JP2017143494A - 代理応答装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加入者宅内装置と局側通信装置とを用いて構成される光通信システムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減すること。
【解決手段】加入者宅内装置及び局側通信装置を備える光通信システムの局側通信装置に接続され、加入者宅内装置からのスリープ要求時間に応じた局側通信装置のスリープ時間に関する情報を含むスリープ指示を生成する指示生成部と、生成されたスリープ指示を局側通信装置に送信する通信部と、を備える代理応答装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、スリープ制御技術に関する。
従来、複数の加入者宅内装置(ONU:Optical Network Unit)を光ファイバと光学的に受動的な素子(光スプリッタ)を介して、1つの局側通信装置(OLT:Optical Line Terminal)に接続して構成される光通信システムを一般的にPON(Passive Optical Network)システムと呼ぶ。PONシステムにおいて、加入者宅内装置にスリープ技術を適用することで消費電力を削減する従来手法がある(例えば、非特許文献1〜3参照)。これらは、加入者宅内装置が、局側通信装置とスリープ時間の長さやスリープ状態に入るタイミングを事前に調整することで、通信パケットの損失を防ぎつつ、通信の品質を維持する手法である。通信装置のスリープ技術については送信機能のみをオフにする手法、上り信号及び下り信号が存在しないときに送受信機を間欠的にオン・オフさせる手法、装置の送受信機能を略全てオフにする手法がある。なお、以下の説明では、装置の送受信機能を略全てオフにする手法をスリープとして扱う。
非特許文献1には、光ネットワークにおける消費電力の見積もりが示めされており、割合としては加入者宅内装置の電力が全体の大半を占めている。そのため、非特許文献2に示すように、PONシステムにおける省電力化の多くは加入者宅内装置の電力削減を想定している。しかし一方で、非特許文献1に示されるように、局側通信装置の電力は局内の電力としては約17.5%と無視できるほど小さくない。非特許文献2は、PONシステムにおける加入者宅内装置の省電力化手段を分類しており、加入者宅内装置と局側通信装置との間で、スリープ時間の長さやスリープ状態に入るタイミングを事前に調整することで、通信パケットの損失を防ぎつつ、通信の品質を維持する手法について説明している。非特許文献3では、PONシステムにおける加入者宅内装置及び局側通信装置の電力削減を図る構成と手法について説明している。具体的には、加入者宅内装置及び局側通信装置はそれぞれに複数のトランシーバを備え、トラフィック量に応じて使用するトランシーバの容量及び数を調整することで、トラフィック量が少ない時には最もビットレートの小さい、消費電力が小さいトランシーバのみを用いることで電力削減を図る提案を行っている。しかしながら、非特許文献3で示されるように、局側通信装置の電力削減を図る提案においてもトランシーバを1つだけ使用する状態よりも積極的な局側通信装置の省電力化手段は提供されていない。
Akihiro Otaka,"Power saving adhoc Report",IEEE 802.3av Power saving adhoc Report,2008年9月 ITU−T, Series G, Supplement 45."GPON POWER conservation",2009年5月(引用箇所:6章,pp. 14−20) Masashi Tadokoro,Ryogo Kubo,Susumu Nishihara,Takashi Yamada,and Hirotaka Nakamura,"Adaptive Bandwidth Aggregation Mechanisms Using a Shared Wavelength for Energy−Efficient WDM/TDM−PON",IEICE COIN,2012年5月
上記のように、PONシステムにおける従来の電力削減手法では、加入者宅内装置のみの消費電力の削減に留まっており、抜本的な省電力効果が期待できない。そこで、局側通信装置にもスリープ技術を適用することで更なる消費電力削減が期待できるが、局側通信装置側がスリープしている間は局側通信装置に収容されている加入者宅内装置も通信を行うことができない。したがって、通信に影響が出ないよう局側通信装置のスリープ時間は短い時間に固定されてしまい大幅な省電力効果が見込めない。そのため、PONシステムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減する手法が要求されている。なお、このような要求は、PONシステムに限らず、1台の加入者宅内装置と、1台の局側通信装置とを用いて構成される光通信システム全般に共通する。
上記事情に鑑み、本発明は、加入者宅内装置と局側通信装置とを用いて構成される光通信システムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減する技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、加入者宅内装置及び局側通信装置を備える光通信システムの前記局側通信装置に接続され、前記加入者宅内装置からのスリープ要求時間に応じた前記局側通信装置のスリープ時間に関する情報を含むスリープ指示を生成する指示生成部と、生成された前記スリープ指示を前記局側通信装置に送信する通信部と、を備える代理応答装置である。