JP2014165514A - 加入者側ゲートウェイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリープしきい値時間tthがスリープ導入時の制限要素となりスリープ時間が制限され省電力効果が低下する。また、スリープ/起動に関する指令を与えてから実際に動作するまでの時間であるコマンド処理時間に関しても、遅延が生じるため、スリープ時間の制限となり省電力効果が低下するという課題があった。
【解決手段】本発明は、ONUの先に接続された加入者側ゲートウェイ装置83を用いて、ONU92からOLT91へ送信する上り方向のトラヒック情報又は情報機器84の利用状態をONU92の前段で事前に検出し、この情報をもとに、ONU92におけるスリープ/起動を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、加入者側終端装置と局側終端装置がポイント・トゥ・マルチポイント型の受動光ネットワークで接続された光通信システムにおける加入者側終端装置を省電力化するための加入者側ゲートウェイ装置に関する。
FTTHを含むブロードバンドの普及は、多様なICTサービスを展開する契機となっている。例えば、HGW(Home Gateway)上で動作するソフトウェアを、センター側から追加・更新・削除するための仕組みを持つOSGi(Open Service Gateway Initiative)プラットホームを利用したサービスであるホームICTサービスが開始されている。そのため、今後、HGWを介して様々な情報機器がネットワークへ接続されることが予想される。
一方で、昨今の環境負荷低減に向けた社会的要請は重要な検討課題の1つである。通信機器に対する省電力化要求も厳しく、それは、光アクセスネットワークに対しても同様である。光アクセスネットワークの消費電力は光通信ネットワークにおける消費電力の約80%を占めると言われている。これは、光アクセスネットワークにおいては、ONU(Optical Network Unit)の絶対数が多く消費電力の占める割合も高くなるためである。また、さらなるFTTH利用者の増加や多様なICTサービスの普及は、ONUの絶対数の増加、更には、これに接続されるHGW絶対数の増加も意味しており、ONU、HGW等のアクセス系宅内装置に対する省電力化の要請は一層強まることが予想される。
次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)における光アクセスネットワークとホームネットワークの代表的な網構成を述べる。図1に示すように、光アクセスネットワークの代表的な網構成として、加入者側終端装置であるONU92と局側終端装置であるOLT91(optical Line Terminal)とが1対1で接続されるシングルスター(SS:Single Star)構成と、図2に示すように、複数のONUと1つのOLTとが1対n(nは自然数)で接続される受動光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)構成とがある。
SS方式においては、ONUがOLTを占有出来るので高速通信が可能であるが、装置コストが高いという欠点がある。一方PON方式においては複数のONUが1つのOLTや光ファイバ設備を共有するために経済性に優れているという理由から、多くの光アクセスネットワークではPON方式が採用されている。ギガビットクラスのPONの代表的な規格としては、IEEE802.3ahタスクフォースにおいて標準化されたEPON(Ethernet(登録商標)PON)、IEEE802.3avタスクフォースにおいて標準化された10ギガビットクラスのPONシステムである10G−EPONがある。
また、ホームネットワークにおける代表的な網構成を述べる。ホームネットワークは、ONUの(UNI:User Network Interface)に、HGWが接続され、その先に情報機器が接続される。光アクセスネットワークにおける省電力化に関する取り組みとして、無通信状態(アイドル状態)である場合にONUの未使用の部位を休止させるスリープ方式や通信量に応じてリンクレートを変化させる適応ンクレート方式などが検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。しかしながら、上記の通信装置を用いた方法を適用した場合においては、ONUの給電制御部位のスリープ可否判断をするための時間であるスリープしきい値時間が必要であり、ONUの給電停止部位への給電停止時間が短くなり、省電力効果が限定されていた。該スリープしきい値時間は、任意の時間で設定され、入力トラヒック到着間隔とスリープしきい値時間を比較してスリープに入るかどうかを判断する。従来技術をPONシステム構成する任意のONUiに適用した場合の動作について説明する。
図3に示すある入力トラヒックに対するONUの給電制御部位の状態に関する時間的遷移図を用いて説明する。上段のタイムチャートは、ONU入力トラヒックを示し、縦軸は、UNIがGigabit Ethernet(登録商標)(GbE)の場合における瞬間的なリンクレートを示す。図3に示すように本実施例の場合、フレームが入力する際の瞬間的なリンクレートは、1Gbit/sである。2段目は、上段のトラヒックが流入した場合における理想的なONUの起動状態を示す。ここで、給電制御部位に電力が供給されている場合は「起動」状態、電力が供給されていない場合は「スリープ」状態とし、前者の時間を起動時間、後者の時間をスリープ時間とする。。3段目は、上段のトラヒックが流入した場合における従来のONUの起動状態を示す。
まず、ONUに入力トラヒックが観測された場合について説明する。
