JP2013150052A - 通信システム及び通信システムの省電力制御方法 - Google Patents

通信システム及び通信システムの省電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1及び第2の通信装置を含む通信システムで、第1の通信装置の送受信部を周期的にパワーオフする場合に、第2の通信装置から第1の通信装置へ通信接続管理フレームを効率よく通信する。
【解決手段】第1の通信装置は、電力供給の停止の解除・再開通知を第2の通信装置に送信する制御を行う第1の省電力制御部を備え、第2の通信装置は、要求に基づき通信接続管理フレームを生成する第2の通信接続管理フレーム生成部と、通信接続管理フレームの送信要のとき、第2の通信接続管理フレーム生成部に指示して生成した通信接続管理フレームを、第1の通信装置に送信する制御を行う第2の通信接続管理部と、受信した解除・再開通知に対応して、電力供給の周期的な停止の再開前に、前記要求に基づき、通信接続管理フレームの送信要否を判断し、送信要の場合に、第2の通信接続管理部にその機能を実行させる制御を行う第2の省電力制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、少なくとも2つの通信装置間で通信を行う際に、一方の通信装置内の回線終端装置の受信機能を担う機器を周期的にパワーオフする制御により、前記一方の通信装置の省電力化を図る通信システム及び通信システムの省電力制御方法に関するものである。
通信システムでは、電力消費量の低減化を図るために、トラヒックが無いとき又はトラヒック量が少ないときに一方の通信装置内の回線終端装置の送受信機能を担う機器(送信機能を担う機器(簡便のため送信部と呼ぶ)と受信機能を担う機器(簡便のため受信部と呼ぶ)を含み、以下では簡便化のため送受信部と呼ぶ)を周期的にパワーオフさせる省電力制御が行われる。例えば、光ネットワークを利用した通信システムであるPON(Passive Optical Network)システムを例に取ると、同様の省電力制御のためのプロトコルの標準化が検討されており(非特許文献1参照)、技術開発も行われている。なお、PONシステム全般については非特許文献2に記載されている。
PONシステムは、中継局の通信装置が備えるOLT(Optical Line Terminal;中継局回線終端装置)と、利用者端末の通信装置が備えるONU(Optical Network Unit;利用者回線終端装置)と、両者間を接続する光通信回線とを含み、中継局の通信装置と、利用者端末の通信装置と間の通信は、OLTと、ONUと、光通信回線とを介して行われる。
PONシステムでは、ONUが、送信部に対して周期的にパワーオフすることにより省電力化を行う。省電力化を行うとき、ONUは省電力要求をOLTへ送信し、この要求を受信したOLTは、省電力化を許諾できると判断したときは省電力許諾の通知をONUへ送信する(非特許文献1の10.5.4.参照)。省電力許諾の通知を受信したONUは、省電力許諾の通知を受信した旨の通知をOLTに送信するとともに、ONUの送信部に対して、所定の周期で、受信した省電力許諾の通知に含まれるパワーオフの時間(スリープ時間)の間、対象となる機器に対してパワーオフを行う。送信部に対するパワーオフの状態をスリープモードと呼び、パワーオンの状態を非スリープモードと呼ぶ。ONUは、その送信部だけでなく、受信部に対しても周期的なパワーオフを行ってよい。
特許文献1には、ONUの送信部がスリープモードにある場合に、OLTは、そのスリープモードにあるONUに対して、スリープ解除通知用の帯域を割当てるグラントを送信し、ONUは、スリープモード中に送信の必要が生じた場合、スリープ解除通知用の帯域を利用して、OLTにスリープ解除通知を送信し、OLTは、スリープ解除通知を受けると、管理下の該当するONUの状態(モード)を通常状態(非スリープモード)に移し、PONシステム内の通信を復旧することが開示されている。
特許文献2には、複数のONUのうち少なくとも一部のONUは、受信部に電力を供給しながら送信部を休止状態(スリープモード)にする省電力機能を持った送受信部と、省電力機能の対応情報を送受信器を介してOLTへ送信する制御装置とを備え、OLTは、省電力機能の対応情報に基づいて上り(利用者端末から中継局に向かう方向)通信の送信許可情報を生成する制御装置と、省電力機能の対応情報を受信するとともに送信許可情報をONUへ送信する送受信部とを備えたものであることが開示されている。
特許文献3には、OLTは、データフレームの到着間隔、通信信号フローの使用帯域、通信に係るデータフレームを一時的に格納するキュー(データフレームバッファに相当)のキュー長(すなわちデータ格納量)、トラヒック種別のいずれか、又はすべてを観測して得られた情報に基づいて、スリープ時間を動的に決定し、通信終了直後、又は所定の待機時間の経過後に、スリープ時間とスリープ要求とを、ONUに送信することが開示されている。
特許文献4には、OLTは送信バッファにONUへの送信データがないと判断したとき、そのONUに対して下り省電力状態(すなわち、ONUの受信部に対する省電力状態)への要求を行う下り省電力状態遷移要求を送信し、ONUのPON制御部はこの要求に基づき要求されたスリープ時間の間受信バッファを省電力状態とすることが開示されている。
IEEE P.1904.1TM, Service Interoperability in Ethernet(登録商標) Passive Optical Networks(SIEPON), D2.1, 2011.10.28 IEEE Std 802.3(TM)−2008 IEEE Standard for Information technology−Telecommunication and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part3:Carrier sense multiple access with Collision Detection(CSMA/CD) Access Method and Physical Layer Specifications
特開2011−181990号公報 特開2011−223437号公報 国際公開第2010/098262号パンフレット 国際公開第2011/021307号パンフレット
通信システムでは、通信データ(データフレーム)及び省電力制御のための省電力制御フレームの送受信のみでなく、通信システム管理者(ネットワークの場合はネットワーク管理者)の要求により通信接続管理のための通信接続管理フレームの送受信も必要となる。例えばPONシステムでは、OLTとONUとは、通信接続管理を接続管理プロトコルにより実行する。接続管理プロトコルは、通信接続の管理用フレームである通信接続管理フレームをOLTとONUとの間で送受信することによりOLT及びONUで実行される。通信接続管理フレームは、例えばシステムを構成する装置及び回線の保守監視制御機能を担うOAM(Operation Administration and Maintenance)フレーム、及びアクセス時の認証機能を担う認証フレームを含む。
ONUの送受信部に対して周期的なパワーオフを行うことにより省電力制御が行われる場合、OLTからONUへの上記通信接続管理フレームの送信タイミングがONUの受信部に対する周期的なパワーオフの期間と一致することがある。このような場合には、ONUは通信接続管理フレームを受信できず、PON接続管理上の問題が生じる。
非特許文献1及び2にはONUの送受信部を周期的にパワーオフする際に、どのようにしたらOLTからONUへ通信接続管理フレームを効率よく通信することができるかということは記載されていない。また、特許文献1及び2には、送信に関連する省電力化が記載されているだけで、ONUの受信部を省電力化の対象としたときに、どのようにしたら通信接続管理フレームを効率よくONUに通信することができるかという点については記載されていない。特許文献3には、動的に決定されたスリープ時間をONUに送信し、ONUはこのスリープ時間に基づきスリープモードを実行することは記載されているが、どのようにしたら通信接続管理フレームを効率よくONUに通信することができるかという点については記載されていない。特許文献4にも、OTLの送信バッファに送信データがないときに、ONUの受信バッファへの省電力要求を出すことは記載されているが、どのようにしたら、送信バッファに格納されない通信接続管理フレームを効率よくONUに通信することができるかという点については記載されていない。
このような問題は、PONシステムに限らず、イーサネット(登録商標)を利用した他のネットワークシステムを含めて、少なくとも2つの通信装置で構成される通常の通信システムにおいても生じうる。すなわち、一方の通信装置の送受信部を周期的にパワーオフする場合に、通信接続管理フレームの送信タイミングによっては、他方の通信装置から、一方の通信装置に通信接続管理フレームを通信することができなくなる場合が生じうる。このような事態を避け、通信接続管理フレームを他方の通信装置から、一方の通信装置に効率よく通信できる通信システム及び通信システムの省電力制御方法の実現が期待されている。
