JP5484308B2 - 局側通信装置 - Google Patents

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本発明は、光通信システムの局側に設置される局側通信装置に関する。
従来のアクセス系ネットワークとして、GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−Passive Optical Network)システムが知られている(例えば下記非特許文献1参照)。このGE−PONシステムは、複数の加入者側通信装置(ONU:Optical Network Unit)がスターカプラを介して光ファイバケーブルで局側通信装置(OLT:Optical Line Terminal)に接続されるものであり、複数の加入者側通信装置が単一の局側通信装置を共有するため経済的なネットワークの構築が可能である。
ONUから送信された上りデータはOLTを経由してレイヤ2スイッチ(L2SW)にて収容され、ネットワーク装置に対して送信される。
GE−PONシステムにおいては、MPCP(Multi−Point Control Protocol)メッセージを用いた通信制御が実行される。このMPCPメッセージは、OLT内のLocaltimer(ローカルタイマ)を基準に生成される。
たとえば、ONUが上りデータを通信する場合、ONUとOLTとの間で通信用のリンクが確立していなければ、ディスカバリーシーケンスを実施してリンクを確立させた後、OLTは、ONUに対して、上りデータの蓄積量を通知するための帯域を割り当てる。ONUは、割り当てられたた帯域(上りデータの蓄積量を通知するための帯域)を利用して、上りデータ蓄積量を通知するためのREPORTメッセージをOLTへ送信し、OLTは、通知された上りデータ蓄積量に基づいて、ONUに割り当てる帯域(送信を許可する時間)を決定し、決定結果をGATEメッセージにてONUへ通知する。そして、ONUは、GATEメッセージで通知された送信開始時刻および送信許可期間に従って、上りデータを送信する。
OLTは、配下の複数ONUからの受信データに対してデータ処理を行ったあとL2SWへ出力する。
L2SWは、OLTからの複数データ信号を入力し、ネットワーク側に設置されたネットワーク装置にデータ信号を出力するために内蔵のフレームバッファに一度データ信号を蓄積し、データ信号送信タイミングにあわせてネットワーク装置にデータ信号を出力する。
PONシステムは、このような構成となっているため、L2SWは大容量のフレームバッファが必要となり消費電力が大きくなる。そのため、L2SWの入力ポート状態を監視した低電力制御が適用されている。
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ah−2005 Section5
OLTには、複数のONUを収容して各ONUに対して帯域を割り当てる加入者線終端機能部(OSU:Optical Subscriber Unit)を複数備え、さらに、これら複数のOSUを収容するL2SW機能を備えた構成を採用したOLTが存在する。
このような構成のOLTでは、各OSUは個別に基準タイマ(ローカルタイマ)を有しており、各OSUと配下のONUはOSUのローカルタイマに従ったタイミングで信号の送受信を行う。そのため、OLT内で複数のOSUから配下のONUに対して送出するGATEメッセージ内の送信開始時刻(ONUに通知する送信開始時刻)が異なり、個々のONUから受信するデータ信号の時刻が異なる。この結果、L2SWは、各OSUから入力されるデータ信号のタイミングが任意のタイミングとなるので、L2SW内のフレームバッファを常時活性状態にしておく必要があり、消費電力が大きいフレームバッファを省電力制御して消費電力を低く抑えることができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、L2SWが複数のOSUを収容した構成の光通信システムにおいてもL2SWの省電力制御が可能な加入者側通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の加入者側通信装置とともに光通信システムを構成する局側通信装置であって、レイヤ2スイッチと、前記レイヤ2スイッチに収容され、1台以上の加入者側通信装置を収容する複数の加入者線終端機能部と、を備え、前記加入者線終端機能部の各々は、配下の加入者側通信装置で蓄積されている上りデータ量に応じて上り信号送信用の帯域を割り当てる処理を行い、かつ、上り信号送信用帯域の割り当て結果を他の加入者線終端機能部と同じタイミングで配下の加入者側通信装置へ通知し、前記帯域を割り当てる処理では、配下の各加入者側通信装置が上り信号を送信する時間帯が、他の加入者線終端機能部配下の各加入者側通信装置が上り信号を送信する時間帯と一致するよう、帯域を割り当てることを特徴とする。
