JP2017160865A - 水力機械のガイドベーン及び水力機械 - Google Patents

水力機械のガイドベーン及び水力機械 Download PDF

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Abstract

【課題】ガイドベーンの一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減して、水力損失を効果的に低減させる。
【解決手段】ガイドベーン12の羽根本体21は、前縁21Fと、ランナの径方向外側に配置された際に前縁21Fよりもランナ側に配置される後縁21Rと、を有する。羽根本体21においてランナ側に配置される内径側翼面21Nのガイドベーン回転軸22の軸方向における一方側の領域及び他方側の領域のうちの少なくともいずれか一方に、後縁21Rから前縁21Fの方向に延びる突起部24が設けられる。突起部24は、円弧状の突起部後端24Rを有し、突起部後端24Rは、ガイドベーン回転軸22を中心に羽根本体21を回転させた際に後縁21Rが描く回転軌跡RT上を延びるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施の形態は、水力機械のガイドベーン及び水力機械に関する。
水力機械として、例えばフランシス形水車およびポンプ水車が知られている。図15は、一般的なフランシス形ポンプ水車のガイドベーン120及びステーベーン130で構成される静止翼列流路を平面的に示した図である。ガイドベーン120は、図示しないランナの径方向外側においてランナを取り囲むように周方向に間隔をあけて複数配置され、ステーベーン130は、ガイドベーン120の翼列の径方向外側において周方向に間隔をあけて複数配置されている。またステーベーン130の径方向外側には、図示しないケーシングが配置されるようになっている。
図15中の白抜きの矢印は、水車運転時の水流の向きを示し、黒塗りの矢印は、ポンプ運転時の水流の向きを示している。このフランシス形ポンプ水車では、水車運転時に、白抜きの矢印に示すように、ケーシングからの水がステーベーン130及びガイドベーン120を流れ、ランナへと流入する。ランナは、水のエネルギーを回転力に変換し、これにより図示しない主軸を介して発電電動機が駆動される。ランナを流出した水は、図示しない吸出し管を介して放水路へ導かれる。一方、ポンプ運転時には、黒塗りの矢印に示すように、水車運転時とは逆の流れとなり、吸出し管から流入した水がランナを通り、ガイドベーン120及びステーベーン130を流れ、ケーシングから上池へと流出する。
図16は、ガイドベーン120を周方向に沿って見た図であり、図17は、図16のA−A線に沿うガイドベーン120の断面図である。このようなフランシス形ポンプ水車におけるガイドベーン120は、そのガイドベーン回転軸121を中心に回転可能であり、回転によりその角度を変えることで、隣り合うガイドベーン120の間に形成される流路の流路面積を変化させることができる。これにより、ランナへの水量を変えることで発電出力を調整することが可能となっている。
この種のフランシス形ポンプ水車では、図16に示すように、ガイドベーン120が、ケーシングからランナまでの流路の一部を形成し且つ発電電動機側に位置する上カバ111と、上カバ111から離間し且つ吸出し管側に位置する下カバ112との間に配置される。ここで、ガイドベーン120は、上述のように水量調整のために回転可能であることから、上カバ111及び下カバ112の各々との間に、接触が発生しない程度の隙間gを設ける必要がある。
しかしながら、このような隙間gは水力損失を増大させるという問題を有する。隙間gにおける水の流れの様子を、図16及び図17を用いて説明する。図17では、解析結果に基づく水の流れa〜cが矢印により模式的に示されている。
すなわち、図16及び図17に示すように、隙間gが設けられることにより、ガイドベーン120の翼面に沿って流れる主流aとは別に、隙間gを通り抜ける隙間流れbが発生する。この隙間流れbが、隣り合うガイドベーン120の間を流れる主流aと混合し、乱れた流れc(図17参照)が、ガイドベーン120の上下後端付近に発生する場合がある。これにより、ガイドベーン120に沿わない剥離流れが発生し、その結果、水力損失が増大するという問題が生じ得る。またガイドベーン120後端付近の乱れた流れcは、主流aとは異なる方向の流れとなってランナへ流入するため、ランナ入口の流れに乱れを生じさせて、ランナ損失を増大させる場合もある。
上述のような隙間流れbを低減するためには、隙間gを小さくすることが考えられる。しかしながら、ガイドベーン120と上カバ111及び下カバ112との間の距離は、小さくなるほど、ガイドベーン120が回転時に上カバ111及び下カバ112と干渉するリスクが高まる。また石等の異物が混入した際にこれが隙間gに挟まれるリスクも高くなる。したがって、隙間gの縮小化には、限界がある。