本願発明は、少なくとも2つの通信装置で構成される通信システムにおいて、一方の通信装置の送受信部を周期的にパワーオフする場合に、他方の通信装置から一方の通信装置へ通信接続管理フレームを効率よく通信することができる通信システム及び通信システムの省電力制御方法を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る通信システムは、第1の送受信部を有する第1の通信装置と、第2の送受信部を有する第2の通信装置とを備え、通信接続管理に関する要求に基づき前記第2の通信装置で生成された前記通信接続管理の内容を示す通信接続管理フレームを含む信号の送受信を前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で行うことにより通信するとともに、前記第1の送受信部への電力供給の周期的な停止を制御する省電力制御を行う通信システムであって、前記第1の通信装置は、前記第1の送受信部で受信される前記通信接続管理フレームに基づき前記第2の通信装置との間の通信接続の管理を行う第1の通信接続管理部と、前記省電力制御の実行時に、該省電力制御の一環として前記電力供給の周期的な停止を解除したとき、前記電力供給の周期的な停止が一時解除された状態であるということを示すとともに前記電力供給の周期的な停止の再開を要求する解除・再開要求通知を前記第1の送受信部を介して前記第2の通信装置に送信する制御を行う第1の省電力制御部と、を備え、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間の通信接続管理に関する要求である管理要求を入力する外部端末と、前記管理要求に基づき、前記通信接続管理の内容を示す通信接続管理フレームを生成する第2の通信接続管理フレーム生成部と、所定の条件下で、前記第2の通信接続管理フレーム生成部に前記通信接続管理フレームの生成を指示し、生成された前記通信接続管理フレームを、前記第2の送受信部を介して前記第1の通信装置に送信する制御を行うと共に前記通信接続管理フレームに基づき、前記第1の通信装置との間の通信接続の管理を行う第2の通信接続管理部と、前記第2の送受信部を介して受信した前記解除・再開要求通知に対して、前記電力供給の周期的な停止の再開前に、前記管理要求に係る前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信要否を判断し、該送信要否の判断結果が送信要の場合を前記所定の条件として、前記通信接続管理フレームの生成及び生成された前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信に関する制御を前記第2の通信接続管理部に実行させる制御を行う第2の省電力制御部と、を備える。
本願発明によれば、少なくとも2つの通信装置で構成される通信システムにおいて、通信システムを構成する第1の通信装置の送受信部を周期的にパワーオフする場合に、通信システムを構成する第2の通信装置から前記第1の通信装置へ通信接続管理フレームを効率よく通信することができる通信システム及び通信システムの省電力制御方法を実現することができる。
ポイント・トゥ・マルチポイントの通信システムの一般的な構成例を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る通信システムの構成例を示すブロック図。 実施形態に係る通信システムのフレームの種類を識別する方法を示す図。 実施形態に係る通信システムの通信接続管理フレーム送信管理テーブルの例を示す図。 実施形態に係る通信システムのSLEEP_INDICATIONメッセージフレームのフォーマットの例を示す図。 実施形態に係る通信システムのSLEEP_ALLOWメッセージフレームフォーマットの例を示す図。 実施形態に係る通信システムのSLEEP_ACKメッセージフレームのフォーマットの例を示す図。 実施形態に係る通信システムの通信接続管理フレームAのフォーマットの例を示す図。 実施形態に係る通信システムの通信接続管理フレームBのフォーマットの例を示す図。 実施形態に係る通信システムの省電力動作シーケンスの例を示す図。 実施形態に係る通信システムの省電力制御方法の例を示すフローチャート。
実施形態
以下図面を参照し、本発明の実施形態について通信システムとしてPONシステムを例に説明する。図1はPONシステムの一般的な構成を、ポイント・トゥ・マルチポイントの通信を行う場合について示している。PONシステムは、中継局1の通信装置(以下では簡便のために中継局1と呼ぶ)が備えるOLT(中継局回線終端装置)6と、利用者端末2(利用者端末2〜2を含む)の通信装置(以下では簡便のために利用者端末2と呼ぶ)が備えるONU(利用者回線終端装置)5〜5と、両者を接続する通信回線(光通信回線)3、3〜3と、光信号を複数に分割する信号分割部4とを含む。ONU5とOLT6とは通信回線3、及び3(i=1〜n)で接続される。ONU5とOLT6とは実質的にはポイント・トゥ・ポイントの場合と同様に通信できるので、以下の説明では特に断らない限り、利用者端末2を利用者端末2と、通信回線3を通信回線3と、ONU5をONU5と記載する。なお、利用者端末2が複数でない場合は、信号分割部4は不要である。
中継局1はイーサネット(登録商標)等のネットワークに接続され、このネットワークと利用者端末2間の情報(データフレーム)の送受信を中継する。中継局1と利用者端末2と間のデータフレーム及び通信接続管理フレームなどのシステムの管理、制御に使用されるフレームの送受信は通信回線3を介して行われる。通信回線3の中継局1側の終端には中継局回線終端装置としてOLT6が設置される。OLT6は、各種フレームの送受信機能を有し、通信回線3を介してONU5と通信を行うとともにONU5の省電力状態を管理する。
利用者端末2は、ネットワークの利用者が使用する端末である。利用者端末2には、通信回線3の利用者側の終端に利用者回線終端装置としてONU5が設置され、ONU5にはパソコンなどの利用者機器が接続される。ONU5はデータフレーム及びシステムの管理、制御に使用されるフレーム(以下では管理・制御フレームと呼ぶ)の送受信機能を有し、ネットワークを介して受信したデータフレームを利用者機器に送信するとともに、受信した管理・制御フレームに基づき、通信システムの接続管理及び送受信部の省電力制御を行う。
信号分割部4は、ポイント・トゥ・マルチポイントの通信を行う場合に通信回線3の途中に設置され、OLT6から送信された信号をn分割し、分割された信号をn本の通信回線3を介してONU5(i=1〜n)に送信し、また、ONU5から通信回線3を介して送信された信号を統合して通信回線3を介してOLT6に送信する。利用者端末2が単独の場合は、信号分割部4は不要である。以下では信号分割部4についてはその説明を省略する。
図2は本発明の実施形態に係る通信システムの構成例を示すブロック図であり、PONシステムのONU5とOLT6の構成例を示す。
ONU5は、受信部10、受信制御部11、送信部12、送信制御部13、フレーム識別部14、通信接続管理部15、省電力制御部16、データフレームバッファ17、通信接続管理フレーム生成部18、省電力制御フレーム生成部19、及びフレーム多重化部20を有する。
OLT6は、送信部30、送信制御部31、受信部32、受信制御部33、帯域制御部34、フレーム識別部35、外部端末36、通信接続管理部37、省電力判断部38、省電力制御部39、データフレームバッファ40、通信接続管理フレーム生成部41、省電力制御フレーム生成部42、及びフレーム多重化部43を有する。
送信部12、30は、データフレーム及び/又はシステムの管理、制御に使用される管理・制御フレーム(後述する通信接続管理フレーム及び/又は省電力制御フレームを指すものとして定義される)を、通信回線3を介して送信する。PONシステムの場合は、送信部12、30は光送信部となり、電気信号で入力されるこれらのフレームを光信号に変換して送信する。
送信制御部13、31は送信部12、30による送信をそれぞれ制御する。ネットワークとしてイーサネット(登録商標)を利用するPONシステムの場合で、OLT6が、複数のONU5を制御する場合は、送信制御部13、31はMPCP(Multi−Point MAC Control Protocol)を利用したMPCP送信制御部となる。この場合は、OLT6の送信制御部31は、後述する帯域制御部34から各ONU5に対する送信帯域情報を取得し、取得した送信帯域情報を各ONU5に送信するように、送信部30を制御する。ONU5の送信制御部13は、受信部10で受信した送信帯域情報を、後述する受信制御部11を介して取得し、この送信帯域情報に従って信号をOLT6に送信するように送信部12を制御する。これにより、複数のONU5からOLT6に送信される信号を時分割多重化し、OLT6での複数のONU5から受信する信号相互の衝突を避ける。
受信部10、32はデータフレーム及び/又は管理・制御フレームを、通信回線3を介して受信する。PONシステムの場合は、受信部10、32は光受信部となり、光信号で受信されるこれらのフレームを電気信号に変換して出力する。
受信制御部11、33は受信部10、32による受信をそれぞれ制御する。受信制御部11は、受信信号から送信帯域情報を抽出して送信制御部13に出力する。送信制御部13は、この送信帯域情報に基づき、送信部12からの信号の送信を制御する。受信制御部33は受信部32から受信されるONU5からの信号のトラヒックを観測して、その結果をトラヒック情報として帯域制御部34に出力する。
帯域制御部34は、受信制御部33からのトラヒック情報に基づき、ONU5に対する送信帯域を決定し、これを送信帯域情報として送信制御部31を介して送信部30からONU5に送信する。ONU5は受信した送信帯域情報に基づき、送信部12から信号を送信する。
