31に係合され、揺動体4が偏心円板カム3によって揺動させられると、径方向溝30及び波形溝31内を転動させられる。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転を減速して伝達するために使用されるボール減速機に関するものである。
従来から、ボール減速機は、歯車減速装置と比較して、小型で且つ大きな減速比を得られることから、各種機械(例えば、産業用ロボット、舵角可変式ステアリング装置等)の動力伝達部に使用されている。
図14は、このような従来のボール減速機100を示す図である。なお、図14(a)は、従来のボール減速機100の縦断面図であり、図14(b)は、図14(a)のA13−A13線に沿って切断して示すボール減速機100の断面図である。
図14に示すように、ボール減速機100は、入力軸101に形成された偏心カム102の外周側にベアリング103を介して偏心回転板104が取り付けられており、偏心回転板104が偏心カム102によって偏心駆動されるようになっている。また、このボール減速機100は、図示しない出力軸に連結される出力側回転体105が偏心回転板104の径方向内方側の両側にそれぞれ配置されており、入力軸101が出力側回転体105の内周側にベアリング106を介して相対回動できるように支持されている。また、このボール減速機100は、産業用ロボットの一部等に固定される固定部材107が偏心回転板104の径方向外方側の両側にボール108を介してそれぞれ配置されており、出力側回転体105が固定部材107の内周側にベアリング110を介して回動可能に支持されている。そして、偏心回転板104と固定部材107とに挟まれるボール108は、偏心回転板104の側面に形成された第1波形溝(外サイクロイド曲線で形作られる第1サイクロイド溝)111と固定部材107の内側面(偏心回転板104に対向する側面)に形成された第2波形溝(内サイクロイド曲線で形作られる第2サイクロイド溝)112とに転動できるように係合されており、偏心回転板104と固定部材107とを連結している。なお、第2波形溝112の波数は、第1波形溝111の波数よりも2波多くなるように形成されている。
また、出力側回転体105は、偏心吸収機構113を介して偏心回転板104に連結されている。偏心吸収機構113は、偏心回転板104が出力側回転体105に対して偏心運動するのを可能にするものであり(偏心回転板104の偏心を吸収するものであり)、偏心回転板104の回転を出力側回転体105に伝達するようになっている。この偏心吸収機構113は、偏心回転板104と出力側回転体105との間に介装された複数のボール114と、このボール114を転動可能に収容する偏心回転板104の駆動環状溝115と、出力側回転体105の従動環状溝116とによって構成されている。駆動環状溝115及び従動環状溝116は、偏心カム102の偏心量を考慮して形状及び大きさが決定され、偏心回転板104が入力軸101の回転中心に対して偏心回転する際のボール114の動きを許容し、出力側回転体105がボール114を介して偏心回転板104と一体に回動するのを可能にしている(特許文献1参照)。
このような従来のボール減速機100は、例えば、偏心回転板104の第1波形溝111の波数をN−2とし、固定部材107の第2波形溝112の波数をNとした場合、入力軸101が図示しない電動機等によって回転駆動されると、偏心回転板104が入力軸101の偏心カム102によって偏心駆動され、出力側回転体105が偏心吸収機構113を介して偏心回転板104と一体となって回転することになるが、出力側回転体105が入力軸101の1回転に対して−2/(N−2)回転(入力軸101の回転方向と逆の方向に2/(N−2)回転)することになる。すなわち、従来のボール減速機100は、偏心回転板104の第1波形溝111の波数をN−2とし、固定部材107の第2波形溝112の波数をNとした場合、減速比が2/(N−2)になる。
特開平5−10400号公報
しかしながら、図14に示す従来のボール減速機100は、偏心回転板104の両側面にそれぞれ第1波形溝111が形成され、偏心回転板104の両側にそれぞれ配置された固定部材107の内側面に第2波形溝112が形成されているため、合計4側面(4箇所)に波形溝111,111,112,112を高精度に形成しなければならず、加工工数が嵩むという問題を有していた。
また、図14に示す従来のボール減速機100は、偏心回転板104と出力側回転体105とを一体に回動させるため、出力側回転体105が偏心吸収機構113を介して偏心回転板104に連結されており、構造が複雑であると共に、加工工数が嵩むという問題を有していた。
そこで、本発明は、構造が簡単で、加工工数が少ないボール減速機の提供を目的とする。
本発明は、入力側回転体2の回転を出力側回転体7に減速して伝達するボール減速機1に関するものである。本発明のボール減速機1は、前記入力側回転体2と一体に回動する偏心円板カム3と、前記偏心円板カム3の外周側に相対回動可能に嵌合され、前記偏心円板カム3によって揺動させられる揺動体4(55)と、前記揺動体4(55)のボール保持部23(56)に収容された複数のボール5と、前記揺動体4(55)の両側面4a,4b(55a,55b)のうちの一方に対向して位置する第1側面部24を有し、被固定部材に固定される固定部材6と、を備えている。そして、前記揺動体4(55)のボール保持部23(56)は、前記揺動体4(55)と前記偏心円板カム3との相対回動方向に沿って形成され、前記複数のボール5を前記相対回動方向に沿って転動できるように収容している。また、前記出力側回転体7は、前記揺動体4(55)の両側面4a,4b(55a,55b)のうちの他方に対向して位置する第2側面部40を有し、回転中心としての軸心42aが前記入力側回転体2の回転中心2aと同軸上に位置するように配置されている。また、前記第1側面部24と前記第2側面部40のいずれか一方は、前記入力側回転体2の回転中心2aに直交する仮想平面において、前記回転中心2aから放射状に延びる方向を径方向とすると、前記ボール5を前記第1側面部24と前記第2側面部40のいずれか一方の前記径方向に沿って転動可能に案内する径方向溝30が前記入力軸側回転体2の回転中心2aの回りに複数形成されている。また、前記第1側面部24と前記第2側面部40のいずれか他方は、前記仮想平面において、前記回転中心2aを中心とする仮想円の外縁に沿った方向を周方向とすると、前記ボール5を前記第1側面部24と前記第2側面部40のいずれか他方の前記周方向に沿って波形状に案内する環状の波形溝31(61,62)が形成されている。そして、前記ボール5は、前記径方向溝30及び前記波形溝31(61,62)に転動可能に係合され、前記揺動体4(55)が前記偏心円板カム3によって揺動させられると、前記径方向溝30及び前記波形溝31(61,62)内を転動させられる。
