JP2017145728A - 軸流水力機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランナベーンとディスチャージリングとの隙間に水が入り込むことによる漏れ損失を低減することができる軸流水力機械を提供することを目的とする。【解決手段】実施の形態による軸流水力機械1は、ランナ20と、ディスチャージリング30と、を備えている。このうちランナ20は、ランナボス21と、外周リング40と、ランナボス21および外周リング40に対して回動可能に設けられたランナベーン22と、を有している。ランナベーン22の外周面23は、球面状に形成されるとともに、外周リング40の上半の内周面42は、球面状に形成されている。ディスチャージリング30の内周面34に、外周側に延びる内周凹部35が形成され、外周リング40が内周凹部35に入り込んでいる。【選択図】図2
Description
本発明の実施の形態は、軸流水力機械に関する。
カプラン水車やバルブ水車などの軸流水力機械は、図15に示すように、運転時にはケーシングからの水が、その内周側のステーベーンとガイドベーンとによって構成される静止翼列の流路を流れる。静止翼列の流路を通過した水は、Lターン101を通過し、ランナ流路102へと流入する。ランナ流路102には、水車主軸103に取り付けられたランナボス104と、ランナボス104の外周面に放射状に設けられたランナベーン105とが設けられている。ランナボス104およびランナベーン105は回転軸線Xを中心に回転可能となっており、水車主軸103を介して、発電機106を駆動する。ランナベーン105を通過した水は吸出し管を通過して図示しない放水路へと導かれる。
図16は、図15のB−B線断面図を示している。図16に示すように、ランナベーン105と、ディスチャージリング107との間には、回転するランナベーン105と、静止しているディスチャージリング107との接触を避けるための隙間108が設けられている。
また、軸流水力機械を組み立てる際には、ランナボス104とランナベーン105とを、上方からディスチャージリング107内に取り付けることが一般的である。このことにより、ランナベーン105がディスチャージリング107の上半を通過できるように、ディスチャージリング107の上半は、円筒状に形成されている。このため、大流量運転点において、ランナベーン105が最大限に開いた場合、ランナベーン105と、ディスチャージリング107との間の隙間108が大きくなる場合がある。
ところで、図15に示すように、ランナベーン105に流入した水W1は、主にランナベーン105に沿うように流れる。一方、ランナベーン105の外周側に流入した水W2は、ランナベーン105と、ディスチャージリング107との間の隙間108を流れる。軸流水力機械の損失は、ランナベーン105に沿う流れの損失に加え、ランナベーン105と、ディスチャージリング107との隙間108に水W2が流れることによる漏れ損失がある。軸流水力機械においては、ランナベーン105とディスチャージリング107との隙間108に水W2が流れることによる漏れ損失が比較的大きい。このため、軸流水力機械の損失を低減するためには、この漏れ損失を低減することが効果的となる。このため、カプラン水車やバルブ水車などの軸流水力機械の性能を向上させるための、軸流水力機械の流路の形状を改善する構造が知られている。
しかしながら、上述したランナベーンとディスチャージリングの間の隙間は、組立性を考慮すると、ある程度確保しておくことが要求される。このため、当該隙間を小さくすることが困難になっており、漏れ損失の低減が困難になっていた。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ランナベーンとディスチャージリングとの隙間に水が入り込むことによる漏れ損失を低減することができる軸流水力機械を提供することである。
実施の形態による軸流水力機械は、回転軸線を中心に回転可能なランナと、ランナの外周側に設けられたディスチャージリングと、を備えている。このうちランナは、ランナボスと、ランナボスの外周側に設けられた外周リングと、ランナボスと外周リングとの間に介在され、ランナボスおよび外周リングに対して回動可能に設けられた複数のランナベーンと、を有している。ランナベーンの外周面は、球面状に形成されるとともに、外周リングの上半の内周面は、球面状に形成されている。ディスチャージリングの内周面に、外周側に延びる内周凹部が形成され、外周リングが内周凹部に入り込んでいる。
本発明によれば、ランナベーンとディスチャージリングとの隙間に水が入り込むことによる漏れ損失を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態における軸流水力機械について説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図7を用いて、第1の実施の形態における軸流水力機械について説明する。ここでは、まず、図1を用いてカプラン水車について説明する。
図1乃至図7を用いて、第1の実施の形態における軸流水力機械について説明する。ここでは、まず、図1を用いてカプラン水車について説明する。
図1に示すように、カプラン水車1は、図示しない上池から水が流入するケーシング2と、複数のステーベーン3と、複数のガイドベーン4と、水車の回転軸線Xを中心に回転可能に設けられたランナ20と、を備えている。このうちランナ20は、ケーシング2からステーベーン3およびガイドベーン4を通って流入する水により回転駆動される。また、ランナ20は、その外周側に設けられたディスチャージリング30によって囲まれている。
