JP5812973B2 - ジャーナル軸受及び蒸気タービン - Google Patents

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本発明は、蒸気タービンやガスタービン等の大型回転機械のロータ(回転軸)を回転自在に支持するジャーナル軸受及び蒸気タービンに関する。
従来、蒸気タービンやガスタービン等の大型回転機械においては、ロータを回転可能に支持するために、ジャーナル(ティルティングパッド)軸受が用いられている(例えば、特許文献1参照)。ジャーナル軸受は、ロータの周方向に複数配置され、かつ、揺動可能な軸受パッドが、軸受ハウジングに収容された構成である。大型回転機械用のジャーナル軸受においては機械の安全な運転を可能にするため、油浴潤滑により潤滑されることが一般的であり、軸受パッドとロータとの間には油膜が形成されている。
図2に、大型回転機械に使用されるジャーナル軸受1の軸方向から見た概略構成図を示す。ロータRを支持する各軸受パッド4は、軸受ハウジング2の内面に設けられ軸受パッド4の背面に当接する支持部材3によって支持されている。
支持部材3は、ロータRの片当たりを防止する目的で点支持型が知られている。点支持型の場合、軸受パッド4は例えば球面形状の支持部材3の支持点を中心に任意の方向に揺動可能に支持される。また、図9に示すように、ロータRと軸受パッド4とのロータ接触範囲Bは、支持点を中心とした略楕円形状の領域となる。
ところで、ジャーナル軸受においては、ジャッキング・オイル・ポンプ(Jacking Oil Pump,以下JOP機構と称す)と呼ばれる機構により、ロータRの回転開始時にロータRを浮上させたり、低速回転時にロータRと軸受パッド4との間に潤滑油を供給したりしている。
JOP機構は、軸受パッド4の支持面5の略中央に形成されたJOP給油孔6から強制的に高圧油を供給することで、軸受パッド4の支持面5とロータRとの間に油膜を形成する機構である。JOP給油孔6には、給油通路7を介して高圧油供給用ポンプ8(図2参照)から高圧油が供給されている。
また、より広い範囲に高圧油を支持面5とロータRとの間に行き渡らせるために、支持面5にはJOP給油孔6から供給される高圧油が進行するJOP溝50が形成されている。JOP溝50は、二つの菱形部51,52を組み合わせた8の字形状となっており、JOP給油孔6は、JOP溝50の交点に配置されている。また、JOP溝50は、ロータ接触範囲BがロータRの軸線方向Xに長い形状となっていることを考慮して、菱形部51,52が軸線方向Xに並ぶように形成されている。
特開2001−124062号公報
ところで、ロータRの浮上時においては、しばしばロータRが傾くことがある。この際、上記従来のジャーナル軸受においては、軸線方向Xのバランスがさらに悪化する現象が発生することがある。この現象は、8の字形状のJOP溝50を構成する軸線方向Xに並んだ菱形部51,52がJOP給油孔6を含んだ閉形状となっていることに起因する現象である。以下、この現象を説明する。
まず、ロータRが傾くと、ロータ接触範囲BにおけるロータRの軸線方向Xの両端付近において、一端側の隙間が大きくなり、その反対側の他端側の隙間が小さくなる。ここで、高圧油は隙間の大きい方により流れるようになる。8の字のJOP溝50は、この両端付近で流路が閉じた形状となっているため、ロータRの直下に高圧油が流入し易く、高圧油は隙間の大きい一端側をより持ち上げてしまう。即ち、従来のJOP溝50の形状によってロータRの傾きが助長されてしまい、一旦ロータRが傾くと、その傾きを収束させにくくなってしまう。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、大型回転機械に適用され、JOP機構を有するジャーナル軸受において、浮上時においてロータが傾いた場合においても、安定してロータを浮上させることができるジャーナル軸受を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係るジャーナル軸受は、軸線回りに回転されるロータと、前記ロータを外周面から支持する軸受パッドと、前記軸受パッドと軸受ハウジングとの間に介在され、前記軸受パッドを搖動可能に支持する支持部材とを備えるジャーナル軸受において、前記軸受パッドにおける前記ロータの支持面に油圧孔が形成されるとともに、前記油圧孔を介して油圧を前記支持面に供給する油圧供給部が設けられ、前記支持面に、前記油圧孔から供給される油圧が進行する溝部が形成され、該溝部は、前記油圧孔から少なくとも4方に延在する第一溝と、該第一溝の端部から、前記ロータが前記支持面に接触して、ヘルツ接触領域をなすロータ接触領域の外縁に沿って前記ロータの軸線方向にそれぞれ延びる第二溝とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、溝部を、給油孔から4方向に延在する第一溝と、この第一溝の端部から軸線方向に延在する第二溝とからなる形状とした。