JP3723062B2 - フェーズドアレーアンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信やレーダ等に適用するフェーズドアレーアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示し、例えば、文献、N.V.Jespersen and P.R.Herczfeld 、"Phased Array Antennas with Phasers and True Time Delay Phase Sifters"、 IEEE Antennas and Propagation Society International Symposium 1990 Digest、 pp.778-781、 1990.に記載されたフェーズドアレーアンテナ装置と同じ構成を有するものである。図において、21は広周波数帯域にわたる高周波電気信号を電波として送信する素子アンテナ、22は高周波電気信号の位相を360度以内で変化させることが可能な360度移相器、23は複数個の素子アンテナ21からなるサブアレー、24はサブアレー23の各素子に電気信号を分配するサブアレー電力分配回路、25は複数個の素子アンテナ21を1つのサブアレー23としこのサブアレー単位で設けられ、かつ高周波電気信号の遅延時間を変化させることのできる実時間遅延移相器(TTD)、26は電力分配回路、27は高周波電気信号を出力する送信機である。
【0003】
次に動作について説明する。
送信機27から送信された高周波電気信号は、電力分配回路26により各サブアレーに分配された後、実時間遅延移相器25により遅延時間を調整され、サブアレー電力分配回路24により各素子アンテナに分配された後、さらに360度移相器22により位相を調整され素子アンテナ21から電波として放射される。この構成によれば360度移相器22により各素子アンテナ21から放射される電波の位相を調整することが可能であるので任意の方向に電波の位相が揃う。すなわち、該方向に電波を放射することが可能である。また高周波電気信号の遅延時間そのものを変化させることのできる実時間遅延移相器25がサブアレー単位で設けられているため、上記電気信号の周波数が変化した場合においても上記電波の方向の変動を少なくすることが可能である。すなわち、広周波数帯域にわたる電気信号を同時にかつほぼ同じ方向に放射することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のフェーズドアレーアンテナ装置では、広周波数帯域にわたる高周波電気信号を同時にかつほぼ同じ方向に放射するためにサブアレー単位で実時間遅延移相器を用いている。この実時間遅延移相器に要求される遅延時間は、アンテナ開口寸法及びビーム走査角に依存し、大開口アンテナの場合あるいは広角ビーム走査アンテナの場合には非常に大きな遅延時間が必要となる。しかしながら大きな遅延時間を有する実時間遅延移相器においては製造上のわずかな誤差やばらつきが積み重なり、結果として遅延時間に大きな誤差が生じてしまい、これがフェーズドアレーアンテナ装置としてのビーム指向誤差やサイドローブレベルの上昇など電気性能の劣化につながるという課題があった。
【0005】
また、広周波数帯域にわたる高周波電気信号を同時にかつ周波数変動に伴う電波放射方向の変動を抑えるために、サブアレー単位で実時間遅延移相器を設けているが、サブアレー内では360度移相器のみが設けられているので、サブアレー内の放射パターンに注目するとその電波の方向は周波数により変動する。このため、サブアレーの分割や個数の選択に誤りがあると、周波数が変動した場合ビーム指向誤差が生じてしまう。しかしながら、要求される電気性能に対し最適なサブアレー構成や実時間遅延移相器の最大遅延時間が明らかになっていないため、必要以上の実時間遅延移相器を設ける可能性があったり、あるいは必要以上の遅延時間を有する実時間遅延移相器を設ける可能性があり、装置が大型化するとともに、複雑化するという課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、実時間遅延移相器に遅延誤差が生じた場合においてもビーム指向誤差やサイドローブレベルの上昇など電気性能の劣化を抑制したフェーズドアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
