JP2017136772A - 光書込み装置と画像形成装置及び発光制御方法 - Google Patents

光書込み装置と画像形成装置及び発光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少ないメモリ容量でも、温度変化に対して個々の発光素子の光量補正を適切に行なえるようにする。【解決手段】固体走査型ラインヘッドをを使用し、その主走査方向に配列された複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置であり、温度測定手段40によって温度を測定し、その測定温度基づくテーブル選択信号によって、複数の発光素子の駆動電流を一括して制御する駆動電流生成部31Cが、温度補正電流テーブル44により、基準電流値設定レジスタ32に設定された基準電流値を補正し、複数の各発光素子毎にその駆動時間をPWM信号S1〜Snによって制御する複数のPWM生成部35C−1〜35C−nが、各温度補正PWMテーブル46により、各パルス幅レジスタ36で設定されたPWM信号S1〜Snのパルス幅を補正する。【選択図】 図15

Description

この発明は、光書込み装置と画像形成装置及び光書込み装置における発光制御方法に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機(MFP)などの電子写真方式の画像形成装置における光書込み装置あるいは露光装置には、固体走査型ラインヘッドを用いたものがある。その固体走査型ラインヘッドは、LED(発光ダイオード)、OLED(有機エレクトロルミネッセンス素子)などの発光素子をライン状に配列した発光素子アレイヘッドなどから成る。そのライン状に配列した複数の発光素子では、通電による発光素子温度の変化によりその発光光量が変化する。そのため、その光量変化を補正する必要があり、その方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、露光ヘッドにLEDユニットを使用した露光装置において、温度変化に伴う個々の発光素子の光量変化を補正することが記載されている。そのため、特許文献1に記載の露光装置は、温度領域毎に光量設定テーブルを持ち、検出温度に従って光量設定テーブルを切り替えることによって、温度変化に伴う発光素子の光量変化を補正している。
しかし、このような従来の発光素子の温度変化に対する光量補正方法では、発光素子毎に各温度領域に対応した光量補正テーブル(メモリ)を持つ必要がある。そのため、多くのメモリ容量を必要とし、コスト増に繋がるという問題があった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、複数の発光素子をライン状に配列した固体走査型ラインヘッドを用いた光書込み装置で、少ないメモリ容量でも、温度変化に対して各発光素子の光量補正を適切に行なえるようにすることを目的とする。
その光書込み装置は露光装置とも称される。
この発明は上記の目的を達成するため、複数の発光素子が主走査方向に配列された発光素子アレイと、上記複数の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、上記複数の各発光素子の発光を制御する発光制御手段とを設けた固体走査型ラインヘッドを備え、上記複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置において、上記発光制御手段を次のように構成したことを特徴とする。
上記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定する温度測定手段と、上記複数の発光素子の駆動電流を一括して制御する駆動電流生成部と、上記複数の各発光素子毎にその駆動時間を制御する複数のPWM生成部と、上記駆動電流生成部で設定された駆動電流で、上記複数の各PWM生成部でそれぞれ生成されるPWM信号のパルス幅に応じた時間だけ、前記複数の各発光素子をそれぞれ駆動する複数のドライバとを有する。
そして、上記駆動電流生成部は、上記温度測定手段による温度測定値に応じて上記設定した駆動電流を補正し、上記複数の各PWM生成部は、上記温度測定手段による温度測定値に応じてそれぞれ上記PWM信号のパルス幅を補正する。
この発明による光書込み装置(露光装置)は、少ないメモリ容量で、温度変化に伴う個々の発光素子の光量変化を適切に補正することができる。
この発明を適用するラインヘッドを用いた光書込み装置及び電子写真方式の画像形成装置の一例を示す要部概略図である。 図1におけるラインヘッド13の内部構成の一例を示す概略側面図である。 発光素子アレイの一例を示す概略斜視図である。 同じくその概略平面図である。 図4における1つの発光素子アレイチップ22を示す拡大平面図である。 図5における発光制御回路30の構成例を示すブロック回路図である。 図6における駆動電流制御部33及びドライバ38−1〜38−nの構成例を示す回路図である。 図6におけるPWM生成部の具体例を示すブロック回路図である。 図8におけるPWM生成回路37の加算器60の構成例を示す回路図である。 図8に示したPWM生成部35の動作例を示すタイミングチャートである。 同じくPWM生成部35の他の動作例を示すタイミングチャートである。 同じくPWM生成部35のさらに他の動作例を示すタイミングチャートである。 温度変化に伴う発光素子の光量変化とそれを補正するための補正倍率の例を示す線図である。 ライン状に配列された多数の発光素子によりランダムな光量バラツキが発生する例を示す図である。 この発明による光書込み装置の一実施形態における発光制御回路の要部を示すブロック回路図である。 電圧駆動方式による発光制御回路の構成例を示す図6と同様なブロック回路図である。 図16における駆動電圧制御部83及びドライバ88−1〜88−nの構成例を示す回路図である。 この発明による光書込み装置の他の実施形態における発光制御回路の要部を示す図15と同様なブロック回路図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置における光書込み装置(露光装置とも言う)として、固体走査型ラインヘッド(以下「ラインヘッド」と云う)を用いたものがある。