即ち、溝部の軸線方向の両端がロータの直下付近で接続されていない形状とした。これにより、ロータを浮上させる際にロータが軸線方向に傾いた場合においても、給油孔から供給された高圧油がロータの直下付近に供給されにくくなるため、高圧油がロータの傾きを助長させることを防止することができる。
また、本発明に係るジャーナル軸受において、さらに前記油圧孔から前記ロータの軸線方向の両方向に延在する第三溝を有する構成としてもよい。
上記構成によれば、ロータの直下に延在する第三溝に高圧油が進入することによって、ロータの浮上力をより高めることができる。
また、本発明のジャーナル軸受において、前記支持部材は、前記軸受パッドとの接触面が球面形状に形成されて、該軸受パッドに点接触されていることが好ましい。
また、本発明のジャーナル軸受において、前記支持部材は、前記軸受パッドとの接触面が前記軸線方向に延びる円筒面状に形成されて、該軸受パッドに線接触されている構成としてもよい。
さらに、本発明は、上記いずれかのジャーナル軸受を備える蒸気タービンを提供する。
本発明によれば、ロータを浮上させる際にロータが軸線方向に傾いた場合においても、給油孔から供給された高圧油がロータの直下付近に供給されにくくなるため、高圧油がロータの傾きを助長させることを防止することができる。
本発明の第一実施形態に係るジャーナル軸受の概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る軸受パッドの拡大構成図である。 図2のA矢視図であって、軸受パッドの支持面を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る軸受パッドの支持面を示す図である。 本発明の第二実施形態の別形態に係る軸受パッドの支持面を示す図である。 本発明の第三実施形態に係る軸受パッドの支持面を示す図である。 本発明の第四実施形態に係る軸受パッドの支持面を示す図である。 本発明の各実施形態のジャーナル軸受が適用される蒸気タービンを示す概略断面図である。 図2のA矢視図であって、従来のジャーナル軸受の支持面を示す図である。
(第一実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施形態に係る蒸気タービン100について説明する。
蒸気タービン100は、蒸気Sのエネルギーを回転動力として取り出す外燃機関であって、発電所における発電機等に用いられるものである。
図8に示すように、蒸気タービン100は、ケーシング90と、ケーシング90に流入する蒸気Sの量と圧力を調整する調整弁20と、ケーシング90の内側に回転自在に設けられ、図示しない発電機等の機械に動力を伝達する軸体30と、ケーシング90に保持された静翼40と、軸体30に設けられた動翼70と、軸体30を軸回りに回転可能に支持する軸受部60とを主たる構成としている。
ケーシング90は、内部空間が気密に封止されているとともに、蒸気Sの流路とされている。このケーシング90の内壁面には、軸体30が挿通されたリング状の仕切板外輪(ステータ)71が強固に固定されている。
調整弁20は、ケーシング90の内部に複数個取り付けられており、それぞれ図示しないボイラから蒸気Sが流入する調整弁室21と、弁体22と、弁座23とを備えており、弁体22が弁座23から離れると蒸気流路が開いて、蒸気室24を介して蒸気Sがケーシング90の内部空間に流入するようになっている。
軸体30は、ロータRと、このロータRの外周から径方向に延出した複数のディスク32とを備えている。この軸体30は、回転エネルギーを、図示しない発電機等の機械に伝達するようになっている。
軸受部60は、ジャーナル軸受1及びスラスト軸受62を備えており、軸体30を回転可能に支持している。
静翼40は、軸体30を囲繞するように放射状に多数配置されて環状静翼群を構成しており、それぞれ前述した仕切板外輪71に保持されている。これら静翼40の径方向における内側は、軸体30が挿通されたリング状のハブシュラウド41で連結され、その先端部が軸体30に対して径方向に隙間をあけて配設されている。