本発明に係るボール減速機は、揺動体に対向する出力側回転体と固定部材のうちの一方の側面部にのみ波形溝を形成するようになっているため、波形溝を4側面にそれぞれ形成する従来例と比較し、加工工数の削減が可能になる。また、本発明に係るボール減速機は、揺動体が出力側回転体及び固定部材に対して独立して揺動できるようになっているため、出力側回転体と揺動体とを一体に回動させるための複雑な機構が不要になり、構造が簡単化し、加工工数の削減が可能になる。
本発明の第1実施形態に係るボール減速機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の入力軸(入力側回転体)を示す図であり、図2(a)は図2(c)の矢印B1の方向から見た入力軸の正面図、図2(b)は図2(c)のA1−A1線に沿って切断して示す断面図、図2(c)は入力軸の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の揺動体を示す図であり、図3(a)は揺動体の縦断面図(図3(b)のA2−A2線に沿って切断して示す断面図)、図3(b)は揺動体の正面図、図3(c)は内側揺動リングの縦断面図(図3(d)のA3−A3線に沿って切断して示す断面図、図3(d)は内側揺動リングの正面図、図3(e)は外側揺動リングの縦断面図(図3(f)のA4−A4線に沿って切断して示す断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の固定部材を示す図であり、図4(a)は固定部材の正面図、図4(b)は固定部材の縦断面図(図4(a)のA5−A5線に沿って切断して示す固定部材の断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の出力側回転体を示す図であり、図5(a)は出力軸部の先端面を示す図(図5(b)の矢印B2の方向から見た出力軸部の図)、図5(b)は出力側回転体の縦断面図(図5(c)のA6−A6線に沿って切断して示す断面図)、図5(c)は出力側回転体の正面図(図5(b)の矢印B3の方向から見た出力側回転体の図)である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機のカバーを示す図であり、図6(a)はカバーの正面図、図6(b)は図6(a)のA7−A7線に沿って切断して示すカバーの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の固定部材の変形例を示す図であり、図7(a)は固定部材の正面図、図7(b)は固定部材の縦断面図(図7(a)のA8−A8線に沿って切断して示す固定部材の断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の揺動体の変形例を示す図であり、図8(a)は揺動体の縦断面図(図8(b)のA9−A9線に沿って切断して示す揺動体の断面図)、図8(b)は揺動体の正面図、図8(c)は揺動体のボール保持部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るボール減速機の出力側回転体に形成される波形溝の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るボール減速機の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るボール減速機の固定部材を示す図であり、図11(a)は固定部材の正面図、図11(b)は固定部材の縦断面図(図11(a)のA10−A10線に沿って切断して示す固定部材の断面図)である。 本発明の第2実施形態に係るボール減速機の出力側回転体を示す図であり、図12(a)は出力軸部の先端面を示す図(図12(b)の矢印B4の方向から見た出力軸部の図)、図12(b)は出力側回転体の縦断面図(図12(c)のA11−A11線に沿って切断して示す断面図)、図12(c)は出力側回転体の正面図(図12(b)の矢印B5の方向から見た図)である。 本発明の第2実施形態に係るボール減速機の出力側回転体の変形例を示す図であり、図13(a)は出力側回転体の縦断面図(図13(b)のA12−A12線に沿って切断して示す出力側回転体の断面図)、図13(b)は出力側回転体の正面図(図13(a)の矢印B6の方向から見た出力側回転体の図)である。 従来のボール減速機を示す図であり、図14(a)はボール減速機の縦断面図、図14(b)は図14(a)のA13−A13線に沿って切断して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るボール減速機1の縦断面図である。この図1に示すように、本実施形態に係るボール減速機1は、入力軸(入力側回転体)2、偏心円板カム3、揺動体4、複数のボール(鋼球)5、固定部材6、出力側回転体7、及びカバー8等で構成されている。
図1及び図2に示すように、入力軸2は、軸本体部10が第1ベアリング11を介して固定部材6によって回動自在に支持されており、図示しない電動機等によって回転駆動されるようになっている。この入力軸2は、軸本体部10よりも大径の鍔状部12が軸本体部10に隣接して形成され、第1ベアリング11の側面が鍔状部12の側面に突き当てられ、第1ベアリング11を固定部材6のボス部13の内周側突起14と鍔状部12との間に保持するようになっている。また、この入力軸2は、鍔状部12よりも軸先端側で且つ鍔状部12に隣接する位置に偏心円板カム3が形成されている。この偏心円板カム3は、その中心3aが入力軸2の回転中心2a(軸本体部10の回転中心10a)に対して偏心量(e)だけ偏心して位置する円板であり、入力軸2の回転中心2aの回りに入力軸2と一体となって偏心回転する。そして、偏心円板カム3の外周側には、揺動体4が第2ベアリング15を介して相対回動可能に取り付けられている。また、入力軸2は、偏心円板カム3の外周で且つ第2ベアリング15が取り付けられる箇所よりも軸先端側の位置に、バランスウェイト取付部16が形成されている。