スリープ状態に遷移可能な一定のスリープしきい値時間であるtthが終了する時刻tまでの間、トラヒックが観測されなかった場合、無通信状態と判断される。そして時刻tにおいてONUの給電制御部位に対してスリープ導入を指令する制御信号が送信される。そして、ONUにおけるCPUやOS、アプリケーションの処理にかかる遅延を示すコマンド処理時間が終了する時刻tから、ONUの給電制御部位への給電を停止し時刻tにスリープに入る。さらに、時刻tに上りトラヒックが流入した時点で、時刻tにおいてONUの給電制御部位に対して起動を指令する制御信号を送信される。そして、コマンド処理時間が終了する時刻tから、ONUの給電制御部位への給電を再開し時刻tに起動状態に入る。このような動作を繰り返す。時刻t14〜t15のように、スリープしきい値時間tthよりも入力トラヒック間隔が狭かった場合は、通信状態と判断されスリープ導入を指令する制御信号を送信することが出来ないため、スリープすることが出来ない。
"Study and Demonstration of Sleep and Adaptive Link Rate Control Mechanisms for Energy Efficient 10G−EPON",IEEE/OSA Journal of Optical Communications and Networking Vol.2,No.9,pp.716−729,September 2010
このように、スリープしきい値時間tthがスリープ導入時の制限要素となりスリープ時間が制限され省電力効果が低下する。また、スリープ/起動に関する指令を与えてから実際に動作するまでの時間であるコマンド処理時間に関しても、遅延が生じるため、スリープ時間の制限となり省電力効果が低下するという課題があった。
上記目的を達成するために、本願発明は、ONUの先に接続された加入者側ゲートウェイ装置を用いて、ONUからOLTへ送信する上り方向のトラヒック情報又は情報機器の利用状態をONUの前段で事前に検出し、この情報をもとに、ONUにおけるスリープ/起動を決定する。
具体的には、本願発明の加入者側ゲートウェイ装置は、
局側終端装置と加入者側終端装置が受動光ネットワークで接続された光通信システムにおける前記加入者側終端装置に接続される加入者側ゲートウェイ装置であって、
前記局側終端装置と情報を送受信する情報機器から流入するトラヒックの情報を検出する検出部と、
前記検出部の検出したトラヒックの情報を監視する監視部と、
前記情報機器からのトラヒックを蓄積するキュー蓄積部と、
前記監視部の観測したトラヒックの情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを指示する制御信号を前記加入者側終端装置へ通知するスリープ/起動判定部と、
前記キュー蓄積部に蓄積されたトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信する信号処理部と、
を備える。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記キュー蓄積部の蓄積するトラヒックの量及び蓄積時間を観測するキュー観測部をさらに備え、
前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記キュー観測部の観測するトラヒックの量及び蓄積時間に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記検出部は、さらに、前記情報機器から流入するトラヒックの優先度を検出し、
前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの優先度を監視し、
前記スリープ/起動判定部は、前記監視部の識別した優先度に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記キュー蓄積部は、トラヒックの優先度に応じたクラス別キューを1つ以上有し、
前記キュー蓄積部の蓄積するトラヒックの量及び蓄積時間を、前記クラス別キューごとに観測するキュー観測部をさらに備え、
前記検出部は、さらに、前記情報機器から流入するトラヒックの優先度を検出し、
前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの優先度を監視し、
前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記キュー観測部の観測するトラヒックの量及び蓄積時間並びにトラヒックの優先度に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの高優先度のクラス別キューに蓄積された旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記加入者側終端装置の給電を速やかに行う旨を決定し、その旨の制御信号を前記加入者側終端装置へ通知し、
前記信号処理部は、当該制御信号の通知の後に、前記高優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックを前記加入者側終端装置へ速やかに送信してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの予め定められた特定のクラス別キューに蓄積された旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記特定のクラス別キューにトラヒックが流入してから一定時間経過後を、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングに決定し、その旨の制御信号を前記加入者側終端装置へ通知し、
前記信号処理部は、当該制御信号の通知を受けると、前記特定のクラス別キューにトラヒックが流入してから一定時間経過後に、前記特定のクラス別キューの優先度のトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの高優先度のクラス別キュー及び低優先度のクラス別キューに蓄積されたことを観測した旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記高優先度のクラス別キュー及び前記低優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックの量に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、
