JP2009091992A - フランシス水車ランナ - Google Patents

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本 保 之 榎
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Abstract

【課題】運転効率を低下させることなく運転可能な落差幅改善量が増大することにより、運転可能領域を拡大することができるフランシス水車ランナを提供する。
【解決手段】本発明によるフランシス水車ランナは、クラウン1と、バンド2と、クラウン1とバンド2との間に介在された複数のランナ羽根3とを備えている。各ランナ羽根3は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分4と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分6との間に位置し、厚みが最大となるランナ羽根中間部分5を有している。さらに、ランナ羽根中間部分5は、クラウン側中間部分5aとバンド側中間部分5bとの間に位置する中央側中間部分5cを含んでいる。このうちクラウン側中間部分5aおよびバンド側中間部分5bの厚みは、中央側中間部分5cの厚みよりも厚く形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナに関する。
図12は一般的なフランシス水車の全体構成を示す図である。フランシス水車は、水が流入するケーシング7と、回動自在に設けられ、ケーシング7内から流入する水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのランナ10とを備えている。またケーシング7内周側には、ランナ10へ向けた水の流路を形成させるためのステーベーン8と、水量を変化させるガイドベーン9とを有している。また、ランナ10は、複数のランナ羽根22を有し、主軸12を介して発電機13と連結されている。
図12において、フランシス水車の運転時には、水は図示しない上池から図示しない水圧鉄管を通りフランシス水車のケーシング7内に流れ込む。ケーシング7内に流れ込んできた水は、ステーベーン8およびガイドベーン9を介してランナ10に流入される。ランナ10に水が流入した場合、ランナ羽根22が水の流れを受けてランナ10が回転駆動され、主軸12を介して発電機13が駆動される。一方、ランナ10を回転駆動させた水は、吸出し管11を経て図示しない放水路へと流出される。
また、ガイドベーン9の開度を変化させることにより、ランナ10に流入される水量が調整される。これによりランナ10の回転駆動力が調整され、発電機13の発電量を変化させることができる。このようにフランシス水車の運転時において、ランナ10に流入される水量が変化し、ランナ10内の水の流れは大きく変化する。
ところで、設計落差で運転する場合には、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根22の入口形状の角度との差が小さいため、ガイドベーン9からランナ羽根22に流入される水の流れはランナ羽根22の入口に沿った流れとなる。
一方、設計落差から離れた落差領域で運転する場合には、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根22の入口形状の角度との差が大きくなる。この場合は、ランナ羽根22の入口で水の流れが剥離し、渦またはキャビテーションが発生する。これらの剥離による渦またはキャビテーションは運転中に機器の振動や騒音をもたらすだけでなく、ランナ羽根22の表面に壊食をもたらすこともある。
例えば、設計落差よりも低落差領域で運転する時には、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度がランナ羽根22の入口形状の角度に対して小さくなる。これにより、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根22の入口形状の角度との差が大きくなる。このため、ランナ羽根22の入口の圧力面22a(図3(b)参照)で剥離による渦またはキャビテーションが発生する。
このようなランナ羽根22の入口の圧力面22aで剥離による渦またはキャビテーションが発生することを抑制する方法として、ランナ羽根22の入口の圧力面22aに滑らかな膨らみ部を設けたものがある(特開平11−343955)。これによれば、ランナ羽根22の入口の圧力面22aに膨らみ部を設けることにより、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根22の入口形状の角度との差は小さくなる。これにより、ランナ羽根22に流入される水の相対流れは、ランナ羽根22の入口形状に沿うものとなり、ランナ羽根22の入口の圧力面22aで剥離による渦またはキャビテーションが発生することを抑制することができる。
しかしながら、上述のランナ羽根22の形状では、ランナ羽根22の入口部分の厚みが厚くなることにより、フランシス水車運転時におけるランナ羽根22の入口部分において衝突損失が大きくなる。このため、フランシス水車の運転効率が低下することがある。
