JP5487055B2 - Onu、光通信システム及びonuの休止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ONUを休止させるONU、光通信システム及びONUの休止方法に関する。
近年、インターネットやイントラネットの急成長を背景に,光通信システムによる環境負荷の増大が課題となってきている。環境負荷の少ない高速光通信システムとして、PON(Passive Optical Network)が知られている。PONは、電気的に信号を多重分離するための能動素子を含まない光分配網(ODN、Optical Distribution Network)を介して単一の局内装置を32〜64ユーザまでで共用する。PONの環境負荷を更に軽減する方法として、ONUを休止モードに遷移させるスリープコントロール(以後略してONUスリープ)が提案されている(例えば、非特許文献1,2参照。)。
ONUスリープは、当該ONUを介して伝送するデータがない場合に、ONUのPON側の部品を休止(スリープ)モードとすることで、その部品の消費電力を軽減するための方法である。図13にPONにおける単純化した上りトラフィックに着目したONUスリープの模式図を示す。図13に示すように、OLTからの申告要求(Gate)に応じて、ONUが送信すべき上りデータを蓄積している場合は帯域要求を、蓄積していない場合は、蓄積データがないことを申告する。蓄積データがある場合は、OLTからの送信許可(Gate)に従って、上りデータを送信する。そしてONUは、蓄積しているデータの送信が完了するまでは新たな休止モードに遷移しない。蓄積データがない場合は、OLTからのスリープメッセージに応じて休止モードに入る。
ONUを休止モードに遷移するかどうかの判断は図14に示すとおりである。休止モードの最中にユーザ機器から到着したデータは蓄積しておく。ONUは休止時間の終わりが来るとONUは活動モードに遷移して休止した機能を起動し、OLTからの申告要求(Gate)を待つ。
図14に示すONUスリープでは、伝送するデータがない場合にのみ休止している。そのため、ほとんどのトラフィックの生成がバースト的である現状には適している。しかし、来るべきNGN時代には適さない恐れがある。NGN時代には、単一のONUに複数サービス又は複数ユーザを収容し、常時ONUに伝送すべき双方向データが到着する可能性があり、この場合、従来の方法によるONUスリープでは、スリープしない恐れがある。
以下に詳説する。従来のONUスリープでは、ONUが上りデータを蓄積している間は休止モードに遷移しない。そのためONUは、上りデータの到着する間隔が、ONUが休止モードに遷移するかどうか選択する周期よりも大きくない限り休止モードに遷移しないことになる。
図15はデータの到着間隔と休止時間の模式図である。ここで下向きの矢印が時間を、横向きの区切りの線がONUを休止モードと活動モードの選択を行う周期とする。ここでONUのモードを選択する周期は固定周期とし、周期毎に休止か活動のいずれかとした。図15の白抜きの縦方向の矢印で示されるように、データの到着間隔が周期の4倍(ONU1)であれば3周期休止し、3倍(ONU2)であれば2周期休止し、2倍(ONU3)であれば1周期休止し、1倍(ONU4)であれば休止しない。この休止が発生しうる上限の帯域が大変小さい。
図16に上りデータの帯域を変えた場合の全体の時間に対する休止時間の割合の例を示す。ここで、帯域割当の周期は1ms、活動モード→休止モード→活動モードに遷移するに要する最少の時間(最少休止時間とする)を2ms、フレーム長を64バイト、リンクレートが10Gbit/sとした。また単純化のためのイーサネット(登録商標)のプリアンブル、インターフレームギャップやFEC等は無視した。図に示すように、10Gbit/s級PONでも、0.1Mbit/sが、休止しうる上限の帯域となる。
先程の図15の想定では、ONUはユーザ機器から上りデータを受け取り次第、次の周期で送出するとしていた。しかし、他のONUとの間で上り帯域に輻輳が発生しているときは、すぐに送出できない場合があり、蓄積データを保持している時間が長延化し、休止しうる時間が更に減少しうる。なぜならば、時分割多重のPONでは複数のONUで単一の送受信機を共用しているために、あるONUが送受信している間は、他のONUはユニキャストトラフィックを送受信できないからである。輻輳している場合、特にある種のPONの帯域割当の方法、例えばなるべく短い時間での時間当たりの割当帯域をONU間で平準化しようとする方法を採用しているPONでネットワーク負荷が大きく輻輳している場合は更に休止しづらくなる。可変長のイーサフレームを効率よく伝送するためのある帯域割当方法を例にとって説明する。
この方法では、ONUは2つの帯域要求をOLTに申告する。一つは蓄積している全上り信号のデータ量で、他方は閾値(例えば最大フレーム長)以下の最大のフレーム端の値である。OLTは割当の周期毎にこの二つの値のいずれかに基づいて帯域を割当て、複数の割当の周期での割当帯域の平均値でONU間での公平な割当を実現する。この方法を用いた場合の、割当帯域の例を図17に示す。図17のブロックに付した数字はONU番号を意味する。ここで、4ONUがそれぞれリンクレートまで要求しているとした。図17に示すように、ONUは割当の全周期で少しずつ帯域を割当され、4周期単位で割当帯域がONU間で公平となる。図に示すように、どの周期でも帯域を割り当てられている。
図18に輻輳している場合のONUスリープを用いたときの全ONUによる電力使用量を示す。図18の縦軸は、ONUスリープがない場合の全ONUの電力使用量との比である。ONUは32台で、帯域割当の周期は1ms、最少休止時間は2msとし、休止モードと活動モードの選択は帯域割当周期毎とした。ONUの電力使用量は非特許文献2の値を用い、活動モードで10W,休止モードで1Wとした。図18の横軸は帯域要求のあるONUの数であり、帯域要求するONUはリンクレートを要求するとした。従来のONUスリープでは、帯域要求のあるONUは休止モードに入らないので、帯域要求のあるONUの数に比例して電力使用量が1/8から1まで線形に増大する。
また、最少休止時間に対する休止モードに入りうるONU負荷を図19に示す。ここで帯域割当の周期を1ms、最大ONU数32、フレーム長64バイト、許容遅延変動量32ms、リンクレート10Gbit/sとした。図19に示されるように、ONUの負荷が半分のときと1/32のときに休止モードに入りうる最少休止時間はそれぞれ51nsと800nsである。これらの値は、非特許文献1に現実的と想定される最少休止時間が数百ナノ秒から数マイクロ秒であることを考えると、ONU負荷が半分のときには、休止モードに入れず、ONU負荷が1/32のときでも現実的と想定される最少休止時間の最少値近辺でしか休止モードに入れないことを意味している。
S.W.Wong,L.Valcarenghi,S.H.Yen,D.Campelo,S.Yamashita,and L.Kazovsky,"Sleep Mode for Energy Saving PONs:Advantages and Drawbacks,"IEEE 2nd International Workshop on Green Communications(GREENCOMM),2009 R.Kubo,J.Kani,Y.Fujimoto,N.Yoshimoto,and K Kumozaki,"Adaptive Power Saving Mechanism for 10 Gigabit Class PON Systems,"IEICE Trans Comm.,vol.E−93−B,no.2,pp.280−288,2010
上記のように、従来のONUスリープでは、ONUにデータが蓄積されていないときに限ってONUを休止させていた。ONUにデータが蓄積されている間はOLTとデータのやり取りをしない場合でもONUを休止せず、この間は休止モードで休止する機能の電力を消費し続ける問題があった。
そこで、本発明は、ONUにデータが蓄積されている場合であってもONUの消費電力を低減することの可能なONU、光通信システム及びONUの休止方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るONU、光通信システム及びONUの休止方法は、入力トラフィックの有無又はその結果であるデータの蓄積の有無をトリガーとして休止モードに遷移する代りに、信号の送受信する時間の有無をトリガーとして休止モードに遷移することとした。