本発明によれば、各加入者線終端機能部に収容されている各加入者側通信装置が信号を送信する時間帯が揃うので、レイヤ2スイッチ内部の省電力制御が可能となり、省電力化を実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる局側通信装置を適用する光通信システムの基本構成例を示す図である。 図2は、OSUがデータ信号を送信する場合のシーケンスの一例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる光通信システムの構成例を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる光通信システムにおける通信制御動作の一例を示す図である。 図5は、実施の形態2にかかる光通信システムの構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる局側通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、後述する各実施の形態で前提としている技術について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明にかかる局側通信装置を適用する光通信システムの基本構成例を示す図である。図1に示した光通信システムは、OLT(局側通信装置)1と、スターカプラ6を介してOLT1に接続された複数のONU(加入者側通信装置)7と、を備えて構成されている。
OLT1は、L2SW(レイヤ2スイッチ)2と、L2SW2に収容された複数のOSU(加入者線終端機能部)3とを備えている。L2SW2は、図示を省略したネットワークに接続されており、各OSU3から受信した上り信号をネットワーク側に出力するとともに、ネットワーク側から入力された下り信号をOSU3に出力する。各OSU3は、スターカプラ6および光ファイバケーブルを介して1台以上のONU7を収容してPONを構成している。PONの制御で使用されるMPCPメッセージは各OSU3とOSU3配下の各ONU7との間で終端される。
図2は、図1に示した光通信システムにおいてOSU3がデータ信号を送信する場合のシーケンスの一例を示す図であり、PONにおけるMPCPディスカバリーシーケンスを示している。図1に示した光通信システムにおいては、各OSU3が図2に示したOLTと同様の処理を行う。すなわち、図2は、OSU3とONU7との間のシーケンスを示したものに相当する。
図2に示したように、PONにおいて、OLT(図1に示したOSU3に相当)は、Discovery Gateメッセージを所定のタイミングで送信することにより、自OLTとの間で通信用のリンク(論理リンク)が確立していないONUに対して、リンクを確立させるためのシーケンス実行用の帯域を割り当てる。リンク確立が完了していないONUは、Discovery Gateメッセージにて割り当てられた帯域(送信が許可された期間)においてRegister Requestメッセージを送信することによりリンクの確立を要求する。OLTは、Register Requestメッセージを受信すると、このメッセージを送信してきたONUに対してリンクを割り当て、割り当て結果をResisterメッセージにて通知するとともに、GATEメッセージにて上り信号送信用の帯域(送信開始時刻と送信を許可する期間)を割り当てる。ONUは、Resisterメッセージを正常に受信すると、GATEメッセージにて通知された帯域においてRegister Ackメッセージを返送してリンク確立のための動作が終了となる。
OLTとの間のリンクが確立した状態のONUは、OLTから送信されてくるGATEメッセージの内容を確認し、自身に割り当てられた帯域においてREPORTメッセージを送信することにより、自装置内のバッファで保持しているデータ量(次回以降のGATEメッセージで割り当てられた帯域を使用して送信するデータの量)をOLTに通知するとともに、データ信号を送信する。なお、OLTはONUに対して、一定周期(帯域更新周期)ごとにGATEメッセージを送信して帯域を割り当てる。
後述する各実施の形態にかかる光通信システムは、このようなシステム構成および通信制御を想定している。
実施の形態1.
