JP2013026818A - 通信システム、通信方法及び子局側装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ONUが省電力モードにあるときに端末装置からHGWを介してONUに上り信号が送信されると、ONUが通常モードに遷移するまでの間に上り信号のパケットを損失し、通信に遅延が生じてしまうという課題があった。
【解決手段】親局装置10と接続される複数の子局側装置20に上り信号を中継する中継装置40が接続され、この中継装置40は、端末装置50との接続状態に対応した子局側装置20の遷移するモード情報を記憶し、端末装置50が接続されるとその接続状態に対応した遷移モード情報を含んだモード通知フレームを子局側装置20に送信し、モード通知フレームを受信した子局側装置20はその遷移モードに遷移するよう制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】親局装置10と接続される複数の子局側装置20に上り信号を中継する中継装置40が接続され、この中継装置40は、端末装置50との接続状態に対応した子局側装置20の遷移するモード情報を記憶し、端末装置50が接続されるとその接続状態に対応した遷移モード情報を含んだモード通知フレームを子局側装置20に送信し、モード通知フレームを受信した子局側装置20はその遷移モードに遷移するよう制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の端末が共通の回線で接続された通信システム等に関し、例えば親局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数の子局側装置(ONU:Optical Network Unit)とで構成されるPON(Passive Optical Network)システム等に関する。
サーバ等の上位側装置からPC等の端末装置への伝送路を引き込むシステムとして、例えばPONシステムがある(例えば、非特許文献1参照)。PONシステムでは、通信網事業者局に設置されるOLTと、加入者の宅内や屋外に設置される複数のONUとが共通の光ファイバで接続され双方向通信を実現する。このようなPONシステムにおいては、近年の消費電力増大による温暖化の影響を背景として、OLTからONUに対する制御メッセージを用いてONUを省電力モードにし、PONシステムの低消費電力化を図る省電力制御技術が議論されている。
また、近年のインターネット常時接続サービスでは、IP電話サービスやIP放送サービス等の普及に伴い、PONシステムにホームゲートウェイ(HGW)等の中継装置が接続される構成をとった通信システムが採用されることも多い(例えば、特許文献1参照)。このような構成の通信システムにおいては、ONUがHGWを収容し、HGWが加入者端末、IP電話等の端末装置を複数収容する。
IEEE Standard 802.3av, (2009).
このようなHGWが接続されたPONシステムに省電力制御技術を適用すると、ONUが省電力モードにあるとき、端末装置からHGWを介してONUに上り信号が送信されると、ONUが通常モードに遷移するまでの間に上り信号のパケットを損失し、通信に遅延が生じてしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、上り信号のパケットの損失を防ぎ、迅速な通信を行うことのできる通信システム、通信方法及び子局側装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通信システムは、親局側装置と、この親局側装置と接続される複数の子局側装置と、この子局側装置に接続され端末装置からの上り信号を中継する中継装置とを備える通信システムであって、前記中継装置は、前記端末装置との接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモード情報を記憶する接続情報管理手段と、この接続情報管理手段に記憶された前記遷移モード情報を送信するモード通知フレーム送信手段を備え、前記子局側装置は、前記モード通知フレーム送信手段から送信された遷移モードの情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するモード制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信方法は、 親局側装置と、この親局側装置と接続される複数の子局側装置と、この子局側装置に接続され端末装置からの上り信号を中継する中継装置とを備える通信システムにおける通信方法であって、前記中継装置への前記端末装置の接続を検知するステップと、この検知された前記端末装置の接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモードを決定するステップと、この決定された遷移モードに基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するステップを有することを特徴とする。
また、本発明に係る子局側装置は、親局側装置と接続され、1又は複数の端末装置が接続される子局側装置であって、前記端末装置との接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモード情報を記憶する接続情報管理手段と、前記遷移モード情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するモード制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の通信システム、通信方法及び子局側装置によれば、HGWへ接続され通信可能な端末装置の接続状態に基づきONUのモードを遷移させるので、上り信号のパケットの損失を防ぎ、迅速な通信を行うことができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の通信システムの構成例を示す図である。図2はHGW40に接続される端末装置と省電力モード及び通常モードとの対応関係を表すテーブルを示す図である。図3は本発明の実施の形態1の省電力モード及び通常モードへの遷移動作を示すシーケンス図である。図4は本発明の実施の形態1においてONUが省電力モードにあるときに上り信号が送信された場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。図5は本発明の実施の形態1におけるONU20−1とHGW40−1とが一体型となった通信システムの構成例を示す図である。
