JP2017138442A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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亮二 河野
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Abstract

【課題】 外添剤が保持されたトナーを用い、像保持部材の表面におけるトナーをクリーニングブレードの先端面のエッジ部によって除去する場合に、像保持部材を駆動させるトルクが上昇したり、クリーニング不良が生じたりするのを適切に防止する。【解決手段】 外添剤taが保持されたトナーtを用い、中間転写ベルト14の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレード31の先端面31aのエッジ部31bを中間転写ベルトの表面に当接させてトナーを除去するクリーニング装置30Bにおいて、クリーニングブレードの先端面を、前記のエッジ部から上方に向けて中間転写ベルトから離れるように傾斜して設け、クリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くした。【選択図】 図4

Description

本発明は、像保持部材の表面におけるトナーをクリーニングブレードによって除去するようにしたクリーニング装置及びこのようなクリーニング装置を用いた画像形成装置に関するものである。特に、像保持部材の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレードの先端面のエッジ部を像保持部材の表面に当接させて、像保持部材の表面におけるトナーを除去するクリーニング装置において、微小粒子からなる外添剤が保持されたトナーを用いた場合に、クリーニングブレードの先端面と像保持部材の表面との間に、外添剤の離脱されたトナーが残るのを防止し、像保持部材を駆動させるトルクが上昇したり、クリーニング不良が生じたりするのを適切に防止するようにした点に特徴を有するものである。
従来から、複写機,プリンター,ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置においては、表面にトナー画像を保持して移動する像保持部材からトナー画像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留するトナーを、クリーニング装置によって像保持部材の表面から除去することが行われている。例えば、感光体に形成されたトナー画像を中間転写ベルトや記録シートに転写させた後、この感光体の表面に残留するトナーをクリーニング装置によって除去させるようにし、また中間転写ベルトに転写されたトナー画像を記録シートに転写させた後、この中間転写ベルトの表面に残留するトナーをクリーニング装置によって除去させることが行われている。
そして、このようなクリーニング装置としては、図1(A)に示すように、トナー画像を転写させた後の像保持部材1の表面に対して、ウレタン等の弾性材料で構成された板状のクリーニングブレード3の先端面3aのエッジ部3bを、像保持部材1の移動方向と逆方向に向かうように当接させて、像保持部材1の表面に残留するトナーtを、このクリーニングブレード3によって像保持部材1の表面から除去するようにしたものが広く利用されている。
ここで、このように弾性材料で構成された板状のクリーニングブレード3の先端面3aのエッジ部3bを像保持部材1の表面に圧接させて、像保持部材1の表面に残留しているトナーtを除去させるにあたり、クリーニングブレード3の先端面3aのエッジ部3bと像保持部材1との間の摩擦抵抗が増加すると、像保持部材1を駆動させる際のトルクが増大し、またクリーニングブレード3の先端面3aのエッジ部3bが移動する像保持部材1によって引っ張られ、図1(B)に示すように、クリーニングブレード3の先端部が反転して、クリーニングブレード3にめくれが生じたりして、像保持部材1の表面に残留しているトナーtをクリーニングブレード3により適切に除去することができなくなったり、像保持部材1を適切に駆動させることができなくなったり、像保持部材1の表面が傷ついたりするという問題があった。
このため、従来においては、トナーtに潤滑剤となる微小粒子の外添剤を保持させ、前記のようにクリーニングブレード3の先端面3aのエッジ部3bを像保持部材1の表面に当接させて、像保持部材1の表面に残留しているトナーtを除去させるにあたり、外添剤が保持されたトナーtをクリーニングブレード3の先端面3aと像保持部材1の表面との間に保持させ、このトナーtから離脱された外添剤を、クリーニングブレード3のエッジ部3bと像保持部材1の表面との間に導いて、クリーニングブレード3のエッジ部3bと像保持部材1との間の摩擦抵抗が増加するのを防止することが行われている。