具体的には、本発明に係るONUは、複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUであって、前記OLTに送信する上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記OLTに送信する帯域要求送信部と、前記帯域要求に応じて前記OLTから送信された送信許可を受信する送信許可受信部と、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードと前記休止モードで停止させた機能を復活して機能させる活動モードとを切替る休止モード切替部と、前記送信許可受信部が前記送信許可を受信すると、受信した前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、前記OLTと送受する許可がなくかつ休止モードへの切替が抑止されていない場合に前記休止モード切替部を前記休止モードに設定し、上り信号を送信する指定時刻又は下り信号を受信する指定時刻までに活動モードに設定する休止モード制御部と、前記送信許可受信部の受信する前記送信許可によって指定された時刻に、上り信号を送信するデータ送信部と、を備える。
本発明に係るONUは、帯域要求送信部と、送信許可受信部と、データ送信部と、を備えるため、時分割多重方式を用いて上り信号を送信することができる。ここで、本発明に係るONUは、休止モード切替部と、休止モード切替部による活動モードから休止モードへの遷移を上り信号の送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上でありかつ休止モードへの遷移が抑止されていない場合に行い、休止モードから活動モードへの遷移を指定された時刻に上り信号を送信又は下り信号を受信するように行う休止モード制御部と、を備えるため、最少休止時間以上の連続する時間における送信許可がないことをトリガーとしてONUを休止モードに遷移させることができる。したがって、本発明に係るONUは、ONUにデータが蓄積されている場合であっても送信しない時間におけるONUの消費電力を低減することができる。
具体的には、本発明に係る光通信システムは、本発明に係るONU及び前記OLTを備える光通信システムであって、前記OLTは、前記ONUからの前記帯域要求を受信する帯域要求受信部と、前記帯域要求受信部が前記帯域要求を受信した前記ONUに対し、前記上り信号の送信時間を指定した前記送信許可を送信する送信許可送信部と、前記ONUからの前記上り信号を受信するデータ受信部と、を備える。
本発明に係る光通信システムは、本発明に係るONU及びOLTを備え、OLTが帯域要求受信部、送信許可送信部及びデータ受信部を備えるため、時分割多重方式を用いて上り信号を送信することができる。ここで、本発明に係るONUを備えるため、最少休止時間以上の連続する時間における送信許可がないことをトリガーとしてONUを休止モードに遷移させることができる。したがって、本発明に係る光通信システムは、ONUにデータが蓄積されている場合であっても送信しない時間におけるONUの消費電力を低減することができる。
本発明に係る光通信システムは複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムであって、前記ONUは、前記OLTに送信する上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記OLTに送信する帯域要求送信部と、前記帯域要求に応じて前記OLTから送信された送信許可を受信する送信許可受信部と、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードと前記休止モードで停止させた機能を復活して機能させる活動モードとを切替る休止モード切替部と、前記送信許可受信部が前記送信許可を受信すると、受信した前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの切替が抑止されていない場合に前記休止モード切替部を前記休止モードに設定し、上り信号を送信する指定時刻又は下り信号を受信する指定時刻までに活動モードに設定する休止モード制御部と、前記送信許可受信部の受信する前記送信許可によって指定された時刻に、上り信号を送信するデータ送信部と、を備え、前記OLTは、前記ONUからの前記帯域要求を受信する帯域要求受信部と、前記帯域要求受信部が前記帯域要求を受信した前記ONUに対し、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、前記各ONUの送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ、前記各ONUに対する前記上り信号の送信時間を連続して指定し、前記上り信号の送信時間を指定した前記送信許可を送信する送信許可送信部と、前記ONUからの前記上り信号を受信するデータ受信部と、を備える
本発明に係る光通信システムでは、前記送信許可送信部は、OLTからONUに対する下り信号のないONUに対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止モードにすべき旨の休止命令を送信し、前記送信許可受信部は、前記送信許可送信部から前記休止命令を受信し、前記休止モード制御部は、前記送信許可受信部の受信する前記休止命令を受けて、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は前記休止モード切替部を前記休止モードに設定することが好ましい。
本発明に係る光通信システムでは、前記送信許可送信部は、任意の1つの前記ONUに対して、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの現在の入力帯域によって許容遅延変動量×保証帯域のデータ量又は蓄積可能なデータ量が蓄積する時間以下でありかつ当該休止期間中に他の前記ONUに割り当てた余剰帯域のデータ量の総和が休止中のONUの当該データ量の総和以上である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの許容遅延変動量から当該ONUの保証帯域分の割当に係る時間を減じた時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記光通信システムにおけるトラフィックから当該ONUの輻輳の発生する確率を算出し、算出される確率において前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの保証帯域を維持できる時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくすることが可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくなることが前記光通信システムにおけるトラフィックから予想されるモデルを用いて可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信してもよい。
具体的には、本発明に係るONUの休止方法は、複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUの休止方法であって、前記ONUから前記OLTへの上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記ONUから前記OLTに送信する帯域要求手順と、前記OLTが、帯域要求のあった前記ONUに対し、前記上り信号の送信時間を指定した送信許可を送信する送信許可手順と、前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、前記OLTと送受する許可がなくかつ休止モードへの切替が抑止されていない場合に、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移する休止モード切替手順と、前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻に、前記上り信号を送信するデータ送信手順と、を順に有する。
本発明に係るONUの休止方法は、帯域要求手順と、送信許可手順と、データ送信手順と、を順に有するため、時分割多重方式を用いて上り信号を送信することができる。ここで、本発明に係るONUの休止方法は、休止モード切替手順を有するため、最少休止時間以上の連続する時間における送信許可がないことをトリガーとしてONUを休止モードに遷移させることができる。したがって、本発明に係るONUの休止方法は、ONUにデータが蓄積されている場合であってもONUの消費電力を低減することができる。
本発明に係るONUの休止方法は複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUの休止方法であって、前記ONUから前記OLTへの上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記ONUから前記OLTに送信する帯域要求手順と、前記OLTが、帯域要求のあった前記ONUに対し、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、前記各ONUの送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ、前記各ONUに対する前記上り信号の送信時間を連続して指定し、前記上り信号の送信時間を指定した送信許可を送信する送信許可手順と、前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの切替が抑止されていない場合に、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移する休止モード切替手順と、前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻に、前記上り信号を送信するデータ送信手順と、を順に有する
