JP5541798B2 - スリープ制御方法およびスリープ制御装置 - Google Patents

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本発明は、PON(Passive Optical Network)システムにおける局側装置(以下「OLT(Optical Line Terminal) 」という)と加入者側装置(以下「ONU(Optical Network Unit)」という)との間でトラヒックがない場合に、当該ONUを停止(スリープ)させるためのスリープ制御方法およびスリープ制御装置に関する。
図12は、PONシステムの構成例を示す。
図12において、PONシステムは、光スプリッタ11と光ファイバ伝送路12を介して、複数のONU#1〜ONU#NとOLTとを接続する構成をとる。ONU#1〜ONU#NとOLT間の通信は、物理的には光ファイバ伝送路12を共有した多対1の通信であるだが、論理的には1対1の通信が行えるように、OLTとONU#1〜ONU#N間で論理リンクが確立される。
近年、PONシステムに省電力化が求められるようになり、OLTとONU間でトラヒックがない場合には、当該ONUが、起動と停止(スリープ)を周期的に繰り返す間欠起動を行うことで、ONUを省電力化するスリープ制御処理が提案された(例えば非特許文献1)。
図13は、従来のスリープ制御処理例を示す。
図13において、上りと下りのいずれも制御用トラヒックを除くユーザトラヒック(以下「トラヒック」という)がないONU#iをOLTが検出し、当該ONU#iのスリープ移行を決定すると、OLTはスリープ移行の開始を指示するために SLEEPフレームを当該ONU#iへ送信する。スリープ移行の決定方法には、例えば当該ONU#i宛のデータの到着間隔に基づいて決定する方法(非特許文献2)がある。
ONU#iは、 SLEEPフレームを受信すると所定の時間スリープする。OLTは、所定の時間経過後に、ONU#iに対してGATEフレームを送信する。ONU#iはGATEフレームを受信すると、OLTに対して送信データがない場合には、再度のスリープ移行要求を示す SLEEP REQフレームをOLTに送信し、OLTはONU#iへの送信データがなければ、再びONU#iのスリープ移行を決定してONU#iへ SLEEPフレームを送信し、ONU#iは受信次第スリープする。一方、所定の時間経過後に、ONU#iがGATEフレーム受信時に、OLTに対して送信データがある場合には、通常処理と同様にREPORTフレームをOLTに送信して、通常処理を再開する。
図14は、スリープ制御処理部を備えたOLTの構成例を示す。
図14において、OLTは通常処理部21およびスリープ制御処理部22を備える。スリープ制御処理部22は、通常処理部21から、ONU毎のトラヒック量の情報g、ONU毎の論理リンクの確立の情報h、 SLEEP REQフレームの情報iを受け取る。スリープ制御処理部22は、受け取った各情報に基づいて、図13で説明したスリープ制御処理手順に従い、ONU毎に SLEEPフレーム送信要求eを通常処理部21に通知し、対応するONU宛てに SLEEPフレームを送信させる。また、スリープ制御処理部22は、ONUのスリープの開始から所定の時間経過すると、通常処理部21に対してGATEフレーム送信要求fを通知し、スリープ中のONU宛てにGATEフレームを送信させる。
PONシステムに当該スリープ制御処理手順を適用した場合、OLTは、全ONUが同時にスリープした場合でも蓄積可能な大容量のバッファを備える必要がある。なぜなら、ONUがスリープ中でも、スリープ中のONUに対してデータが到達する可能性があるため、OLTが受信するスリープ中のONU宛のデータの内、特に高優先度のデータはOLTが蓄積する必要があるからである。
大容量のバッファは、一般に外付けメモリ(以下「外部バッファ」という)を用いて実装されるため、I/Oや専用の制御回路がOLTのプロトコル制御用LSI内に必要となる。したがって、LSI内蔵のメモリ(以下「内部バッファ」という)で対応可能であったスリープ制御処理導入前と比較してOLTの消費電力が大きくなる。
このようなOLTのバッファでの消費電力の増大を抑える方法として、ONUの状態により、ONU宛のデータの蓄積方法をOLTが変更するバッファ制御方法が開示されている(非特許文献3)。当該バッファ制御方法を適用した場合のOLTの下りバッファを図15に示す。ここで、OLTの下りバッファとは、OLTが図12中に示すネットワークノードインタフェースから受信するONU宛のデータを蓄積するためのバッファである。