しかし、このようにした場合においても、トナーtから外添剤が離脱されて、トナーtの流動性が低下すると、このように流動性が低下したトナーtがクリーニングブレード3の先端面3aを超えて適切に排出されず、流動性が低下したトナーtがクリーニングブレード3の先端面3aと像保持部材1の表面との間に残り、外添剤が保持されたトナーtが、クリーニングブレード3のエッジ部3bと像保持部材1の表面との間に適切に導かれなくなり、次第に、クリーニングブレード3のエッジ部3bと像保持部材1との間の摩擦抵抗が増加するという問題が依然として存在した。
また、従来においては、特許文献1に示されるように、像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードの先端面を非平滑面にして、潤滑剤となる外添剤をこの非平滑面の部分に保持させるようにしたものが提案されている。
しかし、このようにした場合においても、前記のように潤滑剤となる外添剤がトナーから離脱されてトナーの流動性が低下すると、このように流動性が低下したトナーがクリーニングブレードの先端面と像保持部材の表面との間に残ってしまい、前記の場合と同様に、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材との間の摩擦抵抗が次第に増加するという問題が依然として存在した。
特開平10−10941号公報
本発明は、像保持部材の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレードの先端面のエッジ部を像保持部材の表面に当接させて、像保持部材の表面におけるトナーを除去するクリーニング装置において、微小粒子からなる外添剤が保持されたトナーを用いた場合に、クリーニングブレードの先端面と像保持部材の表面との間に、外添剤の離脱されたトナーが残るのを防止し、像保持部材を駆動させるトルクが上昇したり、クリーニング不良が生じたりするのを適切に防止することを課題とするものである。
本発明におけるクリーニング装置においては、前記の課題を解決するため、保持部材の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレードの先端面のエッジ部を像保持部材の表面に当接させて、像保持部材の表面におけるトナーを除去するクリーニング装置において、微小粒子からなる外添剤が保持されたトナーを用い、前記のクリーニングブレードの先端面を、像保持部材の表面に当接させたエッジ部から上方に向けて像保持部材から離れるように傾斜して設け、像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くした。
このようにクリーニングブレードの先端面を、像保持部材の表面に当接させたエッジ部から上方に向けて像保持部材から離れるように傾斜して設け、像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くすると、外添剤が離脱されて流動性が低下したトナーが、優先的に摩擦係数の低いエッジ部から摩擦係数の高いクリーニングブレードの先端面の部分に導かれ、外添剤が離脱されて流動性が低下したトナーが、クリーニングブレードの先端面を超えて排出されるようになる。このため、外添剤が保持されたトナーが、クリーニングブレードの先端面と像保持部材の表面との間に供給され、このトナーに保持された外添剤が、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材の表面との間に供給されて、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材との間の摩擦抵抗が増加するのが防止される。
ここで、本発明におけるクリーニング装置において、前記のように像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードのエッジ部よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くするにあたっては、摩擦係数を高くしたクリーニングブレードの先端面の部分の摩擦係数を、クリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数の1.2倍以上にすることが好ましい。
また、本発明におけるクリーニング装置において、前記のようにクリーニングブレードの先端面にエッジ部よりも摩擦係数が高い部分を設けるにあたっては、摩擦係数が高い部分を、クリーニングブレードのエッジ部から400μm以上離れるようにして設けることが好ましい。
また、本発明におけるクリーニング装置において、前記のようにクリーニングブレードの先端面を、像保持部材の表面に当接させたエッジ部から上方に向けて像保持部材から離れるように傾斜して設けるにあたっては、クリーニングブレードのエッジ部を像保持部材に当接させた位置における鉛直方向yに対して、クリーニングブレードの先端面を像保持部材から離れるように傾斜させる傾斜角θを45°±15°の範囲にすることが好ましい。
また、本発明における画像形成装置においては、像保持部材の表面におけるトナーを除去するにあたり、前記のようなクリーニング装置を用いるようにした。
そして、本発明における画像形成装置において、前記のようなクリーニング装置を用いてトナーを除去する像保持部材は、感光体と中間転写ベルトとの何れであってもよいが、特に、クリーニングブレードとの摩擦抵抗が大きくなる中間転写ベルトの表面におけるトナーを除去するのに、前記のクリーニング装置を用いることが有効である。