前記信号処理部は、前記高優先度のクラス別キュー及び前記低優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックを、前記加入者側終端装置へ一括して送信してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記検出部は、さらに、前記情報機器のオン/オフ情報を検出し、
前記監視部は、さらに、前記検出部の検出した前記情報機器のオン/オフ情報を監視し、
前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の監視した前記情報機器のオン/オフ情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記検出部は、さらに、前記情報機器の動作状態に関する情報を抽出し、
前記監視部は、さらに、前記検出部の検出した前記情報機器の動作状態を監視し、
前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の監視した前記情報機器の動作状態に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
本願発明の加入者側ゲートウェイ装置では、
前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの情報に基づいて前記情報機器の利用パターンを解析し、
前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の解析した前記情報機器の利用パターン情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定してもよい。
具体的には、本願発明の加入者側終端装置の省電力方法は、
局側終端装置と加入者側終端装置が受動光ネットワークで接続された光通信システムにおける前記加入者側終端装置に接続される加入者側ゲートウェイ装置を用いた前記加入者側終端装置の省電力方法であって、
前記局側終端装置と情報を送受信する情報機器から前記加入者側ゲートウェイ装置へ流入するトラヒックの情報を検出する検出手順と、
前記検出手順で検出したトラヒックの情報を監視する監視手順と、
前記監視手順で観測したトラヒックの情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを指示する制御信号を前記加入者側終端装置へ通知するスリープ/起動判定手順と、
前記情報機器から流入するトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信するトラヒック送信手順と、
を順に有する。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、加入者側終端装置よりも先に上りトラヒックの情報を知りうる加入者側ゲートウェイ装置が給電制御タイミングを通知する制御信号を送信するため、加入者側終端装置のスリープ時間を長くすることができ、これにより加入者側終端装置の省電力効果を向上することができる。
光アクセスネットワークの代表的なシングルスター構成を示す。 光アクセスネットワークの代表的なPON構成を示す。 入力トラヒックに対するONUの給電制御部位の状態に関する時間的遷移図を示す。 本発明の実施形態に係わる加入者側ゲートウェイ装置の概略図を示す。 実施形態1におけるシステム構成の具体例を示す。 実施形態1に係るONU省電力化方法のフローチャートの一例を示す。 実施形態1に係るONUの起動状態の一例を示すタイムチャートである。 実施形態1に係る第2例を示す。 実施形態1に係る第3例を示す。 実施形態2に係る加入者側ゲートウェイ装置の概略図を示す。 実施形態2におけるシステム構成の具体例を示す。 実施形態2に係るONU省電力化方法のフローチャートの一例を示す。 実施形態3に係る加入者側ゲートウェイ装置の概略図を示す。 実施形態4に係るONUの起動状態の一例を示すタイムチャートである。 実施形態5に係るONU省電力化方法のフローチャートの一例を示す。 実施形態6に係るONU省電力化方法のフローチャートの一例を示す。 実施形態7に係る加入者側ゲートウェイ装置の概略図を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。
以下に、本発明による加入者側ゲートウェイ装置および加入者側ゲートウェイ装置を用いた省電力方法による実施形態について図面を参照して説明する。図4に、本実施形態に係る加入者側ゲートウェイ装置の概略図を示す。本実施形態に係る加入者側ゲートウェイ装置は、上位側にネットワーク回線を終端する加入者側終端装置に接続され、下位側にVoIP841、PC842およびTV843などの情報機器84に接続される。加入者側終端装置82は、例えば図1に示すONU92である。本実施形態におけるトラヒックは、情報機器84から加入者側ゲートウェイ装置83へ流入し、その後加入者側終端装置82へ送信される上りトラヒックのことをいう。加入者側ゲートウェイ装置83は、例えば図1に示すHGW93である。
加入者側ゲートウェイ装置83は、検出部31と、監視部32と、キュー蓄積部35と、スリープ/起動判定部33と、信号処理部34を有する。従来の装置構成と比べて、加入者側ゲートウェイ装置83が、検出部31、監視部32及びスリープ/起動判定部33を新たに備えた点が異なる。
本実施形態に係る加入者側終端装置の省電力化方法は、加入者側ゲートウェイ装置83に接続された情報機器84から得られる情報を検出する検出手順と、監視手順と、スリープ/起動判定手順と、トラヒック送信手順と、を順に有する。
情報機器84からトラヒックが流入すると、検出手順を実行する。
検出手順では、検出部31は、情報機器84から流入するトラヒックの情報や情報機器84の利用状態を検出する。情報機器84からのトラヒックは、キュー蓄積部35で蓄積される。
監視手順では、監視部32は、検出部31によって検出した情報を監視する。これにより、加入者側ゲートウェイ装置83は、トラヒックの情報および情報機器84の利用状況を加入者側終端装置82に先んじて把握する。
