JP5811903B2 - フェーズドアレーアンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、位相制御によりビーム走査を行うフェーズドアレーアンテナ装置に関するものである。
従来、移相器の制御を行う移相器制御装置内に、電力分配合成回路から各素子アンテナまでの電気長の差による理想波面からのずれを補正する移相量を、ビーム制御計算機と同じ計算精度で量子化した位相データと、不足している計算精度を補うランダムな位相データを加えた位相データを持ち、ビーム制御計算機から送られる量子化されたビーム走査用位相にそれぞれの位相データを加える構成にした、フェーズドアレーアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−209209号公報
ディジタル移相器を用いたフェーズドアレーアンテナ装置は、微小ビーム走査の際、ビーム指示角に対して、実際に指向したビーム指向角が異なり、指向誤差が発生する。これは、移相器のビット数と位相演算回路の計算ビット数によって発生する量子化誤差によるものであり、この量子化誤差がアンテナ面内の素子の移相器の位相切り換えにおいて片寄って発生するためである。また、この指向誤差の発生は、素子数の少なく、アンテナ径の小さいアンテナにおいて顕著に発生する傾向がある。
従来のフェーズドアレーアンテナ装置は、量子化誤差によるアンテナ面内での移相器の位相切り替えの片寄りを軽減するために、上記した通り計算精度を補うランダムな計算精度補正用の位相データを用意して、その計算精度補正用の位相データをビーム走査用位相に加算した後、移相器のビット数で量子化している。
しかしながら、従来のフェーズドアレーアンテナ装置は、ビーム指向の片寄りは軽減するものの、結果的に理想波面に対して量子化誤差を与えることとなり、ビーム指向誤差自体はなくならないという問題があった。
この発明は係る課題を解決するためになされたものであり、ディジタル移相器を用いて微小ビーム走査を行うフェーズドアレーアンテナ装置において、ビーム指向精度の劣化を抑えることを目的とする。
この発明によるフェーズドアレーアンテナ装置は、垂直方向及び水平方向の少なくとも4象限に分割されたサブアレーアンテナにそれぞれ設けられる複数の素子アンテナと、上記素子アンテナにそれぞれ接続された複数の移相器と、上記素子アンテナ及び移相器からなる各サブアレーアンテナにそれぞれ接続された合成分配器と、上記各合成分配器に接続され、上記サブアレーアンテナ毎に合成された受信波の受信信号を得る受信機と、上記受信機に接続され、所望のビーム走査方向と上記移相器のビーム指向方向から複素ウェイトを求め、上記サブアレーアンテナ毎の受信信号について、上記複素ウェイトを乗算してモノパルス測角を行い、和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号を求めるディジタルモノパルスコンパレータと、上記ディジタルモノパルスコンパレータから得られる和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号から、所望のビーム走査方向と受信波の方向との誤差角を補正したビーム走査方向を求め、当該補正したビーム走査方向を新たに上記所望のビーム走査方向として上記ディジタルモノパルスコンパレータに出力する信号処理部と、予め区分けされた角度領域毎に対応するビーム指示角が設定され、上記信号処理部により求められた補正したビーム走査方向を取得し、当該補正したビーム走査方向を領域内に存在する、上記角度領域に対応した上記移相器のビーム指向方向を選択し、当該選択した移相器のビーム指向方向を与えるビーム指示角を元に、上記移相器の位相を設定するビーム制御器と、を備えたものである。
この発明によれば、フェーズドアレーアンテナ装置のビーム走査方向に対し、ビーム指向誤差を抑制して、微小ビーム走査を行うことができる。