ステーベーン3およびガイドベーン4は、静止翼列の流路を構成している。ステーベーン3は、ケーシング2からランナ20への流路を形成するためのものであり、ケーシング2より内周側に配置されている。ガイドベーン4は、ランナ20に流入する流量を調整するためのものであり、ステーベーン3より内周側に配置されている。ガイドベーン4の開度を変えることにより、ケーシング2からランナ20に流入する流量を調整し、発電量を変化させるように構成されている。
ランナ20は、ガイドベーン4より内周側に、かつ下方に配置されている。ケーシング2から流入する水の主流方向は、ステーベーン3およびガイドベーン4においては略半径方向を向いているが、ランナ20に流入する水の主流方向は、Lターン5により曲げられ、回転軸線Xの方向(鉛直方向)を向くようになっている。
ランナ20には、回転主軸6を介して発電機7が連結されている。流入した水によりランナ20が回転駆動されると、発電機7において発電が行われる。
ランナ20の下流側には、吸出し管8が設けられている。この吸出し管8は、図示しない下池に連結されており、ランナ20を回転駆動させた水が下池に放出されるようになっている。
図2に示すように、ランナ20は、ランナボス21と、ランナボス21の外周側に設けられた外周リング40と、ランナボス21と外周リング40との間に介在された複数のランナベーン22と、を有している。このうちランナボス21は、上述した回転主軸6に連結され、ランナ20の回転が、回転主軸6を介して発電機7(図1参照)に伝達されるようになっている。
ランナベーン22は、回転軸線Xに垂直な回動軸線Yを中心にランナボス21および外周リング40に対して回動可能に設けられている。また、ランナベーン22は、周方向に所定の間隔で配置されており、各ランナベーン22が回動することにより、ランナ20に流入する水の流速(流量)や水頭に応じてランナベーン22の角度が調整され、発電効率の向上が可能になっている。
図2および図3に示すように、各ランナベーン22の外周面23には、ランナベーン22の外周面23から外周側に延びるランナベーン回動軸24が設けられている。このランナベーン回動軸24に、ランナベーン22が外周リング40に対して回動可能となるように、外周リング40が支持されている。本実施の形態におけるランナベーン回動軸24は、回動軸線Yを中心として延びるように形成されている。
ランナベーン22の外周面23は、回転軸線Xと回動軸線Yとの交点を中心とするような球面状に形成されている。外周リング40の上半の内周面42は、ランナベーン22の外周面23と同心状に球面状に形成されている。このことにより、大流量運転点において、ランナベーン22を最大限に開いた場合でも、ランナベーン22と外周リング40との間の隙間を小さくできる。一方、外周リング40の下半の内周面42は、回転軸線Xを中心とするような円筒状に形成されている。また、外周リング40の外周面41は、ディスチャージリング30の内周面34(後述)に沿って延びるように形成されている。本実施の形態においては、ディスチャージリング30の内周面34のうち、側壁リング32の内周面32a(後述)が、回転軸線Xを中心とするような円筒状に形成されており、外周リング40の外周面41は、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aと同心状に円筒状に形成されている。
図2および図3に示すように、外周リング40の内周面42には、外周リング40の内周面42の下端45から上方に延びる複数のスロット46が設けられている。各スロット46は、対応するランナベーン回動軸24を収容している。このランナベーン回動軸24に軸受47を介して外周リング40が支持されている。図4に示すように、本実施の形態においては、軸受47は、スロット46の上端であってランナベーン回動軸24の上方に設けられた軸受上半47aと、ランナベーン回動軸24の下方に設けられた軸受下半47bと、を含んでおり、スロット46に収容されたランナベーン回動軸24を回動可能に支持している。軸受上半47aの上面は、スロット46の上端面に当接しており、軸受上半47aの下面は、軸受下半47bの上面に当接している。
また、外周リング40は、スロット46のうちランナベーン回動軸24の下方の部分を埋める埋込部材49を有している。より具体的には、埋込部材49は、軸受下半47bの下方に埋め込まれている。このことにより、埋込部材49が軸受下半47bの下面に当接し、埋込部材49が軸受を支持している。このようにして、ランナベーン22の回動軸線Yを中心とした回動が外周リング40に伝達されることなく、ランナベーン22は、回動軸線Yを中心に外周リング40に対して回動可能になっている。また、ランナベーン22の回転軸線Xを中心とした回転は軸受47を介して外周リング40に伝達され、外周リング40は、ランナボス21およびランナベーン22と共に、回転軸線Xを中心に回転可能になっている。
また、埋込部材49が各スロット46を埋めることで、外周リング40の内周面42にスロットによる凹みが生じることを抑制している。とりわけ、埋込部材49の内周面は、外周リング40の下半の内周面42と連続するように形成されており、埋込部材49の内周面が全体的に外周リング40の下半の内周面42と同心状となるような円筒状に形成されている。このため、埋込部材49の内周面と外周リング40の下半の内周面42とを滑らかに連続させることができる。なお、埋込部材49の下部には、外周リング40の下面と当接するとともに、外周側に延びる埋込フランジ部49aが設けられている。この埋込部材49は、埋込フランジ部49aにおいて外周リング40に図示しないボルトにより取り付けられていることが好適である。
