JP2017143356A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャープ波などのさらに広帯域な信号を送受信する場合であっても、ビームシフトまたはアンテナパターンの劣化を抑制することができるアンテナ装置を得ること。【解決手段】N個(Nは2以上の整数)の素子アンテナに電気的に接続されたN個の移相器に第1の移相量設定値を出力する設定値切替レジスタ9(1)〜9(N)、N個の移相器にサブアレイ単位で電気的に接続され、RF信号に対して実時間遅延処理を施すM個(Mは2以上、N以下の整数)のTTD移相器に移相量設定値を出力する設定値切替レジスタ10(1)〜10(M)および2つの移相量設定値を出力する際のタイミング信号となるビームトリガを分配するビームトリガ分配回路14を備える。各設定値切替レジスタ9はビームトリガを受信する度に移相量設定値を切り替えて出力し、設定値切替レジスタ10はビームトリガを受信する度に移相量設定値を切り替えて出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、ビームの制御をアンテナ素子への励振係数の相対位相によって行うフェーズドアレイ型のアンテナ装置に関する。
広帯域なフェーズドアレイ型のアンテナ装置(以下、単に「アンテナ装置」と称する)において、360度移相器を用いて各素子アンテナの励振位相が設定された場合、信号の帯域内において、ビーム指向誤差の増加によってビームが所望方向からずれてしまうビームシフト、またはサイドローブレベルが上昇するなどのアンテナパターンの劣化が発生することが知られている。
ここで、下記特許文献1に示されるアンテナ装置では、実時間遅延(True Time Delay:TTD)移相器(以下「TTD移相器」と称する)と、360度移相器とを併用することで、ビームシフトまたはアンテナパターンの劣化の発生を抑制できることが示されている。
一方、TTD移相器は、TTD移相器自体の加工精度またはTTD移相器を含む処理回路の周波数特性に起因して、指令値に対して出力される遅延量には誤差が生じるため、指令値と実際に出力される遅延量との誤差を補正する補正値を指令値に加える必要がある。特許文献1においては、この補正値の取得法についても開示されており、得られた補正値を加算した指令値を仕様することによって、所望のアンテナパターンを得ることが可能になることが示されている。
特開2002−176309号公報
従来のアンテナ装置は上記の通り構成されているので、波長に対して大きな開口を有し、広帯域な信号を送受する場合においても、ビームシフトまたはアンテナパターンの劣化をある程度抑制することは可能である。
しかしながら、チャープ波などのさらに広帯域な信号では、一つのパルス内で送信周波数が大きく変化するため、360度移相器とTTD移相器とを中央の周波数に合わせて設定していても、帯域の下限と上限においてビームシフトまたはアンテナパターンの劣化が生ずる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、チャープ波などのさらに広帯域な信号を送受信する場合であっても、ビームシフトまたはアンテナパターンの劣化を抑制することができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るアンテナ装置は、N個(Nは2以上の整数)の素子アンテナに電気的に接続されたN個の移相器に第1の移相量設定値を出力する第1の設定値切替部、N個の移相器にサブアレイ単位で電気的に接続され、分配または合成されるRF信号に対して実時間遅延処理を施すM個(Mは2以上、N以下の整数)のTTD移相器に第2の移相量設定値を出力する第2の設定値切替部、および第1の移相量設定値および第2の移相量設定値を出力する際のタイミング信号となるビームトリガを分配するビームトリガ分配回路を備える、第1の設定値切替部は、ビームトリガを受信する度に第1の移相量設定値を切り替えて出力し、第2の設定値切替部は、ビームトリガを受信する度に第2の移相量設定値を切り替えて出力する。
本発明によれば、チャープ波などのさらに広帯域な信号を送受信する場合であっても、ビームシフトまたはアンテナパターンの劣化を抑制することができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す機能ブロック図 実施の形態1の各サブアレイにおける中心周波数fMでの等位相波面を示す図 実施の形態1の各サブアレイにおける最低周波数fおよび最高周波数fでの等位相波面を示す図 実施の形態1に係るアンテナ装置の連続切替モードおよび通常動作モードにおける動作を説明するフローチャート 実施の形態1におけるビームトリガ、移相量設定値およびRF信号波形を示す図 実施の形態2に係るアンテナ装置の連続切替モードにおける動作を説明するフローチャート 実施の形態2に係るアンテナ装置の通常動作モードにおける動作を説明するフローチャート 実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す機能ブロック図 実施の形態1から3における制御部のハードウェア構成例を示すブロック図 実施の形態1から3における制御部のハードウェア構成の他の例を示すブロック図
