JP2013174298A - 捩り振動減衰装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体に形成されている転動面に沿って質量体を滑りを生じさせずに転動させるように構成された捩り振動減衰装置を提供する。
【解決手段】トルクを受けて回転する回転体2の回転中心Oから外れた箇所に曲率中心Oを有する転動面4が回転体2に形成され、回転体2と共に回転することによる遠心力Fによって転動面4に接触させられかつ回転体2の捩り振動によって転動面4に沿って転動する転動体5を備えた捩り振動減衰装置1において、転動体5の転動の角度θの増大に応じて転動体5と転動面4との接触箇所Cから転動体5の重心Gまでの距離Rが連続的に変化するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、クランクシャフトや動力伝達軸などの回転体の捩り振動を減衰するための装置に関し、特に捩り振動によって往復運動する質量体が回転体に取り付けられ、その質量体の往復運動により、回転体の捩り振動を減衰するように構成された装置に関するものである。
駆動力源で発生させたトルクを伝達するための駆動軸などの回転体は、入力されるトルク自体の変動や回転体に連結されている機器を駆動することによる負荷トルクの変動などが要因となって振動が生じる場合がある。このようなトルクの変動は回転体に対して捩り振動として作用する。このような回転体の捩り振動を減衰するための装置が開発されており、その一例が特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載されている遠心振子式動吸振器は、回転体の外周側に形成された転動室の内壁面に転動面が形成され、その転動面上を捩り振動によって転動体が往復運動することにより上記の捩り振動を減衰するように構成されている。転動体の外周面には突起が形成されており、その突起に嵌合する溝が上記の転動面に形成されている。また、転動体が回転体と共に回転して転動体に遠心力が作用しかつ回転体の円周方向への力が作用していない場合、転動体は転動面のうち回転体の回転中心に対して最も離れた位置に移動させられている。この位置を以下の説明では、ニュートラル位置と記すことがある。このような構成の遠心振子式動吸振器では、回転体の捩り振動により転動体に円周方向の慣性力が生じて転動面上を往復運動する場合、突起が溝に嵌合していることにより、回転体の回転軸線方向への転動体の移動が抑制される。そのため、転動体と転動室とが接触することによりそれらの間で発生する摩擦力を低減することができ、ひいては振動減衰性能を向上させることができる、とされている。
なお、特許文献2には、振子の固有振動数を変更できるように構成された遠心振子式吸振器を備えた回転駆動装置が記載されている。その遠心振子式吸振器は回転軸に固定された固定円板に形成された固定円板側の装着孔と、その装着孔に対向するように回転軸の軸線方向に移動可能な可動円板に形成された可動円板側の装着孔と、それらの孔に嵌め込まれかつ捩り振動によってそれらの孔の内周面に沿って往復運動する球体形状の振子とを備えている。そして、固定円板と可動円板との距離を変更して各装着孔における振子の位置、すなわち振子の重心と、各装着孔の中心との距離を変更することにより振子の固有振動数を変更するように構成されている。
特開2010−249297号公報 特開2009−275905号公報
特許文献1に記載された遠心振子式動吸振器では、ニュートラル位置においては、転動体の遠心力の作用方向と、転動体と転動面との接触箇所における法線方向とが平行になっている。しかしながら、転動体が捩り振動によって転動面上を転動することにより接触箇所がニュートラル位置から外れると、それらの方向が互いにずれて角度が生じる。その角度は、ニュートラル位置からの転動体の転動の角度、すなわち転動体の移動距離の増大に応じて増大する。このように転動体の転動の角度が増大すると、接触箇所における法線方向の荷重が小さくなるために摩擦力が小さくなり、その結果、転動体が転動面に対して転がらずに滑ってしまい、その結果、所期の振動減衰性能を得られなくなる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、回転体に形成されている転動面に沿って質量体を滑りを生じさせずに転動させるように構成された捩り振動減衰装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、トルクを受けて回転する回転体の回転中心から外れた箇所に曲率中心を有する転動面が前記回転体に形成され、前記回転体と共に回転することによる遠心力によって前記転動面に接触させられかつ前記回転体の捩り振動によって前記転動面に沿って転動する転動体を備えた捩り振動減衰装置において、前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記転動体と前記転動面との接触箇所から前記転動体の重心までの距離が連続的に変化するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記接触箇所における前記転動面の曲率半径が増大するように構成されていることを特徴とすることを特徴とする振動減衰装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記転動面に嵌合する溝部が前記転動体の外周面に沿って形成され、前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記溝部に嵌合する前記転動面の幅が増大するように構成されていることを特徴とする振動減衰装置である。
