JP3600449B2 - 羽根車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、揚水発電などにより発電を行う水力発電設備のポンプ水車に用いられる羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】
揚水発電により発電を行う水力発電設備は、高所に位置する上池と、この上池と相対的に低所に位置する下池と、ポンプ水車と、発電電動機などを備えた大規模なエネルギ貯蔵システムをなしている。
【0003】
前記水力発電設備は、主に夜間の剰余電力を利用して水を下池から上池に汲み上げ位置エネルギとして貯蔵し、昼間の電力需要の多い時にポンプ水車及び発電電動機などを用いて発電する。ポンプ水車は瞬時予備動力としてや電力系統の安定化のためにも用いられる。
【0004】
前記ポンプ水車は、前記水力発電設備の最も重要な構成要素の一つで、水車として駆動される際には、水の持つ位置及び運動エネルギを軸動力に変換するとともに、ポンプとして駆動される際には、軸動力を水の位置及び運動エネルギに変換するようになっている。
【0005】
前述したポンプ水車の一例として、図9に示すフランシス形ポンプ水車51が用いられる。フランシス形ポンプ水車51は、その効率などの性能の特性を左右する重要な要素として、羽根車54を備えている。この羽根車54は、図10に示すように、羽根60を複数備えている。
【0006】
なお、図9は、羽根60の子午面に沿ったポンプ水車51の一部を示す断面図である。図10は、図9中のX−X線に沿う羽根車54の断面図を示している。羽根車54は、前述した発電電動機などに接続しており、図示中の一点鎖線P1回りに回転自在となっている。羽根車54は、ポンプとして駆動する際は図10中の矢印J1に沿って回転するとともに、水車として駆動する際は図10中の矢印K1に沿って回転するようになっている。
【0007】
図10に例示された羽根車54の羽根60は、互いに、水車流れでの上流側に位置する縁60aから下流側に位置する縁60bに亘るキャンバラインの曲率及び長さが互いに等しいなどの略同形状に形成されている。
【0008】
羽根60は、それぞれ、羽根車54が矢印J1,K1に沿って回転する際に、その表面に沿って流れる水等の流体が低圧力となる低圧面62と、高圧力となる高圧面63とを有している。さらに、前記羽根60は、羽根車54の周方向に略等間隔に配され、互いに、前述した縁60aの間の周方向に沿った間隔λ2が略一定となるように配されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記ポンプ水車51は、水車流れ時及びポンプ流れ時それぞれの場合において、発電設備の仕様に基づく範囲内で運転されるようになっており、この範囲内においては効率が高いとともに、キャビテーションが生じないなどのキャビテーション特性が良好であることが要求される。
【0010】
前述したポンプ水車51の特性を図11ないし図13に示す。図11は、水車流れ時の羽根車54を備えたポンプ水車51の流量係数Qの変化に対する効率ηの変化を示している。図12は、ポンプ流れ時の羽根車54を備えたポンプ水車51の流量係数Qの変化に対する効率ηの変化を示している。図11及び図12中横軸は流量係数Qを示し縦軸は効率ηを示している。
【0011】
図13は、ポンプ流れ時の前述した縁60bにおけるキャビテーション初生曲線Q5を示している。図13中横軸は流量係数Qを示し縦軸はキャビテーション係数Hを示している。図13において、実線で示すキャビテーション初生曲線Q5より上の領域O1は、キャビテーションが生じない領域となっており、キャビテーション初生曲線Q5より下の領域O2は、キャビテーションが生じる領域となっている。このため、前記羽根車54を備えたポンプ水車51は、キャビテーション初生曲線Q5より上の領域O1で運転される必要がある。
【0012】
図11ないし図13において、ぞれぞれ流量係数QT1,QP1,QP2となる点HT1,HP1,LP1及びこれらの点の近傍では、効率ηが向上するとともにキャビテーション係数Hが低くなってキャビテーションが生じにくくなっている。
【0013】
しかし、前述した点HT1,HP1,LP1の近傍から離れるのにしたがって、効率ηが低くなるとともに、キャビテーション係数Hが上昇してキャビテーションが生じやすくなっている。なお、キャビテーション特性においては、点LP1より流量係数が小さい小流量側では、低圧面62において縁60bの近傍72にキャビテーションが生じやすく、点LP1より流量係数が大きな大流量側では、高圧面63において縁60bの近傍にキャビテーションが生じやすくなっている。