スリープ/起動判定手順では、スリープ/起動判定部33は、監視部32から伝達されたトラヒックの情報および情報機器84の利用状況に関する情報を元に、スリープ又は起動に入るタイミングを指示する制御信号を生成して加入者側終端装置82へ通知する。制御信号を用いた加入者側終端装置82への通知は、キュー蓄積部35から加入者側終端装置82へトラヒックを送信する前に行う。
トラヒック送信手順では、信号処理部34は、キュー蓄積部35に蓄積されたトラヒックを加入者側終端装置82へ送信する。スリープ/起動判定部33から予め加入者側終端装置82に制御信号を通知することで、上りトラヒックに応じて例えば、加入者側終端装置82の一部の機能をスリープ又は、起動させることができる。
(実施形態1)
ネットワーク回線が光アクセスネットワーク回線であり、加入者側終端装置82としてONU92を用い、本実施形態に係る加入者側ゲートウェイ装置83としてHGW93を用いた場合の本実施形態における動作について説明する。図5に示す様に、HGW93とONU92は、UNIを介して接続されている。該HGW93は主に、PHY36、検出部31、監視部32、スリープ/起動判定部33、信号処理部34、キュー蓄積部35を有する。該ONU92は主に、PHY24、スリープ/起動判定部21、信号処理部22、キュー蓄積部23、光送受信器(TRx:Transceiver)25を有する。
次に、本発明における各種通信装置内および通信装置間の動作について説明する。ここでは、図6のフローチャートを用いて加入者側ゲートウェイ装置へのトラヒックの流入が検出され、検出部31で検出したトラヒック情報に基づいてONU92への給電制御タイミングを通知する場合の動作について説明する。
まず、HGW93の検出部31においてトラヒックの流入が確認された場合(S101)、監視部32においてトラヒックの到着間隔をモニタリングする(S102)。監視部32は、到着間隔をモニタリングした結果をスリープ/起動判定部33に通知する(S103)。
次に、スリープ/起動判定部33は、トラヒックの到着間隔に基づいて給電制御タイミングを決定し、給電制御タイミングに関する情報をONU92へ制御信号を用いて通知する(S104)。
次に、任意のHGW93およびONU92へ適用した時の動作について図7に示す時間的遷移図を用いて説明する。上段のタイムチャートは、HGW93から流入する入力トラヒックを示す。2段目は、上段のトラヒックが流入した場合における理想的なONU92の起動状態を示す。3段目は、上段のトラヒックが流入した場合における従来のONU92の起動状態を示す。4段目は、HGW93のスリープ/起動判定部33から送信されたONUの給電制御タイミングに関する情報を含む制御信号を示す。下段は、本発明による効果である、上段のトラヒックが流入した場合において、4段目の制御信号に合わせ、ONU92への給電制御を行った場合におけるONUの起動状態を示す。
時刻tにHGW93のスリープ/起動判定部33から送信された制御信号を受信し、ONU92は部品の過渡応答時間を経て時刻t〜tまでスリープ状態に入る。時刻tにHGW93のスリープ/起動判定部33から送信されてから制御信号を受信し、ONU92は部品の過渡応答時間を経て時刻t〜tまで起動状態に入る。このような動作を繰り返すことで、従来の省電力化方法よりもスリープ時間を長くすることが出来る。
また、従来の省電力化方法では、ONU92においてトラヒック到着間隔がスリープしきい値時間と同等もしくはしきい値以下であった場合、ONU92はスリープすることが出来なかった。一方、本発明では、ONU92においてしきい値を設けず、トラヒックがONU92へ入力される前に予めHGW93からONU92への給電制御タイミングに関する制御信号を送信しているため、コマンド処理時間の短縮が可能である。これにより、本発明は、ONU92のスリープ時間を長くすることが出来るため、従来の省電力化方法と比較して省電力効果を向上させることが出来る。
実施形態1の動作は、以下のような方法を用いても良い。
例えば、加入者側ゲートウェイ装置83をHGW93、加入者側終端装置82をONU92としたが、このように別筐体でも良いし、一つの筐体の中に同一基盤上にHGW83とONU92のような機能を持つ構成であっても良い。
また、図8に示すように、ONU92は主に、PHY24、TRx25を有する構成でも良い。
また、図9に示すように、HGW93の基板上に、ONU92のTRx25等の一部の機能を含む構成でも良い。
また、制御信報を送信する方法として、スリープ/起動情報に関して、それぞれ別に送信したが、一つの制御信号に、スリープ/起動情報に関する情報を一括で送信する方法でも良い。
また、制御信号の伝達方法として、HGW93とONU92とを別線を用いて接続し、物理的信号を用いる場合ないし、制御プロトコルであるLLDP(Link Layer Discovery Protocol)を用いて主信号に乗せる方法や、IEEE802.15.4において標準化された無線通信規格であるZigbee(登録商標)を用いる方法でも良い。
(実施形態2)
実施形態1とは異なり、加入者側ゲートウェイ装置83における検出部31で検出したトラヒック情報に加えて、キュー観測部37で観測されたキュー蓄積部35のトラヒック蓄積情報に基づいて加入者側終端装置82への給電制御タイミングを通知する場合を説明する。具体的には、図10に示すように、キュー蓄積部35に流入するトラヒックの有無およびトラヒックの量を観測するキュー観測部37と、トラヒック蓄積時間を計測するためのタイマ38を有する点が実施形態1と異なる。
次に、本発明における具体的な動作について説明する。
HGW93は、図11に記載の検出部31において、例えばHGW93に流入するトラヒック間隔を検出し、検出情報を監視部32へ伝達する。
キュー観測部37は、キュー蓄積部35に流入するトラヒックに対してある一定時間のしきい値を設け、キュー蓄積部35にトラヒックが流入してからしきい値時間の間、キュー蓄積部35においてトラヒックを蓄積する。このトラヒックの蓄積時間は、タイマ38により測定される。
スリープ/起動判定部33では、検出部31において検出されるトラヒックの情報およびキュー蓄積部35でのトラヒック蓄積情報から、ONU92の給電制御タイミングを決定し、制御信号を送信する。