本発明におけるクリーニング装置においては、微小粒子からなる外添剤が保持されたトナーを用い、前記のクリーニングブレードの先端面を、像保持部材の表面に当接させたエッジ部から上方に向けて像保持部材から離れるように傾斜して設けると共に、像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くしたため、外添剤が離脱されて流動性が低下したトナーがクリーニングブレードの先端面を超えて適切に排出されて、外添剤が保持されたトナーがクリーニングブレードの先端面と像保持部材の表面との間に導かれて、このトナーに保持された外添剤が、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材の表面との間に供給されて、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材との間の摩擦抵抗が増加するのが防止される。
この結果、本発明におけるクリーニング装置を用いると、クリーニングブレードのエッジ部と像保持部材との間の摩擦抵抗が増加して像保持部材を駆動させるトルクが上昇したり、クリーニング不良が生じたりするのを適切に防止できるようになる。
従来のクリーニング装置において、弾性材料で構成された板状のクリーニングブレードによって像保持部材の表面に残留するトナーを除去する状態を示し、(A)はクリーニングブレードの先端部を、像保持部材の移動方向と逆方向に向かうようにして像保持部材の表面に圧接させた状態を示した概略断面説明図、(B)はクリーニングブレードの先端部が反転して、クリーニングブレードがめくれあがった状態を示した概略断面説明図である。 本発明の実施形態に係るクリーニング装置を用いた画像形成装置の使用状態を示した概略説明図である。 本発明の実施形態において使用するトナーの概略説明図である。 本発明の実施形態に係るクリーニング装置において、中間転写ベルトの表面に残留しているトナーをクリーニングブレードによって除去する状態を示した部分拡大説明図である。
次に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置及び画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置100においては、図2に示すように、トナー画像が形成される4つの感光体(像保持部材)10に対応させて、現像剤を収容させた4つの現像装置13を設け、各現像装置13においては、それぞれの現像剤中におけるトナーの色彩を異ならせ、黒色,黄色,マゼンタ色,シアン色のトナーを用いるようにしている。
ここで、この画像形成装置100においては、前記の各感光体10を回転させて、各感光体10の表面をそれぞれ帯電装置11によって帯電させ、このように帯電された各感光体10に対して、それぞれ潜像形成装置12により画像形成情報に従った露光を行い、各感光体10の表面にそれぞれ静電潜像を形成するようにしている。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体10に対して、それぞれ対応する現像装置13から所定の色彩のトナーを各感光体10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体10の表面にそれぞれの色彩のトナー画像を形成するようにしている。
次いで、前記のように各感光体10に形成された各色彩のトナー画像を、回転ローラー14aに架け渡されて回転駆動される無端ベルト状になった中間転写ベルト(像保持部材)14の表面に、前記の各感光体10と対向して設けられた各一次転写ローラー15により順々に一次転写させて、この中間転写ベルト14の表面にフルカラーのトナー画像を形成するようにしている。
また、前記の中間転写ベルト14に転写されずに各感光体10の表面に残留しているトナーを、それぞれ第1のクリーニング装置30Aに設けたクリーニングブレード31によって、各感光体10の表面から除去するようにしている。
そして、前記のように中間転写ベルト14の表面に形成されたフルカラーのトナー画像を、この中間転写ベルト14により二次転写ローラー16と対向する位置に導くようにしている。
一方、画像形成装置100の下部に収容された記録シートSを、給紙ローラー17により給紙してタイミングローラー18に送り、このタイミングローラー18により記録シートSを中間転写ベルト14と二次転写ローラー16との間に導き、中間転写ベルト14の表面に形成されたトナー画像を前記の二次転写ローラー16により記録シートSに転写させるようにしている。また、記録シートSに転写されずに前記の中間転写ベルト14の表面に残ったトナーを、第2のクリーニング装置30Bに設けたクリーニングブレード31によって中間転写ベルト14の表面から除去するようにしている。
そして、前記のようにトナー画像が転写された記録シートSを定着装置19に導き、この定着装置19により、転写された前記のトナー画像を記録シートSに定着させた後、このようにトナー画像が定着された記録シートSを排紙ローラー20により排紙させるようにしている。