以下に、本発明の実施の形態に係るアンテナ装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一部位または同等部位については、同一符号を付して説明する。また、各部位の説明に際し、個別の部位にはかっこ書きの符号を付し、各部位の総称には、かっこ書きの符号を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の構成を示す機能ブロック図である。実施の形態1に係るアンテナ装置100は、図1に示すように、空間に電波を放射し、または空間から電波を受信する素子アンテナ1(1)〜1(N)(Nは2以上の整数)と、各素子アンテナ1に接続され、送信信号または受信信号を増幅する増幅器(図1では「AMP」と表記)2(1)〜2(N)と、各増幅器2に接続され、360度以内で位相を変化させることが可能な360度移相器3(1)〜(N)と、各360度移相器3に設定する設定値を保持し、後述するビームトリガの入力により設定値を切り替える設定値切替レジスタ9(1)〜9(N)と、を備える。以上の部位のうち、各増幅器2、各360度移相器3および各設定値切替レジスタ9は、モジュール化された送受信モジュール4(1)〜(N)を構成する。
また、実施の形態1に係るアンテナ装置100は、上記の構成に加え、各送受信モジュール4にサブアレイ単位で接続され、送信RF信号を分配あるいは受信RF信号を合成するサブアレイ分配回路5(1)〜(M)(Mは2以上、N以下の整数)と、各サブアレイ分配回路5に接続されRF信号に対して実時間遅延処理を施すTTD移相器6(1)〜(M)と、各TTD移相器6に接続され、RF信号を分配あるいは受信RF信号を合成する分配回路7と、を備える。
さらに、実施の形態1に係るアンテナ装置100は、上記の構成に加え、TTD移相器6に設定する設定値を保持し、ビームトリガの入力により設定値を切り替える切替レジスタ10(1)〜10(M)と、各360度移相器3の設定値および各TTD移相器6の設定値と出力との差を補正する補正値を各周波数ごとに記憶する補正値記憶回路11と、ビーム指向方向およびビーム切替タイミングを指示するビーム制御回路12と、ビーム制御回路12からの指示に基づき、補正値記憶回路11に保存されている補正値を用いて各360度移相器3の設定値および各TTD移相器6の設定値をそれぞれ計算する移相量演算回路13と、ビーム制御回路12からの指示に基づき、各360度移相器3および各TTD移相器6に移相量切替のタイミングを指示するタイミング信号であるビームトリガを分配するビームトリガ分配回路14と、を備える。
送受信機15は、アンテナ装置100に接続され、送信時にはアンテナ装置100に送信RF信号を供給し、受信時には受信RF信号を増幅する。
上述した、実施の形態1に係るアンテナ装置100の構成について補足する。まず、図1の構成では、アンテナ装置100におけるアンテナ素子数はNとしているが、アンテナ素子数の最小単位は“2”である。すなわち、Nは2以上の整数である。ここで、サブアレイにおけるアンテナ素子数(以下「サブアレイ素子数」と称する)をLとすれば、アンテナ素子数Nと、TTD移相器6の数(以下「TTD移相器数」と称する)Mとの間には、N=L×Mの関係がある。なお、図1では、サブアレイ素子数Lは3としており、アンテナ素子数Nと、TTD移相器数Mとの間には、N=3×Mの関係があるが、サブアレイ素子数Lの最小単位は“1”である。
また、実施の形態1に係るアンテナ装置100において、設定値切替レジスタ9,10は、通常モードおよび連続切替モードを含む複数のモードで動作する。通常モード時において、設定値切替レジスタ9,10は、事前に設定した移相量設定値をビームトリガの入力で出力する。
一方、連続切替モード時において、設定値切替レジスタ9,10は、複数の移相量設定値を保持し、ビームトリガの入力で複数の移相量設定値を順次切り替えて出力する機能を有する。なお、以下の説明において、設定値切替レジスタ9が出力する移相量設定値と、設定値切替レジスタ10が出力する移相量設定値を出力する主体を明示せずに区別する場合には、前者を第1の移相量設定値と称し、後者を第2の移相量設定と称する。また、必要に応じ、設定値切替レジスタ9を第1の設定値切替部と称し、設定値切替レジスタ10を第2の設定値切替部と称する。