図15において、OLTの下りバッファは、内部バッファと外部バッファとで構成される。OLTは、起動中のONU宛のデータは、内部バッファのアクティブ用領域に蓄積し、スリープ中のONU宛のデータは、内部バッファもしくは外部バッファのいずれかのスリープ用領域に蓄積する。アクティブ用領域では、優先度毎に分けて蓄積し、スリープ用領域では、スリープ中のONU毎に蓄積領域を割り当てて個別に蓄積する。この時、内部バッファのスリープ用領域内の蓄積領域から優先的に割り当てることで、内部バッファのみでスリープ中のONU数を収容可能な場合には、外部バッファやI/O等を停止してOLTの消費電力を抑えることができる。
Jeff Mandin 、"EPON Powersaving via Sleep Mode "、IEEE802.3av 10G-EPON Task Force(Sep,2008) 久保亮吾他、"省電力機能を有する10G−EPONシステムにおけるスリープ時間の動的制御方法"、電子情報通信学会全国大会(March,2009) 鵜澤寛之他、"省電力PONにおけるOLTのバッファ制御方法の検討"、電子情報通信学会ソサイエティ大会(Sep,2009)
従来のスリープ制御方法では、スリープ中のONU数が少ない時間帯を集約できないため、非特許文献3で開示されたバッファ制御方法を用いても、OLTの省電力効果を高められないことが課題であった。スリープ中のONU数が少ない時間帯とは、スリープ中のONU数が、図15の内部バッファのスリープ用領域の蓄積領域数以下の時間帯を指す。このスリープ制御方法では、OLTが SLEEPフレームを任意の時刻で送信可能であるため、ONUは任意の時刻でスリープし、スリープ中のONU数が少ない時間帯が短時間で頻繁に発生する可能性がある。
図16は、従来のスリープ制御処理におけるスリープ中のONU数の変化例を示す。
図16において、横軸は時間、縦軸はスリープ中のONU数である。OLTの外部バッファの蓄積領域が割り当てられたONUが全て起動するまでの間は外部バッファが使用中となり、外部バッファを停止できないため、図16の点線以下のスリープ中のONU数が少ない時間帯においても、外部バッファを停止可能な時間帯(外部バッファが使用中でない時間帯)がないか、もしくは短時間になる。このように、スリープ中のONU数が少ない時間帯が短時間で頻繁に発生すると、OLTの消費電力の削減が困難になる。
本発明は、ONUがスリープになる時間を集約し、外部バッファの停止可能な時間帯を増やすことができるスリープ制御方法およびスリープ制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数のONUと局側装置が論理リンクを介して1対1に接続され、複数のONUが論理リンク終端のスリープ処理を行うPONシステムのOLTにあって、スリープ移行を決定したONUにスリープ移行開始を通知し、当該ONUが当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御方法において、スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手順と、許可が与えられたONUに対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手順とを有する。
第1の発明のスリープ制御方法におけるスリープ開始時刻調整処理手順は、通知時刻までにスリープ移行を決定したONUを記録し、通知時刻にスリープすべき全てのONUに一斉にスリープ移行開始の通知を許可する。
第1の発明のスリープ制御方法におけるスリープ開始時刻調整処理手順は、スリープ移行開始の通知時刻としてOLTと論理リンクを確立中のONU毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該ONUのスリープ移行を決定していた場合に、当該ONUへスリープ移行開始の通知を許可する。
ここで、タイムスロットの時間は、ONUの起動時間の最小値をONUの最大数で除算した値とする。ONUがスリープする所定の時間は、ONUの最大数とタイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍とする。あるいは、ONUがスリープする所定の時間は、ONUの最大数とタイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍の時間からOLTとONU間のラウンドトリップ時間を減算した値とする。