このバランスウェイト取付部16は、偏心円板カム3の外周側の1箇所を偏心円板カム3の中心3aを示す線に沿って切り欠くようにして形成された部分(図2(a)に示すようなDカット形状の部分)である。そして、このバランスウェイト取付部16にはバランスウェイト17が圧入固定され、このバランスウェイト17と鍔状部12との間には第2ベアリング15が位置決めされた状態で保持されている。また、入力軸2は、第3ベアリング18を取り付ける先端軸部20が形成されている。この先端軸部20は、その回転中心が軸本体部2の回転中心2aと同心であり、出力側回転体7を第3ベアリング18を介して回動可能に支持するようになっている。なお、以下の説明において、入力軸2の回転中心2aに直交する仮想平面を考えた場合、径方向とは、その仮想平面上を回転中心2aから放射状に延びる方向をいうものとする。また、入力軸2の回転中心2aに直交する仮想平面を考えた場合、周方向とは、入力軸2の回転中心2aを中心とする仮想円の外縁に沿った方向をいうものとする。
図1及び図3に示すように、揺動体4は、偏心円板カム3によって揺動させられるようになっており、内側揺動リング21と外側揺動リング22とで構成されている。そして、この揺動体4は、内側揺動リング21と外側揺動リング22との間にボール保持部23が形成され、複数のボール5がボール保持部23に転動可能に収容されている。揺動体4のボール保持部23は、内側揺動リング21の外周面21aと外側揺動リング22の内周面22aとの間に形成された環状の空間(揺動体4と偏心円板カム3との相対回動方向に沿った空間)であり、外側揺動リング22が内側揺動リング21の外周面21aの周方向に沿って配置された複数のボール5によって転動可能に支持されている。また、この揺動体4は、後述する固定部材6の第1側面部24に形成されたボール支持突起25を収容し、固定部材6との相対回動を可能にするボール支持突起逃がし部26が形成されている。このボール支持突起逃がし部26は、内側揺動リング21の外周面21aを径方向内方側へ向けて斜めに切り欠くように形成された内側テーパ面21bと、外側揺動リング22の内周面22aを径方向外方側へ向けて斜めに切り欠くように形成された外側テーパ面22bとによって構成され、固定部材6の第1側面部24に向かって拡開するような断面形状になっている。そして、揺動体4の両側面4a,4bのうちの一方の側面4a側には、固定部材6の第1側面部24が対向するように配置されている。なお、内側揺動リング21は、第2ベアリング15が嵌合される軸受け面21cとボール5を支持する外周面21aとの間に、肉抜き穴27が周方向に沿って等間隔で複数形成されている。
図1及び図4に示すように、固定部材6は、図示しない被固定部材(例えば、機械のフレーム、又はロボットのアーム)に固定され、入力軸2の軸本体部10をボス部13の内周面に取り付けられた第1ベアリング11によって回転自在に支持するようになっている。また、この固定部材6は、揺動体4の一方の側面4aに対向する第1側面部24の内側面24a(一方の側面4aに対向する側面)に、揺動体4のボール支持突起逃がし部26に接触しないように係合するボール支持突起25が形成されている。このボール支持突起25は、断面形状が先細の台形形状の環状体であり、ボス部13のベアリング取付穴28の中心28aと同心に形成された環状体である。そして、このボール支持突起25は、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5に係合する径方向溝30が周方向に沿って等間隔で複数形成されている。この径方向溝30は、ボール支持突起25を径方向に切り欠くように形成され、径方向に直交する断面形状がボール5の半径と同様の曲率半径の円弧形状であり、径方向内方端から径方向外方端まで同一の溝深さになっている。また、固定部材6の径方向溝30は、出力側回転体7の波形溝31の波数をN波とすると、(N+1)箇所に形成され、(N+1)個のボール5を1個ずつ転動可能に収容する。このような固定部材6の径方向溝30は、偏心円板カム3が1回転し、揺動体4が1ストローク分だけ揺動させられると、ボール5を揺動体4の揺動量に応じた分だけ径方向に転動させることができる。また、固定部材6は、第1側面部24と揺動体4との接触面積を減らして接触抵抗を低減するため、ボール支持突起25よりも径方向内方側の第1側面部24及びボール支持突起25よりも径方向外方側の第1側面部24に、接触逃がし凹所32,33が周方向に沿って複数形成されている。また、固定部材6は、その径方向外方端側にカバー取付部34が形成されている。そして、このカバー取付部34の内側には、揺動体4が揺動可能に収容されると共に、出力側回転体7が回動可能に収容されるようになっている。また、この固定部材6のカバー取付部34は、正面側から見た外形形状が略矩形形状になっており、位置決めピン取付穴35、組立用ねじ穴36、及び固定ボルト挿入穴37が各コーナー部(4隅)に形成されている。位置決めピン取付穴35には、カバー8の位置決めピン係合穴48に係合する位置決めピン(図示せず)が圧入されるようになっている。これにより、カバー8は、固定部材6に位置決めされた状態で固定される。また、組立用ねじ穴36には、カバー8を固定部材6に固定する組立用ボルトのねじ部(図示せず)が螺合されるようになっている。また、固定ボルト挿入穴37には、図外の被固定部材にカバー8及び固定部材6を一体として取り付けるための固定ボルトの軸部(図示せず)が挿入される。なお、固定部材6の接触逃がし凹所32,33には、グリース等の潤滑剤が適宜収容される。