図2に示すように、外周リング40の外周側に設けられたディスチャージリング30は、上側リング31と、側壁リング32と、下側リング33と、を有している。上側リング31、側壁リング32および下側リング33は、周方向に複数にそれぞれ分割可能になっている。
ディスチャージリング30の内周面34には、外周側に延びる内周凹部35が形成されている。この内周凹部35は、上述した上側リング31と、側壁リング32と、下側リング33とによって構成されている。すなわち、側壁リング32の内周面32aが、ディスチャージリング30の内周面34の一部を構成しており、上側リング31の内周端および下側リング33の内周端よりも外周側に設けられている。このようにして形成された内周凹部35には、外周リング40が入り込んでいる。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面34(すなわち側壁リング32の内周面32a)との間の隙間が、内周凹部35内に形成されることとなる。このため、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面32aとの間に水が流れることを抑制できる。
また、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面34(すなわち側壁リング32の内周面32a)との間の流路面積は、外周リング40の上端50から下端51にわたって一定となっている。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間を流れる水の流れが乱れること抑制できる。このため、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間の円板摩擦損失が増大することを抑制できる。
次に、このような構成からなる本実施の形態における作用について説明する。ここでは、図1に示すカプラン水車1の組立方法について、図5(a)〜(e)を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、ランナボス21と、ランナボス21に取り付けられたランナベーン22とを準備する。
次に、図5(b)に示すように、ランナベーン22に外周リング40が取り付けられる。この場合、まず、ランナベーン回動軸24に軸受上半47aが載せられる。次に、ランナベーン22の上方に外周リング40が配置される。このとき、スロット46の下端にランナベーン回動軸24が配置されるように、外周リング40が位置付けられる。次に、外周リング40を下方に移動させる。この間、ランナベーン回動軸24は、スロット46内を通る。その後、軸受上半47aがスロット46の上端に到達する。次に、軸受下半47bがスロット46内に嵌め込まれるとともに、埋込部材49がスロット46に埋め込まれる。埋込部材49は、図示しないボルトにより、埋込フランジ部49aにおいて外周リング40に取り付けられる。このようにして、軸受上半47aと軸受下半47bとによってランナベーン回動軸24が支持される。これにより、ランナベーン回動軸24が、軸受上半47aと軸受下半47bとを介して外周リング40に回動可能に支持される。
次に、図5(c)に示すように、ランナ20が流路内に搬入される。この場合、まず、ディスチャージリング30の上側リング31(図2参照)、側壁リング32および下側リング33の一部が取り外される。次に、上側リング31、側壁リング32および下側リング33の一部が取り外された部分から、流路内にランナ20が搬入される(図5(c)矢印参照)。
次に、図5(d)に示すように、搬入されたランナ20が、あらかじめ据付られていた回転主軸6に取り付けられる。
その後、図5(e)に示すように、取り外されていた上側リング31、側壁リング32および下側リング33が取り付けられる。このことにより、外周リング40の外周面41がディスチャージリング30の内周凹部35に入り込む。このようにして、カプラン水車1のランナ20およびディスチャージリング30の組み立てが完了する。なお、ランナ20を取り外す場合には、上述した手順と逆の手順を踏むことにより、取り外すことが可能となる。
このようにして組み立てられたカプラン水車1において運転を行う場合、図示しない上池からケーシング2(図1参照)に水が流入する。ケーシング2に流入した水は、ケーシング2からステーベーン3およびガイドベーン4を通ってランナ20に流入する。このランナ20へ流入した水によって、ランナ20が回転駆動される。このことにより、ランナ5に連結された発電機7が駆動され、発電が行われる。ランナ20に流入した水は、ランナ20から吸出し管8を通って、図示しない下池へ放出される。
運転中、外周リング40の上半の内周面42が、ランナベーン22の外周面23と同心状に球面状に形成されているため、設計点よりも大流量運転点において、ランナベーン22を最大限に開いた姿勢をとった場合でも、ランナベーン22と、外周リング40との間の隙間が低減され、漏れ流れが効果的に低減可能となっている。そして、外周リング40の外周面41がディスチャージリング30の内周凹部35に入り込んでいる。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面34との間の隙間を、内周凹部35内に形成し、ランナ流路から外周側に引き込ませることができる。このため、大流量運転点において、外周リング40とディスチャージリング30との間の隙間に入り込む水の流量を低減できる。
