JP2007285284A - バルブ水車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドベーンの負圧面近傍における剥離流れの発生を防止して、ガイドベーン近傍における水力損失を抑制するバルブ水車を提供すること。
【解決手段】本発明のバルブ水車は、流路内壁21を有する流路20内に配置されたバルブ1と、バルブ1側方に連結され、流路内壁21とバルブ1との間の作動流路25内を流れる水の流量調整を行う複数のガイドベーン3と、バルブ1内に回転自在に配置された水車軸11と、水車軸11の下流端に連結され、ガイドベーン3により流量調整された水によって回転駆動するランナ4とを備えている。バルブ1内には、水車軸11に連結された発電機10が配置されている。ガイドベーン3の負圧面3aには、当該ガイドベーン3の負圧面3a側に沿う水の流れを整流してガイドベーン3の負圧面3aにおける剥離流れ9を防止する整流補助翼5が連結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドベーンを有するバルブ水車に係わり、とりわけガイドベーン近傍における水力損失を抑制することができるバルブ水車に関する。
図8(a)乃至(c)は、低落差に適用される従来のバルブ水車(横軸バルブ水車)を示したものである。このうち図8(a)は、バルブ水車の側方断面図であり、図8(b)は図8(a)の矢視Cから後述するガイドベーン3を見た断面図であり、図8(c)は図8(a)の矢視Dからガイドベーン3を見た断面図である。なお図8(b)、(c)に示す破線は、流水の可視化試験により得られた流跡線を模式的に示したものである。
図8(a)に示すように、バルブ水車は、流路内壁21を有する流路20内に配置された、たまご型のバルブ1と、バルブ1側方に連結され、流路内壁21とバルブ1との間の作動流路25内を流れる水の流量調整を行う複数のガイドベーン3と、バルブ1内に回転自在に配置された水車軸11と、水車軸11の下流端(図示せず)に連結され、ガイドベーン3により流量調整された水によって回転駆動されるランナ4と、バルブ1内に配置され、水車軸11に連結された発電機10とを備えている。なお、上述の流路20は、ダム等の上池(図示せず)の底部付近に配置されている。
このうちランナ4は、水車軸11に連結されたランナボス4bと、このランナボス4b周縁に複数配置されたランナベーン4aとからなっている。
また、図8(a)に示すように、ガイドベーン3の上流側には、バルブ1を流路内壁21に連結し固定するステー2が放射状に設けられている。また、ランナ4の下流側には、ランナ4を回転駆動させた水を受けて下池(図示せず)へ排出する吸出し管6が、流路内壁21に連結し配置されている。
このようなバルブ水車の周りに水を流入することによって、電気を発生させることができる。すなわち、まず、ダム等の上池に蓄えられた水を流路20内に流入させる。次に、流路20内に流入した水はバルブ1周縁に形成された作動流路25内を通過する。その後、作動流路25内を通過した水は、ガイドベーン3において転向され、流量調整された後、ランナ4を回転駆動させる。このように、ランナ4を回転駆動させることによって、発電機10に連結された水車軸11が回転し、発電機10において電気が発生する(例えば、特許文献1)。なお、図8(a)中の矢印8は、水の流れを示している。
特開平9−280154号公報
しかしながら、上述のようにバルブ水車を用いて電気を発生させる場合には、ガイドベーン3近傍で水力損失が発生し、水車効率が低下してしまう。
例えば、適用落差範囲が広く、最も一般的に利用されているフランシス水車(図示せず)を用いた場合には、フランシス水車内を流れる水は、ケーシング(図示せず)からステーベーン(図示せず)、ガイドベーン(図示せず)へと徐々に流れを転向させて、要求される出力に応じた角運動量を持った流れがランナ(図示せず)へと流入する。
これに対して、上述したバルブ水車を用いた場合には、上池から流入され回転方向の速度成分を持たない水が、バルブ水車の回転軸と略平行にガイドベーン3まで流れ、ガイドベーン3においてランナ4に適正な角運動量を持って流入するよう急激に転向される。このため、図8(b)に示すように、ガイドベーン3の負圧面3a近傍で剥離流れ9が発生するので、剥離流れ9によって生じた渦により水力損失が増大して水車効率が低下してしまう。ところで、ガイドベーン3は、水の流れ方向に関し、表側が圧力面3bとなり、裏側が負圧面3aとなっている。