図1及び図5に示すように、出力側回転体7は、揺動体4の両側面4a,4bのうちの他方の側面4bに対向して位置する第2側面部40と、この第2側面部40の径方向内方側に一体に形成された軸受用円筒部41と、この軸受用円筒部41と一体に形成された出力軸部42と、を有している。この出力側回転体7は、軸受用円筒部41の内周側が第3ベアリング18を介して入力軸2の先端軸部20で回動自在に支持されると共に、軸受用円筒部41の外周側が第4ベアリング43を介してカバー8で回動自在に支持され、出力軸部42が入力軸2の回転中心2aと同心で回転するようになっている。そして、第2側面部40の内側面40a(揺動体4の他方の側面4bに対向する側面)には、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5に係合する波形溝31が出力軸部42の回転中心(軸心)42aを中心として環状(無端状)に形成されている。この波形溝31は、ボール5を第2側面部40の周方向に沿って波形状に案内するようになっている。そして、出力側回転体7は、偏心円板カム3が1回転し、揺動体4が1ストローク分だけ揺動させられ、ボール5が固定部材6の径方向溝30内を径方向に1往復すると、波形溝31の1波分だけ回動する。出力軸部42は、その回転中心42aが入力軸2の回転中心と同心となるように配置され、図示しない被駆動部材に接続される。また、出力側回転体7は、第2側面部40と揺動体4との接触面積を減らして接触抵抗を低減するため、波形溝31よりも径方向内方側の第2側面部40に、接触逃がし凹所44が周方向に沿って複数形成され、波形溝31よりも径方向外方側の第2側面部40に、接触逃がし凹所45が周方向に沿って複数形成されている。なお、この接触逃がし凹所44,45には、グリース等の潤滑剤が適宜収容される。
図1及び図6に示すように、カバー8は、フランジ部46と円筒部47とを一体に有しており、径方向内方に出力側回転体7を回動可能に収容する空間が形成されている。フランジ部46は、正面側から見た外形形状が固定部材6のカバー取付部34の外形形状と同様の略矩形形状になっており、位置決めピン係合穴48、組立用ボルト取付穴50、及び固定ボルト挿入穴51が各コーナー部(4隅)に形成されている。このカバー8の位置決めピン係合穴48、組立用ボルト取付穴50、固定ボルト挿入穴51は、固定部材6の位置決めピン取付穴35、組立用ねじ穴36、及び固定ボルト挿入穴37に一対一で対応するように形成されている。そして、位置決めピン係合穴48には、固定部材6に固定された位置決めピン(図示せず)が挿入される。また、組立用ボルト取付穴50には、固定部材6とカバー8とを締め付け固定する組立用ボルト(図示せず)が係合される。また、固定ボルト挿入穴51には、図外の被取付物にカバー8及び固定部材6を一体として取り付けるための固定ボルト(図示せず)が係合される。カバー8のフランジ部46は、出力側回転体7に対向する側面46aが出力側回転体7の第2側面部40との間に隙間が生じるように配置されている。また、カバー8の円筒部47は、軸受嵌合穴52の内周面が第4ベアリング43の外周面に嵌合され、第4ベアリング43を介して出力側回転体7の軸受用円筒部41を回転自在に支持している。また、円筒部47の軸方向端部には、第4ベアリング43のアウターレースの側面側に位置するベアリング位置決め突起53が形成されている。このベアリング位置決め突起53は、出力側回転体7のベアリング位置決め段部54との間に第4ベアリング43を収容し、第4ベアリング43が出力側回転体7とカバー8との間から抜け出すのを防止している。
以上のような本実施形態に係るボール減速機1は、入力軸2と偏心円板カム3とが一体になって1回転すると、揺動体4が偏心円板カム3の偏心量(e)の2倍の寸法(2e)だけ揺動させられ、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5が固定部材6の径方向溝30内を1往復する。この際、出力側回転体7は、ボール5が固定部材6の径方向溝30内を第1側面部24の径方向に沿って移動するだけであるため、固定部材6に対して波形溝31の1波分だけ回動させられる。したがって、本実施形態に係るボール減速機1は、波形溝31の波数がNであり、径方向溝30の溝数が(N+1)であるため、入力軸2の1回転に対し、出力側回転体7が入力軸2と逆方向へ1/N回転することになる。なお、本実施形態に係るボール減速機1は、図4及び図5に示すように、出力側回転体7の波形溝31の波数(N)が51であり、固定部材6の径方向溝30の溝数(N+1)が52である場合を例示している。したがって、本実施形態に係るボール減速機1は、入力軸2の回転を1/51(1/N)に減速して出力側回転体7に伝達する。
以上のように構成された本実施形態に係るボール減速機1は、揺動体4に対向する出力側回転体7の第2側面部40にのみ波形溝31を形成するようになっているため、波形溝111,111,112,112を4箇所にそれぞれ形成する従来例のボール減速機100と比較し(図14参照)、加工工数の削減が可能になる。また、本実施形態に係るボール減速機1は、揺動体4が固定部材6及び出力側回転体7に対して独立して揺動できるようになっているため、揺動体4と出力側回転体7とを一体に回動させるための複雑な機構(例えば、従来例に係るボール減速機100の偏心吸収機構113,113)を設ける必要がなく、構造が簡単化し、加工工数の削減が可能になる。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、径方向溝30と波形溝31との交差する箇所にボール5が位置するようになっているため、ボール108が偏心回転板104の第1波形溝111の溝壁と固定部材107の第2波形溝112の溝壁に同時に接触するように構成された従来のボール減速機100と比較し(図14参照)、径方向溝30及び波形溝31の加工が容易になると共に、揺動体4、固定部材6、及び出力側回転体7等の組立作業が容易になる。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、カバー8のフランジ部46と出力側回転体7の第2側面部40との間に隙間が設けられているため、出力側回転体7の回転抵抗を減らすことができ、動力伝達効率を向上させることができると共に、カバー8のフランジ部46と出力側回転体7の第2側面部40との間の隙間量を調整することにより、出力側回転体7の第2側面部40が固定部材6から離れる方向へ変形するのをカバー8のフランジ部46で抑えことができ、波形溝31内のボール5が波形溝31に沿った動きをせずに隣り合う波の一方の溝から他方の溝に飛び越えて移動することによって発生するラチェッティングを防止することができる。なお、カバー8のフランジ部46と出力側回転体7の第2側面部40との間の隙間量の調整は、例えば、固定部材6のカバー取付部34とカバー8のフランジ部46との突き当て面に隙間調整用のシム(図示せず)を挟むことによって行うことができる。また、ラチェッティングは、隣り合う径方向溝30,30間においても発生する可能性がある。