このようなカプラン水車1のランナ流路での相対損失について、図6を用いて説明する。図6には、本実施の形態によるカプラン水車1において、ランナを通過する水の流量に対するランナ流路での相対損失が示されている。
本実施の形態によるカプラン水車1のランナ流路では、ランナベーン22が最大限に開いた姿勢をとった場合でも、外周リング40の外周面41がディスチャージリング30の内周凹部35に入り込んでいるため、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面34との間の隙間が内周凹部35内に形成されている。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間の隙間に入り込む水の流量を低減できる。このため、ディスチャージリング30と、外周リング40との間での水の漏れ損失を低減させることができる。この結果、図6の二点鎖線に示すように、破線で示す一般的なランナ流路よりも相対損失が小さくなり得る。
ところで、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間の隙間は狭くなっている。このことにより、この流路に水が流入してランナ20が回転している間、円板摩擦損失が発生し得る。一般的なランナ流路においては、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aはランナベーン22の外周面23に対向する。この場合、ランナベーン22の外周面23の面積は小さいため、発生する円板摩擦損失も小さい。一方、本実施の形態においては、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aは外周リング40の外周面41に対向する。この場合、外周リング40の外周面41の面積が大きいため、発生する円板摩擦損失が大きくなり得る。しかしながら、この円板摩擦損失の増大分を考慮しても、ディスチャージリング30と外周リング40との間での水の漏れ損失の低減分の方がランナ流路での相対損失低減に大きく寄与するため、ランナ流路での相対損失は、図6の実線に示すように一般的なランナ流路での相対損失よりも小さくなり得る。
また、ランナ流路での相対損失が小さくなったことから、図7の実線に示すように、破線で示す一般的なランナ流路よりも、本実施の形態によるカプラン水車1の相対水車効率が向上し得る。
このように本実施の形態によれば、ランナベーン22が外周リング40に対して回動軸線Yを中心に回動可能に設けられ、外周リング40の上半の内周面42が、ランナベーン22の外周面23と同心状に球面状に形成されている。このことにより、大流量運転点において、ランナベーン22と外周リング40との間の隙間を小さくすることができる。また、ランナベーン22とディスチャージリング30との間に介在される外周リング40は、ランナベーン22のように回動しない。このことにより、大流量運転点において、外周リング40とディスチャージリング30との間の隙間が大きくなることを防止できる。このため、ランナベーン22と外周リング40との間の隙間、および外周リング40とディスチャージリング30との間の隙間に流れる水の流量を低減させることができる。この結果、大流量運転点での相対水車効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、外周リング40の外周面41とディスチャージリング30の内周面34との間の流路面積が、外周リング40の外周面41の上端50から下端51にわたって一定となっている。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間を流れる水の流れが乱れること抑制できる。このため、円板摩擦損失の増大を抑制できる。
また、本実施の形態によれば、外周リング40の外周面41が円筒状に形成されている。このことにより、外周リング40の加工性を向上させることができる。この場合、外周リング40の外周面41に沿って延びるディスチャージリング30の側壁リング32の加工性をも向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、外周リング40の下半の内周面42が、円筒状に形成されており、外周リング40は、外周リング40の内周面42の下端45から上方に延び、ランナベーン回動軸24を収容するスロット46と、当該スロット46を埋める埋込部材49と、を有している。このことにより、外周リング40が一部品として作製されていても、ランナベーン22の上方から外周リング40を取り付けることができる。このため、外周リング40を一部品で作製することができる。この結果、外周リング40の外周面41を、周方向の全域にわたって滑らかに連続にできる。