図1は本発明の実施の形態1の通信システムの構成例を示す図である。図2はHGW40に接続される端末装置と省電力モード及び通常モードとの対応関係を表すテーブルを示す図である。図3は本発明の実施の形態1の省電力モード及び通常モードへの遷移動作を示すシーケンス図である。図4は本発明の実施の形態1においてONUが省電力モードにあるときに上り信号が送信された場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。図5は本発明の実施の形態1におけるONU20−1とHGW40−1とが一体型となった通信システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、サーバ等の上位側装置30が接続されたOLT10と、このOLT10と光パワーを等配分する光デバイスである光カップラ100を介して光ファイバで接続される複数のONU20−1〜20−3と、ONU20の下位側にそれぞれ接続された中継装置であるHGW40−1〜40−2と、このHGW40の下位側に接続された端末装置50−1〜50−2とを備える。
この端末装置50−1〜50−2は、例えば宅内に設置されるIP(Internet Protocol)電話、アナログ電話、PC、プリンタ、家電機器、STB(Set−Top Box)、センサ機器等が該当する。なお、ここではONU20を3台とした例を示しているが、ONU20の台数はこれに限らず何台でもよい。また、全てのONU20にHGW40が接続されていなくてもよく、HGW40が接続されたONU20とHGW40が接続されていないONU20が混在してもよい。また、HGW40に接続される端末装置50の種類、台数も限定されない。
以下、上位側装置30から端末装置50への信号の通信方向を下り、端末装置50から上位側装置30への信号の通信方向を上りとよぶこととする。
ONU20−1は、PONプロトコルに基づいてONU20−1の制御処理を実施するPON制御手段21と、OLT10への上りデータ及びOLT10からの下りデータを蓄積するバッファ22と、光信号の送受信処理を行う光送受信器23と、上りデータと下りデータを波長多重するWDM(Wavelength Division Multiplexing)と、HGW40と接続されるONUインタフェース25と、HGW40からの後述するモード通知フレームを受信するモード通知フレーム受信手段26と、モード通知フレームに記された情報に基づき、ONUを、ONU内の一部装置への電力供給が停止された省電力モード又はONU内の全ての装置へ電力供給する通常モードのいずれのモードに遷移させるかを決定するモード決定手段27と、このモード決定手段27の決定に基づきONUをいずれかのモードに制御するモード制御手段28と、を備える。
光送受信器23は、電気信号を光信号に変換して送信する光送信器(Tx:Transmitter)23−1と、受信した光信号を電気信号に変換する光受信器(Rx:Receiver)23−2とを有する。上記の省電力モードには、例えばTx23−1への電力供給を停止する省電力モード1と、Tx23−1とRx23−2の両方への電力供給を停止する省電力モード2とがある。省電力モード2は、省電力モード1に比べて、省電力効果が大きいが、通常モードへの遷移時間(復帰時間)は長くなる。このように、省電力効果と省電力モードから通常モードへの遷移時間とはトレードオフの関係にある。
なお、上記省電力モードは、PON制御手段21への電力供給を停止する省電力モードや、PON制御手段21及びTx23−1との両方への電力供給を停止する省電力モード等でもよい。これら省電力モード、通常モードを総称して遷移モードと定義する。以下は、省電力モードとして、上記省電力モード1、2を用いて説明を行う。
HGW40−1は、HGW40−1からの上りデータ及び下りデータの通信制御を行う制御手段41と、HGW40−1と端末装置50−1〜50−2とのデータ通信を仲介するとともに、HGW40−1に物理層にて新たに接続された端末装置50を検知する物理層処理手段(PHY)42と、HGW40−1に物理層にて接続された端末装置50を管理し、その接続状態に対応するONU20−1の遷移モードの情報を送信する接続情報管理手段43と、端末装置50−1〜50−2からPHY42への送信信号を監視し、送信信号があれば送信した端末装置50の情報を送信する受信状態監視手段44と、接続情報管理手段43からの情報又は受信状態監視手段44からの情報を受信し、モード通知フレームを生成しONU20−1に送信するモード通知フレーム送信手段45と、ONU20−1と接続されるHGWインタフェース46とを備える。物理層での接続とは、単なる端末装置50のコネクタの抜き差しではなく、接続先の端末装置50の電源がONで通信可能であることを意味する。つまり、物理的にだけではなく電気的に接続されていることも含む。以下、物理層での接続を単に接続と表現して説明を行う。
接続情報管理手段43は、図2に示すような、HGW40−1に接続された端末装置50と省電力モード及び通常モードとの対応関係を表すテーブルを有する。接続された端末装置50とその接続状態に対応するONU20−1の遷移させる省電力モードの情報(遷移モード情報)についてのテーブルを内部メモリに記憶する。例えば、図2に示すテーブルによれば、HGW40−1にアナログ電話だけが接続されている場合は省電力モード2、IP電話だけが接続されている場合は省電力モード2、・・・アナログ電話とIP電話が接続されている場合は省電力モード1、アナログ電話及びPC(無線LAN)が接続されている場合は省電力モード1、・・・のようになる。なお、この管理情報は、各ONU40毎にそれぞれ異なり、ユーザの使用状態や契約状態によってあらかじめ任意に設定できる。例えば多少の遅延を許容するユーザであれば複数の端末装置50が接続されても省電力モード2にする、等が可能である。
本実施の形態の全体動作を説明する。まずは下りデータの通信について説明する。OLT10は、上位側装置30又は上位ネットワークからの下りデータを受信すると、受信した下りデータを光信号に変え、光ファイバを経由して全てのONU20−1〜20−3に送信する。ONU20−1は、OLT10からの下りデータのうち、自身宛のデータを受信すると、WDM24がこれを分離してRx23−2に出力する。Rx23−2はこの下りデータを電気信号に変換し、PON制御手段21に出力する。PON制御手段21は、Rx23−2から出力された下りデータをバッファ22に格納し、下りデータを送信するときはバッファ22から下りデータを読み出し、ONUインタフェース25を介してHGW40−1に送信する。