この発明によれば、例えば転動体の転動の角度の増大に応じて接触箇所から転動体の重心までの距離を連続的に増大することに加えて、接触箇所における転動面の曲率半径を増大するように構成した場合、転動面の重心の軌跡は、このように転動面の曲率半径を変化させない場合と同様になる。具体的に説明すると、この発明を適用する捩り振動減衰装置における既設の転動面が例えば転動面における瞬間中心が連続的に変化しているサイクロイド面の場合、サイクロイド面と転動体との接触箇所における転動面の曲率半径は、転動体の転動の角度が増大することに伴って減少する。このようなサイクロイド面を有している捩り振動減衰装置にこの発明を適用すると、接触箇所における曲率半径が転動体の転動の角度の増大に応じて増大することにより、接触箇所での転動体の遠心力の作用方向と、接触箇所における法線方向とのずれを抑制してそれらの方向がずれることにより生じる角度を小さくすることができる。すなわち、接触箇所における面圧の低下を抑制することができるので、接触箇所での摩擦力の低下を抑制することができる。また、接触箇所から転動体の重心までの距離が増大するため、転動体の重心の軌跡は実質的に変化が抑制されてサイクロイド面に沿った形状になる。このように、この発明によれば、転動体の重心位置の変化を抑制して転動体の往復運動の次数の変化を抑制することができ、かつ、転動体を滑らせずに転動させることができるので所期の振動減衰性能を得ることができる。これに対して、例えば転動体の転動の角度の増大に応じて接触箇所から転動体の重心までの距離を増大させたとしても、接触箇所における転動面の曲率半径を増大させない場合、転動面の重心の軌跡は、既設の転動面に沿った軌跡から外れる。具体的に説明すると、この発明を適用する捩り振動減衰装置における既設の転動面が例えば一定曲率の円弧面である場合、転動体の転動の角度の増大に応じて接触箇所から転動体の重心までの距離を増大させることにより、転動体の重心の軌跡をサイクロイド曲線やこれに近似した曲線にすることができる。このように、この発明によれば、既設の構成を有効に活用して転動体の重心の軌跡を変化させることができる。特に、転動体の重心の軌跡をサイクロイド曲線形状にした場合には、転動体の転動の角度の大きさに拘わらず、転動体の往復運動の次数に等しい次数の捩り振動を減衰することが可能になる。
この発明に係る振動減衰装置の一例を部分的に示す図である。 図1に示す捩り振動減衰装置の部分的な断面図である。 凸部の形状の一例の上視図である。 転動面に沿って往復運動している転動体の振幅が小さい場合を模式的に示す図である。 転動体の転動角度が小さい場合における転動体と転動面との接触箇所を拡大して示す図である。 転動面に沿って往復運動している転動体の振幅が大きい場合を模式的に示す図である。 転動体の転動角度が大きい場合における転動体と転動面との接触箇所を拡大して示す図である。 図1に示すこの発明に係る振動減衰装置において、転動体が転動面上を転動した場合における転動体の遠心力の作用方向と、接触箇所の法線方向とのなす角を模式的に示す図である。
つぎにこの発明をより具体的に説明する。図1は、この発明に係る捩り振動減衰1の一例を部分的に示す図であり、回転体2の回転軸線に平行な方向から見た状態を示している。回転体2は一例として円板状の部材であって、図示しないエンジンの出力軸や変速機の入力軸などの回転軸と一体に回転するように構成されている。この回転体2の外周側の部分に、例えば回転体2を貫通させて収容室3が形成されている。特には図示しないが、回転体2の円周方向に予め定めた間隔を空けて複数の収容室3を形成してもよい。
図1に示す例では、収容室3は扇状に形成されており、収容室3の内周縁のうち回転体2の回転中心Oに対して半径方向で外周側の内壁面に凹曲面である転動面4が形成されている。その転動面4に沿って往復運動するように転動体5が収容室3に収容されている。転動面4は一定曲率の円弧面として形成されており、その曲率中心Oは、回転体2の回転中心Oから半径方向で外側に外れた予め定めた箇所である。図1に示す例では、転動体5が転動面4に接触している箇所(以下、接触箇所と記す。)Cにおける転動面4の曲率半径Rと、収容室3の半径とが同じ長さになっている。また転動面4の曲率中心Oと転動体5の往復運動の支点Pとが一致している。なお、転動面4は完全な円弧面である必要はなく、転動体5が接触している転動面4における瞬間中心が連続的に変化しているサイクロイド面であってよい。