また、本実施の形態によれば、外周リング40の外周面41がディスチャージリング30の内周凹部35に入り込んでいる。このことにより、外周リング40の外周面41と、ディスチャージリング30の内周面34との間の隙間を、内周凹部35内に形成することができる。このため、大流量運転点において、外周リング40とディスチャージリング30との間の隙間に入り込む水の流量をより効果的に低減させることができる。この結果、大流量運転点での相対水車効率をより向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、外周リング40が、スロット46のうちランナベーン回動軸24の下方の部分を埋める埋込部材49を有している例について説明した。しかしながら、図8に示すように、外周リング40が、外周リング40の下半の内周面42および埋込部材49を覆う取付部材52を更に有していてもよい。この取付部材52は、取付部材52が外周リング40の下半の内周面42に取り付けられることで、ランナベーン22の外周面23と、外周リング40の下半の内周面42との間の隙間を小さくできる。とりわけ、取付部材52の内周面53は、外周リング40の上半の内周面42に連続するように形成されており、内周面が全体的に球面状に形成されている。このことにより、ランナベーン22の外周面23と、外周リング40の下半の内周面42との間の隙間をより一層小さくできる。なお、取付部材52の下部には、外周リング40の下面および埋込フランジ部49aに当接するとともに、外周側に延びる取付フランジ部52aが設けられている。この取付部材52は、取付フランジ部52aにおいて、外周リング40または埋込フランジ部49aに図示しないボルトにより取り付けられていることが好適である。
(第2の実施の形態)
次に、図9および図10を用いて、本発明の第2の実施の形態における軸流水力機械について説明する。
次に、図9および図10を用いて、本発明の第2の実施の形態における軸流水力機械について説明する。
図9および図10に示す第2の実施の形態においては、外周リングが、周方向に分割された複数のリング分割体を有し、周方向で互いに隣接するリング分割体が、互いに取り付けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図8に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図9および図10において、図1乃至図8に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、本実施の形態においては、外周リング40は、周方向に分割された複数のリング分割体60を有し、周方向で互いに隣接するリング分割体60が、互いに取り付けられている。リング分割体60の周方向端部には、隣接するリング分割体60を互いに取り付ける分割体フランジ部60aが設けられている。分割体フランジ部60aにおいて、リング分割体60は、図示しないボルトにより互いに取り付けられている。
リング分割体60の上半の内周面62は、ランナベーンの外周面23と同心状に球面状に形成されている。このことにより、大流量運転点において、ランナベーン22を最大限に開いた場合でも、ランナベーン22の外周面23とリング分割体60の上半の内周面62との間の隙間を小さくできる。さらに、リング分割体60の下半の内周面62は、球面状に形成されている。このことにより、大流量運転点において、ランナベーン22を最大限に開いた場合でも、ランナベーン22の外周面23と、リング分割体60の下半の内周面62との間の隙間を小さくできる。また、リング分割体60の外周面61は、ディスチャージリング30の内周面34に沿って延びるように形成されている。本実施の形態においては、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aが円筒状に形成されており、リング分割体60の外周面61は、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aと同心状に円筒状に形成されている。
リング分割体60の内周面62には、ランナベーン回動軸24を収容する軸受63が設けられている。この軸受63を介して、リング分割体60は、ランナベーン回動軸24に回動可能に支持されている。このようにして、ランナベーン22の回動軸線Yを中心とした回動がリング分割体60に伝達されることなく、ランナベーン22は、回動軸線Yを中心に外周リング40に対して回動可能になっている。本実施の形態においては、軸受63は、リング分割体60の内周面62に埋め込まれている。また、軸受63は、第1の実施の形態の軸受47のように分割されてはいない。
本実施の形態による外周リング40は、ランナベーン22の個数と同じ個数のリング分割体60を有している。このことにより、各リング分割体60が、対応するランナベーン回動軸24を支持することができる。
ランナベーン22に複数のリング分割体60を有する外周リング40を取り付ける際には、ランナベーン回動軸24に対応するリング分割体60が取り付けられる。このとき、リング分割体60の内周面62に設けられた軸受63にランナベーン回動軸24が収容される。これにより、各リング分割体60が、軸受63を介して対応するランナベーン回動軸24に回動可能に支持される。外周リング40がランナベーン22に取り付けられたランナ20は、図5(c)、(d)に示すように、流路内に搬入され、あらかじめ据付られていた回転主軸6に取り付けられる。その後、図5(e)に示すように、カプラン水車1のランナ20およびディスチャージリング30の組み立てが完了する。
このように本実施の形態によれば、外周リング40が、周方向に分割された複数のリング分割体60を有している。このことにより、各ランナベーン22に対応するリング分割体60を別々に取り付けることができる。このため、外周リング40をランナベーンに容易に取り付けることができる。