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記指示生成部は、前記加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するのと同時、もしくはそれより前に局側通信装置が通信可能な状態になるように前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記指示生成部は、前記局側通信装置の起動時間よりも長い時間を前記スリープ要求時間から差し引いた時間を前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記局側通信装置がスリープしている時間帯に送られてきたデータを蓄積する記憶部をさらに備え、前記通信部は、前記局側通信装置がスリープ状態から起動して通信可能な状態になると、前記記憶部に蓄積された前記データを前記局側通信装置に送信する。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記指示生成部は、前記局側通信装置に対して前記加入者宅内装置が複数接続された際に、前記局側通信装置に接続された前記加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するのと同時、もしくはそれより前に前記局側通信装置が通信可能な状態になるように前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記指示生成部は、前記加入者宅内装置のスリープ時間が、前記局側通信装置の起動時間よりも長い場合に、前記スリープ指示を生成する。
本発明の一態様は、上記の代理応答装置であって、前記指示生成部は、前記加入者宅内装置のスリープ時間が、前記局側通信装置の起動時間よりも短い場合には前記スリープ指示を生成しない。
本発明の一態様は、局側通信装置と、上記の代理応答装置とを備える通信システムであって、前記局側通信装置は、複数の前記加入者宅内装置と接続された際に、接続された全ての前記加入者宅内装置のスリープ状況を把握し、接続された全ての前記加入者宅内装置がスリープした時、スリープしている全ての前記加入者宅内装置の中で最初にスリープを終了させる前記加入者宅内装置のスリープ時間、もしくは起動する時刻を前記代理応答装置へ通知し、前記代理応答装置は、通知された前記加入者宅内装置のスリープ時間、もしくは起動する時刻に応じたスリープ時間に関する情報を含むスリープ指示を生成する通信システムである。
本発明により、加入者宅内装置と局側通信装置とを用いて構成される光通信システムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減することが可能となる。
本発明におけるスリープ制御システム100のシステム構成を表す構成図である。 第1の実施形態における加入者宅内装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。 第1の実施形態における局側通信装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。 第1の実施形態における代理応答装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。 第1の実施形態におけるスリープ制御システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施形態における局側通信装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。 第2の実施形態における代理応答装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。 第2の実施形態におけるスリープ制御システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明におけるスリープ制御システム100のシステム構成を表す構成図である。スリープ制御システム100は、加入者宅内装置10、局側通信装置20及び代理応答装置30を備える。図1において、加入者宅内装置10と局側通信装置20とは、光ファイバ11を介して接続される。また、局側通信装置20と代理応答装置30とは、光ファイバ11を介して接続される。以下の説明では、代理応答装置30から加入者宅内装置10への通信を下り通信と記載し、加入者宅内装置10から代理応答装置30への通信を上り通信と記載する。スリープ制御システム100に複数の加入者宅内装置10が備えられる場合には、加入者宅内装置10と局側通信装置20との間には光スプリッタ40が設けられる。なお、図1では、スリープ制御システム100が複数の加入者宅内装置10を備える構成を示しているが、スリープ制御システム100は1台の加入者宅内装置10を備えるように構成されてもよい。
加入者宅内装置10は、いわゆるONUである。加入者宅内装置10は、光ファイバ11及び光スプリッタ40を介して局側通信装置20との間で有線通信を行う。また、加入者宅内装置10は、自装置の下流側に位置する不図示の通信装置との間で通信を行う。加入者宅内装置10は、スリープ状態に入る場合、スリープ要求を局側通信装置側へ送信する。
局側通信装置20は、いわゆるOLTである。局側通信装置20は、光ファイバ11及び光スプリッタ40を介して加入者宅内装置10との間で有線通信を行う。また、局側通信装置20は、光ファイバ11を介して代理応答装置30との間で有線通信を行う。局側通信装置20は、代理応答装置30からの指示に従って自装置の状態をスリープ状態にする。
代理応答装置30は、局側通信装置20がスリープしている間、自装置の下流側に位置する装置宛てに送られてきたデータを蓄積する。代理応答装置30は、局側通信装置20がスリープ状態から起動して通信可能な状態になると、蓄積していたデータを局側通信装置20に送信する。
光スプリッタ40は、局側通信装置20から送信された光信号を分配して加入者宅内装置10に出力する。また、光スプリッタ40は、加入者宅内装置10から送信された光信号を集約して局側通信装置20に出力する。
以下、スリープ制御システム100の具体的な構成例(第1の実施形態及び第2の実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、スリープ制御システム100に加入者宅内装置10が1台備えられる場合を例に説明する。第1の実施形態では、加入者宅内装置10からのスリープ要求に応じて、代理応答装置30が加入者宅内装置10に対してスリープを指示するとともに、加入者宅内装置10のスリープ時間に応じて局側通信装置20のスリープ時間を算出して局側通信装置20に対してスリープを指示する。以下、加入者宅内装置10、局側通信装置20及び代理応答装置30の具体的な構成について説明する。