フレーム識別部14、35は、受信したフレームの種類を識別する。受信したフレームには、データフレームと管理・制御フレームとが含まれ、管理・制御フレームには、通信接続管理フレームと省電力制御フレームとが含まれ得る。フレーム識別部14、35は、受信したフレームから、データフレーム、通信接続管理フレーム、及び省電力制御フレームを識別する。フレーム識別部14、35は、図3に示すように、各フレームのTypeフィールドに記載されている値によりフレームの種類を識別する。
データフレームは、利用者端末2での利用に供される、ネットワークから取得されるデータ、又は利用者端末2からネットワークに送られるデータで構成され、通信接続管理フレームは通信システムでの通信の接続管理に使用されるフレームで、省電力制御フレームは省電力制御に使用されるフレームである。フレーム識別部14は、受信したフレームの識別後、受信したフレームにデータフレームが含まれる場合は、そのデータフレームを利用者機器に、通信接続管理フレームが含まれる場合は、その通信接続管理フレームを通信接続管理部15に、省電力制御フレームが含まれる場合は、その省電力制御フレームを省電力制御部16に、それぞれ出力する。フレーム識別部35は、受信したフレームの識別後、受信したフレームにデータフレームが含まれる場合は、そのデータフレームをネットワークに、通信接続管理フレームが含まれる場合は、その通信接続管理フレームを通信接続管理部37に、省電力制御フレームが含まれる場合は、その省電力制御フレームを省電力制御部39に、それぞれ出力する。各フレームの具体例については後述する。
通信接続管理フレームには、OAMフレーム、認証フレーム等があり、通信接続管理フレームはこれらを総称したものとして使用される。従って、通信接続管理フレームはOAMフレームである場合や、認証フレームである場合等があり、状況に応じて変化しうる。
通信接続管理部15、37について説明する。通信接続管理部15は、OLT6からの通信接続管理フレームの受信に応じて、通信接続管理フレーム生成部18に対して応答通信接続管理フレームを生成するように指示する。生成された応答通信接続管理フレームは送信部12を介してOLT6に送信される。
通信接続管理部37の説明に先立って、外部端末36について説明する。外部端末36は、通信システム管理者からの各種情報の入力部である。通信システム管理者は通信接続管理に係る各種要求を外部端末36に入力する。外部端末36は、通信接続管理に係る要求が入力されると、通信接続管理部37にその内容を出力する。
通信接続管理部37は、所定の場合に、後述する通信接続管理フレームの送信要否情報を更新するとともに、省電力制御部39から通信接続管理フレームをONU5に送信する必要がある旨通知された場合に、通信接続管理フレーム生成部41に対して通信接続管理フレームを生成し送信するように指示する。所定の場合とは、外部端末36から通信接続管理に係る要求が入力されたとき、及びONU5から送信された応答通信接続管理フレームがOLT6で受信されたときである。
省電力判断部38は、省電力制御部39からの指示に従い、通信接続管理フレームの送信要否を判断し、その判断結果を省電力制御部39に出力する。省電力判断部38は、通信接続管理フレームの送信要否情報を備え、この通信接続管理フレームの送信要否情報に基づき通信接続管理フレームの送信要否を判断する。通信接続管理フレームの送信要否情報は例えば記憶部に通信接続管理フレーム送信管理テーブルの形で記憶される。
図4に通信接続管理フレーム送信管理テーブルを例示する。図4には、ONU5が3台の場合について、これらを識別するONU識別ID(LLID(Logical Link Identification))毎に、通信接続管理フレームに含まれるOAMフレームと認証関連フレームに対してそれぞれ送信の要/不要が示されている。通信接続管理フレームの送信要否情報は図2では図示を省略した記憶部に格納される。
省電力制御部16、39について説明する。省電力制御部16は、省電力化可否、すなわち送受信機能を担う機器(受信部10、受信制御部11、送信部12、及び送信制御部13を含みうる。簡便のため送受信部と呼ぶ。)をパワーオフし、送受信部への電力供給の周期的な停止を制御する省電力制御が可能かどうか、すなわちスリープモードへ移行することが可能かどうかを判断する。可能な場合、省電力制御部16は、省電力制御フレームとして、省電力制御の許諾をOLT6に対して要求する省電力制御許諾要求メッセージフレーム(以下ではSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームと呼ぶ。)を生成するように省電力制御フレーム生成部19に指示する。また、ONU5が、このSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応してOLT6から送信される省電力制御の許諾に関する省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOWメッセージフレーム(後述)を受信した場合、又はONU5において、省電力制御の一環として、スリープモードが一時解除された場合、省電力制御部16は、省電力制御フレーム生成部19に対して、省電力制御フレームであるSLEEP_ACKメッセージフレーム及びSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを生成するように指示する。更に、省電力制御部16は、SLEEP_ACKメッセージフレームの内容に対応した処理を実行する。なお、省電力制御部16は、ONU5のトラヒック情報に基づき、省電力制御の可否を判断する。ONU5は、受信制御部11と送信制御部13でトラヒック情報を取得する。
SLEEP_ACKメッセージフレームには、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレーム、SLEEP_ACK(Tx)メッセージフレーム、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレーム等がある。SLEEP_ACK(Tx)メッセージフレーム、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームは、ONU5がOLT6から受信するSLEEP_ALLOWメッセージフレームであるSLEEP_ALLOW(Tx)メッセージフレーム、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームに対応する応答として生成される。ここで、”WakeUp”は非スリープモード又は起床モードであることを、”TRx”及び”Tx”はそれぞれパワーオフの許諾対象機器が送受信部、送信部であることを示す。従って、SLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームは、省電力制御への移行を許諾しないことを示す省電力制御不可メッセージフレームであり、SLEEP_ALLOW(Tx)メッセージフレーム、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレーム等は、省電力制御への移行を許諾することを示す省電力制御許諾メッセージフレームである。ここでは省電力制御への移行対象機器は送受信部であるとして説明する。
SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームは、省電力制御の一環としてスリープモードが一時解除された場合に出され、非スリープモードすなわち起床モードであることを示す起床メッセージフレームということができる。SLEEP_ACK(Tx)メッセージフレーム、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームは共に省電力制御許諾メッセージフレームに対する応答として省電力制御開始メッセージフレームということができる。
具体的には、ONU5がSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを受信した場合、省電力制御部16は、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームの生成を省電力制御フレーム生成部19に指示すると共に、送受信部に対してスリープ設定信号と所定時間経過後のスリープ解除信号とをSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームの内容に対応して所定周期で出力する。送受信部の各機器は、スリープ設定信号の入力によりパワーオフとなり、スリープ解除信号の入力によりパワーオンとなるため、スリープ設定信号の入力からスリープ解除信号の入力までの時間がONU5のスリープ時間となり、スリープ解除信号の入力から次のスリープ設定信号の入力までの時間がONU5の非スリープ時間となる。これにより送受信部は、パワーオフ状態(スリープモード)とパワーオン状態(非スリープモード)とを交互に所定の周期で繰り返す。