水力機械において隙間流れを低減するための技術としては、例えば、ガイドベーンの端面に溝を設ける技術が知られている。これによれば、溝によって隙間の面積を急拡大することにより、溝の内部の圧力が局部的に変化する。これにより、溝に流れた流れの流速が低下することで、漏れ防止効果が得られる。また、ガイドベーンの端面に対向するカバ壁面に凹溝を設ける技術も知られている。
実開平5−775478号公報 特開平7−279809号公報 特開平9−195916号公報
本発明は、上述の点を考慮してなされたものであり、ガイドベーンの一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減して、水力損失を効果的に低減できる水力機械のガイドベーン及び水力機械を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る水力機械のガイドベーンは、羽根本体と、前記羽根本体に連結され且つその回転により前記羽根本体の全体を回転させるガイドベーン回転軸と、を備え、水力機械のランナの径方向外側において、前記ガイドベーン回転軸が前記ランナの回転軸線と平行となる状態で前記ガイドベーン回転軸を中心に回転可能に配置される水力機械のガイドベーンである。前記羽根本体は、前縁と、前記ランナの径方向外側に配置された際に前記前縁よりも前記ランナ側に配置される後縁と、を有する。前記羽根本体において前記ランナ側に配置される内径側翼面の前記ガイドベーン回転軸の軸方向における一方側の領域及び他方側の領域のうちの少なくともいずれか一方に、前記後縁から前記前縁の方向に延びる突起部が設けられている。前記突起部は、円弧状の突起部後端を有し、前記突起部後端は、前記ガイドベーン回転軸を中心に前記羽根本体を回転させた際に前記後縁が描く回転軌跡上を延びるように形成されている。
本発明の実施の形態に係る水力機械は、回転軸線を中心に回転するランナと、前記ランナの径方向外側に配置される前記のガイドベーンと、を備える。
本発明によれば、ガイドベーンの一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。
第1の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車の子午断面図である。 図1に示すフランシス形ポンプ水車のガイドベーンをガイドベーン回転軸の軸方向の一方側から見た図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1に示すフランシス形ポンプ水車のガイドベーンが構成する翼列を示した図である。 図1に示すフランシス形ポンプ水車のガイドベーンの寸法を説明する図である。 図1に示すフランシス形ポンプ水車のガイドベーンの寸法と水力損失との関係を表すグラフを示した図である。 第2の実施の形態に係るガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。 第3の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーンをガイドベーン回転軸の軸方向の一方側から見た図である。 第4の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーンをガイドベーン回転軸の軸方向の一方側から見た図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 第5の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。 図11に示すガイドベーンと上下カバに形成される溝との位置関係を説明する図である。 第6の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。 第7の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。 一般的なフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及びステーベーンで構成される静止翼列流路を平面的に示した図である。 図15に示すガイドベーンを周方向に沿って見た図である。 図16のA−A線に沿う断面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の各実施の形態を詳細に説明する。各実施の形態の説明においては、図15乃至図17を用いて説明した構成等を説明する際に、図15乃至図17で用いた符号と同一の符号を用いる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る水力機械の一例としてのフランシス形ポンプ水車1を示している。以下の説明においては、フランシス形ポンプ水車1のことを単に水車1と称する。この水車1は、図示しない上池から鉄管11を通って水が流入するケーシング10と、複数のガイドベーン12及びステーベーン13と、ランナ14と、を備えている。