そのラインヘッドは、LED(発光ダイオード)素子やOLED(有機エレクトロルミネッセンス)素子などの発光素子を複数個ライン状に配列し、それに結像素子アレイを対向させて配置している。
そのラインヘッドを用いた光書込み装置は、ラインヘッドの各発光素子が射出する光を結像素子アレイの各結像素子によって集光し、帯電された像担持体の表面を照射して、画像データに応じた静電潜像を形成する。上述した画像形成装置では、光書込み装置によって像担持体の表面に形成した静電潜像に、トナーを付着させて現像してトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写し、それを定着させて出力する。
図1は、この発明を適用するラインヘッドを用いた光書込み装置及び電子写真方式の画像形成装置の一例を示す要部概略図である。
図1において、11は矢示A方向に回転駆動される像担持体である感光体ドラムである。その感光体ドラム11の周囲に、その回転方向に沿って、電子写真プロセスを実行する帯電ローラ12、ラインヘッド13、現像器の現像ローラ14、および転写ローラ15が配置されている。16はトナーを、17は用紙(転写紙)を示している。
ラインヘッド13によって光書込み装置(露光装置)を構成している。それに感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ14を有する現像器、および転写ローラ15と、図示していない給紙装置や定着装置等を加えて画像形成装置を構成している。
帯電ローラ12は、矢示A方向に一定速度で回転駆動される感光体ドラム11の表面の感光体層を一様かつ均一に帯電させる。
ラインヘッド13は、一様に帯電した感光体ドラム11の表面を画像信号に応じて光照射して露光し、露光した部分の帯電電荷を減少させて静電潜像を形成する。
現像ローラ14は、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に現像剤であるトナー16を付着させて現像し、トナー像を形成する。
その際、現像ローラ14において負極性に帯電されたトナー16は、感光体ドラム11の表面の静電潜像の帯電電荷が減少された部分に付着する。
転写ローラ15には、トナー16の帯電電荷と逆極性の転写バイアス電圧が印加され、所要のタイミングで感光体ドラム11との間に用紙17を挟んで通過させ、その間に感光体ドラム11の表面のトナー像を用紙17に転写させる。トナー像が転写された用紙17は、図示していない定着装置へ送られ、それを通過する際に熱と圧力によってトナー像が用紙に定着される。
図2は図1におけるラインヘッド13の内部構成の一例を示す概略側面図、図3は発光素子アレイの一例を示す概略斜視図、図4は同じくその概略平面図、図5は図4における1つの発光素子アレイチップ22を示す拡大平面図である。
ラインヘッド13は、図2に示すように、発光素子アレイ20と結像素子アレイ24とが枠状のホルダ25内に、長手方向(主走査方向となる)に沿って所定の間隔で対向して平行に保持されている。
発光素子アレイ20は、図3及び図4にも示すように、複数個の発光素子アレイチップ22を互いに隣接して長手方向(主走査方向)にライン状に配列搭載したチップ実装基板(以下単に「基板」という)23を備えている。
各発光素子アレイチップ22上には、図5に明示するように、複数のLED等の発光素子21が長手方向(主走査方向)にライン状に配列されている。また、その配列方向に沿って発光制御手段である発光制御回路30及び複数の電極パッド28が配置されている。
発光素子アレイ20の基板23上には、発光素子アレイチップ22上の電極パッド28と基板23上の端子とを電気的に接続するボンディングワイヤ26、および発光素子アレイ20全体に電源を供給するためのコネクタ27も設けられている。
なお、図2における発光素子アレイ20は、図3に示した発光素子アレイ20を矢印B方向から見て、時計回りに180度回転させた状態で示している。
図2に示した結像素子アレイ24は、発光素子アレイ20の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が、複数の発光素子と同じ方向に配列されている。
その結像素子アレイ24としては一般に、発光素子アレイ20の各発光素子21に対応して1本ずつのロッドレンズ(自己収束型レンズ)を、多数の発光素子21の配列方向に配列してアレイ化したロッドレンズアレイが使用される。
また、図3及び図4に示した発光素子アレイ20は、基板23上に発光素子アレイチップ22を6個配列搭載した例を示しているが、実際には数十個の発光素子アレイチップ22を搭載することが多い。複数の発光素子アレイチップ22の配列方向の全長(長手方向のサイズ)は、印刷用紙のサイズに対応して、A4横やA3横のサイズが取られ、そのサイズ分の発光素子列が、発光素子アレイ20の基板23上に形成されている。
図5において、1つの発光素子アレイチップ22あたり数百個の発光素子21が直線上に配列されている。そして、その発光素子アレイチップ22に電極パッド28を介して、発光素子駆動用電源および発光素子制御信号が供給され、発光制御回路30によって各発光素子21の発光/非発光の制御が行なわれる。
その各発光素子21の光は、図2に示した結像素子アレイ24の各結像素子によって、細い破線で示すように集束されて一点に集められ、図1に示した感光体ドラム11の表面を、紙面に垂直な主走査方向に沿って露光する。その各発光素子21の発光出力によって、像担持体である帯電された感光体ドラム11の表面に光書込みを行う。感光体ドラム11の矢示Aで示す回転方向が副走査方向である。
なお、この実施形態では製造上の便宜のため、複数個の発光素子アレイチップ22を互いに隣接して、基板23上に長手方向(主走査方向)に沿ってライン状に配列搭載して、発光素子アレイ20を構成している。しかし、発光素子アレイの構成はこれに限るものではなく、必要な長さを有する発光素子アレイ上に直接必要な個数の発光素子数をライン上に配列して構成してもよい。その場合は、発光制御手段である発光制御回路も、発光素子アレイ上の全発光素子の発光を制御するようになる。
図5における発光制御回路30の構成例を図6のブロック回路図によって説明する。