実施の形態1に係るフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るフェーズドアレーアンテナ装置における、素子アンテナの配置とビーム走査方向の関係を例示する斜視図である。 実施の形態1に係るフェーズドアレーアンテナ装置における、補正値取得角とビーム走査軌跡の関係を例示する図である。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1におけるフェーズドアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係るフェーズドアレーアンテナ装置における、素子アンテナのアンテナ面への配置とビーム走査方向の関係を例示する斜視図である。図3は、実施の形態1に係るフェーズドアレーアンテナ装置における、補正値取得角とビーム走査軌跡の関係を例示する図である。図1において、実施の形態1のフェーズドアレーアンテナ装置は、アンテナ面に2次元に配列された複数の素子アンテナ1と、複数の移相器2と、複の合成分配器4と、受信機6と、信号処理器8と、ビーム制御器15を備えて構成される。また、信号処理器8は、ディジタルモノパルスコンパレータ部9と、信号処理部11から構成されている。ビーム制御器15は、ビーム走査方向分離部16と、移相器設定位相演算部19から構成されている。
素子アンテナ1は、所望の覆域において所定の利得を有し、受信した電波3を移相器2に送信する。移相器2の一端は、それぞれの素子アンテナ1の一端と接続される。移相器2の他端は、合成分配器4における対応する分配ポートにそれぞれ接続されている。移相器2は、電波3の位相を制御する例えば複数ビットのディジタル形の移相器からなり、位相制御された後の電波5を合成分配器4の分配ポートに送信する。
図1の例では、素子アンテナ1及び移相器2は8個設けられているが、8個以上設けられていても良い。また、合成分配器4は少なくとも4つ設けられている。各合成分配器4は、入力側の2つ以上の分配ポートと出力側の1つの合成ポートを有している。各合成分配器4のそれぞれの分配ポートは、それぞれ移相器2に接続されている。各合成分配器4の分配ポートに接続される移相器2及び素子アンテナ1は、サブアレーアンテナを構成している。フェーズドアレーアンテナ装置の複数の素子アンテナ1配列からなるアンテナ面は、垂直方向及び水平方向に各2分割され、全部で少なくとも4象限に分割されたサブアレーアンテナを構成する。この4象限に分割されたサブアレーアンテナ毎のアンテナ面の各象限内には、各合成分配器4がそれぞれ1個設けられて、同一象限内の複数の移相器2及び複数の素子アンテナ1とそれぞれ接続されている。
また、1つの受信機6は4つの入力ポート及び出力ポートが設けられ、1つのディジタルモノパルスコンパレータ部9は4つの入力ポートが設けられている。この受信機6の入力ポート及び出力ポートとディジタルモノパルスコンパレータ部9の入力ポートは、上記アンテナ面の4象限にそれぞれ対応している。各合成分配器4の合成ポートは、受信機6の入力ポートと接続されており、サブアレーアンテナ毎に合成された後の、受信波の電波7を受信機6に送信する。各受信機6の出力ポートは、信号処理器8の中のディジタルモノパルスコンパレータ部9の入力ポートに接続されている。受信機6は、各象限の合成分配器4から出力される電波7について、それぞれ信号の周波数変換、アナログーディジタル変換(A/D変換)等の受信処理を行い、処理した受信信号10を、ディジタルモノパルスコンパレータ部9のそれぞれの入力ポートに送信する。
ディジタルモノパルスコンパレータ部9の出力ポートは、和信号、垂直方向の差信号、及び水平方向の差信号にそれぞれ対応して3つ設けられている。また、ビーム走査方向分離部16は、1つの入力ポートと2つの出力ポートが設けられている。ディジタルモノパルスコンパレータ部9の出力ポートは、信号処理部11に接続されており、それぞれ和信号12、垂直方向の差信号13、水平方向の差信号14を信号処理部11に送信する。また、ディジタルモノパルスコンパレータ部9は、ビーム走査方向分離部16の出力側の一端に接続されている。
信号処理部11は、ディジタルモノパルスコンパレータ部9の入力ポートと、ビーム制御器15内のビーム走査方向分離部16の入力ポートに、それぞれ接続されている。信号処理部11は、ディジタルモノパルスコンパレータ部9の入力ポートと、ビーム走査方向分離部16の入力ポートに、それぞれにビーム走査方向17を送信する。ビーム走査方向分離部16の一方の出力ポートは、信号処理器8内のディジタルモノパルスコンパレータ部9の入力ポートに、移相器ビーム指向方向18を送信する。ビーム走査方向分離部16の他方の出力ポートは、移相器設定位相演算部19の入力ポートに接続されており、移相器設定位相演算部19に移相器用ビーム指示方向20を送信する。ビーム制御器15内の移相器設定位相演算部19の出力ポートは、複数の移相器2の制御信号入力ポートに接続されており、それぞれの移相器2に移相器用設定位相21を送信する。
次に、実施の形態1によるフェーズドアレーアンテナ装置の動作について説明する。
