JP5118440B2 - カップリングカバー - Google Patents
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Description
このようなカップリングが高速で回転すると、カップリングに設けられているボルトやナットなどが高速移動するため風切り音が発生し、騒音源になるという問題があった。
このように、カップリングカバーを配置することにより、カップリングから外部への騒音の漏れが抑制され、かつ、作業者が不用意に回転しているカップリングに触れることも防止された。
すると、カップリングカバー内部にこもった熱は、熱伝導によりカップリングカバーにも伝わるため、結果的にカップリングカバーも高温になるという問題があった。
本発明のカップリングカバーは、一の回転軸および他の回転軸を連結するカップリングを内部に納めて騒音を抑えるためのカバー本体と、該カバー本体に形成された前記一の回転軸が隙間を有して挿通される一の貫通孔と、前記カバー本体に形成された前記他の回転軸が隙間を有して挿通される他の貫通孔と、前記一の貫通孔および前記他の貫通孔との間における前記カバー本体の下面に形成され、前記カバー本体の内部と外部との間で流体が流通する貫通孔である流通部と、が設けられ、前記カバー本体内において、前記一の回転軸と前記一の貫通孔との間の前記隙間、および、前記他の回転軸と前記他の貫通孔との間の前記隙間から、前記流通部に向かう流体の流れを形成することを特徴とする。
そのため、カップリング等で熱が発生しても、熱は流体の流れにともないカップリングカバーの外部に流出し、カップリングカバーの内部に熱がこもらない。
以下、本発明の第1の実施形態に係るカップリングカバーついて図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態のカップリングカバーに係る発電機タービンの全体構成を説明する模式図である。
本実施形態では、本発明の係るカップリングカバー61を、発電機タービン1のカップリング51を覆うものに適用して説明する。特に、舶用の発電機タービンにおけるタービン2と、減速器3との間を連結するカップリング51を覆うものに適用して説明する。
発電機タービン1には、図1に示すように、回転駆動力を発生するタービン2と、回転速度を落とす減速器3と、発電を行う発電機4と、タービン2と減速器3とを連結するカップリング部5と、が設けられている。
タービン2には、高圧蒸気の供給を受けて回転駆動力を発生するタービン本体21と、発生された回転駆動力を伝達するタービン側回転軸(一の回転軸)22と、が設けられている。なお、本実施形態のタービン本体21としては、公知のタービンの構成を用いることができ、特に限定するものではない。
減速器3には、減速歯車などから構成された減速器本体31と、タービン2において発生された回転駆動力を減速器本体31に伝達する減速器側回転軸(他の回転軸)32と、が設けられている。なお、本実施形態の減速器本体31としては、公知の減速機の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
なお、本実施形態の発電機4としては、公知の発電機の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
カップリング部5は、図1および図2に示すように、タービン2と減速器3との間に配置され、タービン側回転軸22と減速器側回転軸32とを、回転軸線のずれを許容しつつ接続するものである。
カップリング部5には、タービン側回転軸22および減速器側回転軸32に接続されるカップリング51と、カップリング51を収納するカップリングカバー61と、が設けられている。
カップリング51には、タービン側フランジ部23および減速器側フランジ部33と接続されるカップリングフランジ部52と、タービン側フランジ部23および減速器側フランジ部33とカップリングフランジ部52との接続に用いられるボルト53と、が設けられている。
カップリングカバー61には、カバー本体62と、タービン側回転軸22が挿通されるタービン側開口部(一の貫通孔)63と、減速器側回転軸32が挿通される減速器側開口部(他の貫通孔)64と、カップリングカバー61内から空気(流体)が外部に流出する流通部65と、が設けられている。
減速器側開口部64は、カバー本体62における減速器3側の側面(図2の左側の側面)に形成された貫通孔であって、減速器側回転軸32の径より大きな径を有する貫通孔である。
そのため、タービン側開口部63とタービン側回転軸22との間、および、減速器側開口部64と減速器側回転軸32との間には、空気が流通可能な隙間が形成されている。
流通部65は、直径が約30mmから約50mmの間で形成され、具体的には、以下の式(1)から式(3)に基づいて設計されている。
発電機タービン1において発電を行う場合には、図1に示すように、まず、タービン2に高圧蒸気が供給される。高圧蒸気が供給されたタービン2では、高圧蒸気から回転駆動力が取り出され、取り出された回転駆動力はタービン側回転軸22に伝達される。タービン側回転軸22は、カップリング部5を介して回転駆動力を減速器側回転軸32に伝達する。
減速器3では、減速器側回転軸32における回転速度を、発電機4が発電を行うのに適した回転数に落とし、発電機4を回転駆動する。これにより発電機4は発電を行う。
タービン側回転軸22の回転が、カップリング51および減速器側回転軸32に伝達されると、図2に示すように、タービン側フランジ部23およびカップリングフランジ部52と、減速器側フランジ部33およびカップリングフランジ部52と、これらフランジを締結するボルト53が回転軸線まわりに回転される。
言い換えると、タービン側回転軸22とタービン側開口部63との間の隙間、および、減速器側回転軸32と減速器側開口部64との間の隙間から、流通部65に向かう空気の流れが形成される。
上述の空気の流れが形成されることにより、カップリングカバー61内で発生する熱が、空気とともにカップリングカバー61の外部に排出され、カップリングカバー61内に熱がこもらない。言い換えると、カップリングカバー61内の温度上昇が抑制される。
具体的には、図3に示すように、流通部65の孔径を大きくするにともない、カップリングカバー61の外部に排出される熱量が増え、カップリングカバー61内の温度上昇が抑制される。
次に、本発明の第1の参考例について図4を参照して説明する。
本参考例のカップリングカバーの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、流通部の構成が異なっている。よって、本参考例においては、図4を用いて流通部の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図4は、本参考例に係るカップリングカバーの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
流通部165であるベンド管は、第1の実施形態の流通部65における孔径と略同じ内径で形成されている。さらに、ベンド管は、カバー本体162から上方に向かって延び、その後約180度向きを変えて、端部がカバー本体162に向かって延びる形状とされている。
なお、カップリングカバー161内に圧力勾配が形成されるまでは、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
つまり、空気は流通部165であるベンド管内を流れ、その端部からカバー本体162に向かって流出する。
22 タービン側回転軸(一の回転軸)
32 減速器側回転軸(他の回転軸)
62,162 カバー本体
63 タービン側開口部(一の貫通孔)
64 減速器側開口部(他の貫通孔)
65,165 流通部
Claims (1)
- 一の回転軸および他の回転軸を連結するカップリングを内部に納めて騒音を抑えるためのカバー本体と、
該カバー本体に形成された前記一の回転軸が隙間を有して挿通される一の貫通孔と、
前記カバー本体に形成された前記他の回転軸が隙間を有して挿通される他の貫通孔と、
前記一の貫通孔および前記他の貫通孔との間における前記カバー本体の下面に形成され、前記カバー本体の内部と外部との間で流体が流通する貫通孔である流通部と、
が設けられ、
前記カバー本体内において、前記一の回転軸と前記一の貫通孔との間の前記隙間、および、前記他の回転軸と前記他の貫通孔との間の前記隙間から、前記流通部に向かう流体の流れを形成することを特徴とするカップリングカバー。
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JP2007283388A JP5118440B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | カップリングカバー |
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