更に、省電力制御部16は、スリープ解除信号が出力されると、スリープモードが解除され、非スリープモードすなわち起床モードになったことを示す省電力制御フレームであるSLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレーム(起床メッセージフレームということもできる。)と、省電力制御の許諾(この場合は省電力制御再開の許諾となる)をOLT6に対して要求する省電力制御フレームであるSLEEP_INDIACATIONメッセージフレーム(省電力制御許諾要求メッセージフレーム)とを生成するように省電力制御フレーム生成部19に指示する。SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームは、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームと同じフォーマットで構成され、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームは、省電力制御許諾要求フレームと同じ内容かつ同じフォーマットで構成されることができる。なお、生成されたこれらのメッセージフレームは、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレーム及びSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームの順に、省電力制御の一環としてのスリープモードの解除通知として、送信部12を介してOLT6に送信される。このスリープモードの解除通知は、電力供給の周期的な停止が一時解除された状態であるということを示すとともに電力供給の周期的な停止の再開を要求する解除・再開要求通知ということができる。
省電力制御部39は、OLT6が、ONU5から、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを受信したとき、ONU5が省電力制御に移行することが可能かどうかを省電力判断部38を介して判断し、その判断結果に従って、省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOWメッセージフレームを生成するように省電力制御フレーム生成部42に指示する。SLEEP_ALLOWメッセージフレームは、上記の通り、SLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレーム、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレーム、SLEEP_ALLOW(Tx)メッセージフレーム等の中のいずれかである。
また、OLT6が、ONU5からSLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームとこれに続けてSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを受信した場合は、省電力制御部39は、まず、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームに対する処理を実行し、その後、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対する処理を実行する。
具体的には、省電力制御部39は、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームに対する処理として、省電力判断部38に対して通信接続管理フレームの送信要否を判断するように指示し、省電力判断部38からその判断結果を取得する。判断結果が「送信不要」の場合は、省電力制御部39は、省電力制御可能と判断し、省電力制御フレーム生成部42に対して、省電力制御への移行を許諾する省電力制御フレームである省電力制御許諾メッセージフレーム(SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレーム)を生成するように指示する。
一方、省電力制御部39は、省電力判断部38から取得した判断結果が、通信接続管理フレームの「送信要」の場合、その旨を通信接続管理部37に通知するとともに、省電力制御、すなわち送受信部をパワーオフすること、ができないと判断し、省電力制御フレーム生成部42に対して、スリープモードへの移行を許可する省電力制御フレームである省電力制御許諾メッセージフレーム(SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレーム)の生成を指示しない。
データフレームバッファ17、40は、送信用データフレームを一時的に格納しておく記憶部である。データフレームバッファ17に格納されたデータフレームは、所定のタイミングで、フレーム多重化部20に読み出されて、後述する時分割多重化処理を経て、送信制御部13を介して送信部12から送信される。データフレームバッファ40に格納されたデータフレームは、所定のタイミングで、フレーム多重化部43に読み出されて、後述する時分割多重化処理を経て、送信制御部31を介して送信部30から送信される。いずれの場合も、所定のタイミングとは、ONU5の受信部10と受信制御部11及び送信部12と送信制御部13が非スリープモードのときである。
通信接続管理フレーム生成部18、41は、それぞれ通信接続管理部15、37の指示に従って通信接続管理フレームを生成し、生成した通信接続管理フレームをそれぞれフレーム多重化部20、43に出力する。
省電力制御フレーム生成部19、42は、それぞれ省電力制御部16、39の指示に従って省電力制御フレームを生成し、生成した省電力制御フレームをそれぞれフレーム多重化部20、43に出力する。
フレーム多重化部20、43は送信の対象となるデータフレーム、通信接続管理フレーム、及び省電力制御フレームを時分割多重化により統合する。時分割多重化の対象となるのは、送信タイミングの際に、送信要求のある通信接続管理フレームと省電力制御フレーム、及びデータフレームバッファ17、40にそれぞれ格納されているデータフレームである。従って、データフレーム、通信接続管理フレーム、及び省電力制御フレームの全てが常に時分割多重化により統合されるわけではない。統合された信号は、それぞれ送信制御部13、31を介して送信部12、30に出力される。
これまで説明した各種フレームの例を図5−10に示す。図5は、省電力制御フレームの一種であるSLEEP_INDICATIONメッセージフレームのフォーマットの例を、図6は、SLEEP_ALLOWメッセージフレームのフォーマットの例を、図7は、SLEEP_ACKメッセージフレームのフォーマットの例を、図8、図9はそれぞれ通信接続管理フレームA、Bのフォーマットの例を示す。図8は、通信接続管理フレームの一種である暗号方式取得時のOAMフレームのフォーマットの例を、図9は、通信接続管理フレームの一種であるONU5のMACアドレス確認時の認証フレームのフォーマットの例である。
いずれも、Length/Typeフィールドの値により図3に示すようにフレームの種類が識別され、更にMessage IDフィールドの値により省電力制御フレームの種類が識別され、PowerDownModeフィールドの値により省電力制御フレームの”WakeUp”、”TRx”、”Tx”等が識別される。
なお、図8では暗号方式取得時のOAMフレームは、(a)ONU設定情報取得要求OAMフレームフォーマット、及び(b)ONU設定情報回答OAMフレームフォーマットに分けて示されている。それぞれは通信接続管理フレーム及び応答通信接続管理フレームに対応している。ONU設定情報取得要求/回答の識別は図中のOpcodeフィールドの値による。図9では認証フレームは、(a)認証要求フレームフォーマット、及び(b)認証応答フレームフォーマットに分けて示されている。それぞれは通信接続管理フレーム及び応答通信接続管理フレームに対応している。要求/応答の識別は図中のCodeフィールドの値による。
次にこの通信システムの一般的な動作を、PONシステムを例にとり説明する。PONシステムは、ディスカバリシーケンスで起動する(非特許文献2参照)。起動後、OLT6は、ONU5に対して、ONU5からOLT6への送信を許可する上り送信許可情報であるMPCPゲートフレーム(非特許文献2参照)を送信し、ONU5はそれに対して指示されたタイミングで、ゲートフレームによりOLT6に対して信号を送信する。また、ONU5はレポートフレーム(非特許文献2参照)を使用してOLT6に対して帯域を要求することが出来る。この帯域情報もMPCPゲートフレームに帯域許可情報として含まれ、ONU5はこの帯域許可情報に従ってOLT6に対して信号を送信する。複数のONU5に対して異なる帯域許可情報を設定することにより、信号の時分割多重化が行われることになり、複数のONU5からOLT6に信号を送信する場合の信号相互の衝突を回避することができる。
OLT6の送信制御部31はMPCPゲートフレームを生成し、送信部30は、MPCPゲートフレームを光信号に変換し、ONU5に送信する。
ONU5では、受信部10は光信号を受信し、これを電気信号に変換する。受信制御部11はこの電気信号からMPCPゲートフレームを抽出し、その中に含まれる帯域許可情報を送信制御部13に通知する。送信制御部13は、帯域許可情報に従い、フレーム多重化部20からの信号を送信部12で光信号に変換し、OLT6に送信する。
次に、省電力制御に係る動作を図10に示す省電力動作シーケンスに基づいて説明する。図10に示す省電力動作シーケンスは、ONU5及びOLT6の省電力制御に係る動作を通信接続管理部15、37及び省電力制御部16及び39を対象として示す。この例ではONU5の送受信部を省電力の対象とし、ONU5の送受信部のパワーオフの状態も明示している。