図6に示す発光制御回路30は、駆動電流生成部31と、カウンタ34と、各発光素子21−1〜21−nにそれぞれ対応して設けたPWM生成部35−1〜35−n及びドライバ38−1〜38−nによって構成されている。
駆動電流生成部31は、基準電流値レジスタ32及び駆動電流制御部33からなり、1つの発光素子アレイチップ22上の複数の発光素子21−1〜21−nを一括して制御する基準駆動電流Isを設定する。その具体例は後述する。
PWM生成部35−1〜35−nは、いずれもパルス幅データレジスタ36とPWM生成回路37からなる。その各PWM生成回路37が、カウンタ34によるクロック信号のカウント値と、パルス幅データレジスタ36によるパルス幅設定データとによって、発光素子21−1〜21−nの各発光量を調整するPWM信号S1,S2,・・・,Snを生成する。そのPWM信号S1,S2,・・・,Snは、各発光素子21−1〜21−nの発光量のバラツキを補正するために、それぞれ異なるパルス幅(1周期内でのON期間の割合:Duty)を有する。そのため、パルス幅データレジスタ36には、各発光素子の光量のバラツキを補正して光量を一定に調整するために必要なパルス幅設定データが格納されている。
そして、そのPWM信号S1,S2,・・・,Snによって、各ドライバ38−1〜38−nを個別にON/OFF制御して、各発光素子21−1〜21−nを発光制御する。すなわち、PWM信号S1,S2,・・・,SnのON期間によって各ドライバ38−1〜38−nがONになっている期間だけ、駆動電流制御部33によって設定された基準駆動電流Isを各発光素子21−1〜21−nに流して発光させる。すなわち、PWM信号S1,S2,・・・,Snによって、各発光素子21−1〜21−nの発光時間を制御する。それによって、多数の発光素子21−1〜21−nの発光量のバラツキを抑えて、均一な品質の光書込みを実現する。
図7に駆動電流制御部33及びドライバ38−1〜38−nの構成例を示す。
この図7に示す駆動電流制御部33は、オペアンプ331の正入力端子に接続された電圧源332と負入力端子に接続された抵抗333とによって、電界効果トランジスタであるFETQ1,Q3に流れる元となる電流値を決定する。
その電流をカレントミラーを構成するFETQ2,Q4に流し、FETQ5〜Q20による8組の並列電流回路を、図6に示した基準電流値レジスタ32からのD7〜D0の電流設定データによってそれぞれON/OFF制御する。それによって、元となる電流値の1倍から255倍の範囲で出力電流値を選択することができる。
そして、そのFETQ21に出力電流を流す回路とドライバ38−1〜38−nとのカレントミラーにより、FETQ22,Q24,・・・を通して各発光素子21−1〜21−nに流れる駆動電流となる基準駆動電流Isが設定される。
ドライバ38−1〜38−nのFETQ23,Q25,・・・は、図6に示したPWM生成部35−1〜35−nによって生成されるPWM信号S1,S2,・・・,Snによって、ON/OFF制御される。
図7におけるVDは直流電源端子、図6及び図7におけるGNDはフレームグラウンドに接続される。
図6に示したPWM生成部35−1〜35−nについては、例えば特開2014−132713号公報に記載されているPWM信号生成回路の演算回路を利用することができる。
そこで、PWM生成部35−1〜35−nを上記公報に記載された演算回路と同様に構成した例について、以下に説明する。
図8は、図6におけるPWM生成部の具体例を示すブロック回路図である。図6におけるPWM生成部35−1〜35−nのハード構成は同じであるから、図8ではPWM生成部35として説明する。
このPWM生成部35は、Dラッチ50〜53からなるパルス幅データレジスタ36と、加算器60〜63からなるPWM生成回路(上記公報では加算回路と称している)37とによって構成されている。
カウンタ34は、クロック信号をカウントして、T0〜T3の4ビットで表されるカウント値を生成し、さらに、カウントを行っていることを示すイネーブルビットTEを生成する。その生成したT0〜T3のカウント値及びイネーブルビットTEをPWM生成部35へ送る。そのカウンタ34は、アップカウンタ、ダウンカウンタ、又はアップダウンカウンタである。
PWM生成部35のパルス幅データレジスタ36は、生成するPWM信号のパルス幅を表す4ビットのパルス幅データH0〜H3を、Dラッチ50〜53によって記憶する。PWM生成回路37は、パルス幅データレジスタ36からのパルス幅データと、カウンタ34からのイネーブルビットTE及びカウント値のT0〜T3の各ビットを、加算器60〜63によって加算したときに得られる最上位ビットからの桁上げ値を計算する。
PWM生成回路37は、カウンタ34のカウント値が変化するごとに桁上げ値に対応するレベルを有する信号を出力することにより、パルス幅データのパルス幅を有するPWM信号を生成する。ここでの「パルス幅データ」は、前述した「パルス幅設定データ」に相当する。
この例では、パルス幅を16段階で調整する場合、すなわち、カウンタ34のカウント値及びパルス幅データが4ビットで表わされる場合を示している。しかし、近年ではより細かい段階でパルス幅を調整する場合がある。その場合に、この例の原理を64段階(6ビット)や256段階(8ビット)に拡張するには、単純に、カウンタ34、パルス幅データレジスタ36及びPWM生成回路37のビット数を規則的に増やすだけでよい。
図8を参照すると、パルス幅データレジスタ36は、Dラッチ50〜53によって4ビットH0〜H3のパルス幅データを記憶する。
PWM生成回路37の各加算器60〜63は、和を出力せず、それぞれ出力端子C0から桁上げ値C1〜C4のみを出力する全加算器である。各加算器60〜63は、カウント値及びパルス幅データの各ビットのための入力端子A及びBに加えて、下位ビットの加算器からの桁上げ値のための桁上げ入力端子CIとを有する。ただし、最下位ビットの加算器60の桁上げ入力端子CIには、イネーブルビットTEが入力される。
図9は、図8におけるPWM生成回路37の加算器60の構成例を示す回路図である。