本発明において、HGW93にトラヒックが流入してからONU92へトラヒックを送信するまでのHGW93の動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
HGW93の検出部31においてトラヒックの流入を確認した時(S201)、キュー蓄積部35にトラヒックがあった場合(S202においてYes)および、無かった場合における動作を説明する。
まず検出部31において、トラヒックの流入を確認し、その時にキュー蓄積部35にトラヒックが蓄積されている場合、キュー観測部37は、時刻Tがタイマ値Tth_timerの値になる、つまりT=Tth_timerになるまで、キュー蓄積部35にトラヒックを蓄積させる(S204)。蓄積している間に、キュー観測部37は、T=Tth_timerになるまでにキュー蓄積部35内に蓄積されるトラヒックの量を計算し(S205)、スリープ/起動判定部33へ通知する。スリープ/起動判定部33は、キュー蓄積部35内のトラヒックの量に基づいて給電制御タイミングを決定し、キュー蓄積部35内のトラヒックの量に応じた制御信号をONU92へ送信する(S206)。そして、T=Th_timerとなった後に、信号処理部34が、キュー蓄積部35に蓄積したフレームをONU92へ送信し、タイマ38のタイマ値をリセットする(S207)。
一方、検出部31においてトラヒック流入を確認した際に(S201)、キュー蓄積部35にトラヒックが無かった(S202においてNo)場合、タイマ値Tth_timerをリセットし(S203)、流入するトラヒックをキュー蓄積部35にタイマ値Tth_timerの値になる、つまりT=Tth_timerになるまで、トラヒックを蓄積させる(S204)。蓄積している間に、キュー蓄積部35内のトラヒックの量を計算し(S205)、スリープ/起動判定部33より、給電制御タイミングに関する情報をONU92へ送信し(S206)、T=Th_timerとなった後に、HGW93で蓄積したフレームをONU92へ送信しタイマ値をリセットする(S207)。
タイマ値Tth_timerの値は、任意の値を設定することが出来る。ただし、最大蓄積可能トラヒックの量と最大または平均入力レートによってタイマ値は設定する必要がある。これは、HGW93内でフレームを蓄積する際に、バッファ溢れを防ぐためである。例えば、HGW93のバッファ容量が100kByte、平均入力レートが40Mbit/sであった場合、タイマ38のタイマ値はTth_timer=20ms以内に設定する必要がある。
本実施形態に係る加入者側終端装置の省電力方法は、以上の動作を繰り返す。本実施形態において設定する一定のしきい値時間は、流入したトラヒックにおいて許容される遅延時間よりも短く設定される。また、該一定のしきい値時間とは、HGW93の該キュー蓄積部35内において蓄積させるバッファ量と関係がある。しきい値時間内に蓄積される最大バッファ量は、HGW93の該キュー蓄積部35内におけるバッファ量よりも小さいことが要求される。そのため、タイマ値は、最大入力レートでHGW93のバッファ内にフレームが蓄積された場合においても、HGW93のバッファ容量を超えない範囲でしきい値は、設定される必要がある。
実施形態2の動作は、以下のような方法を用いても良い。キュー蓄積部35でのトラヒック管理方法としては、タイマ38を用いてしきい値時間を計算したが、HGW93のバッファ内でバッファ量を計算する方法でも良い。
実施形態2の動作は、以下のような方法を用いても良い。加入者側ゲートウェイ装置83をHGW93、加入者側終端装置82をONU92としたが、このように別筐体でも良いし、一つの筐体の中に同一基盤上にHGW93とONU92のような機能を持つ構成であっても良い。該ONU92は主に、PHY24、TRx25を有する構成でも良い。また、該HGW93の基板上に、該ONU92のTRx25等の一部の機能を含む構成でも良い。
また、制御信号を送信する方法として、スリープ/起動情報に関して、それぞれ別に送信したが、一つの制御信号に、スリープ/起動情報に関する情報を一括で送信する方法でも良い。また、制御信号の伝達方法として、HGW93とONU92とを別線を用いて接続し、物理的信号を用いる場合ないし、制御プロトコルであるLLDP(Link Layer Discovery Protocol)を用いて主信号に乗せる方法や、IEEE802.15.4において標準化された無線通信規格であるZigbeeを用いる方法でも良い。
(実施形態3)
実施形態1及び実施形態2とは異なり、加入者側ゲートウェイ装置83がトラヒックの優先度に応じたクラス別キューを1つ以上有し、キュー観測部37でトラヒックの優先度を観測し、優先度を考慮したトラヒック転送方法を用いた場合を説明する。具体的には、図13に示すように、キュー蓄積部35に優先度に応じたクラス別キューを有することが実施形態1及び実施形態2とは異なる。本実施形態においてキュー#1、キュー#2は、それぞれ高優先度および低優先度トラヒックを管理する機能を有する。
次に、本発明における具体的な動作について説明する。ここでは、高優先度トラヒックとして、Session Initiation Protocol(SIP)を利用したVoice Over Internet Protocol(VoIP)通信に関するトラヒックが流入した場合を説明する。HGW93のキュー観測部37において、トラヒックの優先度を監視し、キュー#1に高優先度トラヒックが流入した場合、優先度の高いトラヒックの通信品質を維持するために、スリープ/起動判定部33からONU92へ予め高優先トラヒックが流入したという情報を制御信号を用いて通知する。HGW93から制御信号を送信した後に、信号処理部34からキュー蓄積部35内の高優先トラヒックをONU92へ送信する。これにより、高優先トラヒックに関しては、許容される遅延時間内にトラヒックを送信することが出来るため、通信品質を保持することが出来る。