水車1においては、水車運転時に、ケーシング10からの水が、ガイドベーン12及びステーベーン13によって構成される静止翼列流路を通ってランナ14に流入する。これにより、ランナ14が、回転軸線C1を中心に回転する。以下の説明において、周方向という用語は、ランナ14が回転軸線C1を中心に回転する方向に沿う方向を意味するものとし、径方向という用語は、回転軸線C1に直交する方向を意味するものとする。
ケーシング10は、渦巻き状に形成され、水車運転時に、上池から流入した水を通過させてステーベーン13及びガイドベーン12を介してランナ14に供給する。複数のステーベーン13は、ケーシング10から供給された水をガイドベーン12に流入させる部材であり、ケーシング10の径方向内側において周方向に所定の間隔をあけて配置されている。複数のガイドベーン12は、ステーベーン13から流入した水をランナ14に流出させる部材であり、ステーベーン13の径方向内側において周方向に所定の間隔をあけて配置され、且つランナ14の径方向外側に配置されている。
ランナ14は、ケーシング10に対して回転軸線C1を中心に回転するように構成され、回転軸線C1がその中心を通る主軸15を介して図示しない発電電動機に連結されている。発電電動機は、ランナ14によって回転されることで発電を行う。一方で、発電電動機がランナ14を回転させることにより、ポンプ運転が行われる。吸出し管16は、水車運転時に、ランナ14から流出した水を図示しない下池に放出し、ポンプ運転時には、下池からの水を通過させてランナ14へ向けて流す。
図2は、ガイドベーン12を後述するガイドベーン回転軸22の軸方向の一方側(上方側)から見た図であり、図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、ガイドベーン12が構成する翼列を平面的に示した図である。図1に示すように、本実施の形態では、ガイドベーン12及びランナ14が、上方から上カバ18Uによって覆われ、下方から下カバ18Dによって覆われている。ここで、図1乃至図3を参照し、ガイドベーン12は、上カバ18Uと下カバ18Dとの間の空間に配置される羽根本体21と、羽根本体21に連結されて上下カバ18U,18Dを貫通するように延び且つその回転により羽根本体21の全体を回転させるガイドベーン回転軸22と、を有している。
なお、図3においては、説明の便宜上、ガイドベーン回転軸22を断面で示していない。また図1乃至図4において、L1は、ガイドベーン回転軸22の中心を通る回転軸線を示している。L1に示されるように、ガイドベーン12は、そのガイドベーン回転軸22がランナ14の回転軸線C1と平行となる状態で配置されている。また本実施の形態における上カバ18Uは、ガイドベーン12をガイドベーン回転軸22の軸方向の一方側(上方側)から覆い、下カバ18Dは、ガイドベーン14をガイドベーン回転軸22の軸方向の他方側(下方側)から覆っている。ここで、図3に示すように、ガイドベーン12と上カバ18U及び下カバ18Dとの各々の間には、隙間gが設けられる。隙間gは、ガイドベーン12と上カバ18U及び下カバ18Dとの間での接触が発生しない程度の大きさに設定されている。
ガイドベーン回転軸22は、上カバ18Uの上方で図示しないリンク機構を有する駆動装置に接続され、駆動装置は、リンク機構を介して各ガイドベーン回転軸22を回転させることが可能となっている。これにより、各羽根本体21の全体の角度を同時且つ一律に調整することができ、隣り合うガイドベーン12の間に形成される流路の流路面積を変化させることができる。このようなガイドベーン12を操作することにより、水車1では、所望の流量の水をガイドベーン12からランナ14へ供給することにより発電出力を調節することが可能となっている。
図2に示すように、ガイドベーン12の羽根本体21は、前縁21Fと、ランナ14の径方向外側に配置された際に前縁21Fよりもランナ14側に配置される後縁21Rと、を有している。図2におけるCLは、羽根本体21のキャンバーラインを示しており、本実施の形態において、前縁21Fは、キャンバーラインCLの一方の端点がガイドベーン回転軸22の軸方向に連なる部分を意味し、後縁21Rは、キャンバーラインCLの他方の端点がガイドベーン回転軸22の軸方向に連なる部分を意味している。
ここで、本実施の形態では、図2及び図3に示すように、羽根本体21においてランナ14側に配置される内径側翼面21Nのガイドベーン回転軸22の軸方向における一方側(上方側)の領域及び他方側(下方側)の領域の両方に、フィレット状の内径側突起部24が設けられている。これら内径側突起部24の各々は、周囲の翼面から張り出すように突出し且つ後縁21Rから前縁21Fの方向に延びており、各内径側突起部24は、前縁21F側に位置する突起部前端24Fと、後縁21R側に位置する突起部後端24Rと、を有している。このうち、本実施の形態における突起部後端24Rは、図2に示すように、円弧状に形成されている。そして突起部後端24Rは、ガイドベーン回転軸22を中心に羽根本体21を回転させた際に後縁21Rが描く回転軌跡RT上を延びるように形成されている。