本発明に係るONUの休止方法では、前記送信許可手順において、前記OLTは、前記OLTから前記ONUへの下り信号のない前記ONUに対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止命令を送信し、前記休止モード切替手順において、前記ONUは、前記休止命令を受けて、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移することが好ましい。
本発明に係るONUの休止方法では、前記送信許可手順において、任意の1つの前記ONUに対して、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの現在の入力帯域によって許容遅延変動量×保証帯域のデータ量又は蓄積可能なデータ量が蓄積する時間以下でありかつ当該休止期間中に他の前記ONUに割り当てた余剰帯域のデータ量の総和が休止中のONUの当該データ量の総和以上である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの許容遅延変動量から当該ONUの保証帯域分の割当に係る時間を減じた時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記光通信システムにおけるトラフィックから当該ONUの輻輳の発生する確率を算出し、算出される確率において前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの保証帯域を維持できる時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくすることが可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくなることが前記光通信システムにおけるトラフィックから予想されるモデルを用いて可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信してもよい。
本発明によれば、ONUにデータが蓄積されている場合であっても送信しない時間のONUの消費電力を低減することの可能なONU、光通信システム及びONUの休止方法を提供することができる。
実施形態1の光通信システムの第1形態を説明する概念図である。 実施形態1の光通信システムの第2形態を説明する概念図である。 光通信システム301及び光通信システム302におけるONUスリープのための構成の一例を示す。 実施形態1のPONにおける単純化した上りトラフィックに着目したsleep & periodic wake−upコントロールの模式図を示す。 本実施形態における休止モードに遷移するかどうかの判断の一例である。 データの到着間隔と休止時間の模式図である。 データの帯域を変えた場合の全体の時間に対する休止時間の割合の例を示す。 望ましい割当帯域の例を示す。 輻輳している場合の全ONUによる電力使用量を示す。 最少休止時間に対する休止モードに入りうるONUの負荷の一例を示す。 実施形態2の光通信システムの第1の構成を説明する概念図である。 実施形態2の光通信システムの第2の構成を説明する概念図である。 従来のPONにおける単純化した上りトラフィックに着目したONUスリープの模式図を示す。 従来の休止モードに遷移するかどうかの判断の一例である。 データの到着間隔と休止時間の模式図である。 上りデータの帯域を変えた場合の全体の時間に対する休止時間の割合の例を示す。 2つの帯域要求をOLTに申告する場合の割当帯域の例を示す。 輻輳している場合の全ONUによる電力使用量を示す。 従来の最少休止時間に対する休止モードに入りうるONUの負荷。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の光通信システムの第1形態を説明する概念図である。実施形態1の光通信システム301はONU側に波長の可変機能を付与した例である。光通信システム301は、複数のONU100と、光伝送路50と、ONU100との間で信号光を送受するOLT200と、ONU100の送信機17又は受信機16の波長と帯域を割振る制御装置(不図示)を備える。
ONU100は、光伝送路50でOLT200と接続され、OLT200との間で信号光を送受する送受信機と、を有する。図1及び以降の図では、送受信機を送信機17及び受信機16で示している。送信機17は、送信波長として選択可能な波長のうちの1波長の信号光を送信する。ここで、選択可能な波長のうちの1波長とは、例えば、同一の波長グリッドを透過する波長である。波長グリッドは、規格毎に波長幅が異なる。例えば、CWDMは20nm間隔で、あるDWDMは100GHz間隔(1550nm帯で0.8nm相当)である。従って、CWDMの1波長には複数のDWDMの波長が含まれる。選択可能な波長のうちの1波長にはCWDMの波長グリッドに従うものであれば、DWDMの異なる波長が含まれる。
さらに、ONU100は、光合分波器15と、フィルタ18を有する。光合分波器15は、光伝送路50からの下り信号光を受信機16に結合し、送信機17からの上り信号光を光伝送路50に結合する。フィルタ18は、受信波長として選択可能な波長のうちの1波長の信号光を選択して透過させる。そして、フィルタ18は、透過させる信号光の波長を調整することができる。このため、ONU100は、受信波長として選択可能な波長から所定の波長の信号を選択して受信できる。なお、送信機の波長可変性とフィルタの波長可変性の代わりに複数の波長の送信機と受信機を備え、いずれかの送信機といずれかの受信機を使用することとしてもよい。このことは本実施形態の他の光通信システムの構成でも同様である。
OLT200は、光伝送路50からの光を波長で分波する光合分波器25と、光合分波器25からの信号光をそれぞれ受光する受信機26と、それぞれ異なる波長の信号光を送信する複数の信号光を送信する送信機27を有する。光合分波器25は、例えば、波長フィルタであり、送信機27からの信号光を光伝送路50へ出力し、光伝送路50からの信号光を受信機26に結合する。受信機26は、例えば、フォトダイオードである。
光伝送路50は、送信機17からの信号光を合波して受信機26に結合し、送信機27からの信号光を分岐して受信機16に結合する。
ここで、OLT200は、光合分波器25で分波して波長毎に受信機26で受信するため、異なる波長として分波される信号光をそれぞれ異なる受信機26にて同時に受信するが、同一波長として分波される異なる送信機17からの信号光を受信機26にて同時に受信しない。なお、信号光が2値の強度信号の場合も、送信機毎に受信機26に到着する強度が異なり、複数信号光の重なった入力を異なる値の多値信号として受信できる場合は同時に受信しても良い。
ここでは同一波長として分波される異なる送信機17からの信号光を受信機26にて同時に受信しないとし、光通信システム301は、同一波長として受信する異なる送信機17からの信号光が同時に受信機26に到着しないように、送信機17に対して送信可能時間を指定する。上述のように光通信システム301は、制御機が送信機17に対して信号光を送出できる波長と時間として帯域を割り当て、送信機からの信号光を波長分割多重且つ時分割多重する。
図2は、実施形態1の光通信システムの第2形態を説明する概念図である。光通信システム302はOLT側に波長の可変機能を付与した例である。光通信システム302は、複数のONU100と、光伝送路50と、ONU100との間で信号光を送受するOLT200と、OLT200の送信機27からの信号光の波長を割り振ることでONU100の受信機16に信号光を、OLT200の受信機26への波長を割り振ることでONU100の送信機17からの信号光を受信機26に割り振る制御装置(不図示)を備える。
ONU100は、光伝送路50でOLT200と接続され、OLT200との間で信号光を送受する送受信機と、を有する。送信機17は、選択可能な波長のうちの1波長を予め設定され、その波長の信号光を出力する。
さらに、ONU100は、光合分波器15と、フィルタ18を有する。光合分波器15は、光伝送路50からの下り信号光を受信機16に結合し、送信機17からの上り信号光を光伝送路50に結合する。フィルタ18は、受信波長として選択可能な波長のうちの1波長のうちの予め設定された信号光を選択して透過させる。そして、フィルタ18は、透過させる信号光の波長を調整することができる。このため、ONU100は、受信波長として選択可能な波長から所定の波長の信号を選択して受信できる。