また、上述のランナ羽根22の形状では、設計落差よりも高落差領域で運転する時には、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度がランナ羽根22の入口形状の角度に対して大きくなる。これにより、ランナ羽根22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根22の入口形状の角度との差が大きくなる。このため、ランナ羽根22の入口の負圧面22bに剥離による渦またはキャビテーションが発生する。
さらに、設計落差よりも低落差領域または高落差領域で運転する時に、ランナ羽根22の入口の圧力面22aまたは負圧面22bで発生する剥離による渦またはキャビテーションは、一般にランナ羽根22のバンド側およびクラウン側で発生しやすい。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、設計落差よりも低落差領域で運転する場合だけでなく、高落差領域で運転する場合においてもランナ羽根の入口での水の流れの剥離による渦またはキャビテーションの発生を防止するとともに、運転効率が低下することを防止することができるフランシス水車ランナを提供することを目的とする。
本発明は、水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、クラウンと、バンドと、クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置し、厚みが最大となるランナ羽根中間部分とを有し、ランナ羽根中間部分は、クラウン側に位置するクラウン側中間部分と、バンド側に位置するバンド側中間部分と、クラウン側中間部分とバンド側中間部分との間に位置する中央側中間部分とを含み、クラウン側中間部分およびバンド側中間部分の厚みは、中央側中間部分の厚みよりも厚く形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナである。
本発明は、水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、クラウンと、バンドと、クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置し、厚みが最大となるランナ羽根中間部分とを有し、ランナ羽根入口部分は、クラウン側に位置するクラウン側入口部分と、バンド側に位置するバンド側入口部分と、クラウン側入口部分とバンド側入口部分との間に位置する中央側入口部分とを含み、クラウン側入口部分およびバンド側入口部分の厚みは、中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナである。
本発明は、クラウン側中間部分の厚みをTCとし、バンド側中間部分の厚みをTBとし、中央側中間部分の厚みをTMとしたとき、
TC≧TM×1.1
TB≧TM×1.1
となるように、TC、TB、およびTMが設定されていることを特徴とするフランシス水車ランナである。
本発明は、クラウン側入口部分の厚みをTICとし、バンド側入口部分の厚みをTIBとし、中央側入口部分の厚みをTIMとしたとき、
TIC≧TIM×1.1
TIB≧TIM×1.1
となるように、TIC、TIB、およびTIMが設定されていることを特徴とするフランシス水車ランナである。
本発明は、クラウン側入口部分であって中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBCとし、バンド側入口部分であって中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBBとし、ランナ羽根入口部分全範囲の幅をB0としたとき、
BC/B0≦0.3
BB/B0≦0.3
となるように、BC、BB、およびB0が設定されていることを特徴とするフランシス水車ランナである。
本発明によれば、設計落差よりも低落差領域および高落差領域での運転時においても、フランシス水車の運転効率が低下することなく、剥離による渦またはキャビテーションが発生することを防止することができる。このため、フランシス水車の運転可能領域を拡大することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図6は、本発明によるフランシス水車ランナの第1の実施の形態を示す図である。このうち図1は、ランナを示す構成図であり、図2は、ランナ羽根の流路方向断面図および図1におけるA−A線断面図であり、図3は、低落差領域での運転時におけるランナ羽根の入口の水の流れによる作用を示す模式図であり、図4は、高落差領域での運転時におけるランナ羽根の入口の水の流れによる作用を示す模式図であり、図5は、ランナ羽根の入口における剥離による渦またはキャビテーションが発生しない運転可能領域の限界を示す図であり、図6は、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。
まず、図1により、ランナ10の全体構成について説明する。ランナ10は、主軸12側(図12参照)に位置するクラウン1と、外周側に位置するバンド2と、クラウン1とバンド2との間に介在され、圧力面3aと負圧面3bとを有する複数のランナ羽根3とを備えている。
このうち、各ランナ羽根3は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分4と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分6と、ランナ羽根入口部分4とランナ羽根出口部分6との間に位置するランナ羽根中間部分5とを有している。