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、ボール支持突起25が揺動体4側へ向けて出っ張るように固定部材6の第1側面部24に形成され、揺動体4のボール保持部23によってボール5を保持する位置が揺動4の板厚方向の中央よりも(両側面4a,4b間の中間位置よりも)出力側回転体7の第2側面部40寄りに位置している。その結果、本実施形態に係るボール減速機1は、出力側回転体7の波形溝31の溝深さを深くすることができ、動力伝達時におけるラチェッティングの発生を低減できる。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、固定部材6及び出力側回転体7に、揺動体4との接触面積を減らして接触抵抗を低減するための接触逃がし凹所32,33,44,45が複数形成されているため、動力伝達を効率的に行うことができる。なお、本実施形態に係るボール減速機1は、揺動体4の接触逃がし凹所32,33,44,45内にグリースを充填した場合、固定部材6及び出力側回転体7と揺動体4との間に作用するグリースの粘性抵抗を低減できるため、グリースの粘性抵抗に起因するエネルギーロスを低減でき、動力伝達を効率的に行うことができる。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、入力軸2にバランスウェイト17を固定し、偏心円板カム3で揺動体4を揺動させる際の入力軸の回転バランスを保つようになっているため、入力軸2の回転バランスの不釣り合いから生じる振動や騒音の発生を防止でき、第1乃至第4ベアリングの寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態に係るボール減速機1は、出力側回転体7の波形溝31の波数がNの場合、減速比が1/Nになり、図14に示した従来例のボール減速機100よりも減速比を大きくすることができる。
(第1実施形態の変形例1)
本実施形態に係るボール減速機1は、出力側回転体7の波形溝31の波数(N)が51波、固定部材6の径方向溝30の溝数(N+1)が52溝、ボール5の数が52個の場合を例示しているが、これに限られず、求められる減速比に応じて波形溝31の波数(N)、径方向溝30の溝数(N+1)、及びボール5の個数が決定される。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。
(第1実施形態の変形例2)
また、本実施形態に係るボール減速機1は、減速比を変えずに出力軸回転体7を入力軸2と同一方向に回転させる場合、出力側回転体7の波形溝31の波数をNとすると、固定部材6の径方向溝30の溝数を(N−1)とし、ボール5の個数を(N−1)とする。そして、径方向溝30は、固定部材6の周方向に沿って等間隔で配置される。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。
(第1実施形態の変形例3)
図7は、本実施形態に係るボール減速機1の変形例3を示す図であり、固定部材6の径方向溝30の変形例を示す図である。この図7に示すように、固定部材6の径方向溝30は、出力側回転体7の波形溝31の波数(N)が51波である場合、溝数(m)を(N+1)/2=26としてもよい。そして、これら径方向溝30に収容されるボール5の個数(m)は、(N+1)/2=26としてもよい。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。また、本変形例は、出力側回転体7の波形溝31の波数(N)に対し、溝数mが自然数の場合に成立する。また、固定部材6の径方向溝30は、出力側回転体7の波形溝31の波数(N)が51波である場合、溝数(m)を(N−1)/2=25としてもよい。そして、これら径方向溝30に収容されるボール5の個数(m)は、(N−1)/2=25としてもよい。
このような本変形例に係る固定部材6を使用したボール減速機1は、第1実施形態に係るボール減速機1と比較し、ボール5の数を半分に減らしてあるため、全体の重量を軽減することが可能になり(軽量化することが可能になり)、製品コストの削減が可能になる。また、本変形例に係る固定部材6を使用したボール減速機1は、ボール5の数を半分に減らした分だけ、ボール5を大きくすることができ、波形溝31の溝深さを深くすることができるため、動力伝達時におけるラチェッティングの発生を減少させ、伝達可能なトルクを大きくすることができる。
(第1実施形態の変形例4)
図8は、第1実施形態に係るボール減速機1の揺動体4の変形例を示す図である。なお、図8(a)は、本変形例に係る揺動体55の縦断面図(図8(b)のA9−A9線に沿って切断して示す揺動体55の断面図)である。また、図8(b)は、本変形例に係る揺動体55の正面図である。また、図8(c)は、揺動体55のボール保持部56の拡大図である。
本変形例に係る揺動体55は、第1実施形態に係る内側揺動リング21と外側揺動リング22とが複数のリブで径方向に接続されて一体化されたような構造になっている。すなわち、本変形例に係る揺動体55は、第1実施形態に係る内側揺動リング21と同一形状の内側揺動リング部57と、第1実施形態に係る外側揺動リング22と同一形状の外側揺動リング部58と、これら内側揺動リング部57と外側揺動リング部58とを接続して一体化する複数のリブ60と、隣り合うリブ60,60間に形成されたボール保持部56と、を有している。そして、揺動体55は、内側揺動リング部57の外周側と外側揺動リング部58の内周側とが複数のリブ60で接続されることにより、外側揺動リング部58が内側揺動リング部57と同心に位置している。リブ60は、内側揺動リング部57の外周面57aに沿って等間隔で複数形成されている。ボール保持部56は、周方向に沿って形成された長穴であり、両端がボール5の母線と接するような(ボール5の半径Rと同一寸法の)半円形状部分56aであり、この対向するように位置する一対の半円形状部分56a,56a間の間隔Lが偏心円板カム3の偏心量(e)の2倍の寸法(2e)よりも大きくなるように形成されている。このように形成された揺動体55は、第1実施形態に係る揺動体4に代えて使用された場合、両側面55a,55bのうちの一方の側面55aが固定部材6の第1側面部24に対向するように配置され、両側面55a,55bのうちの他方の側面55bが出力側回転体7の第2側面部40に対向するように配置される。そして、揺動体55は、固定部材6及び出力側回転体7によって動き(揺動)が制限されず、固定部材6及び出力側回転体7に対して円滑に揺動させられ、第1実施形態に係る揺動体4と同様に機能する。なお、本変形例に係る揺動体55は、出力側回転体7の波形溝31の波数Nを51とすると、ボール保持部56である長穴が内側揺動リング部57の外周面57aに沿って等間隔で26箇所形成され、各ボール保持部56内にボール5がそれぞれ1個ずつ転動可能に収容される。