なお、フィルタ18はONU100が有するとしたが、同等の機能が光伝送路50中、例えばスプリッタ55に備えている場合はONU100が備えなくてもよい。例えば、スプリッタ55がフィルタ18で選択する波長をONU100に接続するAWG等の光合分波器である場合である。また、送信機17も、その送信した信号光が光伝送路50中で波長選択性のある光合分波器等により選択されるのであれば、選択可能な波長のうちの予め設定された1波長の信号光を出力する代りに選択可能な複数の波長を含む広帯域な光を送出する光源であってもよい。
OLT200は、光伝送路50からの光を合分岐する光合分岐器25aと、光合分岐器25aからの信号光を制御機が指定した選択可能な波長を選択するフィルタ28を介してそれぞれ受光する複数の受信機26と、制御機が指定した選択可能な波長の信号光をそれぞれ送信する複数の送信機27を有する。光合分波器25aは、例えば、パワースプリッタであり、送信機27からの同一のあるいは異なる波長として分波される信号光を光伝送路50へ出力し、光伝送路50からの送信機17からの同一のあるいは異なる波長として分波される信号光を、フィルタ28に出力し、フィルタ28を介して受信機26に結合する。受信機26は、例えば、フォトダイオードである。
光伝送路50は、送信機17からの信号光を合波して受信機26に結合し、送信機27からの信号光を分岐して受信機16に結合する。ここで、OLT200の送信機27は複数のONU100の受信機16へ信号光を送信するが、OLT−ONU間の利用効率向上の観点からそれぞれ同時に同一のONU100と通信しないのが望ましい。
そこで、制御機は同一波長として受信する信号光が同時に受信機16に到着しないように、送信機27に対して波長を切替るあるいは送信可能時間を指定する。なお、利用効率は低下するが、冗長化を目的として複数の送信機27からの信号光が、受信機16において同一の情報が位相を揃えて到着する場合は、複数の送信機27から同一波長として受信する信号光が同時に同一の受信機16に到着してもよい。また制御機は複数の送信機17からの信号光が同時に受信機26に到着しないように、送信機17に対して送信可能時間を指定する。なお、利用効率は低下するが、冗長化を目的として複数の受信機26が、単一の送信機17からの信号光を同時に受信しても良い。上述のように光通信システム302は、制御機が受信機26及び送信機27に対して信号光を送出する波長と時間としてそれぞれのONU100に帯域を割り当て、送信機17からの信号光を波長分割多重且つ時分割多重する。
図1の光通信システム301と図2の光通信システム302を組み合わせた光通信システムの構成としてもよい。この光通信システムの構成は、波長の可変性をONUとOLTの両方で有している構成である。このため、波長の可変性の制限等の関係から波長の可変範囲や同一波長として分波する波長の範囲に違いがあるとしても、ONUの構成は光通信システム301の構成と同様であり、OLTの構成は光通信システム302の構成と同様である。その他は光通信システム301及び光通信システム302の構成と同様である。
光通信システム301及び光通信システム302は、ONUスリープを行う。図3に、光通信システム301及び光通信システム302におけるONUスリープのための構成の一例を示す。ONU100は、データ蓄積部31と、帯域要求送信部32と、送信許可受信部33と、休止モード切替部34と、休止モード制御部35と、メモリ36と、データ送信部37と、データ受信部38と、を備える。OLT200は、データ蓄積部41と、帯域要求受信部42と、送信許可送信部43と、上り信号割当部44と、下り信号割当部45と、データ受信部47と、データ送信部48と、を備える。
帯域要求送信部32及びデータ送信部37は、光通信システム301及び光通信システム302における送信機17を用いることができる。送信許可受信部33及びデータ受信部38は、光通信システム301及び光通信システム302における受信機16を用いることができる。帯域要求受信部42及びデータ受信部47は、光通信システム301及び光通信システム302における受信機26を用いることができる。送信許可送信部43及びデータ送信部48、は、光通信システム301及び光通信システム302における送信機27を用いることができる。
また、光通信システム301及び光通信システム302は、本実施形態に係るONUの休止方法を実行する。本実施形態に係るONUの休止方法は、帯域要求手順と、送信許可手順と、休止モード切替手順と、データ送信手順と、を順に有する。
帯域要求手順では、上り信号Dの送信時間の割り当て又はそれに加えて帯域要求S等の制御信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求SをONU100からOLT200に送信する。例えば、データ蓄積部31は、上り信号で送信する送信データを蓄積する。すると、帯域要求送信部32は、送信許可送信部43による送信許可の時間に、帯域要求SをOLT200に送信する。帯域要求受信部42は、ONU100からの帯域要求Sを受信する。なお、帯域要求S等の制御信号の送信時間は要求せずとも予め割当する場合は帯域要求S等の制御信号の分の帯域要求はしなくともよい。その場合は帯域要求S等の制御信号の送信時間を下り信号割当部45から送信許可送信部43に明示的に通知せずともよい。
上り信号には帯域要求以外の制御信号を含んでいてもよく、下り信号には送信許可以外の制御信号を含んでいてもよい。その場合、その制御信号は、データ送信部37とデータ受信部47又はデータ送信部48とデータ受信部38又は帯域要求送信部32と帯域要求受信部42と送信許可送信部43と送信許可受信部33で送受してもよいし、それ以外の送信部と受信部を備えていてもよくそれぞれ対応する光通信システム301及び光通信システム302における送信機17と受信機16送信機27と受信機27を用いることが出来るとしてもよい。
送信許可手順では、OLT200が、帯域要求SのあったONU100に対し、上り信号の送信時間を指定した送信許可Sを送信する。例えば、上り信号割当部44は、帯域要求受信部42の受信する帯域要求Sを受けてONU100に送信時間を割り当てる。送信許可送信部43は、上り信号割当部44の割り当てた送信時間を取得し、帯域要求受信部42が帯域要求Sを受信したONU100に対し、上り信号の送信時間を指定した送信許可Sを送信する。送信許可受信部33は、帯域要求SによってOLT200から送信された送信許可Sを受信する。
休止モード切替手順では、休止モード切替部34による活動モードからONU100の一部の機能を停止させる休止モードへの遷移を、送信許可Sを受信したONU100が、送信許可Sによって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、かつ休止モードへの遷移が抑止されていない場合に行い、休止モードから活動モードへの遷移を指定された時刻に上り信号を送信又は下り信号を受信できるように行う。例えば、休止モード制御部35は、送信許可受信部33が送信許可Sを受信すると、受信した送信許可Sによって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの遷移が抑止されていない場合に休止モード切替部34を休止モードに設定し、指定された時刻に上り信号を送信又は下り信号を受信できる時刻までに活動モードに設定する。休止モード切替部34は、ONU100の一部の機能を停止させる休止モードへの切替と休止モードで停止させていた機能を復活させ活動モードへの切替を行う機能を有する。
停止する一部の機能として例えば、送信に係る機能を休止させる場合、帯域要求送信部32及びデータ送信部37及び光通信システム301及び光通信システム302における送信機17である。送信に係る機能のみを休止する場合は、受信すべき下り信号があるために休止モードへの遷移を抑止する必要はない。更に受信に係る機能を休止させる場合は、送信許可受信部33及びデータ受信部38及び光通信システム301及び光通信システム302における受信機16も含んでいてもよい。更に、メモリ36は、送信許可Sによって指定された送信時間などの種々の情報を記憶し、送信許可時刻に上り信号を送信できるように休止した機能を活動モードに遷移するように休止モード切替部34等を起動する場合は、起動に必要な機能を残して休止する。データ蓄積部31が不揮発性である場合はデータ蓄積部31も休止してよい。そして、ONU100は休止モードとなる。
なお、帯域要求送信部32及びデータ送信部37及び光通信システム301及び光通信システム302における送信機17及び送信許可受信部33及びデータ受信部38及び光通信システム301及び光通信システム302における受信機16のみを休止させる場合、メモリ36は備えずともよい。その場合、メモリ36を介する送信許可受信部33からの出力は直接対応するデータ送信部37、帯域要求送信部32に出力される。