図3は、実施の形態1にかかる光通信システムの構成例を示す図である。実施の形態1にかかる光通信システムは、図1に示した光通信システムに対して同期クロック生成部4および監視制御部5を追加したものである。図3においては、各OSUをOSU31,32,…,3mとして区別している。同様に、各ONUをONU711,712,…,71n,…,7m1,7m2,…,7mnとして区別している。なお、これ以降の説明では、全OSUに共通の事項を説明する場合、OSU31〜OSU3mを総称してOSU3と記載し、全ONUに共通の事項を説明する場合にはONU711〜ONU7mnを総称してONU7と記載する。
また、図3においては、実施の形態1にかかる光通信システムの特徴的な動作に関連する機能ブロックについても併せて記載している。すなわち、L2SW2は、次周期上り帯域容量計算部21およびパケットバッファ22を備え、各OSU3はPON−MAC部31を備え、さらに、このPON−MAC部31は内部ローカルタイマ32を備えている。監視制御部5はローカルタイマ51を備えている。
このような構成の実施の形態1にかかる光通信システムでは、OLT1内で各ONUと接続するOSUそれぞれの送信開始時刻を揃えることにより、L2SW2への送信データ量に応じた低電力制御を実施する。
図3に示したOLT1において、同期クロック生成部4は、OLT1内の各部の動作基準となる基準クロックを生成し、各OSU3および監視制御部5に供給する。
監視制御部5は、内部のローカルタイマ51を利用して各OSU3の動作タイミングを指示するローカル時刻情報(LocalTime情報)を生成し、各OSU3へ出力する。
OSU3のPON−MAC部31は、内部ローカルタイマ32に従ったタイミングで、配下の各ONU7との間でMPCPメッセージの送受信を行い、各ONU7に対する帯域割り当て、データの送受信などを行う。帯域割り当てでは、GATEメッセージに格納してONU7へ送信する送信開始時刻(GST:Grant Start Time)と送信継続時間(GL:Grant Length)の情報を生成する。内部ローカルタイマ32は、同期クロック生成部4から入力される基準クロックおよび監視制御部5から入力されるローカル時刻情報に基づいて動作する。また、PON−MAC部31は、配下の各ONU7から受信したREPORTメッセージにて通知されてきたデータ量(ONU7で保持されている上りデータのデータ量)の合計値、すなわち配下の全ONU7から受信したREPORTメッセージ各々にて通知されてきたデータ量の合計値をレポートフレーム情報に設定してL2SW2へ通知する。
L2SW2の次周期上り帯域容量計算部21は、各OSU3から通知されたレポートフレーム情報に基づいて、次の帯域更新周期における帯域容量(次の帯域更新周期でONU7から送信されてくる上りデータのデータ量の合計値)を算出し、算出結果に基づいてパケットバッファ22の省電力制御を行う。パケットバッファ22は、OSU3からの上りデータ量が一定レベルに達した場合、一定レベルを超過した分の上りデータを蓄積する。このパケットバッファ22は、大量の上りデータがL2SW2に入力された場合に限定的に使用するバッファである。L2SW2は、入力される上りデータが少ない場合、図示を省略しているRAMなどの記憶領域を利用して上りデータの処理を行う。
上記のように本実施の形態の光通信システムでは、同期クロック生成部4で生成された基準クロックと監視制御部5のローカルタイマ51で生成されたローカルタイム情報に従って各OSU3が動作するので、各OSU3の内部ローカルタイマ(ローカル時刻)は同期が取れた状態となっており、以下に示すような省電力制御が可能である。
すなわち、図4に示したように、OLT1内の各OSU3(OSU31,…,3m,…)が配下の各ONU7(ONU711,…,7mn,…)へGATEメッセージを送信するタイミングをOSU3の間で揃えることができ、さらに、GATEメッセージに設定する送信開始時刻(GST)を各OSU3で揃えることができる。この結果、各ONU7から送信されるREPORTメッセージおよびデータ信号の送信タイミング(送信時間帯)が揃う。なお、各OSU3のPON−MAC部31は、配下の各ONU7から送信されるREPORTメッセージ等が衝突しないように考慮してONU7ごとに異なるGSTを指定する。