本実施形態におけるHGW93の該キュー観測部37におけるトラヒックの監視方法は、図13に示すように予め指定された種類のトラヒックが入るキュー#1をキュー蓄積部35に備えておき、該キュー#1に予め指定されたトラヒックが流入したかどうかを監視していたが、その他にも、IPパケットのヘッダにおけるType of Service(ToS)の値をトラヒック毎に観測する機能を検出部31又はキュー蓄積部35内に備えておき、高優先トラヒックを確認する方法でも良いし、IPパケットのToS値をVLANタグ付きMACフレームのClass of Service(CoS)の値と1対1に対応するように設定し、CoS値をフレーム毎に観測する機能を検出部31又はキュー蓄積部35に備える方法でも良い。また、高優先度トラヒックとして、SIPを利用したVoIP通信を挙げたが、これに限らず、今後新たに高優先度サービスが提供された場合においてはそれらトラヒックについても該当する。
(実施形態4)
実施形態3とは異なり、加入者側ゲートウェイ装置83がトラヒックの優先度に応じたクラス別キューを1つ以上有し、キュー観測部37でトラヒックの優先度を観測し、高優先および低優先トラヒックの流入があった場合において優先度を考慮したトラヒック転送方法を用いた場合の動作について図13および図14を用いて説明する。ここでは、高優先トラヒックとしてVoIP通信に関するトラヒックが流入した場合を説明する。
図13に示すHGW93のキュー観測部37において、トラヒックの優先度を監視し、キュー#1に高優先トラヒックが流入した場合、優先度の高いトラヒックに対する通信品質を保持するために、スリープ/起動判定部33からONU92へ予め高優先トラヒックが流入したという情報を通知する。もし、高優先トラヒックが流入されかつ、キュー蓄積部35内に予め低優先トラヒックが蓄積されていた場合、信号処理部34では、HGW93は高優先トラヒックの送信タイミングに合わせて、低優先トラヒックをまとめて一括送信する。
これらの動作を、図14のタイムチャートを用いて説明する。上段のタイムチャートは、HGW93のキュー#1に流入したトラヒック、2段目のタイムチャートは、HGW93のキュー#2に流入したトラヒック、3段目のタイムチャートは、HGW93から事前に通知された制御信号、そして下段は、本発明によるONU起動状態を示す。図14のようにキュー#1およびキュー#2にトラヒックが流入した時、HGW93の該キュー#1と該キュー#2にて蓄積される。時刻t〜t、t〜t、t〜tの間に流入したキュー#2のトラヒックは該キュー#2にて蓄積させる。
また、制御信号は、時刻tにHGW93からONU92へ送信している。そして、コマンド処理時間を経て、休止していたONU92のTRx25を含む一部の機能が時刻t〜tにおいて起動し、HGW93のキュー#1に流入したトラヒックとキュー#2において蓄積していたトラヒックは、時刻t〜t11において一括で送信される。
その後、時刻t11〜t12においてスリープを指令するコマンド処理を経て時刻t13〜t15において、ONU92の一部の機能をスリープさせる。
以上説明したように、本実施形態に係る加入者側ゲートウェイ装置は、スリープ/起動の遷移回数を削減し、スリープ時間を長くすることで省電力効果を向上させることが出来る。さらに、本実施形態に係る加入者側ゲートウェイ装置は、高優先トラヒックに関しては、許容される遅延時間内にトラヒックを送信することが出来るため、通信品質を保持することが出来る。
(実施形態5)
実施形態1および実施形態2と異なり、加入者側ゲートウェイ装置83の検出部31において情報機器84の使用開始または終了の情報すなわち、情報機器84のオン/オフ情報を観測することで、加入者側終端装置82への給電タイミングを制御する方法を用いた場合における動作を示す。具体的に、図5または図11に示す通信装置の構成において、HGW93の検出部31でIP電話などの優先度の高い情報機器84がオン/オフになった場合における動作を説明する。HGW93は図5または図11に記載の検出部31において、HGW93に接続されるIP電話のオン/オフ情報を検出し監視部32へ検出情報を伝達する。
スリープ/起動判定部33では、検出部31において検出される情報機器のオン/オフ情報からONU92がスリープまたは起動に入るタイミングに関する情報を含んだ制御信号を送信する。例えば、検出部31は、IP電話であるVoIP841のオン/オフ情報を検出する。
本発明においてVoIP841の使用開始からスリープ/起動判定部33に状態を通知するまでの動作について図15に示すフローチャートを用いて説明する。
HGW93の検出部31において、高優先フレームを流す情報機器84のON/OFF情報を検出し(S301)、その情報がONであった場合(S302おいてYes)、監視部32よりON状態であることをスリープ/起動判定部33に状態を通知し(S303)、それらの情報を用いてONU92へ給電制御タイミングに関する情報を送信する。
一方、検出情報がOFF状態であった場合(S302においてNo)についても同様に、その情報をスリープ/起動判定部33に状態を通知し(S304)、それらの情報を用いてONU92へ給電制御タイミングに関する情報を通知する。
本実施形態は、優先度の高いIP電話からのトラヒックの流入をSIPセッションなどの情報よりも先に検出することが出来るため、より早く制御信号をONU92へ伝達することで、コマンド処理時間を短縮することが出来、スリープ時間を長くすることで省電力効果を向上させることが出来る。また、IP電話からのオン/オフ情報を直接検出することで、処理時間を短縮することが出来、遅延時間を短縮することが出来る。
本実施形態では、情報機器84のオン/オフ情報を利用したONU92への給電タイミングの制御について説明したが、IP電話に限らずPC842やIPTVなどのTV843、情報家電等の一般的な情報機器84でも良い。また、高優先フレームを流す情報機器84として、IP電話について説明したが、これに限らず、今後新たに高優先フレームを流す情報機器84が接続された場合においては、それら情報機器84についても該当する。
(実施形態6)
実施形態1、実施形態2および実施形態5と異なり、加入者側ゲートウェイ装置83に接続される情報機器84の動作状態に関する情報に応じて、加入者側終端装置82への給電制御タイミングを通知する方法を説明する。
