JP5541798B2 - スリープ制御方法およびスリープ制御装置 - Google Patents
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Description
図12において、PONシステムは、光スプリッタ11と光ファイバ伝送路12を介して、複数のONU#1〜ONU#NとOLTとを接続する構成をとる。ONU#1〜ONU#NとOLT間の通信は、物理的には光ファイバ伝送路12を共有した多対1の通信であるだが、論理的には1対1の通信が行えるように、OLTとONU#1〜ONU#N間で論理リンクが確立される。
図13において、上りと下りのいずれも制御用トラヒックを除くユーザトラヒック(以下「トラヒック」という)がないONU#iをOLTが検出し、当該ONU#iのスリープ移行を決定すると、OLTはスリープ移行の開始を指示するために SLEEPフレームを当該ONU#iへ送信する。スリープ移行の決定方法には、例えば当該ONU#i宛のデータの到着間隔に基づいて決定する方法(非特許文献2)がある。
図14において、OLTは通常処理部21およびスリープ制御処理部22を備える。スリープ制御処理部22は、通常処理部21から、ONU毎のトラヒック量の情報g、ONU毎の論理リンクの確立の情報h、 SLEEP REQフレームの情報iを受け取る。スリープ制御処理部22は、受け取った各情報に基づいて、図13で説明したスリープ制御処理手順に従い、ONU毎に SLEEPフレーム送信要求eを通常処理部21に通知し、対応するONU宛てに SLEEPフレームを送信させる。また、スリープ制御処理部22は、ONUのスリープの開始から所定の時間経過すると、通常処理部21に対してGATEフレーム送信要求fを通知し、スリープ中のONU宛てにGATEフレームを送信させる。
図16において、横軸は時間、縦軸はスリープ中のONU数である。OLTの外部バッファの蓄積領域が割り当てられたONUが全て起動するまでの間は外部バッファが使用中となり、外部バッファを停止できないため、図16の点線以下のスリープ中のONU数が少ない時間帯においても、外部バッファを停止可能な時間帯(外部バッファが使用中でない時間帯)がないか、もしくは短時間になる。このように、スリープ中のONU数が少ない時間帯が短時間で頻繁に発生すると、OLTの消費電力の削減が困難になる。
図1において、実施例1のOLTは、図14に示す従来のOLTと同様の通常処理部21およびスリープ制御処理部22に加えて、OLTがONUのスリープ移行の開始の通知時刻を定め、当該時刻にスリープすべき全てのONUに対して一斉にスリープ移行の開始の通知(SLEEPフレームの送信)の許可を行うスリープ開始時刻調整処理部23と、送信許可が与えられたONUに対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定/中止に応じてスリープ移行の開始の通知(SLEEPフレームの送信)を行う/行わないスリープ移行判断処理部24とを備える。なお、スリープ移行判断処理部24は、各ONU対応に設けられる。
図2は、本発明の実施例1におけるスリープ移行判断処理部24の処理手順を示す。なお、スリープ移行判断処理部24はONU毎に設けられ、ONU毎にスリープ移行判断処理が行われる。非特許文献1では、明示的には記述されていないが、ステップA1とA5とを結合したフローチャートであると考えられる。これに対して、本実施例では、ステップA2,A3,A4,A6,A7を新たに追加した点が異なる。
図3は、本発明の実施例1おけるスリープ開始時刻調整処理例を示す。
図3(a) は、実施例1におけるOLTが各ONUに SLEEPフレームを送信した時の動作例を示し、図3(b) はスリープ中のONU数の変化を示す。いずれも横軸は時間、図3(b) の縦軸はスリープ中のONU数である。なお、図3(a) において、 SLEEPフレーム以外のGATEフレーム、 SLEEP REQフレーム、REPORTフレームは、記述を省略している。
図4において、スリープ開始時刻調整処理部23は、スリープリスト生成期間中(ステップB1:Yes )に、スリープ移行を決定したONUの識別子を抽出し(ステップB2) 、FIFO(First In First Out)に抽出した識別子を記録する(ステップB3) 。ONUの識別子とは、例えばONUに予め一意に定められた論理リンク終端識別子LLIDである。スリープリスト生成期間中に記録したONUの識別子は、スリープリスト生成期間終了後のスリープ指示期間中に(ステップB1:No)、FIFOから順に取り出し(ステップB4)、当該ONUに対して SLEEPフレームの送信許可(ステップB5)をFIFOが空になるまで連続的に繰り返す(ステップB6)。これにより、スリープリスト生成期間中にスリープ移行が決定した全ONUに連続的に SLEEPフレームの送信許可を行う。FIFOが空になると、スリープ指示期間が終了するのを待った後(ステップB7)、再びステップB1からやり直す。
図5は、本発明の実施例2におけるスリープ開始時刻調整処理例を示す。
図5(a) は、実施例2におけるOLTが各ONUに SLEEPフレームを送信した時の動作例を示し、図5(b) はスリープ中のONU数の変化を示す。いずれも横軸は時間、図5(b) の縦軸はスリープ中のONU数である。なお、図5(a) において、 SLEEPフレーム以外のGATEフレーム、 SLEEP REQフレーム、REPORTフレームは、記述を省略している。
図6において、OLTとONU間で論理リンクが確立し、当該ONUに対してLLIDが割り当てられたことをOLTが検出すると(ステップC1)、スリープ開始時刻調整処理部23は、当該ONUのLLIDを抽出し(ステップC2)、抽出したLLIDに割り当てるタイムスロット番号を、未割り当てのタイムスロット番号の中から決定し(ステップC3)、抽出したLLIDとタイムスロット番号とを対応付けてタイムスロット管理テーブルで記録管理を行う(ステップC4)。タイムスロット管理テーブルの一例を図7に示す。