これら複数の静翼40からなる環状静翼群は、軸方向に間隔をあけて六つ形成されており、蒸気Sの圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して、下流側に隣接する動翼70側に案内するようになっている。
動翼70は、軸体30が有するディスク32の外周部に強固に取り付けられている。この動翼70は、各環状静翼群の下流側において、放射状に多数配置されて環状動翼群を構成している。
これら環状静翼群と環状動翼群とは、一組一段とされている。即ち、蒸気タービン100は、六段に構成されている。
図1は、本発明の第一実施形態に係るジャーナル軸受1の概略構成図であり、ジャーナル軸受1には、タービンのロータRが回転可能に支持されている。
図1に示すように、ジャーナル軸受1は、環状の軸受ハウジング2と、軸受ハウジング2の内周面に等角度間隔で設けられた支持部材3と、各々の支持部材3に揺動可能に支持された軸受パッド4とを有する。即ち、支持部材3は、軸受パッド4と軸受ハウジング2との間に介在している。軸受パッド4は、周方向に分割されている。本実施形態では、軸受パッド4は4個に分割されており、各軸受パッド4がそれぞれ支持部材3によって支持されている。
図2に示すように、各軸受パッド4は、ロータRの軸線に平行な視線で見た場合に円弧状をなし、かつ、幅広な湾曲板形状をなしている。軸受パッド4の支持面5の曲率半径は、ロータRの外周面の曲率半径よりやや大きく形成されている。即ち、軸受パッド4の支持面5全面がロータRと接触することはない。また、軸受パッド4の支持面5は、ホワイトメタル(バビットメタル)などの軟質金属によって形成されている。
支持部材3は、軸受ハウジング2よりロータRの径方向に突出して形成され、軸受パッド4の背面中央において軸受パッド4を支持している。支持部材3の突出方向端部、即ち、軸受パッド4の背面との接触部は、球面形状に形成されている。
上述した構成により、軸受パッド4は、任意の方向に揺動可能とされている。即ち、支持部材3と軸受パッド4とは、点接触による接触状態であり、ロータRとジャーナル軸受1との間にミスアライメント(ロータRの外周面と軸受パッド4の支持面5との軸方向隙間が不均一になる)が発生した場合には、軸受パッド4がロータRに追従することができる。
各軸受パッド4には、JOP機構10が設けられている。JOP機構10は、高圧油を供給することが可能な高圧油供給用ポンプ8と、高圧油供給用ポンプ8から供給される高圧油を支持面5に導入するためのJOP給油孔6と、JOP給油孔6から導入された高圧油を支持面5に進行させるJOP溝9(図3参照)とから構成されている。JOP給油孔6と高圧油供給用ポンプ8とは、給油通路7によって接続されている。
このような構成により、JOP給油孔6には給油通路7を介して高圧油供給用ポンプ8より高圧油が供給され、この高圧油がJOP溝9より支持面5に供給されることによりロータRが浮上する。
高圧油供給用ポンプ8より供給される高圧油の圧力は、高圧油供給用ポンプ8の許容油圧範囲に依存している。例えば、本実施形態の高圧油供給用ポンプ8の許容油圧範囲は18MPaである。
上述したように、軸受パッド4の支持面5はホワイトメタルによって形成されているため、完全な剛体ではない。よって、本実施形態の球面形状の支持部材3によって支持される軸受パッド4とロータRとのロータ接触範囲B(ヘルツ接触領域)は、図3に示すような楕円形状となる。ロータ接触範囲Bの形状は、ロータRの直径(ロータRの外周面の曲率半径)、軸受パッド4の支持面5の曲率半径、軸受パッド4の材質、及びロータRを介してジャーナル軸受1にかけられる荷重等によって決定される。
図3に示すように、JOP溝9は、各軸受パッド4の支持面5に設けられており、JOP給油孔6から4方向に延在する第一溝11と、第一溝11の端部から軸線方向Xに延在する第二溝12とから構成されている。
JOP溝9の大きさは、JOP溝9全体がロータ接触範囲Bの可能な限り内側に収まるように、かつ、JOP溝9の端部がロータ接触範囲Bの縁と所定の間隔を確保しながら可能な限り接近するように設定される。
また、JOP溝9の幅Wは、広いほどロータRの浮上の際に好ましいが、広過ぎる場合は、ロータRと軸受パッド4との接触面積(高圧油を介して接触する面積)が減少するため好ましくない。JOP溝9の幅Wは、このような事情を考慮して適宜設定される。