また、ビームトリガ分配回路14は、入力されたビームトリガを指定されたクロック数ずつずらしながら順次、各360度移相器3およびTTD移相器6に分配する機能を有する。
次に、実施の形態1に係るアンテナ装置の動作について説明する。ここでは、図2のように、アレイ面の法線に対し、例えばビームをθ°走査する場合を考える。図1に示すアンテナアレーが、一次元のリニアアレーであると仮定し、波数をK、素子間隔をdとすると、360度移相器3(1)〜3(N)に設定すべき移相量φPS(n)は、以下の式(1)にて計算できる。
φPS(n)=−Kd(n−1)sinθ+CPS(n) …(1)
ただし、n=1,2,…,N
上記式(1)において、CPS(n)は各360度移相器3の周波数特性または製造誤差などによる特性のばらつきを補正する補正値である。仮にθ=30°方向にビームを走査するよう中心周波数fMにおいて移相量を設定した場合に、比帯域±5%でチャープ波を送信することを考えると、式(1)から最低周波数fLおよび最高周波数fHでの走査角は以下の式(2)に示す通りの値にシフトする。
L:31.668°
H:28.359° …(2)
図2には、中心周波数fMでの等位相波面が太実線21で示されている。この際、同一の設定のままで最低周波数fLおよび最高周波数fHで送信した場合の等位相波面が図3に太破線で示されている。図3において、太破線22は最低周波数fLで送信した場合の等位相波面であり、太破線23は最高周波数fで送信した場合の等位相波面である。太破線22,23に示されるように、各サブアレイでの360度移相器による波面の傾きは、波長が変わることにより変化する。ここで、360度移相器とTTD移相器とで移相量を制御するアンテナ装置の場合、TTD移相器での設定量である遅延時間の変化は少ないが、波長が変わることにより出力での移相量が変化する。このように、広帯域な信号の場合には、波面の不連続によりビームシフトまたはアンテナパターンの劣化の原因となる。
そこで、実施の形態1のアンテナ装置では、送信波に用いるRF(Radio Frequency)信号が広帯域信号の場合に対する対策として、連続切替モードを準備している。以下、図4のフローチャートおよび図5の図面を参照して連続切替モードでの動作について説明する。なお、図5では、広帯域なRF信号の一例としてチャープ信号を示している。
まず、ステップS101では、送信波が広帯域信号であるか否かを判定する。送信波が広帯域信号の場合(ステップS101,Yes)、モードを連続切替モードに設定し(ステップS102)、連続切替モードでの処理を実施する(ステップS103)。ステップS104では、送信波が変更されたか否かが判定され、送信波が変更されていなければ(ステップS104,No)、ステップS103の処理を継続し、送信波が変更されていれば(ステップS104,Yes)、ステップS101の処理に戻る。送信波が広帯域信号ではない場合(ステップS101,No)、モードを通常モードに設定し(ステップS105)、通常モードでの処理を実施する(ステップS106)。ステップS107では、送信波が変更されたか否かが判定される。送信波が変更されていなければ(ステップS107,No)、ステップS106の処理を継続し、送信波が変更されていれば(ステップS107,Yes)、ステップS101の処理に戻るのは、連続切替モードのときと同様である。
図5では、連続切替モードでの処理イメージが模式的に示されている。図5に示されるように、1パルス内のRF信号33で複数のビームトリガ31が入力される。図5では、1パルス内に5つのトリガパルスが出力される場合を例示しているので、移相量設定値32もφ1〜φ5までの5つの移相量設定値に切り替えられている。なお、1パルス内に出力されるトリガパルスの数は任意であり、最小値は2である。
図4のフローチャートで説明したように、チャープ波のような広帯域信号を送信波とする場合、モードが連続切替モードに設定される。実施の形態1のアンテナ装置100では、連続切替モードにおいて、1パルス内で各360度移相器3の設定値切替レジスタ9(1)〜9(N)および各TTD移相器6の設定値切替レジスタ10(1)〜10(M)のそれぞれが連続切替モードに対応しており、各設定値切替レジスタ9および各設定値切替レジスタ10には、設定された各周波数での移相量設定値が設定されている。
連続切替モード時、ビームトリガを受信する度に、各設定値切替レジスタ9および各設定値切替レジスタ10に設定された移相量設定値が、順次各360度移相器3および各TTD移相器6に設定される。これにより、各周波数帯にて図2に示すような中心周波数fMでの等位相波面に近づけることができ、広帯域な送信波を送信する際のビームシフトおよびアンテナパターンの劣化を抑制することが可能となる。
