JP6363149B2 - 油圧機械、風力発電装置及び油圧機械のメンテナンス方法 - Google Patents

油圧機械、風力発電装置及び油圧機械のメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、油圧機械、風力発電装置及び油圧機械のメンテナンス方法に関し、特に、ラジアルピストン式の油圧機械およびそのメンテナンス方法に関する。
本発明に関する課題は、ここでは風力発電装置のブレードに連結される油圧ポンプについて記載する。ただし、他の再生可能エネルギー型発電装置に用いられる大型の油圧ポンプに対しても同様の課題が適用される。
従来、風力発電装置に用いられる油圧機械として、大型の油圧ポンプが知られている。この油圧ポンプは、概して地上高くに配置されたナセル内に設けられる。このような風力発電装置において、油圧ポンプは、駆動シャフトを介して(また選択的にギヤボックスを介して)タービンブレードに連結されるとともに、油圧回路を介して少なくとも一つの油圧モータに接続される。そして油圧モータは発電機を駆動する。
このようなポンプは概してメンテナンスが困難である。その理由として、第一に、ポンプは大型で且つ重いため、ポンプ又はその構成部品を移動させるためのクレーンのように、重量物を持ち上げることができる装置が必要となる点が挙げられる。第二に、ポンプが地上高くに位置する点が挙げられる。特に、水上に立設される洋上風力発電装置の場合は、ボートやヘリコプターでしかアクセスできないため、メンテナンスがより困難となる。
かかる油圧ポンプのメンテナンス性に鑑み、特許文献1には、風力発電装置に適用されるラジアルピストン型の油圧ポンプが開示されている。この油圧ポンプでは、着脱可能な複数のブロックで外側リングを形成し、これらのブロックを半径方向の外側に個々に取り外すことで、メンテナンスの際にはリングカムセグメント等の内側リングの構成部品にアクセスしたり、構成部品を取り外したりすることができるようになっている。
また、特許文献2には、内側リングと該内側リングに対して回転可能な外側リングとを備えたラジアルピストン型の油圧ポンプが開示されており、外側リングは複数のピストンシリンダを含む着脱可能なブロックを有しており、ポンプの上方に配置されたクレーンを用いて外側リングからブロックを取り外すことが可能となっている。
また、特許文献3に開示される油圧ポンプは、複数のシリンダブロックセグメントが該油圧ポンプの周方向に並んだシリンダブロックと、該油圧ポンプの周方向に並ぶ複数のカムセグメントを含むリングカムとを備えており、シリンダブロックセグメントを半径方向の外側に取り出すための部品抜き出し機構が開示されている。
特許第5509314号公報 特表2014−515444号公報 国際公開第2014/002522号公報
ここで、風力発電装置においては、発電効率の向上を目的として、ブレードを含むロータ部が大径化の傾向にあり、その結果、油圧ポンプもより大型となる。一方で、タワーに支持されて旋回するナセルについては製造コストの抑制、風向き変化への応答性及び後流処理等の観点から、ナセル自体の大型化は抑えることが望ましく、結果としてナセル内に占める油圧ポンプ等の空間占有率が増大し、メンテナンス時の作業スペースの確保がより困難となる。
このような状況下において、上記特許文献1〜3のような構成としてもやはり、異なる方向に配置される着脱可能なブロックのいくつかは取り外すことが困難である。特に、ナセル内に占める油圧ポンプの大型化に伴い、油圧ポンプ下方側のスペース、即ち、油圧ポンプの下部と、該油圧ポンプが設置されるナセル内壁面(床面)との間のスペースを十分に確保できなければ、部品交換やメンテナンスに際して作業性が悪いという問題がある。
具体的に、特許文献1に記載の油圧ポンプでは、周方向の下側に位置するブロックを半径方向の外側に取り外すには油圧ポンプとナセル内壁面との間に十分な距離を確保せざるを得ない。従って、ナセルの大型化を抑制しつつ油圧ポンプの大型化を図り、尚且つ、メンテナンスの作業性を確保することは困難である。
また、特許文献2に記載の油圧ポンプでは、外側リングがメンテナンス対象の場合は該外側リングを内側リングに対して回転させ、メンテナンス対象とする着脱可能なブロックを所望の位置で半径方向外側に取り外すことはできるが、メンテナンス時、即ち、風力発電装置の停止時に回転しない内側リング(特に、内側リングにおける周方向の下方側の部位)がメンテナンス対象の場合は、上記特許文献1と同様の問題が生じる。
特許文献3の油圧ポンプも、周方向の下側の部位がメンテナンス対象の場合は同様である。また、各々が重い重量物である各部品の自重や各部品間の摩擦、潤滑油の粘性等の抵抗を考慮すると、半径方向に取り出す際にも、水平方向に移動させて取り出すよりも鉛直方向に移動させて取り出す方が作業性に優れ、更には、作業者がメンテナンス対象に対して選択的に上方からアクセスできればより好適である。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、風力発電装置及び他の再生可能エネルギー抽出装置の内部に配置された状態で大型の油圧ポンプをメンテナンスする際の技術的な問題を解消することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る油圧機械は、
ラジアルピストン式の油圧機械であって、
回転軸と、
前記回転軸の周りにおいて、前記油圧機械の半径方向に沿って配置される複数のピストンと、
前記複数のピストンを前記半径方向に沿って摺動可能にそれぞれ案内するための複数のシリンダを含むシリンダブロックと、
前記シリンダブロックを土台に支持するとともに前記シリンダブロックとの結合が解除可能に設けられたケーシングと、
前記シリンダブロックを前記ケーシングに対して回転自在に支持するための回転許容部と、を備え、
前記シリンダブロックは、前記回転許容部により、前記シリンダブロックと前記ケーシングとの結合が解除された状態にて前記ケーシングに対して前記回転軸周りに回転可能に構成されている。
上記(1)に記載の油圧機械によれば、シリンダブロックとケーシングとの結合を解除すると、回転許容部を介してシリンダブロックがケーシングに対して回転自在となる。そして、この状態でシリンダブロックに周方向の回転力を付与することにより、ケーシングに対してシリンダブロックを回転軸周りに回転させることができる。
これにより、例えば、油圧機械を停止させた状態で、メンテナンス対象となるシリンダブロックを所望の位置に回転移動させてから取り外すことができる。従って、例えば、周方向の下方に位置するシリンダブロックや、その内側の部品がメンテナンス対象である場合に、これらを側方や上方等に移動させてから取り外したりその場で修理したりすることができる。これにより、メンテナンスの作業性を確保しつつも、油圧機械とナセル内壁面との距離(特に、油圧機械の下部とナセル内の床面との距離)を縮小させることができるため、ナセルの大型を抑制しつつ油圧機械の大型化を実現することができる。
また、ケーシングに対して、シリンダブロック及びその内側に配置された部品を共に回転軸を中心に回転させることができるため、外側に配置された構成(例えば、シリンダブロック等)だけでなく、その内側に配置された構成についても、メンテナンス時の必要に応じて所望の位置に回転移動させてから取り外したり、その場で修理したりすることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の油圧機械において、前記回転許容部は、前記シリンダブロック又は前記ケーシングの周方向に沿って設けられたローラ又は軸受、若しくは、前記シリンダブロックの外周に設けられた外歯と該外歯に対向配置されるとともに前記外歯に歯合するように構成された前記ケーシング内周の内歯とを含む一対のギヤを含む。
上記(2)に記載の油圧機械によれば、前記シリンダブロック又は前記ケーシングの周方向に沿って設けられたローラ又は軸受、若しくは、前記シリンダヘッドの外周に設けられた外歯と該外歯に対向配置されるとともに前記外歯に歯合するように構成された前記ケーシング内周の内歯とを含む一対のギヤにより、上記(1)に記載の油圧機械と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。即ち、ローラ又は軸受、若しくは、一対のギヤというシンプルな構成により、ナセルの大型化を抑制しつつ油圧機械の大型化を図ることができ、且つ、該油圧機械のメンテナンス性を確保することが可能となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の油圧機械は、前記シリンダブロックの外周面に設けられ、前記シリンダブロックを回転させるための力が付与される回転力付与部をさらに備える。