この加算器60は、カウント値及びパルス幅データの和を計算する必要がないので、AND回路71〜73及びOR回路74からなる多数決論理回路として構成されている。加算器60は、カウント値及びパルス幅データの桁上げ値を計算できるのであれば、図9とは異なる構成を有していてもよい。他の加算器61〜63もまた、加算器60と同様に構成される。
図8に示したPWM生成回路37において、最上位ビットの加算器63からの桁上げ値C4は、パルス幅データのパルス幅を有するPWM信号である。
図10は、図8に示したPWM生成部35の動作例を示すタイミングチャートである。
この動作例は、カウンタ34がアップカウンタである場合の例である。カウンタ34にスタート信号が入力されたとき、カウンタ34はイネーブルビットTEをL→Hに遷移させ、入力するクロック信号のカウントを開始する。PWM生成回路37は、そのカウント値T0〜T3及びパルス幅データH0〜H3に基づいて、パルス幅データのパルス幅を有するPWM信号を生成する。
図10によれば、イネーブルビットTEを用いたことにより、1カウントに等しい最小のパルス幅から、16カウントに等しい最大のパルス幅まで、16段階のパルス幅を有するPWM信号を生成することができる。最小のパルス幅は、パルス幅データ=「0」のときであり、最大のパルス幅は、パルス幅データ=「15」のときである。
なお、イネーブルビットTEを使用しない場合(すなわちTE=0の場合)は、パルス幅データ=「0」のときは、PWM信号はLレベルのままである。そのため、1カウントに等しい最小のパルス幅(パルス幅データ=「1」のとき)から、15カウントに等しい最大のパルス幅(パルス幅データ=「15」のとき)まで、15段階のパルス幅を有するPWM信号を生成することになる。
ただし、イネーブルビットTEを使用しない場合には、カウンタ34及びPWM生成部35の構成を簡単化することができる。
図8に示したPWM生成部35によれば、複雑な回路を必要とすることなく、所望のパルス幅(デューティ比)を有するPWM信号を容易に生成することができる。
また、このPWM生成部35によれば、複雑な回路を必要とすることなく、異なるデューティ比を有する複数のPWM信号を容易に生成することもできる。その場合、複数のPWM生成部35の各パルス幅データレジスタ36は、異なるパルス幅を表すパルス幅データをそれぞれ記憶し、各PWM生成回路37は、異なるパルス幅を有するPWM信号をそれぞれ生成する。
図11は、図8に示したPWM生成部35の他の動作例を示すタイミングチャートである。この動作例は、カウンタ34がダウンカウンタである場合の例である。
PWM生成部35の構成及び動作は前述した動作例と同様である。但し、PWM信号のON期間が、図10の動作例では1周期の後側に発生したが、図11の例では1周期の前側に発生する。
図12は、図8に示したPWM生成部35のさらに他の動作例を示すタイミングチャートである。この動作例は、カウンタ34がアップダウンカウンタである場合の例である。
この場合のカウンタ34は、アップカウント動作時には、Nビットで表されるカウント値の偶数値と奇数値のうちの一方のみをカウントし、ダウンカウント動作時には他方のみをカウントする。
図12に示す例では、カウンタ34がアップカウント動作時には、4ビットで表されるカウント値1〜16のうちの偶数値のみを、0→2→4→6→8→10→12→14とカウントする。ダウンカウント動作時には奇数値のみを、15→13→11→9→7→5→3→1とカウントする。カウント値「1」の次のサイクルでカウント値は「0」になり、カウント動作を終了する。
図12に示すようなカウント動作を行うことによって、図10又は図11に示したように、アップカウンタ又はダウンカウンタを用いた場合と同じ動作クロック周波数のまま、パルス幅の精度を下げることなく、PWM信号を生成することができる。また、PWM信号の立ち上がりと立ち下がりとの間の中心位置をすべてのパルス幅に亘ってほぼ同一にすることができる。
この発明に使用するPWM生成部は、図8〜図12によって説明した例に限らない。
例えば、アップカウンタ(例えば8ビットカウンタだと0〜FFhまでのカウントを繰り返す)とレジスタ(アップカウンタと同じビット幅とする)とコンパレータ(同ビット幅)とPWM出力用の1個のF/F(フリップフロップ)で構成することができる。
そして、アップカウンタのアップカウンタ値=0でF/Fを0にセットし、コンパレータによってアップカウンタ値とレジスタ値との一致を検知した所でF/Fを1にセットすれば、図10に示したような波形のPWM信号を生成することができる。
あるいは、アップカウンタ値=0でF/Fを1にセット、コンパレータによってアップカウンタ値とレジスタ値との一致を検知した所でF/Fを0にセットとすれば、図11に示したような波形のPWM信号を生成することができる。
以上は、温度変化を考慮しない場合の発光制御についての説明である。
しかし、実際にはラインヘッドにおける各発光素子の発光量は、環境温度によって変化する。
図13に、温度変化に伴う発光素子の光量変化とそれを補正するための補正倍率の例を線図で示す。この図では25℃での光量を1.0として正規化している。
発光素子を同じ電流値及び電圧値で駆動しても、図13に実線で示すように温度の上昇又は下降に伴って発光による光量(発光出力)の低下又は増大が生じる。それによって、光書込み時の露光強度が変化し、画像を形成した場合に画像濃度が変化してしまうことになる。
温度変化に対して発光素子の発光時の光量を一定にするには、発光素子に対する駆動量(駆動電流値×駆動電圧値)を図13に破線で示すような倍率で補正すればよい。
但し、この倍率補正を行なうのに乗算器を使用して補正を行なうと、各発光素子の駆動制御回路に乗算器を搭載することになり、回路規模が膨大になってしまう。
そのため、通常は各温度に対応する補正後の設定値をテーブルとして保持し、温度に応じて補正値を選択するという方法が取られる。
ここで、図6の発光制御回路の構成を見ると、補正テーブルの持ち方として、
(1)駆動電流生成部31内の基準電流値レジスタ32をテーブル化する。
(2)PWM生成部35−1〜35−n内の各パルス幅データレジスタ36をテーブル化する。
の2通りが考えられる。
温度範囲を1℃から49℃までとして、