また、JOP溝9の断面形状は、支持面5に対して、所定の深さを有する凹溝形状であり、この深さは、ロータRの直径等、適用される大型回転機械の仕様に応じて適宜設定される。
上記実施形態によれば、JOP溝9を、JOP給油孔6から4方向に延在する第一溝11と、この第一溝11の端部から軸線方向Xに延在する第二溝12とからなる形状とした。即ち、JOP溝9の軸線方向Xの両端がロータRの直下付近で接続されていない形状とした。
これにより、ロータRを浮上させる際にロータRが軸線方向Xに傾いた場合においても、JOP給油孔6から供給された高圧油がロータRの直下付近に供給されにくくなるため、高圧油がロータRの傾きを助長させることを防止することができる。
また、第二溝12は、ロータ接触範囲Bを考慮して形成されているため、ロータ接触範囲Bに高圧油を効率的に分布させることができ、ロータRを浮上させるために必要な圧力(JOP圧力)を小さくすることができる。これにより、高圧油供給用ポンプ8の小型化が可能となり、余剰仕事を削減することができるため、結果的にコストを低減することができる。
なお、本実施形態のJOP溝9においては、第二溝12が軸線方向Xと平行となるように形成されているが、これに限ることはなく、ロータ接触範囲Bの外周線に沿うような形状としてもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係るジャーナル軸受について説明する。
図4に示すように、本実施形態のジャーナル軸受を構成する軸受パッド4Bに形成されているJOP溝9Bは、第一実施形態のJOP溝9に加えて、JOP給油孔6から軸線方向Xに延在する第三溝13が形成されている。
第三溝13は第二溝12と平行となるように、かつ、第三溝13の端部がロータ接触範囲Bの中に可能な限り収まるように形成されている。即ち、第三溝13は、ロータRの直下に形成されているJOP給油孔6より軸線方向Xの延在している。
上記実施形態によれば、ロータRの直下に延在する第三溝13に高圧油が進入することによって、ロータRの浮上力をより高めることができる。
なお、上記実施形態のジャーナル軸受のJOP溝は上述した形状に限らず、例えば、図5に示すJOP溝9Cように、第一溝11CをJOP給油孔6から軸線方向X両方向、及び軸線方向Xに直交する方向に延在する形状としてもよい。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係るジャーナル軸受について説明する。
本実施形態のジャーナル軸受は、第一実施形態及び第二実施形態のジャーナル軸受とは異なり、軸受パッド4を支持する支持部材3が点支持型ではなく、ロータRの軸線方向Xに長い支持部材3を用いるライン支持型である。
即ち、本実施形態の支持部材3(図1及び図2参照)は、軸受ハウジング2よりロータRの径方向に突出して形成され、軸受パッド4との接触面が軸線方向Xに延びる円筒面状とされている。
上述した構成により、軸受パッド4は、軸線方向Xに直交する方向に揺動可能とされている。即ち、支持部材3と軸受パッド4とは、線接触による接触状態である。
図6に示すように、本実施形態の円筒面形状の支持部材3によって支持される軸受パッド4とロータRとのロータ接触範囲Cは、図6に示すような長方形状となる。ロータ接触範囲Cの形状は、ロータRの直径(ロータRの外周面の曲率半径)、軸受パッド4の支持面5の曲率半径、軸受パッド4の材質、及びロータRを介してジャーナル軸受1にかけられる荷重等によって決定される。
JOP溝9Dの大きさは、JOP溝9D全体がロータ接触範囲Cの内側に収まるように設定される。即ち、JOP溝9Dの第一溝11の端部は、ロータ接触範囲Cの外側に延在することがなく、第二溝12もロータ接触範囲C内に形成されるように設定されている。
上記実施形態によれば、ロータRと軸受パッド4との接触面であるロータ接触範囲Cが長方形状となり、その形状予測計算が簡易となるため、JOP溝9Dの設計が容易となる。
また、ロータ接触範囲Cが軸線方向Xに延在しているため、ロータRの軸端部においてもJOP圧力を起てることが可能となる。即ち、回転時の油膜圧力が小さい軸端部でJOP圧力を起てることができるため、軸受負荷能力に対して優位となる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態に係るジャーナル軸受について説明する。