また、要求された電気性能に対し最も最適かつ簡易な構成により広周波数にわたる電気信号を同時に送信あるいは受信することのできるフェーズドアレーアンテナ装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、広周波数帯域にわたる複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信する複数個の素子アンテナと、素子アンテナに接続されかつ高周波電気信号の位相を360度以内で変化させることが可能な360度移相器と、1つの素子アンテナ毎又は複数個の素子アンテナからなるサブアレー毎に設けられかつ高周波電気信号の遅延時間を変化させる実時間遅延移相器と、メインビーム方向を指示するビーム走査角指示回路と、ビーム走査角指示回路の指示に従い実時間遅延移相器を制御する実時間遅延移相器制御回路と、各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた遅延時間誤差を360度移相器により補正するのに必要な補正位相を保存した補正位相記憶装置と、実時間遅延移相器制御回路から各実時間遅延移相器の遅延時間に関する情報を取得した後、各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた補正位相を補正位相記憶装置から取得し補正位相を指示する補正位相指示回路と、ビーム走査位相指示回路及び補正位相指示回路の指示に従い360度移相器を制御する360度移相器制御回路とを有するものである。
【0008】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、実時間遅延移相器の遅延時間誤差を補正する補正位相を、使用周波数帯域内の中心周波数において決定するものである。
【0009】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置において、複数個の素子アンテナは比帯域BWなる周波数帯域にわたり複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信し、かつアンテナ正面方向から最大ビーム走査角度θmaxまでビーム走査し、周波数帯域内の周波数変動に伴うビーム方向角度誤差として許容することのできる角度をΔθとし、アンテナ正面方向及び最大ビーム走査角度方向を含む面に沿う方向に対しアンテナ開口を下記数式(1)で表される個数のサブアレーに分割し、かつこのサブアレー毎に実時間遅延移相器を設けたものである。
【数3】
Figure 0003723062
【0010】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、アンテナ正面方向を含みかつ互いに直交する2つの面に沿う方向に格子状となるようにアンテナ開口をサブアレーに分割し、かつ各方向のサブアレーの分割数については、各方向の最大ビーム走査角度θmax及びビーム方向角度許容誤差Δθから下記数式(1)により決定される分割数とするものである。
【数4】
Figure 0003723062
【0011】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、サブアレーが3角配列となるものである。
【0012】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、所定のビーム方向誤差許容値を満足する範囲で最大遅延時間を制限した実時間遅延移相器を用い、かつアンテナ開口端部付近における遅延時間を制限するものである。
【0013】
この発明に係るフェーズドアレーアンテナ装置は、低サイドローブ化のため振幅分布をつけるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示す図であり、図において、1は周波数f0からf1にわたる複数系統の高周波電気信号を電波として送信する素子アンテナ、2は高周波の電気信号の位相を360度以内で変化させることが可能な360度移相器、3は複数個の素子アンテナ1からなるサブアレー、4はサブアレー3の各素子に電気信号を分配するサブアレー電力分配回路、5は複数個の素子アンテナ1を1つのサブアレー3としこのサブアレー単位で設けられ、かつ高周波電気信号の遅延時間を変化させることのできる実時間遅延移相器(TTD)、6は電力分配回路、7は高周波の電気信号を出力する送信機、8はフェーズドアレーアンテナ装置のメインビーム方向を指示するビーム走査角指示回路、9は上記ビーム走査角指示回路8の指示に従い上記実時間遅延移相器5を制御する実時間遅延移相器制御装置、10は上記実時間遅延移相器5の遅延時間に応じた遅延時間誤差を上記360度移相器2により補正するのに必要な補正位相をあらかじめ取得しておきこれを保存した補正位相記憶装置、11は上記実時間遅延移相器制御装置9から各実時間遅延移相器5の遅延時間に関する情報を取得した後、各実時間遅延移相器5の遅延時間に応じた補正位相を上記補正位相記憶装置10から取得し補正位相を指示する補正位相指示回路、12は上記ビーム走査角指示回路8及び上記補正位相指示回路11の指示に従い上記360度移相器2を制御する360度移相器制御装置である。