なお、図8(b)、(c)に示すように、ガイドベーン3の内径側(バルブ壁面1a側)の長さ(水が流入する上流端3uから水が流出する下流端3lまでの距離)(図8(b)参照)は、ガイドベーン3の外径側の長さ(図8(c)参照)よりも短くなっている。このため、ガイドベーン3の内径側では、ガイドベーン3の外径側に比べて、水の流れを効率よく転向させることができない。この結果、ガイドベーン3の内径側の負圧面3aにおいては、特に剥離流れ9が発生しやすくなっている(図8(b)、(c)参照)。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ガイドベーンの負圧面近傍における剥離流れの発生を防止して、ガイドベーン近傍における水力損失を抑制するバルブ水車を提供することを目的とする。
本発明は、流路内壁を有する流路内に配置されたバルブと、バルブ側方に連結され、流路内壁とバルブとの間の作動流路内を流れる水の流量調整を行う複数のガイドベーンと、バルブ内に回転自在に配置された水車軸と、水車軸の下流端に連結され、ガイドベーンにより流量調整された水によって回転駆動するランナと、バルブ内に配置され、水車軸に連結された発電機と、各ガイドベーンの負圧面に連結され、当該ガイドベーンの負圧面側近傍に水を導いてガイドベーンの負圧面における剥離流れを防止する整流補助翼と、を備えたことを特徴とするバルブ水車である。
本発明によれば、ガイドベーンの負圧面に整流補助翼を設けることによって、ガイドベーンの負圧面側に水を導いて剥離流れの発生を防止することで、ガイドベーン近傍における水力損失を抑制するバルブ水車を提供することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係るバルブ水車の第1の実施の形態について、図1(a)乃至(d)を参照して説明する。ここで、図1(a)はバルブ水車の側方断面図であり、図1(b)は後述するガイドベーン3及び整流補助翼5の拡大図であり、図1(c)は図1(b)の矢視Aからガイドベーン3及び整流補助翼5を見た断面図である。また図1(d)は、図1(b)の矢視Aから見た後述するバルブ壁面1a近傍(図1(a)、(b)参照)の水の流れを示したものであり、図中の破線は可視化試験で得られた水の流跡線を模式的に示したものである。
図1(a)に示すように、バルブ水車は、流路内壁21を有する流路20内に配置された、たまご型のバルブ1と、バルブ1側方に連結され、流路内壁21とバルブ1との間の作動流路25内を流れる水の流量調整を行う複数のガイドベーン3と、バルブ1内に回転自在に配置された水車軸11と、水車軸11の下流端(図示せず)に連結され、ガイドベーン3により流量調整された水によって回転駆動されるランナ4と、バルブ1内に配置され、水車軸11に連結された発電機10とを備えている。なお、上述の流路20は、ダム等の上池(図示せず)の底部付近に配置されている。またバルブ1はその外面がバルブ壁面1aとなっている。
このうち複数のガイドベーン3は、図1(a)に示すように、バルブ1周縁に沿って配置されており、各ガイドベーン3は、各々外周端に位置するゲートリング(図示せず)とのリンク機構によって互いに連動する。なおガイドベーン3は、作業流路25内にピッチ長さPにより一定間隔をおいて円周方向に沿って配置されている(図3(b)参照)。
また図1(a)に示すように、ガイドベーン3の上流側には、バルブ1を流路内壁21に連結し固定するステー2が放射状に設けられている。
また図1(a)に示すように、ランナ4は、水車軸11に連結されたランナボス4bと、このランナボス4b周縁に複数配置されたランナベーン4aとからなっている。なお、要求される負荷変動に対しても高効率な水車運転を行えるよう、ランナベーン4aは、ガイドベーン3の開度と連動して、その取付角度が設定されている。
また図1(a)に示すように、発電機10は、水車軸11に連結された発電機軸12と、発電機軸12の外周に設けられた回転子17と、回転子17の回転方向外方であって、バルブ1の内方に固定された固定子16とを有している。
また図1(a)に示すように、ランナ4の下流側には、ランナ4を回転駆動させた水を受けて下池(図示せず)へ排出する吸出し管6が、流路内壁21に連結し配置されている。
ところで、ガイドベーン3は、水の流れ方向に関し、表側が圧力面3bとなり、裏側が負圧面3aとなる。また、図1(a)乃至(d)に示すように、各ガイドベーン3の負圧面3aのうち、内径側(バルブ壁面1a側)には、支持板(支持部材)7を介して整流補助翼5が連結されている。この場合、整流補助翼5は、バルブ壁面1aとの間に間隙Dをおいて設けられている(図1(b)参照)。
このように、整流補助翼5はバルブ壁面1aと所定の間隙Dを介して設けられているので、整流補助翼5がバルブ壁面1aと接触してしまうことはない。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