本実施形態では、図5または図11に示す通信装置の構成において、HGW93に接続されるPCの動作状態としてCPUの稼働率に関する情報を検出する場合を説明する。具体的に、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、PC842内のCPUの稼働率を検出し、その情報を制御プロトコルであるLLDP等を用いてHGW93の検出部31へ送信し、動作状態を把握する(S401)。もしPC842が実効的なトラヒックが流れるようなCPU処理をしている場合(S402おいてYes)は、監視部32より、スリープ/起動判定部33に動作状態が継続していることを通知する(S403)。
一方、PC842が実効的なトラヒックが流れるようなCPU処理をしていない場合においても(S402おいてNo)、同様に監視部32より、スリープ/起動判定部33に動作状態が継続していないことを通知する(S404)。検出部31における情報機器84の動作状態の把握は定期的に行われる。
本実施形態では、HGW93に接続されるPC842の動作状態に関して、CPUの稼働率を元に把握したが、それ以外にもNWの接続状況や、ダウンロード/アップロードの動作状況、通信量モニタリングから得られる情報を用いても良い。また、情報機器84の動作状態に関する情報として、HGW93に実装されているOSGi上のアプリケーションを利用して、HGW93に接続される情報機器84の情報を把握する特定のバンドルから得られる情報をスヌーピングする方法でも良い。また、情報機器84の動作状態に関する情報を制御プロトコルであるLLDPを用いて把握したが、これに限らない。
本実施形態は、例えばPC842などの電源が起動している状態であっても、PC842がスリープ状態である場合や、動画のストリーミングを行っている際の動作状態を検出し、ONU92への給電制御タイミングを通知することで、情報機器84から実効的なトラヒックが流れない動作状況にある場合においても、的確なスリープ/起動情報をHGW93から送信することで、ONU92のスリープ時間を長くし、省電力効果を向上させることが出来る。
(実施形態7)
本実施形態では、実施形態5および実施形態6と異なり、加入者側ゲートウェイ装置83で情報機器84の利用に関するログ情報を利用した場合を説明する。図17に示すように、監視部32が、解析部321、メモリ322および時計323を有しているところが異なる。メモリ322は、HGW93に接続される情報機器84の利用に関するログ情報を蓄積する。
本実施形態における具体的な動作について説明する。
検出部31において情報機器84の利用状況を検出し、監視部32内の時計323と同期させログ情報をメモリ322内に書き込む。例えば情報機器84の利用状況に関する把握方法としては、時計323を利用し時刻情報等を取得し、曜日、日時毎の情報機器84の利用状況を時計の出力情報と共にメモリ322内に書き込む。
そして、解析部321が、メモリ322内に記録された情報を元に、時計323の出力する日時、曜日毎の情報機器84の利用パターンを解析し、抽出した情報機器84の利用パターンに応じて、スリープ/起動判定部33に抽出情報を通知する。
スリープ/起動判定部33は、通知された抽出情報を元に、ONU92への給電制御タイミングに関する情報を送信する。
例えば、解析部321は、平日0:00〜20:00までは情報機器84の利用が少なく、21:00〜23:00の間は情報機器84の利用が多いなどの日時毎の情報機器84のログ情報を抽出する。そして、解析部321は、時計323の抽出する日時に合わせて、ログ情報を抽出情報としてスリープ/起動判定部33に通知する。スリープ/起動判定部33は、それらのログ情報を用いて、平日0:00にはスリープを指示する制御信号をONU92へ送信する。
平日0:00〜20:00の間にVoIP841の利用があった場合には、解析部321は、その情報を抽出情報としてスリープ/起動判定部33に通知する。スリープ/起動判定部33は、その情報を元に、起動を指示する制御信号をONU92に送信する。本実施形態は、HGW93を所有するユーザ毎の情報機器84の利用パターンに応じて、ONU92へ給電制御を行うため、スリープ時間を長くすることが出来、ONU92の省電力化効率を向上させることが出来る。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
21:スリープ/起動判定部
22:信号処理部
23:キュー蓄積部
24:PHY
25:TRx
31:検出部
32:監視部
321:解析部
322:メモリ
323:時計
33:スリープ/起動判定部
34:信号処理部
35:キュー蓄積部
36:PHY
37:キュー観測部
38:タイマ
82:加入者側終端装置
83:加入者側ゲートウェイ装置
84:情報機器
841:VoIP
842:PC
843:TV
91:OLT
92、92・・・92・・・92:ONU
93、93・・・93・・・93:HGW
94:スプリッタ
95:光ファイバ
96、96・・・96・・・96:UNI

Claims (11)

  1. 局側終端装置と加入者側終端装置が受動光ネットワークで接続された光通信システムにおける前記加入者側終端装置に接続される加入者側ゲートウェイ装置であって、
    前記局側終端装置と情報を送受信する情報機器から流入するトラヒックの情報を検出する検出部と、
    前記検出部の検出したトラヒックの情報を監視する監視部と、
    前記情報機器からのトラヒックを蓄積するキュー蓄積部と、
    前記監視部の観測したトラヒックの情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを指示する制御信号を前記加入者側終端装置へ通知するスリープ/起動判定部と、
    前記キュー蓄積部に蓄積されたトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信する信号処理部と、
    を備える加入者側ゲートウェイ装置。
  2. 前記キュー蓄積部の蓄積するトラヒックの量及び蓄積時間を観測するキュー観測部をさらに備え、
    前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記キュー観測部の観測するトラヒックの量及び蓄積時間に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  3. 前記検出部は、さらに、前記情報機器から流入するトラヒックの優先度を検出し、