複数の素子アンテナ1は、所望の覆域において所定の利得を有している。移相器設定位相演算部19は、所望の方向にフェーズドアレーアンテナ装置のビームを指向させるように各移相器2に移相器設定位相21を設定し、各移相器2は、この移相器設定位相21に従って各素子アンテナ1の受信した電波3の位相を変化させる位相制御を行う。各移相器2にて位相制御された後の電波5は、各象限の合成分配器4の分配ポートに送信される。各象限の合成分配器4に入力された位相制御された後の電波5は、合成分配器4において合成される。各象限の合成分配器4は、この合成した後の電波7を、それぞれ合成ポートから受信機6に送信する。受信機6は、象限毎に合成された後の電波7について、低周波への周波数変換、A/D変換等を施し、象限毎の振幅位相情報を求めて、得られた象限毎の振幅位相情報を受信信号10として、それぞれ信号処理機8内のディジタルモノパルスコンパレータ部9へ送信する。ディジタルモノパルスコンパレータ部9は、信号処理部11から入力されたビーム走査方向17と、ビーム制御器15内のビーム走査方向分離部16から入力された移相器ビーム指向方向18とから複素ウェイトを求め、入力された各象限のサブアレーアンテナ毎の受信信号10について、後述する数値処理により求めた複素ウェイト乗算して、和信号12、垂直方向の差信号13、及び水平方向の差信号14を形成し、信号処理部11へ送信する。
ここで、信号処理部11は、ディジタルモノパルスコンパレータ部9の出力する和信号12、垂直方向の差信号13、及び水平方向の差信号14からモノパルス測角を行い、ビーム方向と受信波の方向との誤差角を求める。信号処理部11は、この誤差角を補正したビーム走査方向17を、ディジタルモノパルスコンパレータ部9とビーム走査方向分離部16に対して送信する。ビーム走査角分離部16は、信号処理部11から入力されたビーム走査方向17を、後述する方法で移相器ビーム指向方向18と移相器用ビーム指示方向20に分離する。ビーム走査角分離部16は、分離後の移相器ビーム指向方向18をディジタルモノパルスコンパレータ部9に送信し、分離後の移相器用ビーム指示方向20を移相器設定位相演算部19へ送信する。移相器設定位相演算部19は、後述する手法により、入力された移相器用ビーム指示方向20に対応した各移相器2の移相器用設定位相21を演算により求め、求めた移相器用設定位相21を対応するそれぞれの移相器2へ送信する。
次に、図2に示すアンテナ装置のアンテナ面の斜視図を用いて、前述のディジタルモノパルスコンパレータ部9における、和信号12、垂直方向の差信号13、水平方向の差信号14を形成する数値処理について説明する。
図2は、X軸を垂直方向、Y軸を水平方向の軸とした場合の素子アンテナ1をX−Y平面上に配置したアンテナの一例を示している。図2において、ビーム走査方向17を所定の原点Oから見たときの方向ベクトルをdとし、移相器ビーム指向方向18を所定の原点Oから見たときの方向ベクトルをdphsとしている。また、素子アンテナ1の位置は、上記所定の原点Oから見たときの位置ベクトルr、rからr(以下、代表して符号をrとする)として、予め決められている。また、アンテナ面において、符号22は第1象限、符号23は第2象限、符号24は第3象限、符号25は第4象限を示している。各象限の中心位置は、上記所定の原点Oから見たときの位置ベクトルをs、s、s、sとして予め決められている。
ディジタルモノパルスコンパレータ部9は、信号処理部11から入力されたビーム走査方向17と、ビーム走査方向分離部16から入力された移相器ビーム指向方向18と、受信機6から入力された各象限の受信信号10に基いて、複素ウェイトを用いた数1の数値処理により、和信号12(Σ)を演算する。
Figure 0005811903
ここで、受信機6から入力される象限毎の受信信号10は、第1象限の受信信号10をa・exp(jφ)、第2象限の受信信号10をa・exp(jφ)、第3象限の受信信号10をa・exp(jφ)、第4象限の受信信号10をa・exp(jφ)となる。また、(s・d)(i=1〜4)は位置ベクトルと方向ベクトルの内積であり、kは数2で示される波数である。また、数2におけるλは自由空間における波長である。ここでのexp[-jk{(s1・d)-(s1・dphs)}]、exp[-jk{(s2・d)-(s2・dphs)}]、exp[-jk{(s3・d)-(s3・dphs)}]、exp[-jk{(s4・d)-(s4・dphs)}]は、それぞれ複素ウェイトとなっている。
Figure 0005811903