上記(3)に記載の油圧機械によれば、上記(1)又は(2)に記載の油圧機械と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、回転力付与部を備えたことにより、該回転力付与部を介して回転軸周りにシリンダブロックを回転させるための回転力を付与することができる。この回転力付与部には、例えば、作業者等の人力によって回転力が付与されてもよいし、或いは、回転力を付与するための器具や装置等が別に設けられていてもよく、これらの器具や装置は、予め油圧機械に組み込まれていてもよいし、メンテナンスの際にのみ組み合わせて使用する構成であってもよい。そして、主として回転力付与部と回転許容部とにより、油圧機械が大型の場合であっても、作業性を向上させてメンテナンス性を確保することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか1つに記載の油圧機械において、前記シリンダブロックの内部に形成され、前記複数のシリンダ及び前記複数のピストンによって形成された複数の作動室にそれぞれ連通する複数の高圧油流路及び複数の低圧油流路と、
前記シリンダブロックの外周側又は内周側において前記周方向に並んで配置され、前記シリンダブロック内の前記低圧油流路に連通する複数の低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクと、
を備え、
前記複数の低圧油配管又は前記少なくとも一つの低圧油タンクが取り外された際に前記シリンダブロックが露出するように構成される。
上記(4)に記載の油圧機械によれば、上記(1)乃至(3)の何れか1つに記載に油圧機械と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことでシリンダブロックが外部に露出する。即ち、低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことで、その後はシリンダブロックをケーシングに対して所望の位置まで回転軸周りに回転させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の油圧機械において、前記複数の高圧油流路にそれぞれ設けられた複数の高圧弁と、
前記複数の低圧油流路にそれぞれ設けられた複数の低圧弁と、を備え、
前記高圧弁又は前記低圧弁の少なくとも一方は、前記低圧油配管又は少なくとも一つの前記低圧油タンクを取り外した状態で着脱自在に構成されている。
上記(5)に記載の油圧機械によれば、上記(4)に示す油圧機械と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外した状態で、高圧弁又は低圧弁の少なくとも一方を自在に取り付けたり取り外したりすることができる。従って、メンテナンスの作業性をより一層向上させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れか1つに記載の油圧機械において、前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
複数の前記シリンダブロックセグメント同士を固定する連結部材を備える。
上記(6)に記載の油圧機械によれば、連結部材により、複数のシリンダブロックセグメント同士が固定される。これにより、例えば、隣接するいくつかのシリンダブロックセグメントや全てのシリンダブロックセグメントが回転軸周りに円弧状又は環状に連結された状態とすることができる。従って、例えば、メンテナンス等に際してシリンダブロックセグメントを取り外すとき、シリンダブロックとケーシングとの結合を解除しても、連結部材で固定されていればその段階で何れかのシリンダブロックセグメントが外れたり脱落したりしてしまうことがない。そして、取り外す対象とする所望のシリンダブロックセグメントを作業性の良い位置、すなわち、側方や上側等の位置に移動させて回転軸から取り外すことができるため、作業性の向上が図られるほか、安全性を確保することができる、という効果を得ることができる。
(7)幾つかの実施形態では、風を利用して発電を行う風力発電装置であって、
風を受けて回転するロータと、
前記ロータの回転を利用して圧油を生成する上記(1)乃至(6)の何れか1つに記載の油圧機械と、を備える風力発電装置が提供される。
上記(7)に記載の風力発電装置によれば、上記(1)乃至(6)の何れか1つに記載の油圧機械と同様の作用効果を奏する風力発電装置が提供される。
(8)本発明の少なくとも一実施形態では、
ラジアルピストン式の油圧機械のメンテナンス方法であって、
前記油圧機械は、
回転軸と、
前記回転軸の周りにおいて、前記油圧機械の半径方向に沿って配置される複数のピストンと、
前記複数のピストンを前記半径方向に沿って摺動可能にそれぞれ案内する複数のシリンダを含むシリンダブロックと、
前記シリンダブロックを土台に支持するとともに、前記シリンダブロックとの結合が解除可能に設けられたケーシングと、
を備え、
前記シリンダブロックと前記ケーシングとの結合を解除するステップと、
前記シリンダブロックを前記ケーシングに対して前記回転軸周りに回転させるステップと、
前記シリンダブロックを回転させた後、前記油圧機械のメンテナンスを行うステップと、
を備えたことを特徴とする油圧機械のメンテナンス方法が提供される。
上記(8)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、シリンダブロックとケーシングとの結合を解除し、この状態でケーシングに対してシリンダブロックを回転軸周りに回転させ、メンテナンス対象とするシリンダブロック等を所望の位置に回転移動させることができる。
これにより、例えば、油圧機械を停止させた状態で、メンテナンス対象となるシリンダブロックを所望の位置に回転移動させてから取り外すことができる。従って、例えば、周方向の下方に位置するシリンダブロックや、その内側の部品がメンテナンス対象である場合に、これらを側方や上方等に移動させてから取り外したりその場で修理したりすることができる。これにより、メンテナンスの作業性を確保しつつも、油圧機械とナセル内壁面との距離(特に、油圧機械の下部とナセル内の床面との距離)を縮小させることができるため、ナセルの大型を抑制しつつ油圧機械の大型化を実現することができる。
また、ケーシングに対して、シリンダブロック及びその内側に配置された部品を共に回転軸を中心に回転させることができるため、外側に配置された構成(例えば、シリンダブロック等)だけでなく、その内側に配置された構成についても、メンテナンス時の必要に応じて所望の位置に回転移動させてから取り外したり、その場で修理したりすることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載の油圧機械のメンテナンス方法において、前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
前記回転させるステップでは、複数の前記シリンダブロックセグメント同士を固定してリング状に結合した状態で、前記シリンダブロックを回転させる。
上記(9)に記載の油圧機械のメンテナンス方法では、上記(8)に記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、回転させるステップにおいて複数のシリンダブロックセグメント同士を固定してリング状に結合した状態でシリンダブロックを回転させるため、例えば、解除するステップにおいてシリンダブロックとケーシングとの結合を解除しても、複数のシリンダブロックセグメントの何れかが意図せず脱落するようなことがない。従って、メンテナンス対象の部位を所望の位置に移動させるまで、安全性を確保しつつ作業を円滑に行うことができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)又は(9)に記載の油圧機械のメンテナンス方法において、
前記油圧機械は、
前記シリンダブロックの内部に形成され、前記複数のシリンダ及び前記複数のピストンによって形成された複数の作動室にそれぞれ連通する複数の高圧油流路及び複数の低圧油流路と、
前記シリンダブロックの外周側又は内周側において前記周方向に並んで配置され、前記シリンダブロック内の前記低圧油流路に連通する複数の低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクと、
を備え、
前記低圧配管又は前記低圧タンクを外して前記シリンダブロックを露出させるステップをさらに備え、
前記シリンダブロックを露出させた後に、前記シリンダブロックを回転させる。