図2は、第1の実施形態における加入者宅内装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。加入者宅内装置10は、第一通信部101と、第二通信部102と、スリープ要求生成部103と、通信制御部104と、状態制御部105とを備える。
第一通信部101は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第一通信部101は、自装置に帰属する不図示の通信装置との間で通信する。第一通信部101は、例えば不図示の通信装置から送信されたデータを受信する。第一通信部101は、受信したデータを通信制御部104に出力する。
第二通信部102は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第二通信部102は、局側通信装置20との間で通信する。第二通信部102は、例えばスリープ要求生成部103によって生成されたスリープ要求を局側通信装置20に送信する。スリープ要求は、スリープを要求する際に生成される。スリープ要求には、スリープを要求する時間(以下、「スリープ要求時間」という。)に関する情報が含まれる。なお、スリープ要求時間は、例えばスリープする時間(例えば、30分など)である。また、第二通信部102は、例えば第一通信部101によって受信されたデータを局側通信装置20に送信する。また、第二通信部102は、例えば局側通信装置20から送信されたスリープ指示を受信する。スリープ指示は、スリープの実行指示である。
スリープ要求生成部103は、所定のタイミングでスリープ要求を生成する。所定のタイミングは、予め設定されたタイミングであってもよいし、指示がなされたタイミングであってもよいし、一定期間通信が行われなかったタイミングであってもよいし、その他のタイミングであってもよい。なお、スリープ要求生成部103は、予め設定されたスリープ要求時間に関する情報を含めてスリープ要求を生成する。スリープ要求生成部103は、生成したスリープ要求を通信制御部104に出力する。
通信制御部104は、第一通信部101及び第二通信部102の通信を制御する。通信制御部104は、第二通信部102を制御して、スリープ要求生成部103から出力されたスリープ要求を局側通信装置20に送信する。また、通信制御部104は、第二通信部102によって受信されたスリープ指示を状態制御部105に出力する。
状態制御部105は、自装置の状態を制御する。具体的には、状態制御部105は、自装置のスリープ及び起動を制御する。状態制御部105は、通信制御部104から出力されたスリープ指示に従って自装置をスリープ状態にする。また、状態制御部105は、スリープ時間経過後に自装置を起動する。
図3は、第1の実施形態における局側通信装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。局側通信装置20は、第一通信部201と、第二通信部202と、通信制御部203と、状態制御部204とを備える。
第一通信部201は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第一通信部201は、加入者宅内装置10との間で通信する。第一通信部201は、例えば加入者宅内装置10から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部201は、例えば第二通信部202によって受信されたスリープ指示を加入者宅内装置10に送信する。
第二通信部202は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第二通信部202は、代理応答装置30との間で通信する。第二通信部202は、例えば第一通信部201によって受信されたスリープ要求を代理応答装置30に送信する。第二通信部202は、例えば代理応答装置30から送信された加入者宅内装置10宛てのスリープ指示及び自装置宛てのスリープ指示を受信する。
通信制御部203は、第一通信部201及び第二通信部202の通信を制御する。通信制御部203は、第二通信部202を制御して、第一通信部201によって受信されたスリープ要求を代理応答装置30に送信する。通信制御部203は、第一通信部201を制御して、第二通信部202によって受信された加入者宅内装置10宛てのスリープ指示を加入者宅内装置10に送信する。通信制御部203は、第二通信部202によって受信された自装置宛てのスリープ指示を状態制御部204に出力する。
状態制御部204は、自装置の状態を制御する。具体的には、状態制御部204は、自装置のスリープ及び起動を制御する。状態制御部204は、通信制御部203から出力されたスリープ指示に従って自装置をスリープ状態にする。また、状態制御部204は、スリープ時間経過後に自装置を起動する。
図4は、第1の実施形態における代理応答装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。代理応答装置30は、第一通信部301と、第二通信部302と、制御部303と、起動時間情報記憶部304と、指示生成部305と、バッファ306とを備える。
第一通信部301は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第一通信部301は、局側通信装置20との間で通信する。第一通信部301は、例えば局側通信装置20から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部301は、例えば指示生成部305によって生成された加入者宅内装置10宛てのスリープ指示及び局側通信装置20宛てのスリープ指示を局側通信装置20に送信する。代理応答装置30には事前に、局側通信装置20の起動時間を入力しておくものとする。