また、ディジタルモノパルスコンパレータ部9は、信号処理部11から入力されたビーム走査方向17と、ビーム走査方向分離部16から入力された移相器ビーム指向方向18と、受信機6から入力された各象限の受信信号10に基いて、上記複素ウェイトを用いた数3の数値処理により、垂直方向の差信号13(Δβ)を演算する。
Figure 0005811903
また、ディジタルモノパルスコンパレータ部9は、信号処理部11から入力されたビーム走査方向17と、ビーム走査方向分離部16から入力された移相器ビーム指向方向18と、受信機6から入力された各象限の受信信号10に基いて、上記複素ウェイトを用いた数4の数値処理により、水平方向の差信号14(Δα)を演算する。
Figure 0005811903
次に、図3に示す補正値取得角とビーム走査の軌跡の図を用いて、ビーム走査角分離部16による、移相器ビーム指向方向18と移相器用ビーム指示方向20の分離方法を説明する。
図3は、実施の形態1のフェーズドアレイアンテナ装置によるビーム走査方向を、AZ(水平方向)とEL(垂直方向)の角度(度)で示している。図3の白丸で示す補正値取得角26は、予めフェーズドアレイアンテナ装置のビーム走査特性を計測することにより、走査角分離部16が、その補正値取得角26にビーム指向させるためのビーム指示角として予め取得している角度である。補正値取得角26は、フェーズドアレイアンテナ装置のビーム走査の覆域内に区分けされた任意の角度領域毎に設けられる。例えば、図3においては、AZ、ELともに、補正値取得角26を0.5度ステップ(刻み)の角度領域毎に設けている。
また、図3のビーム走査角の軌跡27は、信号処理部11の出力したビーム走査方向17の走査軌跡における、AZ、ELの角度(度)を示している。ビーム走査角の軌跡27は、図3において、例えば、(AZ、EL)=(0.25、0.25)から走査を開始し、(AZ、EL)=(1.25、1.0)で走査を終了している。また、開始時点では、符号28に示す正方形の角度領域1内にビーム走査方向17はある。その後、符号29に示す正方形の角度領域2内へビーム走査方向17が移行し、終了時には、符号30に示す正方形の角度領域3内にビーム走査方向17は移動している。
ここで、角度領域1はAZが0.25以上0.75未満、ELが0.25以上0.75未満の領域である。この角度領域1内に、ビーム走査方向17のビーム走査角がある場合には、ビーム走査角分離部16により、補正値取得角26は(AZ,EL)=(0.5,0.5)で選択され、この補正値取得角26を移相器ビーム指向方向18とする。このときビーム走査角分離部16は、予め取得している移相器ビーム指向方向18へビーム指向させるためのビーム指示方向を、移相器用ビーム指示方向20として与える。
次に、角度領域2はAZが0.75以上1.25未満、ELが0.25以上0.75未満の領域である。この角度領域2内に、ビーム走査方向17のビーム走査角がある場合には、ビーム走査角分離部16により、補正値取得角26は(AZ,EL)=(1,0.5)で選択され、この補正値取得角26を移相器ビーム指向方向18とする。このときビーム走査角分離部16は、予め取得している移相器ビーム指向方向18へビーム指向させるためのビーム指示方向を、移相器用ビーム指示方向20として与える。
次に、角度領域3はAZが0.75以上1.25未満、ELが0.75以上1.25未満の領域である。この角度領域3内に、ビーム走査方向17のビーム走査角がある場合には、ビーム走査角分離部16により、補正値取得角26は(AZ,EL)=(1,1)で選択され、この補正値取得角26を移相器ビーム指向方向18とする。このときビーム走査角分離部16は、予め取得している移相器ビーム指向方向18へビーム指向させるためのビーム指示方向を、移相器用ビーム指示方向20として与える。
これは、ビーム走査角17に対する補正値取得角26の関係を示す一例であり、ビーム走査の覆域内のビーム走査角17に対して、予め任意の角度毎に取得した補正値取得角26が割り当てられることを示しており、他の方法でも同じである。
次に、図2に示すアンテナ装置のアンテナ面の斜視図を用いて、前述の移相器設定位相演算部19における移相器用設定位相21を演算する数値処理を説明する。図2において、移相器用ビーム指示方向20は、所定の原点Oから見たときの方向ベクトルが、drealで与えられている。移相器設定位相演算部19は、移相器用ビーム指示方向20が入力されると、m(mは整数)番目の素子アンテナ1に接続される移相器2に対して、ビーム指示角φ与える移相器用設定位相21を設定する。この移相器用設定位相21の設定を、m=1からN(Nは全素子アンテナ1の数)までの全ての移相器2に対して行う。ここで、移相器設定位相演算部19の演算する移相器用設定位相21は、数5に示す数値処理によってビーム指示角φが与えられる。