上記(10)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(8)又は(9)に記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことでシリンダブロックが外部に露出する。即ち、低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外した後、シリンダブロックをケーシングに対して所望の位置まで回転軸周りに回転させることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の油圧機械のメンテナンス方法において、
前記油圧機械は、前記回転軸の周方向に並べて設けられた複数のカムセグメントを含み、
前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
前記低圧配管又は前記低圧タンクを外して前記シリンダブロックを露出させるステップと、
前記シリンダブロックを露出させた後に複数の前記シリンダブロックセグメントの少なくとも一つを外部に取り出して前記カムセグメントを露出させるステップと、
前記カムセグメントを露出させた後に前記カムセグメントをメンテナンスするステップと、
を備える。
上記(11)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(10)に記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、複数のシリンダブロックセグメントを含むシリンダブロックを露出させた後に、複数のシリンダブロックセグメントの少なくとも一つが外部に取り出されてカムセグメントが露出され、露出されたカムセグメントのメンテナンスが可能となる。なお、カムセグメントを露出させる工程は、メンテナンスの対象部位に応じて、シリンダブロックを回転させる前後のいずれに行ってもよい。
(12)いくつかの実施形態では、上記(11)に記載の油圧機械のメンテナンス方法において、前記カムセグメントは前記回転軸に対してボルトで結合されており、前記ボルトを外すことで前記ケーシングから前記カムセグメントを取り外すステップを有する。
上記(12)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(11)に記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、ボルトを外してカムセグメントを回転軸から取り外すことができるため、例えば、カムセグメントを露出させてその場で露出された箇所のみに対してメンテナンスを行うことに加え、該カムセグメントを交換したり、取り外してより詳細にメンテナンスを行ったりすることができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(8)乃至(12)の何れか1つに記載の油圧機械のメンテナンス方法において、前記回転させるステップは、
前記シリンダブロックにロープ又はワイヤを結合させること、および、
前記ロープ又はワイヤを介して前記シリンダブロックを略周方向に引っ張ることを含む。
上記(13)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(8)乃至(12)の何れか1つに記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、シリンダブロックを回転させるステップでは、シリンダブロックにロープ又はワイヤを結合させ、このロープ又はワイヤを介してシリンダブロックに略周方向の回転力が付与される。従って、シンプルな方法で容易にシリンダブロックを回転軸周りに回転させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)に記載の油圧機械のメンテナンス方法において、前記引っ張るステップは、ウィンチ、クレーン又はジャッキを用いて前記ロープ又は前記ワイヤを引っ張る。
上記(14)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(13)に記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、シリンダブロックに結合されたロープ又はワイヤを、ウィンチ、クレーン又はジャッキを用いて略周方向に引っ張ることができる。従って、作業者は、上記(13)に記載の場合よりもより小さな力で容易にシリンダブロックを回転させることができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(8)乃至(14)の何れか1つに記載の油圧機械のメンテナンス方法において、 前記回転させるステップは、
ウォームギヤとこれに歯合するギヤとを用いて前記シリンダブロックに前記回転軸周りの回転力を付与することを含む。
上記(15)に記載の油圧機械のメンテナンス方法によれば、上記(8)乃至(14)の何れか1つに記載の油圧機械のメンテナンス方法と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができるほか、特に、ウォームギヤを回転させて、該ウォームギヤに歯合するギヤを介してシリンダブロックを回転させることができる。また、少スペースで設置することができる他、所望の量だけ安定的に回転させることができるため、例えば、意図しない過回転や逆回転等の不測の挙動を防止することができ、これによって、シリンダブロックの回転ステップの安定性及び安全性が高められ、メンテナンス性が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風力発電装置及び他の再生可能エネルギー抽出装置の内部に配置された状態で大型の油圧ポンプをメンテナンスする際の技術的な問題を解消することができる。
本発明の一実施形態に係る風力発電装置の構成例を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプの一部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプの構成例を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における回転許容部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における回転許容部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る油圧機械のメンテナンス方法を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る風力発電装置の構成例を示す概略図である。
同図に示すように、風力発電装置1は、風を受けて発電を行うものであり、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成され風を受けて回転するロータ3と、このロータ3の回転を利用して圧油を生成する油圧機械としての油圧ポンプ8と、を備えている。なお、ハブ4はハブカバー5によって覆われていてもよい。
一実施形態では、ロータ3には、回転軸である主軸6を介して油圧ポンプ8が連結される。油圧ポンプ8には、複数の高圧油ライン12及び複数の低圧油ライン14を介して油圧モータ10が接続される。具体的には、油圧ポンプ8の出口が高圧油ライン12を介して油圧モータ10の入口に接続され、油圧ポンプ8の入口が低圧油ライン14を介して油圧モータ10の出口に接続される。油圧ポンプ8は、主軸6の回転によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この圧油によって油圧モータ10が駆動される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ10の出口と油圧ポンプ8の入口との間に設けられた低圧油ライン14を経由して、油圧ポンプ8に再び戻される。
油圧モータ10には発電機16が連結される。一実施形態では、発電機16は、電力系統に連系されるとともに、油圧モータ10によって駆動される同期発電機である。なお、発電機16は同期発電機に限定されない。
主軸6の少なくとも一部は、タワー19上に設置されたナセル18によって覆われている。一実施形態では、油圧ポンプ8、油圧モータ10及び発電機16は、ナセル18の内部に設置される。
幾つかの実施形態では、油圧ポンプ8は、以下で説明するラジアルピストン式の油圧ポンプである。
図2は本発明の実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプ8の概略構成図であり、図3は本発明の一実施形態に係る油圧ポンプの一部を示す図であり、図4は本発明の一実施形態に係る油圧ポンプの構成例を示す部分断面図である。