図3に示すように、内径側突起部24におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面は、対向するカバ18U又は18Dに沿って延び、且つ当該内径側突起部24が設けられた側の羽根本体21の端面と同一面上で連なっている。すなわち、上方側に設けられた内径側突起部24における上カバ18Uに対向する外面は、羽根本体21の上端面21Uと同一面上で連なっており、下方側に設けられた内径側突起部24における下カバ18Dに対向する外面は、羽根本体21の下端面21Dと同一面上で連なっている。
一方で、図示の例において、内径側突起部24におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で内側(中央側)を向く内面は、根元側の部分で、その突出側に延びるに従って外面に近づくように円弧状に延び、その後、外面に平行に延びるように、形成されている。そのため、内径側突起部24の厚さ寸法は、根元側の部分で大きく、その他の部分でほぼ均一となっている。これにより、内径側突起部24の羽根本体21に対する接合強度を向上させることができる。
また図2及び図3に示すように、本実施の形態では、羽根本体21においてランナ14側とは反対側に配置される外径側翼面21Pのガイドベーン回転軸22の軸方向における一方側(上方側)の領域及び他方側(下方側)の領域の両方にも、フィレット状の外径側突起部26が設けられている。これら外径側突起部26の各々は、図2に示すように、周囲の翼面から張り出すように突出し且つ前縁21Fから後縁21Rの方向に延びている。なお、本実施の形態では、外径側突起部26の各々が前縁21Fから端を発して後縁21Rの方向に延びているが、外径側突起部26の各々は、前縁21Fから離れた位置から後縁21Rに向けて延びていてもよい。
図2に示すように、外径側突起部26の各々も、前縁21F側に位置する突起部前端26Fと、後縁21R側に位置する突起部後端26Rと、を有するが、突起部前端26Fは、キャンバーラインCLの延長線に沿うように延びている。また図3に示すように、外径側突起部26におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面も、対向するカバ18U又は18Dに沿って延び、それぞれが、羽根本体21の端面と同一面上で連なっている。また外径側突起部26におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で内側(中央側)を向く内面も、内径側突起部24の内面と同様の形状となっており、その厚さ寸法は、根元側の部分で大きく、その他の部分でほぼ均一となっている。
図4は、隣り合うガイドベーン12の間に形成される流路の全閉状態を示している。水車1の運転を停止する際には、ガイドベーン12が全閉状態にセットされる。この全閉状態では、隣り合うガイドベーン12において、一方のガイドベーン12の外径側翼面21Pと他方のガイドベーン12の内径側翼面21Nとが密着し且つ両者の間に隙間が形成されない状態となる必要がある。したがって、内径側突起部24及び外径側突起部26は、全開から全閉にかけてガイドベーン12が動作する際に、他の外径側突起部26及び内径側突起部24と干渉しない位置に設けられている。
なお本実施の形態では、内径側突起部24が、後縁21Rからガイドベーン回転軸22を前縁21F側に越えて延びており、外径側突起部26は、前縁21F側の領域からガイドベーン回転軸22の近傍まで延びているが、このような各突起部24,26の長さは、特に限定されるものではない。
次に図5を用いてガイドベーン12の寸法を説明する。図5において、Lsは、羽根本体21の翼弦長さを示し、Lgは、内径側突起部24及び外径側突起部26が羽根本体21から突出する突出幅を示している。詳しくは、図5においては、上方側の内径側突起部24及び外径側突起部26が設けられた側の羽根本体21の上端面21Uが示されている。したがって、Lgは、羽根本体21の上端面21Uの翼弦長さであり、上端面21Uにおける前縁21Fと後縁21Rとを直線で結んだ際の距離である。また、羽根本体21には、キャンバーラインCL上の点を中心として翼面21N,21Pに接する複数の内接円を描画することができる。Lgは、羽根本体21に描画される内接円の中心から接点を通って内径側突起部24及び外径側突起部26に交差する直線における、前記接点と前記交差する点との間の距離を意味する。図5においては、一例としてキャンバーラインCLの中央付近の点を中心とする内接円ICが示されている。例えば、内接円ICの中心CCから内径側翼面21Nにおける接点を通って内径側突起部24に交差する直線Lnにおける、前記接点と前記交差する点との間の距離は、内径側突起部24の突出幅Lgを意味する。