まず、省電力制御の開始に伴い、ONU5において、省電力制御部16は、省電力制御、すなわち送受信機能を担う機器である受信部10、受信制御部11、送信部12、及び送信制御部13をパワーオフすることが可能かどうかを判断し、可能な場合、省電力要求Aの処理を実行する(ステップS1)。すなわち、省電力制御部16は、省電力許諾を要求する省電力制御フレームをOLT6に対して送信する制御を実行する。具体的には、省電力制御部16は、省電力制御フレーム生成部19に対して、省電力許諾を要求する省電力制御フレームであるSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを生成するように指示する。生成されたSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームは、フレーム多重機能20で、データフレームバッファ17に格納されたデータフレーム及び通信接続管理フレーム生成部18で生成された通信接続管理フレームがあればそれらと時分割多重化され、送信制御部13から送信部12に出力され、送信信号として送信部12からOLT6に送信される。
OLT6では、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを受信し、ONU5に対して省電力制御を許諾できるかどうかを判断する(ステップS2)。具体的には、受信部32で受信されたONU5からの送信信号から、フレーム識別部35は、省電力制御フレーム、すなわちここではSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを識別し、省電力制御部39に出力する。省電力制御部39は、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを受けて、省電力許諾可否、すなわち省電力制御の許諾可否を判断する。
OLT6は、省電力を許諾できないと判断した場合(ステップS2;NO)、ONU5に対して省電力不可処理を行う。この処理は図10では図示を省略している。具体的には、省電力制御部39は、省電力制御フレーム生成部42に対して、省電力不可を通知する省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームの生成を指示する。省電力制御フレーム生成部42は、SLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームを生成する。フレーム多重化部43は、SLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームを、データフレームバッファ40に格納されたデータフレーム、及び通信接続管理フレーム生成部41で生成された通信接続管理フレームがあればそれらと時分割多重化し、多重化されたフレームは、送信制御部31から送信部30に出力され、送信部30からONU5に送信される。これにより省電力不可を示すSLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームがONU5に通知される。ONU5がこの通知を受けることにより、当面の省電力要求Aに係る処理は終了する。
OLT6は、省電力許諾可能と判断した場合(ステップS2;YES)、ONU5に対して省電力許諾処理を行う(ステップS3)。具体的には、省電力制御部39は、省電力制御フレーム生成部42に対して、省電力許諾の省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームの生成を指示する。省電力制御フレーム生成部42は、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを生成する。フレーム多重化部43は、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを、データフレームバッファ40に格納されたデータフレーム、及び通信接続管理フレーム生成部41で生成された通信接続管理フレームがあればそれらと時分割多重化し、多重化されたフレームは、送信制御部31から送信部30に出力され、送信部30からONU5に送信される。これにより省電力許諾を示すSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームがONU5に通知される。
ONU5は、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを受信し、省電力処理を実行する(ステップS4)。具体的には、ONU5は、OLT6からの信号を受信し、フレーム識別部14は、受信された信号からSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを識別し、識別されたSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを省電力制御部16に出力する。省電力制御部16は、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを入力し、省電力制御フレーム生成部19にSLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームの生成、送信を指示する。生成されたSLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームは、フレーム多重化部20、送信制御部13を介して送信部12からOLT6に送信される。また、省電力制御部16は、SLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームの生成、送信の指示と共に送受信部に対してスリープ設定信号を送信する。送受信部は、このスリープ設定信号の受信により所定の周期で所定時間(スリープ時間)パワーオフとなる。
省電力制御部16は、タイマを備え、スリープ設定信号によりタイマを動作させて、予め設定されているスリープ時間または、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレーム内に含まれるスリープ時間の経過後にスリープ解除信号を、送受信部に対して送信する。送受信部はスリープ解除信号の受信によりパワーオンとなる。図10ではこの処理についてはスリープ設定信号とスリープ解除信号と送受信部のパワーオフ時間(スリープ時間)を示すだけとし、ステップ番号についてはこれを省略している。
省電力制御部16は、送受信部をパワーオンして、予め設定されている非スリープ時間(通常動作を行う時間)経過後に、省電力要求Bの処理を実行する(ステップS5)。すなわち、省電力制御部16は、省電力制御フレーム生成部19に、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームとSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームの2種類のフレームを生成送信するように指示し、これまで説明した処理と同様の処理により、この2種類のメッセージフレームが、OLT6へ送信される。
OLT6による上記2種類のメッセージフレームの受信後、OLT6の省電力制御部39は、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームに対応して、省電力許諾可否を判断する(ステップS6)。具体的には、省電力制御部39は、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームを受信すると、省電力判断部38に通信接続管理フレームの送信要否を問い合わせ、省電力判断部38から送信要否の判断結果を取得する。図10に示す例では、この段階ではONU5に対応して通信接続管理フレームの送信要求がないとする。例えば、ONU5が図4に示す通信接続管理フレーム送信管理テーブルのONU識別ID(LLID)が0003に対応するものであるとすると、図4ではOAMフレーム及び認証フレームのいずれに対しても送信不要となっている。これが、通信接続管理フレームの送信要求がない場合に該当する。このとき、省電力判断部38は、通信接続管理フレームについて送信不要という判断を行い、省電力制御部39は、省電力判断部38からその判断結果を取得する。省電力制御部39は、判断結果を取得して、SLEEP_INDICATIONメッセージフレームに対して省電力制御を許諾する判断を行う(ステップS6;YES)。
省電力制御部39は、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応して省電力制御を許諾する(ステップS6;YES)と、省電力許諾処理を実行する(ステップS7)。具体的には、省電力制御部39は、省電力制御フレーム生成部42に対して、省電力を許諾する省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームの生成を指示する。生成されたSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームはこれまで説明した処理と同様の処理により送信部30からONU5に送信される。スリープモードへの移行が周期的に行われることから、その後はステップS8、S9でステップS4、S5と同様な処理が繰り返される。