【0014】
一方、前述した水力発電設備は、現在、狭矮な峡谷などにも設置される必要がある。前述した狭矮な峡谷に保持される水の量を有効に使うためには、その運転中に上池及び下池のそれぞれの水位幅を非常に大きくとることが必要となる。
【0015】
この場合、前記ポンプ水車51は、その運転中において、図11において横軸とした流量係数Qの変化が非常に大きくなってしまう。このため、前述した狭矮な峡谷に設置される水力発電設備に前記ポンプ水車51を用いると、必ずしもその運転中に常に高い効率を維持できるなくなるとともに、キャビテーション係数Hが増加して、キャビテーションが生じやすくなる。
【0016】
前記ポンプ水車51は、有限な水資源を有効に利用するために高い効率が求められるとともに、上池及び下池の水位変動が大きい場合においても運転が可能であるように流量係数の変動の広い範囲での運転が望まれる。
【0017】
また、前記ポンプ水車51は、水車流れ時及びポンプ流れ時とも、羽根60の表面である低圧面62及び高圧面63の近傍流れの速度が、下流に向うにしたがって減速する場合がある。この流れの減速は前記低圧面62及び高圧面63に境界層という流速の遅い領域を作ったり、あるいは大きな減速の場合には流れが前記低圧面62及び高圧面63から剥離してしまうこともある。これらの境界層の成長や流れの剥離は、羽根車54の中で大きな損失をつくって、ポンプ水車51の効率の低下させる要因となる。
【0018】
したがって、本発明の第1の目的は、ポンプ水車に用いられる羽根車であって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも効率の向上を図ることができる羽根車を提供することにある。第2の目的は、ポンプ水車に用いられる羽根車であって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でもキャビテーション特性の改善を図ることができる羽根車を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的および第2の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の羽根車は、正回転と逆回転の2方向に回転を反転させることにより水車とポンプの両方の運転が可能な複数の主羽根と、互いに隣接する主羽根の間に設けられ、かつ、主羽根よりも短くもしくは主羽根と等しい長さに形成された中間羽根とを有する羽根車において、前記主羽根を9枚以下有し、前記中間羽根は、前記主羽根の長さをL0とし、該中間羽根の長さをL1としたとき、0.50≦L1/L0<1.0となる長さに形成され、かつ当該中間羽根を、互いに隣接する主羽根の間に、1枚、互いに隣接する主羽根の羽根車の外周端部に位置する縁の周方向に沿った間隔をλ0とし、中間羽根の羽根車の外周端部に位置する縁とこの中間羽根に低圧面を相対させる主羽根の羽根車の外周端部に位置する縁との周方向に沿った間隔をλ1としたとき、0.35≦λ1/λ0<0.50に位置して、前記羽根車の外周端部から、隣接する主羽根に沿って形成したことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
【0024】
図1にその一部の断面を拡大して示すフランシス形ポンプ水車1は、揚水発電により発電を行う水力発電設備などに用いられる。前記水力発電設備は、高所に位置する上池と、この上池と相対的に低所に位置する下池と、前記ポンプ水車1と、発電電動機などを備えている。
【0025】
前記水力発電設備は、主に夜間の剰余電力を利用して水を下池から上池に汲み上げ位置エネルギとして貯蔵し、昼間の電力需要の多い時にポンプ水車1を水車として運転して発電電動機を用いて発電を行う。ポンプ水車1は、瞬時予備動力としてや電力系統の安定化のためにも用いられる。
【0026】
ポンプ水車1は、水車として駆動される際には、水の持つ位置及び運動エネルギを軸動力に変換するとともに、ポンプとして駆動される際には、軸動力を水の位置及び運動エネルギに変換するようになっている。ポンプ水車1は、その効率などの性能の特性を左右する重要な要素として、羽根車4を備えている。
【0027】
羽根車4は、図示しない前述した発電電動機の駆動軸に接続しており、発電電動機または流路6内を通る流体によって、図中一点鎖線Pで示す軸線回りに回転するようになっている。
【0028】