また、帯域要求から送信許可を受信するまでの最少時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの遷移が抑止されていない場合も、帯域要求から送信許可を受信するまでの最少時間の間ONU100は休止モードとなることが好ましい。更に、帯域要求から送信許可で指定されうる時刻までの最少時間が最少休止時間以上であり、送信に係る機能、例えば、帯域要求送信部32及びデータ送信部37及び光通信システム301及び光通信システム302における送信機17のみを休止する場合は、帯域要求から送信許可で指定されうる時刻までの最少時間の間、送信に係る機能を休止させることが好ましい。この際の送信に係る機能の休止モードは、実際に指定された時刻に上り信号を送信可能なぎりぎりの時刻まで継続することが好ましい。
データ送信手順では、送信許可Sを受信したONU100が、送信許可Sによって指定された時刻に、上り信号即ち帯域要求S等の制御信号とデータDを送信する。例えば、帯域要求送信部32とデータ送信部37は、送信許可受信部33の受信する送信許可Sによって指定された時刻に、上り信号即ち帯域要求S等の制御信号とデータDを送信する。データ受信部47は、ONU100からの上り信号即ち帯域要求S等の制御信号とデータDを受信する。
本実施形態では、送信許可手順において、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、各ONU100の送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ各ONU100に対する上り信号の送信時間を連続して指定する、即ち、予め定められた許容遅延変動時間以内で可能な限り連続して各ONUへの上り信号即ち帯域要求S等の制御信号とデータDの送信時間を指定することが好ましい。例えば、送信許可送信部43は、予め定められた許容遅延変動時間以内で可能な限り連続して各ONU100への上り信号即ち帯域要求S等の制御信号とデータDの送信時間を指定する。
ここで、送信時間は、許容遅延変動時間での割当帯域に相当する上り信号分をまとめて、又はデータ蓄積部13により蓄積可能なデータ量に帯域要求S等の制御信号の分を加えた分の上り信号をまとめて送信するに十分な送信時間であることが好ましい。また、他のONU100からの帯域要求がなく帯域が余っている場合は、帯域要求が少ない場合も、データ蓄積部13により蓄積可能なデータ量に帯域要求S等の制御信号の分を加えた分の上り信号をまとめて送信するに十分な送信時間、更には送信時間に到着しうるデータ量を加えたデータを送信可能な送信時間を指定してもよい。この送信時間は、特にONU100への入力信号がバースト的かつ大量であると予測できる場合に適している。
また、他のONU100からの帯域要求がなく帯域が余っている場合は、活動モードから休止モードに遷移する前に、活動モードが継続する時間の単位で送信時間をしてよい。例えば、モードの切替が帯域割当周期毎である場合は、1割当周期に相当する時間だけ送信許可が継続するとしてよい。この帯域要求がなく余っている帯域を活動モードのONU100に割り当てる場合の帯域は、帯域要求後に到着すると予想される帯域分でもよい。これらの送信時間とすることで、帯域要求がなく帯域が余っている帯域を、帯域要求後に到着すると可能性のあるデータの送信に有効利用できる可能性がある効果がある。
また、送信許可手順において、OLT200は、OLTからONUに対する下り信号即ち送信許可等の制御信号とデータのないONUに対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止モードにすべき旨の休止命令Sを送信することが好ましい。この場合、休止モード切替手順において、ONU100は、休止命令Sを受けて、ONU100の一部の機能を停止させる休止モードへの遷移の抑止を解除する又は休止モードに遷移する。例えば、データ蓄積部41は、下り信号のうちデータDで送信する送信データを蓄積する。下り信号割当部45は、データ蓄積部41の蓄積する送信データの送信先となるONU100に、下り信号Dの送信時間を割り当てる。データ送信部48は、下り信号割当部45の割り当てに従って、下り信号Dを送信する。データ受信部38は、下り信号Dを受信する。送信許可送信部43は、下り信号割当部45に対して下りデータのないONU100を問い合わせる。これに対して下り信号割当部45は、下りデータのないONU100を通知する。そして、送信許可送信部43は、下りデータのないONU100に対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止モードにすべき旨の休止命令Sを送信する。送信許可受信部33は、送信許可送信部43から休止命令Sを受信する。休止モード制御部35は、送信許可受信部33の受信する休止命令Sを受けて、休止モード切替部34を休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止モードに設定する。なお、下り信号に係る機能のみを休止させる場合は、上り信号がある場合でも、休止モードへ設定してもよい。
なお、ONU100とOLT200で通信する通信量が少ない場合は、ONU100は一部のOLT200側の送信機26と送信機27のみと通信するように変更し、通信していないOLT200側の送信機26と送信機27休止モードにしてもよいのは勿論である。この時、OLT200の受信側に係る部分を休止する場合は、休止対象となる帯域要求受信部42及びデータ受信部47及び光通信システム301及び光通信システム302における受信機26を、送信側に係る部分を休止する場合は送信許可送信部43及びデータ送信部48及び光通信システム301及び光通信システム302における送信機27を休止するとしてもよい。
以下、光通信システム301及び光通信システム302のONUスリープについて、さらに説明する。
本実施形態のONUスリープは、当該ONUが伝送するデータを送受する許可がない時間に、ONUのPON側の部品を休止(スリープ)モードとすることで、その部品の消費電力を軽減する。即ち休止モードに遷移するトリガーを入力トラフィックの有無又はその結果である蓄積データの有無から最少休止時間以上の連続する時間における送受信の許可がないことに変更している。
図4に、PONにおける単純化した上りトラフィックに着目したsleep & periodic wake−upコントロールの模式図を示す。図4に示すように、OLTからの申告要求(Gate)に応じて、ONUが送信すべき上りデータを蓄積している場合は帯域要求を、蓄積していない場合は、蓄積データがないことをレポートによって申告する。蓄積データがある場合は、OLTからの送信許可(Gate)に従って、上りデータを送信する。そしてONUは、許可された時刻までの間に最少休止時間以上の時間があれば、蓄積データの有無に関わらず、上りデータを送信するまでの時間に休止モードに遷移する。即ち、送信待ち時間の間に休止時間を割り込ませる。なお下りデータの有無はONU側では判断できないため、遷移に際してはOLTからの休止モードへの遷移の抑止の解除又は休止命令であるスリープメッセージがあることが望ましい。蓄積データがない場合も、従来例同様にOLTからのスリープメッセージに応じて休止モードに入る。
この上り信号に関して休止モードに遷移するかどうかの判断は図5に示すとおりである。即ち、蓄積データがないか、蓄積データがあったとしても、送信時刻までに最少休止時間以上の間がある場合に遷移する。休止モードの最中にユーザ機器から到着したデータは蓄積しておく。ONUは休止時間の終わりが来るとONUは活動モードに遷移して休止した部品を起動し、送信許可時刻又はOLTからの申告要求(Gate)を待つ。
本願では更に、休止モードに遷移する時間を拡張するために、送信許可を予め定められた許容遅延変動時間の許す限り又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、各ONUの送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ、上り信号の送信時間を連続して指定する。許容遅延変動時間としては、現行の機器での許容遅延変動時間と同等であればよい。現行の機器での許容遅延変動時間として、図17に示す割当を想定すると、概ね最大ONU数に帯域割当の周期を乗じた時間を例示することができる。この場合、最大ONU数が32で、帯域割当の周期が1msであれば32msとなる。以下、特記ない場合は32msを例に説明を加えるが、この値は既存の装置やサービス上の要求に応じて変更しても同様である。
本願では、伝送するデータがある場合も休止する。そのため、トラフィックの生成がバースト的でなく、常時ONUに伝送すべき双方向データが到着する場合も休止モードに入ることが可能である。更に、複数のONUの帯域で輻輳している状態であっても休止モードに入ることが出来る。