また、ランナ羽根中間部分5は、クラウン1側に位置するクラウン側中間部分5aと、バンド2側に位置するバンド側中間部分5bと、クラウン側中間部分5aとバンド側中間部分5bとの間に位置する中央側中間部分5cとを含んでいる。
次に、図2により、ランナ羽根3の流路方向の断面形状および図1におけるA−A線断面形状について説明する。ここで、図2(a)は、ランナ羽根3の流路方向断面図であり、図2(b)は、図1におけるA−A線断面図である。図2(a)に示すように、ランナ羽根3の形状は、ランナ羽根入口部分4からランナ羽根中間部分5に向けて徐々にランナ羽根3の厚みが厚くなり、このランナ羽根中間部分5においてランナ羽根3の厚みが最大となる。その後、ランナ羽根中間部分5からランナ羽根出口部分6に向けてランナ羽根3の厚みは徐々に薄くなっていく。一般に、ランナ羽根3のランナ羽根中間部分5のうち厚みが最大となる場所は、ランナ羽根3の入口端を始点として、ランナ羽根3の流路方向長さの2割乃至5割程度まで進んだ場所にある。また、このランナ羽根3のランナ羽根中間部分5における最大となる厚みは機械的強度の面から決められる。
次に、ランナ羽根3の厚みが最大となるランナ羽根中間部分5におけるクラウン側中間部分5aとバンド側中間部分5bとの間の形状について説明する。一般的には、クラウン側中間部分5aからバンド側中間部分5bに向けてランナ羽根3の厚みが等しく形成されている場合、またはバンド側中間部分5bからクラウン側中間部分5aに向けてランナ羽根3の厚みが徐々に厚くなるように形成されている場合がある。
本発明におけるランナ羽根3においては、図2(b)に示すように、クラウン側中間部分5aおよびバンド側中間部分5bの厚みは、中央側中間部分5cの厚みよりも厚く形成されている。具体的には、クラウン側中間部分5aとバンド側中間部分5bとの間におけるランナ羽根3の厚みの最小位置は中央側中間部分5cにある。また、中央側中間部分5cからクラウン側中間部分5aに向けてランナ羽根3の厚みが徐々に厚くなり、同様に中央側中間部分5cからバンド側中間部分5bに向けてランナ羽根3の厚みも徐々に厚くなるように形成されている。
ここで、クラウン側中間部分5aの厚みをTCとし、バンド側中間部分5bの厚みをTBとし、中央側中間部分5cの厚みをTMとしたとき、
TC≧TM×1.1
TB≧TM×1.1
となるように、TC、TB、およびTMが設定されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず、図3および図4により、設計落差よりも低落差領域および高落差領域での運転時におけるランナ羽根3、22の入口の水の流れによるランナ羽根3、22への作用について説明する。ここで、図3(a)は、本発明によるランナ羽根3を用いた場合において低落差領域での運転時におけるランナ羽根3の入口の水の流れによる作用を示す模式図であり、図3(b)は、比較例としてのランナ羽根22を用いた場合において低落差領域での運転時におけるランナ羽根22の入口の水の流れによる作用を示す模式図である。また、図4(a)は、本発明によるランナ羽根3を用いた場合において高落差領域での運転時におけるランナ羽根3の入口の水の流れによる作用を示す模式図であり、図4(b)は、比較例としてのランナ羽根22を用いた場合において高落差領域での運転時におけるランナ羽根22の入口の水の流れによる作用を示す模式図である。また、図3(a)、(b)および図4(a)、(b)において、3は本発明におけるランナ羽根を示し、22は比較例としてのランナ羽根を示す。また、uはランナ10の周速度、vは水の絶対流入速度、およびwは水の相対流入速度を示している。また、図3(a)および図4(a)において、実線は本発明によるランナ羽根3のクラウン1側およびバンド2側における流路方向の断面形状を示し、破線は本発明によるランナ羽根3の中央側における流路方向の断面形状を示している。
前述したように、設計落差よりも低落差領域または高落差領域で運転した場合、ランナ羽根3、22の入口での水の相対流れ角度は大きく変化する。ここで低落差領域での水の流れを図3(a)、(b)に示し、高落差領域での水の流れを図4(a)、(b)に示す。このため、ランナ羽根3、22の入口での水の相対流れの角度とランナ羽根3、22の入口形状の角度との差が大きくなる。
このことにより、図3(b)に示す比較例では、低落差領域においてランナ羽根22の入口で水の流れが剥離し、ランナ羽根22の圧力面22aに渦またはキャビテーション23が発生することが考えられる。この剥離による渦またはキャビテーション23が発生する位置は、ランナ羽根22の圧力面22aうち主にクラウン1側およびバンド2側である。
また、図4(b)に示す比較例では、高落差領域においてランナ羽根22の入口では、ランナ羽根22の負圧面22bに渦またはキャビテーション24が発生することが考えられる。この剥離による渦またはキャビテーション24が発生する位置は、ランナ羽根22の負圧面22bうち主にクラウン1側およびバンド2側である。
そのため、水の相対流れの角度の変化に対してランナ羽根3、22のクラウン1側およびバンド2側における入口形状の角度との差を小さくする必要がある。