HGW40−1の制御手段41は、HGWインタフェース46を介してONU20−1からの下りデータを受信し、宛先となる端末装置50を判別してその端末装置50へPHY42を介して下りデータを送信する。
上りデータ通信について説明する。HGW40−1の制御手段41は、端末装置50−1からPHY42を介して上りデータを受信し、その上りデータをHGWインタフェース46を介してONU20−1に送信する。上りデータは複数の端末装置50から送信されることもあり、その場合制御手段41は、優先度等を考慮して上りデータをONU20−1に送信する。例えば、アナログ電話とプリンタの両方から上りデータが送信された場合、アナログ電話についてはリアルタイムの通信が要求される。そのため、制御手段41は、データ通信の優先度が高いアナログ電話からの上りデータを優先的に送信することとなる。
PON制御手段21は、HGW40−1からの上りデータを受信すると、その上りデータをバッファ22に格納する。PON制御手段21は、予めOLT10に許可された時間になると、OLT10から与えられた送信帯域に基づいて決められたデータ量の上りデータをバッファ22から読み出し、Tx23−1に出力する。Tx23−1は、上りデータを光信号に変換し、WDM24、光ファイバを経由してOLT10に送信する。OLT10は、受信した上りデータを上位側装置30又は上位ネットワークに送信する。なお、PON制御手段21は、OLT10からの送信帯域割当等の制御メッセージの指示に基づく動作の実施、制御メッセージに対する応答メッセージの生成等も行う。
次に、図1及び図3を用いて本実施の形態におけるONU20−1の省電力モードへの遷移動作について説明する。図1において、ONU20−1は省電力モードに遷移する機能を備えており、HGW40−1には端末装置50としてアナログ電話が既に接続されている。
ONU20−1は、OLT10から省電力モードへの遷移を許可する省電力許可信号を受信しなければ省電力モードへ遷移することができない。これは、OLT10は、ONU20−1がいずれの遷移モードにあるかを把握しておく必要があるためである。そのため、HGW40−1には既にアナログ電話が接続されているが、ONU20−1は、OLT10からの省電力許可信号を受信していないため、通常モードで動作する(ステップS1)。OLT10からの省電力許可信号を受信した場合には、図2に示すように、アナログ電話が接続された接続状態に対応する省電力モード2に遷移することになる。HGW40−1に端末装置50としてのPCが有線LANで新たに接続されると(ステップS2)、PHY42がその接続を検知し接続情報管理手段43に接続があった旨を通知する。接続情報管理手段43は、PHY42からの通知に基づきテーブル内の情報を更新する。図2に示すように、アナログ電話及びPC(有線LAN)が接続された更新後の接続状態に対応するONU20−1の遷移モードは省電力モード1であり、その遷移モードの情報を制御手段41及びモード通知フレーム送信手段45に送信する。
モード通知フレーム送信手段45は、受信した遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをONU20−1に送信する(ステップS3)。このモード通知フレームは、例えばOAM(Operation Administration and Maintenance)フレームのデータ領域に遷移モード情報を記すことにより生成することができる。
ONU20−1のモード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、そのモード通知フレームに記された遷移モード情報を抽出し、ONU20−1が遷移するモードを省電力モード1に決定する(ステップS4)。そして、モード決定手段27は、電力供給を停止する装置をモード制御手段28に通知する。ここではONU20−1は省電力モード1に遷移するので、モード決定手段27は、Tx23−1への電力供給を停止するようモード制御手段28に通知する。
ONU20−1はその後も通常モードで動作を続けるが、OLT10からONU20−1に対して省電力モードへの遷移を許可する省電力許可信号が送信されると(ステップS5)、PON制御手段21は、モード制御手段28に対して省電力許可信号を受信した旨を通知する。通知を受けたモード制御手段28は、Tx23−1への電力供給を停止する旨をPON制御手段21へ通知する。通知を受けたPON制御手段21は、OLT10に対し省電力モード1へ遷移することを通知するための省電力要求信号を送信する(ステップS6)。
PON制御手段21が省電力要求信号を送信すると、モード制御手段28は、Tx23−1への電力供給を停止する制御を行い、ONU20−1は省電力モード1に遷移する(ステップS7−1)。その後ONU20−1は省電力モードから一時的に通常モードに復帰し(S7−2)、再び省電力モード1(S7−3)に遷移する。これら動作を周期的に繰り返す。
一方OLT10は、ONU20−1からの省電力要求信号を受信し、ONU20−1が省電力モード1に遷移したことを把握するが、ONU20−1が省電力モードにあるときも一定間隔で上り通信のための帯域を割り当て、これを送信許可情報(グラント又はゲート)として送信する(ステップS8)。これは、ONU20−1が省電力モードにあるときに上りデータが発生して省電力モードが中断された場合においても、ONU20−1が短い遅れで上りデータを送信できるようにするためである。なお、OLT10は、グラントを下りデータとともにフレームに格納してONU20−1に送信してもよいし、個別に送信してもよい。
ONU20−1は、通常モードにあるとき(ステップS7−2)にOLT10によりグラントが割当てられると、例えばアイドルデータ等の上りデータをOLT10に送信する(ステップS9)。こうすることにより、OLT10は、ONU20−1が正常に動作しており障害が発生していないことを確認することができる。
次に、図1、図2及び図4を用いて、ONU20−1が省電力モードにあるときに端末装置50が新たに接続され上りデータの送信がある場合の通信システムの動作について説明する。HGW40−1には予めアナログ電話が接続され、図3と同様ONU20−1は通常モードにある。