ここで、この実施形態に係る画像形成装置100においては、前記のトナーとして、図3に示すように、微小粒子からなる外添剤taが保持されたトナーtを用いるようにしている。
次に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置について、前記のように中間転写ベルト14の表面に残ったトナーtを、中間転写ベルト14の表面から除去する第2のクリーニング装置30Bを例にして具体的に説明する。
ここで、第2のクリーニング装置30Bにおいては、図4に示すように、弾性体で構成された板状のクリーニングブレード31の先端部が中間転写ベルト14の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレード31の先端面31aのエッジ部31bを中間転写ベルト14の表面に当接させて、中間転写ベルト14の表面にトナーtを除去するようにしている。
そして、この実施形態においては、前記のクリーニングブレード31における先端面31aを、中間転写ベルト14の表面に当接させたエッジ部31bから上方に向けて中間転写ベルト14から離れるように傾斜して設けると共に、前記の先端面31aにおいて、前記のエッジ部31bから離れた部分に、エッジ部31bよりも摩擦係数が高くなった高摩擦部31cを設けている。
ここで、前記のようにクリーニングブレード31における先端面31aを、エッジ部31bから上方に向けて中間転写ベルト14から離れるように傾斜させるにあたっては、中間転写ベルト14に対してクリーニングブレード31のエッジ部31bを当接させた位置における鉛直方向yに対して、前記のクリーニングブレード31の先端面31aを離れる方向に傾斜させる傾斜角θが小さ過ぎると、中間転写ベルト14の表面に当接させたエッジ部31bに導かれたトナーtがクリーニングブレード31の先端面31aを超えて排出されにくくなり、トナーtがクリーニングブレード31のエッジ部31bと中間転写ベルト14との間をすり抜けやすくなる。一方、前記の傾斜角θが大き過ぎると、エッジ部31bに導かれたトナーtがクリーニングブレード31の先端面31aを超えて速やかに排出され、トナーtに保持された外添剤taがクリーニングブレード31のエッジ部31bと中間転写ベルト14の表面との間に導かれなくなって、クリーニングブレード31のエッジ部31bと中間転写ベルト14との間の摩擦抵抗が増加し、中間転写ベルト14を駆動させるトルクが上昇するようになる。このため、前記の傾斜角θを45°±15°の範囲にすることが好ましい。
また、前記のクリーニングブレード31における先端面31aにおいて、エッジ部31bから離れた部分に、エッジ部31bよりも摩擦係数が高くなった高摩擦部31cを設けるにあたり、エッジ部31bと高摩擦部31cとの間の距離δが短いと、クリーニングブレード31のエッジ部31bを中間転写ベルト14の表面に当接させて、中間転写ベルト14の表面にトナーtを除去する際に、クリーニングブレード31の先端面31aが引き込まれて高摩擦部31cが中間転写ベルト14に近接又は接触し、外添剤taが保持されたトナーtがクリーニングブレード31の先端面31aと中間転写ベルト14との間に適切に保持されにくくなって摩擦抵抗が増加し、中間転写ベルト14を駆動させるトルクが上昇する。このため、クリーニングブレード31のエッジ部31bと高摩擦部31cとの間の距離δを400μm以上にすることが好ましい。
また、エッジ部31bよりも摩擦係数が高くなった高摩擦部31cにおける摩擦係数は、外添剤taが離脱されて流動性が低下したトナーtが、クリーニングブレード31のエッジ部31bからこの高摩擦部31cに導かれてクリーニングブレード31の先端面31aを超えて適切に排出されるようにするため、高摩擦部31cの摩擦係数μ2を、エッジ部31bの摩擦係数μ1の1.2倍以上にすることが好ましい。
ここで、前記のようにクリーニングブレード31の先端面31aに、エッジ部31bよりも摩擦係数が高くなった高摩擦部31cを設けるにあたっては、高摩擦部31cに、エッジ部31bよりも摩擦係数が高い素材を貼付させるようにしたり、高摩擦部31cに、エッジ部31bよりも摩擦係数が高い材料を含浸させるようにしたりすることができる。
なお、この実施形態においては、中間転写ベルト14の表面に残ったトナーtを、中間転写ベルト14の表面から除去する第2のクリーニング装置30Bを例にして説明したが、各感光体10の表面に残留しているトナーtを、各感光体10の表面から除去させる前記の各第1のクリーニング装置30Aにおけるクリーニングブレード31についても同様に構成することができる。
次に、市販の複合機(コニカミノルタ社製:bizhub C284e)において、前記のように中間転写ベルトの表面に残ったトナーを、中間転写ベルトの表面から除去する第2のクリーニング装置を改造し、このクリーニング装置に使用するクリーニングブレードの種類等を変更させて実験を行い、クリーニングブレードの先端面と中間転写ベルトの表面に残るトナーの状態、中間転写ベルトを駆動させるトルクの変化、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトの表面との間をすり抜けるトナーの状態等の評価を行った。