羽根車4は、ポンプとして駆動する際は、図2中の矢印Jに沿って回転するとともに、水車として駆動する際は図2中の矢印Kに沿って回転するようになっている。そして、前記流路6内を通る流体は、羽根車4がポンプとして駆動すると吸出し管5から上下カバー2に向って流れるとともに、羽根車4が水車として駆動すると上下カバー2から吸出し管5に向って流れるようになっている。
【0029】
羽根車4は、複数の主羽根10と、これらの主羽根10のうち互いに隣接するものの間に設けられた中間羽根11と、を備えている。主羽根10は、互いに、羽根車4が矢印Kに沿って回転する水車流れ時の上流側に位置する縁10aから下流側に位置する縁10bに亘るキャンバライン(Camber Line )に沿う長さL0及びこのキャンバラインの曲率などが互いに等しいなどの略同形状に形成されている。
【0030】
主羽根10は、それぞれ、羽根車4が前記矢印J,Kに沿って回転する際に、その表面に沿って流れる流体が低圧力となる低圧面12と、この低圧面12の反対側に位置し前述した表面に沿って流れる流体が高圧力となる高圧面13と、を備えている。
【0031】
また、主羽根10は、羽根車4の周方向に沿って等間隔となる位置に、互いの低圧面12に対し高圧面13を相対させた状態で配されている。主羽根10は、互いに隣接する主羽根10の周方向に沿った縁10aの間の間隔λ0が、略一定となるように配されている。なお、前記主羽根10は、9枚以下設けられるのが望ましい。
【0032】
中間羽根11は、水車流れ時の上流側に位置する縁11aから下流側に位置する縁11bに亘るキャンバラインに沿う長さL1が主羽根10のキャンバラインに沿う長さL0以下の長さに形成されている。中間羽根11は、水車流れ時の上流側に位置する縁11aにおいては、前記主羽根10の縁10aにおける径と略同等の径を有するように形成されている。なお、前記主羽根10の縁10a及び中間羽根11の縁11aは、本明細書に記した羽根車4の外周端部に位置する縁をなしている。
【0033】
中間羽根11は、羽根車4が前記矢印J,Kに沿って回転する際に、その表面に沿って流れる流体が低圧力となる低圧面14と、この低圧面14の反対側に位置し前述した表面に沿って流れる流体が高圧力となる高圧面15と、を備えている。
【0034】
中間羽根11は、隣接する主羽根10に沿って形成されている。中間羽根11は、隣接する主羽根10の低圧面12に対しその高圧面15を相対させるとともに、隣接する主羽根10の高圧面13に対しその低圧面14を相対させた状態で、互いに隣接する主羽根10,10の間に1枚配されている。
【0035】
また、中間羽根11は、その高圧面15が低圧面12に相対する主羽根10の縁10aと、前述した縁11aとの周方向に沿った間隔λ1が、前述した間隔λ0との間に以下に示す式1を満たす位置に配されている。
【0036】
0.35≦λ1/λ0<0.50…………式1
このように、前記中間羽根11は、互いに隣接する主羽根10,10の間において、その高圧面15が低圧面12に相対する主羽根10寄りに配されている。なお、図示例においては、中間羽根11は、互いに隣接する主羽根10,10の間に1枚設けられているが、互いに隣接する主羽根10,10の間に複数枚設けられても良い。この場合、必ずしも前述した式1を満たさなくても良い。
【0037】
前述した構成によれは、中間羽根11を低圧面12を相対させる主羽根10寄りに配置している。このため、主羽根10及び中間羽根11の表面である低圧面12,14及び高圧面13,15の近傍での流速の減速を抑えて、境界層の成長や流れの剥離を抑制することが可能となる。そして、図3中に実線R1で示す水車流れ時の効率特性が、図中一点鎖線Q1で示す従来の羽根車54を備えたポンプ水車51の効率特性に比べて向上する。なお、図3において、横軸は流量係数Qを示し、縦軸は効率ηを示している。
【0038】
また、従来の羽根車54を備えたポンプ水車51の水車流れ時において、図3に示した効率特性における最高効率点Ia1をはずれると、羽根車54へ流入する流体の流れが羽根60に沿わなくなって、羽根60の上流側の縁60aの近傍で流れの大きな減速が生じ流れの剥離を引き起こす可能性がある。
【0039】
しかし、前記ポンプ水車1の羽根車4は、中間羽根11を設けたことによって主羽根10及び中間羽根11一枚あたりの負荷が減少するため、前記縁10a,11aの近傍における減速が減少する。このため、羽根10,11の上流側の縁10a,11aの近傍における羽根10,11のキャンバラインが流体の流入角度に沿わなくなっても、従来の羽根車54に比較して損失を抑制することができる。
【0040】