ここで、本実施の形態では、2≦Lg/Ls×100≦10(式(1))が成り立っている。詳しくは、上方側の内径側突起部24及び外径側突起部26と、これらに対応する羽根本体21の上端面21Uとの間に、式(1)の関係が成り立つ。また、下方側の内径側突起部24及び外径側突起部26と羽根本体21との間にも、同様の関係が成り立っている。
図6は、Lg/Ls(突出幅/翼弦長さ)と水力損失(相対損失)との関係を表すグラフを示している。図6から明らかなように、Lg/Lsが2以上10以下である場合、相対損失が充分に抑制されている。このような知見に基づき、本実施の形態では、式(1)の関係が規定されている。なお、図6に示されるような傾向は、内径側突起部24及び外径側突起部26の長さが変更されたとしても、同様の傾向となる。
次に本実施の形態の作用について説明する。
水車運転においては、上池から導かれた水が鉄管11を通ってケーシング10に導かれ、その後、水は、ケーシング10からステーベーン13及びガイドベーン12を通ってランナ14へ流入する。ランナ14は、通過する水の圧力エネルギーにより回転し、主軸15を介して連結する発電電動機を駆動する。これにより、発電電動機において発電が行われる。ランナ14から流出する水は、吸出し管16を通って下池に放出される。
図2及び図3に示すように、このような水車運転時において、ステーベーン13からガイドベーン12へ向かう水の一部は、ガイドベーン12の翼面21P,21Nに沿って流れる主流a(図2参照)とは別に、隙間gを通り抜けようとする隙間流れbとなる。ここで、本実施の形態では、内径側突起部24及び外径側突起部26が、羽根本体21から張り出すことによって、隙間流れbとの接触面積を増加させる。そのため、隙間流れbは、内径側突起部24及び外径側突起部26から抵抗を受けることで、隙間流れbの流速が低下する。これにより、外径側翼面21Pから内径側翼面21Nへの水の漏れ量が低減し、隣り合うガイドベーン12の間を流れる主流aと隙間流れbとが混合することで生じ得る乱れた流れの発生が抑制される。ポンプ運転においても、同様に、水の漏れ量が低減し、乱れた流れの発生が抑制される。
しかも本実施の形態では、内径側突起部24の円弧状の突起部後端24Rが、図2に示すように、ガイドベーン回転軸22を中心に羽根本体21を回転させた際に後縁21Rが描く回転軌跡RT上を延びるように形成されている。これにより、内径側突起部24において、突起部後端24Rとその径方向内側のランナ14とが干渉するリスクを無くしつつ、隙間流れbとの接触面積を可及的に大きく確保できるため、水漏れの抑制効果を効果的に得ることができる。
したがって、本実施の形態によれば、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。
また内径側翼面21N及び外径側翼面21Pの各々に、それぞれ内径側突起部24及び外径側突起部26が設けられていることで、水漏れの抑制効果を十分に確保できる。また内径側翼面21N及び外径側翼面21Pの上下の領域の各々に、内径側突起部24及び外径側突起部26が設けられていることで、水漏れの抑制効果を十分に確保できる。
また、内径側突起部24及び外径側突起部26の突出幅Lgと羽根本体21の翼弦長さLsとの間に、2≦Lg/Ls×100≦10が成り立っていることで、水力損失が充分に抑制される。したがって、水の漏れ量の低減による有効な水力損失の低減効果を得ることができる。なお、突出幅Lgが大きくなるほど、シール効果が高くなるが、摩擦損失が増加する。そのため、突出幅Lgが過剰に大きくなると、シール効果による損失低減効果が損なわれるものと考えられる。したがって、Lg/Ls≦10が、好ましい値として規定されている。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。本実施の形態における上述の第1の実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、ガイドベーン12の内径側突起部24及び外径側突起部26の形状が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図7に示すように、各内径側突起部24におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で内側(中央側)を向く内面は、根元から、その突出側の先端に延びるに従って外面に近づくように、形成されている。そのため、各内径側突起部24の厚さ寸法は、根元から先端にかけて次第に漸減するようになっている。外径側突起部26も、内径側突起部24と同様の形状である。