(実験1)
実験1においては、クリーニングブレードとして、硬度が70°、厚みが2mm、自由長が10mmで、摩擦係数μが0.3のウレタンゴムで構成されたものと、摩擦係数μが0.5のウレタンゴムとで構成されたものとを用いるようにした。
そして、実施例1〜6においては、クリーニングブレードの先端面に、下記の表1に示すように、摩擦係数が大きいウレタンゴムを、クリーニングブレードのエッジ部からの距離δが500μm離れるようにして貼り付け、エッジ部の摩擦係数μ1よりも摩擦係数μ2が高い高摩擦部を設ける一方、比較例1,2においては、高摩擦部を設けていないものを用いるようにし、前記の各クリーニングブレードのエッジ部を当接させた位置における鉛直方向yに対して、それぞれクリーニングブレードの先端面を中間転写ベルトから離れる方向に傾斜させる傾斜角θを45°にした。
そして、実施例1〜6及び比較例1,2において、それぞれクリーニングブレードのエッジ部を中間転写ベルトの表面に当接させる当接力を38N/mにした状態で、外添剤の添加量が少ないマゼンタトナー1.0gと外添剤の添加量が多いシアントナー1.0gとを混合させて中間転写ベルトの上に保持させるようにした。ここで、マゼンタトナー及びシアントナーに添加させる外添剤には、直径1μmのステアリン酸亜鉛を用い、マゼンタトナーにはこの外添剤を0.4重量部、シアントナーには0.05重量部の割合で添加させた。
そして、実施例1〜6及び比較例1,2においては、前記のようにマゼンタトナーとシアントナーとを混合させて保持させた中間転写ベルトを5秒間回転させた後、中間転写ベルトと接触したクリーニングブレードの先端面に残ったトナーを紙に移し、このトナーを定着器により紙に定着させ、定着されたトナーの色(a*及びb*)を、測色計(コニカミノルタ社製:FD−7)を用いて測色し、その結果を下記の表1に示した。なお、下記の表2に、前記の測色計を用いて測色したマゼンタトナーとシアントナーとの色(a*及びb*)を示した。
また、前記のようにして中間転写ベルトにトナーを供給した後、中間転写ベルトにトナーを供給しないようにして中間転写ベルトを回転させ、中間転写ベルトにおけるトルクの上昇を調べ、トルクが最初の状態から2倍になるまでの時間を測定し、前記の比較例1,2の場合の時間tを基準とし、実施例1〜6について、最初の状態から2倍になるまでの時間Tが1.0t<T<1.5tの場合を○、1.5t≦Tの場合を◎で示した。
Figure 2017138442
Figure 2017138442
この結果、実施例1〜6のものにおいては、測色計によって測色されたトナーの色(a*及びb*)が、比較例1,2のものに比べてシアントナーに近い結果になっていた。これは、実施例1〜6の場合、外添剤の添加量が少なく流動性の悪いマゼンタトナーが、外添剤の添加量が多くて流動性の良いシアントナーよりも優先的に摩擦係数が大きい高摩擦部を通してクリーニングブレードの先端面から排出され、比較例1,2のものに比べて、クリーニングブレードの先端面に多くのシアントナーが残ったためである。
また、このように外添剤の添加量が多いシアントナーが、中間転写ベルトとクリーニングブレードの先端面との間に残った結果、このシアントナーに添加された外添剤が中間転写ベルトとクリーニングブレードのエッジ部との間に適切に供給されて、中間転写ベルトを回転させる場合におけるトルクの上昇が抑制されるようになった。
(実験2)
実験2においては、前記の実施例1において、エッジ部の摩擦係数μ1よりも摩擦係数μ2が高い高摩擦部を設けるにあたり、摩擦係数が大きいウレタンゴムをクリーニングブレードのエッジ部から離れて貼り付けるにあたり、エッジ部から高摩擦部までの距離δだけを変更し、下記の表3に示すように、実施例1においては距離δを500μmにしたのに対して、実施例7では前記の距離δを700μmに、実施例8では前記の距離δを300μmにし、それ以外は、前記の実施例1と同様にした。
そして、前記の実験1の場合と同様にして、中間転写ベルトを回転させた場合におけるトルクの評価を行うと共に、中間転写ベルトの上に、トナーが2.5層になったA3サイズの画像を保持させて、クリーニングブレードのエッジ部との間に導き、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間をトナーがすり抜ける状態を調べ、その結果を、下記の表3に示した。なお、すり抜けに関しては、トナーのすり抜けがなかった場合を○、A3サイズの50%以上をクリーニングすることができた場合を△、クリーニングできたのがA3サイズの50%未満であった場合を×として評価するようにした。
Figure 2017138442
この結果、前記の距離δを300μmと短くした実施例8のものにおいては、前記の距離δを400μm以上にした実施例1〜7のものに比べて、若干トルクが上昇していた。これは、前記の距離δが短くなると、クリーニングブレードの高摩擦部が中間転写ベルトとの界面やその近くまで引き込まれ、クリーニングブレードの先端部における外添剤が減少したためであると考えられる。
(実験3)