このように、本実施形態の羽根車4は、水車流れ時における効率特性が上述した理由によって、最高効率点I1が向上するとともに、この最高効率点I1での流量より少ない部分流量時及び、最高効率点での流量より多い過大流量時の効率が従来例と比較して高くなり、流量の変化に対する効率の変化が平坦になる。したがって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも、効率の向上を図ることができる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施形態を図4ないし図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
本実施形態の羽根車4の中間羽根11は、図4及び図5に示すように、図中のV−V線に沿うキャンバラインに沿う長さL1が、主羽根のキャンバラインに沿う長さL0に対し以下の式2を満たすように形成されている。なお、図中のV−V線は、縁11aにおける翼幅Sに対し、シュラウド面3を基準として10%高さの部分を示している。
【0043】
0.50≦L1/L0<1.0……………式2
また、本実施形態においても、互いに隣接する主羽根10,10の間に1枚の中間羽根11が前述した式1を満たす位置に配されても良く、または互いに隣接する主羽根10,10の間に複数枚配されても良い。
【0044】
前述した構成によれば、図6ないし図8に示す特性が得られる。図6は、水車流れ時の効率ηを示し、横軸は流量係数Qを示している。図6中実線R2は本実施形態の羽根車4を備えたポンプ水車1の特性を示し、図6中一点鎖線Q2は従来の羽根車54を備えたポンプ水車51の特性を示している。
【0045】
中間羽根11を設けることによって羽根10,11一枚あたりの負荷を減少させることができ、主羽根10及び中間羽根11の低圧面12,14及び高圧面13,15の近傍での流速の減少を抑えることができ、境界層の成長や流れの剥離を抑制することができる。
【0046】
このため、羽根車4は、図6に示すように、最高効率点I2の向上と部分流量時及び過大流量時の効率も向上して、従来の羽根車54に比較して流量の変化に対する効率の変化が平坦になる。
【0047】
図7は、ポンプ流れ時の効率ηを示し、横軸は流量係数Qを示している。図7中実線R3は本実施形態の羽根車4を備えたポンプ水車1の特性を示し、図7中一点鎖線Q3は従来の羽根車54を備えたポンプ水車51の特性を示している。
【0048】
ポンプ流れにおいても、前述した水車流れ時と同様に、中間羽根11を設けることによって、主羽根10及び中間羽根11の低圧面12,14及び高圧面13,15の近傍での境界層の成長や流れの剥離を抑制することができる。このため、羽根車4は、図7に示すように、最高効率点I3の向上と部分流量時及び過大流量時の効率も向上して、従来の羽根車54に比較して流量の変化に対する効率の変化が平坦になる。
【0049】
図8は、ポンプ流れ時の上流側に位置する縁10b,11bにおけるキャビテーションの発生を示すキャビテーション初生曲線を示し、横軸は流量係数Qを示し、縦軸はキャビテーション係数Hを示している。図8中実線R4は本実施形態の羽根車4を備えたポンプ水車1の特性を示し、図8中一点鎖線Q4は従来の羽根車54を備えたポンプ水車51の特性を示している。
【0050】
また、前記実線R4及び一点鎖線Q4において、キャビテーション係数Hが最も低くなる点I4を境に小流量側では、前記低圧面12において縁10bの近傍21にキャビテーションが生じ、大流量側では、前記高圧面13において縁10bの近傍22にキャビテーションが生じる。このように、キャビテーションは、ポンプ入口角度と流れの角度との差が大きくなると、流れの入ってくる反対側に位置する面で圧力が局所的に低下して生じる。
【0051】
本実施形態の羽根車4は、中間羽根11を設けることによって、前述したキャビテーション係数Hが最小となる点I4を境に、大流量側で生じる主羽根10の高圧面13において縁10bの近傍22で生じる局所的な静圧の低下を中間羽根11との干渉で抑制することができ、キャビテーションの発生を大幅に抑制することができる。したがって、図8中実線R4で示したように、従来の羽根車54と比較してキャビテーション係数Hを低下させることが可能となる。
【0052】
このように、本実施形態の羽根車4は、前記式2を満たす中間羽根11を設けることによって、ポンプ水車1の水車流れ時及びポンプ流れ時での効率を改善することができるとともに、ポンプ流れ時キャビテーション特性を改善することが可能となる。
【0053】
したがって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも効率の向上を図ることができるとともに、キャビテーションの発生を抑制するなどのキャビテーション特性を改善することができる。