【0015】
次に動作について説明する。
送信機7から送信された高周波の電気信号は、電力分配回路6により各サブアレー3に分配された後、実時間遅延移相器5により遅延時間を調整され、サブアレー電力分配回路4により各素子アンテナに分配された後、さらに360度移相器2により位相を調整され素子アンテナ1から電波として放射される。また、サブアレー単位で設けられた実時間遅延移相器5の遅延時間は、周波数f0においてビーム走査角指示回路8からの指示されるビーム走査角方向にメインビームを形成するように実時間遅延移相器制御装置9により調整される。
【0016】
さらに、補正位相指示回路11は、実時間遅延移相器制御装置9から各実時間遅延移相器の遅延時間の情報を取得した後、その遅延時間に応じた補正位相を補正位相記憶装置10から取得しこれを360度移相器制御装置12に指示する。また、360度移相器制御装置12は、周波数f0においてビーム走査角指示回路8からの指示されるビーム走査角方向対しメインビームを形成する位相及び補正位相指示回路11により指示される補正位相を足し合わせた位相を360度移相器2に設定する。
【0017】
図2は、この実施の形態1のフェーズドアレーアンテナ装置として素子アンテナ間隔が0.35波長、全素子アンテナの個数が112、全サブアレー数が14となるリニアアレーアンテナ装置を考えた場合の放射パターンを示すものであり、実時間遅延移相器5が遅延誤差として平均が零、標準偏差が電気長にして0.5波長となる正規分布誤差を有する場合の放射パターン(点線で示すP1)の一例である。なお、図2には比較のため、同様の遅延誤差を有する従来のフェーズドアレーアンテナ装置における放射パターン(2点鎖線で示すP2)及び遅延誤差のない場合の放射パターン(実線で示すP3)も併せて示す。これよりこの実施の形態1におけるフェーズドアレーアンテナ装置の放射パターンは、従来のフェーズドアレーアンテナ装置と比べ、メインビーム指向誤差及びサイドローブ上昇といった電気性能の劣化が抑制されていることが分かる。
【0018】
すなわち、この実施の形態1のフェーズドアレーアンテナ装置は、上記のように実時間遅延移相器5の遅延誤差を360度移相器2により補正する機構を有しているので、実時間遅延移相器5に遅延誤差がある場合においてもメインビーム指向誤差及びサイドローブ上昇といった電気性能の劣化を抑制することが可能であるという効果がある。また、サブアレー単位で実時間遅延移相器5を設け、かつ周波数f0において実時間遅延移相器5の遅延誤差を360度移相器2により補正しているので、周波数がf1に変化した場合においてほぼ同じ方向に電波を送信することが可能である、すなわち遅延誤差がある場合においても広周波数帯域にわたる高周波電気信号を同時に送信可能であるという効果がある。
【0019】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2におけるフェーズドアレーアンテナ装置の構成は、図1に示した実施の形態1と同じであるが、実施の形態2では、実時間遅延移相器5の遅延誤差を360度移相器2により補正するための補正位相を、使用周波数帯域の中心周波数において決定する。図3(a),(b)は、図1のフェーズドアレーアンテナ装置のある1つのサブアレー3に着目し、周波数f0(波長λ0)、ビーム走査角θ0の場合に各素子アンテナ1に入力される電気信号の遅延位相を表したものである。
【0020】
図3(a),(b)において、xはサブアレー3のアレー方向の位置、dはx方向の各素子アンテナ1の間隔、τ(x)は位置xにおける素子アンテナ1に必要な遅延位相、Sは所定の傾き2π・sin(θ0)/λである。図3(a)は実時間遅延移相器5に遅延誤差がない理想的な場合であり、その遅延位相はτである。図3(b)は実時間遅延移相器5にδなる遅延位相誤差があり、遅延位相は(τ−δ)となっている。これを周波数f0において、上記実施の形態1における構成により、360度移相器2により遅延誤差δを補正して、遅延位相をτにした場合を示している。したがって、周波数f0においては、図3(a)と図3(b)における遅延位相は等価となる。
【0021】