なお、本実施形態では、上述した第三実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のジャーナル軸受のJOP溝9Eは、第三実施形態のジャーナル軸受のJOP溝9Dの軸線方向Xの長さを短くした形状のJOP溝本体部15と、ロータRの軸端部(図7の上方)近傍に配置されたJOP溝軸端部16と、を有している。即ち、本実施形態のジャーナル軸受は、ライン支持型であるため、ロータ接触範囲CがロータRの軸端部にまで及んでいるため、ロータRの軸端部近傍にJOP溝を配置することが可能となっている。
JOP溝軸端部16は、ロータRの軸端部近傍の下方に設けられたJOP溝である。本実施形態のJOP溝軸端部16は、円弧形状の溝であり、円弧内側がJOP溝本体部15を向くとともに、両端部の軸線方向Xと直交する方向の位置がJOP溝本体部15の
第二溝12の延長線上に位置するような形状を有している。
また、JOP溝軸端部16の延在方向略中央には、JOP給油孔17が形成されており、このJOP給油孔17には、高圧油供給用ポンプ8(図2参照)から高圧油が供給されるようになっている。
また、JOP溝軸端部16とJOP溝本体部15との間には、所定の空間が形成されている。換言すれば、本実施形態のJOP溝本体部15の第二溝12は、JOP溝軸端部16と離間するように、その長さが第三実施形態の第二溝12と比較して短く形成されている。
上記実施形態によれば、ロータRの軸端部近傍にJOP溝軸端部16に高圧油が進入することによって、ロータRの浮上力をより高めることができる。
また、JOP溝本体部15を小さくすることによって、ロータR回転時における油膜分布をより均一にすることができ、ロータR回転時の安定性を向上させることができる。
なお、JOP溝本体部15及びJOP溝軸端部16の形状は上述した形状に限ることはない。例えば、JOP溝本体部15の形状は、図4、図5に示すような形状としてもよい。また、JOP溝軸端部16の形状は、直線状でもよいし、菱型形状のような形状としてもよい。即ち、JOP溝本体部15とは別に、ロータR浮上時において軸受パッド4の支持面5とロータRの軸端部との間に油膜が形成されればどのような形状としてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態のジャーナル軸受1は、蒸気タービン100に適用する例を用いて説明したが、蒸気タービン100に限らず、ガスタービンなどの他の回転機械に適用することも可能である。
R ロータ
B ロータ接触領域
C ロータ接触領域
X 軸線方向
1 ジャーナル軸受
2 軸受ハウジング
3 支持部材
4 軸受パッド
5 支持面
6 JOP給油孔(油圧孔)
8 高圧油供給用ポンプ(油圧供給部)
9 JOP溝(溝部)
11 第一溝
12 第二溝
13 第三溝

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転されるロータと、
    前記ロータを外周面から支持する軸受パッドと、
    前記軸受パッドと軸受ハウジングとの間に介在され、前記軸受パッドを搖動可能に支持する支持部材とを備えるジャーナル軸受において、
    前記軸受パッドにおける前記ロータの支持面に油圧孔が形成されるとともに、前記油圧孔を介して油圧を前記支持面に供給する油圧供給部が設けられ、
    前記支持面に、前記油圧孔から供給される油圧が進行する溝部が形成され、
    該溝部は、前記油圧孔から少なくとも4方に延在する第一溝と、該第一溝の端部から、前記ロータが前記支持面に接触して、ヘルツ接触領域をなすロータ接触領域の外縁に沿って前記ロータの軸線方向にそれぞれ延びる第二溝とを有することを特徴とするジャーナル軸受。
  2. さらに前記油圧孔から前記ロータの軸線方向の両方向に延在する第三溝を有することを特徴とする請求項1に記載のジャーナル軸受。
  3. 前記支持部材は、前記軸受パッドとの接触面が球面形状に形成されて、該軸受パッドに点接触されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジャーナル軸受。
  4. 前記支持部材は、前記軸受パッドとの接触面が前記軸線方向に延びる円筒面状に形成されて、該軸受パッドに線接触されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジャーナル軸受。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のジャーナル軸受を備えることを特徴とする蒸気タービン。
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