(1)の場合、図6に示す基準電流値レジスタ32のビット幅を8ビットとして、2℃毎の補正テーブル値を持つ場合、25バイトのデータ量を用意すればよい。但し、この方式では、発光素子アレイチップ22上の全発光素子の基準駆動電流を変更することになる。そのため、発光素子の個々の発光特性のバラツキにより、図14に示すように、ライン状に配列された発光素子1〜nごとにランダムな光量バラツキが発生する。
(2)の場合、各パルス幅データレジスタ36のビット幅を8ビットとして、2℃毎の補正テーブル値を持つ場合、発光素子アレイチップ22上の全発光素子21−1〜21−nの発光特性のバラツキを含めてテーブル化が可能である。そため、(1)の方式と比べ、発光素子ごとのランダムな光量バラツキが発生せず、形成する画像品質も良好になる。但し、1発光素子あたりデータテーブルとして25バイト、発光素子数がn個の場合は25×nバイトのデータ量が必要になる。
通常、1個の発光素子アレイチップに搭載される発光素子は、256素子から512素子であるから、非常に多くのデータ量を記憶したメモリを搭載する必要がある。
そこで、この発明による光書込み装置の発光制御回路は、テーブルを格納するためのメモリ容量を低減し、少ないメモリ容量でも、ラインヘッドにおける個々の発光素子の光量を温度変化に対して適切に補正できるようにする。
図15に、この発明による光書込み装置の一実施形態における発光制御回路の要部を示す。図15は、発光素子アレイチップ22に設けられる図6の発光制御回路30に対応する発光制御回路の要部を示すブロック回路図であり、各ドライバ38−1〜38−n及び各発光素子21−1〜21−nの図示を省略している。図15において、図6と同じ部分には同一の符号を付している。
図15に示す発光制御回路の要部は、温度測定手段40と、駆動電流生成部31C、各発光素子ごとのPWM生成部35C−1〜35C−n、およびカウンタ34を備えている。
温度測定手段40は、温度センサ41、A/Dコンバータ(ADC)42、およびコード変換回路43によって構成されている。
温度センサ41は、サーミスタや熱電対などの感温素子を用いたセンサであり、発光素子アレイ20又はその近傍の温度を測定する。好ましくは発光素子アレイチップ22の温度を測定する。
そして、温度センサ41の出力である温度測定値を示すアナログ信号が、A/Dコンバータ42によってデジタル値に変換された後、コード変換回路43によってテーブル選択信号に変換される。
駆動電流生成部31Cは、基準電流値レジスタ32と駆動電流制御部33に加えて、メモリに格納した温度補正電流テーブル44と加減算回路45を設けており、温度可変基準電流を生成する電源である。
この駆動電流生成部31Cは、温度測定手段40による温度測定値に応じたテーブル選択信号によって、温度補正電流テーブル44中の電流補正データが選択される。
その電流補正データと、基準電流値レジスタ32による電流設定データD7〜D0とが、加減算回路45によって加減算される。その加減算結果が、駆動電流制御部33に入力される。そして、駆動電流制御部33の図7に示したような回路によって、基準駆動電流Isが決定される。この基準駆動電流Isが、発光素子アレイチップ22上の各発光素子21−1〜21−nに共通の駆動電流となる。
PWM生成部35C−1〜35C−nは、いずれもパルス幅データレジスタ36とPWM生成回路37に加えて、メモリに格納した各発光素子ごとの温度補正PWMテーブル46と加減算回路47を設けており、温度変化補正機能を持っている。
そして、各PWM生成部35C−1〜35C−nは、温度測定手段40による温度測定値に応じたテーブル選択信号により、各発光素子21−1〜21−nに対応した温度補正PWMテーブル46中のパルス幅補正データが選択される。
その各パルス幅補正データと、各パルス幅データレジスタ36によるパルス幅設定データD7〜D0とが、加減算回路47によって加減算される。その加減算結果が、各PWM生成回路37に入力される。それによって、各PWM生成回路37が各PWM信号S1〜Snのパルス幅(デューティ比)を決定し、図6に示した各ドライバ38−1〜38−nによる各発光素子21−1〜21−nの駆動時間、すなわち発光時間を決定する
上記テーブル選択信号を、上位複数ビットと下位複数ビットからなるデジタル信号とする。そして、駆動電流生成部31Cは、そのテーブル選択信号の上位複数ビットによって、温度補正電流テーブル44中の電流補正データを選択する。また、複数の各PWM生成部35C−1〜35C−nは、それぞれテーブル選択信号の下位複数ビットによって、温度補正PWMテーブル46中の前記パルス幅補正データを選択するようにするとよい。
以下、具体的な数値例をあげて説明を行なう。
温度補正電流テーブル44の出力値および温度補正PWMテーブル46の出力値の例を表1に示す。この例は、図15に示した温度測定手段40のA/Dコンバータ(ADC)42の出力を5ビット、コード変換回路43によってコード変換されたテーブル選択信号を5ビットとしている。
この例では、温度測定手段40のコード変換回路43から出力される5ビットのテーブル選択信号は、その上位3ビットが駆動電流生成部31Cの温度補正電流テーブル44に、そのテーブル選択信号として入力される。また、同じテーブル選択信号の下位2ビットが、PWM生成部35C−1〜35C−nの各温度補正PWMテーブル46に、そのテーブル選択信号として入力される。
Figure 2017136772
この表1に示す変換例では、8℃毎に温度補正電流テーブル44の出力値が変更され、2℃毎に温度補正PWMテーブル46の出力値が変更される構成としている。
温度は、1℃〜49℃の奇数値のみを測定値とし、A/Dコンバータ出力は16進数(HEX)の「4〜1C」となり、テーブル選択信号は16進数(HEX)の「5〜1D」となる。
温度補正電流テーブル44の電流補正データの出力値は、この例では「−9、−6、−3、±0、+3、+6、+9」の7値である。そして、テーブル選択信号の上位3ビットの「001、010、011、100、101、110、111」によって、その選択が行なわれる。
表1に示す温度補正電流テーブルの出力値(電流補正データ)は、それぞれ温度が1℃、9℃、17℃、25℃、33℃、41℃、49℃の時の補正電流値となる基準電流値レジスタ32による電流設定値との差分値とする。