第2の発明は、複数のONUとOLTが論理リンクを介して1対1に接続され、複数のONUが論理リンク終端のスリープ処理を行うPONシステムのOLTにあって、スリープ移行を決定したONUにスリープ移行開始を通知し、当該ONUが当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御装置において、スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手段と、許可が与えられたONUに対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手段とを備える。
第2の発明のスリープ制御装置におけるスリープ開始時刻調整処理手段は、通知時刻までにスリープ移行を決定したONUを記録し、通知時刻にスリープすべき全てのONUに一斉にスリープ移行開始の通知を許可する構成である。
第2の発明のスリープ制御装置におけるスリープ開始時刻調整処理手段は、スリープ移行開始の通知時刻としてOLTと論理リンクを確立中のONU毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該ONUのスリープ移行を決定していた場合に、当該ONUへスリープ移行開始の通知を許可する構成である。
本発明によれば、ONUのスリープの開始時刻を制御できる。特に、OLTがスリープ移行を決定していた全ONUに一斉に、または順番にスリープ移行の開始を通知するため、トラヒックが無いONU数が多い場合でも、スリープ中のONU数が少ない時間帯が集約される。これにより、図17に示すように、OLTの内部バッファのスリープ用領域に収容可能なONU数以下になる時間帯が集約され、その後半に外部バッファを停止可能な時間帯を確保することができる。
また、OLTが、ONUのスリープ移行を決定してからOLTが当該ONUへスリープ移行の開始を通知するまでの間に、当該ONUに送信すべきデータを受信した際に、当該ONUのスリープ移行を中止してデータの遅延を短くすることができる。
本発明の実施例1におけるOLTの構成例を示す図である。 本発明の実施例1におけるスリープ移行判断処理部24の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1におけるスリープ開始時刻調整処理例を示すタイムチャートである。 本発明の実施例1におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理例を示すタイムチャートである。 本発明の実施例2におけるタイムスロットの割り当て処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるタイムスロット管理テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例2におけるタイムスロットの返却処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順1を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順2を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるスリープ時間の設定例を示すタイムチャートである。 PONシステムの構成例を示す図である。 従来のスリープ制御処理例を示すタイムチャートである。 スリープ制御処理部を備えたOLTの構成例を示す図である。 従来のOLTの下りバッファの構成例を示す図である。 従来のスリープ制御処理におけるスリープ中のONU数の変化例を示すタイムチャートである。 本発明におけるスリープ中のONU数の変化例を示すタイムチャートである。
図1は、本発明の実施例1におけるOLTの構成例を示す。
図1において、実施例1のOLTは、図14に示す従来のOLTと同様の通常処理部21およびスリープ制御処理部22に加えて、OLTがONUのスリープ移行の開始の通知時刻を定め、当該時刻にスリープすべき全てのONUに対して一斉にスリープ移行の開始の通知(SLEEPフレームの送信)の許可を行うスリープ開始時刻調整処理部23と、送信許可が与えられたONUに対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定/中止に応じてスリープ移行の開始の通知(SLEEPフレームの送信)を行う/行わないスリープ移行判断処理部24とを備える。なお、スリープ移行判断処理部24は、各ONU対応に設けられる。