    前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの優先度を監視し、
    前記スリープ/起動判定部は、前記監視部の識別した優先度に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  4. 前記キュー蓄積部は、トラヒックの優先度に応じたクラス別キューを1つ以上有し、
    前記キュー蓄積部の蓄積するトラヒックの量及び蓄積時間を、前記クラス別キューごとに観測するキュー観測部をさらに備え、
    前記検出部は、さらに、前記情報機器から流入するトラヒックの優先度を検出し、
    前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの優先度を監視し、
    前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記キュー観測部の観測するトラヒックの量及び蓄積時間並びにトラヒックの優先度に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  5. 前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの高優先度のクラス別キューに蓄積された旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記加入者側終端装置の給電を速やかに行う旨を決定し、その旨の制御信号を前記加入者側終端装置へ通知し、
    前記信号処理部は、当該制御信号の通知の後に、前記高優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックを前記加入者側終端装置へ速やかに送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  6. 前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの予め定められた特定のクラス別キューに蓄積された旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記特定のクラス別キューにトラヒックが流入してから一定時間経過後を、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングに決定し、その旨の制御信号を前記加入者側終端装置へ通知し、
    前記信号処理部は、当該制御信号の通知を受けると、前記特定のクラス別キューにトラヒックが流入してから一定時間経過後に、前記特定のクラス別キューの優先度のトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  7. 前記スリープ/起動判定部は、前記クラス別キューのうちの高優先度のクラス別キュー及び低優先度のクラス別キューに蓄積されたことを観測した旨の通知を前記キュー観測部から受けると、前記高優先度のクラス別キュー及び前記低優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックの量に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、
    前記信号処理部は、前記高優先度のクラス別キュー及び前記低優先度のクラス別キューに蓄積されているトラヒックを、前記加入者側終端装置へ一括して送信する
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  8. 前記検出部は、さらに、前記情報機器のオン/オフ情報を検出し、
    前記監視部は、さらに、前記検出部の検出した前記情報機器のオン/オフ情報を監視し、
    前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の監視した前記情報機器のオン/オフ情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  9. 前記検出部は、さらに、前記情報機器の動作状態に関する情報を抽出し、
    前記監視部は、さらに、前記検出部の検出した前記情報機器の動作状態を監視し、
    前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の監視した前記情報機器の動作状態に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  10. 前記監視部は、さらに、前記検出部の検出したトラヒックの情報に基づいて前記情報機器の利用パターンを解析し、
    前記スリープ/起動判定部は、さらに、前記監視部の解析した前記情報機器の利用パターン情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の加入者側ゲートウェイ装置。
  11. 局側終端装置と加入者側終端装置が受動光ネットワークで接続された光通信システムにおける前記加入者側終端装置に接続される加入者側ゲートウェイ装置を用いた前記加入者側終端装置の省電力方法であって、
    前記局側終端装置と情報を送受信する情報機器から前記加入者側ゲートウェイ装置へ流入するトラヒックの情報を検出する検出手順と、
    前記検出手順で検出したトラヒックの情報を監視する監視手順と、
    前記監視手順で観測したトラヒックの情報に基づいて、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを決定し、前記加入者側終端装置の給電制御タイミングを指示する制御信号を前記加入者側終端装置へ通知するスリープ/起動判定手順と、
    前記情報機器から流入するトラヒックを前記加入者側終端装置へ送信するトラヒック送信手順と、
    を順に有する加入者側終端装置の省電力方法。
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