最初に、バルブ水車によって電気を発生させる方法について説明する。
まず、ダム等の上池に蓄えられた水が、上池の底部付近に配置された流路20内に、回転方向の速度成分を持たない無旋回に近い状態で流入される。
次に、この水がステー2を通過した後、バルブ1の周りに形成された作動流路25内を通過してガイドベーン3に達する。そして、この水は、このガイドベーン3において転向され、流量調整される。
次に、ガイドベーン3を経た水はランナベーン4aに達し、ランナベーン4aと、ランナボス4bとからなるランナ4を回転駆動させる。このとき、ランナボス4bに連結された水車軸11がランナボス4bとともに回転駆動される。
このように水車軸11が回転駆動されることによって、水車軸11に連結された発電機軸12が回転し、発電機軸12の外周に設けられた回転子17が回転する。このように回転子17が回転することによって、バルブ1内方に固定された固定子16を貫通する磁界が変化し、電気が発生する。なお、ランナベーン4を通過した水は、吸出し管6を経て下池へ排出される
次に、バルブ水車のガイドベーン3近傍の流れについて、更に詳細に説明する。
従来技術のようにガイドベーン3の負圧面3aに整流補助翼5が設けられていない場合には、水がガイドベーン3を通過する際に、ガイドベーン3の負圧面3a側の水圧が低くなるため、この負圧面3aにおいて剥離流れ9が発生し易い(図8(b)参照)。
特に、ガイドベーン3の内径側(バルブ壁面1a側)の形状と、ガイドベーン3の外径側の形状は相似形状となっているが、ガイドベーン3の内径側の長さ(水が流入する上流端3uから水が流出する下流端3lまでの距離)は、ガイドベーン3の外径側の長さよりも短くなっており、ガイドベーン3の内径側では、ガイドベーン3の外径側に比べて水の流れを効率よく転向させることができないので、ガイドベーン3の内径側の負圧面3aでは、剥離流れ9が発生しやすくなっている。
これに対して本発明によれば、各ガイドベーン3の内径側の負圧面3aに、整流補助翼5が連結されているので、当該ガイドベーン3の負圧面3a近傍の水が流れにくい領域に水を導くことができ、水の流れを整流することができる。
このため、ガイドベーン3の負圧面3aにおける剥離流れ9を防止して、剥離流れ9による渦損失を低減することができるので、ガイドベーン3近傍における水力損失を抑制することができる。また、ランナ4に流入する水流の乱れを抑えることができるので、ランナ4での水力効率を向上させることもできる。
また、図1(a)乃至(d)に示すように、整流補助翼5は、支持板7を介して各ガイドベーン3に連結されているので、整流補助翼5を各ガイドベーン3に同期して駆動することができる。このため、水による負荷を調整するためにガイドベーン3の設定角度を変更した場合、整流補助翼5をガイドベーン3に同期して変更させることができる。この結果、整流補助翼5は、ガイドベーン3と流水に対して同じ位置関係をとることができ、ガイドベーン3による水の流量調整を補助することができる。
第2の実施の形態
次に図2(a)乃至(d)により、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2(a)乃至(d)に示す第2の実施の形態は、作動流路25内における水の流れに直交する流路の幅方向の整流補助翼の長さ(翼長)Hと、作動流路25内における水の流れに直交する流路の幅方向のガイドベーンの長さ(翼長)H0が、0.1≦H/H0≦0.3の関係にあるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図2(a)乃至(d)に示す第2の実施の形態において、図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
なお図2(a)はガイドベーン3及び整流補助翼5の拡大図であり、図2(b)は図2(a)の矢視Bからガイドベーン3及び整流補助翼5を見た断面図であり、図2(c)はH/H0<0.1の関係にある整流補助翼5を設けたガイドベーン3近傍における水流の可視化試験で得られた流跡線を模式的に示したものであり、図2(d)は整流補助翼5を設けたガイドベーン3近傍で発生する水力損失と、H/H0との関係のグラフを示したものである。
第1の実施の形態で述べたように、ガイドベーン3の内径側の負圧面3aに整流補助翼5を設けることによって、水の剥離を抑制することができる。しかしながら、ガイドベーン3の内径側は水流の増速率が大きくなるので、流路幅方向の整流補助翼5の長さHを小さくしすぎると、ガイドベーン3の内径側で水を転向させることが難しくなる。この場合、ガイドベーン3の内径側においては、図2(c)に示すように、流れの剥離領域で剥離流れが発生してしまうことも考えられる。