ONU20−1は、OLT10からの省電力許可信号を受信すると(ステップS11)、省電力要求信号をOLT10へ送信して省電力モード2へ遷移する(ステップS12、13)。なお、ONU20−1は、HGW40−1にはアナログ電話のみ接続されていることから、図2に示すように、省電力モード2となる。
ONU20−1が省電力モードにあるときに、HGW40−1に新たに端末装置50としてPC(無線LAN)が接続された場合(ステップS14)、PHY42はその接続を検知し接続情報管理手段43に接続があった旨を通知する。接続情報管理手段43は、PHY42からの通知に基づきテーブル内の情報を更新し、更新後の接続状態に対応するONU20−1の遷移モード情報を制御手段41及びモード通知フレーム送信手段45に送信する。図2に示すように、この場合ONU20−1の遷移するモードは通常モードである。
モード通知フレーム送信手段45は、受信した遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをONU20−1に送信する(ステップS15)。
ONU20−1のモード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、モード通知フレームから遷移モード情報を抽出しONU20−1の遷移モードを通常モードに決定する(ステップS16)。そして、モード決定手段27は、光送受信器23への電力供給を再開するようモード制御手段28に通知する。
通知を受けたモード制御手段27は、光送受信器23への電力供給を再開し、ONU20−1は遷移時間T1で通常モードに遷移するとともに(ステップS17)、PON制御手段21に通常モードに遷移した旨を通知する。なお、この遷移時間T1は、光送受信器23の立ち上がり時間に依存するものである。
ONU20−1の通常モードへの遷移後、PON制御手段21は、OLT10からのグラント割り当て(ステップS18)に対して通常モードへの遷移を通知するウェイクアップ要求信号をOLT10に送信する(ステップS19)。
アナログ電話またはPCからHGW40−1に上り信号が送信された場合(ステップS20)、PHY42への送信を監視する受信状態監視手段44は、上り信号を送信した端末装置50を特定しその情報をモード通知フレーム送信手段45に通知する。当該情報が通知されたモード通知フレーム送信手段45は、遷移モードを通常モードとした遷移モード情報を記したモード通知フレームを生成しONU20−1に送信する(ステップS21)。このモード通知フレームについても、ONU20−1において上記と同様の処理が行われるが、ONU20−1はステップS17においてすでに通常モードとなっているため、モード制御手段28は特段の動作を行わない。なお、上り信号には、例えば端末装置50からの制御信号、ユーザデータ等が該当し、本実施の形態のようなアナログ電話が接続される場合は、オフフックによる電流の変化がこの上り信号に該当する。
PHY42を介して制御手段41に出力された上り信号は、すぐにHGWインタフェース46を介してONU20−1へ送信される(ステップS22)。制御手段41は、端末装置50の接続(ステップS14)によって接続情報管理手段43からの遷移モード情報を受信し、ONU20−1が通常モードであることを把握しているため、上り信号をバッファに蓄積することなくすぐにONU20−1に送信することができる。そのため、遅延がほとんど発生しない上り通信を実現することができるとともに、HGWのバッファへの蓄積量を減らし消費電力の低減を図ることができる。
OLT10からグラントが割当てられると(ステップS23)、ONU20−1は上り信号をOLT10へ送信する(ステップS24)。その後は通話、すなわち上りデータ通信、下りデータ通信が行われる(ステップS25)。
通話が終了し、アナログ電話のオンフックによる電流の変化である上り信号が送信されると(ステップS26)、PHY42への送信を監視する受信状態監視手段44は、上り信号を送信した端末装置50を特定しその情報をモード通知フレーム送信手段45に通知する。
当該情報が通知されたモード通知フレーム送信手段45は、上り信号(ステップ20)が送信される前のモードである省電力モード2へ遷移するモード通知フレームを生成し、ONU20−1に送信する(ステップS27)。
ONU20−1のモード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、ONU20−1の遷移モードを省電力モード2に決定する。
電力供給を停止するよう通知を受けたモード制御手段27は、OLT10から省電力許可信号を受信するとOLT10に対し省電力要求信号を送信し(ステップS28、S29)、電力供給を停止する(ステップS30)。その後は図3で説明したように、通常モードと省電力モード2とを周期的に繰り返し実行する。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、端末装置50のHGW40−1への接続により上り信号が発生する前に予めONU20−1を省電力モードから通常モードへ遷移させるので、端末装置50からの上り信号が生じた場合にはすぐに上り信号を受信してOLT10へ送信でき、パケットドロップがなく遅延のない迅速な通信を実現することができる。
また、HGW40−1は端末装置50からの上り信号を長時間内部のバッファに蓄積する必要がなくなるので、バッファ量の増大による消費電力の増大を防止することができる。
なお、本実施の形態における説明では、上り信号を送信する端末装置50−3としてアナログ電話を例にとって説明したが、例えばIP電話の場合においては、図6のステップS20に該当する上り信号にはINVITE信号が該当し、ONU20−1を通常モードから省電力モードへ遷移させるトリガーとなる上り信号(ステップS26)にはBYE信号又はCANCELメッセージが該当する。
PCが有線LANを介して上り信号を送信する場合においては、PCが有線LANを介してHGW40−1へFLP(Fast Link Pulse)信号、NLP(Normal Link Pulse)信号、又はIDLE(アイドル)信号等を送信し、HGW40−1が接続(図4のステップS14に対応)を検知する。ただしHGW40−1及びPCがEthernet(登録商標)のオートネゴシエーションに対応されている必要がある。その後PCから有線LANを介して送信される上りデータ等が図4のステップS20における上り信号に該当する。ONU20−1を通常モードから省電力モードへ遷移させるトリガーとなる上り信号(ステップS26)には有線LANによる接続が切断されること(接続断)による電流の変化が該当する。