以下に複数のONUの帯域で輻輳している状態について詳説する。従来の方法では、ONUが上りデータを蓄積している間は休止モードに遷移しない。そのためONUは、上りデータの到着する間隔が、ONUが休止モードに遷移するかどうか選択する周期よりも大きくない限り休止モードに遷移しないことになる。図6はデータの到着間隔と休止時間の模式図である。ここで下向きの矢印が時間を、横向きの区切りの線がONUを休止モードと活動モードの選択を行う周期とする。ここでONUのモードを選択する周期は固定周期とし、周期毎に休止か活動のいずれか一方とした。図6の白抜きの縦方向の矢印で示されるように、図15では休止しないONU4も含めて、すべてのONUがデータの到着間隔によらず3周期休止している。ここで最大ONU数は4として許容遅延変動時間を4周期と想定した。最大ONU数が32であり遅延変動許容時間が32周期分であり、32周期分のデータ量が1周期で送信できる量であれば、31周期休止モードとし1周期を活動モードとすることも可能である。
図7の実線に上りデータの帯域を変えた場合の全体の時間に対する休止時間の割合の例を示す。ここで、帯域割当の周期は1ms、活動モード→休止モード→活動モードに遷移するに要する最少の時間(最少休止時間とする)を2ms、フレーム長を64バイト、リンクレートが10Gbit/s、許容遅延変動量32msとした。また単純化のためのイーサネット(登録商標)のプリアンブル、インターフレームギャップやFEC等は無視した。図に示すように、点線に示す従来例で0.1Mbit/sであった休止が発生しうる上限がおよそリンクレートの10Gbit/sまでおよそ100倍拡大されていることがわかる。
この図6の想定では、ONUはユーザ機器から上りデータを受け取り次第、次の周期で送出するとしていた。しかし、他のONUとの間で上り帯域に輻輳が発生しているときは、すぐに送出できない場合がある。本願ではこの輻輳による送信待ち時間を積極的に休止モードに活用する。待ち時間を積極的に休止モードに活用するためには、待ち時間と送信時間を一様に分布せずに、可能な限り偏在化してそれぞれの連続する時間を拡大することが望ましい。待ち時間を偏在化してその拡大する観点から、なるべく短い時間での時間当たりの割当帯域をONU間で平準化しようとする方法を採用せずに、許容遅延変動時間の範囲で最大限割当時間をまとめて与える方法を採用する。
望ましい割当帯域の例を図8に示す。図8のブロックに付した数字はONU番号を意味する。ここで、4ONUがそれぞれリンクレートまで要求しているとした。図8に示すように、ONUは各割当の周期でまとめて帯域を割当される。まとめて帯域を割当するが、4周期単位で割当帯域がONU間で公平となるのは図17の例と同様である。しかし図8に示すように、帯域が割り当てられる周期は4周期中の1周期である。このため、割当周期毎に休止と活動モードを選択する場合も、輻輳下で4周期中の3周期も休止することが出来る。なお、ここで許容遅延変動時間を4周期分としたので4周期おきに帯域割当があるが、32周期とすれば、4周期活動モードで、28周期休止モードとすることが出来る。このように休止モードの時間を拡大すれば、最少休止時間が短い場合も休止に入れるようになるため望ましい。
図9の実線に輻輳している場合のONUスリープを用いたときの全ONUによる電力使用量を示す。図9の縦軸は、ONUスリープがない場合の全ONUの電力使用量との比である。ONUは32台で、帯域割当の周期は1ms、最少休止時間は2msとし、休止モードと活動モードの選択は帯域割当周期毎とした。ONUの電力使用量は非特許文献2の値を用い、活動モードで10W、休止モードで1Wとした。図9の横軸は帯域要求のあるONUの数であり、帯域要求するONUはリンクレートを要求するとした。従来例と異なり、本願では各割当周期で活動モードのONU数は1又は2となるため、帯域要求のあるONUの数によらずほぼ一定の電力消費量となる。帯域要求のあるONUは休止モードに入らない破線に示される従来例と比べると、平均で電力使用量が1/4即ち、ONUスリープを適用しない場合に対する改善率が4倍になることがわかる。
また、最少休止時間に対する休止モードに入りうるONUの負荷を図10に示す。ここで帯域割当の周期を1ms、最大ONU数32、フレーム長64バイト、許容遅延変動量32ms、リンクレート10Gbit/sとした。図10に示されるように、ONUの負荷が半分のときに休止モードに入りうる最少休止時間は16msである。この値は、非特許文献1から現実的と想定される最少休止時間が数百ナノ秒から数マイクロ秒であることを考えると十分長い値であることを意味している。
以下に複数のONUの帯域で輻輳していない状態について詳説する。輻輳している状態では、いずれかのONUに帯域を割当しているので、ONU毎の割当時間の分布を偏らせることで、帯域利用効率が劣化を引き起こす恐れはない。しかし、輻輳していない状態で、割当時間の分布を偏らせることは、割当可能なデータを有するONUに対して敢えて割り当てないことになるため、割り当てられるにもかかわらず未使用帯域が発生する。そして、輻輳していない状態から輻輳状態に遷移した場合、輻輳により、割当可能なデータを有していたONUに対する保証帯域の保証ができなくなったり、蓄積したデータを解消することができなったりする恐れがある。
そこで本願では、非輻輳状態において休止モードに入る際の条件に、以下のような条件のいずれか又はそれらの組合せを追加してもよい。
(1) 保証帯域の保証のために、あるONUが休止モードである期間は、現在の入力帯域で許容遅延変動量×保証帯域のデータ量又は蓄積可能なデータ量が蓄積する時間以下、かつ当該休止期間中に他のONUに割り当てた余剰帯域の総和が休止中のONUの当該データ量の総和以上である時間。保証帯域に応じた条件を追加すると、輻輳が発生した際にも、休止していたONUに対する保証帯域分の割当を当該ONUの休止モードの際に余剰帯域割当を受けたONUの保証帯域を削って割り当てることで休止モードであったONUの保証帯域を保証することができる。蓄積可能なデータ量に応じた条件を追加すると、輻輳が発生した際にも、当該ONUの休止モードの際に余剰帯域割当を受けたONUの保証帯域を削って割り当てることで休止モードであったONUの保証帯域を保証することができる。但しこの方法は、余剰帯域での割当と保証帯域での割当のデータのクラスが同等の場合に適用可能である。これは、両者のクラスが違っていた場合、輻輳前の低優先データに対する余剰帯域割で、輻輳後の高優先データに対する保証帯域割当にて代えることはできないからである。
(2) (1)が適用できない場合、許容遅延変動量から休止中のONUの保証帯域分の割当に係る時間の総和を減じた時間以下。この条件を追加すると、輻輳が発生した際にも、休止していたONUに対する保証帯域分の割当を行うことで保証帯域を保証することができる。
(3) 実トラッフィクから予想されるモデル又はM/M/1等のモデルで輻輳が発生する確率を計算し、輻輳発生時にも保証帯域が確率的に保証できる時間以下。
(4) 余剰帯域割当の公平性確保のために、あるONUが休止モードである期間は、休止モード以外で帯域要求のあるONUに対する余剰帯域の重みに対する比が、休止モードにあるONUが活動モードになってから割当される余剰帯域の重みに対する比を等しくすることが可能な時間以下。即ち、休止中のONUに割り当てうる余剰帯域を当該ONUの重みで除した値の総和が、当該休止期間中に他のONUに割り当てた余剰帯域をそれぞれの重みで除した値の総和未満である期間。この条件を追加すると、輻輳が発生した際にも、休止していたONUに対する余剰帯域分の割当の不足を当該ONUの休止モードの際に余剰帯域割当を受けたONUの余剰帯域を削って割り当てることで休止モードであったONUの余剰帯域割当の公平性を確保することが出来る。
(5) 余剰帯域割当の公平性確保のために、あるONUが休止モードである期間は、休止モード以外で帯域要求のあるONUに対する余剰帯域の重みに対する比が、休止モードにあるONUが活動モードになってから割当される余剰帯域の重みに対する比を等しくすることが、実トラッフィクから予想されるモデル又はM/M/1等のモデルから想定される確率的に可能な時間以下。この条件を追加すると、輻輳が発生した際にも、休止していたONUに対する余剰帯域分の割当の不足を当該ONUの休止モードの際に余剰帯域割当を受けたONUの余剰帯域を削って割り当てることで休止モードであったONUの余剰帯域割当の公平性を確率的に確保することが出来る。
以上、光通信システム301のONU100からOLT200への上りの信号光に即して説明を加えたが、OLT200からONU100への下りの信号光及び、光通信システム302及び光通信システム301との光通信システム302を組み合わせた光通信システムの構成でも同様である。例えば、下りの信号の場合は、あるONU100への上り信号の送信許可をあるONU100への下り信号の送信自体と、休止モードへの遷移の抑止を解除する休止命令を、蓄積データ有の帯域要求と読み替えればよい。
なお、光通信システム301及び302は、ONU100の数およびONU100とOLT200の送受信機(16、17、26、27)の数が増減してもよいし、波長分割多重する波長の数も任意である。また、ONUの送信機の送信する波長及び送信対象となるOLT側の受信機と、ONUの受信機の受信する波長及び受信対象とするOLT側の送信機の組合せは一致していなくてもよい。以下、OLT内の同一の送受信機とデータのやり取りをするONU群をグループと呼ぶことがある。また、ONU毎の送受する波長はそれぞれ1波長としたが、複数波長としてもよい。