スリープ制御処理部22は、通常処理部21からONU毎のトラヒック量の情報g、ONU毎の論理リンクの確立の情報h、 SLEEP REQフレームの情報iを入力し、ONU毎のトラヒック量の有無等に応じてスリープ移行の決定または中止を通知するスリープ移行の決定/中止通知aを、ONU毎のスリープ移行判断処理部24に出力する。また、スリープ制御処理部22は、ONU毎のスリープ移行判断処理部24から SLEEPフレームを送信したことを示す SLEEPフレーム送信完了通知bを入力し、当該ONUのスリープ期間の監視を開始し、当該スリープ期間終了後に通常処理部21にGATEフレーム送信要求fを通知し、スリープ中のONUにGATEフレームを送信させる。ONU毎のスリープ移行判断処理部24は、スリープ制御処理部22から通知されたスリープ移行の決定通知cをスリープ開始時刻調整処理部23に出力し、スリープ開始時刻調整処理部23から入力する SLEEPフレーム送信許可dに応じて SLEEPフレーム送信要求eを通常処理部21に出力する。
以下、実施例1におけるスリープ開始時刻調整処理部23およびスリープ移行判断処理部24の機能について詳しく説明する。
(1) スリープ移行判断処理部24の機能
図2は、本発明の実施例1におけるスリープ移行判断処理部24の処理手順を示す。なお、スリープ移行判断処理部24はONU毎に設けられ、ONU毎にスリープ移行判断処理が行われる。非特許文献1では、明示的には記述されていないが、ステップA1とA5とを結合したフローチャートであると考えられる。これに対して、本実施例では、ステップA2,A3,A4,A6,A7を新たに追加した点が異なる。
図1,図2において、スリープ制御処理部22でトラヒックのないONU#iを検出し、当該ONU#iのスリープ移行を決定すると、ONU#iに対応するスリープ移行判断処理部24−iは、ONU#iのスリープ移行の決定を検出し(ステップA1)、ONU#iのスリープ移行の決定をスリープ開始時刻調整処理部23に通知し(ステップA2) 、スリープ開始時刻調整処理部23からONU#iへの SLEEPフレーム送信許可が与えられるまで待機する(ステップA3)。スリープ移行判断処理部24−iは、 SLEEPフレーム送信許可が与えらると、ONU#iのスリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合には、ONU#iに SLEEPフレームを送信するように通常処理部21に指示し(ステップA4、A5)、 SLEEPフレーム送信完了をスリープ制御処理部22に通知する(ステップA6)。一方、 SLEEPフレーム送信許可が与えられた際に、ONU#iのスリープ移行が中止になっている場合には、ONU#iへの SLEEPフレームの送信を中止する(ステップA4,A7)。
(2) スリープ開始時刻調整処理部23の機能
図3は、本発明の実施例1おけるスリープ開始時刻調整処理例を示す。
図3(a) は、実施例1におけるOLTが各ONUに SLEEPフレームを送信した時の動作例を示し、図3(b) はスリープ中のONU数の変化を示す。いずれも横軸は時間、図3(b) の縦軸はスリープ中のONU数である。なお、図3(a) において、 SLEEPフレーム以外のGATEフレーム、 SLEEP REQフレーム、REPORTフレームは、記述を省略している。
スリープ開始時刻調整処理部23は、スリープ移行が決定したONU宛の SLEEPフレームの送信許可を与えず、当該ONUのスリープ移行が決定したことのみを記録する期間であるスリープリスト生成期間と、当該期間中に記録した全ONUに対して連続的に SLEEPフレームの送信許可を与える期間であるスリープ指示期間とを交互に繰り返す。ここでは、スリープリスト生成期間1にn1 個のONUのスリープ移行が順次決定し、スリープ指示期間にn1 個のONUに一斉に SLEEPフレームが送信され、スリープ期間の経過後に一斉に起動し、次のスリープリスト生成期間2にn2 個のONUのスリープ移行が順次決定し、スリープ指示期間にn2 個のONUに一斉に SLEEPフレームが送信される様子を示す。このように、トラヒックがないONUが一斉にスリープを開始し、一斉に起動するため、図3(b) に示すようにスリープ中のONU数が少ない時間帯が集約される。これにより、図17に示すように、OLTの内部バッファのスリープ用領域に収容可能なONU数以下になる時間帯が集約され、その後半に外部バッファを停止可能な時間帯を確保することができる。
図4は、本発明の実施例1におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順を示す。