また、本実施の形態によれば、外周リング40は、ランナベーン22の個数と同じ個数のリング分割体60を有している。このことにより、各リング分割体60を対応するランナベーン回動軸24に外周側からあてがうように取り付けることができる。このため、外周リング40をランナベーンにより一層容易に取り付けることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、リング分割体60の外周面61は、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aと同心状に円筒状に形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図11に示すように、リング分割体60の外周面61が、球面状に形成されていてもよい。この場合、リング分割体60の外周面61とディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間の流路面積が、外周リング40の上端50から下端51にわたって一定となるように、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aが形成されていることが好適である。このことにより、リング分割体60の外周面61と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間を流れる水の流れが乱れること抑制できる。このため、リング分割体60の外周面61と、ディスチャージリング30の側壁リング32の内周面32aとの間の円板摩擦損失が増大することを抑制できる。なお、このリング分割体60の外周面61の形状は、第1の実施の形態の外周リング40の外周面41の形状においても適用可能である。
(第3の実施の形態)
次に、図12を用いて、本発明の第3の実施の形態における軸流水力機械について説明する。
次に、図12を用いて、本発明の第3の実施の形態における軸流水力機械について説明する。
図12に示す第3の実施の形態においては、外周リングの上面に、上方に延びる上面凸部が設けられ、内周凹部のうち外周リングの上面に対向する対向面に、上面凸部が入り込む対向面凹部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図8に示す第1の実施の形態および図9乃至図11に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図12において、図1乃至図8に示す第1の実施の形態および図9乃至図11に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、本実施の形態においては、外周リング40の上面55に、上方に延びる上面凸部56が設けられている。この上面凸部56は、回転軸線Xを中心に周方向に延びており、外周リング40の周方向全域に設けられている。また、ディスチャージリング30の内周凹部35のうち外周リング40の上面55に対向する対向面37に、上面凸部56が入り込む対向面凹部38が設けられている。すなわち、ディスチャージリング30の上側リング31の下面が対向面37となっており、当該下面に対向面凹部38が形成されている。
このように本実施の形態によれば、外周リング40の上面55に、上方に延びる上面凸部56が設けられ、ディスチャージリング30の内周凹部35のうち外周リング40の上面55に対向する対向面37に、上面凸部56が入り込む対向面凹部38が設けられている。この場合、上面凸部56が、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間を流れる水の障壁となり得る。このことにより、上面凸部56が、外周側への水の流れを妨げることができる。このため、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間を流れる水の流れを妨げることができる。この結果、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37の隙間を流れる水を低減させることができる。このため、大流量運転点での相対水車効率を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、外周リング40の上面55に、上方に延びる上面凸部56が設けられ、内周凹部35のうち外周リング40の上面55に対向する対向面37に、上面凸部56が入り込む対向面凹部38が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図13に示すように、子午面断面視において、外周リング40の上面55が、外周側に向かって上方に傾斜するように直線状に形成されており、ディスチャージリング30の内周凹部35のうち外周リング40の上面55に対向する対向面37が、上面55に沿って延びるように形成されていてもよい。この場合、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間に流入した水の流れる方向を水平方向よりも上方に向けることができる。このことにより、上方に傾斜する上面55が、外周側への水の流れを妨げることができる。このため、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間を流れる水の流れを妨げることができる。この結果、大流量運転点での相対水車効率を向上させることができる。