OSU3配下のONU7は、OSU3のローカル時刻に従ってREPORTメッセージなどのMPCPメッセージを送信するため、複数存在しているOSU3のローカル時刻が異なる場合、異なるOSU3配下の複数のONU7によるMPCPメッセージ(REPORTメッセージなど)の送信タイミングを同期させるのは困難である。しかしながら、本実施の形態の光通信システムにおける複数のOSU3は共通の基準クロックおよびローカル時刻情報に従って動作しているため、各OSU3からONU7へのメッセージ送信タイミング、および各ONU7からOSU3へのメッセージ送信タイミングを容易に同期させることができる。また、これに伴って、各OSU3のPON−MAC部31からL2SW2に対してレポートフレーム情報が出力されるタイミングも揃う。また、各OSU3とその配下のONU7からなる各PONにおける帯域更新周期が同じとなる(各PONにおける帯域更新周期の開始/終了時刻が揃う)。
なお、各OSU3がGATEメッセージを送信するタイミングは、例えば、監視制御部5が各OSU3に対して共通の送信時刻を指定すればよい。各OSU3が各GATEメッセージに設定するGST(図4に示したA1,A2,…,An,…に相当)は、各OSU3の間で予め共通の値を決定しておいてもよいし、監視制御部5などが指定するようにしてもよい。
各OSU3のPON−MAC部31から同じタイミングで出力されたレポートフレーム情報を受け取ったL2SWの次周期上り帯域容量計算部21は、受信した各レポートフレーム情報に含まれるデータ蓄積量の合計値に基づいて、各OSU3から次周期(次の帯域更新周期)で受信するデータ量を(上り帯域容量)を算出する。算出結果より、上り帯域容量が所定の閾値よりも少ない場合、すなわち、パケットバッファ22を使用する必要がない程度に上り帯域容量が少ない場合、パケットバッファ22に対してパワーダウン実施指示(低電力)を行い、低電力動作を開始させる。また、次周期のレポートフレーム情報が送信されてきた場合、上り帯域容量を算出し、算出した上り帯域容量が上記閾値よりも少ない場合、パケットバッファ22に対するパワーダウン実施指示(低電力)を継続する。逆に上り帯域容量が上記閾値以上の場合、パケットバッファ22に対しパワーダウン解除指示を行って低電力動作を終了させ、通常動作に復帰させる。次周期上り帯域容量計算部21は、パケットバッファ22に対してパワーダウン実施指示を行った場合、その旨を各OSU3のPON−MAC部31に通知し、PON−MAC部31はONU7に対して帯域を割り当てないように制御してもよい。
以上のように、本実施の形態の光通信システムにおいては、OLT内の複数のOSUが同じタイミングで配下のONUへGATEメッセージを送信し、また、各GATEメッセージには、各OSU配下の各ONUがREPORTメッセージおよび上りデータを送信するタイミングが同じとなるように、送信開始時刻を設定することとした。さらに、各OSUは、L2SWに対して、REPORTメッセージで通知されてきた、ONUでのデータ蓄積量をL2SWに通知することとした。これにより、L2SWでは、帯域更新周期ごとの上りデータの受信量を把握できるので、内部のパケットバッファに対するパワーダウン制御が可能となり、システムの省電力化を実現できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、L2SWの省電力化を実現する場合について説明したが、本実施の形態では、OSUの省電力化を実現する低電力制御について説明する。具体的には、ONUから各OSUに送信されるREPORTメッセージに格納されたデータ蓄積量に応じた制御を行うことにより省電力化を実現する。