第二通信部302は、通信インタフェース等の通信機器を用いて構成される。第二通信部302は、自装置の上流側に位置する装置との間で通信する。第二通信部302は、例えば加入者宅内装置10から送信された自装置の上流側に位置する装置宛てのデータを送信する。第二通信部302は、例えば自装置の上流側に位置する装置から送信された自装置の下流側に位置する装置宛てのデータを受信する。
制御部303は、自装置の各機能部を制御する。制御部303は、例えば第一通信部301によってスリープ要求が受信されると、指示生成部305にスリープ指示の生成を指示する。また、制御部303は、局側通信装置20がスリープしている時間帯に、自装置の上流側から自装置の下流側に位置する装置宛てに送信されたデータをバッファ306に蓄積する。
起動時間情報記憶部304は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。起動時間情報記憶部304は、局側通信装置20の起動時間に関する情報(以下、「起動時間情報」という。)を記憶する。本実施形態における起動時間は、スリープ状態から通信可能な状態になるまでの時間(もしくは、スリープ状態から起動して立ち上がったときの時刻)を表す。
指示生成部305は、制御部303の指示に従ってスリープ指示を生成する。指示生成部305は、例えば加入者宅内装置10用のスリープ指示(以下、「加入者用スリープ指示」)を生成する。指示生成部305は、例えば局側通信装置20用のスリープ指示(以下、「局側用スリープ指示」)を生成する。
バッファ306は、一時記憶媒体である。バッファ306は、データを蓄積する。
図5は、第1の実施形態におけるスリープ制御システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。
加入者宅内装置10のスリープ要求生成部103は、所定のタイミングでスリープ要求を生成する。スリープ要求生成部103は、生成したスリープ要求を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102を制御して、スリープ要求生成部103によって生成されたスリープ要求を局側通信装置20に送信する(ステップS101)。
局側通信装置20の第一通信部201は、加入者宅内装置10から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部201は、受信したスリープ要求を通信制御部203に出力する。通信制御部203は、第二通信部202を制御して、第一通信部201によって受信されたスリープ要求を代理応答装置30に送信する(ステップS102)。
代理応答装置30の第一通信部301は、局側通信装置20から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部301は、受信したスリープ要求を制御部303に出力する。制御部303は、第一通信部301によって受信されたスリープ要求を指示生成部305に出力するとともに、加入者用スリープ指示の生成を指示する。指示生成部305は、制御部303の指示に従って、加入者用スリープ指示を生成する(ステップS103)。具体的には、指示生成部305は、スリープ要求に含まれるスリープ要求時間に関する情報を含めることによって加入者用スリープ指示を生成する。指示生成部305は、生成した加入者用スリープ指示を制御部303に出力する。
また、指示生成部305は、スリープ要求に含まれるスリープ要求時間に関する情報に基づいて局側スリープ指示を生成する(ステップS104)。具体的には、まず指示生成部305は、起動時間情報記憶部304に記憶されている起動時間情報を取得する。次に、指示生成部305は、取得した起動時間情報で示される起動時間よりも長い時間をスリープ要求時間から差し引くことによって局側スリープ時間を算出する。局側スリープ時間は、局側通信装置20に指示するスリープ時間を表す。そして、指示生成部305は、算出した局側スリープ時間に関する情報を含めることによって局側スリープ指示を生成する。指示生成部305は、生成した局側スリープ指示を制御部303に出力する。
制御部303は、第一通信部301を制御して、指示生成部305によって生成された加入者用スリープ指示を局側通信装置20に送信する(ステップS105)。
局側通信装置20の第二通信部202は、代理応答装置30から送信された加入者用スリープ指示を受信する。第二通信部202は、受信した加入者用スリープ指示を通信制御部203に出力する。通信制御部203は、第一通信部201を制御して、第二通信部202によって受信された加入者用スリープ指示を加入者宅内装置10に送信する(ステップS106)。
代理応答装置30の制御部303は、第一通信部301を制御して、指示生成部305によって生成された局側スリープ指示を局側通信装置20に送信する(ステップS107)。また、制御部303は、局側スリープ指示の送信直後から、自装置の上流側から送信されたデータの蓄積を開始する(ステップS108)。
加入者宅内装置10の第二通信部102は、局側通信装置20から送信された加入者用スリープ指示を受信する。第二通信部102は、受信した加入者用スリープ指示を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102によって受信された加入者用スリープ指示を状態制御部105に出力する。状態制御部105は、通信制御部104から出力された加入者用スリープ指示にしたがって自装置の状態をスリープ状態にする(ステップS109)。
