JP4187640B2 - 水車及びガイドベーン装置並びに水車の運転方法 - Google Patents

水車及びガイドベーン装置並びに水車の運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、揚水発電等に用いられるポンプ水車を含む水車及びそのガイドベーン装置並びに水車の運転方法に関する。
通常、水車では、ケーシング内に流入した水の流れがステーベーンを通過する際に整流されて動翼であるランナに導かれ、これにより水の持つ流体エネルギーがランナの回転エネルギーに変換される。水力発電ではその回転エネルギーを発電機によって電気エネルギーに変換する。このような水車において、一般にステーベーンとランナの間には、ランナに流入する水を案内するガイドベーンが設けられている。このガイドベーンは、角度を変えることにより、ランナに流入する水の流量を調整し、水車出力を変化させる。
この種のガイドベーンとして、ガイドベーンの軸をガイドベーンのそり線から離れた位置に設けガイドベーンを偏心回転させることにより、ガイドベーンの角度とともにガイドベーンとステーベーンとの位置関係が変わるものがある(例えば、特許文献1等参照)。
特開平11−141449号公報
一般に、ガイドベーンの開度が同じ場合でも、ステーベーンに対するガイドベーンの位置関係によって、ランナに流入する流れの乱流運動エネルギーの分布が異なる。乱流運動エネルギーの分布が異なるということは流体損失の分布も異なることを意味し、言い換えれば、開度が同じであってもガイドベーンの設置位置によってランナに流入する流れの流体損失が変化することになる。
それに対し、上記従来技術においては、ガイドベーンの開度とともにガイドベーンの位置も変化するが、これはガイドベーンの偏心回転構造によるものであるため、ガイドベーンの開度とガイドベーンのステーベーンに対する位置との相関関係は設計段階でほぼ一意的に定まってしまう。しかしながら、ガイドベーンの位置と流体損失との相関関係は、ガイドベーンの開度やそのガイドベーンを有する水車によっても異なることが予想され、必ずしも一意的に定まるとは言いきれない。したがって、上記従来技術では、様々な状況で流体損失を極力抑えつつ水車を柔軟に稼動させることは困難である。
本発明の目的は、ランナに流入する流れの流体損失を状況に応じて極力抑制することができる水車及びガイドベーン装置並びに水車の運転方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の水車は、回転駆動するランナと、このランナの外周側に設けたケーシングと、このケーシング内の流路と前記ランナとの間に設けた複数のステーベーンと、回転軸を中心に回転するように、前記複数のステーベーンと前記ランナとの間に設けた複数のガイドベーンと、前記ランナに流入する流れの流体損失を抑制するように、前記ガイドベーンの開度とは独立に前記ガイドベーンの前記回転軸と前記ステーベーンとの位置関係を変更するガイドベーン位置変更手段とを備えたことを特徴とする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ガイドベーンの回転軸を前記ランナの周方向に移動させることを特徴とする。
(3)上記(2)において、また好ましくは、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ケーシングに対し周方向に回転可能に設けられ、前記ガイドベーンの回転軸を支持する支持リングと、この支持リングを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ガイドベーンの回転軸前記ランナの半径方向に移動させることを特徴とする。
)上記目的を達成するために、本発明の水車の運転方法は、回転駆動するランナと、このランナの外周側に設けたケーシングと、このケーシング内の流路と前記ランナとの間に設けた複数のステーベーンと、回転軸を中心に回転するように前記複数のステーベーンと前記ランナとの間に設けた複数のガイドベーンとを備えた水車の運転方法において、ランナに流入する流れの流体損失が小さくなるように、ガイドベーンの開度に応じて前記ガイドベーンの開度とは独立にガイドベーンの回転軸とステーベーンとの位置関係を変更することを特徴とする。
本発明によれば、ステーベーンに対してガイドベーンの回転軸の位置を変化させることができるので、開度に関係なく、状況に応じて開度とは独立にステーベーンとガイドベーンとの位置関係を変更することができ、ランナに流入する流れの流体損失を状況に応じて最小限に抑制することができる。