また、図14に示すように、子午面断面視において、外周リング40の上面55が、外周側に向かって上方に延びるように曲線状に形成されており、ディスチャージリング30の内周凹部35のうち外周リング40の上面55に対向する対向面37が、上面55に沿って延びるように形成されていてもよい。外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間に流入した水の流れる方向を水平方向よりも上方に向けることができる。このことにより、上方に延びる曲線状の上面55が、外周側への水の流れを妨げることができる。このため、外周リング40の上面55と、ディスチャージリング30の対向面37との間を流れる水の流れを妨げることができる。この結果、大流量運転点での相対水車効率を向上させることができる。なお、図14に示すように、外周リング40の上面55は、子午面断面視において、下方に凸となっていることが好適である。
以上述べた実施の形態によれば、ランナベーンとディスチャージリングとの隙間に水が入り込むことによる漏れ損失を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:カプラン水車、20:ランナ、21:ランナボス、22:ランナベーン、23:外周面、24:ランナベーン回動軸、30:ディスチャージリング、34:内周面、35:内周凹部、37:対向面、38:対向面凹部、40:外周リング、41:外周面、42:内周面、46:スロット、49:埋込部材、50:上端、51:下端、52:取付部材、53:内周面、55:上面、56:上面凹部、60:リング分割体、62:内周面
Claims (7)
- 回転軸線を中心に回転可能なランナと、
前記ランナの外周側に設けられたディスチャージリングと、を備え、
前記ランナは、ランナボスと、前記ランナボスの外周側に設けられた外周リングと、前記ランナボスと前記外周リングとの間に介在され、前記ランナボスおよび前記外周リングに対して回動可能に設けられた複数のランナベーンと、を有し、
前記ランナベーンの外周面が球面状に形成されるとともに、前記外周リングの上半の内周面が球面状に形成され、
前記ディスチャージリングの内周面に、外周側に延びる内周凹部が形成され、
前記外周リングが前記内周凹部に入り込んでいることを特徴とする軸流水力機械。 - 前記外周リングの外周面と前記ディスチャージリングの内周面との間の流路面積が、前記外周リングの上端から下端にわたって一定であることを特徴とする請求項1に記載の軸流水力機械。
- 前記ランナベーンの外周面に、前記ランナベーンの前記外周面から外周側に延びるランナベーン回動軸が設けられ、
前記外周リングの下半の内周面が、円筒状に形成され、
前記外周リングは、
内周面に設けられた、前記外周リングの下端から上方に延びるスロットであって、前記ランナベーン回動軸を収容するスロットと、
前記スロットのうち前記ランナベーン回動軸の下方の部分を埋める埋込部材と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の軸流水力機械。 - 前記外周リングは、周方向に分割された複数のリング分割体を有し、
周方向で互いに隣接する前記リング分割体が、互いに取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸流水力機械。 - 前記外周リングの上面に、上方に延びる上面凸部が設けられ、
前記内周凹部のうち前記外周リングの上面に対向する対向面に、前記上面凸部が入り込む対向面凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸流水力機械。 - 子午面断面視において、前記外周リングの上面が、外周側に向かって上方に傾斜するように直線状に形成され、
前記内周凹部のうち前記外周リングの上面に対向する対向面が、前記上面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸流水力機械。 - 子午面断面視において、前記外周リングの上面が、外周側に向かって上方に延びるように曲線状に形成され、
前記内周凹部のうち前記外周リングの上面に対向する対向面が、前記上面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸流水力機械。
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JP2016027251A JP2017145728A (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | 軸流水力機械 |
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CN112177831A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-01-05 | 西安理工大学 | 一种转轮室呈锯齿型结构的双向贯流式水轮机 |
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2016
- 2016-02-16 JP JP2016027251A patent/JP2017145728A/ja active Pending
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