次に、このときの360度移相器2及び実時間遅延移相器5の設定状態を保持し、周波数f1(波長λ1)の電気信号を同時に送信する場合を考える。このときの各素子アンテナ1に入力される周波数f1の電気信号の遅延位相を図4に示す。図4(a)は図3(a)の状態に対応し、実時間遅延移相器5に遅延誤差がない理想的な場合であり、その遅延位相はτとなっている。図4(b)は図3(b)の状態に対応し、実時間遅延移相器5にδなる遅延位相誤差があり、遅延位相は(τ−δ)となっている場合である。
【0022】
図に示すように、360度移相器2による遅延位相は周波数が変動しても変化しないため、周波数f1においてはδ・(f1−f0)/f1なる遅延位相誤差eが生じる。この遅延位相誤差eは周波数f1がf0から離れるほど大きくなるため、補正位相の周波数を使用する周波数帯域の中心周波数に選ぶことにより周波数変化に対する遅延位相誤差eを最小にすることができる。
【0023】
すなわち、この実施の形態2のフェーズドアレーアンテアンテナ装置は、実時間遅延移相器5の遅延誤差eを360度移相器2により補正するための補正位相を、使用周波数帯域の中心周波数において決定することにより周波数変動に伴う遅延位相誤差を最小限に抑制することができるので、実時間遅延移相器に遅延誤差がある場合においてもメインビーム指向誤差及びサイドローブ上昇といった電気性能の劣化を抑制しつつ、広周波数帯域にわたる電気信号を同時かつほぼ同じ方向に送信することが可能であるという効果がある。
【0024】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3におけるフェーズドアレーアンテナ装置におけるサブアレー3の構成を示す図であり、図において、xはサブアレー3のアレー方向の位置、zはアンテナ正面方向、dはx方向の各素子アンテナ1の間隔、Aはアンテナ開口寸法、Asは実時間遅延移相器5が設けられるサブアレー開口寸法である。また、フェーズドアレーアンテナ装置が同時に送信する高周波電気信号の周波数比帯域をBW、アンテナ正面方向から最大ビーム走査角度をθmax、上記周波数帯域内の周波数変動に伴うビーム方向角度誤差として許容することのできる角度をΔθとすれば、アンテナ正面方向z及び上記最大ビーム走査角度方向を含む面に沿う方向すなわちアレー方向xに対し、アンテナ開口Aを下記数式(1)で表される個数のサブアレーに分割し、かつこのサブアレー毎に上記実時間遅延移相器5を設ける。
【数5】
Figure 0003723062
【0025】
次に動作について説明する。
図5において、全サブアレー数を2M、全素子アンテナ数を2Nとする。また、実時間遅延移相器5は周波数f0(波長λ0)における位相2・u・πラジアンを単位としてその整数倍で遅延位相を変化させることができるものとし、かつ最大遅延位相が周波数f0において2・u・Mlim・πラジアンであるとする。このとき周波数f0の高周波電気信号がθ=θmax方向に放射するように各実時間遅延移相器5の遅延位相及び各360度移相器2の位相設定を調整した後、周波数f1の高周波電気信号も同時に放射すると、周波数f1の高周波電気信号放射方向はθ=θmaxからわずかに誤差が生じる。このビーム方向誤差角度Δθを解析的に導出すると下記数式(2)で表わすことができる。
【数6】
Figure 0003723062
【0026】
次に、上記数式(2)の妥当性を示す。図5に示したフェーズドアレーアンテナ装置においてA=13.4λ0、As=1.12λ0、d=0.558λ0、2N=24、θmax=50度、u=1とし、f1=1.033f0におけるビーム方向誤差を求める。図6はこのときのビーム方向誤差計算結果を示したものであり、上記数式(2)により求められた値と数値計算により求められた値を比較したものである。図において縦軸はビーム方向誤差Δθ(角度)を表し、横軸は実時間遅延移相器5の最大遅延量τmaxを表し、ここでは周波数f0における遅延位相を表している。すなわち、図6は実時間遅延移相器5の最大遅延量とビーム方向誤差の関係を表していることになる。図6の結果より上記数式(2)による計算結果と数値計算による計算結果はよく一致しており、上記数式(2)の妥当性が確認できることになる。
【0027】
ところで、上記数式(2)の右辺第1項は、実時間遅延移相器5をサブアレー単位で設けたことによるビーム方向誤差であり、右辺第2項は実時間遅延移相器5の最大遅延位相τmaxを周波数f0における2・u・Mlim・πラジアンに制限したことよるビーム方向誤差であると理解できる。いま、実時間遅延移相器5の最大遅延位相τmaxを無制限であるとすると、上記数式(2)は次の数式(3)のようになる。
【数7】
Figure 0003723062