以下、本発明の水車の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、ガイドベーンの回転中心をランナの周方向に移動させるものである。また、本実施形態においては、揚水発電等で用いられるいわゆるポンプ水車に本発明を適用した例を説明するが、本発明は、一般の水力発電に用いられるものを始めとするその他の水車にも勿論適用可能である。
図1は本発明の水車の一実施形態の全体構成を表す水平断面図、図2はその縦断面図、図3はガイドベーン装置の模式図である。
これら図1〜図3に示すように、本実施形態の水車は、回転駆動するランナ1と、このランナ1の外周側に設けた渦巻き型のケーシング2と、このケーシング2内の渦巻き流路3とランナ1との間に設けた複数のステーベーン4と、回転軸5を軸に回転するように、複数のステーベーン4とランナ1との間に設けた複数のガイドベーン6と、これらガイドベーン6の回転軸5とステーベーン4との位置関係を変更するガイドベーン位置変更手段7とを備えている。
上記ランナ1は、複数枚のランナ羽根10を有しその回転軸となる主軸11に連結されている。ケーシング2の内周側には、上下一対のスピードリング12,13が接続され、それらスピードリング12,13の間には、ランナ1の主軸11を中心とする同心円上に上記複数のステーベーン4が環状に配置、固定されている。また、スピードリング12とランナ1との間には上カバー15が、スピードリング13とランナ1との間には下カバー16が設けられており、詳細は後述するが、これら上カバー15及び下カバー16によって、ガイドベーン6の回転軸5を支持する支持リング25(後述)が摺動可能に支持されている。
上カバー15の上方において、主軸11の外周側には、主軸11とほぼ同心円状に設けられたガイドリング20が設けられている。このガイドリング20の外周部の所定の箇所にはブラケット21が設けられており、ブラケット21は、ガイドベーン6の回転軸5に固定したガイドベーンアーム22に対してリンク23を介して連結されている。こうした構成とすることにより、ガイドリング20に接続したガイドベーン開度操作ロッド(例えば油圧シリンダ)24(図3参照)を適宜操作して伸縮させると、ガイドリング20が周方向に回転し、これに伴ってリンク23、ガイドベーンアーム22を介して各ガイドベーン6の回転軸5に回転力が伝達され、各ガイドベーン6が開閉しその開度を変化させる。
上記ガイドベーン位置変更手段7は、主軸11を中心にしてケーシング2に対し周方向に回転可能に設けられ、ガイドベーン6の回転軸5を支持する支持リング25と、この支持リング25を回転駆動させる駆動手段26とを備えている。このガイドベーン位置変更手段7は、前述した複数のガイドベーン6ととともにガイドベーン装置を構成する。
支持リング25は、上下一対のほぼ同径のリング状の部材であるガイドベーン回転軸上部固定部27、ガイドベーン回転軸下部固定部28からなる。本実施形態において、各ガイドベーン6の回転軸5は、上記したガイドベーン回転軸上部固定部27、ガイドベーン回転軸下部固定部28の間に回転自在に支持され、主軸11を中心とする同心円周上に環状をなすように配置されている。
このとき、本実施形態において、前述した上カバー15は、外周カバー30及び内周カバー31に分割されており、ガイドベーン回転軸上部固定部27は、これら外周カバー30及び内周カバー31の間に摺動可能に配設されている。一方、ガイドベーン回転軸下部固定部28は、図2に示したように、前述した下カバー16に設けた環状の溝部に摺動可能に設けられている。なお、図3においては、繁雑防止のため、外周カバー30及び内周カバー31等を図示省略してある。
上記した支持リング25を回転駆動させる駆動手段26は、ガイドベーン位置操作ロッド(例えば油圧シリンダ)35(図3参照)を備えている。上カバー15の上方において、主軸11の外周側(本例においては上記ガイドリング20の内周側)には、主軸11とほぼ同心円状に設けられたガイドリング36が設けられており、ガイドベーン位置操作ロッド35のロッド先端部は、このガイドリング36の外周部に固定したブラケット37(図3参照)に連結されている。
また、ガイドリング36の外周部の所定の箇所にはブラケット38が設けられており、ブラケット38は、ガイドベーン回転軸上部固定部27の所定箇所に固定したブラケット39に対してリンク40を介して連結されている。こうした構成とすることにより、ガイドリング36に接続したガイドベーン位置操作ロッド35を適宜操作して伸縮させると、ガイドリング36が周方向に回転し、これに伴ってリンク40に押し引きされる形で、支持リング25が周方向に回転するようになっている。これによって、ガイドベーン6の回転軸5が周方向に移動し、ガイドベーンの開度に関係なく、ガイドベーン6とステーベーン4との位置関係を任意に変化させられるようになっている。