転動体5は一例として円柱形状に形成されており、その軸長は、収容室3の深さ、あるいは、回転体2の厚さと同じ、あるいは、これらよりも僅かに短く形成されている。また転動体5の外径は転動面4の曲率半径Rに対して僅かに小さく形成されている。図1には、接触箇所Cと転動体5の重心Gとの距離を符号Rで記してある。
図2に、図1に示す捩り振動減衰装置1の部分的な断面図を示してある。転動体5の外周面の全周に亘って、かつ転動体5の軸線に対して半径方向で内側に向けて滑らかに湾曲した溝部6が形成されている。溝部6の幅および深さならびに曲率などは、図2に示す例では、外周面の円周方向で一定に形成されている。なお、溝部6は円弧面である必要はなく、断面がV字形状の傾斜面であってもよい。上述した転動面4は、図2に示すように、溝部に対して凸となっており、その凸形状の転動面4が溝部6に嵌合するようになっている。また、図2に示すように、回転体2の回転軸線方向で転動面4の左右の角が溝部6の表面に接触している。すなわち、それらの角と溝部6とが接触している箇所が上述した接触箇所Cとなっている。
図3に、転動面4の形状の一例の上視図を示してある。転動面4のうち回転体2の回転中心Oに対して半径方向で外側の部分の幅hが狭く形成されており、これに対して、転動面4のうち回転体2の回転中心Oに対して半径方向で内側に位置する部分の幅Hが広く形成されている。なお、図3に示す例では、転動面4のうち回転体2の回転中心Oに対して半径方向で最も外側の部分の幅hが最も狭く形成されている。また転動面4の最大の幅Hは溝部6の溝幅程度あるいは溝幅より僅かに小さい程度に設定されている。このような転動面4の幅は、図3に示すように、滑らかに変化するように形成されている。なお、転動面4のうち上述した最も幅の狭い部分に転動体5が位置している場合が、後述するニュートラル位置である。以下の説明では、ニュートラル位置における転動体5の転動角度を0度とする。
つぎに上述した構成の捩り振動減衰装置1の作用について説明する。回転体2が回転することにより収容室3に収容されている転動体5が回転体2と共に回転する。具体的には、転動体5は遠心力Fによって転動面4に押し付けられるため、転動体5は回転体2の回転中心Oに対して公転する。収容室3を形成している内壁面のうち回転体2の外周側に位置する上述した転動面4は、回転体2の半径より小さい曲率半径の曲面であるから、転動面4の中央部すなわち転動面4の曲率中心Oと回転体2の回転中心Oとを結んだ線が転動面4に交差する位置が、回転体2の中心Oから最も離れた位置となる。したがって、転動体5に遠心力Fが作用しかつ回転体2の円周方向への力が作用していない状態では、転動体5は転動面4のうち回転体2の回転中心Oから最も離れた位置に移動させられる。図1はその状態を示している。この位置をニュートラル位置と記す。このニュートラル位置においては、図1に示すように、転動体5の重心Gが、回転体2の回転中心Oと転動面4の曲率中心Oとを結んだ線上に並ぶ。
回転体2に捩り振動が作用すると、回転体2と一体の回転軸を捩るように力が作用する。すなわち、回転体2に角加速度が生じることに伴って転動体5に慣性力が作用し、その結果、転動体5が転動面4に沿った往復運動を行う。ここで、転動体5の往復運動の支点Pと転動体5の重心Gとの距離を往復運動の腕の長さlとし、支点Pと回転体2の回転中心Oとの距離をrとすると、転動体5の往復運動次数nは下記の(1)式によって計算される。
n=(r/l)1/2 ・・・(1)
転動体5の往復運動の腕の長さlは、接触箇所Cの曲率半径Rから上述した距離Rを減じて計算できるため、上記の(1)式は下記の(2)式のように変形することができる。
n={r/(R−R)}1/2 ・・・(2)
往復運動次数nを回転体2の回転変動次数(捩り振動の次数)に合わせることにより、転動体5の往復運動によって回転体2の捩り振動を減衰することができる。
図4に、転動面4に沿って往復運動している転動体5の振幅が小さい場合を模式的に示してある。この発明において、「振幅が小さい」とは、転動体5がニュートラル位置に位置している場合を0度とした転動体5の転動角度θが小さいこと、すなわち図4に示すようにニュートラル位置から外れて一方の側から他方の側へ転動面4上を転動する転動体5の移動距離が短いことである。「転動体5の振幅が小さい場合」とは、例えば回転軸の回転数が高いことにより転動体5の固有振動数が高くなった場合、すなわち回転体2に作用する捩り振動が小さいことにより転動体5の転動角度θが小さい場合である。更に言えば、回転体2に入力されるトルクの変動が小さいことにより転動体5の転動角度θが小さい場合である。転動体5の転動角度θが小さい場合、転動体5は図4に示すように、遠心力Fによってニュートラル位置付近にほぼ押し付けられた状態となっており、転動面4の幅が狭い部分と、溝部6の中央(図5において溝部6の底部)付近とが接触している。そのため、接触箇所Cは図5に示すように転動体5の軸線に対して半径方向で内側になる。