これらの図に示す例示的な実施形態では、油圧ポンプ8は、主軸6と共に回転する回転軸としてのポンプシャフト20と、その半径方向に沿って配置される複数のピストン58と、複数のピストン58を油圧ポンプ8の半径方向に沿ってそれぞれ摺動自在に保持するための複数のシリンダ59が設けられたシリンダブロック54と、シリンダブロック54を土台81に支持するとともに、シリンダブロック54との結合が解除可能に設けられたケーシングとしての第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38と、シリンダブロック54を第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38に対して回転自在に支持するための回転許容部83と、を備えている。
例示的な実施形態では、油圧ポンプ8は、主軸6の軸方向の前後において該主軸6を軸周りに回転自在に支持する主軸受6aと、主軸6及びケーシング82の間を封止するシール40とを備えている。すなわち、主軸6は、軸方向の前後に設けられた一対の主軸受6aと、この主軸受6aを備えた油圧ポンプ8と、この油圧ポンプの支持機構(土台81等)とを介してナセル18内に支持されるようになっている。なお、本発明の実施形態に係る油圧機械としての油圧ポンプ8が適用されるのはこれに限らず、例えば、主軸6と共に回転する油圧ポンプ用の回転軸を別に設けた場合にも適用可能である。
ポンプシャフト20は、本実施形態では主軸6の周りに該主軸6と一体回転可能に取り付けられている。主軸6とポンプシャフト20との結合は、焼き嵌め又はスプライン結合等、トルクを確実に伝達可能な構成であればよい。
各々のピストン58は、リングカム52の外周側に放射状に複数配置されている。ピストン58の端部には、リングカム52のカム面に接触するローラ60が取り付けられている。このピストン58は、シリンダ59によって案内されて油圧ポンプ8の半径方向に沿って往復運動可能になっている。各々のピストン58がシリンダ59内で往復運動すると、ピストン58とシリンダ59によって形成される作動室53の体積が周期的に変化する。このような作動室の周期的な体積変化を伴うピストン58の往復運動によって、油圧ポンプ8の回転運動との間で運動モードが変換されるようになっている。すなわち、油圧ポンプ8の回転軸28とともに回転するリングカム52の回転運動がピストン58の往復運動に変換され、作動室53の周期的な体積変化が起こり、作動室53で高圧の作動油(圧油)が生成される。
リングカム52は、ポンプシャフト20の外周に固定されている。また、リングカム52は、ポンプシャフト20の周方向に沿って連続した波型形状のカム面を形成し、ポンプシャフト20の全周を囲むように環状に配置される。また、リングカム52は、ポンプシャフト20の軸方向(以下、単に軸方向と称する)に複数列設けられていてもよい。なお、リングカム52は、波型形状のカム面を有するものに限らず、単一カム面を有してリングカム52の中心をシャフト中心位置からずらした、いわゆる偏心カムのカム面を有するものであってもよい。さらに、リングカム52は、油圧ポンプ8(ポンプシャフト20)から半径方向に着脱可能なように、ポンプシャフト20の周方向に分割されている(図4参照)。すなわち、リングカム52は、周方向に配列された複数のカムセグメント(リングカムセグメント)52aから構成される。これらのカムセグメント52aはポンプシャフト20に対してボルト52bで結合されており、ボルト52bを外すことでポンプシャフト20からカムセグメント52aを取り外し、第1及び第2エンドプレート30,38を含むケーシングの外部に取り外すことが可能となっている。なお、複数のリングカムセグメント52aを含むリングカム52は、主軸6の外周に直接取り付けられる構成であってもよい。
シリンダブロック54は、リングカム52の外周側に設けられ、ポンプシャフト20の全周に亘って環状に配置される。シリンダブロック54の内部には、シリンダ59と、シリンダ59内の作動室53に連通する高圧油流路63a及び低圧油流路64とが形成されている。さらに、シリンダブロック54は、油圧ポンプ8から半径方向に着脱可能なように、分割面55によりポンプシャフト20の周方向に複数に分割されて形成されている(図5参照)。すなわち、シリンダブロック54は、油圧ポンプ8の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメント54aを含む。この場合、一つのシリンダブロックセグメント54aに対して、シリンダ59、高圧油流路63a及び低圧油流路64を備えたセットが、軸方向及び油圧ポンプ8の周方向に複数設けられていてもよい。
図4に示すように、高圧油流路63aには高圧弁65が設けられており、高圧弁65が開くことによって、高圧油流路63aが高圧油ライン12(図1参照)に連通するようになっている。低圧油流路64には低圧弁66が設けられており、低圧弁66が開くことによって、低圧油配管76(分岐管)に低圧油流路64が連通するようになっている。
また、一実施形態では、図4に示すように、シリンダブロックセグメント54aの周方向の長さは、シリンダブロックセグメント54aによって覆われるカムセグメント52aの周方向の長さよりも長く形成されている。これにより、少なくとも一つのシリンダブロックセグメント54aを抜き出せば、メンテナンスを目的として、そのシリンダブロックセグメント54aによって覆われていた少なくとも一つのカムセグメント52aを露出させることができる。また、露出したカムセグメント52aを取り外すことによって、カムセグメント52aの交換や修理等も容易にできる。なお、ここでいうメンテナンスとは、修理、整備、交換、点検を含む。勿論、抜き出したシリンダブロック54自体をメンテナンスすることも可能である。
このように、上記油圧ポンプ8によれば、メンテナンス時に、シリンダブロック54やリングカム52を全て取り外すことなく、必要な部位のみ取り外したり露出させたりすることができるので、部品取り外しの手間や時間を削減でき、メンテナンス作業性を向上できる。また、油圧ポンプ8を部分的にメンテナンスできることから、狭小なスペースしか確保できない場合であってもメンテナンス作業が可能となる。
油圧ポンプ8の軸方向に対してシリンダブロック54の両端には、第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38が設けられている。第1エンドプレート30は、ハブ4側のシリンダブロック54端部を塞ぐように配置される。第2エンドプレート38は、ハブ4から遠い側の端部を塞ぐように配置される。
第1エンドプレート30には、油圧ポンプ8のトルクを受けるために、ナセル18側に支持されるトルクアーム30aが設けられていてもよい。なお、トルクアーム30aは、ナセル18内に配置されたナセル台板及び土台81を介して油圧ポンプ8をナセル18側に支持するようになっている。第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38は、シリンダブロック54を挟んで互いに対向して配置されており、軸方向に沿って周方向に設けられる複数のタイボルト82aによってそれぞれシリンダブロック54との結合が解除可能に固定されている。また、各シリンダブロックセグメント54aは、油圧ポンプ8の径方向に挿入される径方向ボルト(不図示)によって、第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38に固定されてもよい。
ここで、油圧ポンプ8の配管構成について説明する。
油圧ポンプ8には、作動室53から高圧油ライン12に高圧油を送り出すための高圧油流路群63(複数の高圧油流路)と、低圧油ライン14から作動室53へ低圧油を供給するための低圧油流路群70(複数の低圧油流路)とを備えている。
高圧油流路群63は、シリンダブロックセグメント54a内に形成された高圧油流路63aと、第2エンドプレート38内に形成された高圧マニホールド(高圧環状集合路)63bと、シリンダブロック54のうち下方側の位置に配置されたシリンダブロック54に接続された高圧油配管63cとを含む。この下方側の位置は、例えば、軸方向視にて4時乃至8時等の位置をいい、本実施形態では6時(最下部)のシリンダブロック54に高圧油配管63cが設けられている。高圧油流路63aは、各シリンダブロックセグメント54aの作動室53と、第2エンドプレート38の高圧マニホールド63bとを接続するように設けられ、作動室53の入口側には高圧弁65が配置されている。高圧マニホールド63bは、複数のシリンダブロックセグメント54aの高圧油流路63aがそれぞれ接続されており、各高圧油流路63aを流れる高圧油が高圧マニホールド63bに集められるようになっている。高圧油配管63cは、例えば第2エンドプレート38にフランジ結合され、高圧マニホールド63bから排出される高圧油を高圧油ライン12に送り出すようになっている。なお、高圧油配管63cを高圧油ライン12の一部とみなしてもよい。