このような本変形例に係る揺動体55を使用したボール減速機1は、内側揺動リング21と外側揺動リング22とが別体の第1実施形態に係るボール減速機1と比較し、組立作業が容易化する。また、本変形例に係る揺動体55を使用したボール減速機1は、使用するボール5の数が26であるため、ボール5の数が52の第1実施形態に係るボール減速機1と比較し、全体の重量を軽減することが可能になり(軽量化することが可能になり)、製品コストの削減が可能になる。
(第1実施形態の変形例5)
図9は、出力側回転体7の波形溝31の変形例を示す図である。この図9に示すように、本変形例に係る出力側回転体7は、回転中心42aの回りに環状に形成された第1波形溝61と、この第1波形溝61と同心で且つ第1波形溝61よりも径方向外方側に位置する環状の第2波形溝62とが形成されている。第1波形溝61と第2波形溝62は、波数(N)が51波の場合、波の振幅が偏心円板カム3の偏心量(e)と同寸法になるように形成されている。そして、第1波形溝61内を転動するボール5は、出力側回転体7の回転中心42aの回り(周方向)に等間隔で26((N+1)/2)個又は25((N−1)/2)個配置されるように、固定部材6の図示しない径方向溝内に収容される。また、第2波形溝62内を転動するボール5は、第1波形溝61内のボール5に対し、出力側回転体7の周方向に沿って半波分だけずれて位置するように、出力側回転体7の回転中心42aの回り(周方向)に等間隔で26((N+1)/2)個又は25((N−1)/2)個配置され、固定部材6の図示しない径方向溝内に収容される。なお、本変形例に係る出力側回転体7が使用されるボール減速機1は、内側揺動リング、中間揺動リング、及び外側揺動リングからなる揺動体(図示せず)か、又は内側揺動リング、中間リング、及び外側揺動リングをリブで径方向に接続して一体化した揺動体(図示せず)が使用される。
このような本変形例に係る出力側回転体7を使用したボール減速機1は、本実施形態の変形例3に係るボール減速機1と比較して、出力トルク変動(出力側回転体7から被駆動部材に伝達されるトルクの変動)を小さくすることができる。なお、第1波形溝61内を転動するボール5の大きさは、第2波形溝62内を転動するボールの大きさと同一にする場合に限定されず、第2波形溝62内を転動するボール5よりも小さいものを使用してもよい。また、第2波形溝62内を転動するボール5は、第1波形溝61内のボール5から周方向に半波分ずれて配置される場合に限定されず、第1波形溝61内のボール5から周方向に半波未満ずれて配置されるか、又は第1波形溝61内のボール5から周方向に半波以上ずれて配置されるようにしてもよい。
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態に係るボール減速機1の縦断面図である。この図10に示すように、本実施形態に係るボール減速機1は、第1実施形態に係るボール減速機1と同様に、入力軸(入力側回転体)2、偏心円板カム3、揺動体4、複数のボール5、固定部材6、出力側回転体7、及びカバー8等で構成されている。このような本実施形態に係るボール減速機1は、固定部材6に波形溝31が形成され、出力側回転体7に径方向溝30が形成され、揺動体4が表裏反転させて使用される点を除き、第1実施形態に係るボール減速機1と同様に構成されている。したがって、本実施形態に係るボール減速機1は、第1実施形態に係るボール減速機1と同様の構成部分に同一符号を付し、第1実施形態に係るボール減速機1の説明と重複する説明を省略する。
図10及び図11に示すように、固定部材6は、環状の波形溝31が揺動体4の両側面4a,4bのうちの一方の側面4aに対向する第1側面部24に形成されている。この波形溝31は、第1実施形態に係るボール減速機1の出力側回転体7の第2側面部40に形成された波形溝31と同一形状であり、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5を第1側面部24の周方向に沿って波形状に案内するようになっている。
図10及び図12に示すように、出力側回転体7は、複数の径方向溝30が揺動体4の両側面4a,4bのうちの他方の側面4bに対向する第2側面部40に形成されている。この第2側面部40には、第1実施形態に係るボール減速機1の固定部材6の第1側面部24に形成されたボール支持突起25と同様のボール支持突起25が形成されている。そして、このボール支持突起25には、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5に係合する径方向溝30が周方向に沿って等間隔で複数形成されている。この径方向溝30は、第1実施形態に係るボール減速機1の固定部材6の第1側面部24に形成された径方向溝30と同様の形状になっている。また、この径方向溝30の溝数は、第1実施形態に係るボール減速機1の径方向溝30の溝数と同様に、波形溝31の波数がNの場合、N+1になっている。
以上のような本実施形態に係るボール減速機1は、入力軸2と偏心円板カム3とが一体になって1回転すると、揺動体4が偏心円板カム3の偏心量(e)の2倍の寸法(2e)だけ揺動させられ、揺動体4のボール保持部23に収容されたボール5が出力側回転体7の径方向溝30内を移動させられると共に、固定部材6の波形溝31内を移動させられる。その結果、本実施形態に係るボール減速機1は、波形溝31の波数がNであり、径方向溝の溝数がN+1であり、ボール5の個数がN+1である場合、入力軸2の1回転に対し、出力側回転体7が入力軸2と同一方向に1/(N+1)回転することになる。
以上のように構成された本実施形態に係るボール減速機1は、揺動体4に対向する固定部材6の第1側面部24にのみ波形溝31を形成するようになっているため、波形溝111,111,112,112を4箇所にそれぞれ形成する従来例のボール減速機100と比較し(図14参照)、加工工数の削減が可能になる。また、本実施形態に係るボール減速機1は、第1実施形態に係るボール減速機1と同様に、揺動体4が出力側回転体7及び固定部材6に対して独立して揺動できるようになっているため、揺動体4と出力側回転体7とを一体に回動させるための複雑な機構(例えば、従来例のボール減速機100の偏心吸収機構113,113)を設ける必要がなく、構造が簡単化し、加工工数の削減が可能になる。