このような実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。しかも、ガイドベーン12の翼面21P,21Nに沿って流れる主流に対する内径側突起部24及び外径側突起部26からの抵抗が抑制される。これにより、水力損失の低減効果を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。図8は、第3の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。本実施の形態における上述の各実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、ガイドベーン12の外径側突起部26が設けられてない点が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図8に示すように、ガイドベーン12の内径側翼面21Nのみに、内径側突起部24が設けられている。
このような実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。とりわけ、本実施の形態では、内径側突起部24及び外径側突起部26の両方を、製作上の制約や構造上の制約などにより、設けることが困難な場合において、水力損失の低減効果を有益に得ることができる。また、製造が容易となり、材料も削減できることで、製造コストを抑制しつつ水力損失の低減効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、ガイドベーン12の内径側翼面21Nのみに内径側突起部24が設けられるが、ガイドベーン12の外径側翼面21Pのみに外径側突起部26が設けられてもよい。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。図9は、第4の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーンをガイドベーン回転軸の軸方向の一方側から見た図である。図10は、図9のX−X線に沿う断面図である。本実施の形態における上述の各実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、ガイドベーン12の内径側突起部24及び外径側突起部26の形状が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図9及び図10に示すように、内径側突起部24におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面に、羽根本体21に沿って延びる溝34Aが形成され、外径側突起部26におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面に、羽根本体21に沿って延びる溝36Aが形成されている。
本実施の形態では、上下の内径側突起部24の各々に、溝34Aが形成され、上下の外径側突起部26の各々に、溝36Aが形成されている。図9に示すように、内径側突起部24に設けられた溝34Aは、羽根本体21の内径側翼面21Nに沿って延びており、外径側突起部26に設けられた溝36Aは、羽根本体21の外径側翼面21Pに沿って延びている。また溝34A,36Aの断面形状は、図示の例において、矩形状であるが、円弧状や三角形状などでもよい。
このような本実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。とりわけ、本実施の形態では、溝34A,36Aによって、隙間gを通り抜けようとする隙間流れbと、内径側突起部24及び外径側突起部26との接触面積が増加し、且つ、隙間gの流路面積が局所的に拡大することで溝34A,36Aの内部の圧力が局所的に変化することにより、隙間流れbの流速を大きく低下させることができる。したがって、水力損失の低減効果を向上させることができる。また、溝34A,36Aは、羽根本体21に沿って延びていることで簡易な形状で広範囲にわたって隙間流れbの流速を低下させることができるので、効率的に水力損失の低減効果を向上させることができる。
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。図11は、第5の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。図12は、図11に示すガイドベーンと上下カバに形成される溝との位置関係を説明する図である。本実施の形態における上述の各実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、上カバ18U及び下カバ18Dの形状が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図11及び図12に示すように、上カバ18U及び下カバ18Dのうちの突起部24,26が設けられた側に位置するカバの壁面における突起部24,26と対向する部分に、水車運転時にケーシング10からガイドベーン12に流れる水の方向、特に主流の水の方向に沿って延びる溝34B,36Bが形成されている。ここで、主流の水の方向は、ガイドベーン12の翼面に沿って流れる水の方向を意味する。