また、各発光素子に対する温度補正PWMテーブル46のパルス幅補正データの出力値は、例えば「−2、0、2、4」又は「−1、0、2、3」の4値であり、テーブル選択信号の下位2ビットの「00、01、10、11」によって、その選択が行なわれる。
このようにすれば、共通のテーブル選択信号によって、温度補正電流テーブル44の電流補正データと各温度補正PWMテーブル46のパルス幅補正データをそれぞれ選択して、温度補正電流テーブル出力値と温度補正PWMテーブル出力値とを得ることができる。
表1に示す温度補正PWMテーブル出力値Aは、発光素子21−1の発光時間を制御するPWM信号S1用のパルス幅補正データであり、温度補正PWMテーブル出力値Bは、発光素子21−2の発光時間を制御するPWM信号S2用のパルス幅補正データである。他のPWM信号S3〜Sn用にもそれぞれ温度補正PWMテーブル46があり、その各温度補正PWMテーブルのパルス幅補正データが出力値として選択される。
しかし、複数の温度補正PWMテーブル46が同じ補正値を持つテーブルであってもよい。
ここで、各温度補正PWMテーブル46のパルス幅補正データは、それぞれ23℃、25℃、27℃、29℃の時のPWM信号の適正なパルス幅と、パルス幅データレジスタ36によるパルス幅設定データによるパルス幅との差分値を持つ。
そしてこの場合、必要なデータ量は、温度補正PWMテーブルの出力値を4ビットで表すとして、4ビット×4通り=2バイトとなり、前述した(2)の場合に比べ、2/25のデータ量で同じ効果が得られることになる。
この例では、23℃、25℃、27℃、29℃以外の温度であっても、同じ温度補正PWMテーブル値を用いるが、これは同一発光素子での近傍温度範囲では光量変化の度合いは、ほぼ同じと考えてよいためである。また、発光素子の温度領域ごとの発光量の補正は、温度補正電流テーブルの出力値による発光素子の駆動電流に対する補正で行っている。
これに対し、温度補正PWMテーブルとして、温度領域によって異るパルス幅補正データ(補正値)のテーブルを持つようにすることもできる。例えば、テーブル選択信号の最上位ビットが0(温度範囲が1℃〜21℃)の場合に、温度補正PWMテーブル出力値Aが「−2、0、2、4」に代えて「−1、1、3、5」になるようにしてもよい。
次に、この発明による光書込み装置の他の実施形態について図16〜図18によって説明する。
図16は、温度補正を考慮しない電圧駆動方式による発光制御回路の構成例を示す図6と同様なブロック回路図であり、図6と同じ部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
この図16に示す発光制御回路80において、図6に示した発光制御回路30と異なるのは、駆動電圧生成部81とドライバ88−1〜88−nである。
駆動電圧生成部81は、基準電圧値レジスタ82及び駆動電圧制御部83からなり、図5に示した1つの発光素子アレイチップ22上の各発光素子の駆動電圧を一括して制御する基準駆動電圧Vsを設定する。
パルス幅データレジスタ36及びPWM生成回路37からなるPWM生成部35−1〜35−nは、PWM信号S1、S2、・・・、Snを生成する。そのPWM信号S1、S2、・・・、Snによって、ドライバ88−1〜88−nをそれぞれON/OFF制御して、基準駆動電圧Vsによる駆動電圧で各発光素子21−1〜21−nを駆動し、その各駆動期間すなわち発光量時間をPWM制御する。それによって、各発光素子21−1〜21−nの発光量のバラツキを補正する。
図17に、図16における駆動電圧制御部83とドライバ88−1〜88−nの回路構成例を示す。
この図17に示す駆動電圧制御部83は、D/Aコンバータ(DAC)831とボルテージフォロワ構成のオペアンプ832とからなる。そして、図16に示した基準電圧値レジスタ82による8ビットの電圧設定データD7〜D0の設定値に応じた電圧が、D/Aコンバータ831から出力される。そして、その電圧がオペアンプ832を通して基準駆動電圧Vsとして出力され、各ドライバ88−1〜88−nに供給される。
各ドライバ88−1〜88−nは、いずれも電界効果トランジスタ(FET)Qdによって構成され、それぞれ図16に示したPWM生成部35−1〜35−nによって生成されたPWM信号S1、S2、・・・、SnによってON/OFF制御される。そして、各ドライバ88−1〜88−nがONの期間だけ、基準駆動電圧Vsを各発光素子21−1〜21−nに印加して、それを発光駆動する。
図17において、例えば、D/Aコンバータ831に供給される上側基準電圧値VRTが3.3Vで、下側基準電圧値VRBが0.74Vである場合、VRT−VRB=2.56Vとなる。したがって、基準電圧値レジスタ82の設定値の1LSB当たり10mV単位で、駆動電圧を256段階に調整できる。
図18は、この発明による光書込み装置の他の実施形態における発光制御回路の要部を示す図15と同様なブロック回路図である。
この図18において、図15と異なるのは、駆動電圧生成部81Cだけである。その駆動電圧生成部81Cは、図16に示した基準電圧値レジスタ82及び駆動電圧制御部83と、温度補正電圧テーブル48及び加減算回路45とを備えており、温度可変基準電圧を生成する電源である。
前述した実施形態と同様に、温度測定手段40のコード変換回路43から出力される5ビットのテーブル選択信号のうち、上位3ビットが温度補正電圧テーブル48に入力する。それによって、温度補正電圧テーブル中の電圧補正データが選択される。その電圧補正データが基準電圧値レジスタ82による電圧設定データD7〜D0と加減算回路45によって加減算される。その加減算結果に応じて、駆動電圧制御部83が基準駆動電圧Vsを決定する。
テーブル選択信号の下位2ビットによる、温度変化補正機能を持つPWM生成部35C−1〜35C−nの温度補正PWMテーブル46におけるパルス幅補正データの選択等は、図15に示した実施形態の場合と同じである。
各テーブルの具体的な数値例は、表1と同様であるから省略する。
このように、この発明による光書込み装置の発光制御手段は、温度変化分毎に全発光素子の基準となる駆動電流又駆動電圧を変更する温度可変基準電流源(駆動電流生成部31C又は駆動電圧生成部81C)を有する。また、パルス幅変調により各発光素子の光量バラツキを補正する機能と温度変化に対する補正機能とを持つPWM生成部(35C−1〜35C−n)も、それぞれ各発光素子に対応付けられて有している。