ステップS10では、ステップS6と同様の処理が行われるが、図10に示す例では、この段階でONU5に対応して通信接続管理フレームの送信要求があるとする。この場合は、省電力制御部39は、通信接続管理フレームの送信要否を省電力判断部38に問い合わせ、送信要の判断結果を取得することにより、省電力許諾不可と判断し、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応して省電力制御を許諾しない旨を通信接続管理部37に通知する(ステップS10;NO)。なお、通信接続管理フレームの送信要求は、外部端末36を介して、通信接続管理フレームを特定して入力される。「通信接続管理フレームを特定して」とは、例えば図4に示す例では、OAMフレームか認証フレームかを特定するという意味である。通信接続管理フレームの送信要求が外部端末36を介して入力されると、通信接続管理部37は、入力された情報に基づき、図4に示す通信接続管理フレーム送信管理テーブルの該当するONU識別ID(LLID)の特定された通信接続管理フレームに対して、その送信要否の情報を、「送信要」に更新する。例えば、ONU識別ID(LLID)が0001のONU5に対してOAMフレームの送信要求があると、図4に示す通信接続管理フレーム送信管理テーブルのONU識別ID(LLID)が0001の場合に示されているようにOAMフレームが「送信要」となる。省電力判断部38は、更新された通信接続管理フレーム送信管理テーブルに基づき、通信接続管理フレームの送信要否を判断する。
通信接続管理フレームの送信が必要で、省電力制御部39が省電力制御を許諾しない場合(ステップS10;NO)は、通信接続管理部37は、通信接続管理フレームの送信に係る処理を実行する(ステップS11)。具体的には、通信接続管理部37は、省電力制御部39から省電力制御を許諾しない旨の通知を受け、外部端末36から入力された通信接続管理フレームの送信要求に基づき、通信接続管理フレーム生成部41に対して通信接続管理フレームの生成を指示する。生成された通信接続管理フレームは、フレーム多重化部43、送信制御部31、送信部30を介してOLT6からONU5に送信される。図8(a)及び図9(a)に、それぞれ通信接続管理フレームがOAMフレームの場合及び認証フレームの場合についてのOLT6からONU5に送信される通信接続管理フレームの例を示す。
ONU5は、OLT6から送信された通信接続管理フレームを受信し、OLT6に対して応答通信接続管理フレームを送信する(ステップS12)。具体的には、OLT6から送信された信号から、受信制御部11、フレーム識別部14を介して通信接続管理フレームが識別され、識別された通信接続管理フレームは、通信接続管理部15に入力される。通信接続管理部15は、通信接続管理フレーム生成部18に対して、入力された通信接続管理フレームに対する応答として応答通信管理接続フレームを生成するように指示する。生成された応答通信管理接続フレームは、フレーム多重化部20、送信制御部13、及び送信部12を介してONU5からOLT6に送信される。図8(b)及び図9(b)に、それぞれ通信接続管理フレームがOAMフレームの場合及び認証フレームの場合についてのONU5からOLT6に送信される応答通信接続管理フレームの例を示す。
OLT6の通信接続管理部37は、ONU5から応答通信接続管理フレームを受信することにより、通信接続管理フレームを再度送信する必要がなくなったと判断し、通信接続管理フレーム送信管理テーブルを更新する(ステップS13)とともに、SLEEP_INDICATIONに対する処理を実行する(図10では図示を省略)。具体的には、ONU5から送信された信号を受信部32で受信し、受信した信号から、受信制御部33、フレーム識別部35を介して応答通信接続管理フレームが識別され、識別された応答通信接続管理フレームは、通信接続管理部37に入力される。通信接続管理部37は、応答通信管理接続フレームを受信すると、通信接続管理フレームを再度送信する必要がなくなったと判断し、省電力判断部38が有する通信接続管理フレーム送信管理テーブルの該当する通信接続管理フレームの送信要否情報を「送信不要」に更新する。その後、図10では図示を省略しているが、OLT6は、外部端末36から新規に通信接続管理フレームの送信要求が入力されなければステップS6〜S8の処理と同じ処理を実行し、外部端末36から新規に通信接続管理フレームの送信要求が入力されればステップS10〜S12の処理と同じ処理を実行する。
以上の省電力動作シーケンスをフローチャートで示すと、図11に示すようになる。図11は通信システムの省電力制御方法の例を示すフローチャートである。省電力化処理の開始に伴い、ONU5の省電力制御部16は、送受信機能を担う機器である受信部10、受信制御部11、送信部12、及び送信制御部13をパワーオフすることが可能かどうかを判断し、可能な場合、省電力要求Aの処理を実行する(ステップS20)。この処理は図10のステップS1の省電力要求Aの処理と同じ処理内容であり、ONU5からOLT6に省電力許諾を要求する省電力制御フレームであるSLEEP_INDICATIONメッセージフレームが送信される。
OLT6は、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを受信し、ONU5に対して省電力許諾可能かどうかを判断する(ステップS21)。この処理は図10のステップS2の処理と同じ処理内容であり、ONU5は、受信部32で受信されたONU5からの送信信号から、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームを識別し、省電力許諾可否を判断する。
OLT6は、省電力許諾不可と判断した場合(ステップS21;NO)、ONU5に対して省電力不可処理を行う(ステップS22)。この処理は図10では図示を省略している。具体的には、OLT6は、ONU5に対して、省電力不可の省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOW(WakeUp)メッセージフレームを送信する。
OLT6は、省電力許諾可能と判断した場合(ステップS21;YES)、ONU5に対して省電力許諾処理を行う(ステップS23)。この処理は図10のステップS3又はS7の処理と同じ処理内容であり、OLT6は、省電力許諾の省電力制御フレームであるSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームをONU5に送信する。
ONU5は、SLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを受信し、省電力処理を実行する(ステップS24)。この処理は図10のステップS4又はS8の処理と同じ処理内容であり、ONU5は、OLT6からSLEEP_ALLOW(TRx)メッセージフレームを受信し、その応答としてSLEEP_ACK(TRx)メッセージフレームをOLT6に送信するとともに、ONU5の送受信部を、所定の周期で所定時間(スリープ時間)パワーオフとする。
ONU5は、内蔵のタイマによってパワーオフの時間を計測し、設定されたスリープ時間を経過したかどうかを判断し(ステップS25)、スリープ時間が経過していない場合(ステップS25;NO)、経過するまで送受信部のパワーオフを継続し、経過後パワーオンとする。この処理は図10では図示が省略されている。
ONU5は、省電力動作を終了するかどうかについて判断し(ステップS26)、終了と判断した場合(ステップS26;YES)省電力関連処理を終了する。終了しないと判断したとき(ステップS26;NO)は省電力動作を継続するべく次のステップS27の処理に移行する。省電力動作を終了するかどうかの判断の条件は、予め設定されている省電力動作の継続時間を経過したかどうか、又はスリープモードの繰り返し回数を予め設定しておき、その回数に達したかどうか等、各種考えられるが、それらのいずれの条件であっても良い。この処理は図10では明示されていない。
ONU5は、スリープ時間が経過すると、送受信部をパワーオンして、予め設定されている非スリープ時間(通常動作を行う時間)経過後に、省電力要求Bの処理を実行する(ステップS27)。この処理は、図10のステップS5の処理と同じ処理内容である。具体的には、ONU5は、起床メッセージフレームであるSLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームと省電力許諾を要求するフレームであるSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームの2種類のメッセージフレームをOLT6に送信し、ONU5の送受信部を非スリープ状態にしておく。
OLT6は上記2種類のメッセージフレームの受信後、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームに対応して、通信接続管理フレームの送信要求の有無を判断し、その結果に応じてSLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応する省電力諾否の判断を行う(ステップS28)。この処理は、図10のステップS6又はS10の処理と同じ処理内容である。具体的には、OLT6は、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームを受信すると、省電力制御部39は、省電力判断部38を介して通信接続管理フレームの送信要否の判断結果を取得する。省電力制御部39は、送信不要の判断結果を取得すると、省電力許諾を要求するSLEEP_INDICATIONメッセージフレームに対して省電力を許諾する判断をし(ステップS28;YES)、送信要の判断結果を取得すると、省電力許諾を要求するSLEEP_INDICATIONメッセージフレームに対して省電力の許諾を許諾しない判断をする(ステップS28;NO)。