また、以上の説明では、光通信システム301及び302をPONとして説明したが、これに限定されない。たとえば、光スイッチを備える光通信システムでも、1対N接続ではない1対1接続の光通信システムであってもよいし、光を用いない光通信システムであっても良い。それらのシステムの場合も、データの入力又はその結果であるデータの蓄積の有無によらず、当該データを対向する機器と送受信する時間であるかによって休止モードの選択を行う。更に、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、送信又は受信する時間としない時間の分布を偏在させ、最少休止時間以上の送信又は受信しない時間を拡大することで休止モードにはいればよい。更に、波長分割多重と時分割多重を組み合わせた例で示したが、波長分割多重以外の、例えば符号分割多重と時分割多重を組み合わせた場合も同様であるし、波長分割多重や符号分割多重等の分割多重を併用しない時分割多重のみの場合も同様である。これらは以降の実施形態でも同様である。
(実施形態2)
図11は、実施形態2の光通信システムの第1の構成を説明する概念図である。光通信システム303と図1の光通信システム301との違いは、光通信システム301が波長分割多重していることに対して光通信システム302が芯線多重していることにある。このため、光通信システム303のONU100は、送信機17の波長可変性と受信機16の前段で複数の下り波長から受信対象の波長を選択する波長可変のフィルタ18の代替として光スイッチ30を有する。図1の光通信システム301の波長を方路に読み替えれば、光通信システム303の動作及び効果は実施形態1と同様である。なお、光合分波器15は上り下りの波長を合分波する光合分岐器であり、上り波長同士、下り波長同士の波長間での分波はしない。また、光スイッチ30の代りに複数の送信機と受信機を方路毎に備え、いずれかの送信機といずれかの受信機を使用することとしてもよい。このことは本実施形態の他の光通信システムの構成でも同様である。
図12は、実施形態2の光通信システムの第2の構成を説明する概念図である。光通信システム303はONU100側に方路の可変機能を付与した例であるが、光通信システム304はOLT側に方路の可変機能を付与した例である。光通信システム304と図2の光通信システム302との違いは、光通信システム302が波長分割多重していることに対して、芯線多重していることにある。このため、光通信システム304のOLT200は、送信機27の波長可変性と受信機26の前段で複数の上り波長から受信対象の波長を選択する波長可変のフィルタ28の代替として光スイッチ30を有する。図2の光通信システム302の波長を方路に読み替えれば、光通信システム304の動作及び効果は実施形態1と同様である。なお、この構成の場合、方路が3以上の場合に特に有効である。即ち、1:N切替又はN:M切替用に芯線が設置されている場合に適する。
実施形態2の光通信システムの第3の構成は、図11の光通信システム303と図12の光通信システム304の組合せであり、方路の可変性をONU100とOLT200の両方で有している構成である。従って、ONU100の構成は光通信システム303と同様であり、OLT200の構成は光通信システム304と同様である。その他は光通信システム303及び光通信システム304と同様である。
なお、実施形態2では、すでに実施形態1で説明した部分と同一あるいは略同一である部分の説明を省略する。また、光通信システム303又は304は、ONU100の数およびONU100とOLT200の送受信機(16、17、26、27)の数が増減してもよいし、芯線多重する方路の数も任意である。また、ONU毎の送受する芯線はそれぞれ1芯線としたが、複数芯線としてもよい。
(実施形態3)
実施形態3の光通信システムは、図11の光通信システム303又は図12の光通信システム304の構成においてさらに波長分割多重も行う。図1の光通信システム301及び図2の光通信システム302の波長を波長と方路の組合せに読み替えれば、本光通信システムの動作及び効果は実施形態1と同様である。
本光通信システムは、ONU100の数およびONU100とOLT200の送受信機(16、17、26、27)の数が増減してもよいし、波長多重する波長の数も芯線多重する方路の数も任意である。また、送受信機とグループの関係は明記していないが、ONUの送信機が所属するグループの組合せと、ONUの受信機が所属するグループの組合せは一致していなくてもよい。また、ONU毎の送受する波長及び芯線はそれぞれ1波長1芯線としたが、複数波長複数芯線としてもよい。
(実施形態4)
実施形態4の光通信システムと実施形態1の光通信システムとの違いは、OLTとONUの構成にある。本光通信システムでは、全ONUは同一グループであり、送信機17は同一の波長として扱われる波長を出力し、単一グループであるのでグループ別に信号光を分波するフィルタ28は備えず、送信機27はそれぞれ単一であり、25は伝送路50からの信号光を26に出力し、27からの信号光を伝送路50に出力する。又グループは一つであるので制御機はONUをグループに割り振らない。即ち、GE−PON等の通常の時分割多重のPONである。本光通信システムではグループは一つであるので通信断前と後でグループは同一である。その他の動作については実施形態1の光通信システムと同様である。本光通信システムでの通信断は例えば、支障移転、パッケージの交換、バージョンアップ等でONUの再起動が伴う場合やONUの休止等で発生する。本実施形態では、これらの通信断による割当帯域の不公平が是正できる効果がある。
(他の実施形態)
なお、以上説明した実施態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、光通信システムは1つの受信機で1グループのONU群の信号を受信しているが、受信機は複数とすることもできる。さらに、光通信システムは波長分割多重、芯線多重及び波長分割多重と芯線多重の組合せであったが、他の分割多重の技術、例えば、光符号、OFDMの一つのビン、偏波、位相であってもよい。
本発明は、光通信システム関連の技術分野に利用することができる。
16、26:受信機
17、27:送信機
18:フィルタ
25、25a:光合分波器
28:フィルタ
30:光スイッチ
31:データ蓄積部
32:帯域要求送信部
33:送信許可受信部
34:休止モード切替部
35:休止モード制御部
36:メモリ
37:データ送信部
38:データ受信部
41:データ蓄積部
42:帯域要求受信部
43:送信許可送信部
44:上り信号割当部
45:下り信号割当部
47:データ受信部
48:データ送信部
50:光伝送路
55:スプリッタ
100:ONU
200:OLT
301、302、303、304:光通信システム

Claims (9)

  1. 複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUであって、
    前記OLTに送信する上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記OLTに送信する帯域要求送信部と、
    前記帯域要求に応じて前記OLTから送信された送信許可を受信する送信許可受信部と、
    前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードと前記休止モードで停止させた機能を復活して機能させる活動モードとを切替る休止モード切替部と、
    前記送信許可受信部が前記送信許可を受信すると、受信した前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、前記OLTと送受する許可がなくかつ休止モードへの切替が抑止されていない場合に前記休止モード切替部を前記休止モードに設定し、上り信号を送信する指定時刻又は下り信号を受信する指定時刻までに活動モードに設定する休止モード制御部と、
    前記送信許可受信部の受信する前記送信許可によって指定された時刻に、上り信号を送信するデータ送信部と、
    を備えるONU。
  2. 請求項1に記載のONU及び前記OLTを備える光通信システムであって、
    前記OLTは、
    前記ONUからの前記帯域要求を受信する帯域要求受信部と、
    前記帯域要求受信部が前記帯域要求を受信した前記ONUに対し、前記上り信号の送信時間を指定した前記送信許可を送信する送信許可送信部と、
    前記ONUからの前記上り信号を受信するデータ受信部と、
    を備える光通信システム。
  3. 複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムであって、
    前記ONUは、
    前記OLTに送信する上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記OLTに送信する帯域要求送信部と、