なお、特に図示していないが、上カバー15及びガイドベーン回転軸上部固定部27間、下カバー16及びガイドベーン回転軸下部固定部28間には、例えばシールを介在させたり、ラビリンスシール等の適宜のシール構造を設けたりする等、摺動面からの漏水防止に適宜配慮がなされている。
上記構成の本実施形態の水車において、水車運転時、例えば、上池(上ダム、図示せず)からの水がケーシング2の渦巻き流路3に流入し、ステーベーン4及びガイドベーン6を通過してランナ1に導かれると、この水の流れによってランナ1が回転駆動する。この回転動力は、例えばランナ1と主軸11を介して同軸に接続した発電機(図示せず)に伝達され、電気エネルギーに変換される。一方、ポンプ運転時には、先述の発電機(図示せず)を動力源(モータ)として、水車運転時とは逆方向にランナ1を回転駆動させ、下方から吸込んだ例えば下池(下ダム、図示せず)の水を、上池に汲み上げる。このポンプ運転は、一般に、電力消費量が比較的少ない時間帯、例えば夜間等に行われる。
このとき、本実施形態においては、例えば水車運転時に、ガイドベーン6を通過する際にガイドベーン6部分で生じる流体損失が小さくなるように、理論的又は経験的に得たデータを基にして、或いは直接的に検出した流体損失に関するデータを基にして、ガイドベーン6の開度に応じてガイドベーン6の回転軸5とステーベーン4との位置関係を変更する。
ここで、それぞれ図1、図2に対応させ、ガイドベーン位置変更手段7を有さない従来の遠心型水車の全体構成を表す水平断面図を図4に、その縦断面図を図5に示した。これらの図において、図1及び図2と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図4及び図5に示した従来型の水車においても、上記同様、渦巻き型ケーシング2を通過した水の流れが、ステーベーン4、ガイドベーン6を通過して動翼であるランナ1の羽根10に衝突すると、その水の流れの持つ流体エネルギーがランナ1の回転のエネルギーに変換される。このように、ステーベーン4の内周側にガイドベーン6を配設した水車において、ガイドベーン6は、水車運転時、ステーベーン4を通過した水の流れの影響を直接的に受ける。
図6は、従来の水車におけるガイドベーン6とステーベーン4との位置関係を模式的に表した図で、この図において、先の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図6に示すように、ガイドベーン6は、従来より回転軸5を中心に回転可能に設けられており、水車出力の調節のために開度(あるいは角度)が変更可能な構成となっているため、その開度によって近接するステーベーン4とそのステーベーン4との対向端部との位置関係が変化する。その結果、ガイドベーン6を通過する際に生じる流れの流体損失は、ガイドベーン開度によって異なる。ここで言うガイドベーン開度とは、周方向に隣接するガイドベーン6同士の間の間隙の最短距離を表す百分率で表され、その最短距離が設計点になるガイドベーン6の角度が開度100%、最短距離が0(ゼロ)すなわち全閉時のガイドベーン6の角度が開度0%となる。
図7〜図9は、ガイドベーン6の周囲の3次元乱流解析による乱流運動エネルギーの結果を示している。
これら図7〜図9では、図示したように、開度を固定したままガイドベーン6自体を周方向に移動させ、ステーベーン4との位置関係を変化させた各場合の乱流運動エネルギーの解析結果を示している。これらの図から分かるように、同じガイドベーン開度であっても、ステーベーン4との位置関係が変化すると、乱流運動エネルギーの分布が異なる。乱流運動エネルギーの分布が異なるということは流体損失の分布が異なることを意味しており、すなわち同じガイドベーン開度であっても、ステーベーン4との位置関係の違いによって流体損失が異なることが分かる。
例えば、ガイドベーン6を偏心回転構造とした場合、ガイドベーン6の開度とともにその位置も変化するので、流体損失を考慮に入れて各開度でガイドベーン6のステーベーン4に対する位置が最適となるように設計できれば、こうした構造でも流体損失低減にある程度効果を発揮する可能性はあるが、ガイドベーン6の開度とガイドベーン6のステーベーン4に対する位置との相関関係が設計段階でほぼ一意的に定まってしまう。しかしながら、ガイドベーン6の位置と流体損失との相関関係は、ガイドベーン開度や水車そのものによっても異なることが予想され、必ずしも一意的に定まるとは言いきれず、単にガイドベーン6を偏心回転構造とした構造では、様々な状況で流体損失を極力抑えつつ水車を柔軟に稼動させることは困難である。