局側通信装置20の第二通信部202は、代理応答装置30から送信された局側スリープ指示を受信する。第二通信部202は、受信した局側スリープ指示を通信制御部203に出力する。通信制御部203は、第二通信部202によって受信された局側スリープ指示を状態制御部204に出力する。状態制御部204は、通信制御部203から出力された局側スリープ指示にしたがって自装置の状態をスリープ状態にする(ステップS110)。なお、状態制御部204は、加入者宅内装置10から加入者用スリープ指示を受信した旨の通知がなされてから自装置の状態をスリープ状態にする。局側スリープ指示に含まれる局側スリープ時間が経過すると、状態制御部204はスリープ状態から起動を開始する(ステップS111)。状態制御部204は、起動して通信可能な状態になると、その旨を通信制御部203に通知する。通信制御部203は、状態制御部204からの通知により通信を開始する(ステップS112)。通信制御部203は、第二通信部202を制御して、通信が可能になったことを示す通知(以下、「通信開始通知」という。)を代理応答装置30に送信する(ステップS113)。なお、局側通信装置20からの通信開始通知(ステップS113)を省いて、代理応答装置30が局側通信装置20のスリープ終了時間を見て、局側通信装置20の起動時間後に、バッファ306に蓄積したデータを代理応答装置30から送信することも可能とする。
また、加入者用スリープ指示に含まれるスリープ要求時間が経過すると、加入者宅内装置10の状態制御部105はスリープ状態から起動を開始する。その後、状態制御部105は、起動して通信可能な状態になると、その旨を通信制御部104に通知する。通信制御部104は、状態制御部105からの通知により通信を開始する(ステップS114)。
代理応答装置30の第一通信部301は、局側通信装置20から送信された通信開始通知を受信する。第一通信部301は、受信した通信開始通知を制御部303に出力する。制御部303は、出力された通信開始通知に応じてバッファ306へのデータの蓄積を終了する(ステップS115)。その後、制御部303は、バッファ306に蓄積されているデータを読み出す。そして、制御部303は、第一通信部301を制御して、読み出したデータを局側通信装置20に送信する(ステップS116)。
以上のように構成された第1の実施形態におけるスリープ制御システム100によれば、加入者宅内装置10と局側通信装置20とを用いて構成される光通信システムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減することが可能となる。以下、この効果について詳細に説明する。
スリープ制御システム100は、加入者宅内装置10と局側通信装置20との他に、代理応答装置30を備える。そして、加入者宅内装置10がスリープする際に、加入者宅内装置10のスリープ時間に応じたスリープ時間を局側通信装置20に指示する。これにより、加入者宅内装置10がスリープしている時に局側通信装置20もスリープすることができる。また、加入者宅内装置10のスリープ時間に応じて局側通信装置20のスリープ時間も決まっているため、加入者宅内装置10と局側通信装置20とで略同じくらい消費電力を抑えることができる。そのため、加入者宅内装置10と局側通信装置20とを用いて構成される光通信システムにおいて従来の手法より多くの消費電力を削減することが可能になる。
また、以上のように構成された第1の実施形態におけるスリープ制御システム100では、上り通信及び下り通信におけるパケットロスを低減することができる。具体的には、代理応答装置30は、局側通信装置20がスリープしている間、自装置より下流側に位置する装置宛てのデータを蓄積するバッファ306を備える。そして、代理応答装置30は、局側通信装置20が起動して通信可能な状態になると、バッファ306に蓄積しているデータを局側通信装置20に送信する。したがって、下り通信におけるパケットロスを低減させることができる。また、代理応答装置30は、加入者宅内装置10がスリープ状態から起動して通信可能な状態になる前に、局側通信装置20が通信可能な状態になるように局側通信装置20のスリープ時間を算出する。そのため、上り通信におけるパケットロスも低減させることができる。
また、以上のように構成されたスリープ制御システム100では、パケットロスを防ぎつつ、局側通信装置20のスリープ時間を可能な限り長く設定することで省電力化を図ることができる。加入者宅内装置10が立ち上がるよりも余裕を見て局側通信装置20の起動時間を早く(安全側に)設定するだけでは局側通信装置20のスリープ時間は短くなる。そうすると、局側通信装置20による省電力は見込めない。それに対して、本発明における代理応答装置30は、局側通信装置20の起動時間よりも少し長い時間を加入者宅内装置10のスリープ時間から差し引いた時間を局側通信装置20のスリープ時間として算出する。これにより、パケットロスを防ぎつつ、局側通信装置20のスリープ時間を可能な限り長く設定することができる。
また、代理応答装置30が、スリープ情報(どの加入者宅内装置10がいつ、どの位の時間スリープするか)の管理、管理のためのスリープ情報の送受信及びスリープ時間の計算を行うことによって局側通信装置20としてはパケットの識別(振り分け)と転送及び停止機能のみ備えていれば局側通信装置20のスリープを実現できる。したがって、単純な局側通信装置20(例えば、既存の装置)を流用できるため、既存装置の改造、PCなど廉価品を用いた代理処理装置の実現コストを抑えることができる。
<変形例>
本実施形態では、指示生成部305が起動時間情報で示される起動時間よりも長い時間をスリープ要求時間から差し引くことによって局側スリープ時間を算出する構成を示したが、指示生成部305は起動時間情報で示される起動時間をスリープ要求時間から差し引くことによって局側スリープ時間を算出してもよい。
このように構成されることによって、局側通信装置20は、加入者宅内装置10と略同時に通信を開始することになるため、少しのパケットロスが生じてしまう可能性もある。しかしながら、その分長い時間スリープ時間を確保できるため消費電力を抑えることができる。
指示生成部305は、以下のような判断に基づいて局側スリープ指示を生成するように構成されてもよい。具体的には、指示生成部305は、起動時間情報記憶部304に記憶されている起動時間情報を取得する。次に、指示生成部305は、取得した起動時間情報で示される起動時間と、スリープ要求時間とを比較する。スリープ要求時間(加入者宅内装置10のスリープ時間)が、局側通信装置20の起動時間よりも長い場合には局側通信装置20がスリープ可能であると判断して局側スリープ指示を生成する。一方、スリープ要求時間(加入者宅内装置10のスリープ時間)が、局側通信装置20の起動時間よりも短い場合には局側通信装置20がスリープ可能ではないと判断して局側スリープ指示を生成しない。