    前記帯域要求に応じて前記OLTから送信された送信許可を受信する送信許可受信部と、
    前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードと前記休止モードで停止させた機能を復活して機能させる活動モードとを切替る休止モード切替部と、
    前記送信許可受信部が前記送信許可を受信すると、受信した前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの切替が抑止されていない場合に前記休止モード切替部を前記休止モードに設定し、上り信号を送信する指定時刻又は下り信号を受信する指定時刻までに活動モードに設定する休止モード制御部と、
    前記送信許可受信部の受信する前記送信許可によって指定された時刻に、上り信号を送信するデータ送信部と、
    を備え、
    前記OLTは、
    前記ONUからの前記帯域要求を受信する帯域要求受信部と、
    前記帯域要求受信部が前記帯域要求を受信した前記ONUに対し、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、前記各ONUの送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ、前記各ONUに対する前記上り信号の送信時間を連続して指定し、前記上り信号の送信時間を指定した前記送信許可を送信する送信許可送信部と、
    前記ONUからの前記上り信号を受信するデータ受信部と、
    を備える光通信システム。
  4. 前記送信許可送信部は、前記OLTから前記ONUへの下り信号のない前記ONUに対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止モードにすべき旨の休止命令を送信し、
    前記送信許可受信部は、前記送信許可送信部から前記休止命令を受信し、
    前記休止モード制御部は、前記送信許可受信部の受信する前記休止命令を受けて、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は前記休止モード切替部を前記休止モードに設定する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の光通信システム。
  5. 前記送信許可送信部は、
    任意の1つの前記ONUに対して、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの現在の入力帯域によって許容遅延変動量×保証帯域のデータ量又は蓄積可能なデータ量が蓄積する時間以下でありかつ当該休止期間中に他の前記ONUに割り当てた余剰帯域のデータ量の総和が休止中のONUの当該データ量の総和以上である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの許容遅延変動量から当該ONUの保証帯域分の割当に係る時間を減じた時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記光通信システムにおけるトラフィックから当該ONUの輻輳の発生する確率を算出し、算出される確率において前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの保証帯域を維持できる時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくすることが可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくなることが前記光通信システムにおけるトラフィックから予想されるモデルを用いて可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光通信システム。
  6. 複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUの休止方法であって、
    前記ONUから前記OLTへの上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記ONUから前記OLTに送信する帯域要求手順と、
    前記OLTが、帯域要求のあった前記ONUに対し、前記上り信号の送信時間を指定した送信許可を送信する送信許可手順と、
    前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、前記OLTと送受する許可がなくかつ休止モードへの切替が抑止されていない場合に、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移する休止モード切替手順と、
    前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻に、前記上り信号を送信するデータ送信手順と、
    を順に有するONUの休止方法。
  7. 複数のONU(Optical Network Unit)とOLT(Optical Line Terminal)が光ファイバで接続された光通信システムに備わる前記ONUの休止方法であって、
    前記ONUから前記OLTへの上り信号の送信時間の割り当てを要求する帯域要求を前記ONUから前記OLTに送信する帯域要求手順と、
    前記OLTが、帯域要求のあった前記ONUに対し、予め定められた許容遅延変動時間の範囲又はデータを蓄積可能な時間の範囲で、前記各ONUの送信許可のある時間とない時間の分布を偏在させ、前記各ONUに対する前記上り信号の送信時間を連続して指定し、前記上り信号の送信時間を指定した送信許可を送信する送信許可手順と、
    前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻までの時間が最少休止時間以上であり、休止モードへの切替が抑止されていない場合に、前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移する休止モード切替手順と、
    前記送信許可を受信した前記ONUが、前記送信許可によって指定された時刻に、前記上り信号を送信するデータ送信手順と、
    を順に有するONUの休止方法。
  8. 前記送信許可手順において、前記OLTは、前記OLTから前記ONUへの下り信号のない前記ONUに対して、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は上り信号もない場合に休止命令を送信し、
    前記休止モード切替手順において、前記ONUは、前記休止命令を受けて、休止モードへの遷移の抑止を解除する又は前記ONUの一部の機能を停止させる休止モードに遷移する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のONUの休止方法。
  9. 前記送信許可手順において、
    任意の1つの前記ONUに対して、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの現在の入力帯域によって許容遅延変動量×保証帯域のデータ量又は蓄積可能なデータ量が蓄積する時間以下でありかつ当該休止期間中に他の前記ONUに割り当てた余剰帯域のデータ量の総和が休止中のONUの当該データ量の総和以上である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの許容遅延変動量から当該ONUの保証帯域分の割当に係る時間を減じた時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記光通信システムにおけるトラフィックから当該ONUの輻輳の発生する確率を算出し、算出される確率において前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、当該ONUの保証帯域を維持できる時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくすることが可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信するか、或いは、
    前記上り信号を送信する指定時刻までの時間が、帯域要求があり休止モードにない前記ONUに対する余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比が、休止モードにある前記ONUが活動モードになってから割当される余剰帯域と当該余剰帯域の重みの比と等しくなることが前記光通信システムにおけるトラフィックから予想されるモデルを用いて可能な時間以下である場合に前記休止命令を送信する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のONUの休止方法。
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