また、例えば、ガイドベーン回転軸5をガイドベーン6の重心位置よりもステーベーン4側に設けることによって、ステーベーン4と、ガイドベーン6におけるステーベーン4との対向端部との位置関係の変化が小さくなるので、予めガイドベーン6の回転軸5の位置を流体損失を考慮して配置すれば、比較的流体損失が大きくなりにくくすることができる。しかしながら、ガイドベーン6は、機器安全性の観点から自己閉鎖性を有していなければならず、閉動作が円滑に行われるために、あらゆる運転条件において水の流れによって閉方向のトルクが生じるように設計する必要がある。また、ポンプ水車のポンプ起動時のガイドベーン自励振動を抑制するように設計する必要がある。回転中心の位置は、ガイドベーン6の形状によっても多少異なるが、一般に、回転中心からガイドベーンの両端までのそれぞれの長さをL1,L2とした場合、L1/L2=0.9〜1.1程度となるところ(すなわちガイドベーン6のほぼ中心)とするのが望ましい。つまり、ガイドベーン6の回転軸5をステーベーン4側に設けた場合、運転条件によってはガイドベーン6に開方向のトルクが発生してしまい、自己閉鎖性を確保する必要があり、ガイドベーン自励振動を抑制する必要がある水車においては安全上好ましい構造とは言えない。
それに対し、本実施形態においては、ステーベーン4に対してガイドベーン6の回転軸5の位置を変化させることができるので、開度に関係なく、状況に応じて開度とは独立にステーベーン4とガイドベーン6との位置関係を変更することができる。このように、ガイドベーン開度に関わらずステーベーン4とガイドベーン6におけるステーベーン4との対向端部との位置関係を自由に変えることがでるので、ガイドベーン6とステーベーン4との位置関係を各開度において常に最適に保つことでき、ランナ1に流入する流れの流体損失を状況に応じて最小限に抑制することができる。
また、ガイドベーン6の回転軸5の位置を移動させ、ステーベーン4に対するガイドベーン6の位置を開度と無関係に任意に調整することができる構成であるので、ガイドベーン6の回転軸5に対するトルク特性を調節することが可能となり、ガイドベーン6の設計自由度を十分に確保することができ、ガイドベーン6を流体損失の小さい形状に設計することができる。また、各開度におけるガイドベーン6とステーベーン4との位置関係を考慮してガイドベーン6の回転中心位置を変更する必要がないので、ガイドベーン6のステーベーン4に対する位置を変化させる機構を回転軸5をガイドベーン6のほぼ中心に位置させて実現することができる。したがって、ガイドベーン6には、常に水の流れを受けて閉方向のトルクが作用し、自己閉鎖性の観点においても好適で、なおかつ自励振動の発生も抑制することができる。
なお、本実施形態においては、周方向に回転する支持リング25によってガイドベーン6の回転軸5を支持することにより、ガイドベーン6の回転軸5の位置を周方向に移動させる構成としたが、必ずしもこの構成に限られない。例えば、支持リング25自体が周方向に回転する構成とせず、周方向に所定の長さを有する長穴を支持リング25に複数設け、各長穴内で回転軸5が周方向に移動する構成としても良い。この場合、各ガイドベーン6の回転軸5にそれぞれ駆動手段26を連結し個々に移動するようにしても良いし、各回転軸5をリング状の部材で連結してそのリング状の部材に駆動手段26を連結し、各回転軸5を一体に移動させるようにしても良い。この場合も上記同様の効果を得る。
また、本実施形態においては、ガイドベーン6の回転軸5を周方向に移動させる構成としたが、開閉動作と独立にガイドベーン6とステーベーン4との位置関係を変更させる限りにおいては必ずしもこれに限られず、例えば回転軸5を径方向に移動させる構成としても良い。例えば、径方向に所定の長さを有する長穴を支持リング25に複数設け、各長穴内で回転軸5が径方向に移動する構成としても良い。この場合、各ガイドベーン6の回転軸5にそれぞれ駆動手段26を連結し駆動手段によって回転軸5を径方向に移動させる。
この場合、上記同様の効果に加え、ガイドベーン6の径方向の位置を任意に変化させる機能を備えることで、ガイドベーン6の開閉動作に合わせてガイドベーン6を径方向に移動させることにより、ガイドベーン6の開閉に要する回転軸5の回転角を小さくすることができ、一定のガイドベーン流入角度や流出角度で流量を調節することが可能となり、ガイドベーン6の角度変化によるガイドベーン6部分での流体損失を最小限にできる効果がある。さらに、ガイドベーン6とランナ1との距離を任意に調節することが可能となり、ガイドベーン6とランナ1との干渉により発生する水圧脈動を最小限にすることができる。