PCが無線LANを介して上り信号を送信する場合においては、PCが無線LANを介してHGW40−1へProbe Request信号を送信し、HGW40−1が接続(図4のステップS14に対応)を検知する。その後PCから無線LANを介して送信される上りデータ等が図4のステップS20における上り信号に該当する。通常モードから省電力モードへの遷移のトリガーとなる上り信号(ステップS26)には無線LANの接続断による電流の変化が該当する。
なお、上述の説明では、端末装置50の接続によるONU20−1の省電力モード又は通常モードへの遷移について説明したが、端末装置50の接続断によってもONU20−1は省電力モードへ遷移するのはもちろんのことである。この場合についても図2で説明したテーブルに基づいて省電力モードが決定される。
なお、本実施の形態では、ONU20−1とHGW40−1とがそれぞれ異なる装置として説明を行ってきたが、これらを一体型としてもよい。図5に示すように、ONU20−1は、図1の構成に加え、PHY42と、接続情報管理手段43と、受信状態監視手段44と、モード通知フレーム送信手段45とを備える。なお、図1にて上述した構成については図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
ONU20−1が省電力モードにあるときに、ONU20−1に新たに端末装置50が接続されると、PHY42はその接続を検知し接続情報管理手段43に接続があった旨を通知する。接続情報管理手段43は、PHY42からの通知に基づきテーブル内の情報を更新して新たな接続状態に対応する遷移モード情報を記憶する。そして、更新後の接続状態に対応するONU20−1の遷移モード情報をモード通知フレーム送信手段45に送信する。
モード通知フレーム送信手段45は、受信した遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをモード通知フレーム受信手段26に送信する。
モード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、モード通知フレームから遷移モード情報を抽出しONU20−1の遷移モードを決定する。そして、モード決定手段27は、光送受信器23への電力供給を再開又は停止するようモード制御手段28に通知する。
通知を受けたモード制御手段27は、光送受信器23への電力供給を再開又は停止し、ONU20−1は省電力モード又は通常モードに遷移するとともに、PON制御手段21に省電力モード又は通常モードに遷移した旨を通知する。
端末装置50から上り信号が送信された場合、PHY42への送信を監視する受信状態監視手段44は、上り信号を送信した端末装置50を特定しその情報をモード通知フレーム送信手段45に通知する。当該情報が通知されたモード通知フレーム送信手段45は、通常モードである遷移モード情報を記したモード通知フレームを生成しモード通知フレーム受信手段26に送信する。モード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、モード通知フレームから遷移モード情報を抽出しONU20−1の遷移モードを通常モードに決定する。そして、モード決定手段27は、光送受信器23への電力供給を再開するようモード制御手段28に通知する。
通知を受けたモード制御手段27は、光送受信器23への電力供給を再開し、ONU20−1は通常モードに遷移するとともに、PON制御手段21に通常モードに遷移した旨を通知する。
以上説明したように、ONU20−1にHGW40−1の機能を盛り込んでこれら装置を一体型としても、ONU20−1とHGW40−1とがそれぞれ異なる装置である場合と同様の動作を達成できる。
なお、上述の説明では、端末装置50の接続に基づきONU20−1の省電力モード又は通常モードの遷移を行っていたが、特定の端末装置50が接続された場合にのみONU20−1のモードを遷移させるような構成にしてもよい。特定の端末装置50とは、例えばプリンタ、HUB、USBメモリ、USBカードリーダ、外付けHDD等のUSB接続する機器、またはセンサ等の外部接続する機器であって、上位側装置30又は上位ネットワークとの通信を必要とするアプリケーションを有するものが該当する。これら特定の機器の情報は、例えば接続情報管理手段43の内部メモリに記憶されていればよい。以上のような構成によれば、端末装置50が接続に基づいて一様にONU20−1のモードを遷移させるのではなく、ある特定の機器が接続された場合にだけ遷移させるようにするので、上位ネットワークとの通信がなくONU20−1を省電力モードから切り替える必要がない場合には省電力モードを維持させることができるので、効率よく低消費電力化を図ることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2においてONUが省電力モードにあるときに上り信号が送信された場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。本実施の形態における通信システムの構成は、実施の形態1と同様の機能を有するので、実施の形態1における図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図6は本発明の実施の形態2においてONUが省電力モードにあるときに上り信号が送信された場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。本実施の形態における通信システムの構成は、実施の形態1と同様の機能を有するので、実施の形態1における図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
ONU20−1が省電力モードにあるときに、端末装置50が新たに接続され上りデータの送信がある場合の通信システムの動作について図1、図2及び図6を用いて説明する。実施の形態1では端末装置50の接続によりONU20−1は通常モードに遷移したが、本実施の形態では、ONU20−1は段階的に通常モードに遷移する。なお、HGW40−1には端末装置50としてのアナログ電話が既に接続されている。また、OLT10とONU20−1の動作を説明するステップS101〜S103の処理は図4のステップS11〜S13と同様であるので説明を省略する。