本発明によれば、クラウン側中間部分5aおよびバンド側中間部分5bにおいてランナ羽根3の厚みを、中央側中間部分5cの厚みよりも厚くしている。これにより、図3(a)に示すように、設計落差より低落差領域で運転をした場合においても、水の相対流れの角度とランナ羽根3の入口形状の角度との差が小さくなる。このため、水の流れの剥離による渦またはキャビテーション23が発生することを防止することができる。
また、図4(a)に示すように、設計落差より高落差領域で運転をした場合においても、水の相対流れの角度とランナ羽根3の入口形状の角度との差が小さくなる。このため、水の流れの剥離による渦またはキャビテーション24が発生することを防止することができる。
一般的には、ランナ羽根3、22の厚みを厚くした場合、衝突損失が大きくなる。しかし、本発明によれば、ランナ羽根3の厚みを厚くする位置がクラウン側中間部分5aおよびバンド側中間部分5bのみであり、中央側中間部分5cにおいてはランナ羽根3の厚みを厚くしていない。これにより、衝突損失が大きくなることが抑制される。このため、フランシス水車の運転効率が低下することを防止することができる。
次に、図5により、フランシス水車の運転時における落差と、ランナ羽根3、22の入口における剥離による渦23またはキャビテーション24が発生しない運転可能領域の限界との関係について説明する。ここで、図5において、実線は本発明によるランナ羽根3を用いた場合における剥離による渦23およびキャビテーション24が発生しない運転可能領域の限界線をそれぞれ示している。また、破線は比較例としてのランナ羽根22を用いた場合における剥離による渦23およびキャビテーション24が発生しない運転可能領域の限界線をそれぞれ示している。
図5に示すように、低落差領域においては、本発明によるランナ羽根3を用いた場合の方が、比較例としてのランナ羽根22を用いた場合よりも剥離による渦23が発生しない運転可能領域の限界の落差が低くなることがわかる。また、高落差領域においては、本発明によるランナ羽根3を用いた場合の方が、比較例としてのランナ羽根22を用いた場合よりもキャビテーション24が発生しない運転可能領域の限界の落差が高くなることがわかる。
ここで最高効率点での流量をQaとすると、最高効率点での流量Qaにおいては、剥離による渦23またはキャビテーション24が発生しない運転可能な落差の幅は、比較例としてのランナ羽根22を用いた場合にはH1であったのに対して、本発明によるランナ羽根3を用いた場合にはH2となることがわかる。このため、本発明によれば、比較例の場合よりも広い落差領域にわたって剥離による渦23またはキャビテーション24が発生することを防止することができる。
次に、図6(a)、(b)により、クラウン側中間部分5aの厚みおよびバンド側中間部分5bの厚みと、水車最高効率比および運転可能な落差幅改善量との関係について説明する。ここで、図6(a)は、クラウン側中間部分5aの厚みと、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図であり、図6(b)は、バンド側中間部分5bの厚みと、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。さらに、水車最高効率比はη/η0で表され、このうちη0は比較例としてのランナ羽根22を用いた場合の水車最高効率、ηは本発明によるランナ羽根3を用いた場合の水車最高効率を示す。また、運転可能な落差幅改善量はΔH/H1で表され、このうちΔHは運転可能な落差幅改善量を示し、ΔH=H2−H1で表される。
図6(a)に示すように、クラウン側中間部分5aの厚みTCと中央側中間部分5cの厚みTMとが同一の場合よりも、クラウン側中間部分5aの厚みTCを中央側中間部分5cの厚みTMの1.1倍にした場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根3によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。
同様に、図6(b)に示すように、バンド側中間部分5bの厚みTBと中央側中間部分5cの厚みTMとが同一の場合よりも、バンド側中間部分5bの厚みTBを中央側中間部分5cの厚みTMの1.1倍にした場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根3によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。
このように、本実施の形態によれば、フランシス水車の運転効率を低下させることなく運転可能な落差幅改善量が増大することにより、フランシス水車の運転可能領域を拡大することができる。なお、上記したようにクラウン側中間部分5aの厚みTCと中央側中間部分5cの厚みTMとの比、およびバンド側中間部分5bの厚みTBと中央側中間部分5cの厚みTMとの比は、それぞれ1.1以上であれば良いが、あまりクラウン側中間部分5aの厚みTCおよびバンド側中間部分5bの厚みTBを厚くすると、設計落差よりも低落差領域および高落差領域においてキャビテーションが発生する可能性が高くなるため、最大でも2.0以下が望ましい。
第2の実施の形態
次に、図7および図8により、本発明によるフランシス水車ランナの第2の実施の形態について説明する。ここで、図7は、ランナ構造を示す構成図、ランナ羽根の流路方向断面図、およびB−B線断面図であり、図8は、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。