他方、流路幅方向の整流補助翼5の長さHを大きくしすぎると、整流補助翼5で発生する摩擦損失が増加して水力損失が増加してしまう。この結果、水の剥離流れを抑制することによる水力損失の低減する効果が、整流補助翼5で発生する摩擦損失が増加する効果によって相殺されてしまうことも考えられる。
そこで、流路幅方向の整流補助翼5の長さ(翼長)Hを適切な大きさに調整することによって、ガイドベーン3の内径側の負圧面3aに発生する剥離流れを抑制し、水力損失を低減することができる。すなわち、流路幅方向の整流補助翼5の長さ(翼長)Hを、幅方向のガイドベーン3の長さ(翼長)H0に対して、0.1≦H/H0≦0.3の条件を満たすように調整することによって、剥離流れを抑制し、水力損失を低減させることができる(図2(d)参照)。
第3の実施の形態
次に図3(a)乃至(c)により、本発明の第3の実施の形態について説明する。図3(a)乃至(c)に示す第3の実施の形態は、ガイドベーン3と当該ガイドベーン3に対応する整流補助翼5との間の間隙Pbと、各ガイドベーン3間のピッチ長さPが、0.1≦Pb/P≦0.3の関係にあるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図3(a)乃至(c)に示す第3の実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
なお、図3(a)は負圧面3aに整流補助翼5が設けられていないガイドベーン3を用いた場合において、ガイドベーン3近傍における水流の流路線を模式的に示したものであり、図3(b)は本実施の形態によるガイドベーン3及び整流補助翼5の断面図であり、図3(c)は整流補助翼5を設けたガイドベーン3近傍で発生する水力損失と、Pb/Pとの関係のグラフを示したものである。
図3(a)に示したように、ガイドベーン3の負圧面3a近傍で剥離流れ9が発生する領域(剥離領域)は、当該ガイドベーン3の負圧面3aと、隣接するガイドベーン3の圧力面3bとの間であって、当該ガイドベーン3側の一部の領域である。そして、この領域の大きさは、各ガイドベーン3間のピッチ長さPに対して、30%程度の範囲に限られている。このため、ガイドベーン3と整流補助翼5との間の間隙Pbを大きくしすぎると、ガイドベーン3の負圧面3a近傍に発生する剥離流れ9を整流補助翼5によって効率よく抑制することができないことも考えられる。
具体的には、Pb/Pが0.3より大きくなってしまう場合には、整流補助翼5がガイドベーン3の負圧面3a近傍に発生する剥離流れ9を抑制する効果よりも、整流補助翼5によって水の流れが遮断される効果が大きくなってしまい、全体的な水力損失が大きくなってしまう(図3(c)参照)。
他方、ガイドベーン3と整流補助翼5との間の間隙Pbを小さくしすぎて、Pb/Pが0.1より小さくなってしまうと、ガイドベーン3と整流補助翼5との間を流れる水の流れをせき止めてしまう。このため、水力損失が大きくなってしまうことも考えられる(図3(c)参照)。
そこで、ガイドベーン3と整流補助翼5との間の間隙Pbを、各ガイドベーン3間のピッチ長さPに対して、0.1≦Pb/P≦0.3の条件を満たすように調整することによって、剥離流れ9を抑制し、水力損失を低減させることができる(図3(c)参照)。
第4の実施の形態
次に図4(a)乃至(c)により、本発明の第4の実施の形態について説明する。図4(a)乃至(c)に示す第4の実施の形態は、整流補助翼5の長さ(整流補助翼5の水が流入する上流端5uから水が流出する下流端5lまでの長さ(翼弦長))Lと、ガイドベーン3の長さ(ガイドベーン3の水が流入する上流端3uから水が流出する下流端3lまでの長さ(翼弦長))L0が、0.5≦L/L0≦0.7の関係にあるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図4(a)乃至(c)に示す第4の実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
なお図4(a)は、本実施の形態によるガイドベーン3及び整流補助翼5の断面図(図1(c)に相当する断面図)であり、図4(b)は、ガイドベーン3の上流端3u近傍が、隣接するガイドベーン3の下流端3l近傍と接触して、全閉状態になっているガイドベーン3を示した断面図であり、図4(c)は整流補助翼5を設けたガイドベーン3近傍で発生する水力損失と、L/L0との関係のグラフを示したものである。