このように構成されることによって、スリープが可能な場合においてのみ局側スリープ指示が生成される。そのため、処理負荷を軽減することができる。さらに、局側通信装置20の通信開始よりも先に加入者宅内装置10が通信を開始してしまうことが無くなる。そのため、パケットロスを低減させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、スリープ制御システム100に加入者宅内装置10が複数台備えられる場合を例に説明する。第2の実施形態では、各加入者宅内装置10からのスリープ要求に応じて、局側通信装置20が各加入者宅内装置10に対してスリープを指示する。局側通信装置20は、全ての加入者宅内装置10にスリープを指示すると、代理応答装置30に対してスリープを要求する。そして、代理応答装置30は、局側通信装置20からの要求に応じて、局側通信装置20にスリープを指示する。以下、加入者宅内装置10、局側通信装置20及び代理応答装置30の具体的な構成について説明する。なお、加入者宅内装置10は第1の実施形態と同様の構成であるため説明を省略する。
図6は、第2の実施形態における局側通信装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。第2の実施形態における局側通信装置20は、第一通信部201と、第二通信部202と、通信制御部203aと、状態制御部204と、指示生成部205と、スリープ要求生成部206とを備える。
第2の実施形態における局側通信装置20は、通信制御部203に代えて通信制御部203aを備える点、指示生成部205及びスリープ要求生成部206を備える点で第1の実施形態における局側通信装置20と構成が異なる。その他の構成については、第2の実施形態における局側通信装置20と第1の実施形態における局側通信装置20とは同様である。そのため、局側通信装置20全体の説明は省略し、通信制御部203a、指示生成部205及びスリープ要求生成部206について説明する。
指示生成部205は、通信制御部203aから出力されたスリープ要求に従って加入者宅内装置10毎の加入者用スリープ指示を生成する。
スリープ要求生成部206は、所定の条件が満たされた場合にスリープ要求を生成する。所定の条件は、例えば自装置と接続している全ての加入者宅内装置10がスリープ状態になった場合や、自装置と接続している全ての加入者宅内装置10から加入者用スリープ指示を受信した旨の通知がなされた場合などが挙げられる。
通信制御部203aは、第一通信部201及び第二通信部202の通信を制御する。通信制御部203aは、第一通信部201を制御して、指示生成部205によって生成された加入者用スリープ指示を、対応する加入者宅内装置10に送信する。通信制御部203は、第二通信部202を制御して、スリープ要求生成部206によって生成されたスリープ要求を代理応答装置30に送信する。
図7は、第2の実施形態における代理応答装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。第2の実施形態における代理応答装置30は、第一通信部301と、第二通信部302と、制御部303と、指示生成部305aと、バッファ306とを備える。
第2の実施形態における代理応答装置30は、指示生成部305に代えて指示生成部305aを備える点、起動時間情報記憶部304を備えない点で第1の実施形態における代理応答装置30と構成が異なる。その他の構成については、第2の実施形態における代理応答装置30と第1の実施形態における代理応答装置30とは同様である。そのため、代理応答装置30全体の説明は省略し、指示生成部305aについて説明する。
指示生成部305aは、制御部303の指示に従って局側用スリープ指示を生成する。
代理応答装置30には、事前に局側通信装置20の起動時間を入力しておくものとする。
図8は、第2の実施形態におけるスリープ制御システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図8では、2台の加入者宅内装置10(加入者宅内装置10−1及び加入者宅内装置10−2)と、1台の局側通信装置20と、1台の代理応答装置30とを用いて説明する。
加入者宅内装置10−1のスリープ要求生成部103は、所定のタイミングでスリープ要求を生成する。スリープ要求生成部103は、生成したスリープ要求を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102を制御して、スリープ要求生成部103によって生成されたスリープ要求を局側通信装置20に送信する(ステップS201)。
局側通信装置20の第一通信部201は、加入者宅内装置10−1から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部201は、受信したスリープ要求を通信制御部203aに出力する。通信制御部203aは、第一通信部201によって受信されたスリープ要求を指示生成部205に出力する。指示生成部205は、通信制御部203aから出力されたスリープ要求に従って、加入者宅内装置10−1に対する加入者用スリープ指示を生成する(ステップS202)。具体的には、指示生成部205は、スリープ要求に含まれるスリープ要求時間に関する情報を含めることによって加入者用スリープ指示を生成する。指示生成部205は、生成した加入者用スリープ指示を通信制御部203aに出力する。また、指示生成部205は、通信制御部203aは、第一通信部201を制御して、指示生成部205によって生成された加入者用スリープ指示を加入者宅内装置10−1に送信する(ステップS203)。
加入者宅内装置10−1の第二通信部102は、局側通信装置20から送信された加入者用スリープ指示を受信する。第二通信部102は、受信した加入者用スリープ指示を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102によって受信された加入者用スリープ指示を状態制御部105に出力する。状態制御部105は、通信制御部104から出力された加入者用スリープ指示にしたがって自装置の状態をスリープ状態にする(ステップS204)。