ONU20−1が省電力モードにあるときに端末装置50としてのPC(有線LAN)が新たに接続されると(ステップS104)、PHY42はその接続を検知し接続情報管理手段43に接続があった旨を通知する。接続情報管理手段43は、PHY42からの通知に基づきテーブル内の情報を更新し、更新後の接続状態に対応するONU20−1の遷移モード情報を制御手段41及びモード通知フレーム送信手段45に送信する。図2に示すように、この場合ONU20−1の遷移するモードは省電力モード1である。
モード通知フレーム送信手段45は、受信した遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをONU20−1に送信する(ステップS105)。
ONU20−1のモード通知フレーム受信手段26がモード通知フレームを受信すると、モード決定手段27は、モード通知フレームから遷移モード情報を抽出しONU20−1の遷移モードを省電力モード1に決定する(ステップS106)。そして、モード決定手段27は、光送受信器23のうちRx23−2のみ電力供給を再開するようモード制御手段28に通知する。
通知を受けたモード制御手段27は、Rx23−2への電力供給を再開し、ONU20−1は遷移時間T2で省電力モード1に遷移するとともに(ステップS107)、PON制御手段21に省電力モード1に遷移した旨を通知する。ここでの遷移時間T2は、Rx23−2の立ち上がり時間等によるものである。
OLT10からONU20−1には一定間隔でグラントが割当てられるが、ONU20−1は省電力モード2、省電力モード1の間はOLT10へ応答できない。
端末装置50であるアナログ電話からのオフフック電流(上り信号)がHGW40−1に送信されると(ステップS108)、PHY42への送信を監視する受信状態監視手段44は、上り信号を送信した端末装置50を特定しその情報をモード通知フレーム送信手段45に通知する。当該情報が通知されたモード通知フレーム送信手段45は、通常モードへ遷移するモード通知フレームを生成しONU20−1に送信する(ステップS109)。
このモード通知フレームをONU20−1が受信すると、モード決定手段27がONU20−1の遷移モードを通常モードに決定し(ステップS110)、モード制御手段28がTx23−1への電力供給を再開する。ONU20−1は、遷移時間T3で通常モードに遷移する(ステップS111)。
このように、ONU20−1は、端末装置50のHGW40−1への接続により省電力モード2から省電力モード1へ遷移し、端末装置50からHGW40−1への上り信号により省電力モード1から通常モードへ遷移、つまり、段階的に省電力モードを遷移する。なお、ここでは端末装置50のHGW40−1への接続により省電力モード2から省電力モード1への遷移を例にとって説明したが、これに限るものではなく、通常モードに遷移しやすい省電力モードに遷移するのであればよい。
遷移時間T3はTx23−1のみの立ち上がり時間等によるものであり、Tx23−1とRx23−2の両方を立ち上げる時間T1と比べて短い。つまり、端末装置50からの上り信号が送信される前に、ONU20−1は端末装置50のHGW40−1への接続により省電力モード2から省電力モード1へ遷移しているので、HGW40−1へ上り信号が送信された後、ONU20−1はすばやく通常モードへ遷移し、パケットドロップを防ぐことができる。
通常モードへの遷移後、ONU20−1は、OLT10からグラントが割当てられると(ステップS112)、ウェイクアップ要求信号をOLT10へ送信する(ステップS113)。そして、その次のグラントが割当てられると、HGW40−1から送信された上り信号をOLT10へ送信する(ステップS114〜S116)。その後の処理(ステップS117〜S122)については実施の形態1で説明した図4の処理ステップS25〜S30)と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、端末装置50のHGW40−1への接続により、上り信号が発生する前に、ONU20−1を通常モードへ遷移しやすい省電力モードへ遷移させ、上り信号が生じた場合には迅速に通常モードへ遷移させて上り信号をOLT10へ送信できるので、実施の形態1よりも省電力効果を得つつ、パケットドロップがなく遅延のない迅速な通信を実現することができる。
また、HGW40−1は端末装置50からの上り信号を長時間内部バッファに蓄積する必要がなくなるので、バッファ量の増大による消費電力の増大を防止することができる。
なお、実施の形態1で説明したように、上り信号を送信する端末装置50は、IP電話、有線LANで接続されたPC、無線LANで接続されたPCのいずれであってもよい。また、端末装置50の接続断によってONU20−1が省電力モードへ遷移してもよいし、ONU20−1とHGW40−1とが一体型であってもよい。一体型の場合、例えばONU20−1は、端末装置50との物理層における接続状態に対応した遷移モードの情報を内部メモリに有し、その情報に基づいて省電力モード又は通常モードに遷移する。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3の通信システムの構成例を示す図である。図8は本発明の実施の形態3においてONUの省電力モードにあるときにアプリケーションが起動する場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。本実施の形態における通信システムの構成は、実施の形態1、2と比べて、新たにアプリ制御手段47がHGW40に備えられた構成となっている。実施の形態1、2と同様の構成については図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図7は本発明の実施の形態3の通信システムの構成例を示す図である。図8は本発明の実施の形態3においてONUの省電力モードにあるときにアプリケーションが起動する場合の通信システムの動作を示すシーケンス図である。本実施の形態における通信システムの構成は、実施の形態1、2と比べて、新たにアプリ制御手段47がHGW40に備えられた構成となっている。実施の形態1、2と同様の構成については図1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