図4において、スリープ開始時刻調整処理部23は、スリープリスト生成期間中(ステップB1:Yes )に、スリープ移行を決定したONUの識別子を抽出し(ステップB2) 、FIFO(First In First Out)に抽出した識別子を記録する(ステップB3) 。ONUの識別子とは、例えばONUに予め一意に定められた論理リンク終端識別子LLIDである。スリープリスト生成期間中に記録したONUの識別子は、スリープリスト生成期間終了後のスリープ指示期間中に(ステップB1:No)、FIFOから順に取り出し(ステップB4)、当該ONUに対して SLEEPフレームの送信許可(ステップB5)をFIFOが空になるまで連続的に繰り返す(ステップB6)。これにより、スリープリスト生成期間中にスリープ移行が決定した全ONUに連続的に SLEEPフレームの送信許可を行う。FIFOが空になると、スリープ指示期間が終了するのを待った後(ステップB7)、再びステップB1からやり直す。
実施例2は、図1に示す実施例1におけるOLTにおいて、スリープ開始時刻調整処理部23の機能が実施例1と異なり、その他は同様の機能を有する。本実施例のスリープ開始時刻調整処理部23は、OLTと論理リンクを確立可能なN台のONU(最大ONU数)個々にスリープ移行の決定を受け付ける期間を一定周期(N×Ts)毎に設け、時間Ts 毎に SLEEPフレームの送信許可を与えるONUを切り替えることを特徴とする。なお、時間Ts の値は、例えばONUの起動時間の最小値をNで除算した時の商である。以下の実施例の説明では、ONUのLLIDを用いて説明するが、ONUを一意に識別できればLLID以外でもよい。
(1) スリープ開始時刻調整処理部23の機能
図5は、本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理例を示す。
図5(a) は、実施例2におけるOLTが各ONUに SLEEPフレームを送信した時の動作例を示し、図5(b) はスリープ中のONU数の変化を示す。いずれも横軸は時間、図5(b) の縦軸はスリープ中のONU数である。なお、図5(a) において、 SLEEPフレーム以外のGATEフレーム、 SLEEP REQフレーム、REPORTフレームは、記述を省略している。
スリープ開始時刻調整処理部23は、各タイムスロットTs にOLTとの論理リンクが確立中のONUを割り当てる。当該ONUに割り当てたタイムスロット内で、当該ONUのスリープ移行が決定した場合には、当該ONUに対して SLEEPフレームの送信許可を与える。一方、当該ONUに割り当てたタイムスロット以外の時に、当該ONUのスリープ移行が決定した場合には、当該ONUのスリープ移行の決定を記録し、当該ONUに割り当てられたタイムスロットになるまで待った後、当該ONUに対して SLEEPフレームの送信許可を与える。スリープ移行判断処理部24は、スリープ開始時刻調整処理部23から SLEEPフレームの送信許可を受けた後、図2に示すスリープ制御処理のステップA4〜A6に基づいて各ONUに SLEEPフレームを送信する。
図6は、タイムスロットの割り当て処理手順を示す。
図6において、OLTとONU間で論理リンクが確立し、当該ONUに対してLLIDが割り当てられたことをOLTが検出すると(ステップC1)、スリープ開始時刻調整処理部23は、当該ONUのLLIDを抽出し(ステップC2)、抽出したLLIDに割り当てるタイムスロット番号を、未割り当てのタイムスロット番号の中から決定し(ステップC3)、抽出したLLIDとタイムスロット番号とを対応付けてタイムスロット管理テーブルで記録管理を行う(ステップC4)。タイムスロット管理テーブルの一例を図7に示す。
図8は、タイムスロットの返却処理手順を示す。
図8において、OLTとONU間で論理リンクの確立が終了したことをOLTが検出すると(ステップD1)、スリープ開始時刻調整処理部23は、論理リンクの確立が終了した当該ONUのLLIDを抽出し(ステップD2)、タイムスロット管理テーブルから、抽出したLLIDに対応するタイムスロット番号を抽出し(ステップD3)、抽出したタイムスロット番号をタイムスロット番号を管理する機能に返却する(ステップD4)。
このようなONUのLLIDとタイムスロットの割り当てに基づき、タイムスロット毎に対応するONUに対して SLEEPフレームの送信許可が行われる。図5の例では、ONU#1のスリープ移行がタイムスロット#1の前に決定すると、タイムスロット#1まで待った後にONU#1に対して SLEEPフレームが送信される。ONU#2に対してはスリープ移行の決定はない。ONU#3のスリープ移行がタイムスロット#3内で決定すると、タイムスロット#3内で SLEEPフレームが送信される。そして、タイムスロット#1〜#Nの間にn個のONUに対して SLEEPフレームが送信され、さらにスリープ期間の経過後に順番に起動する。すなわち、トラヒックがないONUがタイムスロットごとに順番にスリープを開始し、順番に起動するため、スリープ中のONU数が少ない時間帯が集約される。これにより、図17に示すように、OLTの内部バッファのスリープ用領域に収容可能なONU数以下になる時間帯が集約され、その後半に外部バッファを停止可能な時間帯を確保することができる。