詳しくは、上カバ18Uにおける上方側の内径側突起部24と対向する部分、及び、下カバ18Dにおける下方側の内径側突起部24と対向する部分の各々に、溝34Bが形成されている。また、上カバ18Uにおける上方側の外径側突起部26と対向する部分、及び、下カバ18Dにおける下方側の外径側突起部26と対向する部分の各々に、溝36Bが形成されている。
図12は、下カバ18Dを上方側から見た図であり、図12には、ガイドベーン12が設計点に対応する位置に位置付けられた状態が二点鎖線で示されている。より詳しくは、本実施の形態における溝34B,36Bは、ガイドベーン12が設計点に対応する位置に位置付けられた際に、ガイドベーン回転軸22の軸方向視で、ガイドベーン12の羽根本体21に沿って延びるように形成されている。図12においては、下方側の溝34B,36Bが示されるが、上方側の溝34B,36Bと上方側の突起部24,26との間にも、同様の関係が成り立っている。なお、設計点は、水車1に特有に定められる、最高の効率を得るための運転条件を意味し、運転条件には、落差、流量、ガイドベーン12の位置(角度)などが含まれる。
このような本実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。とりわけ、本実施の形態では、溝34B,36Bによって、隙間gを通り抜けようとする隙間流れbと、上カバ18U及び下カバ18Dとの接触面積が増加し、且つ、隙間gの流路面積が局所的に拡大することで溝34B,36Bの内部の圧力が局所的に変化することにより、隙間流れbの流速を大きく低下させることができる。したがって、水力損失の低減効果を向上させることができる。
なお、第4の実施の形態では、突起部24に溝34Aが形成され、突起部26に溝36Aが形成され、一方、第5の実施の形態では、上カバ18Uに溝34B,36Bが形成され、下カバ18Dに溝34B,36Bが形成されたが、例えば、突起部及び突起部に対向するカバの両方に、溝が形成されてもよい。
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。図13は、第6の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。本実施の形態における上述の各実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、ガイドベーン12、上カバ18U及び下カバ18Dの形状が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図13に示すように、内径側突起部24におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面に、凹凸形状44Aが形成され、外径側突起部26におけるガイドベーン回転軸22の軸方向で外側を向く外面に、凹凸形状46Aが形成されている。本実施の形態では、上下の内径側突起部24の各々に、凹凸形状44Aが形成され、上下の外径側突起部26の各々に、凹凸形状46Aが形成されている。
また本実施の形態では、上カバ18Uにおける上方側の内径側突起部24と対向する部分、及び、下カバ18Dにおける下方側の内径側突起部24と対向する部分の各々に、凹凸形状44Bが形成されている。また、上カバ18Uにおける上方側の外径側突起部26と対向する部分、及び、下カバ18Dにおける下方側の外径側突起部26と対向する部分の各々に、凹凸形状46Bが形成されている。
凹凸形状44A,44B,46A,46Bは、複数の凹部及び凸部によって構成されている。凹凸形状44A,44B,46A,46Bは、例えば、サンドブラスト等によって突起部又はカバの表面に直接的に形成されてもよいし、複数の凹部及び凸部が発現する層をコーティングすること等により形成されてもよい。また凹凸形状44A,44B,46A,46BのJIS B 0601:2001に準拠する表面粗さRaは、12.5よりも大きく設定されることが好ましい。
このような本実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。とりわけ、本実施の形態では、凹凸形状44A,44B,46A,46Bによって、隙間gを通り抜けようとする隙間流れbと内径側突起部24及び外径側突起部26等との接触面積が増加し、且つ、隙間gの流路面積が局所的に拡大及び縮小することで、隙間流れbの流速を大きく低下させることができる。したがって、水力損失の低減効果を向上させることができる。
なお、第6の実施の形態では、突起部24,26に凹凸形状44A,46Aが形成され、上カバ18U及び下カバ18Dに凹凸形状44B,46Bが形成されているが、例えば、突起部及び突起部に対向するカバのうちのいずれか一方に、凹凸形状が形成されてもよい。
(第7の実施の形態)
次に第7の実施の形態について説明する。図14は、第7の実施の形態に係るフランシス形ポンプ水車のガイドベーン及び上下カバのガイドベーン回転軸の軸方向に沿った断面図である。本実施の形態における上述の各実施の形態の構成部分と同様の構成部分については、同一の符号を示し、説明を省略する。