図7および図8に示す第2の実施の形態は、ランナ羽根の流路方向断面形状が異なるものであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。
本実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。ここで、図7(a)は、ランナ構造を示す構成図であり、図7(b)は、ランナ羽根14の流路方向断面図であり、図7(c)は、図7(a)におけるB−B線断面図である。図7(a)に示すように、各ランナ羽根14は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分15と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分17と、ランナ羽根入口部分15とランナ羽根出口部分17との間に位置するランナ羽根中間部分16とを有している。
このうち、ランナ羽根入口部分15は、クラウン1側に位置するクラウン側入口部分15aと、バンド2側に位置するバンド側入口部分15bと、クラウン側入口部分15aとバンド側入口部分15bとの間に位置する中央側入口部分15cとを含んでいる。
次に、図7(b)により、ランナ羽根14の流路方向の断面形状について説明する。ランナ羽根14の形状は、ランナ羽根入口部分15からランナ羽根中間部分16に向けて徐々にランナ羽根14の厚みが厚くなり、このランナ羽根中間部分16においてランナ羽根14の厚みが最大となる。その後、ランナ羽根中間部分16からランナ羽根出口部分17に向けてランナ羽根14の厚みは徐々に薄くなっていく。一般に、ランナ羽根14のランナ羽根中間部分16のうち厚みが最大となる場所は、ランナ羽根14の入口端を始点として、ランナ羽根14の流路方向長さの2割乃至5割程度まで進んだ場所にある。また、このランナ羽根14のランナ羽根中間部分16における最大となる厚みは機械的強度の面から決められる。
次に、ランナ羽根入口部分15におけるクラウン側入口部分15aとバンド側入口部分15bとの間の形状について説明する。図7(c)に示すように、クラウン側入口部分15aおよびバンド側入口部分15bの厚みは、中央側入口部分15cの厚みよりも厚く形成されている。具体的には、クラウン側入口部分15aとバンド側入口部分15bとの間におけるランナ羽根14の厚みの最小位置は中央側入口部分15cにある。また、中央側入口部分15cからクラウン側入口部分15aに向けてランナ羽根14の厚みが徐々に厚くなり、同様に中央側入口部分15cからバンド側入口部分15bに向けてランナ羽根14の厚みも徐々に厚くなるように形成されている。
ここで、クラウン側入口部分15aの厚みをTICとし、バンド側入口部分15bの厚みをTIBとし、中央側入口部分15cの厚みをTIMとしたとき、
TIC≧TIM×1.1
TIB≧TIM×1.1
となるように、TIC、TIB、およびTIMが設定されている。
本実施の形態によれば、クラウン側入口部分15aおよびバンド側入口部分15bにおいてランナ羽根14の厚みを、中央側入口部分15cの厚みよりも厚くしている。これにより、図3(a)に示すように、設計落差よりも低落差領域で運転をした場合においても、水の相対流れの角度とランナ羽根14の入口形状の角度との差が小さくなる。このため、水の流れの剥離による渦またはキャビテーション23が発生することを防止することができる。
また、図4(a)に示すように、設計落差よりも高落差領域で運転をした場合においても、水の相対流れの角度とランナ羽根14の入口形状の角度との差が小さくなる。このため、水の流れの剥離による渦またはキャビテーション24が発生することを防止することができる。
また、ランナ羽根14の厚みを厚くする位置がクラウン側入口部分15aおよびバンド側入口部分15bのみであり、中央側入口部分15cにおいてはランナ羽根14の厚みを厚くしていない。これにより、衝突損失が大きくなることが抑制される。このため、フランシス水車の運転効率が低下することを防止することができる。
次に、図8(a)、(b)により、クラウン側入口部分15aの厚みおよびバンド側入口部分15bの厚みと、水車最高効率比および運転可能な落差幅改善量との関係について説明する。ここで、図8(a)は、クラウン側入口部分15aの厚みと、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図であり、図8(b)は、バンド側入口部分15bの厚みと、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。さらに、水車最高効率比はη/η0で表され、このうちη0は比較例としてのランナ羽根22を用いた場合の水車最高効率、ηは本発明によるランナ羽根14を用いた場合の水車最高効率を示す。また、運転可能な落差幅改善量はΔH/H1で表され、このうちΔHは運転可能な落差幅改善量を示し、ΔH=H2−H1で表される。
図8(a)に示すように、クラウン側入口部分15aの厚みTICと中央側入口部分15cの厚みTIMとが同一の場合よりも、クラウン側入口部分15aの厚みTICを中央側入口部分15cの厚みTIMの1.1倍にした場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根14によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。