図9は、本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順1を示す。本処理手順1は、スリープ移行が決定したONUを記録する処理である。
図9において、スリープ開始時刻調整処理部23は、スリープ移行判断処理部22からONUのスリープ移行の決定通知を受信すると(ステップE1)、当該ONUのLLIDを抽出し(ステップE2) 、スリープ開始時刻調整処理部23が備える当該LLIDの移行決定フラグを1にする(ステップE3)。
図10は、本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理部23の処理手順2を示す。本処理手順2は、図9に示す処理手順1とは独立に SLLEPフレームの送信許可を行うか否かを判断する処理である。
図10において、タイムスロット#iの初期値としてi=1とし(ステップF1)、iがN以下であることを確認した後(ステップF2)、タイムスロット#iが割り当てられたLLIDを図8のタイムスロット管理テーブルを用いて抽出し(ステップF3)、タイムスロット#iの時間Ts の経過を待つ(ステップF4)。そして、当該LLIDの移行決定フラグを確認し(ステップF5)、移行決定フラグが1であった場合には当該LLIDのONUに対して SLEEPフレームの送信許可を与え(ステップF6)、移行決定フラグを0にした後(ステップF7) 、iを1インクリメント(ステップF8)してステップF2 に戻る。一方、移行決定フラグが0だった場合には、当該LLIDのONUに対して SLEEPフレームの送信許可を与えずに、iを1インクリメント(ステップF8)してステップF2に戻る。また、ステップF2においてiがNを超える場合には、ステップF1に戻る。
ところで、スリープ開始時刻調整処理部23において、ONUへのスリープ移行の決定から SLEEPフレームを送信するまでの時間を短くするために、ONUが SLEEPフレームを受信してスリープする時間(以下「スリープ時間」という)は、
(A) 一定周期(N×Ts )の整数倍の時間
(B) 一定周期(N×Ts )の整数倍の時間からラウンドトリップ時間を減算した時間
のいずれかにするとよい。
なお、一定周期(N×Ts )は、スリープ終了からONUが再びスリープするまでの最短時間である。すなわち、スリープ終了を起点として、GATEフレームで当該ONUがフレームの送信を許可された時間が経過するまでの時間と、 SLEEP REQフレームがOLTに届くまでの時間と、OLTが当該 SLEEP REQフレームから当該ONUへのスリープ移行を決定するまでの処理時間とを加算した時間であり、固定値である。
図11(a) に示すように、スリープ時間が一定周期(N×Ts )の整数倍であれば、例えばタイムスロット#1内、またはタイムスロット#1より前にスリープ移行の決定がOLTで行われても、スリープ終了後から最初のタイムスロット#1で SLEEPフレームの送信許可を与えることができる。一方、図11(b) に示すように、スリープ時間が一定周期(N×Ts )の整数倍でない場合は、スリープ終了後から最初のタイムスロット#1では起動が完了しておらず、同じタイミングのスリープ移行の決定に対して、その次のタイムスロット#1で SLEEPフレームの送信許可を与えられることになる。すなわち、1周期分の余分な起動時間が発生し、ONUへのスリープ移行の決定から SLEEPフレームを送信するまでの時間が長くなる。
また、一定周期(N×Ts )の整数倍の時間からラウンドトリップ時間を減算した場合には、ラウンドトリップ時間が長くとも、当該ONUの図11(a) 内の2回目のスリープ移行の決定が、タイムスロット#1またはタイムスロット#1より前に確実に行われ、ONUの余分な起動時間が発生しない。
OLT 局側装置
ONU 加入者側装置
11 光スプリッタ
12 光ファイバ伝送路
21 通常処理部
22 スリープ制御処理部
23 スリープ開始時刻調整処理部
24 スリープ移行判断処理部

Claims (9)