一般的に、ガイドベーン3は、水の流れを完全に遮断することができるよう、その長さL0が各ガイドベーン3間のピッチ長さPよりも10%程度、長くなっている。そして、図4(b)に示すように、水の流れを完全に遮断する全閉状態においては、隣接するガイドベーン3同士が重なる。
またガイドベーン3は、ガイドベーン軸Cを回転中心として回転することができ、ガイドベーン軸より下流側のガイドベーン下流部3dは、ガイドベーン軸を回転中心として回転半径Rで回転運動することができる(図4(b)参照)。
このため、各ガイドベーン3が隣接するガイドベーン3と重なり合って全閉状態をとるには、ガイドベーン下流部3dと、隣接するガイドベーン3に設けられた整流補助翼5とが衝突しないよう、整流補助翼5が、ガイドベーン下流部3dが移動する回転中心円内に配置されていない必要がある。そして、このためには、整流補助翼5の長さLが、ガイドベーン3の長さL0に対して、L/L0≦0.7となる必要がある。
他方、整流補助翼5の長さLが短くなり、L/L0<0.5となる場合には、整流補助翼5によってガイドベーン3の負圧面3a近傍に、水を効率よく導くことができない。このため、L/L0<0.5となる場合には、整流補助翼5によって剥離流れ9を抑制することによる水力損失を低下させる効果よりも、整流補助翼5を設けたことによって整流補助翼5周辺で発生する摩擦損失によって水力損失の増加する効果が大きくなってしまい、全体的な水力損失が増加してしまう(図4(c)参照)。従って、整流補助翼5の長さLは、ガイドベーン3の長さL0に対して、0.5≦L/L0となることが好ましい。
第5の実施の形態
次に図5(a)、(b)により、本発明の第5の実施の形態について説明する。図5(a)、(b)に示す第5の実施の形態は、水の流れ方向に関するガイドベーン3の上流端3uと整流補助翼5の上流端5uとの間の距離Zbと、隣接する各ガイドベーン3間のピッチ長さPが、0.15≦Zb/P≦0.2の関係にあるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図5(a)、(b)に示す第5の実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
なお図5(a)は、0.15≦Zb/P≦0.2の関係にあるガイドベーン3及び整流補助翼5の断面図(図1(c)に相当する断面図)であり、図5(b)は、ガイドベーン3の上流端3u近傍が、隣接するガイドベーン3の下流端3l近傍と接触して、全閉状態になっているガイドベーン3を示した断面図である。
第4の実施の形態において述べたように、隣接するガイドベーン3同士が重なり合った全閉状態をとるには、ガイドベーン下流部3dと、隣接するガイドベーン3に設けられた整流補助翼5とが衝突しないよう、整流補助翼5は、ガイドベーン下流部3dが移動する回転中心円内に配置されていない必要がある。そして、このためには、ガイドベーン3の上流端3uと整流補助翼5の上流端5uとの間の距離Zbが、隣接する各ガイドベーン3間のピッチ長さPに対して、0.15≦Zb/Pとなる必要がある。
他方、ガイドベーン3の負圧面3a近傍の水が流れにくい領域に、水を効率よく導き、ガイドベーン3近傍で発生する水力損失を低減するためには、ガイドベーン3の上流端3uと整流補助翼5の上流端5uとの間の距離Zbが、隣接する各ガイドベーン3間のピッチ長さPに対して、Zb/P≦0.2となることが好ましい。
第6の実施の形態
次に図6Aにより、本発明の第6の実施の形態について説明する。図6Aに示す第6の実施の形態は、整流補助翼5が、水が流入する上流端5uから水が流出する下流端5lまで、肉厚が変化しない薄い平板からなるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6Aに示す第6の実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6Aに示すように、ガイドベーン3は、所定の肉厚を有するとともに、水が流入する上流端3uから水が流出する下流端3lにかけて肉厚が変化する流線形状をしている。このようにガイドベーン3が所定の肉厚を有するのは、ガイドベーン3は、所望の水車運転負荷に応じて、ガイドベーン軸を中心に取付角度を変更させる必要があり、流水によって発生する水圧やモーメントに対して十分な耐久性を有する必要があるためである。また、ガイドベーン3が流線形状を有しているのは、ガイドベーン3近傍で発生する水力損失の増加を抑えるためである。
これに対して、整流補助翼5に加わる流水による水圧やモーメントは、それほど大きくない。このため、整流補助翼5は、ガイドベーン3ほどの肉厚を有する必要がなく、ガイドベーン3より薄い平板から形成することができる。この結果、整流補助翼5近傍で発生する水力損失を小さくすることができる。