低圧油流路群70は、シリンダブロックセグメント54a内に形成された低圧油流路64と、シリンダブロックセグメント54aの外周側に設けられた低圧油配管74,76又は低圧油タンク(不図示)と、低圧マニホールド(低圧環状集合路)72とを含む。低圧油流路64は、各シリンダブロックセグメント54aの作動室53と、低圧油配管74,76とを接続するように設けられ、作動室53の入口側には低圧弁66が配置されている。低圧油配管74,76は、油圧ポンプ8の半径方向に延在し低圧油流路64に接続される分岐管76と、油圧ポンプ8の軸方向に延在し複数の分岐管76が接続される主管74とを含む。主管74は低圧マニホールド72に接続されている。低圧マニホールド72は、油圧ポンプ8の外周に沿って円環状に形成され、複数の主管74が接続される。また、低圧マニホールド72には、低圧油ライン14が接続されている。なお、低圧油配管74,76は、シリンダブロック54の外周側及び内周側の何れに設けられていてもよい。
一実施形態において、複数の分岐管76の一方の端部にはフランジ77が設けられており、このフランジ77がシリンダブロックセグメント54aの外周面にボルト締結されることにより、分岐管76がシリンダブロックセグメント54aに接続される構成となっている。このとき、分岐管76の他方の端部にもフランジ(不図示)が設けられ、主管74に設けられたフランジ(不図示)と共に互いにフランジ結合されるようにしてもよい。このような構成とすれば、分岐管76のみを油圧ポンプ8から取り外すことができる。また、主管74の端部にはフランジ71が設けられ、ボルトによって低圧マニホールド72にフランジ結合されるようにしてもよい。このような構成とすれば、分岐管76のフランジ77部分及び主管74のフランジ71部分から分岐管76及び主管74を一つのグループとして油圧ポンプ8から取り外すことができる。各フランジには、低圧油の漏出を防止する目的で、Oリング等のシールが設けられていてもよい。
また、他の実施形態において、第1エンドプレート30とシリンダブロックセグメント54aとの間の隙間、隣接する一対のシリンダブロックセグメント54a間の隙間、および、シリンダブロックセグメント54aと第2エンドプレート38との間の隙間をシールするシール部材41を設けてもよい。
上記構成により、一実施形態では、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクが取り外された際に、シリンダブロック54が露出するようになっている。また、高圧弁65又は低圧弁66の少なくとも一方は、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外した状態で着脱自在に構成されている。
いくつかの実施形態において、隣接する各シリンダブロックセグメント54aは、後述する連結部材としての連結プレート57により互いが連結される。すなわち、各シリンダブロックセグメント54aの外周には、ボルト穴や取り付け溝等、シリンダブロック54の外周側において連結プレート57を環状に取り付けるための取り付け部が形成されていてもよい。なお、図3では、ハブ4から遠い側、すなわち、第2エンドプレート38側の端部に連結プレート57が取り付けられる例を示すが、これに限定されず、例えば、ハブ4に近い第1エンドプレート30側の端部に設けられていてもよい。
いくつかの実施形態において、油圧ポンプ8は、複数のシリンダブロックセグメント54a同士を固定する連結プレート57を備えている(図3参照)。具体的に、隣接する各シリンダブロックセグメント54aは、その外周側の一部において互いが連結プレート57で連結されている。
連結プレート57は、長尺な金属等の板材であり、その長手方向がシリンダブロック54の外周に沿うようにして複数設けられている。各連結プレート57は、環状に配置されたシリンダブロック54の周方向にその長手方向がほぼ沿うようにして、一枚の連結プレート57で少なくとも隣接するシリンダブロックセグメント54a同士を連結するように設けられる。各連結プレート57は、隣接するシリンダブロックセグメント54aの外周側にそれぞれボルト57aによって着脱可能に締結される。該連結プレート57と各シリンダブロックセグメント54aとの固定手段はボルト57aに限定されず、少なくとも隣接するシリンダブロックセグメント54aを確実に連結できるものであって、全てのシリンダブロックセグメント54aが連結された状態で各シリンダブロックセグメント54aが環状のシリンダブロック54となった状態で、これらを回転軸周りに回転させて何れのシリンダブロックセグメント54aも脱落しない強度を有するものであればよい。
この連結プレート57で各シリンダブロックセグメント54aが連結されることにより、環状に配置された複数のシリンダブロックセグメント54aがそれぞれ個別に連結又は連結解除可能な状態で環状のシリンダブロック54として一体に連結されることとなる。
次に、本実施形態における回転許容部83について詳述する。
回転許容部83は、シリンダブロック54とケーシング82との結合が解除された状態で互いを主軸6(回転軸)周りに相対回転可能とするためのものであり、シリンダブロック54又はケーシング82の周方向に沿って設けられている。
具体的に、回転許容部83は、シリンダブロック54(又は各シリンダブロックセグメント54a)とケーシング82(第1エンドプレート30及び第2エンドプレート38)との結合手段であるタイボルト82aが全て外されて互いの結合が解除された状態において、シリンダブロック54がケーシング82に対して主軸6周りに回転することを許容するためのものである。
本実施形態において、「結合が解除された状態」とは、シリンダブロック54とケーシング82との回転軸周りにおける相対移動を規制するものがない状態をいい、タイボルト82aによる互いの結合が解除された状態のほか、例えば、タイボルト82a以外にシリンダブロック54とケーシング82とを結合する手段がある場合は、それらの結合が全て解除された状態をいう。
この回転許容部83は、本実施形態では、各シリンダブロックセグメント54aの軸方向端部の内周側に設けられた軸受部材により構成される(図6B参照)。他の実施形態において、回転許容部83は、ケーシング82の軸方向端部のうち、シリンダブロック54との対向面であって、シリンダブロック54の荷重を受ける支持部の外周に設けられていてもよい(図6A参照)。
軸受部材は、例えば、タフコロ(登録商標)のような、並行に配列された複数のコロで無限軌道を構成してなるエンドレスコロや、軸付きベアリングローラのようなローラ又は軸受等、シリンダブロック54とケーシング82との回転軸周りの相対移動を可能とする種々の摩擦低減手段を含む。
また、いくつかの実施形態において、回転許容部83は、シリンダブロック54の外周に設けられた外歯と該外歯に対向配置されるとともに前記外歯に歯合するように構成された前記ケーシング82内周の内歯とを含む一対のギヤ(不図示)を含んでもよい。この場合、例えば、一対のギヤそれぞれの間にさらに複数のギヤが介在する遊星歯車機構等であってもよい。
また、いくつかの実施形態において、油圧ポンプ8は、シリンダブロック54の外周面に設けられ、シリンダブロック54を回転軸周りに回転させるための力が付与される回転力付与部56をさらに備える。図2及び図3では、シリンダブロックセグメント54aのうち、ハブ4に近い第1エンドプレート30側の端部に回転力付与部56が設けられた例を示すが、これに限定されず、例えば、ハブ4から遠い第2エンドプレート38側の端部に設けられていてもよい。
回転力付与部56には、例えば、ロープ又はワイヤ56dを結合させ、該ロープ又はワイヤ56dを介してシリンダブロック54を略周方向に引っ張ることで回転軸周りの回転力が付与される。
この回転力付与部56としては、例えば、ウォームホイール56aがあり、ウォームホイール56aには、ウォームギヤ56bにより回転力が付与される。ウォームギヤ56bは、例えば、モータ56cによって回転される(図2、図7B,図7C参照)。
ウォームホイール56aはウォームギヤ56bに歯合するギヤであり、ウォームギヤ56bによる回転力の入力を受けてシリンダブロック54に回転軸周りの回転力を付与(伝達)できればよく、例えば、平歯車等であってもよい。
また、回転力付与部56は、例えば、ワイヤやロープで引っ張ることによる回転力の入力を受ける突起部等であってもよい(図7D,図7E参照)。