図5は、実施の形態2にかかる光通信システムの構成例を示す図である。実施の形態2にかかる光通信システムは、実施の形態1の光通信システムを構成していたOLT1(図3参照)をOLT1aに置き換えたものであり、OLT1aは、OLT1が備えていたOSU3をOSU3a(3a1〜3am)に置き換えたものである。OSU3a以外の構成要素はOLT1と共通であるため、本実施の形態では、OSU3aの構成および動作を中心に説明を行う。なお、図5ではOSU3amの内部構成の記載を省略しているが、OSU3amの構成はOSU3a1と同一である。
OSU3aは、PON−MAC部31、上り受信データ処理部34、下り受信データ処理部35および送信データ処理部36を備えており、PON−MAC部31aは、ローカルタイマ32およびレポートメッセージ情報監視部33を備えている。
OSU3aにおいて、PON−MAC部31aは、実施の形態1で説明したPON−MAC部31と同様に、内部ローカルタイマ32に従ったタイミングで、配下の各ONU7との間でMPCPメッセージの送受信を行い、各ONU7に対する帯域割り当て、データの送受信などを行う。さらに、上り受信データ処理部34に対する省電力制御を行う。PON−MAC部31aのレポートメッセージ情報監視部33は、OSU3a配下のONU7から送信されてきたREPORTメッセージ格納されたデータ蓄積量を抽出する。
上り受信データ処理部34は、OSU3a配下のONU7から送信されてきた受信データ信号を処理してL2SW2へ出力する。なおREPORTメッセージは取り扱わない。
下り受信データ処理部35は、L2SW2から送信されてきた受信データ信号を処理して送信データ信号を生成する。
送信データ処理部36は、配下の各ONU7との間でMPCPメッセージの送受信を行う。
以下、本実施の形態にかかる光通信システムにおいて局側通信装置(OLT1a)が実行する省電力制御動作について説明する。各OSU3ではレポートメッセージ情報監視部33が各ONU7から受信したREPORTメッセージに格納されたデータ蓄積量を抽出し、全ONU7からのREPORTメッセージを受信し、データ蓄積量の抽出が完了すると、抽出したデータ蓄積量の合計を算出し、抽出したデータ蓄積量の合計値が所定の閾値よりも少ない場合、L2SW2へ送信するレポートフレーム情報内のデータ蓄積量を0に設定する。さらに、上り受信データ処理部34に対してパワーダウン実施指示(低電力)を行い、低電力動作を開始させる(L2SW2へのデータ送信動作を停止させる)。また、次周期のREPORTメッセージが各ONU7から送信されてきた場合、上記と同様に、全ONU7からのREPORTメッセージを受信後、データ蓄積量の合計値を算出し、データ蓄積量の合計値が閾値よりも少ない場合には、パワーダウン実施指示(低電力)を継続する。逆にデータ蓄積量の合計値が閾値以上の場合、上り受信データ処理部34に対してパワーダウン解除指示を行って低電力動作を終了させ、通常動作に復帰させる(L2SW2へのデータ送信動作を再開させる)。
また、PON−MAC部31aは、上り受信データ処理部34を低電力動作状態にした場合、受信したREPORTメッセージのデータ蓄積量に基づいて行う帯域割り当て制御の対象となる帯域更新周期では配下の各ONU7に対してデータ送信用の帯域を割り当てない。
なお、L2SW2においては、各OSU3aから通知されるレポートフレーム情報に基づいて、実施の形態1で説明した省電力制御を行う。
このように、本実施の形態の光通信システムにおいて、OLT内の各OSUは、配下の各ONUに蓄積されているデータ量が所定の閾値よりも少ない場合、該当する帯域更新周期(受信したREPORTメッセージのデータ蓄積量に基づいて行う帯域割り当て制御の対象となる帯域更新周期)においては配下の各ONUに対してデータ送信用の帯域を割り当てないようにするとともに、L2SWへのデータ送信処理を行う上り受信データ処理部を低電力動作に遷移させることとした。これにより、実施の形態1で説明した光通信システムと比較して、さらなる省電力化を実現できる。
なお、上述した各実施の形態では、OLT内にL2SWが存在する場合の構成を例にとって説明したが、L2SWがOLT外に存在する構成であってもよい。この場合にも、各OSUは、L2SWに対してレポートフレーム情報を送信し、L2SWは、OLT(各OSU)から受信したレポートフレーム情報に基づいて省電力制御を行う。