同様に、図6(b)に示すように、バンド側入口部分15bの厚みTIBと中央側入口部分15cの厚みTIMとが同一の場合よりも、バンド側入口部分15bの厚みTIBを中央側入口部分15cの厚みTIMの1.1倍にした場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根14によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。なお、上記したようにクラウン側入口部分15aの厚みTICと中央側入口部分15cの厚みTIMとの比、およびバンド側入口部分15bの厚みTIBと中央側入口部分15cの厚みTIMとの比は、それぞれ1.1以上であれば良いが、あまりクラウン側入口部分15aの厚みTICおよびバンド側入口部分15bの厚みTIBを厚くすると、設計落差よりも低落差領域および高落差領域においてキャビテーションが発生する可能性が高くなるため、最大でも2.0以下が望ましい。
このように、本実施の形態によれば、フランシス水車の運転効率を低下させることなく運転可能な落差幅改善量が増大することにより、フランシス水車の運転可能領域を拡大することができる。
第3の実施の形態
次に、図9乃至図11により、本発明によるフランシス水車ランナの第3の実施の形態について説明する。ここで、図9は、ランナを示す構成図であり、図10は、ランナ羽根の流路方向断面図および図9におけるC−C線断面図であり、図11は、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。
図9乃至図11に示す第3の実施の形態は、ランナ羽根の流路方向断面形状が異なるものであり、他の構成は、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略同一である。
本実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。図9に示すように、各ランナ羽根18は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分19と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分21と、ランナ羽根入口部分19とランナ羽根出口部分21との間に位置するランナ羽根中間部分20とを有している。
このうち、ランナ羽根入口部分19は、クラウン1側に位置するクラウン側入口部分19aと、バンド2側に位置するバンド側入口部分19bと、クラウン側入口部分19aとバンド側入口部分19bとの間に位置する中央側入口部分19cとを含んでいる。
次に、図10により、ランナ羽根18の流路方向の断面形状および図9におけるC−C線断面形状について説明する。ここで、図10(a)は、ランナ羽根18の流路方向断面図であり、図10(b)は、図9におけるC−C線断面図であり、図10(a)において、実線は本発明によるランナ羽根18の流路方向の断面形状を示し、破線は比較例としてのランナ羽根22の流路方向の断面形状を示している。図10(a)に示すように、ランナ羽根18の形状は、ランナ羽根入口部分19のランナ羽根18の厚みが最大となるように形成されている。このランナ羽根入口部分19からランナ羽根中間部分20に向けてランナ羽根18の厚みは急激に薄くなり、比較例としてのランナ羽根22と同じ厚みになる。その後、ランナ羽根中間部分20からランナ羽根出口部分21に向けてランナ羽根18の厚みは、比較例としてのランナ羽根22と同様に徐々に薄くなっていく。すなわち、このランナ羽根入口部分19のランナ羽根18の局所的に最大となる厚みが、ランナ羽根中間部分20におけるランナ羽根18の厚みよりも厚く形成されている。
次に、ランナ羽根18の厚みが局所的に最大となるランナ羽根入口部分19におけるクラウン側入口部分19aとバンド側入口部分19bとの間の形状について説明する。図10(b)に示すように、クラウン側入口部分19aおよびバンド側入口部分19bの厚みは、中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている。具体的には、ランナ羽根入口部分19のランナ羽根18の厚みが局所的に厚く形成されている範囲は、クラウン側入口部分19aおよびバンド側入口部分19bである。クラウン側入口部分19aとバンド側入口部分19bとの間におけるランナ羽根18の厚みの最小位置は、中央側入口部分19cにある。また、中央側入口部分19cからクラウン側入口部分19aに向けてランナ羽根18の厚みは急激に厚くなり、同様に中央側入口部分19cからバンド側入口部分19bに向けてランナ羽根18の厚みは急激に厚くなるように形成されている。
ここで、図9に示すように、クラウン側入口部分19aであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBCとし、バンド側入口部分19bであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBBとし、ランナ羽根入口部分19全範囲の幅をB0としたとき、
BC/B0≦0.3
BB/B0≦0.3
となるように、BC、BB、およびB0が設定されている。