省電力制御部39は、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応して省電力を許諾するという判断をする(ステップS28;YES)と、ステップS23の処理に戻り、省電力許諾処理に係る処理を実行し、その後ステップS24以降を実行する。
省電力制御部39が、SLEEP_INDIACATIONメッセージフレームに対応して省電力を許諾しないという判断をする(ステップS28;NO)と、OLT6は、通信接続管理フレームの送信処理を実行する(ステップS29)。この処理は、図10のステップS11の処理と同じ処理内容である。具体的には、OLT6は、外部端末36から入力された通信接続管理フレームの送信要求に対応した通信接続管理フレームを生成しONU5に送信する。
ONU5は通信接続管理フレームを受信し、受信に対する応答として応答通信接続管理フレームをOLT6に送信する(ステップS30)。この処理は、図10のステップS12の処理と同じ処理内容である。
OLT6は、ONU5から応答通信接続管理フレームを受信すると、通信接続管理フレーム送信管理テーブルを更新する(ステップS31)とともに、ステップS28へ戻り、SLEEP_INDICATIONに対する処理を実行する。ステップS31の処理は図10のS13の処理と同じ処理内容である。このときの通信接続管理フレーム送信管理テーブルの更新は、該当する通信接続管理フレームの送信「要」を「不要」と更新する。ステップS31の後、ステップS21ではなくステップS28に戻ることにより、ステップS28からS31までの処理を実行している間に外部端末36から新規の通信接続管理フレームの送信要求があった場合に、これに対応することが可能となる。なお、図10では、ステップS28に戻る処理については図示が省略されている。
上記実施形態に係るPONシステムでは、ONU5の送受信機能を担う機器を周期的にパワーオフすることにより省電力化を図る場合に、毎周期パワーオフ後にパワーオン(すなわちスリープ解除)するタイミングで、ONU5からOLT6に対して起床メッセージフレームとこれに続けて省電力制御許諾要求メッセージフレームを送信するようにした。そのため、OLT6は、省電力制御許諾要求メッセージフレームの前に起床メッセージフレームを受信することができる。従って、OLT6は、電力制御許諾要求メッセージフレームに対する処理である省電力許諾に係るメッセージフレームを送信する前に、通信接続管理フレームの送信要求の有無を判断することができ、送信要求有りの場合に、通信接続管理フレームをONU5に送信するようにしたので、OLT6からONU5へ通信接続管理フレームを効率よく通信することができる。この効果は、これまで説明した通信システムの省電力制御方法の場合も同様である。
これまでの説明では、ONU5は、毎周期パワーオフ後にパワーオン(すなわちスリープ解除)するタイミングで、起床メッセージフレーム(SLEEP_ACK(Wakeup)メッセージフレーム)及び省電力制御許諾要求メッセージフレーム(SLEEP_INDIACATIONメッセージフレーム)の二種類のメッセージフレームをOLT6に送信するが、起床メッセージフレームは他のSLEEP_ACKメッセージフレームと同じフォーマットを利用しているため、システム設計の効率化を図ることができる。また、省電力制御許諾要求メッセージフレームを図10に示す省電力化処理Aの省電力制御許諾要求メッセージフレームと同じにしたことによっても同様の効果を奏することができる。
ONU5は、毎周期パワーオフ後にパワーオン(すなわちスリープ解除)するタイミングで、起床メッセージフレーム(SLEEP_ACK(Wakeup)メッセージフレーム)及び省電力制御許諾要求メッセージフレーム(SLEEP_INDIACATIONメッセージフレーム)の二種類のメッセージフレームを省電力制御フレーム生成部42を介して生成し、OLT6に送信するが、省電力制御フレーム生成部42は、起床メッセージフレームと省電力制御許諾要求メッセージフレームとを合わせて一つにした修正INDICATIONメッセージフレームを解除通知(すなわち解除・再開要求通知)に係るメッセージフレームとして生成してもよい。このメッセージフレームは予め登録したメッセージIDにより識別可能とし、その機能は起床メッセージフレームと就寝メッセージフレームのそれぞれの機能を統合したものとする。このようにしてもPONシステムの省電力処理はこれまでと同様に機能させることができ、PONシステムは、上記と同様の効果を奏することができる。
これまでの説明では、ONU5は、毎周期パワーオフ後にパワーオン(すなわちスリープ解除)するタイミングで、起床メッセージフレーム(SLEEP_ACK(Wakeup)メッセージフレーム)と省電力制御許諾要求メッセージフレーム(SLEEP_INDIACATIONメッセージ不レム)とをOLT6に対して生成送信するが、この送信を、n周期(nは自然数)に1回のタイミングで送信し、送信しない周期では、スリープ設定とスリープ解除を予め決められた時間で、繰り返すことで、省電力化を実現してもよい。
このような間引きにより、通信接続管理フレーム送受信の効率、応答性は劣るが、省電力処理が一部簡便になるため、その分省電力化の効果が改善される。
省電力判断部38が通信接続管理フレームの送信要否の判断に使用する通信接続管理フレームの送信要否情報は、記憶部に記憶されているとしたが、この記憶部はハードディスクのような長期間記憶保持できる機能を有するものであっても、一時的な記憶機能しか有さないRAM(Random Access Memory)のようなものであっても良い。いずれの場合であっても本通信システム、及び省電力制御方法は、これまで説明した効果と同様の効果を有する。また、テーブル形式で記憶させることにより通信接続管理フレームの送信要否情報の更新管理が容易になるという効果を奏することができる。
省電力制御部39は、SLEEP_ACK(WakeUp)メッセージフレームに対する処理として、省電力判断部38に対して通信接続管理フレームの送信要否を判断するように指示し、省電力判断部38からその判断結果を取得し、その判断結果に基づいて、省電力制御可否を判断するとした。しかし、省電力制御部39は省電力判断部38の機能を包含してもよい。例えば、外部端末36から入力された通信接続管理に係る要求を、通信接続管理部37を介して省電力制御部39に入力し、省電力制御部39は、この入力に基づき通信接続管理フレームの送信要否を判断し、送信要の場合は省電力制御許諾不可と判断してもよい。これにより、より簡単な構成でこれまで説明した効果と同様の効果を奏することができる。
本実施形態に係る通信システムの省電力化処理はPONシステムに限定される必要はなく、通常のイーサネット(登録商標)システム等、少なくとも2台の一般的な通信装置で構成される通信システムに対しても、同様の構成で一方の通信装置から他方の通信装置へ通信接続管理フレームを効率よく通信することができる。また、図11に示すフローチャートによれば通信システムの省電力制御方法を実現することができる。
1 中継局
2、2〜2 利用者端末
3、3〜3 通信回線
4 信号分割部
5、5〜5 利用者回線終端装置(ONU)
6 中継局回線終端装置(OLT)
10 受信部
11 受信制御部
12 送信部
13 送信制御部
14 フレーム識別部
15 通信接続管理部
16 省電力制御部
17 データフレームバッファ
18 通信接続管理フレーム生成部
19 省電力制御フレーム生成部
20 フレーム多重化部
30 送信部
31 送信制御部
32 受信部
33 受信制御部
34 帯域制御部
35 フレーム識別部
36 外部端末
37 通信接続管理部
38 省電力判断部
39 省電力制御部
40 データフレームバッファ
41 通信接続管理フレーム生成部
42 省電力制御フレーム生成部
43 フレーム多重化部

Claims (8)

  1. 第1の送受信部を有する第1の通信装置と、第2の送受信部を有する第2の通信装置とを備え、通信接続管理に関する要求に基づき前記第2の通信装置で生成された前記通信接続管理の内容を示す通信接続管理フレームを含む信号の送受信を前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で行うことにより通信するとともに、前記第1の送受信部への電力供給の周期的な停止を制御する省電力制御を行う通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記第1の送受信部で受信される前記通信接続管理フレームに基づき前記第2の通信装置との間の通信接続の管理を行う第1の通信接続管理部と、
    前記省電力制御の実行時に、該省電力制御の一環として前記電力供給の周期的な停止を解除したとき、前記電力供給の周期的な停止が一時解除された状態であるということを示すとともに前記電力供給の周期的な停止の再開を要求する解除・再開要求通知を前記第1の送受信部を介して前記第2の通信装置に送信する制御を行う第1の省電力制御部と、を備え、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間の通信接続管理に関する要求である管理要求を入力する外部端末と、