そして、温度変化分毎に温度可変基準電流源で駆動電流又駆動電圧を変更して全発光素子の大きな光量補正を行い、各PWM生成部でPWM信号のパルス幅の微調補正を行なうことによって、各発光素子の光量を微調整することができる。
そのため、温度可変基準電流源に対する1つの補正テーブルと、各発光素子用のPWM生成部に対する少ビットの補正テーブルで、複数の各発光素子の発光の適切な温度補正を実現できる。すなわち、少ないメモリ容量で、温度変化に伴う個々の発光素子の光量変化を適切に補正することができる。
この発明による画像形成装置の実施形態は、上述したいずれかの光書込み装置を備えた電子写真方式の画像形成装置であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機(MFP)などを含む。
それによって、光書込み装置(露光装置)のコストを増加することなく、環境温度や使用時間に伴う温度変化に対して、各発光素子の光量を適切に補正して、常に高品質な画像を形成することができる。
この発明による光書込み装置における発光制御方法の実施形態は、上述したような光書込み装置において、つぎのように各発光素子の発光を制御する。
複数の発光素子に共通の基準となる駆動電流又は駆動電圧を設定し、複数の各発光素子の発光特性のバラツキを補正するように、上記駆動電流又は駆動電圧による駆動時間を各発光素子毎に制御する。
そして、上記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定し、その測定温度に応じて、上記基準となる駆動電流又は駆動電圧を補正し、且つその駆動電流又は駆動電圧による各発光素子毎の駆動時間(発光時間)をそれぞれ補正する。
その効果は、光書込み装置の効果と同様である。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
例えば、ラインヘッドに配列する発光素子は、LEDに限らず、OLED(有機エレクトロルミネッセンス素子)等を用いてもよい。像担持体はドラム状の感光体に限らずベルト状や平面状の感光体であってもよい。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能である。
11:感光体ドラム(像担持体) 12:帯電ローラ
13:ラインヘッド(固体走査型ラインヘッド) 14:現像ローラ
15:転写ローラ 16:トナー 17:用紙(転写紙)
20:発光素子アレイ 21,21−1〜21−n:発光素子
22:発光素子アレイチップ 23:チップ実装基板(基板)
24:結像素子アレイ 25:ホルダ
26:ボンディングワイヤ 27:コネクタ 28:電極パッド
30,80:発光制御回路 31,31C:駆動電流生成部
32:基準電流値レジスタ 33:駆動電流制御部 34:カウンタ
35,35−1〜35−n,35C−1〜35C−n:PWM生成部
36:パルス幅データレジスタ 37:PWM生成回路
38−1〜38−n:ドライバ
40:温度測定手段 41:温度センサ 42:A/Dコンバータ(ADC)
43:コード変換回路 44:温度補正電流テーブル 45,47:加減算回路
46:温度補正PWMテーブル 48:温度補正電圧テーブル
50〜53:Dラッチ 60〜63:加算器 71〜73:AND回路
74:OR回路 81,81C:駆動電圧生成部 82:基準電圧値レジスタ
83:駆動電圧制御部 88−1〜88−n:ドライバ
331:オペアンプ 332:電圧源 333:抵抗
831:D/Aコンバータ(DAC) 832:オペアンプ
S1〜Sn:PWM信号 Q1〜Q25,Qd:電界効果トランジスタ(FET)
国際公開第2005/056298号パンフレット

Claims (9)

  1. 複数の発光素子が主走査方向に配列された発光素子アレイと、前記複数の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、前記複数の各発光素子の発光を制御する発光制御手段とを設けた固体走査型ラインヘッドを備え、前記複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定する温度測定手段と、
    前記複数の発光素子の駆動電流を一括して制御する駆動電流生成部と、
    前記複数の各発光素子毎にその駆動時間を制御する複数のPWM生成部と、
    前記駆動電流生成部で設定された駆動電流で、前記複数の各PWM生成部でそれぞれ生成されるPWM信号のパルス幅に応じた時間だけ、前記複数の各発光素子をそれぞれ駆動する複数のドライバとを有し、
    前記駆動電流生成部は、前記温度測定手段による温度測定値に応じて前記設定した駆動電流を補正し、前記複数の各PWM生成部は、前記温度測定手段による温度測定値に応じてそれぞれ前記PWM信号のパルス幅を補正することを特徴とする光書込み装置。
  2. 温度測定手段は、前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定する温度センサと、該温度センサの温度測定値を示すアナログ信号をデジタル値に変換するA/Dコンバータと、該A/Dコンバータの出力値をテーブル選択信号に変換するコード変換回路とからなり、
    前記駆動電流生成部は、基準電流値レジスタと温度に応じた電流補正データを記憶した温度補正電流テーブルと駆動電流制御部とからなり、
    前記テーブル選択信号によって前記温度補正電流テーブル中の前記電流補正データを選択し、その選択した電流補正データと前記基準電流値レジスタからの電流設定データとの加減算結果によって、前記駆動電流制御部が前記駆動電流を設定し、
    前記複数の各PWM生成部は、それぞれパルス幅データレジスタと温度に応じたパルス幅補正データを記憶した温度補正PWMテーブルとPWM生成回路とからなり、
    前記テーブル選択信号によって前記温度補正PWMテーブル中の前記パルス幅補正データを選択し、その選択したパルス幅補正データと前記パルス幅データレジスタからのパルス幅設定データとの加減算結果によって、前記PWM生成回路が前記PWM信号のパルス幅を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書込み装置。