(第2実施形態の変形例1)
本実施形態に係るボール減速機1は、固定部材6の波形溝31の波数(N)が51波、出力軸回転体7の径方向溝30の溝数(N+1)が52溝、ボール5の数が52個の場合を例示しているが、これに限られず、求められる減速比に応じて波形溝31の波数(N)、径方向溝30の溝数(N+1)、及びボール5の個数が決定される。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。
(第2実施形態の変形例2)
また、本実施形態に係るボール減速機1は、固定部材6の波形溝31の波数をNとし、出力軸回転体7の径方向溝30の溝数を(N−1)とし、ボール5の個数を(N−1)とした場合、入力軸が1回転すると、出力側回転体7が入力軸2と逆方向に1/(N−1)回転する。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。
(第2実施形態の変形例3)
図13は、本実施形態に係るボール減速機1の変形例3を示す図であり、出力側回転体7の径方向溝30の変形例を示す図である。この図13に示すように、出力側回転体7の径方向溝30は、固定部材6の波形溝31の波数(N)が51波である場合、溝数(m)を(N+1)/2=26としてもよい。そして、これら径方向溝31に収容されるボール5の個数(m)は、(N+1)/2=26としてもよい。なお、ボール5は、ボール減速機1の円滑な回転伝達を損なわない限り、径方向溝30の溝数よりも少なく配置するようにしてもよい。また、本変形例は、固定部材6の波形溝31の波数(N)に対し、溝数mが自然数の場合に成立する。また、出力側回転体7の径方向溝30は、固定部材6の波形溝31の波数(N)が51波である場合、溝数(m)を(N−1)/2=25としてもよい。そして、これら径方向溝30に収容されるボール5の個数(m)は、(N−1)/2=25としてもよい。
このような本変形例に係る出力側回転体7を使用したボール減速機1は、第2実施形態に係るボール減速機1と比較し、ボール5の数を半分に減らしてあるため、全体の重量を軽減することが可能になり(軽量化することが可能になり)、製品コストの削減が可能になった。
(第2実施形態の変形例4)
また、本実施形態に係るボール減速機1は、第1実施形態の変形例4と同様に、図3に示した揺動体4を図8に示した揺動体55に代えて使用することができ、第1実施形態の変形例4と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態の変形例5)
また、本実施形態に係るボール減速機1は、第1実施形態の変形例5と同様に、図11に示した固定部材6の波形溝31を図9に示した第1波形溝61及び第2波形溝62に変更し、第1波形溝61内に等間隔で26個(又は25個)位置するボール5を出力側回転体7に形成した径方向溝30内に収容し、第2波形溝62内に等間隔で26個(又は25個)位置するボール5を出力側回転体7に形成した径方向溝30内に収容し、径方向溝30内のボール5を揺動体4で径方向へ転動させるようにしてもよい。このような本変形例によれば、第1実施形態の変形例5と同様の効果を得ることができる。
[第1及び第2実施形態の変形例]
第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、図1及び図10に示すように、第1乃至第4ベアリング11,15,18,43としてボールベアリングを例示したが、これに限られず、ローラベアリング、ブッシュ等をボールベアリングに代えて使用してもよい。
また、第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、全体(入力軸2、揺動体4,55、固定部材6、出力側回転体7、及びカバー8等)を金属で形成する場合、全体の一部を合成樹脂材料で形成する場合、又は第1乃至第4ベアリング11,15,18,43及びボール5以外の全体を合成樹脂材料で形成する場合が考えられる。特に、第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、第1乃至第4ベアリング11,15,18,43及びボール5以外の全体を合成樹脂材料で形成する場合、重量を軽量化することができ、製品価格を低廉化することができる。また、第1及び第2実施形態にボール減速機1は、第1乃至第4ベアリング11,15,18,43及びボール5以外の全体を合成樹脂材料で形成する場合、ボールとの接触音を低減できる(静音化できる)と共に、振動を抑えることが可能になる。また、第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、揺動体4を合成樹脂材料で形成した場合、ボール5を外側揺動リング22の弾性力で内側揺動リング21側へ押圧し、ボール5がボール保持部23内で暴れる(ガタツキが生じる)のを防止できる。
また、第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、波形溝31の波数がNの場合、径方向溝30及びボール5の数を(N+1)/2又は(N−1)/2にする変形例を適用することが可能であるが、これに限られず、径方向溝30及びボール5の数(m)を(N+1)/3又は(N−1)/3にしてもよい。この場合、径方向溝30及びボール5の数(m)は、自然数になり、(N+1)が3の倍数になり、(N−1)が3の倍数になる。
また、第1及び第2実施形態に係るボール減速機1は、径方向溝30及びボール5の数(m)を波形溝31の波数(N)よりも少なくする場合、径方向溝30及びボール5が周方向に等間隔(均等)に位置するように、径方向溝30及びボール5の数(m)を決定することが好ましい。このように構成されたボール減速機1は、動力伝達時において、径方向溝30及びボール5が周方向に不均等に配置されることに起因するトルク変動を生じることがなく、円滑な動力伝達を可能にする。
1……ボール減速機、2……入力軸(入力側回転体)、2a……回転中心、3……偏心円板カム、4,55……揺動体、4a,4b,55a,55b……側面、5……ボール、6……固定部材、7……出力側回転体、23,56……ボール保持部、24……第1側面部、30……径方向溝、31,61,62……波形溝、40……第2側面部、42a……回転中心(軸心)