なお、上記の処理を行う際に、全ての360度移相器3または全てのTTD移相器6において、移相量設定値を同時に切替えた場合に、例えば受信時には受信信号などに位相の不連続または電力の不連続を生じ、後段の信号処理に影響が出る可能性がある。これを防ぐために、ビームトリガ分配回路14においてビームトリガを分配する際に、各360度移相器3ごと、および各TTD移相器6ごとに時間差をつけて分配することが好ましい場合もある。時間差をつけた分配により、受信信号の位相変化および振幅の変化を連続的に保つことが可能になる。これにより、実施の形態1のアンテナ装置をレーダ装置または通信装置に用いた場合、装置全体の高精度化、装置全体の高分解能化に寄与することが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1では、送信波が広帯域信号であるか否かの判定結果に基づいて、モードを連続切替モードにするか、通常モードにするかを切り替えていた(図4のステップS101)。一方、実施の形態2では、プログラムもしくはオペレータなどによる指示によって、モードを連続切替モードにするか、通常モードにするかを切り替えるフローについて、図6および図7を参照して説明する。図6は、実施の形態2に係るアンテナ装置の連続切替モードにおける動作を説明するフローチャートであり、図7は、実施の形態2に係るアンテナ装置の通常動作モードにおける動作を説明するフローチャートである。
図6において、プログラムもしくはオペレータからの指示によってモードが連続切替モードに設定されると、連続切替モードの設定入力処理が実行される(ステップS201)。次いで、連続切替モードの設定処理が行われ(ステップS202)、広帯域信号が送信され(ステップS203)、実施の形態1で説明した連続切替モードでの処理が実行される(ステップS204)。ステップS205では、送信波が変更されたか否かが判定され、送信波が変更されていなければ(ステップS205,No)、ステップS204の処理が継続され、送信波が変更されていれば(ステップS205,Yes)、後述する図7のフローに遷移する。
図7において、プログラムもしくはオペレータからの指示によってモードが通常モードに設定されると、通常モードの設定入力処理が実行され(ステップS301)。次いで、通常モードの設定処理が行われ(ステップS302)、広帯域ではない信号が送信され(ステップS303)、実施の形態1で説明した通常モードでの処理が実行される(ステップS304)。ステップS305では、送信波が変更されたか否かが判定され、送信波が変更されていなければ(ステップS305,No)、ステップS304の処理が継続され、送信波が変更されていれば(ステップS305,Yes)、図6のフロー、すなわち連続切替モードにおける処理フローに遷移する。
実施の形態2では、プログラムもしくはオペレータなどによる指示によって、モードを連続切替モードにするか、通常モードにするかを切り替える処理を行う点が実施の形態1との主たる相違点である。このため、実施の形態1と同様な作用効果を奏する。すなわち、広帯域な送信波を送信する際のビームシフトおよびアンテナパターンの劣化を抑制することが可能となり、また、実施の形態2のアンテナ装置をレーダ装置または通信装置に用いた場合に、装置全体の高精度化、装置全体の高分解能化に寄与することが可能になる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの構成図である。図8において、図1に示す実施の形態1に係るアンテナ装置100における同一部位または同等部位には同一符号を付して、重複する説明は割愛する。
実施の形態3に係るアンテナ装置100Aでは、運用時に送受信モジュール4、サブアレイ分配回路5およびTTD移相器6が故障した際に、これらを纏めて交換可能とするための構成部位としたサブアレイ交換単位という概念を導入している。この概念の導入により、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aにおいては、図8に示すように、補正値記憶回路11(1)〜(M)、および移相量演算回路13(1)〜(M)がサブアレイ交換単位部8(1)〜(M)内に配置されている。
実施の形態3の構成においては、各360度移相器3に対する補正量、およびTTD移相器6に対する補正量は、予めサブアレイ交換単位部8の試験において測定しておき、補正値記憶回路11に記録しておく。これにより、運用時に送受信モジュール4およびTTD移相器6が故障した際にも、サブアレイ交換単位部8を交換することで容易に復旧することができ、運用性が向上するという効果がある。