以上のように、本発明にかかる局側通信装置は、局側通信装置(OLT)を複数の加入者側通信装置(ONU)で共有する光通信システムに有用であり、特に、加入者側通信装置を収容する加入者線終端機能部を複数備えた局側通信装置に適している。
1,1a 局側通信装置(OLT)
2 レイヤ2スイッチ(L2SW)
3,31〜3m,3a1〜3am 加入者線終端機能部(OSU)
4 同期クロック生成部
5 監視制御部
6 スターカプラ
7,711〜71n,7m1〜7mn 加入者側通信装置(ONU)
21 次周期上り帯域容量計算部
22 パケットバッファ
31,31a PON−MAC部
32 内部ローカルタイマ
33 レポートメッセージ情報監視部
34 上り受信データ処理部
35 下り受信データ処理部
36 送信データ処理部
51 ローカルタイマ

Claims (6)

  1. 複数の加入者側通信装置とともに光通信システムを構成する局側通信装置であって、
    レイヤ2スイッチと、
    前記レイヤ2スイッチに収容され、1台以上の加入者側通信装置を収容する複数の加入者線終端機能部と、
    を備え、
    前記加入者線終端機能部の各々は、配下の加入者側通信装置で蓄積されている上りデータ量に応じて上り信号送信用の帯域を割り当てる処理を行い、かつ、上り信号送信用帯域の割り当て結果を他の加入者線終端機能部と同じタイミングで配下の加入者側通信装置へ通知し、前記帯域を割り当てる処理では、配下の各加入者側通信装置が上り信号を送信する時間帯が、他の加入者線終端機能部配下の各加入者側通信装置が上り信号を送信する時間帯と一致するよう、帯域を割り当てる
    ことを特徴とする局側通信装置。
  2. 局側通信装置内の各部の動作基準となる基準クロックを生成する同期クロック生成部と、
    前記基準クロックに基づいて、前記加入者線終端機能部の各々に対して動作タイミングを指示する監視制御部と、
    をさらに備え、
    前記加入者線終端機能部の各々は、前記基準クロックおよび前記監視制御部からの指示に基づきローカル時刻を同期させて動作する
    ことを特徴とする請求項1に記載の局側通信装置。
  3. 前記加入者線終端機能部の各々は、配下の各加入者側通信装置から上りデータの蓄積量の通知を受けた場合、当該蓄積量に関連する情報である蓄積量関連情報を前記レイヤ2スイッチに送信し、
    前記レイヤ2スイッチは、
    一定期間の間に前記加入者側通信装置から送信される上りデータの合計値が規定値に達した場合に使用するパケットバッファ、を備え、
    前記加入者線終端機能部から受信した前記蓄積量関連情報に基づいて、前記パケットバッファの省電力制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の局側通信装置。
  4. 前記レイヤ2スイッチは、加入者線終端機能部から受信した前記蓄積量関連情報が示す蓄積量の前記一定期間における合計値を算出し、当該算出した合計値が前記規定値未満の場合に前記パケットバッファを省電力動作させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の局側通信装置。
  5. 前記加入者線終端機能部は、配下の各加入者側通信装置から蓄積されている上りデータの蓄積量の通知を受けた場合、通知されてきた蓄積量に基づいて、前記レイヤ2スイッチに対して上りデータを送信する上り受信データ処理部の省電力制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の局側通信装置。
  6. 前記加入者線終端機能部は、前記上り受信データ処理部を省電力動作させている状態においては、配下の加入者側通信装置に蓄積されている上りデータのデータ量が0を示す情報を前記レイヤ2スイッチへ送信するとともに、配下の加入者側通信装置に対して上りデータ送信用の帯域を割り当てない
    ことを特徴とする請求項5に記載の局側通信装置。
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