  1. 複数の加入者側装置と局側装置が論理リンクを介して1対1に接続され、複数の加入者側装置が論理リンク終端のスリープ処理を行うPON(Passive Optical Network) システムの局側装置にあって、スリープ移行を決定した加入者側装置にスリープ移行開始を通知し、当該加入者側装置が当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御方法において、
    前記スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手順と、
    前記許可が与えられた加入者側装置に対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手順と
    を有することを特徴とするスリープ制御方法。
  2. 請求項1に記載のスリープ制御方法において、
    前記スリープ開始時刻調整処理手順は、前記通知時刻までに前記スリープ移行を決定した加入者側装置を記録し、前記通知時刻にスリープすべき全ての加入者側装置に一斉にスリープ移行開始の通知を許可する
    ことを特徴とするスリープ制御方法。
  3. 請求項1に記載のスリープ制御方法において、
    前記スリープ開始時刻調整処理手順は、前記スリープ移行開始の通知時刻として前記局側装置と論理リンクを確立中の加入者側装置毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該加入者側装置のスリープ移行を決定していた場合に、当該加入者側装置へスリープ移行開始の通知を許可する
    ことを特徴とするスリープ制御方法。
  4. 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
    前記タイムスロットの時間は、前記加入者側装置の起動時間の最小値を前記加入者側装置の最大数で除算した値とする
    ことを特徴とするスリープ制御方法。
  5. 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
    前記加入者側装置がスリープする所定の時間は、前記加入者側装置の最大数と前記タイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍とする
    ことを特徴とするスリープ制御方法。
  6. 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
    前記加入者側装置がスリープする所定の時間は、前記加入者側装置の最大数と前記タイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍の時間から前記局側装置と前記加入者側装置間のラウンドトリップ時間を減算した値とする
    ことを特徴とするスリープ制御方法。
  7. 複数の加入者側装置と局側装置が論理リンクを介して1対1に接続され、複数の加入者側装置が論理リンク終端のスリープ処理を行うPON(Passive Optical Network) システムの局側装置にあって、スリープ移行を決定した加入者側装置にスリープ移行開始を通知し、当該加入者側装置が当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御装置において、
    前記スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手段と、
    前記許可が与えられた加入者側装置に対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手段と
    を備えたことを特徴とするスリープ制御装置。
  8. 請求項7に記載のスリープ制御装置において、
    前記スリープ開始時刻調整処理手段は、前記通知時刻までに前記スリープ移行を決定した加入者側装置を記録し、前記通知時刻にスリープすべき全ての加入者側装置に一斉にスリープ移行開始の通知を許可する構成である
    ことを特徴とするスリープ制御装置。
  9. 請求項7に記載のスリープ制御装置において、
    前記スリープ開始時刻調整処理手段は、前記スリープ移行開始の通知時刻として前記局側装置と論理リンクを確立中の加入者側装置毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該加入者側装置のスリープ移行を決定していた場合に、当該加入者側装置へスリープ移行開始の通知を許可する構成である
    ことを特徴とするスリープ制御装置。
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