次に、図11(a)、(b)により、クラウン側入口部分19aであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅およびバンド側入口部分19bであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅と、水車最高効率比および運転可能な落差幅改善量との関係について説明する。ここで、図11(a)は、クラウン側入口部分19aであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅と、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図であり、図11(b)は、バンド側入口部分19bであって中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されている範囲の幅と、水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図である。さらに、水車最高効率比はη/η0で表され、このうちη0は比較例としてのランナ羽根22を用いた場合の水車最高効率、ηは本発明によるランナ羽根18を用いた場合の水車最高効率を示す。また、運転可能な落差幅改善量はΔH/H1で表され、このうちΔHは運転可能な落差幅改善量を示し、ΔH=H2−H1で表される。
本実施の形態によれば、図11(a)に示すように、クラウン側入口部分19aが中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されることがない場合よりも、クラウン側入口部分19aが中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成され、かつこの厚く形成されている範囲の幅BCが、ランナ羽根入口部分19全範囲の幅B0の30%を占める場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根18によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。
同様に、図11(b)に示すように、バンド側入口部分19bが中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成されることがない場合よりも、バンド側入口部分19bが中央側入口部分19cの厚みよりも厚く形成され、かつこの厚く形成されている範囲の幅BBが、ランナ羽根入口部分19全範囲の幅B0の30%を占める場合の方が、運転可能な落差幅改善量ΔH/H1が増大していることがわかる。さらに、この場合においても、水車最高効率比η/η0が低下していないことがわかる。このため、比較例としてのランナ羽根22に対し、その形状を種々変化させた本発明におけるランナ羽根18によれば、水車最高効率ηを低下させることなく落差幅改善量ΔH/H1を大幅に上昇させることができる。
また、本実施の形態によれば、ランナ羽根18の厚みを厚くする範囲を、局所的に限定することにより、ランナ羽根18全体としての材料費の増加を抑制することができる。
このように、本実施の形態によれば、フランシス水車の運転効率を低下させることなく運転可能な落差幅改善量が増大することにより、フランシス水車の運転可能領域を拡大することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるランナを示す構成図。 本発明の第1の実施の形態におけるランナ羽根の流路方向断面図および図1におけるA−A線断面図。 本発明の第1の実施の形態における低落差領域での運転時におけるランナ羽根の入口の水の流れによる作用を示す模式図。 本発明の第1の実施の形態における高落差領域での運転時におけるランナ羽根の入口の水の流れによる作用を示す模式図。 本発明の第1の実施の形態におけるランナ羽根の入口における剥離による渦またはキャビテーションが発生しない運転可能領域の限界を示す図。 本発明の第1の実施の形態における水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図。 本発明の第2の実施の形態におけるランナを示す構成図、ランナ羽根の流路方向断面図、およびB−B線断面図。 本発明の第2の実施の形態における水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図。 本発明の第3の実施の形態におけるランナを示す構成図。 本発明の第3の実施の形態におけるランナ羽根の流路方向断面図および図9におけるC−C線断面図。 本発明の第3の実施の形態における水車最高効率比と運転可能な落差幅改善量を示す図。 フランシス水車を説明する全体構成図。
符号の説明
1 クラウン
2 バンド
3 ランナ羽根
3a 圧力面
3b 負圧面
4 ランナ羽根入口部分
5 ランナ羽根中間部分
5a クラウン側中間部分
5b バンド側中間部分
5c 中央側中間部分
6 ランナ羽根出口部分
7 ケーシング
8 ステーベーン
9 ガイドベーン
10 ランナ
11 吸出し管
12 主軸
13 発電機
14 ランナ羽根
15 ランナ羽根入口部分
15a クラウン側入口部分
15b バンド側入口部分
15c 中央側入口部分
16 ランナ羽根中間部分
17 ランナ羽根出口部分
18 ランナ羽根
19 ランナ羽根入口部分
19a クラウン側入口部分
19b バンド側入口部分
19c 中央側入口部分
20 ランナ羽根中間部分
21 ランナ羽根出口部分
22 ランナ羽根
22a 圧力面
22b 負圧面
23 渦
24 キャビテーション

Claims (7)