  3. 前記テーブル選択信号が、上位複数ビットと下位複数ビットからなるデジタル信号であり、
    前記駆動電流生成部は、前記テーブル選択信号の前記上位複数ビットによって、前記温度補正電流テーブル中の前記電流補正データを選択し、
    前記複数の各PWM生成部は、それぞれ前記テーブル選択信号の前記下位複数ビットによって、前記温度補正PWMテーブル中の前記パルス幅補正データを選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光書込み装置。
  4. 複数の発光素子が主走査方向に配列された発光素子アレイと、前記複数の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、前記複数の各発光素子の発光を制御する発光制御手段とを設けた固体走査型ラインヘッドを備え、前記複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定する温度測定手段と、
    前記複数の発光素子の駆動電圧を一括して制御する駆動電圧生成部と、
    前記複数の各発光素子毎にその駆動時間を制御する複数のPWM生成部と、
    前記駆動電圧生成部で設定された駆動電圧で、前記複数の各PWM生成部でそれぞれ生成されるPWM信号のパルス幅に応じた時間だけ、前記複数の各発光素子をそれぞれ駆動する複数のドライバとを有し、
    前記駆動電圧生成部は、前記温度測定手段による温度測定値に応じて前記設定した駆動電圧を補正し、前記複数の各PWM生成部は、前記温度測定手段による温度測定値に応じてそれぞれ前記PWM信号のパルス幅を補正することを特徴とする光書込み装置。
  5. 温度測定手段は、前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定する温度センサと、該温度センサの温度測定値を示すアナログ信号をデジタル値に変換するA/Dコンバータと、該A/Dコンバータの出力値をテーブル選択信号に変換するコード変換回路とからなり、
    前記駆動電圧生成部は、基準電圧値レジスタと温度に応じた電圧補正データを記憶した温度補正電圧テーブルと駆動電圧制御部とからなり、
    前記テーブル選択信号によって前記温度補正電圧テーブル中の前記電圧補正データを選択し、その選択した電圧補正データと前記基準電圧値レジスタからの電圧設定データとの加減算結果によって、前記駆動電圧制御部が前記駆動電圧を設定し、
    前記複数の各PWM生成部は、それぞれパルス幅データレジスタと温度に応じたパルス幅補正データを記憶した温度補正PWMテーブルとPWM生成回路とからなり、
    前記テーブル選択信号によって前記温度補正PWMテーブル中の前記パルス幅補正データを選択し、その選択したパルス幅補正データと前記パルス幅データレジスタからのパルス幅設定データとの加減算結果によって、前記PWM生成回路が前記PWM信号のパルス幅を設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光書込み装置。
  6. 前記テーブル選択信号が、上位複数ビットと下位複数ビットからなるデジタル信号であり、
    前記駆動電圧生成部は、前記テーブル選択信号の前記上位複数ビットによって、前記温度補正電圧テーブル中の前記電圧補正データを選択し、
    前記複数の各PWM生成部は、それぞれ前記テーブル選択信号の前記下位複数ビットによって、前記温度補正PWMテーブル中の前記パルス幅補正データを選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光書込み装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の光書込み装置を備えたことを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
  8. 複数の発光素子が主走査方向に配列された発光素子アレイと、前記複数の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、前記複数の各発光素子の発光を制御する発光制御手段とを設けた固体走査型ラインヘッドを使用して、前記複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置における発光制御方法であって、
    前記複数の発光素子に共通の基準となる駆動電流を設定し、
    前記複数の各発光素子の発光特性のバラツキを補正するように、前記駆動電流による駆動時間を前記各発光素子毎に制御するとともに、
    前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定し、
    その測定温度に応じて、前記基準となる駆動電流を補正し、且つ該駆動電流による前記各発光素子毎の駆動時間をそれぞれ補正することを特徴とする発光制御方法。
  9. 複数の発光素子が主走査方向に配列された発光素子アレイと、前記複数の各発光素子にそれぞれ対向する複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、前記複数の各発光素子の発光を制御する発光制御手段とを設けた固体走査型ラインヘッドを使用して、前記複数の各発光素子の発光出力によって像担持体上に光書込みを行う光書込み装置における発光制御方法であって、
    前記複数の発光素子に共通の基準となる駆動電圧を設定し、
    前記複数の各発光素子の発光特性のバラツキを補正するように、前記駆動電圧による駆動時間を前記各発光素子毎に制御するとともに、
    前記発光素子アレイ又はその近傍の温度を測定し、
    その測定温度に応じて、前記基準となる駆動電圧を補正し、且つ該駆動電圧による前記各発光素子毎の駆動時間をそれぞれ補正することを特徴とする発光制御方法。
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