いくつかの実施形態では、これら回転力付与部56としてのウォームホイール56aや突起部に、例えば、ウィンチ56e(図7C参照),クレーン、ジャッキ等を用いてロープやワイヤ56dを引っ張ることで回転力を付与する構成としてもよい。
なお、シリンダブロック54とケーシング82との間にシム等を介在させてもよい。
次に、図7A〜7Fを参照して、本実施形態に係る油圧ポンプ8のメンテナンス方法について説明する。ここでは一例として、メンテナンス対象が、リングカムセグメント52aである場合について示している。なお、メンテナンス対象は、リングカムセグメント52aの他に、シリンダブロックセグメント54a、低圧弁66又は高圧弁65等の他の部品であってもよく、油圧ポンプ8を構成する部品であれば特に限定されない。
本実施形態に係る油圧ポンプ8のメンテナンス方法は、シリンダブロック54とケーシング82との結合を解除し、シリンダブロック54をケーシング82に対して回転軸周りに回転させた後、油圧ポンプ8のメンテナンスを行う。
結合を解除するステップは、タイボルト82aを全て取り外すことで行う。
回転させるステップでは、複数のシリンダブロックセグメント54a同士を連結プレート57で固定してリング状に結合した状態でシリンダブロック54を回転させてもよい。このようにすれば、メンテナンス対象又はそれに隣接するシリンダブロックセグメント54aが脱落したり外れて落下したりすることがない。
低圧油配管74,76又は低圧タンクを外してシリンダブロック54を露出させた後に、このシリンダブロック54を回転させてもよい。
低圧油配管74,76又は低圧タンクを外してシリンダブロック54を露出させ、シリンダブロック54を露出させた後に複数のシリンダブロックセグメント54aの少なくとも一つを外部に取り出してカムセグメント52aを露出させ、カムセグメント52aを露出させた後にカムセグメント52aをメンテナンスしてもよい。
ボルト52bを外すことでポンプシャフト20あるいは主軸6等の回転軸からカムセグメント52aを取り外し、これによってケーシング82からカムセグメント52aを取り外してもよい。
回転させるステップでは、シリンダブロック54にロープ又はワイヤ56dを結合させ、ロープ又はワイヤ56dを介してシリンダブロック54を略周方向に引っ張ってもよい。
また、回転させるステップでは、ウォームギヤ56bとこれに歯合するウォームホイール56aとを用いてシリンダブロックに回転軸周りの回転力を付与してもよい。
引っ張るステップでは、ウィンチ56e、クレーン又はジャッキを用いてロープ又はワイヤ56dを引っ張ってもよい。
メンテナンス対象であるリングカムセグメント52aに対応した位置の低圧油配管74,76を取り外す。すなわち、メンテナンス対象であるリングカムセグメント52aに対応した周方向位置の低圧油配管74,76をシリンダブロックセグメント54aから取り外す。例えば、一つのシリンダブロックセグメント54aに接続される複数の分岐管76のフランジ77のボルトを外すとともに、これらの分岐管75が接続される主管74のフランジ71を外す。これにより、低圧油配管74,76を必ずしも全て取り除くことなく、シリンダブロックセグメント54aにアクセスすることができる。すなわち、メンテナンス対象位置に対応する1つ以上のグループ(1個以上の低圧油配管74,76を含む)を取り外すことで部分的に空間を形成し、その空間からシリンダブロックセグメント54aにアクセスできるので、メンテナンス作業の効率化が図れ、作業時間も短縮できる。また、取り外す部品も少なくて済むので、狭小なスペースでも容易にメンテナンス作業を行うことができる。
低圧油配管74,76又は低圧油タンクを取り外すことで、メンテナンス対象であるリングカムセグメント52aを覆っているシリンダブロック54(シリンダブロックセグメント54a)を露出させる。
シリンダブロックセグメント54aは、リングカムセグメント52aよりも周方向の長さが大きく形成されているので、シリンダブロックセグメント54aを取り除くことで、メンテナンス対象であるリングカムセグメント52aが全て外部へ露出する。したがって、リングカムセグメント52aへ容易にアクセス可能となる。リングカムセグメント52aは、ポンプシャフト20に取り付けられた状態で修理してもよいし、油圧ポンプ8から取り外して、外部で修理したり、新しいリングカムセグメント52aに取り換えたりしてもよい。
また、別の構成例として、メンテナンス対象が低圧弁66の場合、低圧弁66をシリンダブロックセグメント54aから着脱自在に構成しておく。これにより、低圧油配管74,76を取り外すのみで低圧油流路64を介して低圧弁66にアクセス可能となり、低圧弁66を容易に交換することが可能となる。低圧弁は電磁弁で構成されることが多く、その場合、通常メンテナンス頻度が高くなるので、上記構成のように容易に着脱可能とすることでメンテナンス作業性をより一層向上させることができる。なお、高圧弁65についても同様の構成とすることができる。また、シリンダブロックセグメント54a自体をメンテナンス対象としてもよく、その場合、低圧油配管74,76を取り外した後、シリンダブロックセグメント54aを油圧ポンプ8から抜き出して、メンテナンスを行う。
以上説明した例示的な実施形態によれば、シリンダブロック54とケーシング82との結合を解除すると、回転許容部83を介してシリンダブロック54がケーシング82に対して回転自在となる。そして、この状態でシリンダブロック54に周方向の回転力を付与することにより、ケーシング82に対してシリンダブロック54を回転軸(主軸6及びポンプシャフト20、以下同様)周りに回転させることができる。
これにより、例えば、油圧ポンプ8を停止させた状態で、メンテナンス対象となるシリンダブロック54aaを所望の位置に回転移動させてから取り外すことができる。従って、例えば、周方向の下方に位置するシリンダブロック54や、その内側の部品(カムセグメント52a、シリンダ59、高圧弁65、ピストン58等、以下同様)がメンテナンス対象である場合に、これらを側方や上方等に移動させてから取り外したりその場で修理したりすることができる。これにより、メンテナンスの作業性を確保しつつも、油圧ポンプ8とナセル18の内壁面との距離(特に、油圧ポンプ8の下部とナセル18内の床面との距離)を縮小させることができるため、ナセル18の大型を抑制しつつ油圧ポンプ8の大型化を実現することができる。
また、ケーシング82に対して、シリンダブロック54及びその内側に配置された部品を共に回転軸を中心に回転させることができるため、外側に配置された構成(例えば、シリンダブロック54等)だけでなく、その内側に配置された構成についても、メンテナンス時の必要に応じて所望の位置に回転移動させてから取り外したり、その場で修理したりすることができる。
また、例示的な実施形態の油圧ポンプ8によれば、シリンダブロック54又はケーシング82の周方向に沿って設けられたローラ又は軸受、若しくは、シリンダブロック54の外周に設けられた外歯と該外歯に対向配置されるとともに外歯に歯合するように構成されたケーシング82内周の内歯とを含む一対のギヤというシンプルな構成により、ナセル18の大型化を抑制しつつ油圧ポンプ8の大型化を図ることができ、且つ、該油圧ポンプ8のメンテナンス性を確保することが可能となる。
また、例示的な実施形態の油圧ポンプ8によれば、回転力付与部56を備えたことにより、該回転力付与部56を介して回転軸周りにシリンダブロック54を回転させるための回転力を付与することができる。この回転力付与部56には、例えば、作業者等の人力によって回転力が付与されてもよいし、或いは、回転力を付与するための器具や装置(ウォームギヤ56b、モータ56c、ワイヤ(ロープ)56d、ウィンチ、クレーン、ジャッキ)等が別に設けられていてもよく、これらの器具や装置は、予め油圧ポンプ8に組み込まれていてもよいし、メンテナンスの際にのみ組み合わせて使用する構成であってもよい。そして、主としてケーシング82及びシリンダブロック54の結合をタイボルト82aで解除可能に結合したことと、回転許容部83と回転力付与部56とにより、油圧ポンプ8が大型の場合であっても、作業性を向上させてメンテナンス性を確保することができる。
また、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことでシリンダブロック54が外部に露出する。即ち、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことで、その後はシリンダブロック54をケーシング82に対して所望の位置まで回転軸周りに回転させることができる。
また、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外した状態で、高圧弁65又は低圧弁66の少なくとも一方を自在に取り付けたり取り外したりすることができる。従って、メンテナンスの作業性をより一層向上させることができる。