Claims (10)

  1. 入力側回転体の回転を出力側回転体に減速して伝達するボール減速機において、
    前記入力側回転体と一体に回動する偏心円板カムと、
    前記偏心円板カムの外周側に相対回動可能に嵌合され、前記偏心円板カムによって揺動させられる揺動体と、
    前記揺動体のボール保持部に収容された複数のボールと、
    前記揺動体の両側面のうちの一方に対向して位置する第1側面部を有し、被固定部材に固定される固定部材と、を備え、
    前記揺動体のボール保持部は、前記揺動体と前記偏心円板カムとの相対回動方向に沿って形成され、前記複数のボールを前記相対回動方向に沿って転動できるように収容し、
    前記出力側回転体は、前記揺動体の両側面のうちの他方に対向して位置する第2側面部を有し、回転中心としての軸心が前記入力側回転体の回転中心と同軸上に位置するように配置され、
    前記第1側面部と前記第2側面部のいずれか一方は、前記入力側回転体の回転中心に直交する仮想平面において、前記回転中心から放射状に延びる方向を径方向とすると、前記ボールを前記第1側面部と前記第2側面部のいずれか一方の前記径方向に沿って転動可能に案内する径方向溝が前記入力軸側回転体の回転中心の回りに複数形成され、
    前記第1側面部と前記第2側面部のいずれか他方は、前記仮想平面において、前記回転中心を中心とする仮想円の外縁に沿った方向を周方向とすると、前記ボールを前記第1側面部と前記第2側面部のいずれか他方の前記周方向に沿って波形状に案内する環状の波形溝が形成され、
    前記ボールは、前記径方向溝及び前記波形溝に転動可能に係合され、前記揺動体が前記偏心円板カムによって揺動させられると、前記径方向溝及び前記波形溝内を転動させられる、
    ことを特徴とするボール減速機。
  2. 前記第1側面部には、前記径方向溝が複数形成され、
    前記第2側面部には、前記波形溝が形成され、
    前記波形溝の波数をNとし、前記径方向溝の溝数をN+1とした場合、
    前記出力側回転体は、前記入力側回転体の回転の1/Nだけ前記入力側回転体の回転方向と逆の方向に回転させられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  3. 前記第1側面部には、前記径方向溝が複数形成され、
    前記第2側面部には、前記波形溝が形成され、
    前記波形溝の波数をNとし、前記径方向溝の溝数をN−1とした場合、
    前記出力側回転体は、前記入力側回転体の回転の1/Nだけ前記入力側回転体の回転方向と同一方向に回転させられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  4. 前記第1側面部には、前記波形溝が形成され、
    前記第2側面部には、前記径方向溝が複数形成され、
    前記波形溝の波数をNとし、前記径方向溝の溝数をN+1とした場合、
    前記出力側回転体は、前記入力側回転体の回転の1/(N+1)だけ前記入力側回転体の回転方向と同一方向に回転させられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  5. 前記第1側面部には、前記波形溝が形成され、
    前記第2側面部には、前記径方向溝が形成され、
    前記波形溝の波数をNとし、前記径方向溝の溝数をN−1とした場合、
    前記出力側回転体は、前記入力側回転体の回転の1/(N−1)だけ前記入力側回転体の回転方向と逆の方向に回転させられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  6. 前記揺動体は、前記偏心円板カムの外周側に位置する内側揺動リングと、この内側揺動リングと同心で且つ前記内側揺動リングの径方向外方側に環状の隙間をもって配置される外側揺動リングと、を有し、
    前記内側揺動リングと前記外側揺動リングとの間の前記環状の隙間が前記ボールを転動可能に収容する前記ボール保持部である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のボール減速機。
  7. 前記揺動体は、前記偏心円板カムの外周側に位置する内側揺動リング部と、この内側揺動リング部の外周に等間隔で複数形成されたリブと、前記リブの先端に内周側が接続された外側揺動リング部と、を有し、
    前記内側揺動リング部と前記外側揺動リング部とが同心に位置し、
    前記リブと前記リブの間には、前記ボールを収容でき、且つ前記ボールを前記内側揺動リング部の外周に沿って転動させるボール保持部が形成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のボール減速機。
  8. 前記波形溝は、径方向内方側の第1波形溝と、この第1波形溝の径方向外方側に位置する第2波形溝と、を有し、
    前記第1波形溝及び前記第2波形溝の波数をNとすると、前記第1波形溝と交差する前記径方向溝の溝数が(N+1)/2であり、前記第2波形溝と交差する前記径方向溝の溝数が(N+1)/2であり、
    前記第1波形溝と前記径方向溝とが交差する箇所、及び前記第2波形溝と前記径方向溝とが交差する箇所には、前記ボールが位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  9. 前記波形溝は、径方向内方側の第1波形溝と、この第1波形溝の径方向外方側に位置する第2波形溝と、を有し、
    前記第1波形溝及び前記第2波形溝の波数をNとすると、前記第1波形溝と交差する前記径方向溝の溝数が(N−1)/2であり、前記第2波形溝と交差する前記径方向溝の溝数が(N−1)/2であり、
    前記第1波形溝と前記径方向溝とが交差する箇所、及び前記第2波形溝と前記径方向溝とが交差する箇所には、前記ボールが位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のボール減速機。
  10. 前記第1波形溝に交差する前記径方向溝と前記第2波形溝に交差する前記径方向溝とが、前記第1波形溝の半波分だけずれて位置する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のボール減速機。
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