加入者宅内装置10−2のスリープ要求生成部103は、所定のタイミングでスリープ要求を生成する。スリープ要求生成部103は、生成したスリープ要求を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102を制御して、スリープ要求生成部103によって生成されたスリープ要求を局側通信装置20に送信する(ステップS205)。
局側通信装置20の第一通信部201は、加入者宅内装置10−2から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部201は、受信したスリープ要求を通信制御部203aに出力する。通信制御部203aは、第一通信部201によって受信されたスリープ要求を指示生成部205に出力する。指示生成部205は、通信制御部203aから出力されたスリープ要求に従って、加入者宅内装置10−2に対する加入者用スリープ指示を生成する(ステップS206)。指示生成部205は、生成した加入者用スリープ指示を通信制御部203aに出力する。また、指示生成部205は、通信制御部203aは、第一通信部201を制御して、指示生成部205によって生成された加入者用スリープ指示を加入者宅内装置10−2に送信する(ステップS207)。
加入者宅内装置10−2の第二通信部102は、局側通信装置20から送信された加入者用スリープ指示を受信する。第二通信部102は、受信した加入者用スリープ指示を通信制御部104に出力する。通信制御部104は、第二通信部102によって受信された加入者用スリープ指示を状態制御部105に出力する。状態制御部105は、通信制御部104から出力された加入者用スリープ指示にしたがって自装置の状態をスリープ状態にする(ステップS208)。
スリープ要求生成部206は、所定の条件が満たされるとスリープ指示を生成する。具体的には、まずスリープ要求生成部206は、自装置に接続されている全ての加入者宅内装置がスリープしていることを確認した後、接続している全ての加入者宅内装置10(加入者宅内装置10−1及び加入者宅内装置10−2)のうち最も早く起動する加入者宅内装置10(ここでは、加入者宅内装置10−2)を選択する。次に、スリープ要求生成部206は、自装置の起動時間よりも長い時間を、選択した加入者宅内装置10−2のスリープ要求時間から差し引くことによって局側スリープ時間を算出する。そして、スリープ要求生成部206は、算出した局側スリープ時間に関する情報を含めることによってスリープ要求を生成する。指示生成部205は、生成したスリープ要求を通信制御部203aに出力する。通信制御部203aは、第二通信部202を制御して、生成されたスリープ要求を代理応答装置30に送信する(ステップS209)。
代理応答装置30の第一通信部301は、局側通信装置20から送信されたスリープ要求を受信する。第一通信部301は、受信したスリープ要求を制御部303に出力する。制御部303は、第一通信部301によって受信されたスリープ要求を指示生成部305aに出力するとともに、局側スリープ指示の生成を指示する。指示生成部305aは、制御部303の指示に従って、局側スリープ指示を生成する。(ステップS210)。具体的には、指示生成部305aは、スリープ要求に含まれる局側スリープ時間に関する情報を含めることによって局側スリープ指示を生成する。指示生成部305は、生成した局側スリープ指示を制御部303に出力する。制御部303は、第一通信部301を制御して、指示生成部305aによって生成された局側スリープ指示を局側通信装置20に送信する(ステップS211)。また、制御部303は、局側スリープ指示の送信直後から、自装置の上流側から送信されたデータの蓄積を開始する(ステップS212)。
局側通信装置20の第二通信部202は、代理応答装置30から送信された局側スリープ指示を受信する。第二通信部202は、受信した局側スリープ指示を通信制御部203aに出力する。通信制御部203aは、第二通信部202によって受信された局側スリープ指示を状態制御部204に出力する。状態制御部204は、通信制御部203aから出力された局側スリープ指示にしたがって自装置の状態をスリープ状態にする(ステップS213)。局側スリープ指示に含まれる局側スリープ時間が経過すると、状態制御部204はスリープ状態から起動を開始する(ステップS214)。状態制御部204は、起動して通信可能な状態になると、その旨を通信制御部203aに通知する。通信制御部203aは、状態制御部204からの通知により通信を開始する(ステップS215)。通信制御部203aは、第二通信部202を制御して、通信開始通知を代理応答装置30に送信する(ステップS216)。なお、局側通信装置20からの通信開始通知(ステップS216)を省いて、代理応答装置30が局側通信装置20のスリープ終了時間を見て、局側通信装置20の起動時間後に、バッファ306に蓄積したデータを代理応答装置30から送信することも可能とする。
また、加入者用スリープ指示に含まれるスリープ要求時間が経過すると、加入者宅内装置10−1及び10−2の状態制御部105はスリープ状態から起動を開始する。その後、状態制御部105は、起動して通信可能な状態になると、その旨を通信制御部104に通知する。通信制御部104は、状態制御部105からの通知により通信を開始する(ステップS217及びステップS218)。
代理応答装置30の第一通信部301は、局側通信装置20から送信された通信開始通知を受信する。第一通信部301は、受信した通信開始通知を制御部303に出力する。制御部303は、出力された通信開始通知に応じてバッファ306へのデータの蓄積を終了する(ステップS219)。その後、制御部303は、バッファ306に蓄積されているデータを読み出す。そして、制御部303は、第一通信部301を制御して、読み出したデータを局側通信装置20に送信する(ステップS220)。