最後に、アンテナ装置100,100Aのハードウェア構成について説明する。実施の形態1に係るアンテナ装置100を構成する補正値記憶回路11、ビーム制御回路12、移相量演算回路13およびビームトリガ分配回路14における演算機能をソフトウェアで実現する場合には、図9に示すように、演算を行うCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)200およびCPU200によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ202を含む構成とすることができる。なお、CPU200は、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)などと称されるものであってもよい。また、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどが該当する。
具体的には、メモリ202には、アンテナ装置100を構成する補正値記憶回路11、ビーム制御回路12、移相量演算回路13およびビームトリガ分配回路14における演算機能を実行するプログラムが格納されている。CPU200は、図4に示すフローチャートの処理を実行し、また、式(1)に示す演算処理を含む各種の演算処理を実行する。なお、設定値切替レジスタ9(1)〜9(N)および設定値切替レジスタ10(1)〜10(M)は、共有させてメモリ202内に設けてもよい。
アンテナ装置100を構成する補正値記憶回路11、ビーム制御回路12、移相量演算回路13およびビームトリガ分配回路14における演算機能をハードウェアで実現する場合には図10のように構成することもできる。図10によれば、図9に示すCPU200およびメモリ202に代えて処理回路203が設けられている。図10に示す構成の場合、演算を行うのは処理回路203であり、図4に示すフローチャートおよび式(1)に示す演算処理を含む各種の演算処理を実行する。処理回路203は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
また、実施の形態3に係るアンテナ装置100Aの機能を具現する場合には、サブアレイ交換単位部8の内部にも、上述したCPU200、メモリ202もしくは処理回路203、あるいは、これらと同等の構成部を設けることで実現可能である。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1(1)〜1(N) 素子アンテナ、2(1)〜2(N) 増幅器、3(1)〜3(N) 360度移相器、4(1)〜4(N) 送受信モジュール、5(1)〜5(M) サブアレイ分配回路、6(1)〜6(M) TTD移相器、7 分配回路、8(1)〜8(M) サブアレイ交換単位部、9(1)〜9(N) 設定値切替レジスタ(第1の設定値切替部)、10(1)〜10(M) 設定値切替レジスタ(第2の設定値切替部)、11 補正値記憶回路、12 ビーム制御回路、13 移相量演算回路、14 ビームトリガ分配回路、15 送受信機、31 ビームトリガ、32 移相量設定値、33 RF信号、100,100A アンテナ装置、200 CPU、202 メモリ、203 処理回路。

Claims (3)

  1. N個(Nは2以上の整数)の素子アンテナと、各前記素子アンテナに電気的に接続されたN個の移相器と、N個の前記移相器にサブアレイ単位で電気的に接続され、分配または合成されるRF信号に対して実時間遅延処理を施すM個(Mは2以上、N以下の整数)のTTD移相器と、を備えたアンテナ装置であって、
    各前記移相器に第1の移相量設定値を出力する第1の設定値切替部と、
    各前記TTD移相器に第2の移相量設定値を出力する第2の設定値切替部と、
    前記第1の移相量設定値および前記第2の移相量設定値を出力する際のタイミング信号となるビームトリガを分配するビームトリガ分配回路と、を備え、
    前記第1の設定値切替部は、前記ビームトリガを受信する度に前記第1の移相量設定値を切り替えて出力し、
    前記第2の設定値切替部は、前記ビームトリガを受信する度に前記第2の移相量設定値を切り替えて出力する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記ビームトリガ分配回路は、前記ビームトリガを分配する際に、前記移相器ごと、および前記TTD移相器ごとに時間差をつけて分配することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の移相量設定値および前記第2の移相量設定値を演算するための補正値を記憶する補正値記憶回路を有し、前記補正値記憶回路は、前記サブアレイ単位で設けられることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
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