また、連結プレート57により、複数のシリンダブロックセグメント54a同士が固定される。これにより、例えば、隣接するいくつかのシリンダブロックセグメント54aや全てのシリンダブロックセグメント54aが回転軸周りに円弧状又は環状に連結された状態とすることができる。従って、例えば、メンテナンス等に際してシリンダブロックセグメント54aを取り外すとき、シリンダブロック54とケーシング82との結合を解除しても、連結プレート57で固定されていればその段階で何れかのシリンダブロックセグメント54aが外れたり脱落したりしてしまうことがない。そして、取り外す対象とする所望のシリンダブロックセグメント54aを作業性の良い位置、すなわち、側方や上側等の位置に移動させて回転軸から取り外すことができるため、作業性の向上が図られるほか、安全性を確保することができる。
また、例示的な一実施形態によれば、上記のような作用効果を有する風力発電装置1を提供することができる。
また、例示的な一実施形態による油圧ポンプ8のメンテナンス方法によれば、シリンダブロック54とケーシング82との結合を解除し、この状態でケーシング82に対してシリンダブロック54を回転軸周りに回転させ、メンテナンス対象とするシリンダブロック54等を所望の位置に回転移動させることができる。
これにより、例えば、油圧機械を停止させた状態で、メンテナンス対象となるシリンダブロック54を所望の位置に回転移動させてから取り外すことができる。従って、例えば、周方向の下方に位置するシリンダブロック54や、その内側の部品がメンテナンス対象である場合に、これらを側方や上方等に移動させてから取り外したりその場で修理したりすることができる。これにより、メンテナンスの作業性を確保しつつも、油圧ポンプ8とナセル18の内壁面との距離(特に、油圧ポンプ8の下部とナセル18内の床面との距離)を縮小させることができるため、ナセル18の大型を抑制しつつ油圧ポンプ8の大型化を実現することができる。
また、ケーシング82に対して、シリンダブロック54及びその内側に配置された部品を共に回転軸を中心に回転させることができるため、外側に配置された構成(例えば、シリンダブロック54等)だけでなく、その内側に配置された構成についても、メンテナンス時の必要に応じて所望の位置に回転移動させてから取り外したり、その場で修理したりすることができる。
また、回転させるステップにおいて複数のシリンダブロックセグメント54a同士を固定してリング状に結合した状態でシリンダブロック54を回転させるため、例えば、解除するステップにおいてシリンダブロック54とケーシング82との結合を解除しても、複数のシリンダブロックセグメント54aの何れかが意図せず脱落するようなことがない。従って、メンテナンス対象の部位を所望の位置に移動させるまで、安全性を確保しつつ作業を円滑に行うことができる。
また、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すことでシリンダブロック54が外部に露出するため、低圧油配管74,76又は少なくとも一つの低圧油タンクを取り外した後、シリンダブロック54をケーシング82に対して所望の位置まで回転軸周りに回転させることができる。
また、複数のシリンダブロックセグメント54aを含むシリンダブロック54を露出させた後に、複数のシリンダブロックセグメント54aの少なくとも一つが外部に取り出されてカムセグメント52aが露出され、露出されたカムセグメント52aのメンテナンスが可能となる。なお、カムセグメント52aを露出させる工程は、メンテナンスの対象部位に応じて、シリンダブロック54を回転させる前後のいずれに行ってもよい。
また、ボルト52bを外してカムセグメント52aを回転軸から取り外すことができるため、例えば、カムセグメント52aを露出させてその場で露出された箇所のみに対してメンテナンスを行うことに加え、該カムセグメント52aを交換したり、取り外してより詳細にメンテナンスを行ったりすることができる。
また、シリンダブロック54を回転させるステップでは、シリンダブロック54にロープ又はワイヤ56dを結合させ、このロープ又はワイヤ56dを介してシリンダブロック54に略周方向の回転力が付与される。従って、シンプルな方法で容易にシリンダブロック54を回転軸周りに回転させることができる。
また、シリンダブロック54に結合されたロープ又はワイヤ56dを、ウィンチ56e、クレーン又はジャッキを用いて略周方向に引っ張ることができる。従って、作業者は、より小さな力で容易にシリンダブロック54を回転させることができる。
また、ウォームギヤ56bを回転させて、該ウォームギヤ56bに歯合するギヤを介してシリンダブロック54を回転させることができる。また、少スペースで設置することができる他、所望の量だけ安定的に回転させることができるため、例えば、意図しない過回転や逆回転等の不測の挙動を防止することができ、これによって、シリンダブロック54の回転ステップの安定性及び安全性が高められ、メンテナンス性が向上する。
さらにまた、油圧ポンプ8の半径方向の下方や側方にメンテナンス用のスペースを十分に確保できない場合であっても、シリンダブロックセグメント54aをケーシング82から結合解除して回転軸周りに回転できるようにしたので、上方に比較的スペースが確保できるようにするとで、シリンダブロックセグメント54aを上方から容易に取り外したりメンテナンスしたりすることが可能となる。
また、ギヤとしてウォームギヤ56bを用いることで、このウォームギヤ56bを回転させてシリンダブロック54を回転させることができる。また、少スペースで設置することができる他、所望の量だけ安定的に回転させることができるため、例えば、惰性による過回転や意図しない回転戻り(逆回転)等の不測の動作を防止することができるため、シリンダブロック54の回転の安定性が高められ、メンテナンス性が向上する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態では風力発電装置1の油圧トランスミッションに用いられる油圧ポンプ8について説明したが、油圧ポンプ8の用途は風力発電装置に限定されるものではなく、他の用途に用いられてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の一実施形態に係る油圧機械としてラジアルピストン型の油圧ポンプ8を例に説明したが、油圧機械は油圧ポンプに限定されず、例えば、油圧モータ等に適用してもよい。
例えば、上述の実施形態では、油圧ポンプ8の周方向に隣り合う2列の分岐管76が1本の主管74に接続される構成を例示したが、1列の分岐管76が1本の主管74に接続される構成としてもよい。すなわち、油圧ポンプ8の軸方向に並ぶ1列の分岐管76が1本の主管74に接続される。この場合、1つのシリンダブロックセグメント54aを露出させるために、2本の主管74を取り外すこととなる。
また、低圧油配管74,76の替わりに、油圧ポンプ8の周方向に並ぶ複数の低圧油タンクが設けられた構成としてもよい。低圧油タンクは、複数の低圧油流路64に連通する。例えば、1つのシリンダブロックセグメント54aに形成された複数の低圧油流路64が1つの低圧油タンクに接続されるようにしてもよい。低圧油タンクは、低圧マニホールド72に配管を介して接続される。また、低圧油タンクは、シリンダブロックセグメント54a及び低圧マニホールド72に対して着脱自在に構成される。この場合、1つのシリンダブロックセグメント54aを露出させるために、少なくとも一つの低圧油タンクを取り外すこととなる。
さらに、上述の実施形態では、低圧油配管74,76又は低圧油タンクがナセル内空間に露出した構成を例示したが、騒音対策のために、低圧油配管74,76又は低圧油タンクの外周側を覆うケーシングを設けた構成としてもよい。
1 風力発電装置
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 主軸(回転軸)
6a 主軸受
8 油圧ポンプ(油圧機械)
10 油圧モータ
12 高圧油ライン
14 低圧油ライン
16 発電機
18 ナセル
19 タワー
20 ポンプシャフト
40、41 シール
30 第1エンドプレート(ケーシング)
30a トルクアーム
38 第2エンドプレート(ケーシング)
52 リングカム
52a カムセグメント
52b ボルト
53 作動室
54 シリンダブロック
54a シリンダブロックセグメント
54aa メンテナンス対象
55 分割面
56 回転力付与部
56a ウォームホイール(回転力付与部)
56b ウォームギヤ
56c モータ
56d ワイヤ(ロープ)
56e ウィンチ
56f クレーン
56g ジャッキ
57 連結プレート(連結部材)