図8において、OLTとONU間で論理リンクの確立が終了したことをOLTが検出すると(ステップD1)、スリープ開始時刻調整処理部23は、論理リンクの確立が終了した当該ONUのLLIDを抽出し(ステップD2)、タイムスロット管理テーブルから、抽出したLLIDに対応するタイムスロット番号を抽出し(ステップD3)、抽出したタイムスロット番号をタイムスロット番号を管理する機能に返却する(ステップD4)。
図9において、スリープ開始時刻調整処理部23は、スリープ移行判断処理部22からONUのスリープ移行の決定通知を受信すると(ステップE1)、当該ONUのLLIDを抽出し(ステップE2) 、スリープ開始時刻調整処理部23が備える当該LLIDの移行決定フラグを1にする(ステップE3)。
(A) 一定周期(N×Ts )の整数倍の時間
(B) 一定周期(N×Ts )の整数倍の時間からラウンドトリップ時間を減算した時間
のいずれかにするとよい。
ONU 加入者側装置
11 光スプリッタ
12 光ファイバ伝送路
21 通常処理部
22 スリープ制御処理部
23 スリープ開始時刻調整処理部
24 スリープ移行判断処理部
Claims (9)
- 複数の加入者側装置と局側装置が論理リンクを介して1対1に接続され、複数の加入者側装置が論理リンク終端のスリープ処理を行うPON(Passive Optical Network) システムの局側装置にあって、スリープ移行を決定した加入者側装置にスリープ移行開始を通知し、当該加入者側装置が当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御方法において、
前記スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手順と、
前記許可が与えられた加入者側装置に対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手順と
を有することを特徴とするスリープ制御方法。 - 請求項1に記載のスリープ制御方法において、
前記スリープ開始時刻調整処理手順は、前記通知時刻までに前記スリープ移行を決定した加入者側装置を記録し、前記通知時刻にスリープすべき全ての加入者側装置に一斉にスリープ移行開始の通知を許可する
ことを特徴とするスリープ制御方法。 - 請求項1に記載のスリープ制御方法において、
前記スリープ開始時刻調整処理手順は、前記スリープ移行開始の通知時刻として前記局側装置と論理リンクを確立中の加入者側装置毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該加入者側装置のスリープ移行を決定していた場合に、当該加入者側装置へスリープ移行開始の通知を許可する
ことを特徴とするスリープ制御方法。 - 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
前記タイムスロットの時間は、前記加入者側装置の起動時間の最小値を前記加入者側装置の最大数で除算した値とする
ことを特徴とするスリープ制御方法。 - 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
前記加入者側装置がスリープする所定の時間は、前記加入者側装置の最大数と前記タイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍とする
ことを特徴とするスリープ制御方法。 - 請求項3に記載のスリープ制御方法において、
前記加入者側装置がスリープする所定の時間は、前記加入者側装置の最大数と前記タイムスロットの時間とを乗算した値の整数倍の時間から前記局側装置と前記加入者側装置間のラウンドトリップ時間を減算した値とする
ことを特徴とするスリープ制御方法。 - 複数の加入者側装置と局側装置が論理リンクを介して1対1に接続され、複数の加入者側装置が論理リンク終端のスリープ処理を行うPON(Passive Optical Network) システムの局側装置にあって、スリープ移行を決定した加入者側装置にスリープ移行開始を通知し、当該加入者側装置が当該通知により所定の時間スリープするスリープ制御装置において、
前記スリープ移行を決定した加入者側装置のスリープ移行開始の通知時刻を定め、当該通知時刻に達した時に、当該加入者側装置へのスリープ移行開始の通知を許可する手順により、当該加入者側装置に対するスリープ移行開始の通知時刻を調整するスリープ開始時刻調整処理手段と、
前記許可が与えられた加入者側装置に対して、スリープ移行の決定が継続中か否かを確認し、スリープ移行の決定が継続している場合にはスリープ移行の開始の通知を行い、スリープ移行の決定が中止の場合にはスリープ移行の開始の通知を行わないスリープ移行判断処理手段と
を備えたことを特徴とするスリープ制御装置。 - 請求項7に記載のスリープ制御装置において、
前記スリープ開始時刻調整処理手段は、前記通知時刻までに前記スリープ移行を決定した加入者側装置を記録し、前記通知時刻にスリープすべき全ての加入者側装置に一斉にスリープ移行開始の通知を許可する構成である
ことを特徴とするスリープ制御装置。 - 請求項7に記載のスリープ制御装置において、
前記スリープ開始時刻調整処理手段は、前記スリープ移行開始の通知時刻として前記局側装置と論理リンクを確立中の加入者側装置毎にタイムスロットを割り当て、各タイムスロットの時刻までに当該加入者側装置のスリープ移行を決定していた場合に、当該加入者側装置へスリープ移行開始の通知を許可する構成である
ことを特徴とするスリープ制御装置。
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