    前記管理要求に基づき、前記通信接続管理の内容を示す通信接続管理フレームを生成する第2の通信接続管理フレーム生成部と、
    所定の条件下で、前記第2の通信接続管理フレーム生成部に前記通信接続管理フレームの生成を指示し、生成された前記通信接続管理フレームを、前記第2の送受信部を介して前記第1の通信装置に送信する制御を行うと共に前記通信接続管理フレームに基づき、前記第1の通信装置との間の通信接続の管理を行う第2の通信接続管理部と、
    前記第2の送受信部を介して受信した前記解除・再開要求通知に対して、前記電力供給の周期的な停止の再開前に、前記管理要求に係る前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信要否を判断し、該送信要否の判断結果が送信要の場合を前記所定の条件として、前記通信接続管理フレームの生成及び生成された前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信に関する制御を前記第2の通信接続管理部に実行させる制御を行う第2の省電力制御部と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記第1の通信装置は、前記第1の省電力制御部の指示により前記省電力制御の内容を示す第1の省電力制御メッセージフレームを生成する第1の省電力制御フレーム生成部を備え、
    前記第1の省電力制御部は、前記第1の省電力制御メッセージフレームとして、前記省電力制御の開始前に、前記省電力制御の開始許諾を前記第2の通信装置に対して要求する内容の省電力制御許諾要求メッセージフレーム、及び前記第2の通信装置から送信された省電力制御の実行許諾の通知を前記第1の送受信部を介して受信した際に、前記省電力制御を開始する旨を通知する省電力制御開始メッセージフレームを、前記第1の省電力制御フレーム生成部に生成させる指示を出し、生成された前記省電力制御許諾要求メッセージフレーム及び前記省電力制御開始メッセージフレームを、それぞれの生成時に前記送受信部を介して前記第2の通信装置に送信する制御を行うとともに、前記解除・再開通知の送信の際、前記電力供給の周期的な停止を一時解除した状態であることを示す起床メッセージフレーム、及び前記省電力制御許諾要求メッセージフレームと同じ内容の他の省電力制御許諾要求メッセージフレームを、前記第1の省電力制御メッセージフレームとして、前記第1の省電力制御フレーム生成部に生成させる指示を出し、生成された前記起床メッセージフレーム及びこれに続けて前記他の省電力制御許諾要求メッセージフレームを前記解除・再開通知とし、
    前記第2の通信装置は、前記第2の省電力制御部の指示により前記省電力制御の内容を示す第2の省電力制御メッセージフレームを生成する第2の省電力制御フレーム生成部を備え、
    前記省電力制御の実行許諾の通知は、前記第2の省電力制御部が、前記第2の送受信部を介して受信した前記省電力制御許諾要求メッセージフレームに対する応答である省電力制御許諾メッセージフレームを前記第2の省電力制御フレームとして前記第2の省電力制御フレーム生成部に生成させる指示を出し、生成された前記省電力実行許諾メッセージフレームを、前記第2の送受信部を介して送信する制御を行うことによる、前記第1の通信装置への通知であり、
    前記第2の省電力制御部は、前記起床メッセージフレームに対応して、前記電力供給の周期的な停止の再開前に、前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信要否を判断し、該送信要否の判断結果が送信要の場合に、前記通信接続管理フレームの生成及び生成された前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信に関する制御を前記第2の通信接続管理装置に実行させる制御を行い、その後に、前記省電力制御許諾要求メッセージフレームに対して前記省電力制御の実行許諾の通知を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記起床メッセージフレームは、前記省電力制御開始メッセージフレームと同じフォーマットで構成され、
    前記他の省電力制御許諾要求メッセージフレームは、前記省電力制御許諾要求メッセージフレームと同じフォーマットで構成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第2の通信装置は、
    通信接続管理フレームの送信要否を規定する送信要否情報を記憶する記憶部を備え、
    前記第2の省電力制御部は、前記記憶部に記憶された前記送信要否情報に基づき、前記管理要求に対応した前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信要否を判断する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記第1の通信装置は第1の通信接続管理フレーム生成部を備え、
    前記第1の通信接続管理部は、前記第2の通信装置から送信され前記第1の送受信部を介して受信した前記通信接続管理フレームに対応する応答を、応答通信接続管理フレームとして生成するように前記第1の通信接続管理フレーム生成部に指示し、生成された応答通信接続管理フレームを前記第1の送受信部を介して前記第2の通信装置に送信する制御を行い、
    前記第2の通信接続管理部は、前記外部端末を介して入力された、前記通信接続の管理に関する要求に基づき、前記記憶部に記憶された送信要否情報の前記要求に対応した該当する部分を送信要と更新し、前記第1の通信装置から送信され、前記第2の送受信部を介して受信した前記応答通信接続管理フレームに基づき、前記送信要否情報記憶部に記憶された送信要否情報の前記応答通信接続管理フレームに対応した該当する部分を送信不要と更新する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記第1の省電力制御部は、前記省電力制御の一環としての前記電力供給の周期的な停止の解除をn回(nは自然数)実行する毎に前記解除・再開要求通知を出すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記通信システムは、利用者回線終端装置と、中継局回線終端装置と、両者を結ぶ光通信回線とを備えるPON(Passive Optical Network)システムであり、
    前記第1の通信装置は前記利用者回線終端装置を含み、
    前記第2の通信装置は前記中継局回線終端装置を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 第1の送受信部を有する第1の通信装置と、第2の送受信部を有する第2の通信装置とを備え、通信接続の管理に関する要求に基づき前記第2の通信装置で生成された前記通信接続の管理の内容を示す通信接続管理フレームを含む信号の送受信を前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間で行うことにより通信する通信システムで、前記第1の送受信部への電力供給の周期的な停止を制御する通信システムの省電力制御方法であって、
    前記省電力制御の実行時に、該省電力制御の一環として、前記電力供給の周期的な停止を一時解除したとき、前記第1の通信装置が、前記電力供給の周期的な停止が解除された状態であることを示すとともに前記電力供給の周期的な停止の再開を要求する解除・再開要求通知を、前記第1の送受信部を介して前記第2の通信装置に送信する解除通知ステップと、
    前記解除・再開通知を受けて、前記第2の通信装置が、前記第2の通信装置が備える前記通信接続管理フレームの前記第1の通信装置への送信要否の情報に基づき、前記第1の通信装置への前記通信接続管理フレームの送信要否を判断する送信要否判断ステップと、
    該送信要否判断ステップで送信要と判断された場合に、前記第2の通信装置が、入力された前記通信接続の管理に関する要求に基づき、前記通信接続管理フレームを生成し、生成された前記通信接続管理フレームを、前記第2の送受信部を介して前記第1の通信装置に送信する通信接続管理フレーム生成・送信ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記第1の送受信部を介して前記通信接続管理フレームを受信する通信接続管理フレーム受信ステップと、
    前記送信要否判断ステップで送信不要と判断された場合、及び前記通信接続管理フレーム生成・送信ステップ後に、前記解除・再開通知に対応して、前記第2の通信装置が、省電力制御の再開許諾の通知を、前記第2の送受信部を介して前記第1の通信装置に送信する省電力制御再開許諾ステップと、
    前記第1の送受信部を介して受信した前記省電力制御の再開許諾の通知に基づき、前記第1の通信装置が、前記電力供給の周期的な停止を再開する電力供給停止再開ステップと、
    を備える通信システムの省電力制御方法。
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CN109219154A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 珠海市魅族科技有限公司 无线局域网的通信方法及通信装置、通信设备

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