以上のように構成された第2の実施形態におけるスリープ制御システム100によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上のように構成された第2の実施形態におけるスリープ制御システム100では、複数の加入者宅内装置10が備えられている場合であっても、局側通信装置20が、自装置に接続している複数の加入者宅内装置10のうち最も早く起動する加入者宅内装置10よりも前に通信可能な状態となるように自装置のスリープ時間を算出する。そして、代理応答装置30は、局側通信装置20によって算出されたスリープ時間を含むスリープ指示を生成して、生成したスリープ指示を局側通信装置20に送信する。そのため、複数の加入者宅内装置10が備えられている場合であっても、従来の手法より多くの消費電力を削減することが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、指示生成部305が、加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するより前に局側通信装置20が通信可能な状態になるような時間を局側スリープ時間としてスリープ指示を生成する構成を示したが、指示生成部305は、前記加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するのと略同時(同時も含む)で局側通信装置20が通信可能な状態になるような時間を局側スリープ時間としてスリープ指示を生成するように構成されてもよい。このように構成される場合、局側通信装置20のスリープ要求生成部206が最も早く起動する加入者宅内装置10のスリープ要求時間と略同じ時間を局側スリープ時間としてスリープ要求を生成する。
このように構成されることによって、局側通信装置20は、加入者宅内装置10と略同時に通信を開始することになるため、少しのパケットロスが生じてしまう可能性もある。しかしながら、その分長い時間スリープ時間を確保できるため消費電力を抑えることができる。
上記の各実施形態における本発明は、OLT(局側通信装置)の省電力化を目指す発明である。したがって、本発明は、OLTとONUとを、光ファイバ伝送路を介して接続して光信号により送受信する光通信システムにおいて光ネットワークの低消費電力化のためにデータトラヒックがない場合にOLTの主要機能を停止させるOLTスリープ技術に関する。
なお、加入者宅内装置10、局側通信装置20及び代理応答装置30の全部又は一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…加入者宅内装置, 20…局側通信装置, 30…代理応答装置, 40…光スプリッタ, 101…第一通信部, 102…第二通信部, 103…スリープ要求生成部, 104…通信制御部, 105…状態制御部, 201…第一通信部, 202…第二通信部, 203、203a…通信制御部, 204…状態制御部, 205…指示生成部, 206…スリープ要求生成部, 301…第一通信部, 302…第二通信部, 303…制御部, 304…起動時間情報記憶部, 305、305a…指示生成部, 306…バッファ

Claims (8)

  1. 加入者宅内装置及び局側通信装置を備える光通信システムの前記局側通信装置に接続され、
    前記加入者宅内装置からのスリープ要求時間に応じた前記局側通信装置のスリープ時間に関する情報を含むスリープ指示を生成する指示生成部と、
    生成された前記スリープ指示を前記局側通信装置に送信する通信部と、
    を備える代理応答装置。
  2. 前記指示生成部は、前記加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するのと同時、もしくはそれより前に局側通信装置が通信可能な状態になるように前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する、請求項1に記載の代理応答装置。
  3. 前記指示生成部は、前記局側通信装置の起動時間よりも長い時間を前記スリープ要求時間から差し引いた時間を前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する、請求項2に記載の代理応答装置。
  4. 前記局側通信装置がスリープしている時間帯に送られてきたデータを蓄積する記憶部をさらに備え、
    前記通信部は、前記局側通信装置がスリープ状態から起動して通信可能な状態になると、前記記憶部に蓄積された前記データを前記局側通信装置に送信する、請求項1から3のいずれか一項に記載の代理応答装置。
  5. 前記指示生成部は、前記局側通信装置に対して前記加入者宅内装置が複数接続された際に、前記局側通信装置に接続された前記加入者宅内装置がスリープ状態から起動して通信を開始するのと同時、もしくはそれより前に前記局側通信装置が通信可能な状態になるように前記スリープ時間として前記スリープ指示を生成する、請求項1に記載の代理応答装置。
  6. 前記指示生成部は、前記加入者宅内装置のスリープ時間が、前記局側通信装置の起動時間よりも長い場合に、前記スリープ指示を生成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の代理応答装置。
  7. 前記指示生成部は、前記加入者宅内装置のスリープ時間が、前記局側通信装置の起動時間よりも短い場合には前記スリープ指示を生成しない、請求項1から4のいずれか一項に記載の代理応答装置。
  8. 局側通信装置と、請求項2から7のいずれか一項に記載の代理応答装置とを備える通信システムであって、
    前記局側通信装置は、複数の前記加入者宅内装置と接続された際に、接続された全ての前記加入者宅内装置のスリープ状況を把握し、接続された全ての前記加入者宅内装置がスリープした時、スリープしている全ての前記加入者宅内装置の中で最初にスリープを終了させる前記加入者宅内装置のスリープ時間、もしくは起動する時刻を前記代理応答装置へ通知し、
    前記代理応答装置は、通知された前記加入者宅内装置のスリープ時間、もしくは起動する時刻に応じたスリープ時間に関する情報を含むスリープ指示を生成する通信システム。
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