実験3においては、前記の実施例1と同様に構成されたクリーニングブレードを用いる一方、クリーニングブレードのエッジ部を当接させた位置における鉛直方向yに対して、クリーニングブレードの先端面を中間転写ベルトから離れる方向に傾斜させる傾斜角θだけを変更させ、下記の表4に示すように、実施例1においては傾斜角θを45°にしたのに対して、実施例9では傾斜角θを25°、実施例10では傾斜角θを35°、実施例11では傾斜角θを55°、実施例12では傾斜角θを65°にし、それ以外は、前記の実施例1と同様にした。
そして、この実験3においても、前記の実験2の場合と同様にして、中間転写ベルトを回転させた場合におけるトルクの評価を行うと共に、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間をトナーがすり抜ける場合のすり抜けの評価を行い、その結果を、下記の表4に示した。
Figure 2017138442
この結果、前記の傾斜角θが25°と小さくなった実施例9の場合には、すり抜けの評価が低下していた。これは、前記の傾斜角θが25°と小さくなると、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間に導かれたトナーがクリーニングブレードの先端面を超えて排出される量が少なくなって、大量のトナーがクリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間に導かれた場合に、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間を通してトナーがすり抜けやすくなったためであると考えられる。
また、前記の傾斜角θが65°と大きくなった実施例12の場合には、若干トルクが上昇していた。これは、前記の傾斜角θが65°と大きくなると、クリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間に導かれたトナーが、クリーニングブレードの先端面を超えて排出されるやすくなり、トナーがクリーニングブレードの先端面と中間転写ベルトとの間に適切に滞留されなくなって、トナーに添加された外添剤がクリーニングブレードのエッジ部と中間転写ベルトとの間に適切に導かれなくなったためであると考えられる。
10:感光体(像保持部材)
11:帯電装置
12:潜像形成装置
13:現像装置
14:中間転写ベルト、14a:回転ローラー
15:一次転写ローラー
16:二次転写ローラー
17:給紙ローラー
18:タイミングローラー
19:定着装置
20:排紙ローラー
30A:第1のクリーニング装置
30B:第2のクリーニング装置
31:クリーニングブレード、31a:先端面、31b:エッジ部、31c:高摩擦部
100:画像形成装置
S:記録シート
t:トナー、ta:外添剤
δ:エッジ部から高摩擦部までの距離
θ:エッジ部を当接させた位置における鉛直方向に対するクリーニングブレードの先端面の傾斜角

Claims (6)

  1. 像保持部材の移動方向と逆方向に向かうようにして、クリーニングブレードの先端面のエッジ部を像保持部材の表面に当接させて、像保持部材の表面におけるトナーを除去するクリーニング装置において、微小粒子からなる外添剤が保持されたトナーを用い、前記のクリーニングブレードの先端面を、像保持部材の表面に当接させたエッジ部から上方に向けて像保持部材から離れるように傾斜して設け、像保持部材の表面に当接させるクリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数よりも、クリーニングブレードの先端面の少なくとも一部の摩擦係数を高くしたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載したクリーニング装置において、クリーニングブレードのエッジ部よりも摩擦係数を高くしたクリーニングブレードの先端面の部分の摩擦係数を、クリーニングブレードのエッジ部の摩擦係数の1.2倍以上にしたことを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載したクリーニング装置において、前記のクリーニングブレードのエッジ部よりも摩擦係数の高い先端面の部分が、クリーニングブレードのエッジ部から400μm以上離れていることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のクリーニング装置において、クリーニングブレードのエッジ部を像保持部材に当接させた位置における鉛直方向yに対して、前記のクリーニングブレードの先端面を像保持部材から離れるように傾斜させる傾斜角θを45°±15°の範囲にしたことを特徴とするクリーニング装置。
  5. 像保持部材の表面におけるトナーを除去するクリーニング装置を備えた画像形成装置において、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記の像保持部材が、感光体からトナー像が転写される中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
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