HGW40は、上述のような上位側装置30と端末装置50間の通信を中継する機能に加えて、ファイアウォール設定やインターネット接続可否、ログ収集やF/W更新等の遠隔保守サービス機能も備えている。これらの機能を実現するためには、HGW40内にあるアプリケーションが、キャリアのオペレータ等の上位側装置30又は上位ネットワークと接続して通信することが必要となる。
アプリ制御手段47は、アプリケーションの起動又は終了を制御する。また、アプリ制御手段47は、上位側装置30又は上位ネットワークと通信が必要なアプリケーションの情報を内部メモリ等に有しており、そのアプリケーションを起動させる時刻よりも前に、モード通知フレーム送信手段45へアプリケーションを起動する旨を通知する。
図7及び図8を用いて、ONU20−1が省電力モードにあるときにアプリケーションが起動する場合の通信システムの動作について説明する。
HGW40−1は、端末装置50としてアナログ電話が接続され、省電力モード2の状態とする(ステップS201)。その間はOLT10からのグラント割当てに対して応答しない。HGW40−1は、上位側装置30又は上位ネットワークと通信が必要なアプリケーションを有する。アプリ制御手段47は、そのアプリケーションが起動するよりも前に、モード通知フレーム送信手段45へそのアプリケーションを起動する旨を通知する(ステップS202)。なお、HGW40−1は、アプリケーションが起動する時間を把握し、図7に図示しない内部タイマに基づいて上記時間を管理している。
通知を受けたモード通知フレーム送信手段45は、ONU20−1の遷移モードを通常モードとした遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをONU20−1に送信する(ステップS203)。
モード通知フレームを受信したONU20−1は、遷移モードを通常モードに決定し(ステップS204)、光送受信器23への電力供給を再開して遷移時間T1で通常モードに遷移する(ステップS205)。そして、OLT10からのグラント割当てに対してウェイクアップ要求信号を送信する(ステップS206、S207)。
アプリケーションの起動時間になり、アプリ制御手段47がアプリケーションを起動すると(ステップS208)、HGW40−1からONU20−1へ上り信号が送信される(ステップS209)。ONU20−1は、OLT10からグラントが割当てられると、指定された時間にその上り信号をOLT10へ送信する(ステップS210、S211)。OLT10は、その上り信号を上位側装置30又は上位ネットワークへ送信する。その後もアプリケーションの動作中は、上位側装置30又は上位ネットワークとHGW40−1間で通信が行われる(ステップS212)。
アプリ制御手段47がアプリケーションを終了すると(ステップS213)、アプリ制御手段47はアプリケーションが終了した旨をモード通知フレーム送信手段45へ送信する。
通知を受けたモード通知フレーム送信手段45は、ONU20−1の遷移モードを省電力モード2とした遷移モード情報を所定のフレームに記し、モード通知フレームを生成する。そして、生成したモード通知フレームをONU20−1に送信する(ステップS214)。
モード通知フレームを受信したONU20−1は、OLT10からの省電力許可信号に対して省電力要求信号を送信する(ステップS215、S216)。そして、光送受信器23への電力供給を再び停止し、省電力モード2へ遷移する(ステップS217)。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、ONU20−1は、HGW40−1のアプリケーションによる上り信号が発生する時刻よりも前に通常モードへ遷移させるので、生じた上り信号をすぐにOLT10へ送信するので、パケットドロップがなく遅延のない迅速な通信を実現することができる。
なお、HGW40−1は、実施の形態2で説明したように、アプリケーションが起動する時刻よりも前に送信するモード通知フレームによりONU20−1を省電力モード2から省電力モード1へ遷移させ、アプリケーションが起動したときにモード通知フレームを送信してONU20−1を省電力モード1から通常モードへ遷移させてもよい。
なお、HGW40−1は、アプリケーションが起動する所定時間前にモード通知フレームを送信してONU20−1のモードを遷移させるとしたが、アプリケーション起動時にのみモード通知フレームを送信してONU20−1のモードを遷移させるようにしてもよい。
10 OLT
20−1〜20−3 ONU
21 PON制御手段
22 バッファ
23 光送受信器
23−1 Tx
23−2 Rx
24 WDM
25 ONUインタフェース
26 モード通知フレーム受信手段
27 モード決定手段
28 モード制御手段
30 上位側装置
40−1〜40−2 HGW
41 制御手段
42 PHY
43 接続情報管理手段
44 受信状態監視手段
45 モード通知フレーム送信手段
46 HGWインタフェース
47 アプリ制御手段
50−1〜50−3 端末装置
20−1〜20−3 ONU
21 PON制御手段
22 バッファ
23 光送受信器
23−1 Tx
23−2 Rx
24 WDM
25 ONUインタフェース
26 モード通知フレーム受信手段
27 モード決定手段
28 モード制御手段
30 上位側装置
40−1〜40−2 HGW
41 制御手段
42 PHY
43 接続情報管理手段
44 受信状態監視手段
45 モード通知フレーム送信手段
46 HGWインタフェース
47 アプリ制御手段
50−1〜50−3 端末装置
Claims (12)
- 親局側装置と、この親局側装置と接続される複数の子局側装置と、この子局側装置に接続され端末装置からの上り信号を中継する中継装置とを備える通信システムであって、
前記中継装置は、前記端末装置との接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモード情報を記憶する接続情報管理手段と、
この接続情報管理手段に記憶された前記遷移モード情報を送信するモード通知フレーム送信手段を備え、
前記子局側装置は、前記モード通知フレーム送信手段から送信された遷移モードの情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するモード制御手段を備えることを特徴とする通信システム。 - 前記接続情報管理手段は、端末装置が新たに接続された場合に前記接続状態を更新し、更新後の接続状態に対応する遷移モードを前記子局側装置に送信し、