さらに、f0を使用周波数帯域内の中心周波数とすると、上記式(3)はサブアレー数2Mと周波数比帯域BWを用いて、次の数式(4)又は数式(5)のように近似できる。
【数8】
Figure 0003723062
【0028】
上記数式(4)及び数式(5)はサブアレー数2Mとビーム方向誤差Δθの関係を一意に決定する式である。したがって、使用周波数帯域内の周波数変動に伴うビーム方向角度誤差許容値から最適なサブアレー個数を算出することができる。すなわち、この実施の形態3では、上記数式(5)で表される個数でサブアレーに分割し、かつこのサブアレー毎に上記実時間遅延移相器5を設けるので、所定のビーム方向角度誤差許容値に対し最適なサブアレーを構成できるという効果がある。
【0029】
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4におけるフェーズドアレーアンテナ装置におけるサブアレーの分割構成図を示したものである。この実施の形態4では、各素子アンテナは図7中のx−y平面上に2次元的に配列される。さらに図7に示すようなxy直交格子状にアンテナ開口をサブアレーとして分割し、各サブアレーには実時間遅延移相器5を設ける。サブアレーの分割数は、x、yそれぞれの方向に対し上記数式(5)により決定する。したがって、図7におけるx方向のサブアレー分割数Nxは図中φ=0度面の最大ビーム走査角及び許容ビーム方向誤差から上記数式(5)により決定され、図7におけるy方向のサブアレー分割数Nyは図中φ=90度面の最大ビーム走査角及び許容ビーム方向誤差から上記数式(5)により決定される。したがって、この実施の形態4では、直交する2つの方向に対する所定のビーム方向角度誤差許容値に対し、最適なサブアレー構成を有する二次元開口のフェーズドアレーアンテナを得るという効果がある。
【0030】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5におけるフェーズドアレーアンテナ装置におけるサブアレーの分割構成図を示したものである。この実施の形態5では、各素子アンテナは図8中のx−y平面上に2次元的に配列され、かつサブアレーは図8に示すような三角配列となるように分割し、各サブアレーには実時間遅延移相器を設ける。サブアレーの分割数は、上記実施の形態4同様にx、yそれぞれの方向に対し上記数式(5)により決定するので、直交する2つの方向に対する所定のビーム方向角度誤差許容値に対し、最適なサブアレー構成を有する二次元開口のフェーズドアレーアンテナを得るという効果がある。さらに、サブアレーは三角配列されているので、サブアレー周期に伴うグレーティングローブを抑制することができるという効果がある。
【0031】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6においては、所定のビーム方向誤差許容値から上記実施の形態3記載の数式(2)により実時間遅延移相器の周波数f0における最大遅延位相2・u・Mlim・πラジアンを算出し、アンテナ開口と最大ビーム走査角から求められる下記の数式(6)で示す最大遅延位相ラジアンと比較し、下記の数式(7)が成立するならば、周波数f0において2・u・Mlim・πラジアンを最大遅延位相とする実時間遅延移相器を使用する。したがって、実時間遅延移相器の遅延位相が小さくなるため、実時間遅延移相器を小型化することが可能になるという効果がある。
【数9】
Figure 0003723062
【0032】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7では、上記実施の形態6に対し低サイドローブ化のための振幅分布を有するフェーズドアレーアンテナ装置の構成とする。一般に低サイドローブ化のための振幅分布は、アンテナ開口中心の振幅が最も大きくアンテナ開口端部になるにつれ振幅が小さくなるため、上記実施の形態6のようにアンテナ開口端部付近において実時間遅延移相器の遅延位相が制限されている場合にはその誤差の影響が小さくなる。したがって、この実施の形態7のように、低サイドローブ化のための振幅分布を有する構成にすれば、振幅分布をつけたことによりビーム方向誤差を低減することができるという効果がある。