本実施の形態では、ガイドベーン12の形状が、第1の実施の形態と異なっている。すなわち、本実施の形態では、図14に示すように、内径側突起部24及び外径側突起部26が、羽根本体21にビス、ボルト等の締結部材50によって着脱可能に取り付けられている。
このような本実施の形態によっても、ガイドベーン12の一方の翼面から他方の翼面への水の漏れ量を効果的に低減でき、水力損失を効果的に低減できる。とりわけ、本実施の形態では、羽根本体21とは別に内径側突起部24及び外径側突起部26を製造することが可能となることで、これらの製造が容易となる。また、内径側突起部24及び外径側突起部26が損傷した際等に、容易に交換することができ、使い勝手を向上させることができる。また、羽根本体21と内径側突起部24及び外径側突起部26とを異なる材料から製造することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記の実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施の形態では、内径側翼面21Nのガイドベーン回転軸22の軸方向における上方側の領域及び下方側の領域の両方に、内径側突起部24が設けられているが、内径側翼面21Nの上方側の領域及び下方側の領域の一方のみに、内径側突起部24が設けられていてもよい。同様に、外径側翼面21Pの上方側の領域及び下方側の領域の一方のみに、外径側突起部24が設けられてもよい。
また、上述の各実施の形態では、水車1のランナ14の回転軸線C1が上下方向に沿って延びる例を説明したが、水車1は、ランナ14の回転軸線C1が横方向に沿って延びるように配置されるタイプのものでもよい。
1…フランシス形ポンプ水車、10…ケーシング、11…鉄管、12…ガイドベーン、13…ステーベーン、14…ランナ、15…主軸、16…吸出し管、18U…上カバ、18D…下カバ、21…羽根本体、21F…前縁、21R…後縁、21N…内径側翼面、21P…外径側翼面、21U…上端面、21D…下端面、22…ガイドベーン回転軸、24…内径側突起部、24F…突起部前縁、24R…突起部後縁、26…外径側突起部、26F…突起部前縁、26R…突起後縁、34A,34B,36A,36B…溝、44A,44B,46A,46B…凹凸形状、50…締結部材、g…隙間、C1…ランナの回転軸線、L1…ガイドベーンの回転軸線、CL…キャンバーライン、RT…回転軌跡。

Claims (5)

  1. 羽根本体と、前記羽根本体に連結され且つその回転により前記羽根本体の全体を回転させるガイドベーン回転軸と、を備え、水力機械のランナの径方向外側において、前記ガイドベーン回転軸が前記ランナの回転軸線と平行となる状態で前記ガイドベーン回転軸を中心に回転可能に配置される水力機械のガイドベーンであって、
    前記羽根本体は、前縁と、前記ランナの径方向外側に配置された際に前記前縁よりも前記ランナ側に配置される後縁と、を有し、
    前記羽根本体において前記ランナ側に配置される内径側翼面の前記ガイドベーン回転軸の軸方向における一方側の領域及び他方側の領域のうちの少なくともいずれか一方に、前記後縁から前記前縁の方向に延びる突起部が設けられ、
    前記突起部は、円弧状の突起部後端を有し、前記突起部後端は、前記ガイドベーン回転軸を中心に前記羽根本体を回転させた際に前記後縁が描く回転軌跡上を延びるように形成されている、
    ことを特徴とする水力機械のガイドベーン。
  2. 前記羽根本体において前記ランナ側とは反対側に配置される外径側翼面の前記ガイドベーン回転軸の軸方向における一方側の領域及び他方側の領域のうちの少なくともいずれか一方に、前記前縁から前記後縁の方向に延びる突起部がさらに設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水力機械のガイドベーン。
  3. 前記羽根本体の翼弦長さをLsとし、前記突起部が前記羽根本体から突出する突出幅をLgとしたとき、
    2≦Lg/Ls×100≦10が成り立つ、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水力機械のガイドベーン。
  4. 前記突起部における前記ガイドベーン回転軸の軸方向で外側を向く外面は、当該突起部が設けられた側の前記羽根本体の端面と同一面上で連なっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水力機械のガイドベーン。
  5. 回転軸線を中心に回転するランナと、
    前記ランナの径方向外側に配置される請求項1乃至4のいずれかに記載のガイドベーンと、を備える、
    ことを特徴とする水力機械。
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