前記モード制御手段は前記遷移モード情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードへ遷移するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記中継装置は前記端末装置からの上り信号を監視する受信状態監視手段を備え、
この受信状態監視手段により前記上り信号が検知されると前記モード通知フレーム送信手段は通常モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置に送信し、
前記モード制御手段は前記遷移モード情報に基づいて前記子局側装置を通常モードへ遷移するよう制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記モード通知手段は、アナログ電話のオフフックが前記受信状態監視手段により検知されると通常モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置へ送信し、前記アナログ電話のオンフックが前記受信状態監視手段により検知されると省電力モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置へ送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システム。
- 前記モード通知手段は、IP電話のINVITE信号が前記受信状態監視手段により検知されると通常モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置へ送信し、前記IP電話のBYE信号又はCANCEL信号が前記受信状態監視手段により検知されると省電力モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置へ送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の通信システム。
- 前記中継装置は、有線LAN(Local Area Network)を介して接続される端末からのFLP(Fast Link Pulse)信号、NLP(Normal Link Pulse)信号、又はアイドル信号を受信することにより前記端末の接続を検知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の通信システム。
- 前記中継装置は、無線LANを介して接続される端末からのProbe Request信号を受信することにより前記端末の接続を検知することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の通信システム。
- 前記中継装置はアプリケーションを有し、前記モード通知フレーム送信手段は前記アプリケーションが起動する前に通常モードである前記遷移モード情報を前記子局側装置に送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の通信システム。
- 親局側装置と、この親局側装置と接続される複数の子局側装置と、この子局側装置に接続され端末装置からの上り信号を中継する中継装置とを備える通信システムにおける通信方法であって、
前記中継装置への前記端末装置の接続を検知するステップと、
この検知された前記端末装置の接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモードを決定するステップと、
この決定された遷移モードに基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するステップを有することを特徴とする通信方法。 - 親局側装置と接続され、1又は複数の端末装置が接続される子局側装置であって、
前記端末装置との接続状態に対応した前記子局側装置の遷移するモード情報を記憶する接続情報管理手段と、
前記遷移モード情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードに遷移するよう制御するモード制御手段とを備えることを特徴とする子局側装置。 - 前記接続情報管理手段は、端末装置が新たに接続された場合に前記接続状態を更新し、更新後の接続状態に対応する遷移モード情報を記憶し、
前記モード制御手段は前記遷移モード情報に基づいて前記子局側装置を省電力モード又は通常モードへ遷移するよう制御することを特徴とする請求項10に記載の子局側装置。 - 前記端末装置からの上り信号を監視する受信状態監視手段を備え、
この受信状態監視手段により前記上り信号が検知されると前記モード制御手段は前記子局側装置を通常モードへ遷移するよう制御することを特徴とする請求項10又は11に記載の子局側装置。
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JP2011159697A JP2013026818A (ja) | 2011-07-21 | 2011-07-21 | 通信システム、通信方法及び子局側装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014127803A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ユーザ側光回線終端装置およびユーザ側光回線終端装置の消費電力制御方法 |
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JP2014222830A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 日本電信電話株式会社 | 通信装置および通信装置を用いた省電力化方法 |
JP2014230009A (ja) * | 2013-05-21 | 2014-12-08 | 日本電信電話株式会社 | 通信装置の動作制御方法及び通信装置 |
JP2016009898A (ja) * | 2014-06-23 | 2016-01-18 | 日本電信電話株式会社 | 無線lanアクセスポイント及び無線lanシステム |
-
2011
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