また、上述のように、整流補助翼5に加わる流水による水圧やモーメントはそれほど大きくないので、水力損失を考慮して整流補助翼5は流線形状を有する必要が無い。すなわち、整流補助翼5の上流側の肉厚t1、下流側の肉厚t3及び上流と下流との間に位置する中流における肉厚t2を、ほぼ同程度の厚みにすることができる。このため、整流補助翼5を、水が流入する上流端5uから水が流出する下流端5lまで、肉厚が変化しない平板から構成することができ、製造コストを抑えることができる。
なお、このように流路幅方向に沿って肉厚が変化しない薄い平板から構成される整流補助翼5を用いたとしても、整流補助翼5の長さや、整流補助翼5の取付位置を最適化することで、ガイドベーン3の負圧面3a近傍の水が流れにくい領域に、水を効率よく導くことができる。このため、ガイドベーン3近傍で発生する水力損失を低減することができる。
また、整流補助翼5の水が流入する上流端5uの流水に対する角度を、ガイドベーン3の水が流入する上流端3uの流水に対する角度と同一にし、整流補助翼5の水が流出する下流端5lの流水に対する角度を、ガイドベーン3の水が流出する下流端3lの流水に対する角度と同一にすることによって、より効率よく、ガイドベーン3近傍で発生する水力損失を低減することができる。
(変形例)
次に図6B(a)、(b)により、第6の実施の形態の変形例について説明する。図6B(a)、(b)に示す第6の実施の形態の変形例は、整流補助翼5が、上流端5uから下流端5lに向かう方向と直交する方向(流路幅方向)に沿って肉厚が変化しない薄い平板からなるものであり、他は図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6B(a)、(b)に示す第6の実施の形態の変形例において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
なお、図6B(a)は、流水方向に垂直な方向からガイドベーン3及び整流補助翼5を見た拡大図であり、図6B(b)は、図6B(a)の矢印A’から見た断面図であり、上方がガイドベーン3の圧力面3b側であり、下方がガイドベーン3の負圧面3a側となっている。
一般的に、ガイドベーン3の内径側(バルブ壁面1a側)からガイドベーン3の外径側にかけて、ガイドベーン3の肉厚は増加している。これは、ガイドベーン3に加わる水圧や水によるモーメントが、ガイドベーン3の内径側からガイドベーン3の外径側に向かって大きさくなるためである。
これに対して整流補助翼5には、上述のように、それほど大きな流水による水圧やモーメントが加わらないため、整流補助翼5の内径側から整流補助翼5の外径側に向かって、流水による水圧やモーメントもそれほど大きく増加しない。このため、整流補助翼5は、流路幅方向に沿って肉厚が変化しない薄い平板から構成することができる。すなわち、整流補助翼5の内径側(バルブ壁面1a側)から外径側にかけて、その肉厚をほぼ同程度の厚みにすることができる(図6B(b)参照)。なお図6B(b)において、t1’は整流補助翼5の内径側の肉厚を示し、t2’は整流補助翼5の外径側の肉厚を示している。
このように、整流補助翼5を流路幅方向に沿って肉厚が変化しない薄い平板から構成することによって、整流補助翼5の製造コストを抑えることができる。
第7の実施の形態
次に図7により、本発明の第7の実施の形態について説明する。図7に示す第7の実施の形態において、整流補助翼5をガイドベーン3に連結する支持板(支持部材)7が、整流補助翼5の流路幅方向の両端部に設けられている。そして、この支持板7は、水の流れる流水方向に平行になるように延在している。その他の構成は、図1(a)乃至(d)に示す第1の実施の形態と略同一になっている。
図7に示す第7の実施の形態において、上述の各実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお図7は、ガイドベーン3の負圧面3a側からみたガイドベーン3及び整流補助翼5の斜視図である。
図7に示すように、整流補助翼5をガイドベーン3に連結する支持板7を、水の流れる流水方向に平行になるように延在して設けることによって、ガイドベーン3と整流補助翼5との間を流れる水をスムーズに流すことができる。このため、支持板7近傍で発生する水力損失を最小限に抑えることができる。
また図7に示すように、支持板7は、整流補助翼5の流路幅方向の両端部に設けられているので、ガイドベーン3と整流補助翼5との間を流れる水量を最大にすることができる。このため、ガイドベーン3の負圧面3a近傍の水が流れにくい領域に、効率よく水を導くことができ、ガイドベーン3近傍で発生する水力損失を低減することができる。