なお、以上において、図3では、ガイドベーン開度操作ロッド24及びガイドベーン位置操作ロッド35をほぼ同一の向きに配設した場合を図示したが、これらガイドベーン開度動作ロッド24及びガイドベーン位置操作ロッド35の配置は互いに干渉しない位置であれば良く、その態様に特別な限定はない。また、図3では、それぞれ1つずつ図示したが、ガイドベーン開度操作ロッド24及びガイドベーン位置操作ロッド35の数についても特に限定はない。
また、本実施形態では、ガイドベーン開度操作ロッド24、ガイドベーン位置操作ロッド35によりガイドベーン6の開度及びその回転軸5の位置をそれぞれ独立に操作しているが、操作ロッド24,35を連結させることでガイドベーン6の開度及び回転軸5の位置を連動させることも可能である。
また、本実施形態では、ガイドベーン回転軸上部固定部27及びガイドベーン回転軸下部固定部28は環状に形成され各回転軸5を支持しているが、周方向に複数に分割して各分割パーツ間に所定の間隙を確保し、各分割パーツで各ガイドベーン6をそれぞれ独立に支持する構成としても構わない。この場合は、各分割パーツをそれぞれリンク40でガイドリング36に連結する。またこの場合、各分割パーツ間だけでなく、上カバー15との間、及び下カバー16との間に、径方向に所定の間隙を確保することで、ガイドベーンを径方向移動も可能である。これによっても、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の水車の一実施形態の全体構成を表す水平断面図である。 本発明の水車の一実施形態の全体構成を表す縦断面図である。 本発明の水車の一実施形態に備えられたガイドベーン装置の模式図である。 従来の遠心型水車の全体構成を表す水平断面図である。 従来の遠心型水車の全体構成を表す縦断面図である。 従来の水車におけるガイドベーンとステーベーンとの位置関係を模式的に表した図である。 ガイドベーンの周囲の3次元乱流解析による乱流運動エネルギーの結果を表す図である。 ガイドベーンの周囲の3次元乱流解析による乱流運動エネルギーの結果を表す図である。 ガイドベーンの周囲の3次元乱流解析による乱流運動エネルギーの結果を表す図である。
符号の説明
1 ランナ
2 ケーシング
3 流路
4 ステーベーン
5 回転軸
6 ガイドベーン
7 ガイドベーン位置変更手段
25 支持リング
26 駆動手段

Claims (5)

  1. 回転駆動するランナと、
    このランナの外周側に設けたケーシングと、
    このケーシング内の流路と前記ランナとの間に設けた複数のステーベーンと、
    回転軸を中心に回転するように、前記複数のステーベーンと前記ランナとの間に設けた複数のガイドベーンと、
    前記ランナに流入する流れの流体損失を抑制するように、前記ガイドベーンの開度とは独立に前記ガイドベーンの前記回転軸と前記ステーベーンとの位置関係を変更するガイドベーン位置変更手段と
    を備えたことを特徴とする水車。
  2. 請求項1に記載の水車において、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ガイドベーンの回転軸を前記ランナの周方向に移動させることを特徴とする水車。
  3. 請求項2に記載の水車において、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ケーシングに対し周方向に回転可能に設けられ、前記ガイドベーンの回転軸を支持する支持リングと、この支持リングを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする水車。
  4. 請求項1に記載の水車において、前記ガイドベーン位置変更手段は、前記ガイドベーンの回転軸前記ランナの半径方向に移動させることを特徴とする水車。
  5. 回転駆動するランナと、このランナの外周側に設けたケーシングと、このケーシング内の流路と前記ランナとの間に設けた複数のステーベーンと、回転軸を中心に回転するように前記複数のステーベーンと前記ランナとの間に設けた複数のガイドベーンとを備えた水車の運転方法において、
    ランナに流入する流れの流体損失が小さくなるように、ガイドベーンの開度に応じて前記ガイドベーンの開度とは独立にガイドベーンの回転軸とステーベーンとの位置関係を変更することを特徴とする水車の運転方法。
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