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、広周波数帯域にわたる複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信する複数個の素子アンテナと、素子アンテナに接続されかつ高周波電気信号の位相を360度以内で変化させることが可能な360度移相器と、1つの素子アンテナ毎又は複数個の素子アンテナからなるサブアレー毎に設けられかつ高周波電気信号の遅延時間を変化させる実時間遅延移相器と、メインビーム方向を指示するビーム走査角指示回路と、ビーム走査角指示回路の指示に従い実時間遅延移相器を制御する実時間遅延移相器制御回路と、各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた遅延時間誤差を360度移相器により補正するのに必要な補正位相を保存した補正位相記憶装置と、実時間遅延移相器制御回路から各実時間遅延移相器の遅延時間に関する情報を取得した後、各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた補正位相を補正位相記憶装置から取得し補正位相を指示する補正位相指示回路と、ビーム走査位相指示回路及び補正位相指示回路の指示に従い360度移相器を制御する360度移相器制御回路とを有する構成にしたので、実時間遅延移相器に遅延誤差がある場合においてもメインビーム指向誤差及びサイドローブ上昇といった電気性能の劣化を抑制することが可能であるという効果がある。また、遅延誤差がある場合においても広周波数帯域にわたる高周波電気信号を同時に送信可能であるという効果がある。
【0034】
この発明によれば、実時間遅延移相器の遅延時間誤差を補正する補正位相を、使用周波数帯域内の中心周波数において決定するように構成したので、実時間遅延移相器に遅延誤差がある場合においてもメインビーム指向誤差及びサイドローブ上昇といった電気性能の劣化を抑制しつつ、広周波数帯域にわたる電気信号を同時かつほぼ同じ方向に送信することが可能であるという効果がある。
【0035】
この発明によれば、複数個の素子アンテナは比帯域BWなる周波数帯域にわたり複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信し、かつアンテナ正面方向から最大ビーム走査角度θmaxまでビーム走査し、周波数帯域内の周波数変動に伴うビーム方向角度誤差として許容することのできる角度をΔθとし、アンテナ正面方向及び最大ビーム走査角度方向を含む面に沿う方向に対しアンテナ開口を下記数式(1)で表される個数のサブアレーに分割し、かつこのサブアレー毎に実時間遅延移相器を設けたように構成したので、所定のビーム方向角度誤差許容値に対し最適なサブアレーを構成できるという効果がある。
【数10】
Figure 0003723062
【0036】
この発明によれば、アンテナ正面方向を含みかつ互いに直交する2つの面に沿う方向に格子状となるようにアンテナ開口をサブアレーに分割し、かつ各方向のサブアレーの分割数については、各方向の最大ビーム走査角度θmax及びビーム方向角度許容誤差Δθから下記数式(1)により決定される分割数とするような構成にしたので、直交する2つの方向に対する所定のビーム方向角度誤差許容値に対し、最適なサブアレーを構成できるという効果がある。
【数11】
Figure 0003723062
【0037】
この発明によれば、サブアレーが3角配列となるように構成したので、サブアレー周期に伴うグレーティングローブを抑制することができるという効果がある。
【0038】
この発明によれば、所定のビーム方向誤差許容値を満足する範囲で最大遅延時間を制限した実時間遅延移相器を用い、かつアンテナ開口端部付近における遅延時間を制限するように構成したので、実時間遅延移相器の遅延位相が小さくなるため、実時間遅延移相器を小型化することが可能になるという効果がある。
【0039】
この発明によれば、低サイドローブ化のため振幅分布をつけるように構成したので、ビーム方向誤差を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるフェーズドアレーアンテナ装置と従来のものとの放射パターンを比較する図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における周波数f0における実時間遅延位相器において、(a)は遅延誤差がない場合の遅延位相を示す図、(b)は遅延誤差を補正した場合の遅延位相を示す図である。
【図4】 図3を周波数f1に適用した場合において、(a)は遅延誤差がない場合の遅延位相を示す図、(b)は遅延誤差を補正した場合の遅延位相を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるフェーズドアレーアンテナ装置のサブアレーの構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における実時間遅延位相器の最大遅延量とビーム方向誤差との関係を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4におけるフェーズドアレーアンテナ装置のサブアレーの分割構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5におけるフェーズドアレーアンテナ装置のサブアレーの分割構成を示す図である。