  1. 水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、
    クラウンと、
    バンドと、
    クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、
    各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置し、厚みが最大となるランナ羽根中間部分とを有し、
    ランナ羽根中間部分は、クラウン側に位置するクラウン側中間部分と、バンド側に位置するバンド側中間部分と、クラウン側中間部分とバンド側中間部分との間に位置する中央側中間部分とを含み、
    クラウン側中間部分およびバンド側中間部分の厚みは、中央側中間部分の厚みよりも厚く形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナ。
  2. 水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、
    クラウンと、
    バンドと、
    クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、
    各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置するランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置し、厚みが最大となるランナ羽根中間部分とを有し、
    ランナ羽根入口部分は、クラウン側に位置するクラウン側入口部分と、バンド側に位置するバンド側入口部分と、クラウン側入口部分とバンド側入口部分との間に位置する中央側入口部分とを含み、
    クラウン側入口部分およびバンド側入口部分の厚みは、中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナ。
  3. 水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、
    クラウンと、
    バンドと、
    クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、
    各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置し、厚みが最大となるランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置するランナ羽根中間部分とを有し、
    ランナ羽根入口部分は、クラウン側に位置するクラウン側入口部分と、バンド側に位置するバンド側入口部分と、クラウン側入口部分とバンド側入口部分との間に位置する中央側入口部分とを含み、
    クラウン側入口部分およびバンド側入口部分の厚みは、中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナ。
  4. 水力発電用水車または揚水発電用水車に使用され、流入される水のエネルギを回転駆動力に変換させるためのフランシス水車ランナにおいて、
    クラウンと、
    バンドと、
    クラウンとバンドとの間に介在された複数のランナ羽根と、を備え、
    各ランナ羽根は、水の流れの入口側に位置し、厚みが最大となるランナ羽根入口部分と、水の流れの出口側に位置するランナ羽根出口部分と、ランナ羽根入口部分とランナ羽根出口部分との間に位置するランナ羽根中間部分とを有し、
    ランナ羽根入口部分は、クラウン側に位置するクラウン側入口部分と、バンド側に位置するバンド側入口部分と、クラウン側入口部分とバンド側入口部分との間に位置する中央側入口部分とを含み、
    クラウン側入口部分およびバンド側入口部分は、厚みが最大となるように形成され、中央側入口部分は厚みが最大となることなく形成されていることを特徴とするフランシス水車ランナ。
  5. クラウン側中間部分の厚みをTCとし、バンド側中間部分の厚みをTBとし、中央側中間部分の厚みをTMとしたとき、
    TC≧TM×1.1
    TB≧TM×1.1
    となるように、TC、TB、およびTMが設定されていることを特徴とする請求項1に記載のフランシス水車ランナ。
  6. クラウン側入口部分の厚みをTICとし、バンド側入口部分の厚みをTIBとし、中央側入口部分の厚みをTIMとしたとき、
    TIC≧TIM×1.1
    TIB≧TIM×1.1
    となるように、TIC、TIB、およびTIMが設定されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のフランシス水車ランナ。
  7. クラウン側入口部分であって中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBCとし、バンド側入口部分であって中央側入口部分の厚みよりも厚く形成されている範囲の幅をBBとし、ランナ羽根入口部分全範囲の幅をB0としたとき、
    BC/B0≦0.3
    BB/B0≦0.3
    となるように、BC、BB、およびB0が設定されていることを特徴とする請求項2乃至4または6のいずれかに記載のフランシス水車ランナ。
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