58 ピストン
59 シリンダ
60 ローラ
63 高圧流路群(複数の高圧油流路)
63a 高圧油流路
63b 高圧マニホールド
63c 高圧油配管
64 低圧油流路
65 高圧弁
66 低圧弁
72 低圧マニホールド
74 主管(低圧油配管)
76 分岐管(低圧油配管)
77 フランジ
81 土台
82 ケーシング
82a タイボルト
83 回転許容部

Claims (15)

  1. ラジアルピストン式の油圧機械であって、
    回転軸と、
    前記回転軸の周りにおいて、前記油圧機械の半径方向に沿って配置される複数のピストンと、
    前記複数のピストンを前記半径方向に沿って摺動可能にそれぞれ案内するための複数のシリンダを含むシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを土台に支持するとともに、前記シリンダブロックとの結合が解除可能に設けられたケーシングと、
    前記シリンダブロックを前記ケーシングに対して回転自在に支持するための回転許容部と、
    前記シリンダブロックおよび前記ケーシングを含む前記油圧機械の静止部に対して、前記回転軸を含む回転部を回転自在に支持するための主軸受と、
    を備え、
    前記ケーシングとともに前記静止部を構成する前記シリンダブロックは、前記回転許容部により、前記シリンダブロックと前記ケーシングとの結合が解除された状態にて前記ケーシングに対して前記回転軸周りに回転可能に構成されていることを特徴とする油圧機械。
  2. 前記回転許容部は、前記シリンダブロック又は前記ケーシングの周方向に沿って設けられたローラ又は軸受、若しくは、前記シリンダブロックの外周に設けられた外歯と該外歯に対向配置されるとともに前記外歯に歯合するように構成された前記ケーシング内周の内歯とを含む一対のギヤを含むことを特徴とする請求項1に記載の油圧機械。
  3. 前記シリンダブロックの外周面に設けられ、前記シリンダブロックを回転させるための力が付与される回転力付与部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧機械。
  4. 前記シリンダブロックの内部に形成され、前記複数のシリンダ及び前記複数のピストンによって形成された複数の作動室にそれぞれ連通する複数の高圧油流路及び複数の低圧油流路と、
    前記シリンダブロックの外周側又は内周側において周方向に並んで配置され、前記シリンダブロック内の前記低圧油流路に連通する複数の低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクと、
    を備え、
    前記複数の低圧油配管又は前記少なくとも一つの低圧油タンクが取り外された際に前記シリンダブロックが露出するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の油圧機械。
  5. 前記複数の高圧油流路にそれぞれ設けられた複数の高圧弁と、
    前記複数の低圧油流路にそれぞれ設けられた複数の低圧弁と、を備え、
    前記高圧弁又は前記低圧弁の少なくとも一方は、前記低圧油配管又は少なくとも一つの前記低圧油タンクを取り外した状態で着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の油圧機械。
  6. 前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
    複数の前記シリンダブロックセグメント同士を固定する連結部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の油圧機械。
  7. 風を利用して発電を行う風力発電装置であって、
    風を受けて回転するロータと、
    前記ロータの回転を利用して圧油を生成する請求項1乃至6の何れか一項に記載の油圧機械と、を備えたことを特徴とする風力発電装置。
  8. ラジアルピストン式の油圧機械のメンテナンス方法であって、
    前記油圧機械は、
    回転軸と、
    前記回転軸の周りにおいて、前記油圧機械の半径方向に沿って配置される複数のピストンと、
    前記複数のピストンを前記半径方向に沿って摺動可能にそれぞれ案内する複数のシリンダを含むシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを土台に支持するとともに、前記シリンダブロックとの結合が解除可能に設けられたケーシングと、
    前記シリンダブロックおよび前記ケーシングを含む前記油圧機械の静止部に対して、前記回転軸を含む回転部を回転自在に支持するための主軸受と、
    を備え、
    前記ケーシングと前記シリンダブロック間に設けられる回転許容部によって、前記ケーシングとともに前記静止部を構成する前記シリンダブロックが前記ケーシングに対して前記回転軸周りに回転可能な状態となるように、前記シリンダブロックと前記ケーシングとの結合を解除するステップと、
    前記回転許容部によって前記シリンダブロックを前記ケーシングに対して回転可能とした状態において、前記シリンダブロックを前記ケーシングに対して前記回転軸周りに回転させるステップと、
    前記シリンダブロックを回転させた後、前記油圧機械のメンテナンスを行うステップと、
    を備えたことを特徴とする油圧機械のメンテナンス方法。
  9. 前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
    前記回転させるステップでは、複数の前記シリンダブロックセグメント同士を固定してリング状に結合した状態で、前記シリンダブロックを回転させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  10. 前記油圧機械は、
    前記シリンダブロックの内部に形成され、前記複数のシリンダ及び前記複数のピストンによって形成された複数の作動室にそれぞれ連通する複数の高圧油流路及び複数の低圧油流路と、
    前記シリンダブロックの外周側又は内周側において前記周方向に並んで配置され、前記シリンダブロック内の前記低圧油流路に連通する複数の低圧油配管又は少なくとも一つの低圧油タンクと、
    を備え、
    前記低圧配管又は前記低圧タンクを外して前記シリンダブロックを露出させるステップをさらに備え、
    前記シリンダブロックを露出させた後に、前記シリンダブロックを回転させる
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  11. 前記油圧機械は、前記回転軸の周方向に並べて設けられた複数のカムセグメントを含み、
    前記シリンダブロックは、前記油圧機械の周方向に並べて配置された複数のシリンダブロックセグメントを含み、
    前記低圧配管又は前記低圧タンクを外して前記シリンダブロックを露出させるステップと、
    前記シリンダブロックを露出させた後に複数の前記シリンダブロックセグメントの少なくとも一つを外部に取り出して前記カムセグメントを露出させるステップと、
    前記カムセグメントを露出させた後に前記カムセグメントをメンテナンスするステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  12. 前記カムセグメントは前記回転軸に対してボルトで結合されており、
    前記ボルトを外すことで前記ケーシングから前記カムセグメントを取り外すステップを有することを特徴とする請求11に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  13. 前記回転させるステップは、
    前記シリンダブロックにロープ又はワイヤを結合させること、および、
    前記ロープ又はワイヤを介して前記シリンダブロックを略周方向に引っ張ることを
    含むことを特徴とする請求項8乃至12の何れか一項に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  14. 前記引っ張るステップは、ウィンチ、クレーン又はジャッキを用いて前記ロープ又は前記ワイヤを引っ張ることを特徴とする請求項13に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
  15. 前記回転させるステップは、
    ウォームギヤとこれに歯合するギヤとを用いて前記シリンダブロックに前記回転軸周りの回転力を付与することを含む、ことを特徴とする請求項8乃至14の何れか一項に記載の油圧機械のメンテナンス方法。
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