【図9】 従来のフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 素子アンテナ、2 360度移相器、3 サブアレー、4 サブアレー電力分配回路、5 実時間遅延移相器、6 電力分配回路、7 送信機、8 ビーム走査角指示回路、9 実時間遅延移相器制御装置、10 補正位相記憶装置、11 補正位相指示回路、12 360度移相器制御装置、21 素子アンテナ、22 360度移相器、23 サブアレー、24 サブアレー電力分配回路、25 実時間遅延移相器、26 電力分配回路、27 送信機。

Claims (7)

  1. 広周波数帯域にわたる複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信する複数個の素子アンテナと、
    上記素子アンテナに接続されかつ高周波電気信号の位相を360度以内で変化させることが可能な360度移相器と、
    1つの素子アンテナ毎又は複数個の素子アンテナからなるサブアレー毎に設けられかつ高周波電気信号の遅延時間を変化させる実時間遅延移相器と、
    メインビーム方向を指示するビーム走査角指示回路と、
    上記ビーム走査角指示回路の指示に従い上記実時間遅延移相器を制御する実時間遅延移相器制御回路と、
    上記各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた遅延時間誤差を上記360度移相器により補正するのに必要な補正位相を保存した補正位相記憶装置と、
    上記実時間遅延移相器制御回路から上記各実時間遅延移相器の遅延時間に関する情報を取得した後、上記各実時間遅延移相器の遅延時間に応じた補正位相を上記補正位相記憶装置から取得し補正位相を指示する補正位相指示回路と、
    上記ビーム走査位相指示回路及び上記補正位相指示回路の指示に従い上記360度移相器を制御する360度移相器制御回路と
    を有するフェーズドアレーアンテナ装置。
  2. 実時間遅延移相器の遅延時間誤差を補正する補正位相を使用周波数帯域内の中心周波数において決定することを特徴とする請求項1記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
  3. 複数個の素子アンテナは比帯域BWなる周波数帯域にわたり複数系統の高周波電気信号を同時に送信あるいは受信し、かつアンテナ正面方向から最大ビーム走査角度θmaxまでビーム走査し、上記周波数帯域内の周波数変動に伴うビーム方向角度誤差として許容することのできる角度をΔθとし、上記アンテナ正面方向及び上記最大ビーム走査角度方向を含む面に沿う方向に対しアンテナ開口を下記数式(1)で表される個数のサブアレーに分割し、かつこのサブアレー毎に実時間遅延移相器を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
    Figure 0003723062
  4. アンテナ正面方向を含みかつ互いに直交する2つの面に沿う方向に格子状となるようにアンテナ開口をサブアレーに分割し、かつ各方向のサブアレーの分割数については、各方向の最大ビーム走査角度θmax及びビーム方向角度許容誤差Δθから下記数式(1)により決定される分割数とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
    Figure 0003723062
  5. サブアレーが3角配列となることを特徴とする請求項4記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
  6. 所定のビーム方向誤差許容値を満足する範囲で最大遅延時間を制限した実時間遅延移相器を用い、かつアンテナ開口端部付近における遅延時間を制限することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
  7. 低サイドローブ化のため振幅分布をつけることを特徴とする請求項6記載のフェーズドアレーアンテナ装置。
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