図6に、転動面4に沿って往復運動している転動体5の振幅が大きい場合を模式的に示してある。この発明において、「振幅が大きい」とは、転動体5がニュートラル位置に位置している場合を0度とした転動体5の転動角度θが大きいこと、すなわち図6に示すようにニュートラル位置から外れて一方の側から他方の側へ転動面4上を転動する転動体5の移動距離が長いことである。「転動体5の振幅が大きい場合」とは、例えば回転軸の回転数が低いことにより転動体5の固有振動数が小さくなった場合、すなわち回転体2に作用する捩り振動が大きいことにより転動体5の転動角度θが大きい場合である。更に言えば、回転体2に入力されるトルクの変動が大きいことにより転動体5の転動角度θが大きい場合である。図7に、転動体5の転動角度θが大きい場合における転動体5と転動面4との接触箇所Cを拡大して示してある。転動体5の転動角度θが大きい場合、転動体5はニュートラル位置から大きく外れるように転動面4上を転動する。その転動面4は上述したように回転体2の回転軸線に平行な方向から見た場合に、回転体2の曲率中心Oに対して凹曲面であるため、転動体5の転動角度θが増大することに伴って、転動体5は、図6に示すように、回転体2の回転中心Oに対して半径方向で内側に移動する。また、転動体5の転動角度θが大きい場合、図7に示すように、転動面4の幅が広い部分と、図7において溝部6の上側の両端部付近とが接触する。そのため、接触箇所Cが図7に示すように転動体5の軸線に対して半径方向で外側になる。
このように、上述した構成の捩り振動減衰装置1においては、転動体5の転動角度θが増大することに伴って、転動体5の軸線に対して半径方向で外側に接触箇所Cが変化することにより、接触箇所Cにおける転動面4の曲率半径Rが長くなるとともに、接触箇所Cから転動体5の重心Gまでの距離Rが長くなる。そのため、この捩り振動減衰装置1においては、図8に示すように、転動体5の転動角度θが増大して転動体5の遠心力Fの作用方向と、接触箇所Cの法線方向とがずれることにより角度θが生じたとしても、この発明を適用しない捩り振動減衰装置と比較して、上記の角度θを小さくすることができる。その結果、接触箇所Cにおける法線方向の荷重f、すなわち摩擦力の低下を抑制することができる。これに加えて、この捩り振動減衰装置1においては、転動角度θの増大に伴って接触箇所Cと転動体5の重心Gとの距離Rが長くなるため、上述した(2)式において、分母の変化を抑制することができる。すなわち、転動体5の往復運動次数の変化を抑制することができる。このように、この発明に係る捩り振動減衰装置1によれば、転動体5の重心Gの軌跡を変化させずに、転動体5の滑りを回避もしくは抑制して転動体5を円滑に転動させることができるので、所期の振動減衰性能を得ることができる。また、この発明に係る捩り振動減衰装置1においては、転動体5が転動する転動面4は、一定曲率の円弧面であってもよいし、サイクロイド面であってもよい。すなわち、この発明に係る捩り振動減衰装置1によれば、転動面4を一定曲率の円弧面として形成した場合であっても、またサイクロイド面として形成した場合であっても、転動体5の転動角度θが増大することに伴って上述したように曲率半径Rおよび距離Rを変化させることができるために、所期の振動減衰性能を得ることができる。
1…捩り振動減衰装置、 2…回転体、 4…転動面、 5…転動体、 C…接触箇所、 R…接触箇所Cにおける転動面の曲率半径、 G…転動体の重心、 R…接触箇所Cと転動体の重心Gとの距離。

Claims (3)

  1. トルクを受けて回転する回転体の回転中心から外れた箇所に曲率中心を有する転動面が前記回転体に形成され、前記回転体と共に回転することによる遠心力によって前記転動面に接触させられかつ前記回転体の捩り振動によって前記転動面に沿って転動する転動体を備えた捩り振動減衰装置において、
    前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記転動体と前記転動面との接触箇所から前記転動体の重心までの距離が連続的に変化するように構成されている
    ことを特徴とする捩り振動減衰装置。
  2. 前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記接触箇所における前記転動面の曲率半径が増大するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  3. 前記転動面に嵌合する溝部が前記転動体の外周面に沿って形成され、
    前記転動体の転動の角度の増大に応じて前記溝部に嵌合する前記転動面の幅が増大するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の捩り振動減衰装置。
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