本発明によるバルブ水車の第1の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第2の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第3の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第4の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第5の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第6の実施の形態を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第6の実施の形態の変形例を示す構成図。 本発明によるバルブ水車の第7の実施の形態におけるガイドベーンの負圧面側からみたガイドベーン及び整流補助翼の斜視図。 従来のバルブ水車を示す構成図。
符号の説明
1 バルブ
3 ガイドベーン
3a ガイドベーンの負圧面
4 ランナ
5 整流補助翼
7 支持板(支持部材)
10 発電機
11 水車軸
20 流路
21 流路内壁
25 作動流路
H 作動流路内における水の流れに直交する幅方向の整流補助翼の長さ
H0 作動流路内における水の流れに直交する幅方向のガイドベーンの長さ
Pb ガイドベーンと整流補助翼との間の間隙
P 各ガイドベーン間のピッチ長さ
L 整流補助翼の水が流入する上流端から水が流出する下流端までの長さ
L0 ガイドベーンの水が流入する上流端から水が流出する下流端までの長さ
Zb ガイドベーンの上流端と整流補助翼の上流端との間の距離

Claims (8)

  1. 流路内壁を有する流路内に配置されたバルブと、
    バルブ側方に連結され、流路内壁とバルブとの間の作動流路内を流れる水の流量調整を行う複数のガイドベーンと、
    バルブ内に回転自在に配置された水車軸と、
    水車軸の下流端に連結され、ガイドベーンにより流量調整された水によって回転駆動するランナと、
    バルブ内に配置され、水車軸に連結された発電機と、
    各ガイドベーンの負圧面に連結され、当該ガイドベーンの負圧面側近傍に水を導いてガイドベーンの負圧面における剥離流れを防止する整流補助翼と、
    を備えたことを特徴とするバルブ水車。
  2. 作動流路内における水の流れに直交する幅方向の整流補助翼の長さHと、作動流路内における水の流れに直交する幅方向のガイドベーンの長さH0は、
    0.1≦H/H0≦0.3
    の関係にあることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  3. ガイドベーンは、作業路内にピッチ長さPにより一定間隔をおいて円周方向に沿って配置され、
    ガイドベーンと、当該ガイドベーンに対応する整流補助翼との間の間隙Pbと、各ガイドベーン間のピッチ長さPは、
    0.1≦Pb/P≦0.3
    の関係にあることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  4. 整流補助翼の水が流入する上流端から水が流出する下流端までの長さLと、ガイドベーンの水が流入する上流端から水が流出する下流端までの長さL0は、
    0.5≦L/L0≦0.7
    の関係にあることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  5. 水の流れ方向に関するガイドベーンの上流端と整流補助翼の上流端との間の距離Zbと、隣接する各ガイドベーン間のピッチ長さPは、
    0.15≦Zb/P≦0.2
    の関係にあることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  6. 整流補助翼は、水が流入する上流端から水が流出する下流端まで、肉厚が変化しない平板からなることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  7. 整流補助翼は、上流端から下流端に向かう方向と直交する方向に沿って肉厚が変化しない平板からなることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
  8. 整流補助翼は、支持部材を介してガイドベーンに連結し、
    支持部材は、水の流れる方向に延在していることを特徴とする請求項1記載のバルブ水車。
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