Figure 0005811903
以上説明した通り、実施の形態1によるフェーズドアレイアンテナ装置は、垂直方向及び水平方向の少なくとも4象限に分割されたサブアレーアンテナにそれぞれ設けられる複数の素子アンテナ1と、上記素子アンテナ1にそれぞれ接続された複数の移相器2と、上記素子アンテナ1及び移相器2からなる各サブアレーアンテナにそれぞれ接続された合成分配器4と、上記各合成分配器4に接続され、上記サブアレーアンテナ毎に合成された受信波の受信信号を得る受信機6と、上記受信機6に接続され、所望のビーム走査方向と上記移相器2のビーム指向方向から複素ウェイトを求め、上記サブアレーアンテナ毎の受信信号について、上記複素ウェイトを乗算して、和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号を求めるディジタルモノパルスコンパレータ9と、上記ディジタルモノパルスコンパレータ9から得られる和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号からモノパルス測角を行い、所望のビーム走査方向と受信波の方向との誤差角を補正したビーム走査方向を求め、当該補正したビーム走査方向を新たに上記所望のビーム走査方向として上記ディジタルモノパルスコンパレータ9に出力する信号処理部11と、予め区分けされた角度領域毎に対応するビーム指示角が設定され、上記信号処理部11により求められた補正したビーム走査方向を取得し、当該補正したビーム走査方向を領域内に存在する、上記角度領域に対応した上記移相器2のビーム指向方向を選択し、当該選択した移相器2のビーム指向方向を与えるビーム指示角を元に、上記移相器2の位相を設定するビーム制御器15と、を備えたことを特徴とする。このように、ビーム走査の覆域内に任意の角度毎に補正値取得角26を設け、移相器ビーム指向方向18へビーム指向させる移相器用ビーム指示方向20を予め取得している。このため、この補正値取得角26へは誤差なくビーム走査することができる。
また、ディジタルモノパルスコンパレータ部9において、ビーム走査方向17と移相器ビーム指向方向18の差分について、予め取得している移相器用ビーム指示方向20によって微小ビーム走査を行う。したがって、アンテナ装置のビーム走査方向17に対して、ビーム指向誤差を生じることなく、微小ビーム走査を行うことが可能となる。
1 素子アンテナ、2 移相器、3 電波、4 合成分配器、6 受信機、8 信号処理機、9 ディジタルモノパルスコンパレータ部、11 信号処理部、15 ビーム制御器、16 ビーム走査方向分離部、19 移相器設定位相演算部、21 移相器用設定位相。

Claims (1)

  1. 垂直方向及び水平方向の少なくとも4象限に分割されたサブアレーアンテナにそれぞれ設けられる複数の素子アンテナと、
    上記素子アンテナにそれぞれ接続された複数の移相器と、
    上記素子アンテナ及び移相器からなる各サブアレーアンテナにそれぞれ接続された合成分配器と、
    上記各合成分配器に接続され、上記サブアレーアンテナ毎に合成された受信波の受信信号を得る受信機と、
    上記受信機に接続され、所望のビーム走査方向と上記移相器のビーム指向方向から複素ウェイトを求め、上記サブアレーアンテナ毎の受信信号について、上記複素ウェイトを乗算してモノパルス測角を行い、和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号を求めるディジタルモノパルスコンパレータと、
    上記ディジタルモノパルスコンパレータから得られる和信号、垂直方向の差信号及び水平方向の差信号から、所望のビーム走査方向と受信波の方向との誤差角を補正したビーム走査方向を求め、当該補正したビーム走査方向を新たに上記所望のビーム走査方向として上記ディジタルモノパルスコンパレータに出力する信号処理部と、
    予め区分けされた角度領域毎に対応するビーム指示角が設定され、上記信号処理部により求められた補正したビーム走査方向を取得し、当該補正したビーム走査方向を領域内に存在する、上記角度領域に対応した上記移相器のビーム指向方向を選択し、当該選択した移相器のビーム指向方向を与えるビーム指示角を元に、上記移相器の位相を設定するビーム制御器と、
    を備えたフェーズドアレーアンテナ装置。
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