【0054】
また、前述した第1及び第2の実施形態において、互いに隣接する主羽根10,10の間に複数枚の中間羽根11を設けた場合には、主羽根10,10間における流れを中間羽根11がより整流することとなって、主羽根10及び中間羽根11の低圧面12,14及び高圧面13,15の近傍での境界層の成長や流れの剥離をより一層抑制できる。このため、最高効率点がより一層向上し部分流量時及び過大流量時の効率もより一層向上して、流量の変化に対する効率の変化が平坦になる。さらに、主羽根10,10間における流れがより整流されるので、キャビテーションの発生をより一層抑制することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の羽根車は、9枚以下設けられた主羽根の互いに間に、これらの主羽根の長さと等しいかまたはこれらの主羽根より短い中間羽根を、1枚配している。このため、主羽根の表面における流速の減速を抑制することができ、これらの表面における境界層の成長や表面からの流れの剥離を防止することができる。したがって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも効率の向上を図ることができる。
【0056】
また、本発明の羽根車は、中間羽根に低圧面を相対させる主羽根寄りに中間羽根を設けているので、主羽根の表面における流速の減速をより抑制することができ、これらの表面における境界層の成長や表面からの流の剥離をより確実に防止することができる。したがって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも効率の向上を図ることができる。
【0058】
さらに、本発明の羽根車は、中間羽根をその長さL1が主羽根の長さL0の50%以上100%以下の長さとしているので、境界層の成長及び流れの剥離を抑制できることに加え、主羽根の表面における局所的な静圧の低下を中間羽根との干渉で抑制することができる。したがって、上池及び下池の水位変動が大きな場合でも、キャビテーションの発生を抑制するなどのキャビテーション特性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の羽根車の羽根の子午面に沿ったポンプ水車の一部を示す断面図。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図。
【図3】同実施形態の水車流れ時における効率特性を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態の羽根車の羽根の子午面に沿ったポンプ水車の一部を示す断面図。
【図5】図4中のV−V線に沿う断面図。
【図6】同実施形態の水車流れ時における効率特性を示す図。
【図7】同実施形態のポンプ流れ時における効率特性を示す図。
【図8】同実施形態のポンプ流れ時におけるキャビテーション初生曲線を示す図。
【図9】従来の羽根車の羽根の子午面に沿ったポンプ水車の一部を示す断面図
【図10】図9中のX−X線に沿う断面図。
【図11】従来の羽根車の水車流れ時における効率特性を示す図。
【図12】従来の羽根車のポンプ流れ時における効率特性を示す図。
【図13】従来の羽根車のポンプ流れ時におけるキャビテーション初生曲線を示す図。
【符号の説明】
1…フランシス形ポンプ水車
4…羽根車
10…主羽根
10a…縁
11…中間羽根
11a…縁
12…低圧面
13…高圧面
Claims (1)
- 正回転と逆回転の2方向に回転を反転させることにより水車とポンプの両方の運転が可能な複数の主羽根と、互いに隣接する主羽根の間に設けられ、かつ、主羽根よりも短くもしくは主羽根と等しい長さに形成された中間羽根とを有する羽根車において、
前記主羽根を9枚以下有し、
前記中間羽根は、前記主羽根の長さをL0とし、該中間羽根の長さをL1としたとき、0.50≦L1/L0<1.0となる長さに形成され、かつ当該中間羽根を、互いに隣接する主羽根の間に、1枚、互いに隣接する主羽根の羽根車の外周端部に位置する縁の周方向に沿った間隔をλ0とし、中間羽根の羽根車の外周端部に位置する縁とこの中間羽根に低圧面を相対させる主羽根の羽根車の外周端部に位置する縁との周方向に沿った間隔をλ1としたとき、0.35≦λ1/λ0<0.50に位置して、前記羽根車の外周端部から隣接する主羽根に沿って形成したことを特徴とする羽根車。
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1998
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